JP5447021B2 - ボールエンドミル - Google Patents

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本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、この軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状をなす6枚のボール刃が形成された6枚刃のボールエンドミルに関するものである。
この種の6枚刃のボールエンドミルとして、特許文献1には、ボール刃のノーズ部分に、2枚のボール刃に連続して回転中心に至る略直線状の底刃を設け、かつ該ノーズ部分で底刃を欠いた切れ刃を4枚設けたものが提案されている。また、特許文献2にも、6枚のボール刃のうち軸線を挟んで対向して位置する一対のボール刃がエンドミル本体の先端近傍に存在し、他の4枚のボール刃は先端近傍に近づく前に切り上げられたものが提案されている。
特開平10−151511号公報 特許第3581115号公報
ところが、このように6枚のボール刃のうち2枚のボール刃だけをエンドミル本体先端の軸線上に位置する回転中心で連続するように長く延びる長ボール刃とし、残りの4枚のボール刃を先端近傍に近づく前に短く切り上げて短ボール刃とした場合、2枚の長ボール刃同士を軸線上で突き合わせるように形成することは比較的容易となるものの、上記先端近傍ではこれよりも外周側に比べて切刃の数が少なくなりすぎて、高送り加工などでは加工面の精度が損なわれたり、切刃への負荷が大きくなりすぎたりするおそれがある。
その一方で、6枚のボール刃すべてを長ボール刃としてエンドミル本体先端の軸線上に突き合わせるのは、このエンドミル本体先端近傍ではボール刃同士の周方向の間隔が小さくなるため、容易ではない。また、こうして6枚のボール刃すべてが軸線上に突き合わせられていると、切屑を排出するためのポケットとなるギャッシュの大きさも先端近傍で小さくなりすぎてしまうため、切屑の生成量自体は少なくても切屑詰まりを生じるおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、エンドミル本体先端近傍における切刃の形成の容易さや良好な切屑排出性は維持しつつ、高送り加工でも加工精度や切刃寿命の向上を図ることが可能な6枚刃のボールエンドミルを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状をなす6枚のボール刃が周方向に間隔をあけて形成されており、これら6枚のボール刃のうち周方向に1つおきの3枚のボール刃は、上記エンドミル本体先端の上記軸線上に交差させられた長ボール刃とされるとともに、残りの3枚のボール刃は、上記軸線から離れた位置に内周端を有する短ボール刃とされていることを特徴とする。
このように構成された6枚刃のボールエンドミルでは、6枚のボール刃のうち周方向に1つおきの3枚が長ボール刃とされてエンドミル本体先端の軸線上に交差して突き合わせられるようにされているので、6枚のボール刃すべてを突き合わせるのに比べてボール刃同士の周方向の間隔を確保して形成を容易にすることができる。また、残りの3枚のボール刃が軸線から離れた位置に内周端を有する短ボール刃とされているため、この短ボール刃の内周端と軸線との間の空間によって切屑排出ポケットの容量を確保して良好な切屑排出性を維持することができる。
そして、このように3枚のボール刃が長ボール刃とされてエンドミル本体先端の軸線上に交差させられることにより、2枚のボール刃を長ボール刃としたものに比べては、高送り加工などでも1刃当たりの送りは小さく抑えられるので、切刃への負担を軽減してその寿命を延長することができるとともに、加工面精度も向上させることが可能となる。さらに、これら3つの長ボール刃が周方向に等間隔に配置されていれば、エンドミル本体先端を用いた浅溝加工などを行う場合に、少なくとも1つの長ボール刃は常に被削材に食い付いた状態となるので、良好な切削バランスを維持することもできる。
ここで、上記ボール刃は、一般的にエンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の外周縁部に形成されるが、このとき、上記長ボール刃が形成されるギャッシュのエンドミル回転方向を向く上記壁面とエンドミル回転方向後方側を向く壁面との交差稜線に直交する断面におけるこれら2つの壁面の開き角が大きすぎると、このギャッシュのエンドミル回転方向側に隣接する短ボール刃の内周端の位置をより軸線から離れた位置としなければならなくなって、エンドミル本体先端の長ボール刃への負担が大きくなりすぎるおそれがある。その一方で、このギャッシュの2つの壁面の開き角が小さすぎると、切屑排出のポケット容量も小さくなって切屑詰まりを招くおそれが生じるので、上記開き角は80°〜100°の範囲内とされるのが望ましい。
また、このようにボール刃がギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の外周縁部に形成されている場合に、長ボール刃が形成されるギャッシュのエンドミル回転方向を向く上記壁面とエンドミル回転方向後方側を向く壁面との交差稜線が上記軸線との交点において該軸線に直交する平面に対してなすギャッシュ角(底刃ギャッシュ角)が小さすぎると、やはり切屑排出のポケット容量が小さくなって詰まりを生じるおそれがある一方、このギャッシュ角が大きすぎると、エンドミル本体先端の軸線周辺部分の肉厚が削がれて破損を招きやすくなるおそれがある。このため、このギャッシュ角は40°〜60°の範囲内とされるのが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、エンドミル本体先端の軸線上に突き合わされる長ボール刃の形成を容易にすることができるとともに、切屑を排出するためのポケット容量を確保して切屑詰まりの発生を防止しつつ、従来の6枚刃ボールエンドミルに比べて加工面精度の向上と切刃寿命の延長を図ることができ、円滑かつ安定した切削を長期に亙って行うことが可能となる。
本発明の一実施形態を示す側面図である。 図1に示す実施形態の先端部の拡大側面図である。 図1に示す実施形態の先端部の拡大平面図である。 図1に示す実施形態を軸線方向先端側から見た拡大正面図である。
図1ないし図4は本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、エンドミル本体1は、超硬合金等の硬質材料により形成されて軸線Oを中心とした概略円柱状をなし、その後端側部分(図1において右側部分)は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端部は切刃部3とされる。このようなボールエンドミルは、上記シャンク部2が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転されつつ、該軸線Oに交差する方向に送り出されて、上記切刃部3により例えば金型等の曲面を切削加工したりするのに用いられる。
この切刃部3においては、その後端側の外周部に、周方向に間隔をあけて6条の切屑排出溝4が軸線O方向後端側に向かうに従いエンドミル回転方向Tの後方側に捩れるように形成されており、これらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く壁面の外周側辺稜部には、この壁面をすくい面とする外周刃5がそれぞれ形成されている。これらの外周刃5は、軸線O回りの回転軌跡が該軸線Oを中心とした1つの円筒面をなすようにされており、ただし切屑排出溝4が捩れるのに伴う外周刃5の捩れ角は、周方向に1つおきの外周刃5ごとに互いに等しく、かつ周方向に隣接する外周刃5同士では互いに異なる大きさとされている。
一方、切刃部3の先端部、すなわちエンドミル本体1の先端部においては、上記切屑排出溝4の先端部を先端側に向かうに従い内周側に向けてさらに切り欠くようにしてギャッシュ6が形成されており、このギャッシュ6のエンドミル回転方向T側を向く壁面6aの外周縁部には、上記外周刃5の先端に連なって先端側に向かうに従い凸曲しつつ内周側に向かうボール刃7がそれぞれ形成されている。これらのボール刃7は、その軸線O回りの回転軌跡が該軸線O上に中心を有して先端側に凸となる1つの半球をなすようにされていて、この半球の半径は上記外周刃5の回転軌跡がなす円筒面の半径と等しくされる。
そして、これら6枚のボール刃7のうち、周方向に1つおきの3枚のボール刃7は、外周刃5の先端からエンドミル本体1先端の軸線O上に達するまで延びて、この軸線O上で互いに交差させられた長ボール刃7Aとされるとともに、残りの3枚のボール刃7は、これら長ボール刃7Aよりも軸線Oから離れた位置に内周端Pを有する短ボール刃7Bとされている。
ここで、本実施形態では、長ボール刃7Aのエンドミル回転方向T後方側に連なる先端逃げ面8Aが、外周刃5のエンドミル回転方向T後方側に連なる外周逃げ面からエンドミル本体1の先端内周側に延びて上記軸線O上に達することにより、3枚の長ボール刃7Aも軸線O上で交差させられている。なお、これら長ボール刃7Aの3つの先端逃げ面8Aと3つのギャッシュ6Aとは、軸線O方向先端視において図4に示すようにエンドミル本体1先端の該軸線O周辺を周方向に等分するように、それぞれ軸線Oを中心とした120°ずつの挟角をなすようにされている。
これに対して、短ボール刃7Bに連なる先端逃げ面8Bは、外周逃げ面から先端内周側に延びる途中で、軸線Oに垂直な方向またはこれよりも内周側に向かうに従い僅かに先端側に向かう方向に延びる切欠面8Cによって切り欠かれていて、この切欠面8Cと先端逃げ面6Bとギャッシュ6Bのエンドミル回転方向T側を向く壁面との交点に位置することにより、短ボール刃7Bの内周端Pは軸線Oから離れて配置される。
なお、この切欠面8Cは当該短ボール刃7Bのエンドミル回転方向T側に位置する長ボール刃7Aの上記先端逃げ面8Aに交差させられるとともに、この切欠面8Cによって当該短ボール刃7Bのギャッシュ6Bとそのエンドミル回転方向T後方側に隣接する長ボール刃7Aのギャッシュ6Aとは、上記3つの先端逃げ面8Aと3つのギャッシュ6Aとにより等分されるエンドミル本体1先端の上記軸線O周辺よりも外周側で、互いに連通するようにされる。
また、これらのボール刃7も、軸線O方向後端外周側に向かうに従いエンドミル回転方向Tの後方側に僅かに捩れるように形成されているが、その捩れ角は長短ボール刃7A、7Bで互いに等しくされている。なお、本実施形態では、捩れ角の小さな外周刃5の先端に長ボール刃7Aが、捩れ角の大きな外周刃5の先端に短ボール刃7Bがそれぞれ連なるようにされている。
一方、ギャッシュ6は通常、円錐台状をなす研削砥石をその中心線回りに回転させつつ、ボール刃7の上記捩れ角に沿ってエンドミル本体1先端部の後端外周側と先端内周側との間で送りを与えることで、この砥石の円錐面とこれに鋭角に交差する円板面とに形成された砥粒層により、上記エンドミル回転方向Tを向く壁面6aとこれに対向してエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bとを研削して切屑排出溝4の先端部に形成される。
そして、こうして形成されるギャッシュ6のうち、少なくともその外周縁部に上記長ボール刃7Aが形成されるギャッシュ6Aにおいては、上記エンドミル回転方向Tを向く壁面6aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bとの交差稜線Lに直交する断面におけるこれら2つの壁面6a、6bの開き角が、本実施形態では80°〜100°の範囲内となるようにされている。
また、同じく少なくとも長ボール刃7Aのギャッシュ6Aにおいては、図2に示すようにエンドミル回転方向を向く壁面6aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bとの上記交差稜線Lが上記軸線Oとの交点において該軸線Oに直交する平面Qに対してなすギャッシュ角θが、40°〜60°の範囲内となるようにされている。なお、短ボール刃7Bのギャッシュ6Bの開き角やギャッシュ角は、長ボール刃7Aのギャッシュ6Aの開き角やギャッシュ角θに応じて、これより大きくされていたり、小さくされていたり、等しくされていたりしてもよい。
このような構成の6枚刃ボールエンドミルでは、まず6枚のボール刃7のうち周方向に1つおきの3枚のボール刃7が長ボール刃7Aとされていて、これらの長ボール刃7Aがエンドミル本体1先端の軸線O上で交差させられる一方で、残りの3枚のボール刃7は軸線Oに至る手前に内周端Pが位置する短ボール刃7Bとされているので、これら6枚のボール刃7をすべて軸線O上に交差させるのに比べ、上述のような研削砥石でギャッシュ6を研削してボール刃7を形成する際に、特にボール刃7間の周方向の間隔が小さくなるエンドミル本体1先端の軸線O周辺において、確実かつ容易にこれら長ボール刃7Aを互いに突き合わせて交差させることができるとともに、その交点も軸線O上に高精度に位置させることができる。
また、こうして軸線Oに交差することのない短ボール刃7Bの内周端Pより内周側は、本実施形態では切欠面8Cによって長ボール刃7Aの回転軌跡がなす半球よりも後退するようにされており、これによって長ボール刃7Aのエンドミル回転方向T側には、該長ボール刃7Aの回転軌跡がなす半球、すなわち長ボール刃7Aによる加工面に対して後退した空間が形成されることになる。従って、この空間により、長ボール刃7Aの特に軸線O周辺部分により生成された切屑を排出するポケットの容量を大きく確保することができ、該空間を介して円滑かつ良好な切屑排出を促して切屑詰まりの発生を防止することが可能となる。
その一方で、上述のように3枚の長ボール刃7Aがエンドミル本体1先端の回転中心にまで延びて軸線O上で交差させられることにより、この軸線O周辺の回転中心近傍では、特許文献1、2に記載された2枚のボール刃を突き合わせたボールエンドミルに比べ、刃数を1.5倍として切刃の負荷は2/3に軽減することができる。このため、長ボール刃7Aの軸線O周辺を用いた高送り加工などにおいても切刃寿命の延長を図ることができ、長期に亙って安定的な切削を促すことができる。また、こうして軸線O周辺に延在する長ボール刃7Aの刃数が増やされることにより、高送り加工の場合などでも被削材に形成される加工面の精度の向上を図ることもできる。
特に、本実施形態では、これら3枚の長ボール刃7Aが周方向に等間隔に配設されているので切削のバランスが良く、例えばこれらの長ボール刃7Aの軸線O周辺部分のみを用いて被削材に浅溝を切削加工するような場合でも、3枚の長ボール刃7Aのうち少なくとも1つは常に被削材に食い付いた状態となるので、一層安定した切削を行うことが可能となる。勿論、短ボール刃7Bの上記内周端Pより後端側の部分も使用する切削加工では、6枚のボール刃7すべてによって切削が行われるので、高送り加工の際の切刃への負荷を一層軽減することができる。
また、本実施形態では、長ボール刃7Aが形成されるギャッシュ6Aのエンドミル回転方向Tを向く壁面6aとエンドミル回転方向Tの後方側を向く壁面6bとの交差稜線Lに直交する断面においてこれら2つの壁面6a、6bがなす開き角が80°〜100°の範囲内とされており、これにより、一層確実に良好な切屑排出性を維持するとともに長ボール刃7Aのエンドミル本体1先端における寿命の延長を図ることができる。
すなわち、この開き角が上記範囲よりも小さいと、ギャッシュ6Aのポケット容量が小さくなって切屑排出性が損なわれるおそれがある。その一方で、開き角が上記範囲よりも大きいと、このギャッシュ6Aのエンドミル回転方向T側に隣接する短ボール刃7Bのギャッシュ6Bとの間のエンドミル本体1の肉厚が小さくなるため、切欠面8Cをさらに後退させるなどしなければならなくなり、これに伴って短ボール刃7Bの内周端Pはより軸線Oから離れた位置となるため、エンドミル本体1先端で長ボール刃7Aのみによって切削が行われる範囲が大きくなりすぎて、その寿命が短縮されるおそれが生じる。
さらに、本実施形態では、この長ボール刃7Aが形成されるギャッシュ6Aのギャッシュ角(底刃ギャッシュ角。ギャッシュノッチ角とも称する。)θ、すなわちこのギャッシュ6Aのエンドミル回転方向Tを向く壁面6aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bとの上記交差稜線Lが軸線Oとの交点において該軸線Oに直交する平面Qに対してなす角度が、40°〜60°の範囲内とされており、これによってもより確実に良好な切屑排出性を維持するとともに工具寿命の延長を図ることができる。
すなわち、このギャッシュ角θが上記範囲よりも小さいと、エンドミル本体1先端の軸線O周辺でギャッシュ6Aが浅くなりすぎて、この部分で長ボール刃7Aにより生成された切屑の排出性が損なわれるおそれがある。その一方で、ギャッシュ角θが上記範囲より大きいと、このエンドミル本体1先端の軸線O周辺が大きく切り欠かれすぎることになって強度が損なわれ、破損を生じ易くなってしまう。
なお、本実施形態では、外周刃5も6枚刃であって、高送り加工の際の負荷の軽減を図ることができる。しかも、これらの外周刃5は、捩れ角が互いに異なる大きさのものを含んで構成されているので、切削時の振動等を打ち消し合わせてビビリ振動などが励起されるのを防ぐことができる。
ただし、本実施形態ではこのように外周刃5を不等の捩れ角(不等リード)としているが、互いに等しい捩れ角(等リード)としてもよい。また、逆に、本実施形態ではボール刃7の捩れ角は互いに等しい捩れ角とされているが、これを外周刃5と同じように不等捩れ角としてもよく、また、捩れ角は互いに等しくしたまま、ボール刃7や外周刃5の周方向の間隔を不等間隔としてもよい。
1 エンドミル本体
2 シャンク部
3 切刃部
4 切屑排出溝
5 外周刃
6(6A、6B) ギャッシュ
6a ギャッシュ6Aのエンドミル回転方向T側を向く壁面
6b ギャッシュ6Aのエンドミル回転方向T後方側を向く壁面
7 ボール刃
7A 長ボール刃
7B 短ボール刃
8A 長ボール刃7Aの先端逃げ面
8B 短ボール刃7Bの先端逃げ面
8C 切欠面
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
P 短ボール刃7Bの内周端
Q 軸線Oに垂直な平面
L ギャッシュ6Aの壁面6a、6bの交差稜線
θ ギャッシュ角

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状をなす6枚のボール刃が周方向に間隔をあけて形成されており、これら6枚のボール刃のうち周方向に1つおきの3枚のボール刃は、上記エンドミル本体先端の上記軸線上に交差させられた長ボール刃とされるとともに、残りの3枚のボール刃は、上記軸線から離れた位置に内周端を有する短ボール刃とされていることを特徴とするボールエンドミル。
  2. 上記ボール刃は、上記エンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の外周縁部に形成されており、上記長ボール刃が形成されるギャッシュのエンドミル回転方向を向く上記壁面とエンドミル回転方向後方側を向く壁面との交差稜線に直交する断面におけるこれら2つの壁面の開き角が、80°〜100°の範囲内とされていることを特徴とする請求項1に記載のボールエンドミル。
  3. 上記ボール刃は、上記エンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の外周縁部に形成されており、上記長ボール刃が形成されるギャッシュのエンドミル回転方向を向く上記壁面とエンドミル回転方向後方側を向く壁面との交差稜線が上記軸線との交点において該軸線に直交する平面に対してなすギャッシュ角が40°〜60°の範囲内とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボールエンドミル。
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