JP6690456B2 - 刃先交換式ドリルのドリル本体、及び刃先交換式ドリル - Google Patents
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Description
刃先交換式ドリルは、軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、軸線方向の先端部にインサート取付座が形成されたドリル本体と、インサート取付座に着脱可能に装着され、切れ刃を有する切削インサートと、を備えている。
また、ドリル本体には、該ドリル本体を軸線方向に貫通して延び、内部にクーラント(油性又は水溶性の切削液剤、圧縮エア等)が流通するクーラント孔が形成されている。
特許文献1では、クーラント孔がドリル本体の外周面に開口している。このため、クーラント孔から噴出したクーラントが切れ刃に到達しにくくなることがあり、切れ刃の冷却効率を向上させる点に改善の余地があった。
また、本発明の一態様は、軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、前記軸線方向の先端部にインサート取付座が形成されたドリル本体と、前記インサート取付座に着脱可能に装着され、切れ刃を有する切削インサートと、を備えた刃先交換式ドリルであって、前記ドリル本体として、上述した刃先交換式ドリルのドリル本体を用いたことを特徴とする。
また、インサート取付座から軸線方向の基端側に離間した部分では、切屑排出溝(の基端側ねじれ部)に正角のねじれ角を付与して一定以上の切屑排出性を確保しつつも、このねじれ角を小さく抑えてドリル本体の強度(剛性)を高めることができる。
また、先端側ねじれ部及び基端側ねじれ部の間に位置する部分では、切屑排出溝(の中間ねじれ部)のねじれ角を徐々に変化させて、先端側ねじれ部と基端側ねじれ部とをなだらかに接続できる。これにより、切屑排出溝内を流れる切屑の滞留を効果的に抑制でき、かつドリル本体の剛性も確保される。
つまり、第2のクーラント孔は、インサート取付座に近い先端側ねじれ部及び中間ねじれ部のいずれかにおいて切屑排出溝内に開口されるので、切れ刃付近にクーラントを到達しやすくすることができる。また第2のクーラント孔は、切屑排出溝のうち、基端側ねじれ部よりもねじれ角が大きい先端側ねじれ部及び中間ねじれ部のいずれかに開口するので、切屑排出溝内への開口面積を小さく抑えることができる。
またドリル製造時においては、第1、第2のクーラント孔を小径ドリル等を用いて成形でき、ドリル本体の製造が容易である。
図1〜図4に示されるように、本実施形態の刃先交換式ドリル1は、軸状をなし、軸線O回りの周方向のうちドリル回転方向Tに回転させられ、軸線O方向の先端部にインサート取付座3が形成されたドリル本体2と、インサート取付座3に着脱可能に装着され、切れ刃5を有する切削インサート4と、を備えている。ドリル本体2は、例えば鋼材等からなり、切削インサート4は、例えば超硬合金等からなる。
本実施形態の例では、インサート取付座3が、ドリル本体2の先端部において径方向に延びる溝状をなしており、ドリル本体2の先端面及び外周面(径方向の両外側)に開口している。
本実施形態の例では、刃先交換式ドリル1が2枚刃のツイストドリルであり、これに応じて切削インサート4には、軸線Oを中心として180°回転対称位置に、切れ刃5が2つ形成されている。
本実施形態では、ドリル本体2の軸線Oに沿う方向(軸線Oが延在する方向)を、軸線O方向という。また、軸線O方向のうち、シャンク部6から刃部7へ向かう方向(図3(a)、(b)における左側)を先端側といい、刃部7からシャンク部6へ向かう方向(図3(a)、(b)における右側)を基端側という。
また、軸線Oに直交する方向を径方向という。径方向のうち、軸線Oに接近する向きを径方向の内側といい、軸線Oから離間する向きを径方向の外側という。
また、軸線O回りに周回する方向を周方向という。周方向のうち、切削加工時に工作機械の主軸等によりドリル本体2が回転させられる向きをドリル回転方向Tといい、これとは反対の回転方向を、ドリル回転方向Tとは反対側(反ドリル回転方向)という。
ドリル本体2の外周には、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従いドリル回転方向Tとは反対側へ向けてねじれて延びる切屑排出溝8が、周方向に互いに間隔をあけて複数形成されている。
また、ドリル本体2の内部には、該ドリル本体2の基端面9に開口し、基端面9から軸線O方向の先端側へ向けて、周方向に隣り合う切屑排出溝8同士の間を軸線O上を通ることなく延びるクーラント孔10が形成されている。具体的には、図4(a)〜(c)に示されるドリル横断面視(軸線Oに垂直な断面視)において、クーラント孔10は、ドリル本体2の外周のうち周方向に隣り合う切屑排出溝8同士の間に形成されたランド部14と、軸線Oとの間(つまりランド部14の径方向内側)に位置している。
図1〜図3に示されるように、切屑排出溝8は、ドリル本体2の先端面に開口しており、該先端面から軸線O方向の基端側へ向かうに従い漸次反ドリル回転方向へ向けて、螺旋状に延びている。切屑排出溝8の先端部は、ドリル本体2の先端部に形成されたインサート取付座3に隣接配置されている。図4(a)〜(c)に示されるように、切屑排出溝8は、溝の内周が凹曲面状をなしている。
切屑排出溝8のうち、先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、例えば20°〜35°であり、より好ましくは、25°〜30°である。本実施形態の例では、先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、該先端側ねじれ部8aの全長にわたって30°とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが一定である。ただしこれに限定されるものではなく、例えば先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくされていてもよい。
本実施形態の例では、先端側ねじれ部8aの軸線O方向の長さが10.52mm、中間ねじれ部8cの軸線O方向の長さが20.5mm、基端側ねじれ部8bの軸線O方向の長さが79mmである。
クーラント孔10は、ドリル本体2の内部に形成されたクーラント(油性又は水溶性の切削液剤、圧縮エア等)の流路である。クーラント孔10には、刃先交換式ドリル1の外部に設けられたクーラント供給手段が、工作機械の主軸等を通して接続される。
具体的に、図3(a)において、第1のクーラント孔11は、軸線O方向の先端側へ向かうに従い徐々に軸線Oに接近するように傾斜しており、第2のクーラント孔12は、軸線O方向の先端側へ向かうに従い徐々に軸線Oから離間するように傾斜している。
以上説明した本実施形態の刃先交換式ドリル1のドリル本体2、及び刃先交換式ドリル1によれば、切屑排出溝8が、互いにねじれ角θが異なる先端側ねじれ部8a、基端側ねじれ部8b及び中間ねじれ部8cを備えている。先端側ねじれ部8aは、切屑排出溝8の中でねじれ角θが最も大きく、インサート取付座3に隣接配置される。基端側ねじれ部8bは、先端側ねじれ部8aよりも小さいねじれ角θを有し、インサート取付座3から軸線O方向の基端側へ離間して配置される。中間ねじれ部8cは、先端側ねじれ部8aと基端側ねじれ部8bとの間に位置してこれらを接続し、軸線O方向の先端(先端側ねじれ部8aとの境界部分)から基端(基端側ねじれ部8bとの境界部分)へ向かうに従い、ねじれ角θが徐々に小さくされる。
また、インサート取付座3から軸線O方向の基端側に離間した部分では、切屑排出溝8(の基端側ねじれ部8b)に正角のねじれ角θを付与して一定以上の切屑排出性を確保しつつも、このねじれ角θを小さく抑えてドリル本体2の強度(剛性)を高めることができる。
また、先端側ねじれ部8a及び基端側ねじれ部8bの間に位置する部分では、切屑排出溝8(の中間ねじれ部8c)のねじれ角θを徐々に変化させて、先端側ねじれ部8aと基端側ねじれ部8bとをなだらかに接続できる。これにより、切屑排出溝8内を流れる切屑の滞留を効果的に抑制でき、かつドリル本体2の剛性も確保される。
つまり、第2のクーラント孔12は、インサート取付座3に近い先端側ねじれ部8a及び中間ねじれ部8cのいずれかにおいて切屑排出溝8内に開口されるので、切れ刃5付近にクーラントを到達しやすくすることができる。また第2のクーラント孔12は、切屑排出溝8のうち、基端側ねじれ部8bよりもねじれ角θが大きい先端側ねじれ部8a及び中間ねじれ部8cのいずれかに開口するので、切屑排出溝8内への開口面積を小さく抑えることができる。
またドリル製造時においては、第1、第2のクーラント孔11、12を小径ドリル等を用いて成形でき、ドリル本体2の製造が容易である。
すなわちこの場合、第2のクーラント孔12の延長線上に、インサート取付座3に装着された切削インサート4の切れ刃5や該切れ刃5に隣接するすくい面15を配置することが容易である。従って、第2のクーラント孔12から噴出するクーラントを、切れ刃5付近に直接的に供給して冷却することができ、冷却効率を格別顕著に高めることができる。
すなわちこの場合、第1のクーラント孔11と第2のクーラント孔12との接続部分が、軸線O方向に沿う先端側ねじれ部8a及び中間ねじれ部8cのいずれかに対応する位置、つまりドリル本体2の先端部に近い位置に配置される。このため、第2のクーラント孔12をインサート取付座3の近くで切屑排出溝8内に開口させることが容易となり、切れ刃5付近にクーラントをより確実に到達させやすい。
すなわちこの場合、ドリル本体2の剛性を周方向に均等化しつつ、互いに連通する第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組を、本実施形態のように2枚刃ドリルの場合は2つ、或いは、例えば3枚刃ドリルの場合は3つと、切れ刃5の数に応じて設けることができ、各切れ刃5の冷却効率をもれなくすべて高めることができる。
すなわちこの場合、第1のクーラント孔11については、切屑排出溝8のねじれ角θに応じて軸線Oに対して傾斜させ(正角側に傾斜させ)、第2のクーラント孔12については、切屑排出溝8のねじれ角θとは逆向きに軸線Oに対して傾斜させる(負角側に傾斜させる)ことができる。このため、第2のクーラント孔12の切屑排出溝8内への開口面積を小さく抑えたり、第2のクーラント孔12の延長線上に、インサート取付座3に装着された切削インサート4の切れ刃5やすくい面15を配置したりすることが容易である。従って、ドリル本体2の強度を確保しつつも、第2のクーラント孔12から噴出するクーラントを切れ刃5付近に直接的に供給して、冷却効率を顕著に高めることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
ここで、図5(a)、(b)に示されるものは、前述の実施形態で説明した刃先交換式ドリル1の変形例である。この変形例では、第2のクーラント孔12が、先端側ねじれ部8aにおいて切屑排出溝8内に開口している。
具体的に、切屑排出溝8のうち、先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、該先端側ねじれ部8aの全長にわたって20°とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが一定である。また、基端側ねじれ部8bのねじれ角θは、該基端側ねじれ部8bの全長にわたって5°とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが一定である。また、中間ねじれ部8cのねじれ角θは、該中間ねじれ部8cの先端(先端側ねじれ部8aとの境界部分)では先端側ねじれ部8aのねじれ角θと同じ値(20°)とされ、該先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくなり、該中間ねじれ部8cの基端(基端側ねじれ部8bとの境界部分)では基端側ねじれ部8bのねじれ角θと同じ値(5°)とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが変化している。
なお、この変形例では、先端側ねじれ部8aの軸線O方向の長さが17.15mm、中間ねじれ部8cの軸線O方向の長さが20mm、基端側ねじれ部8bの軸線O方向の長さが65mmである。
この変形例においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図6及び図7に示される変形例では、ドリル本体2の基端面9に、該基端面9から窪むスリット状の溝(凹部)17が形成されている。そして、第1のクーラント孔11(クーラント孔10)が、溝17の内壁に開口している。つまり、クーラント孔10の第1のクーラント孔11は、ドリル本体2の基端面9に開口する代わりに、該基端面9に形成された溝(凹部)17に開口していてもよい。図示の例では、溝17が基端面9において径方向に延びており、該溝17の両端はドリル本体2の外周面に開口している。
また、図8及び図9に示される変形例では、ドリル本体2の基端面9に、該基端面9から窪むドリル穴等からなる穴(凹部)18が形成されている。そして、第1のクーラント孔11(クーラント孔10)が、穴18の底壁に開口している。つまり、クーラント孔10の第1のクーラント孔11は、ドリル本体2の基端面9に開口する代わりに、該基端面9に形成された穴(凹部)18に開口していてもよい。図示の例では、穴18が基端面9から軸線O方向の先端側へ向けて延びており、該穴18の底壁は軸線O方向に沿うシャンク部6に対応する部分に配置されている。
これらの変形例においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。なお、上述した溝17及び穴18以外の形状とされた凹部を、基端面9に形成してもよい。
また、本発明は3枚刃以上の刃先交換式ドリル1にも適用可能であり、この場合、切れ刃5、切屑排出溝8、並びに、第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組はそれぞれ、軸線Oを中心とした回転対称位置に配置されていてもよいし、回転対称位置に配置されていなくてもよい。
例えば、ドリル本体2の外周に切屑排出溝8が2つ形成され、各切屑排出溝8の先端部に、四角形板状をなす内刃用の切削インサートと、前記内刃用の切削インサートと同一形状とされた外刃用の切削インサートとがそれぞれ着脱可能に装着される刃先交換式ドリル及びドリル本体においても、本発明を適用することができる。
2 ドリル本体
3 インサート取付座
4 切削インサート
5 切れ刃
5a 切れ刃の径方向の外端(外周コーナ)
8 切屑排出溝
8a 先端側ねじれ部
8b 基端側ねじれ部
8c 中間ねじれ部
9 基端面
10 クーラント孔
11 第1のクーラント孔
12 第2のクーラント孔
15 すくい面
17 溝(凹部)
18 穴(凹部)
O 軸線
T ドリル回転方向
θ ねじれ角
Claims (8)
- 軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、前記軸線方向の先端部に、切れ刃を有する切削インサートが着脱可能に装着されるインサート取付座が形成された刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
当該ドリル本体の外周には、前記軸線方向の先端から基端側へ向かうに従い前記ドリル回転方向とは反対側へ向けてねじれて延びる切屑排出溝が、前記周方向に互いに間隔をあけて複数形成され、
当該ドリル本体の内部には、このドリル本体の基端面又は前記基端面に形成された凹部に開口し、前記基端面又は前記凹部から前記軸線方向の先端側へ向けて、前記周方向に隣り合う前記切屑排出溝同士の間を前記軸線上を通ることなく延びるクーラント孔が形成され、
前記切屑排出溝は、
前記インサート取付座に隣接配置された先端側ねじれ部と、
前記先端側ねじれ部よりも前記軸線方向の基端側に配置され、前記先端側ねじれ部のねじれ角よりも小さなねじれ角を有する基端側ねじれ部と、
前記先端側ねじれ部と前記基端側ねじれ部との間に配置されてこれらを接続し、前記先端側ねじれ部との境界部分から前記基端側ねじれ部との境界部分へ向かうに従い徐々にねじれ角が小さくなる中間ねじれ部と、を備え、
前記クーラント孔は、
前記基端面又は前記凹部に開口し、前記基端面又は前記凹部から前記軸線方向の先端側へ向かうに従い前記ドリル回転方向へ向かうように直線状に延びる第1のクーラント孔と、
前記第1のクーラント孔の前記軸線方向の先端部に接続し、該先端部からドリル本体の先端側へ向けて、前記第1のクーラント孔の延在方向とは異なる向きに直線状に延びるとともに、前記基端側ねじれ部の先端位置よりも先端側において前記切屑排出溝内に開口する第2のクーラント孔と、を備えたことを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。 - 請求項1に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
前記第2のクーラント孔は、前記第1のクーラント孔の前記軸線方向の先端部からドリル本体の先端側へ向かうに従い、前記ドリル回転方向とは反対側へ向かうように延びていることを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。 - 請求項1又は2に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
前記第2のクーラント孔は、前記先端側ねじれ部、及び、前記中間ねじれ部における先端部のいずれかにおいて、前記切屑排出溝内に開口することを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
前記第1のクーラント孔と前記第2のクーラント孔との接続部分が、前記軸線方向に沿う前記基端側ねじれ部よりも先端側に配置されていることを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
互いに連通する前記第1のクーラント孔及び前記第2のクーラント孔の組が、前記軸線回りに互いに回転対称とされて複数設けられることを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。 - 軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、前記軸線方向の先端部にインサート取付座が形成されたドリル本体と、
前記インサート取付座に着脱可能に装着され、切れ刃を有する切削インサートと、を備えた刃先交換式ドリルであって、
前記ドリル本体として、請求項1〜5のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体を用いたことを特徴とする刃先交換式ドリル。 - 請求項6に記載の刃先交換式ドリルであって、
前記第2のクーラント孔の延長線上に、前記切れ刃及び該切れ刃に隣接するすくい面のいずれかが配置されることを特徴とする刃先交換式ドリル。 - 請求項6又は7に記載の刃先交換式ドリルであって、
前記ドリル本体には、前記軸線を中心として180°回転対称位置に前記切屑排出溝が2つ形成され、
前記切削インサートには、前記軸線を中心として180°回転対称位置に前記切れ刃が2つ形成され、
2つの前記切れ刃の径方向の外端及び前記軸線を含む仮想平面上に投影した前記第1のクーラント孔及び前記第2のクーラント孔が、前記軸線に対してそれぞれ傾斜して延びており、
前記第1のクーラント孔が前記軸線に対して傾斜する向きと、前記第2のクーラント孔が前記軸線に対して傾斜する向きとが、互いに逆向きであることを特徴とする刃先交換式ドリル。
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