JP5286928B2 - エンドミル - Google Patents

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本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に複数の切屑排出溝が形成され、そのエンドミル回転方向を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されているとともに、切削油を供給する切削油供給路がエンドミル本体内部に穿設されたエンドミルに関するものである。
エンドミルは、一般に、円柱状をなしてその軸線回りに回転させられるエンドミル本体の先端部外周に切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されているとともに、先端側辺稜部には切刃の先端に連なる底刃が形成されたものであり、ワークに溝加工や肩削り加工等の切削加工を施すのに用いられる。ここで、切屑排出溝は通常、エンドミル本体の後端側に向かうに従いエンドミル回転方向後方側に向かうように軸線回りに捩れた螺旋状に形成されており、従ってこのような切屑排出溝の回転方向を向く壁面の外周側辺稜部に形成される切刃も、エンドミル本体の後端側に向かうに従い回転方向の後方側に向かうように捩られて形成されている。
そして、エンドミルにおいては、切削加工時の摩擦を減少させるとともに、加工熱を取り除くため、潤滑効果及び冷却効果を有する切削油を刃先に対して供給する油孔を備えたものがある(例えば特許文献1、特許文献2参照)。これにより、工具寿命を延長させるとともに加工精度確保し、良好な切削加工行うことができる。
このような油孔を有するエンドミルの一例を図9に示す。このエンドミルにおける油孔は、エンドミル本体1の軸線Oに沿って該エンドミル本体1の後端側から先端側に向かって穿設された切削油供給路2と、この切削油供給路2から分岐して、エンドミル本体1の先端部外周に形成された切屑排出溝4に開口する複数の切削油分配路3とから構成されている。そして、各切削油分配路3の一端であり切削油供給路2に連通する分岐部5は、切削油供給路2の周面に対して、軸線O方向に関して同位置に開口するように形成されている。
特開平5−253727号公報 特開平6−335815号公報
ところで、エンドミルによる切削加工時には切削抵抗と回転駆動力とによってねじり応力を受けるため、エンドミル本体1はこのねじり応力に耐えうるだけの剛性を備える必要がある。しかしながら、上記の油孔を有するエンドミルにおいては、分岐部5が切削油供給路2の周面に対して軸線O方向に関して同位置に開口するように形成されているため、この位置では軸線Oに垂直な断面におけるエンドミル本体1の断面積が各切削油分配路3の存在により減少して、剛性が低下してしまう。その結果、ねじり応力によってこの位置からエンドミル本体が破損し易くなってしまい、エンドミル本体1の寿命が短くなって加工コストが上昇するという問題があった。
また、この問題は切削油分配路3の数が多い程顕著なものとなるため、エンドミル本体1の剛性を確保するためには切削油分配路3の数を増やすことができず、場合によっては十分な切削油を供給できないこともあり、これによってもエンドミル本体1の寿命が短くなるとともに、加工精度が低下してしまうこともあった。
この発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、エンドミル本体の剛性を低下させることなく、十分な量の切削油を供給することができ、工具寿命を延ばすことができるとともに加工精度を高くして切削加工を施すことが可能なエンドミルを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明に係るエンドミルは、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に、前記軸線回りに螺旋状に捩れる切屑排出溝が複数形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルにおいて、前記エンドミル本体の後端側から先端側に向かって、前記軸線に沿って延びる切削油供給路が穿設されているとともに、前記切削油供給路から分岐してそれぞれの前記切屑排出溝に開口する複数の切削油分配路が穿設されており、前記切削油分配路と前記切削油供給路とが連通する分岐部が軸線方向にずらして設けられ、前記切屑排出溝のそれぞれに、前記軸線方向に間隔をあけて複数の前記切削油分配路が開口しており、前記切削油分配路は、前記軸線に対して、外周側に向かうに従い先端側に直線状に延びるように傾斜しているとともに、各切削油分配路は、前記切刃に向けて開口し、前記切刃のリード長をL、外径寸法をDとするとともに、該外径寸法を直径とする仮想円筒面と前記切削油分配路の仮想延長線との交点の前記軸線方向の間隔をbとした際に、前記交点の前記仮想円筒面における周方向の間隔aが、a=πD×(b/L)に設定されていることを特徴としている。
このような構成のエンドミルによれば、切削油分配路の一端であり切削油供給路に連通する分岐部が軸線方向に重なることなく該軸線方向にずらして設けられていることにより、個々の分岐部の位置では、各切削油分配路の存在による軸線に垂直な断面における断面積の減少を抑えることができ、剛性が確保されて破損しにくく工具寿命の長いエンドミルが提供される。また、このように剛性が確保されることによって、切削油分配路の数を増やすことができるため、より多くの切削油を供給することができるようになり、エンドミルの工具寿命をさらに延ばすことができるとともに、加工精度を向上させることが可能となる。
また、前記切屑排出溝のそれぞれに、前記軸線方向に間隔をあけて複数の前記切削油分配路が開口している。
切削油分配路の存在によるエンドミル本体の剛性の低下が抑制されるため、切屑排出溝に複数の切削油分配路を設けても十分な剛性を確保することができ、より多くの切削油を供給することが可能になる。
さらに、前記切刃のリード長をL、外径寸法をD、該外径寸法Dを直径とする仮想円筒面と前記切削油分配路の仮想延長線との交点の前記軸線方向の間隔をbとした際に、前記交点の前記仮想円筒面における周方向の間隔aが、a=πD×(b/L)に設定されている。
このように複数の切削油供給路を設けることによって、切削油供給路の切屑排出溝における開口部のそれぞれと切刃との軸線に垂直な断面における距離を一定とすることができるため、切刃の全域において効果的に切削油を供給することが可能となる。
また、本発明に係るエンドミルにおいて、同一の前記切屑排出溝に開口する前記切削油分配路同士は、前記軸線に対して互いに等しい傾斜角度で延びていることとしてもよい。
また、本発明に係るエンドミルにおいて、すべての前記切削油分配路が、前記軸線に対して互いに等しい角度で延びるように傾斜していることとしてもよい。
本発明に係るエンドミルによれば、油孔の分岐部を軸線方向に重なることなく該軸線方向にずらして設けることによって、エンドミル本体の剛性を低下させることなく、十分な量の切削油を供給することができ、エンドミルの工具寿命を延ばすことができるとともに加工精度を高くして切削加工を施すことが可能となる。
以下、本発明に係るエンドミルの第一の実施形態について、図1から図4を用いて説明する。図1は第一の実施形態に係るエンドミルの一部を破断した側面図、図2は第一の実施形態に係るエンドミルの油孔の配置を示す正面断面図、図3は第一の実施形態に係るエンドミルの油孔の配置を示す縦断面図、図4は第一の実施形態のエンドミル本体のシャンク部及び仮想円筒面の展開図である。
第一の実施形態において、エンドミル本体10は、図1、図2に示すように、超硬合金等の硬質材料によって一体に形成されて軸線Oを中心とし、かつ軸線Oに沿って延びる概略円柱状をなしており、その後端部(図1において右側部分)がシャンク部12とされるとともに、先端部(図1において左側部分)は切刃部13とされ、この切刃部13の外周にはエンドミル本体10の先端から後端側に向けて軸線O回りに切削時のエンドミル回転方向T後方側に螺旋状に捩れる切屑排出溝14が、複数条(本実施形態では2条)周方向に等間隔に形成されている。
これら切屑排出溝14のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面15は、図2に示すように軸線Oに直交する断面において凹曲面状とされていて、その外周側辺稜部、すなわち壁面15と切刃部13の外周面16との交差稜線部には、切屑排出溝14と等しいねじれ角で螺旋状に捩れる切刃17が形成されており、従って上記壁面15はこの切刃17のすくい面とされる。
また、上記外周面16には、切刃17からエンドミル回転方向T後方側に向けて順に、切刃17に連なる逃げ面18と、この逃げ面18に連なり、該逃げ面18よりも逃げ角および周方向の幅が大きい外周逃げ面19とが形成されている。なお、切刃17からエンドミル回転方向T後方側に連なるマージンが設けられていてもよい。また、この外周逃げ面19よりもエンドミル回転方向T後方側の外周面16は、外周逃げ面19に対して内周側に一段後退した後、エンドミル回転方向T後方側に向けて凸曲面を描き、切屑排出溝14を経て切刃17のすくい面とされる上記壁面15に連なるように形成されている。
一方、図1に示すように、切屑排出溝14の先端部にはギャッシュ20が形成されている。このギャッシュ20は、エンドミル本体1の先端中央部から切屑排出溝14の上記壁面15の先端縁を径方向に切り欠くように形成された凹部であって、先端部外周の外周逃げ面9にまで達するように形成されており、そのエンドミル回転方向T側を向く壁面は本実施形態では軸線Oに略平行な平面状のギャッシュ面とされ、このギャッシュ面の先端側辺稜部、即ち該ギャッシュ面とエンドミル本体10先端に形成された先端逃げ面との交差稜線部には、切刃17の先端に連なるように底刃21が形成されている。
そして、このエンドミル本体10には、その内部に形成されて切削油が供給される切削油供給路23と、この切削油供給路23から分岐して直線状に延び切屑排出溝14に開口する複数の切削油分配路24とからなる油孔22が形成されている。
切削油供給路23は、シャンク部12の後端側に開口するとともに、先端側に向けて軸線Oに沿って延びる有底状の孔として形成されている。切削油供給路23の形状は、本実施形態においては、全長に渡って軸線Oを中心とした一定の径の断面円形として形成されており、その内径はエンドミル本体10の外径や肉厚等を考慮して設定することができる。
一方、各切削油分配路24は、内周の一端側が切削油供給路23と連通する分岐部25として該切削油供給路23の内周面に開口するとともに、他端側が切屑排出溝14の溝底部分の底面に切刃17に向けて開口して吐出口26を形成している。本実施形態においては、切削油分配路24は2つの切屑排出溝14に対してそれぞれ2つの吐出口26が開口するように、即ち、切削油供給路23から4つが分岐するようにして形成されている。
これらの切削油分配路24は、分岐部25から吐出口26に渡って一定の径の断面円形に形成されているとともに、詳しくは図に示すように、軸線Oに対して互いに等しい角度で外周側に向かうに従い先端側に直線状に延びるように傾斜している。そして、各切削油分配路24の分岐部25は、軸線O方向の位置が互いに重ならないようにずらして設けられている。
なお、切削油分配路24は、上記のように外周側に向かうに従い工具先端側に延びるように傾斜しているものに限られず、切削油供給路23から垂直に外周側に向かって延びるものであってもよい。
また、各切削油分配路24の開口部である吐出口26の配置は、詳しくは図2及び図4に示すように、螺旋状に捩れる切屑排出溝14及び切刃17が軸線O回りに1周する間の軸線O方向の長さであるリード長をL、切刃17の外径寸法をD、この切刃17の外径寸法を直径とする仮想円筒面Pと切削油分配路24の仮想延長線Qとの交点R(吐出26に対応)の軸線O方向の間隔をbとした際に、交点Rの仮想円筒面P上における周方向の間隔aが、a=πD×(b/L)となるように配置されている。これにより、それぞれの切屑排出溝14における2つの吐出口26と切刃17との軸線Oに垂直な断面における周方向の距離が一定とされる。
以上のような構成とされたエンドミルは、エンドミル本体10の後端に形成されたシャンク部12が工作機械の主軸端に把持されて、軸線O回りに回転されるとともに軸線Oに交差する方向に向けて送られて、被削材に溝加工を施す。この際、切削油が、切削油供給路23及び切削油分配路24を経由して切屑排出溝14の外周面16に供給され、これが切刃17に至ることにより、切刃17と被削材との摩擦を軽減させるとともに加工熱を取り除く。
このようなエンドミルによる切削加工時には切削抵抗と回転駆動力とによってねじり応力を受けるため、エンドミル本体10はこのねじり応力に耐えうるだけの剛性を備える必要がある。上記のような構成のエンドミルによれば、油孔22における分岐部25が軸線O方向に重なることなく該軸線O方向にずらして設けられているため、各切削油分配路24の存在による軸線Oに垂直な断面における断面積の減少を抑えられ、エンドミル本体10の剛性が確保されて、その寿命を延ばすことができる。
また、このように剛性が確保されることによって、切削油分配路24の数を増やすことができるため、本実施形態のようにそれぞれの切屑排出溝14に対して複数(本実施形態では2つ)の切削油分配路24が開口するように形成してもエンドミル本体10の強度を保つことができる。従って、より多くの切削油を供給することが可能となり、切削油の潤滑効果と冷却効果によってエンドミルの工具寿命をさらに延ばすことができるとともに、加工精度を向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係るエンドミルにおいては、それぞれの切屑排出溝14における2つの吐出口26と切刃17との軸線Oに垂直な断面における周方向の距離が一定とされているため、切刃17の全域において効果的に切削油を供給することが可能となり、切削油による潤滑効果及び冷却効果をより有効に得ることができる。
以上から、本実施形態のエンドミルによれば、油孔22における分岐部25を軸線O方向に重なることなく該軸線O方向にずらして設けることによって、エンドミル本体10の剛性を低下させることなく、十分な量の切削油を供給することができ、エンドミルの工具寿命を延ばすことができるとともに加工精度を高くして切削加工を施すことが可能となる。
なお、上記エンドミルは、エンドミル本体10の先端部外周に、切屑排出溝14が2つ形成され、これらの切屑排出溝14のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃17が形成された2枚刃のエンドミルにおいて、一つの切屑排出溝14に対して2つの切削油の吐出口26が設けられたものであるが、これに限定されることなく、例えば、図5に示す変形例のように6枚刃のエンドミル30に本発明を適用し、一つの切屑排出溝14に対して3つ以上の切削油の吐出口26を設けたものであってもよい。この場合も、吐出口26と連通する切削油分配(図示省略)の一端であり切削油供給路23に連通する分岐部(図示省略)が軸線O方向に重なることなく該軸線O方向にずらして設けられているため、エンドミルの剛性が確保される。
次に、本発明に係るエンドミルの第二の実施形態について、図6及び図7を用いて説明する。図6は第二の実施形態に係るエンドミルの油孔の配置を示す縦断面図、図7は第二の実施形態のエンドミル本体のシャンク部及び仮想円筒面の展開図である。
本実施形態のエンドミルは、第一の実施形態と同様の2枚刃のエンドミルであって、周方向に対向する切屑排出溝14における吐出口26が、軸線Oを中心とする同一円周上に配置されている点で第一の実施形態と相違し、その他は第一の実施形態と同一の構成をなしている。
なお、第二の実施形態を示す図6及び図7においては、第一の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、第二の実施形態における4つの切削油分配路28は、同一の切屑排出溝14に開口するもの同士を対比すると、軸線Oに対して互いに等しい傾斜角度で直線状に延びている。一方、周方向に対向する切屑排出溝14に開口するもの同士を対比すると、軸線Oに対する傾斜角度は互いに異なるものとされている。
これによって、切削油供給路23と連通する分岐部25は軸線O方向の位置が互いに重ならないようにずらして配設される一方で、切屑排出溝14における吐出口26は、図6及び図7に示すように、対向する切屑排出溝14同士で軸線Oを中心とした同一円周上に位置するように、即ち軸線O方向の位置が同一となるように配設される。
また、本実施形態においても第一の実施形態と同様に、各切削油分配路28の開口部である吐出口26の配置は、図7に示すように、リード長をL、切刃17の外径寸法をD、この切刃17の外径寸法を直径とする仮想円筒面Pと切削油分配路28の仮想延長線Qとの交点R(吐出26に対応)の軸線O方向の間隔をbとした際に、交点Rの仮想円筒面P上における周方向の間隔aは、a=πD×(b/L)となるように配置されている。
これにより、それぞれの切屑排出溝14における2つの吐出口26と切刃17との軸線Oに垂直な断面における周方向の距離が一定とされている。また、本実施形態では第一の実施形態と異なり、吐出口26の配置に従って、対向する切屑排出溝14における上記交点Rも軸線Oを中心とした同一円周上に配置されている。
以上のような構成の第二の実施形態のエンドミルによれば、第一の実施形態のエンドミルと同様に、切削油供給路23近傍の剛性を確保しつつも、2つの切屑排出溝14における吐出口26が軸線Oを中心とする同一円周上に位置していることから、各切屑排出溝14への切削油の供給配分を同一とすることができる。したがって、これら切屑排出溝14の外周側辺稜部に形成された切刃17ごとの潤滑効果及び冷却効果を同様として均一な切削加工を行うことが可能となる。
なお、第二の実施形態のエンドミルは図6及び図7に示す2枚刃のものに限られず、変形例として例えば図8の展開図に示すような4枚刃のエンドミルであってもよい。このエンドミルにおいては、4つの切屑排出溝14のうち、周方向に対向する一対の切屑排出溝14における吐出口26(図8における仮想円筒面Pと切削油分配路24の仮想延長線Qとの交点Rに対応)同士が軸線Oを中心とした同一円周上、即ち、軸線O方向の位置が同一となるように配設され、他の周方向に対向する切屑排出溝14の対(一対)における吐出口26は、これとは軸線O方向に異なる位置において互いに同一の位置に配設されている。
これにより、周方向に対向する切屑排出溝14においては、切削油の供給配分を同一とさせて同様の潤滑効果及び冷却効果を得られる一方で、周方向に隣り合う切屑排出溝14においては、吐出26の位置が軸線O方向にずれて分散されたものとなることから、エンドミル本体10の外周部においても剛性が必要以上に低下してしまうのを防止することができる。
以上、本発明であるエンドミルの実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく多少の設計変更等も可能である。
例えば、第一の実施形態においては2枚刃及び6枚刃のエンドミルを示し、第二の実施形態においては2枚刃及び4枚刃のエンドミルを示したが、これらに限定されることはなく、両実施形態において上記以外の数の切刃17を備えたエンドミルであってもよい。
第一の実施形態に係るエンドミルの一部を破断した側面図である。 第一の実施形態に係るエンドミルの油孔の配置を示す正面断面図である。 第一の実施形態に係るエンドミルの油孔の配置を示す縦断面図である。 第一の実施形態にエンドミル本体のシャンク部及び仮想円筒面の展開図である。 第一の実施形態の変形例のエンドミルの側面図である。 第二の実施形態に係るエンドミルの油孔の配置を示す縦断面図である。 第二の実施形態にエンドミル本体のシャンク部及び仮想円筒面の展開図である。 第二の実施形態の変形例のエンドミル本体のシャンク部及び仮想円筒面の展開図である。 従来のエンドミルの側面図である。
符号の説明
10 エンドミル本体
14 切屑排出溝
15 壁面
17 切刃
23 切削油供給路
24 切削油分配路
25 分岐部
26 吐出口
28 切削油分配路
O 軸線
P 仮想円筒面
Q 仮想延長線
R 仮想円筒面と仮想延長線との交点
T エンドミル回転方向

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に、前記軸線回りに螺旋状に捩れる切屑排出溝が複数形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルにおいて、
    前記エンドミル本体の後端側から先端側に向かって、前記軸線に沿って延びる切削油供給路が穿設されているとともに、前記切削油供給路から分岐してそれぞれの前記切屑排出溝に開口する複数の切削油分配路が穿設されており、
    前記切削油分配路と前記切削油供給路とが連通する分岐部が軸線方向にずらして設けられ
    前記切屑排出溝のそれぞれに、前記軸線方向に間隔をあけて複数の前記切削油分配路が開口しており、
    前記切削油分配路は、前記軸線に対して、外周側に向かうに従い先端側に直線状に延びるように傾斜しているとともに、各切削油分配路は、前記切刃に向けて開口し、
    前記切刃のリード長をL、外径寸法をDとするとともに、該外径寸法を直径とする仮想円筒面と前記切削油分配路の仮想延長線との交点の前記軸線方向の間隔をbとした際に、
    前記交点の前記仮想円筒面における周方向の間隔aが、a=πD×(b/L)に設定されていることを特徴とするエンドミル。
  2. 同一の前記切屑排出溝に開口する前記切削油分配路同士は、前記軸線に対して互いに等しい傾斜角度で延びていることを特徴とする請求項1に記載のエンドミル。
  3. すべての前記切削油分配路が、前記軸線に対して互いに等しい角度で延びるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンドミル。
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