JP5849512B2 - 記録装置用の紐、巻き取り用のロール媒体管セット、記録装置、記録方法 - Google Patents
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Description
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
図7に示すのは、従来技術の一例であるプリンター91の問題点を示す側面図である。
図7に示す如く、従来技術のプリンター91は、送り出し部92と、記録部93と、巻き取り部94とを備えていた。送り出し部92は、保持されたロール紙95を解いて送り方向下流側の記録部93へ送ることができるように構成されていた。また、記録部93は、送られたロール紙95に対してインクを吐出して記録を実行することができるように構成されていた。またさらに、巻き取り部94は、記録されたロール紙95を巻き取ることができるように構成されていた。
尚、本願において、「紐」には、細幅の紐であるリボンも含まれるものとする。つまり、「紐」は、ある程度幅を有するものでもよい。言い方を変えると、リボン状の帯でもよい。
尚、前記紐の長さは、記録装置におけるロール媒体の送り経路における記録部から前記巻き取り手段までの距離より長くてもよい。ロール媒体の先端が前記記録部まで到達したときから記録を開始すればよいからである。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記紐を無駄に長くすることがないので、効率的である。
本態様によれば、前記紐を有しているので、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、ロール媒体を巻き取る際、ロール媒体を幅方向外側へ張る力が生じるのでロール媒体をきれいに巻き取ることができる。
本態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、ロール媒体を巻き取った際、ロール媒体管とロール媒体との間に前記紐が入らない。従って、前記紐による凹凸がなく、ロール媒体をきれいに巻き取ることができる。
また、ロール媒体管の外周面に後述する溝を設ける必要がない。
本態様によれば、第3または第4の態様と同様の作用効果に加え、前記紐による凹凸がなく、ロール媒体をきれいに巻き取ることができる。
本態様によれば、前記記録装置において、第3ないし第6のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本態様によれば、前記巻き取り手段によって前記紐を巻き取りながら前記記録部がロール媒体に対して記録する。従って、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本実施例の記録装置としての大型のインクジェットプリンター1(以下、単にプリンターという。)の全体構成の概略を示す側断面図である。
図1に示す如く、プリンター1は、媒体繰り出し手段26と、記録部28と、巻き取り手段37と、を備えている。このうち、媒体繰り出し手段26は、ロール状に巻かれたロール媒体Rを解いて送り方向Qへ送り出すことができるように構成されている。具体的には、送り出し側ロールホルダーである第1ホルダー部3と、ローラー対29と、を有している。
尚、第1ホルダー部3は、向い合わせで一対配設されている。そして、このうち少なくとも一方の第1ホルダー部3が、ロール媒体Rの幅寸法の違いに対応してガイド部材7に対して幅方向Xにスライドし取付け位置を調整できるように構成されている。
また、プリンター本体19より送り方向上流側にはプレヒーター31が設けられている。ロール媒体Rに対して記録を実行する前の段階で予めロール媒体Rを温めることにより、記録を実行した際、ロール媒体Rに着弾したインクが乾燥しやすくするためである。
またさらに、プリンター本体19より送り方向下流側にはアフターヒーター33が設けられている。ロール媒体Rに着弾したインクを、記録を実行した後から巻き取り手段37によって巻かれる前までの間に、確実に乾燥させるためである。
また、図中のZ軸方向は、鉛直方向である。
図2(A)(B)に示すのは、本実施例の巻き取り用のロール媒体管セット40の原理を示す図である。このうち、図2(A)はロール媒体Rをセットした段階であって記録実行前の状態である。一方、図2(B)は記録実行開始後であって記録されたロール媒体Rが巻き取り手段37によって巻かれた状態である。
尚、本実施例において、「紐」には、細幅の紐であるリボンも含まれるものとする。つまり、「紐」は、ある程度幅を有するものでもよい。言い方を変えると、リボン状の帯でもよい。紐の太さや幅は、必要な強度を得るために適宜変更してもよい。
ここで、紐41の一端41aは、ロール媒体Rの先端R1における幅方向Xの側端R2と接続されることが望ましい。ロール媒体Rの先端R1における幅方向Xの側端R2の角近傍をカールさせることなく、巻き取り用の芯管42に巻き付けることができるからである。
その結果、前述したように、従来の構成で生じていたロール媒体Rの先端R1側における記録されない箇所を、紐41によって無にするまたは低減することができる。
また、前述したように、ロール媒体Rの先端R1の幅方向Xの側端R2の角近傍をカールさせることなく、巻き取り用の芯管42に巻き付けることができる。
また、前述したように、巻き取られたロール媒体Rにおいて、紐41によって凹凸が生じる虞がない。さらに、巻き取り用の芯管42の外周面に溝等の特殊な加工を施す必要もない。
また、紐41の一端41aが、別部材(例えば、後述する他の実施例4の連結部82(図6(A)参照))を介してロール媒体Rの先端R1と連結する構成でもよい。つまり、紐41が間接的にロール媒体Rの先端R1と接続される構成でもよい。
また、紐41の他端41bが間接的に巻き取り用の芯管42と接続される構成でもよい。
また、本実施例において、ロール媒体Rの送り方向Qにおける紐41の長さLは、プリンター1におけるロール媒体Rの送り経路Aにおける記録部28から巻き取り手段37までの距離D以下であることを特徴とする。
また、本実施例において、紐41は二本あり、芯管42の軸方向Xにおける紐41の他端41bの位置は、一端41aの位置よりロール媒体Rを基準とした外側であることを特徴とする。
本実施例のプリンター1は、巻き取り用のロール媒体管セット40を含むことを特徴とする。
本実施例の記録方法は、記録部28より送り方向下流側に設けられた回転部37aに保持された巻き取り用の芯管42と、ロール媒体Rの先端R1側とを紐41で接続する接続工程と、巻き取り手段37によって紐41を巻き取りながら記録部28がロール媒体Rに対して記録する記録工程と、を具備することを特徴とする。
図3(A)(B)に示すのは、他の実施例1の紐51の原理を示す図である。このうち、図3(A)はロール媒体Rをセットした段階であって記録実行前の状態である。一方、図3(B)は記録実行開始後であって記録されたロール媒体Rが巻き取り手段37によって巻かれた状態である。
尚、特に説明する部材以外の部材については前述した実施例と同様であるので、同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
その結果、前述した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
具体的には、前述したように、従来の構成で生じていたロール媒体Rの先端R1側における記録されない箇所(図7における符号95a)を、紐51によって無にするまたは低減することができる。
またさらに、前述したように、ロール媒体Rを幅方向外側へ張ることができ、皺を発生させずに、ロール媒体Rをきれいに巻き取ることができる。
また、前述したように、巻き取られたロール媒体Rにおいて、紐51によって凹凸が生じる虞がない。さらに、巻き取り用の芯管42の外周面に溝等の特殊な加工を施す必要もない。
他の実施例1の記録方法は、記録部28より送り方向下流側に設けられた巻き取り手段37の回転部37aと、ロール媒体Rの先端R1側とを紐51で接続する接続工程と、巻き取り手段37によって紐51を巻き取りながら記録部28がロール媒体Rに対して記録する記録工程と、を具備することを特徴とする。
図4(A)(B)に示すのは、他の実施例2のロール媒体管セット60の原理を示す図である。このうち、図4(A)はロール媒体Rをセットした段階であって記録実行前の状態である。一方、図4(B)は記録実行開始後であって記録されたロール媒体Rが巻き取り手段37によって巻かれた状態である。
尚、特に説明する部材以外の部材については前述した実施例と同様であるので、同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
尚、前述したように、従来の構成で生じていたロール媒体Rの先端R1側における記録されない箇所(図7における符号95a)を、紐61によって無にするまたは低減することができることは言うまでもない。
図5(A)(B)に示すのは、他の実施例3のロール媒体管セット70の原理を示す図である。このうち、図5(A)はロール媒体Rをセットした段階であって記録実行前の状態である。一方、図5(B)は記録実行開始後であって記録されたロール媒体Rが巻き取り手段37によって巻かれた状態である。
尚、特に説明する部材以外の部材については前述した実施例と同様であるので、同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
そして、巻き取り用の芯管72の外周面72aには、溝73が形成されている。溝73が形成される範囲は、芯管72の軸方向Xにおける紐71の他端71bの位置から一端71aの位置までの範囲であればよい。
尚、前述したように、従来の構成で生じていたロール媒体Rの先端R1側における記録されない箇所(図7における符号95a)を、紐71によって無にするまたは低減することができることは言うまでもない。
図6(A)(B)に示すのは、他の実施例4のロール媒体管セット80の原理を示す図である。このうち、図6(A)はロール媒体Rをセットした段階であって記録実行前の状態である。一方、図6(B)は記録実行開始後であって記録されたロール媒体Rが巻き取り手段37によって巻かれた状態である。
尚、特に説明する部材以外の部材については前述した実施例と同様であるので、同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
ここで、連結部82は、可撓性のシート状の材料によって形成されている。
一方、紐81の他端81bは、巻き取り用の芯管72と接続されている。そして、巻き取り用の芯管72の外周面には、前述した他の実施例3と同様、溝73が形成されている。
また、紐81を巻き取った際、巻き取った紐81が溝73に入るようにすることができる。つまり、巻き取られたロール媒体Rにおいて、紐81によって凹凸が生じる虞がない。
尚、前述したように、従来の構成で生じていたロール媒体Rの先端R1側における記録されない箇所(図7における符号95a)を、紐81によって無にするまたは低減することができることは言うまでもない。
6 操作レバー、7 ガイド部材、7a 第1管部材、7b 第2管部材、8 基体部、
9 フランジ部、11 ロール芯、12 芯口、13 (第1ホルダー部の)軸部、
15 キャスター、16 昇降部、17 支持フレーム、19 プリンター本体、
21 キャリッジガイド軸、23 キャリッジ、24 保持部、25 記録ヘッド、
26 媒体繰り出し手段、27 媒体支持部、28 記録部、29 ローラー対、
31 プレヒーター、33 アフターヒーター、35 サブフレーム、
37 巻き取り手段、37a 回転部、38 第2ホルダー部、39 ガイド部材、
39a 第3管部材、39b 第4管部材、40 ロール媒体管セット、41 紐、
41a 一端、41b 他端、42 巻き取り用の芯管(ロール媒体管)、
51 (他の実施例1の)紐、51a 一端、51b 他端、
60 (他の実施例2の)ロール媒体管セット、61 紐、61a 一端、
61b 他端、70 (他の実施例3の)ロール媒体管セット、71 紐、
71a 一端、71b 他端、72 巻き取り用の芯管、72a 外周面、73 溝、
80 (他の実施例4の)ロール媒体管セット、81 紐、81a 一端、
81b 他端、82 連結部、91 (従来技術の)プリンター、92 送り出し部、
93 記録部、94 巻き取り部、95 ロール紙、95a 記録されない箇所、
A 送り経路、D (記録部(記録開始位置)から巻き取り用の芯管までの)距離、
L (紐の)長さ、Q 送り方向、R ロール媒体、R1 先端、
R2 (先端における幅方向の)側端、
W (芯管の軸方向におけるロール媒体の)範囲、X 幅方向(芯管の軸方向)、
Z 鉛直方向
Claims (7)
- 記録されたロール媒体が巻かれるロール媒体管と、
送り出されるロール媒体の先端側と一端側が接続され、他端側が前記ロール媒体管の外周と接続される紐と、を備えており、
前記紐は二本あり、
ロール媒体管の軸方向における前記紐の前記他端の位置は、前記一端の位置よりロール媒体を基準とした外側であることを特徴とする巻き取り用のロール媒体管セット。 - 請求項1に記載の巻き取り用のロール媒体管セットにおいて、前記紐の前記一端は、ロール媒体の送り方向の先端における幅方向の側端と接続され、
ロール媒体管の軸方向における前記紐の前記他端の位置は、ロール媒体の範囲より外側であることを特徴とする巻き取り用のロール媒体管セット。 - 請求項1に記載の巻き取り用のロール媒体管セットにおいて、前記ロール媒体管の外周面においてロール媒体管の軸方向における前記紐の前記他端の位置から前記一端の位置までの範囲には溝が設けられており、該溝の中に巻き取られた前記紐が入る構成である巻き取り用のロール媒体管セット。
- 記録されたロール媒体が巻かれるロール媒体管と、
送り出されるロール媒体の先端側と可撓性のシート状材料によって形成されている連結部を介して一端側が接続され、他端側が前記ロール媒体管の外周と接続される一本の紐と、を備え、
前記連結部の一方側は前記ロール媒体の先端側における幅方向の側端と接続され、他方側はロール媒体を基準とした当該ロール媒体の幅方向の中央部に相当する部分において前記紐の一端側と接続されており、
前記ロール媒体管の外周面においてロール媒体管の軸方向における前記紐の前記他端の位置から前記一端の位置までの範囲には溝が設けられており、該溝の中に巻き取られた前記紐が入る構成である巻き取り用のロール媒体管セット。 - 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の巻き取り用のロール媒体管セットを含む記録装置。
- 記録部より送り方向下流側に設けられた巻き取り手段の回転部または該回転部に保持された巻き取り用のロール媒体管と、ロール媒体の先端側とを二本の紐で接続する接続工程と、
前記巻き取り手段によって前記紐を巻き取りながら前記記録部がロール媒体に対して記録する記録工程と、を具備する記録方法であって、
前記接続工程は、ロール媒体の先端側と前記紐の一端側とを接続し、当該紐の他端側を前記一端側の接続位置よりロール媒体を基準とした外側において前記ロール媒体管の外周と接続することを特徴とする記録方法。 - 記録部より送り方向下流側に設けられた巻き取り手段の回転部または該回転部に保持された巻き取り用のロール媒体管と、ロール媒体の先端側とを可撓性のシート状材料によって形成されている連結部を介して一本の紐で接続する接続工程と、
前記巻き取り手段によって前記紐を巻き取りながら前記記録部がロール媒体に対して記録する記録工程と、を具備する記録方法であって、
前記接続工程は、前記連結部の一方側を前記ロール媒体の先端側における幅方向の側端に接続し、前記連結部の他方側をロール媒体を基準としたロール媒体の幅方向の中央部に相当する部分において前記紐の一端側と接続させ、
前記紐の他端側は前記ロール媒体管の外周と接続することを特徴とする記録方法。
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