JP2012153463A - 巻き取り装置、記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻き取ったロール媒体を装置から取り外す際の衝撃やダメージを考慮した巻き取り装置を提供すること。
【解決手段】巻き取り装置(37)は、ロール状のロール媒体Rを保持する軸部16を有し、該軸部16を回転させることによりロール媒体Rをロール状に巻き取るロール媒体ホルダー(40)と、該ロール媒体ホルダー(40)をロール媒体の幅方向Xにスライド可能に案内するガイド部39と、前記軸部16より下方に設けられ、幅方向Xにおいてロール媒体Rの側端を基準とした外側が内側より高く傾斜した傾斜面10を有し、前記軸部16に対して幅方向Xへ移動可能なスペーサー部材4と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、媒体をロール状に巻き取る巻き取り装置および該巻き取り装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、記録された媒体を巻き取る巻き取り装置を備えていた。具体的には、巻き取り装置の軸部をモーターの動力によって回転させ、媒体を順次ロール状に巻き取ることができるように構成されていた。
特開2010−111482号公報
しかしながら、巻き取ったロール状の媒体は、重量が重く、重たいものになると、20kg以上になる。従って、ロール媒体の両側が一対の軸部において支えられている状態から、ロール媒体から軸部を外したとき、ロール媒体の下方である記録装置の設置面に落下する。このとき、設置面およびロール媒体に衝撃が与えられると共に、ドスンと大きな衝撃音が生じる。さらに、ロール媒体に大きなダメージが生じる虞がある。
ここで、巻き取り装置に保持されたロール媒体の下方に載置部を設けることが考えられるが、巻き取った量が一定になるとは限らない。そのため、巻き取り装置に保持されたロール媒体の径が一定になるとは限らない。従って、ただ単に前記下方に載置部を設けるだけでは十分ではない。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、巻き取ったロール媒体を装置から取り外す際の衝撃やダメージを考慮した巻き取り装置および該巻き取り装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の巻き取り装置は、ロール状のロール媒体を保持する軸部を有し、該軸部を回転させることによりロール媒体をロール状に巻き取るロール媒体ホルダーと、該ロール媒体ホルダーをロール媒体の幅方向にスライド可能に案内するガイド部と、前記軸部より下方に設けられ、幅方向においてロール媒体の側端を基準とした外側が内側より高く傾斜した傾斜面を有し、前記軸部に対して幅方向へ移動可能なスペーサー部材と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、巻き取ったロール媒体の径に応じて幅方向における前記スペーサー部材の位置を、ロール媒体の側端と前記傾斜部との距離ができるだけ短くなるように調整することができる。そして、前記ロール媒体ホルダーを外側へ退出移動させて、巻き取ったロール媒体を前記軸部から取り外す。この際、スペーサー部材がない構成と比較して、短い距離の落下でロール媒体を受け止めることができる。ロール媒体が落下した際の衝撃が小さいので、ロール媒体のダメージを低減することができる。
また、巻き取り装置自体のダメージをも低減することができる。
特に、ロール媒体の重量が10kg以上と重量が重い場合に有効である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記ロール媒体ホルダーに保持されたロール媒体の下方に、ロール媒体を載置可能な載置部をさらに備えており、前記スペーサー部材は、前記載置部上に位置する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、スペーサー部材がロール媒体を受け止めた後において、スペーサー部材をロール媒体の下方から外側へ移動させる。これにより、ロール媒体の側端を前記傾斜部の斜面に沿って移動させ、ロール媒体を前記載置部に下ろすことができる。この際、そっと静かに置くことができ、ロール媒体を傷つける虞を殆ど無にすることができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記スペーサー部材は、幅方向における前記内側から外側へ向かう方向へ移動する際、前記ロール媒体ホルダーと一体に移動する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記ロール媒体ホルダーを外側へ退出移動させて、巻き取ったロール媒体を前記軸部から取り外す。そして、前記ロール媒体ホルダーをさらに外側へ退出移動させることにより、前記スペーサー部材によって受け止められたロール媒体の側端が、徐々に前記傾斜面を下る。その結果、ロール媒体を前記載置部にそっと静かに置くことができる。
尚、前記スペーサー部材によって受け止められたロール媒体を、前記載置部へ下ろさず、別の箇所へ移動させてもよい。
本発明の第4の態様は、第1または第2の態様において、前記スペーサー部材は、幅方向における前記内側から外側へ向かう方向へ移動する際、前記ロール媒体ホルダーと別体に移動する構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記ロール媒体ホルダーを外側へ退出移動させて、巻き取ったロール媒体を前記軸部から取り外す際、スペーサー部材が移動しないので、上記第3の態様と比較して、スペーサー部材の傾斜面へ落下する距離をより短くすることができる。
このとき、落下する距離を略無にすることが可能である。従って、ロール媒体のダメージを略無にすることができる。
また、前記スペーサー部材がロール媒体を受け止めた後、前記傾斜面およびロール媒体の自重によって前記スペーサー部材に水平方向(退出方向)へのベクトル成分が発生する。これにより、前記スペーサー部材を容易に退出方向へ移動させることが可能である。その結果、ロール媒体を前記載置部にそっと静かに置くことができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、幅方向から見た前記傾斜面の断面形状は、ロール媒体の転がり可能な方向の両側がその間の前記軸部の真下を基準とした箇所より高く形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記スペーサー部材がロール媒体を受け止めた後において、ロール媒体の転がり可能な前後方向におけるロール媒体の位置を安定させることができる。そして、前記スペーサー部材がロール媒体を受け止めた後において、ロール媒体が勝手に転がって移動することによる事故を防止することができる。特に、ロール媒体の重量が10kg以上と重量が重い場合に有効である。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、幅方向から見た前記傾斜面の断面形状は、弧状の曲線であることを特徴とする。
本態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、ロール媒体と前記傾斜面との接触面積を、断面形状がV字形状である構成と比較して、広くすることができる。その結果、スペーサー部材がロール媒体を受け止める際におけるロール媒体のダメージを、より低減することができる。
本発明の第7の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、幅方向から見た前記傾斜面の断面形状は、ロール媒体の転がり可能な方向の一方が前記軸部の真下を基準とした箇所より高く形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記一方と反対側である他方へのみ、ロール媒体を転がし易い。その結果、前記スペーサー部材がロール媒体を受け止めた後において、ロール媒体を前記他方へ移動させ易い。特に、ロール媒体の重量が10kg以上と重量が重い場合に有効である。
本発明の第8の態様の記録装置は、ロール状のロール媒体を送り方向下流側へ繰り出し可能な繰り出し手段と、繰り出されたロール媒体に対して記録する記録部と、記録されたロール媒体をロール状に巻き取る巻き取り手段と、を備えた記録装置であって、該巻き取り手段は、上記第1から第7のいずれか一の態様の巻き取り装置を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記巻き取り手段は、上記第1から第7のいずれか一の態様の巻き取り装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第7のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本実施例のプリンターの全体構成の概略を示す側断面図。 本実施例の巻き取り手段の概略を示す正面図。 本実施例の巻き取り手段の要部を示す斜視図。 (A)(B)は巻き取り手段のスペーサー部材の位置を示す正面図。 (A)(B)は本実施例の巻き取り手段を示す側断面図および平面図。 (A)〜(C)は本実施例の巻き取り手段の動作を示す図(一体の場合)。 (A)〜(C)は本実施例の巻き取り手段の動作を示す図(別体の場合)。 (A)(B)は他の実施例のスペーサー部材を示す側断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本実施例の記録装置としての大型のインクジェットプリンター1(以下、単にプリンターという。)の全体構成の概略を示す側断面図である。
図1に示す如く、プリンター1は、媒体繰り出し手段26と、記録部28と、巻き取り手段37と、を備えている。このうち、媒体繰り出し手段26は、ロール状に巻かれたロール媒体Rを解いて送り方向Aへ送り出すことができるように構成されている。具体的には、第1ホルダー部3と、ローラー対29と、を有している。
このうち、第1ホルダー部3は、ロール媒体Rの両端部を回動可能に保持することができるように設けられている。第1ホルダー部3は、ロール媒体Rのロール芯11の芯口12に嵌る軸部13と、ロール媒体Rの側端と接触可能なフランジ部9と、を有している。軸部13は、回動自在な構成でも、図示しないモーターの動力によって駆動する構成でもよい。回動自在な構成の場合は、送り方向下流側の駆動するローラー対29によってロール媒体Rが引っ張られて解かれるからである。
尚、第1ホルダー部3は、向い合わせで一対配設されている。そして、このうち少なくとも一方の第1ホルダー部3が、ロール媒体Rの幅寸法の違いに対応して幅方向Xにスライドし取付け位置を調整できるように構成されている。
また、第1ホルダー部3の下方には、仮置き部としての仮置き台5と、持ち上げ手段2とが設けられている。仮置き台5は、ロール媒体Rを第1ホルダー部3に取り付ける前に仮に置くための台である。一例として、幅方向Xに延設された二本の棒体7a、7bによって構成されている。また、持ち上げ手段2は、仮置き台5に置かれた重たいロール媒体Rを容易に上方に持ち上げ、ロール媒体Rの側端を容易に第1ホルダー部3に取り付けることができるように構成されている。
具体的に、持ち上げ手段2は、二本の棒体7a、7bに対して幅方向Xに摺動可能な基体部8と、操作レバー6と、昇降部16と、を備えている。そして、操作レバー6を一方向へ回動させることにより、昇降部16は上昇し、ロール媒体Rを持ち上げることができる。一方、操作レバー6を反対方向へ回動させることにより、昇降部16は下降し、ロール媒体Rを下ろすことができる。
また、記録部28は、プリンター本体19を有している。プリンター本体19には、幅方向Xに延設されたキャリッジガイド軸21と、キャリッジ23と、記録ヘッド25と、媒体支持部27とが設けられている。キャリッジ23は、キャリッジガイド軸21にガイドされながら幅方向Xへ移動可能に設けられている。また、記録ヘッド25は、キャリッジ23における媒体支持部27と対向する位置に設けられ、インクをロール媒体Rに対して吐出して記録することができるように構成されている。またさらに、媒体支持部27は、ロール媒体Rを支持し、ロール媒体Rと記録ヘッド25との間の距離を所定の距離にすることができるように設けられている。
尚、ローラー対29は、プリンター本体19の内部に設けたが、外部でもよい。ロール媒体Rを送り方向Aへ送ることができればよいからである。
また、プリンター本体19より送り方向上流側にはプレヒーター31が設けられている。ロール媒体Rに対して記録を実行する前の段階で予めロール媒体Rを温めることにより、記録を実行した際、ロール媒体Rに着弾したインクを乾燥しやすくするためである。
またさらに、プリンター本体19より送り方向下流側にはアフターヒーター33が設けられている。ロール媒体Rに着弾したインクを、記録を実行した後から巻き取り手段37によって巻かれる前までの間に、確実に乾燥させるためである。
またさらに、巻き取り手段37は、図示しないモーターの動力によってロール媒体Rを巻き取り、二本のガイド軸を有するガイド部39に取り付けられた第2ホルダー部40に巻き取ったロール媒体Rを保持することができるように構成されている。
尚、プリンター1は、下端部に移動用のキャスター15を有する側面視逆T字形の支持フレーム17を対向するように左右両端部に備えている。そして、支持フレーム17の上部にプリンター本体19が設けられている。また、支持フレーム17に取り付けられたサブフレーム35に、仮置き台5が取り付けられている。またさらに、ガイド部39の両端は、支持フレーム17から延びた保持部24によって保持されている。
続いて、本実施例の巻き取り手段37について詳しく説明する。
図2に示すのは、本実施例の巻き取り手段37の概略を示す正面図である。また、図3に示すのは、本実施例の巻き取り手段37の要部を示す斜視図である。
図2および図3に示す如く、本実施例の巻き取り手段37は、ロール媒体Rの幅方向Xに一対の第2ホルダー部40を有している。第2ホルダー部40の軸部16は、ロール媒体Rのロール芯11の芯口12に嵌ることができるように構成されている。一対の第2ホルダーのうち少なくとも一方が、幅方向Xに延設されたガイド部39に対して摺動可能に構成されている。
具体的には、つまみ付きねじのつまみ部36を回転させてねじを緩める方向へ回転させることにより、第2ホルダー部40をガイド部39に対して摺動させることができる。そして、ねじを締める方向へ回転させることにより、第2ホルダー部40をガイド部39に対して固定することができるように構成されている。従って、ロール媒体Rの幅サイズに応じて一対の第2ホルダー部40の位置を調整することができる。また、第2ホルダー部40の軸部16は、前述したように、図示しないモーターの動力によって回動することができるように構成されている。
また、第2ホルダーに保持されたロール媒体Rの下方には、載置部14が設けられている。載置部14は、第2ホルダーの保持されたロール媒体Rを下ろして置くために設けられている。本実施例では、ガイド部39が載置部14を兼ねる構成としたが、これに限らない。ガイド部39と、載置部14とをそれぞれ別に構成してもよいのは勿論である。本実施例において、ガイド部39が載置部14を兼ねる構成とした理由は、部品点数を少なくし、合理化を図るためである。
またさらに、上下方向Zにおける軸部16と、載置部14との間には、スペーサー部材4、4が第2ホルダー部40と同様に一対設けられている。スペーサー部材4は、第2ホルダー部40に対して相対的に幅方向Xへ移動可能に設けられている。これは、後述するようにロール媒体Rを軸部16から外す前に、ロール媒体Rの径に応じて幅方向Xへ移動させ、ロール媒体Rの側端における外周面と、スペーサー部材4との間の距離を限りなく短くするためである。
また、図3に示す如く、スペーサー部材4は、傾斜面10を有している。傾斜面10は、幅方向Xにおけるロール媒体Rの側端を基準とした外側が内側より高くなるように傾斜している。またさらに、傾斜面10は、詳しくは後述するように、ロール媒体Rの転がり可能な方向の両側10a、10aが、軸部16の真下を基準とした箇所10bより高くなるように形成されている。これは、詳しくは後述するように、ロール媒体Rから軸部16を外してロール媒体Rをスペーサー部材4の傾斜面10で支えたとき、ロール媒体Rが勝手に転がらないようにするためである。
言い換えると、ロール媒体Rの位置を安定させるためである。従って、幅方向Xから見た傾斜面10の断面形状は、V字のような二辺を有する形状でもU字のような弧状の形状でもよい。本実施例において、U字のような弧状の形状したのは、V字のような二辺を有する形状とした構成と比較して、ロール媒体Rの側端の外周と傾斜面10との接触面積を少しでも広くするためである。これにより、ロール媒体Rをスペーサー部材4の傾斜面10で支えたときのロール媒体Rのダメージを最小にすることができる。
続いて、スペーサー部材4の傾斜面10の形状を詳しく説明すると共に、スペーサー部材4の位置の調整の仕方について説明する。
図4(A)(B)に示すのは、巻き取り手段37のスペーサー部材4の位置を示す正面図である。このうち、図4(A)は巻き取ったロール媒体Rの径が比較的大きい場合である。一方、図4(B)は巻き取ったロール媒体Rの径が図4(A)の場合より小さい場合である。
また、図5(A)(B)に示すのは、ロール媒体Rの径が比較的大きい場合の巻き取り手段37を示す図である。このうち、図5(A)は側断面図である。一方、図5(B)は平面図である。
図4(A)(B)に示す如く、巻き取ったロール媒体Rを第2ホルダー部40の軸部16から外す際、巻き取ったロール媒体Rの量は必ずしも一定ではない。従って、軸部16から外す際のロール媒体Rの径の大きさも一定ではない。
そこで、簡単に前述したが、図3、図4(A)(B)および図5(A)(B)に示す如く、スペーサー部材4の傾斜面10を、幅方向Xにおけるロール媒体Rの側端を基準とした外側が内側より高くなるように形成した。
従って、図4(A)に示す如く、ロール媒体Rの径が比較的大きい場合、第2ホルダー部40に対して移動可能な範囲における幅方向外側の端部に位置するスペーサー部材4を、僅かに内側へ移動させる。これにより、ロール媒体Rの側端の外周に、スペーサー部材4の傾斜面10を接触させること、または、前記外周と傾斜面10との間の距離を限りなく短くすることができる。
同様に、図4(B)に示す如く、ロール媒体Rの径が図4(A)の場合より小さい場合、第2ホルダー部40に対して移動可能な範囲における幅方向外側の端部に位置するスペーサー部材4を、図4(A)の場合よりも内側へ移動させる。これにより、ロール媒体Rの側端の外周に、スペーサー部材4の傾斜面10を接触させること、または、前記外周と傾斜面10との間の距離を限りなく短くすることができる。
また、図3、図4(A)(B)および図5(A)(B)に示す如く、傾斜面10を、幅方向Xから見た断面形状がU字のような弧状の形状となるように形成した。これにより、ロール媒体Rから軸部16を外してロール媒体Rをスペーサー部材4の傾斜面10で支えたとき、ロール媒体Rが勝手に転がらないようにすることができる。また、幅方向Xから見た断面形状がV字のような二辺を有する形状とした構成と比較して、ロール媒体Rの側端の外周と傾斜面10との接触面積を少しでも広くすることができる。これにより、ロール媒体Rをスペーサー部材4の傾斜面10で支えたときのロール媒体Rのダメージを最小にすることができる。
続いて、ロール媒体Rを軸部16から外す際の第2ホルダー部40およびスペーサー部材4の動作について説明する。
図6(A)〜(C)に示すのは、第2ホルダー部40とスペーサー部材4とが「一体」に動く構成の場合の巻き取り手段37の動作を示す正面図である。
図6(A)に示す如く、ロール媒体Rを軸部16から外す際、前述したように、スペーサー部材4を、移動可能な範囲の外側端部の位置から幅方向内側へ移動させる。そして、ロール媒体Rの側端の外周に、スペーサー部材4の傾斜面10を接触させる。または、前記外周と傾斜面10との間の距離を限りなく短くする。
次に、図6(B)に示す如く、第2ホルダー部40およびスペーサー部材4を「一体」に幅方向外側へ移動させる。そして、軸部16を、ロール媒体Rのロール芯11の芯口12から外す。これにより、ロール媒体Rは、軸部16による支えを失うので、自重によって落下しようとする。ここで、ロール媒体Rの側端のすぐ下方には、スペーサー部材4の傾斜面10が位置している。従って、ロール媒体Rの側端は、スペーサー部材4の傾斜面10によって受け止められて支えられる。このとき、ロール媒体Rの側端が落下する距離は極僅かである。そのため、スペーサー部材4を有さない従来の構成で生じていた「ドスン」という衝撃、衝撃音やその際に生じるロール媒体Rのダメージを著しく低減することができる。
さらに、図6(C)に示す如く、第2ホルダーおよびスペーサー部材4を「一体」に幅方向外側へ移動させる。すると、ロール媒体Rの側端は、スペーサー部材4の傾斜面10に沿って傾斜面10を降りるように下方へ移動する。そして、載置部14にそっと置かれる。
その結果、前述した「ドスン」という衝撃、衝撃音、およびロール媒体Rのダメージが生じることを防止することができる。
このようにして、ロール媒体Rの一端側についての動作が終了したら、他端側についても同様に行う。その説明は省略する。
尚、ロール媒体Rを軸部16から外した際、ロール媒体Rを載置部14に置かなくてもよい。例えば、図6(B)の状態では、ロール媒体Rとガイド部39(載置部14)との間に隙間がある。該隙間に手を入れることにより、ロール媒体Rを持ち上げやすく、運びやすい。また、前記隙間にフォークリフトのようなリフターのアームを入れて、ロール媒体Rを持ち上げて運ぶこともできる。
続いて、バリエーションとして第2ホルダー部40とスペーサー部材4とが「別体」に動く構成の場合について説明する。
図7(A)〜(C)に示すのは、第2ホルダー部40とスペーサー部材4とが「別体」に動く構成の場合の巻き取り手段37の動作を示す正面図である。
図7(A)に示す如く、ロール媒体Rを軸部16から外す際、前述したように、スペーサー部材4を、移動可能な範囲の外側端部の位置から幅方向内側へ移動させる。この点は、前述した前記「一体」に動く構成(図6(A)参照)と同じである。ロール媒体Rの側端の外周に、スペーサー部材4の傾斜面10を接触させる。または、前記外周と傾斜面10との間の距離を限りなく短くする。
次に、図7(B)に示す如く、第2ホルダー部40のみを幅方向外側へ移動させる。このとき、スペーサー部材4は移動しない。そして、軸部16を、ロール媒体Rのロール芯11の芯口12から外す。これにより、ロール媒体Rは、軸部16による支えを失うので、自重によって落下しようとする。ここで、ロール媒体Rの側端のすぐ下方には、スペーサー部材4の傾斜面10が位置している。スペーサー部材4は、図7(A)の状態から移動していない。
従って、前述した前記「一体」に動く構成(図6(B)参照)と比較して、ロール媒体Rの側端の外周とスペーサー部材4の傾斜面10とが接触した状態をそのまま維持すること、または、前記外周と傾斜面10との間の短い距離をそのまま維持することができる。
その結果、ロール媒体Rの側端が落下せずに、ロール媒体Rの側端は、スペーサー部材4の傾斜面10に支えられる、または、極僅かな距離だけ落下して傾斜面10に支えられる。言い換えると、殆ど落下しないで支えられる。そのため、前述した前記「一体」に動く構成(図6(B)参照)と比較して、より確実に「ドスン」という衝撃、衝撃音やその際に生じるロール媒体Rのダメージを低減することができる。
さらに、図7(C)に示す如く、スペーサー部材4を幅方向外側へ移動させる。
ここで、ロール媒体Rの自重が、傾斜面10によってスペーサー部材4を幅方向外側へ移動させるベクトル成分を生じさせることにより、スペーサー部材4が幅方向外側へ移動するように構成してもよい。スペーサー部材4を滑らかに摺動するように設けることにより構成することができる。これにより、ユーザーの手間を減らすことができる。
スペーサー部材4が幅方向外側へ移動すると、前述した前記「一体」に動く構成(図6(C)参照)と同様、ロール媒体Rの側端は、スペーサー部材4の傾斜面10に沿って傾斜面10を降りるように下方へ移動する。そして、載置部14にそっと置かれる。
その結果、前述した「ドスン」という衝撃、衝撃音、およびロール媒体Rのダメージが生じることを防止することができる。
本実施例の巻き取り装置としての巻き取り手段37は、ロール状のロール媒体Rを保持する軸部16を有し、軸部16を回転させることによりロール媒体Rをロール状に巻き取るロール媒体ホルダーとしての第2ホルダー部40と、第2ホルダー部40をロール媒体Rの幅方向Xにスライド可能に案内するガイド部39と、軸部16より下方に設けられ、幅方向Xにおいてロール媒体Rの側端を基準とした外側が内側より高く傾斜した傾斜面10を有し、軸部16に対して幅方向Xへ移動可能なスペーサー部材4と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施例において、第2ホルダー部40に保持されたロール媒体Rの下方に、ロール媒体Rを載置可能な載置部14をさらに備えており、スペーサー部材4は、載置部14上に位置する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施例において、スペーサー部材4は、幅方向Xにおける前記内側から外側へ向かう方向へ移動する際、第2ホルダー部40と一体に移動する構成でもよい。
また、本実施例において、スペーサー部材4は、幅方向Xにおける前記内側から外側へ向かう方向へ移動する際、第2ホルダー部40と別体に移動する構成でもよい。
またさらに、本実施例において、幅方向Xから見た傾斜面10の断面形状は、ロール媒体Rの転がり可能な方向の両側10a、10aがその間の軸部16の真下を基準とした箇所10bより高く形成されていることを特徴とする。
また、本実施例において、幅方向Xから見た傾斜面10の断面形状は、弧状の曲線であることを特徴とする。
本実施例の記録装置としてのプリンター1は、ロール状のロール媒体Rを送り方向下流側へ繰り出し可能な繰り出し手段である媒体繰り出し手段26と、繰り出されたロール媒体Rに対して記録する記録部28と、記録されたロール媒体Rをロール状に巻き取る巻き取り手段37と、を備えていることを特徴とする。
[他の実施例]
図8(A)(B)に示すのは、他の実施例のスペーサー部材41を示す図である。
図8(A)(B)に示す如く、他の実施例のスペーサー部材41の傾斜面42は、幅方向Xから見て、ロール媒体Rの転がり可能な方向の一方42aが、軸部16の真下を基準とした箇所42bより高くなるように形成されている。そして、他方42cは、前記基準とした箇所42bと略同等の高さに形成されている。
尚、傾斜面42は、幅方向Xにおけるロール媒体Rの外側が内側より高くなるように傾斜していることは前述した実施例と同様である。
また、その他の部材については、前述した実施例と同様であるので同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
図8(A)に示す如く、ロール媒体Rを第2ホルダー部40の軸部16から外したとき、スペーサー部材41の傾斜面42が、ロール媒体Rの側端と接触し、ロール媒体Rを支える。この点は、前述した実施例と同様である。詳しい説明は省略する。
ここで、異なる点について説明する。他の実施例では、傾斜面42がロール媒体Rを支えた状態で、第2ホルダー部40およびスペーサー部材41を移動させない。
図8(B)に示す如く、ロール媒体Rがスペーサー部材41の傾斜面42に支えられている状態で、ロール媒体Rを前記他方42cへ転がす。そして、ロール媒体Rを、別の図示しない台車や、前述したフォークリフトのようなリフターのアームに載せる。その結果、巻き取ったロール媒体Rを軸部16から外した後、他の工程を行う場所等へロール媒体Rを容易に移動させることができる。係る場合、前述した実施例の載置部14を必要としない。
他の実施例において、幅方向Xから見た傾斜面42の断面形状は、ロール媒体Rの転がり可能な方向の一方42aが軸部16の真下を基準とした箇所42bより高く形成されていることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター、2 持ち上げ手段、3 第1ホルダー部、4 スペーサー部材、
5 仮置き台、6 操作レバー、7a 棒体、7b 棒体、8 基体部、
9 フランジ部、10 傾斜面、10a 両側、10b 基準とした箇所、
11 ロール芯、12 芯口、13 (第1ホルダー部の)軸部、14 載置部、
15 キャスター、16 (第2ホルダー部の)軸部、17 支持フレーム、
19 プリンター本体、21 キャリッジガイド軸、23 キャリッジ、24 保持部、
25 記録ヘッド、26 媒体繰り出し手段、27 媒体支持部、28 記録部、
29 ローラー対、31 プレヒーター、33 アフターヒーター、
35 サブフレーム、36 つまみ部、37 巻き取り手段(巻き取り装置)、
39 ガイド部、40 第2ホルダー部、41 (他の実施例の)スペーサー部材、
42 傾斜面、42a 一方、42b 基準とした箇所、42c 他方、A 送り方向、
R ロール媒体、X 幅方向、Z 上下方向(鉛直方向)

Claims (8)

  1. ロール状のロール媒体を保持する軸部を有し、該軸部を回転させることによりロール媒体をロール状に巻き取るロール媒体ホルダーと、
    該ロール媒体ホルダーをロール媒体の幅方向にスライド可能に案内するガイド部と、
    前記軸部より下方に設けられ、幅方向においてロール媒体の側端を基準とした外側が内側より高く傾斜した傾斜面を有し、前記軸部に対して幅方向へ移動可能なスペーサー部材と、を備えた巻き取り装置。
  2. 請求項1に記載の巻き取り装置において、前記ロール媒体ホルダーに保持されたロール媒体の下方に、ロール媒体を載置可能な載置部をさらに備えており、
    前記スペーサー部材は、前記載置部上に位置する構成である巻き取り装置。
  3. 請求項1または2に記載の巻き取り装置において、前記スペーサー部材は、幅方向における前記内側から外側へ向かう方向へ移動する際、前記ロール媒体ホルダーと一体に移動する構成である巻き取り装置。
  4. 請求項1または2に記載の巻き取り装置において、前記スペーサー部材は、幅方向における前記内側から外側へ向かう方向へ移動する際、前記ロール媒体ホルダーと別体に移動する構成である巻き取り装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の巻き取り装置において、幅方向から見た前記傾斜面の断面形状は、ロール媒体の転がり可能な方向の両側がその間の前記軸部の真下を基準とした箇所より高く形成されていることを特徴とする巻き取り装置。
  6. 請求項5に記載の巻き取り装置において、幅方向から見た前記傾斜面の断面形状は、弧状の曲線であることを特徴とする巻き取り装置。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の巻き取り装置において、幅方向から見た前記傾斜面の断面形状は、ロール媒体の転がり可能な方向の一方が前記軸部の真下を基準とした箇所より高く形成されていることを特徴とする巻き取り装置。
  8. ロール状のロール媒体を送り方向下流側へ繰り出し可能な繰り出し手段と、
    繰り出されたロール媒体に対して記録する記録部と、
    記録されたロール媒体をロール状に巻き取る巻き取り手段と、を備えた記録装置であって、
    該巻き取り手段は、請求項1から7のいずれか1項に記載された巻き取り装置を備えていることを特徴とする記録装置。
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JP2014144558A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Seiko I Infotech Inc インクジェットプリンター
JP2014144557A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Seiko I Infotech Inc インクジェットプリンター
CN107585607A (zh) * 2017-09-18 2018-01-16 江苏绿源健康铝箔科技有限公司 一种铝箔复卷机用子卷筒快速张紧固定装置

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