JP5845544B2 - トルクコンバータのステータ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータを第1ステータおよび第2ステータに分割し、第1、第2ステータをワンウェイクラッチを介して相互に独立して空転可能に支持したトルクコンバータのステータ構造に関する。
自動車用のトルクコンバータは、エンジンのクランクシャフトに接続されたポンプインペラと、トランスミッションのメインシャフトに接続されたタービンランナと、ケーシングにワンウェイクラッチを介して支持されたステータとを備えており、ポンプインペラにより発生したオイルの流れでタービンランナを駆動し、タービンランナを通過して偏向したオイルの流れをステータで整流することで、ポンプインペラ、タービンランナおよびステータに沿ってオイルを循環させている。
図7に示すように、ステータ01のステータブレード02をオイルの流れ方向上流側の第1ステータブレード02aとオイルの流れ方向下流側の第2ステータブレード02bとに分割し、第1ステータブレード02aおよび第2ステータブレード02bを各々独立して空転できるように別個のワンウェイクラッチでケーシングに支持したものが、下記特許文献1により公知である。
このようにステータブレード02を第1ステータブレード02aおよび第2ステータブレード02bに分割することで、速度比の増加に伴って、先ず第1ステータブレード02aを空転させて第2ステータブレード02bにオイルの整流機能を発揮させるとともに、速度比の更なる増加に伴って、第1ステータブレード02aおよび第2ステータブレード02bの両方を空転させてオイルの流れの剥離を防止することができる。
日本実開昭62−100365号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明は、図7(A)に示すように、第1ステータブレード02aが空転して第2ステータブレード02bが固定されているとき、第1ステータブレード02aおよび第2ステータブレード02bの相対位置が翼列のピッチの半分だけずれた状態では、第1ステータブレード02aの後縁と第2ステータブレード02bの前縁との間に形成される隙間αが極端に狭くなってしまい、その隙間αの部分でオイルの流れが阻害されて性能が低下してしまう可能性があった。
また第1ステータブレード02aおよび第2ステータブレード02bの相対位置が翼列のピッチの半分だけずれた状態(図7(A)参照)と、第1ステータブレード02aおよび第2ステータブレード02bがずれることなく整列した状態(図7(B)参照)とで、第1ステータブレード02aおよび第2ステータブレード02b間の流れの状態が大きく異なってしまい、図8に示すように、トルクコンバータのトルク比の特性や容量係数の特性に大きなばらつきが発生する問題があった。
更に、近年はトランスミッションの軸線方向寸法を小型化するためにトルクコンバータの軸線方向寸法を小型化することが要請されており、その結果としてトルクコンバータのステータブレードのコード長(前縁から後縁までの長さ)やスパン長(翼根から翼端までの長さ)が小さくなる傾向にある。特に、第1ステータブレード02aが小型化されると、速度比が小さい領域でタービンランナから流入する高速の流れを翼面積が小さい第1ステータブレード02aで第2ステータブレー02bに向けて曲げようとしても、流れがスムーズに曲がらずに第1ステータブレード02aの翼端部に渦が発生してしまい、エネルギーロスの原因となる問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、トルクコンバータの低速度比域での渦の発生を抑制してエネルギーロスを低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、駆動源に接続されて軸線まわりに回転するポンプインペラと、トランスミッションの入力軸に接続されて前記軸線まわりに回転するタービンランナと、前記ポンプインペラおよび前記タービンランナ間に配置されたステータとを備え、前記ステータはオイルの循環方向の上流側に位置する第1ステータと前記循環方向の下流側に位置する第2ステータとからなり、前記第1ステータは第1ワンウェイクラッチを介して固定部に支持され、前記第2ステータは第2ワンウェイクラッチを介して前記固定部に支持されたトルクコンバータのステータ構造において、前記軸線方向に見て、前記第1ステータのブレードは翼端部が翼根部に対して前記第1ワンウェイクラッチの締結解除方向に傾斜することを第1の特徴とするトルクコンバータのステータ構造が提案される。
また本発明によれば、前記第1の特徴に加えて、前記第1ステータおよび前記第2ステータが所定の位相にあるとき、1枚の前記第1ステータのブレードの前縁は少なくとも2枚の前記第2ステータのブレードの前縁と交差することを第2の特徴とするトルクコンバータのステータ構造が提案される。
また本発明によれば、前記第1または第2の特徴に加えて、前記第1ステータのブレードのスパン長は、前記第2ステータのブレードのスパン長よりも小さいことを第3の特徴とするトルクコンバータのステータ構造が提案される。
尚、実施の形態のメインシャフト13は本発明の入力軸に対応し、実施の形態のトルクコンバータケース38は本発明の固定部に対応し、実施の形態の第1ステータブレード42は本発明の第1ステータのブレードに対応し、実施の形態の第2ステータブレード46は本発明の第2ステータのブレードに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、トルクコンバータの速度比が小さい領域では、第1、第2ワンウェイクラッチが共に係合して第1、第2ステータが共に固定部に拘束され、オイルは第1、第2ステータのブレードに沿って流れて所望の方向に整流される。速度比が増加するに伴ってステータへのオイルの流入方向が変化すると、第1ワンウェイクラッチが係合解除して第1ステータが空転することで第1ステータのブレードが失速するのを防止するため、オイルは第2ステータのブレードに沿って流れて所望の方向に整流される。速度比が大きい領域ではステータへのオイルの流入方向が更に変化するため、第1、第2ワンウェイクラッチが共に係合解除して第1、第2ステータが共に空転し、オイルは第1、第2ステータのブレードに邪魔されずに所望の方向に流出することができる。
軸線L方向に見て、第1ステータのブレードは翼端部が翼根部に対して第1ワンウェイクラッチの締結解除方向に傾斜するので、第1ステータのブレードの径方向寸法および軸線L方向寸法を大型化することなく翼面積を確保し、オイルを第1ステータのブレードに沿ってスムーズに案内して渦の発生を抑制することで、低速度比域でのエネルギーロスを低減することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、第1ステータおよび第2ステータが所定の位相にあるとき、1枚の第1ステータのブレードの前縁は少なくとも2枚の第2ステータのブレードの前縁と交差するので、第1ステータのブレードおよび第2ステータのブレードの位相がどのような関係にあっても、1枚の第1ステータのブレードは2か所以上あるいは少なくとも1カ所で第2ステータのブレードに連続的に接続する。これにより、第1ステータのブレードおよび第2ステータのブレード間の流れの状態を円周方向に均一化し、トルクコンバータのトルク比の特性や容量係数の特性にばらつきが発生するのを最小限に抑えることができる。
また本発明の第3の特徴によれば、第1ステータのブレードのスパン長が第2ステータのブレードのスパン長よりも小さいと、低速度比域で第1ステータのブレードの翼端部に渦が発生し易くなるが、第1ステータのブレードを傾斜させたことにより、前記渦を一層効果的に低減することができる。
図1はトルクコンバータの縦断面図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2−2線断面図である。(第1の実施の形態) 図3は図2に対応する第1ステータの位相が異なる状態を示す図である。(第1の実施の形態) 図4は図1の4−4線断面図である。(第1の実施の形態) 図5はトルクコンバータの縦断面図である。(第2の実施の形態) 図6は図2に対応する図である。(従来例) 図7は従来のトルクコンバータ(二段ステータ)のステータブレード回りの流れの説明図である。(従来例) 図8は従来のトルクコンバータ(二段ステータ)のトルク比および容量係数を示すグラフである。(従来例)
12 ポンプインペラ
13 メインシャフト(入力軸)
14 タービンランナ
15 ステータ
38 トルクコンバータケース(固定部)
40 第1ステータ
41 第2ステータ
42 第1ステータブレード(第1ステータのブレード)
42a 前縁
44 第1ワンウェイクラッチ
46 第2ステータブレード(第2ステータのブレード)
46a 前縁
48 第2ワンウェイクラッチ
L 軸線
以下、図1〜図4に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態
図1に示すように、自動車用のトルクコンバータTは駆動源であるエンジン(不図示)のクランクシャフト11に接続されたポンプインペラ12と、トランスミッション(不図示)のメインシャフト13に接続されたタービンランナ14と、ポンプインペラ12およびタービンランナ14間に配置されたステータ15と、ポンプインペラ12およびタービンランナ14を結合可能なロックアップクラッチ16とを備える。クランクシャフト11およびメインシャフト13は、お互いの軸端を対向させた状態でトルクコンバータTの軸線L上に同軸に配置される。
クランクシャフト11の軸端に板状のドライブプレート17がボルト18…で固定されており、メインシャフト13の軸端にプレーンベアリング19を介して回転自在に支持された皿状のトルクコンバータカバー20の外周部に、前記ドライブプレート17の外周部がボルト53…で固定される。
ポンプインペラ12は、トルクコンバータカバー20の外周部に溶接されたポンプシェル21と、ポンプシェル21の内周部に溶接されてメインシャフト13の外周を囲むポンプボス22と、ポンプシェル21の内面に突設された複数のポンプブレード23…と、ポンプブレード23…の先端間を接続するポンプコア24とで構成される。またタービンランナ14は、メインシャフト13の軸端部にスプライン結合されたタービンボス25と、タービンボス25に溶接されたタービンシェル26と、タービンシェル26の内面に突設された複数のタービンブレード27…と、タービンブレード27…の先端間を接続するタービンコア28とで構成される。タービンボス25とトルクコンバータカバー20との間にはスラストベアリング29が配置される。
ポンプシェル21およびタービンシェル26によって囲まれた空間のオイルが充填されており、ポンプインペラ12の回転に伴って前記空間をオイルが矢印で示す方向に循環する。
ロックアップクラッチ16は、タービンボス25の外周部に軸線L方向摺動自在に嵌合するクラッチピストン30を備えており、クラッチピストン30の外周部はダンパースプリング31…およびステー32…を介してタービンシェル26に接続される。クラッチピストン30とトルクコンバータカバー20との間に第1油室33が区画され、またクラッチピストン30とタービンシェル26との間に第2油室34が区画される。
従って、第1油室33に油圧を供給すると、クラッチピストン30が図中右動して摩擦部材35がトルクコンバータカバー20から離間することで、ポンプインペラ12およびタービンランナ14が相対回転自在に分離される。逆に第2油室34に油圧を供給すると、クラッチピストン30が図中左動して摩擦部材35がトルクコンバータカバー20に当接してロックアップクラッチ16が係合することで、ポンプインペラ12およびタービンランナ14が一体に結合され、クランクシャフト11の回転がメインシャフト13に直接伝達される。
メインシャフト13の外周にニードルベアリング36,36を介してスリーブ37が相対回転自在に嵌合しており、スリーブ37の一端部がトルクコンバータケース38に係止され、かつスリーブ37の外周に筒状のステータ支持部材39がスプライン結合される。従って、ステータ支持部材39はスリーブ37を介してトルクコンバータケース38に回転不能に拘束される。
ステータ15は、矢印で示すオイルの循環方向の上流側に位置する第1ステータ40と、下流側に位置する第2ステータ41とで構成されており、第1、第2ステータ40,41は軸線L方向に並置される。第1ステータ40は、複数の第1ステータブレード42…の径方向内端に、第1ワンウェイクラッチ44を介してステータ支持部材39に支持される第1ステータボス45を備える。また第2ステータ41は、複数の第2ステータブレード46…の径方向外端に、ポンプコア24に連なる第2ステータコア47を備えるともに、複数の第2ステータブレード46…の径方向内端に、第2ワンウェイクラッチ48を介してステータ支持部材39に支持される第2ステータボス49を備える。
タービンボス25および第1ステータボス45間にスラストベアリング50が配置され、第1ステータボス45および第2ステータボス49間にスラストベアリング51が配置され、ポンプボス22および第2ステータボス49間にスラストベアリング52が配置される。
従って、エンジンのクランクシャフト11に接続されたポンプインペラ12が回転すると、ポンプインペラ12のポンプブレード23…から矢印方向に押し出されたオイルがタービンランナ14のタービンブレード27…に作用し、タービンランナ14にトルクを与えてトランスミッションのメインシャフト13を回転させた後、第1、第2ステータ40,41の第1、第2ステータブレード42…,46…を通過してポンプインペラ12に還流することで、クランクシャフト11の回転がメインシャフト13に伝達される。
次に、図2〜図4に基づいて第1、第2ステータ40,41の具体的な構造を説明する。
第1ステータ40は、第1ステータボス45および第1ステータブレード42…が金属板をプレス成型することで別個に製造され、それらが溶接により一体に組み立てられる。従って、第1ステータブレード42の前縁42a、後縁42b、腹面42cおよび背面42dよりなる翼型は、金属板の板厚に等しい一定の翼厚を有する平板状のものとなる。
第2ステータ41はダイキャスト製の部材であって、第2ステータコア47、第2ステータボス49および第2ステータブレード46…が一体に形成される。第2ステータブレード46の翼型は、曲率半径の大きい前縁46aと、曲率半径の小さい後縁46bと、前縁46aおよび後縁46bを結ぶ腹面46cおよび背面46dとで構成される。本実施の形態では、第1ステータブレード42…の数と第2ステータブレード46…の数とは一致している。
第1ステータブレード42の翼端の位置(径方向外端)は、第2ステータブレード46の翼端の位置(径方向外端)に一致している。また第1ステータブレード42のコード長W1(前縁42aから後縁42bまでの距離)は、第2ステータブレード46のコード長W2(前縁46aから後縁46bまでの距離)よりも小さくなっている(図1参照)。
また軸線L方向に見たとき、第2ステータ41の第2ステータブレード46…は軸線Lを中心として径方向外側に放射状に延びているのに対し、第1ステータ40の第1ステータブレード42…は径方向に対して傾斜している。具体的には、第1ステータ40の第1ステータブレード42…は、その翼根部に対して翼端部が第1ワンウェイクラッチ44の空転方向(図2の矢印参照)に偏倚するように傾斜している。尚、図2および図3は、第1ステータブレード42…および第2ステータブレード46…の位相差が異なる二つの状態を示している。
図6は、図2および図3に対応する従来例を示すもので、第1ステータ40の第1ステータブレード42…は径方向に対して傾斜しておらず、軸線Lを中心として径方向外側に放射状に延びている。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
トルクコンバータTの速度比が小さい領域では、タービンランナ14を出たオイルがステータ15に図4の矢印A1方向、つまり第1ステータ40の第1ステータブレード42…のキャンバーラインに沿う方向に流入する。この状態では第1ステータブレード42…は矢印B方向の揚力を発生して第1ワンウェイクラッチ44が係合し、かつ第2ステータ41の第2ステータブレード46…は矢印C方向の揚力を発生して第2ワンウェイクラッチ48が係合するため、第1ステータ40および第2ステータ41は共にトルクコンバータケース38に回転不能に拘束される。その結果、ステータ15へのオイルの流入方向に対してステータ15からのオイルの流出方向が偏向し、その下流側に位置するポンプインペラ12に適切な角度でオイルを流入させることが可能となる。
速度比が増加すると、タービンランナ14を出たオイルがステータ15に図4の矢印A2方向、つまり第1ステータブレード42…の背面42d…側から流入するようになるため、第1ステータブレード42…の腹面42c…側でオイルの流れが剥離する虞があるが、オイルの流れに第1ステータブレード42…の背面42d…を押されることで、第1ワンウェイクラッチ44が係合解除して第1ステータ40は矢印B′方向に空転する。その結果、第1ステータブレード42…の失速が抑制されて第2ステータブレード46…のキャンバーラインに沿う方向にオイルがスムーズに流入する。
この状態では第2ステータ41の第2ステータブレード46…は依然として矢印C方向の揚力を発生して第2ワンウェイクラッチ48が係合し、第2ステータ41はトルクコンバータケース38に回転不能に拘束されるため、第2ステータ41により整流されたオイルを下流側に位置するポンプインペラ12に適切な角度で流入させることができる。
速度比が更に増加すると、タービンランナ14を出たオイルがステータ15に図4の矢印A3方向、つまり第2ステータブレード46…の背面46d…側から流入するようになるため、第2ステータブレード46…の腹面46c…側でオイルの流れが剥離する虞があるが、オイルの流れに第2ステータブレード46…の背面46d…を押されることで、第2ワンウェイクラッチ48が係合解除して第2ステータ41は第1ステータ40と共に矢印C′方向に空転する。その結果、第1ステータブレード42…および第2ステータブレード46…の失速が抑制され、殆ど抵抗を受けることなくステータ15を通過したオイルは下流側に位置するポンプインペラ12に適切な角度で流入する。
以上のように、第1、第2ワンウェイクラッチ44,48で共に空転可能に支持された第1、第2ステータ40,41のうち、第1ステータ40の第1ステータブレード42…は翼厚が極めて小さい平板状の翼型を備え、第2ステータ41の第2ステータブレード46…は翼厚が大きい完結した翼型を備えるので、第1ステータブレード42…の後縁42b…と第2ステータブレード46…の前縁46a…との間に充分に大きい隙間β(図4参照)を確保し、オイルのスムーズな流れが阻害されるのを防止することができる。
また本実施の形態によれば、ステータ15を第1ステータ40および第2ステータ41に分割したために、ダイキャスト製の第2ステータブレード46…の反りが小さくなり、第2ステータ41をダイキャストで一体に形成する際にアンダーカット部分が生じないようにして金型の構造を簡素化し、製造コストを削減することができる。また第1ステータ40も、第1ステータブレード42…をプレス成型により簡単に製造可能であるため、その製造コストを削減することができる。
ところで、トルクコンバータTの速度比が小さい領域では、タービンブレード27…の径方向外端を覆うタービンシェル26の内周面に沿って高速で流れるオイルが第1ステータ40の第1ステータブレード42…に流入するが、そのオイルは第1ステータ40の第1ステータボス45の内周面に衝突して径方向内向きに偏向し、第1ステータブレード42…を翼根側から翼端側に流れたオイルが翼端部において渦を形成してエネルギーロスの原因となる問題がある。
このとき、仮に第1ステータブレード42…が充分な翼面積を備えていれば、オイルの径方向内向きに流れを抑制し、オイルを軸線L方向に流して第2ステータブレード46…にスムーズに受け渡して渦の発生を抑制することができるが、前述したように、トルクコンバータTを小型化するために第1ステータブレード42…も小型化されているため、従来は第1ステータブレード42…に充分な翼面積を与えることが困難であり、渦の発生を抑制できないという問題があった。
しかしながら、本実施の形態によれば、第1ステータ40の第1ステータブレード42…は、その翼根部に対して翼端部が第1ワンウェイクラッチ44の空転方向に偏倚するように傾斜しているため(図2および図3参照)、トルクコンバータTを大型化することなく第1ステータブレード42…の翼面積を確保し、オイルの径方向内向きの流れを抑制して渦の発生を防止しながら、オイルを軸線L方向に案内して第2ステータブレード46…にスムーズに受け渡すことでエネルギーロスを低減することができる。
しかも、第1ステータ40および第2ステータ41が図2に示す所定の位相にあるとき、軸線L方向に見て1枚の第1ステータブレードの42の前縁42aは2枚の第2ステータブレード46,46の前縁46a,46aに2か所で交差し(P点参照)、また第1ステータ40および第2ステータ41が図2と異なる位相にあるときでも、1枚の第1ステータブレードの42の前縁42aは1枚の第2ステータブレード46の前縁46aに1か所で交差(P点参照)する。つまり、第1ステータ40および第2ステータ41の位相がどのような関係にあっても、各々の第1ステータブレード42は2か所あるいは少なくとも1カ所で第2ステータブレード46に軸線L方向に連続的に接続する。これにより、第1ステータブレード42…および第2ステータブレード46…間の流れの状態を円周方向に均一化し、トルクコンバータTのトルク比の特性や容量係数の特性に図8に破線で示すようなばらつきが発生するのを最小限に抑え、図8に実線で示す特性を得ることができる。
第1ステータブレード42…の枚数を増加させてもトルク比の特性や容量係数の特性のばらつきを低減することが可能であるが、そのようにすると、部品点数や重量が増加する問題があるだけでなく、第1ステータブレード42…の後縁42b…と第2ステータブレード46…の前縁46a…との間のオイルの流路が狭くなり、その流路をオイルがスムーズに流れ難くなって性能が低下する可能性がある。しかしながら、本実施の形態によれば、第1ステータブレード42…の枚数を増加させる必要がないため、上記問題が発生する懸念はない。
以下、図5に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態
第1の実施の形態では、第1ステータブレード42…および第2ステータブレード46…の翼端の径方向位置が一致しているが、第2の実施の形態では、第1ステータブレード42…のスパン長H1が第2ステータブレード46…のスパン長H2よりも短く、第1ステータブレード42…の翼端は第2ステータブレード46…の翼端よりも径方向内側に位置している。
トルクコンバータTを小型化するために、このような寸法関係を採用することが必要になった場合、第1ステータブレード42…が更に小型化されて翼端部分に渦が発生する可能性が一層高くなるが、第1ステータブレード42…を第1ワンウェイクラッチ44の空転方向に傾斜させることで、第1の実施の形態と同様に渦の発生を効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では第1ステータブレード42…の数および第2ステータブレード46…の数が一致しているが、それらの数は必ずしも一致する必要はなく、第1ステータブレード42…の数の方が多くても、第2ステータブレード46…の数の方が多くても良い。
また平板状の第1ステータブレード42…を板金プレスにより製造する代わりに、光造形法により製造することも可能である。

Claims (2)

  1. 駆動源に接続されて軸線(L)まわりに回転するポンプインペラ(12)と、トランスミッションの入力軸(13)に接続されて前記軸線(L)まわりに回転するタービンランナ(14)と、前記ポンプインペラ(12)および前記タービンランナ(14)間に配置されたステータ(15)とを備え、前記ステータ(15)はオイルの循環方向の上流側に位置する第1ステータ(40)と前記循環方向の下流側に位置する第2ステータ(41)とからなり、前記第1ステータ(40)は第1ワンウェイクラッチ(44)を介して固定部(38)に支持され、前記第2ステータ(41)は第2ワンウェイクラッチ(48)を介して前記固定部(38)に支持されたトルクコンバータのステータ構造において、
    前記軸線(L)方向に見て、前記第1ステータ(40)のブレード(42)は翼端部が翼根部に対して前記第1ワンウェイクラッチ(44)の締結解除方向に傾斜し、第1ステータ(40)および第2ステータ(41)が所定の位相にあるとき、1枚の前記第1ステータ(40)のブレード(42)の前縁(42a)は少なくとも2枚の前記第2ステータ(41)のブレード(46)の前縁(46a)と交差することを特徴とするトルクコンバータのステータ構造。
  2. 前記第1ステータ(40)のブレード(42)のスパン長は、前記第2ステータ(41)のブレード(46)のスパン長よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載のトルクコンバータのステータ構造。
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