JP5841720B2 - 容器詰飲料 - Google Patents

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本発明は、容器詰飲料に関する。
健康志向の高揚や消費者の嗜好の多様化により、多種多様の飲料が上市されているが、その一つに、例えば、フルーツフレーバーを配合した飲料がある(特許文献1)。フルーツフレーバーを配合した飲料は、程よい酸味や甘味により嗜好性を高めて消費者ニーズを喚起する飲料として注目されている。
フルーツフレーバーとして、例えば、グレープ香料が知られているが、グレープ香料は豊潤な甘さを特徴とし(非特許文献1)、口中でフレーバーが残留することが特徴である。
特開2005−304442号公報
荒井綜一著,「香料の事典」,朝倉書店,2000年5月10日,p.447-448
前記の通り、フルーツフレーバーは、特定の消費者の嗜好性に適合する一方で、甘味が口中に残留しやすいため、その点を好まない消費者も存在する。
本発明者は、グレープ香料を含有する飲料について検討したところ、豊潤な甘さを有することを特徴とするものの、口当たりのすっきり感が不十分であることと、口中にフレーバーの甘さが残留することが判明した。
したがって、本発明は、グレープ香料を含有しながら、口中でのフレーバーの甘さの残留感が抑制され、且つ口当たりのすっきり感の良好な容器詰飲料を提供することを課題とする。
本発明者は、グレープ香料について成分分析を行ったところ、特定成分が口中でのフレーバーの甘さの残留感や口当たりのすっきり感に影響を与えているとの知見を得た。そして、本発明者は、その特定成分を低減させたグレープ香料を用いることで、口中でのフレーバーの甘さの残留感や口当たりのすっきり感が改善されることを見出した。
すなわち、本発明は、グレープ香料を配合し、かつ酪酸エチル類の含有量が0.3〜5質量ppmである容器詰飲料を提供するものである。
本発明によれば、グレープ香料を含有しながら、口中でのグレープ香料特有のフレーバーの甘さの残留感が抑制され、口当たりのすっきり感が良好で、飲みやすい容器詰飲料が提供される。
本発明の容器詰飲料は、グレープ香料を配合したものである。本発明における「グレープ香料」とは、ぶどうから抽出された天然のフレーバーではなく、合成香料を調合して得られる食品用の香料であり、ブドウ属に分類される果実を想起させるものをいう。
本発明の容器詰飲料は、酪酸エチル類を0.3〜5質量ppm含有するものである。本発明において「酪酸エチル類」とは、酪酸エチル、イソ酪酸エチル及び2−メチル酪酸エチルから選択される1種又は2種以上の組み合わせをいい、「酪酸エチル類の含有量」は酪酸エチル、イソ酪酸エチル及び2−メチル酪酸エチルの合計量に基づいて定義される。
また、グレープ香料成分として酪酸エチル、イソ酪酸エチル及び2−メチル酪酸エチルから選択される1種又は2種以上を含むものを用いても良い。グレープ香料には溶媒が含まれていてもよく、溶媒としては、例えば、有機溶媒、水が挙げられる。有機溶媒としては、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、植物性油脂、動物性油脂、中鎖脂肪酸トリグリセリド等が挙げられ、また水としては、例えば、水道水、精製水、イオン交換水が挙げられる。これらは1種又は2種以上を混合して使用することもできる。中でも、食品への使用の観点から、アルコール類、水が好ましく、特にエタノール、イオン交換水が好ましい。
グレープ香料中に酪酸エチル類を含有させる場合、その含有量は、口中でのフレーバーの甘さの残留感抑制及び口当たりのすっきり感改善の観点から0.42質量%以下であることが好ましく、更に0.25質量%以下、特に0.16質量%以下、殊更0.08質量%以下であることが好ましい。なお、下限値は、風味バランスの観点から、0.025質量%、特に0.042質量%であることが好ましい。
酪酸エチル類の含量が上記範囲内にあるグレープ香料は、香料を調合する際に酪酸エチル類の含量が上記範囲となるように各成分の配合量を適宜調整して得ることができる。
本発明の容器詰飲料中の酪酸エチル類の含有量は0.3〜5質量ppmであるが、より一層の口中でのフレーバーの甘さの残留感抑制及び口当たりのすっきり感改善の観点から、上限は3質量ppm、更に2質量ppm、特に1質量ppmであることが好ましく、下限値は、風味バランスの観点から0.5質量ppmであることが好ましい。
本発明の容器詰飲料は、口中でのフレーバーの残留感を抑制し、すっきり感を付与する点から、非重合体カテキン類を更に含有することが好ましい。ここで、本明細書において「非重合体カテキン類」とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート及びガロカテキンガレート等の非エピ体カテキンと、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキンをあわせての総称である。なお、非重合体カテキン類の濃度は上記8種の合計量に基づいて定義される。
本発明の容器詰飲料中の非重合体カテキン類の含有量の上限値は0.2質量%、更に0.16質量%、特に0.12質量%であることが好ましく、他方下限値は、0.01質量%、更に0.02質量%、特に0.03質量%であることが好ましい。非重合体カテキン類の含有量がこの範囲内にあると、口中でのフレーバーの残留感を抑制し、すっきり感を付与することが可能であり、また色調、非重合体カテキン類の安定性の点からも好ましい。
非重合体カテキン類中のガレート体の割合(以下、「ガレート体率」とも称する)は、生理効果の有効性及び苦味抑制の観点から、5〜50質量%、10〜49質量%、特に20〜48質量%であることが好ましい。ここで、本明細書において「非重合体カテキン類のガレート体」とは、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートをあわせての総称である。また、「ガレート体率」とは、上記非重合体カテキン類8種に対するガレート体4種の質量和の比率を100分率で示した値である。
更に、本発明の容器詰飲料には、所望により、酸味料、甘味料、苦味抑制剤、ミネラル、ビタミン、酸化防止剤、起泡剤、泡安定剤、各種エステル類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、野菜エキス類、花蜜エキス類、品質安定剤等の添加剤を単独で又は2種以上を組み合わせて含有させることができる。なお、添加剤の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定可能である。
本発明の容器詰飲料は、茶系飲料でも、非茶系飲料でもよいが、容器詰非茶系飲料であることが好ましい。容器詰非茶系飲料としては、炭酸飲料、エンハンスドウォーター、ボトルドウォーター、スポーツドリンク、エネルギードリンク、ニアウォーター、アイソトニック飲料、ハイポトニック飲料、ハイパートニック飲料等が挙げられる。
本発明の容器詰飲料は、風味及び保存安定性の観点から、pH(25℃)が2〜6、更に3〜5、特に3.3〜5であることが好ましい。pH調整剤としては前記酸味料を用いることができ、有機又は無機の食用酸を用いることが好ましい。好ましい酸としては、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸等又はそれらから選択される2種以上の混合物が挙げられる。中でもクエン酸、リンゴ酸が風味の点から好ましい。
本発明の容器詰飲料は、例えば、酪酸エチル類の含有量が上記範囲内にあるグレープ香料を配合して製造することが可能である。また、更に非重合体カテキン類を含有する容器詰飲料においては上記グレープ香料とともにカテキン製剤を配合し、非重合体カテキン類濃度を調整して製造することができる。
カテキン製剤としては、例えば、茶から得られた抽出物が挙げられる。茶としては、例えば、Camellia属、例えば、C.var.sinensis(やぶきた種を含む)、C.var.assamica及びそれらの雑種から選択される茶樹が好適に使用される。茶樹は、その加工方法により、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に大別することができる。不発酵茶としては、例えば、煎茶、番茶、碾茶、釜入り茶、茎茶、棒茶、芽茶等の緑茶が例示される。また、半発酵茶としては、例えば、鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶等の烏龍茶が例示される。更に、発酵茶としては、ダージリン、アッサム、スリランカ等の紅茶が例示される。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、中でも、緑茶が好適である。また、抽出方法としては、攪拌抽出、カラム抽出等の公知の方法を採用することができる。
また、カテキン製剤として市販品を使用してもよい。市販品としては、三井農林社製の「ポリフェノン」、伊藤園社製の「テアフラン」、太陽化学社製の「サンフェノン」等が例示される。
また、非重合体カテキン類中のレート体率が上記範囲内にあるカテキン製剤は、上記したカテキン製剤を精製して得ることができる。精製方法としては、例えば、下記(i)〜(iv)のいずれかの方法、あるいは2以上の組み合わせが挙げられる。
(i)茶抽出物を水、又は水と水溶性有機溶媒(例えば、エタノール)との混合物(以下、「有機溶媒水溶液」という)に懸濁して生じた沈殿を除去する方法。
(ii)茶抽出物をタンナーゼ処理し、更に活性炭、酸性白土及び活性白土から選択される少なくとも1種の吸着剤と接触させる方法(例えば、特開2007−282568号公報)。
(iii)茶抽出物を合成吸着剤に吸着させた後、該合成吸着剤に有機溶媒水溶液を接触させて非重合体カテキン類を脱離させる方法(例えば、特開2006−160656号公報)。
(iv)茶抽出物を合成吸着剤に吸着させた後、該合成吸着剤に有機溶媒水溶液又は塩基性水溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)を接触させて非重合体カテキン類を脱離させ、次いで得られた脱離液を活性炭と接触させる方法(例えば、特開2008−079609号公報)。
上記(i)、(iii)及び(iv)の方法においても、茶抽出物としてタンナーゼ処理したものを使用することができる。ここで、「タンナーゼ処理」とは、茶抽出物を、タンナーゼ活性を有する酵素と接触させることをいう。なお、タンナーゼ処理における具体的な操作方法は公知の方法を採用することが可能であり、例えば、特開2004−321105号公報に記載の方法が例示される。
また、本発明の容器詰飲料に使用できる容器としては、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の包装容器が挙げられる。
更に、容器に充填後、例えば、金属缶のような加熱殺菌できる場合にあっては適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた条件で殺菌することができる。他方、PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。
〔酪酸エチル類の分析〕
P&T法(パージアンドトラップ法)、GC/MS法(ガスクロマトグラフ質量分析法)の複合技術であるP&T−GC/MS法を用い、以下の分析方法で分析を行った。
<P&T部>
・測定装置:日本分析工業製 JHA−100A
(第一段トラップ)
・試料量:10mL
・熱抽出条件:60℃×10分
・トラップ温度:25℃
・吸着剤:TenaxGR
・パージガス:He(50mL/分)
・ドライングガス:He(150mL/分)
(第二段トラップ)
・加熱条件:250℃×60分
・パージガス: He(50mL/分)
・トラップ温度:−40℃
・吸着剤TenaxGR
・熱脱着条件:358℃、20秒
<GC/MS部>
・測定装置:日本電子製 HP−5890II/JMA−AMII20
・カラム :Ultra Alloy−1
・注入口温度:200℃
・キャリアガス:He(1mL/分)
〔非重合体カテキン類の分析〕
フィルター(0.8μm)でろ過し、次いで蒸留水で希釈した試料を、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム(L−カラムTM ODS、4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により測定した。移動相A液は0.1mol/Lの酢酸水溶液、B液は0.1mol/Lの酢酸アセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
〔官能評価〕
各容器詰飲料の「口中でのフレーバーの甘さの残留感」、「口当たりのあっさり感」及び「グレープ風味のシャープさ」について、専門パネル5名による官能試験を行った。官能試験では、下記の基準にしたがって評価し、その平均点をもって評価値とした。ここで、「口当たりのあっさり感」は、口に含んだ初期の段階に感じる感覚の観点から、「グレープ風味のシャープさ」は、甘さの残留感と口当たりのあっさり感との風味バランスに基づくグレープの呈味としての好ましさの観点から、それぞれ評価した。
口中でのフレーバーの甘さの残留感
評点5:甘さの残留感がかなり弱い
4:甘さの残留感が弱い
3:甘さの残留感がやや弱い
2:甘さの残留感がやや強い
1:甘さの残留感が強い
口当たりのあっさり感
評点5:口当たりがかなりあっさりしている
4:口当たりがあっさりしている
3:口当たりがややあっさりしている
2:口当たりがごくわずかにあっさりしている
1:口当たりがあっさりしていない
グレープ風味のシャープさ
評点5:グレープの風味がかなりシャープである
4:グレープの風味がシャープである
3:グレープの風味がややシャープである
2:グレープの風味がごくわずかにシャープである
1:グレープの風味がシャープではない
製造例1
グレープ香料Aの製造
酢酸エチル0.02質量%、エチルマルトール0.013質量%、プロピオン酸エチル0.02質量%、シス−3−ヘキセノール0.003質量%、メチルアンスラニレート0.01質量%、リナロール0.0002質量%、ヘキサノール0.001質量%、酪酸エチル0.0458質量%、イソ酪酸エチル0.0158質量%及び2−メチル酪酸エチル0.005質量%となるように調合し、エタノールで70%までバランスさせ、その後イオン交換水で100質量%とし、グレープ香料Aを得た。なお、これらは全てダイセル化学工業(株)の試薬を使用した。グレープ香料A中の酪酸エチル類の含有量は0.0666質量%であった。
製造例2
グレープ香料Bの製造
酪酸エチルを0.115質量%、イソ酪酸エチルを0.039質量%及び2−メチル酪酸エチルを0.013質量%とした以外は、グレープ香料Aと同じ配合とし、グレープ香料Bを製造した。グレープ香料B中の酪酸エチル類の含有量は0.167質量%であった。
製造例3
グレープ香料Cの製造
酪酸エチルを0.173質量%、イソ酪酸エチルを0.059質量%及び2−メチル酪酸エチルを0.019質量%とした以外は、グレープ香料Aと同じ配合とし、グレープ香料Cを製造した。グレープ香料C中の酪酸エチル類の含有量は0.251質量%であった。
製造例4
グレープ香料Dの製造
酪酸エチルを0.229質量%、イソ酪酸エチルを0.079質量%及び2−メチル酪酸エチルを0.025質量%とした以外は、グレープ香料Aと同じ配合とし、グレープ香料Dを製造した。グレープ香料D中の酪酸エチル類の含有量は0.333質量%であった。
製造例5
グレープ香料Eの製造
酪酸エチルを2.86質量%、イソ酪酸エチルを0.988質量%及び2−メチル酪酸エチルを0.313質量%とした以外は、グレープ香料Aと同じ配合とし、グレープ香料Eを製造した。グレープ香料E中の酪酸エチル類の含有量は4.161質量%であった。
製造例6
グレープ香料Fの製造
酪酸エチルを0.572質量%、イソ酪酸エチルを0.197質量%、2−メチル酪酸エチルを0.066質量%とした以外は、グレープ香料Aと同じ配合とし、グレープ香料Fを製造した。グレープ香料F中の酪酸エチル類の含有量は0.835質量%であった。
製造例7
グレープ香料Gの製造
酪酸エチル類を配合しなかった以外は、グレープ香料Aと同じ配合とし、グレープ香料Gを製造した。
製造例8
カテキン製剤の製造
緑茶抽出物(ポリフェノンHG、三井農林社製)200gを常温、250r/min攪拌条件下の95質量%エタノール水溶液800g中に分散させ、酸性白土(ミズカエース#600(水澤化学社製))100gを投入後、約10分間攪拌を続けた。その後、2号ろ紙でろ過した。その後、活性炭16gを添加し再び2号ろ紙でろ過した。次に0.2μmメンブランフィルターによって再ろ過し、濁りの除去を行った。40℃、減圧下でエタノールを留去し、イオン交換水でカテキン類濃度を調整してカテキン製剤を得た。カテキン製剤は固形分中の非重合体カテキン類純度が63.4質量%、カテキン製剤中の非重合体カテキン類含有量が14.0質量%、非重合体カテキン類中のガレート率が46.0質量%であった。
実施例1〜8及び比較例1〜5
表1に示す割合の各成分を配合し容器に充填した後、108℃、30秒にてUHT殺菌を行い、容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料の分析及び官能評価の結果を表1に示す。
Figure 0005841720
表1から、容器詰飲料にグレープ香料を配合含有し、酪酸エチル類の含有量を0.3〜5質量ppm0.0005質量%以下とすることにより、口中でのフレーバーの甘さの残留感が抑制され、口当たりのすっきり感が良好なグレープ香料含有容器詰飲料が得られることが確認された。

Claims (3)

  1. 溶媒としてエタノールを含有するグレープ香料を配合した容器詰飲料であって、
    エチルマルトール及び酪酸エチル類を含有し、かつ
    酪酸エチル類の含有量が0.5〜3質量ppmである容器詰飲料。
  2. 更に、非重合体カテキン類を0.01〜0.2質量%含有する、請求項1記載の容器詰飲料。
  3. 酪酸エチル類が、酪酸エチル、イソ酪酸エチル及び2−メチル酪酸エチルから選択される1種又は2種以上である、請求項1又は2記載の容器詰飲料。
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