JP5839510B2 - 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システム - Google Patents

波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP5839510B2
JP5839510B2 JP2013540498A JP2013540498A JP5839510B2 JP 5839510 B2 JP5839510 B2 JP 5839510B2 JP 2013540498 A JP2013540498 A JP 2013540498A JP 2013540498 A JP2013540498 A JP 2013540498A JP 5839510 B2 JP5839510 B2 JP 5839510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
nonlinear
friction
load
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013540498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013061362A1 (ja
Inventor
純文 山元
純文 山元
良史 沖津
良史 沖津
岩崎 誠
誠 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harmonic Drive Systems Inc
Nagoya Institute of Technology NUC
Original Assignee
Harmonic Drive Systems Inc
Nagoya Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harmonic Drive Systems Inc, Nagoya Institute of Technology NUC filed Critical Harmonic Drive Systems Inc
Publication of JPWO2013061362A1 publication Critical patent/JPWO2013061362A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5839510B2 publication Critical patent/JP5839510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B5/00Anti-hunting arrangements
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H49/00Other gearings
    • F16H49/001Wave gearings, e.g. harmonic drive transmissions
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49292Harmonic gear, transmission, strain wave gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

本発明は、モータの回転出力を波動歯車装置を介して減速して負荷軸から出力するアクチュエータの位置決め制御システムに関する。さらに詳しくは、波動歯車装置の非線形ばね特性、相対回転同期成分および非線形摩擦に起因する負荷軸の位置決め制御精度の低下を、厳密な線形化手法を利用して抑制できるようにした波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システムに関する。
アクチュエータとしては、モータの回転を減速して出力するための減速機として波動歯車装置を用いたものが知られている。この構成のアクチュエータの位置決め制御を行うコントローラとしては、モータ軸に取り付けたエンコーダによって当該モータ軸の回転位置、回転速度を検出し、これに基づき減速機出力軸である負荷軸の回転を制御するセミクローズドループ制御系が知られている。セミクローズドループ制御系では、負荷軸の回転情報を直接に検出してモータを駆動制御していないので、波動歯車装置の特性が負荷軸の位置決め制御特性に大きな影響を与える。
波動歯車装置は、歯車の弾性変形を利用した独特な構造に起因するヒステリシスを伴う非線形なばね特性や非線形摩擦を有する。また、歯車の加工誤差や組み付け誤差による回転に同期して発生する振動や角度伝達誤差(相対回転同期成分)が、特にセミクローズドループ制御系の負荷位置で、定常偏差や振動を発生させる。従って、負荷軸の高精度制御を実現するためには、このような非線形特性を統一的に補償することのできる制御系が必要である。
ここで、非線形要素を含む制御対象の制御方法としては入出力関係の厳密な線形化手法が知られており、図6には厳密な線形化手法のブロック線図を示してある。厳密な線形化手法とは、非線形要素を含む制御対象に対して、状態方程式中に非線形な関数を含む非線形プラントモデル「Nonlinear Plant」を構築した上で、線形化フィードバックα(x)と入力変換β(x)を施し、α(x)およびβ(x)を含む拡大系の入力νからその出力yの特性がdy/dt=νとなるα(x)、β(x)を定めることで、制御対象を近似を用いることなく線形化する手法である(非特許文献1)。
「非線形システム論」、石島他著、計測自動制御学会編、コロナ社、141〜168頁、1993
本発明者等は、特願2010−090695(2010年4月9日出願)の明細書、図面において、モータの回転出力を波動歯車装置を介して減速して負荷軸から出力するアクチュエータのセミクローズドループ制御系において、明確な解析、制御手法が確立されていない波動歯車装置の非線形ばね特性に起因する負荷軸の位置決め制御精度の低下を、厳密な線形化手法を利用して抑制することを提案している。すなわち、波動歯車装置における非線形特性補償法として、波動歯車装置のモータ軸、負荷軸間の非線形ばね特性に対して、厳密な線形化手法に基づく非線形ばね補償を提案している。
本発明の課題は、波動歯車装置が有する非線形特性に対する厳密な線形化手法に基づく補償を、非線形ばね特性のみでなく、角度伝達誤差成分および非線形摩擦にも拡張した波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システムを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、モータの回転を波動歯車装置を介して減速して負荷軸に伝達するアクチュエータを駆動制御して、前記負荷軸の位置決め制御を行う位置決めシステムであって、モータ軸位置θをフィードバックして前記負荷軸の位置決め制御を行うセミクローズドループ型のフィードバック制御器と、前記アクチュエータの非線形要素に起因する前記負荷軸の位置決め誤差を補償するためのフィードフォワード型線形化補償器を有している。補償対象の前記非線形要素は、相対回転同期成分のみの場合、非線形摩擦のみの場合、相対回転同期成分および非線形ばね特性を含む場合、非線形摩擦および非線形ばね特性を含む場合、相対回転同期成分および非線形摩擦を含む場合、並びに、非線形ばね特性、前記相対回転同期成分および前記非線形摩擦を含む場合がある。また、前記フィードフォワード型線形化補償器は、厳密な線形化手法に基づくフィードバック型線形化補償器に、制御対象の前記アクチュエータを表す非線形プラントモデルを組み込むことにより、当該フィードバック型線形化補償器をフィードフォワード型に等価変換したものである。
ここで、前記非線形プラントモデルは、状態量をx=[θ,ω,θ,ωとして、(6)式で示す非線形状態方程式で規定されるものである。
また、前記フィードバック型線形化補償器は、前記非線形プラントモデルに対して、その状態量xを引数とする線形化フィードバックα(x)と入力変数β(x)を付加することで、拡大系の入力νから出力yまでの特性をdy/dt=νとしたものであり、前記線形化フィードバックα(x)は(9)式で規定され、前記入力変数β(x)は(10)式で規定されている。
さらに、前記フィードフォワード型線形化補償器は、負荷加加速度指令(ジャーク指令)jrefを前記入力νとし、前記非線形プラントモデルに基づき計算した状態量推定値xを用いて、前記出力yであるフィードフォワード電流指令i refを計算すると共に、前記フィードバック制御器への入力となるフィードフォワードモータ位置指令θ を計算するものである。
本発明における前記非線形ばね特性は、(1)式により規定される、前記波動歯車装置の負荷トルクに対する非線形ばね特性であり、前記アクチュエータに負荷トルクを加えて負荷トルクとモータ・負荷軸間のねじれ角度の関係を測定して得られる実機非線形ばね特性を再現できるように、(1)式の各次数の係数Kg1、Kg2、Kg3が設定されている。
本発明における前記相対回転同期成分は、前記波動歯車装置の角度伝達誤差のうち、モータ軸の回転に同期して発生するモータ軸同期成分θTEMを相対回転同期成分として(3)式により規定される角度伝達誤差成分であり、前記アクチュエータの微小角度送り動作整定時の角度伝達誤差を負荷軸1回転分測定し、モータ位置に対する実機相対回転同期成分をフーリエ変換したスペクトル解析を行い、これに基づき、実機相対回転同期成分を再現できるように、(3)式におけるモータ回転の整数倍高調波成分の振幅Aおよび位相φが設定されている。
本発明における前記非線形摩擦は、前記波動歯車装置の非線形摩擦のうち、速度に依存する静的摩擦であるモータ軸摩擦τ(ω)および負荷軸摩擦τ(ω)を、それぞれ(4)式および(5)式で規定したものであり、一定モータ速度中にモータトルクを測定し、モータトルクを摩擦トルクと見做した一定速度駆動試験によって得られる実機摩擦特性を再現できるように、(4)式、(5)式の各パラメータC、C、B、Bが設定されている。
ここで、前記フィードフォワード型線形化補償器は、前記非線形ばね特性、前記相対回転同期成分および前記非線形摩擦に起因する前記負荷軸の位置決め誤差を補償することが望ましい。
また、制御系におけるむだ時間要素e−Lsに起因する位置決め誤差を補償するために、前記フィードフォワード型線形化補償器は、スミス法により、前記フィードフォワードモータ位置指令θ を、予め設定したむだ時間L分だけ遅らせて前記フィードバック制御器に供給することが望ましい。
本発明では、波動歯車装置を含む位置決め機構の位置決め性能向上を目的として、波動歯車装置が有する非線形特性である、非線形ばね特性、相対回転同期成分、非線形摩擦に対するモデルベースの制御系を提案した。そこでは、各非線形特性に対して微分可能な関数としてモデル化を行い、厳密な線形化に基づくフィードフォワード補償による位置決め制御システムを設計した。本発明のシステムによれば、波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め動作において、非線形ばね及び非線形摩擦によるオーバーシュートを抑圧して位置決め時間を短縮することができると共に、角度伝達誤差による整定時の負荷位置ばらつきや応答中の振動を抑制することができる。
本発明の制御対象のアクチュエータの構成例を示す説明図である。 波動歯車装置を備えたアクチュエータを表す2慣性モデルのブロック線図である。 実機およびモデルの静的な非線形ばね特性を示すグラフである。 実機およびモデルの相対回転同期成分の波形およびスペクトル波形を示すグラフである。 実機およびモデルの非線形摩擦特性を示すグラフである。 厳密な線形化手法による入出力線形化のブロック線図である。 本発明の制御系を示すブロック線図である。 本発明の制御系と従来制御系における静的補償特性の評価結果を示すグラフである。 本発明の制御系と従来制御系における動的補償特性の評価結果を示すグラフである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システムにおける厳密な線形化手法による非線形特性補償方法を説明する。
[波動歯車装置を備えたアクチュエータの装置構成]
図1は、本発明の制御対象である、波動歯車装置を減速機として含むアクチュエータの概略図である。表1にはアクチュエータの主要諸元を示してある。
アクチュエータ1はモータ2の回転を減速機としての波動歯車装置5を介して減速して取り出して負荷装置7を回転駆動するものである。アクチュエータ1の位置決め制御システム10は、モータ2のモータ軸3に設置したエンコーダ4の位置情報を用いて、波動歯車装置5の出力軸6に接続された負荷装置7の位置決めを行うセミクローズド制御系を構成しており、フィードバック制御には、位置比例−速度比例積分(P−PI)補償器を用いている。モータ2と負荷のイナーシャ比は、モータ軸換算で約1:3である。なお、波動歯車装置5の非線形要素に対するモデル化と、非線形補償効果の評価を目的に、アクチュエータ1によって回転駆動される負荷装置の負荷軸8の位置を負荷軸エンコーダ9により計測するようにしてある。
[波動歯車装置の非線形要素を含むアクチュエータのモデル化]
本発明では、厳密な線形化手法の適用を考慮して、次のようにしてアクチュエータ1のモデル化を行う。
波動歯車装置を備えたアクチュエータ1は、モータトルクや負荷トルクが加わった際にモータ・負荷軸間のねじれ振動が励起されるので、ねじれ特性を考慮した2慣性モデルとして扱うことが一般的である。
図2には本発明で用いる位置決め制御対象の2慣性モデルを示してあり、図中の符号は次の通りであり、非線形要素は太線のブロックで示してある。
:モータ軸慣性モーメント
:モータ軸粘性摩擦係数
:負荷軸慣性モーメント
:負荷軸粘性摩擦係数
τ(θtw):減速機の非線形ばね特性
:減速機の粘性摩擦係数
N:減速比
:モータトルク定数
θ:モータ軸位置
ω:モータ速度
θ:負荷軸位置
ω:負荷速度
θtw:ねじれ角
θSync(θ):角度伝達誤差の相対回転同期成分
τ(ω):モータ軸非線形摩擦トルク
τ(ω):負荷軸非線形摩擦トルク
i:モータトルク電流指令値
−Ls:演算時間や通信時間による電流指令値から実電流までのむだ時間要素
以下では、制御対象に含まれる非線形要素として、波動歯車装置の非線形ばね特性、角度伝達誤差、および、非線形摩擦それぞれのモデル化を行う。これら非線形要素以外の線形パラメータについては設計諸元値を用い、各定数を表2に示す。
(非線形ばね特性のモデル化)
非線形ばね特性を測定するために、モータ軸をサーボロックした状態で負荷軸にアームと重りを取り付けて重力による負荷トルクを加え、負荷トルクとモータ・負荷軸間のねじれ角度を測定した。その際、負荷トルクを徐々に大きくした後、徐々に逆方向の負荷トルクを与え、さらに無負荷状態とするまでを、一連の非線形ばね特性測定とした。その静的な非線形ばね特性を、図3の実線(Experiment)で示す。この図から、ばね特性がヒステリシスを含む非線形な特性を示すことが明確である。
この特性に対して、ヒステリシスを持たず、モータ・負荷軸間のねじれ角θtwに対する微分可能な3次多項式により、非線形ばね特性τ(θtw)を次の(1)式で表現する。
ここで、Kg3〜Kg1は多項式の各次数の係数であり、測定結果に対する最小二乗法により決定した。各パラメータの値を表3に示し、同定した非線形ばね特性のモデルを図3の破線(Model)で併記する。
(角度伝達誤差のモデル化)
一般に、角度伝達誤差θTEは、モータ軸位置θ、負荷軸位置θ、減速比Nを用いて次の(2)式で定義される。
本発明における補償対象である角度伝達誤差の相対回転同期成分θSyncとは、波動歯車装置を構成するフレクス・スプライン(FS)とサーキュラ・スプライン(CS)の累積ピッチ誤差や波動歯車装置と負荷の軸心ずれ等の組立誤差によって発生する成分であり、ウェーブ・ジェネレータ(WG)、FS、CSの各相対回転に同期して発生する。したがって、θSyncは、モータ軸同期成分θTEM、負荷軸同期成分θTEL、FS−WG相対同期成分θTEREの和として、θを引数とする正弦波の重ね合わせで表現できる。なお、θTEL、θTEREについては負荷位置情報が必要になるため、セミクローズド制御系ではそれらの補償は本質的に不可能である。そこで、以下ではθTEMのみを相対回転同期成分として次の(3)式でモデル化する。

ここで、k:モータ回転に対する高調波次数
:各次数成分の振幅
φ:各次数成分の位相
相対回転同期成分のモデル化に際しては、微小角度送り動作整定時の角度伝達誤差を負荷軸1回転分測定し、モータ位置に対する角度伝達誤差特性をフーリエ変換したスペクトル解析を行い、モータ回転の整数倍高調波の振幅Aおよび位相φを抽出し、(3)式の同定とする。
図4に、実機相対回転同期成分の波形およびスペクトル波形を示す。図中、上段の実線(Experiment)は、モータ軸角度で3.6degの微小送り動作を負荷軸1回転分連続して測定した角度伝達誤差波形であり、下段実線は上段のスペクトル波形である。なお、図の縦軸のarc−secは角度の単位であり、1deg=3600arc−secである。図より、相対回転同期成分はモータ回転に対して1〜4次の成分の振幅が大きく、最大で20次程度まで存在する。位置決め応答中の相対回転同期成分による振動の抑制では、高次成分まで補償するとトルク電流に高調波成分が多く含まれ振動的となるため、ここでは、4次以下の成分をモデル化して補償に用いる。図4の上段破線(Model)および下段太線(Model)に4次以下の成分を抽出してモデル化した波形を示し、先に掲載した表3に各次数の同定パラメータA〜A、φ〜φ示す。
(非線形摩擦のモデル化)
非線形摩擦は、長ストロークの位置決め動作で支配的な速度に依存する静的摩擦と、微小ストロークで支配的な弾性を伴う変位に依存する動的摩擦に大別される。本発明では、モータ・負荷軸共に長ストロークと考えられる位置決めを対象とするため、速度に依存する静的摩擦をモデル化する。一定モータ速度中にモータトルクを測定し、モータトルクを摩擦トルクと見做した一定速度駆動試験による実機摩擦特性を、図5の実線(Experiment)で示す。図から、粘性摩擦と共に約0.4Nmのクーロン摩擦が存在しており、本波動歯車装置の最大負荷トルク3.3Nmと比較して、その影響は無視できない。そこで、速度の正負が切り替わる領域で滑らかに接続するようにtanh関数を用いて非線形ばね特性に対するモデル化と同様に、微分可能な関数としてモータ軸摩擦τ(ω)、負荷摩擦τ(ω)を次の(4)式、(5)式でそれぞれ表現する。
ここで、C:モータ軸の非線形摩擦力
:速度が零付近における摩擦力の正負の切り替え速度
ここで、C:負荷軸の非線形摩擦力
:速度が零付近における摩擦力の正負の切り替え速度
なお、C、Cは、一定速度駆動試験の結果を基に、実機位置決め時間応答を再現するようにモータ軸、負荷軸への配分を行った。各パラメータを先に掲載した表3に示し、非線形摩擦モデルに、速度に比例した粘性摩擦を加えた摩擦モデルの特性を図5の破線(Model)で示す。
[厳密な線形化手法に基づく非線形補償]
図6は厳密な線形化手法による入出力線形化の概念ブロック図であり、非線形要素を含む制御対象「Nonlinear Plant」に対して、その状態量xを引数とする線形化フィードバックα(x)と入力変数β(x)を付加することで、拡大系の入力νから出力yまでの特性をdy/dtとするものである。
厳密な線形化手法を本制御対象に適用するに当り、図2に示す制御対象ブロック線図から、状態量をx=[θ,ω,θ,ωに選ぶと、非線形状態方程式は次の(6)式で与えられる。
ここで、むだ時間要素e−Lsについては、後述するスミス法によりその影響を補償するため、上式には含んでいない。一方、相対回転同期成分θSync(θ)は(7)式、(8)式のねじれ角θtw、ねじれ速度ωtw=dθtw/dtに含まれるため、(6)式に現れていない。
(6)式の最終制御量yを、右辺に制御入力iが出現するまで時間部分を繰り返すと、yを3階微分したdy/dtでiが現れ、α(x)、β(x)は(9)式、(10)式で与えられる。
以上のα(x)、β(x)を適用した場合、図6の拡大系の入出力特性はy/ν=1/sとなるため、拡大系入力νは負荷加加速度(ジャーク)指令jrefに相当する。
(9)式より、α(x)にはτ(θtw)の1階微分、θSyncの2階微分、τ(ω)の1階微分がそれぞれ含まれる。先に述べた非線形要素のモデル化により、各非線形要素に対する微分係数dτ(θtw)/dt、dθSync(θ)/dt、dτ(ω)/dtは、(1)、(3)、(5)式を用いて、以下のように計算される。
ここで、本線形化手法の実機への適用に当っては、(9)式よりα(x)には全状態量xが含まれるが、セミクローズド制御系である本発明の位置決め制御システムでは負荷軸の状態量を検出することができないため、このままでは実装は不可能である。さらに、有限なむだ時間要素が存在するため、その補償も併せて必要である。そこで、図6のフィードバック(FB)型線形化補償をフィードフォワード(FF)型線形化補償に等価変換することで、セミクローズド制御系への実装およびむだ時間補償に対処する。
具体的には、図7に示すように、位置決め制御システム10のFF型線形化補償器11において、制御対象の非線形モデル「Nonlinear Plant Mdl.」を当該補償器内部に持ち、前向き計算した状態量推定値xを用いて、FF電流指令i refおよびFB型制御系FB(s)への入力となるFFモータ位置指令θ を計算する。さらに、スミス法を適用し、θ をむだ時間L分だけ遅らせて、その影響を補償する。
本発明の方法によれば、セミクローズド制御系への実装実現のみならず、本質的にFF補償となるため、線形化補償器中のFB系に対する安定解析も不要となる優位点も併せ持つ。
[非線形補償の実機検証]
以上のように構築した厳密な線形化手法に基づく非線形補償を行う位置決め制御システムを実機位置決め制御系に実装し、実験によりその補償効果を検証した。
(位置決め実験条件)
制御対象として取り扱う非線形要素のうち、角度伝達誤差相対回転同期成分は負荷位置の定常偏差や振動励起の原因となるため、実機検証の位置決め送り角度設定に際しては、波動歯車装置の歯車かみ合い条件を考慮する必要がある。そこで、静的な負荷位置定常偏差のばらつき評価に対しては、整定時の相対回転同期成分が位置決め毎に異なる値となるように、歯車のかみ合わせが変化する送り角度で評価する。
一方、動的な位置決め動作中の振動評価に対しては、歯車のかみ合わせが応答毎に変化する送り角度では、位置決め毎に相対回転同期成分の影響が異なり、複数回の応答を平均化すると各位置決め応答中の相対回転同期成分による振動が打ち消し合ってしまい、適切な評価とならない。したがって、送り角度の設定に際して、静的な負荷位置定常偏差のばらつき評価では、位置決め毎に歯車のかみ合わせが変化する6.05モータ回転=43.56Load deg(静的特性補償実験)を、動的な位置決め動作中の振動の評価では、位置決め毎にかみ合わせが一定となる6モータ回転=43.2Load deg(動的特性補償実験)を選び、個別に評価した。なお、制御効果の比較に用いる従来制御系は、非線形特性を考慮していない既約分解表現に基づく2自由度制御系とした。
(実験結果)
静的補償特性
本発明の制御系による静的補償精度を評価すべく、送り角度43.56Load degの連続一方向位置決め動作(240回、送りインターバル1.25s)を行った。図8の上段にモータ位置、中段に負荷位置、下段に負荷加速度の、それぞれ12回分の応答を抽出して重ね描きしたものを示す。図中、左列が従来制御系、右列が本発明の制御系の応答であり、太線は240回の応答の平均値、水平一点鎖線は目標位置を示す。さらに、モータ位置応答の水平破線は、目標整定範囲と設定したモータ軸+−10Motor puls=32.4Load arc−secを示す。
図8上段のモータ位置応答および中段の負荷位置応答より、本発明の制御系は従来の制御系に比べオーバーシュートが大幅に抑圧できている。一方、左中段の従来制御系の負荷位置応答は、位置決め応答中および負荷整定位置が角度伝達誤差によってばらついている。これに対し、本発明の制御系では、図上段のモータ位置を角度伝達誤差だけシフトするFFモータ位置補償が入力されることで、角度伝達誤差が補償されて中段のように負荷整定位置のばらつきが圧縮できている。さらに、下段の負荷加速応答より、本発明の制御系では、位置決め開始時0.02〜0.05sや整定時0.2s付近の振動成分が抑制されている。
以上の静的補償効果を統計的に定量評価すべく、240回の位置決め平均整定時間と、負荷位置定常偏差のばらつきを標準偏差の3σを指標として比較した。表4に、各指標値の比較を示す。なお、各項目の下段は、従来制御系を基準に規格化した評価値であり、表より、本発明の制御系は従来制御系に比べ位置決め時間を90%に短縮でき、かつ負荷位置のばらつきを64%に圧縮できている。
動的補償特性
動的補償特性を評価すべく、送り角度43.2Load degで、他の条件は静的補償精度の評価の場合と同様として実験を行った結果を図9に示し、静的補償特性と同じ指標の定評評価を表5に示す。ここで、図の配置および線種は図8と同等である。
図9中段の負荷位置の応答より、本発明制御系では静的特性補償実験と同様にオーバーシュートが大幅に抑制され、表5からも位置決め時間の短縮が実現できている。ここで、表5のばらつき3σは、従来制御系に比べて大きな値となっている。これは、歯車のかみ合わせが同一となる送り角度では、位置決め毎の相対回転同期成分が同じ値しか取らず、補償の有無に拘わらず相対回転同期成分によるばらつきが発生しないため、その絶対値が小さくなってしまうからである。一方、図下段の負荷加速度の平均応答には、従来制御系、本発明制御系共に図8下段に示した静的補償評価応答には見られない振動が現れている。これは、静的特性補償実験では位置決め毎にかみ合わせが変化し、相対回転同期成分による振動が見かけ上打ち消されていたためであり、図9の本発明制御系では、従来制御系に比べ0.05〜0.1sの振動が抑圧されており、相対回転同期成分による位置決め応答中の振動を補償できている。
以上より、本発明の制御系は非線形ばねおよび非線形摩擦によるオーバーシュートを抑圧し、位置決め時間を短縮すると共に、角度伝達誤差による整定時の負荷位置ばらつきや応答中の振動を抑圧できることが分かる。供試装置を用いた補償評価実験によれば、整定時のオーバーシュート抑制により位置決め時間を90%に短縮し、整定時のばらつきを64%に圧縮すると共に、位置決め応答中の負荷軸の振動低減を実現可能となった。

Claims (3)

  1. モータの回転を波動歯車装置を介して減速して負荷軸に伝達するアクチュエータを駆動制御して、前記負荷軸の位置決め制御を行う位置決めシステムにおいて、
    モータ軸位置θをフィードバックして前記負荷軸の位置決め制御を行うセミクローズドループ型のフィードバック制御器と、
    前記アクチュエータの非線形要素である、非線形ばね特性、相対回転同期成分および非線形摩擦のうち、少なくとも、前記相対回転同期成分あるいは前記非線形摩擦に起因する前記負荷軸の位置決め誤差を補償するためのフィードフォワード型線形化補償器とを有し、
    補償対象の前記非線形要素は、相対回転同期成分のみの場合、非線形摩擦のみの場合、前記相対回転同期成分および前記非線形摩擦を含む場合、並びに、非線形ばね特性、前記相対回転同期成分および前記非線形摩擦を含む場合のうちのいずれかであり、
    前記フィードフォワード型線形化補償器は、厳密な線形化手法に基づくフィードバック型線形化補償器に、制御対象の前記アクチュエータを表す非線形プラントモデルを組み込むことにより、当該フィードバック型線形化補償器をフィードフォワード型に等価変換したものであり、
    前記非線形プラントモデルは、状態量をx=[θ,ω,θ,ωとして、(6)式で示す非線形状態方程式で規定されるものであり、

    ここで、
    :モータ軸慣性モーメント
    :モータ軸粘性摩擦係数
    :負荷軸慣性モーメント
    :負荷軸粘性摩擦係数
    τ(θtw):減速機の非線形ばね特性
    :減速機の粘性摩擦係数
    N:減速比
    :モータトルク定数
    θ:モータ軸位置
    ω:モータ速度
    θ:負荷軸位置
    ω:負荷速度
    θtw:ねじれ角
    ω tw :ねじれ速度
    θSync(θ):角度伝達誤差の相対回転同期成分
    τ(ω):モータ軸非線形摩擦トルク
    τ(ω):負荷軸非線形摩擦トルク
    i:モータトルク電流指令値

    前記フィードバック型線形化補償器は、前記非線形プラントモデルに対して、その状態量xを引数とする線形化フィードバックα(x)と入力変数β(x)を付加することで、拡大系の入力νから出力yまでの特性をdy/dt=νとしたものであり、前記線形化フィードバックα(x)は(9)式で規定され、前記入力変数β(x)は(10)式で規定されており、


    前記フィードフォワード型線形化補償器は、負荷加加速度指令(ジャーク指令)jrefを前記入力νとし、前記非線形プラントモデルに基づき計算した状態量推定値xを用いて、前記出力yであるフィードフォワード電流指令i refを計算すると共に、前記フィードバック制御器への入力となるフィードフォワードモータ位置指令θ を計算するものであり、
    前記非線形ばね特性は、(1)式により規定される、前記波動歯車装置の負荷トルクに対する非線形ばね特性であり、前記アクチュエータに負荷トルクを加えて負荷トルクとモータ・負荷軸間のねじれ角度の関係を測定して得られる実機非線形ばね特性を再現できるように、(1)式の各次数の係数Kg1、Kg2、Kg3が設定されており、

    前記相対回転同期成分は、前記波動歯車装置の角度伝達誤差のうち、モータ軸の回転に同期して発生するモータ軸同期成分θTEMを相対回転同期成分として(3)式により規定される角度伝達誤差成分であり、前記アクチュエータの微小角度送り動作整定時の角度伝達誤差を負荷軸1回転分測定し、モータ位置に対する実機相対回転同期成分をフーリエ変換したスペクトル解析を行い、これに基づき、実機相対回転同期成分を再現できるように、(3)式におけるモータ回転の整数倍高調波成分の振幅Aおよび位相φが設定されており、

    前記非線形摩擦は、前記波動歯車装置の非線形摩擦のうち、速度に依存する静的摩擦であるモータ軸摩擦τ(ω)および負荷軸摩擦τ(ω)を、それぞれ(4)式および(5)式で規定したものであり、一定モータ速度中にモータトルクを測定し、モータトルクを摩擦トルクと見做した一定速度駆動試験によって得られる実機摩擦特性を再現できるように、(4)式、(5)式の各パラメータC、C、B、Bが設定されていることを特徴とするアクチュエータの位置決め制御システム。

    ここで、C:モータ軸の非線形摩擦力
    :速度が零付近における摩擦力の正負の切り替え速度

    ここで、C:負荷軸の非線形摩擦力
    :速度が零付近における摩擦力の正負の切り替え速度
  2. 請求項1において、
    前記フィードフォワード型線形化補償器は、前記非線形ばね特性、前記相対回転同期成分および前記非線形摩擦に起因する前記負荷軸の位置決め誤差を補償することを特徴とするアクチュエータの位置決め制御システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記フィードフォワード型線形化補償器は、スミス法により、前記フィードフォワードモータ位置指令θ を、予め設定したむだ時間L分だけ遅らせて、前記フィードバック制御器に供給することを特徴とするアクチュエータの位置決め制御システム。
JP2013540498A 2011-10-24 2011-10-24 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システム Active JP5839510B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/005951 WO2013061362A1 (ja) 2011-10-24 2011-10-24 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013061362A1 JPWO2013061362A1 (ja) 2015-04-02
JP5839510B2 true JP5839510B2 (ja) 2016-01-06

Family

ID=48167235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013540498A Active JP5839510B2 (ja) 2011-10-24 2011-10-24 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9075399B2 (ja)
JP (1) JP5839510B2 (ja)
DE (1) DE112011105755B4 (ja)
WO (1) WO2013061362A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107203184A (zh) * 2017-06-20 2017-09-26 南京理工大学 直线舵机电动加载系统的动态控制方法
WO2018061096A1 (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ H∞制御による波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御装置
US10254740B2 (en) 2016-09-27 2019-04-09 Harmonic Drive Systems Inc. Positioning control device for actuator provided with strain wave gearing using full-closed control with state observer

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014199994A1 (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 株式会社明電舎 周期外乱自動抑制装置
CN104993766B (zh) * 2015-08-05 2017-06-30 南京埃斯顿自动控制技术有限公司 一种二质量系统谐振抑制方法
JP6898649B2 (ja) * 2015-08-07 2021-07-07 学校法人慶應義塾 振動制御装置、振動制御方法、振動制御システム、プログラム及び記録媒体
DE102016213596B4 (de) * 2016-07-25 2019-02-21 SmarAct Holding GmbH Verfahren und Vorrichtung zur linearen und/oder rotatorischen Positionierung
JP6867885B2 (ja) * 2017-06-05 2021-05-12 川崎重工業株式会社 角度伝達誤差同定システム、角度伝達誤差同定方法及びロボットシステム
JP6568148B2 (ja) * 2017-06-06 2019-08-28 ファナック株式会社 サーボモータ制御装置
CN108983597B (zh) * 2018-08-23 2021-03-12 广东电网有限责任公司 一种近似纯滞后的方法及装置
JP7338960B2 (ja) * 2018-09-27 2023-09-05 ニデックインスツルメンツ株式会社 サーボ制御装置及びサーボ制御方法
CN110285203B (zh) * 2019-06-12 2020-10-27 北京工业大学 一种谐波减速器多齿啮合载荷分布模型设计方法
CN117353616B (zh) * 2023-12-04 2024-02-09 合肥安迅精密技术有限公司 直线电机的摩擦力前馈补偿方法及系统、存储介质

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6366611A (ja) * 1986-09-08 1988-03-25 Yokogawa Electric Corp マニピユレ−タのシミユレ−シヨン方法
TW412669B (en) * 1998-09-28 2000-11-21 Yaskawa Denki Seisakusho Kk Position control apparatus
JP3073971B2 (ja) 1998-12-22 2000-08-07 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP4920612B2 (ja) * 2008-02-07 2012-04-18 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ アクチュエータの角度伝達誤差補償方法
US8043029B2 (en) 2008-10-10 2011-10-25 Chen Man Kim Packer structure
JP5207071B2 (ja) 2009-04-07 2013-06-12 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 波動歯車装置の角度伝達誤差補償方法
JP5453606B2 (ja) 2010-04-09 2014-03-26 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御方法
JP5656193B2 (ja) * 2011-04-20 2015-01-21 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018061096A1 (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ H∞制御による波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御装置
JPWO2018061096A1 (ja) * 2016-09-27 2018-09-27 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ H∞制御による波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御装置
US10254740B2 (en) 2016-09-27 2019-04-09 Harmonic Drive Systems Inc. Positioning control device for actuator provided with strain wave gearing using full-closed control with state observer
US10365628B2 (en) 2016-09-27 2019-07-30 Harmonic Drive Systems Inc. Positioning control device of actuator provided with strain wave gearing using H-∞ control
TWI711775B (zh) * 2016-09-27 2020-12-01 日商和諧驅動系統股份有限公司 具備h∞控制的諧波齒輪裝置的致動器之定位控制裝置
CN107203184A (zh) * 2017-06-20 2017-09-26 南京理工大学 直线舵机电动加载系统的动态控制方法
CN107203184B (zh) * 2017-06-20 2019-04-16 南京理工大学 直线舵机电动加载系统的动态控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9075399B2 (en) 2015-07-07
WO2013061362A1 (ja) 2013-05-02
JPWO2013061362A1 (ja) 2015-04-02
US20140203752A1 (en) 2014-07-24
DE112011105755B4 (de) 2024-08-01
DE112011105755T5 (de) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5839510B2 (ja) 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御システム
JP5207071B2 (ja) 波動歯車装置の角度伝達誤差補償方法
JP6097174B2 (ja) ロボット制御装置
JP5656193B2 (ja) 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め装置
JP2020078247A (ja) 駆動装置、アクチュエータユニット、ロボット装置、駆動装置の制御方法、アクチュエータユニットの制御方法、ロボット装置の制御方法
Feliu et al. Passivity-based control of single-link flexible manipulators using a linear strain feedback
JP5453606B2 (ja) 波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御方法
JP2014034101A (ja) ロボット制御装置
JP6371010B1 (ja) 状態オブザーバ併用型フルクローズド制御による波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御装置
Yamada et al. Joint torque control for two-inertia system with encoders on drive and load sides
JP2006227793A (ja) 電動機制御装置の制御パラメータ感度解析装置および電動機制御装置の制御パラメータ設定方法
JP2006227793A5 (ja)
Yamamoto et al. Compensation for synchronous component of angular transmission errors in harmonic drive gearings
CN102820844A (zh) 一种柔性臂振动抑制方法
JP5441944B2 (ja) モータ制御装置
JP2005275588A (ja) 電動機制御装置制御パラメータ感度解析装置
JP2013257857A (ja) 機械装置の制御装置、機械システム、及び機械装置の制御方法
Maeda et al. Improvement of settling performance by initial value compensation considering rolling friction characteristic
JP3360935B2 (ja) 電動機制御系における機械共振検出装置及び制振制御装置
Yamada et al. Proposal of self resonance cancellation control without using drive-side information
EP3968513A1 (en) Motor control system, motor control method, and program
Kong et al. Output saturation in electric motor systems: identification and controller design
Hosseinkhani Control methods for improving tracking accuracy and disturbance rejection in ball screw feed drives
JP6466588B2 (ja) H∞制御による波動歯車装置を備えたアクチュエータの位置決め制御装置
Hamad Modelling and feed-forward control of robot arms with flexible joints and flexible links

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5839510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250