JP3073971B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3073971B2
JP3073971B2 JP10365496A JP36549698A JP3073971B2 JP 3073971 B2 JP3073971 B2 JP 3073971B2 JP 10365496 A JP10365496 A JP 10365496A JP 36549698 A JP36549698 A JP 36549698A JP 3073971 B2 JP3073971 B2 JP 3073971B2
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機、ファクシミリおよびプリンタ等の画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを用いた複写機、ファ
クシミリおよびプリンタ等の画像形成装置は、一般に、
光導電性を有する感光体の周囲に、この感光体の回転方
向に沿って順に、高圧電圧が印加される帯電ワイヤから
のコロナ放電によって感光体表面に所定電位を与える帯
電器、所望の画像に対応する光を照射することにより感
光体表面の電位を選択的に減衰させて静電潜像を形成す
る露光器、感光体表面に形成された静電潜像をトナーに
より現像してトナー像を形成する現像器、感光体上に形
成されたトナー像を転写用紙等に転写する転写器、感光
体表面を除電する除電器および感光体表面に残留したト
ナーを除去するクリーナー等が配置されている。
【0003】これらのうち、感光体上に形成されたトナ
ー像を転写用紙等に転写させる転写器には、転写用紙等
に対して、トナー像を形成するトナーと逆極性の電荷を
与えるように転写出力が印加される。
【0004】従来、この転写器に印加される転写出力の
制御方法としては、(A)所定の目標電流値を設定し
て、転写電流がこの目標電流値となるように制御する定
電流制御方式と、(B)所定の目標電圧値を設定して、
転写電圧がこの目標電圧値となるように制御する定電圧
制御方式とが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら定電流
制御方式および定電圧制御方式においては、それぞれ以
下のような問題があった。
【0006】(A)すなわち、定電流制御方式によれ
ば、転写用紙の含む水分量が減少して電気抵抗値が高く
なる低湿環境下において、十分な転写出力が得られず、
用紙へのトナーの付着が不十分となり、ベタ黒画像部に
斑点状の抜けや雲状の散りが生じたり、写真画像のグレ
ー部(中間階調部)に顕著な黒筋が生じる等の転写不良
が発生しやすい。
【0007】(B)一方、定電圧制御方式によれば、転
写用紙が多くの水分を含んで電気抵抗値が低くなる高湿
環境下において、過大な転写電流が流れて転写抜け(転
写ハゲ)等の転写不良が生じやすい。特に、転写用紙が
積層されていた場合、用紙の周縁部ほど水分を多く含む
など、用紙の各部で電気抵抗値が異なるため、部分的な
転写抜けを生じて画像ムラが発生しやすい。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、低湿環境や高湿環境においても、常に安定した
転写性能を得ることができる画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、 本発明にかかる画像形成装置は、感光体上に形成さ
れたトナー像を用紙に転写する転写器と、前記転写器に
転写出力を印加する転写出力印加手段と、前記転写出力
印加手段が前記転写器に印加する転写出力を、定電圧制
御方式によって制御する転写出力制御手段と、前記転写
出力印加手段が前記転写器に印加する転写出力の電流量
が、転写電流上限値以上となることを防止するリミッタ
、装置設置環境の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手
段と、前記絶対湿度検出手段によって検出される絶対湿
度に応じて、前記転写電流上限値を設定する転写電流上
限値設定手段と、を備えたことを特徴とするものである
(請求項)。
【0014】この画像形成装置によれば、転写器に印加
される転写出力は、湿度環境にかかわらず常に定電圧制
御が行われるものの、リミッタが、転写電流上限値以上
の転写電流が流れることを防止する。このため、転写用
紙が多くの水分を含むために電気抵抗値が低くなる高湿
環境下においては、このリミッタの作用により過大な転
写電流が流れることを防止して擬似的に定電流制御が行
われることとなる。したがって、高湿環境下において定
電圧制御を行う場合に生じやすい過大な転写電流が流れ
ることによる転写抜け等の転写不良の発生を防止して、
湿度条件によらず常に安定した転写性能を得ることがで
きる。
【0015】
【0016】また、高湿環境下など前記リミッタによっ
て転写電流の上限値が規制されることにより擬似的に定
電流制御状態となったとき、定電流制御の目標電流値に
相当する転写電流上限値を絶対湿度条件に応じて設定す
ることができるため、きめ細かく絶対湿度条件に対応し
た適正な転写出力を転写器に印加して、高品位な画像形
成を行うことができる。
【0017】さらに、前記転写電流上限値設定手段を、
所定の転写条件に応じて、前記転写電流上限値を設定す
るように構成すれば、擬似的に定電流制御状態となった
とき、定電流制御の目標電流値に相当する転写電流上限
値を種々の転写条件にも対応して設定することができる
ことから、さらに高品位な画像形成を行うことができる
(請求項)。
【0018】また、前記絶対湿度検出手段によって検出
される絶対湿度に応じて、前記転写出力印加手段が前記
転写器に印加する転写出力を設定する転写出力設定手段
を備え、前記転写出力制御手段を、前記転写出力設定手
段によって設定された転写出力を前記転写器に印加する
ように、前記転写出力印加手段を制御するように構成す
れば、低湿環境下など、リミッタが作用せず、定電圧制
御状態となっているとき、きめ細かく絶対湿度条件に対
応して適切な転写出力を目標電圧値として設定すること
ができることから、高品位な画像形成を行うことができ
る(請求項)。
【0019】さらに、前記転写出力設定手段を、転写条
件に応じて、前記転写出力印加手段が前記転写器に印加
する転写出力を設定するように構成すれば、リミッタが
作用せず、定電圧制御状態となっているとき、種々の転
写条件にも対応した適切な転写出力を目標電圧値として
設定して、さらに高品位な画像形成を行うことができる
(請求項)。
【0020】また、前記絶対湿度検出手段としては、具
体的には、装置設置環境の温度を検出する温度センサ
と、装置設置環境の相対湿度を検出する相対湿度センサ
と、前記温度センサによって検出された温度および前記
相対湿度センサによって検出された相対湿度から、装置
設置環境の絶対湿度を算出する絶対湿度算出手段とを備
えた構成を挙げることができる(請求項)。このよう
にすれば、比較的安価な温度センサおよび相対湿度セン
サによって絶対湿度を検出することができる。
【0021】また、前記転写器の具体的構成としては、
前記感光体表面から用紙の紙厚以上の間隙を介して配置
された転写ローラによる構成を挙げることができる(請
求項)。このようにすれば、感光体と転写器(転写ロ
ーラ)間に用紙が介在する場合であっても感光体と転写
器間に所定の電気抵抗値を有する空気層が常に形成され
るため、感光体と転写器間に過大な転写電流が流れるこ
とが防止され、常に良好な画像転写を行うことにさらに
寄与することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明にかかる画像形成装置を複
写機に適用した2つの実施形態について、図面を参照し
ながら説明する。以下においては、まず、これら2つの
実施形態で共通する装置の全体的な構成について説明し
た後、本発明の特徴部分にかかる転写出力の制御系につ
いて、各実施形態ごとに説明する。
【0023】図1は、本発明にかかる画像形成装置を複
写機に適用した第1の実施形態の全体構成を示す概略図
である。なお、この全体構成は、第2の実施形態も同様
である。この複写機は、装置本体の下部に配設された給
紙部10と、この給紙部10の上方に配設された用紙搬
送部20と、この用紙搬送部20の上方に配設された画
像形成部30と、この画像形成部30よりも排出側に配
設された定着部40と、これらの画像形成部30および
定着部40の上方に配設された光学系部材などからなる
画像読取部50を備えている。
【0024】給紙部10は、給紙カセット11に積層載
置された転写用紙15の束を、円弧外周部を有する給紙
ローラ12の回転動作によって給紙カセット11の出口
側(図1の右側)に送り出すとともに、給紙カセット1
1の幅方向両端上部にそれぞれ設けられたさばき爪16
によってさばくことにより、最上位置の転写用紙15を
1枚ずつ確実に用紙搬送部20に給紙するようになって
いる。
【0025】用紙搬送部20は、給紙部10から給紙さ
れた転写用紙15を反転ガイド21を介して搬送ローラ
対22およびレジストローラ対23によって画像形成部
30に向けて搬送し、さらに画像形成部30から定着部
40において画像形成がなされた転写用紙15を排出ロ
ーラ対25によって排出トレイ24上に排出するように
なっている。
【0026】画像形成部30は、電子写真プロセスによ
って、転写用紙15に所定のトナー像を形成するもので
あり、回転可能に軸支された光導電性を有する感光体ド
ラム31と、この感光体ドラム31の周囲にその回転方
向に沿って、帯電器32、露光器33、現像器34、転
写器35、クリーナー36および除電器37を備えてい
る。
【0027】帯電器32は、高圧電圧が印加される帯電
ワイヤ(図示省略)を備え、この帯電ワイヤからのコロ
ナ放電によって感光体ドラム31の表面に所定電位を与
えるものである。露光器33は、後述する画像読取部5
0によって読み取られた原稿の画像データに基づいてレ
ーザ発光器331から出力されるレーザ光を、ポリゴン
ミラー332および反射鏡333を介して感光体ドラム
31に照射することにより、感光体ドラム31表面の電
位を選択的に減衰させて、この感光体ドラム31の表面
に静電潜像を形成するものである。現像器34は、上記
静電潜像をトナーにより現像して、感光体ドラム31の
表面にトナー像を形成するものである。転写器35は、
感光体ドラム31の表面のトナー像を転写用紙15に転
写するものである。後述するように、この画像形成装置
においては、転写器35は、感光体ドラム31から所定
距離だけ離間した転写ローラによって構成されている。
クリーナー36は、転写後の感光体ドラム31の表面に
残留しているトナーを除去するものである。除電器37
は、感光体ドラム31の表面の残留電荷を除去するもの
である。
【0028】定着部40は、この画像形成部30の用紙
搬送方向の下流側に配置され、画像形成部30において
トナー像が転写された転写用紙15を、加熱ローラ41
およびこの加熱ローラ41に押し付けられる加圧ローラ
42によって挟んで加熱し、転写用紙15上にトナー像
を定着させるものである。
【0029】画像読取部50は、コンタクトガラス51
上に載置された原稿に、露光ランプ52から光を照射
し、その反射光を反射鏡55a,55b,55cを介し
てCCDラインセンサ等からなる光電変換部56に導く
ことにより、原稿の画像情報を読み取るものである。な
お、露光ランプ51および反射鏡55aは走査動作部5
7を形成しており、この走査動作部57が、所定の速度
で図1の左右方向に同図58の領域を移動動作すること
により、コンタクトガラス60上に載置された原稿の全
面を走査し、原稿全面の画像を読み取ることができるよ
うになっている。
【0030】また、このこの画像形成装置内には、装置
設置環境の絶対湿度条件を検出するため、装置設置環境
の温度を検出する温度センサ61および相対湿度を検出
する相対湿度センサ62が設けられている。なお、これ
ら温度センサ61および相対湿度センサ62は、装置設
置環境の絶対湿度条件を検出することができれば、装置
外に設けてもよい。
【0031】次に、このような全体構成を備えた本発明
の第1の実施形態の特徴的な構成部分、すなわち、転写
器(転写ローラ)35に印加する転写出力の制御系につ
いて説明する。なお、この第1の実施形態にかかる転写
出力の制御系は、転写出力の制御方式を絶対湿度に応じ
て定電圧制御方式と定電流制御方式に切り換えることを
特徴とするものである。
【0032】図2は、この第1の実施形態における転写
出力の制御系を示す概略図である。上述したように、こ
の画像形成装置の転写ローラ35は、感光体ドラム31
上に形成されたトナー像311を用紙Pに転写させるも
のであり、感光体ドラム31表面から用紙Pの紙厚t以
上の間隙Lを介して配置されている。このため、感光体
ドラム31と転写ローラ35間に用紙Pが介在している
場合であっても、感光体ドラム31と転写ローラ35間
には、常に所定の電気抵抗値を有する空気層が形成さ
れ、過大な転写電流が流れることが防止されるようにな
っている。
【0033】具体的には、一般的な転写用紙Pの紙厚t
が0.1〜0.15mm程度であるのに対し、この転写
ローラ35は、感光体ドラム31表面から0.5mm程
度離間している。また、この転写ローラ35は、体積抵
抗値が4.0〜25.1MΩ、直径14.2mmの導電
ソリッドウレタンによって構成されており、その中心軸
部分には、直径8mmの芯材351が挿入されている。
【0034】そして、この芯材351に対して、転写出
力印加手段67によって所定の転写出力が印加されるこ
とにより、感光体ドラム31とこの転写ローラ35間に
電界が形成され、この電界の作用により、感光体ドラム
31上のトナー像が用紙Pに転写される。
【0035】この転写出力印加手段67は、転写出力制
御手段66によって制御されるようになっている。この
転写出力制御手段66は、CPU60から送られる制御
方式切換信号に応じて、転写電圧が所定の目標電圧値と
なるように制御する定電圧制御方式、あるいは転写電流
が所定の目標電流値となるように制御する定電流制御方
式のいずれかを行うことができるようになっている。そ
して、定電圧制御における目標電圧値は、CPU60か
らD/A変換器661を介して送られる転写電圧コント
ロール信号として与えられ、定電流制御における目標電
流値は、CPU60からD/A変換器662を介して送
られる転写電流コントロール信号として与えられるよう
になっている。また、転写出力制御手段66には、CP
U60から、転写出力の印加タイミングを示すタイミン
グ信号、および印加する転写出力の極性を示す極性信号
も入力されるようになっている。
【0036】一方、CPU60には、文字を転写する文
字転写モードと写真等の画像を転写する写真転写モード
の違い、転写用紙等のサイズや紙質、さらに転写用紙等
の両面に画像形成を行う場合には第1面であるか第2面
であるかなどの種々の転写条件が、転写条件検知手段6
31,632,633から入力されるようになってい
る。これら転写条件入力手段631,632,633
は、使用者が直接入力する手段として構成しても、ある
いは、センサ等の所定の検出手段として構成してもよ
い。
【0037】また、CPU60には、装置内における転
写用紙Pの位置から転写工程の開始および終了のタイミ
ングが、転写タイミング検知手段64から入力されるよ
うになっている。この転写タイミング検知手段64は、
例えば転写ローラ35より上流側の用紙搬送路上に設け
られたレジストローラ対23(図1参照)直前におい
て、用紙Pの先端および後端を検知するレジストスイッ
チ(不図示)等によって構成することが可能である。
【0038】さらに、CPU60には、温度センサ61
によって検出された装置設置環境の温度情報、および相
対湿度センサ62によって検出された相対湿度情報が、
それぞれA/D変換器611,621によってデジタル
値に変換されて、入力されるようになっている。これら
温度センサ61および相対湿度センサ62によって検出
される温度情報および相対湿度情報は、装置設置環境に
おける用紙Pの状態を示している。
【0039】CPU60は、こうして入力される温度情
報および相対湿度情報から装置設置環境の絶対湿度を算
出する。具体的には、温度情報から、この温度における
飽和水蒸気量を算出し、この飽和水蒸気量に相対湿度を
かけ合わせることによって、水蒸気の絶対量である絶対
湿度を算出することができる。すなわち、この画像形成
装置においては、CPU60が絶対湿度算出手段を構成
しており、さらにこのCPU60、温度センサ61およ
び相対湿度センサ62が、絶対湿度検出手段を構成して
いる。
【0040】CPU60は、このようにして算出される
絶対湿度情報に基づいて、絶対湿度が所定値未満のとき
には、前記転写出力制御手段66に定電圧制御を行わせ
るように、また、絶対湿度が所定値以上のときには、前
記転写出力制御手段66に定電流制御を行わせるよう
に、制御方式切換信号によって前記転写出力制御手段6
6に指示を送るようになっている。すなわち、このCP
U60は、絶対湿度に応じて制御方式を切り換える制御
方式切換制御手段を構成している。
【0041】さらに、CPU60は、前記転写出力制御
手段66に定電圧制御を行わせるのであれば絶対湿度に
応じて目標電圧値を設定し、この目標電圧値を転写電圧
コントロール信号として前記転写出力制御手段66に送
る。あるいは、前記転写出力制御手段66に定電流制御
を行わせるのであれば絶対湿度に応じて目標電流値を設
定し、この目標電流値を転写電圧コントロール信号とし
て前記転写出力制御手段66に送るようになっている。
すなわち、このCPU60は、転写出力の大きさを設定
する転写出力設定手段を構成している。
【0042】これら絶対湿度に応じて設定される目標電
圧値および目標電流値という転写出力は、CPU60
が、メモリ65内に記憶された所定の関数を用いた算出
過程によって算出されるようになっている。この関数
は、具体的には、上記転写条件検知手段631,63
2,633からCPU60に入力される種々の転写条件
ごとに用意された、絶対湿度をパラメータとして転写出
力の大きさを算出する関数として形成されている。この
画像形成装置では、このように所定の関数を用いた算出
過程によって転写出力の大きさを算出するため、種々の
転写条件および絶対湿度条件にきめ細かく対応した転写
出力を設定できる。
【0043】以上のように、この第1の実施形態にかか
る画像形成装置によれば、装置設置環境の絶対湿度が所
定値未満の低湿環境下においては、転写ローラ35に印
加される転写出力が定電圧制御方式によって制御される
ため、低湿環境下において定電流制御を行う場合に生じ
やすいベタ黒画像部の斑点状の抜けや雲状の散り、さら
に写真画像のグレー部の顕著な黒筋等の画像不良の発生
を防止することができる。また一方、転写ローラ35周
囲の絶対湿度が所定値以上の高湿環境下においては、定
電流制御方式によって転写ローラ35に印加される転写
出力が制御されるため、高湿環境下において定電圧制御
を行う場合に生じやすい転写抜けや画像ムラ等の転写不
良の発生を防止することができる。したがって、低湿環
境や高湿環境においても、常に安定した転写性能を得
て、高品位な画像形成を行うことができる。
【0044】さらに、この画像形成装置では、転写出力
の大きさを装置設置環境の絶対湿度条件や種々の転写条
件に応じて設定するため、これら絶対湿度条件や転写条
件に適切に対応した転写出力を転写ローラ35に印加す
ることにより、これらの条件によらず、常に高品位な画
像形成を行うことができる。
【0045】次に、図1に示した全体構成を備えた本発
明の第2の実施形態の特徴的な構成部分、すなわち転写
器(転写ローラ)35に印加する転写出力の制御系につ
いて説明する。なお、この第2実施形態における転写出
力の制御系は、転写出力を原則として定電圧制御しなが
ら、所定の上限値以上の転写電流が流れることを防止す
るリミッタ68を備えたことを特徴とするものである。
【0046】図3は、この第2の実施形態における転写
出力の制御系を示す概略図である。なお、上記第1の実
施形態と同一の機能を果たす構成要素については同一符
号を付して重複説明を省略する。
【0047】この図に示すように、この第2の実施形態
にかかる画像形成装置においても、転写ローラ35の芯
材351には、転写出力印加手段67によって所定の転
写出力が印加され、感光体ドラム31と転写ローラ35
間の用紙Pにトナー像が転写される。
【0048】この第2の実施形態においては、転写出力
印加手段67は、原則として転写出力制御手段66によ
って制御されるが、後述する所定の条件下ではリミッタ
68の制御も受けるようになっている。
【0049】この第2の実施形態における転写出力制御
手段66は、制御方式として常に定電圧制御のみを行う
ものとして構成されており、転写出力印加手段67が転
写ローラ35に印加する転写出力の転写電圧が、CPU
60からの転写電圧コントロール信号として与えられる
目標電圧値となるように制御する。
【0050】一方、リミッタ68は、転写出力印加手段
67から転写ローラ35に印加される転写出力の転写電
流が、CPU60からの転写電流上限値信号として与え
られる転写電流上限値以上となることを防止するように
なっている。
【0051】したがって、この第2実施形態にかかる画
像形成装置の転写出力印加手段67は、通常は、転写出
力制御手段66によって目標電圧値となるように定電圧
制御されながら、この定電圧制御によれば転写電流上限
値を超える転写電流が流れてしまう場合にのみ、リミッ
タ68の制御を受け、転写電流がこの転写電流上限値以
下となるように制御されることとなる。すなわち、この
転写電流が転写電流上限値を超えてしまう場合には、リ
ミッタ68によって、転写電流上限値を目標電流値とす
る擬似的な定電流制御が行われる状態となる。
【0052】具体的には、転写用紙Pが多くの水分を含
むために電気抵抗値が低くなる高湿環境下において、転
写出力制御手段の定電圧制御によると、転写ローラ35
に印加される転写出力の転写電流が転写電流上限値を越
える場合に、このリミッタ68が働き、擬似的な定電流
制御が行われることとなる。すなわち、このような転写
電流が転写電流上限値を越えることを防止するリミッタ
68を備えた構成は、積極的に定電圧制御と定電流制御
とを切り換える手段(例えば、上述した第1実施形態に
おいて、CPU60から転写出力制御手段66に送られ
る制御方式切換信号)を備えていないものの、実質的に
は、過大な転写電流が流れやすい高湿環境下において、
転写出力の制御方式を定電流制御方式に切り換えること
のできる構成となっている。
【0053】一方、CPU60は、上述した第1の実施
形態と同様にして温度センサ61および相対湿度センサ
62の出力から算出される装置設置環境の絶対湿度情
報、および転写条件検知手段631,632,633の
出力である種々の転写条件に基づいて、定電圧制御にお
ける目標電圧値、および定電流制御における目標電流値
に相当する転写電流上限値を設定するようになってい
る。すなわち、CPU60は、転写出力設定手段および
転写電流上限値設定手段となっている。
【0054】こうして設定された目標電圧値および目標
電流値に相当する転写出力上限値は、CPU60から、
転写電圧コントロール信号および転写出力上限値信号と
して、それぞれ転写出力制御手段66およびリミッタ6
8に指示されるようになっている。
【0055】以上のように構成された第2の実施形態に
かかる画像形成装置によれば、転写ローラ35に印加す
る転写出力を、原則として転写出力制御手段66による
定電圧制御方式によって制御しながら、高湿環境下にお
いては、リミッタ68によって擬似的な定電流制御方式
による制御を行うようになっている。したがって、低湿
環境下において定電流制御を行う場合のようなベタ黒画
像部の斑点状の抜けや雲状の散り等の画像不良を防止
し、かつ高湿環境下において定電圧制御を行う場合のよ
うな転写ハゲ等の画像不良を防止することができ、ひい
ては、絶対湿度条件にかかわらず、常に安定した転写性
能を得て、高品位な画像形成を行うことができる。
【0056】また、定電圧制御の目標電圧値および定電
流制御の目標電流値に相当する転写電流上限値が、装置
設置環境の絶対湿度条件および種々の転写条件に応じて
設定されるため、転写ローラ35には、絶対湿度条件や
種々の転写条件に対応した適切な転写出力を印加して、
常に、高品位な画像転写を行うことができる。
【0057】以上、本発明を実施形態に即して説明した
が、本発明にかかる画像形成装置は、上記実施形態に限
定されるものではなく、以下のように構成してもよい。
【0058】(1)上記実施形態においては、絶対湿度
検出手段として、温度センサ61によって検出される温
度情報および相対湿度センサ62によって検出される相
対湿度情報から絶対湿度を算出する構成を挙げたが、絶
対湿度検出手段は、絶対湿度を検出することができる手
段であれば、任意の公知手段によって構成してもよい。
【0059】(2)上記実施形態においては、転写器3
5として、感光体31から用紙Pの紙厚t以上の隙間L
を開けて配置された転写ローラを用いる構成を示した
が、所定の転写出力が印加されることにより、感光体3
1上のトナー像を用紙Pに転写する転写器であれば、接
触タイプの転写ローラや、転写ベルト、あるいはコロナ
放電器を用いた転写器など、任意の公知の転写器を適用
することができる。
【0060】(3)上記実施形態においては、転写出力
制御手段66による定電圧制御の目標電圧値、ならびに
リミッタ68による擬似的な定電流制御の目標電流値に
相当する転写電流上限値を、装置設置環境の絶対湿度条
件や種々の転写条件に対応して、転写出力設定手段また
は転写電流上限値設定手段として機能するCPU60が
設定する構成としたが、このような転写出力設定手段や
転写電流上限値設定手段は必ずしも備えていなくともよ
い。この場合、さらに、種々の転写条件を検知する転写
条件検知手段も備えていなくともよい。
【0061】
【0062】
【0063】
【発明の効果】以上のように、 原則として定電圧制御を
行いながら、転写出力の転写電流が転写電流上限値以上
となることを防止するリミッタを備えた本発明にかかる
画像形成装置によれば、定電圧制御では過大な転写電流
が流れて転写不良が生じやすい高湿環境下において、上
記リミッタが働いて擬似的に定電流制御が行われるた
め、装置設置環境の絶対湿度条件にかかわらず、常に安
定した転写性能を得て、高品位な画像形成を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施形態にかかる画像形
成装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における転写出力の制
御系の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における転写出力の制
御系の説明図である。
【符号の説明】
10 給紙部 20 用紙搬送部 30 画像形成部 31 感光体ドラム(感光体) 35 転写ローラ(転写器) 40 定着部 50 画像読取部 60 CPU(絶対湿度検出手段、制御方式切換制御手
段、転写出力設定手段、転写電流上限値設定手段) 61 温度センサ(絶対湿度検出手段) 62 相対湿度センサ(絶対湿度検出手段) 66 転写出力制御手段 67 転写出力印加手段 68 リミッタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−297476(JP,A) 特開 平2−287380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 103 G03G 21/00 370

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に形成されたトナー像を用紙に
    転写する転写器と、 前記転写器に転写出力を印加する転写出力印加手段と、 前記転写出力印加手段が前記転写器に印加する転写出力
    を、定電圧制御方式によって制御する転写出力制御手段
    と、 前記転写出力印加手段が前記転写器に印加する転写出力
    の電流量が、転写電流上限値以上となることを防止する
    リミッタと 装置設置環境の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段
    と、 前記絶対湿度検出手段によって検出される絶対湿度に応
    じて、前記転写電流上限値を設定する転写電流上限値設
    定手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写電流上限値設定手段が、転写条
    件に応じて、前記転写電流上限値を設定するように構成
    された請求項記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記絶対湿度検出手段によって検出され
    る絶対湿度に応じて、前記転写出力印加手段が前記転写
    器に印加する転写出力を設定する転写出力設定手段を備
    え、 前記転写出力制御手段が、前記転写出力設定手段によっ
    て設定された転写出力を前記転写器に印加するように、
    前記転写出力印加手段を制御するように構成された請求
    1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写出力設定手段が、所定の転写条
    件に応じて、前記転写出力印加手段が前記転写器に印加
    する転写出力を設定するように構成された請求項記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記絶対湿度検出手段が、装置設置環境
    の温度を検出する温度センサと、装置設置環境の相対湿
    度を検出する相対湿度センサと、前記温度センサによっ
    て検出された温度および前記相対湿度センサによって検
    出された相対湿度から、装置設置環境の絶対湿度を算出
    する絶対湿度算出手段とを備えた請求項1〜4のいずれ
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写器が、前記感光体表面から用紙
    の紙厚以上の間隙を介して配置された転写ローラによっ
    て構成された請求項1〜のいずれかに記載の画像形成
    装置。
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