JPH11265097A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

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JPH11265097A
JPH11265097A JP10067153A JP6715398A JPH11265097A JP H11265097 A JPH11265097 A JP H11265097A JP 10067153 A JP10067153 A JP 10067153A JP 6715398 A JP6715398 A JP 6715398A JP H11265097 A JPH11265097 A JP H11265097A
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image forming
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JP10067153A
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Tatsuya Kitajima
達也 北島
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像流れや画像ぼけなどが発生するのを防止
し、環境などによらず画像不具合が発生しない、常に良
好な画像が取得でき、かつ、装置本体の消費電力を抑え
ることのできる画像形成方法および画像形成装置を提供
する。 【解決手段】帯電チャージャ12により感光体ドラム1
1の表面にテスト用の電位パターンを形成し、この感光
体ドラム11の表面に形成した電位パターンを表面電位
センサ64により検出し、その検出信号により電位の境
界の部分の電位検出遅延時間Δt1 および電位パターン
の電位検出時間Δt2 を検出し、この検出した電位検出
遅延時間Δt1 および電位検出時間Δt2 に応じて、感
光体ドラム11上の表面温度を制御するドラムヒータ5
8の給電条件を制御する、もしくは、本装置のエージン
グ時間を変更するなどの制御を行なう。この制御を電源
投入後のウォームアップ時に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、電子写
真プロセスにより画像を形成する電子写真方式のデジタ
ル複写機やレーザプリンタなどの画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば、電子写真方式のデジタ
ル複写機などの画像形成装置にあっては、処理の高速化
に伴い、感光体ドラムの特性として、速い光応答性、ま
た、高耐刷であることなどが求められている。このた
め、これらの特性を備えた感光体としてアモルファスシ
リコン感光体が高速デジタル複写機に用いられている。
【0003】しかし、このアモルファスシリコン感光体
は、オゾンによる表面の酸化、Noxなどの付着により
感光体ドラムの表面に酸化膜が形成されると、その酸化
膜自体が親水性であるために、感光体ドラムの表面に水
分が吸着した場合、感光体ドラムの表面の電荷の横方向
へのリークが発生し、その結果、いわゆる画像流れや、
画像ぼけなどと呼ばれる不具合が発生することが知られ
ている。
【0004】この画像流れ、画像ぼけと呼ばれる不具合
を防止するために、2つの手法が用いられるのが一般的
である。1つは、感光体ドラムの表面に酸化膜が付着す
るのを防止するために、たとえば、特許番号25372
18号公報に開示されているように、画像形成装置の電
源のオン−オフに関係なく、オゾンを画像形成装置の外
部へ排出する手段により、画像流れや、画像ぼけなどの
画像不具合を防止する手法、ああるいは、一般的に無機
系の感光体ドラムに用いられている、感光体ドラムの内
部に設置されたドラムヒータにより、感光体ドラムをヒ
ートアップし、感光体ドラムの表面の水分を飛ばし、画
像流れや、画像ぼけなどの画像不具合を防止する手段が
用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置の電源の
オン−オフに関係なく、排気ファンを駆動し、感光体ド
ラム周りのオゾンを画像形成装置の外部へ排気する手段
を用いた場合には、電源をオフしている場合においても
排気ファンが駆動してしまうため、消費電力が問題とな
る。
【0006】また、感光体ドラムの内部に配置されたド
ラムヒータにより、感光体ドラムをヒートアップする手
法においても、画像形成装置が使用される環境条件のう
ち、多湿環境下で使用された場合に、感光体ドラムの表
面に水分が付着しやすいために、多湿環境下において充
分に水分を飛ばし得る感光体ドラムの表面温度に設定す
るのが一般的であるが、これにより、感光体ドラムの表
面温度を40℃以上に保つ必要がある。したがって、よ
り容量の大きいドラムヒータを設置する必要性が生じ、
適当ではない。
【0007】また、常に40℃以上に保った場合には、
感光体ドラムと近接している現像器の温度上昇を招き、
現像剤の固まりを招き、さらには、感光体ドラムの表面
にトナーがフィルミングしやすくなるという問題が発生
する。
【0008】そこで、本発明は、画像流れや画像ぼけな
どが発生するのを防止し、環境などによらず画像不具合
が発生しない、常に良好な画像が取得でき、かつ、装置
本体の消費電力を抑えることのできる画像形成方法およ
び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、感光体の表面に静電潜像を形成し、この感光体の表
面に形成された静電潜像を現像剤で現像することにより
現像剤像を形成し、この感光体の表面に形成された現像
剤像を転写材の上に転写する画像形成方法において、前
記感光体の表面に2種類以上の電位差のあるテスト用の
電位パターンを形成するステップと、このステップで前
記感光体の表面に形成された電位パターンを読取ること
により、そのパターンの電位の境界部分の電位変動を検
出するステップと、このステップで検出された電位の境
界部分の電位変動の状態に基づき画像形成条件を制御す
るステップとからなる。
【0010】また、本発明の画像形成方法は、感光体の
表面に静電潜像を形成し、この感光体の表面に形成され
た静電潜像を現像剤で現像することにより現像剤像を形
成し、この感光体の表面に形成された現像剤像を転写材
の上に転写する画像形成方法において、前記感光体の表
面に2種類以上の濃度差のあるテスト用の濃度パターン
を形成するステップと、このステップで前記感光体の表
面に形成された濃度パターンを読取ることにより、その
パターンの濃度の境界部分の濃度変動を検出するステッ
プと、このステップで検出された濃度の境界部分の濃度
変動の状態に基づき画像形成条件を制御するステップと
からなる。
【0011】また、本発明の画像形成方法は、感光体の
表面を帯電器により所定の電位に帯電し、この帯電した
感光体の表面に静電潜像を形成し、この感光体の表面に
形成された静電潜像を現像剤で現像することにより現像
剤像を形成し、この感光体の表面に形成された現像剤像
を転写材の上に転写する画像形成方法において、前記感
光体の表面に前記帯電器を用いて2種類以上の電位差の
あるテスト用の電位パターンを形成するステップと、こ
のステップで前記感光体の表面に形成された電位パター
ンを表面電位センサを用いて検出するステップと、この
ステップで検出された電位パターンに基づき、そのパタ
ーンの電位の境界部分の電位検出遅延時間および電位検
出時間の少なくともいずれか一方を検出するステップ
と、このステップで検出された電位検出遅延時間および
電位検出時間の少なくともいずれか一方をあらかじめ設
定される目標値と比較するステップと、このステップで
の比較結果に基づき画像形成条件を制御するステップと
からなる。
【0012】また、本発明の画像形成装置は、感光体の
表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、この潜像形
成手段で前記感光体の表面に形成された静電潜像を現像
剤で現像することにより現像剤像を形成する現像手段
と、この現像手段の現像により感光体の表面に形成され
た現像剤像を転写材の上に転写する転写手段と、前記感
光体の表面に2種類以上の電位差のあるテスト用の電位
パターンを形成するテスト用パターン形成手段と、この
テスト用パターン形成手段で前記感光体の表面に形成さ
れた電位パターンを読取ることにより、そのパターンの
電位の境界部分の電位変動を検出する電位変動検出手段
と、この電位変動検出手段で検出された電位の境界部分
の電位変動の状態に基づき画像形成条件を制御する制御
手段とを具備している。
【0013】また、本発明の画像形成装置は、感光体の
表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、この潜像形
成手段で前記感光体の表面に形成された静電潜像を現像
剤で現像することにより現像剤像を形成する現像手段
と、この現像手段の現像により感光体の表面に形成され
た現像剤像を転写材の上に転写する転写手段と、前記感
光体の表面に2種類以上の濃度差のあるテスト用の濃度
パターンを形成するテスト用パターン形成手段と、この
テスト用パターン形成手段で前記感光体の表面に形成さ
れた濃度パターンを読取ることにより、そのパターンの
濃度の境界部分の濃度変動を検出する濃度変動検出手段
と、この濃度変動検出手段で検出された濃度の境界部分
の濃度変動の状態に基づき画像形成条件を制御する制御
手段とを具備している。
【0014】さらに、本発明の画像形成装置は、感光体
の表面を所定の電位に帯電する帯電手段と、この帯電手
段で帯電された前記感光体の表面に静電潜像を形成する
潜像形成手段と、この潜像形成手段で前記感光体の表面
に形成された静電潜像を現像剤で現像することにより現
像剤像を形成する現像手段と、この現像手段の現像によ
り前記感光体の表面に形成された現像剤像を転写材の上
に転写する転写手段と、前記感光体の表面に前記帯電手
段を用いて2種類以上の電位差のあるテスト用の電位パ
ターンを形成するテスト用パターン形成手段と、このテ
スト用パターン形成手段で前記感光体の表面に形成され
た電位パターンを検出する表面電位検出手段と、この表
面電位検出手段で検出された電位パターンに基づき、そ
のパターンの電位の境界部分の電位検出遅延時間および
電位検出時間の少なくともいずれか一方を検出する処理
手段と、この処理手段で検出された電位検出遅延時間お
よび電位検出時間の少なくともいずれか一方をあらかじ
め設定される目標値と比較する比較手段と、この比較手
段の比較結果に基づき画像形成条件を制御する制御手段
とを具備している。
【0015】本発明によれば、感光体の表面に2種類以
上の電位差のあるテスト用の電位パターン、あるいは、
2種類以上の濃度差のあるテスト用の濃度パターンを形
成し、この形成したテスト用の電位パターンあるいは濃
度パターンを読取ることにより、そのパターンの電位の
境界部分の電位変動、あるいは、濃度の境界部分の濃度
変動を検出し、この検出した電位の境界部分の電位変
動、あるいは、濃度の境界部分の濃度変動の状態に基づ
き画像形成条件を制御することにより、画像流れや画像
ぼけなどが発生するのを防止し、環境などによらず画像
不具合が発生しない、常に良好な画像が取得でき、か
つ、装置本体の消費電力を抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係
る画像形成装置(たとえば、デジタル複写機)の構成を
概略的に示すものである。図1において、筐体10内の
ほぼ中央部には、像担持体として、たとえば、アモルフ
ァスシリコン感光体を用いた感光体ドラム11が回転自
在に設けられている。感光体ドラム11の周囲には、帯
電手段として機能する帯電チャージャ12、現像手段と
して機能する現像器13、転写手段として機能する転写
チャージャ14、剥離チャージャ15、剥離爪16、ク
リーニング装置17、および、除電手段として機能する
除電ランプ(たとえば、冷陰極管)18が順に配置さ
れ、これらにより画像形成部19を構成している。
【0017】筐体10の上面部には、透明ガラスからな
る原稿載置台20、および、原稿載置台20上に原稿D
を自動的に給紙する自動原稿送り装置(以下、ADFと
略称する)21が設けられている。ADF21は、原稿
載置台20を開閉する原稿押えを兼ねて構成され、原稿
Dが載置される原稿トレイ22、および、原稿載置台2
0のほぼ全面と対向して設けられ、原稿Dを搬送する搬
送ベルト23を備えている。原稿トレイ22に載置され
た原稿Dは、搬送路24を介して原稿載置台20上に導
かれ、搬送ベルト23により所定の位置に搬送および位
置決めされる。そして、後述するスキャナ27により読
取られた原稿Dは、搬送ベルト23により搬送路25を
通してADF21上面の原稿排紙部26に排出されるよ
うになっている。
【0018】筐体10内において、原稿載置台20の下
方には、原稿載置台20上に載置された原稿Dの画像を
読取るスキャナ27が配設されている。このスキャナ2
7は、リフレクタ28によって背部が囲繞された露光ラ
ンプ29、露光ランプ29と共に第1のキャリッジ30
に載置された第1の反射ミラー31、第2のキャリッジ
32に載置されて一体的に移動可能な第2および第3の
反射ミラー33,34、レンズ35、および、固定され
た第4,第5,第6の反射ミラー36,37,38を有
している。
【0019】第1および第2のキャリッジ30,32
は、原稿載置台20に沿って所定の速度で移動され、露
光ランプ29からの照射光により原稿Dを走査する。そ
して、原稿Dからの反射光は、第1ないし第6の反射ミ
ラー31,33,34,36,37,38およびレンズ
35により感光体ドラム11上に導かれ、感光体ドラム
11の表面を走査露光するようになっている。
【0020】これにより、後述するように、帯電チャー
ジャ12によって一様に帯電された感光体ドラム11の
表面には、原稿Dの画像に対応した静電潜像が形成され
る。形成された静電潜像は、現像器13により現像剤と
してのトナーを用いて現像され、トナー像が形成され
る。このように、この例では、帯電チャージャ12およ
びスキャナ27は、本発明における潜像形成手段を構成
している。
【0021】筐体10の側面下部には、転写材としての
用紙Pをそれぞれ多数枚収容した第1および第2の給紙
カセット39,40が脱着自在に装着されている。ま
た、筐体10内には、第1および第2の給紙カセット3
9,40から取出された用紙Pを、感光体ドラム11と
転写チャージャ14との間に位置した転写部を通して搬
送する搬送路41が形成され、この搬送路41の終端部
には定着装置42が設けられている。定着装置42に対
向した筐体10の側壁には、用紙Pを排出する排出口4
3が形成され、この排出口43には排紙トレイ44が装
着されている。
【0022】定着装置42は、ヒータを内蔵したヒート
ローラ45、および、ヒートローラ45に転接した加圧
ローラ46などを備えて構成されている。第1および第
2の給紙カセット39,40の近傍には、それぞれ給紙
カセット39,40から用紙Pを取出すピックアップロ
ーラ47が設けられているとともに、搬送路41におい
て感光体ドラム11の上流側には用紙Pを整位するレジ
ストローラ48が設けられている。
【0023】ピックアップローラ47により第1あるい
は第2の給紙カセット39,40から1枚づつ取出され
た用紙Pは、レジストローラ48により整位された後、
転写部へ送られる。そして、転写部において、感光体ド
ラム11上のトナー像が転写チャージャ14により用紙
P上に転写される。
【0024】トナー像の転写された用紙Pは、剥離チャ
ージャ15からの交流コロナ放電および剥離爪16によ
り感光体ドラム11から剥離され、搬送路41を構成す
る搬送ベルト49を介して定着装置42へ搬送される。
そして、定着装置42によってトナー像が溶融定着され
た用紙Pは、排紙ローラ50により排紙トレイ44上に
排出されるようになっている。
【0025】また、搬送路41の下方には、定着装置4
2を通過した用紙Pを反転した後に、再びレジストロー
ラ48を介して転写部へ導く自動両面装置51が設けら
れている。自動両面装置51は、搬送路41から分岐
し、用紙Pを反転させるための反転路52、反転された
用紙Pを一時的に集積する一時集積部53、および、一
時集積部53からレジストローラ48まで用紙Pを搬送
する再搬送路54を備えている。
【0026】定着装置42と排紙ローラ50との間に
は、用紙Pを反転路52へ導く振分けゲート55が設け
られている。また、一時集積部53内には、集積された
用紙Pを1枚づつ取出して再搬送路54へ送るピックア
ップローラ56が設けられている。
【0027】両面複写を行なう場合、定着装置42を通
過した用紙Pは、振分けゲート55により反転路52に
導かれ、反転された後に一時集積部53へ集積される。
集積された用紙Pは、ピックアップローラ56によって
一時集積部53から取出された後、再搬送路54を通し
てレジストローラ48へ送られ、ここで整理された後、
再び転写部において用紙Pの裏面にトナー像が転写され
る。その後、用紙Pは、搬送路41、定着装置42およ
び排紙ローラ50を介して排紙トレイ44に排紙される
ようになっている。
【0028】なお、符号57は機内を排気するための排
気ファンである。次に、画像形成部19およびそれに関
連する制御系統の構成について、図2を用いて更に詳細
に説明する。感光体ドラム11の内部には、感光体ドラ
ム11を加熱するための加熱手段としてのドラムヒータ
58が設けられている。ドラムヒータ58は、ヒータ制
御部59を介して、制御手段としてのCPU(セントラ
ル・プロセッシング・ユニット)60に接続されてい
て、このCPU60によって制御される。
【0029】感光体ドラム11の表面を所定の電位に一
様に帯電させる帯電チャージャ12はコロナワイヤ12
aおよびグリッド12bを有し、コロナワイヤ12aに
は、高電圧を印加してコロナ放電を発生させる高圧トラ
ンス61が接続されている。高圧トランス61は、CP
U60に接続されていて、このCPU60によって制御
される。
【0030】感光体ドラム11の回転方向に対して、帯
電チャージャ12の下流側には、スキャナ27からの走
査光によって走査露光される感光体ドラム11の表面上
の露光位置11aが位置し、この露光位置11aにおい
て感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。露
光位置11aと帯電チャージャ12と間には、部分消去
用のLED(発光ダイオード)62が配設されている。
【0031】現像器13とLED62と間には、感光体
ドラム11の表面の温度を検出する温度検出手段として
機能するサーミスタ63が設けられていて、このサーミ
スタ63のアクチュエータ63aは、感光体ドラム11
の端部においてその表面に接触している。サーミスタ6
3の出力信号は、温度検出信号としてCPU60に送ら
れる。
【0032】現像器13とサーミスタ63と間には、感
光体ドラム11の表面電位を検出する表面電位検出手段
として機能する表面電位センサ64が設けられていて、
その出力信号はCPU60に送られる。
【0033】感光体ドラム11に形成されたトナー像を
用紙Pに転写させる転写チャージャ14、および、用紙
Pを感光体ドラム11から分離させるための剥離チャー
ジャ15は、感光体ドラム11の回転方向Aに対して現
像器13の下流側に設けられている。そして、転写チャ
ージャ14および剥離チャージャ15は、一体に形成さ
れているとともに、それぞれ高圧トランス65,66を
介してCPU60に接続されていて、このCPU60に
よって制御される。
【0034】現像器13と転写チャージャ14との間に
は、転写前除電器67が設けられている。この転写前除
電器67は、感光体ドラム11の表面および感光体ドラ
ム11上に形成されたトナー像を除電して、感光体ドラ
ム11の表面に対するトナー像の静電付着力を低減する
もので、たとえば、冷陰極管によって構成されている。
転写前除電器67は、冷陰極管レギュレータ68を介し
てCPU60に接続されていて、このCPU60によっ
て制御される。
【0035】剥離チャージャ15の下流側には、剥離爪
16が設けられ、さらに、剥離爪16の下流側にはクリ
ーニング装置17が設けられている。クリーニング装置
17は、感光体ドラム11の表面に接触して設けられ、
感光体ドラム11表面の残留トナーや付着した紙粉の付
着物などをクリーニングするファーブラシ17a、およ
び、感光体ドラム11の表面に接触して設けられ、転写
されずに感光体ドラム11の表面に残留した未転写トナ
ーを掻き落とすクリーニングブレード17bを有し、フ
ァーブラシ17aは駆動モータ69によって回転駆動さ
れる。駆動モータ69は、モータドライバ70を介して
CPU60に接続されていて、このCPU60によって
制御される。
【0036】クリーニング装置17と帯電チャージャ1
2との間には、除電光源としての除電ランプ18が配設
されている。除電ランプ18は、たとえば、冷陰極管に
よって構成されており、冷陰極管レギュレータ68を介
してCPU60に接続されていて、このCPU60によ
って制御される。
【0037】CPU60には、種々の制御データなどが
格納されるメモリ71、各種時間制御などを行なうため
のタイマ72、および、前記排気ファン57を回転駆動
する駆動モータ73がそれぞれ接続されている。
【0038】このような構成において、表面電位センサ
64は、帯電チャージャ12によって感光体ドラム11
の表面に形成されたテスト用の電位パターンを検出し、
CPU60は、この表面電位センサ64の検出出力によ
り、後で詳細を説明する電位検出遅延時間Δt1 および
電位検出時間Δt2 をそれぞれ検出し、これら検出した
時間Δt1 ,Δt2 に基づき、感光体ドラム11の温度
を制御するドラムヒータ58の給電条件、本装置のエー
ジング時間、感光体ドラム11の表面をクリーニングす
るクリーニング装置17のクリーニング条件、帯電チャ
ージャ12などの帯電総電流、機外にオゾンを排気する
ための排気ファン57の効率などをそれぞれ制御するよ
うになっている。
【0039】図3は、表面電位センサ64の検出出力と
感光体ドラム11の表面電位との関係を示している。こ
こで、電子写真方式の画像形成装置としては、(株)東
芝製の電子複写機ED−7650(76CPM機)にア
モルファスシリコン感光体を用いた感光体ドラム11を
搭載したものを使用した。また、表面電位センサ64と
しては村田製の表面電位センサを使用し、実際の表面電
位は、トレック製モデル360SXの測定装置を使用し
て測定した。また、測定環境としては、常温常湿(23
℃、50RH%)で固定とした。また、表面電位センサ
64の表面電位測定部位と感光体ドラム11の表面との
距離は3.0mmで固定とした。
【0040】図3において、横軸はトレック製モデル3
60SXの測定装置を使用して測定された実際の感光体
ドラム11上の表面電位を、縦軸は村田製の表面電位セ
ンサ64により測定された検出出力を、それぞれ示して
いる。この図が示すように、本実施の形態に使用してい
る村田製の表面電位センサ64の出力により、実際の感
光体ドラム11の表面電位を、表面電位センサ64の出
力として変換が可能であることがわかる。
【0041】図4は、本実施の形態に係る画像流れの発
生する感光体ドラムの表面電位の様子を示す。正常な感
光体ドラムの表面電位は、図4(a)に示すように、露
光部と未露光部において、感光体ドラムの表面の電荷は
未露光部のみが残っており、露光部においては、感光体
ドラムの光減衰特性により電荷が落ちており、露光部と
未露光部の電位パターンははっきりとわかれている。
【0042】これに対し、画像流れの発生する感光体ド
ラムの表面電位は、図4(b)に示すように、正常な感
光体ドラムで見られた露光部と未露光部との境界で、未
露光部から露光部への感光体ドラムの表面電荷のリーク
が発生し、未露光部と露光部との境界において露光部の
電位が上昇することとなる。
【0043】このような静電潜像の乱れにより、この乱
れた感光体ドラムの表面電位部分にトナーによる現像が
行なわれ、結果的に、画像流れまたは画像ぼけと呼ばれ
る画像不具合が発生することとなる。
【0044】そこで、本実施の形態では、表面電位セン
サ64により、感光体ドラム11の表面に形成された潜
像のテスト用の電位パターンを検出し、電位の境界の部
分の電位検出遅延時間Δt1 、および、電位パターンの
電位検出時間Δt2 をそれぞれ検出し、それにより感光
体ドラム11上の横方向への電荷のリークが発生してい
るのかを検知し、画像上に画像流れもしくは画像ぼけが
発生するか否かを判定し、それにより感光体ドラム11
上の表面温度を制御するドラムヒータ58の給電条件を
制御する、もしくは、本装置のエージング時間を変更す
るなどの制御を行なうことにより、一時的な画像流れも
しくは画像ぼけを解消し、さらに、感光体ドラム11の
クリーニング条件、帯電チャージャ12などの帯電総電
流、本装置の外にオゾンを排気するためなどの目的で設
置されている排気ファン57の効率などを変化させるこ
とにより、それ以降の画像流れもしくは画像ぼけが発生
するのを防止することにより、環境などによらず、画像
不具合が発生しない、常に良好な画像が取得でき、しか
も、装置本体の消費電力を抑えることができる。
【0045】図5は、感光体ドラム11上に形成スるテ
スト用の電位パターン、および、感光体ドラム11上に
画像流れが発生していない正常時の、その電位パターン
による感光体ドラム11上の表面電位検出の様子を示
す。ここで、横方向は時間tを示している。
【0046】本実施の形態では、感光体ドラム11上に
テスト用の電位パターンを形成する手段として、帯電チ
ャージャ12による帯電出力のオン−オフを使用してい
るが、この図に示すように、帯電出力がオフの場合に
は、感光体ドラム11の表面電位は感光体の永久残留電
位レベルとなっているが、その後、感光体ドラム11上
に電位パターンを作成するために、帯電出力をオンに
し、その部分の感光体ドラム11の表面電位を、図1に
示すように露光後で、現像前の位置に設置された表面電
位センサ64を用いて検出した。このときに、帯電出力
のオンから感光体ドラム11の表面電位が検出されるま
での遅延時間をΔt1 とした。これは、感光体ドラム1
1の表面の帯電された部分が、帯電チャージャ12の位
置から表面電位センサ64の位置に到着するまでの時間
で示される。
【0047】また、感光体ドラム11の表面の電位パタ
ーンを作成するための帯電出力のオン時間は、本実施の
形態においては100msとした。そして、100ms
後、再び帯電出力がオフしたときに、図5に示すよう
に、感光体ドラム11の表面電位は再び永久残留電位レ
ベルまで低下する。この感光体ドラム11の表面電位が
検出され、再び永久残留電位レベルになるまでの時間を
Δt2 とした。図5に示すように、正常な感光体ドラム
11のパターンによる表面電位の検出結果は、帯電出力
のオン−オフにより、帯電出力の時間に応じた感光体ド
ラム11の表面電位が表面電位センサ64によって検出
される。
【0048】一方、感光体ドラム11上に水分が付着
し、それにより感光体ドラム11の表面上の電荷が横方
向にリークして、画像流れが発生した場合の、作成した
電位パターンによる感光体ドラム11上の表面電位検出
結果例を図6に示す。ここで、横軸は図5と同様に時間
tを示している。
【0049】本実施の形態では、感光体ドラム11上に
テスト用の電位パターンを形成する手段として、帯電チ
ャージャ12による帯電出力のオン−オフを使用してい
るが、その後、感光体ドラム11上に電位パターンを形
成するために、図5に示すのと同様のタイミングにて帯
電出力をオンにし、その部分の感光体ドラム11の表面
電位を表面電位センサ64を用いて検出した。
【0050】ここで、図6に示すように、感光体ドラム
11の表面に親水性の物質が付着し、その物質に水分が
付着し、感光体ドラム11の表面の電荷が横方向にリー
クした場合には、図5と同様に示された帯電出力がオン
されたタイミングから起算された感光体ドラム11の表
面電位が検出されるまでの時間が、正常の感光体ドラム
11のそれと比較して短くなる(図中のΔt1 ′)。ま
た、図5と同様に示された電位検出時間が、正常の感光
体ドラム11のそれと比較して長くなる(図中のΔt2
′)。
【0051】このように、図5および図6に示された電
位検出遅延時間Δt1 および電位検出時間Δt2 を用
い、この値をそれぞれ基準値と比較することにより、感
光体ドラム11の表面の横方向への電荷のリークを検出
し、画像上に画像流れもしくは画像ぼけが発生するか否
かを判定し、それにより感光体ドラム11の表面温度を
制御するドラムヒータ58の給電条件を制御する、もし
くは、エージング時間を変更するなどの制御を行なうこ
とで、一時的な画像流れもしくは画像ぼけを解消し、さ
らに、感光体ドラム11のクリーニング条件、帯電チャ
ージャ12などによる帯電総電流、排気ファン57の効
率を変化させるなどの制御を行なう。
【0052】図7は、図5および図6に示した電位検出
遅延時間Δt1 と実際の画像流れレベルを示している。
ここで、電子写真方式の画像形成装置としては、前記例
と同様、(株)東芝製の電子複写機ED−7650(7
6CPM機)にアモルファスシリコン感光体を用いた感
光体ドラム11を搭載したものを使用した。また、現像
剤としてはD−7550を、トナーとしてはT−755
0を使用して、画像を取得した。さらに、感光体ドラム
11の表面に電位を印加するための帯電出力オン時に電
位検出遅延時間Δt1 を検出するタイマ72をオンし、
感光体ドラム11の表面電位が検出されたタイミングに
てタイマ72をオフし、その時間を電位検出遅延時間Δ
t1 とした。
【0053】また、表面電位の検出タイミングを10m
sとし、さらに、表面電位を検出したと判断する閾値と
して、感光体ドラム11の電位が表面電位換算で50V
(ボルト)以上となった場合にタイマ72がオフする制
御とした。図7に示すように、上記のように検出を行な
った電位検出遅延時間Δt1 を検出することにより、画
像流れのレベルの改善が可能であることは明白であるこ
とがわかる。
【0054】図8は、図5および図6に示した電位検出
時間Δt2 と実際の画像流れレベルを示す。ここで、電
子写真方式の画像形成装置としては、図7の例と同様、
(株)東芝製の電子複写機ED−7650(76CPM
機)にアモルファスシリコン感光体を用いた感光体ドラ
ム11を搭載したものを使用した。また、現像剤として
はD−7550を、トナーとしてはT−7550を使用
して、画像を取得した。さらに、感光体ドラム11の表
面電位が検出されたタイミングにてタイマ72をオン
し、表面電位が低下したそのタイミングでタイマ72を
オフし、その時間を電位検出時間Δt2 とした。
【0055】また、表面電位の検出タイミングを10m
sとし、さらに、表面電位を検出した、もしくは、表面
電位が検出されなくなったと判断する閾値として、感光
体ドラム11の電位が表面電位換算で50V以上もしく
は50V以下となった場合にタイマ72がオン,オフす
る制御とした。図8に示すように、上記のように検出を
行なった電位検出時間Δt2 を検出することにより、画
像流れのレベルの改善が可能であることは明白であるこ
とがわかる。
【0056】以上のような検出を行なった結果、感光体
ドラム11の表面に親水性の物質が付着し、さらに水分
が付着しており、それにより感光体ドラム11の表面の
電荷が横方向にリークしていることが確認された場合に
は、電荷の横方向のリークにより発生する画像流れ、も
しくは、画像ぼけと呼ばれる画像不具合を防止するため
に、ドラムヒータ58、クリーニング装置17の効率、
感光体ドラム11周辺のオゾンを機外に排気するための
排気ファン57の効率などの制御を行なう。
【0057】次に、全体的な制御について図9に示すフ
ローチャートを参照して説明する。まず、ステップS1
において、表面電位センサ64の出力の校正(制御目標
値の設定)を行なう。このセンサ出力の校正(制御目標
値の設定)については、たとえば、感光体ドラム11の
交換時に行なうこととし、電位検出遅延時間および電位
検出時間の各目標値T1,T2を検出し、その各目標値
T1,T2をそれぞれメモリ71に格納している。
【0058】次に、本装置の電源投入後のウォームアッ
プ時に、以下に説明するステップS2以降の制御が行な
われる。すなわち、ステップS2において、帯電チャー
ジャ12を用いて、感光体ドラム11の表面に前述した
ようなテスト用の電位パターンを形成し、その後、表面
電位センサ64により、感光体ドラム11の表面に形成
された電位パターンを検出し、その検出信号をCPU6
0に送る。
【0059】CPU60は、表面電位センサ64の出力
により、電位検出遅延時間Δt1 および電位検出時間Δ
t2 を検出する(S3)。この場合、表面電位センサ6
4による電位パターンの検出は、たとえば、連続的に1
0回行なうものとし、これらの各検出結果のそれぞれの
値に関し平均値を算出し、この算出した平均値により電
位検出遅延時間Δt1 および電位検出時間Δt2 を検出
している。
【0060】次に、CPU60は、先に検出した電位検
出遅延時間Δt1 および電位検出時間Δt2 を、メモリ
71に格納されている各目標値T1,T2と比較演算す
る(S4)。この場合、たとえば、電位検出遅延時間の
目標値T1と比較演算された電位検出遅延時間Δt1 の
差の絶対値が15ms以内の場合で、かつ、電位検出時
間の目標値T2と比較演算された電位検出時間Δt2 の
差の絶対値が15ms以内の場合には、正常値を検出し
たと判定する。
【0061】一方、電位検出遅延時間の目標値T1と比
較演算された電位検出遅延時間Δt1 の差の絶対値が1
5ms以上の場合、もしくは、電位検出時間の目標値T
2と比較演算された電位検出時間Δt2 の差の絶対値が
15ms以上の場合には、異常値を検出したと判定す
る。
【0062】ステップS4において、正常値を検出した
と判定された場合、CPU60は、ウォームアップ時の
制御中に異常値が検出されたか否かを判定し(S5)、
異常値が検出されなかった場合には、正常に検出が終了
したものとし、図示しない操作パネルにレディ表示を行
ない(S6)、制御を終了する。
【0063】一方、ステップS5において、ウォームア
ップ時の制御中に異常値が検出された場合、CPU60
は、感光体ドラム11上に親水性物質が付着している
が、感光体ドラム11の温度を上昇させて水分のみを飛
ばすことにより、検出結果が正常になったものと判断
し、感光体ドラム11の温度をそのままとし、感光体ド
ラム11に付着している親水性物質を除去するためにク
リーニング装置17の効率を制御し(S7)、さらに、
通常、ウォームアップ時のみにしか行なわない制御の制
御間隔を短く変更し(S8)、図示しない操作パネルに
レディ表示を行ない(S6)、制御を終了する。
【0064】なお、本実施の形態においては、クリーニ
ング装置17の効率制御は、ファーブラシ17aの回転
数を制御している。また、ファーブラシ17aの回転数
の制御に関しては、通常値に対し1.0から2.0倍の
回転数を制御範囲とし、0.1倍刻みの回転数制御を行
なった。
【0065】ステップS4において、異常値を検出した
と判定された場合、CPU60は、感光体ドラム11内
に設置されているドラムヒータ58を制御することによ
り、現状の感光体ドラム11の温度に+5℃した温度に
なるよう昇温し(S9)、その後、現状の感光体ドラム
11の温度をサーミスタ63を用いて検出する(S1
0)。この検出したドラム温度が例えば65℃未満であ
った場合には、ステップS3に戻って上記同様な動作を
繰り返す。
【0066】上記検出したドラム温度が例えば65℃以
上であった場合には、CPU60は、感光体ドラム11
上に親水性物質が付着し、さらに、感光体ドラム11の
表面に水分が付着していないにもかかわらず、電荷の横
方向のリークが発生していると判断し、クリーニング装
置17のファーブラシ17aの回転数を、上限である標
準の2倍まで制御を行なう(S11)。
【0067】次に、CPU60は、プレランを行なった
後、ステップS3と同様に、表面電位センサ64によ
り、感光体ドラム11の表面電位を検出し、表面電位セ
ンサ64の出力により、電位検出遅延時間Δt1 および
電位検出時間Δt2 を検出する(S12)。次に、CP
U60は、ステップS4と同様に、先に検出した電位検
出遅延時間Δt1 および電位検出時間Δt2 を、メモリ
71に格納されている各目標値T1,T2と比較演算す
ることにより、正常値を検出したか、異常値を検出した
かを判定する(S13)。
【0068】この判定において、異常値を検出したと判
定された場合、CPU60は、図示しない操作パネルに
サービスコール(S/C)を表示し(S14)、制御を
終了する。一方、上記判定において、正常値を検出した
と判定された場合、CPU60は、ステップS5に進
み、前述同様な動作を行なう。
【0069】次に、図9のステップS1におけるセンサ
出力の校正(制御目標値の設定)について、図10に示
すフローチャートを参照して説明する。このセンサ出力
の校正処理は、前述したように、感光体ドラム11の交
換時に行ない、目標値を設定するようにしている。
【0070】すなわち、まず、感光体ドラム11の表面
温度を、感光体ドラム11の内部に設置されたドラムヒ
ータ58により昇温し、サーミスタ63により感光体ド
ラム11の温度を検知し、その検知結果に応じてドラム
ヒータ58への通電を制御することにより、感光体ドラ
ム11の表面温度を制御する(S21)。その後、感光
体ドラム11の温度が所定の温度(基準値)となった
ら、前述した帯電出力制御を行なうことにより、感光体
ドラム11上に所定の電位パターンを形成する(S2
2)。
【0071】次に、感光体ドラム11の表面電位を、表
面電位センサ64によって検出する(S23)。前述し
たように、本実施の形態では、表面電位センサ64によ
る電位パターンの検出回数は10回とし、それらの平均
値を算出する。次に、その算出した平均値を用い、電位
検出遅延時間の目標値T1および電位検出時間の目標値
T2をそれぞれ演算し(S24)、その演算結果をメモ
リ71に格納し(S25)、それぞれの目標値とする。
【0072】図11は、本実施の形態における効果を従
来例と比較して示している。図11において、横軸は複
写枚数を、縦軸は画像流れレベルを、それぞれ示してい
る。また、特性aは本実施の形態の場合を、特性bは従
来例の場合を、それぞれ示している。ここで、電子写真
方式の画像形成装置としては、前記例と同様、(株)東
芝製の電子複写機ED−7650(76CPM機)にア
モルファスシリコン感光体を用いた感光体ドラム11を
搭載したものを使用した。また、現像剤としてはD−7
550を、トナーとしてはT−7550を使用し、高温
多湿環境において連続ライフを行なった。また、通紙と
してはハンマーミルのLT紙を使用した。この図からも
わかるように、本実施の形態が非常に有効であることは
明らかである。
【0073】なお、前記実施の形態では、アナログ正転
現像システムとしたが、アナログ正転現像システムだけ
ではなく、プリンタやデジタル複写機などに使用されて
いる反転現像システムの電子写真複写機においても、本
発明は同様の効果を得ることが可能である。
【0074】また、前記実施の形態では、感光体ドラム
の表面の電荷の横方向のリークの検出手法として表面電
位センサを用いたが、これに限定されることはなく、感
光体ドラムの表面にテスト用の潜像を形成して、その潜
像にトナーを現像し、そのトナー像(濃度パターン)の
エッジ部の濃度変動、および、パターン幅を光学的な濃
度センサで検出するようにしても、前記実施の形態と同
様の効果を得ることが可能である。
【0075】また、前記実施の形態では、電位パターン
は100msの長さで行なったが、これに限定されるこ
とはなく、複写システム、プロセス設定条件などによ
り、種々に変更が可能で、前記実施の形態と同様の効果
を得ることが可能である。
【0076】また、前記実施の形態では、帯電チャージ
ャの帯電出力により電位パターンを形成したが、これに
限定されることはなく、たとえば、消去LEDによるパ
ターン形成でもよく、さらにいえば、暗部電位に限定さ
れることはなく、中間電位をパターンとして採用した場
合においても、前記実施の形態と同様の効果を得ること
が可能である。
【0077】また、前記実施の形態では、制御元データ
として電位検出遅延時間および電位検出時間を用いた
が、電位検出遅延時間の検出のみ、あるいは、電位検出
時間の検出のみでもよく、さらにいえば、感光体ドラム
の電位パターンのエッジ分の電位の立ち上がり特性を検
出することによる制御においても、本発明の制御は有効
であり、前記実施の形態と同様の効果を得ることが可能
である。
【0078】また、前記実施の形態では、表面電位セン
サによる電位パターンの検出回数は10回としたが、感
光体ドラムの径およびプロセス条件により種々に設定が
可能である。
【0079】さらに、前記実施の形態では、感光体ドラ
ムの表面電荷の横方向のリークが発生した場合、クリー
ニング装置に設置されているファーブラシの回転数を変
化させる制御としたが、これに限定されることはなく、
さらに種々の手法が有効である。また、さらに言えば、
これらの手法は単独、もしくは、併用した場合において
も、前記実施の形態と同様の効果を得ることが可能であ
る。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、画
像流れや画像ぼけなどが発生するのを防止し、環境など
によらず画像不具合が発生しない、常に良好な画像が取
得でき、かつ、装置本体の消費電力を抑えることのでき
る画像形成方法および画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成
を概略的に示す構成図。
【図2】画像形成部およびそれに関連する制御系統の構
成を示す構成図。
【図3】表面電位センサの検出出力と感光体ドラムの表
面電位との関係を示すグラフ。
【図4】画像流れの発生する感光体ドラムの表面電位の
様子を示す図。
【図5】表面電位検出パターンと正常な感光体ドラムの
表面電位との関係を示す図。
【図6】表面電位検出パターンと画像流れの発生する感
光体ドラムの表面電位との関係を示す図。
【図7】電位検出遅延時間と実際の画像流れレベルとの
関係を示すグラフ。
【図8】電位検出時間と実際の画像流れレベルとの関係
を示すグラフ。
【図9】全体的な制御について説明するフローチャー
ト。
【図10】センサ出力の校正処理を説明するフローチャ
ート。
【図11】本実施の形態における効果を従来例と比較し
て説明するグラフ。
【符号の説明】
11……感光体ドラム(感光体、像担持体)、12……
帯電チャージャ(帯電手段)、13……現像器(現像手
段)、14……転写チャージャ(転写手段)、17……
クリーニング装置、19……画像形成部、20……原稿
載置台、27……スキャナ、42……定着装置、57…
…排気ファン、58……ドラムヒータ、59……ヒータ
制御部、60……CPU、61……高圧トランス、63
……サーミスタ、64……表面電位センサ(表面電位検
出手段)、71……メモリ、72……タイマ、P……用
紙(転写材)。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の表面に静電潜像を形成し、この
    感光体の表面に形成された静電潜像を現像剤で現像する
    ことにより現像剤像を形成し、この感光体の表面に形成
    された現像剤像を転写材の上に転写する画像形成方法に
    おいて、 前記感光体の表面に2種類以上の電位差のあるテスト用
    の電位パターンを形成するステップと、 このステップで前記感光体の表面に形成された電位パタ
    ーンを読取ることにより、そのパターンの電位の境界部
    分の電位変動を検出するステップと、 このステップで検出された電位の境界部分の電位変動の
    状態に基づき画像形成条件を制御するステップと、 からなることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 感光体の表面に静電潜像を形成し、この
    感光体の表面に形成された静電潜像を現像剤で現像する
    ことにより現像剤像を形成し、この感光体の表面に形成
    された現像剤像を転写材の上に転写する画像形成方法に
    おいて、 前記感光体の表面に2種類以上の濃度差のあるテスト用
    の濃度パターンを形成するステップと、 このステップで前記感光体の表面に形成された濃度パタ
    ーンを読取ることにより、そのパターンの濃度の境界部
    分の濃度変動を検出するステップと、 このステップで検出された濃度の境界部分の濃度変動の
    状態に基づき画像形成条件を制御するステップと、 からなることを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 感光体の表面を帯電器により所定の電位
    に帯電し、この帯電した感光体の表面に静電潜像を形成
    し、この感光体の表面に形成された静電潜像を現像剤で
    現像することにより現像剤像を形成し、この感光体の表
    面に形成された現像剤像を転写材の上に転写する画像形
    成方法において、 前記感光体の表面に前記帯電器を用いて2種類以上の電
    位差のあるテスト用の電位パターンを形成するステップ
    と、 このステップで前記感光体の表面に形成された電位パタ
    ーンを表面電位センサを用いて検出するステップと、 このステップで検出された電位パターンに基づき、その
    パターンの電位の境界部分の電位検出遅延時間および電
    位検出時間の少なくともいずれか一方を検出するステッ
    プと、 このステップで検出された電位検出遅延時間および電位
    検出時間の少なくともいずれか一方をあらかじめ設定さ
    れる目標値と比較するステップと、 このステップでの比較結果に基づき画像形成条件を制御
    するステップと、 からなることを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記表面電位センサによる電位パターン
    の検出は複数回行なってそれらの平均値を求め、この求
    めた平均値に基づき電位検出遅延時間および電位検出時
    間の少なくともいずれか一方を検出することを特徴とす
    る請求項3記載の画像形成方法。からなることを特徴と
    した画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記画像形成条件は、前記感光体の温
    度、前記帯電器の帯電電流、前記感光体の表面を清掃す
    るクリーニング条件などのうち少なくとも1つ以上であ
    ることを特徴とする請求項3記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 感光体の表面に静電潜像を形成する潜像
    形成手段と、 この潜像形成手段で前記感光体の表面に形成された静電
    潜像を現像剤で現像することにより現像剤像を形成する
    現像手段と、 この現像手段の現像により感光体の表面に形成された現
    像剤像を転写材の上に転写する転写手段と、 前記感光体の表面に2種類以上の電位差のあるテスト用
    の電位パターンを形成するテスト用パターン形成手段
    と、 このテスト用パターン形成手段で前記感光体の表面に形
    成された電位パターンを読取ることにより、そのパター
    ンの電位の境界部分の電位変動を検出する電位変動検出
    手段と、 この電位変動検出手段で検出された電位の境界部分の電
    位変動の状態に基づき画像形成条件を制御する制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記テスト用パターン形成手段、前記電
    位変動検出手段および前記制御手段の各処理は、該画像
    形成装置の電源投入後のウォームアップ時に実行される
    ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 感光体の表面に静電潜像を形成する潜像
    形成手段と、 この潜像形成手段で前記感光体の表面に形成された静電
    潜像を現像剤で現像することにより現像剤像を形成する
    現像手段と、 この現像手段の現像により感光体の表面に形成された現
    像剤像を転写材の上に転写する転写手段と、 前記感光体の表面に2種類以上の濃度差のあるテスト用
    の濃度パターンを形成するテスト用パターン形成手段
    と、 このテスト用パターン形成手段で前記感光体の表面に形
    成された濃度パターンを読取ることにより、そのパター
    ンの濃度の境界部分の濃度変動を検出する濃度変動検出
    手段と、 この濃度変動検出手段で検出された濃度の境界部分の濃
    度変動の状態に基づき画像形成条件を制御する制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記テスト用パターン形成手段、前記濃
    度変動検出手段および前記制御手段の各処理は、該画像
    形成装置の電源投入後のウォームアップ時に実行される
    ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 感光体の表面を所定の電位に帯電する
    帯電手段と、 この帯電手段で帯電された前記感光体の表面に静電潜像
    を形成する潜像形成手段と、 この潜像形成手段で前記感光体の表面に形成された静電
    潜像を現像剤で現像することにより現像剤像を形成する
    現像手段と、 この現像手段の現像により前記感光体の表面に形成され
    た現像剤像を転写材の上に転写する転写手段と、 前記感光体の表面に前記帯電手段を用いて2種類以上の
    電位差のあるテスト用の電位パターンを形成するテスト
    用パターン形成手段と、 このテスト用パターン形成手段で前記感光体の表面に形
    成された電位パターンを検出する表面電位検出手段と、 この表面電位検出手段で検出された電位パターンに基づ
    き、そのパターンの電位の境界部分の電位検出遅延時間
    および電位検出時間の少なくともいずれか一方を検出す
    る処理手段と、 この処理手段で検出された電位検出遅延時間および電位
    検出時間の少なくともいずれか一方をあらかじめ設定さ
    れる目標値と比較する比較手段と、 この比較手段の比較結果に基づき画像形成条件を制御す
    る制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記表面電位検出手段は、前記感光体
    の表面に形成された電位パターンを複数回検出して、そ
    れらの平均値を求め、この求めた平均値を検出結果とし
    て出力することを特徴とする請求項10記載の画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 前記テスト用パターン形成手段、前記
    表面電位検出手段、前記処理手段、前記比較手段および
    前記制御手段の各処理は、該画像形成装置の電源投入後
    のウォームアップ時に実行されることを特徴とする請求
    項10記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像形成条件は、前記感光体の温
    度、前記帯電手段の帯電電流、前記感光体の表面を清掃
    するクリーニング条件、該画像形成装置のエージング時
    間などのうち少なくとも1つ以上であることを特徴とす
    る請求項10記載の画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001175497A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Hyundai Motor Co Ltd ロジック診断方法
JP2007286404A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
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