JP2008122727A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像保持体の放電生成物の付着に起因した像流れの発生状況を大幅なコストの上昇を招くことなく簡便に検出することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像保持体の帯電装置で帯電された像形成面に、露光装置により、帯電部材の当該像保持体の回転方向における放電領域幅及び当該像保持体の回転方向における接触幅の合計幅と同じ又はそれよりも狭い幅でかつ当該像保持体の軸方向に沿う線状の構成からなる検出用静電潜像を形成する潜像形成動作と、その検出用静電潜像を帯電装置により帯電したときに帯電部材を通して流れる電流を計測する電流計測動作と、その計測した電流情報から放電電流量又はこれに相当する放電電荷量を求める算出動作と、その求めた放電電流量又は放電電荷量を予め設定される基準の放電電流量又は放電電荷量と対比し、その変化量に基づいて像流れの発生度合いを判別する対比判別動作を行う像流れ検出手段を備えている。
【選択図】図3

Description

この発明は画像形成装置に関するものである。
電子写真方式等を適用したプリンタ、複写機等の画像形成装置では、その画像形成に際し、回転する感光ドラム等の像保持体をコロナ放電方式、接触帯電方式等の帯電装置により所定の電位に帯電させることが行われる。このような帯電の際には、通常、その帯電のために発生する放電現象により窒素酸化物等の放電生成物が生成されて像保持体の像形成面に付着することがある。放電生成物の生成は、帯電装置による帯電部位に限らず、コロナ放電や接触帯電が行われる他の部位において発生することもある。
そして、その像保持体に付着した放電生成物が高湿度の環境下において空気中の水分と反応して導電性物質に変化した場合は、像保持体の表面(像形成面)の沿面方向における抵抗値が低下してしまい、その像担持面に形成される静電潜像を構成する電荷がその沿面方向に拡散することで静電潜像の本来の電位状態が保持されなくなる。この結果、画像が所期通りに形成されず劣化したものになってしまう現象、いわゆる像流れが発生し、画質の劣化を誘発するという不具合がある。
このような像流れの発生原因となる放電生成物を除去する対策としては、帯電手段と転写手段のうち少なくとも1つに環境によって電気抵抗値が変化する弾性体の表層を形成し、その表層に電圧を印加したときの当該表層の電気抵抗値を検知する抵抗値検知手段を設け、その検知した抵抗値が基準値よりも低いときに、潜像担持体に表面清掃用の現像剤像を形成して清掃を行うように構成した画像形成装置が知られている(特許文献1)。
この画像形成装置によれば、抵抗検知手段で検知した抵抗値が基準値よりも低いときには、潜像担持体の表面に付着した静電生成物に起因した像流れが発生しやすい高湿度環境下であると判断し、そのときに限り上記潜像担持体の清掃を実行することで静電生成物の除去が必要なときのみ行われることになる。
特開平3−107957号公報
この発明は、像保持体の放電生成物の付着に起因した像流れの発生状況について、大幅なコストの上昇を招くことなく簡便に検出することができる画像形成装置を提供するものである。
この発明の画像形成装置(A1)は、静電潜像が形成される像形成面を有するとともに回転する像保持体と、この像保持体の像形成面を帯電用電圧が印加される接触式又は非接触式の帯電部材を介して帯電する帯電装置と、この帯電装置で帯電された前記像保持体の像形成面に露光により静電潜像を形成する露光装置と、前記像保持体の前記帯電装置で帯電された像形成面に、前記露光装置により、前記帯電部材の当該像保持体の回転方向における放電領域幅及び当該像保持体の回転方向における接触幅の合計幅と同じ幅又はそれよりも狭い幅でかつ当該像保持体の軸方向に沿う線状の構成からなる検出用静電潜像を形成する潜像形成動作と、その検出用静電潜像を前記帯電装置により帯電したときに前記帯電部材を通して流れる電流を計測する電流計測動作と、その計測した電流情報から放電電流量又はこれに相当する放電電荷量を求める算出動作と、その求めた放電電流量又は放電電荷量を予め設定される基準の放電電流量又は放電電荷量と対比し、その変化量に基づいて像流れの発生度合いを判別する対比判別動作を行う像流れ検出手段とを備えているものである。
また、この発明の画像形成装置(A2)は、上記画像形成装置(A1)の像流れ検出手段が、その対比判別動作において、前記放電電流量又は放電電荷量の推移を示す波形の最大値及びその幅の少なくとも一方を基準の放電電流量又は放電電荷量のそれと対比するものである。
さらに、この発明の画像形成装置(A3)は、上記画像形成装置(A1又はA2)の像流れ検出手段が、その電流計測動作において、前記検出用静電潜像を前記帯電装置により初めて帯電する動作を、その検出用静電潜像がその形成後の前記像保持体の回転により当該帯電装置の帯電部材による放電領域に最初に到達して通過し終わる時期よりも遅い時期に遅延させて行うものである。
また、この発明の画像形成装置(A4)は、上記画像形成装置(A1又はA2)の像流れ検出手段が、その少なくとも電流計測動作を、その検出用静電潜像がその形成後の前記像保持体の回転により当該帯電装置の帯電部材による放電領域に最初に到達して通過し終わる時期よりも遅い時期に遅延させて行うものである。
また、この発明の画像形成装置(A5)は、上記画像形成装置(A1又はA2)の像流れ検出手段が、その潜像形成動作において、前記露光装置により前記検出用静電潜像を形成した後にその同じ位置に同じ検出用静電潜像を当該露光装置により再び形成するものである。
また、この発明の画像形成装置(A6)は、上記画像形成装置(A1又はA2)の像流れ検出手段が、その潜像形成動作において前記検出用静電潜像を前記像保持体の回転方向に間隔をあけて複数存在するように形成するものである。
また、この発明の画像形成装置(A7)は、上記画像形成装置(A1又はA2)の像流れ検出手段が、その潜像形成動作において前記検出用静電潜像として破線状の構成からなる静電潜像を形成するものである。
上記画像形成装置(A1)によれば、特定の検出用静電潜像を帯電したときに計測される電流情報から求められる放電電流量又は放電電荷量の基準情報に対する変化の度合いに基づいて像流れの発生状況が検出される。つまり、検出用静電潜像の電位状態が像乱れにより乱されている場合には、その静電潜像を帯電したときに得られる放電電流量などの状態も基準のもの(像乱れのないときの情報)に比べて変化することになるため、その変化量により像流れの発生状態が推測できる。この結果、像保持体の放電生成物の付着に起因した像流れの発生状況について、特別な部材などを追加使用する等による大幅なコストの上昇を招くことなく簡便に検出することができる。
上記画像形成装置(A2)によれば、検出用静電潜像の電位状態が像流れにより乱されている状態を推測できるので、像流れの発生状況について簡便にかつ効率よく検出することができる。この場合は、像流れが発生していると、検出動作で得られる波形の最大値が基準のものよりも低下するという傾向にあり、また、その検出動作で得られる波形の幅が基準のものよりも広がるという傾向にあるため、このような特性を利用して像流れの発生状況を検出することが可能になる。
上記画像形成装置(A3)によれば、検出用静電潜像の形成後における初めての帯電(厳密には電流の計測も含まれる)が遅延されて行われるので、その遅延される分だけ像流れが飽和した状態(像流れが発生して最終段階に落ち着く状態)になる可能性がより高くなり、この結果、像流れの発生状況をより適切に検知することができる。
上記画像形成装置(A4)によれば、少なくとも検出用静電潜像の帯電時の電流を精度よく計測する可能性が高まり、この結果、像流れの発生状況をより適切に検知することができる。
上記画像形成装置(A5)によれば、検出用静電潜像がより正確に形成されるので、像流れに起因した放電電流量又は放電電荷量の基準情報に対する変化の状況を精度よく得る可能性が高まる。この結果、像流れの発生状況をより適切に検知することができる。
上記画像形成装置(A6)によれば、複数の検出用静電潜像をそれぞれ帯電したときに計測される各電流情報から求められる放電電流量又は放電電荷量を合計して平均した量を得ることができ、その得られた量の基準情報に対する変化の状況に基づいて像流れの発生状況を検出することが可能になる。また、その各検出静電潜像ごとの変化状況を調べることにより像流れ発生の分布状況を把握することも可能になる。この結果、像流れの発生状況をより適切にかつ高感度で検知することができる。
上記画像形成装置(A7)によれば、破線状の検出用静電潜像の形成により、像保持体の軸方向における潜像電位が弱くなって像流れが起こりやすくなるので、像流れの発生状況をより検知しやすくなる。
[実施形態1]
以下、実施形態1に係るプリンタについて図面を参照しつつ説明する。
このプリンタ1は、図1に示すように、装置本体(図示せず)の内部に、画像情報に基づくトナー像を形成するとともにそのトナー像を最終的に用紙9に転写する作像装置10と、そのトナー像が転写された用紙9を通過させてトナー像の定着を行う定着装置30と、作像装置10に用紙9を供給する給紙装置35とが主に装備されている。図中の符合4はプリンタ1の各構成部品の動作等について総括的に制御する制御装置であり、矢付き一点鎖線は用紙9の主な搬送経路を示す。
作像装置10は、例えば公知の電子写真方式を利用してトナー像を形成して転写することができるものである。具体的には、矢印A方向に回転駆動する円筒状の感光体ドラム12を備えており、この感光体ドラム12の周囲に、感光体ドラム12の表面(像担持面)を一様に帯電させる帯電ロール等を備えた帯電装置13と、帯電後の感光体ドラム12の表面に画像情報(信号)に基づく光を照射して電位差のある潜像を形成するLEDアレイ、レーザ走査装置等からなる露光装置14と、その潜像にトナーを転移付着させてトナー像を形成する現像装置15と、そのトナー像を給紙装置35から供給される用紙9に転写する転写ロール等を備えた転写装置16と、転写後の感光ドラム12の表面に残留するトナー等を除去して清掃するブレード方式のクリーニング装置17が主に配置されている。
このうち、感光ドラム12は、ドラム状の基材に有機感光材料からなる光導電性層(感光層)を形成したものである。帯電装置13は、導電性のロール基材に導電性又は半導電性の弾性層を形成してなる帯電ロール13aを感光ドラム12の表面に接触させて従動回転するように設置しており、また図2に示すように、その帯電ロール13aに電源装置21から所定の帯電用電圧が印加されるようになっている。露光装置14は、プリンタ1に接続又は装備される原稿読取装置、コンピュータ等の外部機器から入力される画像情報を画像形成(プリント)時に画像処理装置22で所要の処理をして得られる画像信号が入力されるようになっている。
また、現像装置15は、その収容しているトナーを感光ドラム12と対向する現像位置に搬送供給するための現像ロール15aを装備しており、また図2に示すように、その現像ロール15aに電源装置21から所定の現像用電圧が印加されるようになっている。転写装置16は、導電性のロール基材に半導電性の弾性層を形成してなる転写ロール16aを感光ドラム12の表面に接触させて従動回転するように設置しており、また図2に示すように、その転写ロール16aに電源装置21から所定の転写用電圧が印加されるようになっている。クリーニング装置17は、転写後の感光ドラム12の表面に所定の圧力で先端部が当接するクリーニングブレード17a等を装備している。
定着装置30は、本体31の内部に、所定の温度に加熱されるとともに矢印方向に回転駆動する加熱ロール32と、この加熱ロール32の軸線方向にほぼ沿うように圧接されて従動回転する加圧ロール等の加圧部材33とを備えたものである。そして、定着は、その加熱ロール32と加圧部材33の間の圧接部にトナー像が転写された用紙9を導入して通過させることによりトナー像等を加熱加圧することで行われる。
給紙装置35は、作像装置10に供給すべき複数枚の用紙9が積載されて収容される給紙カセット36と、この給紙カセット36に収容される用紙9を1枚ずつ送り出す送出機構37とを主に備えたものである。給紙カセット36は、必要により複数装備される。また、給紙装置35は、用紙9を給紙カセット36から作像装置10の転写部(感光ドラム12と転写装置16の間)まで搬送するための用紙搬送ロール対38a,38b,38c,…やガイド部材等で構成される用紙搬送路を装備している。用紙搬送路は、作像装置10と定着装置30の間や、定着装置30と排紙部(トレイなど)39の間にも設置されている。例えば定着装置30の用紙排出側には、定着後の用紙9を排紙部39に排出搬送するための排出ロール対38dが設置されている。
また、このプリンタ1においては、作像装置10における帯電装置13の帯電(隙間放電など)時等に発生する放電生成物が感光ドラム12の表面に付着することがあるため、その付着した放電生成物に起因して発生する像流れの発生状況について検出する手段として、以下に説明するような構成からなる像流れ検出装置5が装備されている。
像流れ検出装置5は、予め設定する検出時期になると、帯電装置13により帯電した感光ドラム12に露光装置14により特定の検出用静電潜像を形成した後、その検出用静電潜像を帯電装置13で帯電したときに帯電ロール13aに流れる電流を計測し、しかる後、その計測した電流の特性を基準とする電流特性と対比し、その変化の状況から像流れの発生状況について判別するものである。
この実施形態1における像流れ検出装置5は、その検出に必要な構成部品(感光ドラム12、帯電装置13、露光装置14など)全般の各動作(図3参照)の制御と計測した電流情報に基づく対比判別を行う制御・対比判別部51と、検出用静電潜像の帯電時の電流の計測とその計測された電流情報から検出に必要な特性情報を算出する計測・特性算出部52とを主に備えている。
このうち制御・対比判別部51は、マイクロコンピュータ等にて構成されており、予め作成して用意されている制御プログラムにしたがって検出に必要な動作を実行させるための所要の制御信号を送出する制御動作や、制御プログラムに基づくとともに必要なデータを参照しつつ所要の演算処理動作などを行うようになっている。このような制御・対比判別部51は、通常、前記したプリンタ全体の制御装置4の一部(像流れ検出用コントローラ部など)として構成されるが、その制御装置4とは別に独立した部品として構成することも可能である。
また、制御・対比判別部51は、制御装置4の一部として構成されているとともに、この制御装置4を介して、電源装置21、画像処理装置22(露光装置14の駆動部を含む)、感光ドラム12等の回転駆動を行う駆動装置23などに接続されており、これにより像流れ検出時に所要の制御信号をそれぞれ送信するようになっている。像流れ検出時に形成する検出用静電潜像の画像データ(信号)については、制御装置4における制御・対比判別部51用の記憶部などに格納されている。一方、この制御・対比判別部51は、計測・特性算出部52とも接続されており、これにより計測・特性算出部52で計測した電流情報から得られる特性情報が、主にその対比部に送信されるようになっている。
計測・特性算出部52は、電源装置18の帯電用電圧を印加したときに帯電ロール13aを通して流れる電流を計測するとともに、その計測した電流の情報から特性(その推移を示す波形データ)を求めようになっている。このような計測・特性算出部52は、帯電用電圧の印加時に帯電ロール13aを通して流れる電流を計測する電流計測器と、この電流計測器で計測される電流の特性情報(波形など)を高周波数で計測するか、あるいはその電流を積分して得る計測機器と、その機器で取得した電流の特性情報から波形の最大値や幅を算出することができるデータ処理機器などとで構成される。また、このような計測・特性算出部52は、独立した構成部品として構成することができるほか、電源装置18の一部として組み込むように構成することもできる。
次に、このプリンタ1における各動作について説明する。
はじめに、基本的なプリント動作について説明する。プリンタ1の制御装置4がプリント開始指令の信号を受けると、制御装置4が制御動作を開始し、これにより作像装置10において感光ドラム12が回転し始める。続いて、その回転する感光ドラム12の表面が帯電用電圧の印加された帯電装置13により所定の帯電電位に帯電された後、その帯電された感光ドラム12の表面に画像信号に基づいて動作する露光装置14から光が露光されて所定の潜像電位からなる静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像が、現像用電圧の印加された現像装置15を通過する際にトナーにより現像されてトナー像として顕像化される。しかる後、その感光ドラム12上のトナー像が、転写用電圧の印加された転写装置16と対向する転写部において給紙装置25から給紙路を通して所定のタイミングで搬送される用紙9に対して静電的に転写される。この転写後の感光ドラム12は、その表面に残留付着するトナー、紙粉等がクリーニング装置17によって除去されて清掃される。
トナー像が転写された用紙9は、定着装置30に導入されるように搬送され、その定着装置30における加熱された状態の加熱ロール31と加圧部材32との間の圧接部を通過する際に加熱及び加圧されることでトナー像の用紙9への定着がなされる。その後、この定着後の用紙9は、排紙部39に排出されて積載収容される。これにより、用紙1枚に対する基本的なプリント動作が終了する。また、複数枚のプリント指示がある場合には、上記した一連の動作がその枚数分だけ同様に繰り返されることになる。
続いて、像流れ検出装置5による検出動作について説明する。
予め設定された像流れの検出時期になると、像流れ検出装置5の制御・対比判別部51による制御動作に基づいて図3に示すような検出動作が実行される。その検出時期としては、例えば、プリント動作の開始前又はその終了後などの時期である。
像流れの検出動作では、まず、感光ドラム12がプリント時の通常速度で矢印A方向に回転され(ステップS10)、その感光ドラム12の表面が帯電装置13により所定の帯電電位に帯電されるとともに、図4に示すように、その帯電された表面に露光装置14により検出用静電潜像6が形成される(S11)。
ここで、検出用静電潜像6は、図4に示すように感光ドラム12の軸方向(一点鎖線Jで示す方向)に沿う直線状の実線からなるものであり、しかも、図5に示すように所定の潜像電位(VL)であって所定の線幅Cを有するものである。この際、検出用静電潜像6の形成は1つ(1本)に限らず、図4に二点鎖線で示すように2つ以上の複数であってもよい。
図5に示す検出用静電潜像6は、プリンタ1がマイナス極性に帯電させるタイプの感光ドラム12及びトナーを使用して反転現像を行う構成のものであることを前提にして説明すれば、マイナス極性の帯電電位(VH)に帯電された感光ドラム12のうち露光された部位に、矩形パルス波型の潜像として形成される。この潜像電位(VL)については、例えば、通常のプリント時に形成される静電潜像の最大の潜像電位と同じ電位に設定される。
また、その線幅Cについては、像流れの現象が一般に1mm程度以下の狭い範囲で発生していると推測されることから、そのような現象を適切に検出するためにはできる限り、その現象が発生している幅と同じ値か又はその幅よりも細い(狭い)値に設定することが好ましい。そこで、この線幅Cは、図6に示すように、帯電ロール13aの感光ドラム12の回転方向Aにおける放電領域E1,E2の幅c1,c2及び感光ドラム12の回転方向Aにおける接触幅c3の合計幅(c1+c2+c3)と同じ幅又はそれよりも狭い幅に設定している。ちなみに、放電領域E1,E2は、接触帯電部材である帯電ロール13aがロール形態であるため、感光ドラム12と接触する接触部の前後に存在する2つの微小隙間部分になる。
この例では、外径が30mmの感光ドラム12と外径が14mmの帯電ロール13aを使用した場合(接触幅c1は約1mm)、その線幅Cを0.5mm程度に設定した。このような条件からなる検出用静電潜像6の画像データは、予め画像処理装置23の記憶部などに格納されている。
この他、検出用静電潜像6の形成とその帯電が行われるまでの期間中は、制御・対比判別部51によって、現像装置15による現像工程、転写装置16による転写工程を実行されないための制御が行われる。これにより、検出用静電潜像6の電位状態が電界の影響により変化してしまうことや、検出用静電潜像6の帯電をトナー存在下で行うことにより帯電電流が不安定になることを回避でき、この結果、静電潜像6の電位状態の安定化と帯電電流の計測の安定化を図ることが可能になる。
具体的には、その制御として、電源装置21から現像装置15の現像ロール15aに現像が実行されない非現像用電圧が印加されるとともに、電源装置21から転写装置16の転写ロール16aに転写用電圧の印加が停止される。なお、現像装置15が感光ドラム12から退避して現像ができない位置まで移動できる場合には、非現像用電圧の印加に代えて又はその印加と併せて、その現像装置15の移動が実行される。また、除電器が設置されている場合には、その除電器が作動しないように制御される。さらに、現像装置15による現像を行うように構成した場合は、その現像により検出用静電潜像6に付着したトナーがクリーニング装置17により除去される。
次いで、この検出用静電潜像6がその形成後に感光ドラム12の回転により1周して帯電装置13の帯電ロール13aに最初に到達して通過する際に、その検出用静電潜像6が帯電されるとともに、その帯電時に帯電ロール13aを通して流れる電流が計測される(S12)。
検出用静電潜像6の帯電は、電源装置21から帯電ロール13aに所定の帯電用電圧(例えばプリント時の印加する帯電用電圧と同じ電圧)を印加することにより行われる。この例では、感光ドラム12の帯電(S10)開始から検出用静電潜像6の帯電が終了するまでの期間中は少なくとも帯電用電圧を連続して印加している。また、その帯電時の電流の計測は、計測・特性算出部52の計測部で行われる。
図7は、その計測された電流情報(波形)の一部を示すものである。図7に示される電流波形は、帯電用電圧として直流電圧に交流電圧を重畳したものを適用しているため、その交流成分による正弦波の波形になる。図7中に符合eで示す一点鎖線は、後述する平均電流値(Idc)である。
次いで、計測・特性算出部52において、計測された帯電電流の情報から放電電流量又は放電電荷量が算出される(S13)。
図7に示される電流波形は、正弦波のうち小刻みに突出した波形部分(c,d)が帯電のための隙間放電の発生しているときの電流の状況を示しており、その波形部分(c,d)以外の正弦波のままの波形部分(a,b)が隙間放電の発生していないときの電流の状況を示している。また、図7において、正弦波のままで上方側に突出している半周期の波形部分aは正帯電電流であり、正弦波のままで下方に突出している半周期の波形部分bは負帯電電流である。さらに、正帯電電流a部分で現れる波形部分cは正放電電流であり、負帯電電流b部分で現れる波形部分dは負放電電流である。ちなみに、この交流成分の1周期分の電流波形は、その交流成分の周波数により、検出用静電潜像6の帯電に際してその静電潜像6を(その線幅Cの方向に)複数回通過することとなり、これによりその静電潜像6のある感光ドラム12の部位を帯電することになる。
さらに、正帯電電流a部分(正放電電流c部分を除く)の面積(左下がり斜線で示す部位)と負帯電電流b部分(負放電電流d部分を除く)の面積(右下がりの斜線で示す部位)は、交流成分(正弦波形)の単に反転している部分の面積になるため、互いに等しい関係(「(aの面積)=(bの面積)」)にある。また、負放電電流d部分(負帯電電流b部分から突出している部分)の面積と正放電電流c部分(正帯電電流a部分から突出している部分)の面積とは、帯電用電圧がマイナス極性(負極性)であるため、「(dの面積)>(cの面積)」の関係にある。
このような電流情報からは以下のようにして放電電流量又はこれに相当する放電電荷量が得られる。
放電電流量は、帯電電流の波形の1周期の値を平均した平均電流値(Idc)として得られる。この平均電流値は図7の符合eを付した一点鎖線で示す電流値となる。また、この平均電流値を算出するための算出式は以下に示すとおりである。
[(bの面積+dの面積)−(aの面積+cの面積)]/1波形の時間
放電電荷量は、帯電電流の波形の1周期部分における負電流部分の面積(「(bの面積)+(dの面積)」)と正電流部分の面積(「(aの面積)+(cの面積)」)の差として得られる。すなわち、(bの面積)+(dの面積)−[(aの面積)+(cの面積)]=(dの面積)−(cの面積)として得られる。
図8は、上述のようにして得られた検出用静電潜像6の帯電時における放電電流量(点線で示す部分)の推移状態を波形として示したものである。図8には、検出用静電潜像6の像流れがないとき(正常時又は基準時)の放電電流量(実線で示す部分)と、感光ドラム12のプリント時の帯電工程での放電電流量(一点鎖線で示す部分)とを併せて示している。図8等の符合Pで示す範囲の感光ドラムの位置は、検出用静電潜像6の位置(厳密にはその線幅C)にほぼ相当するものである。ちなみに、図8に示す放電電流は、感光ドラム12の表面のうち検出用静電潜像6が存在する部位で流れ、それ以外の部位では既に帯電されている状態にあるため流れないという状態を表している。
また、計測・特性算出部52においては、算出された放電電流量(又は放電電荷量)の推移波形データ(図8)から、図9に示すような、その波形(点線)の最大値(M)とその幅(W)が検出情報として算出される(S13)。
このときの算出波形の幅Wとは、放電電流がその最大値(M)の20%の値となるときの2点間の距離である。計測・特性算出部52で得られた算出波形の最大値(M)とその幅(W)の情報は、制御・対比判別部51に送られる。
次いで、計測・特性算出部52においては、計測・特性算出部52で得られた帯電電流の推移波形の最大値(M)及びその幅(W)の情報を入手すると、予め設定された基準の放電電流量(又は放電電荷量)の情報の読み出しが行われる(S14)。この例では、図9に示すような基準とすべき放電電流量(又は放電電荷量)の推移波形(実線)の最大値(Ma)とその幅(Wa)の情報が読み出される。
ここで、予め設定された基準の放電電流量(又は放電電荷量)とは、少なくとも像流れが発生していない状態の検出用静電潜像6を帯電したときに得られる帯電電流から算出されるものである。具体的には、プリンタ1の新品時に上記像流れ検出動作を実行して得た情報、又は、感光ドラム12について予め実験により検出して得た情報が使用される。この他にも、例えば、感光ドラム12に付着した放電生成物が湿度により導電性物質に変化せず像流れを起こさないような低湿度環境で検出して得た情報や、連続プリント実行直後やクリーニング動作直後など像流れが低減される傾向にある環境下で検出して得た情報も適用することができる。このような基準とする情報は、計測・特性算出部52の記憶部などに予め格納されている。
続いて、計測・特性算出部52において、上記の検出動作で得られた放電電流量(又は放電電荷量)の特性について、予め設定される基準の放電電流量(又は放電電荷量)の特性との対比がなされる(S15)。この例では、検出動作で得られた放電電流量から算出した推移波形の最大値(M)及びその幅(W)の少なくとも一方と、基準の放電電流量から予め算出しておいた推移波形の最大値(Ma)及びその幅(Wa)の該当するものとの対比を行うことができる。
この対比に際して、波形の最大値を対比させる場合には、検出された波形の最大値(M)が基準の波形の最大値(Ma)よりも低下しているときに像流れが発生していることがわかる。また図9に示すように、その最大値の低下する度合いΔM(=Ma−M)が大きくなるにつれて、像流れの発生度合いも大きいとみなすことができる。一方、波形の幅を対比させる場合には、検出された波形の幅(W)が基準の波形の幅(Wa)よりも拡がっているときに像流れが発生していることがわかる。また図9に示すように、その幅の拡がり度合いΔW(=Wa−W=ΔW1+ΔW2)が大きくなるにつれて、像流れの発生度合いも大きいとみなすことができる。
このような判断を行うことができるのは、以下の理由によるものと考えられる。
まず、静電潜像6の電位は、理想的には、図5に実線の直線で示すような矩形パルス波のように潜像の幅Cの全域でほぼ一定の潜像電位(VL)を有するものである。つまり、この場合は、特にその電位の立ち上がり部分とその立ち下り部分が鉛直方向に直線を描くような状態になる。しかし、実際には、図5に実線の曲線Kで示すように矩形パルス波の角部がなまった(欠けた、丸まった)電位状態となる。これは、電位的に不安定な角部(図5の右下がりの斜線で示す部分Q1)に存在する一部の帯電電荷が、電位的により安定した側の部位(図5の左下がりの斜線で示す部分Q2)に移動してしまうためと考えられている。これにより、このときの潜像の電位の立ち上がり部分とその立り下がり部分はいずも、鉛直方向に曲線を描くように緩やかに変化する鈍化した状態になる。
そして、感光ドラム12に放電生成物が付着し、その放電生成物が既述したように高湿度の環境により導電性物質に変化することで低抵抗化した感光ドラム12の表面部位に静電潜像が形成されると、その静電潜像の電位状態は、図5に点線の曲線Sで示すように変化した状態になってしまう。すなわち、感光ドラム表面の低抵抗化した環境の影響を受けることにより、前記したような角部における電荷の移動が実際の潜像の場合よりも多く発生するため、電位状態が変化してしまう(つまり像流れが発生する)と考えられる。この結果、このときの潜像は、その潜像電位の最大値が低下した状態になり、また、その最大値を示す電位部分とは反対側の電位部分が裾野の拡がったような状態になる。つまり、このときの潜像の電位の立ち上がり部分とその立ち下がり部分が、より一層鈍化した状態になる。
このようなことから、検出用静電潜像6に像流れが発生していると、検出動作で得られる波形の最大値が基準のものよりも低下するという傾向にあり、また、その検出動作で得られる波形の幅が基準のものよりも広がるという傾向にあることがいえる。このような特性に基づくことにより、上記したような対比結果に基づく像流れの発生状況についての判断(判別)を行うことが可能になる。
実際この例では、図3に示すように、検出動作で得られた帯電電流の推移波形の最大値の低下する度合いΔM(=Ma−M)が規定値Dnを超えるか否かについて対比した(S15)。また、この対比に代えて又は併せて、検出動作で得られた帯電電流の推移波形の幅が拡がる度合いΔW(=Wa−W)が規定値Enを超えるか否かについて対比するようにしてもよい。
最後に、計測・特性算出部52では、この対比を行った結果、その規定値Dn(又はEn)を超えた場合には、例えば「像流れの発生は問題のあるレベルである」と判別する(S16)。反対に、その規定値Dn(又はEn)を超えない場合には、例えば「像流れの発生は問題のないレベルである」と判別する(S17)。
規定値Dn、Enについては、適宜設定される。例えば、予め実験等により像流れによる画質劣化が起こるような問題のあるレベルの像流れが発生していることを判別できる値を確認し、それを規定値として設定することができる。この他にも、例えば、規定値として複数段階のものを設定しておき、その各規定値を超えるごとに像流れの発生度合いが段階的に異なるレベルものであることを判別できるように構成してもよい。
なお、以上のような検出動作で得られた像流れの判別結果は、所望の目的のために利用することができる。
例えば、像流れの発生は問題のあるレベルであると判別したときに、その像流れの発生原因である低抵抗化した放電生成物の除去を行う動作を実行するように構成する。また、その判別をしたときに、その後のプリント時に形成する画像の構造を像流れによる画質劣化の目立たないような構造に変更する動作を実行するように構成してもよい。さらに、検出用静電潜像6を形成した感光ドラム12の表面部位を特定することにより、像流れの発生原因となっている放電生成物の付着箇所を検出するように構成することもできる。特に検出用静電潜像6を所定の間隔をあけて複数形成した場合には、感光ドラム12の広い範囲における像流れの発生状況を把握することができ、しかも、その各潜像ごとに像流れの発生状況を分析することにより感光ドラム12における放電生成物の付着の分布状態を把握することも可能になる。また、像流れの発生状況がひどいレベル(改善できない最悪のレベル)であると判別したときに、利用者に温度及び湿度の改善を促したり、感光ドラム12を新品のものと交換する作業を促すように構成することもできる。
また、前記検出用静電潜像6として、図11に例示するように、その線幅(C)が広い幅Cx(>C)の潜像を形成した場合には、以下のとおりになる。
すなわち、その潜像6の像流れの影響を受けていない正常時(基準時)の電位状態(実線Lの曲線で示す状態)と、像流れの影響を受けた異常時(検出動作で得られる帯電電流の特性情報)の電位状態(点線Sの曲線で示す状態)との差異(電位状態を示す波形の最大値の変化量)が少なくなり、その違いが判別しにくくなる。このため、像流れの発生状況について適切に判別することができなくなって不利である。
[他の実施の形態]
実施形態1では、像流れ検出動作のうち検出用静電潜像6の帯電(及び電流の計測)を、その静電潜像6が形成された後に感光ドラム12の回転により帯電装置13の帯電ロール13aに最初に到達したときに行うようにした場合を説明したが、その検出用静電潜像6の帯電を行う時期については、静電潜像6がその形成後に帯電ロール13aに最初に到達して通過する時期よりも遅い時期に設定することもできる。この場合は、例えば制御・対比判別部51により、図3に示すように、検出用静電潜像6を形成する工程(S11)後であって、その静電潜像6の帯電等を行う工程(S12)を実行する前に、その帯電を遅延化させるための所要の動作を実行する制御(ステップS20)を行うように構成すればよい。
その帯電の遅延化動作としては、例えば、静電潜像6の形成後に帯電装置13への帯電用電圧の印加を一旦停止させ、その静電潜像6が感光ドラム12の回転により帯電装置13を複数回(例えば4回、5回)帯電しない状態で通過させた後に帯電用電圧の印加を再開することが可能である。この場合は、電源装置21の帯電用電圧の印加動作について制御すればよい。また、他の遅延化動作としては、静電潜像6の形成直後に感光ドラム12の回転を一旦停止させ、所定の時間が経過した後に、感光ドラム12の回転を再開させることも可能である。この場合は、駆動装置23の感光ドラムの回転動作について制御すればよい。
また、実施の形態1では、像流れの検出動作において感光ドラム12をプリント時における通常の速度で回転させた場合を説明したが、その検出動作のうち少なくとも検出用静電潜像6の帯電時の電流計測を行う際には、感光ドラム12を通常速度よりも遅い速度で回転させるように構成することもできる。この場合は、例えば検出用静電潜像6を形成する工程(ステップS11)が終了した後に、駆動装置23の感光ドラムの回転動作について低速化する制御(図3のステップS30)を行えばよい。なお、必要により、像流れの検出動作の全工程を通して感光ドラム12の回転速度を通常速度よりも遅い速度に変更するように構成しても差し支えない。
また、実施の形態1では、像流れの検出動作における検出用静電潜像6の形成について、感光ドラム12に対して露光装置14により最初に静電潜像6を形成した後、その静電潜像6の帯電を行わず、その感光ドラム12の同じ位置に対して露光装置14によって同じ静電潜像6を形成するための露光を再度行って静電潜像6の形成を行うように構成することもできる。この場合は、検出用静電潜像6がより正確に形成される。例えば、その形成される静電潜像6の電位状態が前述したような理想的な電位まで低下した値になる。
さらに、実施の形態1では、像流れの検出動作において検出用静電潜像6として、図10に例示するように感光ドラム12の軸(J)方向に間隔をあけて存在するような破線状の静電潜像6Bを形成することもできる。この場合、破線状の検出用静電潜像6Bの軸方向における間隔については適宜設定することができるが、好ましくは等間隔に設定するとよい。また、検出用静電潜像を複数形成する場合は、そのすべてを破線状の静電潜像6Bにする構成が可能であるほか、その破線状の静電潜像6Bと前記実線状の静電潜像6とを混在させるように構成することも可能である。
この他、実施形態1では、画像形成装置として単色のトナー像を形成するタイプのプリンタを例示したが、複数のトナー像から構成されるカラー画像を形成するタイプの画像形成装置を採用することもできる。また、トナー像を形成して用紙9に転写するまでの方式についても、従来公知の他の方式を採用することも可能である。
特に帯電装置13として、前記帯電ロール13aを感光ドラム12に接触させず近接させた非接触の状態(20μm〜50μm程度の間隔をあけた状態)で設置したものを使用することも可能である。この場合は、その非接触式の帯電ロール13aによる帯電は、その帯電ロール13aと感光ドラム12の間に形成される微小な空隙の間で発生する放電(領域)で行われる。また、帯電装置13として、帯電ロール13aに代えて帯電ブラシ(ブラシ先端を感光ドラム12に接触させて固定配置されるもの)を装備するものを使用することもできる。この場合、検出用静電潜像6の線幅Cについては、その帯電ブラシの感光ドラム12の回転方向Aにおける放電領域Eの幅とその感光ドラム12との接触部のそのドラム回転方向Aにおける幅との合計値よりも小さい値に設定することが好ましい。
実施形態1に係るプリンタの概要を示す説明図である。 図1のプリンタの要部(像流れ検出装置とその関連部分)を示す説明図である。 像流れ検出装置による検出動作を示すフローチャートである。 感光ドラムに形成した実線状の検出用静電潜像を示す斜視図である。 検出用静電潜像の電位状態などを模式的に示す説明図である。 検出用静電潜像の幅に関する構成を示す説明図である。 検出用静電潜像の帯電時に計測された電流(の波形)を示す図である。 図7の計測された電流から算出される放電電流量の推移を表す波形などを示す図である。 検出動作で得られた放電電流量の推移波形と基準の放電電流量の推移波形とその各波形の特性の対比要素を示す説明図である。 感光ドラムに形成した破線状の検出用静電潜像を示す斜視図である。 幅が広すぎる構成の検出用静電潜像を形成した場合における電位状態などを模式的に示す説明図である。
符号の説明
1…プリンタ(画像形成装置)、5…像流れ検出装置(像流れ検出手段)、6…実線状の検出用静電潜像、6B…破線状の検出用静電潜像、12…感光ドラム(像保持体)、13…帯電装置、13a…帯電ロール(接触式の帯電部材)、14…露光装置、51…制御・対比判別部(像流れ検出手段の一部)、52…計測・特性算出部(像流れ検出手段の一部)、A…感光ドラムの回転方向、C…線幅(検出用静電潜像の幅)、c1,c2…放電領域幅、c3…接触幅、M…検出動作で得られた放電電流量の推移波形の最大値、Ma…基準の放電電流量の推移波形の最大値、W…検出動作で得られた放電電流量の推移波形の幅、Wa…基準の放電電流量の推移波形の幅。

Claims (7)

  1. 静電潜像が形成される像形成面を有するとともに回転する像保持体と、
    この像保持体の像形成面を帯電用電圧が印加される接触式又は非接触式の帯電部材を介して帯電する帯電装置と、
    この帯電装置で帯電された前記像保持体の像形成面に露光により静電潜像を形成する露光装置と、
    前記像保持体の前記帯電装置で帯電された像形成面に、前記露光装置により、前記帯電部材の当該像保持体の回転方向における放電領域幅及び当該像保持体の回転方向における接触幅の合計幅と同じ幅又はそれよりも狭い幅でかつ当該像保持体の軸方向に沿う線状の構成からなる検出用静電潜像を形成する潜像形成動作と、その検出用静電潜像を前記帯電装置により帯電したときに前記帯電部材を通して流れる電流を計測する電流計測動作と、その計測した電流情報から放電電流量又はこれに相当する放電電荷量を求める算出動作と、その求めた放電電流量又は放電電荷量を予め設定される基準の放電電流量又は放電電荷量と対比し、その変化量に基づいて像流れの発生度合いを判別する対比判別動作を行う像流れ検出手段と
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像流れ検出手段は、その対比判別動作において、前記放電電流量又は放電電荷量の推移を示す波形の最大値及びその幅の少なくとも一方を基準の放電電流量又は放電電荷量のそれと対比する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像流れ検出手段は、その電流計測動作において、前記検出用静電潜像を前記帯電装置により初めて帯電する動作を、その検出用静電潜像がその形成後の前記像保持体の回転により当該帯電装置の帯電部材による放電領域に最初に到達して通過し終わる時期よりも遅い時期に遅延させて行う請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像流れ検出手段は、その少なくとも電流計測動作を、前記像保持体の回転速度を画像形成時の速度よりも遅い速度に変更して行う請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記像流れ検出手段は、その潜像形成動作において、前記露光装置により前記検出用静電潜像を形成した後にその同じ位置に同じ検出用静電潜像を当該露光装置により再び形成する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記像流れ検出手段は、その潜像形成動作において、前記検出用静電潜像を前記像保持体の回転方向に間隔をあけて複数存在するように形成する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記像流れ検出手段は、その潜像形成動作において、前記検出用静電潜像として破線状の構成からなる静電潜像を形成する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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