JP2012083588A - 画像形成装置 - Google Patents

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俊一 高谷
Momoko Tsujihara
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Abstract

【課題】放電生成物等の感光体への付着による像流れの発生を確実に予見し、放電生成物等を像担持体表面から実使用上支障のないレベルにまで完全に除去する。
【解決手段】感光体1上に形成されたトナー像の濃度を測定する濃度センサーS1,S2を設け、非画像形成時に、感光体1上の全周わたって連続する帯状の中間調ドットパターン及びベタ画像パターンのトナー像を形成し、これらのパターンのトナー像濃度を濃度センサーS1,S2で測定して、感光体1回転あたりの両パターンの最低トナー像濃度の差が所定値以下になるまで感光体1を回転させる。
【選択図】図5

Description

本発明は画像形成装置に関し、より詳細には、コロナ放電による帯電装置を有する画像形成装置に関するものである。
ファクシミリやプリンタ、複写機などの電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体(静電潜像担持体)表面を所定電位に一様に帯電させた後、感光体表面を露光して画像情報に対応した静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像を現像装置によってトナー現像して、可視像化する。次いで、感光体表面のトナー像は直接あるいは中間転写機構を経由して用紙上に転写された後、加熱・加圧されて用紙に定着される。
ここで、感光体表面を一様に帯電させる帯電装置としては、種々のタイプのものが知られているが、コロナ放電により感光体を帯電させるものがこれまでから広く用いられている。このような帯電装置を用いて感光体表面を帯電させると、オゾンや窒素酸化物などの放電生成物が発生する。窒素酸化物は空気中の水分と反応して硝酸化合物を生成する。この硝酸化合物は画像形成処理を終了した後も消滅することなく帯電装置の周辺に滞留する。このため、感光体を長時間停止させていると、感光体表面の、帯電装置と対向する部分に硝酸化合物が徐々に付着し蓄積する。硝酸化合物は吸湿性が高く、高湿環境下で吸湿して前記部分の電気抵抗を低下させるので、硝酸化合物が付着したままであると感光体表面に形成される静電潜像が乱れて、画像の一部が水で流れたようになる、いわゆる「像流れ」と呼ばれる画像の不具合が生じる。
そこで、特許文献1では、感光体表面にテスト用パターンを形成し、テスト用パターンの境界部分の電位変動を検出し、検出した電位変動の状態に基づき画像形成条件を制御して像流れの発生を防止する技術が提案されている。
特開平11-265097号公報
前記提案技術は、像流れが感光体の全体に生じることを前提としたものであるが、本発明者等による実験結果によれば、像流れは、感光体の停止時に帯電装置と対向していた部分に強く発生することがわかった。したがって、前記提案技術では、テスト用パターンの形成位置によっては像流れの発生を充分には予見できないおそれがある。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、像流れの発生を確実に予見し、その原因となる放電生成物を像担持体表面から実使用上支障のないレベルにまで完全に除去することにある。
前記目的を達成する第1の発明に係る画像形成装置は、像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナーで可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せず前記像担持体に残留したトナーを前記像担持体から除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置であって、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を測定する濃度センサーを備え、非画像形成時に、前記像担持体上の全周わたって連続する帯状の中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像を形成し、前記現像装置で現像すると共に、これらのパターンのトナー像濃度を前記濃度センサーで測定して、前記像担持体1回転あたりの両パターンの最低トナー像濃度の差が所定値以下になるまで、前記像担持体を回転させることを特徴とする。
また、第2の発明に係る画像形成装置は、像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像の電荷と同極性のトナーで前記静電潜像を可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せず前記像担持体に残留したトナーを前記像担持体から除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置であって、前記像担持体上に形成された静電潜像の電位を測定する表面電位センサーを備え、非画像形成時に、前記像担持体上の全周わたって連続する帯状の中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像を形成すると共に、これらのパターンの電位を前記表面電位センサーで測定して、前記像担持体1回転あたりの両パターンの最大電位差が所定値以下になるまで前記像担持体を回転させることを特徴とする。
さらに、第3の発明に係る画像形成装置は、像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像の電荷と逆極性のトナーで前記静電潜像を可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せず前記像担持体に残留したトナーを前記像担持体から除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置であって、前記像担持体上に形成された静電潜像の電位を測定する表面電位センサーを設け、非画像形成時に、前記像担持体上の全周わたって連続する帯状の中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像を形成すると共に、これらのパターンの電位を前記表面電位センサーで測定して、前記像担持体1回転あたりの両パターンの最小電位差が所定値以下になるまで前記像担持体を回転させることを特徴とする。
前記像担持体表面から放電生成物等を効果的に除去する観点からは、前記クリーニング装置としてクリーニングブレードを備えるものを用いるのが好ましい。
なお、本明細書において「ベタ画像」とは、像担持体の所定領域が隙間なくトナーで覆われた状態を意味する。
本発明に係る画像形成装置によれば、像流れの発生を確実に予見でき、その原因となる放電生成物を像担持体表面から実使用上支障のないレベルにまで完全に除去できる。
また、前記クリーニング装置としてクリーニングブレードを備えるものを用いると、前記像担持体表面から放電生成物等を効果的に除去できる。
第1の発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概説図である。 帯電装置の一例を示す部分切り欠き斜視図である。 中間調ドットパターン及びベタ画像パターンのトナー像が形成された感光体の斜視図である。 中間調ドットパターン及びベタ画像パターンのトナー像濃度の経時変化を示す図である。 感光体1回転あたりの、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの最低トナー像濃度の変化を示す図である。 第1の発明に係る画像形成装置の制御例を示すフローチャートである。 第2の発明及び第3の発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概説図である。 中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像が形成された感光体の斜視図である。 反転現像方式における、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像の表面電位の経時変化を示す図である。 感光体1回転あたりの、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの最大表面電位の変化を示す図である。 第2の発明に係る画像形成装置の制御例を示すフローチャートである。 正現像方式における、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像の表面電位の経時変化を示す図である。 感光体1回転あたりの、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの最小表面電位の変化を示す図である。 第3の発明に係る画像形成装置の制御例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置30は、トナー像を担持し、反時計回りに回転駆動する円筒状の感光体(像担持体)1の周囲に、感光体1の表面を一様に帯電させる帯電装置2と、感光体1表面に光を照射して静電潜像を形成する露光装置3と、感光体1にトナーtを供給し感光体1上の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置5と、現像装置5によって形成された感光体1上のトナー像を用紙(被転写部材)Pに転写する転写ローラ(転写装置)7と、用紙Pに転写されずに感光体1上に残留したトナーを除去するクリーニング装置9と、感光体1表面の電位を初期状態にする除電装置10とを備えている。
図2に帯電装置2の概略斜視図を示す。帯電装置2はスコロトロン方式の帯電装置であって、感光体1に対向して設けられた鋸歯状の放電電極21と、放電電極21を囲むように設けられ、感光体1に対向する領域が開口した箱状のシールド電極22と、シールド電極22の開口側において放電電極21と感光体1との間に配置されたグリッド電極23とを有する。なお、放電電極21は針状やワイヤ状であってももちろん構わない。
このような構成の帯電装置2において、放電電極21には数kVの高電圧が印加されコロナ放電が発生する。このコロナ放電によって空気中にイオンが発生する。そして、グリッド電極23に電圧を印加し制御することで、感光体1の外周面が一様に帯電される。
帯電装置2の後方側には、シールド電極22に連通するダクト24と、このダクト24内の空気、ひいてはシールド電極22内の空気を吸引するファン25とが設けられている。放電電極21によるコロナ放電に伴って発生する窒素酸化物などの放電生成物は、ファン25に駆動によってダクト24を介して帯電装置2から吸引除去される。
図1に戻って、露光装置3は、帯電装置2によって一様に帯電された感光体1の外周面に、例えばパソコンなどの外部装置から入力される画像データに基づいて、選択的に光を照射して露光を行い、感光体1に所定の静電潜像を形成する。
現像装置5は、トナーtを収容するハウジング51内に、感光体1に対向し、回転可能に設けられた現像ローラ52と、現像ローラ52に向かってトナーtを搬送する3つの搬送ローラ53とを備える。現像ローラ52に電圧を印加すると、現像ローラ52に印加される電圧と感光体1の静電潜像との電位差に基づいて、トナーtが感光体1に移動し、感光体1上の静電潜像がトナーによって可視像化(トナー像)される。
転写ローラ7は、転写ローラ7に連結された駆動モータ(不図示)によって回転可能に設けられるとともに付勢部材(不図示)によって感光体1に圧接している。また転写ローラ7には、不図示の電圧印加手段によって、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加される。感光体1と転写ローラ7とのニップ部を用紙が通過する際に、転写ローラ7に前記電圧が印加され、感光体1に形成されたトナー像が用紙Pに転写する。
クリーニング装置9は、感光体1に圧接するクリーニングブレード91を備え、感光体1表面に残留する未転写トナーを感光体1から除去する。
画像形成装置30は、感光体1から用紙Pに転写されたトナー像を定着させる定着装置8を備えている。定着装置8は、熱源としてのハロゲンヒータを内蔵した定着ローラ81と定着ローラ81に圧接する加圧ローラ82とを有し、定着ローラ81と加圧ローラ82とのニップ部を用紙Pが通過する際に、トナー像を加熱及び加圧することによってトナー像を用紙Pに溶融定着させる。
さらに、画像形成装置30は、画像形成装置30に関係する構成を総合的に制御する制御装置を備えており、この制御装置は、感光体1、現像ローラ52、転写ローラ7、給紙ローラ72及び定着ローラ81などの回転駆動、帯電装置2、露光装置3、現像装置5、転写ローラ7、定着装置8などの作動を制御する。
このような構成の画像形成装置30では、画像形成時には、感光体1が図中反時計回りに回転され、帯電装置2によって感光体1が一様に帯電された後に、露光装置3によって感光体1に所望の静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置5によって現像されてトナー像が形成される。そして、感光体1上に形成されたトナー像は、転写ローラ7によって用紙Pに転写され、この用紙Pに転写されたトナー像が定着装置8によって定着される一方、感光体1上に残留する未転写トナーが、クリーニングブレード91によって掻き取られて回収される。
前述のように、画像形成装置30では、画像形成時に帯電装置2から発生する放電生成物はファン25によって吸引されるものの、感光体1の回転により発生する気流や気中放電によるイオン風等によって、シールド電極22やグリッド電極23に放電生成物が付着し、放電生成物を完全に吸引することは困難であった。かかる場合には、感光体1上での画像形成が行われていないとき、すなわち感光体1上のトナー像が用紙Pに転写されない非画像形成時に、感光体1表面に放電生成物が付着して像流れを発生させるおそれがある。そこで従来は、非画像形成時に感光体1を回転させて、クリーニングブレード91によって感光体1を摺擦し感光体1表面に付着した放電生成物を除去していた。しかしながら、感光体1表面から放電生成物が除去できたかどうかを判断する指標がなく、通常は、感光体1を予め定めた回数回転させて放電生成物の除去完了としていた。
本発明では、感光体1表面から放電生成物が除去できたかどうかを検知し、放電生成物の除去を検知した後、感光体1の回転を停止するようにした。すなわち、第1の発明に係る画像形成装置では、感光体1の全周にわたって帯状の中間調ドットパターンとベタ画像パターンのトナー像を形成すると共にこれらのパターンのトナー像濃度を濃度センサーS1,S2(図1に図示)で測定して、感光体1の1回転当たりの両パターンの最低濃度の差を放電生成物が除去できたかどうかの指標とし、両パターンの最低濃度の差が所定値以下になるまで感光体1を回転させる。
図3に、表面に中間調ドットパターンとベタ画像パターンとが形成された感光体1の斜視図を示す。前述のように、放電生成物は感光体の停止時に帯電装置と対向していた部分に多く付着する。感光体表面の、放電生成物が付着した部分は電気抵抗が低下し電荷が散失しやすくなり像流れが発生する。一方、放電生成物が感光体表面に付着していても、ベタ画像パターンの場合には電荷が散失しにくく像流れは発生しにくいのに対し、中間調ドットパターンの場合には電荷が周りに散失しやすく像流れが発生しやすい。なお、形成するパターンは感光体の全周にわたっていればよく、その幅に特に限定はないが、通常10mm程度が好ましい。
図4に、濃度センサーS1,S2によって測定した、ベタ画像パターン及び中間調ドットパターンのトナー像濃度変化を示す。図4は、縦軸をトナー像濃度とし、横軸を時間としたものである。この図から理解されるように、ベタ画像パターンのトナー像濃度はほぼ一定であるのに対し、中間調ドットパターンのトナー像濃度は、感光体の周長の周期でトナー像濃度の低い部分が現れている。これは、感光体の、帯電装置と対向していた部分に放電生成物が付着し、この部分に像流れが発生したことによるものである。また、感光体の回転を重ねると共に中間調ドットパターンのトナー像濃度低下部分の濃度が回復している。これは、感光体表面に付着した放電生成物がクリーニングブレードによって徐々に除去されることによるものである。
図5に、ベタ画像パターン及び中間調ドットパターンの、感光体1回転あたりの最低トナー像濃度の変化を示す。中間調ドットパターンにおける最低トナー像濃度は、像流れが発生している部分、すなわち帯電装置と対向していた部分の濃度である。この部分のトナー像濃度は、前述のように、クリーニングブレードによる放電生成物の感光体表面からの除去に伴って回復する。そこで、第1の発明に係る画像形成装置では、ベタ画像パターンと中間調ドットパターンとの、感光体1回転あたりの最低トナー像濃度の差が縮まって所定値以下になれば、感光体表面に付着していた放電生成物はクリーニングブレードによって除去され、像流れは実使用上問題がないレベルに抑えられると判断し、感光体の回転を停止することとした。
なお、感光体を回転させて、感光体表面に付着した放電生成物をクリーニングブレードで掻き取り除去している間、転写装置には電圧を印加せず、感光体上のトナーはクリーニングブレードによってすべて除去するものとする。また、放電生成物を感光体から除去するこのような処理は、例えば装置の主電源が入れられた時、あるいは装置が待機状態から画像形成開始状態になる時などに行われる。また、感光体表面の残留トナー及び放電生成物等を掻き取り除去するクリーニング手段は、クリーニングブレードに限定されるものではなくクリーニングブラシなど従来公知のものが使用でき、またこれらを組み合わせて使用することもできる。
図6に、以上説明した処理のフローチャートを示す。画像形成装置の主電源が入れられると(ステップS101)、感光体の空運転が開始される(ステップS102)。この感光体の空回転は、帯電装置、露光装置、現像装置及びクリーニング装置が駆動し、転写装置が停止した状態である。そして、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像が形成され、現像装置で現像されてそれぞれのパターンのトナー像が形成される(ステップS103)。次いで、濃度センサーによって2つのパターンのトナー像濃度が測定され(ステップS104)、感光体1回転あたりの最低トナー像濃度が検出され、2つのパターンの最低トナー像濃度の差が算出される(ステップS105)。そして、算出された最低トナー像濃度の差が所定値以下になるまで、前記静電潜像の形成、トナーによる現像、トナー像濃度測定が繰り返し行われる(ステップS106)。一方、最低トナー像濃度の差が所定値以下になると、感光体表面に付着していた放電生成物はクリーニングブレードによって除去されたと判断し、感光体の空回転を停止する(ステップS107)。
次に、第2の発明に係る画像形成装置について説明する。この発明に係る画像形成装置は、感光体に形成される静電潜像の電荷と同極性に帯電するトナーで静電潜像を可視像化する、いわゆる反転現像方式の画像形成装置である。図7に、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す。図7に示す画像形成装置は、図1に示した画像形成装置と、濃度センサーS1、S2に替えて表面電位センサーS3,S4を設けた以外は同じ構成であるので画像形成装置の各構成についてのここでの説明は省く。
図8に、表面に中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像が形成された感光体1の斜視図を示す。反転現像方式では、静電潜像部分は背景部分よりも表面電位が低く、現像ローラに印加される電圧との電位差によって、現像ローラから静電潜像にトナーが移動しトナー像が形成される。ところが、感光体の、放電生成物が付着している部分は電気抵抗が低くなって背景部分から静電潜像に電荷が流れ込みやすくなるので当該部分の表面電位は高くなる。この現象は特にドットパターンの画像の場合に顕著に現れる。
図9に、表面電位センサーによって測定した、ベタ画像パターン及び中間調ドットパターンの表面電位変化を示す。図9は、縦軸を感光体の表面電位とし、横軸を時間としたものである。この図から理解されるように、ベタ画像パターンの表面電位は低い値でほぼ一定であるのに対し、中間調ドットパターンの表面電位は、表面電位の高い部分が感光体の周長の周期で繰り返し現れている。この表面電位の高い部分は、帯電装置と対向していた、放電生成物が付着している部分である。また、前述のように、感光体表面に付着した放電生成物はクリーニングブレードによって徐々に除去されるので、感光体の回転を重ねると、中間調ドットパターンの帯電装置と対向していた部分の表面電位は通常レベルに低下してくる。
図10に、ベタ画像パターン及び中間調ドットパターンの、感光体1回転あたりの最大表面電位の変化を示す。中間調ドットパターンにおける放電生成物が付着生している部分、すなわち帯電装置と対向していた部分の表面電位は、クリーニングブレードによる放電生成物の感光体表面からの除去に伴って低下するので、中間調ドットパターンの、感光体1回転あたりの最大表面電位は徐々に低下する。そこで、第2の発明に係る画像形成装置では、ベタ画像パターンと中間調ドットパターンとの、感光体1回転あたりの最大表面電位の差が縮まって所定値以下になれば、感光体表面に付着していた放電生成物はクリーニングブレードによって除去され、像流れは実使用上問題がないレベルに抑えられると判断し、感光体の回転を停止させることとした。
図11に、以上説明した第2の発明に係る画像形成装置の処理のフローチャートを示す。画像形成装置の主電源が入れられると(ステップS201)、感光体の空運転が開始される(ステップS202)。ここで、感光体の空回転とは、帯電装置、露光装置及びクリーニング装置が駆動し、現像装置、転写装置が停止した状態である。そして、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像が形成される(ステップS203)。次いで、表面電位センサーによって2つのパターンの静電潜像の表面電位が測定される(ステップS204)。そして、感光体1回転あたりの最大電位がそれぞれ検出され、2つのパターンの最大電位の差が算出される(ステップS205)。算出された最大電位の差が所定値以下になるまで、前記静電潜像の形成、静電潜像の表面電位の測定が繰り返し行われる(ステップS206)。一方、最大電位の差が所定値以下になると、感光体表面に付着していた放電生成物はクリーニングブレードによって除去されたと判断し、感光体の空回転を停止する(ステップS207)。
次に、第3の発明に係る画像形成装置について説明する。この発明に係る画像形成装置は、感光体に形成される静電潜像の電荷と逆極性に帯電するトナーで静電潜像を可視像化する、いわゆる正現像方式の画像形成装置である。画像形成装置の構成は図7に示した構成と同じである。また、表面に中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像が形成された感光体1の斜視図は図8と同じである。正現像方式では、静電潜像部分は背景部分よりも表面電位が高く、電気的引力によって現像ローラから静電潜像にトナーが移動しトナー像が形成される。前述のように、感光体の、放電生成物が付着している部分は電気抵抗が低くなるので、表面電位の高い静電潜像から背景部分に電荷が流出しやすくなり、放電生成物が付着している部分の表面電位は低くなりやすい。この現象は特にドットパターンの画像の場合に顕著に現れる。
図12に、表面電位センサーS3,S4によって測定した、ベタ画像パターン及び中間調ドットパターンの表面電位変化を示す。図12は、縦軸を感光体の表面電位とし、横軸を時間としたものである。この図から理解されるように、ベタ画像パターンの表面電位は高い値でほぼ一定であるのに対し、中間調ドットパターンの表面電位は、表面電位の低い部分が感光体の周長の周期で繰り返し現れている。この表面電位の低い部分は、帯電装置と対向していた、放電生成物が付着している部分である。また、前述のように、感光体表面に付着した放電生成物はクリーニングブレードによって徐々に除去されるので、感光体の回転を重ねると、中間調ドットパターンの帯電装置と対向していた部分の表面電位は通常レベルに上昇してくる。
図13に、ベタ画像パターン及び中間調ドットパターンの、感光体1回転あたりの最小表面電位の変化を示す。中間調ドットパターンにおける放電生成物が付着生している部分、すなわち帯電装置と対向していた部分の表面電位は、クリーニングブレードによる放電生成物の感光体表面からの除去に伴って高くなるので、中間調ドットパターンの、感光体1回転あたりの最小表面電位は徐々に高くなる。そこで、第3の発明に係る画像形成装置では、ベタ画像パターンと中間調ドットパターンとの、感光体1回転あたりの最小表面電位の差が縮まって所定値以下になれば、感光体表面に付着していた放電生成物はクリーニングブレードによって除去され、像流れは実使用上問題がないレベルに抑えられると判断し、感光体の回転を停止させることとした。
図14に、以上説明した第3の発明に係る画像形成装置の処理のフローチャートを示す。画像形成装置の主電源が入れられると(ステップS301)、感光体の空運転が開始される(ステップS302)。ここで、感光体の空回転とは、帯電装置、露光装置及びクリーニング装置が駆動し、現像装置、転写装置が停止した状態である。そして、中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像が形成される(ステップS303)。次いで、表面電位センサーによって2つのパターンの静電潜像の表面電位が測定される(ステップS304)。そして、感光体1回転あたりの最小電位がそれぞれ検出され、2つのパターンの最小電位の差が算出される(ステップS305)。算出された最小電位の差が所定値以下になるまで、前記静電潜像の形成、静電潜像の表面電位の測定が繰り返し行われる(ステップS306)。一方、最小電位の差が所定値以下になると、感光体表面に付着していた放電生成物はクリーニングブレードによって除去されたと判断し、感光体の空回転を停止する(ステップS307)。
本発明の画像形成装置は、放電生成物等の感光体への付着による像流れの発生を確実に予見でき、放電生成物等を像担持体表面から実使用上支障のないレベルにまで完全に除去でき有用である。
1 感光体(像担持体)
2 帯電装置
3 露光装置
5 現像装置
7 転写ローラ(転写装置)
9 クリーニング装置
S1,S2 濃度センサー
S3,S4 表面電位センサー
t トナー
30 画像形成装置

Claims (4)

  1. 像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナーで可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せず前記像担持体に残留したトナーを前記像担持体から除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
    前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を測定する濃度センサーをさらに備え、非画像形成時に、前記像担持体上の全周わたって連続する帯状の中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像を形成し、前記現像装置で現像すると共に、これらのパターンのトナー像濃度を前記濃度センサーで測定して、前記像担持体1回転あたりの両パターンの最低トナー像濃度の差が所定値以下になるまで、前記像担持体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像の電荷と同極性のトナーで前記静電潜像を可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せず前記像担持体に残留したトナーを前記像担持体から除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
    前記像担持体上に形成された静電潜像の電位を測定する表面電位センサーをさらに備え、非画像形成時に、前記像担持体上の全周わたって連続する帯状の中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像を形成すると共に、これらのパターンの電位を前記表面電位センサーで測定して、前記像担持体1回転あたりの両パターンの最大電位差が所定値以下になるまで前記像担持体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に光を照射して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像の電荷と逆極性のトナーで前記静電潜像を可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せず前記像担持体に残留したトナーを前記像担持体から除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
    前記像担持体上に形成された静電潜像の電位を測定する表面電位センサーをさらに備え、非画像形成時に、前記像担持体上の全周わたって連続する帯状の中間調ドットパターン及びベタ画像パターンの静電潜像を形成すると共に、これらのパターンの電位を前記表面電位センサーで測定して、前記像担持体1回転あたりの両パターンの最小電位差が所定値以下になるまで前記像担持体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記クリーニング装置がクリーニングブレードを備えるものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
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