JP2007298773A - 画像形成装置 - Google Patents

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幸治 新川
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Abstract

【課題】帯電ローラからの汚染物質の染み出しによる画質低下の問題を、画像形成装置側の対応で解決し、しかもコスト増大が避けられない大掛かりな装置を設けることなく既存の部材を利用して対処可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】温湿度を検出する温湿度検出センサ33を用いて、環境モニター部35が装置内の環境をモニターし、停止時間モニター部34が、感光体の回転が停止されている時間をモニターし、回転回数算出部32が、これら両モニター部34・35のモニター結果に基づいて、帯電ローラ2より染み出して感光体に付着した物質を、感光体を回転させて除去するのに必要な回転回数を算出する。感光体駆動制御部31は感光体を画像形成前に、算出された回数分回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものであり、詳細には、静電潜像が形成される像担持体を、該像担持体に接触して配された帯電ローラを用いて帯電させる接触ローラ帯電方式を用いた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式による画像形成においては、画像に応じた静電潜像を感光体(像担持体)表面に形成する。このとき、静電潜像の形成に先立って、感光体の表面を均一に帯電させる帯電処理が必要となる。感光体の帯電方法としては、主に、非接触帯電方式と接触帯電方式とがある。
非接触帯電方式では、コロトロン帯電器やスコロトロン帯電器などのコロナ放電器が用いられ、コロナ放電を生じさせて、空気を媒介して感光体に電荷を供給する。非接触帯電方式は、帯電器と感光体とが接触しないため、感光体の汚染や磨耗を低減できるという利点がある反面、コロナ放電に伴ってオゾンなどの副生成物が発生するといった環境汚染の問題がある。
一方、接触帯電方式では、帯電ブラシや帯電ローラ等の帯電部材を感光体表面に接触させることで、電荷を感光体へ供給する。または、微小ギャップ部でコロナ放電を生じさせる方法のいずれかで感光体への電荷付与を行うが、この場合、放電電流が極わずかであるため、低電圧化が図れると共にオゾンなどの副生成物の発生量も減少する。しかしながら、その一方で、帯電部材と感光体とが接触しているため、感光体が汚染されたり磨耗されたりしやすいといった問題がある。
中でも、帯電部材として、芯金にゴム材を被覆してなる帯電ローラを用いた帯電装置においては、帯電ローラのゴム材に添加された軟化剤やイオン導電剤等の材料が染み出てきて、当接する感光体表面に付着して画質を低下させるといった問題がある。
軟化剤はゴム材の硬さを調整するためのもので、イオン導電剤はゴム材の導電性を調整するためのものである。イオン導電剤は、カーボンブラック等の電子導電剤に比して電気抵抗のムラが比較的に生じにくいといった利点がある。
このような帯電ローラより染み出した物質(以下、汚染物質)が感光体に付着すると、付着部分の帯電特性が変化するため、画像に白筋(或いは黒筋)が発生し、立ち上げ直後の画像形成において画質低下が発生する。
そのため、従来、このような帯電ローラからの汚染物質の染み出しによる画質低下を回避するために、汚染物質となる軟化剤やイオン導電剤の添加量を調整したり、染み出しにくいように改良を加えたり、或いは帯電ローラの表面コート層を厚くするなどの手段が講じられている。
このような対策例として、特許文献1には、帯電ローラのゴム層の外側にナイロン系樹脂などの離型性被覆膜を形成して、軟化剤の染み出しを防止することが記載されている。また、特許文献2には、エピクロルヒドリンゴムにイオン導電剤を含有させた導電性弾性体基層に対して、ラクトン変性アクリルポリオールを、少なくともイソホロンジイソシアネートを含む2種類以上のイソシアネートで架橋したウレタン樹脂を主成分とする表面層を形成し、イオン導電剤の染み出しを防止することが記載されている。
このように、帯電ローラからの汚染物質の染み出しによる画質低下を回避するための従来の対策は、もっぱら帯電ローラ側で改善を図るものである。
特開平1−204081号公報(平成1年8月16日公開) 特開2003−107850号公報(平成15年4月9日公開)
しかしながら、帯電ローラ側での対策では、帯電ローラの本来の機能である感光体を安定して帯電させるといった機能を低下させたり、帯電ローラの製造コストが必要以上に高くなったりするといった問題がある。
つまり、染み出して付着することで、感光体1を汚染する汚染物質とはなるが、軟化剤もイオン導電材も、帯電ローラの帯電機能を高めるために添加されたものであり、その添加量は、帯電性能に基づいて設定されるべきものである。そのため、染み出しを抑えるために、ゴム材に添加される軟化剤やイオン導電剤の量が削減されると、本来必要な柔らかさや導電性を十分に付与することができなくなり、帯電性能が低下する。
また、染み出しを防止するために表面コート層を厚くすると、特許文献2にも記載されているように、たとえイオン導電剤を用いて電気抵抗のムラの小さいゴム材であっても、電気抵抗の均一性が損なわれてしまう。そのため、感光体を安定して帯電させることができなくなり、帯電安定性に問題を有することとなる。
また、帯電性付与と感光体汚染を両立させるためには、特許文献2にあるように、帯電ローラに使用するゴム材やイオン導電剤、表面層材料等、選択できる条件が制限されるので、製造コストの上昇は避けられない。
一方、帯電装置に離接手段を設けて、帯電付与時以外は帯電ローラを感光体から離間させる構成も考えられるが、帯電装置が大掛りになることはもちろん、帯電ローラ側での対策を請えたコストの増大は避けられない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、その目的は、帯電ローラからの汚染物質の染み出しによる画質低下の問題を、画像形成装置側の対応で解決するものであって、しかもコスト増大が避けられない大掛かりな装置を設けることなく既存の部材を利用して対処可能な画像形成装置を提供することにある。
本願出願人は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、帯電部のローラ部材のゴム層から染み出した軟化剤やイオン導電材などの汚染物質は、像担持体表面に付着するものの、表面より浸透したりするものではなく、既存のクリーニング部を使って除去可能なものであることを見出し、本願発明を行うに至った。
即ち、本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するために、静電潜像を表面に担持し回転駆動される像担持体と、該像担持体にローラ部材を接触させて表面を帯電させる帯電部と、前記像担持体に担持された静電潜像を現像剤にて現像する現像部と、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部とを有する画像形成装置において、当該画像形成装置内部の温度及び湿度を検出するセンサを用いて環境をモニターする環境モニター手段と、前記像担持体の回転が停止されている時間をモニターする停止時間モニター手段と、前記環境モニター手段及び前記停止時間モニター手段それぞれのモニター結果に基づいて、前記ローラ部材より染み出して前記像担持体表面に付着した物質を、前記像担持体を回転させて除去するのに必要な回転回数を算出する回転回数算出手段とを備え、前記像担持体の回転駆動を制御する駆動制御手段は、画像形成前に前記像担持体を前記回転回数算出手段にて算出された回数分回転させることを特徴としている。
これによれば、駆動制御手段が像担持体を画像形成前に回転させるので、ローラ部材より染み出して像担持体表面に付着した物質(以下、汚染物質)は、既存のクリーニング部によって除去されることとなり、画像形成装置側の対応で、大掛かりな装置を設けることなく、汚染物質による画質低下の問題に対処できる。
しかしながら、クリーニング部を利用して汚染物質を除去する場合、像担持体が磨耗され、像担持体の寿命を短くするといった問題があり、汚染物質を除去するために回転させる回数を適切に設定する必要がある。
そこで、上記構成では、環境モニター手段にて装置内の環境をモニターする一方、停止時間モニター手段にて像担持体の回転が停止されている時間をモニターする。そして、回転回数算出手段が、これらモニター手段のモニター結果に基づいて、画像形成前に像担持体を回転させる回数を算出するようになっている。
汚染物質の染み出し量は、像担持体近傍の環境条件、具体的には温度と湿度とに依存するところが大きく、高温高湿であるほど多くなり、低温低湿であるほど少なくなる。除去に必要な回転回数は、汚染物質の染み出し量、つまり付着量に応じて決まるので、装置内環境のモニター結果と停止時間のモニター結果とに基づいて、精度よく必要回転回数を算出できる。
本発明の画像形成装置においては、さらに、前記駆動制御手段が、回転回数算出手段にて算出され回転回数とウォームアップ処理時の前記像担持体の回転回数とを比較し、算出された回転回数が多い場合にその差分だけ前記像担持体を回転させる構成とすることが好ましい。
画像形成装置においては、画質安定化のためのプロセスコントロールを実施するものがあり、ウォームアップ処理時に、像担持体が回転駆動される。汚染物質の除去を目的にしたものではないが、該ウォームアップ処理時の回転によっても、汚染物質は像担持体表面より掻き取られる。
上記構成によれば、駆動制御手段は、算出され回転回数とウォームアップ処理時の回転回数とを比較して、算出された回転回数が多い場合にその差分だけ像担持体を回転させるので、像担持体の磨耗をより一層抑制することができる。
本発明の画像形成装置においては、さらに、前記クリーニング部が、前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する機構を有する構成とすることが好ましい。
像担持体の表面に潤滑剤が塗布されることで、像担持体を磨耗に強い構成とできるだけでなく、像担持体の表面への付着力を弱めることができるので、除去するための回転回数を減らして、像担持体の磨耗をより一層低減できる。
本発明の画像形成装置は、さらに、前記現像部が、前記現像剤を表面に担持して搬送するマグネットローラを備える構成とすることが好ましい。
マグネットローラの表面には、現像剤の穂立ちが形成され、これが像担持体の表面を摺擦するので、像担持体に付着した汚染物質がこの穂立ちに摺擦されることでも除去されるようになり、除去するために必要な回転回数を減らすことができる。
本発明の画像形成装置においては、さらに、前記回転回数算出手段が、画像形成装置の電源スイッチがオフされてから次にオンされるまでの停止期間に応じた回転回数を算出し、前記駆動制御手段は、画像形成装置の電源スイッチがオンされたときのウォームアップ処理時に、算出された回転回数に応じて前記像担持体を回転させることを特徴とすることもできる。
帯電部のローラ部材より染み出した汚染物質の付着は、比較的長い期間、ローラ部材と像担持体とが接触した状態で放置された場合に生じる問題である。したがって、上記構成のように、画像形成装置の電源スイッチがオフされてから次にオンされるまでの停止期間に応じた回転回数を算出して、電源オン時のウォームアップ処理時に汚染物質を除去するための回転駆動を行うことで、汚染物質の除去のタイミングが適切なものとなる。
本発明の画像形成装置においては、さらに、前記回転回数算出手段が、画像形成装置の電源スイッチがオフされた後、所定期間が経過すると該所定期間に応じた回転回数を算出し、前記駆動制御手段は、所定期間に応じた回転回数が算出されると、前記像担持体を回転させることを特徴とすることもできる。
これによれば、たとえ画像形成装置の電源スイッチがオフされた状態であっても、画像形成装置の電源スイッチがオフされた後、所定期間が経過すると、放置された期間である所定期間に応じた回転回数が算出されて、駆動制御手段が像担持体を回転駆動する。
したがって、長期間使用されないような状況であっても、画像形成装置のコンセントが外部電源と接続されていれば、汚染物質は定期的に除去されるので、長期間放置後の使用時に、多量の汚染物質の除去のために、画像開始までの所要時間が長くなるといった不具合を回避することができる。
本発明の画像形成装置は、さらに、前記センサ、前記環境モニター手段、及び前記停止時間モニター手段を稼動できるバッテリーが設けられている構成とすることもできる。
画像形成装置は、輸送中、外部電源より電力供給を受けることができないが、このように、センサと環境モニター手段と停止時間モニター手段とを少なくとも稼動できるバッテリーを備えることで、輸送中に染み出した汚染物質の除去においても、像担持体の回数回転を適切なものとできる。
本発明に係る画像形成装置は、以上のように、画像形成装置内部の温度及び湿度を検出するセンサを用いて環境をモニターする環境モニター手段と、前記像担持体の回転が停止されている時間をモニターする停止時間モニター手段と、前記環境モニター手段及び前記停止時間モニター手段それぞれのモニター結果に基づいて、前記ローラ部材より染み出して前記像担持体表面に付着した物質を、前記像担持体を回転させて除去するのに必要な回転回数を算出する回転回数算出手段とを備え、前記像担持体の回転駆動を制御する駆動制御手段は、画像形成前に前記像担持体を前記回転回数算出手段にて算出された回数分回転させることを特徴としている。
これにより、帯電部のローラ部材からの汚染物質の染み出しによる画質低下の問題を、画像形成装置側の対応で解決するものであって、しかもコスト増大が避けられない大掛かりな装置を設けることなく既存の部材を利用して対処可能な画像形成装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について、図1〜図10に基づいて説明すると以下の通りである。
まず、図2に基づいて、本実施形態の画像形成装置の要部構成を説明する。なお、図2は、画像形成装置を正面側から見た縦断面図である。
図2に示すように、画像形成装置は、用紙上に画像データに応じた画像を電子写真方式によって形成するものである。画像形成装置は、感光体(像担持体)1を備え、その周囲に、周知のカールソンプロセスを実施するための構成である、帯電ローラ(帯電部)2、露光ユニット3、現像ユニット(現像部)4、転写ユニット5、定着ユニット6、及びクリーニングユニット(クリーニング部)7を備えている。
感光体1はドラム形状をなし、図示しない筐体に回転可能に軸支されている。感光体1は、ステンレス鋼などの支持体の表面に、OPC(Organic Photoconductor:有機光導電体)等からなる感光層を形成したものである。ただし、感光体1として、このドラム形状の感光体の代わりに、ベルト状の感光体を用いることもできる。
帯電ローラ2は、感光体1の表面に接触して、感光体1の表面を所望の電位に均一に帯電させるものであり、ローラ形状になっている。そして、この帯電ローラ2は、図示しない筐体に回転可能に軸支され、かつ、その近傍には、温度と湿度を検出するための後述する温湿度検出センサ33が配設されている。なお、帯電ローラ2の詳細な構成については後述する。
露光ユニット3は、発光素子をアレイ状に並べたELD(electro luminescent display)やLED(light emitting diode)などの書込みヘッド、あるいは、レーザ照射部と反射ミラーとを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。露光ユニット3は、外部から入力される画像データに応じて感光体1を露光することにより、感光体1上に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有している。
現像ユニット4は、感光体1の表面に形成された静電潜像をトナーによって顕像化(現像)し、トナー像を形成するものである。現像ユニット4は、現像ローラ4aを備えており、現像ローラ4aの表面に現像剤を担持して感光体1へと供給する。本実施形態では、マグネットローラを現像ローラ4aとして備えており、現像ローラ4aに形成された現像剤の穂立ちが感光体1に常に当接するようになっている。
転写ユニット5は、複数のローラに張架された回転する無端ベルトを有している。転写ユニット5では、この無端ベルトに感光体1からトナー像が転写され、転写されたトナー像を無端ベルトがさらに用紙に転写することにより、用紙にトナー像が形成される。
定着ユニット6は、トナー像が転写された用紙を紙面の両側から加熱されたローラによって圧接することにより、用紙にトナー像を定着させるものである。
クリーニングユニット7は、トナー像を転写した後の感光体1の表面を清掃するものである。クリーニングユニット7には、潤滑剤7a、ブラシローラ7b、およびブレード7cが備わっており、これらの部材がケース7dにより覆われている。
ブレード7cは、感光体1の表面に残留するトナーを回収するためのものであり、感光体1の軸方向を長手方向とする長尺状のゴム部材によって形成されている。ブレード7cは、一方の長辺がケース7dに設けられた開口部における感光体1の回転方向下流側に取り付けられ、他方の長辺のエッジ(角)が感光体1の表面に接触するよう配置されている。
潤滑剤7aは、ブラシローラ7bによって感光体1の表面に塗布されるものであり、感光体1の長さと同じ長さ(幅)を長手方向に有した直方体の固形形状となっている。この潤滑剤7aは、潤滑剤保持部材によって保持されており、摩滅して残量が少なくなった場合は交換可能になっている。
潤滑剤7aには、例えば、金属石鹸として知られている脂肪酸金属塩またはフッ素樹脂などを用いることができる。脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸亜鉛(ジンクステアレート)、ステアリン酸銅、ステアリン酸鉄、パルチミン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、パルチミン酸カルシウム、オレイン酸マンガン、またはオレイン酸鉛等の、比較的長鎖の脂肪酸の金属塩を挙げることができる。
ブラシローラ7bは、感光体1と略同じ長さ(幅)を有した筒型形状のブラシであるとともに、感光体1の表面にブラシの毛の先が当たるように、感光体1と互いの軸が平行になるように配置されている。そして、ブラシローラ7bは、感光体1の回転方向と逆方向に回転駆動され、これにより、両者は当接部において同方向に摺動するようになっている。
感光体1のブラシローラ7bとの当接部位は、転写部位よりも感光体1の回転方向下流側となっており、トナー像を転写した後の感光体1の表面とブラシローラ7bとが当接するようになっている。ブラシローラ7bは、感光体1との当接部位よりもブラシの回転方向上流側に配された潤滑剤7aを掻き取るとともに、掻き取った潤滑剤を感光体1の表面に塗布する。
このように、ブラシローラ7bは、感光体1の表面に潤滑剤7aの微粒子を塗布することにより、ブレード7cと感光体1の表面との間の摩擦力が低減し、また、感光体1の表面へのトナーの付着力が弱くなる。その結果、ブレード7cによる除去が効率よく行われるようになると同時に、感光体1の磨耗が抑制される。
次に、図3を用いて、帯電ローラ2の構成について説明する。帯電ローラ2は、図3に示すようにローラ形状であり、円柱状の芯金21と、その周面上に形成されたゴム層22とからなっている。
上記の芯金21としては、例えば、SUSやアルミニウムなどの導電性金属を棒状に成形したものを用いることができる。この芯金21には、感光体1を帯電させるための直流電圧が印加される。
ゴム層22は、エピクロルヒドリン単独重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル共重合体、およびエピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体から選択される1種または2種以上のブレンドからなるエピクロルヒドリン系ゴムを基材とする組成物によって形成されている。
そして、ゴム層22を構成するゴム基材には、軟化剤及びイオン導電剤が添加されている。軟化剤は、ゴム層22の硬さを調整するためのものであり、パラフィンオイル、ステアリン酸、ラウリン酸、バルミチン酸などを用いることができる。
イオン導電剤は、ゴム層22の導電性を調整するためのものであり、添加することで、ゴム層22の抵抗値を所望の値に調節することができる。ゴム基材に添加するイオン導電剤としては、例えば、Li,Na,K,CaもしくはMgなどの金属のアンモニア錯塩または過塩素酸塩、あるいは、三フッ化酢酸ナトリウムまたは4級アンモニウム塩などを用いることができる。
なお、イオン導電剤に加えて、ゴム材の電気抵抗にムラを生じさせない範囲で、電子導電剤を添加することもできる。電子導電剤は、電子導電剤の担う導電性が、イオン導電剤の担う導電性よりも小さい範囲で使用することができる。すなわち、電子導電剤は、高分子弾性体にイオン導電剤のみを添加した場合の体積抵抗率に対して、電子導電剤を加えて添加した場合の体積抵抗率が1/2以上であるような配合割合で使用することができる。
電子導電剤としては、例えば、アルミニウム、パラジウム、鉄、銅、銀等の金属系の粉体や繊維、カーボンブラック、金属粉や酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等の金属酸化物、硫化銅、硫化亜鉛等の金属化合物粉、又は適当な粒子の表面を酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化モリブデン、亜鉛、アルミニウム、金、銀、銅、クロム、コバルト、鉄、鉛、白金、ロジウムを電解処理、スプレー塗工、混合振とうにより付着させた粉体、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、PAN(ポリアクリロニトリル)系カーボン、ピッチ系カーボン等のカーボン粉がある。これらを単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
また、ゴム層22の表面は、表面処理が施されており、ゴム層22に添加されている上記イオン導電材や軟化材のローラ表面からの染み出しを抑制している。表面処理は、上記の各種添加剤を含有するゴム基材に対して表面処理液を塗布して含浸させ、その後加熱することでなされる。表面処理液の塗布方法としては、スプレー塗装やディッピング塗装など、一般的な塗布方法が適用可能である。
上記表面処理液としては、イソシアネート化合物、アクリルフッ素系ポリマー、およびアクリルシリコーン系ポリマーを含有するものを用いることができ、さらに、必要に応じてカーボンブラックなどの導電剤を添加してもよい。上記のイソシアネート化合物としては、例えば、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)及び3,3−ジメチルジフェニル−4,4′−ジイソシアネート(TODI)および前記記載の多量体および変性体などが挙げられる。
また、アクリルフッ素系ポリマー及びアクリルシリコーン系ポリマーには、所定の溶剤に可溶でイソシアネート化合物と反応して化学的に結合可能なものを用いることができる。具体的には、アクリルフッ素系ポリマーは、水酸基、アルキル基、又はカルボキシル基を有する溶剤可溶性のフッ素系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸フッ化アルキルのブロックコポリマーやその誘導体等が挙げられる。また、アクリルシリコーン系ポリマーは、溶剤可溶性のシリコーン系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸シロキサンエステルのブロックコポリマーやその誘導体等が挙げられる。
なお、ここでは、軟化剤やイオン導電剤等の汚染物質の染み出しを抑制するために、ゴム層22に表面処理を施したが、ゴム層22の外側に、表面コート層を別途形成してもよい。表面コート層の材質としては、ナイロン、ウレタン、フッ素などがある。
但し、上述したように、ゴム層22からの軟化剤やイオン導電剤などの汚染物質の染み出しを、ゴム層22に表面処理を施すことや、ゴム層22の外側に表面コート層を設けることなどで完全に防止することは困難である。また、たとえ可能であったとしても、帯電ローラ2の本来の機能である感光体1を安定して帯電させるといった機能が損なわれかねず、かつ、帯電ローラの作成に要する費用も高くなる。
このような課題について鋭意検討を行った結果、本願出願人は、ゴム層から染み出した軟化剤やイオン導電材などの汚染物質は、感光体表面に付着するものの、感光体表面より浸透したりするものではなく、既存のクリーニングユニット7を使って除去可能なものであることを見出し、本願発明を行うに至った。
つまり、本実施形態の画像形成装置は、ゴム層22からの軟化剤やイオン導電剤などの汚染物質の染み出しを防止するのではなく、染み出して感光体1に付着した汚染物質を、画像形成前に既存のクリーニングユニット7を用いて取り除くことで、汚染物質による問題を解決するようになっている。
具体的には、図1に示すように、感光体1の駆動を制御する感光体駆動制御部(駆動制御手段)31が、感光体1の停止状態からの復帰に際して、画像形成動作を実施するよりも前に感光体1を回転させるようになっている。感光体1に付着した汚染物質は、感光体1が回転駆動されることで、クリーニングユニット7にて除去されることとなる。
そして、ここでは、付着した汚染物質を確実に除去すると共に、必要以上に感光体1を回転させることがないように、回転回数算出部32にて除去するための適切な回転回数が算出されるようになっている。これは、ブレード7cにて感光体1表面が磨耗されるといった問題があるためである。回転回数算出部32が設けられることで、感光体駆動制御部31による感光体1の回転回数は、適切なものとなり、感光体1の磨耗を低減できる。
回転回数算出部32による必要な回転回数の算出は、感光体1への汚染物質の付着量を左右する、感光体1近傍の環境である温度/湿度と、感光体1が回転を停止していた停止時間(帯電ローラ2と感光体1とが接触し続けた時間)とを基に行われる。
汚染物質の染み出し量は、感光体1近傍の環境条件、具体的には温度と湿度とに依存するところが大きく、高温高湿であるほど多くなり、低温低湿であるほど少なくなる。したがって、環境条件毎に染み出し量に応じた、汚染物質除去のための感光体1の回転回数を実験的に求めておくことで、停止期間中の環境条件を基に、汚染物質の除去に必要な感光体1の回転回数を割り出すことが可能となる。
そこで、回転回数算出部32には、装置内の環境をモニターする環境モニター部(環境モニター手段)35と、感光体1が回転を停止していた停止時間をモニターする停止時間モニター部(停止時間モニター手段)34とから、モニター結果が入力されるようになっている。
環境モニター部35は、感光体1近傍の環境である温度/湿度を検出する温湿度検出センサ(センサ)33を用いて、装置内部の環境条件をモニターするものである。なお、温湿度検出センサ32の位置は、感光体1の近傍であることが、帯電ローラ2からの汚染物質の染み出し量に応じた感光体1の回転回数を正確に算出する上で好ましいが、他の部材との関係で配置できない場合は、この限りではない。また、温湿度検出センサ(センサ)33は、プロセスコントロールによる画質安定化のために以前より搭載されている部材である。
図4に、環境条件と放置期間(停止時間)とを種々変更して汚染物質を付着させ、それを除去するのに必要であった感光体の回転回数を調べた結果を示す。ここで、帯電ローラは、外径Φ8mmのSUSよりなる芯金上に、ゴム基材としてエピクロルヒドリンを用い、イオン導電材として過塩素酸リチウム、電子性導電剤としてカーボンブラック、性軟化としてパラフィンオイルが添加された、ゴム硬度35°(JIS−A規格)のゴム層22が形成され、外径Φ14mm、自重150gである。一方、感光体1は、マイナス帯電型OPCを有し、表面層はポリカーボネート樹脂に電荷輸送物質が含有され、外径Φ30mmである。そして、帯電ローラ2は感光体1に対して500gで荷重されている。
図4に示すように、15℃/30%にて50日間放置して付着した汚染物質の除去は、感光体1を5回転させることで可能であった。これに対し、35℃/85%にて7日間放置して付着した汚染物質の除去には、感光体1を35回転させる必要があった。
また、17℃/85%、22℃/55%、25℃/40%、30℃/30%にて30日間放置して付着した汚染物質の除去には、10回転させる必要があり、22℃/85%、23℃/70%、25℃/60%、30℃/45%、35℃/35%にて19日間放置して付着した汚染物質の除去には、13回転必要であった。このように、除去に要する回転回数は、放置した日数がたとえ短くとも、高温高湿となるほど増加する傾向にあることがわかる。
このような実験結果に基づいて、上記回転回数算出部32には、環境条件毎に、必要な回転回数を連続放置時間(1h)で除した値である単位停止時間(1h)あたりの必要回転回数が予め格納されており、回転回数算出部32は、環境モニター部35から入力される温湿度情報よりなるモニター結果と、停止時間モニター部34から入力される停止時間のモニター結果とを基に、必要回転回数を算出するようになっている。
特に本実施形態では、算出処理を簡単化するために、図4に示すように、単位停止時間(1h)あたりの必要回転回数を基に6種類の環境領域A〜Fに分離し、環境領域A〜Fそれぞれに、単位停止時間(1h)あたりの必要回転回数を設定している。以下、この単位停止時間(1h)あたりの必要回転回数を補正係数と称することがある。
図5に、温度及び湿度と環境領域A〜Fとの関係を示す。図4では横軸が温度、縦軸が湿度を表している。境界線L1よりも低温度側が環境領域F、境界線L1と境界線L2との間の領域が環境領域E、境界線L2と境界線L3との間の領域が環境領域D、境界線L3と境界線L4との間の領域が環境領域C、境界線L4と境界線L5との間の領域が環境領域B、境界線L5以上の高温度側が環境領域Aである。なお、各境界線L上の環境は、境界線Lよりも高温側の環境領域に属するものとする。
また、図6に、本画像形成装置における動作保障スペックを示す。参照符号100にて囲む範囲内が動作保障スペックであり、温度は14℃〜36℃、湿度は29°〜86°の範囲である。
上記回転回数算出部32は、停止時間モニター部34にて計測される単位時間(1h)ごとに、環境モニター部35より入力される温湿度情報に基づいて、当該1時間の環境領域がA〜Fの何れであるかを判定する。そして、判定のたびに、環境領域A〜Fそれぞれに対応して設けられた図示しない停止時間計測用カウンタの何れかを判定結果を基に1UPし、必要な回転回数の算出に当たっては、環境領域A〜Fそれぞれの停止時間計測用カウンタの値を読み出す。
ここで、図7を用いて、回転回数算出部32による回転回数の算出方法を説明する。図7は、回転回数を算出するための情報が格納されている格納部の内容を示すものである。上述したように、環境領域A〜Fごとに、単位停止時間(1h)あたりの必要回転回数である補正係数が定められると共に、上記した停止時間計測用カウンタのカウンタ値が格納されている。なお、このカウンタ値は、停止時間モニター部34にて今回の停止期間の停止時間が計測され始めてからの値であり、停止期間が終了して回転回数が算出されるとクリアされる。
図7に示す内容において、例えば環境領域Aにおける必要な回転回数は、補正係数0.208とカウンタ値aとを積算した0.208aとなる。同様にして、環境領域Bにおける必要な回転回数は、補正係数0.056とカウンタ値bとを積算した0.056bとなる。そして、全環境領域の必要な回転回数は、環境領域A〜Fの必要な回転回数を合算した、0.208a+0.056b+0.039c+0.029d+0.014e+0.004fとなる。
このように、環境領域を、単位停止時間(1h)あたりの必要回転回数に応じて分離して管理することで、簡単な処理にて、停止状態からの復帰に際して必要な感光体1の回転回数を算出することができる。
また、回転回数算出部32には、画像形成装置の電源のON/OFFを示すON/OFF信号が入力されている。回転回数算出部32は、画像形成装置の電源がオンされたときに、回転回数を算出し、算出値を感光体駆動制御部31へと送る。
また、画像形成装置においては、画質安定化のためのプロセスコントロールをウォームアップ処理時に実施するものがある。プロセスコントロールでは、現像ユニット4における現像バイアス等が調整されるが、その際にトナーパッチ等のテスト用パターンが形成され、感光体1が回転駆動される。感光体1の汚染物質を除去する目的ではないが、プロセスコントロールによる感光体1の回転によっても、汚染物質は感光体1表面より掻き取られる。
そこで、本画像形成装置においては、感光体駆動制御部31が、回転回数算出部32にて算出された回転回数とウォームアップ処理時に感光体1が回転される回数とを比較し、算出された回転回数が多い場合に、その差分だけ感光体1を回転させるようになっている。これにより、感光体1の磨耗をより一層抑制することができる。
また、図1に示すように、温湿度検出センサ33と、環境モニター部35と、停止時間モニター部34には、画像形成装置のコンセントが外部電源より抜かれている状態でも、これらを稼動できるバッテリー36が設けられている。これは、輸送等、画像形成装置のコンセントが外部電源と接続されていない状況を鑑みたものである。
特に、輸送工程では、長時間、高温の環境に放置されることが十分に考えられ、感光体1への汚染物質の付着量は多い。そこで、汚染物質を確実に除去するために、最も多い汚染物質量を想定して、感光体1の回転回数を設定しておくことも可能であるが、感光体1の磨耗は避けられない。
本実施形態の画像形成装置では、温湿度検出センサ33と環境モニター部35と停止時間モニター部34とを少なくとも稼動できるバッテリー36を備えることで、輸送時などの停止期間において染み出た汚染物質を除去するにおいても、必要な回転回数を算出して、感光体1を適切な回数回転させて除去することができる。
図8のフローチャートを用いて、本画像形成装置において実施される、感光体1の汚染物質を、感光体1を回転駆動することで除去する処理の手順の一例を説明する。
画像形成装置の電源スイッチがオフされると、停止時間モニター部34における図示しないタイマーが作動され(S1)、1時間経過すると、回転回数算出部32が環境モニター部35のモニター結果に基づいて、当該1時間の属する環境領域を判定する(S2)。
次に、回転回数算出部32は、判定結果に基づいて、所定の停止時間計測用カウンタのカウンタ値をUPする(S3)。上記S1〜S3の処理を、S4にて電源スイッチがオンされたと判断するまで繰り返す。
S4にて電源スイッチがオンされたと判断すると、回転回数算出部32は、先に図7で説明した方法で、全環境領域A〜Fの必要な回転回数を合算して、必要な回転回数を算出する(S5)。回転回数算出部32は、算出した回転回数を、感光体駆動制御部31に伝達する。
感光体駆動制御部31は、回転回数算出部32より伝達された回転回数とウォームアップ処理時の回転回数とを比較し(S6)、算出された回転回数が多い場合には、その差分の回数、感光体1を回転駆動する(S7)。これにて、感光体1の表面に付着している汚染物質は、ウォームアップによる回転駆動と、S7にて行われる回転駆動にて、確実に除去される。
その後は、S1〜S3の処理にて累積した領域別累積値をクリアし、電源スイッチがオフされるのを待ち(S9)、電源スイッチがオフされると、再びS1に戻り、タイマーを作動させる。また、S6にて、算出された回転回数がウォームアップ処理時の回転回数と同じ或いはすくないと判断した場合も、S8に移行し、領域別累積値をクリアして、電源スイッチがオフされるのを待つ。
帯電ローラ2のゴム層22より染み出した汚染物質の付着は、比較的長い期間、帯電ローラ2と感光体1とが接触した状態で放置された場合に生じる問題である。したがって、このように、画像形成装置の電源スイッチがオフされてから次にオンされるまでの停止期間に応じた回転回数を算出して、電源オン時のウォームアップ処理時に汚染物質を除去するための回転駆動を行うことで、適切なタイミングにて汚染物質を除去できる。
なお、本実施形態では、回転回数算出部32は、単位停止時間(1h)あたりの必要回転回数を補正係数としていたので、単位停止時間である1時間経過ごとに、環境領域を判定し、カウンタをUPさせる簡単な構成としていたが、例えば、1時間よりももっと小さい単位で、環境領域を判定し、補正計数を用いて演算にて回転回数を算出するような構成であってもよく、適宜定めればよい。
図9(a)〜(f)に、画像形成装置の休止にて感光体1の表面に汚染物質11が付着し、感光体1の回転駆動にて、除去されるまでの様子を示す。なお、図9(a)〜(f)では、1回転で除去される場合を示している。
前述したように、本実施形態の画像形成装置では、現像ローラ4aとしてマグネットローラを備えており、現像ローラ4aに形成された現像剤の穂立ちが感光体1に常に当接するようになっている。したがって、図9(c)に示すように、現像剤の穂立ちが感光体1の表面を摺擦することとなり、この穂立ちにて汚染物質11が効果的に掻き取られることとなり、除去に必要な回転回数を、ブレード7cのみにて除去する構成に比して減らすことができる。
また、本実施形態の画像形成装置では、前記クリーニングユニット7を、ブラシローラ7bにて潤滑剤7aを感光体1の表面に塗布する構成としているので、感光体1を磨耗に強い構成とできるだけでなく、感光体1表面への汚染物質の付着力を弱めることができる。したがって、現像剤の穂立ちと同様に、これによっても除去するための回転回数を減らして、像担持体の磨耗をさらに低減することができる。
ここで、算出された回転回数の端数処理について説明しておく。図10は、各環境領域A〜Fで、連続一週間、画像形成装置を放置した際に算出される感光体1の必要回転回数を示している。これからもわかるように、上記した補正係数を用いて回転回数を算出した場合、端数が発生する。
このような端数の扱いは、繰り上げ処理して1回転とすることで、汚染物質除去の確実性が向上する一方、感光体1の磨耗は促進されるので、潤滑剤7aを塗布する構成であるかどうかなど、感光体1の磨耗しやすさを考慮して決定すればよい。
また、回転回数算出部32が、画像形成装置の電源スイッチがオフされた後、所定期間が経過すると該所定期間に応じた回転回数を算出し、感光体駆動制御部31が、所定期間に応じた回転回数が算出されると、電源スイッチのオンオフに係らず、感光体1を回転させる構成としてもよい。
これによれば、画像形成装置が、長期間使用されないような状況であっても、画像形成装置のコンセントが外部電源と接続されてさえいれば、汚染物質は定期的に除去されるので、長期間放置後の使用時に、多量に付着した汚染物質の除去のために、画像開始までの所要時間が長くなるといった不具合を回避することができる。
また、本実施形態では、回転回数算出部32は、電源スイッチがオフされてから次にオンされるまでの停止時間に基づいて、除去のための回転回数を算出するようになっていたが、例えば、比較的高温高湿の環境下で、電源スイッチがオンされた状態で長く放置されることが想定される場合は、印字命令と印字命令との間を停止期間として回転回数を算出する構成としてもよい。
本発明は、電子写真方式の画像形成装置であって、帯電部材に帯電ローラを用い、そのゴム層にイオン導電材や軟化材が添加されている構成の画像形成装置に好適に用いることができる。
本発明の実施形態を示すものであり、画像形成装置における要部の構成を示すブロック図である。 上記画像形成装置の全体構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、帯電ローラの構造を示す斜視図である。 環境条件と放置期間とを種々変更して汚染物質を付着させ、それを除去するのに必要であった感光体の回転回数を調べた結果を示す図である。 上記画像形成装置の回転回数算出部に設定されている、温度及び湿度と環境領域A〜Fとの関係を示す図面である。 上記画像形成装置における動作保障スペックを示す図面である。 上記画像形成装置の回転回数算出部による回転回数の算出方法を説明するための図である。 上記画像形成装置において実施される、感光体の汚染物質を感光体を回転駆動することで除去する処理の手順の一例を説明するフローチャートである。 (a)〜(f)は共に、画像形成装置の休止にて感光体の表面に汚染物質が付着し、感光体の回転駆動にて除去されるまでの様子を示す図である。 上記画像形成装置の回転回数算出部において算出される、環境領域A〜Fで、連続一週間、画像形成装置を放置した際の必要回転回数を示す図である。
符号の説明
1 感光体(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電部のローラ部材)
4 現像ユニット(現像部)
4a 現像ローラ
7 クリーニングユニット(クリーニング部)
7a 潤滑剤
7c ブレード
31 感光体駆動制御部(駆動制御手段)
32 回転回数算出部(回転回数算出手段)
33 温湿度検出センサ(センサ)
34 停止時間モニター部(停止時間モニター手段)
35 環境モニター部(環境モニター手段)
36 バッテリー

Claims (7)

  1. 静電潜像を表面に担持し回転駆動される像担持体と、該像担持体にローラ部材を接触させて表面を帯電させる帯電部と、前記像担持体に担持された静電潜像を現像剤にて現像する現像部と、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部とを有する画像形成装置において、
    画像形成装置内部の温度及び湿度を検出するセンサを用いて環境をモニターする環境モニター手段と、
    前記像担持体の回転が停止されている時間をモニターする停止時間モニター手段と、
    前記環境モニター手段及び前記停止時間モニター手段それぞれのモニター結果に基づいて、前記ローラ部材より染み出して前記像担持体表面に付着した物質を、前記像担持体を回転させて除去するのに必要な回転回数を算出する回転回数算出手段とを備え、
    前記像担持体の回転駆動を制御する駆動制御手段は、画像形成前に前記像担持体を前記回転回数算出手段にて算出された回数分回転させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動制御手段は、回転回数算出手段にて算出され回転回数とウォームアップ処理時の前記像担持体の回転回数とを比較し、算出された回転回数が多い場合にその差分だけ前記像担持体を回転させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記クリーニング部が、前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する機構を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像部が、前記現像剤を表面に担持して搬送するマグネットローラを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記回転回数算出手段は、画像形成装置の電源スイッチがオフされてから次にオンされるまでの停止期間に応じた回転回数を算出し、
    前記駆動制御手段は、画像形成装置の電源スイッチがオンされたときのウォームアップ処理時に、算出された回転回数に応じて前記像担持体を回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記回転回数算出手段は、画像形成装置の電源スイッチがオフされた後、所定期間が経過すると該所定期間に応じた回転回数を算出し、
    前記駆動制御手段は、所定期間に応じた回転回数が算出されると、前記像担持体を回転させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記センサ、環境モニター手段、及び前記停止時間モニター手段を稼動できるバッテリーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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