JP3264944B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3264944B2
JP3264944B2 JP12234191A JP12234191A JP3264944B2 JP 3264944 B2 JP3264944 B2 JP 3264944B2 JP 12234191 A JP12234191 A JP 12234191A JP 12234191 A JP12234191 A JP 12234191A JP 3264944 B2 JP3264944 B2 JP 3264944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録紙の転写の制御を
実行する画像形成方法に関し、特に、転写状態を各種情
報のメンバーシップ関数の合成として推論することによ
り、転写条件及び前記条件の補助条件を決定する画像形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における記録紙の転写、分離、搬送
の制御を実行する画像形成装置或いは画像形成方法に
は、特開昭58−125074号公報に開示されている
「複写機の記録紙除湿装置」がある。この装置にあって
は、装置内の湿度を検出する湿度センサと、記録紙の除
湿を行うためのヒータを備えた搬送手段を有し、前記湿
度センサからの検出信号に基づいて前記搬送手段を制御
して記録紙搬送速度を調整することにより、記録紙を常
に良好な状態に保持し、画質を向上させるものである。
【0003】また、特開昭57−64270号公報に開
示されている「静電複写方法」は、記録紙の給送後、転
写処理前に記録紙の厚み及び固有抵抗値を測定して演算
処理を実行し、該演算の結果に基づいて転写及び分離の
諸条件を制御することにより、使用する記録紙の種類或
いは環境状態とは無関係に記録紙の分離性を向上させ
て、転写及び分離工程での画質の低下を防止するもので
ある。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、上記従来技術にあっては、
個々の制御情報、例えば、湿度センサからの検出信号
(特開昭58−125074号公報)、或いは記録紙の
厚み及び固有抵抗値(特開昭57−64270号公報)
のみに基づいて転写、分離、搬送条件を決定しており、
換言すると、転写、分離、搬送条件を固定値として設定
若しくは代表的な状態における適値を設定しているのみ
で、電気的特性、物理的特性、環境情報、時間情報等の
複雑な相互関係等を総合的に判断してはいない。
【0005】即ち、転写・分離・搬送性能に影響する記
録紙の状態が変化した場合にあっても、大きく画像が劣
化しないように、或いは多少画像が劣化したとしても紙
詰りなどシステム全体の不具合が発生しないように条件
設定が行われ、その結果、必ずしも各々の状況に応じて
最適な条件ではなく、比較的不具合が発生しにくい標準
的な条件設定になっているのが実状であるため、転写、
分離、搬送条件及び前記各条件の補助条件に関して最適
値を演算することができず、様々な状況において常に安
定した良好な画像を得ることができないという問題点が
あった。
【0006】一般的に、記録紙の特性と転写・分離・搬
送性能の関係は、35kg紙等の薄紙など腰の弱い記録
紙は分離性が悪く、また、顔料等を含有するカラーペー
パー及び吸湿等により、電気抵抗が低下した記録紙は転
写性が劣る。更に、ボンド紙等の表面の粗い記録紙も同
様に転写性が劣る。
【0007】また、画像としては、記録紙先端にトナー
像がない場合は分離性が劣り、更に、ドット、ライン等
の画像及びハーフトーン画像の場合、過剰な転写条件に
おいては画像が劣化する。加えて、時間的な要因として
は時間が経過するに従い転写・分離装置の性能劣化によ
り同一条件では同様な性能が得られない等の複雑な関連
性が存在する。
【0008】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、記録紙に対する転写性能の向
上を図り、その結果、紙質、環境条件に関係なく、安定
した良好な画像を得ると共に、転写部における紙詰り回
数を大幅に減少させることを第1の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、感光体上に形成されたトナー像を記録紙に
転写して画像を形成する画像形成方法において、前記記
録紙周囲の湿度を検出し、当該検出された湿度の値に対
応した少なくとも一つの転写電源出力の範囲であって最
終的に転写電源出力を決定する際に使用する補助範囲
と、当該決定の際に使用する当該補助範囲の重みと、を
出力し、前記記録紙の給紙時間間隔を検出し、当該検出
された時間間隔の値に対応した少なくとも一つの転写電
源出力の範囲であって最終的に転写電源出力を決定する
際に使用する補助範囲と、当該決定の際に使用する当該
補助範囲の重みと、を出力し、オペレータにより入力さ
れた前記記録紙の厚みに対応した少なくとも一つの転写
電源出力の範囲であって、最終的に転写電源出力を決定
する際に使用する補助範囲と、当該決定の際に使用する
当該補助範囲の重みと、を出力し、出力された全ての補
助範囲に当該補助範囲の重みを乗じ、その重心の値を最
終的な転写電源出力の値に決定し、該決定された転写電
源出力で転写を制御する画像形成方法を提供するもので
ある。
【0010】
【作用】本発明による画像形成方法は、転写性能に大き
く寄与する記録紙の特性、例えば、電気的特性、厚み、
腰或いは表面性等の物理的特性、更には、記録紙の吸湿
状態に関連する周囲の温湿度及びその変化度合、画像形
成の休止時間情報や転写装置と分離装置の劣化状態に関
連する時間情報を検知することにより、記録紙への転写
性能を各々のメンバーシップ関数の合成として推定し、
転写条件及び前記各条件の補助条件を決定し制御するこ
とにより、各々の状況において最適な条件に設定し、常
に安定した画像品質及び搬送品質を得るものである。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を詳細に説明す
る。図1は、本発明による画像形成方法を利用した画像
形成装置の構成を示す説明図であり、図において、10
0は画像読取部であり、110は画像読取部にて読み取
った画像情報を記録紙に転写する作像部である。
【0012】画像読取部100は、原稿を載置するコン
タクトガラス101と、移動しながらコンタクトガラス
101に載置された原稿に対し光を照射する光源102
と、光源102と共に移動し、原稿からの反射光を偏向
するミラー103と、同様にミラー103からの反射光
を所定方向へ偏向するミラー104、105と、ミラー
105からの反射光を集束させるレンズ106と、レン
ズ106からの光を読み取るCCD107とから構成さ
れている。
【0013】作像部110は、高速で回転してレーザビ
ームを等角度で走査するポリゴンミラー111と、ポリ
ゴンミラー111により等角度で走査されたレーザビー
ムを感光体ドラム114面上において等間隔になるよう
に補正するfθレンズ112と、fθレンズ112から
のレーザビームを感光体ドラム114に導くミラー11
3と、静電潜像を形成する感光体ドラム114と、感光
体ドラム114の表面を均一に帯電する帯電チャージャ
115と、帯電チャージャ115による帯電処理後、ミ
ラー113により導かれたレーザビームによる露光によ
り形成された静電潜像を顕像化する現像ユニット116
とを有する。
【0014】また、所定サイズの記録紙を収納し、装置
本体に対し着脱自在に構成されている給紙カセット11
7、118と、給紙カセット117、118から1枚毎
記録紙を転写部方向へ搬送する給紙ローラ117a、1
18aと、給紙ローラ117a、118aにより給紙さ
れた記録紙を所定のタイミングをとって転写部を送り出
すレジストローラ119と、レジストローラ119によ
り送り出された記録紙に対し感光体ドラム114上の像
を転写する転写チャージャ121aと、転写処理後、記
録紙を感光体ドラム114から分離する分離チャージャ
121bと、分離チャージャ121bにより感光体ベル
ト114から分離された記録紙を定着ユニット122方
向へ搬送する搬送ベルト120と、転写処理後における
記録紙上の像を定着させる定着ユニット122と、転写
処理後における感光体ドラム114表面の残留トナーを
除去するクリーニングユニット123と、感光体ドラム
114表面の残留電荷を除去する除電ランプ124とか
ら構成されている。尚、125は給紙カセット117、
118周辺に配置され、湿度を検知する湿度センサ、記
録紙の給紙間隔を検知するタイマ及び記録紙の厚みを検
知する紙厚センサを示し、126は転写前露光を実行す
るPTL、127は記録紙の電気抵抗値を検知する抵抗
値検知部、128は転写チャージャ121a、分離チャ
ージャ121bの使用時間を積算するタイマである。
【0015】以上の構成において、その動作を説明す
る。第1に画像読取部100において、コンタクトガラ
ス101上に載置された原稿は、光源102により照明
され、その反射光がミラー103、104、105及び
レンズ106を介してCCD107に読み取られる。C
CD107に読み取られた画像情報は所定の画像処理を
経て、半導体レーザ(図示せず)からレーザビームとし
て出射される。
【0016】レーザビームはポリゴンミラー111、f
θレンズ112、ミラー113を介して感光体ドラム1
14へ導かれる。一方、感光体ドラム114は事前に帯
電チャージャ115によりその表面を均一に帯電されて
おり、上記レーザビームにより露光されて静電潜像を形
成する。感光体ドラム114上に形成された静電潜像は
現像ユニット116により顕像化され、該顕像は給紙カ
セット117、118から給紙ローラ117a、118
a及びレジストローラ119によって搬送された記録紙
に対し、転写チャージャ121aにより転写される。
【0017】像が転写された記録紙は、分離チャージャ
121bにより感光体ドラム114より分離され、搬送
ベルト120により搬送されて定着ユニット122に入
り定着処理を経た後、装置外部へ排出される。また、転
写処理を終了した感光体ドラム114はクリーニングユ
ニット123により残留トナーが除去され、除電ランプ
124により残留電荷が除去された後、次回の画像形成
処理に備えて待機状態となる。
【0018】また、図1に示した湿度センサ/タイマ/
紙厚センサ125は、各々給紙カセット117、118
周辺の湿度、記録紙の給紙間隔、記録紙の厚さを自動的
に検知し、該検知情報信号をマイクロプロセッサ(後
述)に出力している。更に、PTL126は転写チャー
ジャ121aによる転写処理前に感光体ドラム114に
光照射することにより、感光体ドラム114上の余分な
電荷を消滅させる。
【0019】図2は、湿度センサ125の出力による相
対湿度のメンバーシップ関数を示すグラフであり、図3
は、タイマ125からの出力による休止時間(給紙間隔
の時間)のメンバーシップ関数を示すグラフであり、図
4は、紙厚センサ125からの出力による紙厚のメンバ
ーシップ関数を示すグラフである。更に、図5は、制御
対象である転写チャージャ121a用の電源出力に関す
るメンバーシップ関数を示すグラフである。
【0020】図7は、第1の実施例による画像形成方法
を実現する画像形成装置の制御系を概略的に示すブロッ
ク図であり、湿度センサ/タイマ/紙厚センサ125か
らのアナログ情報信号を入力してデジタル信号に変換す
るA/D変換器701と、該A/D変換器701から出
力されるデジタル信号を入力して上記各情報信号のメン
バーシップ関数の合成として推定することにより、転
写、分離、搬送条件及び前記各条件の補助条件を演算
(ファジィ演算)するマイクロプロセッサ702と、該
マイクロプロセッサ702によるファジィ演算結果に基
づいて制御信号を出力して制御する転写電源703とを
有する。
【0021】前述の如く、記録紙の特性と転写性能の関
連性は深く、例えば、紙厚が40μm程度の薄い記録紙
の場合は、転写チャージャ121aにより過剰な電荷を
付与されると、感光体ドラム114との密着性が必要以
上に高まり、感光体ドラム114から記録紙が分離でき
なくなり、その結果、紙詰りとなる場合がある。また、
逆に紙厚が120μm程度の非常に厚い記録紙の場合
は、その腰の強さのため、分離性能に関しては問題はな
いが、トナーを記録紙に転写させる電界が不足し、転写
不良の原因となる。このため、紙厚が薄い場合は、転写
チャージャ121aの電源出力を低めに、厚い場合は高
めに設定する必要がある。
【0022】一方、記録紙の吸湿の程度と転写性能も密
接な関係にあり、例えば、相対湿度が80%RH程度の
状態に長時間放置されたような場合には、記録紙の電気
抵抗が低下し、転写チャージャ121aで付与された電
荷がリークし易くなる。逆に、相対湿度が15%RH程
度の状態に長時間放置されたような場合には、記録紙の
電気抵抗が上昇し、過剰な電荷が付与されることにな
り、前述したように感光体ドラム114から記録紙が分
離不能となる場合がある。以上のような状況を勘案して
以下に示す制御ルールを作成することができる。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】ここで、図2〜図5に点線で示す相対湿度
RH=76%、休止時間T=35min、紙厚D=75
μmの入力があった場合、表1及び表2に示した制御ル
ールにより、転写電流出力を以下のように制御する。
【0026】最初に各々の入力値に対して、各々のメン
バーシップ関数との交点の値を計算し、次に表2に示す
制御ルールに照らし合わせ推論結果を得る。その結果、
図6の斜線に示すように各々の推論結果を合成し、最後
に重心をとり、制御値It=420μAを得る。その結
果、相対湿度、休止時間、紙厚等転写・分離・搬送性能
に影響を与えやすい状況を多元的にファジィ推論するこ
とにより各々の状況に適した転写電流を得ることが可能
となる。
【0027】ここで、湿度センサ125は、導体基板上
に親水性樹脂とカーボンの分散体からなる抵抗皮膜を塗
布した構造を持ち、相対湿度の変化に対して抵抗値が変
化するように構成されている(例えば、特開昭58−1
25074号公報参照)。また、紙厚センサ125は、
レジストローラ119が記録紙を搬送する際にローラ間
の隙間を発光素子と受光素子により光量の変化として検
知するように構成されている(例えば、特開昭57−6
4270号公報参照)。
【0028】上記紙厚センサ125の代わりに、記録紙
の厚みをオペレータが手動で入力することもできる。例
えば、操作表示部(図示せず)に図8に示すような入力
手段を設けることにより、該入力手段から感覚的な情報
を入力して転写電流を決定することが可能である。この
場合、正確な紙厚が判明しない場合においても、上記入
力手段を用いることによりオペレータの感覚的な情報を
入力することができ、該入力される感覚的情報から多元
的にファジィ推論が可能となる。
【0029】次に、第2の実施例として図1に示す画像
形成装置において、記録紙の電気抵抗値を検知する抵抗
値検知部127(例えば、特開昭57−64270号公
報参照)と、記録紙の厚みを検知する紙厚センサ125
を設け、転写前露光を施すPTL126の光量と転写電
流を制御する。図9は、記録紙の電気抵抗値のメンバー
シップ関数を示し、図10は、紙厚のメンバーシップ関
数を示し、更に、図11は、制御対象であるPTL12
6のメンバーシップ関数を示し、図12は、転写電流の
メンバーシップ関数を示す。
【0030】また、図15は、上記第2の実施例による
画像形成方法を実現する画像形成装置の制御系を概略的
に示すブロック図であり、記録紙の電気抵抗値を検出す
る抵抗値検知部127及び紙厚センサ125からのアナ
ログ情報信号を入力してデジタル信号に変換するA/D
変換器1501と、該A/D変換器1501から出力さ
れるデジタル信号を入力して上記各情報信号のメンバー
シップ関数の合成として推定することにより、各種条件
を演算(ファジィ演算)するマイクロプロセッサ150
2と、該マイクロプロセッサ1502によるファジィ演
算結果に基づいて制御信号を出力して制御するPTL電
源1503及び転写電源1504を有する。
【0031】記録紙の厚みと転写特性の関連は前述した
通りであるが、記録紙の電気抵抗値も転写特性との関連
は深い。例えば、電気抵抗が非常に低い場合は、転写チ
ャージャ121aで付与された電荷が記録紙を介して接
地された部材にリークし、その結果、転写不良の原因と
なる。また、逆に電気抵抗が非常に高い場合には、転写
チャージャ121aで付与された電荷が過剰となり、感
光体ドラム114からの分離不良の原因となる。
【0032】一方、転写手段の補助手段である転写前露
光を行うPTL126は、転写処理前に現像されたトナ
ー像の上から感光体ドラム114に光照射することによ
り、感光体ドラム114上の余分な電荷を消滅させ、感
光体ドラム114とトナーの静電気的な密着力を弱める
効果があり、この結果、良好な転写性能を得るものであ
るが、PTL126の光量が少ない場合は当然、その効
果も減殺され、逆に非常に高い場合、トナー像の周辺の
電界が急激に変化するため、トナー像が乱れるという不
具合があり、また、これはトナー像のない感光体ドラム
114面に対する強い光照射となり、感光体ドラム11
4が露光疲労し、感光体ドラム114の劣化を促進する
結果となる。即ち、転写チャージャ121aの条件と組
み合わせ、適正な条件を選択する必要がある。以上のよ
うな状況を勘案して以下に示す制御ルールを作成するこ
とができる。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】ここで、図9、図10に点線で図示するよ
うな電気抵抗値R=8×109 Ω、紙厚D=55μmの
入力があった場合、上記表1、表2に示した制御ルール
によりPTL126の光量及び転写チャージャ121a
の転写電流を図13、図14の斜線に示すような各々の
推論結果を合成し、決定する(制御値の決定は、上記実
施例1と同様の方法による)。
【0036】以上の制御により、転写工程の補助手段で
あるPTL126を各々の状況に応じて有効に制御する
ことができ、その結果、感光体ドラム114に対し過剰
な露光を実行することがなくなるため、消費電力の削
減、感光体ドラム114の寿命延長に効果があり、更に
は、転写性能に優れるため、転写処理後の感光体ドラム
114上の残留トナーのクリーニング性も良好になる。
【0037】次に、第3の実施例として図1に示す画像
形成装置において、湿度センサ125及び転写チャージ
ャ121a及び分離チャージャ121bの使用時間を積
算するタイマ128により転写チャージャ121a及び
分離チャージャ121bの出力を制御する。
【0038】また、図18は、上記第3の実施例による
画像形成方法を実現するの画像形成装置の制御系を概略
的に示すブロック図であり、タイマ128からのアナロ
グ情報信号を入力してデジタル信号に変換するA/D変
換器1801と、該A/D変換器1801から出力され
るデジタル信号を入力して上記各情報信号のメンバーシ
ップ関数の合成として推定することにより、各種条件を
演算(ファジィ演算)するマイクロプロセッサ1802
と、該マイクロプロセッサ1802によるファジィ演算
結果に基づいて制御信号を出力して制御する転写電源1
803及び分離電源1804を有する。
【0039】一般的に、チャージワイヤは使用時間が長
くなると放電ムラが発生し易くなり、高湿時にその影響
が顕著となる。しかし、当然のことながら、放電ムラを
解消するために出力を増大すると、逆に低湿時には分離
性能が悪化する。
【0040】一方、転写チャージャ121aの電源出力
と分離チャージャ121bの電源出力は転写性能と分離
性能を両立させるため、適正な条件の組み合わせがあ
り、転写性能を向上させる方向の条件設定では、逆に分
離性能を低下させる条件になる場合が多い。以上のよう
な状況を勘案して以下に示す制御ルールを作成すること
ができる。
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】図16は、転写チャージャ121a、分離
チャージャ121bの使用時間のメンバーシップ関数で
あり、相対湿度のメンバーシップ関数は、図2に示した
ものと同じものを使用している。図17は、分離チャー
ジャ121bの設定電流値(DC成分)のメンバーシッ
プ関数である。転写チャージャ121a用の電源出力の
メンバーシップ関数は、図12に示すものと同一のもの
を使用している。
【0044】以上の制御により、転写チャージワイヤ及
び分離チャージワイヤの経時的な特性変化(劣化)が生
じる状況においても、適正な転写・分離条件が得られ、
結果として各々のチャージャ寿命を延長することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による画像形
成方法にあっては、感光体上に形成されたトナー像を記
録紙に転写して画像を形成する画像形成方法において、
前記記録紙周囲の湿度を検出し、当該検出された湿度の
値に対応した少なくとも一つの転写電源出力の範囲であ
って最終的に転写電源出力を決定する際に使用する補助
範囲と、当該決定の際に使用する当該補助範囲の重み
と、を出力し、前記記録紙の給紙時間間隔を検出し、当
該検出された時間間隔の値に対応した少なくとも一つの
転写電源出力の範囲であって最終的に転写電源出力を決
定する際に使用する補助範囲と、当該決定の際に使用す
る当該補助範囲の重みと、を出力し、オペレータにより
入力された前記記録紙の厚みに対応した少なくとも一つ
の転写電源出力の範囲であって、最終的に転写電源出力
を決定する際に使用する補助範囲と、当該決定の際に使
用する当該補助範囲の重みと、を出力し、出力された全
ての補助範囲に当該補助範囲の重みを乗じ、その重心の
値を最終的な転写電源出力の値に決定し、該決定された
転写電源出力で転写を制御するため、転写性能を向上さ
せることができ、その結果、紙質、環境条件に関係な
く、安定した良好な画像を得ると共に、転写部における
紙詰り回数を大幅に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成方法を応用した画像形成
装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】相対湿度のメンバーシップ関数を示すグラフで
ある。
【図3】休止時間(給紙間隔時間)のメンバーシップ関
数を示すグラフである。
【図4】紙厚のメンバーシップ関数を示すグラフであ
る。
【図5】転写チャージャ用電源出力のメンバーシップ関
数を示すグラフである。
【図6】図2〜図4に示したメンバーシップ関数の推論
結果を示すグラフである。
【図7】本発明による画像形成方法を実現する制御系を
示すブロック図である。
【図8】本発明による画像形成方法に用いられる紙厚の
入力手段を示す説明図である。
【図9】記録紙の電気抵抗値のメンバーシップ関数を示
すグラフである。
【図10】紙厚のメンバーシップ関数を示すグラフであ
る。
【図11】PTL光量のメンバーシップ関数を示すグラ
フである。
【図12】転写電流のメンバーシップ関数を示すグラフ
である。
【図13】図9〜図10に示したメンバーシップ関数の
推論結果(PTL光量)を示すグラフである。
【図14】図9〜図10に示したメンバーシップ関数の
推論結果(転写電流)を示すグラフである。
【図15】本発明による画像形成方法を実現する第2の
実施例における制御系を示すブロック図である。
【図16】転写チャージャ及び分離チャージャの使用時
間のメンバーシップ関数を示すグラフである。
【図17】分離チャージャの設定電流値(DC成分)の
メンバーシップ関数を示すグラフである。
【図18】本発明による画像形成方法を実現する第3の
実施例における制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 画像読取部 110 作像部 114 感光体ドラム 121a 転写チャー
ジャ 121b 分離チャージャ 125 湿度センサ/
タイマ/紙厚センサ 126 PTL 127 抵抗値検知部 128 タイマ 701 1501 1801 A/D変換器 702 1502 1802 マイクロプロセッサ 703 1504 1803 転写電源 1503 PTL電源 1804 分離電源
フロントページの続き (72)発明者 金矢 光久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 野口 浩一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 黒井 敏彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−89373(JP,A) 特開 平3−10273(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/16 G03G 21/00 G03G 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に形成されたトナー像を記録紙
    に転写して画像を形成する画像形成方法において、 前記記録紙周囲の湿度を検出し、当該検出された湿度の
    値に対応した少なくとも一つの転写電源出力の範囲であ
    って最終的に転写電源出力を決定する際に使用する補助
    範囲と、当該決定の際に使用する当該補助範囲の重み
    と、を出力し、 前記記録紙の給紙時間間隔を検出し、当該検出された時
    間間隔の値に対応した少なくとも一つの転写電源出力の
    範囲であって最終的に転写電源出力を決定する際に使用
    する補助範囲と、当該決定の際に使用する当該補助範囲
    の重みと、を出力し、 オペレータにより入力された前記記録紙の厚みに対応し
    た少なくとも一つの転写電源出力の範囲であって、最終
    的に転写電源出力を決定する際に使用する補助範囲と、
    当該決定の際に使用する当該補助範囲の重みと、を出力
    し、 出力された全ての補助範囲に当該補助範囲の重みを乗
    じ、その重心の値を最終的な転写電源出力の値に決定
    し、 該決定された転写電源出力で転写を制御することを特徴
    とする画像形成方法。
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