JP5825809B2 - 包装用積層構造体及び包装容器 - Google Patents
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Description
特許文献2には、内容物と接する側にノルボルネン単量体開環重合体水素添加物層に設け、さらに酸素ガスバリア性樹脂層や酸素吸収剤層を積層した多層構造体からなる包装体が記載されている。
特許文献3には、酸素吸収剤となる無機化合物を熱可塑性樹脂に配合した樹脂組成物層を中間層に設けた共押出多層体に、接着層を介して酸素バリア性基材からなる層を設けた積層体が記載されている。
またビタミン類や界面活性剤、尿素、アミノ酸、紫外線吸収剤、殺菌防腐剤、安定化剤、アルコール等を含有する化粧水、乳液、美容液、ローション、クレンジング、クリーム、ファンデーション、マスカラ、シャンプー、リンス等に分類される化粧品等でもポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂など、化粧品容器の材質として一般的に使用される樹脂を成形したフィルムや容器に吸着あるいは透過することが知られており、プラスチック化する上での課題となっていた。
前記第1樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することが好ましい。
前記第1樹脂層及び前記第1樹脂層に接着された樹脂層である前記第2樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することが好ましい。
包装用積層構造体が、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との間に積層される第3樹脂層を有し、前記第1樹脂層に接着された樹脂層である前記第3樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することが好ましい。
また、本発明は、密度1000kg/m 3 以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の非吸着性を有する樹脂を主成分として含み、且つ液体内容物に接する内表面に設けられる第1樹脂層と、金属箔もしくは金属を樹脂フィルムに蒸着してなる金属蒸着フィルム又は無機化合物をポリエステルフィルム又はナイロンフィルムに蒸着してなる透明蒸着フィルムからなる酸素ガスバリア層と、ポリオレフィン系樹脂又はポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合体系樹脂からなり、且つ外表面に設けられる表面保護層と、を有し、前記非吸着性を有する樹脂が、環状オレフィン系重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル又はポリアクリロニトリルであり、前記第1樹脂層と前記酸素ガスバリア層との間に積層される第3樹脂層を有し、前記第1樹脂層に接着された樹脂層である前記第3樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有し、前記酸素吸収性を有する物質が、酸素欠陥を形成した無機化合物である、二酸化チタン又は酸化セリウムであることを特徴とする包装用積層構造体を提供する。
前記第3樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂を主成分として含むことが好ましい。
前記第3樹脂層が、密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の樹脂を主成分として含むことが好ましい。
前記第1樹脂層は、硫酸マグネシウム、ゼオライト、塩化カルシウムから選択される1種または2種以上の吸湿性を有する物質を含有することが好ましい。
前記酸素吸収性を有する物質を含有する樹脂層は、硫酸マグネシウム、ゼオライト、塩化カルシウムから選択される1種または2種以上の吸湿性を有する物質を含有することが好ましい。
液状内容物を排出するための排出口部を有する袋状又はチューブ状のパウチであることが好ましい。
ブロー成形、射出成形又はラミネートチューブ成形された容器であることが好ましい。
本発明の包装用積層構造体は、第1態様において、密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の樹脂を主成分として含み、且つ液体内容物に接する内表面に設けられる第1樹脂層と、密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下であり、且つ酸素ガス透過度が3.0cm3・20μm/m2・day・atm以下である樹脂を主成分として含む第2樹脂層と、ポリオレフィン系樹脂又はポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合体系樹脂からなり、且つ外表面に設けられる表面保護層と、を有し、第2樹脂層又は第2樹脂層より内表面側に設けられる樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することを特徴とする。
第1樹脂層及び第2樹脂層には、成分の非吸着性樹脂として、密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の樹脂が用いられる。プラスチック樹脂等の高分子材料では内容成分が吸着あるいは透過、逸散することで本来目的とする含有量を保持できないことがしばしば起こる。これは内容成分が容器に使用されている高分子材料の高分子鎖に取り込まれてしまうため発生する現象である。プラスチック樹脂製の高分子材料では分子レベルでミクロブラウン運動をして高分子鎖の回転運動が起こっている。ガラス転移温度以上になると、この分子鎖のミクロブラウン運動が活発に起こるため、柔らかくなり、比較的低分子の成分を簡単にその内部に取り込み易くなり、吸着や透過、逸散という現象が起こり、内容成分の含有量の低下を起こす。特にガラス転移温度は高分子鎖のミクロブラウン運動のはじまる温度であり、これはつまり高分子鎖の動きやすさを反映しており、このガラス転移温度に着目した容器材質の設計を行うことが、成分の容器への吸着や透過、逸散により発生する内容成分の含有量低下という問題を解決し、防止する最良の方法である。高分子の動きは高分子鎖の内部回転と立体障害によるから、このような内部回転障壁の高いものほどガラス転移温度が高くなり、内容成分の吸着や透過、逸散という物質の移動現象を防止することが可能である。したがってこの内部回転に高い障壁を有する芳香環や複素環を多く主鎖に多く取り組むことでガラス転移温度の高い高分子材料とすることが出来る。このような樹脂は、通常のポリオレフィン樹脂(ポリエチレンやポリプロピレン等)に比べて密度が高く、ガラス転移温度が高いことにより、内容物に含まれる低分子有機化合物等の成分の吸着性や収着性、透過性が低いものとなる。
なお、本発明における環状オレフィン系樹脂のモノマー分子の重合方法や重合機構としては、開環重合であっても、付加重合であっても良い。また、複数種のモノマーを併用する場合の重合方法や重合機構としては、公知の方法を用いることができ、モノマー時に配合して共重合を行っても良いし、ある程度重合した後に配合してブロック共重合しても良い。
上記環状オレフィン系樹脂の具体的な構造としては、特に限定はされないが、例えば、下記一般式(1)、(2)で表される構造式を示すことができる。このうち特に下記一般式(1)、(2)で示される環状オレフィン系樹脂で構成される場合に、特に薬剤の保存安定性を向上させる上でより高い効果を示すことを見出したものである。
環状オレフィン系樹脂は、好ましくは非結晶性の重合体であり、より好ましくは、環状オレフィン単独重合体、環状オレフィンと炭素原子数2〜10のα−オレフィンとの共重合体であり、さらに好ましくは、環状オレフィンとエチレンとの共重合体である。
脂環構造を有する樹脂は、前述の通り立体障害が大きいため、内容成分の吸着性が低い。また、ガラス転移温度Tgが高い樹脂は、常温でミクロブラウン運動が起こりがたいため、成分の吸着・収着現象が低く、内容物の保存安定性に優れる。
第1態様の第2樹脂層に用いられる樹脂は、前記非吸着性樹脂(密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の樹脂)のうち、酸素ガス透過度が3.0cm3・20μm/m2・day・atm以下となる酸素ガスバリア性樹脂である。酸素ガス透過度は、例えばJIS K 7126に従い、環境温度30℃、湿度70%における測定値を採用することができる。
このような酸素ガスバリア性樹脂としては、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリビニルアルコール、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
なお、他の酸素ガスバリア性樹脂としては、ポリ塩化ビニリデン(d=1.875g/cm3、Tg=−18℃)等が挙げられる。
また、上記酸素ガスバリア性樹脂の厚みは5〜300μm程度が好ましい。
第2態様の酸素ガスバリア層としては、アルミニウム箔や合金箔等からなる金属箔層及び金属を樹脂フィルムに蒸着してなる蒸着ポリエステルフィルム、蒸着ナイロンフィルム等の金属蒸着フィルム;ポリエステルフィルムやナイロンフィルム等の基材にアルミニウム、シリカ、アルミナ等の無機化合物を物理蒸着法や化学蒸着法によりコーティングした透明蒸着フィルム等が挙げられる。
本発明の包装用積層構造体においては、第2樹脂層又は第2樹脂層若しくは酸素ガスバリア層より内表面側に設けられる樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有する。これにより、内容物に残留する酸素ガスを、酸素吸収性を有する物質で吸収するとともに、その外側には、酸素ガスバリア性を有する第2樹脂層又は酸素ガスバリア層を有するので、外部環境(大気)から包装体内部への酸素ガスの侵入を抑制して、包装体内部の酸素ガス濃度を十分に低くし、且つ維持することができる。
最内層である第1樹脂層の非吸着性を確保する観点から、第2樹脂層及び/又は第3樹脂層に酸素吸収性を有する物質を配合することが好ましい。
このような酸素吸収性物質は、酸素を吸収する過程において、臭い成分を放出するため、この放出ガスによる内容成分の汚染を防止する観点から、非吸着性樹脂層又は非吸着性樹脂層よりも外層側に酸素吸収性物質を含有する層を設けることにより、非吸着性と酸素吸収、酸素バリア性に更に発生する臭い成分による汚染を防止することが可能であり、より好ましい。
共役ジエン単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン等が挙げられる。これらの単量体は、単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、1,3−ブタジエンおよびイソプレンが好ましく、イソプレンがより好ましい。
共役ジエン単量体と共重合可能な他の単量体は、特に限定されるものではないが、その具体例として、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エチルスチレン、ブチルスチレン、クロルスチレン、ブロモスチレン等の芳香族ビニル単量体;エチレン、プロピレン、1−ブテン等の鎖状オレフィン単量体;シクロペンテン、2−ノルボルネン等の環状オレフィン単量体;1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,7−オクタジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン等の非共役ジエン単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらの単量体は、単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
共役ジエン重合体の具体例としては、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、イソプレン−イソブチレン共重合ゴム(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン系共重合ゴム、ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム(BIR)等を挙げることができる。中でも、ポリイソプレンゴム及びポリブタジエンゴムが好ましく、ポリイソプレンゴムがより好ましく使用できる。
環化反応に用いる酸触媒としては、硫酸;フルオロメタンスルホン酸、ジフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、炭素数2〜18のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、これらの無水物又はアルキルエステル等の有機スルホン酸化合物;三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、四塩化スズ、四塩化チタン、塩化アルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロリド、エチルアンモニウムジクロリド、臭化アルミニウム、五塩化アンチモン、六塩化タングステン、塩化鉄等の金属ハロゲン化物;等が挙げられる。これらの酸触媒は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。中でも、有機スルホン酸化合物が好ましい。
表面保護層は、外表面に設けられるフィルムであって、ポリオレフィン系樹脂又はポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合体系樹脂からなる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などが挙げられる。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。ポリアミド樹脂としては、ナイロン等の脂肪族ポリアミドが挙げられる。
また、成形容器の場合には、スチレン系エラストマー等、他の樹脂を表面保護層に配合することもできる。
第1樹脂層あるいは酸素吸収性を有する物質を含有する樹脂層は、1種または2種以上の吸湿性を有する物質を含有することが好ましい。上述の酸素吸収性を有する物質が酸素を吸収する性能をより高めるためには、水分が必要であるため、第1樹脂層あるいは酸素吸収性を有する物質を含有する樹脂層に吸湿性物質を配合することにより、酸素吸収性の能力が大幅に向上する。吸湿性物質としては、特に制限はないが、硫酸マグネシウム、ゼオライト、塩化カルシウム等が挙げられる。吸湿性物質が塩類である場合は、無水塩が好ましい。
上述の非吸着性樹脂は、通常防湿性が高いが、通常のポリオレフィン系樹脂に比べれば透湿性が高いため、酸素吸収性物質を含有する樹脂層の水分量のコントロールが必要である。吸湿性物質の添加によって防湿性を一定レベルまで低下させることにより、酸素吸収性の能力を大幅に向上させることができる。また、第1樹脂層は液体内容物に接する内表面に設けられるので、第1樹脂層に吸湿性物質を添加することにより、酸素吸収性を有する物質に必要な水分を液体内容物から一定のレベルで吸収し、積層フィルム内に取り込むことができる。
なお、第1樹脂層に、LDPEやLLDPE等のポリオレフィン系樹脂を配合することによっても、非吸着性樹脂の立体障害を緩和して、透湿性を向上することができ、酸素吸収性の能力を大幅に向上させることができる。
第1樹脂層の液体内容物に接する内表面には、密度880kg/m3以上920kg/m3以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)からなる保護層が設けられていることが好ましい。これにより、第1樹脂層に吸湿性物質を添加した場合に、内容物中の水分を過度に吸収することを抑制し、水分吸収量を適性にコントロールすることができる。
この内表面の保護層は、厚み50μm以下であることが好ましい。
包装用積層構造体の積層方法は、液体容器として機能すれば特に制限はないが、押出ラミネート、共押出、ドライラミネート、ブロー成形、多層ブロー成形、射出成形、積層射出等、種々の方法を採用することができる。
表面保護層、第1樹脂層、第2樹脂層等の層間には接着強度の向上のため、接着剤やアンカー剤等を設けることができる。
接着性樹脂としては、酸変性ポリオレフィン樹脂やメタロセン系LLDPE等が挙げられる。酸変性ポリオレフィン樹脂として好適な樹脂の具体例としては、金属架橋ポリエチレン(アイオノマー)、エチレン―アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン―メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン―アクリル酸エチル共重合体(EEA)、無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレンなどが挙げられる。酸変性ポリオレフィン樹脂の原料にグラフト重合される不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、またはそれらの酸無水物、エステル、アミド、イミド、金属塩等の誘導体を挙げることができる。
メタロセン系LLDPEは、メタロセン触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)である。
接着剤としては、ウレタン系、ポリエーテル系、エポキシ系などが挙げられる。
アンカー剤としては、ポリウレタン系、ポリエーテル系、アルキルチタネート(有機チタン化合物)系等、一般的に使用されるアンカー剤が使用でき、適宜選択可能である。
本発明の包装用積層構造体が適用される包装容器は、特に限定されるものではないが、液状内容物を排出するための排出口部を有する袋状又はチューブ状のパウチや、ブロー成形、射出成形又はラミネートチューブ成形された容器が挙げられる。
パウチの形態は、三方袋、四方袋、合掌貼り袋、ガゼット袋、自立袋、スティック等の包装袋(パウチ)のほか、例えばバッグインボックス用の内袋やドラム缶内装袋などの大型の袋等、特に限定なく適用可能である。排出口部の構成は、成形品のスパウトを取り付けたり、フィルムをレーザーカット線等で易開封にしたり、パウチの端部にノッチを設けたりすることができる。
第1樹脂層と第2樹脂層または酸素ガスバリア層との間、および第2樹脂層または酸素ガスバリア層と表面保護層との間には、表1に示す接着性樹脂層が設けられる
第1樹脂層と第2樹脂層または酸素ガスバリア層との間、および第2樹脂層または酸素ガスバリア層と表面保護層との間には、表2に示す接着性樹脂層が設けられる
第1樹脂層と第2樹脂層との間、および第2樹脂層と表面保護層との間には、表3に示す接着性樹脂層または接着剤層が設けられる
第1樹脂層と第2樹脂層との間、および第2樹脂層と表面保護層との間には、表4に示す接着性樹脂層または接着剤層が設けられる
アドマー(登録商標)は、三井化学株式会社製の接着性ポリオレフィンを意味する。モディック(登録商標)は、三菱化学株式会社製のポリオレフィン系接着性樹脂を意味する。
表面保護層において「LDPE/アドマー/ポリエステル」は、LDPE層とポリエステとをアドマー(登録商標)を介して接着した積層体を意味し、そのうちポリエステルが最外層である。
なお、上記実施例は、非吸着性樹脂として環状オレフィン系樹脂を用いた例を示すが、環状オレフィン系樹脂に代えて脂環式ポリエステルを用いることもできる。
Claims (14)
- 密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の非吸着性を有する樹脂を主成分として含み、且つ液体内容物に接する内表面に設けられる第1樹脂層と、
密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下であり、且つ酸素ガス透過度が3.0cm3・20μm/m2・day・atm以下である樹脂を主成分として含む第2樹脂層と、
ポリオレフィン系樹脂又はポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合体系樹脂からなり、且つ外表面に設けられる表面保護層と、
を有し、
前記非吸着性を有する樹脂が、環状オレフィン系重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル又はポリアクリロニトリルであり、
前記第2樹脂層又は前記第2樹脂層より内表面側に設けられる樹脂層のうち、前記第1樹脂層又は前記第1樹脂層に接着された樹脂層の一方又は両方が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有し、前記酸素吸収性を有する物質が、酸素欠陥を形成した無機化合物である、二酸化チタン又は酸化セリウムであることを特徴とする包装用積層構造体。 - 密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の非吸着性を有する樹脂を主成分として含み、且つ液体内容物に接する内表面に設けられる第1樹脂層と、
金属箔もしくは金属を樹脂フィルムに蒸着してなる金属蒸着フィルム又は無機化合物をポリエステルフィルム又はナイロンフィルムに蒸着してなる透明蒸着フィルムからなる酸素ガスバリア層と、
ポリオレフィン系樹脂又はポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合体系樹脂からなり、且つ外表面に設けられる表面保護層と、
を有し、
前記非吸着性を有する樹脂が、環状オレフィン系重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル又はポリアクリロニトリルであり、
前記第1樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有し、前記酸素吸収性を有する物質が、酸素欠陥を形成した無機化合物である、二酸化チタン又は酸化セリウムであることを特徴とする包装用積層構造体。 - 前記第1樹脂層に接着された樹脂層である前記第2樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載の包装用積層構造体。
- 前記第1樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載の包装用積層構造体。
- 前記第1樹脂層及び前記第1樹脂層に接着された樹脂層である前記第2樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載の包装用積層構造体。
- 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との間に積層される第3樹脂層を有し、前記第1樹脂層に接着された樹脂層である前記第3樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載の包装用積層構造体。
- 密度1000kg/m 3 以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の非吸着性を有する樹脂を主成分として含み、且つ液体内容物に接する内表面に設けられる第1樹脂層と、
金属箔もしくは金属を樹脂フィルムに蒸着してなる金属蒸着フィルム又は無機化合物をポリエステルフィルム又はナイロンフィルムに蒸着してなる透明蒸着フィルムからなる酸素ガスバリア層と、
ポリオレフィン系樹脂又はポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合体系樹脂からなり、且つ外表面に設けられる表面保護層と、
を有し、
前記非吸着性を有する樹脂が、環状オレフィン系重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル又はポリアクリロニトリルであり、
前記第1樹脂層と前記酸素ガスバリア層との間に積層される第3樹脂層を有し、前記第1樹脂層に接着された樹脂層である前記第3樹脂層が、酸素吸収性を有する物質を5%以上50%未満の範囲で含有し、前記酸素吸収性を有する物質が、酸素欠陥を形成した無機化合物である、二酸化チタン又は酸化セリウムであることを特徴とする包装用積層構造体。 - 前記第3樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂を主成分として含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の包装用積層構造体。
- 前記第3樹脂層が、密度1000kg/m3以上で且つガラス転移温度が30℃以上200℃以下の樹脂を主成分として含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の包装用積層構造体。
- 前記第1樹脂層は、硫酸マグネシウム、ゼオライト、塩化カルシウムから選択される1種または2種以上の吸湿性を有する物質を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の包装用積層構造体。
- 前記酸素吸収性を有する物質を含有する樹脂層は、硫酸マグネシウム、ゼオライト、塩化カルシウムから選択される1種または2種以上の吸湿性を有する物質を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の包装用積層構造体。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の包装用積層構造体から構成されることを特徴とする包装容器。
- 液状内容物を排出するための排出口部を有する袋状又はチューブ状のパウチであることを特徴とする請求項12に記載の包装容器。
- ブロー成形、射出成形又はラミネートチューブ成形された容器であることを特徴とする請求項12に記載の包装容器。
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