JP5820829B2 - スライドレール及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定レールと移動レールとを備えたスライドレール、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
プリンター、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、装置本体の一部、又は装置本体内に収容されるユニットを、水平方向に引き出し可能としているものがある。例えば、装置本体の1つの側壁に一体的に組み付けられたシート搬送ユニットが、装置本体から引き出されるように構成された画像形成装置が有る。この場合、前記ユニットの引き出し及びその後の装着を容易とするために、スライドレールが適用される(特許文献1参照)。スライドレールは、固定レールと移動レールとを備え、前記固定レールが装置本体側に、前記移動レールが前記ユニット側に各々取り付けられる。一般に、前記移動レールは、前記固定レール内で移動可能なボールリテーナーで保持される。
前記移動レールのスライド範囲、つまり前記移動レールが前記固定レールに対して引き出し可能な範囲は、ストッパーにより規制されている。しかしながら、メンテナンス等の際に、前記ストッパーを取り外して、前記ユニットを完全に装置本体から離脱させることがある。このとき、前記移動レールも前記ボールリテーナーから外され、前記ユニットと共に離脱される。メンテナンス等の作業終了後に、前記ユニットが装置本体に組み付けられる際、前記移動レールは前記ボールリテーナーに嵌め入れられる。しかし、ボールリテーナーは固定レールに対して移動自在であるため、該ボールリテーナーが前記ユニットの引き出し面から見て奥側に位置している場合がある。この場合、前記移動レールの前記ボールリテーナーへの組み付けが容易に行えないことがある。
特許文献2には、離脱された移動レールの固定レールに対する組み付けを容易とするために、固定レールの先端縁に支持部材を設けてなるスライドレールが開示されている。しかし、前記支持部材の配置によって、該支持部材と前記移動レールとが常時摩擦接触することとなり、スムースな前記ユニットの引き出しが阻害されてしまう。すなわち、ボールリテーナーが本来備える滑動性が前記摩擦接触によって減殺され、滑らかなスライド操作感が損なわれる。このことは、前記ユニットが重量物であると顕著になる。
特開2007−253号公報 特開2001−304255号公報
本発明の目的は、離脱された移動レールの固定レールに対する組み付けを容易に行うことができ、且つ、滑らかなスライド操作感も維持できるスライドレール、及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の一局面に係るスライドレールは、一方向に延びるガイド部を有する固定レールと、前記固定レールに収容される第1状態と、前記ガイド部によってガイドされつつ前記一方向にスライド移動することで前記固定レールから一部が延出する第2状態と、前記固定レールから完全に取り外される第3状態との間で状態変更が可能な移動レールと、前記固定レールに組み付けられ、前記ガイド部が延びる範囲内において前記ガイド部に沿ってスライド移動が可能であると共に、前記移動レールをスライド移動可能に保持する保持部材と、前記移動レールが前記第3状態であるとき、前記保持部材を前記固定レールに対してスライド移動不能に固定し、前記移動レールが前記第1状態乃至前記第2状態であるとき、前記保持部材の前記固定を解除する固定手段と、を備え、前記移動レールは、押圧部を備え、前記固定手段は、前記保持部材と干渉する干渉姿勢と、前記保持部材と干渉しない退避姿勢との間で弾性変形による姿勢変更が可能であり、前記干渉姿勢において前記保持部材を固定するものであって、前記固定手段の前記干渉姿勢から前記退避姿勢への姿勢変更は、前記移動レールが、前記第3状態から前記固定レールに組み付けられて前記第2状態に至るまでの過程において、前記押圧部と前記固定手段とが接触して当該固定手段が弾性変形することにより実現され、前記固定レールには、前記固定手段の弾性変形動作を許容する開口部が設けられ、前記固定手段は、前記干渉姿勢において前記押圧部に押圧される受圧部と、前記干渉姿勢においては前記保持部材の一部と係合する一方で前記退避姿勢においては前記保持部材の一部と係合しない係合部と、前記姿勢変更の際に弾性変形する変形部と、を備えたレバー部材であって、前記移動レールが、前記第3状態から前記固定レールに組み付けられて前記第2状態に至る際に、前記押圧部が前記受圧部を押圧して前記レバー部材を前記変形部において弾性変形させることによって、前記レバー部材が前記干渉姿勢から前記退避姿勢に姿勢変更され、前記レバー部材は、前記係合部を各々有する第1プレート部及び第2プレート部を含み、前記変形部は、前記第1プレート部及び第2プレート部を連結する部分に形成され、前記受圧部は前記変形部の近傍において前記第1プレート部の表面に突設された突起部であり、前記レバー部材の背面は、前記押圧がなされない状態において接地面に対して高さhだけ浮き上がっており、前記押圧がなされると、前記レバー部材は、前記開口部を逃がし孔として前記高さh以上の変形が可能である。
この構成によれば、前記移動レールが前記固定レールから完全に取り外された前記第3状態であるとき、前記固定手段によって、前記保持部材が前記固定レールに対してスライド移動不能に固定される。従って、取り外された移動レールを、前記保持部材を介して前記固定レールに組み付ける際の作業性を良好にすることができる。一方で、前記移動レールが前記第1状態乃至前記第2状態であるとき、前記固定手段による前記保持部材の前記固定は解除されるので、スライドレールとしての本来のスライド操作感を損なうこともない。
また、前記固定手段は、前記保持部材と干渉する干渉姿勢と、前記保持部材と干渉しない退避姿勢との間で姿勢変更が可能であり、前記干渉姿勢において前記保持部材を固定するものであって、前記固定手段の前記干渉姿勢から前記退避姿勢への姿勢変更は、前記移動レールが、前記第3状態から前記固定レールに組み付けられて前記第2状態に至るまでの過程において、前記移動レールと前記固定手段とが接触することにより実現されている
この構成によれば、取り外された前記移動レールが前記固定レールに組み付けられる際における、前記移動レールと前記固定手段との接触によって、前記固定手段が前記干渉姿勢から前記退避姿勢へ姿勢変更する。従って、前記固定手段が特段に操作されることなく、前記移動レールを組み付ける動作が行われるだけで、前記保持部材の前記固定を解除させることができる。
また、前記移動レールは、押圧部を備え、前記固定手段は、前記干渉姿勢において前記押圧部に押圧される受圧部と、前記干渉姿勢においては前記保持部材の一部と係合する一方で前記退避姿勢においては前記保持部材の一部と係合しない係合部と、前記姿勢変更の際に弾性変形する変形部と、を備えたレバー部材であって、前記移動レールが、前記第3状態から前記固定レールに組み付けられて前記第2状態に至る際に、前記押圧部が前記受圧部を押圧して前記レバー部材を前記変形部において弾性変形させることによって、前記レバー部材が前記干渉姿勢から前記退避姿勢に姿勢変更される。
この構成によれば、前記押圧部による前記受圧部の押圧に伴う、レバー部材の弾性変形動作によって、前記保持部材の前記固定解除が実現される。従って、固定手段についてメカニカルな動作要素を具備させる必要が無く、構成を簡素化できる。
上記構成において、前記保持部材は、前記固定レールと前記移動レールとの間に配置され、前記ガイド部に沿って転動する複数個のボールを保持するボールリテーナーであることが望ましい。この構成によれば、滑らかなスライド操作感を伴うスライドレールを提供することができる。
また、前記保持部材は、前記固定レールと前記移動レールとの間に配置され、前記ガイド部に沿って転動する複数個のボールを保持するボールリテーナーであって、該ボールリテーナーは窓部を含み、前記レバー部材は、前記固定レールと前記ボールリテーナーとの間に配置されると共に、前記姿勢変更が可能な状態で前記固定レールに係止され、前記干渉姿勢においては、前記受圧部が前記窓部を通して突出して前記移動レールの前記押圧部と干渉可能な状態となると共に、前記窓部において前記ボールリテーナーを当該レバー部材の一部によって係止し、前記受圧部が前記押圧部に押圧され、前記窓部から前記受圧部が没することによって、前記干渉姿勢から前記退避姿勢へ姿勢変更することが望ましい。
この構成によれば、前記ボールリテーナーの窓部を利用した前記受圧部の出没動作によって、前記ボールリテーナーの固定と、前記レバー部材の姿勢変更との双方の動作を実現させることができ、構造の簡素化に寄与する。
上記構成において、前記固定レールは、前記移動レールが延出する第1端部と、この第1端部と反対側の第2端部とを有し、前記ボールリテーナーは、前記第1端部に最も接近した状態において前記レバー部材にて係止され、前記ボールリテーナーの係止位置が、当該ボールリテーナーの前記第2端部寄りの位置となるよう、前記レバー部材の配置位置が定められていることが望ましい。
この構成によれば、前記第3状態において、前記ボールリテーナーは前記第1端部に最も接近した位置にあることから、一旦取り外された移動レールの固定レールへの組み入れを容易に行わせることができる。また、前記レバー部材は、前記ボールリテーナーの前記第2端部寄りの位置に配置されているので、移動レールが固定レールへ組み入れられても直ちに前記ボールリテーナーの前記係止状態は解除されない。従って、移動レールの組み付け作業性を良好にすることができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、画像形成のための機器を収容する装置本体と、前記装置本体から水平方向に引き出されるユニットと、前記ユニットを水平方向にスライド移動可能に支持する、上記のスライドレールと、を備え、前記固定レールが前記装置本体に取り付けられ、前記移動レールが前記ユニットに取り付けられる。
本発明によれば、離脱された移動レールの固定レールに対する組み付けを容易に行うことができ、且つ、滑らかなスライド操作感も維持できるスライドレールを提供することができる。特に、大きな重量を有するユニットを備える画像形成装置において、前記ユニットの引き出し用に本発明に係るスライドレールを適用した場合、ユーザーによる当該ユニットの画像形成装置本体に対する着脱作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 装置本体から搬送ユニットが、スライドレールによって案内されて引き出された状態を示す斜視図である。 スライドレールの要部を示す斜視図である。 規制部材の組み込み状況を示す斜視図である。 装置本体から搬送ユニットが取り外された状態を示す斜視図である。 スライドレールの斜視図であって、移動レールが固定レールに完全に収容された状態を示す図である。 スライドレールの斜視図であって、(A)は、移動レールが固定レールから半分程度引き出された状態を示す図、(B)は、移動レールが固定レールから最大限引き出された状態を示す図である。 (A)及び(B)は、固定レールの斜視図、(C)は側面図である。 (A)及び(B)は、移動レールの斜視図、(C)は側面図である。 (A)及び(B)は、ボールリテーナーの斜視図、(C)は側面図である。 (A)及び(B)は、ストッパーの斜視図である。 (A)及び(B)は、規制部材の斜視図である。 (A)及び(B)は、固定レールにボールリテーナー及びレバー部材が組み付けられた状態を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、レバー部材の斜視図、(C)は側面図である。 レバー部材の配置位置付近における、スライドレールの斜視図である。 図15のXVI−XVI線断面図である。 (A)は、スライドレールの断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。 (A)は、スライドレールの断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳述する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。画像形成装置1は、モノクロの複写機であって、略直方体のハウジングからなる装置本体10と、装置本体10の上面に配置された自動原稿給紙装置11とを含む。装置本体10は、シートに画像形成処理を行う各種の機器を収容する筐体である。
自動原稿給紙装置11は、複写対象となる原稿シートを、装置本体10の上面に設定されている画像読取位置を経由して自動搬送する。自動原稿給紙装置11は、前記原稿シートが載置される原稿トレイ、前記画像読取位置を経由するよう前記原稿シートを1枚ずつ自動搬送する原稿搬送部、及び、読取後の原稿シートが排出される原稿排出トレイを含む。
装置本体10は、略直方体形状の下部筐体と、この下部筐体の上方に配設される略直方体形状の上部筐体と、これら両筐体を連結する連結筐体とを含む。下部筐体には、シートへトナー像を転写させるための画像形成部20が収容されている。連結筐体には、定着部30が収容されている。上部筐体には、原稿シートの画像を光学的に読み取るためのスキャナ装置13が収容されている。下部筐体、上部筐体及び連結筐体で囲まれる胴内空間が、画像形成後のシートを収容可能な胴内排紙部14である。
前記連結筐体は、装置本体10の右側面の側に配置され、胴内排紙部14へシートを排出するために前記胴内空間に向けて開口した第1排出口141と、この第1排出口141よりも高い位置において前記胴内空間に向けて開口したシート排出用の第2排出口142とを備える。前記胴内空間の底部は、胴内排紙トレイ143によって画定されている。この胴内排紙トレイ143には、第1排出口141から排出されるシートが積載される。胴内排紙トレイ143の上方には、サブ排紙トレイ144が装着されている。サブ排紙トレイ144には、第2排出口142から排出されるシートが積載される、若しくは、両面印刷されるシートが、スイッチバック搬送のため一時的に排紙される。
装置本体10の下部には、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット15が、着脱自在に装着されている。また、装置本体10の右側面10Rには、後述するスライドレール4によって右方へ引き出し可能な側面ユニット17が備えられている。この側面ユニット17には、搬送ユニットPUが搭載されている。
画像形成部20は、感光体ドラム21と、この感光体ドラム21の周囲に配置された、帯電器22、露光ユニット23、現像装置24、転写ローラー25及びクリーニング装置26とを含む。感光体ドラム21は、その軸回りに回転し、静電潜像及びトナー像が形成される周面を備える。帯電器22は、感光体ドラム21の前記周面を均一に帯電する。露光ユニット23は、静電潜像を形成するために、感光体ドラム21の前記周面にレーザー光を照射する。現像装置24は、感光体ドラム21上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム21の周面にトナーを供給する。転写ローラー25は、感光体ドラム21と転写ニップ部を形成し、感光体ドラム21上のトナー像をシートに転写する。クリーニング装置26は、トナー像転写後の感光体ドラム21の周面を清掃する。現像装置24にトナーを補給するトナーコンテナ27が、現像装置24に隣接して配置されている。
定着部30は、熱源が内蔵された定着ローラー31と、定着ローラー31と共に定着ニップ部を形成する加圧ローラー32とを含む。定着部30は、前記転写ニップ部においてトナー像が転写されたシートを、前記定着ニップ部において加熱及び加圧することで、定着処理を施す。定着処理されたシートは、第1排出口141又は第2排出口142から胴内排紙部14に向けて排出される。
装置本体10の内部には、シートを搬送するためのシート搬送路が設けられている。シート搬送路は、装置本体10の下部付近から上部付近まで、画像形成部20及び定着部30を経由して、上下方向に延びるメイン搬送路P1を含む。メイン搬送路P1の下流端付近において、シートを第1排出口141に導く第1排出搬送路P2が分岐している。また、メイン搬送路P1の最下流端(上端)には、シートを第2排出口142に導く第2排出搬送路P3が接続されている。さらに、両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路P4が、メイン搬送路P1の最下流端から上流端付近まで延設されている。
給紙カセット15は、シート束を収容するシート収容部151を備える。シート収容部151の右上付近には、前記シート束の最上層のシートを1枚ずつ繰り出すピックアップローラー152と、そのシートをメイン搬送路P1の上流端に送り出す給紙ローラー対153とが備えられている。また、装置本体10の右側面10Rには、手差し給紙用の手差しトレイ171が設けられている。手差しトレイ171に載置されたシートは、手差し給紙ローラー172によって、メイン搬送路P1の上流端に送り出される。メイン搬送路P1の画像形成部20よりも上流側には、所定のタイミングでシートを転写ニップ部に送り出すレジストローラー対154が配置されている。
側面ユニット17(ユニット)には、上述の手差しトレイ171及び手差し給紙ローラー172も搭載されている。搬送ユニットPUには、転写ローラー25、レジストローラー対154の一方のローラー、シート搬送用のローラー対の一方のローラー等が搭載されている。搬送ユニットPUの内側面は、メイン搬送路P1を区画する一方の壁面であり、外側面は、反転搬送路P4を区画する一方の壁面である。
シートに片面印刷(画像形成)処理が行われる場合、シート収容部151又は手差しトレイ171からシートがメイン搬送路P1に送り出され、該シートに画像形成部20においてトナー像の転写処理が、定着部30において転写されたトナーをシートに定着させる定着処理が、各々施される。その後、該シートは、第1排出搬送路P2を経て、第1排出口141から胴内排紙トレイ143上に排紙される。一方、シートに両面印刷処理が行われる場合、シートの片面に対して転写処理及び定着処理が施された後、該シートは、第2排出搬送路P3を経て、第2排出口142からサブ排紙トレイ144上に一部が排紙される。その後、該シートはスイッチバック搬送され、反転搬送路P4を経て、メイン搬送路P1の上流端付近に戻される。しかる後、シートの他面に対して転写処理及び定着処理が施され、該シートは、第1排出搬送路P2を経て、第1排出口141から胴内排紙トレイ143上に排紙される。
図2は、装置本体10の右側面10Rから側面ユニット17と共に搬送ユニットPUが、スライドレール4によって案内されて引き出された状態を示す斜視図である。図2では、スライドレール4として、装置本体10の前面側下部において左右方向に延設されている前側スライドレール4Fと、装置本体10の後面側下部において左右方向に延設されている後側スライドレール4Bとが配置されている例を示している。前側スライドレール4F及び後側スライドレール4Bは、同じ構造を備えている。
側面ユニット17は、常時は装置本体10の前フレーム18F及び後フレーム18Bに密着する装着状態にあり、引き出し時にはこれらフレーム18F、18Bから右方に離間する。側面ユニット17が前記装着状態であるとき、感光体ドラム21を有する画像形成ユニット28の右側面と、搬送ユニットPUの内側面(左側面)とによって、上述のメイン搬送路P1の一部が形成される。一方、側面ユニット17が引き出されると、メイン搬送路P1が開放され、シートのジャム処理、或いは画像形成ユニット28やその他のユニットの交換又はメンテナンスを行うことが可能となる。
スライドレール4(4F、4B)は、装置本体10側に取り付けられる固定レール5と、側面ユニット17側に取り付けられる移動レール6と、固定レール5内にスライド移動可能に組み付けられると共に移動レール6をスライド移動可能に保持するボールリテーナー7(保持部材)とを含む。固定レール5は、その長手方向(左右方向)において、装置本体10の左右方向の幅よりもやや短い長さを有し、装置本体10の骨組みを形成する構造フレーム(図略)の下部に固定される。より詳しくは、前側スライドレール4Fの固定レール5は、前記構造フレームの前側部分に固定され、後側スライドレール4Bの固定レール5は、前記構造フレームの後側部分に固定されている。
移動レール6は、固定レール5と略同じ長手方向の長さを有している。移動レール6の右端側は、側面ユニット17に固定されている。移動レール6は、固定レール5に収容される第1状態と、固定レール5に対して右方(一方向)にスライド移動することで固定レール5から一部が延出する第2状態との間で状態変更が可能である。ボールリテーナー7は、移動レール6のスライド移動量の概ね1/2のスライド移動量で、固定レール5内を左右方向にスライド移動する。図2に示す状態は、移動レール6が前記第2状態であって、固定レール5から最大に延出された状態を示している。この状態が、側面ユニット17が装置本体10から最大限に引き出された状態である。
図2は、側面ユニット17と装置本体10との係合状態を解除しない状態において、側面ユニット17が装置本体10から最大限引き出された状態を示しているが、側面ユニット17を装置本体10から取り外すことも可能である。この場合、移動レール6が固定レール5から完全に取り外されることによって(第3状態)、側面ユニット17と装置本体10との係合状態が解除される。
図3は、スライドレール4(4B)の要部を示す斜視図である。ボールリテーナー7は、固定レール5の右端に組み付けられたストッパー41によって、固定レール5からの抜け出しが規制されている。一方、移動レール6は、固定レール5の右端付近に組み付けられた規制部材42によって、固定レール5からの抜け出しが規制されている。規制部材42は、ビス43によって固定レール5に固定されている。図4は、ストッパー41及び規制部材42の、固定レール5への組み込み状況を示す斜視図である。なお、これら部材の具体的構成については、後記で詳述する。
図5は、装置本体10から側面ユニット17が取り外された状態を示す斜視図である。ユーザーは、上述のビス43を緩め、規制部材42を取り外すことによって、移動レール6を固定レール5(ボールリテーナー7)から抜き出すことができる。これにより、図5に示すように、側面ユニット17を装置本体10から完全に離間させた状態で、ユーザーはメンテナンスや部品交換作業を行うことができる。前記作業の終了後、ユーザーは、移動レール6の左端を固定レール5(ボールリテーナー7)の右端に嵌め入れ、さらに規制部材42を固定レール5に装着することになる。しかし、ボールリテーナー7は固定レール5に対して移動自在である。このため、ボールリテーナー7が左方(側面ユニット17の引き出し面から見て奥側)に位置している場合がある。この場合、移動レール6のボールリテーナー7への組み付けが容易に行えないことがある。
この点に鑑み、本実施形態のスライドレール4は、移動レール6が固定レール5から完全に取り外された状態(第3状態)であるとき、ボールリテーナー7を固定レール5に対してスライド移動不能に固定し、移動レール6が固定レール5に対して係合された状態(第1状態乃至前記第2状態)であるとき、ボールリテーナー7の前記固定を解除するレバー部材8(固定手段)を備えている。以下、図6〜図18を順次参照して、本実施形態に係るスライドレール4を詳細に説明する。
図6は、スライドレール4の斜視図であって、移動レール6が固定レール5に完全に収容された状態(第1状態)を示す図である。図7もまた、スライドレール4の斜視図であって、図7(A)は、移動レール6が固定レール5から、そのスライド可能範囲の半分程度引き出された状態(第2状態の1つ)を示す図、図7(B)は、移動レール6が固定レール5から最大限引き出された状態(第2状態の1つ)を示す図である。
図6の状態は、側面ユニット17が装置本体10の右側面10Rに装着されている状態に対応する。上述の通り、固定レール5及び移動レール6の長手方向の長さは略等しいので、固定レール5及び移動レール6の左端5L及び6Lと、右端5R及び6Rとは、略一致した位置にある。移動レール6を保持しているボールリテーナー7は、固定レール5内における可動範囲の、最も左端側に位置している。
図7(A)の状態では、移動レール6の右端6Rが、固定レール5の右端5Rよりも右方に突き出した状態となるよう、移動レール6が固定レール5に対してスライド移動している。当該状態では、側面ユニット17が装置本体10の右側面10Rからある程度引き出された状態である。ボールリテーナー7は、固定レール5に対してスライド移動量の半分程度、右方に移動している。
図7(B)の状態は、図2に示す、側面ユニット17が装置本体10の右側面10Rから不法に最大限引き出された状態に対応する。この状態では、移動レール6の右端6Rは、固定レール5の右端5Rに対して最大限右方に突き出した状態となるよう、移動レール6が固定レール5に対してスライド移動している。この状態においては、移動レール6の後述する折り曲げ部64が、上述の規制部材42に当接している。また、当該状態では、ボールリテーナー7は、固定レール5内における可動範囲の、最も右端側に位置し、上述のストッパー41に当接している。
以下、スライドレール4の各構成部材について詳細に説明する。図8(A)は、固定レール5を背面(前記構造フレームへの固定面)側から見た斜視図、図8(B)は、固定レール5を表面側から見た斜視図、図8(C)は固定レール5を右方から見た側面図である。固定レール5は、板金部材からなり、一方向(左右方向)に延びる帯状のベース板51と、このベース板51の両方の側縁部からそれぞれ立設され前記一方向に延びる一対のガイド部52とを備えている。
ガイド部52は、ボールリテーナー7を介して、移動レール6の前記スライド移動をガイドする役目を果たす。一対のガイド部52間の距離は、移動レール6の幅より大きいことは勿論、ボールリテーナー7の幅よりも大きい。また、ガイド部52の高さは、移動レール6及びボールリテーナー7の高さと同等乃至はやや高い。従って、ベース板51と一対のガイド部52とで形成されるU字型の空間内に、移動レール6及びボールリテーナー7を概ね収容することが可能である。
ガイド部52は、ベース板51の両方の側縁部を折り曲げ加工して形成された部分である。図8(C)に示すように、ガイド部52は、ベース板51に対して垂直な折り曲げ部分である基端部分に連なる先端部分であって、外方に膨らむように湾曲された湾曲部52Hを備えている。一対のガイド部52に各々備えられた湾曲部52Hは、その内側円弧面が互いに対向している。この湾曲部52Hの内側円弧面によって直接的にガイドされる部材は、ボールリテーナー7のボール7B(図10参照)である。従って、湾曲部52Hの内側円弧面は、ボール7Bの外径に合致した曲面を有している。
固定レール5の左端5Lには、終端ストッパー53が備えられている。終端ストッパー53は、ベース板51の左端をガイド部52と同方向に直角に折り曲げて形成された部分である。この終端ストッパー53に移動レール6の左端6Lが当接することによって、移動レール6の固定レール5に対する左方向の抜け止めが図られる。これに対し、固定レール5の右端5Rにおいて、一対のガイド部52間には障害物は存在しない。このため、取り外された移動レール6の固定レール5の嵌め込み、並びに移動レール6の出没が、当該右端5Rの側においては自在に行い得る状態である。
ベース板51の左右方向中央よりもやや右方側には、矩形の開口部54と、この開口部54を挟んで配置された第1切り起こし部551及び第2切り起こし部552とが配置されている。開口部54は、後述するレバー部材8の自由な弾性変形動作を許容するための逃がし孔として機能し、第1及び第2切り起こし部551、552は、レバー部材8の左右端縁を保持するフック状の突起である。
固定レール5の右端5R付近において、ベース板51には2つの固定窓56、ビス孔57及び位置決め孔58が備えられている。固定窓56は、ベース板51にストッパー41を位置決めして固定させるための開口である。図3及び図4も参照して、ビス孔57は、ビス43によって規制部材42をベース板51に固定するための孔、位置決め孔58は規制部材42をベース板51に位置決めさせるための孔である。さらに、固定レール5の左端5L寄りの位置において、ベース板51には一対の第3切り起こし部59が突設されている。第3切り起こし部59は、ボールリテーナー7の、固定レール5に対する左方向の抜け止めを図るための突起である。
図9(A)は、移動レール6を背面(固定レール5と対向する面と反対側の面)側から見た斜視図、図9(B)は、移動レール6を表面側から見た斜視図、図9(C)は移動レール6を右方から見た側面図である。移動レール6は、板金部材からなり、一方向(左右方向)に延びる帯状のベース板61と、このベース板61の両方の側縁部からそれぞれ立設され前記一方向に延びる一対の被ガイド部62とを備えている。
被ガイド部62は、ボールリテーナー7を介して、固定レール5のガイド部52によってガイドされる部分である。被ガイド部62は、ベース板61の両方の側縁部を折り曲げ加工して形成された部分である。図9(C)に示すように、被ガイド部62は、ベース板61に対して垂直な折り曲げ部分である基端部分に連なる先端部分であって、外方に向けて反るように湾曲された湾曲部62Hを備えている。湾曲部62Hの外側円弧面は、ボールリテーナー7のボール受け部73(図10参照)と摺接する。また、湾曲部62Hの先端部分は、ボール受け部73の奥にある係合空間73H(図10(C)参照)に入り込み、これによって移動レール6とボールリテーナー7とが係合(嵌合)された状態となる。移動レール6の左端6Lにおいて、一対の被ガイド部62の間隔が小さくなるテーパ部621が設けられている。このテーパ部621が存在することで、完全に取り外された移動レール6をユーザーがボールリテーナー7に嵌め入れる際の作業を、容易にすることができる。
移動レール6の右端6R付近の領域は、当該移動レール6を側面ユニット17に固定するための固定部63である。この固定部63に備えられているビス孔と、図略のビスとを用いて、移動レール6が側面ユニット17に固定される。
ベース板61の左右方向中央よりもやや左方側には、移動レール6の、固定レール5に対する右方向の抜け止めを図るための折り曲げ部64が備えられている。折り曲げ部64は、ベース板61の一部を被ガイド部62と同方向に折り曲げることによって形成された突起であり、図9(C)に示すように、一対の被ガイド部62の間に立設されている。折り曲げ部64は、規制部材42の当止部423(図12参照)と干渉することによって、移動レール6の固定レール5に対する右方のスライド移動を規制する。つまり、移動レール6が固定レール5に対して右方に最大限引き出されたとき、折り曲げ部64が当止部423に当止することで、移動レール6の抜け止めが実現される。図3も参照して、折り曲げ部64の右隣りには、円形の開口65が穿孔されている。ユーザーは、この開口65を通して工具を差し入れ、ビス43の着脱を行うことができる。
移動レール6の左端6L付近においてベース板61には、ベース板61の一部に絞り加工を施して膨設された押圧部66が備えられている。押圧部66が膨設されている方向は、被ガイド部62の立設方向と同じである。押圧部66は、後述のレバー部材8を押圧する部位であり、該押圧によって、レバー部材8の姿勢を、ボールリテーナー7を固定している干渉姿勢から、前記固定が解除される退避姿勢に姿勢変更させる。この点については、後記で詳述する。
図10(A)は、ボールリテーナー7を表面(移動レール6と対向する面)側から見た斜視図、図10(B)は、ボールリテーナー7を背面側から見た斜視図、図10(C)はボールリテーナー7の側面図である。ボールリテーナー7は、固定レール5と移動レール6との間に配置され、固定レール5のガイド部52に沿って転動する複数個のボール7Bを保持する。ボールリテーナー7は、長手方向(左右方向)の長さが固定レール5及び移動レール6の約1/3程度の長さの部材であり、底板フレーム71と、底板フレーム71の両方の側縁部からそれぞれ立設された側板フレーム72とを備えている。
底板フレーム71は、基底部711と、該基底部711よりも高い位置にある凸条部712とを備える。底板フレーム71の形状は、互いに平行な一対の帯状の基底部711の間に、凸型に隆起した凸条部712が配置されてなる形状である。凸条部712の背面側には、空間が形成されている。
一対の側板フレーム72は、固定レール5のガイド部52と対向する部位であり、それぞれの基底部711の側縁部から鉛直方向に立設されている。本実施形態では、側板フレーム72は、ボールリテーナー7の長手方向に配列された複数の側板ピース72Uによって形成されている例を示している。各側板ピース72Uは、折り曲げ片720と、2つのボール受け部73とを備えている。ボール受け部73は、折り曲げ片720に内側へ向けて凹設された、半球状の絞り凹部である。各々のボール受け部73には、鋼球からなるボール7Bが、転動可能な状態で収容される。ボール7Bは、このボール受け部73と、固定レール5のガイド部52に備えられた湾曲部52Hの内側円弧面とによって挟持される。ボールリテーナー7が固定レール5に対してスライド移動するとき、ボール受け部73にて保持されたボール7Bが湾曲部52Hの内側円弧面上を転動し、これによりボールリテーナー7のスムースなスライド移動が確保される。
ボール受け部73は、側板フレーム72(折り曲げ片720)の高さ方向の中央付近に凹設されている。これにより図10(C)に示すように、ボール受け部73と基底部711との間には、所定の厚さを有する部材を収容することが可能な係合空間73Hが形成されている。上述の通り、この係合空間73Hには、移動レール6の被ガイド部62に備えられた湾曲部62Hの先端部分が収容される。
凸条部712には、略矩形の開口部である窓部74が設けられている。この窓部74は、後述するレバー部材8の受圧部84(図14及び図15参照)を突出させるための開口である。窓部74には、受圧部84のテーパ部842が嵌り込む溝部741が連設されている。本実施形態では、2つの窓部74が凸条部712に設けられている例を示しているが、実際に使用されるのはいずれか1つの窓部74である。これは、ユーザーがボールリテーナー7を固定レール5へ組み付ける際に、方向性を考慮せず容易に組み付けることができるようにするためである。
ボールリテーナー7の長手方向の一端縁は、固定レール5に組み付けられたストッパー41に当止し、他端縁はベース板51の第3切り起こし部59に当止する。このように、ストッパー41及び第3切り起こし部59によって移動範囲が規制されるが、ボールリテーナー7は、固定レール5のガイド部52が延びる範囲内において、ガイド部52に沿ってスライド移動が可能である。また、ボールリテーナー7は、係合空間73Hに移動レール6の被ガイド部62を係合させた状態で、移動レール6をスライド移動可能に保持する。
なお、凸条部712の背面側空間の高さは、固定レール5のベース板51に立設されている第1及び第2切り起こし部551、552よりも高く設定されている。第1及び第2切り起こし部551、552は、ベース板51の幅方向中央部において突設されているので、ボールリテーナー7の前記スライド移動の際に、これらと凸条部712とが干渉することはない。一方、一対の第3切り起こし部59は、ベース板51の幅方向中央部ではなく端部寄りの位置に突設されている。このため、一対の基底部711の端縁が、それぞれ一対の第3切り起こし部59と干渉する。
図11(A)は、ストッパー41の斜視図、図11(B)は、視線方向を変えたストッパー41の斜視図である。ストッパー41は、固定レール5の右端5Rに取り付けられ、ボールリテーナー7の固定レール5からの抜け出しを規制する部材である。ストッパー41は、固定レール5のベース板51に接面する略正方形のプレート部材411を含む。プレート部材411の両側部には、それぞれ延長部412が延出されている。これら延長部412の間には、次述の規制部材42を受け入れる受容部41Hが形成されている。
プレート部材411の裏面(図11(A)において表出している面)には、直方体の形状を有する一対の位置決め突起413が突設されている。位置決め突起413は、ベース板51に穿孔された固定窓56に嵌入される。また、プレート部材411の、受容部41Hに臨む縁面には、規制部材42の突片424が嵌め込まれる凹溝41Aが凹設されている。
各延長部412の外側端縁からは、それぞれ側板414が立設されている。この側板414の先端には、内側湾曲凸片415と外側湾曲凸片416とが設けられている。外側湾曲凸片416は、固定レール5のガイド部52に備えられている湾曲部52Hの内側円弧面に嵌り込む。一方、内側湾曲凸片415は、移動レール6の被ガイド部62に備えられている湾曲部62Hの外側円弧面に略合致した曲面を有する。ストッパー41が固定レール5に取り付けられた状態では、これら湾曲凸片415、416が、固定レール5の湾曲部52Hと移動レール6の湾曲部62Hとの間の隙間を埋めることになる。これにより、ボールリテーナー7の端縁が側板414に当止するようになり、ボールリテーナー7の固定レール5からの右方への抜け出しが規制される。
図12(A)は、規制部材42の斜視図、図12(B)は、視線方向を変えた規制部材42の斜視図である。規制部材42は、固定レール5の右端5Rに取り付けられ、移動レール6の固定レール5からの抜け出しを規制する部材である。図4も参照して、規制部材42は、固定レール5のベース板51に接面するプレート部材421を含む。プレート部材421の外側端縁からは、それぞれ側板422が立設されている。側板422は、プレート部材421よりも突出した部分を含み、該突出した部分の先端縁が当止部423とされている。この当止部423に、移動レール6の折り曲げ部64が干渉することによって、移動レール6の固定レール5からの右方への抜け出しが規制される。
プレート部材421は、一端縁に突設された突片424を備える。上述の通り、突片424は、ストッパー41の凹溝41Aに嵌め込まれる。プレート部材421の他端縁には、ユーザーが規制部材42を固定レール5へ組み付ける際などに把持する把持部425が連設されている。さらに、プレート部材421には、ビス43によって規制部材42をベース板51に固定する際に、ビス43が貫通する長孔426と、ベース板51の位置決め孔58に嵌り込むボス部427とを備えている。
規制部材42を固定レール5から取り外す際、ユーザーはビス43を緩めて取り外し、把持部425を持ち上げてボス部427を位置決め孔58から抜き、さらに把持部425を右方に引っ張る(図4は、この状態を示している)。逆に、規制部材42を固定レール5に取り付ける際、ユーザーは、規制部材42を斜め方向から固定レール5の右端5Rに差し入れる。このとき、突片424を凹溝41Aに嵌め入れつつ、ボス部427を位置決め孔58に嵌め入れる。すると、長孔426と固定レール5のビス孔57とが位置合わせされる。その後、ユーザーは、移動レール6の開口65を通してビス43を長孔426に差し入れ、当該ビス43を締結する。
以上の通り構成されたスライドレール4は、さらに、移動レール6が固定レール5から完全に取り外された状態(第3状態;図5参照)であるとき、ボールリテーナー7を固定レール5に対してスライド移動不能に固定し、移動レール6が固定レール5と係合している状態(第1状態乃至前記第2状態;図2参照)であるとき、ボールリテーナー7の前記固定を解除するレバー部材8を備える。
図13(A)及び図13(B)は、固定レール5にボールリテーナー7及びレバー部材8が組み付けられた状態を示す斜視図である。図13(A)は、ボールリテーナー7が、そのスライド移動範囲における固定レール5の最も右端5R側に位置している状態であり、これは上記第3状態に対応する状態である。このとき、ボールリテーナー7の右端はストッパー41に当止している。かかる状態においては、レバー部材8の一部(受圧部84)がボールリテーナー7の窓部74から突出し、レバー部材8とボールリテーナー7とが互いに干渉する(干渉姿勢)。従って、ボールリテーナー7は、固定レール5に対してスライド移動が不能な状態である。
従って、図5に示すように、装置本体10から取り外された状態の側面ユニット17を、装置本体10に再度組み付ける際の作業を容易化することができる。すなわち、ボールリテーナー7は、固定レール5の右端5R(第1端部)付近に、レバー部材8によって固定された状態にある。このため、ユーザーは、移動レール6の左端6Lをボールリテーナー7の右端に容易に嵌め入れることができる。
つまり、移動レール6が取り外された状態において、ボールリテーナー6は固定レール5の右端5Rに最も接近した位置にあることから、一旦取り外された移動レール6の固定レール5への組み入れを容易に行わせることができる。また、レバー部材6は、ボールリテーナー7の、固定レール5の左端5L(第2端部)寄りの位置において、当該ボールリテーナー7を固定する位置に配置されているので、移動レール6が固定レール5へ組み入れられても直ちにボールリテーナー7の固定状態は解除されない。従って、移動レール6の組み付け作業性を良好にすることができる。
一方、図13(B)は、ボールリテーナー7が、そのスライド移動範囲における固定レール5の最も左端5L側に位置している状態であり、これは移動レール6が固定レール5に完全に収容された状態(第1状態)に対応する状態である。このとき、ボールリテーナー7の左端は第3切り起こし部59に当止している。この状態では、レバー部材8の受圧部84の近傍部分とボールリテーナー7の窓部74の周縁との係合が外れ、ボールリテーナー7は、固定レール5に対してスライド移動が可能な状態である。従って、レバー部材8の存在に影響されることなく、ボールリテーナー7並びに移動レール6は、本来のスライド移動を行うことができる。
図14(A)は、レバー部材8の斜視図、図14(B)は、視線方向を変えたレバー部材8の斜視図、図14(C)はレバー部材8の側面図である。レバー部材8は、固定レール5とボールリテーナー7との間に配置されると共に、姿勢変更が可能な状態で固定レール5に係止される。レバー部材8は、平面視で左右方向に長い略長方形の形状を有し、側面視でやや屈曲した形状を有する部材である。レバー部材8は、例えば、樹脂材料又はゴム材料を用いた金型成型により作成される。レバー部材8は、第1プレート部81及び第2プレート部82(係合部)、屈曲部83(変形部)、受圧部84、第1保持片85及び第2保持片86を備えている。
第1プレート部81及び第2プレート部82は、共に所定の肉厚を有する略平板状の部材であり、屈曲部83によって連結されている。屈曲部83は、側面視において半円弧状の形状を有する凹部であり、当該屈曲部83においてレバー部材8の肉厚が他の部分より相当薄肉化されている。レバー部材8は、この屈曲部83の部分で緩く折り曲げられた形態を有する。これにより、図14(C)に示すように、屈曲部83の近傍において、レバー部材8の背面は接地面Gに対して高さhだけ浮き上がっている。
受圧部84は、移動レール6の押圧部66によって押圧される部分である。受圧部84に上方からの押圧力が与えられると、レバー部材8は、屈曲部83において弾性変形し、側面視において、より直線に近い状態となる。レバー部材8は、少なくとも高さhの範囲で変形できるが、本実施形態では固定レール5に開口部54が備えられているので、開口部54を逃がし孔として前記高さh以上の変形が可能である。一方、受圧部84に対する押圧力が開放されると、屈曲部83の弾性変形は復元し、図14(C)に示す状態に戻る。すなわちレバー部材8は、屈曲部83を具備することによって、板バネと同様な弾発変形動作を行い得る部材である。
受圧部84は、屈曲部83の近傍において第1プレート部81の表面から突設された、一対の三角形の突起部からなる。実際は、受圧部84の頂部841付近が、押圧部66によって押圧される部分となる。この頂部841から下方に傾斜するテーパ部842が、ボールリテーナー7の窓部74に備えられている溝部741に嵌り込む。
第1保持片85は、第1プレート部81の端縁から延出された一対の突出片であり、これら突出片の間には第1係合スリット85Hが形成されている。同様に、第2保持片85は、第2プレート部82の端縁から延出された一対の突出片であり、これら突出片の間には第2係合スリット86Hが形成されている。第1係合スリット85Hは、固定レール5の第2切り起こし部552に嵌め込まれる。一方、第2係合スリット86Hは、第1切り起こし部551に嵌め込まれる。これらの嵌め込みは密なものではなく、第1、第2係合スリット85H、86Hのスリット深さの範囲において、第1、第2保持片85、86の左右移動を許容する嵌め込みである。これにより、レバー部材8の前記弾性変形に伴う左右方向の長さ変動に対応することができる。
図15は、図13(A)の要部を拡大して示す斜視図、図16は、図15のXVI−XVI線断面図である。先に説明した通り、ここで示すレバー部材8の姿勢は、レバー部材8の受圧部84がボールリテーナー7の窓部74から突出し、レバー部材8とボールリテーナー7とが互いに干渉する干渉姿勢である。より詳しくは、受圧部84の頂部841が押圧されていない状態であるので、レバー部材8は図14に示す本来の姿勢を取り、受圧部84が窓部74を通してボールリテーナー7の凸条部712の上面から突出している。そして、テーパ部842が、窓部74の右方側縁部742から延設されているに溝部741に嵌り込んでいる。
この状態では、図16に示すように、第1プレート部81の受圧部84近傍の上面(第1係合部81Pという)が、窓部74の右方側縁部742の下面に押し付けられている。また、第2プレート部82の屈曲部83近傍の上面(第2係合部82Pという)が、窓部74の左方側縁部743の下面に押し付けられている。つまり、この干渉姿勢においては、受圧部84の窓部74からの飛び出しによって、第1係合部81P及び第2係合部82P(レバー部材の一部)が窓部74の縁部(保持部材の一部)と係合する。この係合によって、ボールリテーナー7がスライド移動不能に固定されている。特に、第2係合部82Pと左方側縁部743の下面との係合によって、ボールリテーナー7の左方への移動が規制されるので、取り外された移動レール6のボールリテーナー7への嵌め込みを容易に行わせることができる。
干渉姿勢にあるレバー部材8は、移動レール6の押圧部66によって受圧部84が押圧されることによって、ボールリテーナー7と干渉しない退避姿勢に姿勢変更される。具体的には、移動レール6が、固定レール5から完全に取り外された状態(第3状態)から、固定レール5に組み付けられて係合された状態(第2状態)に至る際に、押圧部66が受圧部84を押圧してレバー部材8を屈曲部83において弾性変形させることによって、レバー部材8は前記干渉姿勢から前記退避姿勢に姿勢変更する。
図17(A)は、一旦取り外された移動レール6が固定レール5(ボールリテーナー7)に嵌め込まれつつある状態における、スライドレール4の断面図、図17(B)は図17(A)の要部拡大断面図である。移動レール6の左端6Lが固定レール5の右端5Rから離脱する際、図13(A)に示した通り、ボールリテーナー7は最も右端に移動し、丁度窓部74とレバー部材8の受圧部84との位置が合い、受圧部84は窓部74から突出する。このため、ボールリテーナー7はスライド移動が不能な状態であると共に、受圧部84は、移動レール6の押圧部66と干渉可能な状態となっている。従って、取り外された移動レール6の左端6Lが固定レール5の右端5Rに嵌め込まれ、一定長さだけ移動レール6がボールリテーナー7に挿入されると、押圧部66は受圧部84を押圧するようになる。詳しくは、先ず押圧部66の挿入方向先端側の傾斜部661が受圧部84のテーパ部842と干渉し、移動レール6のさらなる挿入に伴って、徐々に押下量を増加させてゆく。続いて、最も下方に突出した押圧本体部662が、受圧部84の頂部841を押圧するようになる。
この状態に至ると、受圧部84の頂部841は窓部74から没し、ボールリテーナー7の凸条部712の上面とほぼ同じ高さ位置まで垂下している。つまり、屈曲部83においてレバー部材8は弾性変形し、第1プレート部81及び第2プレート部82がほぼ一直線上に並ぶ状態となっている。従って、もはや第1係合部81P及び第2係合部82Pと、ボールリテーナー7の窓部74の縁部との係合は解除されている。すなわち、レバー部材8は、ボールリテーナー7と実質的に干渉しない退避姿勢に姿勢変更している。従って、移動レール6のさらなる挿入に伴う推進力がボールリテーナー7に作用すると、該ボールリテーナー7は左方にスライド移動するようになる。
図18(A)は、移動レール6が図17(A)の状態から、固定レール5への嵌め込みがさらに進行した状態における、スライドレール4の断面図、図18(B)は図18(A)の要部拡大断面図である。この状態では、ボールリテーナー7の凸条部712の裏面に受圧部84の頂部841が摺接する。これにより、レバー部材8は、前記退避姿勢を維持する。なお、この状態は、凸条部712に頂部841が点接触する程度の状態であるので、ボールリテーナー7のスライド移動に影響を与えることはない。
移動レール6が固定レール5に完全に収容された状態(第1状態)では、図13(B)に示す通り、ボールリテーナー7はレバー部材8の配置位置を完全に通過する。これに伴い、レバー部材8の受圧部84に対する押圧力は開放され、レバー部材8は元の姿勢(干渉姿勢)に復元する。
この後、移動レール6(側面ユニット17)が引き出されると、ボールリテーナー7も右方に移動することとなる。このとき、ボールリテーナー7の右端がレバー部材8の受圧部84と干渉することになる。しかし、移動レール6には側面ユニット17の重量が重畳されており、当該移動レール6は大きな推進力を有している。このため、ボールリテーナー7はレバー部材8を容易に退避姿勢に姿勢変更させ、その右方へのスライド移動が妨げられることはない。
以上説明した本実施形態に係るスライドレール4によれば、移動レール6が固定レール5から完全に取り外された状態であるとき、レバー部材8によって、ボールリテーナー7が固定レール5に対してスライド移動不能に固定される。従って、取り外された移動レール6、ボールリテーナー7を介して固定レール5に組み付ける際の作業性を良好にすることができる。一方で、移動レール6が固定レール5に嵌合された状態であるとき、レバー部材8によるボールリテーナー7の前記固定は解除されるので、スライドレール4としての本来のスライド操作感を損なうこともない。
特に、取り外された移動レール6が固定レール5に組み付けられる際における、移動レール6の押圧部66とレバー部材8の受圧部84との接触によって、レバー部材8が前記干渉姿勢から前記退避姿勢へ姿勢変更する。従って、レバー部材8を特段に操作することなく、移動レール6を固定レール5へ組み付ける動作が行われるだけで、ボールリテーナー7の前記固定を解除させることができる。このため、レバー部材8についてメカニカルな動作要素を具備させる必要が無く、また、ユーザーに新たな操作負担を負わせることもない。さらに、ボールリテーナー7の窓部74を利用した受圧部84の出没動作によって、ボールリテーナー7の固定と、レバー部材8の姿勢変更との双方の動作を実現させることができ、構造の簡素化に寄与する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、次のような変形実施形態を採ることもできる。
(1)上記実施形態では、本発明に係るスライドレール4を画像形成装置1の側面ユニット17の引き出し用に適用した場合について説明した。スライドレール4の適用用途はこれに限らず、画像形成装置1の他のユニットや、後処理装置に備えられているユニットの引き出し用に適用することができる。また、画像形成装置1に限らず、他の機械装置、電気機器装置にも、本発明のスライドレール4を広く適用することができる。
(2)上記実施形態では、固定手段として、薄肉の屈曲部83及び受圧部84を備えたレバー部材8を例示した。これに代えて、受圧部84に相当する部分を備えた金属製の板バネ部材を用いることもできる。あるいは、受圧部84に相当する部分を備えた部材を、コイルバネや捻りコイルバネで付勢するようにした部材を固定手段として用いても良い。
(3)上記実施形態では、保持部材として、ボールリテーナー7を例示した。これに代えて、滑動コロや車輪を備えた部材を保持部材として用いてもよい。
1 画像形成装置
10 装置本体
17 側面ユニット(ユニット)
4(4F、4B) スライドレール
5 固定レール
6 移動レール
66 押圧部
7 ボールリテーナー(保持部材)
7B ボール
74 窓部
8 レバー部材(固定手段)
81P、82P 第1係合部、第2係合部(係合部)
83 屈曲部(変形部)
84 受圧部

Claims (5)

  1. 一方向に延びるガイド部を有する固定レールと、
    前記固定レールに収容される第1状態と、前記ガイド部によってガイドされつつ前記一方向にスライド移動することで前記固定レールから一部が延出する第2状態と、前記固定レールから完全に取り外される第3状態との間で状態変更が可能な移動レールと、
    前記固定レールに組み付けられ、前記ガイド部が延びる範囲内において前記ガイド部に沿ってスライド移動が可能であると共に、前記移動レールをスライド移動可能に保持する保持部材と、
    前記移動レールが前記第3状態であるとき、前記保持部材を前記固定レールに対してスライド移動不能に固定し、前記移動レールが前記第1状態乃至前記第2状態であるとき、前記保持部材の前記固定を解除する固定手段と、を備え、
    前記移動レールは、押圧部を備え、
    前記固定手段は、前記保持部材と干渉する干渉姿勢と、前記保持部材と干渉しない退避姿勢との間で弾性変形による姿勢変更が可能であり、前記干渉姿勢において前記保持部材を固定するものであって、
    前記固定手段の前記干渉姿勢から前記退避姿勢への姿勢変更は、前記移動レールが、前記第3状態から前記固定レールに組み付けられて前記第2状態に至るまでの過程において、前記押圧部と前記固定手段とが接触して当該固定手段が弾性変形することにより実現され、
    前記固定レールには、前記固定手段の弾性変形動作を許容する開口部が設けられ
    前記固定手段は、前記干渉姿勢において前記押圧部に押圧される受圧部と、前記干渉姿勢においては前記保持部材の一部と係合する一方で前記退避姿勢においては前記保持部材の一部と係合しない係合部と、前記姿勢変更の際に弾性変形する変形部と、を備えたレバー部材であって、
    前記移動レールが、前記第3状態から前記固定レールに組み付けられて前記第2状態に至る際に、前記押圧部が前記受圧部を押圧して前記レバー部材を前記変形部において弾性変形させることによって、前記レバー部材が前記干渉姿勢から前記退避姿勢に姿勢変更され、
    前記レバー部材は、前記係合部を各々有する第1プレート部及び第2プレート部を含み、
    前記変形部は、前記第1プレート部及び第2プレート部を連結する部分に形成され、前記受圧部は前記変形部の近傍において前記第1プレート部の表面に突設された突起部であり、
    前記レバー部材の背面は、前記押圧がなされない状態において接地面に対して高さhだけ浮き上がっており、
    前記押圧がなされると、前記レバー部材は、前記開口部を逃がし孔として前記高さh以上の変形が可能である、スライドレール。
  2. 請求項1に記載のスライドレールにおいて、
    前記保持部材は、前記固定レールと前記移動レールとの間に配置され、前記ガイド部に沿って転動する複数個のボールを保持するボールリテーナーである、スライドレール。
  3. 請求項1に記載のスライドレールにおいて、
    前記保持部材は、前記固定レールと前記移動レールとの間に配置され、前記ガイド部に沿って転動する複数個のボールを保持するボールリテーナーであって、該ボールリテーナーは窓部を含み、
    前記レバー部材は、
    前記固定レールと前記ボールリテーナーとの間に配置されると共に、前記姿勢変更が可能な状態で前記固定レールに係止され、
    前記干渉姿勢においては、前記受圧部が前記窓部を通して突出して前記移動レールの前記押圧部と干渉可能な状態となると共に、前記窓部において前記ボールリテーナーを当該レバー部材の一部によって係止し、
    前記受圧部が前記押圧部に押圧され、前記窓部から前記受圧部が没することによって、前記干渉姿勢から前記退避姿勢へ姿勢変更する、スライドレール。
  4. 請求項3に記載のスライドレールにおいて、
    前記固定レールは、前記移動レールが延出する第1端部と、この第1端部と反対側の第2端部とを有し、
    前記ボールリテーナーは、前記第1端部に最も接近した状態において前記レバー部材にて係止され、
    前記ボールリテーナーの係止位置が、当該ボールリテーナーの前記第2端部寄りの位置となるよう、前記レバー部材の配置位置が定められている、スライドレール。
  5. 画像形成のための機器を収容する装置本体と、
    前記装置本体から水平方向に引き出されるユニットと、
    前記ユニットを水平方向にスライド移動可能に支持する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライドレールと、を備え、
    前記固定レールが前記装置本体に取り付けられ、前記移動レールが前記ユニットに取り付けられる、画像形成装置。
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