JP2022103748A - スライドレール及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ユニットを筐体に簡易に装着できるスライドレールを提供する。
【解決手段】本発明のスライドレールは、筐体に固定された固定レール１０と、前記固定レール１０に係合して該固定レール１０に沿ってスライドする中間レール２０と、ユニット７に固定されて、前記中間レール２０に係合して該中間レール２０に沿ってスライドする可動レール５０と、を備え、前記中間レール２０は、前記筐体の内側面に沿うように延びるベース部２１と、前記ベース部２１の上端及び下端から前記筐体の内側に向けて屈曲する上縁部２３及び下縁部２５と、を有する断面コの字状に形成され、前記ユニット７の引き出し方向における前記中間レール２０の前記ベース部２１の先端部には、前記下縁部２５を前記引き出し方向に延長した延長部３３が形成されている。
【選択図】図５

Description

本発明は、給紙カセットを筐体に引き出し可能に支持するスライドレールを備える画像形成装置に関する。

画像形成装置において、用紙を収容する給紙カセットは、例えば、特許文献１に記載されているような引き出し構造によって筐体に支持されている。

この引き出し構造（スライドレール）は、引き出し（給紙カセット）の側板に固定されて引き出しと共にスライドする可動部分と、キャビネット（筐体）の内部側壁に固定されて可動部分をガイドするガイド部分からなる。可動部分は、２段階にスライドする２段式可動レールである。

特開２００４－２８３１８６号公報

画像形成装置で紙詰まりが生じた際やメンテナンスの際には、給紙カセットは筐体から完全に引き出される。上記特許文献１に記載の引き出し構造では、給紙カセットを筐体に再装着する際に、引き出し方向と反対の方向に沿って可動部分をガイド部分に差し込む必要がある。給紙カセットは引き出し方向に沿った所定の長さを有しているので、引き出し方向の下流側から可動部分をガイド部分に位置決めし難く、給紙カセットの再装着作業が困難である。

本発明は上記事情を考慮して、給紙カセットのようなユニットを筐体に簡易に装着できるスライドレール及びこのスライドレールを備える画像形成装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明のスライドレールは、ユニットを水平方向に沿って引き出し可能に筐体の内側面に支持するスライドレールであって、前記筐体の内側面に水平方向に沿って固定された固定レールと、前記固定レールに係合して該固定レールに沿ってスライドする中間レールと、前記ユニットに固定されて、前記中間レールに係合して該中間レールに沿ってスライドする可動レールと、を備え、前記中間レールは、前記筐体の内側面に沿うように延びるベース部と、前記ベース部の上端及び下端から前記筐体の内側に向けて屈曲する上縁部及び下縁部と、を有する断面コの字状に形成され、前記ユニットの引き出し方向における前記中間レールの前記ベース部の先端部には、前記下縁部を前記引き出し方向に延長した延長部が形成されていることを特徴とする。

本発明のスライドレールにおいて、前記延長部の上面には、前記引き出し方向に向かって下方に傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴としてもよい。

本発明のスライドレールにおいて、前記傾斜面は、摺動性の良好な材料で形成されていることを特徴としてもよい。

本発明の画像形成装置は、シートを収容する給紙カセットと、前記給紙カセットから給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、前記給紙カセットを前記装置本体に引き出し可能に支持する前記スライドレールと、を備えることを特徴とする。

本発明によれば、ユニットの可動レールを、切り欠きを通して上方から中間レールに置き、その後、押し込み方向にスライドさせることで、可動レールを中間レールに簡単に係合させることができる。

本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライドレールを模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るスライドレールの固定レール及び中間レールの先端部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライドレールの固定レール、中間レール及び可動レールを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライドレールにおいて、可動レールを中間レールに装着する過程を示す斜視図である。

以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るスライドレール及び画像形成装置について説明する。

まず、図１を参照して、画像形成装置１について説明する。図１は画像形成装置１を示す斜視図である。各図に示されるＦｒ、Ｒｒ、Ｌ、Ｒは、画像形成装置１の前側、後側、左側、右側を示す。

画像形成装置１は、略直方体状の内部空間を有する筐体３を備えている。筐体３の内部の上部には、用紙に画像を形成する画像形成部５が収容されている。筐体３の内部の下部には、用紙を収容する給紙カセット７が収容されている。本実施形態では、給紙カセット７がユニットの一例である。

給紙カセット７は、スライドレール９（図２等を参照して後述する）によって筐体３に支持されて、筐体３の内部に収容される収容位置と、筐体３から前方に引き出される引き出し位置との間を、水平方向に沿う前後方向に沿ってスライド可能である。つまり、本実施形態において、引き出し方向に沿っては前方向であり、引き出し方向と反対の押し込み方向は後方向である。なお、給紙カセット７は、筐体３から完全に引き出すことも可能である。

次に、図２～図４を参照して、スライドレール９について説明する。図２はスライドレール９を模式的に示す正面図、図３及び図４はスライドレール９を示す斜視図である。

図２に示されるように、スライドレール９は、筐体３の左右の側板３Ｌ、３Ｒに固定された左右一対の固定レール１０と、固定レール１０に係合して該固定レール１０に沿ってスライドする左右一対の中間レール２０と、給紙カセット７の左右の側面に固定されて、中間レール２０に係合して中間レール２０に沿ってスライドする一対の可動レール５０と、を備えている。以下、左側の固定レール１０と中間レール２０と可動レール５０とについて主に説明する。右側の固定レール１０と中間レール２０と可動レール５０も左側と同様の構成を有する。

左右一対の固定レール１０は、筐体３の左右の側板３Ｌ、３Ｒの内面に、前後方向に延びるように平行に固定されている。図３及び図４に示されるように、固定レール１０のそれぞれは、各側板に固定されるベース部１１と、ベース部１１の上端から筐体３（図２参照）の内側（図３、図４の右側）に略直角に屈曲する上縁部１３と、ベース部１１の下端から筐体３の内側に略直角に屈曲する下縁部１５と、を有している。上縁部１３と下縁部１５とは、高さ方向（図３及び図４の左右方向）の略中央が、畝状に湾曲するように形成されている。以降の説明において、内側、外側は、筐体３の内側、外側を示す。

中間レール２０のそれぞれは、固定レール１０よりも短い長さを有し、ベース部２１と、ベース部２１の上端に設けられた上縁部２３と、ベース部２１の下端に設けられた下縁部２５と、を有し、断面がコの字状に形成されている。上縁部２３は、側壁部２３ａと上壁部２３ｂとを有している。図４に示されるように、側壁部２３ａの外側の面は、ベース部２１よりも外側において、ベース部２１の外側の面と平行に形成されている。上壁部２３ｂは、側壁部２３ａの上端から内側に略直角に屈曲している。下縁部２５は、側壁部２５ａと下壁部２５ｂとを有している。図４に示されるように、側壁部２５ａの外側の面は、ベース部２１よりも外側において、ベース部２１の外側の面と平行に形成されている。下壁部２５ｂは、側壁部２５ａの下端から内側に略直角に屈曲している。

上縁部２３の上壁部２３ｂと下縁部２５の下壁部２５ｂとは、高さ方向（図３及び図４の左右方向）の略中央が、畝状に湾曲するように形成されている。中間レール２０の上縁部２３と下縁部２５とを、固定レール１０の上縁部１３と下縁部１５とに係合させることで、中間レール２０が固定レール１０に係合して、固定レール１０に対して引き出し方向及び押し込み方向にスライドする。

図３及び図４に示されるように、中間レール２０（ベース部２１）の引き出し方向の先端部（前端部）には、切り欠き３１が形成されている。切り欠き３１は、上縁部２３及びベース部２１を、引き出し方向に沿った所定の長さだけ切り欠いて形成されている。この結果、下縁部２５が、上縁部２３及びベース部２１よりも所定の長さだけ引き出し方向に延長する。以降、延長した部分を延長部３３とする。つまり、延長部３３は、引き出し方向に延長した下縁部２５によって形成されている。

延長部３３（下縁部２５）の下壁部２５ｂの上面には、引き出し方向に向かって下方（押し込み方向に向かって上方）に傾斜した傾斜面３５が形成されている。

また、ベース部２１の先端（前端）には、切り欠き３１に半円状に突き出す突出部３７が形成されている。さらに、図３に示されるように、ベース部２１の突出部３７よりも後方には、上下の内壁４１、４３が、水平方向に沿って平行に形成されている。これにより、上縁部２３の上壁部２３ｂと上内壁４１との間、下縁部２５の下壁部２５ｂと下内壁４３との間とには、水平方向に沿った所定の長さと所定の高さとを有する上下のガイド溝４５、４７が形成される。上下の内壁４１、４３の先端面（前端面）は、前方に向かってベース部２１の方向に傾斜している。

左右一対の可動レール５０は、図４に示されるように、給紙カセット７の左右の側板の外面に、前後方向に延びるように平行に固定されている。可動レール５０のそれぞれは、各側板に固定されるベース部５１と、ベース部５１の上端から給紙カセット７の外側に略直角に屈曲する上縁部５３と、ベース部５１の下端から給紙カセット７の外側に略直角に屈曲する下縁部５５と、を有している。上縁部５３と下縁部５５とは、高さ方向（図３及び図４の左右方向）の略中央が、畝状に湾曲するように形成されている。可動レール５０の上縁部５３と下縁部５５とを、中間レール２０の上縁部２３と下縁部２５とに係合させることで、可動レール５０が中間レール２０に係合して、中間レール２０に沿って引き出し方向及び押し込み方向にスライドする。

固定レール１０、中間レール２０、可動レール５０は、摺動性の良好な材料（例えば、ＰＯＭ（ポリアセタール樹脂））で形成されている。特に、中間レール２０の傾斜面３５は摺動性がより良好であることが好ましい。

また、図４に示されるように、給紙カセット７には、可動レール５０よりも下方の後角に、切り欠き５７が形成されている。

上記構成を有する画像形成装置１において、給紙カセット７を筐体３に装着する手順について、図５も参照して説明する。図５は、可動レール５０を中間レール２０に装着する過程を示す斜視図である。

給紙カセット７を筐体３に装着する際には、まず、中間レール２０を固定レール１０から引き出す。そして、図５の矢印Ａに示されるように、給紙カセット７の可動レール５０を、切り欠き３１を通して上方から中間レール２０の延長部３３に押し当てる（乗せる）。詳細には、可動レール５０の下縁部５５を中間レール２０の下縁部２５の下壁部２５ｂに押し当てる。このように、延長部３３は、可動レール５０が上方から押し当てられるように、中間レール２０の先端部を切り欠いて形成されている。

その後、図５の矢印Ｂに示されるように、給紙カセット７を中間レール２０に対して押し込み方向に押し込む。すると、可動レール５０の下縁部５５は、中間レール２０の下縁部２５の傾斜面３５（図３、図４参照）に沿って上方に案内されて、可動レール５０の上縁部５３と下縁部５５とが、中間レール２０の上下のガイド溝４５、４７（図３参照）に入り込む。さらに給紙カセット７を中間レール２０に対して押し込み方向に押し込むと、可動レール５０が中間レール２０に係合する。その後、給紙カセット７を押し込み方向に押し込むと、中間レール２０が固定レール１０に対して押し込み方向にスライドすると共に、可動レール５０が中間レール２０に対して押し込み方向にスライドし、給紙カセット７が収容位置に収容される。

上記説明したように、本発明のスライドレール９によれば、給紙カセット７の可動レール５０を、切り欠き３１を通して上方から中間レール２０に置き、その後、押し込み方向にスライドさせることで、可動レール５０を中間レール２０に簡単に係合させることができる。すなわち、可動レール５０を引き出し方向の下流側から中間レール２０に挿入させる必要がないので、給紙カセット７の装着作業を簡易化できる。

また、中間レール２０の延長部３３に形成された傾斜面３５に沿って可動レール５０をスライドさせることで、可動レール５０を中間レール２０に容易に係合させることができる。

本発明は特定の実施形態について記載されてきたが、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の範囲及び主旨を逸脱しない限りにおいて、当業者は上記実施形態を改変可能である。

１ 画像形成装置
３ 筐体
５ 画像形成部
７ 給紙カセット（ユニット）
９ スライドレール
１０ 固定レール
２０ 中間レール
２１ ベース部
２３ 上縁部
２５ 下縁部
３１ 切り欠き
３３ 延長部
３５ 傾斜面
５０ 可動レール

Claims (4)

1. ユニットを水平方向に沿って引き出し可能に筐体の内側面に支持するスライドレールであって、
   前記筐体の内側面に水平方向に沿って固定された固定レールと、
   前記固定レールに係合して該固定レールに沿ってスライドする中間レールと、
   前記ユニットに固定されて、前記中間レールに係合して該中間レールに沿ってスライドする可動レールと、を備え、
   前記中間レールは、前記筐体の内側面に沿うように延びるベース部と、前記ベース部の上端及び下端から前記筐体の内側に向けて屈曲する上縁部及び下縁部と、を有する断面コの字状に形成され、
   前記ユニットの引き出し方向における前記中間レールの前記ベース部の先端部には、前記下縁部を前記引き出し方向に延長した延長部が形成されていることを特徴とするスライドレール。
2. 前記延長部の上面には、前記引き出し方向に向かって下方に傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項１に記載のスライドレール。
3. 前記傾斜面は、摺動性の良好な材料で形成されていることを特徴とする請求項２に記載のスライドレール。
4. シートを収容する給紙カセットと、
   前記給紙カセットから給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
   前記給紙カセットを前記装置本体に引き出し可能に支持する請求項１～３のいずれか１項に記載のスライドレールと、を備えることを特徴とする画像形成装置。
   

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