JP5820433B2 - 車両用ドア - Google Patents

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Description

本発明は、ドア本体の車室側に上方に開口するポケット部を設けた車両用ドアに関する。
従来、ドア本体を構成するドアアームレストに上方に開口するポケット部を設けた車両用ドアが広汎に用いられている。この種の車両用ドアでは、乗員は、ポケット部の空間を構成する側壁のうち車幅方向内方に位置する内側部位に手指を掛けて車両用ドアを閉めることができる。
上記の車両用ドアは、ドア本体とは別部品として構成されたポケット部をドア本体に対して取り付けることにより製造される。このようなポケット部において、当該ポケット部をドア本体に取り付けるための取付部を、ポケット部の側壁のうち車幅方向外方に位置する外側部位に設ける技術的思想が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−153224号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、簡易な構成でポケット部の取付剛性を効率的に向上させることができる車両用ドアを提供することを目的とする。
本発明に係る車両用ドアは、以下の特徴を有する。
第1の特徴:ドア本体の車室側に上方に開口したポケット部を設けた車両用ドアにおいて、前記ポケット部の空間を構成する側壁のうち車幅方向内方に位置する内側部位の上面には、当該ポケット部を前記ドア本体に取り付けるための取付部が設けられ、前記ポケット部は、前記側壁を含むポケット部本体と、前記側壁の前記内側部位の上面を覆うように当該内側部位に対して折曲部で折り曲げ可能に設けられた手掛部と、を有し、前記手掛部は、前記折曲部が折り曲げられた閉状態で保持され、前記取付部は、前記手掛部に対応して設けられた状態で略鉛直方向に延在するボスであり、前記手掛部の閉状態で前記手掛部のうち前記取付部と対向する部位には、平面視で前記取付部よりも大きい孔部が形成され、前記取付部と前記ドア本体とは、略鉛直方向に延在した締結部材により締結されている。
の特徴:前記孔部は、前記折曲部の一部を切り欠くように形成されている。
の特徴:前記孔部を覆うように設けられたカバー部材をさらに備える。
の特徴:前記側壁の前記内側部位の上面には、前記手掛部に覆われた規制壁が立設している。
の特徴:前記規制壁は、前記手掛部の車幅方向内方への変形を規制する。
の特徴:前記規制壁は、前記取付部を囲繞するようにして設けられ、前記規制壁と前記取付部とを結ぶ支持壁をさらに備える。
第7の特徴:前記取付部には、前記内側部位の上面に設けられた支持壁が結合している。
本発明の第1の特徴によれば、ポケット部の側壁の内側部位に取付部を設けている。すなわち、乗員が車両用ドア(ドア本体)を閉じる際に荷重が作用する前記内側部位に取付部を設けている。これにより、簡易な構成でポケット部の取付剛性を向上させることができる。
また、側壁の内側部位の上面に取付部を設けているので、ポケット部の取付作業中に取付状態を容易に視認することができる。よって、ポケット部の取付作業を効率的に行うことができる。
さらに、乗員が手指を手掛部に引掛け易くすることができる。また、取付部を手掛部に対応して設けているので、ポケット部の取付剛性を一層向上させることができる。さらに、手掛部が側壁の内側部位の上面を覆うため、取付部を手掛部で保護することができる。
さらにまた部を形成することにより手掛部の閉状態で手掛部と取付部とが干渉することを抑制することができる。
また、手掛部が閉状態であってもポケット部の取付状態を容易に視認することができる。よって、ポケット部の取付作業を効率的に行うことができる。
さらに、平面視で孔部が取付部よりも大きいため、手掛部と取付部との干渉を一層抑制することができる。これにより、例えば、手掛部を取付部の形状に合わせて上方に膨出させる必要もないため、手掛部が大型化することが抑えられる。
さらにまた、締結部材によってポケット部をドア本体に強固に取り付けることができる。また、手掛部が閉状態であっても、手掛部の孔部を介して締結作業を行うことができる。
また、締結部材が略鉛直方向に延在しているので、ポケット部の取付剛性をさらに向上させることができる。すなわち、手掛部に車幅方向内方の荷重が作用したとしても、締結部材が取付部から抜けることを抑制することができる。
本発明の第の特徴によれば、孔部が折曲部の一部を切り欠くように形成されているので、折曲部の折り曲げを容易に(比較的弱い力で)行うことができる。
本発明の第の特徴によれば、カバー部材によって孔部を覆うため、孔部を介して手掛部内に異物が侵入することを抑えることができる。また、乗員により孔部を介して取付部が視認されることを防止することができる。
本発明の第の特徴によれば、側壁の内側部位の上面に手掛部に覆われた規制壁が立設しているので、規制壁によって取付部を保護することができる。
本発明の第の特徴によれば、規制壁が手掛部の車幅方向内方の変形を規制するため、手掛部に作用する荷重によって、当該手掛部が側壁の内側部位に対して車幅方向内方に変位することを抑制することができる。
本発明の第の特徴によれば、取付部を囲繞するように規制壁を設けているので、規制壁によって取付部を効果的に保護することができる。また、支持壁を設けているので、取付部と規制壁の剛性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアの斜視図である。 図1に示す車両用ドアの一部省略拡大平面図である。 前記車両用ドアを構成するポケット部の斜視図である。 図3に示すポケット部において手掛部の開状態を示す斜視図である。 図4の一部省略拡大図である。 図3のVI−VI線に沿った断面図である。 図2のVII−VII線に沿った断面図である。 変形例に係るポケット部の一部省略斜視図である。
以下、本発明に係る車両用ドアの好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、車両用ドアの車両前方をX1方向、車両後方をX2方向、車幅方向外方をY1方向、車幅方向内方をY2方向、鉛直下方をZ1方向、鉛直上方をZ2方向と呼ぶことがある。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る車両用ドア10は、自動車のドアパネルの車室側に取り付けられてプラスチック等の樹脂材料で構成されたドアライニング(ドア本体)12を備えている。ドアライニング12は、ベーストリム14と、ベーストリム14の下部に形成されたドアポケット16と、ドアポケット16の前方に配設されたスピーカ部18と、ドアポケット16の上方に形成されたドアアームレスト20と、ドアノブ22とを備える。
ドアアームレスト20は、車両前後方向に延在すると共にパネル状のベーストリム14を車幅方向内方(Y2方向)に突出させて形成されている。図2から諒解されるように、ドアアームレスト20には、上方に開口したポケット部24が取り付けられると共に、ポケット部24とドアアームレスト20とを締結する締結部材26を覆うカバー部材(スイッチパネル)28が設けられている。
図3及び図4に示すように、ポケット部24は、プラスチック等の樹脂材料によって一体的に成形され、ポケット部本体30と、ポケット部本体30に設けられた手掛部32とを有している。ポケット部本体30は、平面視で四角形状に形成された底壁34と、底壁34の周縁部から立設した側壁36と、側壁36の先端から外側に延出した鍔部38とを有している。すなわち、本実施形態では、底壁34と側壁36とによりポケット部24の空間が形成されている。
側壁36のうちY2方向に位置する内側部位40は、底壁34から立設した略U字状の第1壁部42と、第1壁部42の車両前後方向中央部分からY2方向に延出した第2壁部44と、第2壁部44の先端から立設した第3壁部46とを含む。すなわち、側壁36の内側部位40における車両前後方向中央には、段差部が形成されている。第1壁部42における車両前後方向中央の高さ寸法は、ポケット部24の深さ寸法の略半分の大きさに設定されている。
図5に示すように、第2壁部44の前端(X1方向の端)には鍔部38に連なる前壁部48が立設し、第2壁部44の後端(X2方向の端)には鍔部38に連なる後壁部50が立設している。
第2壁部44には、前端部に位置する前方孔52と、車両前後方向中央に位置する中央孔54と、後端部に位置する後方孔56とが形成されている。前方孔52及び後方孔56の各々は、車幅方向に延在している。中央孔54は、車幅方向中央よりも第1壁部42側に位置した状態で車両前後方向に延在している。
第2壁部44の上面には、第3壁部46の先端に設けられた手掛部32の変形を規制するための規制壁58と、ポケット部24をドアアームレスト20に取り付けるための取付部60と、規制壁58と取付部60とを結ぶ複数(図示例では3つ)の支持壁62、64、66とが立設している。
規制壁58は、前方孔52と中央孔54との間に位置する前方規制部68と、中央孔54の第3壁部46側に位置する中央規制部70と、中央孔54と後方孔56との間に位置する後方規制部72とを有する。前方規制部68、中央規制部70及び後方規制部72の各々は、車両前後方向に沿って延在している。
前方規制部68は、前方孔52から中央孔54のやや手前まで延在している。中央規制部70の全長は、中央孔54の長手方向の寸法よりも大きく形成されている。後方規制部72は、中央孔54のやや後方から後方孔56まで延在している。
また、規制壁58は、車幅方向に延在した複数(図示例では5つ)の補強部74、76、78、80、82をさらに有する。補強部74は前方規制部68の前端から第3壁部46まで延在し、補強部76は前方規制部68の後端から第3壁部46まで延在している。すなわち、規制壁58の前方側は、前方規制部68と2つの補強部74、76によって平面視で略U字状に形成されている。補強部76は中央規制部70の前端に結合している。
補強部78は後方規制部72の前端から第3壁部46まで延在し、補強部80は後方規制部72の車両前後方向中央から第3壁部46まで延在し、補強部82は後方規制部72の後端から第3壁部46まで延在している。すなわち、規制壁58の後方側は、後方規制部72と3つの補強部78、80、82によって平面視で略E字状に形成されている。補強部78は中央規制部70の後端に結合している。
このように、複数の補強部74、76、78、80、82を設けることにより、前方規制部68、中央規制部70及び後方規制部72の各々の剛性を向上させることができる。また、前方規制部68、中央規制部70及び後方規制部72が屈曲部を介して連なっているので、前方規制部68、中央規制部70及び後方規制部72を直線状に結合する場合と比較して剛性を高めることができる。
取付部60は、前方規制部68よりも車幅方向内方であって補強部74と補強部76との中間に設けられている。すなわち、取付部60は、前方規制部68と2つの補強部74、76によって囲繞されている。これにより、取付部60を効果的に保護することができる。また、2つの補強部74、76は、取付部60を間に挟むようにして対向配置された状態で手掛部32に覆われる。そのため、2つの補強部74、76によって取付部60を保護することができる。
取付部60は、締結部材26を締め付け可能なボスであって、有底円筒状に形成されている(図7参照)。本実施形態において、締結部材26は、ねじ部材として構成されている。取付部60のうち締結部材26が挿入される穴61は、鉛直上方(Z2方向)に開口している。
本実施形態では、ドアアームレスト20の円環状の被取付部21の孔にポケット部24の取付部60が挿入されるようにポケット部24をドアアームレスト20に対して位置決めする。そして、締結部材26を取付部60の穴61に螺合することにより、ポケット部24とドアアームレスト20とが締結される。
支持壁62は補強部74と取付部60とを結び、支持壁64は前方規制部68と取付部60とを結び、支持壁66は取付部60と補強部76とを結ぶ。これにより、このような支持壁62、64、66を設けない場合と比較して取付部60及び規制壁58の剛性を高めることができる。
第3壁部46には、前壁部48と補強部74とを結ぶ前方突起84と、補強部82と後壁部50とを結ぶ後方突起86とが突出形成されている。第3壁部46の先端部は、先端に向かって徐々に薄肉に形成されている。すなわち、手掛部32は、第3壁部46の先端に対して折曲部88で折り曲げ可能に設けられている。
手掛部32は、折曲部88が略90度に折り曲げられた閉状態(図3の状態)で保持され、第2壁部44の上面を覆う上カバー90と、上カバー90に設けられて第3壁部46と対向する手掛部本体92とを有する。
上カバー90のうち取付部60と対応する部位には、孔部(逃げ部)94が形成されている。換言すれば、孔部94は、第3壁部46のうち取付部60と対向する部位と上カバー90のうち取付部60と対向する部位とに跨って折曲部88の一部を切り欠くように形成されている。このように、孔部94が折曲部88の一部を切り欠くことにより、折曲部88の折り曲げを容易に(比較的弱い力で)行うことができる。
また、孔部94は、支持壁62の前端部から支持壁66の後端まで延在すると共に上カバー90のうち手掛部本体92の手前から第3壁部46の基端まで延在している。すなわち、孔部94は、平面視で取付部60よりも大きく形成されている。そのため、手掛部32の閉状態で、取付部60は、孔部94を介して手掛部32の外側に露出することとなる。これにより、ポケット部24の取付作業中に取付部60を容易に視認することができるので、ポケット部24の取付作業を効率的に行うことができる。また、手掛部32が閉状態であっても締結部材26を取付部60に対して締め付けることができる。
上カバー90の後端側には、車両前後方向に延在して取付部60を覆うように配設されるカバー部材28を取り付けるための長孔96が形成されている。
手掛部32の閉状態で、手掛部本体92は、幅方向(上下方向)の略中央が車幅方向外方(Y1方向)に凸となるように湾曲している(図3及び図7参照)。すなわち、手掛部本体92は、横断面が円弧状に形成されている。このように手掛部本体92をY1方向に突出させることにより、乗員が手掛部本体92に対して手指を引掛け易くなる。
手掛部本体92の内面には、車両前後方向に沿って等間隔に設けられた複数(図示例では4つ)のリブ98、100、102、104と、車両前後方向中央に設けられた補強リブ106とが形成されている。各リブ98、100、102、104は、手掛部本体92の全幅に亘って延在している。
図6から諒解されるように、手掛部32の閉状態で、前方側の2つのリブ98、100は前方規制部68に当接し、後方側の2つのリブ102、104は後方規制部72に当接する。これにより、手掛部本体92の車幅方向内方の変形を抑えることができる。
ただし、手掛部32の閉状態で、前方側の2つのリブ98、100は前方規制部68に対して接触可能に離間し、後方側の2つのリブ102、104は後方規制部72に対して接触可能に離間しても構わない。このような場合であっても、乗員が手掛部本体92に手指を掛けて引き寄せた際に、各リブ98、100を前方規制部68に接触させ、各リブ102、104を後方規制部72に接触させることができる。そのため、手掛部本体92の車幅方向内方への変形を抑えることができる。
また、補強リブ106は、手掛部本体92の幅方向に沿って上カバー90まで延在している。補強リブ106の突出長は、各リブ98、100、102、104の突出長よりも大きく形成されている。この補強リブ106は、手掛部32の閉状態で、中央規制部70に当接する。これにより、手掛部本体92の中央部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。
ただし、補強リブ106は、手掛部32の閉状態で、中央規制部70に対して接触可能に離間していても構わない。この場合であっても、乗員が手掛部本体92に手指を掛けて引き寄せた際に、補強リブ106を中央規制部70に接触させることができる。そのため、手掛部本体92の中央部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。
手掛部32の内面には、手掛部32をポケット部本体30に係止するための前方爪部108、中央爪部110及び後方爪部112が設けられている。前方爪部108は、上カバー90の前端部から突出した突出片114と、突出片114の先端に設けられて前方(X1方向)に延出した係止爪116と、突出片114に設けられた複数(3つ)のリブ118、120、122(図6参照)とを有している。
突出片114の背面(X2方向の面)に設けられた一対のリブ118、120は、車幅方向に離間した状態で突出片114の基端から係止爪116の先端まで延在している。各リブ118、120は、係止爪116の先端に向かって幅狭に形成されている。突出片114の側面(第3壁部46側の面)に設けられたリブ122は、突出片114の基端から係止爪116の先端部まで延在している。このリブ122は、係止爪116の先端部に向かって幅狭に形成されている。
前方爪部108は、突出片114が前方孔52に挿入された状態で係止爪116が前壁部48の下面に当接することにより手掛部32の前方側をポケット部本体30に係止する。このとき、図6から諒解されるように、一対のリブ118、120が補強部74に当接するので、前方爪部108の係止爪116が前壁部48から外れることを効果的に抑えることができる。また、前方爪部108のリブ122が前方突起84に当接するので、手掛部本体92の前端部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。ただし、係止爪116が前壁部48の下面に当接した状態で、一対のリブ118、120が補強部74に対して接触可能に離間し、リブ122が前方突起84に対して接触可能に離間していても構わない。この場合でも同様の効果を奏する。
中央爪部110は、手掛部本体92の車両前後方向中央から突出した突出片124と、突出片124の先端に設けられて上カバー90とは反対側に延出した係止爪126とを有している。突出片124の背面には上述した補強リブ106が設けられている。
中央爪部110は、突出片124が中央孔54に挿入された状態で係止爪126が第2壁部44の下面に当接することにより手掛部32の中央をポケット部本体30に係止する。このとき、突出片124の背面に設けられた補強リブ106が中央規制部70及び中央孔54を構成する壁面に当接する。これにより、中央爪部110の係止爪126が第2壁部44から外れることを効果的に抑えることができると共に手掛部本体92の中央部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。ただし、係止爪126が第2壁部44の下面に当接した状態で、補強リブ106は、中央規制部70及び中央孔54を構成する壁面に接触可能に離間していても構わない。この場合でも同様の効果を奏する。
後方爪部112は、基本的に前方爪部108と同様に構成されている。すなわち、後方爪部112は、上カバー90の後端部から突出した突出片128と、突出片128の先端に設けられて後方に延出した係止爪130と、突出片128に設けられた複数(3つ)のリブ132、134、136とを有している。
突出片128の背面(X1方向の面)に設けられた一対のリブ132、134は、車幅方向に離間した状態で突出片128の基端から係止爪130の先端まで延在している。これらリブ132、134は、係止爪130の先端に向かって幅狭に形成されている。突出片128の側面(Y1方向の面)に設けられたリブ136は、突出片128の基端から係止爪130の先端部まで延在している。このリブ136は、係止爪130の先端部に向かって幅狭に形成されている。
後方爪部112は、突出片128が後方孔56に挿入された状態で係止爪130が後壁部50の下面に当接することにより手掛部32の後方側をポケット部本体30に係止する。このとき、一対のリブ132、134が補強部82に当接するので、後方爪部112の係止爪130が後壁部50から外れることを効果的に抑えることができる。また、後方爪部112のリブ136が後方突起86に当接するので、手掛部本体92の後端部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。ただし、係止爪130が後壁部50の下面に当接した状態で、一対のリブ132、134が補強部82に接触可能に離間し、リブ136が後方突起86に接触可能に離間していても構わない。この場合でも同様の効果を奏する。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用ドア10によれば、ポケット部24の側壁36の内側部位40に取付部60を設けている。すなわち、乗員が車両用ドア10を閉じる際に荷重が作用する内側部位40に取付部60を設けている。これにより、簡易な構成でポケット部24の取付剛性を向上させることができる。
また、ポケット部本体30を構成する第3壁部46の先端に折り曲げ可能な状態で設けられた手掛部32に対応して第2壁部44の上面に取付部60を設けているので、ポケット部24の取付剛性を一層向上させることができる。さらに、この取付部60が設けられた第2壁部44の上面を手掛部32の上カバー90で覆っているので、取付部60を手掛部32で保護することができる。しかも、上カバー90に手掛部本体92を設けているので、乗員が手指を手掛部本体92に引掛け易くすることができる。
本実施形態では、手掛部32の閉状態で手掛部32のうち取付部60に対向する部位に孔部94を形成している。これにより、取付部60と手掛部32とが干渉することを抑制することができる。また、手掛部32の閉状態であってもポケット部24の取付状態を容易に視認することができるので、ポケット部24の取付作業を効率的に行うことができる。
さらに、孔部94は平面視で取付部60よりも大きいため、手掛部32と取付部60との干渉を一層抑制することができる。これにより、例えば、手掛部32を取付部60の形状に合わせて上方に膨出させる必要もないため、手掛部32が大型化することが抑えられる。
しかも、孔部94は、折曲部88の一部を切り欠くように形成しているので、折曲部88の折り曲げを容易に(比較的弱い力で)行うことができる。さらにまた、孔部94をカバー部材28で覆うため、孔部94を介して手掛部32内に異物が侵入することを抑えることができると共に乗員により孔部94を介して取付部60が視認されることを防止することができる。
本実施形態によれば、取付部60とドアアームレスト20とを締結する締結部材26を備えているため、ポケット部24をドアアームレスト20に対して強固に取り付けることができる。また、手掛部32が閉状態であっても、孔部94を介して締結作業を行うことができる。
さらに、締結部材26は、取付部60とドアアームレスト20とを締結した状態で略鉛直方向に延在している。そのため、ポケット部24の取付剛性をさらに向上させることができる。すなわち、手掛部32に車幅方向内方の荷重が作用したとしても、締結部材26が取付部60から抜けることを抑制することができる。
本実施形態において、ポケット部本体30の第2壁部44の上面に手掛部32に覆われた規制壁58(補強部74、76)が立設しているので、規制壁58によって取付部60を保護することができる。
また、規制壁58が手掛部本体92の車幅方向内方の変形を規制するため、手掛部本体92に作用する荷重によって、手掛部本体92が側壁の内側部位に対して車幅方向内方に変位することを抑制することができる。さらにまた、前方規制部68と2つの補強部74、76によって取付部60を囲繞しているので、取付部60を効果的に保護することができる。しかも、取付部60と補強部74とを結ぶ支持壁62と、取付部60と前方規制部68を結ぶ支持壁64と、取付部60と補強部76とを結ぶ支持壁66とを備えているので、取付部60及び規制壁58の剛性を向上させることができる。
本実施形態は、上述した構成に限定されない。例えば、ポケット部24には、孔部94が形成されていなくてもよい。この場合、手掛部32の開状態で締結部材26を取付部60に締め付けることによりポケット部24をドアアームレスト20に対して取り付ければよい。このようなポケット部24において、手掛部32のうち取付部60と対向する部位に逃げ部を形成しておくと、取付部60と手掛部32とが干渉することを抑制することができる。
また、本実施形態に係るポケット部24は、前方爪部108、中央爪部110及び後方爪部112のいずれか1つ又は2つを省略してもよい。この場合、ポケット部24の構成を簡素化することができる。
さらに、取付部60は、第2壁部44の上面に2つ以上設けられていても構わない。取付部60を複数設けると、ポケット部24の取付剛性を一層向上させることができる。
手掛部本体92は、手掛部32の閉状態で車幅方向外方に突出した構成に限定されない。手掛部本体92は、例えば、手掛部32の閉状態で車幅方向内方に窪むように構成しても構わない。このような場合であっても、乗員は手指を手掛部本体92に引掛け易くなる。
例えば、車両用ドア10は、上述したポケット部24に代えて図8の変形例に係るポケット部24aを備えていてもよい。なお、変形例に係るポケット部24aの説明において、上述したポケット部24と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
変形例に係るポケット部24aは、ポケット部本体30aと、ポケット部本体30aに設けられた手掛部32aとを備えている。ポケット部本体30aを構成する第2壁部44は、第1壁部42の前端部まで延在している。また、第2壁部44の後端と鍔部38とを結ぶ後壁部50は、車幅方向内方(Y2方向)に向かって前方(X1方向)に延在している。
第2壁部44の上面には、手掛部32aの変形を規制するための規制壁58aと、ポケット部24aをドアアームレスト20に取り付けるための取付部60と、複数の支持壁62、64、66とが立設されている。規制壁58aは、前方孔52の後方側に隣接して設けられて車幅方向に延在した第1規制部150と、中央孔54と後方孔56との間に設けられて車幅方向に延在した第2規制部152と、後方孔56の前方側に隣接して設けられて後壁部50の延在方向に沿って延在した第3規制部154とを有する。
手掛部32aは、第2壁部44の上面を覆う上カバー90と、上カバー90に設けられた手掛部本体92aとを有している。図8から諒解されるように、手掛部本体92aには、上述したリブ98、100、102、104及び補強リブ106が設けられていない。また、手掛部32aの内面には、手掛部32aをポケット部本体30aに係止するための前方爪部108、中央爪部110a及び後方爪部112が設けられている。
本実施形態では、前方爪部108の係止爪116が前壁部48の下面に当接した状態で、一対のリブ118、120が第1規制部150に当接すると共にリブ122が前方突起84に当接する。これにより、前方爪部108の係止爪116が前壁部48から外れることを効果的に抑えることができると共に手掛部本体92aの前端部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。
中央爪部110aは、突出片124の背面に設けられた一対のリブ156、158を有している。そして、中央爪部110aの係止爪126が第2壁部44の下面に当接した状態で、一対のリブ156、158が中央孔54を構成する壁面に当接する。これにより、中央爪部110aの係止爪126が第2壁部44から外れることを効果的に抑えることができると共に手掛部本体92aの中央部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。
後方爪部112は、第3規制部154の延在方向に対応して延在している。そして、後方爪部112の係止爪130が後壁部50の下面に当接した状態で、一対のリブ132、134が第3規制部154に当接すると共にリブ136が後方突起86に当接する。これにより、後方爪部112の係止爪130が後壁部50から外れることを効果的に抑えることができると共に手掛部本体92aの後端部における車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。
本変形例に係るポケット部24aによれば、手掛部32aの閉状態で、手掛部本体92aの内面が第1規制部150、第2規制部152及び第3規制部154に当接する。これにより、手掛部本体92aの車幅方向内方の変形を抑えることができる。また、本変形例では、手掛部32aの閉状態で、手掛部本体92aの内面が支持壁64に当接する。これにより、手掛部本体92aの車幅方向内方の変形を一層抑えることができる。
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
10…車両用ドア 12…ドアライニング(ドア本体)
20…ドアアームレスト 24、24a…ポケット部
26…締結部材 28…カバー部材
30、30a…ポケット部本体 32、32a…手掛部
36…側壁 40…内側部位
58、58a…規制壁 60…取付部
62、64、66…支持壁 88…折曲部
94…孔部(逃げ部)

Claims (7)

  1. ドア本体の車室側に上方に開口したポケット部を設けた車両用ドアにおいて、
    前記ポケット部の空間を構成する側壁のうち車幅方向内方に位置する内側部位の上面には、当該ポケット部を前記ドア本体に取り付けるための取付部が設けられ、
    前記ポケット部は、
    前記側壁を含むポケット部本体と、
    前記側壁の前記内側部位の上面を覆うように当該内側部位に対して折曲部で折り曲げ可能に設けられた手掛部と、を有し、
    前記手掛部は、前記折曲部が折り曲げられた閉状態で保持され、
    前記取付部は、前記手掛部に対応して設けられた状態で略鉛直方向に延在するボスであり、
    前記手掛部の閉状態で前記手掛部のうち前記取付部と対向する部位には、平面視で前記取付部よりも大きい孔部が形成され、
    前記取付部と前記ドア本体とは、略鉛直方向に延在した締結部材により締結されている、
    ことを特徴とする車両用ドア。
  2. 請求項記載の車両用ドアにおいて、
    前記孔部は、前記折曲部の一部を切り欠くように形成されている、
    ことを特徴とする車両用ドア。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ドアにおいて、
    前記孔部を覆うように設けられたカバー部材をさらに備える、
    ことを特徴とする車両用ドア。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ドアにおいて、
    前記側壁の前記内側部位の上面には、前記手掛部に覆われた規制壁が立設している、
    ことを特徴とする車両用ドア。
  5. 請求項記載の車両用ドアにおいて、
    前記規制壁は、前記手掛部の車幅方向内方への変形を規制する、
    ことを特徴とする車両用ドア。
  6. 請求項4又は5に記載の車両用ドアにおいて、
    前記規制壁は、前記取付部を囲繞するようにして設けられ、
    前記規制壁と前記取付部とを結ぶ支持壁をさらに備える、
    ことを特徴とする車両用ドア。
  7. 請求項1〜5のいずれ1項に記載の車両用ドアにおいて、
    前記取付部には、前記内側部位の上面に設けられた支持壁が結合していることを特徴とする車両用ドア。
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