JP5949293B2 - 車両用内装材 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用内装材に関する。
従来、乗員が把持するためのグリップが設けられた車両用内装材が知られている。このような車両用内装材としては、例えば、下記特許文献1に記載のものを例示することができる。特許文献1には、車両用内装材としてドアトリムが例示され、グリップとしてドアグリップが例示されている。
特開平10−338030号公報
また、グリップとしては、例えば、車室外側の部分を構成するグリップ本体部と、グリップ本体部を車室外側から覆うグリップカバーから構成されたものが知られている。このようなグリップを乗員が車室内側へ引っ張った際には、グリップには、グリップの長手方向に沿った軸を中心として捻れる方向に荷重が作用する場合がある。グリップカバーが捻れる形で変形すると、グリップカバーの周端部と他部材(例えば、ドアトリム本体)との間に隙間が生じ、意匠性が低下する事態が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、グリップカバーの周端部と内装材本体部との間に隙間が生じる事態を抑制可能な車両用内装材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内装材本体部と、前記内装材本体部における車室内側の面に設けられるグリップと、を備えた車両用内装材であって、前記グリップは、当該グリップの車室外側部分を構成するグリップ本体部と、前記グリップ本体部を車室内側から覆い当該グリップの車室内側部分を構成するグリップカバーと、を備え、前記グリップカバーの周端部には、前記内装材本体部に形成された貫通孔に挿通され、前記貫通孔の孔縁部に対して車室外側から係止される係止部が設けられていることに特徴を有する。
本発明によれば、グリップカバーの周端部に設けられた係止部が貫通孔の孔縁部に対して、車室外側から係止されているから、グリップカバーの周端部が車室内側に変位する事態を抑制できる。これにより、例えば、グリップを使用する際に、グリップカバーが車室内側へ引っ張られた場合であっても、グリップカバーの周端部と内装材本体部との間に隙間が生じる事態を抑制できる。この結果、意匠性が低下する事態を抑制することができる。
上記構成において、前記係止部は、前記グリップカバーにおける前記内装材本体部側の面から前記内装材本体部に向かって延設された第1延設部と、前記第1延設部の先端から前記第1延設部に対して屈曲される形で延び、前記貫通孔の前記孔縁部に対して車室外側から係止される第2延設部と、前記第1延設部及び前記第2延設部の双方に跨って延びるリブと、を備えているものとすることができる。
第2延設部を第1延設部に対して屈曲させることで、貫通孔の孔縁部に対して、第2延設部をより確実に係止させることができる。そして、第1延設部及び第2延設部の双方に跨って延びるリブを設けることで、係止部の剛性を高くすることができ、孔縁部への係止が解除される事態をより確実に防止することができる。
また、前記係止部の先端部は、前記貫通孔に対する前記係止部の挿通方向に向かうにつれて前記貫通孔の中心に向かう形で延設された延設面を有しているものとすることができる。
係止部を貫通孔に挿通させる際には、貫通孔の孔縁部に対して、延設面を当接させるようにする。これにより、延設面の延設方向(係止部の挿通方向に向かうにつれて貫通孔の中心に向かう方向)に沿って係止部がガイドされる結果、係止部を容易に貫通孔に挿通させることができる。
本発明によれば、グリップカバーの周端部と内装材本体部との間に隙間が生じる事態を抑制可能な車両用内装材を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアトリムを示す正面図 図1の車両用ドアトリムにおいてグリップカバーを取り外した状態を示す正面図 図1の車両用ドアトリムを示す分解斜視図 図3において、下側グリップ取付部付近を拡大して示す斜視図 グリップカバーの裏面側を示す斜視図 グリップカバーの係止片を示す断面図(図1のA−A線で切断した図に対応) グリップカバーを示す断面図(図1のB−B線で切断した図に対応) 貫通孔に対して係止片を挿通する過程を示す断面図 比較例を示す断面図 比較例において固定爪が撓み変形した状態を示す断面図 比較例においてグリップカバーとトリムボードの間に隙間が生じた状態を示す断面図
本発明の一実施形態を図1ないし図11によって説明する。図1は、本実施形態のドアトリム10(車両用内装材)を示す正面図である。ドアトリム10は、ドアパネルを構成するドアインナパネル(図示せず)に取り付けられることで車両用ドアを構成するものである。
ドアトリム10は、図1に示すように、トリムボード12(内装材本体部、基材)と、トリムボード12に取り付けられるオーナメント15とを主体に構成されている。また、トリムボード12には、インサイドハンドルが取り付けられるインサイドハンドル取付部17などが設けられている。
トリムボード12は、正面視略方形状をなしており、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。なお、トリムボード12の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。また、トリムボード12の表面を覆う形で、表皮材(図示せず)が貼り付けられている。
トリムボード12の下部には、図1に示すように、ドアポケット16やスピーカグリル18などが設けられている。また、ドアトリム10は、図3に示すように、車室内側に張り出す形状をなすアームレスト部19を備えている。また、トリムボード12におけるアームレスト部19の車両前方には、スイッチベース(図示せず)を取り付けるための開口部14が上下方向に貫通する形で形成されている。
トリムボード12の車室内側の面において、車両前後方向の中間位置には、ドアグリップ40(グリップ)が設けられている。ドアグリップ40は、図1に示すように、車両後方(図1の右側)に向かうにつれて下降傾斜する形で延びる長手状をなしている。
ドアグリップ40は、図1及び図2に示すように、グリップ本体部41(グリップベース)と、グリップ本体部41を車室内側から覆うグリップカバー60とから分割構成されている。なお、図2においては、グリップカバー60を図示省略してあり、図3においては、グリップ本体部41を図示省略している。
グリップ本体部41は、ドアグリップ40において車室外側部分を構成するものとされる(図7参照)。グリップ本体部41は、図2に示すように、車両後方(図2の右側)に向かうにつれて下降傾斜する形で延びる長手状をなしている。
ドアグリップ40は、図1及び図3に示すように、トリムボード12の表面に凹設された上側グリップ取付部21及び下側グリップ取付部22に嵌合される形で取り付けられている。
上側グリップ取付部21は、図3に示すように、トリムボード12の車室内側面において、インサイドハンドル取付部17の車両前方となる箇所に凹設され、車室内側に開口されている。この上側グリップ取付部21は、ドアグリップ40の上部が嵌合可能な形状とされる。
また、下側グリップ取付部22は、トリムボード12の車室内側面において、開口部14の下方となる箇所に凹設され、車室内側に開口されている。この下側グリップ取付部22は、ドアグリップ40の下部が嵌合可能な形状とされる。
グリップ本体部41の上部41Aは、図2に示すように、ボルト23Aや複数のビス(図示せず)によって上側グリップ取付部21に固定されている。図3に示すように、ボルト23Aは、上側グリップ取付部21に形成された挿通孔23Bに挿通され、ナット(図示しない)を用いて固定される。ビスは、上側グリップ取付部21に形成された挿通孔23Dに対して挿通される形で取り付けられる。
また、グリップ本体部41の下部41Bは、図2に示すように、ボルト24Aや複数のビス25Aによって下側グリップ取付部22に固定されている。図3及び図4に示すように、ボルト24Aは、下側グリップ取付部22に形成された挿通孔24Bに挿通され、ナット(図示しない)を用いて固定される。ビス25Aは、下側グリップ取付部22に形成された挿通孔25Bに挿通される形で取り付けられる。
グリップ本体部41は、上側グリップ取付部21と下側グリップ取付部22との間を橋渡しする形で設けられている。そして、グリップ本体部41の長手方向における中間部41Dは、車幅方向において、オーナメント15との間に隙間S1を空けて配されている。これにより、乗員は、隙間S1に手を差し入れることで、ドアグリップ40を把持することができる。
グリップカバー60は、図1及び図2に示すように、正面視においてグリップ本体部41と重なる形状をなしており、グリップ本体部41の車室内側の面のほぼ全面を覆う構成とされる。つまり、グリップカバー60は、ドアグリップ40の車室内側部分を構成するものとされる。
グリップカバー60は、図1に示すように、長手状をなし、グリップカバー60の車両前側の部分を主に構成する第1カバー部61と、長手状をなし、グリップカバー60の車両後側の部分を主に構成する第2カバー部62とを備えている。
第2カバー部62は、図5及び図7に示すように、第1カバー部61における車両後側(図7の右側)の壁部61Aを車室内側から覆う形で配されている。図5に示すように、第2カバー部62の車室外側の面からは、複数の係止爪62Aが立設されている。各係止爪62Aや複数のビス62Bによって、第1カバー部61と第2カバー部62とが組み付けられている。
グリップカバー60の裏面には、固定爪46が、グリップカバー60の外周に沿って複数個設けられている。一方、上側グリップ取付部21及び下側グリップ取付部22において各固定爪46と対応する位置には、図3に示すように、固定爪46が挿通可能な固定孔26が貫通形成されている。
各固定爪46は、対応する各固定孔26に挿通された後、固定孔26の孔縁部に係止されることで、トリムボード12(上側グリップ取付部21及び下側グリップ取付部22)に対してグリップカバー60が取り付けられる構成となっている。なお、各固定爪46は、板厚方向において弾性的に撓み変形可能な構成となっており、固定孔26に挿通される際には、撓み変形し、挿通された後に弾性復帰することで、固定孔26の孔縁部に対して車室外側から係止することが可能とされる。
本実施形態において、グリップカバー60を構成する側壁部のうち、車両後側に配される側壁部63の下端部には、図5に示すように、略L字状をなす係止片65(係止部)が立設されている。言い換えると、係止片65は、グリップカバー60の下端部であって車両後端部となる箇所に設けられている。
上述したように、ドアグリップ40の下部は、トリムボード12における下側グリップ取付部22(取付凹部)に嵌合される。図4に示すように、下側グリップ取付部22の内面を構成する壁部のうち、車両後側に配される側壁部27には、車両前後方向に貫通する貫通孔27Aが形成されている。
貫通孔27Aは、係止片65に対応する箇所に設けられており、図4に示すように、略方形状をなしている。係止片65が貫通孔27Aの孔縁部に係止することで、トリムボード12に対してグリップカバー60が浮く事態(グリップカバー60の周端部がトリムボード12から遠ざかる方向に変位する事態)を防止する構成となっている。
次に係止片65の構成について詳しく説明する。グリップカバー60の裏面には、図6に示すように、主壁部64(グリップカバー60の意匠面を主に構成する壁部)と側壁部63とを繋ぐ形で略L字状をなす台座部66が設けられている。係止片65は、台座部66における車室外側の面66A(グリップカバーにおける内装材本体部側の面)に形成されている。
係止片65は、図6に示すように、台座部66における車室外側の面66Aからトリムボード12に向かって延設された第1延設部67と、第1延設部67の先端から車両後側に屈曲される形で延びる第2延設部68とを有している。図6に示すように、第1延設部67及び第2延設部68によって、略L字状をなす片部が構成されている。第2延設部68は、貫通孔27Aに対して車両前側から挿通され、貫通孔27Aの孔縁部28に対して車室外側から係止されている。
第2延設部68の先端部からは、第2延設部68の延設方向に対して傾斜する傾斜壁部69が延設されている。傾斜壁部69における車両後側の面は、車両後方に向かうにつれて、車室外側に向かう形で延設された延設面69Aとされる。言い換えると、延設面69Aは、貫通孔27Aに対する第2延設部68の挿通方向に向かうにつれて貫通孔27Aの中心R1に向かう形で延設されている。なお、図6においては、貫通孔27Aに対する第2延設部68の挿通方向を矢線P1で示してある。
また、係止片65は、係止片65の剛性を高くするためのリブ70(補強リブ)を有している。リブ70は、係止片65において、トリムボード12に対する当接面とは反対側の面に形成されている。リブ70は、第1延設部67及び第2延設部68の双方に跨って(亘って)延びている。また、リブ70の一端部は、傾斜壁部69に連結され、リブ70の他端部は、台座部66に連結されている。
このようなリブ70を設けることで、係止片65の剛性を高くすることができ、リブ70が撓む事態を抑制することが可能となっている。なお、本実施形態では、図5に示すように、係止片65に2つのリブ70が形成されており、2つのリブ70は、係止片65の幅方向に沿って並列されている。
図4に示すように、車室内側に開口された下側グリップ取付部22の開口端において、貫通孔27Aの孔縁部28付近の部分は、車室外側に低い段差部29とされる。この段差部29には、図6及び図7に示すようにグリップカバー60の周端部が嵌合される構成となっている。段差部29にグリップカバー60の周端部を嵌合させることで、グリップカバー60とトリムボード12との見切り部(境界部分)の意匠性を高くすることができる。
なお、孔縁部28は、段差部29の一部によって構成されている。このため、図6に示すように、孔縁部28の端面は、グリップカバー60の周端(側壁部63)よりも、わずかに内側に配されている。これに対応して、係止片65は、グリップカバー60の周端(側壁部63)よりもわずかに内側に配されており、孔縁部28に係止することが可能な構成となっている。
次に、グリップカバー60をトリムボード12に取り付ける際の作用について説明する。取り付けを行う作業者は、まず、グリップカバー60の係止片65を貫通孔27Aの孔縁部28に対して係止させる。具体的には、係止片65の第2延設部68を貫通孔27Aに対して車室前側から挿通させる。
貫通孔27Aに第2延設部68を挿通させる際には、図8に示すように、係止片65の延設面69Aを孔縁部28に当接させるようにする。これにより、孔縁部28に対して、係止片65の延設面69Aが摺動することで、第2延設部68が貫通孔27Aに挿通されつつ、貫通孔27Aの中心側へ向かうようにガイドされる。つまり、延設面69Aは、貫通孔27Aに対する係止片65(第2延設部68)の挿通をガイドするためのガイド面とされる。
これにより、貫通孔27Aに第2延設部68を挿通させる作業を容易に行うことができる。そして、貫通孔27Aに第2延設部68が挿通されることで、孔縁部28に対して、第2延設部68が車室外側から係止される。
貫通孔27Aに第2延設部68が挿通された後、グリップカバー60に設けられた各固定爪46を対応する各固定孔26に対してそれぞれ取り付ける。これにより、トリムボード12に対するグリップカバー60の取付が完了する。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、グリップカバー60の周端部に設けられた係止片65が貫通孔27Aの孔縁部28に対して、車室外側から係止されているから、グリップカバー60の周端部が車室内側に変位する事態を抑制できる。これにより、例えば、ドアグリップ40を使用する際(車両用ドアを閉じる際など)に、グリップカバー60が車室内側へ引っ張られた場合であっても、図7に示すように、グリップカバー60の周端部とトリムボード12との間に隙間が生じる事態を抑制できる。この結果、意匠性が低下する事態を抑制することができる。
また、係止片65は、グリップカバー60における車室外側の面66Aからトリムボード12に向かって延設された第1延設部67と、第1延設部67の先端から第1延設部67に対して屈曲される形で延び、貫通孔27Aの孔縁部28に対して車室外側から係止される第2延設部68と、第1延設部67及び第2延設部68の双方に跨って延びるリブ70と、を備えている。
第2延設部68を第1延設部67に対して屈曲させてやり、係止片65を略L字状をすることで、貫通孔27Aの孔縁部28に対して、第2延設部68をより確実に係止させることができる。そして、第1延設部67及び第2延設部68の双方に跨って延びるリブ70を設けることで、係止片65の剛性を高くすることができる。これにより、係止片65が撓むなどして孔縁部28に対する係止が解除される事態をより確実に防止することができる。
上記の効果について、図9ないし図11を用いて詳しく説明する。図9ないし図11は、グリップカバー60の比較例を示す図である。この比較例においては、図9に示すように、係止片65の代わりとして、固定爪6が貫通孔27Aの孔縁部28に係止されている。
このような固定爪6は、一般的に取り付け時には撓み変形させることを前提としているから、その板厚方向に撓み変形が可能な構成とされる。このため、固定爪6が貫通孔27Aの孔縁部28に係止された構成において、乗員がグリップカバー60を車室内側に引っ張った場合には、グリップカバー60が捻じれ、固定爪6は、トリムボード12から遠ざかる方向に引っ張られる。この結果、固定爪6は、図10に示すように、撓み変形してしまう。この結果、孔縁部28に対する固定爪6の係止が解除されることが懸念される。これにより、図11に示すように、グリップカバー60の周端部が車室内側に変位する結果、グリップカバー60とトリムボード12との間に隙間S2が生じてしまい意匠性が低下する。
この点、本実施形態の係止片65は、固定爪6のように撓み変形することを前提としたものではないため、剛性が高く撓み変形する事態を抑制することができる。また、係止片65は、リブ70を備えてあるため、その剛性はより高いものとなっている。その結果、グリップカバー60が車室内側に引っ張られた場合であっても、孔縁部28に対する係止片65の係止が解除されることがなく、グリップカバー60の周端部が車室内側に変位する事態をより確実に抑制することができる。
また、係止片65の傾斜壁部69(係止片の先端部)は、貫通孔27Aに対する第2延設部68の挿通方向に向かうにつれて貫通孔27Aの中心R1に向かう形で延設された延設面69Aを有している。
係止片65を貫通孔27Aに挿通させる際には、貫通孔27Aの孔縁部28に対して、延設面69Aを当接させるようにする。これにより、延設面69Aの延設方向(係止部の挿通方向に向かうにつれて貫通孔の中心に向かう方向)に沿って係止片65がガイドされる結果、第2延設部68を容易に貫通孔27Aに挿通させることができる。
また、本実施形態のグリップカバー60においては、車両後端部及び下端部となる箇所に係止片65が設けられている。乗員がドアグリップ40の把持部40A(長手方向における中間部、図1参照)を把持して、車両用ドアを車室内側に閉じる際には、ドアグリップ40には、その長手方向に沿う軸を中心として捻じれる方向に荷重が作用する。具体的には、グリップカバー60の周端部のうち、車両後部側の周端部が車室内側へ変位する方向に荷重が作用する。
ここで、グリップカバー60において車両後端部及び下端部は、ドアグリップ40における把持部40Aから最も遠い箇所となるから、ドアグリップ40が捻じれた場合には、特に変形し易い箇所となる。つまり、本実施形態においては、グリップカバー60を用いて車両用ドアを閉じる際に、特に変形しやすい箇所(車両後端及び下端となる箇所)に係止片65を設けることでグリップカバー60の変形を効果的に抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、車両用内装材としてドアトリム10を例示し、グリップとしてドアグリップ40を例示したが、これらの構成に限定されない。車両用内装材としては、例えば、ルーフトリムを例示することができる。また、内装材本体部として、例えば、ルーフトリムを構成する基材を例示することができ、グリップとしては、例えば、ルーフトリムの基材に設けられたアシストグリップを例示することができる。
(2)上記実施形態では、トリムボード12とグリップ本体部41とが別部材である構成を例示したが、これに限定されない。トリムボード12とグリップ本体部41とを一体部品として形成してもよい。また、上記実施形態において、グリップ本体部41とグリップカバー60とを一対部品として形成してもよい。また、グリップカバー60の一部(例えば、固定爪など)をグリップ本体部41に取り付ける構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、係止部としてL字状をなす係止片65を例示したが、これに限定されない。係止部の形状はL字状に限定されず適宜変更可能である。例えば、係止部として鉤状をなすものとしてもよい。また、グリップカバー60における係止片65の形成箇所も上記実施形態で例示した箇所に限定されず適宜変更可能である。
(4)上記実施形態では、グリップカバー60に対して、係止片65を一箇所のみ設けた構成を例示した。係止片65の形成個数は、一つに限定されず適宜変更可能である。しかしながら、トリムボード12に対するグリップカバー60の組み付けやすさを考慮した場合には、上記実施形態のように、係止片65を一箇所のみに設け、それ以外の箇所は、撓み変形可能な固定爪46によってトリムボード12に固定することが好ましい。
10…ドアトリム(車両用内装材)、12…トリムボード(内装材本体部)、27A…貫通孔(内装材本体部に形成された貫通孔)、28…貫通孔の孔縁部、40…ドアグリップ(グリップ)、41…グリップ本体部、60…グリップカバー、65…係止片(係止部)、66A…台座部における車室外側の面(グリップカバーにおける内装材本体部側の面)、67…第1延設部、68…第2延設部、69…傾斜壁部(係止部の先端部)、69A…延設面、70…リブ

Claims (2)

  1. 内装材本体部と、前記内装材本体部における車室内側の面に設けられるグリップと、を備えた車両用内装材であって、
    前記グリップは、当該グリップの車室外側部分を構成するグリップ本体部と、前記グリップ本体部を車室内側から覆い当該グリップの車室内側部分を構成するグリップカバーと、を備え、
    前記グリップカバーの周端部には、前記内装材本体部に形成された貫通孔に挿通された後、前記貫通孔の孔縁部に対して車室外側から係止される係止部が設けられており、
    前記係止部は、
    前記グリップカバーにおける前記内装材本体部側の面から前記内装材本体部に向かって延設された第1延設部と、
    前記第1延設部の先端から前記第1延設部に対して屈曲される形で延び、前記貫通孔の前記孔縁部に対して車室外側から係止される第2延設部と、
    前記第1延設部及び前記第2延設部の双方に跨って延びるリブと、を備え、
    前記グリップカバーは、長手状をなしており、
    前記第2延設部は、前記グリップカバーの長手方向と直交する方向に沿って延びており、
    さらに、前記グリップカバーは、
    車室内側を向く意匠面を有する主壁部と、
    前記主壁部の周端から前記内装材本体部側に延びる側壁部と、
    前記主壁部における前記内装材本体部側の面に設けられると共に前記主壁部と前記側壁部とを繋ぐ台座部と、を備え、
    前記係止部は、前記台座部における前記内装材本体部側の面に設けられている車両用内装材。
  2. 前記係止部の先端部は、前記貫通孔に対する前記係止部の挿通方向に向かうにつれて前記貫通孔の中心に向かう形で延設された延設面を有している請求項1に記載の車両用内装材。
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