JP5814166B2 - 媒体供給装置 - Google Patents

媒体供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5814166B2
JP5814166B2 JP2012053662A JP2012053662A JP5814166B2 JP 5814166 B2 JP5814166 B2 JP 5814166B2 JP 2012053662 A JP2012053662 A JP 2012053662A JP 2012053662 A JP2012053662 A JP 2012053662A JP 5814166 B2 JP5814166 B2 JP 5814166B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
medium
rollers
feeding
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012053662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013184819A (ja
Inventor
本 悟
悟 本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PFU Ltd filed Critical PFU Ltd
Priority to JP2012053662A priority Critical patent/JP5814166B2/ja
Priority to CN201310016973.XA priority patent/CN103303711B/zh
Priority to US13/748,304 priority patent/US8998200B2/en
Publication of JP2013184819A publication Critical patent/JP2013184819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5814166B2 publication Critical patent/JP5814166B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H9/00Registering, e.g. orientating, articles; Devices therefor
    • B65H9/002Registering, e.g. orientating, articles; Devices therefor changing orientation of sheet by only controlling movement of the forwarding means, i.e. without the use of stop or register wall
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2403/00Power transmission; Driving means
    • B65H2403/40Toothed gearings
    • B65H2403/48Other
    • B65H2403/483Differential gearing

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

本発明は、媒体供給装置に関する。
積層された複数の媒体から1つずつ分離して媒体を順次給送する構成の媒体供給装置において、例えば媒体を送り出すローラ間の圧力荷重の不均一や片あたりなどの影響により、媒体が斜行姿勢で送られる状態、所謂スキューが発生する場合がある。
スキューを補正する技術として、例えば特許文献1には、複数のセンサ情報に基づきスキュー発生を検知すると、媒体をフィードローラに突き当ててスキューを補正する技術が記載されている。また、特許文献2には、検出したスキュー量に応じて、媒体を基準ガイドに突き当てるための斜行ローラを駆動させることでスキューを補正する技術が記載されている。
特開2005−187113号公報 特開平11−189355号公報
しかしながら、例えば特許文献1に記載の技術では、媒体の突き当て時に媒体を停止させるなどスキュー補正のために専用の制御が必要であり、処理速度や生産性が低下する虞があった。また、特許文献2に記載の技術では、スキュー量を検出する手段や、媒体を基準ガイドに突き当てるための斜行ローラなど、特別な部材を設けることによるコストアップや装置の大型化や複雑化という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、低コストかつ簡易な構成で媒体のスキュー状態を低減できる媒体供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る媒体供給装置は、媒体を搬送方向に搬送する給送ローラと、1つの軸まわりに回転可能に配置され、前記給送ローラに接圧して、前記給送ローラとの間に進入した前記媒体に搬送負荷を作用させる、複数のローラを有するブレーキローラと、前記ブレーキローラの複数のローラを軸方向で二分したときの一方のローラと他方のローラにより前記媒体に作用する前記搬送負荷が均一となるよう、前記一方のローラと前記他方のローラとの間に回転差を発生させる回転差発生手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記の媒体供給装置において、前記回転差発生手段が、前記ブレーキローラの前記一方のローラと前記他方のローラとの間に設けられるディファレンシャルギヤであることが好ましい。
また、上記の媒体供給装置において、前記回転差発生手段が、前記ブレーキローラの前記複数のローラに個別に接続されるトルクリミッタであることが好ましい。
また、上記の媒体供給装置は、前記給送ローラの搬送方向における下流側に配置された搬送ローラを備え、前記給送ローラが、1つの給送軸に伝達された単一の駆動源からの回転力により回転し、媒体を搬送方向に搬送する少なくとも2つのローラを有し、前記給送ローラが有するローラのそれぞれと前記給送軸との間には、前記給送ローラが前記媒体を搬送方向に搬送する搬送回転方向に回転することを許容し、かつ前記搬送回転方向と逆回転方向への回転を規制する回転規制手段が個別に配置され、前記駆動源により、前記給送ローラの周速度を前記搬送ローラの周速度より相対的に遅く制御可能であることが好ましい。
また、上記の媒体供給装置において、前記ブレーキローラの前記軸方向の全幅が、前記媒体の最小設定サイズの幅より小さいことが好ましい。
本発明に係る媒体供給装置は、媒体にスキューが発生した場合には、ブレーキローラの各ローラが受けるトルクが異なるため、回転差発生手段によってローラ間に回転差が発生するので、媒体のスキューが低減されるという効果を奏する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置のブレーキローラの概略構成を示す平面図である。 図3は、以下の図4〜6の平面図に示す要素の位置関係を説明するための断面図である。 図4は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置によるスキューの低減動作について説明するための平面図である。 図5は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置によるスキューの低減動作について説明するための平面図である。 図6は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置によるスキューの低減動作について説明するための平面図である。 図7は、本発明の第二実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図である。 図8は、本発明の第二実施形態に係る媒体供給装置のブレーキローラの概略構成を示す平面図である。 図9は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図である。 図10は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置を図9に示す矢印B1の方向からみたときの概略構成を示す平面図である。 図11は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。 図12は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。 図13は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。 図14は、本発明の第三実施形態によるスキュー連鎖の抑制効果を説明するためのグラフである。 図15は、本発明の第四実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図である。 図16は、本発明の第四実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。 図17は、本発明の第四実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。 図18は、本発明の第四実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。 図19は、本発明の第五実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図である。
以下に、本発明に係る媒体供給装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
[第一実施形態]
図1〜6を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
まず、図1,2を参照して、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置の構成について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図であり、図2は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置のブレーキローラの概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る媒体供給装置1は、積層された複数のシート状の媒体Sから1枚ずつ分離して供給する装置である。媒体供給装置1は、例えば、イメージスキャナ、複写機、ファクシミリ、文字認識装置等の画像読取装置やプリンタ等の画像形成装置などに搭載される自動給紙機構(Auto Document Feeder:ADF)に適用される。本実施形態では、その一例として、媒体供給装置1が画像読取装置10に搭載されてシート状の媒体Sを分離搬送する場合について説明する。シート状の媒体Sとは、例えば、原稿や名刺等のシート状の読み取り対象物や印刷用紙、枚葉紙等のシート状の被記録媒体を含む。
媒体供給装置1は、複数種のサイズの媒体を供給可能であり、これらの複数種のサイズの媒体に対して、搬送方向に直交する幅方向の媒体の中央位置を基準位置として給紙する中央給紙基準方式をとるものである。図1に示すように、媒体供給装置1は、媒体を搬送方向に搬送する搬送路上に、給送ローラ2と、ブレーキローラ3と、搬送ローラ4とを備え、さらに制御装置7を備えている。
給送ローラ2は、図示しないホッパに積層されている複数の媒体Sのうち、搬送対象となる最下端の1枚の媒体S1を搬送方向に繰り出すためのローラである。給送ローラ2は、搬送方向に略直交に配置された給送軸21と、この給送軸21の周囲に設けられた2つのローラ22a,22bとを備える。給送軸21は、媒体の搬送路より下方に配置され、制御装置7により制御されるモータ8の動作によって回転駆動される。
給送ローラ2のローラ22a,22bは、搬送方向と略直交する方向に、媒体搬送中心Cを挟んで配置されている(図10参照)。ローラ22a,22bは、例えば内層に発泡ゴムなどのニップ幅を形成しやすい軟らかい材料を用いて円柱状に形成されており、積層された媒体Sのうち最も給送ローラ2側にある1枚の媒体S1と、その周面で接触可能である。すなわち、ローラ22a,22bは、単一の駆動源であるモータ8から給送軸21に伝達された駆動力により回転することで、その周面で接触している搬送対象の媒体S1を搬送方向に搬送することができる。
ブレーキローラ3は、図示しないホッパに積層されている複数の媒体Sのうち、搬送対象となる1枚の媒体S1以外の媒体が搬送方向に繰り出されるのを防止するためのローラである。ブレーキローラ3は、給送ローラ2と対向して設けられ、給送ローラ2に接圧している。なお、本実施形態では、「接圧」とは任意の接触圧力で押圧する状態を意味するものである。
図1,2に示すように、ブレーキローラ3は、搬送方向に略直交に配置された軸31と、この軸31の周囲に設けられた2つのローラ32a,32bとを備える。ローラ32a,32bは、搬送方向と略直交する方向に、媒体搬送中心Cを挟んで配置されている。ローラ32a,32bは、例えば内層に発泡ゴムなどのニップ幅を形成しやすい軟らかい材料を用いて円柱状に形成されている。
ブレーキローラ3のローラ32a,32bは、給送ローラ2のローラ22a,22bに接圧している。これにより、ブレーキローラ3のローラ32aと給送ローラ2のローラ22aとの間、また、ブレーキローラ3のローラ32bと給送ローラ2のローラ22bとの間には、両ローラの接触面であるニップが形成されている。媒体Sは、給送ローラ2とブレーキローラ3との間のニップを通過して搬送方向の下流側に給送される。ニップの搬送方向の長さであるニップ幅N(図4参照)は、ブレーキローラ3の給送ローラ2への接圧の度合いによって調整可能である。
ブレーキローラ3は、所定の従動回転トルク以上のトルクを受けるときには給送ローラ2の回転にしたがって従動回転可能であり、かつ、従動回転トルクより小さいトルクを受けるときには所定の回転負荷を発生するよう構成されている。このような構成は、具体的には、軸31が駆動軸であり軸31が搬送方向とは逆方向に回転することで負荷を発生させるFRR方式や、軸31が逆回転しない簡易FRR方式を適用することで実現することができる。
ニップに1枚の媒体のみが進入している場合には、ブレーキローラ3は従動回転トルク以上のトルクを受けて従動回転するが、他の媒体も一緒に重送されニップに進入した場合には、ニップの摩擦係数が相対的に小さくなるため、ブレーキローラ3は回転負荷を発生させて、給送ローラ2側の搬送対象の媒体S1以外でニップに進入した媒体を搬送対象の媒体S1に対して相対移動させて分離し、搬送対象の媒体S1のみをニップから送り出し、他の媒体はニップの中に保持することで、搬送対象となる1枚の媒体S1以外の媒体が搬送方向に繰り出されるのを防止する。
また、ブレーキローラ3は、図2に示すように軸31方向の全幅L(ローラ外寸)が、媒体Sの最小設定サイズの幅より小さく設けられており、媒体供給装置1が対象とする全てのサイズの媒体Sに対して、ブレーキローラ3のローラ32a,32bの両方と接触可能となるよう構成されている。
そして、特に本実施形態では、ブレーキローラ3のローラ32a,32bにより媒体に作用する搬送負荷が均一となるようローラ32a,32bの間に、ローラ32a,32bのそれぞれの回転数の差異(以下「回転差」と記載する)を発生させる回転差発生手段として、ローラ32a,32bに個別にトルクリミッタ11a,11b(以降では2つのトルクリミッタ11a,11bを纏めて「トルクリミッタ11」とも記載する)が接続されている。つまり、ブレーキローラ3のローラ32a,32bは、個々が受けるトルクに応じて、給送ローラ2に従動回転するか、または、回転負荷を発生させるかを独立して動作することができる。
搬送ローラ4は、給送ローラ2の搬送方向における下流側に配置され、給送ローラ2を通過した媒体S1をさらに搬送方向下流側に搬送する。搬送ローラ4は、モータ9により回転駆動する駆動ローラと、駆動ローラと接圧して従動回転する従動ローラとを有する。媒体S1はこの駆動ローラと従動ローラとの間を通り搬送方向の下流側へ搬送される。
搬送ローラ4の下流側には、画像読取装置10の画像読取部5が配置されている。搬送ローラ4により媒体S1が画像読取部5の読取位置まで搬送されると、画像読取部5は、媒体S1の読取走査を行い媒体の画像データを生成する。
画像読取部5の下流側には、さらに排出ローラ6が配置されている。排出ローラ6は、画像読取部5による読取走査が行われた媒体を下流に排出する。排出ローラ6は、モータ9により回転駆動する駆動ローラと、駆動ローラと接圧して従動回転する従動ローラとを有する。すなわち搬送ローラ4と排出ローラ6とは共通のモータ9により回転可能に構成されている。
制御装置7は、媒体供給装置1及び画像読取装置10の各部を制御するものである。図1に示すように、制御装置7は、モータ8及びモータ9に接続されており、モータ8が接続される給送ローラ2、モータ9が接続される搬送ローラ4及び排出ローラ6の回転駆動を制御する。また、制御装置7は、図1には図示しないが画像読取部5にも接続されており、画像読取部5による画像読取動作を制御する。
制御装置7は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などを有するコンピュータである。上述した制御装置7の各機能の全部または一部は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、RAMやROMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
次に、図3〜6を参照して、本実施形態に係る媒体供給装置の動作について説明する。図3は、以下の図4〜6の平面図に示す要素の位置関係を説明するための断面図であり、図4〜6は、本発明の第一実施形態に係る媒体供給装置によるスキューの低減動作について説明するための平面図である。
図3は、図1の媒体供給装置1のうちブレーキローラ3周辺を拡大し、積層される媒体Sのうち、一番下にあり搬送対象である1枚目の媒体S1と、媒体S1の直上に積層され媒体S1の次の搬送対象である2枚目の媒体S2のみを図示した模式図であり、図4〜6は、図3の模式図を矢印Aで示す方向から見た図である。つまり、図4〜6は、図の奥行き方向では、一番手前にブレーキローラ3、その次に媒体S2、さらに奥に媒体S1が図示されている。なお、図4〜6では給送ローラ2の図示は省略されている。図3〜6では、媒体Sの搬送方向は図の下向きであり、図の上方から下方に向かって媒体Sが搬送されている。
図4に示すように、媒体Sの幅方向が搬送方向に略直交している場合、ブレーキローラ3のニップには媒体S1のみが進入しており、媒体S2はその上流側にある。つまり、媒体S1には、ブレーキローラ3の左右2つのローラ32a,32bによる負荷が均等にかかっている。
ここで、ホッパ上の二枚目の媒体S2が傾いてセットされている場合を考える。この場合、図5に示すように、媒体S2の進行方向に傾斜している側の一部がニップに進入し、ブレーキローラ3と媒体S1との間に介在する。このとき、媒体S1は、ブレーキローラ3の各ローラ32a,32bごとに、直接接触できる面積が異なる。媒体S2が多くニップに進入しているほうのローラ32aは、相対的に媒体S1との接触面積が小さくなる。
媒体S1は、ブレーキローラ3のローラ32a、32bごとに、ローラ32a、32bの周面と、媒体S2と異なる割合で接触している。ローラ32a、32bの周面の材料は主にゴム材料などから形成され、また、媒体S1,S2は主に紙であり、材料が異なるので、媒体S2と媒体S1との間の摩擦係数μ1、すなわち紙材料同士の摩擦係数と、ローラ32a,32bと媒体S1との間の摩擦係数μ2、すなわちゴム材料と紙材料との間の摩擦係数とは異なり、一般にμ1<μ2の関係となる。
媒体S1は、ブレーキローラ3がより多く露出しているほうが、ニップ全体の摩擦係数μが大きくなるためブレーキローラ3側から受ける負荷が大きくなる。一方、ブレーキローラ3の露出が少ないほうが、ニップ全体の摩擦係数μが小さくなるためブレーキローラ3側から受ける負荷が小さくなる。したがって、このとき媒体S1は、ブレーキローラ3の左右のローラ32a、32bから受ける負荷がアンバランスな状態となる。
この状態を、ブレーキローラ3から見た場合、ニップに媒体S2が深く入ったほうのローラ32aでは、媒体S1と媒体S2との接触面積が大きいため、ニップ全体の摩擦係数μが小さく、ローラ32aから見た負荷が小さくなる。一方、ニップへの媒体S2の進入が浅いほうのローラ32bでは、媒体S1との接触面積が大きいため、ニップ全体の摩擦係数μが大きく、ローラ32bから見た負荷が大きくなる。
ブレーキローラ3の2つのローラ32a、32bには、それぞれトルクリミッタ11a,11bが個別に入っているので、ローラ32a、32bが受ける負荷に応じて、搬送方向と逆方向にローラ32a、32bを戻す(回転させる)量は異なるものとなる。図6に示す例では、負荷が大きいローラ32bは回転(戻し量)が小さくなり、負荷が小さいローラ32aは回転(戻し量)が大きくなる。
これにより、傾いてセットされていた媒体S2は、ブレーキローラ3の左右のローラ32a,32bの回転差により、ローラ32a,32bが受ける負荷の偏差が解消されて略均等となるまで、図6に示すように傾きを低減する方向に回転する。この結果、媒体S2のスキュー状態が軽減される。
本実施形態の媒体供給装置1は、媒体S1を搬送方向に搬送する給送ローラ2と、1つの軸31まわりに回転可能に配置され、給送ローラ2に接圧して、給送ローラ2との間に進入した媒体S2に搬送負荷を作用させるローラ32a,32bを有するブレーキローラ3を備える。また、ブレーキローラ3のローラ32a,32bにより媒体Sに作用する搬送負荷が均一となるよう、ローラ32aとローラ32bとの間に回転差を発生させる回転差発生手段として、ローラ32a,32bに個別に接続されるトルクリミッタ11a,11bを備える。
この構成により、媒体Sにスキューが発生した場合には、ブレーキローラ3のローラ32a,32bが受けるトルクが異なるため、ローラ32a,32bに個別に接続されるトルクリミッタ11a,11bによってローラ32a,32b間に回転差が発生するので、図4〜6を参照して説明したように、媒体Sのスキューが低減される。また、ブレーキローラ3の各ローラ32a,32bに個別にトルクリミッタ11a,11bを設置するだけでよく、高コストの専用部材や制御手法が不要である。したがって、本実施形態の媒体供給装置1は、低コストかつ簡易な構成で媒体Sのスキュー状態を低減できる。
[第二実施形態]
次に、図7,8を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。図7は、本発明の第二実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図であり、図8は、本発明の第二実施形態に係る媒体供給装置のブレーキローラの概略構成を示す平面図である。
図7,8に示すように、本実施形態の媒体供給装置1aは、ブレーキローラ3のローラ32a,32bの間にディファレンシャルギヤ12が設けられている点で、第一実施形態の媒体供給装置1と異なるものである。
ディファレンシャルギヤ12は、例えば2対のカサ歯車から構成され、ローラ32a,32bが受けるトルクに差異があるときに、両者に回転数差をもたせて負荷を同等にするものである。つまり、ディファレンシャルギヤ12も、第一実施形態のトルクリミッタ11a,11bと同様に、媒体Sに作用する搬送負荷が均一となるようローラ32a,32bの間に回転差を発生させることができる。
したがって、本実施形態の媒体供給装置1aは、図4〜6を参照して説明した第一実施形態の媒体供給装置1と同様の動作を実施することが可能であるので、第一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第三実施形態]
次に、図9〜14を参照して本発明の第三実施形態を説明する。
まず、図9,10を参照して、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置の構成について説明する。図9は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図であり、図10は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置を図9に示す矢印B1の方向からみたときの概略構成を示す平面図である。
図9,10に示すように、本実施形態の媒体供給装置1bは、(1)給送ローラ2のローラ22a,22bにワンウェイクラッチ14a,14bを備える点、(2)搬送ローラ4の下流に媒体を検知する媒体センサ13を備え、制御装置7が媒体センサ13による検知に応じて給送ローラ2の回転を停止する点で、上記の実施形態と異なるものである。
給送ローラ2は、図10に示すように、給送軸21方向の全幅L1が、媒体Sの最小設定サイズの幅より小さく設けられており、媒体供給装置1bが対象とする全てのサイズの媒体Sに対して、給送ローラ2のローラ22a,22bの両方と接触可能となるよう構成されている。
また、給送ローラ2は、図10に示すように、給送ローラ2の給送軸21方向の全幅をL1、ローラ22a,22bのそれぞれの幅をL2、給送ローラ2のローラ数をn(本実施形態ではn=2)として、
n・L2/L1≦0.95
の条件を満たすように設けられており、給送ローラ2の2つのローラ22a,22bの間に適切に間隙を設けることができるよう構成されている。これによりローラ22a,22bの内側面同士が接触するのを防止でき、ローラ22a,22bが個別の回転動作をとることがローラ22a,22b同士の接触により妨げられるのを防止することができる。
図9,10に示すように、給送ローラ2の2つのローラ22a,22bのそれぞれと給送軸21との間には、ワンウェイクラッチ14a,14b(回転規制手段)が個別に設けられている。ワンウェイクラッチ14a、14bは、ローラ22a,22bが搬送対象の媒体S1を搬送方向に搬送する搬送回転方向に回転することを許容し、かつ搬送回転方向と逆回転方向への回転を規制するよう配置されている。
すなわち、給送ローラ2のローラ22a,22bは、単一の駆動源であるモータ8から給送軸21に伝達された駆動力により一体回転可能であり、かつ、それぞれに設けられたワンウェイクラッチ14a,14bによって回転または停止の動作を個別に行うことができるよう構成されている。
ワンウェイクラッチ14a、14bの具体的な構成としては、例えば、ローラ式、カム式、コイルバネ式、ラチェット式、スプラグ式などの構成を適用することができる。また、ワンウェイクラッチ14a,14bの軸方向両側に、焼結軸受、樹脂軸受、ボールベアリングなどの支持部材を配置し、ワンウェイクラッチ14a,14bに掛かるラジアル荷重を支持する構成としてもよい。
なお、給送ローラ2は、一般的に消耗品であり、使用に伴い適宜交換される。給送ローラ2の交換単位としては、例えば(1)給送軸21、ローラ22a,22b、及び給送軸21とモータ8とを連結するギヤを含む駆動ギヤ軸一体型、(2)ローラ22a,22bがワンウェイクラッチ14a,14bを内部に備えた状態で一体的に形成され、給送軸21と分離可能なローラ一体型、(3)ローラ22a,22bがワンウェイクラッチ14a,14bをそれぞれ内部に備えた状態で、給送軸21と個別に分離可能なローラ一輪型(ワンウェイクラッチ包含)、(4)個々のローラ22a,22bがワンウェイクラッチ14a,14bと分離可能なローラ一輪型(ワンウェイクラッチは別)、などが挙げられる。
図9に示すように、媒体センサ13は、媒体S1の搬送経路上に配置され、媒体S1の先端の通過を検出する。媒体センサ13は、搬送ローラ4より搬送方向の直後に配置されている。本実施形態では、媒体センサ13は媒体S1の搬送路をはさんだ状態で一対配置されており、媒体S1の厚さ方向に沿って互いに対向している。そして、この対向するセンサの間を媒体S1が通過したことを検出する。なお、媒体センサ13は、媒体Sが搬送ローラ4に進入したことを検出できれば、搬送ローラ4の上流など任意の位置に配置してもよい。
制御装置7は、媒体センサ13により媒体S1の先端の通過を検知されたときに、媒体S1が搬送ローラ4に到達したものとして、モータ8の動作を停止させ、給送ローラ2の回転を停止する制御を実施する。また、制御装置7は、画像読取部5により読み取られた媒体S1の画像データを保持する。さらに、制御装置7(補正手段)は、画像読取部5により読み取られた媒体S1の画像の傾斜を補正する画像処理を行うよう構成することもできる。
次に、図11〜13を参照して、本実施形態に係る媒体供給装置の動作について説明する。図11〜13は、本発明の第三実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。
図11〜13には、図9の給送ローラ2及び搬送ローラ4を、ブレーキローラ3側(図9に示す矢印B2の方向)から見た図が示されている。図11〜13では、媒体Sの搬送方向は図の下向きであり、図の上方から下方に向かって媒体Sが搬送される。また、積層される媒体Sのうち、一番下にあり搬送対象である1枚目の媒体S1と、媒体S1の直上に積層され媒体S1の次の搬送対象である2枚目の媒体S2のみが図示されている。すなわち、図11〜13には、図の奥行き方向において、一番手前に媒体S2、その次に媒体S1、さらに奥に給送ローラ2及び搬送ローラ4が階層的に図示されている。
図11〜13に示す動作の初期状態としては、給送ローラ2は、モータ8により媒体S1を搬送方向に送り出す方向に回転駆動されており、ローラ22a,22bも回転駆動されている。給送ローラ2より搬送方向の下流側にある搬送ローラ4も、モータ9により媒体S1を搬送方向に送り出す方向に回転駆動されている。このとき、搬送対象の媒体S1に、例えばローラ間の圧力荷重の不均一や片あたりなどの影響により、図11に示すように斜行姿勢で送られる状態、所謂スキューが発生し、媒体S1がスキューを生じたまま給送ローラ2に挿入される状況を考える。
媒体S1が給送ローラ2に挿入されると、給送ローラ2は、2つのローラ22a,22bの外周面により、挿入された媒体S1と直接接触する。図11に示すように、媒体S1は、接触する給送ローラ2の回転駆動によって、給送ローラ2の各ローラ22a,22bの外周面から搬送方向へ摩擦力を受けて、この摩擦力によって搬送方向の下流側へ向けて送り出されている。このとき、媒体S1の上に積層されている2枚目の媒体S2は、給送ローラ2との間に媒体S1が介在するので、給送ローラ2とは非接触な状態であり、搬送方向への力は伝達されていない。
媒体センサ13が媒体S1の通過を検知すると、制御装置7は、媒体S1が搬送ローラ4に到達したものとして、モータ8を停止させる。これにより、給送ローラ2の回転は停止される。このとき、媒体S1は、搬送ローラ4の回転駆動によって、搬送方向下流側へ送り出される。
媒体S1の搬送方向の移動によって、給送ローラ2の各ローラ22a,22bの外周面は搬送方向に摩擦力fを受ける。この摩擦力fは、上述のモータ8の回転駆動により媒体S1がローラ22a,22bから受けていた摩擦力と同一方向である。ローラ22a,22bと給送軸21との間に配置されるワンウェイクラッチ14a,14bは、この摩擦力fによっては回転可能である。したがって、ローラ22a,22bは摩擦力fより共に空転し、搬送ローラ4の回転駆動に従動回転して、媒体S1が搬送方向に送り出される。
搬送ローラ4による媒体S1の送り出しが進むと、媒体S1は給送ローラ2から離れ、2枚目の媒体S2が給送ローラ2と接触する状態へと遷移する。上記のように、媒体S1にはスキューが発生しているので、このような媒体S1が搬送ローラ4側に送り出される過程においては、図12に示すように、給送ローラ2の一方のローラ22aが先に媒体S1と離れ、他方のローラ22bが媒体S1と接触している状態が発生する。言い換えると、媒体S1が、給送ローラ2の一方のローラ22aのニップを抜けて、他方のローラ22bのニップ内にある状態である。
このとき、媒体S1が先に抜けたローラ22aは、媒体S1から搬送方向への摩擦力fを受けなくなるので、搬送ローラ4に対して従動回転しなくなり、回転を停止する。このため、ローラ22aは、次に給送する媒体S2とローラ22bに先んじて接触しているが、これを引き込むことがない。さらに、ワンウェイクラッチ14aは搬送方向と逆方向への回転を規制するので、媒体S2がブレーキローラ3から回転負荷を受ける場合でも、ローラ22aはこの回転負荷により逆方向へは回転しないので、媒体S2を搬送方向と逆方向に戻す挙動も起こらない。
一方、媒体S1と接触しているローラ22bは、媒体S1による搬送方向への摩擦力fを受けるので、摩擦力fより空転し、搬送ローラ4に対して従動回転を継続する。媒体S2は、このローラ22bとの間に媒体S1が未だ介在するので、ローラ22bとは非接触な状態であり、搬送方向への摩擦力fは伝達されていない。つまり、媒体S2は、給送ローラ2の各ローラ22a,22bとそれぞれ異なる接触状態となるが、スキュー角度方向への回転モーメントMは受けない。
そして、図13に示すように、媒体S1が給送ローラ2の両方のローラ22a,22bのニップから抜けた後には、媒体S2は、媒体S1のスキューが伝達されることなく、その幅方向が搬送方向と略直交した姿勢を維持して、給送ローラ2の両方のローラ22a,22bに略同一のタイミングで挿入される。
次に、本実施形態に係る媒体供給装置1bの効果を説明する。
本実施形態の媒体供給装置1bは、1つの給送軸21に伝達された単一の駆動源(モータ8)からの駆動力により回転し、媒体S1を搬送方向に搬送する2つのローラ22a,22bを有する給送ローラ2と、給送ローラ2に接圧して、所定の搬送負荷を給送ローラ2との間に進入した媒体S2に作用させるブレーキローラ3と、給送ローラ2の搬送方向における下流側に配置された搬送ローラ4と、給送ローラ2の搬送方向における下流側に配置され、媒体S1を検出する媒体センサ13と、を備える。この媒体供給装置1bは、給送ローラ2が有するローラ22a,22bのそれぞれと給送軸21との間には、ローラ22a,22bが媒体S1を搬送方向に搬送する搬送回転方向に回転することを許容し、かつ搬送回転方向と逆回転方向への回転を規制するワンウェイクラッチ14a,14bが個別に配置される。また、媒体供給装置1bは、媒体センサ13により、媒体S1が搬送ローラ4に進入したことを検出すると、モータ8による給送軸21の回転を停止する制御を実行する。
この構成により、給送ローラ2の各ローラ22a,22bにワンウェイクラッチ14a,14bが個別に配置されるので、各ローラ22a,22bと媒体S1との接触状態に応じて、左右のローラ22a,22bが異なる挙動をとることが可能となる。より詳細には、媒体S1と接触している間は搬送ローラ4の回転駆動に従動回転する動作と、媒体S1と非接触のときは回転を停止する動作とを、各ローラ22a,22bごとに個別に行うことができる。これにより、給送ローラ2から搬送ローラ4に進入した媒体S1にスキューが発生している場合でも、媒体S1が搬送ローラ4に進入するのに応じてモータ8による給送軸21の回転を停止する制御を実行すれば、図11〜13を参照して説明したように、ローラ22a,22bと媒体S1との接触状態に応じて、左右のローラ22a,22bが異なる挙動をとることにより、次に給送する媒体S2にスキューが伝達されるのを抑制でき、スキュー連鎖を抑制できる。
また、給送ローラ2は、ワンウェイクラッチ14a,14bをローラ22a,22bごとに設けることで、特にローラ22a,22bごとに個別の動力源を用意することなく、従来どおり単一の動力源(モータ8)のみを利用して、各ローラ22a,22bに別々の動作を行わせることが可能となる。この結果、簡易な構成で媒体Sのスキュー状態の連鎖を抑制できる。
ここで、図14を参照して、本実施形態の媒体供給装置1bによるスキュー連鎖の抑制効果について説明する。図14は、本発明の第三実施形態によるスキュー連鎖の抑制効果を説明するためのグラフである。
図14は、本実施形態の媒体供給装置1bにおいて、A6サイズの媒体Sを搬送方向に対して横向き(スキュー角度0度)にセットし、サイドガイドを使用しない状態で供給したときの供給枚数ごとのスキュー角度をプロットしたものである。また、比較対象として、給送ローラ2の各ローラ22a,22bに共通の1個のワンウェイクラッチを備える従来技術における実験結果もプロットしている。
図14の横軸は媒体Sの供給枚数[枚]を示し、縦軸はスキュー角度θ[deg]を示している。また、白色のプロットが本実施形態の実験結果を示し、黒色のプロットが従来技術の実験結果を示す。
図14に示すように、従来技術では、給紙枚数が増加するにつれて、スキューが顕在化して徐々に悪化する傾向にある。これに対して本実施形態の媒体供給装置1bでは、給紙枚数が増加しても、スキュー角度θは0度近傍に安定している。このように本実施形態によりスキューの悪化を抑制できることが示されている。
また、本実施形態の媒体供給装置1bにおいて、給送ローラ2の給送軸21方向の全幅L1が、媒体Sの最小設定サイズの幅より小さい。
これにより、媒体供給装置1bが対象とする全てのサイズの媒体Sに対して、給送ローラ2のローラ22a,22bの両方と接触可能とすることができ、スキュー連鎖を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の媒体供給装置1bにおいて、給送ローラ2の給送軸21方向の全幅をL1、給送ローラ2の2つのローラ22a,22bのそれぞれの幅をL2、給送ローラ2のローラ数をnとして、
n・L2/L1≦0.95
を満たす。
この構成により、給送ローラ2の2つのローラ22a,22bの間に適切に間隙を設けることができる。これによりローラ22a,22bの内側面同士が接触するのを防止でき、ローラ22a,22bが個別の回転動作をとることがローラ22a,22b同士の接触により妨げられるのを防止することができる。
また、画像読取装置10は、上記の媒体供給装置1bと、媒体供給装置1bの下流側に配置され、媒体Sの画像を読み取る画像読取部5と、画像読取部5により読み取られた媒体Sの画像の傾斜を補正する制御装置7と、を備える。これにより、媒体Sの画像データに画像処理を施してスキューを補正できるので、媒体Sのスキューの影響をより一層低減して画像読取を行うことができる。
[第三実施形態の変形例]
なお、本実施形態の媒体供給装置1bは、媒体センサ13により媒体Sが搬送ローラ4に進入したことを検出したときの動作として、給送ローラ2のモータ8を停止する動作の代わりに、給送ローラ2の周速度が搬送ローラ4の周速度より相対的に遅くなるようモータ8を駆動制御してもよい。この場合、図11〜13に示した媒体供給装置1bの動作では、媒体センサ13による検知に応じてモータ8を「駆動」から「停止」に切り替えていたところを、「駆動」から「減速」に切り替えるよう変更される。
[第四実施形態]
次に、図15〜18を参照して、本発明の第四実施形態について説明する。図15は、本発明の第四実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図である。図16〜18は、本発明の第四実施形態に係る媒体供給装置によるスキュー連鎖の抑制動作について説明するための平面図である。
図15に示すように、本実施形態の媒体供給装置1cは、(1)給送ローラ2と搬送ローラ4とを単一のモータ15で制御する点、及び(2)媒体Sが搬送ローラ4に進入したことを検出する媒体センサ13を備えない点で、第三実施形態の媒体供給装置1bと異なるものである。
モータ15は、給送ローラ2及び搬送ローラ4と、それぞれ異なるギヤトレーン(図示せず)を介して接続されており、給送ローラ2を回転速度V1で回転駆動し、搬送ローラ4を回転速度V2で回転駆動する。これらの回転速度V1,V2は、制御装置7により制御されるモータ15の駆動力に応じて可変であるが、常時V2>V1の関係が維持される。言い換えると、媒体供給装置1cでは、制御装置7が給送ローラ2の周速度を搬送ローラ4の周速度より相対的に遅く制御可能である。
次に、図16〜18を参照して媒体供給装置1cの動作を説明する。図16〜18の給送ローラ2、搬送ローラ4、媒体S1,S2の位置関係は、図11〜13と同様である。
給送ローラ2は、モータ15により媒体Sを搬送方向に送り出す方向に周速度V1で回転駆動されている。給送ローラ2より搬送方向の下流側にある搬送ローラ4も、モータ15により媒体Sを搬送方向に送り出す方向に周速度V2で回転駆動されている。このとき、図16に示すように、積層された媒体Sのうち、1枚目の媒体S1が、なんらかの理由によりスキュー状態で給送ローラ2に挿入された場合を考える。
媒体S1が給送ローラ2に挿入されると、給送ローラ2は、2つのローラ22a,22bの外周面により、挿入された媒体S1と直接接触する。図16に示すように、媒体S1は、接触する給送ローラ2の回転駆動によって、給送ローラ2の各ローラ22a,22bの外周面から搬送方向へ摩擦力を受けて、この摩擦力によって搬送方向の下流側へ向けて送り出されている。このとき、媒体S1の上に積層されている2枚目の媒体S2は、給送ローラ2との間に媒体S1が介在するので、給送ローラ2とは非接触な状態であり、搬送方向への力は伝達されていない。
媒体S1が搬送ローラ4に到達すると、媒体S1は、周速度V1で回転駆動する給送ローラ2と、周速度V2で駆動する搬送ローラ4とにより同時に搬送方向へ送り出されている状態となる。V2>V1であるので、このとき、給送ローラ2を基準とすると、媒体S1は相対速度V2−V1で搬送ローラ4側へ移動していることになる。
媒体S1の搬送方向の移動によって、給送ローラ2の各ローラ22a,22bの外周面は搬送方向に摩擦力fを受ける。この摩擦力fは、上述のモータ15の回転駆動により媒体S1がローラ22a,22bから受けていた摩擦力と同一方向である。ローラ22a,22bと給送軸21との間に配置されるワンウェイクラッチ14a,14bは、この摩擦力fによっては回転可能である。したがって、ローラ22a,22bは摩擦力fより共に空転し、搬送ローラ4の回転駆動に従動回転して、媒体S1が搬送方向に送り出される。
搬送ローラ4による媒体S1の送り出しが進むと、媒体S1は給送ローラ2から離れ、2枚目の媒体S2が給送ローラ2と接触する状態へと遷移する。上記のように、媒体S1はスキュー状態であるので、このような媒体S1が搬送ローラ4側に送り出される過程においては、図17に示すように、給送ローラ2の一方のローラ22aが先に媒体S1と離れ、他方のローラ22bが媒体S1と接触している状態が発生する。言い換えると、媒体S1が、給送ローラ2の一方のローラ22aのニップを抜けて、他方のローラ22bのニップ内にある状態である。
このとき、媒体S1が先に抜けたローラ22aは、媒体S1から搬送方向への摩擦力fを受けなくなるので、搬送ローラ4に対して従動回転しなくなる。さらに、ワンウェイクラッチ14aは搬送方向と逆方向への回転を規制するので、媒体S2がブレーキローラ3から回転負荷を受ける場合でも、ローラ22aはこの回転負荷により逆方向へは回転しないので、媒体S2を搬送方向と逆方向に戻す挙動も起こらない。
一方、媒体S1と接触しているローラ22bは、媒体S1による搬送方向への摩擦力fを受けるので、摩擦力fより空転し、搬送ローラ4に対して従動回転を継続する。媒体S2は、このローラ22bとの間に媒体S1が未だ介在するので、ローラ22bとは非接触な状態であり、搬送方向への摩擦力fは伝達されていない。
そして、図18に示すように、媒体S1が給送ローラ2の両方のローラ22a,22bのニップから抜けた後には、媒体S2は、媒体S1のスキューが伝達されることなく、その幅方向が搬送方向と略直交した姿勢を維持して、給送ローラ2の両方のローラ22a,22bに略同一のタイミングで挿入される。
このように、本実施形態の媒体供給装置1cは、1つの給送軸21に伝達された単一の駆動源(モータ15)からの回転力により回転し、媒体S1を搬送方向に搬送する2つのローラ22a,22bを有する給送ローラ2と、給送ローラ2に接圧して、所定の搬送負荷を給送ローラ2との間に進入した媒体S2に作用させるブレーキローラ3と、給送ローラ2の搬送方向における下流側に配置された搬送ローラ4と、を備える。この媒体供給装置1cは、給送ローラ2の2つのローラ22a,22bのそれぞれと給送軸21との間には、ローラ22a,22bが媒体S1を搬送方向に搬送する搬送回転方向に回転することを許容し、かつ搬送回転方向と逆回転方向への回転を規制するワンウェイクラッチ14a,14bが個別に配置される。また、媒体供給装置1cは、モータ15により、給送ローラ2の周速度V1を搬送ローラ4の周速度V2より相対的に遅く制御可能である。
このような構成により、給送ローラ2から搬送ローラ4に進入した媒体S1がスキュー状態である場合でも、図16〜18を参照して説明したように、ローラ22a,22bと媒体S1との接触状態に応じて、左右のローラが異なる挙動をとることにより、次に給送する媒体S2にスキューが伝達されるのを抑制でき、第三実施形態の媒体供給装置1bと同様に、スキュー連鎖を抑制できる。
なお、本実施形態の媒体供給装置1cは媒体センサ13を備えない構成としたが、媒体センサ13が給送ローラ2の駆動制御に使用されなければ、媒体センサ13を備える構成であってもよい。
[第五実施形態]
次に、図19を参照して本発明の第五実施形態について説明する。図19は、本発明の第五実施形態に係る媒体供給装置を搭載する画像読取装置の概略構成を示す断面図である。
図19に示すように、本実施形態の媒体供給装置1dは、給送ローラ2の搬送方向の上流側にピックアップローラ16を備える点で、第三実施形態の媒体供給装置1b及び第四実施形態の媒体供給装置1cと異なるものである。
ピックアップローラ16は、積層される媒体Sのうち最下層の搬送対象の媒体S1を、搬送方向に送り出すためのローラである。ピックアップローラ16は、搬送方向に略直交に配置された回転軸41と、この回転軸41の周囲に設けられた2つのローラ42a,42bとを備える。回転軸41は、媒体Sの搬送路より下方に配置され、制御装置7により制御されるモータ17の動作によって回転駆動される。ローラ42a,42bは、搬送方向と略直交する方向に連続して配置され、例えば内層に発泡ゴムなどのニップ幅を形成しやすい軟らかい材料を用いて円柱状に形成されている。ローラ42a,42bは、搬送対象の媒体S1と、その周面で下方から接触可能である。ピックアップローラ16は、モータ17から回転軸41に伝達された駆動力により回転し、下方から搬送対象の媒体S1に接触することで、媒体S1を搬送方向に送り出すことができる。
そして、このピックアップローラ16が有する2つのローラ42a,42bのそれぞれと回転軸41との間にも、給送ローラ2と同様にワンウェイクラッチ14a,14b(回転規制手段)が個別に設けられている。
この構成により、ピックアップローラ16から給送ローラ2に進入した媒体S1がスキュー状態である場合でも、ピックアップローラ16の左右のローラ42a,42bと媒体S1との接触状態に応じて、左右のローラ42a,42bが異なる挙動をとることにより、次に給送する媒体S2にスキューが伝達されるのを抑制できるので、スキュー連鎖をより一層抑制できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、ブレーキローラ3が有するローラ32a,32bにより媒体Sに作用する搬送負荷が均一となるよう、ローラ32aとローラ32bとの間に回転差を発生させる回転差発生手段としてトルクリミッタ11及びディファレンシャルギヤ12を例示したが、ローラ32a,32b間に回転差を発生させることが可能な他の要素を適用してもよい。
また、上記実施形態では、給送ローラ2、ブレーキローラ3、ピックアップローラ16が有するローラの数が2個の構成を例示したが、給送ローラ2、ブレーキローラ3、ピックアップローラ16は少なくとも2個のローラを備えていればよく、3個以上の構成としてもよい。
ブレーキローラ3が有するローラが3個以上の構成とした場合には、ブレーキローラ3の複数のローラを軸方向で二分して、それぞれが1または複数のローラを含む2つのローラ群として考える。これらの2つのローラ群を、「一方のローラ」及び「他方のローラ」とも記載する。この場合、回転差発生手段(トルクリミッタ11またはディファレンシャルギヤ12)は、ブレーキローラ3の複数のローラを軸方向で二分したときの一方のローラと他方のローラにより媒体Sに作用する搬送負荷が均一となるよう、一方のローラと他方のローラとの間に回転差を発生させる構成とすることができる。
また、ブレーキローラ3が有する、搬送負荷を発生させる複数のローラの間の少なくとも1箇所に、搬送負荷を発生しないダミーローラを設ける構成としてもよい。
また、ワンウェイクラッチ14a,14bを設けるローラは、媒体Sの搬送路上の最上流のローラとしてもよい。この場合、第三実施形態の媒体供給装置1bや第四実施形態の媒体供給装置1cのように、媒体Sの搬送路上の最上流のローラが給送ローラ2である場合には、給送ローラ2にワンウェイクラッチ14a,14bが設けられる。また、第五実施形態の媒体供給装置1dのように、給送ローラ2の上流にさらにピックアップローラ16を備える構成では、媒体Sの搬送路上の最上流のローラがピックアップローラ16となるので、ピックアップローラ16にワンウェイクラッチ14a,14bが設けられる。
また、上記実施形態では、ホッパに積層されている複数の媒体Sのうち最下端の1枚の媒体S1を搬送対象として供給するタイプ、所謂下取り出し式の媒体供給装置を例示したが、本発明は、ホッパ上の媒体Sのうち最上端の媒体を搬送対象として給紙する上取り出し式の媒体供給装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、搬送方向に直交する幅方向の媒体Sの中央位置を基準位置として給紙する中央給紙基準方式の媒体供給装置を例示したが、本発明は、搬送方向に直交する幅方向の一端側を基準位置とする片側給紙基準方式の媒体供給装置にも適用可能である。
1,1a,1b,1c,1d 媒体供給装置
2 給送ローラ
21 給送軸
22a,22b ローラ
3 ブレーキローラ
31 軸
32a,32b ローラ
4 搬送ローラ
5 画像読取部
7 制御装置
8 モータ(駆動源)
11a,11b トルクリミッタ(回転差発生手段)
12 ディファレンシャルギヤ(回転差発生手段)
13 媒体センサ(媒体検出手段)
14a,14b ワンウェイクラッチ(回転規制手段)
16 ピックアップローラ

Claims (4)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する給送ローラと、
    1つの軸まわりに回転可能に配置され、前記給送ローラに接圧して、前記給送ローラとの間に進入した前記媒体に搬送負荷を作用させる、複数のローラを有するブレーキローラと、
    前記ブレーキローラの複数のローラを軸方向で二分したときの一のローラと他のローラにより前記媒体に作用する前記搬送負荷が均一となるよう、前記一のローラと前記他のローラとの間に回転差を発生させる回転差発生手段と、
    前記給送ローラの搬送方向における下流側に配置された搬送ローラと、を備え
    前記給送ローラが、1つの給送軸に伝達された単一の駆動源からの回転力により回転し、媒体を搬送方向に搬送する少なくとも2つのローラを有し、
    前記給送ローラが有するローラのそれぞれと前記給送軸との間には、前記給送ローラが前記媒体を搬送方向に搬送する搬送回転方向に回転することを許容し、かつ前記搬送回転方向と逆回転方向への回転を規制する回転規制手段が個別に配置され、
    前記駆動源により、前記給送ローラの周速度を前記搬送ローラの周速度より相対的に遅く制御可能であることを特徴とする媒体供給装置。
  2. 前記回転差発生手段が、前記ブレーキローラの前記一のローラと前記他のローラとの間に設けられるディファレンシャルギヤであることを特徴とする、請求項1に記載の媒体供給装置。
  3. 前記回転差発生手段が、前記ブレーキローラの前記複数のローラに個別に接続されるトルクリミッタであることを特徴とする、請求項1に記載の媒体供給装置。
  4. 前記ブレーキローラの前記軸方向の全幅が、前記媒体の最小設定サイズの幅より小さいことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の媒体供給装置。
JP2012053662A 2012-03-09 2012-03-09 媒体供給装置 Active JP5814166B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012053662A JP5814166B2 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 媒体供給装置
CN201310016973.XA CN103303711B (zh) 2012-03-09 2013-01-17 介质供应装置
US13/748,304 US8998200B2 (en) 2012-03-09 2013-01-23 Medium feeding device with rotational difference generating unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012053662A JP5814166B2 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 媒体供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013184819A JP2013184819A (ja) 2013-09-19
JP5814166B2 true JP5814166B2 (ja) 2015-11-17

Family

ID=49113397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012053662A Active JP5814166B2 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 媒体供給装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8998200B2 (ja)
JP (1) JP5814166B2 (ja)
CN (1) CN103303711B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8870180B2 (en) * 2013-02-28 2014-10-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Differential to reduce skew
CN105460649A (zh) * 2014-09-03 2016-04-06 虹光精密工业(苏州)有限公司 具有歪斜校正功能的进纸装置
CN107235199A (zh) * 2017-06-13 2017-10-10 杏晖光学(厦门)有限公司 一种贴标装置
JP6941491B2 (ja) * 2017-07-07 2021-09-29 キヤノン電子株式会社 シート給送装置、及び画像読取装置
JP7040005B2 (ja) * 2017-12-27 2022-03-23 セイコーエプソン株式会社 媒体給送装置及び画像読取装置
CN110872009B (zh) 2018-08-29 2021-05-14 精工爱普生株式会社 介质进给装置、图像读取装置、介质进给方法
JP7274859B2 (ja) 2018-12-20 2023-05-17 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
JP7211794B2 (ja) * 2018-12-20 2023-01-24 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
JP7189055B2 (ja) 2019-03-20 2022-12-13 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
JP7125366B2 (ja) 2019-03-20 2022-08-24 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
JP6775661B1 (ja) * 2019-12-19 2020-10-28 株式会社Pfu 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム
WO2023175863A1 (ja) * 2022-03-17 2023-09-21 株式会社Pfu 媒体搬送装置、媒体搬送方法及び制御プログラム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63230451A (ja) * 1987-03-18 1988-09-26 Canon Inc シ−ト斜行補正装置
JPH03172248A (ja) * 1989-11-28 1991-07-25 Mita Ind Co Ltd 給紙装置
JPH09290936A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Ricoh Co Ltd 給紙装置
JP3769913B2 (ja) 1997-12-26 2006-04-26 富士ゼロックス株式会社 用紙整合装置およびこれを備えた画像形成装置
JP3661839B2 (ja) * 1999-08-17 2005-06-22 株式会社Pfu 用紙分離装置及び光学式読取り装置
JP3571983B2 (ja) 2000-02-04 2004-09-29 キヤノン株式会社 シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置
US6830244B2 (en) 2001-09-11 2004-12-14 Nisca Corporation Sheet feeding apparatus
JP4127988B2 (ja) 2001-09-11 2008-07-30 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 原稿給紙装置
JP2005187113A (ja) 2003-12-25 2005-07-14 Oki Data Corp 媒体搬送方法及び媒体搬送装置
JP2006151623A (ja) 2004-11-30 2006-06-15 Kyocera Mita Corp 給紙装置
US20060261540A1 (en) * 2005-05-17 2006-11-23 Xerox Corporation Sheet deskewing with automatically variable differential NIP force sheet driving rollers
US20080251992A1 (en) * 2007-04-11 2008-10-16 Hewlett-Packard Development Company Lp Retard roller
TWI469881B (zh) * 2011-12-22 2015-01-21 Hiti Digital Inc 用來校正列印媒介歪斜的校正機構及其相關熱昇華式印表機

Also Published As

Publication number Publication date
CN103303711B (zh) 2016-09-07
US20130234387A1 (en) 2013-09-12
CN103303711A (zh) 2013-09-18
JP2013184819A (ja) 2013-09-19
US8998200B2 (en) 2015-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5814166B2 (ja) 媒体供給装置
JP5197162B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP5739368B2 (ja) 媒体供給装置
CN106794948B (zh) 介质供给装置
JP5393261B2 (ja) 画像形成装置
US20080030809A1 (en) Sheet conveyance device and image forming apparatus
JP5814165B2 (ja) 媒体供給装置及び画像読取装置
JP5905306B2 (ja) 媒体供給装置
JP6216682B2 (ja) 画像処理装置
JP2017171425A (ja) 媒体搬送装置、画像読取装置、記録装置
JP5935717B2 (ja) 記録装置
JP6043004B2 (ja) 媒体供給装置
JP2007038518A (ja) インクジェット記録装置
JP2014005147A (ja) 印刷媒体搬送装置、及び画像形成装置
JP4792073B2 (ja) 画像形成装置
JP6746967B2 (ja) 媒体給送装置、画像読取装置、記録装置
JP2013170069A (ja) シート搬送装置、およびこれを備える画像形成装置
JP2010006529A (ja) シート搬送装置、これを備えた画像形成装置
JP2009137277A (ja) プリンタ
JP2013220932A (ja) シート搬送装置、画像形成装置及び画像読取装置
JP2009253499A (ja) 原稿自動読み取り装置
JP2011116534A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2008074601A (ja) 給紙装置
JP2009242054A (ja) シート給送装置
JP2019001567A (ja) シート給送装置、画像形成装置、及び画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150917

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5814166

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150