JP2009242054A - シート給送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの斜行修正後のレジストローラ対によるシートの搬送力がシート幅方向で不均一になるのを回避してシートに皺が発生するのを防止することができるシート給送装置を提供する。
【解決手段】シート給送装置は、シートを一枚ずつ分離して搬送路に給送する分離給送部材6,7のシート給送方向の下流側に配置され、シートをニップ部に突き当ててシートの斜行を修正すると共に、斜行修正後にシートを挟持搬送するレジストローラ対9を備える。レジストローラ対9は、分離給送部材6,7とシート幅方向で略同位置に配置された一対の第1のローラ部材9bと、分離給送部材6,7とシート幅方向で異なる位置に配置された一対の第2のローラ部材9cとを有し、一対の第2のローラ部材9cによるシートの搬送力を一対の第1のローラ部材9cによるシートの搬送力より小さくする。
【選択図】図2
【解決手段】シート給送装置は、シートを一枚ずつ分離して搬送路に給送する分離給送部材6,7のシート給送方向の下流側に配置され、シートをニップ部に突き当ててシートの斜行を修正すると共に、斜行修正後にシートを挟持搬送するレジストローラ対9を備える。レジストローラ対9は、分離給送部材6,7とシート幅方向で略同位置に配置された一対の第1のローラ部材9bと、分離給送部材6,7とシート幅方向で異なる位置に配置された一対の第2のローラ部材9cとを有し、一対の第2のローラ部材9cによるシートの搬送力を一対の第1のローラ部材9cによるシートの搬送力より小さくする。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、複写機、ファクシミリおよびプリンタなどの画像形成装置やスキャナなどの画像読取装置に用いられるシート給送装置に関する。
従来のこの種のシート給送装置においては、給紙部から給送ローラ及び分離ローラ等によって1枚ずつ分離して搬送路に給送されるシートは、下流側のレジストローラ対まで搬送される。レジストローラ対では、一時的に回転を停止させた状態でニップ部にシートの先端を突き当てることによりシートの斜行が修正されると共に、画像形成部又は画像読取部にシートを送り出すタイミングが取られる(特許文献1)。
特開平6−336353号公報
ところで、レジストローラ対は、幅の広いシートの斜行を効果的に修正するために、シート幅方向に複数のローラ部材が配置されることが多い。この場合、複数のローラ部材の一部は、レジストローラ対のシート給送方向の上流側に配置された給送ローラ及び分離ローラ等に対してシート幅方向の外側の位置に配置される。
従って、シートの斜行修正後にレジストローラ対を駆動して画像形成部又は画像読取部にシートを送り出す際、レジストローラ対に挟持搬送されるシートの幅方向で給送ローラ及び分離ローラ等が配置された範囲に当該ローラ等からのバックテンションが作用する。このため、この範囲のレジストローラ対のシート搬送力が、その他のレジストローラ対のシート搬送力よりも小さくなり、シートに皺が発生する場合がある。
そこで、本発明は、レジストローラ対によるシートの搬送力、及び給送ローラと分離ローラ等からのバックテンションが互いに反対方向に引き合うことでシートに皺が発生するのを防止することができるシート給送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシート給送装置は、シートを一枚ずつ分離して搬送路に給送する分離給送部材と、該分離給送部材のシート給送方向の下流側に配置され、シートをニップ部に突き当ててシートの斜行を修正するとともに、斜行修正後にシートを挟持搬送する斜行修正用ローラ対と、を備え、斜行修正用ローラ対は、前記分離給送部材とシート幅方向においてほぼ同位置に配置された一対の第1のローラ部材と、前記分離給送部材とシート幅方向において異なる位置に配置された一対の第2のローラ部材と、を有するシート給送装置において、前記一対の第2のローラ部材によるシートの搬送力を前記一対の第1のローラ部材によるシートの搬送力より小さくした、ことを特徴とする。
本発明によれば、レジストローラ対によるシートの搬送がシート幅方向で不均一になるのを回避することができるので、シートに皺が発生するのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるシート給送装置を備える画像読取装置を説明するための概略断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態であるシート給送装置を備える画像読取装置を説明するための概略断面図である。
図1に示す画像読取装置1は、不図示のホストコンピュータユーザからの読取開始信号を受信すると、原稿台2に積載された原稿Dを検知ユニット3,4により検知した後、ピックアップローラ5を原稿Dに押し付けて回転させる。
これにより、原稿台2に積載された原稿Dが給送ローラ6及び分離ローラ7に送り込まれ、給送ローラ6及び分離ローラ7では、送り込まれた原稿Dを一枚ずつ分離して搬送路に給送する。ここで、本実施形態では、給送ローラ6及び分離ローラ7により本発明の分離給送部材を構成しているが、これに限定されない。
給送ローラ6及び分離ローラ7により搬送路に給送された原稿Dは、下流側のレジストローラ対(斜行修正用ローラ対)9に搬送される、レジストローラ対9では、一時的に回転が停止された状態で原稿Dの先端がニップ部に突き当てられることで斜行が修正される。斜行修正後の原稿Dは、レジストローラ対9が駆動されることで、該レジストローラ対9により挟持搬送されつつ、読取ユニット10,11の間を通過して表裏の画像がそれぞれ読み取られる。
このとき、不図示の制御部は、レジストセンサ8からの信号によりタイミングをとって、読取ユニット10,11の画像読取信号から画像データを生成する。読取ユニット10,11により表裏の画像が読取られた原稿Dは、排紙ローラ対12によって挟持搬送されつつ装置外に排出される。
図2は、本実施形態のシート給送装置を構成するレジストローラ対9と給送ローラ6及び分離ローラ7とを示す斜視図である。
図2に示すように、レジストローラ対9は、上下一対のローラ軸9aに、それぞれ複数のローラ部材(第1のローラ部材)9b及びローラ部材(第2のローラ部材)9cが軸方向に所定の間隔で配置されている。
ローラ部材9bは、上下一対のローラ軸9aに対してそれぞれ2個ずつ設けられており、軸方向(シート幅方向)において、給送ローラ6及び分離ローラ7とほぼ同位置に配置されて、ローラ軸9aに固定されている。
一方、ローラ部材9cは、上下一対のローラ軸9aに対してそれぞれ2個ずつ設けられており、軸方向(シート幅方向)において、給送ローラ6及び分離ローラ7の軸方向の両側に離間した位置でワンウェイクラッチ15を介してローラ軸9aに取り付けられている。ワンウェイクラッチ15は、ローラ軸9aの原稿Dの反給送方向(シート反給送方向)の回転のみをローラ部材9cに伝達可能な機能、即ちローラ部材9cのシート反給送方向の回転を許容する機能を有し、原稿Dが反給送方向に引っ張られたときに空転する構成となっている。
また、上下一対のローラ軸9aのうち、下側のローラ軸9aの端部には、駆動制御ユニット14により駆動される駆動ギヤ16aが固定され、上側のローラ軸9aの軸方向端部には、駆動ギヤ19aに噛合する従動ギヤ16bが固定されている。駆動制御ユニット14により駆動ギヤ16aを駆動することで、レジストローラ対9が原稿Dを給送する方向(シート給送方向)に回転駆動される。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態のシート給送装置の動作例について説明する。
まず、図3に示すように、給送ローラ6及び分離ローラ7によって一枚ずつ分離されて搬送路に給送された原稿Dは、斜行を修正するために、一時的に回転が停止しているレジストローラ対9のニップ部に先端が突き当てられる。
このとき、ローラ部材9cは、ワンウェイクラッチ15により原稿Dの給送方向に回転することができない。従って、ローラ部材9cは、ローラ軸9aに固定されているローラ部材9bと同様に、原稿の先端を突き当てる際に空転することなく抵抗となり、幅広い範囲で原稿Dの斜行を修正することができる。
そして、レジストセンサ8で原稿Dの先端を検知してから所定の時間後に駆動制御ユニット14によりレジストローラ対9が回転駆動され、原稿Dが給送方向に搬送される。
ここで、レジストローラ対9のローラ軸9aが原稿Dの給送方向に回転すると、ローラ部材9cは、ローラ軸9aが原稿Dの給送方向に回転した分だけ回転することができる。しかし、ローラ軸9aからの原稿Dの給送方向の駆動力は、ワンウェイクラッチ15によりローラ部材9cに伝達されず、ローラ部材9cは空転可能であり、原稿Dの進行に連動して従動回転する。このため、図4に示すように、原稿Dはローラ部材9bのニップ部の搬送力Fのみで搬送されることになる。
このとき、原稿Dには給送ローラ6及び分離ローラ7によりバックテンションTが働くが、給送ローラ6及び分離ローラ7と原稿Dの幅方向で異なる位置に配置されているローラ部材9cには原稿Dの搬送力が発生しない。また、原稿Dのローラ部材9cに挟持された部分が給送ローラ6及び分離ローラ7により引っ張られると、ローラ部材9cが空転するので、原稿Dの搬送が原稿Dの幅方向で不均一になるのを回避することができ、原稿Dに皺が発生するのを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態であるシート給送装置について説明する。なお、上記第1の実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付して説明する。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態であるシート給送装置について説明する。なお、上記第1の実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付して説明する。
本実施形態のシート給送装置は、図5に示すように、レジストローラ対9の上側のローラ軸9aに4個のローラ部材9bが軸方向に所定の間隔で配置され、下側のローラ軸9aに2個のローラ部材9b及び2個のローラ部材9cが軸方向に所定の間隔で配置される。
上側のローラ軸9aに配置された4個のローラ部材9bのうち、中央の2個のローラ部材(第1のローラ部材)9bは、軸方向(シート幅方向)において、給送ローラ6及び分離ローラ7とほぼ同位置に配置される。また、上側のローラ軸9aに配置された4個のローラ部材9bのうち、軸方向両側の2個のローラ部材(第2のローラ部材)9bは、給送ローラ6及び分離ローラ7の軸方向の両側に離間した位置に配置される。上側のローラ軸9aに配置された4個のローラ部材9bは、いずれもローラ軸9aに固定される。
一方、下側のローラ軸9aに配置された2個のローラ部材(第1のローラ部材)9bは、軸方向(シート幅方向)において、給送ローラ6及び分離ローラ7とほぼ同じ位置に配置される。
また、下側のローラ軸9aに配置された2個のローラ部材(第2のローラ部材)9cは、軸方向(シート幅方向)において、給送ローラ6及び分離ローラ7の軸方向の両側に離間した位置にそれぞれワンウェイクラッチ15を介してローラ軸9aに取り付けられる。ワンウェイクラッチ15は、ローラ軸9aの原稿Dの反給送方向の回転のみをローラ部材9cに伝達可能な機能を有し、原稿Dが反給送方向に引っ張られたときに空転する構成となっている。
また、上下一対のローラ軸9aのうち、下側のローラ軸9aの端部には、駆動制御ユニット14が接続されている。駆動制御ユニット14により下側のローラ軸9aを駆動することで、駆動側である下側(一方)のローラ部材9bの回転力が従動側である上側(他方)のローラ部材9bに摩擦により伝達されて、レジストローラ対9が原稿Dを給送する方向に回転駆動される。
次に、本実施形態のシート給送装置の動作例について説明する。
まず、給送ローラ6及び分離ローラ7によって一枚ずつ分離されて搬送路に給送された原稿Dは、斜行を修正するために、一時的に回転が停止しているレジストローラ対9のニップ部に先端が突き当てられる。
このとき、下側のローラ軸9aに取り付けられたローラ部材9cは、ワンウェイクラッチ15により原稿Dの給送方向に回転することができない。従って、ローラ部材9cは、上下一対のローラ軸9aに固定されているローラ部材9bと同様に、原稿の先端を突き当てる際に空転することなく抵抗となり、幅広い範囲で原稿Dの斜行を修正することができる。
そして、レジストセンサ8で原稿Dの先端を検知してから所定の時間後に駆動制御ユニット14によりレジストローラ対9が回転駆動され、原稿Dが給送方向に搬送される。
ここで、レジストローラ対9の下側のローラ軸9aが原稿Dの給送方向に回転すると、ローラ部材9cは、ローラ軸9aが原稿Dの給送方向に回転した分だけ回転する。しかし、ローラ軸9aからの原稿Dの給送方向の回転力は、ワンウェイクラッチ15によりローラ部材9cに伝達されず、ローラ部材9cは空転可能であり、原稿Dの進行に連動して従動回転する。
このとき、原稿Dには給送ローラ6及び分離ローラ7によりバックテンションTが働くが、給送ローラ6及び分離ローラ7と原稿Dの幅方向で異なる位置に配置されているローラ部材9cには原稿Dの搬送力が発生しない。また、原稿Dのローラ部材9cに接する部分の搬送は、上側のローラ部材9bで行われるので、原稿Dの搬送が原稿Dの幅方向で不均一になるのを回避することができ、原稿Dに皺が発生するのを防止することができる。
本実施形態において、上側のローラ軸9aに対してローラ部材9cを回転自在に取り付けてもよい。
本実施形態において、上側のローラ軸9aに対してローラ部材9cを回転自在に取り付けてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、給送ローラ6及び分離ローラ7と原稿Dの幅方向で異なる位置に配置されているローラ部材9cをワンウェイクラッチ15を介してローラ軸9aに取り付けて、ローラ部材9cに搬送力が発生しないようにしたが、これに限定されない。
例えば、給送ローラ6及び分離ローラ7と原稿Dの幅方向で異なる位置に配置されているローラ部材をトルクリミッタ等を介してローラ軸に取り付ける等の方法も採用することができる。このようにしても、当該ローラ部材の搬送力を給送ローラ6及び分離ローラ7とほぼ同じ位置に配置されるローラ部材の搬送力より小さくすることができるので、上記同様の作用効果を得ることができる。
また、当該ローラ部材の駆動モータ等を別に設けるようにしてもよい。また、バックテンションTの値よりも当該ローラ部材の搬送力を小さくすることが、好適である。
D 原稿
1 画像読取装置
2 原稿台
3,4 検知ユニット
5 ピックアップローラ
6 給送ローラ
7 分離ローラ
8 レジストセンサ
9 レジストローラ対
9a ローラ軸
9b ローラ部材
9c ローラ部材
10 読取ユニット
11 読取ユニット
12 排紙ローラ対
14 駆動制御ユニット
15 ワンウェイクラッチ
1 画像読取装置
2 原稿台
3,4 検知ユニット
5 ピックアップローラ
6 給送ローラ
7 分離ローラ
8 レジストセンサ
9 レジストローラ対
9a ローラ軸
9b ローラ部材
9c ローラ部材
10 読取ユニット
11 読取ユニット
12 排紙ローラ対
14 駆動制御ユニット
15 ワンウェイクラッチ
Claims (3)
- シートを一枚ずつ分離して搬送路に給送する分離給送部材と、該分離給送部材のシート給送方向の下流側に配置され、シートをニップ部に突き当ててシートの斜行を修正するとともに、斜行修正後にシートを挟持搬送する斜行修正用ローラ対と、を備え、
斜行修正用ローラ対は、前記分離給送部材とシート幅方向においてほぼ同位置に配置された一対の第1のローラ部材と、前記分離給送部材とシート幅方向において異なる位置に配置された一対の第2のローラ部材と、を有するシート給送装置において、
前記一対の第2のローラ部材によるシートの搬送力を前記一対の第1のローラ部材によるシートの搬送力より小さくした、ことを特徴とするシート給送装置。 - 前記一対の第2のローラ部材のうちの少なくとも一方のローラ部材は、該一方のローラ部材のシート反給送方向の回転を許容するワンウェイクラッチを介してシート給送方向に回転駆動されるローラ軸に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記一対の第1のローラ部材のうちの一方のローラ部材が駆動側とされ、他方のローラ部材が前記一方のローラ部材から摩擦により回転力が伝達される従動側とされる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008090515A JP2009242054A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | シート給送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008090515A JP2009242054A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | シート給送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009242054A true JP2009242054A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41304438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008090515A Pending JP2009242054A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | シート給送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009242054A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2553651C1 (ru) * | 2011-11-10 | 2015-06-20 | Оки Электрик Индастри Ко., Лтд. | Механизм разделения и подачи носителей |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008090515A patent/JP2009242054A/ja active Pending
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RU2553651C1 (ru) * | 2011-11-10 | 2015-06-20 | Оки Электрик Индастри Ко., Лтд. | Механизм разделения и подачи носителей |
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