JP5811462B2 - ターンシグナルスイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中立位置から少なくとも左折指示位置と右折指示位置に回動可能な操作レバーを備えるターンシグナルスイッチ装置に関し、特にハンドルを一方向に回動させた後、逆方向に回動させた際に、操作レバーが左折指示位置または右折指示位置から中立位置に自動的に復帰する機能を備えたターンシグナルスイッチ装置に関する。
ターンシグナルスイッチ装置は、自動車の運転席に設けられるものであって、ステアリングコラムに取付けられたハウジングに、操作レバーを回動可能に設けてある。この操作レバーを中立位置から左折指示位置または右折指示位置に回動させることにより、左折または右折の指示ランプを点滅させることができるように、ハウジング内には操作レバーの回動に伴い駆動されるスイッチが設けられる。
操作レバーの回動方向を案内するため、ハウジング内にはカム面が設けられ、操作レバーの回動に伴い駆動される駆動体がカム面上を摺動する。また、操作レバーは、左折指示位置または右折指示位置においてラッチされるが、ハンドルを指示方向に回動させた後、逆方向に回動させることにより、左折指示位置または右折指示位置から中立位置に自動的に復帰させるキャンセル機構が、ターンシグナルスイッチ装置に設けられている。このようなキャンセル機構を備えたターンシグナルスイッチ装置としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開平10−269901号公報
ターンシグナルスイッチ装置のキャンセル機構には、ステアリングシャフトと共に回転するキャンセル突起の回転軌跡に進退動可能なレバー部材が設けられ、このレバー部材が操作レバーの回動やキャンセル突起の回動に連係して進退動及び回動し、操作レバーの自動復帰をなすように構成されている。従来のターンシグナルスイッチ装置においては、キャンセル突起と連係する第2操作レバー部材が、ハウジングに軸支された第1レバー部材に対して往復、回動可能に支持される構造を有していた。このため、部品点数が多く、低コスト化が困難であった。
また、キャンセル機構においてはレバー部材をキャンセル突起側に弾性付勢しておく必要があるが、従来のターンシグナルスイッチ装置では、弾性付勢部材として捻りコイルばねを設けており、この捻りコイルばねをハウジング内の周縁部からレバー部材に向かって延びるように配置していた。このため、ハウジング内に捻りコイルばねのためのスペースが必要となり、ハウジングの小型化を阻害していた。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく簡易な構造でキャンセル機構を構成できると共にハウジングの小型化も図ることのできるターンシグナルスイッチ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るターンシグナルスイッチ装置は、操作レバーと、該操作レバーの基部を一平面上で回動可能に支持する保持体と、該保持体を前記一平面と交差する他平面上で回動可能に支持するハウジングと、該ハウジング内に設けられて、ステアリングシャフトに設けたキャンセル突起の回転軌跡への進退動及び回動が可能なキャンセルレバーとを備え、
前記ハウジング内に、前記操作レバーの基部と対向するようにカム部材が設けられ、前記操作レバーの基部には、前記カム部材に弾接されるように、第1弾性部材を介して第1駆動体が取付けられ、
前記カム部材は、前記操作レバーが中立位置にあるときに前記第駆動体を係止する中央部と、前記操作レバーが少なくとも左折指示位置及び右折指示位置のいずれかの位置にあるときに、前記第駆動体を係止するラッチ用突起と、前記中央部及び前記ラッチ用突起が形成されている位置以外において、前記中央部へ向けて前記第駆動体を弾性付勢するように形成された傾斜面とを有し、
前記キャンセルレバーは、圧縮状態にあるキャンセル用弾性部材を介して前記ハウジング内に設けられ、かつ、前記回転軌跡側に第1頂部を有する面が形成された係合突起を備え、
前記保持体は、前記操作レバーが前記中立位置にあるとき、前記係合突起と当接する第2頂部を有する面が形成された係合部を備え、
前記操作レバーが前記中立位置にあるとき、前記係合突起及び前記係合部は、第1頂部及び第2頂部同士が当接され、前記キャンセルレバーは、前記回転軌跡外に退出され
前記キャンセルレバーは、前記回転軌跡に向けて突出されて該回転軌跡に進退動する突出部と、該突出部の突出方向とは反対方向に突出される2つの腕部と、それら2つの腕部の間に形成される凹部と、前記ハウジングの内面に向けて突出する下突部とを有し、前記ハウジングには、前記下突部を前記回転軌跡に対して往復動可能に案内する案内長孔が形成され、前記保持体には、前記キャンセルレバーの前記凹部の内側面に弾接されるように、第2弾性部材を介して第2駆動体が取付けられることを特徴として構成されている。
さらに、本発明の請求項3に係るターンシグナルスイッチ装置は、前記保持体は、前記回転軌跡に向けて突出される突出面部と、該突出面部に形成されて、前記第2駆動体を往復動可能に案内する挿通孔部とを有し、前記第2駆動体は、前記挿通孔部を挿通して前記凹部内に延設され、該凹部の内側面に押し当てられる被押圧部を有することを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明の請求項4に係るターンシグナルスイッチ装置は、前記カム部材は、前記突出面部の一側に配置され、前記キャンセルレバーは、前記突出面部の他側に配置され、前記係合部は、前記挿通孔部よりも前記回転軌跡側に位置するように、前記突出面部に形成されることを特徴として構成されている。
そして、本発明の請求項5に係るターンシグナルスイッチ装置は、前記キャンセルレバーは、前記2つの腕部が突出される方向と同じ方向に突出される保持部を有し、前記ハウジングは、前記保持部と対向するキャンセルレバー保持部を有し、前記キャンセル用弾性部材は、該キャンセル用弾性部材の一端が前記保持部に保持され、他端が前記キャンセルレバー保持部に保持されることを特徴として構成されている。
また、本発明の請求項6に係るターンシグナルスイッチ装置は、前記ハウジング及び前記キャンセルレバーの少なくとも一方は、前記他平面と交差する方向への前記キャンセルレバーの振動を抑制する振動抑制手段を有することを特徴として構成されている。
さらに、本発明の請求項7に係るターンシグナルスイッチ装置は、前記ハウジング及び前記キャンセルレバーの互いの対向面の少なくとも一方は、吸音部材を有することを特徴として構成されている。
本発明の請求項1に係るターンシグナルスイッチ装置によれば、キャンセルレバーがキャンセル突起の回転軌跡への進退動及び回動が可能となるように、圧縮状態にあるキャンセル用弾性部材を介してキャンセルレバーをハウジングに設ける構成としたため、キャンセル用弾性部材及びキャンセルレバーをそれぞれひとつの部材で構成できるので、部品点数が少なく簡易な構造でキャンセル機構を構成できる。また、それら各部材を小さなスペースに配置させることができるので、ターンシグナルスイッチ装置の小型化を図ることができる。さらに、第1駆動体がカム部材に弾接されるように、第1弾性部材を介して第1駆動体を操作レバーの基部に取付けたため、操作レバーに対応する弾性部材とキャンセル機構に対応する弾性部材とを別々に構成できるので、設計の自由度を向上でき、フィーリングに優れたターンシグナルスイッチ装置を実現することができる。
また、本発明の請求項2に係るターンシグナルスイッチ装置によれば、右折又は左折指示位置にラッチされた操作レバーがたとえロックされても、右折又は左折後にハンドルを元の状態に戻すと、中立位置に操作レバーを確実に自動復帰させることができる。
さらに、本発明の請求項3に係るターンシグナルスイッチ装置によれば、ラッチされた操作レバーがたとえロックされても、簡単な構成で確実に操作レバーを自動復帰させる構成を実現できる。
また、請求項4に係るターンシグナルスイッチ装置によれば、突出面部の上下のスペースにカム部材及びキャンセルレバーをそれぞれ配置でき、スペースを有効に利用できるので、ターンシグナルスイッチ装置のさらなる小型化を図ることができる。
さらに、請求項5に係るターンシグナルスイッチ装置によれば、キャンセルレバーがキャンセル突起の回転軌跡への進退動及び回動をより簡単な構成で確実に行うことができるので、ターンシグナルスイッチ装置の信頼性を向上でき、かつ、さらなる小型化を図ることができる。
さらにまた、請求項6に係るターンシグナルスイッチ装置によれば、自動車の振動が加わってもキャンセルレバーの動きが抑制されるので、異音が発生するのを防止できる。
また、請求項7に係るターンシグナルスイッチ装置によれば、自動車の振動でキャンセルレバーが加振されても、異音が発生するのを防止できる。
本実施形態におけるターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図である。 ターンシグナルスイッチ装置の縦断面図である。 操作レバーが中立位置から右折指示位置に回動操作される動作を説明する平面図である。 図3(a)の一部の拡大図である。 操作レバーが右折指示位置から中立位置に自動復帰される途中までの動作を説明する平面図である。 図5(b)の操作レバーが中立位置に自動復帰される動作を説明する平面図である。 右折指示位置でロックされた操作レバーが中立位置に自動復帰される動作を説明する平面図である。 操作レバーが左折指示位置から中立位置に自動復帰される動作を説明する平面図である。 左折指示位置でロックされた操作レバーが中立位置に自動復帰される動作を説明する平面図である。 突起部を有するキャンセルレバーとハウジングとの関係を説明する模式的断面図である。 キャンセルレバーと吸音部材を有するハウジングとの関係を説明する模式的断面図である。 吸音部材を備えたキャンセルレバーの斜視図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態におけるターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図である。ターンシグナルスイッチ装置は、自動車のステアリングコラム内に取付けられるハウジング2と、ハウジング2から外方に突出されるように設けられて車内に露出する操作レバー1とを有している。
操作レバー1は、図1中A1〜A4方向の4方向に回動操作可能である。A1方向とA2方向は、一平面、すなわち、平面P1(後述する案内凸部44の軸線と直交する平面)と平行な同一面内にあり、A3方向とA4方向は、平面P1と交差する他平面、すなわち、平面P2(後述するシャフト22の軸線と直交する平面)と平行な同一面内にある。操作レバー1をA1方向またはA2方向に回動させると、左折指示位置または右折指示位置において操作レバー1がラッチされ、ターンシグナルスイッチ装置からは左折指示または右折指示の出力がなされる。
ターンシグナルスイッチ装置は、自動車のステアリングコラムに取付けられる。ステアリングシャフト(図示略)は操作レバー1が突出する側と反対側に配置され、ターンシグナルスイッチ装置を構成するキャンセルレバー4が、操作レバー1の操作及びハンドル操作に伴って、ステアリングシャフトと連動する。
操作レバー1のA3方向及びA4方向への回動操作については、操作方向に応じて任意の機能を割り当てることができる。例えば、A4方向の回動操作についてはラッチ可能としてヘッドライトをハイビームに切替える機能を持たせ、A3方向の回動操作についてはラッチせず自動復帰するようにして、操作中のみヘッドライトを点灯する機能を持たせることができる。
図1において、操作レバー1は、根元側を構成してハウジング2内に納められる基部20と、車内に露出して運転者に操作される操作部21とを有している。
ハウジング2は、上ケース30と下ケース33とを一体化して構成され、内部には空間が形成される。ハウジング2内の空間に、操作レバー1の基部20及び各種部品が納められる。ハウジング2内に納められる主な部品は、保持体3、キャンセルレバー4、カム部材5、第1駆動体10、第2駆動体12及び揺動レバー15である。
保持体3は、操作レバー1の基部20を挿入でき、かつ、基部20がカム部材5側において露出されるように形成された箱状の本体部40を有する。本体部40は、ステアリングシャフト側に突出する突出面部41と、本体部40の上面から突出する案内凸部44とを有する。案内凸部44はハウジング2に回動可能に支持される。ここで保持体3は、案内凸部44を中心に回動可能にハウジング2に支持されているので、操作レバー1がA1方向又はA2方向に回動操作されると、保持体3の突出面部41がB1方向又はB2方向に回動する。基部20は、基部20に形成される軸挿通部20bと保持体3に形成される軸挿通部48とに挿通されたシャフト22を中心にして、保持体3に回動可能に支持される。したがって、操作レバー1をA3方向又はA4方向に回動操作すると、保持体3は回動せず、操作レバー1のみが回動する。
保持体3の突出面部41の先端部の下面側に係合面部42が形成されており、これがキャンセルレバー4に設けた係合突起53と係脱する。その詳細については後述する。なお、突出面部41には、第2駆動体12を往復動可能に案内する、第2駆動体挿通孔41a(挿通孔部)が形成される(図2)。また、図1に示すように、突出面部41の下面には、後述する第2スライダー17の長孔部17aに挿入される挿入ピン43が形成されている。
第1駆動体10は、第1弾性部材11を介して基部20の収納凹部20aに摺動可能に取付けられ、基部20と対向して配置されるカム部材5に先端部10aが押し付けられるように弾性付勢されている。第1駆動体10は、先端部10aがカム部材5に案内され、操作レバー1の回動操作に伴い4方向に摺動する。すなわち、カム部材5の基部20と対向するカム面部60には、操作レバー1の操作方向に対応した十字状のカム溝(図示略)が形成されている。このカム溝は、操作レバー1の中立位置に対応する中央部60aが最も凹んでいて、中央部60aから周辺方向に向かって上る傾斜面60bとなっている。なお、一部の傾斜面60bには、後述するラッチ用突起61(図2)が形成されている。第1駆動体10は、カム溝に対して弾性的に押し付けられているので、操作レバー1が4方向のいずれかに回動操作されて先端部10aが傾斜面60b上にあるとき、第1弾性部材11の弾性付勢力によって、操作レバー1は中立位置に自動復帰する方向に弾性付勢されることとなる。
図2に示すように、第2駆動体12は、第2弾性部材13を介して保持体3に取付けられ、ステアリングシャフト側に向かって弾性付勢されている。ここで第2弾性部材13の一端は、第2駆動体12の突起保持部12bに保持され、他端は保持体3の第2弾性部材保持部46に保持されている。第2駆動体12は、下方に突出する被押圧部12aを有し、被押圧部12aが保持体3の突出面部41に形成された第2駆動体挿通孔41aに挿通される。後述するキャンセル動作は、被押圧部12aがキャンセルレバー4と連動して行われる。
キャンセルレバー4は、ステアリングシャフトに設けられたキャンセル突起6a(図3)の回動軌跡に向けて突出された突出部50と、操作レバー1側に突出するように形成された第1腕部51及び第2腕部52とを有している。第1腕部51と第2腕部52との間に凹部4aが形成されている。第1腕部51において、第2腕部52と対向する第1押圧面部51aは、操作レバー1が左折指示方向(A1方向)に回動操作された後にキャンセル動作が行われる際に、被押圧部12aを押圧する。第1腕部51において、突出部50が突出する方向と反対側の第2押圧面部51bは、操作レバー1が左折指示方向(A1方向)に回動操作されラッチされた後にロックされた状態でキャンセル動作が行われる際に、被押圧部12aを押圧する。第2腕部52は、右折指示時において同様の機能を有する第1押圧面部52a及び第2押圧面部52bを有する。以上の構成によって、後述するように、右折又は左折指示位置にラッチされた操作レバー1がたとえロックされても、右折又は左折後にハンドルの元の状態に戻すと、中立位置に操作レバー1を確実に自動復帰させることができる。
また、キャンセルレバー4の上面には、凹部4a側の縁部における第1腕部51と第2腕部52の中間位置に係合突起53が立設され形成されている。図2に示すように、キャンセルレバー4は、キャンセル用弾性部材(第3弾性部材14)を介して下ケース33の第3弾性部材保持部36(キャンセルレバー保持部)に取り付けられており、その下面に下突部54が突出するように形成されている。
ハウジング2の下ケース33には、キャンセルレバー4の下突部54を、ステアリングシャフト側、すなわち、キャンセル突起6aの回動軌跡側へ向けて進退動可能に案内する案内長孔35が形成されている。したがって、キャンセルレバー4は、下突部54が案内長孔35によってC3方向またはC4方向に進退動可能に案内されると共に、案内長孔35における任意の位置で図1中のC1方向またはC2方向に回動可能である。
キャンセルレバー4は、ハウジング2に取付けられる、例えばコイルばねからなる第3弾性部材14(キャンセル用弾性部材)により、ステアリングシャフトに向けて常時弾性付勢されている。すなわち第3弾性部材14は、図2に示すように、後述する保持部55と、下ケース33の第3弾性部材保持部36との間に常時圧縮状態で支持される。
図2に示すように、ハウジング2を構成する下ケース33には、揺動レバー15から下方に延設された連係部15bを挿通させるための開口部34や、保持体3を回動方向に支持する案内凸部37が形成されている。揺動レバー15は、支軸部15aが操作レバー1の基部20に揺動可能に支持される。したがって、操作レバー1が図1中のA3方向またはA4方向に回動操作されると、揺動レバー15はD1方向またはD2方向に揺動する。
連係部15bは、下ケース33の開口部34の下方に配置される揺動部材18に係合して揺動部材18を揺動させる。揺動部材18は、回動中心部18aが下ケース33に揺動可能に支持され、円弧形状の被係合部18cが連結部15bに係合する。被係合部18cの、回動中心部18aに対して反対側の端部に形成される突部18bは、第1スライダー16に形成された長孔部16a挿入される。したがって第1スライダー16は、揺動レバー15の揺動に伴って回動する揺動部材18によって、図1中のE1方向とE2方向に沿ってスライド移動することができる。
基板19には、第1接点部19aと第2接点部19bとが配置される。第1スライダー16は、第1接点部19aに対して接触する接点(図示しない)を有する。揺動レバー15のD1方向またはD2方向の揺動に伴いE1方向またはE2方向に沿って第1スライダー16をスライド移動することにより、第1スライダー16の接点と第1接点部19aとの接触状態を切り替えることができる。
ハウジング2には、保持体3の回動に伴いスライドする第2スライダー17が設けられる。保持体3の下面に形成された連係ピン43は、第2スライダー17に形成される長孔部17aに挿通される。したがって、保持体3がB1方向またはB2方向に回動することで、第2スライダー17は図1中のF2方向またはF1方向にスライド移動する。
第2スライダー17には、第2接点部19bに対して接触する接点(図示しない)が設けられており、F1方向またはF2方向にスライド移動することにより、第2接点部19bとの接触状態を切り替えることができる。
図2は、ターンシグナルスイッチ装置の縦断面図である。操作レバー1の基部20のステアリングシャフト側(図中左側)には、第1弾性部材11を介して第1駆動体10が支持されている。操作レバー1の基部20の先端部及び第1駆動体10の先端部10aは、図2に示すように、保持体3の開口部3aからカム部材5に向けて突出している。そして、第1駆動体10の先端部10aは、カム部材5のカム面部60に当接している。
カム面部60は、前述の通り、中央部60aから4方向に延びるカム溝が形成されており、操作レバー1をラッチするためのラッチ用突起61がカム溝上の所望の位置に形成されている。ラッチ用突起61は、例えば、ヘッドライトをハイビームに切替えたり、左折指示または右折指示する際に操作レバー1をラッチするように形成される。図2は、操作レバー1が中立位置にある状態を表しており、第1駆動体10の先端部10aはカム面部60の中央部に位置している。
操作レバー1を図2の状態から図1のA1方向またはA2方向に回動操作すると、第1駆動体10の先端部10aは、図2の紙面と垂直な方向に移動して、カム面部60の傾斜面60bを登る。操作レバー1が左折指示位置または右折指示位置まで回動されると、第1駆動体10の先端部10aはラッチ用突起61に係合して、操作レバー1がラッチされた状態となる。
ラッチされた操作レバー1に対し中立位置に自動復帰させる方向に力がかかると、第1駆動体10の先端部10aがラッチ用突起61を乗り越えてカム溝の中央部60a側の傾斜面60bに移動する。そして、第1駆動体10の先端部10aは、第1弾性部材11の弾性付勢力によりカム面部60の傾斜面60bを下って中央部60aに戻り、操作レバー1は、ラッチ状態が解除されて中立位置に復帰する。
ハウジング2を構成する上ケース30には、内面に収納部31が形成され、カム部材5が納められている。また、上ケース30の内面には、保持体3の案内凸部44を嵌入する凹状の案内凹部32が形成され、下ケース33の内面には、保持体3の下面に形成された案内凹部45に嵌入される案内凸部37が形成されている。したがって、保持体3は、図1中B1またはB2方向に回動可能にハウジングに支持される。
図2に示すように、保持体3の、キャンセル突起6aの回転軌跡側の側面の下方には、第2弾性部材13を保持する第2弾性部材保持部46が形成されている。第2駆動体12は、常時圧縮状態にある第2弾性部材13を介して保持体3に支持され、被押圧部12aが保持体3の第2駆動体挿通孔41aを介して下方に突出している。なお図2において、第2弾性部材13よって弾性付勢された被押圧部12aは、キャンセルレバー4の凹部4a内に位置しており、キャンセルレバー4の回動に伴い第1腕部51または第2腕部52に当接され押圧される。
なお、ハウジング2を構成する下ケース33には、キャンセルレバー4の、操作レバー1側の側面と対向する面に第3弾性部材保持部36が形成されている。キャンセルレバー4には、第3弾性部材14を保持する保持部55が形成されている。第3弾性部材保持部36と保持部55間に第3弾性部材14が設けられる。このような構成によって、キャンセルレバー4がキャンセル突起6aの回転軌跡への進退動及び回動を、より簡単な構成で確実に行うことができるので、ターンシグナルスイッチ装置の信頼性を向上でき、かつ、さらなる小型化を図ることができる。
操作レバー1が中立位置にあるとき、図4に示すように、キャンセルレバー4の上面に形成された係合突起53と保持体3の係合面部42とが係合している。係合突起53は、ステアリングシャフト側に第1頂部53aを有する面が形成され、係合面部42は、係合突起53と当接する第2頂部42aを有する面が形成されている。ここで、係合突起53及び係合部42は、第1頂部53a及び第2頂部42a同士が当接され、キャンセルレバー4は、第3弾性部材14をさらに圧縮した状態でキャンセル突起6aの回動軌跡外に退出されている。したがって、キャンセルレバー4は、キャンセル突起6aの回動軌跡に向けてさらに大きな力で弾性付勢される。
以上のように、キャンセルレバー4がキャンセル突起6aの回転軌跡への進退動及び回動が可能となるように、圧縮状態にあるキャンセル用弾性部材14を介してキャンセルレバー4をハウジング2に設ける構成としたため、キャンセル用弾性部材14及びキャンセルレバー4をそれぞれひとつの部材で構成できるので、部品点数が少なく簡易な構造でキャンセル機構を構成できる。また、それら各部材を小さなスペースに配置することができるので、ターンシグナルスイッチ装置の小型化を図ることができる。さらに、第1駆動体10がカム部材5に弾接されるように、第1弾性部材11を介して第1駆動体10を操作レバー1の基部20に取付けたため、操作レバー1に対応する弾性部材とキャンセル機構に対応する弾性部材とを別々に構成できるので、設計の自由度を向上でき、フィーリングに優れたターンシグナルスイッチ装置を実現することができる。さらに、キャンセルレバー4が、2つの腕部51、52の間に形成される凹部4aと、ハウジング2の内面に向けて突出する下突部54とを有し、ハウジング2に、キャンセル突起61aの回動軌跡に対して下突部54を往復動可能に案内する案内長孔35が形成され、保持体3には、キャンセルレバー4の凹部4aの内側面に弾接されるように、第2弾性部材13を介して第2駆動体12が取付けられる構成としたので、後述するように、右折又は左折指示位置にラッチされた操作レバー1がたとえロックされても、右折又は左折後にハンドルの元の状態に戻すと、中立位置に操作レバー1を確実に自動復帰させることができる。
次に、図3〜図9に基づいてターンシグナルスイッチ装置の動作について説明する。図3〜図9の各図は、図1のターンシグナルスイッチ装置を裏側からみた図、すなわち、図1中の矢印A3の方向にみた図である。したがって、各図において、操作レバー1の左折指示の回動方向(図1のA1方向)は図中時計回りの方向であり、一方、操作レバー1の右折指示の回動方向(図1のA2方向)は図中反時計回りの方向である。各図において、一部の部品等を省略している。まず、操作レバー1が右折指示位置に回動操作されラッチされた後でハンドルを右方向に回動させて右折を行い、その後ハンドルを戻す方向(左方向)に回動させて操作レバー1が中立位置に自動復帰されるまでの動作を説明する。図3は、操作レバー1が中立位置から右折指示位置に回動操作される動作を説明する平面図である。
リング状をなすキャンセルカム部材6の外縁部には、キャンセル突起6aが形成されている。したがって、キャンセル突起6aの回動軌跡は、キャンセルカム部材6の外縁部に沿ったものとなる。
図3(a)は、操作レバー1が中立位置にある状態を示している。キャンセルレバー4は、係合突起53が保持体3の係合面部42に係合しており、キャンセルレバー4の突出部50がキャンセル突起6aの回転軌跡外に退出されている。図3(a)に示すように、キャンセルカム部材6のキャンセル突起6aは、キャンセルレバー4の突出部50の先端と対向している。
図4は、図3(a)の一部の拡大図である。図4において、A1方向またはA2方向に操作レバー1が回動操作されると、保持体3がB1方向またはB2方向に回動して、キャンセルレバー4がC3の方向に移動する。すなわち、キャンセルレバー4が第3弾性部材14によってステアリングシャフト側(図中C3方向)に向けて常時弾性付勢されるため(図2)、係合面部42が保持体3と一体的に回動すると、キャンセルレバー4の係合突起53が、係合面部42上を摺動して係合面部42の端部から外れるので、キャンセルレバー4がC3の方向に移動する。
図3(b)は、操作レバー1が右折指示位置に回動操作された状態を示している。操作レバー1が右折指示位置に回動操作されると、保持体3がB2方向に回動されて、前述のように係合突起53は、保持部36の係合面部42から外れた状態となり、キャンセルレバー4がC3の方向に移動する。この状態で、図2に示す第1駆動体10の先端部19aがカム面部60上を摺動してラッチ用突起61に係合し、操作レバー1がラッチされる。
このとき、ハンドルが回転されていないため、C3方向に移動するキャンセルレバー4の突出部50先端は、キャンセル突起6aの外周面に当接されて押し付けられる。また、図2に示す被押圧部12aが、第1腕部51の第1押圧面部51aに当接、あるいは近接した状態となる。なお、このとき、キャンセルレバー4の下面側に形成された下突部54は、ハウジング2の案内長孔35内の中間に位置する。
図5は、操作レバー1が右折指示位置から中立位置に自動復帰される途中までの動作を説明する平面図である。図5(a)は、図3(b)においてハンドルを右に回動させた状態を示している。ハンドルを右に回動させると、キャンセルカム部材6が右に回動して、キャンセル突起6aが突出部50の先端部から外れる。したがって、第3弾性部材14によって弾性付勢されたキャンセルレバー4がC3方向に移動して、突出部50がキャンセル突起6aの回動軌跡内に進出する。このとき、図2に示す下突部54(キャンセルレバー4)がハウジング2の案内長孔35内をC3方向に移動する。
図5(b)は、右折するために右に回動させたハンドルを左に回動させて戻す過程を示している。図5(a)のようにハンドルを右回動させると、キャンセルレバー4の突出部50はキャンセル突起6aの回動軌跡内に進出するので、その後にハンドルを戻す途中で、キャンセル突起6aはキャンセルレバー4の突出部50の側面に当接する。
図6は、図5(b)の操作レバー1が中立位置に自動復帰されるまでの動作を説明する平面図である。図6(a)は、図5(b)の状態からさらにハンドルを左に回動させて戻した状態を示している。ハンドルを戻していくと、キャンセル突起6aによりキャンセルレバー4の突出部50の側面が押圧されて、キャンセルレバー4はC2方向に回動される。それにより、キャンセルレバー4の第1腕部51に形成された第1押圧面部51aは、保持体3に設けられた被押圧部12aをB1方向に押圧する。したがって、操作レバー1はA1方向に回動されるため、第1駆動体10の先端部10aがカム面部60のラッチ用突起61を乗り越えてラッチ状態が解除され、第1駆動体10の付勢力により保持体3が元の位置に自動的に戻るので、操作レバー1は中立位置に自動復帰する。
なお、保持体3が元の位置に戻るように回動されると、図6(a)の状態から図6(b)の状態へと変わる過程において、キャンセルレバー4の係合突起53は、保持体3の係合面部42の端部に当接して乗り上げる。そして係合突起53は、係合面部42によってキャンセル突起6aの回動軌跡から離れる方向に押圧され回動されながら図3(a)の状態に戻る。図6(b)は、ハンドルを中立位置まで戻して操作レバー1のキャンセル動作が終了した状態を示している。図6(b)における各部品の配置は、図3(a)と同じである。
このように、操作レバー1を右折指示位置に回動操作させてラッチさせハンドルを右回転させて右折し、その後にハンドルを戻す際に、キャンセルレバー4の動作により、操作レバー1が中立位置に自動復帰される。なお、本発明に係るターンシグナルスイッチ装置は、何らかの原因で操作レバー1が右折指示位置でラッチされた状態でロックされた場合、キャンセルレバー4がキャンセル突起6aから所定の大きさ以上の力を受けて回動され、キャンセル動作が行われるように構成されている。その動作について説明する。
図7は、右折指示位置でロックされた操作レバー1が中立位置に自動復帰される動作を説明する平面図である。操作レバー1がラッチされた状態でロックされた場合、ハンドルを戻すと、保持体3は回動しないので、キャンセルレバー4は、図中時計回りに回動するキャンセル突起6aから所定以上の力を受けて、第1押圧面部51aが被押圧部12a(図2)を操作レバー1側へ押圧して移動させながらC2方向に回動される。すなわち、図2に示すように、第2駆動体12が第2弾性部材13を介して保持体3に取付けられているので、キャンセルレバー4が、第1押圧面部51aを介してキャンセル突起6aによって所定以上の力で押圧されると、被押圧部12aは、操作レバー1側に向かって移動される。
このように、保持体3が回動しない状態でキャンセルレバー4が回動すると、図7(a)に示すように、キャンセルレバー4の押圧面部51aが第2弾性部材13の弾性付勢力に抗して被押圧部12aを押圧するため、キャンセルレバー4はC2方向に回動される。
図7(a)の状態においてさらにハンドルを戻すと、図7(b)に示すように、キャンセルレバー4がさらにC2方向に回動される。この状態で、被押圧部12aとキャンセルレバー4の第1腕部51との当接位置が、第1押圧面部51aから第2押圧面部51bへと移動し、突出部50の先端部はキャンセル突起6aの外周面に摺接するようになる。キャンセルレバー4が回動を続けると、突出部50がキャンセル突起6aから外れて、第2弾性部材13の弾性付勢力によって、キャンセルレバー4と操作レバー1が元の位置(図3(a)に示す位置)に戻りキャンセル動作が終了する。このように、操作レバー1が右折支持位置にロックされた状態でハンドルを左回転させて戻すと、キャンセルレバー4は回動し続けることができ、突出部50をキャンセル突起6aの回転軌跡から待避させることができるので、部品の破損を防止することができる。なお、ラッチされた操作レバー1は、図7(a)の状態から図7(b)の状態へと変わる過程において、ラッチが解除される。
次に、図8と図9に基づいて、左折指示位置でラッチされた操作レバー1が中立位置に自動復帰される動作を簡単に説明する。まず、操作レバー1を図3(a)の状態から左折指示位置に回動させると、保持体3がB1方向に回動するのに伴い、保持体3の係合面部42とキャンセルレバー4の係合突起53との係合が解除されて、キャンセルレバー4の突出部50がキャンセル突起6aの回動軌跡に向けて進み、キャンセル突起6aの外周面に当接する。この状態でハンドルを左に回動させて左折を行うと、キャンセル突起6aも回動して、キャンセルレバー4の突出部50は、第3弾性部材14の弾性付勢力によりキャンセル突起6aの回転軌跡内に進出する。
図8は、操作レバー1が左折指示位置から中立位置に自動復帰される動作を説明する平面図である。図8(a)は、左に回動されたハンドルを右方向に回動させて戻す際、キャンセル突起6aがキャンセルレバー4の突出部50に当接した状態を示している。図8(b)は、ハンドルをさらに右方向に回転させたときの状態を示す。図8(b)において、キャンセルレバー4はC1方向に回動されるため、第2腕部52の第1押圧面部52aによって被押圧部12aが図中時計回りの方向に押圧される。したがって、保持体3はB2方向に回動されて、操作レバー1がA2方向に回動される。
ハンドルがさらに右方向に回動されると、左折指示位置にある操作レバー1のラッチ状態が解除される。そして、操作レバー1は、中立位置に自動復帰するようにA2方向に回動されて、操作レバー1及びキャンセルレバー4が図6(b)と同じ状態に自動復帰して、キャンセル動作が終了する。
図9は、左折指示位置でラッチされた状態でロックされた操作レバー1が中立位置に自動復帰される動作を説明する平面図である。ハンドルを右方向に回動させて戻すとき、図9(a)に示すように、キャンセルレバー4は、C1方向に回動されて、キャンセルレバー4の押圧面部52aが第2弾性部材13の弾性付勢力に抗して被押圧部12aを押圧して操作レバー1側に移動させる。
図9(a)の状態において、さらにハンドルを右方向に回動させて戻すと、図9(b)に示すように、キャンセルレバー4がさらにC1方向に回動されて、突出部50の先端部がキャンセル突起6aの外周部に摺接される。そして、キャンセルレバー4が回動を続けることで、突出部50がキャンセル突起6aの回転軌跡から退出される。これにより、操作レバー1がロックされていても、キャンセルレバー4が回動でき、部品の破損を防止できる。
図10は、突起部4bを有するキャンセルレバー4とハウジング2との関係を説明する模式的断面図である。図10に示すように、キャンセルレバー4と上ケース30の内面及び下ケース33の内面との間に形成されるクリアランス部分に、キャンセルレバー4に形成した突起部4b(振動抑制手段)が存在すると、自動車の振動が加わってもキャンセルレバー4の動きが抑制されるので、異音が発生するのを防止できる。突起部4bは、先端が球面状に形成されていると、キャンセルレバー4がスムーズに回動するので好ましい。なお、突起部はキャンセルレバー4の上下両面に形成されていてもよいし、いずれか一方の面に形成されていてもよい。また、突起部は、キャンセルレバー4には形成されず、上ケース30の内面または下ケース33の内面に形成されていてもよい。
図11は、キャンセルレバー4と吸音部材2aを有するハウジング2との関係を説明する模式的断面図である。図11に示すように、キャンセルレバー4の上下面とそれぞれ対向する上ケース30の内面及び下ケース33の内面に、吸音部材2aが設けられていると、自動車の振動などでキャンセルレバーが加振されても、異音が発生するのを防止できる。
図12には、吸音部材4cを備えたキャンセルレバー4の斜視図を示している。吸音部材4cは、図11のようにハウジング2に設けるのではなく、キャンセルレバー4の上下面、すなわち上ケース30の内面及び下ケース33の内面と対向する面の、一方あるいは両面に設けられていても良い。
本実施形態のターンシグナルスイッチ装置は、以上のように、キャンセルレバー4がキャンセル突起6aの回転軌跡への進退動及び回動が可能となるように、圧縮状態にあるキャンセル用弾性部材36を介してキャンセルレバー4をハウジング2に設ける構成としたため、キャンセル用弾性部材36及びキャンセルレバー4をそれぞれひとつの部材で構成できるので、部品点数が少なく簡易な構造でキャンセル機構を構成できる。また、それら各部材を小さなスペースに配置させることができるので、ターンシグナルスイッチ装置の小型化を図ることができる。さらに、第1駆動体10がカム部材5に弾接されるように、第1弾性部材11を介して第1駆動体10を操作レバー1の基部20に取付けたため、操作レバー1に対応する弾性部材とキャンセル機構に対応する弾性部材とを別々に構成できるので、設計の自由度を向上でき、フィーリングに優れたターンシグナルスイッチ装置を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 操作レバー
2 ハウジング
3 保持体
4 キャンセルレバー
4a 凹部
4b 突起部(振動抑制手段)
4c 吸音部材
5 カム部材
6 キャンセルカム部材
6a キャンセル突起
10 第1駆動体
11 第1弾性部材
12 第2駆動体
12a 被押圧部
13 第2弾性部材
14 第3弾性部材(キャンセル用弾性部材)
20 基部
21 操作部
30 上ケース
33 下ケース
35 案内長孔
36 第3弾性部材保持部(キャンセルレバー保持部)
40 本体部
41 突出面部
41a 第2駆動体挿通孔(挿通孔部)
42 係合面部
42a 第2頂部
43 挿入ピン
50 突出部
51 第1腕部
51a 第1押圧面部
51b 第2押圧面部
52 第2腕部
52a 第1押圧面部
52b 第2押圧面部
53 係合突起
53a 第1頂部
54 下突部
55 保持部
60 カム面部
60a 中央部
60b 傾斜面
61 ラッチ用突起

Claims (6)

  1. 操作レバーと、該操作レバーの基部を一平面上で回動可能に支持する保持体と、該保持体を前記一平面と交差する他平面上で回動可能に支持するハウジングと、該ハウジング内に設けられて、ステアリングシャフトに設けたキャンセル突起の回転軌跡への進退動及び回動が可能なキャンセルレバーとを備え、
    前記ハウジング内に、前記操作レバーの基部と対向するようにカム部材が設けられ、前記操作レバーの基部には、前記カム部材に弾接されるように、第1弾性部材を介して第1駆動体が取付けられ、
    前記カム部材は、前記操作レバーが中立位置にあるときに前記第駆動体を係止する中央部と、前記操作レバーが少なくとも左折指示位置及び右折指示位置のいずれかの位置にあるときに、前記第駆動体を係止するラッチ用突起と、前記中央部及び前記ラッチ用突起が形成されている位置以外において、前記中央部へ向けて前記第駆動体を弾性付勢するように形成された傾斜面とを有し、
    前記キャンセルレバーは、圧縮状態にあるキャンセル用弾性部材を介して前記ハウジング内に設けられ、かつ、前記回転軌跡側に第1頂部を有する面が形成された係合突起を備え、
    前記保持体は、前記操作レバーが前記中立位置にあるとき、前記係合突起と当接する第2頂部を有する面が形成された係合部を備え、
    前記操作レバーが前記中立位置にあるとき、前記係合突起及び前記係合部は、第1頂部及び第2頂部同士が当接され、前記キャンセルレバーは、前記回転軌跡外に退出され
    前記キャンセルレバーは、前記回転軌跡に向けて突出されて該回転軌跡に進退動する突出部と、該突出部の突出方向とは反対方向に突出される2つの腕部と、それら2つの腕部の間に形成される凹部と、前記ハウジングの内面に向けて突出する下突部とを有し、前記ハウジングには、前記下突部を前記回転軌跡に対して往復動可能に案内する案内長孔が形成され、前記保持体には、前記キャンセルレバーの前記凹部の内側面に弾接されるように、第2弾性部材を介して第2駆動体が取付けられることを特徴とするターンシグナルスイッチ装置。
  2. 前記保持体は、前記回転軌跡に向けて突出される突出面部と、該突出面部に形成されて、前記第2駆動体を往復動可能に案内する挿通孔部とを有し、前記第2駆動体は、前記挿通孔部を挿通して前記凹部内に延設され、該凹部の内側面に押し当てられる被押圧部を有することを特徴とする請求項記載のターンシグナルスイッチ装置。
  3. 前記カム部材は、前記突出面部の一側に配置され、前記キャンセルレバーは、前記突出面部の他側に配置され、前記係合部は、前記挿通孔部よりも前記回転軌跡側に位置するように、前記突出面部に形成されることを特徴とする請求項記載のターンシグナルスイッチ装置。
  4. 前記キャンセルレバーは、前記2つの腕部が突出される方向と同じ方向に突出される保持部を有し、前記ハウジングは、前記保持部と対向するキャンセルレバー保持部を有し、前記キャンセル用弾性部材は、該キャンセル用弾性部材の一端が前記保持部に保持され、他端が前記キャンセルレバー保持部に保持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のターンシグナルスイッチ装置。
  5. 前記ハウジング及び前記キャンセルレバーの少なくとも一方は、前記他平面と交差する方向への前記キャンセルレバーの振動を抑制する振動抑制手段を有することを特徴とする請求項に記載のターンシグナルスイッチ装置。
  6. 前記ハウジング及び前記キャンセルレバーの互いの対向面の少なくとも一方は、吸音部材を有することを特徴とする請求項に記載のターンシグナルスイッチ装置。
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