JP2002225625A - ターンシグナルスイッチ - Google Patents

ターンシグナルスイッチ

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JP2002225625A
JP2002225625A JP2001020458A JP2001020458A JP2002225625A JP 2002225625 A JP2002225625 A JP 2002225625A JP 2001020458 A JP2001020458 A JP 2001020458A JP 2001020458 A JP2001020458 A JP 2001020458A JP 2002225625 A JP2002225625 A JP 2002225625A
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projection
operating
cam body
interference
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JP2001020458A
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Hidetaka Ito
英隆 伊藤
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Yazaki Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/26Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
    • B60Q1/34Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction
    • B60Q1/40Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction having mechanical, electric or electronic automatic return to inoperative position
    • B60Q1/42Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction having mechanical, electric or electronic automatic return to inoperative position having mechanical automatic return to inoperative position due to steering-wheel position, e.g. with roller wheel control
    • B60Q1/425Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction having mechanical, electric or electronic automatic return to inoperative position having mechanical automatic return to inoperative position due to steering-wheel position, e.g. with roller wheel control using a latching element for resetting a switching element

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンレバーの右左操作直後に指示方向と反
対方向にステアリングが切られてもターンレバーが中立
位置に自動復帰せず、運転者の使い勝手が良い。 【解決手段】 突起21,22を有するキャンセルカム
1と、ターンレバー5の操作により中立位置を中心とし
て右動作位置と左動作位置との間で回転する作動体6
と、キャンセルカム1の突起21,22に干渉可能な干
渉位置と干渉不能な待機位置との間で移動自在で、回転
自在なカム体11と、ターンレバー5の指示方向と同じ
方向にキャンセルカム1の突起21,22が回転して干
渉した時にカム体11の回転力を作動体6に伝達せず、
ターンレバー5の指示方向と反対方向にキャンセルカム
1の突起21,22が回転した時にカム体11の回転力
を作動体6に伝達して作動体6を中立位置に戻すラチェ
ット部材16とを備え、各突起21,22のカム体11
側に位置する面をテーパ面21a,22aとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の右折及
び左折を表示するためのターンシグナルスイッチ(方向
指示器)に関し、特に、ターンレバーを中立位置に自動
復帰させるセルフキャンセル技術に係わる。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のターンシグナルスイッチ
が図6〜図10に示されている。図6はステアリングシ
ャフトがニュートラル位置で、ターンレバーが中立位置
に位置する状態のターンシグナルスイッチの断面図、図
7はターンレバーを右位置に操作した状態のターンシグ
ナルスイッチの断面図、図8はステアリングシャフトを
右回転した後に左回転した場合にあってカム体と突起と
が干渉位置にある状態のターンシグナルスイッチの断面
図、図9はステアリングシャフトを右回転することなく
いきなりステアリングシャフトを左回転した場合にあっ
てカム体と突起とが干渉位置にある状態のターンシグナ
ルスイッチの断面図、図10は図6〜図9とは異なる断
面のターンシグナルスイッチの断面図である。
【0003】図6〜図10に示すように、ターンシグナ
ルスイッチAはキャンセルカム1を有し、このキャンセ
ルカム1は、ステアリングシャフト(図示せず)の回転
に連動して回転するよう設けられている。キャンセルカ
ム1は 円周面1aを有し、この円周面1aには円周方
向に間隔を置いて2箇所に突起2a,2bが設けられて
いる。このキャンセルカム1の外周をほぼ被う筐体(図
示せず)には下記する部品を収容するカバー4が固定さ
れ、このカバー4からはターンレバー5が突出されてい
る。ターンレバー5の基幹部分はカバー4内に収容され
た作動体6に固定されている。
【0004】この作動体6はカバー4の回転孔4aに挿
入された回転支持ピン7によってカバー4に対して揺動
自在に設けられ、これによってターンレバー5は中立位
置を中心として右ターン位置及び左ターン位置に操作さ
れる。ターンレバー5が中立位置では作動体6が中立位
置に、ターンレバー5が右ターン位置では作動体6が右
作動位置に、ターンレバー5が左ターン位置では作動体
6が左作動位置にそれぞれ位置する。作動体6にはバネ
8の付勢力を受けた位置保持ピン9が設けられ、この位
置保持ピン9がカバー4の傾斜段差面10に当接されて
いる。そして、作動体6の揺動によって位置保持ピン9
が傾斜段差面10を摺動し、作動体6が中立位置、右動
作位置及び左動作位置の3箇所の位置では他の箇所より
も強い一定の位置保持力で位置保持される。
【0005】カム体11は一対の支持ピン部12a,1
2bを有し、この一対の支持ピン部12a,12bの一
方12aがカバー4の長孔13に、他方12bが作動体
6の制御溝14にそれぞれ挿入されている。制御溝14
の下面は中央がキャンセルカム1の円周面1aより離れ
た位置に位置し、中央より両側に向かうに従って徐々に
キャンセルカム1の円周面1aに近接するような逆V字
形状を有する。作動体6が中立位置に位置する場合には
他方の支持ピン12bが逆V字形状の頂点面に位置し、
カム体11の先端部11aがキャンセルカム1の突起2
a,2bの回転軌跡外の待機位置に位置し(図6に示す
位置)、作動体6が右動作位置や左動作位置に位置する
場合には他方の支持ピン12a,12bが逆V字形状の
底点側に位置し、カム体11の先端部11aがキャンセ
ルカム1の突起2a,2bの回転軌跡内の干渉位置に位
置する(図7〜図9に示す位置)。
【0006】つまり、カム体11は作動体6の制御溝1
4によって干渉位置と待機位置との間を移動自在で、且
つ、一対の支持ピン部12a,12bを中心に回転自在
に支持されている。又、カム体11にはカバー4に両端
が掛止された付勢手段である引っ張りバネ15(図6及
び図10に示す)の中央部分が係止され、カム体11は
この引っ張りバネ15のバネ力によって干渉位置側に付
勢されている。
【0007】ラチェット部材16は、キャンセルカム1
の円周面1aの略円周方向にスライド可能に作動体6に
装着され、作動体6との間には圧縮バネ17等が介在さ
れている。この圧縮バネ17のバネ力によってラチェッ
ト部材16は一定以上のスライド力が作用しない限り作
動体6と一体に揺動される。又、ラチェット部材16は
左右の腕部16a,16bを有し、カム体11の後端部
11bは干渉位置にあってこの左右の腕部16a,16
b内に位置される。
【0008】次に、上記構成のターンシングルスイッチ
Aの動作を図6〜図8を用いて説明する。図6に示すよ
うに、ターンレバー5が中立位置に位置する場合には、
カム体11の支持ピン部12bが制御溝14の頂点部に
位置してカム体11が待機位置に位置する。従って、ス
テアリングシャフト(図示せず)の回転に連動してキャ
ンセルカム1が回転してもカム体11と突起2a,2b
とは干渉せず、単にキャンセルカム1が回転されるに過
ぎない。
【0009】図7に示すように、ステアリングシャフト
(図示せず)がニュートラル状態にあって、ターンレバ
ー5が右位置に操作されると、作動体6が右動作位置に
位置される。すると、カム体11の支持ピン部12bが
作動体6の制御溝14の頂点部から底点部に引っ張りバ
ネ15のバネ力によって移動し、カム体11が干渉位置
に位置される。又、ラチェット部材16が作動体6と共
に回転移動して一方の腕部16aがカム体11の後端部
11bに略接触位置に位置される。
【0010】次に、ステアリングシャフト(図示せず)
が右回転されると、キャンセルカム1が右回転方向(時
計回転方向)に回転し、キャンセルカム1の突起2aが
カム体11の先端部11aに干渉し、カム体11が突起
2aの回転を許容するべくカム体11が一対の支持ピン
部12a,12bを中心に反時計方向に回転する。この
カム体11の回転ではラチェット部材16に回転力が作
用されないためにラチェット部材16が作動体6を中立
位置に戻すことがなく、ターンレバー5は右位置を保持
する。
【0011】次に、図8に示すように、ステアリングを
戻すべくステアリングシャフト(図示せず)が左回転さ
れると、キャンセルカム1が左回転方向(図8の矢印方
向の反時計回転方向)に回転し、キャンセルカム1の突
起2aがカム体11の先端部11aに干渉し、カム体1
1が突起2aの回転を許容するべくカム体11が一対の
支持ピン部12a,12bを中心に時計方向aに回転す
る。このカム体11の回転ではラチェット部材16に回
転力が作用されるためにラチェット部材16及び作動体
6が回転支持ピン7を中心に回転して作動体6が中立位
置に戻され、ターンレバー5が中立位置に自動復帰され
る。又、作動体6の右作動位置から中立位置への回転に
よってカム体11の支持ピン部12bが制御溝14の底
点部より頂点部に引っ張りバネ15のバネ力に抗して移
動してカム体11が待機位置に戻される。
【0012】尚、ターンレバー5が左に操作される場合
には上記とは回転方向が逆ではあるが、同様の作用によ
りターンレバー5が中立位置に自動復帰される。
【0013】以上より、運転者がターンレバー5を右又
は左に操作し右ウインカー又は左ウインカーを出して右
旋回又は左旋回した後に、運転者がターンレバー5を操
作することなくターンレバー5が中立位置に自動的に復
帰し、運転者の使い勝手が良いものである。
【0014】尚、このターンシグナルスイッチに関する
類似技術は、特開平6−127305号公報に開示され
ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入り組んだ
道路事情の地域、或いは、内輪差の大きい自動車が外側
にふくらみながら曲がる場合ではターンレバー5を右に
操作した直後にステアリングを右ではなく左に回転操作
される場合がある。このような場合に、前記従来のター
ンシグナルスイッチAでは、図9に示すように、キャン
セルカム1の突起2bがカム体11の先端部11aに干
渉し、カム体11が突起2bの回転を許容するべくカム
体11が一対の支持ピン部12a,12bを中心に時計
方向aに回転する。このカム体11の回転ではラチェッ
ト部材16に回転力が作用されるためにラチェット部材
16及び作動体6が回転支持ピン7を中心に回転して作
動体6が中立位置に戻され、ターンレバー5が中立位置
に勝手に自動復帰されてしまう。従って、運転者は再び
ターンレバー5を右に操作し直す必要があり、運転者の
使い勝手が悪いという問題がある。
【0016】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、ターンレバーの右又は左への
操作直後に、ターンレバーの指示方向とは反対方向にス
テアリングが切られてもターンレバーが中立位置に自動
復帰せず、運転者の使い勝手が良いターンシグナルスイ
ッチを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ステ
アリングシャフトの回転に連動し、周面に複数の突起を
有するキャンセルカムと、ターンレバーの操作により中
立位置を中心として右動作位置と左動作位置との間で回
転し、中立位置、右動作位置及び左動作位置の各位置で
は一定の保持力で位置保持される作動体と、前記キャン
セルカムの突起の回転軌跡内に突出する干渉位置と回転
軌跡外の待機位置との間で移動自在で、前記作動体が中
立位置に位置する場合には待機位置に位置され、前記作
動体が右動作位置及び左動作位置に位置する場合には干
渉位置に位置されるカム体と、このカム体が干渉位置に
位置する場合に、前記ターンレバーの指示方向と同じ方
向に前記キャンセルカムの前記突起が回転し、前記突起
の前記カム体への干渉では前記作動体を位置変移させ
ず、前記ターンレバーの指示方向と反対方向に前記キャ
ンセルカムの前記突起が回転し、前記突起の前記カム体
への干渉では前記作動体を中立位置に位置変移させるラ
チェット部材とを備えたターンシグナルスイッチであっ
て、前記ステアリングシャフトがニュートラル状態にあ
って、前記カム体が干渉位置に位置する場合に、前記カ
ム体より前記ターンレバーの指示方向と同一方向側に位
置する前記突起に対し前記ターンレバーの指示方向と反
対方向の前記突起の回転による前記カム体への干渉に限
り前記作動体を中立位置に位置変移させないセルフキャ
ンセル禁止手段を設けたことを特徴とする。
【0018】このターンシグナルスイッチでは、ターン
レバーを右又は左に操作した直後にステアリングがター
ンレバーの指示方向とは反対方向に回転操作されると、
カム体よりターンレバーの指示方向と同一方向側のキャ
ンセルカムの突起がカム体に干渉されるが、この干渉で
はセルフキャンセル禁止手段により作動体が中立位置に
位置変移されない。
【0019】請求項2の発明は、ステアリングシャフト
の回転に連動し、周面に複数の突起を有するキャンセル
カムと、ターンレバーの操作により中立位置を中心とし
て右動作位置と左動作位置との間で回転し、中立位置、
右動作位置及び左動作位置の各位置では一定の保持力で
位置保持される作動体と、前記キャンセルカムの突起の
回転軌跡内に突出する干渉位置と回転軌跡外の待機位置
との間で移動自在で、且つ、干渉位置側に付勢手段の付
勢力が作用されていると共に回転自在に支持されてお
り、前記作動体が中立位置に位置する場合には前記付勢
手段の付勢力に抗して待機位置に位置され、前記作動体
が右動作位置及び左動作位置に位置する場合には前記付
勢手段の付勢力により干渉位置に位置されるカム体と、
このカム体が干渉位置に位置する場合に、前記ターンレ
バーの指示方向と同じ方向に前記キャンセルカムの前記
突起が回転し、前記突起の干渉により前記カム体が回転
する回転方向では前記カム体の回転力を前記作動体に伝
達せず、前記ターンレバーの指示方向と反対方向に前記
キャンセルカムの前記突起が回転し、前記突起の干渉に
より前記カム体が回転する回転方向では前記カム体の回
転力を作動体に伝達して前記作動体を中立位置に戻すラ
チェット部材とを備えたターンシグナルスイッチであっ
て、前記ステアリングシャフトがニュートラル状態にあ
って、前記カム体が干渉位置に位置する場合に、前記カ
ム体より前記ターンレバーの指示方向と同一方向側に位
置する前記突起に対し前記ターンレバーの指示方向と反
対方向の前記突起の回転による干渉では前記カム体を回
転させることなく前記突起の回転軌跡外に退出させるセ
ルフキャンセル禁止手段を設けたことを特徴とする。
【0020】このターンシグナルスイッチでは、ターン
レバーを右又は左に操作した直後にステアリングがター
ンレバーの指示方向とは反対方向に回転操作されると、
カム体よりターンレバーの指示方向と同一方向側のキャ
ンセルカムの突起がカム体に干渉されるが、この干渉で
はカム体が回転することなく突起の回転軌跡外に退出し
て作動体が中立位置に位置変移されない。
【0021】請求項3の発明は、請求項2記載のターン
シグナルスイッチであって、前記セルフキャンセル禁止
手段は、前記ステアリングシャフトがニュートラル状態
にあって、前記カム体が干渉位置に位置する場合に、前
記各突起のカム体側に位置する面を前記カム体より離間
する方向に向かうに従って徐々に周面より高くなるテー
パ面としたことを特徴とする。
【0022】このターンシグナルスイッチでは、請求項
2の発明の作用に加え、カム体よりターンレバーの指示
方向と同一方向側のキャンセルカムの突起とカム体との
干渉に際してカム体が突起のテーパ面を移動することに
よって突起の回転軌跡外に退出される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、
図1はステアリングシャフトがニュートラル位置で、タ
ーンレバーが中立位置に位置する状態のターンシグナル
スイッチの断面図、図2はターンレバーを右位置に操作
した状態のターンシグナルスイッチの断面図、図3はス
テアリングシャフトを右回転した後に左回転した場合に
あってカム体と突起とが干渉位置にある状態のターンシ
グナルスイッチの断面図、図4はステアリングシャフト
を右回転することなくいきなりステアリングシャフトを
左回転した場合にあってカム体と突起とが干渉位置にあ
る状態のターンシグナルスイッチの断面図、図5はステ
アリングシャフトを右回転することなくいきなりステア
リングシャフトを左回転し、その後に右回転する場合に
あってカム体と突起とが干渉手前の位置にある状態のタ
ーンシグナルスイッチの断面図である。
【0025】図1〜図5において、この実施形態と前記
従来例とを比較して、同一構成箇所については同一符号
を付してその説明を省略し、異なる構成箇所のみを説明
する。
【0026】即ち、キャンセルカム1の円周面1aには
円周方向に間隔を置いて2箇所に従来例のように突起2
1,22が設けられているが、ステアリングシャフト
(図示せず)がニュートラル状態にあって、カム体11
が干渉位置に位置する場合に、各突起21,22のカム
体11側に位置する面がセルフキャンセル禁止手段20
であるテーパ面21a,22aとして構成されている。
この各テーパ面21a,22aは、カム体11より離間
する方向に向かうに従って徐々に周面より高くなるテー
パ形状を有している。各突起21,22のカム体11側
の反対側に位置する面は円周面1aに対し直角面21
b,22bに形成されている。他の構成は従来例と同じ
である。
【0027】次に、上記構成のターンシングルスイッチ
Bの動作を図1〜図5を用いて説明する。図1に示すよ
うに、ターンレバー5が中立位置に位置する場合には、
カム体11の支持ピン部12bが制御溝14の頂点部に
位置してカム体11が待機位置に位置する。従って、ス
テアリングシャフト(図示せず)の回転に連動してキャ
ンセルカム1が回転してもカム体11と突起21,22
とは干渉せず、単にキャンセルカム1が回転されるに過
ぎない。
【0028】図2に示すように、ステアリングシャフト
(図示せず)がニュートラル状態にあって、ターンレバ
ー5が右位置に操作されると、作動体6が右動作位置に
位置される。すると、カム体11の支持ピン部12bが
作動体6の制御溝14の頂点部から底点部に引っ張りバ
ネ15のバネ力によって移動し、カム体11が干渉位置
に位置される。又、ラチェット部材16が動作体6と共
に回転移動して一方の腕部16aがカム体11の後端部
11bに略接触位置に位置される。
【0029】次に、ステアリングシャフト(図示せず)
が右回転されると、キャンセルカム1が右回転方向(時
計回転方向)に回転し、キャンセルカム1の突起21が
カム体11の先端部11aに干渉し、カム体11が引っ
張りバネ15のバネ力に抗して突起21のテーパ面21
a上を摺動して待機位置に変移する。このカム体11の
待機位置への変移ではラチェット部材16に回転力が作
用されないためにラチェット部材16が作動体6を中立
位置に戻すことがなく、ターンレバー5は右位置を保持
する。
【0030】次に、図3に示すように、ステアリングを
戻すべくステアリングシャフト(図示せず)が左回転さ
れると、キャンセルカム1が左回転方向(図3の矢印方
向の反時計回転方向)に回転し、キャンセルカム1の突
起21の直角面21bがカム体11の先端部11aに干
渉し、カム体11が突起21の回転を許容するべくカム
体11が一対の支持ピン部12a,12bを中心に時計
方向aに回転する。このカム体11の回転ではラチェッ
ト部材16に回転力が作用されるためにラチェット部材
16及び作動体6が回転支持ピン7を中心に回転して作
動体6が中立位置に戻され、ターンレバー5が中立位置
に自動復帰される。又、作動体6の右作動位置から中立
位置への回転によってカム体11の支持ピン部12bが
制御溝14の底点部より頂点部に引っ張りバネ15のバ
ネ力に抗して移動してカム体11が待機位置に戻され
る。
【0031】尚、ターンレバー5が左に操作される場合
には上記とは回転方向が逆ではあるが、同様の作用によ
りターンレバー5が中立位置に自動復帰される。
【0032】又、図2に示すように、ステアリングシャ
フト(図示せず)がニュートラル状態にあって、ターン
レバー5が右位置に操作された直後に、ステアリングが
ターンレバー5の指示方向とは反対の左方向にいきなり
回転操作されると、図4に示すように、ターンレバー5
の指示方向と同一方向側のキャンセルカム1の突起22
がカム体11に干渉される。この干渉ではカム体11が
突起22のテーパ面22a上を引っ張りバネ15のバネ
力に抗して摺動し待機位置に変移することによって突起
22の回転軌跡外に退出するため、作動体6が中立位置
に位置変移されない。つまり、ターンレバー5の右への
操作直後に、ターンレバー5の指示方向とは反対方向に
いきなりステアリングが切られてもターンレバー5が中
立位置に自動復帰せず、運転者の使い勝手が良い。
【0033】その後に、図5に示すように、ステアリン
グが右回転されてもカム体11が突起22との干渉に対
しては反時計方向bの回転して回転軌跡外に退出し、
又、突起21との干渉に対してはテーパ面21aを摺動
して回転軌跡外に退出するため、作動体6が中立位置に
位置変移されない。そして、図3に示すように、最終的
にステアリングを戻すべくステアリングシャフト(図示
せず)が左回転されると、キャンセルカム1が左回転方
向(図3の矢印方向の反時計回転方向)に回転し、キャ
ンセルカム1の突起21の直角面21bがカム体11の
先端部11aに干渉し、カム体11が突起21の回転を
許容するべくカム体11が一対の支持ピン部12a,1
2bを中心に時計方向aに回転する。このカム体11の
回転ではラチェット部材16に回転力が作用されるため
にラチェット部材16及び作動体6が回転支持ピン7を
中心に回転して作動体6が中立位置に戻され、ターンレ
バー5が中立位置に自動復帰される。又、作動体6の右
作動位置から中立位置への回転によってカム体11の支
持ピン部12bが制御溝14の底点部より頂点部に引っ
張りバネ15のバネ力に抗して移動してカム体11が待
機位置に戻される。
【0034】尚、ターンレバー5が左に操作される場合
にあっていきなりステアリングが右回転される時にも、
上記とは回転方向が逆ではあるが、同様の作用によりタ
ーンレバー5が中立位置に自動復帰されず、最終的にス
テアリングが右回転された時にのみターンレバー5が自
動復帰される。
【0035】この実施形態では、カム体11よりターン
レバー5の指示方向と同一方向側のキャンセルカム1の
突起21,22とカム体11との干渉に際してカム体1
1が突起21,22のテーパ面21a、22a上を移動
することによって突起21,22の回転軌跡外に退出さ
れる。従って、従来のターンシグナルスイッチAにあっ
て、キャンセルカム1の突起2a,2bのみの設計変更
によって対処できる。
【0036】又、この実施形態では、セルフキャンセル
禁止手段20はキャンセルカム1の突起21,22の所
定の面をテーパ面21a,22aとして構成したもので
あるが、セルフキャンセル禁止手段20は、ステアリン
グシャフトがニュートラル状態にあって、カム体11が
干渉位置に位置する場合に、カム体11よりターンレバ
ー5の指示方向と同一方向側に位置する突起21,22
に対しターンレバー5の指示方向と反対方向の突起2
1,22の回転によるカム体11への干渉に限り作動体
6を中立位置に位置変移させない手段であれば良い。作
動体6を中立位置に位置変移させない具体的な手段とし
ては、前記実施形態のような手段も1つの手段である
が、カム体11よりターンレバー5の指示方向と同一方
向側に位置する突起21,22に対しターンレバー5の
指示方向と反対方向の突起21,22の回転による干渉
ではカム体11を回転させることなく突起21,22の
回転軌跡外に退出させる手段がある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、周面に複数の突起を有するキャンセルカムと、
ターンレバーの操作により中立位置を中心として右動作
位置と左動作位置との間で回転する作動体と、キャンセ
ルカムの突起の回転軌跡内に突出する干渉位置と回転軌
跡外の待機位置との間で移動自在で、作動体が中立位置
に位置する場合には待機位置に位置され、作動体が右動
作位置及び左動作位置に位置する場合には干渉位置に位
置されるカム体と、このカム体が干渉位置に位置する場
合に、ターンレバーの指示方向と同じ方向にキャンセル
カムの突起が回転し、突起のカム体への干渉では作動体
を位置変移させず、ターンレバーの指示方向と反対方向
にキャンセルカムの突起が回転し、突起のカム体への干
渉では作動体を中立位置に位置変移させるラチェット部
材とを備えたターンシグナルスイッチであって、ステア
リングシャフトがニュートラル状態にあって、カム体が
干渉位置に位置する場合に、カム体よりターンレバーの
指示方向と同一方向側に位置する突起に対しターンレバ
ーの指示方向と反対方向の突起の回転によるカム体への
干渉に限り作動体を中立位置に位置変移させないセルフ
キャンセル禁止手段を設けたので、ターンレバーを右又
は左に操作した直後にステアリングがターンレバーの指
示方向とは反対方向に回転操作されると、カム体よりタ
ーンレバーの指示方向と同一方向側のキャンセルカムの
突起がカム体に干渉されるが、この干渉ではセルフキャ
ンセル禁止手段により作動体が中立位置に位置変移され
ない。従って、ターンレバーの右又は左への操作直後
に、ターンレバーの指示方向とは反対方向にステアリン
グが切られてもターンレバーが中立位置に自動復帰せ
ず、運転者の使い勝手が良い。
【0038】請求項2の発明によれば、周面に複数の突
起を有するキャンセルカムと、ターンレバーの操作によ
り中立位置を中心として右動作位置と左動作位置との間
で回転する作動体と、キャンセルカムの突起の回転軌跡
内に突出する干渉位置と回転軌跡外の待機位置との間で
移動自在で、且つ、干渉位置側に付勢手段の付勢力が作
用されていると共に回転自在に支持されており、作動体
が中立位置に位置する場合には付勢手段の付勢力に抗し
て待機位置に位置され、作動体が右動作位置及び左動作
位置に位置する場合には付勢手段の付勢力により干渉位
置に位置されるカム体と、このカム体が干渉位置に位置
する場合に、ターンレバーの指示方向と同じ方向に前記
キャンセルカムの突起が回転し、突起の干渉によりカム
体が回転する回転方向ではカム体の回転力を作動体に伝
達せず、ターンレバーの指示方向と反対方向にキャンセ
ルカムの突起が回転し、突起の干渉によりカム体が回転
する回転方向ではカム体の回転力を作動体に伝達して作
動体を中立位置に戻すラチェット部材とを備えたターン
シグナルスイッチであって、ステアリングシャフトがニ
ュートラル状態にあって、カム体が干渉位置に位置する
場合に、カム体よりターンレバーの指示方向と同一方向
側に位置する突起に対しターンレバーの指示方向と反対
方向の突起の回転による干渉ではカム体を回転させるこ
となく突起の回転軌跡外に退出させるセルフキャンセル
禁止手段を設けたので、ターンレバーを右又は左に操作
した直後にステアリングがターンレバーの指示方向とは
反対方向に回転操作されると、カム体よりターンレバー
の指示方向と同一方向側のキャンセルカムの突起がカム
体に干渉されるが、この干渉ではカム体が回転すること
なく突起の回転軌跡外に退出して作動体が中立位置に位
置変移されない。従って、ターンレバーの右又は左への
操作直後に、ターンレバーの指示方向とは反対方向にス
テアリングが切られてもターンレバーが中立位置に自動
復帰せず、運転者の使い勝手が良い。
【0039】請求項3の発明によれば、請求項2記載の
ターンシグナルスイッチであって、セルフキャンセル禁
止手段は、ステアリングシャフトがニュートラル状態に
あって、カム体が干渉位置に位置する場合に、各突起の
カム体側に位置する面をカム体より離間する方向に向か
うに従って徐々に周面より高くなるテーパ面としたの
で、請求項2の発明の効果に加え、カム体よりターンレ
バーの指示方向と同一方向側のキャンセルカムの突起と
カム体との干渉に際してカム体が突起のテーパ面を移動
することによって突起の回転軌跡外に退出されるため、
従来のターンシグナルスイッチにあって、キャンセルカ
ムの突起のみの設計変更によって対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、ステアリングシャ
フトがニュートラル位置で、ターンレバーが中立位置に
位置する状態のターンシグナルスイッチの断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を示し、ターンレバーを右
位置に操作した状態のターンシグナルスイッチの断面図
である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、ステアリングシャ
フトを右回転した後に左回転した場合にあってカム体と
突起とが干渉位置にある状態のターンシグナルスイッチ
の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、ステアリングシャ
フトを右回転することなくいきなりステアリングシャフ
トを左回転した場合にあってカム体と突起とが干渉位置
にある状態のターンシグナルスイッチの断面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、ステアリングシャ
フトを右回転することなくいきなりステアリングシャフ
トを左回転し、その後に右回転する場合にあってカム体
と突起とが干渉手前の位置にある状態のターンシグナル
スイッチの断面図である。
【図6】従来例を示し、ステアリングシャフトがニュー
トラル位置で、ターンレバーが中立位置に位置する状態
のターンシグナルスイッチの断面図である。
【図7】従来例を示し、ターンレバーを右位置に操作し
た状態のターンシグナルスイッチの断面図である。
【図8】従来例を示し、ステアリングシャフトを右回転
した後に左回転した場合にあってカム体と突起とが干渉
位置にある状態のターンシグナルスイッチの断面図であ
る。
【図9】従来例を示し、ステアリングシャフトを右回転
することなくステアリングシャフトを左回転した場合に
あってカム体と突起とが干渉位置にある状態のターンシ
グナルスイッチの断面図である。
【図10】従来例を示し、図6〜図9とは異なる断面の
ターンシグナルスイッチの断面図である。
【符号の説明】
B ターンシグナルスイッチ 1 キャンセルカム 5 ターンレバー 6 作動体 11 カム体 15 引っ張りバネ(付勢手段) 16 ラチェット部材 20 セルフキャンセル禁止手段 21,22 突起 21a,22a テーパ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトの回転に連動し、
    周面に複数の突起を有するキャンセルカムと、 ターンレバーの操作により中立位置を中心として右動作
    位置と左動作位置との間で回転し、中立位置、右動作位
    置及び左動作位置の各位置では一定の保持力で位置保持
    される作動体と、 前記キャンセルカムの突起の回転軌跡内に突出する干渉
    位置と回転軌跡外の待機位置との間で移動自在で、前記
    作動体が中立位置に位置する場合には待機位置に位置さ
    れ、前記作動体が右動作位置及び左動作位置に位置する
    場合には干渉位置に位置されるカム体と、 このカム体が干渉位置に位置する場合に、前記ターンレ
    バーの指示方向と同じ方向に前記キャンセルカムの前記
    突起が回転し、前記突起の前記カム体への干渉では前記
    作動体を位置変移させず、前記ターンレバーの指示方向
    と反対方向に前記キャンセルカムの前記突起が回転し、
    前記突起の前記カム体への干渉では前記作動体を中立位
    置に位置変移させるラチェット部材とを備えたターンシ
    グナルスイッチであって、 前記ステアリングシャフトがニュートラル状態にあっ
    て、前記カム体が干渉位置に位置する場合に、前記カム
    体より前記ターンレバーの指示方向と同一方向側に位置
    する前記突起に対し前記ターンレバーの指示方向と反対
    方向の前記突起の回転による前記カム体への干渉に限り
    前記作動体を中立位置に位置変移させないセルフキャン
    セル禁止手段を設けたことを特徴とするターンシグナル
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 ステアリングシャフトの回転に連動し、
    周面に複数の突起を有するキャンセルカムと、 ターンレバーの操作により中立位置を中心として右動作
    位置と左動作位置との間で回転し、中立位置、右動作位
    置及び左動作位置の各位置では一定の保持力で位置保持
    される作動体と、 前記キャンセルカムの突起の回転軌跡内に突出する干渉
    位置と回転軌跡外の待機位置との間で移動自在で、且
    つ、干渉位置側に付勢手段の付勢力が作用されていると
    共に回転自在に支持されており、前記作動体が中立位置
    に位置する場合には前記付勢手段の付勢力に抗して待機
    位置に位置され、前記作動体が右動作位置及び左動作位
    置に位置する場合には前記付勢手段の付勢力により干渉
    位置に位置されるカム体と、 このカム体が干渉位置に位置する場合に、前記ターンレ
    バーの指示方向と同じ方向に前記キャンセルカムの前記
    突起が回転し、前記突起の干渉により前記カム体が回転
    する回転方向では前記カム体の回転力を前記作動体に伝
    達せず、前記ターンレバーの指示方向と反対方向に前記
    キャンセルカムの前記突起が回転し、前記突起の干渉に
    より前記カム体が回転する回転方向では前記カム体の回
    転力を作動体に伝達して前記作動体を中立位置に戻すラ
    チェット部材とを備えたターンシグナルスイッチであっ
    て、 前記ステアリングシャフトがニュートラル状態にあっ
    て、前記カム体が干渉位置に位置する場合に、前記カム
    体より前記ターンレバーの指示方向と同一方向側に位置
    する前記突起に対し前記ターンレバーの指示方向と反対
    方向の前記突起の回転による干渉では前記カム体を回転
    させることなく前記突起の回転軌跡外に退出させるセル
    フキャンセル禁止手段を設けたことを特徴とするターン
    シグナルスイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のターンシグナルスイッチ
    であって、 前記セルフキャンセル禁止手段は、前記ステアリングシ
    ャフトがニュートラル状態にあって、前記カム体が干渉
    位置に位置する場合に、前記各突起のカム体側に位置す
    る面を前記カム体より離間する方向に向かうに従って徐
    々に周面より高くなるテーパ面としたことを特徴とする
    ターンシグナルスイッチ。
JP2001020458A 2001-01-29 2001-01-29 ターンシグナルスイッチ Abandoned JP2002225625A (ja)

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