JP2008168712A - 車両用方向指示装置 - Google Patents

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浩幸 亀井
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Abstract

【課題】ターン操作部材に対する操作力を解除することに伴い、ターン操作部材を中立位置へ復帰させる自動復帰タイプのものでありながら、コストの上昇を抑えることを可能とする。
【解決手段】ターン操作部材7を操作してターンの指示を行った後、ターン操作部材7に対する操作力を解除すると、スイッチ切替え部材13は左折または右折の作動位置に保持されるが、ターン操作部材7は中立位置復帰機構12により中立位置に自動的に復帰する。ステアリングホイールによりキャンセルカム38がターン指示方向とは反対方向へ回転されると、キャンセルカム38によりラチェット25または26を介してスイッチ切替え部材13が機械的にニュートラル位置へ回動され、ターンシグナルスイッチが非作動状態に切り替えられる。ステアリングシャフトの回転方向や角度を検出するための高価な舵角センサを必要とせず、コストの上昇を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターン操作部材を左折指示位置または右折指示位置へ回動操作した後、その操作力を解除することに伴いターン操作部材を中立位置へ自動的に復帰させる構成の車両用方向指示装置に関する。
従来、車両用方向指示装置においては、次のような構成のものが一般的である。すなわち、ターンレバーとブラケットとから構成されるターン操作部材を中立位置から左折指示位置または右折指示位置へ回動操作すると、ターンシグナルスイッチがオン状態に切り替わってターン指示方向のターンシグナルランプが点滅を開始する。ターン操作部材に対する操作力を解除すると、そのターン操作部材は、節度機構により、操作した指示位置(左折指示位置または右折指示位置)に保持される。そして、ステアリングホイールが、上記ターン指示方向とは反対方向へ回転されることに伴い、キャンセル機構を介してターン操作部材が中立位置へ戻されるとともに、ターンシグナルスイッチがオフ状態に切り替わってターンシグナルランプの点滅が終了する。
一方、最近では、このような構成のものに代わって、ターン操作部材を中立位置から左折指示位置または右折指示位置へ回動操作した後、ターン操作部材に対する操作力を解除すると、ターン操作部材が中立位置へ自動的に復帰する構成としたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。このものにおいては、ターン操作部材の回動に連動するスイッチと、ステアリングシャフトの回転方向および角度を検出する舵角センサと、制御手段を構成するマイクロコンピュータ(以下、マイコン)とを備えている。
このものにおいて、ターン操作部材を中立位置から左折指示位置または右折指示位置へ回動操作すると、スイッチが切り替えられ、その信号に基づきマイコンがターン指示方向を判断してターンシグナルランプを点滅させる。ターン操作部材に対する操作力を解除すると、ターン操作部材は中立位置に戻されるとともに、スイッチはオフ状態に戻されるが、ターンシグナルランプは点滅を続ける。そして、ステアリングホイールによりステアリングシャフトが回転されると、舵角センサによりその回転方向と角度が検出され、ターン指示方向と同方向へ回転された後、ターン指示方向とは反対方向へ回転されたことが検出されると、ターンシグナルランプの点滅が解除されるようになっている。
特開2006−256356号公報
上記した特許文献1のように、ターン操作部材に対する操作力を解除することに伴い、ターン操作部材を中立位置へ自動的に復帰させる自動復帰タイプのものでは、ステアリングシャフトの回転方向および角度を検出するために高価な舵角センサを必要としているため、コストが高くなるという欠点がある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ターン操作部材に対する操作力を解除することに伴い、ターン操作部材を中立位置へ自動的に復帰させる自動復帰タイプのものでありながら、コストの上昇を抑えることが可能な車両用方向指示装置を提供するにある。
上記した目的を達成するために、本発明の車両用方向指示装置は、
ユニットケースと、
このユニットケースに中立位置を中心として左折指示位置と右折指示位置との間で回動可能に設けられたターン操作部材と、
このターン操作部材が前記左折指示位置または右折指示位置に回動操作された状態でそのターン操作部材に対する操作力が解除されることに伴い当該ターン操作部材を前記中立位置へ復帰させる中立位置復帰機構と、
前記ユニットケースにニュートラル位置を中心として左折位置と右折位置との間で移動可能に設けられたスイッチ切替え部材と、
このスイッチ切替え部材を前記ニュートラル位置、左折位置、および右折位置に選択的に保持する節度機構と、
前記ターン操作部材に設けられ、当該ターン操作部材が前記左折指示位置へ回動されたときに前記スイッチ切替え部材を前記左折位置へ移動させるとともに、前記ターン操作部材が前記右折指示位置へ回動されたときに前記スイッチ切替え部材を前記右折位置へ移動させる操作部と、
前記スイッチ切替え部材の移動位置に基づき状態が切り替えられるターンシグナルスイッチと、
前記スイッチ切替え部材に設けられた第1および第2のラチェットと、
ステアリングホイールと一体的に回転するように設けられたキャンセルカムとを備え、
前記スイッチ切替え部材が前記ニュートラル位置に位置した状態では、前記第1および第2のラチェットは前記キャンセルカムの回転軌跡の外側に位置してそのキャンセルカムの回転を許容し、
前記スイッチ切替え部材が前記左折位置または右折位置に移動した状態では、前記第1および第2のラチェットのうちの一方のラチェットが前記キャンセルカムの回転軌跡内に進入し、この状態で、前記キャンセルカムが前記ターン操作部材の指示位置方向と同じ方向へ回転された場合には、前記キャンセルカムの回転軌跡内に進入した前記ラチェットが前記キャンセルカムの同方向への回転を許容し、前記キャンセルカムが前記ターン操作部材の指示位置方向とは反対方向へ回転された場合には、前記キャンセルカムが当該キャンセルカムの回転軌跡内に進入した前記ラチェットに係合し当該ラチェットを介して前記スイッチ切替え部材を前記ニュートラル位置へ移動させる構成であることを特徴とする。
このような本発明によれば、ターン操作部材を中立位置から左折指示位置または右折指示位置へ回動操作した後、ターン操作部材に対する操作力を解除すると、ターン操作部材は、中立位置復帰機構により中立位置へ自動的に戻されるが、スイッチ切替え部材は左折位置または右折位置に保持され、ターンシグナルスイッチは作動状態に保持される。そして、ステアリングホイールによりキャンセルカムがターン指示方向とは反対方向へ回転されると、キャンセルカムが、当該キャンセルカムの回転軌跡内に進入したラチェットに係合してスイッチ切替え部材をニュートラル位置へ移動させ、ターンシグナルスイッチが非作動状態に切り替えられる。
従って、ターン操作部材を操作してターンの指示を行った後、そのターン操作部材に対する操作力を解除することに伴い、ターン操作部材を中立位置へ自動的に復帰させる自動復帰タイプのものでありながら、ステアリングホイールによりキャンセルカムがターン指示方向とは反対方向へ回転されることに基づき、スイッチ切替え部材を機械的にニュートラル位置へ移動させてターンシグナルスイッチを切り替える構成としているので、ステアリングシャフトの回転方向や角度を検出するための高価な舵角センサを必要とせず、コストの上昇を抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、図2において、ユニットケース1は、下部のインシュレータ2と、上部のカバー3とを組み付けて構成されている。このユニットケース1内には、ブラケット4が軸部5を中心に、図1の矢印A1方向(反時計回り方向)および矢印A2方向(時計回り方向)へ回動可能に配設されている。ブラケット4の右側には、ターンレバー6の先端部が挿入されている。ターンレバー6の右側は、ユニットケース1の右側方へ突出している。ターンレバー6は、ブラケット4と共に上記軸部5を中心に上記矢印A1方向および矢印A2方向へ回動可能に設けられていると共に、そのブラケット4に対して、矢印A1、A2方向と交差する、図2の矢印B1方向およびB2方向へ回動可能に設けられている。ここで、ブラケット4とターンレバー6とにより、本発明のターン操作部材7を構成している。
ブラケット4の左部は、上部4aよりも下部4bが左側へ突出した段差を有する形状をなしていて、その上部4aに、左側が開口したばね収容部4cが形成されている。ブラケット4の左部における下部4bの左端部には、操作部8が一体に設けられている。この操作部8は、下向きに突出した円柱状をなしている。
上記カバー3の左部も、ブラケット4の左部の形状に対応するように,上部3aよりも下部3bが左側へ突出した段差を有する形状をなしていて、その上部3aの内面に節度凹部9が形成されている。節度凹部9は、図1に示すように、中央部の中立位置用谷部9aと、この中立位置用谷部9aを挟んだ両側に形成された斜面9b,9cとを有していて、上から見て、左側へ突出するV字形に形成されている。ブラケット4のばね収容部4cには、圧縮コイルばねからなる節度用ばね10が収容されているとともに、節度ピース11が移動可能収容されている。節度ピース11は、節度用ばね10の付勢力により図1及び図2中、左方向へ付勢されていて、先端部が節度凹部9の内面に当接している。節度凹部9と、節度ピース11と、節度用ばね10とにより、ターン操作部材7(ブラケット4およびターンレバー6)を図1の中立位置に復帰させる中立位置復帰機構12を構成している。
ここで、ターン操作部材7は、節度ピース11が節度凹部9の中立位置用谷部9aに位置した中立位置(図1参照)を中心として、矢印A1方向へ所定角度回動した図4に示す左折指示位置と、矢印A2方向へ所定角度回動した図示しない右折指示位置との間で回動可能となっている。そして、ターン操作部材7が左折指示位置へ回動された状態では、節度ピース11が斜面9bに当接し、また、ターン操作部材7が右折指示位置へ回動された状態では、節度ピース11が斜面9cに当接し、その状態でターン操作部材7に対する操作力を解除すると、節度ピース11が斜面9b,9cを滑って中立位置用谷部9aに戻ることに伴い、ターン操作部材7は図1の中立位置に復帰する構成となっている。
インシュレータ2の左部の上面側には、スイッチ切替え部材13が配設されている。このスイッチ切替え部材13は、図1において上下方向に長い形状をなしていて、その長手方向の中央部が、インシュレータ2に軸部14を介して回動可能に取り付けられている。このスイッチ切替え部材13は、軸部14を中心にして、図1の矢印C1方向およびC2方向に回動可能に設けられている。スイッチ切替え部材13の長手方向の両端部には、節度ピース15と、この節度ピース15を外側へ付勢する圧縮コイルばねからなる節度用ばね(図示せず)とが設けられている。スイッチ切替え部材13の長手方向の両端部と対向するように、カバー3の内面には、節度面16,17が形成されていて、各節度ピース15の先端部が、対応する節度面16,17に当接している。
節度面16,17には、それぞれニュートラル位置用谷部18と、このニュートラル位置用谷部18を挟む両側に、左折位置用谷部19と右折位置用谷部20とが形成されている。図1において下側の節度面16は、ニュートラル位置用谷部18の左側が左折位置用谷部19、右側が右折位置用谷部20となっている。また、図1において上側の節度面17は、ニュートラル位置用谷部18の右側が左折位置用谷部19、左側が右折位置用谷部20となっている。
節度面16と、これに対応する節度ピース15と、節度用ばねとにより、一方の節度機構21を構成し、また、節度面17と、これに対応する節度ピース15と、節度用ばねとにより、他方の節度機構22を構成している。これら節度機構21,22により、スイッチ切替え部材13を、図1に示すニュートラル位置と、図4および図5に示す左折位置と、図示しない右折位置とに選択的に保持する構成となっている。
スイッチ切替え部材13の長手方向の両端部の上面には、第1および第2のラチェット25,26がそれぞれ軸27を介して回動可能に取り付けられている。各軸部27にはねじりコイルばね28,29が取り付けられていて、各ねじりコイルばね28,29の一端部28a,29aは、スイッチ切替え部材13に設けられた凸部30,31に受けられ、他端部28b,29bは、対応するラチェット25,26に引っ掛けられている。そして、これら第1および第2のラチェット25,26は、側面が対応する凸部30,31に当接していて、常には図1に示す位置に保持されている。図1において、下側に位置する第1のラチェット25の先端部には、右上がりの斜面25aが形成され、上側に位置する第2のラチェット26の先端部には、右下がりの斜面26aが形成されている。
図1において、スイッチ切替え部材13の右側面には、上から見てV字形をなすV字凹部32が形成されている。このV字凹部32は、谷部32aと、この谷部32aを挟む両側に斜面32b,32cを有している。上記ブラケット4の操作部8が、V字凹部32の谷部32a付近に挿入されている。
スイッチ切替え部材13の下面側には、可動コンタクト33が当該スイッチ切替え部材13と一体的に回動するように取り付けられている。この可動コンタクト33は、図3に示すように、2個の接点部33a,33bを有している。インシュレータ2の上面には、その接点部33a,33bの回動軌跡上に対応する位置に共通固定接点34と、左折用固定接点35と、右折用固定接点36が設けられている。可動コンタクト33の一方の接点部33aは、共通固定接点34に常に接触している。可動コンタクト33の他方の接点部33bは、スイッチ切替え部材13がニュートラル位置に位置した状態では、左折用固定接点35と右折用固定接点36との間に位置していて、スイッチ切替え部材13が左折位置に回動すると、左折用固定接点35に接触し、スイッチ切替え部材13が右折位置に回動すると、右折用固定接点36に接触する。可動コンタクト33と、共通固定接点34、左折用固定接点35、および右折用固定接点36により、ターンシグナルスイッチ37を構成している。
ユニットケース1の左側方には、キャンセルカム38が配設されている。このキャンセルカム38は、図示しないステアリングホイールと一体にステアリングシャフトの回転中心Oを中心として回転されるようになっている。
次に上記構成の作用を説明する。
まず、図1および図2の状態では、中立位置復帰機構12の節度ピース11の先端部が、節度凹部9の中立位置用谷部9aに入り込んでいて、ターン操作部材7は中立位置に保持されている。また、スイッチ切替え部材13の長手方向両端部の節度機構21,22における各節度ピース15の先端部が、対応する節度面16,17のニュートラル位置用谷部18に入り込んでいて、スイッチ切替え部材13は節度機構21,22によりニュートラル位置に保持されている。可動コンタクト33の他端部33bは、図3に示すように、左折用固定接点35と右折用固定接点36との間に位置していて、ターンシグナルスイッチ37はオフ状態(非作動状態)を呈している。
このとき、ブラケット4の操作部8は、スイッチ切替え部材13におけるV字凹部32の谷部32a付近に挿入されている。操作部8は、V字凹部32の内面の近くに位置していれば、接触していても接触していなくてもよい。また、第1および第2のラチェット25,26の先端部は、キャンセルカム38の回転軌跡Kの外側に位置している。
図1および図2の状態で、使用者が左折の指示を行うべく、ターンレバー6を矢印A1方向へ回動させると、ターン操作部材7(ターンレバー6およびブラケット4)が、軸部5を中心に同方向へ回動される。すると、図4に示すように、ブラケット4の先端部の操作部8が、スイッチ切替え部材13におけるV字凹部32の斜面32bに当接しこれを押圧しながら同方向へ回動するとともに、ブラケット4の節度ピース11が節度凹部9の斜面9bを摺動するようになる。このうち、操作部8の回動に伴い、スイッチ切替え部材13が、軸部14を中心に矢印C1方向へ回動(移動)され、図4に示すように、スイッチ切替え部材13の長手方向両端部の節度ピース15が、対応する節度面16,17のニュートラル位置用谷部18を出て左折位置用谷部19に入り込むようになり、これにより、節度機構21,22により、スイッチ切替え部材13が、図4に示す左折位置に保持されるようになる。
スイッチ切替え部材13が左折位置に回動されると、図4においてスイッチ切替え部材13の下部が左方向へ突出するように傾斜する状態となるため、同図4における下側の第1のラチェット25の先端部が、キャンセルカム38の回転軌跡K内に進入した状態となる。また、このとき、スイッチ切替え部材13の左折位置への回動に伴い、可動コンタクト33は、一方の接点部33aが共通固定接点34に接触したまま、他方の接点部33bが左折用固定接点35に接触する状態(作動状態)に切り替わる。これに基づき、図示しない左折指示用のターンシグナルランプの点滅が開始される。
図4の状態で、ターンレバー6に対する操作力を解除すると、ブラケット4の節度ピース11の先端部が、節度凹部9の斜面9bを、中立位置用谷部9a側に向かって滑り落ちるように摺動するため、ターン操作部材7は、矢印A1とは反対の矢印A2方向へ回動する。そして、図5に示すように、節度ピース11の先端部が中立位置用谷部9aに入り込むことで、ターン操作部材7は中立位置へ戻されて保持される。このとき、操作部8は、スイッチ切替え部材13におけるV字凹部32の谷部32aに入り込むように戻されるが、スイッチ切替え部材13は、左折位置に保持されたままの状態である。このため、ターンシグナルスイッチ37も左折指示状態のままであり、ターンシグナルランプも点滅を続ける。
図5の状態において、車両を左折させるべくステアリングホイールが左回転されると、キャンセルカム38も同方向(図5の矢印D1方向)へ回転される。すると、図6に示すように、キャンセルカム38が、第1のラチェット25の先端部に対して矢印D1方向から当たることになるが、この場合は、第1のラチェット25が、ねじりコイルばね28のばね力に抗して軸部27を中心にE1方向へ回動されることになるため、キャンセルカム38の矢印D1方向への回転が許容される。このため、スイッチ切替え部材13は左折位置に保持されたままであり、ターンシグナルスイッチ37も左折指示状態のままであり、ターンシグナルランプも点滅を続ける。
車両の左折操作が終了し、車輪を直進方向に戻すべくステアリングホイールが右回転されると、キャンセルカム38も同方向(図5の矢印D2方向)へ回転される。すると、図7に示すように、キャンセルカム38が、第1のラチェット25の斜面25aに対して矢印D2方向から当たる(係合する)ことになる。このとき、第1のラチェット25は、矢印E1とは反対方向へは凸部30に当たるために回動することができないため、斜面25aによる分力により第1のラチェット25を右方向(矢印F1方向)へ移動させる力が作用する。このため、第1のラチェット25を介して、スイッチ切替え部材13は、矢印C2方向へ回動し、図7に二点鎖線で示すようにニュートラル位置に位置するようになる。すると、可動コンタクト33は、一方の接点部33aが共通固定接点34に接触したまま、他方の接点部33bが左折用固定接点35から離間して左折用固定接点35と右折用固定接点36との間に戻り、ターンシグナルスイッチ37はオフ状態となる。これに伴い、ターンシグナルランプの点滅も終了する。
なお、スイッチ切替え部材13がニュートラル位置へ戻されると、第1および第2のラチェット25,26は、キャンセルカム38の回転軌跡Kから外側へ外れた状態となる。
一方、図1および図2の状態で、使用者が右折の指示を行うべく、ターンレバー6を矢印A2方向へ回動させた場合には、基本的には各部材の回動方向が、上記した左折時の回動方向と逆になるだけで、左折時と同様な動作となるので、簡単に説明する。
すなわち、図1および図2の状態で、ターンレバー6を矢印A2方向へ回動させた場合には、ターン操作部材7が、軸部5を中心に同方向へ回動される。すると、操作部8が、スイッチ切替え部材13におけるV字凹部32の斜面32cに当接しこれを押圧しながら同方向へ回動するとともに、ブラケット4の節度ピース11が節度凹部9の斜面9cを摺動するようになる。このうち、操作部8の回動に伴い、スイッチ切替え部材13が、軸部14を中心に矢印C2方向へ回動(移動)され、スイッチ切替え部材13の長手方向両端部の節度ピース15が、対応する節度面16,17のニュートラル位置用谷部18を出て右折位置用谷部20に入り込むようになり、これにより、スイッチ切替え部材13が右折位置に保持されるようになる。
スイッチ切替え部材13が右折位置に回動されると、図1におけるスイッチ切替え部材13の上部が左方向へ突出するように傾斜する状態となるため、第2のラチェット26の先端部が、キャンセルカム38の回転軌跡K内に進入した状態となる。また、このとき、スイッチ切替え部材13の右折位置への回動に伴い、可動コンタクト33は、一方の接点部33aが共通固定接点34に接触したまま、他方の接点部33bが右折用固定接点36に接触する作動状態に切り替わり、これに基づき、図示しない右折指示用のターンシグナルランプの点滅が開始される。
その状態で、ターンレバー6に対する操作力を解除すると、ブラケット4の節度ピース11の先端部が、節度凹部9の斜面9cを、中立位置用谷部9a側に向かって滑り落ちるように摺動するため、ターン操作部材7は、矢印A2とは反対の矢印A1方向へ回動し、節度ピース11の先端部が中立位置用谷部9aに入り込むことで、中立位置へ戻されて保持される。このとき、操作部8は、スイッチ切替え部材13におけるV字凹部32の谷部32aに入り込むように戻されるが、スイッチ切替え部材13は、右折位置に保持されたままの状態であるため、ターンシグナルスイッチ37も右折指示状態のままであり、ターンシグナルランプも点滅を続ける。
この状態において、車両を右折させるべくステアリングホイールが右回転されると、キャンセルカム38も同方向(図1の矢印D2方向)へ回転される。すると、キャンセルカム38が、第2のラチェット26の先端部に対して矢印D2方向から当たることになるが、この場合は、第2のラチェット26が、ねじりコイルばね29のばね力に抗して軸部27を中心に矢印E2方向へ回動されることになるため、キャンセルカム38の矢印D2方向への回転が許容される。このため、スイッチ切替え部材13は右折位置に保持されたままであり、ターンシグナルスイッチ37も右折指示状態のままであり、ターンシグナルランプも点滅を続ける。
車両の右折操作が終了し、車輪を直進方向に戻すべくステアリングホイールが左回転されると、キャンセルカム38も同方向(図1の矢印D1方向)へ回転される。すると、キャンセルカム38が、第2のラチェット26の斜面26aに対して矢印D1方向から当たる(係合する)ことになる。このとき、第2のラチェット26は、矢印E2とは反対方向へは回動することができないため、斜面26aによる分力により第2のラチェット26を右方向へ移動させる力が作用する。このため、第2のラチェット26を介して、スイッチ切替え部材13は、矢印C1方向へ回動し、ニュートラル位置に位置するようになる。すると、可動コンタクト33は、一方の接点部33aが共通固定接点34に接触したまま、他方の接点部33bが右折用固定接点36から離間して左折用固定接点35と右折用固定接点36との間に戻り、ターンシグナルスイッチ37はオフ状態となる。これに伴い、ターンシグナルランプの点滅も終了する。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。すなわち、ターン操作部材7を中立位置から左折指示位置または右折指示位置へ回動操作した後、ターン操作部材7に対する操作力を解除すると、ターン操作部材7は、中立位置復帰機構12により中立位置へ自動的に戻されるが、スイッチ切替え部材13は左折位置または右折位置に保持され、ターンシグナルスイッチ37は作動状態に保持される。そして、ステアリングホイールによりキャンセルカム38がターン指示方向とは反対方向へ回転されると、キャンセルカム38が、当該キャンセルカム38の回転軌跡K内に進入したラチェット25または26に係合してスイッチ切替え部材13をニュートラル位置へ移動させ、ターンシグナルスイッチ37が非作動状態に切り替えられる。
従って、ターン操作部材7を操作してターンの指示を行った後、そのターン操作部材7に対する操作力を解除することに伴い、ターン操作部材7を中立位置へ自動的に復帰させる自動復帰タイプのものでありながら、ステアリングホイールによりキャンセルカム38がターン指示方向とは反対方向へ回転されることに基づき、スイッチ切替え部材13を機械的にニュートラル位置へ回動させてターンシグナルスイッチ37を切り替える構成としているので、ステアリングシャフトの回転方向や角度を検出するための高価な舵角センサを必要とせず、コストの上昇を抑えることができる。
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
ターン操作部材7を構成するターンレバー6とブラケット4は、一体に構成してもよい。
本発明の一実施形態を示すもので、ターン操作部材が中立位置に位置し、かつスイッチ切替え部材がニュートラル位置に位置した状態での横断平面図 同状態での縦断正面図 ターンシグナルスイッチ部分の平面図 ターン操作部材を左折指示位置へ回動させた状態での横断平面図 図4の状態からターン操作部材が中立位置へ復帰した状態での横断平面図 図5の状態で、キャンセルカムが左回転(矢印D1方向)する際の作用を説明するための横断平面図 図5の状態で、キャンセルカムが右回転(矢印D2方向)する際の作用を説明するための横断平面図
符号の説明
図面中、1はユニットケース、2はインシュレータ、3はカバー、4はブラケット、5は軸部、6はターンレバー、7はターン操作部材、8は操作部、12は中立位置復帰機構、13はスイッチ切替え部材、21,22は節度機構、25は第1のラチェット、26は第2のラチェット、28,29はねじりコイルばね、33は可動コンタクト、34は共通固定接点、35は左折用固定接点、36は右折用固定接点、37はターンシグナルスイッチ、38はキャンセルカムを示す。

Claims (1)

  1. ユニットケースと、
    このユニットケースに中立位置を中心として左折指示位置と右折指示位置との間で回動可能に設けられたターン操作部材と、
    このターン操作部材が前記左折指示位置または右折指示位置に回動操作された状態でそのターン操作部材に対する操作力が解除されることに伴い当該ターン操作部材を前記中立位置へ復帰させる中立位置復帰機構と、
    前記ユニットケースにニュートラル位置を中心として左折位置と右折位置との間で移動可能に設けられたスイッチ切替え部材と、
    このスイッチ切替え部材を前記ニュートラル位置、左折位置、および右折位置に選択的に保持する節度機構と、
    前記ターン操作部材に設けられ、当該ターン操作部材が前記左折指示位置へ回動されたときに前記スイッチ切替え部材を前記左折位置へ移動させるとともに、前記ターン操作部材が前記右折指示位置へ回動されたときに前記スイッチ切替え部材を前記右折位置へ移動させる操作部と、
    前記スイッチ切替え部材の移動位置に基づき状態が切り替えられるターンシグナルスイッチと、
    前記スイッチ切替え部材に設けられた第1および第2のラチェットと、
    ステアリングホイールと一体的に回転するように設けられたキャンセルカムとを備え、
    前記スイッチ切替え部材が前記ニュートラル位置に位置した状態では、前記第1および第2のラチェットは前記キャンセルカムの回転軌跡の外側に位置してそのキャンセルカムの回転を許容し、
    前記スイッチ切替え部材が前記左折位置または右折位置に移動した状態では、前記第1および第2のラチェットのうちの一方のラチェットが前記キャンセルカムの回転軌跡内に進入し、この状態で、前記キャンセルカムが前記ターン操作部材の指示位置方向と同じ方向へ回転された場合には、前記キャンセルカムの回転軌跡内に進入した前記ラチェットが前記キャンセルカムの同方向への回転を許容し、前記キャンセルカムが前記ターン操作部材の指示位置方向とは反対方向へ回転された場合には、前記キャンセルカムが当該キャンセルカムの回転軌跡内に進入した前記ラチェットに係合し当該ラチェットを介して前記スイッチ切替え部材を前記ニュートラル位置へ移動させる構成であることを特徴とする車両用方向指示装置。
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