JP5802769B2 - 破断開封包装体 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、食品、医薬品、化粧品等々において、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物を個包装する破断開封包装体に関する。さらに詳しくは、内容物をスムーズに取り出すことができる破断開封包装体に関する。
現在まで、上述のような内容物を必要な量だけ包装し、その内容物を必要に応じて取り出すことができる包装体としては、様々なものが多数提案されており、特許文献1に開示の包装体も、このような包装体の一つである。
特許文献1の包装体は、比較的堅いシート状の平坦部材と、該平坦部材の一側面に固着したシー状の可撓部材の間に、内容物を収容するための収容部を形成し、平坦部材の折曲げ部分に、該折曲げ部分に直交して所定の切込みパターンからなる破断開封部を形成し、平坦部材の表裏両面又は一方の面にシーラントからなる封止材を被覆している。
上述のように構成した包装体から内容物を取り出す場合、包装体を、平坦部材の折曲げ部分に沿って折り曲げるとともに、折曲げ部分の破断開封部を、平坦部材の折曲げ部分に対して略直交する方向に破断開封する。さらに、収容部を押し潰すように変形させて、該収容部に収容された内容物を、平坦部材の破断開封された破断開封部から押し出して使用する。
しかし、上述の平坦部材を折り曲げる程、破断開封部が平坦部材の折曲げ方向に向けて引き伸ばされ、偏平状態に変形するため、大きく開口することができない。また、破断開封部の開口面積が狭く、内容物の押し出しがスムーズに行えない。
特公昭55−36552号公報
この発明は、指で折り曲げるだけで簡単に破断開封することができるとともに、内容物を収容部からスムーズに取り出すことができる破断開封包装体を提供することを目的とする。
この発明は、包装体の一部を破断開封して、該包装体から内容物を取り出すことができる破断開封包装体であって、前記包装体は、二つ折り状態に折り曲げ可能なシート状硬質材で形成した略平坦なシート状の平坦部材と、可撓性を有する可撓部材で形成した前記内容物を収容する断面略凹状の収容部と、前記平坦部材の肉厚より薄い肉厚に形成した該平坦部材の折り曲げ動作によって破断される封止材とを有し、前記平坦部材は、該平坦部材に設定した折り曲げ線の略中央部に、該平坦部材の厚み方向に貫通する切込みからなる該平坦部材の折り曲げ動作に伴い破断し開封される破断開封部を備え、前記収容部は、該収容部における開口側の周縁部を、前記平坦部材を折り曲げた際に谷側となる該平坦部材の面に固着するとともに、該収容部の開口側を前記平坦部材の前記破断開封部を含めるように配置し、前記封止材は、前記平坦部材を折り曲げた際に山側となる該平坦部材の面に対して前記破断開封部を覆うように被覆され、該封止材の周縁部を、折り曲げた際に山側となる前記平坦部材の面に対して厚み方向に食い込んだ状態に加熱圧着し、前記封止材における周縁部の厚み方向外側の面と、前記平坦部材における前記封止材を被覆した厚み方向外側の面とを略同一高さに形成した破断開封包装体であることを特徴とする。
この発明によれば、指で折り曲げるだけで簡単に破断開封することができるとともに、収容部に収容した内容物を、平坦部材の破断開封部からスムーズに取り出すことができる。
詳しくは、破断開封包装体の平坦部材を二つ折り状態に折り曲げることにより、破断開封部を平坦部材の折り曲げ動作に伴い破断し開封することができる。
すなわち、平坦部材の折り曲げ動作により、平坦部材の破断開封部を、該破断開封部の破断側端面が折り曲げた際に山側となる面の外側に向けて露出されるように破断開封することができる。
その際、破断開封部を覆う封止材が、破断開封部における破断側端面の露出によって折曲げ方向に引っ張られるが、平坦部材の折り曲げ途中において、封止材の伸びが限界となるため、伸び切るようにして破断開封される。
これにより、破断開封部を、平坦部材の折り曲げ動作に伴い大きく破断開封することができる。
この結果、例えば、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物を、平坦部材の破断開封部からスムーズに取り出すことができる。
しかも、封止材における周縁部を、平坦部材における封止材を被覆した面に対して厚み方向に食い込ませて、該封止材における周縁部の厚み方向外側の面を、該平坦部材における封止材を被覆した厚み方向外側の面と略同一高さに形成しているため、平坦部材及び封止材における厚み方向外側の面を連続させることができる。
これにより、封止材による封止状態が安定して得られるとともに、良好な手触り感を得ることができる。
詳しくは、例えば、平坦部材と可撓部材を一体に固着してなる個包装の包装体において、平坦部材よりもサイズが小さい封止材を、平坦部材に設けた破断開封部を覆うように平坦部材の表面に貼着した場合、封止材が、該封止材の肉厚分だけ平坦部材の表面に突出するため、封止材の周縁部に段差が生じる。
この場合、封止材の段差部分に、例えば、埃やゴミ等の塵埃が付着しやすく、特に、食品、医療品、化粧品等の個包装に用いた場合、衛生的に大きな問題が生じるだけでなく、平坦部材における封止材が貼着された部分を指先で触った際、封止材の段差部分に指先が引っ掛かりやすく、手触り感が悪い。また、化粧品の個包装の場合、女性の多くが手に持って使用するため、手触り感が悪いと、使用を控えることが多く、後々使用してくれないことがある。
さらに、例えば、輸送や運搬等の移動時において、個包装の包装体同士が互いに接触又は当接するなどした際、包装体における封止材の段差部分に、他の包装体における角部などが当接しやすく、封止材の周縁部に凹状の窪み部が発生するか、該封止材の周縁部が捲れ上がる等、封止材による封止が解除される程でなくても、体裁が悪くなるという問題があった。
これに対して、破断開封包装体によれば、平坦部材における破断開封部を覆うように被覆した封止材の周縁部に段差が生じることを防止できるうえ、平坦部材における封止材が貼着された部分を指先で触っても、封止材の周縁部に指先が引っ掛かることがなく、良好な手触り感が得られる。
しかも、例えば、輸送や運搬等の移動時において、破断開封包装体同士が互いに接触又は当接するなどしても、破断開封包装体における封止材の周縁部に、他の破断開封包装体における角部や縁部等が当接することがなく、封止材の周縁部に凹状の窪み部が発生したり、該封止材の周縁部が捲れ上がったりすることを確実に防止できるうえ、体裁を良好な状態に保つことができる。
この結果、例えば、埃やゴミ等の塵埃が封止材の周縁部に付着することを防止でき、衛生的な状態を保つことができるうえ、良好な手触り感が得られる。
さらに、封止材による封止状態が安定して得られるため、内容物の漏洩及び流出を防止することができる。
さらにまた、平坦部材及び封止材における厚み方向外側の面が連続しており、滑らかでスッキリした面となるため、外観的な意匠性が向上する。
上述の封止材として、例えば、アルミニウム箔等の金属製封止材を用いる場合、加熱圧着を用いれば、接着用のシール材や接着剤を介在せずに、金属製封止材を平坦部材(シート状硬質材)に対して加熱圧着することができる。
加熱圧着に用いる金型にて、封止材(及びシール材)の周縁部を、該封止材を被覆した平坦部材の面に食い込ませることにより、封止材の周縁部を平坦部材に対してより完全に密着及び密封させることができ、内容物の漏洩及び流出をより確実に防止することかできる。
なお、封止材の不要な部分(特に外周)は、加熱圧着と同時に型抜きすることができる。また、加熱圧着に用いる金型の加圧面に小さな凹凸を多数設けることにより、接着面積がより大きくなり、接着性をより向上させることができる。
上述の破断開封包装体は、例えば、1回の使用に必要な量の内容物を封入した小型の包装体、あるいは、液体洗剤用包装体や洗髪液用包装体等の比較的大型の包装体に用いることができ、その包装体における開口部分の内側、外側等に設けることができる。
上記平坦部材は、例えば、包装体における凹状の収容部を閉塞するための蓋部材、あるいは、袋状に形成した包装体における開口部分の内側、外側に設けることができる。
また、可撓部材は、例えば、凹状の収容部を形成するための部材として用いることができる。
また、破断開封部は、例えば、平坦部材の厚み方向に貫通する切込み部、長孔や長溝等で構成することができるが、封止材を伸び切るようにして破断開封することが可能な形状であれば、破断開封部のみに限らず、長孔や長溝、あるいはその他の形状に形成しても何ら差し支えがない。
なお、上述の破断開封部は、例えば、平坦部材の折り曲げ線に沿って設定した基準線を基準として対称に複数配置したり、平坦部材の折り曲げ線に沿って設定した基準線を基準として位置をずらして配置してもよい。
また、封止材は、例えば、平坦部材の表裏両面のうち一方の面、あるいは、表裏両面に対して破断開封部を含む面全体が覆われるように被覆するか、破断開封部のみが覆われるように部分的に被覆することができる。
上記破断開封部の形状は、平坦部材のサイズや形状、肉厚に応じて、ある程度変更可能であるが、平坦部材を折り曲げる際に付与される引っ張り力によって、破断開封部を覆う封止材が伸び切るようにして破断開封されるので、破断開封部が折り曲げ線に対してずれた位置に形成されていても、テコの原理により、封止材を破断開封することが可能である。
しかし、封止材を破断開封する際の引っ張り力が弱ければ、破断開封部が折り曲げ線に対してずれた位置に形成されていると、その破断開封部を覆う封止材を破断開封することができないおそれがある。なお、引っ張り力は、硬質材の腰の強さ、厚み、硬さに比例するものである。
つまり、破断開封部が折り曲げ線に沿って設定した基準線を基準としてずれた位置に形成されていても、封止材を破断開封することが可能であるならば、破断開封部の形状を、例えば、線形状、一山形状、二山形状、M字形状、円弧形状、半円形状、三角形状、波形状、長孔形状等の切込み形状とすることができる。
また、封止材は、例えば、アルミ箔、銅箔、ステンレス箔、鉄箔、樹脂フィルム等の肉厚が薄い箔体で構成することができ、平坦部材の折り曲げ角度に対応して破断面積が大きく変化する強度を有している。例えば、肉厚5〜35μのアルミニウム箔を封止材として用いた場合、透湿性、ガス透過性、破断開封性の良好な破断開封包装体を得ることができる。
なお、ガス透過性とは、例えば、酸素、水分、腐食性ガス等の透過を抑制するガスバリア性のことをいう。
上述のアルミニウム箔に代わる透湿性、ガス透過性の良い他の材質として、例えば、ポリ塩化ビニリデン製のフィルムや、他の合成樹脂と複合した複合材、アルミ蒸着したガス透過性製の良いフィルム等々、内容物の特性や物性に応じた材質で構成してもよく、引き裂き強度の弱い材質のものが望ましい。
上記内容物は、例えば、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等で構成することができる。また、平坦部材は、例えば、シート状の硬質材とフィルム状のシール材とを一体に貼り合わせて構成することができる。
上記硬質材は、例えば、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)、ポリプロピレン(PP)、生分解性プラスチック(PLA)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルアルコール(PVA)、あるいは、厚紙、アルミニウムなどの金属シート等の単体又は複合した材料で構成することができる。
なお、硬質材は、内容物の種類、及び収容部の形状に応じて、その材質、肉厚を変更することができる。
上記シール材は、例えば、ポリエチレン(PE)、あるいは、上述の合成樹脂等の単体又は複合した材料で構成することができる。
上記可撓部材は、例えば、三菱樹脂株式会社製の商品名ダイアミロンF、ナイロン樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルアルコール(PVA)等の単体又は複合した合成樹脂製のフィルム部材で構成することができる。
また、この発明の態様として、前記平坦部材を折り曲げた際に山側となる面に、該平坦部材の折り曲げをガイドする折り曲げ罫線を付設することができる。
この発明によれば、平坦部材の破断開封部、及び破断開封部を覆う封止材を、より確実に破断開封することができる。
詳しくは、破断開封包装体の平坦部材を二つ折り状態に折り曲げる際、その折り曲げ動作が、折り曲げ罫線によ真っ直ぐに折り曲げガイドされるので、折り曲げた際に山側となる平坦部材の面に設けた破断開封部を、該破断開封部の破断側端面が折り曲げた際に山側となる面の外側に向けて露出するように破断開封することができる。
この結果、板状部材の破断開封部、及び破断開封部を覆う封止材を、より確実に破断開封することができる。
なお、上述の折り曲げ罫線は、例えば、折り曲げ線の一端側と対応する一方側折り曲げ罫線と、該折り曲げ線の他端側と対応する他方側折り曲げ罫線とで構成し、一方側折り曲げ罫線と他方側折り曲げ罫線とを、前記折曲げ方向に対して互い違いとなるように配置してもよい。
上述の折り曲げ罫線の配置パターンとしては、例えば、実施形態における平坦部材の長手方向に対して上下段違いに配置するパターンと、長手方向に対して斜めに交差するように配置するパターンを含むものである。
また、この発明の態様として、前記破断開封部の切込みを、前記平坦部材の厚み方向に対して斜めに交差するように設けることができる。
この発明によれば、平坦部材の破断開封部、及び破断開封部を覆う封止材を、より簡単に破断開封することができる。
詳しくは、平坦部材を二つ折り状態に折り曲げる際、破断開封部が平坦部材の厚み方向に対して斜めに交差する方向に破断開封されるとともに、破断開封部を覆うように被覆した封止材が、破断開封部に対応して斜めに破断開封される。
つまり、封止材を破断開封する際の引っ張り力が、該封止材の厚み方向に対して斜めに付与されるので、封止材を厚み方向に破断開封する際に付与される抵抗よりも、厚み方向に対して斜めに交差する方向に破断開封する際に付与される抵抗の方が小さく、破断開封部を覆うように被覆した封止材を、より小さな引っ張り力によってスムーズに破断開封することができる。
また、この発明の態様として、前記封止材の前記破断開封部と対応する部分に、該封止材の他の部分に比較して肉厚が薄く、該封止材自体が伸び切られるよりも先に破断する破断補助部を形成することができる。
この発明によれば、破断開封部を覆う封止材を、より破断しやすくすることができる。
詳しくは、平坦部材を二つ折り状態に折り曲げる際、封止材が伸び切られるよりも先に、肉厚の薄い破断補助部が破断されるため、封止材を伸び切るようにして破断するよりも、小さな引っ張り力によって破断することができる。
上記破断補助部は、例えば、切込み、凹凸、溝部、窪み部等で構成することができる。
また、この発明の態様として、前記平坦部材における前記破断開封部の前記内容物と接する部分に、該破断開封部に向けて移動する前記内容物に対して流動抵抗を付与する流動抵抗付与部を設けることができる。
この発明によれば、平坦部材の破断開封部から押し出される内容物の押出し量を調整することができる。
詳しくは、例えば、柔軟性を有する包装体の収容部を押し潰すように変形させ、収容部の内容物に付与される圧力によって、該包装体の開口部を覆う封止材を破断し、内容物を、包装体の開口部から取り出す場合、開口部の封止材が破断開封される直前において、開口部付近の内容物に対して圧力が付与される。
このため、封止材が破断開封されると同時に、包装体の開口部から内容物が一挙に押し出されることになり、内容物が周囲に飛び散るおそれがある。
そこで、破断開封包装体は、内容物を、破断開封包装体の平坦部材の破断開封部から取り出す際、平坦部材の破断開封部に向けて流動する内容物を流動抵抗付与部に接触させて、該破断開封部に向けて流動する内容物に対して流動抵抗を付与するので、内容物が、平坦部材の破断開封部から一挙に押し出されることを防止できる。
この結果、破断開封包装体内部と連通する大きさに破断開封した平坦部材の破断開封部から押し出される内容物が周囲に飛散することを防止でき、破断開封包装体の変形具合に応じて所望の押出し量に調整することができる。
上記流動抵抗付与部は、例えば、肉厚0.005〜0.15mm程度の柔軟性を有するフィルムや不織布を点接着したり、凹凸を設けたり、孔部(0.1〜3φmm程度)を設けたり、切れ目(1〜5mm程度)を設けたり、切込みを入れたり、外周に変化(1〜5mm程度)を持たせたり、幅のみを変化させる等で構成することができる。
また、この発明の態様として、前記平坦部材及び封止材の少なくとも一方の前記破断開封部と対応する部分に、該封止材の破断開封を遅延する凹凸形状の破断開封遅延部を設け、該破断開封遅延部が、前記平坦部材の折り曲げに伴って引き伸ばしが許容され、該平坦部材を所定の折曲げ角度以下に折り曲げた際、引き伸ばしが限界となる凹凸構造を備えることができる。
ここで、上記破断開封遅延部は、例えば、丸形、三角形、四角形、多角形、楕円形等の形状を有する波状、凹凸で構成することができる。具体的な凹凸のサイズは、例えば、肉厚15μの封止材に付設する場合、縦0.5mm×横0.5mm、深さ0.02mm程度に設定するのが好ましい。
この発明によれば、破断開封包装体の折り曲げが所定の折曲げ角度以下となるまでは、平坦部材の破断開封部を覆う封止材が破断開封されることを防止できる。
詳しくは、例えば、平坦部材と可撓部材を一体に固着してなる個包装の包装体において、箔状の封止材を、平坦部材に設けた破断開封部を覆うように貼着しているため、例えば、輸送や運搬等の移動時に付与される応力によって、包装体が折曲げ方向に若干変形するだけでも、平坦部材の折り曲げた際に山側となる面に付与される引っ張り力によって封止材が破断開封されてしまい、予測しない状況にて、包装体内に収容した内容物が破断開封された開口部から押し出されてしまうことがある。
これに対して、平坦部材を二つ折り状態に折り曲げる動作を開始した際、折り曲げた際に山側となる平坦部材の面に付与される引っ張り力によって、破断開封部の周囲及び封止材に付設した破断開封遅延部が徐々に引き伸ばされていくため、該破断開封遅延部の引き伸ばし変形によって、封止材の破断開封する時期を遅延することができる。
すなわち、破断開封包装体の折曲げ角度が所定の折曲げ角度以下となるまでは、該破断開封包装体の折曲げ角度が鈍角から鋭角に変化するのに伴い、封止材に付設した破断開封遅延部の凹凸が徐々に引き伸ばされていくので、破断開封遅延部の伸びが限界に達するまでは、破断開封包装体を折曲げ方向へ折り曲げる動作が許容される。
これにより、例えば、輸送や運搬等の移動時に付与される応力によって、破断開封包装体が折曲げ方向に変形又は折り曲げられようとしても、破断開封包装体の折曲げ角度が所定の折曲げ角度以下であれば、破断開封部を覆う封止材が破断開封されることがなく、破断開封包装体の折曲げ開始初期時において、封止材が勝手に破断開封することを防止できる。
破断開封包装体の破断開封部を所定の折曲げ角度以下に折り曲げた際(例えば、略V字状)、封止材に付設した破断開封遅延部の伸びが限界に達するため、折り曲げた際に山側となる平坦部材の面に付与される引っ張り力によって、破断開封部を覆う封止材が伸び切るようにして破断開封することができる。
これにより、破断開封包装体の収容部に収容された内容物を、平坦部材の破断開封された開口部から容易に取り出すことができる。
この結果、破断開封包装体の折曲げ開始初期時において、封止材が勝手に破断開封することを防止できるうえ、破断開封包装体の折曲げ角度が所定の折曲げ角度以下となるまでは、内容物が漏洩又は流出することを確実に防止できる。
また、この発明の態様として、前記平坦部材を二つ折り状態に折り曲げた状態において、平坦部材対向する両面のうち少なくとも一方の面に、他方の面当接される凸部を設けることができる。
この発明によれば、平坦部材の破断開封部、及び破断開封部を覆う封止材を、より確実に破断開封することができる。
詳しくは、平坦部材を二つ折り状態に折り曲げるとともに、平坦部材対向する両面のうち少なくとも一方の面に設けた凸部を、他方の面当接する。
すなわち、凸部が当接された部分を支点として、破断開封包装体における力点に相当する部分に折曲げ力を付与することにより、テコの原理によって、作用点に相当する、折り曲げた際に山側となる平坦部材の面に対して大きな引っ張り力が付与される。
このため、破断開封包装体における力点に付与する折曲げ力が小さくても、破断開封部、及び封止材を、より簡単に破断開封することができる。
この結果、破断開封部をより大きく開口することができるうえ、特に、例えば、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物をより容易に取り出すことができる。
この発明によれば、指で折り曲げるだけで簡単に破断開封することができるとともに、内容物を、収容部からスムーズに取り出すことができる。
本実施形態の破断開封構造を備えた破断開封包装体の参考説明図。 破断開封包装体に設けた破断開封部の参考説明図。 破断開封包装体を成形する成形装置の参考説明図。 成形装置で成形した破断開封包装体の参考説明図。 内容物を破断開封包装体から取り出す際の参考説明図。 封止材を破断した部分を示す実施例の拡大断面図。 破断開封部の切込みを斜めに設けた例を示す参考説明図。 破断開封部の切込みを直線状に設けた例を示す参考説明図。 破断開封部の切込みパターンを示す実施例の説明図。 封止材を部分的に被覆した実施例の説明図。 複数の破断開封部を設けた参考説明図。 折り曲げ罫線の付設パターンの参考説明図。 封止材を平坦部材の表裏両面に被覆した実施例の説明図。 破断開封包装体の包装形態パターンを示す実施例の説明図。 接着、溶着にて封止する破断開封構造を示す実施例の説明図。 調整フィルムを破断開封部の内容物と接する部分に接着した実施例の説明図。 破断開封包装体における調整フィルムの貼着パターンの参考説明図。 調整フィルムの抵抗付与部のパターンを示す実施例の説明図。 破断開封部、折り曲げ罫線、及び収容部を平坦部材に形成する製造方法を示す実施例の説明図。 封止材を段差無く貼着した破断開封構造を示す実施例の説明図。 破断開封遅延部を備えた破断開封構造の参考説明図。 凸部を備えた破断開封構造の参考説明図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
(参考例1)
図1は本実施形態の破断開封構造を備えた破断開封包装体10の参考説明図であり、詳しくは、図1(a)は破断開封包装体10の参考斜視図、図1(b)は破断開封包装体10の参考平面図、図1(c)は幅方向Y中央部で分断した破断開封包装体10の参考断面図である。
図2は破断開封包装体10に設けた破断開封部23の参考説明図であり、詳しくは、図2(a)は破断開封部23を設けた部分の参考拡大断面図、図2(b)は(a)に示す参考d部拡大断面図である。
本実施形態の破断開封構造を備えた個包装用の破断開封包装体10は、指で折り曲げることが可能な硬さを有する略平坦なシート状の平坦部材20と、平坦部材20の裏面側周縁部に、上面側周縁部を固着した可撓性部材からなる断面略凹状の収容部30と、平坦部材20の表面全体を覆うように被覆したアルミニウム箔からなる封止材40とで構成され、1回の使用に必要な量の内容物32を封入した小型の包装体である(図1(a)(b)参照)。
平坦部材20は、肉厚0.3mmのアモルファスポリエチレンテレフタレート製のシート状硬質材21と、該シート状硬質材21の表裏両面を覆うように被覆した肉厚15μのポリエチレン製のシール材22とからなる複合シートで構成され、シール材22を、シート状硬質材21の表裏両面を覆うように被覆した後、ドライラミネート加工して一体に貼り合わせている(図1(c)参照)。
平坦部材20の表面側平坦部分には、該平坦部材20における長手方向Xの中央部に折曲げ部分Fを設定している。その折曲げ部分Fにおける幅方向Yの中央部には、平坦部材20の厚み方向Zに貫通する破断開封部23を形成している。
破断開封部23は、図示しない切込み付設装置を用いて、平坦部材20における長手方向Xの一端側に向けて中央部分が突出するような形状に切込みを入れるとともに、平坦部材20の厚み方向Zから見て滑らかな曲線を有する略弧状に形成している。
詳述すると、破断開封部23と対応する刃形状に形成した図示しない半円形状のトムソン刃を、平坦部材20に設定した折曲げ部分Fの幅方向Y中央部に対して厚み方向Zに押し付けるとともに、該平坦部材20の厚み方向Zに貫通して切込みを形成している(図2(a)参照)。
破断開封部23における平坦部材20の折曲げ方向G(あるいは長手方向X)と直交する破断側両縁部のうち一方の破断側縁部には、平坦部材20における長手方向Xの一端側に向けて中央部分が突出する滑らかな略弧状の突出部24を形成している。
突出部24は、平坦部材20を、破断開封部23に沿って折曲げ部分Fが外側で収容部30が内側となるように折り曲げた際、その折曲げ部分Fよりも外側に向けて突出される大きさ、及び形状に形成している。
なお、破断開封部23の他方の破断側縁部は、上述の突出部24の形状と対応して、長手方向Xの一端側に向けて中央部分が弧状に窪んだ形状に形成している。
平坦部材20における折曲げ部分Fの幅方向Y両端と、該折曲げ部分Fにおける破断開封部23の幅方向Y両端との間には、図示しない罫線付設装置を用いて、平坦部材20の厚み方向Zに貫通しない断面略V字形状の折り曲げ罫線25を幅方向Yに付設している。
破断開封部23と折り曲げ罫線25との幅方向Yに対向する端部間は、0.5mm以上の間隔wを隔てているので、折り曲げ罫線25によって破断開封部23と封止材40との密封性が損なわれることがなく、良好な状態に保つことができる(図1(b)参照)。
収容部30は、可撓性を有する肉厚100μの合成樹脂製のフィルム部材31により、所定量の内容物32の収容が許容される大きさ、及び形状に形成している。そのフィルム部材31は、三菱樹脂株式会社製の商品名ダイアミロンFを用いている。
封止材40は、肉厚11μのアルミニウム箔と、ヒートシール可能なアクリル・コポリマーとで構成され、アクリル・コポリマーを、アルミニウム箔の表裏両面を覆うようにコーティングしている。
つまり、破断開封部23を平坦部材20の厚み方向Zに貫通させて形成しているが、その破断開封部23を、アルミニウム箔からなる封止材40により封止しているので、透湿性、ガス透過性、破断開封性の良好な破断開封包装体10を得ることができる。
また、封止材40の破断開封部23と対応する部分に、他の部分と比較して肉厚が薄い凹凸状の破断補助部41を形成してもよい。詳しくは、破断補助部41の肉厚は、他の部分の肉厚11μ以下となるように形成している(図2(b)参照)。
これにより、破断開封包装体10を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gに折り曲げる際、封止材40自体が伸び切られるよりも先に、肉厚の薄い破断補助部41が破断される。
次に、上述した破断開封包装体10を成形する成形装置50について説明する。図3に示す成形装置50は、収容部30を成形する凹状の下型51と、図示しないヒータを備えた上型52とで構成している。
図3は破断開封包装体10を成形する成形装置50の参考説明図であり、詳しくは、図3(a)は所定形状に打ち抜き加工されるシート状硬質材21の参考平面図、図3(b)は成形用の下型51と上型52とを嵌合する状態の参考断面図、図3(c)は破断開封包装体10をシートから打ち抜き分離する前の状態を示す参考平面図である。
図4は成形装置50で成形した破断開封包装体10の参考説明図であり、詳しくは、図4(a)は折り曲げる前の破断開封包装体10の参考側面図、図4(b)は折り曲げる前の破断開封包装体10の参考底面図、図4(c)は折り曲げる前の破断開封包装体10の参考平面図である。
上述のように構成した成形装置50を用いて、破断開封包装体10を成形する場合、可撓性部材で形成したフィルム部材31を下型51に載置し、所定量の内容物32の収容が許容される収容部30に成形した後(図3(b)参照)、内容物32が収容された収容部30の上面側開口部に、該上面側開口部が覆われる大きさに形成した平坦部材20を載置する(図3(a)参照)。
次に、上型52を下型51に嵌合して、平坦部材20の裏面側周縁部と収容部30の上面側周縁部とを押圧したまま熱溶着して、密封された状態に熱シールする。
この後、上型52を下型51から分離して、熱シール済みの成形体を下型51から取り外す(図3(c)参照)。その成形体を、図示しない雄抜き用金型と雌抜き用金型とで打ち抜き加工して、内容物32が封入された破断開封包装体10を成形する(図4(a)〜(c)参照)。
なお、収容部30は、収容する内容物32の種類や収容量に応じて、その材質、肉厚、形状を変更することができるが、例えば、一般的な四方シールの袋体を用いる場合、上述の成形装置50を用いて成形する。
また、収容部30が深い形状や複雑な形状の場合、例えば、加熱真空成形、圧空成形、一対の金型成形等の成形方法を用いて、内容物32を封入するまえに予め成形しておくことを奨励する。
上述の熱溶着に代わる他の接合方法として、例えば、レーザー溶接装置から照射されるレーザー光を照射して、レーザー溶接してもよい。
次に、上述した破断開封包装体10から内容物32を取り出す際の取り出し方法について説明する。
図5は内容物32を破断開封包装体10から取り出す際の参考説明図であり、詳しくは、図5(a)は折曲げ開始直後の破断開封包装体10の参考側面図、図5(b)は二つ折り状態に折り曲げ破断開封包装体10の参考側面図である。また、図6は封止材40を破断開封した部分を示す実施例の拡大断面図である。
先ず、図4に示す包装形態に成形した破断開封包装体10を、該平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gに向けて折り曲げるとともに、折曲げ部分Fの破断開封部23を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gと直交する幅方向Yに破断開封する。
詳述すると、破断開封包装体10を、平坦部材20の封止材40を被覆した表面側が外側で、収容部30を固着した裏面側が内側となる状態に折り曲げる際、平坦部材20の折り曲げ動作によって、平坦部材20の破断開封部23が、該破断開封部23の破断側端面を折曲げ部分Fの外側に向けて露出するように破断開封される(図5(a)参照)。
同時に、破断開封部23を覆うように被覆したアルミニウム箔からなる封止材40が、該破断開封部23の破断側端面の露出によって折曲げ方向Gに引っ張られる。
ところが、封止材40は伸びにくいアルミニウム箔で形成していため、折曲げ方向Gの引っ張り力によってある程度は伸びが生じるが、平坦部材20が二つ折り状態に折り曲げられる途中において、封止材40の伸びが限界となるため、伸び切るようにして破断開封される。
つまり、シート状硬質材21の肉厚0.3mmよりも、封止材40の肉厚15μが薄いので、破断開封部23が直線的であっても、封止材40よりもシート状硬質材21の肉厚が厚ければ、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って二つ折り状態に折り曲げる際、封止材40を折曲げ方向Gの引っ張り力により十分に伸び切らせることができる(図6参照)。
この結果、破断開封部23を覆う封止材40を、破断開封部23の破断側縁部に沿って破断開封することができる。
また、破断補助部41を、封止材40の破断開封部23と対応する部分に予め形成しておけば(図2(b)参照)、破断開封包装体10を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gに折り曲げる際、破断補助部41によって封止材40の破断を補助することができる。
加えて、上述の平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げた際、破断開封部23の一方の破断側縁部に形成した突出部24が、該平坦部材20の折曲げ部分Fよりも外側に向けて突出されるとともに、破断開封部23に被覆した封止材40を内側から突き破るようにして折曲げ部分Fよりも外側に突出される。
すなわち、突出部24の突出動作によって、破断開封部23と対応する部分の封止材40が、該突出部24の突出側縁部に沿って略弧状に破断開封されるので、破断開封部23を、例えば、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物32の取り出しが容易に行える大きさに破断開封することができる(図5(b)参照)。
さらに、破断開封部23を破断開封した後、平坦部材20の折り曲げ動作によって、収容部30を押し潰すように変形させながら、収容部30に収容された内容物32を、平坦部材20の破断開封された破断開封部23から押し出して必要量使用する。
上述のように、破断開封包装体10を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って指で折り曲げるだけで、平坦部材20の破断開封部23を、破断開封包装体10の収容部30と連通する状態に簡単かつ容易に破断開封することができる。
しかも、内容物32を、平坦部材20の折り曲げ動作と、突出部24の突出動作との相乗作用によって、収容部30と連通するように大きく破断開封された平坦部材20の破断開封部23から必要な量だけスムーズに取り出すことができる。
さらに、例えば、破断開封部23のみが形成された平坦部材20を指でつまんで折り曲げる場合、平坦部材20自体の復元力が大きいと、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って真っ直ぐに折り曲げることが困難である。
平坦部材20のサイズが幅20mm×長さ30mmで、破断開封部23の長さが5mmである場合、平坦部材20の破断開封部23を、該破断開封部23の破断側端面が折曲げ部分Fの外側に向けて露出されるように破断しにくく、破断開封部23を覆う封止材40に破断ミスが発生することがある。
そこで、参考例1の破断開封包装体10は、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げをガイドするための折り曲げ罫線25を、折曲げ部分Fに形成した破断開封部23の幅方向Y両端に対して所定間隔wに近接して、該平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って幅方向Yに付設している。
これにより、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げる際、折り曲げ罫線25により折曲げ部分Fに沿って真っ直ぐに折り曲げガイドされるので、平坦部材20の折曲げ部分Fに形成した破断開封部23を、該破断開封部23の破断側端面が折曲げ部分Fの外側に向けて露出されるように破断開封することができる。
この結果、破断開封部23を覆う封止材40を確実に破断開封することができる。
(参考例2)
上述の参考例1では、破断開封包装体10における破断開封部23を平坦部材20の厚み方向Zに貫通して設けた破断開封構造について説明したが、図7に示すように、破断開封部231の切込みを平坦部材20の厚み方向Zに対して斜めに交差するように設けてもよい。
図7は破断開封部231の切込みを斜めに設けた参考説明図であり、詳しくは、図7(a)は破断開封部231を設けた部分の参考拡大断面図、図7(b)は破断開封部231と折り曲げ罫線25とを設けた部分の参考拡大平面図である。
参考例2の破断開封包装体10は、破断開封部231の切込みを、平坦部材20の厚み方向Zに対して斜めに交差する方向に設けるとともに、該平坦部材20の表面側端部から裏面側端部に向けて30度〜85度の範囲に含まれる所定の切込み角度θに傾斜させて設けている(図7(a)参照)。
平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げる際、破断開封部231が平坦部材20の厚み方向Zに対して斜めに交差する方向に破断開封されるとともに、破断開封部231を覆うように被覆した封止材40が、破断開封部231に対応して斜めに破断開封される。
つまり、封止材40を破断開封する際の引っ張り力が、封止材40の厚み方向Zに対して斜めに付与されるので、封止材40を厚み方向Zに破断開封する際の抵抗よりも、厚み方向Zに対して斜めに交差する方向に破断開封する際の抵抗の方が小さく、破断開封部231を覆う封止材40を、より小さな引っ張り力によってスムーズに破断開封することができる。
また、破断開封包装体10の保管時や輸送時において、平坦部材20における封止状態の破断開封部231に対して厚み方向Zに外圧が加えられた際、破断開封部231の破断側端面が互いに密着する方向に外圧が付与される。
このため、破断側端面が斜め方向に変位しにくく、上述のような外力が加えられても、破断開封部231を覆う封止材40が破断しにくい構造となり、内容物32が流出、漏洩することを防止できる。
なお、参考例2の破断開封部231は、例えば、トムソン刃等の加工刃を斜めに入れて形成するが、例えば、レーザー加工装置から照射されるレーザー光を斜めに入れて形成することもできる。
(参考例3)
また、上述の参考例1では、破断開封包装体10における破断開封部23を略弧状に設けた破断開封構造について説明したが、図8に示すように、破断開封部232の切込みを直線状に設けてもよい。
図8は破断開封部232の切込みを平坦部材20の幅方向Yに対して直線状に設けた参考説明図であり、詳しくは、図8(a)は破断開封部232を設けた部分の参考拡大断面図、図8(b)は破断開封部232と折り曲げ罫線25とを設けた部分の参考拡大平面図である。
参考例3の破断開封包装体10は、破断開封部232の切込みを、収容部30と対応する平坦部材20の裏面側幅方向Yに対して直線状に設けるとともに、折り曲げ罫線25を、破断開封部232の幅方向Y両端に対して所定間隔に近接して設けている(図8(a)参照)。
平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げる際、破断開封部232が平坦部材20の幅方向Yに対して略真っ直ぐに破断開封されるとともに、破断開封部232を覆うように被覆した封止材40が、破断開封部232に沿って真っ直ぐに破断開封される。
つまり、破断開封部232が直線的であっても、封止材40よりもシート状硬質材21の肉厚が厚ければ、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げるだけで、破断開封部232を収容部30と連通する状態に簡単かつ容易に破断開封することができる(図6参照)。
なお、折り曲げ罫線25は平坦部材20の表面側幅方向Yに付設してもよい。また、上述の破断開封部231,232と折り曲げ罫線25との幅方向Yの対向端部は、0.5mm以上の間隔wに隔てているので、破断開封部231と封止材40との密封性が損なわれることがなく、良好な状態に保つことができる(図7(b)、図8(b)参照)。
(実施例1)
さらに、上述した破断開封部23の切込みパターンは、図9に示すような切込みパターンに設定するのが望ましい。図9は破断開封部23の切込みパターンを示す実施例の説明図である。
詳しくは、破断開封部23の切込みパターンを、図9(a)に示す直線形パターンと、図9(b)に示す一山形パターンと、図9(c)に示す二山形パターンと、図9(d)に示すM字形パターンと、図9(e)に示す台形パターンと、図9(f)に示す半円形パターンと、図9(g)に示す三角形パターンと、図9(h)に示す波形パターンとの中から選択した一つの切込みパターンに設定してもよい。
あるいは、上述の切込みパターンから選択した同一のパターン、又は異なるパターンの破断開封部23を、図9(i)に示すように所定間隔を隔てて並列配置した切込みパターンに設定するか、図9(j)に示す逆向き一山形パターン、及び同一向き二山形パターンを組み合わせた切込みパターンに設定してもよい。
破断開封部23を、図9(b)〜(j)に示す切込みパターンに設定した場合、実施例1と略同様にして封止材40を破断開封することが可能である。
また、破断開封部23を、図9(a)に示す直線形パターンに設定しても、シート状硬質材21の肉厚0.3mmよりも、封止材40の肉厚15μが薄いので、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げた際、封止材40を折曲げ方向Gの引っ張り力により伸び切らせて、確実に破断開封することができる。
(実施例2)
上述の参考例1では、破断開封包装体10における封止材40を平坦部材20の表面全体に被覆した破断開封構造について説明したが、図10に示すように、封止材40を破断開封部23が覆われるように部分的に被覆してもよい。
図10は封止材40を部分的に被覆した実施例の説明であり、詳しくは、図10(a)は封止材40を破断開封部23が覆われるよう表面側に被覆した実施例の断面図、図10(b)は封止材40を破断開封部23が覆われるように裏面側に被覆した参考断面図、図10(c)は(b)に示す破断開封包装体10の封止材40を破断した状態の実施例の側面図である。
実施例2の破断開封包装体10は、封止材40を、破断開封部23のみが覆われるように、平坦部材20の表面側に対して部分的に被覆している(図10(a)参照)。
上述した破断開封包装体10から内容物32を取り出す際、破断開封包装体10を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折り曲げるだけで、破断開封部23を覆うように部分的に被覆した封止材40が破断開封されるので、破断開封部23を、収容部30と連通する状態に破断開封することができる(図10(c)参照)。
これにより、封止材40を破断開封するまでは、密封された状態を保つことができる。開封時において、破断開封包装体10を折り曲げて、平坦部材20の封止材40を破断すれば、内容物32を破断開封部23からスムーズに取り出すことができる。
さらに、封止材40を全体的に被覆するよりも、封止材40の使用量が少なくて済むため、安価に包装することができる。
また、封止材40を、破断開封部23のみが覆われるように、平坦部材20の裏面側に対して部分的に被覆してもよい(図10(b)参照)。
(参考例4)
上述の参考例1では、破断開封包装体10の破断開封部23を平坦部材20の折曲げ部分Fに1箇所設けた破断開封構造について説明したが、図11に示すように、破断開封部23を平坦部材20の折曲げ部分Fに対して2箇所設けてもよい。
図11は複数の破断開封部23を設けた参考説明図であり、詳しくは、図11(a)は破断開封包装体10の参考平面図、図11(b)は(a)に示す破断開封部23を折曲げ部分Fに2箇所設けた破断開封包装体10の参考断面図、図11(c)は(a)に示す破断開封包装体10を折り曲げた状態の参考側面図、及び参考平面図、図11(d)(e)は破断開封部23を2箇所設けた部分の参考拡大図である。
参考例4の破断開封包装体10は、平坦部材20における折曲げ部分Fの表面側に、同一形状の破断開封部23を2箇所設けている。
また、平坦部材20の裏面側には、2種類の内容物32を個々に収容するための二つの収容部30を真空成形方法により形成している(図11(a)(b)参照)。
破断開封部23は、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って設定した幅方向Yと平行する仮想基準線を基準として対称に2箇所配置している(図11(d)参照)。また、2箇所の破断開封部23は、二つの収容部30に対して連通可能にそれぞれ設けている。
次に、上述した破断開封包装体10から内容物32を取り出す際、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げるとともに、折曲げ部分Fの破断開封部23,23を、該破断開封部23,23の破断側端面が折曲げ部分Fの外側に向けて露出されるように拡張する。
これにより、破断開封部23,23を覆うように被覆した封止材40を、該破断開封部23,23の突出部24,24の突出側縁部に沿ってそれぞれ破断開封する(図11(c)参照)。
すなわち、2箇所の破断開封部23を略同時に破断開封して、開口面積をより大きくするので、収容部30を押し潰す際に生じる圧力を利用しなくても、二つの収容部30に収容された2種類の内容物32を、内容物32自体の自重を利用して、2箇所の破断開封部23からより速くスムーズに取り出すことができる。
また、上述の破断開封部23,23を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って幅方向Yに位置をずらして設けてもよい(図11(e)参照)。
この場合、二つの収容部30に収容された2種類の内容物32を、平坦部材20の折曲げ部分Fに設けた2箇所の破断開封部23から略同時に取り出すことができるため、上述と略同等の作用、及び効果を奏することができる。
しかも、破断開封部23,23の位置を幅方向Yにずらしているため、破断開封部23,23から押し出される内容物32同士が互いに押し合うことを回避することができ、スムーズに取り出すことができる。
なお、破断開封部23を設ける箇所、本数、及び位置は、収容部30の配置数や配置位置に対応して変更するので、参考例4における破断開封部23の箇所、本数、及び位置、収容部30の配置数、及び配置位置のみに限定されるものではない。
(参考例5)
上述の参考例1では、破断開封包装体10の破断開封部23、及び折り曲げ罫線25を、平坦部材20の長手方向Xに直交して幅方向Yに設けた破断開封構造について説明したが、図12に示すように、折り曲げ罫線25を、平坦部材20の折曲げ方向G(あるいは長手方向X)に対して上下段違いに配置するパターンと、長手方向Xに対して斜めに交差するように配置するパターンに設けてもよい。
図12は折り曲げ罫線25の付設パターンの参考説明図であり、詳しくは、図12(a)は折り曲げ罫線25を段違いに設けた参考平面図、図12(b)は折り曲げ罫線25を斜めに設けた参考平面図、図12(c)は折曲げ状態の参考側面図である。
参考例5の破断開封包装体10は、折り曲げ罫線25を、一方側折り曲げ罫線25aと他方側折り曲げ罫線25bとで構成するとともに、一方側折り曲げ罫線25aと他方側折り曲げ罫線25bとを、平坦部材20の長手方向Xに対して上下段違いとなるパターンに設けている。
さらに、破断開封部23を、図中右側上部に付設した折り曲げ罫線25aの端部と、図中左側下部に付設した折り曲げ罫線25bの端部との間に跨って設けている(図12(a)参照)。
つまり、破断開封包装体10を、平坦部材20の折り曲げ罫線25a,25bに沿って折り曲げる際、折り曲げ罫線25a,25bを境界として、破断開封包装体10における一端側部分と他端側部分とを、互い違いとなる方向に向けて斜めに折り曲げることができる(図12(c)参照)。
これにより、折り曲げ罫線25a,25bによって区分された収容部30の一端側部分、及び他端側部分に収容された内容物32が、1つの破断開封部23から斜め方向に向けてそれぞれ押し出されるため、破断開封部23から押し出される内容物32同士が互いに押し合うことを回避することができる。
この結果、内容物32を、収容部30内の破断開封部23付近にとどまらせることなく、スムーズに取り出すことができる。
また、折り曲げ罫線25の他のパターンとして、一方側折り曲げ罫線25aと他方側折り曲げ罫線25bとを、平坦部材20の長手方向Xに対して斜めに交差するパターンに設け、破断開封部23を、一方側折り曲げ罫線25aと他方側折り曲げ罫線25bとに跨って斜めに配置している(図12(b)参照)。
この場合、上述と同様に、破断開封包装体10を、平坦部材20の折り曲げ罫線25a,25bに沿って折り曲げる際、折り曲げ罫線25a,25bを境界として、破断開封包装体10における一端側部分と他端側部分とを、互い違いとなる方向に向けて斜めに折り曲げることができる。
これにより、収容部30の一端側部分、及び他端側部分に収容された内容物32が、1つの破断開封部23から斜め方向に向けてそれぞれ押し出されるため、内容物32同士が互いに押し合うことを回避することができ、収容部30内の破断開封部23付近にとどまらせることなく、スムーズに取り出すことができる。
(実施例3)
上述の参考例1では、破断開封包装体10における封止材40を平坦部材20の表面側のみに被覆した破断開封構造について説明したが、図13に示すように、封止材40を平坦部材20の表裏両面が覆われるように被覆してもよい。
図13は封止材40を平坦部材20の表裏両面に被覆した実施例の説明図であり、詳しくは、図13(a)は封止材40を平坦部材20の表裏両面に被覆した部分の拡大断面図、図13(b)は平坦部材20の表面側を外側にして折り曲げた状態の斜視図、図13(c)は平坦部材20の裏面側を外側にして折り曲げた状態の斜視図である。
実施例3の破断開封構造は、平坦部材20の折曲げ部分Fを表裏両方向に折り曲げることにより、平坦部材20の表裏両面に被覆された封止材40を確実に破断して、破断開封包装体10の収容部30と連通する状態に破断開封することができる。
これにより、封止材40を、平坦部材20における表裏両面のいずれか一方のみに被覆するよりも、密封性が向上する。
さらに、一方の面の封止材40が破断開封されても、他方の面の封止材40によって封止した状態を維持しているため、内容物32が漏洩することを防止できる。
(実施例4)
上述の参考例1では、本実施形態の破断開封構造を、1回の使用に必要な量の内容物32を封入した小型の破断開封包装体10に用いた構造について説明したが、図14に示すような容量が大きい比較的大型の破断開封包装体10A…10Fにも用いることができる。図14は破断開封包装体10A…10Fの包装形態パターンを示す実施例の説明図である。
上述の破断開封包装体10A…10Fは、例えば、一般的に用いられている液体洗剤用包装体や洗髪液用包装体等の比較的大型の包装体で構成しており、図14(a)〜(f)は、破断開封部23と、突出部24と、折り曲げ罫線25とを備えた本実施形態の破断開封構造を、破断開封包装体10A〜10Fにおける開口部分の内側縁部に設けた例を示すものである。
図14(a)は破断開封構造を破断開封包装体10Aにおける右側上部の角隅部に設けている。また、図14(b)は破断開封構造を破断開封包装体10Bの中央上部に設けている。また、図14(c)は破断開封構造を破断開封包装体10Cの長手方向X中央部に設けている。また、図14(d)は破断開封構造を破断開封包装体10Dの右側上部に突出する突出部分に設けている。
また、図14(e)は破断開封構造を破断開封包装体10Eの左右上部に突出する突出部分にそれぞれ設けている。また、図14(f)は破断開封構造を破断開封包装体10Fの上部、及び下部にそれぞれ設け、中央部の熱シールによって上部と下部とに区分している。
つまり、本実施形態の破断開封構造を、上述のような破断開封包装体10A〜10Fに用いることにより、破断開封包装体10A…10Fの破断開封部23が設けられた部分を指でつまんで折り曲げるだけで、簡単に破断開封することができる。
また、指で折り曲げた部分は包装体自体の復元力によって元の状態に復帰し、その復元力によって破断開封部23が閉塞されるので、何回でも素早く簡単に開封、密閉することができる。
なお、実施例4では、破断開封構造における平坦部材20の封止材40が被覆された表面側周縁部を、破断開封包装体10A〜10Fにおける開口部分の内側縁部に固着した構造について説明したが、封止材40が被覆された表面側を内側にして、平坦部材20の裏面側周縁部を、破断開封包装体10A〜10Fにおける開口部分の内側縁部に固着してもよい。
また、本実施形態の破断開封構造は、図14に示す包装形態の破断開封包装体10A…10Fのみに限定されるものではなく、図示省略したその他の包装体、あるいは包装容器にも用いることが可能である。
(実施例5)
上述の参考例1では、破断開封包装体10における平坦部材20の破断開封部23を、封止材40により破断開封可能に封止した破断開封構造について説明したが、図15に示すように、破断開封部23を接着又は溶着にて破断開封可能に封止してもよい。
図15は接着、溶着にて封止する破断開封部23を示す実施例の説明図であり、詳しくは、図15(a)は破断開封部23を接着用封止剤26の接着によって封止した実施例の拡大断面図、図15(b)は破断開封部23をシール材22の溶着によって封止した実施例の拡大断面図である。
実施例5の破断開封構造は、平坦部材20の破断開封部23に、シート状硬質材21を接着するのに有効な接着用封止剤26を収容して封止している。
詳しくは、平坦部材20の厚み方向Yに貫通する破断開封部23に、シート状硬質材21を接着するのに有効な接着剤あるいはシール剤からなる接着用封止剤26を充填、及び浸透させる。
該接着用封止剤26の硬化により、破断開封部23にて分断されたシート状硬質材21の端面同士を、平坦部材20を折り曲げる際に付与される引っ張り力によって破断開封可能な程度に接着して封止している(図15(a)参照)。
この場合、破断開封部23に露出したシート状硬質材21の端面同士を破断開封可能な程度に接着するものであって、破断不可になるほど強力に接着するものでなく、密封性が保たれるように接着している。
つまり、あまり強力に接着すると、破断開封包装体10の平坦部材20を指でつまんで折り曲げても、簡単に破断開封することができない。
そこで、実施例5の破断開封包装体10は、上述のように、平坦部材20における破断開封部23にて分断されたシート状硬質材21の端面同士を接着用封止剤26で接着して封止している。
したがって、平坦部材20を指でつまんで折曲げ部分Fに沿って折り曲げれば、該破断開封部23を封止する接着用封止剤26が折曲げ方向Gの引っ張り力によって破断開封されるので、破断開封部23を簡単に破断開封することができる。
また、封止状態において、平坦部材20の破断開封部23に充填、及び浸透させた接着用封止剤26を硬化させ、破断開封部23にて分離されたシート状硬質材21の端面同士を接着して密封しているので、実施例1と略同等の密封性を確保することができる。あるいは密封性を向上させることができる。
上述した接着用封止剤26に代わる破断開封構造の他の例として、平坦部材20における破断開封部23にて分断されたシール材22の端面同士を、図示しないレーザー溶接装置により溶着するとともに、平坦部材20を折り曲げる際に付与される引っ張り力によって破断開封可能な程度に溶着して封止してもよい(図15(b)参照)。
すなわち、上述の接着用封止剤26を用いた破断開封構造と略同等の密封性が得られるとともに、平坦部材20を指でつまんで折り曲げるだけで、該破断開封部23を封止する溶着部27が折曲げ方向Gの引っ張り力によって破断開封されるので、破断開封部23を簡単に破断開封することができる。
また、シート状硬質材21の表裏両面のうち一方の面に被覆したシール材22の端面同士を、平坦部材20の折り曲げ動作により破断開封可能な程度に溶着、あるいは接着して封止してもよく、上記実施例と略同等の作用、及び効果を奏することができるとともに、高い密封性と破断開封とが可能な破断開封包装体10が得られる。
(実施例6)
上述の参考例1では、破断開封包装体10の内容物32を、平坦部材20の破断開封部23からスムーズに取り出すための破断開封構造について説明したが、図16に示すように、柔軟性を有する調整フィルム28を、破断開封部23を覆うように平坦部材20の裏面側に接着して、破断開封部23から押し出される内容物32の押出し量を調整してもよい。
図16は調整フィルム28を破断開封部23の内容物32と接する部分に接着した実施例の説明図であり、詳しくは、図16(a)は調整フィルム28を破断開封部23の内容物32と接する内壁面に接着した部分の実施例の拡大断面図、図16(b)は調整フィルム28による調整状態の実施例の拡大断面図である。
実施例6の破断開封構造は、柔軟性を有する調整フィルム28を、平坦部材20における破断開封部23周辺の内容物32と接する内壁面に対して破断開封部23を覆うように接着している。
調整フィルム28は、肉厚0.005〜0.15mmの範囲に含まれる所定の肉厚に形成され、破断開封部23が覆われる大きさ、及び形状に形成している。また、平坦部材20と調整フィルム28との対向面間には、収容部30に収容した内容物32が平坦部材20の破断開封部23に向けて移動を許容するための通路を確保している。
上述した破断開封包装体10から内容物32を押し出す際、破断開封包装体10を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折り曲げるとともに、破断開封部23を覆う封止材40を破断して破断開封する。
さらに、収容部30を、平坦部材20の折り曲げ動作により押し潰すように変形させ、収容部30に収容した内容物32を、該内容物32に付与される圧力によって平坦部材20の破断開封部23から押し出す。
押し出し時において、平坦部材20の破断開封部23に向けて移動される内容物32が、破断開封部23を覆うように接着した調整フィルム28に接触しながら押し出されるため、調整フィルム28に接触した際に付与される流動抵抗により、破断開封部23から押し出される内容物32の押出し量を調整することができる(図16(b)参照)。
これにより、内容物32を押し出す際、破断開封部23を覆う封止材40が破断開封される直前において、破断開封部23付近の内容物32に対して高い圧力が付与されても、封止材40が破断開封されると同時に、破断開封部23から内容物32が一挙に押し出されることがなく、内容物32が周囲に飛び散ることを防止できる。特に、液体や、粘度質系の内容物32が飛び散ることを防止するのに有効である。
さらに、破断開封包装体10を折り曲げ状態から元の状態に復帰させた際、調整フィルム28が破断開封部23を閉塞する平坦な状態に戻るため、破断開封包装体10を、破断開封部23が横向きとなる状態に横転、あるいは、下向きとなる状態に転倒しても、内容物32の流出、漏洩を最小限に抑えることができる。
また、上述の調整フィルム28を、図17に示すような貼着パターンに貼着してもよい。図17は破断開封包装体10における調整フィルム28の貼着パターンの参考説明図である。
詳しくは、図17(a)〜(d)は、調整フィルム28を貼着した例を示すものである。図17(a)は調整フィルム28を破断開封部23のみを覆うように平坦部材20の裏面側に対して幅方向Yに接着している。
また、図17(b)は調整フィルム28を破断開封部23のみを覆うように平坦部材20の裏面側に対して長手方向Xに接着している。さらに、図17(c)(d)は調整フィルム28を破断開封部23のみを覆うように平坦部材20の裏面側中央部に対して部分的に点接着している。
さらにまた、調整フィルム28自体に、図18に示すような抵抗付与パターンに形成してもよい。図18は調整フィルム28の抵抗付与部のパターンを示す実施例の説明図である。
詳しくは、図18(a)は凹凸28aをフィルム表面に設けている。また、図18(b)は0.1〜3φmm程度の孔部28bをフィルム表面に所定間隔を隔てて多数設けている。また、図18(c)は1〜5mm程度の切れ目28cをフィルム表面に設けている。
また、図18(d)は切込み28dをフィルム表面に所定間隔を隔てて多数設けている。また、図18(e)は1〜5mm程度の幅で変化する波形部28eをフィルム外周に設けている。あるいは、調整フィルム28の幅を変化させる等してもよい。
つまり、上述のような抵抗付与パターンを有する調整フィルム28を用いることにより、上述と同様に、平坦部材20の破断開封部23から押し出される内容物32の押出し量を調整することが可能となる。
(実施例7)
上述の参考例1では、破断開封部23、折り曲げ罫線25を平坦部材20に形成し、収容部30を平坦部材20の裏面側に固着する破断開封構造について説明したが、図19に示すように、破断開封部23、折り曲げ罫線25、及び収容部30を、ロール状に巻回可能な無端長さの平坦部材20に形成してもよい。
図19は破断開封部23、折り曲げ罫線25、及び収容部30を平坦部材20に形成する製造方法を示す実施例の説明図であり、詳しくは、図19(a)は破断開封部23、及び折り曲げ罫線25を平坦部材20に形成する際の実施例の説明図、図19(b)は破断開封部23、折り曲げ罫線25、及び収容部30を平坦部材20に形成する際の実施例の説明図である。
先ず、破断開封部23、折り曲げ罫線25を無端長さの平坦部材20に形成して製造する製造方法について説明する。
ロール状に巻回した無端長さのシート状硬質材21を繰り出しながら印刷工程へ供給して、所望の表示内容をシート状硬質材21の表面に印刷する。
なお、シート状硬質材21に貼り合わせるシール材22が透明あるいは不透明の場合、所望の表示内容をシール材22に印刷してもよい。
印刷済みのシート状硬質材21を貼着工程へ供給して、シート状硬質材21の表裏両面に、該シート状硬質材21の表裏両面を覆うようにシール材22を一体に貼り合わせる。
シール材22が貼り合わされたシート状硬質材21を加工工程へ供給して、指で折り曲げ可能な硬さを有する平坦部材20を形成する。この後、平坦部材20の平坦部分に設定した折曲げ部分Fに、該折曲げ部分Fに沿って破断開封可能な破断開封部23と、該折曲げ部分Fに沿って折り曲げ可能な折り曲げ罫線25とを設ける。
加工済みの平坦部材20を被覆工程へ供給して、平坦部材20の折曲げ方向Gの折り曲げ動作により破断可能な封止材40を、平坦部材20に対して破断開封部23のみを覆うように被覆した後(図19(a)参照)、封止材40が被覆された無端長さの平坦部材20をロール状に巻回して製袋工程へ供給する。
所定量の内容物32を、図示しない成形機で成形した収容部30にそれぞれ収容しながら、製袋工程の図示しない製袋機により、ロール状に巻回した状態から繰り出される平坦部材20を、収容部30の上面側開口部を覆うように被覆して固着することにより多数の破断開封包装体10を連続して製造することができる。
次に、破断開封部23、折り曲げ罫線25、及び収容部30を無端長さの平坦部材20に形成して製造する製造方法について説明する。
破断開封部23、折り曲げ罫線25が未加工の平坦部材20をロール状に巻回して成形工程へ供給し、ロール状に巻回した無端長さの平坦部材20を繰り出しながら、一対の収容部30を平坦部材20自体に形成するとともに、該収容部30を平坦部材20の無端長さ方向に対して所定間隔を隔てて多数形成する。
収容部30が形成された平坦部材20を加工工程へ供給し、平坦部材20の平坦部分に設定した折曲げ部分Fに破断開封部23と折り曲げ罫線25とを設けた後、加工済みの平坦部材20を被覆工程へ供給し、封止材40を、平坦部材20に対して破断開封部23を覆うように被覆する(図19(b)参照)。
封止材40が被覆された無端長さの平坦部材20をロール状に巻回して製袋工程へ供給し、所定量の内容物32を平坦部材20の収容部30にそれぞれ収容しながら、製袋工程の図示しない製袋機により、ロール状に巻回した状態から繰り出されるフィルム部材31を、ロール状に巻回した状態から繰り出される平坦部材20における収容部30の上面側開口部を覆うように被覆して固着することにより多数の破断開封包装体10を連続して製造することができる。
この結果、上述の平坦部材20を用いて製造することにより、指で折り曲げるだけで簡単に破断開封することができるとともに、内容物32を収容部30からスムーズに取り出すことができる多数の破断開封包装体10を効率よく、安価に製造することができる。
なお、封止材40を、破断開封部23を含む平坦部材20の表裏両面のうち少なくとも一方の面全体が覆われるように被覆してもよい。
(実施例8)
次に、実施例2における破断開封包装体10の破断開封部23を覆うように被覆した封止材40を、平坦部材20の表面に対して段差の無い状態に被覆した破断開封構造ついて説明する。
図20は封止材40を平坦部材20の表面に対して段差の無い状態に貼着した収容部30の図示を省略する破断開封構造を示す実施例の説明図であり、詳しくは、図20(a)は封止材40の周縁部40aを平坦部材20の表面に食い込ませた状態を示す実施例の拡大断面図、図20(b)は封止材40を平坦部材20の表面に対して加熱圧着する圧着方法を示す実施例の拡大断面図である。
実施例8の破断開封包装体10は、平坦部材20における封止材40を被覆した厚み方向Z外側の面と、封止材40における周縁部40aの厚み方向Z外側の面とを、略同一高さに形成している(図20(a)参照)。
封止材40の裏面側には、該封止材40を平坦部材20の表面に対して接合するためのシール材40bを貼り合わせている。
上述の封止材40はアルミニウム箔製であるため、図示しない加熱圧着装置を用いれば、接合用のシール材40bを介在せずとも、封止材40を平坦部材20に対して加熱圧着することができる(図20(b)参照)。
加熱圧着する際の条件として、例えば、平坦部材20は肉厚0.25mmのA−PET製シート、封止材40は肉厚15μのアルミニウム箔、加圧圧着面積は10mm×20mm、加熱温度は130℃、加圧時間は0.2秒、加圧力は15kg(10mm×20mm)とする。
上述の加熱圧着装置に用いる金型60にて、封止材40の周縁部40aを、該封止材40を被覆した平坦部材20の表面に食い込ませることにより、封止材40の周縁部40aを、平坦部材20の表面に対してより完全に密着及び密封させることができる。これにより、内容物32の漏洩及び流出をより確実に防止することかできる。
詳述すると、実施例14の破断開封包装体10は、平坦部材20における封止材40を被覆した厚み方向Z外側の面と、該封止材40における周縁部40aの厚み方向Z外側の面とを、略同一高さに形成しているので、平坦部材20及び封止材40における厚み方向Z外側の面を連続させることができる。
これにより、平坦部材20における破断開封部23を覆うように被覆した封止材40の周縁部40aに段差が生じることを防止できるうえ、平坦部材20における封止材40が貼着された部分を指先で触っても、封止材40の周縁部40aに指先が引っ掛かることがなく、良好な手触り感が得られる。
しかも、例えば、輸送や運搬等の移動時において、破断開封包装体10同士が互いに接触又は当接するなどしても、破断開封包装体10における封止材40の周縁部40aに、他の破断開封包装体10における角部や縁部等が当接することがなく、封止材40の周縁部40aに凹状の窪み部が発生したり、該封止材40の周縁部40aが捲れ上がったりすることを確実に防止できるうえ、体裁を良好な状態に保つことができる。
この結果、例えば、埃やゴミ等の塵埃が封止材40の周縁部40aに付着することを防止でき、衛生的な状態を保つことができるうえ、良好な手触り感が得られる。
さらに、封止材40による封止状態が安定して得られるため、内容物32の漏洩及び流出を確実に防止することができる。
さらにまた、平坦部材20及び封止材40における厚み方向Z外側の面が連続しており、滑らかでスッキリした面となるため、外観的な意匠性が向上する。
なお、封止材40における厚み方向Z外側の全面を、平坦部材20における封止材40を被覆した厚み方向Z外側の面と略同一高さに形成してもよい。
(参考例6)
次に、参考例1における破断開封包装体10の平坦部材20及び封止材40の破断開封部23と対応する部分に、破断開封部23及び封止材40の破断開封を遅延する破断開封遅延部40cを形成した破断開封構造の他の例について説明する。
図21は凹凸形状の破断開封遅延部40cを備えた破断開封構造の参考説明図であり、詳しくは、図21(a)は折り曲げる前の破断開封包装体10の参考平面図、図21(b)は折曲げ開始直後の破断開封包装体10の参考側面図、図21(c)は二つ折り状態に折り曲げ破断開封包装体10の参考側面図である。
参考例6の破断開封包装体10は、平坦部材20及び封止材40の少なくとも一方の破断開封部23と対応する部分に、該破断開封部23及び封止材40の破断開封を遅延する凹凸形状の破断開封遅延部40cを設けている。
破断開封遅延部40cは、平坦部材20の折曲げ角度θ1が鈍角から鋭角に変化するのに伴い引き伸ばしが許容され、該平坦部材20を折曲げ角度θ2以下に折り曲げた際、引き伸ばしが限界となる凹凸構造を備えている(図21(b)(c)参照)。
ここで、上記破断開封遅延部40cは、例えば、丸形、三角形、四角形、多角形、楕円形等の形状を有する凹凸で構成することができる。具体的な凹凸のサイズは、例えば、肉厚15μの封止材40に付設する場合、縦0.5mm×横0.5mm、深さ0.02mm程度に設定するのが好ましい。
詳しくは、破断開封包装体10を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gへ折曲げ開始した際、平坦部材20の折曲げ部分Fに付与される引っ張り力によって、平坦部材20及び封止材40に付設した破断開封遅延部40cが徐々に引き伸ばされていくため、該破断開封遅延部40cの引き伸ばし変形によって、破断開封部23及び封止材40の破断開封する時期を遅延することができる。
すなわち、破断開封包装体10の折曲げ角度θ1が折曲げ角度θ2以下となるまでは、該破断開封包装体10の折曲げ角度θ1が鈍角から鋭角に変化するのに伴い、破断開封遅延部40cの凹凸が徐々に引き伸ばされていくので、破断開封遅延部40cの伸びが限界に達するまでは、破断開封包装体10を折曲げ方向Gへ折り曲げる動作が許容される(図21(b)参照)。
これにより、例えば、輸送や運搬等の移動時に付与される応力によって、破断開封包装体10が折曲げ方向Gに変形又は折り曲げられようとしても、破断開封包装体10の折曲げ角度θ1が折曲げ角度θ2以上であれば、破断開封部23及び封止材40が破断開封されることがなく、破断開封包装体10の折曲げ開始初期時において、封止材40が勝手に破断開封することを防止できる。
破断開封包装体10を折曲げ角度θ2以下に折り曲げた際(例えば、略V字状)、破断開封遅延部40cの伸びが限界に達するため、平坦部材20の折曲げ部分Fに付与される引っ張り力によって、破断開封部23及び封止材40が伸び切るようにして破断開封することができる(図21(c)参照)。
これにより、破断開封包装体10の収容部に収容された内容物32を、平坦部材20の破断開封された開口部から容易に取り出すことができる。
この結果、破断開封包装体10の折曲げ角度θ1が折曲げ角度θ2以下となるまでは、平坦部材20の破断開封部23及び封止材40が破断開封されることを防止できる。
よって、破断開封包装体10の折曲げ開始初期時において、破断開封部23及び封止材40が勝手に破断開封することを防止できるうえ、破断開封包装体10の折曲げ角度θ1が折曲げ角度θ2以下となるまでは、内容物32が漏洩又は流出することを確実に防止できる。
(参考例7)
次に、参考例1における平坦部材20の破断開封部23をテコの原理により破断開封する破断開封構造の他の例について説明する。
図22は凸部42を備えた破断開封構造の参考説明図であり、詳しくは、図22(a)は凸部42を当接した折り曲げ状態の破断開封包装体10の参考側面図、図22(b)は破断開封部23を破断開封した状態の破断開封包装体10の参考側面図、図22(c)は凸部42を当接した折り曲げ状態の破断開封包装体10の参考側面図である。
参考例7の破断開封包装体10は、平坦部材20を折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gに折り曲げた状態において、平坦部材20における折曲げ方向G内側の対向する両面、すなわち、裏面側における折曲げ部分F寄りの部分に当接される凸部42を設けている(図22(a)参照)。
凸部42は、平坦部材20における折曲げ部分F寄りの裏面側に、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って設定した幅方向Yと平行する仮想基準線を基準として対称に2箇所配置している。
詳しくは、破断開封包装体10を、平坦部材20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gへ折り曲げるとともに、平坦部材20における折曲げ部分F寄りの裏面部分に設けた凸部42同士を互いに当接する。
すなわち、凸部42同士が当接された部分を支点として、破断開封包装体10における力点に相当する遊端部分に折曲げ力を付与することにより、テコの原理によって、作用点に相当する平坦部材20の折曲げ部分Fに対して大きな引っ張り力が付与される(図22(a)参照)。
このため、破断開封包装体10における力点に付与する折曲げ力が小さくても、破断開封部23、及び封止材40を、より簡単に破断開封することができるうえ、作用点に付与される引っ張り力がより大きくなるので、破断開封部23、及び封止材40の破断開封がより一層簡単に行える。
この結果、平坦部材20の破断開封部23、及び破断開封部23を覆う封止材40を、より確実に破断開封することができる(図22(b)参照)。
しかも、破断開封部23をより大きく開口することができるうえ、特に、例えば、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物32をより容易に取り出すことができる。
また、凸部42を、平坦部材20における折曲げ部分F寄りの一部を裏面側に突出するとともに、平坦部材20における折曲げ部分F寄りの裏面側に2箇所配置してもよい(図22(c)参照)。
この場合、図22(a)に示す破断開封包装体10と略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、参考例7では凸部42を2箇所設けた例を説明したが、いずれか一方の裏面に1箇所設けてもよい。
また、実施例14,15,16で説明した構成は、上述した実施例1〜12にも適用することができる。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の可撓部材は、実施形態のフィルム部材31に対応し、
以下同様に、
折り曲げ線は、折曲げ部分Fに対応し、
流動抵抗付与部は、調整フィルム28に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の実施形態では、破断開封部23を、平坦部材20の厚み方向Zに貫通して形成しているが、例えば、シート状硬質材21における肉厚の90%以上の深さに設定することができる。また、シート状硬質材21の引き裂き強度を、封止材40の引き裂き強度の20%以下に設定することができる。
また、封止材40の肉厚を、シート状硬質材21における肉厚の50%以下に設定することができる。さらにまた、所定の測定方法(ASTM D−1922測定法)で測定した封止材40の引裂き強度(g/mi単位)を、フィルム部材31の50%以下に設定することができる。上述のように、実施形態の肉厚、強度のみに限定されるものではない。
さらに、上述の実施形態では、折り曲げ罫線25を、平坦部材20における折曲げ部分Fの表面側に対して部分的に付設しているが、破断開封部23の突出部24が突出されるように折り曲げることが可能であれば、折曲げ部分Fの幅方向Y全長に付設するか、折曲げ部分Fの表裏両面に対して厚み方向Zに対向させて付設してもよい。
また、折り曲げ罫線25の断面形状を、例えば、断面略U字形状、断面略W字形状、断面略台形状、断面略円弧状、断面略半円形状、罫線底部に凹凸を有する断面形状等々の断面形状に形成してもよい。あるいは、折り曲げ罫線25の代わりに、ミシン目を付設してもよい。
また、平坦部材20のシール材22は、平坦部材20と収容部30とを互いに接着するために必要なものであるが、例えば、加熱押圧して接着する装置、及び方法であれば、お互いが加熱溶解する材料をコーティングしたり、貼り合わせる等してもよい。
F…折曲げ部分
G…折曲げ方向
X…長手方向
Y…幅方向
Z…厚み方向
10…破断開封包装体
10A〜10F…破断開封包装体
20…平坦部材
21…シート状硬質材
22…シール材
23…破断開封部
231,232…破断開封部
24…突出部
25…折り曲げ罫線
26…接着用封止剤
27…溶着部
28…調整フィルム
28a…凹凸
28b…孔部
28c…切れ目
28d…切込み
28e…波形部
30…収容部
31…フィルム部材
32…内容物
40…封止材
40a…周縁部
40b…シール材
40c…破断開封遅延部
42…凸部
41…破断補助部
50…成形装置
51…下型
52…上型

Claims (7)

  1. 包装体の一部を破断開封して、該包装体から内容物を取り出すことができる破断開封包装体であって、
    前記包装体は、
    二つ折り状態に折り曲げ可能なシート状硬質材で形成した略平坦なシート状の平坦部材と、可撓性を有する可撓部材で形成した前記内容物を収容する断面略凹状の収容部と、前記平坦部材の肉厚より薄い肉厚に形成した該平坦部材の折り曲げ動作によって破断される封止材とを有し、
    前記平坦部材は、
    該平坦部材に設定した折り曲げ線の略中央部に、該平坦部材の厚み方向に貫通する切込みからなる該平坦部材の折り曲げ動作に伴い破断し開封される破断開封部を備え、
    前記収容部は、
    該収容部における開口側の周縁部を、前記平坦部材を折り曲げた際に谷側となる該平坦部材の面に固着するとともに、該収容部の開口側を前記平坦部材の前記破断開封部を含めるように配置し、
    前記封止材は、
    前記平坦部材を折り曲げた際に山側となる該平坦部材の面に対して前記破断開封部を覆うように被覆され、
    該封止材の周縁部を、折り曲げた際に山側となる前記平坦部材の面に対して厚み方向に食い込んだ状態に加熱圧着し、前記封止材における周縁部の厚み方向外側の面と、前記平坦部材における前記封止材を被覆した厚み方向外側の面とを略同一高さに形成した
    破断開封包装体。
  2. 前記平坦部材を折り曲げた際に山側となる面に、該平坦部材の折り曲げをガイドする折り曲げ罫線を付設した
    請求項1に記載の破断開封包装体。
  3. 前記破断開封部の切込みを、
    前記平坦部材の厚み方向に対して斜めに交差するように設けた
    請求項1又は2に記載の破断開封包装体。
  4. 前記封止材の前記破断開封部と対応する部分に、
    該封止材の他の部分に比較して肉厚が薄く、該封止材自体が伸び切られるよりも先に破断する破断補助部を形成した
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の破断開封包装体。
  5. 前記平坦部材における前記破断開封部付近の前記内容物と接する部分に、該破断開封部に向けて移動する前記内容物に対して流動抵抗を付与する流動抵抗付与部を設けた
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の破断開封包装体。
  6. 前記平坦部材及び封止材の少なくとも一方の前記破断開封部と対応する部分に、該封止材の破断開封を遅延する凹凸形状の破断開封遅延部を設け、
    該破断開封遅延部が、
    前記平坦部材の折り曲げに伴って引き伸ばしが許容され、該平坦部材を所定の折曲げ角度以下に折り曲げた際、引き伸ばしが限界となる凹凸構造を備えた
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の破断開封包装体。
  7. 前記平坦部材を二つ折り状態に折り曲げた状態において、
    平坦部材対向する両面のうち少なくとも一方の面に、他方の面当接される凸部を設けた
    請求項1〜6のいずれか一つに記載の破断開封包装体。
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