JP6551686B2 - 折り曲げ開封包装体及び折り曲げ開封包装体の開封構造 - Google Patents
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Description
特許文献1の包装体は、半剛性プラスチック材料の第1シートと、可撓性プラスチック材料の第2シートとの対向周縁部を貼り合わせて、1回用量の内容物をシート同士の対向面間に形成した密封ポケットに封入している。内容物を包装体から取り出す場合、包装体の折り曲げ動作により第1シートに付設した切り込みを破断し開封するとともに、密封ポケットに封入された内容物を、第1シートの破断された切り込みから取り出す。
詳しくは、例えば保管や輸送、運搬等において加えられる応力によって、折り曲げ開封包装体が多少変形されても、折り曲げ部の開封部が開封されるほど、折り曲げ部が折り曲げ方向に大きく変形しにくく、折り曲げ部が所定の折り曲げ角度以下に折り曲げられることを防止できる。
上述の交差角度は、例えばシート部材の厚み方向に対して斜め上向きに交差する角度、あるいは、斜め下向きに交差する角度等を含む概念である。
詳しくは、折り曲げ開封包装体が多少変形されても、折り曲げ部の開封部が開封されるほど、折り曲げ部が折り曲げ方向へ大きく変形しにくく、折り曲げ部が所定の折り曲げ角度以下に折り曲げられることを防止できる。
この発明によれば、折り曲げ開封包装体の全体が多少変形しても、折り曲げ部の開封部が開封されることをより確実に防止できる。
この発明によれば、折り曲げ開封包装体の折り曲げ部が多少変形しても、折り曲げ部の開封部が開封されることをより確実に防止できる。
この発明によれば、折り曲げ開封包装体が多少変形しても、折り曲げ部の開封部が開封されるほど大きく折り曲げられることをより確実に防止できる。
したがって、厚み方向と交差する折り曲げ抵抗付与部の交差角度を、一方の部材の表面と略水平な線を基準線として約5度〜約85度の範囲に含まれる角度に設定することが好ましい。
この発明によれば、折り曲げ開封包装体が多少変形しても、折り曲げ部の開封部が開封されるほど大きく折り曲げられることを防止できる。
したがって、折り曲げ抵抗付与部の幅を、一方の部材の肉厚を基準として約3倍〜約30倍の範囲に含まれる幅に形成することが好ましい。
(実施例1)
図1は実施例1の折り曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図1(a)は折り曲げ開封包装体10Aを斜め上方から見た斜視図、図1(b)は折り曲げ開封包装体10Aを表面側から見た平面図である。
補強片130は、蓋部13の両側縁部に沿って長手方向Lに連続して形成するとともに、蓋部13の短手方向Wの内側から外側に向けて徐々に低くなる角度に折り曲げ形成している。具体的には、蓋部13の厚み方向Tに対して斜め下向きに交差する方向に向けて折り曲げ形成している。
なお、補強片130の交差角度θ1は、蓋部13を構成するシート部材20の肉厚や、本体部12と蓋部13との対向周縁部に形成される図示しないシール部の肉厚等に応じて設定する。
図4は折り曲げ開封包装体10Aから内容物Cを取り出す際の説明図であり、詳しくは、図4(a)は剥離開封包装体10Aを折り曲げ始めた状態の側面図、図4(b)は剥離開封包装体10Aを折り曲げた状態の側面図である。図5は折り曲げ開封包装体10Aから内容物Cを取り出す際の拡大断面図である。
補強片130が、図4(a)中の二点鎖線で示す状態から図4(a)中の実線で示す状態に変形するため、蓋部13の厚み方向Tと交差する交差角度θ1が小さくなるほど、補強片130の折り曲げ抵抗が徐々に弱くなる。
これにより、補強片130の折り曲げ抵抗に抗して、折り曲げ開封包装体10Aを折り曲げ方向Gに向けて容易に折り曲げることができる。
実施例1では断面略台形状の収容部14を備えた折り曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例2では、図6に示すように、様々な断面形状の収容部14を備えた折り曲げ開封包装体10Bについて説明する。
実施例1では補強片130を蓋部13の両側縁部の全長に形成した折り曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例3では、図7に示すように、補強片130を折り曲げ部15と対応する蓋部13の両側縁部の中央部に形成した折り曲げ開封包装体10Cについて説明する。
これにより、折り曲げ開封包装体10Cが多少変形しても、折り曲げ部15の切り込み21及び封止材30が開封されるほど、折り曲げ部15が折り曲げ方向Gに対して大きく変形されることを防止できる。
実施例1では絞り込み部140によって収容部14の長手方向Lの中央部の深さを浅くした折り曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例4では、図8に示すように、収容部14の長手方向Lの全長を略同一の深さに形成した折り曲げ開封包装体10Dについて説明する。
なお、補強片130を、折り曲げ部15と対応する蓋部13の両側縁部の中央部に形成してもよい。
実施例1では蓋部13の表面側を略平坦に形成した折り曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例5では、図9に示すように、蓋部13の表面側を所望の凹凸形状に形成した折り曲げ開封包装体10Eについて説明する。
なお、補強片130を、折り曲げ部15と対応する蓋部13の両側縁部の中央部に形成してもよい。
実施例1〜5では1つの収容部14を備えた折り曲げ開封包装体10A〜10Eについて説明したが、実施例6では、図10に示すように、断面略楕円形状の収容部14を二つ備えた折り曲げ開封包装体10Fについて説明する。
なお、二つの収容部14には、異なる種類の収容物C(例えばマーガリンやジャム等)を種類別に分けて収容しておくことができる。
つまり、蓋部13の一端側を切り込み部40により左右に分割して、一方の収容部14を閉塞する蓋片131と、他方の収容部14を閉塞する蓋片131とを形成している(図10参照)。
実施例1〜6では補強片130を、平面視略矩形を有する蓋体13の両側縁部に沿って略直線状に形成した折り曲げ開封包装体10A〜10Fについて説明したが、実施例7では、図11に示すように、補強片130を、平面視略楕円形を有する蓋体13の両側縁部に沿って略曲線状に形成した折り曲げ開封包装体10Gについて説明する。
図11は実施例7の平面視略楕円形の折り曲げ開封包装体10Gを表面側から見た平面図である。
なお、補強片130を、折り曲げ部15と対応する蓋片13の両側縁部の中央部に形成してもよい。
実施例1〜7では容量が大きい収容部14を備えた厚型の折り曲げ開封包装体10A〜10Hについて説明したが、実施例8では、図12に示すように、容量が小さい収容部14を備えた薄型の折り曲げ開封包装体10Hについて説明する。
図12は実施例8の折り曲げ開封包装体10Hを積み重ねた状態の断面図である。
この結果、折り曲げ開封包装体10Hを運搬又は輸送する際の作業が向上するとともに、折り曲げ開封包装体10Hを保管する際の保管スペースが小さくて済む。
この発明の開封部は、実施形態の切り込み21及び封止材30に対応し、
以下同様に、
折り曲げ抵抗付与部は、補強片130に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
また、補強片130の長さも蓋部13の縁部全長より短くてもよい。また、補強片130を形成する蓋体13の縁部に、例えば鋭角や鈍角な角部を形成したり、滑らかな曲面部を形成する等してもよい。
実施例1〜8の補強構造のみに限らず、折り曲げ部15を補強する補強構造であればよい。
W…短手方向
T…厚み方向
G…折り曲げ方向
C…内容物
10A〜10H…折り曲げ開封包装体
11…包装体本体
12…本体部
13…蓋部
130…補強片
131,132…蓋片
14…収容部
15…折り曲げ部
16…開封領域
20…シート部材
21…切り込み
30…封止材
40…切り込み部
Claims (12)
- 内容物を内部に封入した包装体本体の少なくとも一部が、
二つ折りした状態に折り曲げ可能な折り曲げ部を有するシート部材で構成され、
前記折り曲げ部に、
該折り曲げ部を所定の折り曲げ角度以下に折り曲げた際に開封される開封部が形成され、
前記シート部材の前記折り曲げ部の両側に位置する両側縁部に、
該縁部に沿って折り曲がっている状態において前記折り曲げ部の折り曲げ方向と反対の方向に対して折り曲げ抵抗を付与するとともに、前記開封部を開封する折り曲げ動作に従って折り曲がり角度が小さくなる折り曲げ抵抗付与部が、前記開封部とは非接触に形成され、
前記折り曲げ抵抗付与部が、前記縁部における前記開封部に対応する部位を中心にして前記縁部の長手方向に均等に形成された
折り曲げ開封包装体。 - 前記折り曲げ抵抗付与部が、
前記シート部材の厚み方向に対して所定の交差角度に交差して形成された
請求項1に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記折り曲げ抵抗付与部が、
前記一方の縁部の全長に形成された
請求項1又は2に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記折り曲げ抵抗付与部が、
前記一方の縁部における前記折り曲げ部と対応する部分に形成された
請求項1又は2に記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記折り曲げ抵抗付与部の交差角度が、
前記シート部材と略水平な線を基準線として約5度〜約85度の範囲に含まれる角度に設定された
請求項1〜4のいずれか一つに記載の折り曲げ開封包装体。 - 前記折り曲げ抵抗付与部の幅が、
前記一方の縁部の肉厚を基準として約3倍〜約30倍の範囲に含まれる幅に形成された
請求項1〜5のいずれか一つに記載の折り曲げ開封包装体。 - 内容物が内部に封入された包装体本体を二つ折りした状態に折り曲げて、該包装体本体に形成した開封部を開封する折り曲げ開封包装体の開封構造であって、
前記包装体本体の少なくとも一部が、
二つ折りした状態に折り曲げ可能な折り曲げ部を有するシート部材で構成され、
前記折り曲げ部に、
該折り曲げ部を所定の折り曲げ角度以下に折り曲げた際に開封される前記開封部が形成され、
前記シート部材の前記折り曲げ部の両側に位置する両側縁部に、
該縁部に沿って折り曲がっている状態において前記折り曲げ部の折り曲げ方向と反対の方向に対して折り曲げ抵抗を付与するとともに、前記開封部を開封する折り曲げ動作に従って折り曲がり角度が小さくなる折り曲げ抵抗付与部が、前記開封部とは非接触に形成され、
前記折り曲げ抵抗付与部が、前記縁部における前記開封部に対応する部位を中心にして前記縁部の長手方向に均等に形成された
折り曲げ開封包装体の開封構造。 - 前記折り曲げ抵抗付与部が、
前記シート部材の厚み方向に対して所定の交差角度に交差して形成された
請求項7に記載の折り曲げ開封包装体の開封構造。 - 前記折り曲げ抵抗付与部が、
前記一方の縁部の全長に形成された
請求項7又は8に記載の折り曲げ開封包装体の開封構造。 - 前記折り曲げ抵抗付与部が、
前記一方の縁部における前記折り曲げ部と対応する部分に形成された
請求項7又は8に記載の折り曲げ開封包装体の開封構造。 - 前記折り曲げ抵抗付与部の交差角度が、
前記シート部材と略水平な線を基準線として約5度〜約85度の範囲に含まれる角度に設定された
請求項7〜10のいずれか一つに記載の折り曲げ開封包装体の開封構造。 - 前記折り曲げ抵抗付与部の幅が、
前記一方の縁部の肉厚を基準として約3倍〜約30倍の範囲に含まれる幅に形成された
請求項7〜11のいずれか一つに記載の折り曲げ開封包装体の開封構造。
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JP2016084251A JP6551686B2 (ja) | 2016-04-20 | 2016-04-20 | 折り曲げ開封包装体及び折り曲げ開封包装体の開封構造 |
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2016
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