JP6172806B2 - 破断開封包装体の破断開封構造及び破断開封包装体 - Google Patents

破断開封包装体の破断開封構造及び破断開封包装体 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、食品、医薬品、化粧品等々において、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物を包装する破断開封包装体に関する。さらに詳しくは、内容物をスムースに取り出すことができる破断開封包装体の破断開封構造及び破断開封包装体に関する。
現在まで、上述のような内容物を必要な量だけ包装し、その内容物を必要に応じて取り出すことができる包装体としては、様々なものが多数提案されているが、例えば、柔軟性を有する包装体の場合、包装体の一側縁部を両手の指で摘まんで引き裂くようにして開封するが、指で摘まんだ部分が変形しやすいので、例えば、身障者や老人、子供等の摘まむ力が弱い人の場合、指で摘まんだ状態を保つことが難しく、柔軟性を有する包装体を開封することは非常に困難である。
そこで、上述のような問題を解決する包装体としては、例えば、内容物を、比較的堅い平坦シートと、該平坦シートの一側面に固着した可撓性シートとの間の収容部に収容した包装体が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の包装体は、該包装体を平坦シートの折曲げ部分に沿って折り曲げるとともに、平坦シートの折曲げ部分に形成した破断開封部を破断開封する。収容部を押し潰すように変形させて、収容部に封入された内容物を平坦シートの破断開封した破断開封部から押し出して使用する。
上述の包装体は、平坦シートの一側面に可撓性シートを固着したものであるが、可撓性シートに比べて平坦シートの肉厚が厚いので、例えば、平坦シート、及び可撓性シートにおける周縁部の重ね合わせ部分を溶着手段にて溶着する場合、重ね合わせ部分が厚み方向に溶解するのに時間を要するだけでなく、シート自体の肉厚が厚くなるほど、シート同士の重ね合わせ部分を溶着するのに手間、及び時間が掛かるため、包装体の製造コストが高くなる。
そこで、溶着手段による溶着時間を長くすれば、肉厚の薄い可撓性シートの重ね合わせ部分が必要以上に溶解してしまい、穴や溶断等が発生するおそれがある。溶着手段による溶着時間を短くすれば、穴や溶断等が発生することを防止できるが、重ね合わせ部分の溶解量が少なくため、溶着不良が発生しやすく、シール性を確保することが非常に難しい。また、平坦シート、及び可撓性シートの厚みが異なるだけでなく、硬さも異なるため、シート同士の重ね合わせ部分を密着した状態に溶着することが困難である。
特公昭55−36552号公報
この発明は、薄肉体に設けた厚肉部の破断開封部を簡単かつ容易に破断開封することができるうえ、収容部に封入した内容物を、厚肉部の破断開封した破断開封部からスムースに取り出すことができる破断開封包装体の破断開封構造及び破断開封包装体を提供することを目的とする。
この発明は、内容物が封入された包装体の一部を破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことができる破断開封包装体の破断開封構造及び破断開封包装体であって、前記包装体は、二つ折り状態に折り曲げ可能な硬さを有する肉厚が厚い厚肉部と、該厚肉部よりも肉厚が薄く柔軟性を有する一対の薄肉体と、該一対の薄肉体の対向面間に形成した前記内容物を収容する収容部と、前記厚肉部の折り曲げ動作に伴い破断される箔状の封止材とを有し、前記厚肉部は、前記一対の薄肉体を厚み方向に対向した対向面のうち一方の面に設けられ、該一対の薄肉体を厚み方向に重ね合わせた周縁部の重ね合わせ部分より内側に配置される大きさ及び形状を備え、該厚肉部における長手方向の中央部に、該厚肉部を二つ折り可能な折曲げ部分を備え、該折曲げ部分における幅方向の中央部に、前記厚肉部及び前記薄肉体の厚み方向に貫通した破断開封部を備え、前記封止材は、前記厚肉部を折り曲げた際に山側となる前記薄肉体の面に対して前記破断開封部覆うように貼着され、前記厚肉部における前記折曲げ部分の幅方向両端部のうち少なくとも一端に、該幅方向一端より幅方向内側に向けて入り込んだ凹部を備え、前記一対の薄肉体は、前記厚肉部を覆う大きさ及び形状に形成され、該一対の薄肉体における前記厚肉部の周縁部より外側にて互いに重ね合わせた周縁部の重ね合わせ部分に、該重ね合わせ部分を一体的に接合するシール部を備え、前記収容部は、前記一対の薄肉体における前記シール部より内側の対向面間に形成され、前記厚肉部の前記破断開封部を含む大きさ及び形状を備えたことを特徴とする。
ここで、上記内容物は、例えば、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等で構成することができる。
収容部は、例えば、一対の薄肉体における対向面間に形成した袋状の収容部構成することができる。
厚肉部は、例えば、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)、ポリプロピレン(PP)、生分解性プラスチック(PLA)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルアルコール(PVA)、あるいは、アルミニウムなどの金属シート等の単体又は複合したシートで構成することができる。
なお、厚肉部は、例えば、一対の薄肉体における収容部内面側、又は、一対の薄肉体における収容部外面側に設けることができる。実施例では、厚肉部を薄肉体に貼着しているが、該薄肉体に対して一体的に形成してもよい。
また、厚肉部は、破断開封包装体の周縁部よりも内側の形状に合わせる必要がなく、二つ折り状態に折り曲げることによって破断開封することが可能な大きさ、形状であればよい。
さらにまた、厚肉部は、内容物の種類、及び収容部の形状に応じて、その材質、肉厚を変更することができる。
薄肉体は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルアルコール(PVA)等の単体又は複合した前記厚肉部よりも肉厚が薄いフィルムで構成することができる。
破断開封部は、例えば、厚肉部の厚み方向に貫通する切込みにて構成することができるが、封止材を伸び切るようにして破断開封することが可能な形状であれば、切込みのみに限らず、長孔や長溝、あるいはその他の形状に形成しても何ら差し支えがない。
破断開封部の構造は、例えば、特開昭63−162460号公報、特開2006−240747号公報、特表2010504888号公報等に開示された構造、あるいは、特開2003−266532号公報、特開2003−292023号公報、特開2004−1858号公報、特開2004−83129号公報、特開平2004−315073等に開示された構造にて構成することができる。
また、破断開封部の厚み方向から見た形状を、例えば、線形状、一山形状、二山形状、M字形状、円弧形状、半円形状、三角形状、波形状、長孔形状等の切込み形状とすることができる。
さらにまた、破断開封部を、例えば、厚肉部の折曲げ部分に沿って設定した仮想折り曲げ線を基準として対称に複数配置するか、厚肉部の折曲げ部分に沿って位置をずらして配置する等してもよい。
封止材は、例えば、アルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔、鉄箔、樹脂フィルム等の肉厚が薄い箔体で構成することができる。箔体の一例として、肉厚5μ〜35μのアルミニウム箔を封止材として用いた場合、透湿性、ガス透過性、破断開封性の良好な破断開封包装体を得ることができる。
なお、ガス透過性とは、例えば、酸素、水分、腐食性ガス等の透過を抑制するガスバリア性のことをいう。
上述のアルミニウム箔に代わる透湿性、ガス透過性の良い他の材質として、例えば、ポリ塩化ビニリデン製のフィルムや、他の合成樹脂と複合した複合材、アルミ蒸着したガス透過性の良いフィルム等々、内容物の特性や物性に応じた材質で構成してもよく、引き裂き強度の弱い材質のものが望ましい。
上述の破断開封包装体における破断開封構造は、例えば、1回の使用に必要な量の内容物を封入した小型の包装体、あるいは、液体洗剤用包装体や洗髪液用包装体等の容量が大きい大型の包装体に用いることができる。
この発明の破断開封包装体の破断開封構造及び破断開封包装体によれば、薄肉体に設けた厚肉部の破断開封部を簡単かつ容易に破断開封することができるうえ、収容部に封入した内容物を、厚肉部の破断開封した破断開封部からスムースに取り出すことができる。
詳述すると、例えば、レーザ溶接機、超音波溶接機等の溶着手段にて、肉厚が厚いシート同士の重ね合わせ部分を溶着する場合、シート自体が厚み方向に溶解するのに時間を要するため、シート自体の肉厚が厚くなるほど、シート同士の重ね合わせ部分を溶着するのに手間、及び時間が掛かるうえ、1つの包装体の製造に要する製造効率が非常に悪くなる。さらに、重ね合わせ部分の溶着に要する時間が長くなるほど、溶着時における熱の消費量が大きく、包装体の製造コストが高くなる。
そこで、溶着手段による溶着時間を長くすれば、シート同士の重ね合わせ部分を確実に溶解することができるが、シート同士の重ね合わせ部分が必要以上に溶解してしまい、穴や溶断等が重ね合わせ部分に発生するおそれがある。また、溶着手段による溶着時間を短くすれば、穴や溶断等が発生することを防止できるが、重ね合わせ部分の溶解量が少なくなるため、溶着不良が発生しやすくなる。
これに対して、破断開封包装体の破断開封構造及び破断開封包装体は、薄肉体を厚み方向に重ね合わせてなる厚肉部の周縁部よりも外側の重ね合わせ部分を、例えば、溶着、接着等の接合手段にて密着した状態に接合して、該重ね合わせ部を一体的に接合してなるシール部を形成する。該シール部を形成する際に、薄肉体におけるシール部よりも内側の対向面間に形成した収容部に、例えば、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物を封入する。
すなわち、例えば、肉厚が厚いシート同士を溶着するのに比べて、肉厚が薄い薄肉体同士を溶着する方が、溶着に要する加熱時間が短くて済むため、薄肉体における厚肉部の周縁部よりも外側の重ね合わせ部分を短い時間で溶着することができるうえ、溶着時間の短縮により、製造コストの低減を図ることができる。
この結果、例えば、身障者や老人、子供等の摘まむ力が弱い人であっても、薄肉体に設けた厚肉部を折り曲げるだけで、厚肉部の破断開封部、及び封止材を簡単かつ容易に破断開封することができ、破断開封包装体の収容部に封入した内容物を、厚肉部の破断開封した破断開封部から押し出して所望量使用することができる。
しかも、厚肉部における端部や角部等の角張った部分を、柔軟性を有する薄肉体にて覆っているため、厚肉部を、例えば、指で摘まんで折り曲げる際、指が傷付くことを防止できるうえ、折り曲げる際に感じる痛みを緩和する効果が得られ、指で触った際の感触が良好である。
さらに、折曲げ部分の幅方向両端部のうち少なくとも一端に、厚肉部の幅方向両端部より幅方向内側に向けて入り込んだ凹部を設けることにより、厚肉部における折曲げ部分の横幅が、他の部分の横幅よりも幅狭であるため、該折曲げ部分の剛性が他の部分に比べて弱く、折り曲げ易くなる。
つまり、厚肉部を折り曲げる際、該厚肉部の折曲げを妨げようとする抵抗(剛性)が、他の部分に比べて弱いので、厚肉部を折曲げ部分に沿って容易に折り曲げることができる。
これにより、厚肉部を、破断開封部と対応する部分にて正確に二つ折り状態に折り曲げることができるとともに、破断開封部、及び封止材を厚肉部の折り曲げにより確実かつ簡単に破断開封することができる。
この結果、破断開封包装体の収容部に封入された内容物を、破断開封された破断開封部から確実に取り出すことができる。
この発明の態様として、前記厚肉部における前記折曲げ部分の幅方向両端部のうち少なくとも片側に、前記厚肉部の折り曲げをガイドする折り曲げ罫線を付設することができる。
ここで、上記折り曲げ罫線は、例えば、シートの厚み方向から見て縄文形状、段付き形状(例えば、2段等の複数段)の形状、あるいは、深い部分と浅い部分とが折り曲げ罫線の底部に沿って長手方向に多数配置された溝形状等にて構成することができる。
具体的には、例えば、特開2003−266532号公報、特開2003−292023号公報、特開2004−1858号公報、特開2004−83129号公報、特開平2004−315073等に開示された折り曲げ罫線にて構成することができる。
この発明によれば、厚肉部を折曲げ部分に沿ってより正確に折り曲げることができるうえ、該折曲げ部分の破断開封部、及び封止材をより確実かつ簡単に破断開封することができる。
詳しくは、破断開封包装体の厚肉部を折曲げ部分に沿って折り曲げる際、該折曲げ部分が折り曲げ罫線に沿って折り曲がり易く、厚肉部の折り曲げを、該厚肉部の折曲げ部分に付設した折り曲げ罫線に沿って折り曲げガイドすることができる。
これにより、厚肉部を折曲げ部分に沿ってより正確に折り曲げガイドすることができるうえ、折曲げ部分の破断開封部、及び封止材の破断開封がより容易に行え、開封ミスが発生することを防止できる。
この結果、破断開封包装体の収容部に封入された内容物を、破断開封部、及び封止材の破断開封された部分からより確実に取り出すことができる。
また、この発明の態様として、前記薄肉体を、該薄肉体同士の接合が許容される材質で構成するとともに、該薄肉体同士における少なくとも重ね合わせ部分の肉厚を略同一に設定することができる。
この発明によれば、薄肉体における重ね合わせ部分を略均一に密着した状態に接合することができる。
詳述すると、例えば、薄肉体における重ね合わせ部分を、上述の溶着手段にて一体的に溶着する際、薄肉体同士の重ね合わせ部分が略同等に溶解するため、薄肉体同士の重ね合わせ部分を、隙間無く略均一に密着した状態に溶着することができる。
この結果、内容物の漏洩を防止するのに必要なシール性を確保することができ、破断開封部、及び封止材を破断開封するまで、内容物を収容部に封入した状態に保つことができる。
この発明によれば、破断開封包装体における薄肉体に設けた厚肉部を折曲げ部分に沿って折り曲げるだけで、該厚肉部の破断開封部を簡単かつ容易に破断開封することができるうえ、該破断開封包装体に封入した内容物を、厚肉部の破断開封した破断開封部からスムースに取り出すことができる。
本実施形態の破断開封構造を備えた破断開封包装体の説明図。 破断開封包装体に設けた破断開封部の説明図。 破断開封包装体に封入した内容物の取り出し方法の説明図。 破断開封包装体を製造する製造方法の説明図。 収容物を収容部に充填する収容物充填工程の説明図。 幅広の薄肉フィルムを二つ折りしてなる破断開封包装体の説明図。 破断開封構造を備えた破断開封包装体の他の例を示す説明図。 破断開封構造を構成する厚肉シートの形状パターンの説明図。 破断開封構造を備えた破断開封包装体のその他の例を示す説明図。 収容部を閉塞側の厚肉シートに成形した例を示す説明図。 収容部を薄肉フィルムに成形する他の例を示す説明図。 収容部を薄肉フィルムに成形したその他の例を示す説明図。 収容部を開封側の厚肉シートに成形したその他の例を示す説明図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1は本実施形態の破断開封構造を備えた破断開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図1(a)は破断開封包装体10Aの斜視図、図1(b)は破断開封包装体10Aの平面図、図1(c)は幅方向Y中央部で分断した破断開封包装体10Aの断面図である。
図2は破断開封包装体10Aに設けた破断開封部21の説明図であり、詳しくは、図2(a)は図1(c)に示すa部の拡大断面図、図2(b)は破断補助部41を封止材40に設けた例を示す拡大断面図である。
本実施形態の破断開封構造は、1回の使用に必要な量の内容物Aを封入した小型の破断開封包装体10Aに適用した例である。破断開封包装体10Aは、厚み方向Zから見て略矩形に形成され、人の指で折り曲げ可能な硬さを有する肉厚が厚い厚肉シート20と、該厚肉シート20よりも肉厚が薄く柔軟性を有する一対の薄肉フィルム30A,30Bと、薄肉フィルム30Aにおける厚肉シート20を貼着した部分の外面に対して、厚肉シート20の折曲げ部分Fに形成した破断開封部21を覆うように貼着した箔状の封止材40とで構成している(図1参照)。
厚肉シート20は、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)で形成した肉厚0.3mmの硬質材20aと、ポリエチレンで形成した肉厚15μのシール材20bとで構成され、シール材20bを、硬質材20aの表裏両面を覆うように一体的に貼り合わせている(図2(a)参照)。
厚肉シート20の形状は、略矩形に形成した薄肉フィルム30Aにおける幅方向Y両端部の長辺部、及び長手方向X両端部の短辺部からなる四辺よりも内側の平面部に対して貼着可能な大きさ、及び形状に形成している。厚肉シート20は、該薄肉フィルム30Aにおける四辺よりも内側平面部に対して接着剤にて一体的に接着している。
厚肉シート20における長手方向Xの中央部には、該厚肉シート20を二つ折りするための折曲げ部分Fを幅方向Yに設定している。厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y中央部には、スリット状の破断開封部21を、図示しないトムソン型の打ち抜き機により厚肉シート20、及び薄肉フィルム30Aの厚み方向Zに貫通して打ち抜き加工している(図1(c)、図2(a)参照)。
破断開封部21は、該破断開封部21の幅方向Y中央部が厚肉シート20における長手方向Xの一端側に向けて弧状に突出するように形成している(図1(a)(b)参照)。
実施例では、厚肉シート20の全面を薄肉フィルム30Aに対して接着しているが、内容物Aが漏洩しなければ、厚肉シート20を薄肉フィルム30Aに対して部分的に接着してもよい。
また、トムソン型の打ち抜き機に代わる加工手段として、例えば、破断開封部21をレーザ加工装置にて加工することもできる。
破断開封部21における厚肉シート20の長手方向Xと直交する両縁部のうち一方の縁部には、厚肉シート20における長手方向Xの一端側に向けて突出する弧状の突出部22を形成している。
突出部22は、厚肉シート20を折曲げ部分Fが外側で収容部32が内側となるように折り曲げた際、該折曲げ部分Fよりも外側に向けて突出する大きさ、及び形状に形成している(図3(a)(b)参照)。
なお、破断開封部21の他方の縁部は、上述の突出部22と対応して長手方向Xの一端側に向けて弧状に窪んだ形状に形成している。
厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y両端部と、該折曲げ部分Fにおける破断開封部21の幅方向Y両端部との間には、断面略V字形状の折り曲げ罫線23を、図示しない罫線加工装置により厚肉シート20の折曲げ部分Fに沿って幅方向Yに付設するとともに、厚み方向Zに貫通しないように形成している。
破断開封部21、及び折り曲げ罫線23の幅方向Yに隣り合う端部間の間隔wは、所定間隔(0.5mm以上)に隔てられているので、折り曲げ罫線23によって破断開封部21、及び封止材40の密封性が損なわれることがなく、良好な状態に保つことができる(図1(b)参照)。
厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y両端部には、該幅方向Y両端部よりも幅方向Y内側に向けて入り込んだ凹部24を形成している。
実施例では、折り曲げ罫線23、及び凹部24を、厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y両端部に形成しているが、幅方向Y両端部のうち少なくとも一端部(片側)のみに形成してもよい。
薄肉フィルム30A,30Bは、ポリエチレン(PE)で形成した肉厚100μのフィルムにて構成され、厚肉シート20の長手方向X両端部、及び幅方向Y両端部よりも外側に突出する大きさ、及び形状に形成している。
薄肉フィルム30A,30Bの形状は、略同一の大きさ、及び形状に形成しており、該薄肉フィルム30A,30Bを厚み方向Zに重ね合わせてなる長辺側、及び短辺側の重ね合わせ部分には、シール部31a,13bを形成している(図1(a)(b)参照)。
シール部31a,13bは、薄肉フィルム30A,30Bを、薄肉フィルム30Aにおける厚肉シート20を接着した面を内側として厚み方向Zに対して互いに重ね合わせた際、該薄肉フィルム30A,30Bにおける厚肉シート20よりも外側の重ね合わせ部分を熱溶着して形成している。
これにより、シール部31aは、薄肉フィルム30A,30Bにおける長辺側の重ね合わせ部分を密着した状態にシールしている。シール部31bは、薄肉フィルム30A,30Bにおける短辺側の重ね合わせ部分を密着した状態にシールしている。
薄肉フィルム30A,30Bにおけるシール部31a,13bよりも内側の対向面間には、前記内容物Aの封入が許容される袋状の収容部32を形成している(図1(c)参照)。
収容部32は、薄肉フィルム30A,30Bの重ね合わせ部分に形成したシール部31a,13bにより気密状態に保持され、該収容部32の内部に空気や異物が侵入することを防止している。該収容部32には、1回の使用に必要な量の内容物Aを封入している。
薄肉フィルム30Aにおける厚肉シート20を接着した内面と反対側の外面には、前記厚肉シート20の折曲げ方向Gの折り曲げにより破断可能な封止材40を、厚肉シート20の折曲げ部分Fに形成した破断開封部21を覆うように貼着している(図1、図2(a)参照)。
封止材40は、肉厚11μのアルミニウム箔と、ヒートシール可能なアクリル・コポリマーとで構成され、アクリル・コポリマーを、アルミニウム箔の表裏両面を覆うようにコーティングしている。
つまり、厚肉シート20の折曲げ部分Fに形成した破断開封部21を封止材40にて封止しているので、透湿性、ガス透過性、破断開封性の良好な破断開封包装体10Aを得ることができる。
上述の封止材40の破断を補助する破断補助手段として、例えば、封止材40の破断開封部21と対応する部分に、他の部分と比較して肉厚が薄い凹凸状の破断補助部41を形成してもよい。破断補助部41の肉厚は、他の部分の肉厚11μ以下となるように形成している(図2(b)参照)。
これにより、破断開封包装体10Aを、厚肉シート20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gに折り曲げる際、封止材40自体が伸び切られるよりも先に、肉厚の薄い破断補助部41が破断されるので、封止材40を伸び切るようにして破断するよりも、小さな引っ張り力によって破断することができる(図3(a)(b)参照)。
実施例1では、封止材40を、厚肉シート20の破断開封部21を覆うように貼着しているが、例えば、厚肉シート20の全体を覆う大きさ、及び形状に形成して、該厚肉シート20の全体を覆うように貼着してもよい。
次に、上述の破断開封包装体10Aを製造する製造方法について説明する。
図4は破断開封包装体10Aを製造する製造方法の説明図であり、詳しくは、図4(a)は帯状シート20Aを1つの厚肉シート20に分離するシート分離工程202の説明図、図4(b)は厚肉シート20、及び封止材40を薄肉フィルム30Aに貼着するシート貼着工程302の説明図である。
図5は収容物Aを収容部32に充填する収容物充填工程502の説明図である。
破断開封包装体10Aを製造する製造方法は、シート分離装置203を備えたシート分離工程202と、シート貼着装置303を備えたシート貼着工程302と、シート打ち抜き装置305を備えたシート打ち抜き工程304と、封止材分離装置403を備えた封止材分離工程402と、封止材貼着装置405を備えた封止材貼着工程404と、内容物充填装置503、及びフィルムシール装置504を備えた内容物充填工程502と、包装体分離装置603を備えた包装体分離工程602とを、この順で行う。
先ず、シート分離工程202において、ロール状に巻回した帯状シート20Aをシート装填部201に装填しておき、該シート装填部201から繰り出される帯状シート20Aをシート分離装置203へ供給しながら、該シート分離装置203により1枚の厚肉シート20に分離する。これにより、多数枚の厚肉シート20を製造する(図4(a)参照)。
分離時において、厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y両端部に、該幅方向Y両端部よりも幅方向Y内側に向けて入り込んだ凹部24をそれぞれ打ち抜き加工する。
シート貼着工程302において、ロール状に巻回した帯状フィルム300Aをフィルム装填部301に装填しておき、該フィルム装填部301から繰り出される帯状フィルム300Aをシート貼着装置303へ供給しながら、上述のシート分離工程202にて分離した厚肉シート20を、該シート貼着装置303により帯状フィルム300Aにおける一方の面(収容部32と対応する面)に対して1枚ずつ接着剤にて一体的に貼着する(図4(b)参照)。
貼着時において、厚肉シート20を、帯状フィルム300Aの横幅よりも内側に貼着するとともに、該帯状フィルム300Aの長手方向Xに対して所定間隔を隔てて貼着する。
シート打ち抜き工程304において、上述のシート貼着工程302から供給される帯状フィルム300Aをシート打ち抜き装置305へ供給しながら、破断開封部21を、該シート打ち抜き装置305により帯状フィルム300Aを介して厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y中央部に打ち抜き加工し、折り曲げ罫線23を、厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y両端部に付設する(図4(b)参照)。
封止材分離工程402において、ロール状に巻回した帯状封止材40Aを封止材装填部401に装填しておき、該封止材装填部401から繰り出される帯状封止材40Aを封止材分離装置403へ供給しながら、該封止材分離装置403により1枚の封止材40に分離する。これにより、多数枚の封止材40を製造する。
封止材貼着工程404において、上述のシート打ち抜き工程304から供給される帯状フィルム300Aを封止材貼着装置405へ供給しながら、封止材分離工程402にて分離した封止材40を、該封止材貼着装置405により帯状フィルム300Aにおける厚肉シート20を貼着した部分の面に対して、厚肉シート20の折曲げ部分Fに形成した破断開封部21を覆うように1枚ずつ接着剤にて貼着する(図4(b)参照)。
内容物充填工程502において、ロール状に巻回した帯状フィルム300Bをフィルム装填部501に装填しておき、該フィルム装填部501から繰り出される帯状フィルム300Bを、封止材貼着工程404から供給される封止材40を貼着した帯状フィルム300Aに重ね合わせながら、内容物充填装置503、及びフィルムシール装置504へ供給する。
すなわち、帯状フィルム300Bを、帯状フィルム300Aの厚肉シート20を貼着した面(収容部32と対応する面)に重ね合わせながら、内容物充填工程502の上方(図5上側)から下方(図5下側)に向けて送り方向Bに移送する。
内容物充填装置503における図示しない内容物供給源に接続された供給管513を、フィルムシール装置504における一対のシールローラ514の近接周面部よりも手前側(図5上側)で、帯状フィルム300A,300Bにおける対向面の幅方向Y中央部に対して送り方向Bに向けて挿入しておく。
上述の帯状フィルム300A,300Bを、フィルムシール装置504における一対のシールローラ514により厚み方向Zに押圧して、該帯状フィルム300A,300Bの対向面間から空気を押し出しながら互いに密着するとともに、図示しないモータにて駆動するシールローラ514の回転力により、1つの破断開封包装体10Aと対応するピッチ分だけ送り方向Bに移送する。
帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20の幅方向Y両端部よりも外側の両側重ね合わせ部分を、シールローラ514の軸方向両端部に形成した凸状の周方向溶着部524により互いに密着した状態に熱溶着する。
周方向溶着部524により熱溶着したシール部31aを、該幅方向Y両端部の重ね合わせ部分に沿って長手方向Xに連続して形成する。これにより、帯状フィルム300A,300Bを筒状に形成する。
帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20の長手方向X両端部よりも外側の上下重ね合わせ部分を、シールローラ514における周方向溶着部524の間に形成した凸状の軸方向溶着部534により互いに密着した状態に熱溶着する。
軸方向溶着部534により熱溶着したシール部31bを、該長手方向X両端部の重ね合わせ部分に対して幅方向Yに形成するとともに、1つの破断開封包装体10Aと対応するピッチ間隔に隔てて形成する。これにより、破断開封包装体10を長手方向Xに連続して形成する。
帯状フィルム300A,300Bを筒状に形成した後、該帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20の長手方向Xの一端側(図5下側)よりも下側の重ね合わせ部分を熱溶着し、上端側が開口された袋状の収容部32を帯状フィルム300A,300Bの対向面間に形成する。
収容部32を形成した際、内容物充填装置503における供給管513から吐出される内容物Aを、帯状フィルム300A,300Bの対向面間に形成した収容部32に所定量充填する。
内容物Aを充填しながら、帯状フィルム300A,300Bを、1つの破断開封包装体10Aと対応するピッチ分だけ送り方向Bに移送し、帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20の長手方向Xの他端側(図5上側)よりも上側の重ね合わせ部分を熱溶着する。
つまり、充填済みの破断開封包装体10Aの口部に相当する部分を熱溶着すると同時に、未充填の破断開封包装体10Aの底部に相当する部分を熱溶着する。これにより、所定量の内容物Aを充填する動作が完了する。
上述のように、帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20よりも外側の重ね合わせ部分を熱溶着しながら、所定量の内容物Aを帯状フィルム300A,300Bの対向面間に形成される収容部32に順次充填して、該内容物Aが充填された破断開封包装体10Aを長手方向Xに連続して形成する。
これにより、破断開封包装体10Aが長手方向Xに連設された連続包装体101を連続して製造する。
次に、包装体分離工程602において、上述の内容物充填工程502から供給される連続包装体101を包装体分離装置603へ供給しながら、該包装体分離装置603により長手方向Xに隣り合う破断開封包装体10Aの中間部を幅方向Yに切断して、連続包装体101を1つの破断開封包装体10Aに分離する。
これにより、所定量の内容物Aが充填された多数の破断開封包装体10Aを製造する。
以上のように、破断開封包装体10Aを製造する際、帯状フィルム300A,300Bを、一対のシールローラ514により厚み方向Zに押圧して、該帯状フィルム300A,300Bの対向面間から空気を押し出しながら、該帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20よりも外側の重ね合わせ部分を、熱溶着する。
これにより、破断開封包装体10Aの収容部32に空気が残りにくく、該収容部32に封入した内容物Aが酸化することを防止できるうえ、内容物Aの品質を長期に亘り保つことができる。
しかも、帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20よりも外側の肉厚が薄い重ね合わせ部分を密着した状態に熱溶着するので、肉厚が厚い厚肉シート20同士の重ね合わせ部分を熱溶着するのに比べて、肉厚が薄い帯状フィルム300A,300Bの重ね合わせ部分の方が厚み方向Zに溶解しやすく、帯状フィルム300A,300Bにおける厚肉シート20よりも外側の重ね合わせ部分を短い時間で熱溶着することができる。
さらに、帯状フィルム300A,300Bの重ね合わせ部分を熱溶着する際の熱量が少なくて済み、熱溶着に要する時間が大幅に短縮できるため、製造コストの低減が図れるだけでなく、破断開封包装体10Aを安価に製造することができる。
次に、上述の破断開封包装体10Aに封入した内容物Aの取り出し方法について説明する。
図3は破断開封包装体10Aに封入した内容物Aの取り出し方法の説明図であり、詳しくは、図3(a)は折り曲げ開始直後の破断開封包装体10Aを幅方向Y中央部で分断した断面図、図3(b)は折り曲げ途中の破断開封包装体10Aから内容物Aを取り出す状態の側面図である。
先ず、破断開封包装体10Aを、厚肉シート20側が下向きとなる姿勢に保持して、厚肉シート20と対応する表面側が外側で、収容部32と対応する裏面側が内側となるように、厚肉シート20の折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gに向けて二つ折り状態に折り曲げ開始する(図3(a)参照)。
厚肉シート20の折り曲げによって、厚肉シート20の破断開封部21を、該破断開封部21の破断側端面が折曲げ部分Fの外側に向けて露出するように、該折曲げ部分Fに沿って折曲げ方向Gと直交する幅方向Yに破断開封する(図3(b)参照)。
同時に、厚肉シート20の折曲げ部分Fに形成した破断開封部21を覆うように貼着した封止材40が、該破断開封部21の破断側端面の露出によって折曲げ方向Gに引っ張られる。
ところが、封止材40は伸びにくいアルミニウム箔で形成していため、折曲げ方向Gの引っ張り力によってある程度は伸びが生じるが、厚肉シート20が二つ折り状態に折り曲げられる途中において、封止材40の伸びが限界となるため、伸び切るようにして破断開封される。
つまり、封止材40よりも厚肉シート20の肉厚が厚いので、厚肉シート20を折曲げ部分Fに沿って二つ折り状態に折り曲げる際、封止材40を折曲げ方向Gの引っ張り力により十分に伸び切らせることができるとともに、破断開封部21を覆う封止材40を、破断開封部21の破断側縁部に沿って確実に破断開封することができる(図3(b)参照)。
しかも、破断補助部41を、封止材40の破断開封部21と対応する部分に予め形成しておけば、破断開封包装体10Aを、厚肉シート20の折曲げ部分Fに沿って折り曲げる際、破断補助部41によって封止材40の破断を補助することができるうえ、厚肉シート20における破断開封部21の破断も補助することができる(図2(b)参照)。
加えて、厚肉シート20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げた際、破断開封部21に形成した突出部22が、該厚肉シート20の折曲げ部分Fよりも外側に向けて突出するとともに、破断開封部21に被覆した封止材40を内側から突き破るようにして折曲げ部分Fよりも外側に突出する。
これにより、破断開封部21と対応する部分の封止材40が、該突出部22の縁部に沿って略弧状に破断開封されるので、破断開封部21を、例えば、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物Aの取り出しが容易に行える大きさに破断開封することができる。
さらに、破断開封部21を破断開封した後、破断開封包装体10Aの折り曲げによって、収容部32を押し潰すように変形させながら、収容部32に封入した内容物Aを、厚肉シート20の破断開封した破断開封部21から押し出して所望量使用する。
以上のように、破断開封包装体10Aにおける薄肉フィルム30Aに設けた厚肉シート20には、折り曲げ罫線23を厚肉シート20の折曲げ部分Fに付設しているうえ、厚肉シート20における折曲げ部分Fの横幅が、凹部24の分だけ他の部分の横幅よりも幅狭であるため、該折曲げ部分Fの剛性が他の部分に比べて弱く、折り曲げ易くなる。
厚肉シート20を折曲げ部分Fに沿って折り曲げる際、該厚肉シート20の折曲げを妨げようとする抵抗(剛性)が、他の部分に比べて弱いので、厚肉シート20を折曲げ部分Fに沿って容易に折り曲げることができるうえ、折り曲げ罫線23に沿って折り曲げガイドすることができる(図3(a)(b)参照)。
これにより、例えば、身障者や老人、子供等の摘まむ力が弱い人であっても、破断開封包装体10Aにおける薄肉フィルム30Aに設けた厚肉シート20を折曲げ部分Fに沿って容易に折り曲げることができ、厚肉シート20の破断開封部21、及び封止材40を簡単かつ容易に破断開封することができる。
この結果、破断開封包装体10Aの収容部32に封入した内容物Aを、収容部32と連通する状態に大きく破断開封した厚肉シート20の破断開封部21からスムースに取り出して所望量使用することができる。
しかも、厚肉シート20における端部や角部等の角張った部分を、柔軟性を有する薄肉フィルム30A,30Bにて覆っているため、厚肉シート20を、例えば、指で摘まんで折り曲げる際、指が傷付くことを防止できるうえ、折り曲げる際に感じる痛みを緩和する効果が得られ、指で触った際の感触が良好である。
さらに、厚肉シート20を、折曲げ部分Fに沿ってより正確に折り曲げガイドすることができるうえ、折曲げ部分Fの破断開封部21、及び封止材40の破断開封がより確実に行え、開封ミスが発生することを防止できる。
さらにまた、破断開封包装体10Aを二つ折り状態に折り曲げて、所望量の内容物Aを取り出した後、破断開封包装体10Aの折り曲げを解除して、内容物Aの取り出しを休止又は中断すると、破断開封包装体10Aが厚肉シート20自体の復元力によって折り曲げ前の状態に復帰するとともに、その復元力によって厚肉シート20の破断開封部21が閉塞されるので、内容物Aが外部に漏洩することを防止できる。
さらにまた、厚肉シート20は、薄肉フィルム30Aのような柔軟性を備えておらず、折曲げ方向Gのみに折曲げ可能な構造を備えているうえ、厚肉シート20を折曲げ方向Gに折り曲げる際の剛性が一定しているため、厚肉シート20の折り曲げにより破断開封部21、及び封止材40の破断開封が安定して行える。
以下、上述の破断開封包装体10Aにおけるその他の例について説明する。この説明において、前記構成と同一または同等の部位については同一の符号を記してその詳しい説明を省略する。
(実施例2)
上述の実施例1では、破断開封包装体10Aを、同一の大きさ、及び形状に形成した薄肉フィルム30A,30Bを互いに貼り合わせて形成する例を説明したが、図6に示すように、幅広の薄肉フィルム30Aを二つ折り状態に折り重ねて形成する例について説明する。
図6は幅広の薄肉フィルム30Aを二つ折りしてなる破断開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図6(a)は破断開封包装体10Aの斜視図、図6(b)は破断開封包装体10Aの平面図である。
図6に示す破断開封包装体10Aは、該破断開封包装体10Aを長手方向Xに展開してなる幅広の薄肉フィルム30Aを、該薄肉フィルム30Aの幅方向Y中央部に設定した図示しない仮想折り曲げ線に沿って二つ折り状態に折り重ねるとともに、該薄肉フィルム30Aの折り曲げ部分を除いて残り三辺の重ね合わせ部分を密着した状態に熱溶着して構成している。
つまり、破断開封包装体10Aの薄肉フィルム30Aに設けた厚肉シート20を折り曲げるだけで、破断開封部21、及び封止材40を簡単かつ容易に破断開封することができ、実施例1の破断開封包装体10Aと略同等の作用及び効果を奏することができる。
(実施例3)
上述の実施例1では、シール部31a,31bを、破断開封包装体10Aにおける四辺の重ね合わせ部分に設けた例について説明したが、図7に示すシール部31cを、破断開封包装体10A,10B、10C,10D、10E,10Fにおける重ね合わせ部分に設けた他の例について説明する。
図7は破断開封構造を備えた破断開封包装体10A〜10Fの他の例を示す説明図であり、詳しくは、図7(a)はシール部31cを、凹部24が片側に設けられた破断開封包装体10Aにおける四辺の重ね合わせ部分に形成した例を示す平面図、図7(b)はシール部31cを、折り曲げ罫線23が付設された破断開封包装体10Bにおける四辺の重ね合わせ部分に形成した例を示す平面図、図7(c)はシール部31cを、破断開封包装体10Cにおける折り曲げ部分を除いて残り三辺の重ね合わせ部分に形成した例を示す平面図である。
図7(d)はシール部31cを、破断開封包装体10Dにおける二辺の重ね合わせ部分に形成した例を示す平面図、図7(e)はシール部31cを、中央上部に凸部を有する破断開封包装体10Eにおける周辺の重ね合わせ部分に形成した例を示す正面図、図7(f)はシール部31cを、右側上部に凸部を有する破断開封包装体10Fにおける周辺の重ね合わせ部分に形成した例を示す正面図である。
つまり、本実施形態の破断開封構造が、破断開封包装体10A〜10Fの周辺部に形成される重ね合わせ部分よりも内側であれば、シール部31cを、破断開封包装体10A〜10Fにおける重ね合わせ部分の何処に設けてもよい。
この結果、破断開封包装体10A〜10Fに設けた厚肉シート20を折り曲げるだけで、破断開封部21、及び封止材40を簡単かつ容易に破断開封することができる。実施例1の破断開封構造を備えた破断開封包装体10Aと略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
(実施例4)
図8は図1、図6、図7に示す破断開封包装体10A〜10Fに設けた破断開封構造を構成する厚肉シート20の形状パターンを示す平面図であり、詳しくは、図8(a)は図1に示す凹部24が両端に設けられた厚肉シート20の平面図、図8(b)は図7(a)に示す凹部24が片側に設けられた厚肉シート20の平面図、図8(c)は図7(b)〜(d)に示す厚肉シート20の平面図、図8(b)(e)は図7(e)(f)に示す厚肉シート20の平面図である。
つまり、厚肉シート20の形状は、破断開封包装体10A〜10Fにおける破断開封構造を設ける部分に応じて所望の大きさ、及び形状に形成することができ、実施例1の形状のみに限定されるものではない。
(実施例5)
次に、本実施形態の破断開封構造を、図9に示す容量が大きい大型の破断開封包装体10G,10H、10I、10J、10K、10Lに適用したその他の例について説明する。
上述の破断開封包装体10G〜10Lは、例えば、一般的に用いられている液体洗剤用包装体や洗髪液用包装体等の容量が大きい大型の包装体で構成しており、厚肉シート20、破断開封部21、突出部22、折り曲げ罫線23、封止材40を備えた破断開封構造を、破断開封包装体10G〜10Lの一部に設けている。
図9は破断開封構造を備えた破断開封包装体10G〜10Lの説明図であり、詳しくは、図9(a)は破断開封構造を、破断開封包装体10Gにおける右側上部の角隅部に設けた例を示す正面図、図9(b)は破断開封構造を、破断開封包装体10Hの中央上部に設けた例を示す正面図、図9(c)は破断開封構造を、破断開封包装体10Iにおけるシール部31cよりも内側中央部に設けた例を示す正面図、図9(d)は破断開封構造を、縦長型の破断開封包装体10Jにおけるシール部31cよりも内側中央上部に設けた例を示す正面図である。
図9(e)は破断開封構造を、破断開封包装体10Kの中央上部に突出する突出部分に設けた例を示す正面図、図9(f)は破断開封構造を、破断開封包装体10Lの右側上部に突出する突出部分に設けた例を示す正面図である。
つまり、本実施形態の破断開封構造を、破断開封包装体10G〜10Lにおける何処の部分に設けてもよく、破断開封包装体10G〜10Lに設けた厚肉シート20を折り曲げるだけで、破断開封部21、及び封止材40を簡単かつ容易に破断開封することができる。
これにより、実施例1の破断開封構造を備えた破断開封包装体10Aと略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
(実施例6)
上述の実施例1では、収容部32を、薄肉フィルム30A,30Bの対向面間に形成した例を説明したが、図10に示すように、収容部32を、薄肉フィルム30Bの内面側に貼着した厚肉シート20Bに成形した例について説明する。
図10は収容部32を、破断開封包装体10Aにおける閉塞側(薄肉フィルム30B側)の厚肉シート20Bに成形した例を示す説明図であり、詳しくは、図10(a)は1つの収容部32を、薄肉フィルム30B側の厚肉シート20Bに成形した例を示す平面図及び側面図、図10(b)は2つの収容部32を、薄肉フィルム30B側の厚肉シート20Bに成形した例を示す平面図及び側面図、図10(c)(d)は容量が小さい矩形及び菱形の収容部32を、薄肉フィルム30B側の厚肉シート20Bの中央部に成形した例を示す平面図及び側面図である。
詳述すると、薄肉フィルム30B側の厚肉シート20Bは平坦でなくても、収容部32が成形されていてもよい。具体的には、真空成形やブロー成形などの成形方法を用いて、凹状の収容部32を厚肉シート20Bに成形する。
つまり、収容部32を、厚肉シート20Bに成形することにより、厚肉シート20に設けた破断開封部21と、該破断開封部21と対向する厚肉シート20との間に、内容物Aの取り出しが許容される空間を確保することができる。
これにより、破断開封部21を破断開封した際、破断開封部21を、収容部32と連通して内容物Aの取り出しが許容される大きさに開口することができるうえ、例えば、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物Aの取り出しがスムースに行えるので、実施例1の破断開封構造を備えた破断開封包装体10Aと略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
実施例6では、薄肉フィルム30A,30Bを熱溶着する際、あるいは、熱溶着した後、上述の成形方法にて、収容部32を薄肉フィルム30B側の厚肉シート20Bに成形する例を説明したが、図11に示す他の例のように、収容部32を、薄肉フィルム30B側の厚肉シート20Bに予め成形しておいてもよい。
この場合、収容部32が厚肉シート20Bに成形された薄肉フィルム30Bを、厚肉シート20を貼着した薄肉フィルム30Aに重ね合わせて、薄肉フィルム30A,30Bにおける厚肉シート20,20Bよりも外側の両側重ね合わせ部分を一体的に熱溶着するので、実施例6の成形方法のみに限定されるものではない。
(実施例7)
上述の実施例1では、収容部32を、薄肉フィルム30A,30Bの対向面間に形成した例を説明したが、図12に示すように、袋状の収容部32を、薄肉フィルム30Bに成形した例について説明する。
図12は収容部32を、破断開封包装体10A,10Eにおける薄肉フィルム30Bを袋状に膨らませて成形したその他の例を示す説明図であり、詳しくは、図12(a)は断面略半円形状を有する1つの収容部32を、破断開封包装体10Aにおける薄肉フィルム30Bに成形した例を示す平面図及び側面図、図12(b)は断面略半円形状を有する2つの収容部32を、破断開封包装体10Aにおける薄肉フィルム30Bに成形した例を示す平面図及び側面図、図12(c)は収容部32を、中央上部に凸部を有する破断開封包装体10Eにおける薄肉フィルム30Bに成形した例を示す平面図及び側面図である。
つまり、薄肉フィルム30A側の厚肉シート20が折り曲げ可能であれば、収容部32を、薄肉フィルム30B側に成形してもよい。
破断開封包装体10A,10Eを二つ折り状態に折り曲げる際、その折り曲げによって、薄肉フィルム30Bに成形した収容部32を偏平状態に押し潰しながら、収容部32に封入された全内容物Aを、破断開封された破断開封部21から押し出して使用することができる。
これにより、液状やペースト状の内容物Aを、破断開封した破断開封部21からスムースに取り出すことができ、実施例1の破断開封構造を備えた破断開封包装体10Aと略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
(実施例8)
上述の実施例1では、収容部32を、薄肉フィルム30A,30Bの対向面間に形成した例を説明したが、図13に示すように、収容部32を、薄肉フィルム30Aの外面側に貼着した厚肉シート20Cに成形した例について説明する。
図13は収容部32を、破断開封包装体10M,10Nにおける開封側(薄肉フィルム30A側)の厚肉シート20Cに成形した例を示す説明図であり、詳しくは、図13(a)は断面略半円形状を有する2つの収容部32を、薄肉フィルム30A側の厚肉シート20Cに成形した例を示す断面図、図13(b)は(a)に示すC−C線矢視断面図である。
図13(c)は断面略三角形状を有する2つの収容部32を、薄肉フィルム30A側の厚肉シート20Cに成形した例を示す断面図、図13(d)は(c)に示すD−D線矢視断面図である。
詳述すると、薄肉フィルム30A側の厚肉シート20Cは平坦でなくてもよく、単数又は複数の収容部32が成形されていてもよい。具体的には、真空成形やブロー成形などの成形方法を用いて、凹状の収容部32を厚肉シート20Cに成形する。
つまり、収容部32を、厚肉シート20C側に成形することにより、厚肉シート20Cに設けた破断開封部21と、該破断開封部21と対向する薄肉フィルム30Bとの間に、内容物Aの取り出しが許容される空間を確保することができる。
これにより、破断開封部21を破断開封した際、破断開封部21を、収容部32と連通して内容物Aの取り出しが許容される大きさに開口することができるうえ、例えば、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物Aの取り出しがスムースに行えるので、実施例1の破断開封構造を備えた破断開封包装体10Aと略同等あるいは同等以上の作用及び効果を奏することができる。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の厚肉部は、実施形態の厚肉シート20,20B,20Cに対応し、
以下同様に、
薄肉体は、薄肉フィルム30A,30Bに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の実施形態における破断開封部21を、例えば、厚肉シート20における肉厚の90%以上の深さに設定することができる。また、厚肉シート20の引き裂き強度を、封止材40の引き裂き強度の20%以下に設定することができる。
封止材40の肉厚を、厚肉シート20における肉厚の50%以下に設定することができる。さらにまた、所定の測定方法(ASTM D−1922測定法)で測定した封止材40の引裂き強度(g/mi1単位)を、フィルム部材31の50%以下に設定することができる。上述のように、実施形態の肉厚、強度のみに限定されるものではない。
折り曲げ罫線23を、厚肉シート20における折曲げ部分Fの幅方向Y全長に付設するか、折曲げ部分Fの表裏両面に対して厚み方向Zに対向させて付設してもよい。また、折り曲げ罫線23の代わりに、ミシン目を付設してもよい。
厚肉シート20のシール材20bは、厚肉シート20と薄肉フィルム30Bとを互いに接着するために必要なものであるが、例えば、加熱押圧して接合する装置、及び方法であれば、お互いが加熱溶解する材料をコーティングしたり、貼り合わせる等してもよい。
A…内容物
F…折曲げ部分
G…折曲げ方向
X…長手方向
Y…幅方向
Z…厚み方向
10A〜10N…破断開封包装体
101…連続包装体
20,20B,20C…厚肉シート
21…破断開封部
22…突出部
23…折り曲げ罫線
24…凹部
300A,300B…帯状フィルム
30A,30B…薄肉フィルム
31a,31b,31c…シール部
32…収容部
40…封止材
202…シート分離工程
302…シート貼着工程
304…シート打ち抜き工程
402…封止材分離工程
404…封止材貼着工程
502…内容物充填工程
602…包装体分離工程

Claims (6)

  1. 内容物が封入された包装体の一部を破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことができる破断開封包装体の破断開封構造であって、
    前記包装体は、
    二つ折り状態に折り曲げ可能な硬さを有する肉厚が厚い厚肉部と、該厚肉部よりも肉厚が薄く柔軟性を有する一対の薄肉体と、該一対の薄肉体の対向面間に形成した前記内容物を収容する収容部と、前記厚肉部の折り曲げ動作に伴い破断される箔状の封止材とを有し、
    前記厚肉部は、
    前記一対の薄肉体を厚み方向に対向した対向面のうち一方の面に設けられ、該一対の薄肉体を厚み方向に重ね合わせた周縁部の重ね合わせ部分より内側に配置される大きさ及び形状を備え、
    該厚肉部における長手方向の中央部に、該厚肉部を二つ折り可能な折曲げ部分を備え、
    該折曲げ部分における幅方向の中央部に、前記厚肉部及び前記薄肉体の厚み方向に貫通した破断開封部を備え、
    前記封止材は、
    前記厚肉部を折り曲げた際に山側となる前記薄肉体の面に対して前記破断開封部覆うように貼着され、
    前記厚肉部における前記折曲げ部分の幅方向両端部のうち少なくとも一端に、該幅方向一端より幅方向内側に向けて入り込んだ凹部を備え、
    前記一対の薄肉体は、
    前記厚肉部を覆う大きさ及び形状に形成され、該一対の薄肉体における前記厚肉部の周縁部より外側にて互いに重ね合わせた周縁部の重ね合わせ部分に、該重ね合わせ部分を一体的に接合するシール部を備え、
    前記収容部は、
    前記一対の薄肉体における前記シール部より内側の対向面間に形成され、前記厚肉部の前記破断開封部を含む大きさ及び形状を備えた
    破断開封包装体の破断開封構造。
  2. 前記厚肉部における前記折曲げ部分の幅方向両端部のうち少なくとも片側に、前記厚肉部の折り曲げをガイドする折り曲げ罫線を付設した
    請求項1に記載の破断開封包装体の破断開封構造。
  3. 前記薄肉体を、
    該薄肉体同士の接合が許容される材質で構成するとともに、該薄肉体における少なくとも前記厚肉部よりも外側の重ね合わせ部分の肉厚を略同一に設定した
    請求項1又は2に記載の破断開封包装体の破断開封構造。
  4. 内容物が封入された包装体の一部を破断開封して、該内容物を包装体から取り出すことができる破断開封包装体であって、
    前記包装体は、
    二つ折り状態に折り曲げ可能な硬さを有する肉厚が厚い厚肉部と、該厚肉部よりも肉厚が薄く柔軟性を有する一対の薄肉体と、該一対の薄肉体の対向面間に形成した前記内容物を収容する収容部と、前記厚肉部の折り曲げ動作に伴い破断される箔状の封止材とを有し、
    前記厚肉部は、
    前記一対の薄肉体を厚み方向に対向した対向面のうち一方の面に設けられ、該一対の薄肉体を厚み方向に重ね合わせた周縁部の重ね合わせ部分より内側に配置するとともに、該厚肉部における長手方向の中央部に、該厚肉部を二つ折り可能な折曲げ部分を備え、
    該折曲げ部分における幅方向の中央部に、前記厚肉部及び前記薄肉体の厚み方向に貫通した破断開封部を備え、
    前記封止材は、
    前記厚肉部を折り曲げた際に山側となる前記薄肉体の面に対して前記破断開封部覆うように貼着され、
    前記厚肉部における前記折曲げ部分の幅方向両端部のうち少なくとも一端に、該幅方向一端より幅方向内側に向けて入り込んだ凹部を備え、
    前記一対の薄肉体は、
    前記厚肉部を覆う大きさ及び形状に形成され、該一対の薄肉体における前記厚肉部の周縁部より外側にて互いに重ね合わせた周縁部の重ね合わせ部分に、該重ね合わせ部分を一体的に接合するシール部を備え、
    前記収容部は、
    前記一対の薄肉体における前記シール部より内側の対向面間に、前記厚肉部の前記破断開封部を含むように形成した
    破断開封包装体。
  5. 前記厚肉部における前記折曲げ部分の幅方向両端部のうち少なくとも片側に、前記厚肉部の折り曲げをガイドする折り曲げ罫線を付設した
    請求項4に記載の破断開封包装体。
  6. 前記薄肉体を、
    該薄肉体同士の接合が許容される材質で構成するとともに、該薄肉体における少なくとも前記厚肉部よりも外側の重ね合わせ部分の肉厚を略同一に設定した
    請求項4又は5に記載の破断開封包装体。
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