JP6030266B1 - 折曲げ開封包装体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の包装体は、所定量の液体を充填する液体用容器本体と、液体用容器本体の開口側に貼着した易破断シートとで構成し、易破断シートの折曲げ方向の折り曲げにより破断可能な帯状の易破断部を形成した易破断シールを、易破断シートの折曲げ部分に設けた直線状の易破断部を覆うように貼着する構造を有しているため、帯状の易破断部を易破断シールに付設する工程と、直線状の易破断部を易破断シートに付設する工程とを一挙に行うことができない。
詳しくは、帯状外側部材における開封部が形成された部分を、外側部材と対応する大きさ及び形状に部材抜き型にて型抜きする部材型抜き工程と、帯状外側部材から型抜きした外側部材を、部材抜き型にて帯状内側部材の片面に圧着する部材圧着工程と、外側部材を帯状内側部材の片面に圧着する際に、帯状内側部材の外側部材の開封部と対応する部分に対して、開封部と連通可能な連通部を連通部付設刃にて付設する連通部付設工程とを一緒に行う。
この結果、多数の折曲げ開封包装体を効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる。
なお、内側部材及び外側部材の材質、肉厚は、例えば内容物の種類、あるいは包装体本体の内部形状に応じて変更してもよい。
詳しくは、部材受け型により支持された帯状内側部材における外側部材の開封部と対応する部分に、外側部材の開封部と連通可能な連通部を連通部付設刃にて型抜きした際に、連通部付設刃により連通部を形成した際に発生する抜き片を、部材受け型の抜き片排出孔から排出する。
この結果、折曲げ開封包装体を二つ折り状態に折曲げた際に、外側部材の開封部が連通部を介して包装体本体の内部と確実に連通されるため、包装体本体に封入された内容物を外側部材の開封部からスムーズに取り出すことができる。
この発明によれば、連通部を形成した際に発生する抜き片を、帯状内側部材の連通部を形成した部分から確実に除去することができる。
この発明によれば、連通部を形成した際に発生する抜き片を、帯状内側部材の連通部を形成した部分からより確実に除去することができる。
この発明によれば、外側部材と内側部材とをより強固に固定することができる。
(実施例1)
図1は1枚のフィルム部材30を二つ折りして形成した折曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図1(a)は折曲げ開封包装体10Aを斜め上方から見た斜視図、図1(b)は折曲げ開封包装体10Aを表面側から見た平面図である。
フィルム部材30における一方の表面(片面)には、同表面の中央部に形成した連通孔34を覆うように封止材40が圧着されたシート部材20を貼着している(図1、図2参照)。
図3は封止材40が圧着されたシート基材200を製造する製造方法の説明図、図4は押切り圧着装置402の断面図、図5は封止材押切り型404の拡大断面図、図6は封止基材400を押切り分離した押切り圧着装置402の断面図、図7は封止材40をシート基材200に圧着した押切り圧着装置402の断面図である。
なお、封止基材400は、シート基材200の短手方向Wの幅より幅狭に形成され、切込み23を覆う幅に形成している。
これにより、折曲げ開封包装体10Aのシート部材20に用いられる、封止材40が圧着されたシート基材200を連続して製造することができる。
図9は折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法の説明図、図10はシート部材20を型抜きし圧着する型抜き圧着装置500の断面図、図11はシート部材20を型抜きした型抜き圧着装置500の断面図、図12はシート部材20を封止基材400に圧着した型抜き圧着装置500の断面図である。図13はシート部材20を圧着した封止基材400の拡大断面図である。
二つ折り工程fは、シート部材20が貼着されたフィルム基材300を、平面視略環状に形成した二つ折り部材420に挿通して二つ折り状態に折曲げるとともに、送り方向Fへ縦送りしながら縦シール工程gへ移送する(図9参照)。
横シール工程iは、筒状包装体414を一対の横シールロール451により送り方向Fへ縦送りしながら、筒状包装体414における1袋分に相当する所定の間隔を隔てて上下の重ね合わせ部分を横シールして分断工程iへ移送する(図9参照)。
上述の製造方法を用いて製造することにより、多数の折曲げ開封包装体10Aを連続して製造することができる。
これにより、連通部付設刃511の内側と抜き片排出孔512の内部とを連通している。
なお、抜き片320が抜き取られた廃棄基材330はロール状に巻回して回収する。
この結果、多数の折曲げ開封包装体10Aを効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる。
上述の実施例1では、1枚のフィルム部材30を二つ折りして形成した折曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例2では、図14に示すように、2枚のフィルム部材30を貼り合わせて形成した折曲げ開封包装体10Bについて説明する。
上述の実施例1,2では、シート部材20の折曲げ部21に設定した開封領域22より1回り小さいサイズのシート部材20をフィルム部材30に貼着した例について説明したが、実施例3では、図15に示すように、一方のフィルム部材30と略同等の大きさ及び形状に形成したシート部材20Cを貼着した折曲げ開封包装体10Cについて説明する。
この結果、実施例1,2に加えた作用及び効果を奏することができる。
なお、図中の斜線で示すシート部材20Cとフィルム部材30とにおける連通孔34の周縁部と対向する部分を溶着又は接着している。
上述の実施例1〜3では、平面視略矩形の連通孔34をフィルム基材300に形成した例について説明したが、実施例4では、図16に示すように、直線状のスリット35、あるいは、波状のスリット36をフィルム基材300に形成した例について説明する。
この発明の折曲げ開封包装体10Aの製造装置は、実施形態の部材型抜き圧着装置500に対応し、
以下同様に、
開封部は、切込み23に対応し、
連通部は、連通孔34、スリット35,36に対応し、
外側部材は、シート部材20に対応し、
内側部材は、フィルム部材30に対応し、
帯状外側部材は、シート基材200に対応し、
帯状内側部材は、フィルム基材300に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
e1…部材型抜き工程
e2…部材圧着工程
e3…連通部付設工程
f…二つ折り工程
g…縦シール工程
h…充填工程
i…横シール工程
j…分断工程
C…内容物
10A,10B,10C…折曲げ開封包装体
11…包装体本体
14…収容部
20,20C…シート部材
21…折曲げ部
22…開封領域
23…切込み
30…フィルム部材
34…連通孔
35,36…スリット
40…封止材
40b…周縁部
41…凹部
42…凸部
200…シート基材
300…フィルム基材
320…抜き片
400…封止基材
402…押切り圧着装置
403…シート受け型
404…封止材押切り型
405…封止材加圧部
406…押切り部
407…加熱ヒータ
408…凹凸付設部
414…筒状包装体
420…二つ折り部材
421…充填装置
431…送りロール
441…縦シールロール
451…横シールロール
461…回転刃
500…部材型抜き圧着装置
510…部材受け型
511…連通部付設刃
512…抜き片排出孔
513…抜き片排出路
515…抜き片吸引装置
516…加熱ヒータ
520…部材抜き型
521…下側抜き型
522…抜き孔
Claims (10)
- 内容物を内部に封入した包装体本体の少なくとも一部が、該包装体本体の内部と対応する側に配置した内側部材と、該包装体本体の外部と対応する側に配置した外側部材とで構成され、
該部材同士を貼り合わせた部分に形成した二つ折り可能な折曲げ部に、該折曲げ部の折曲げに伴い破断される封止材が、該折曲げ部に形成した開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造方法であって、
帯状に形成された帯状外側部材における前記開封部が形成された部分を、
前記外側部材と対応する大きさ及び形状に部材抜き型にて型抜きする部材型抜き工程と、
前記帯状外側部材から型抜きした前記外側部材を、
帯状に形成された帯状内側部材の片面に対して前記部材抜き型にて圧着する部材圧着工程と、
前記外側部材を前記帯状内側部材に圧着する際に、該帯状内側部材における前記外側部材の前記開封部と対応する部分に対して、該開封部と連通可能な連通部を連通部付設刃にて形成する連通部付設工程とを、この順で一挙に行なう
折曲げ開封包装体の製造方法。 - 前記部材抜き型における前記帯状外側部材を型抜きする方向と対向して、
前記外側部材が圧着される前記帯状内側部材を支持するための部材受け型が配置され、
前記部材受け型における前記帯状内側部材を支持する部分に、
前記連通部付設刃により前記連通部を形成した際に発生する抜き片を排出するための抜き片排出孔が設けられ、
前記部材受け型の前記抜き片排出孔に、
前記連通部と対応する大きさ及び形状に形成した前記連通部付設刃が、前記帯状内側部材における前記連通部が形成される部分に向けて突設された
請求項1に記載の折曲げ開封包装体の製造方法。 - 前記部材受け型の前記抜き片排出孔に、
前記連通部付設刃により前記連通部を形成した際に発生する前記抜き片を排出するための抜き片排出路の一端側が接続された
請求項2に記載の折曲げ開封包装体の製造方法。 - 前記抜き片排出路の他端側に、
前記連通部付設刃により型抜きされた前記抜き片を、該抜き片排出路内に向けて吸引するための抜き片吸引手段が接続された
請求項2〜3のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造方法。 - 前記部材抜き型及び前記部材受け型のうち少なくとも一方の型に、
前記部材受け型により支持された前記帯状内側部材と、該帯状内側部材に重ね合わされた前記外側部材とを溶融する温度に加熱する部材加熱手段が設けられた
請求項2〜4のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造方法。 - 内容物を内部に封入した包装体本体の少なくとも一部が、該包装体本体の内部と対応する側に配置した内側部材と、該包装体本体の外部と対応する側に配置した外側部材とで構成され、
該部材同士を貼り合わせた部分に形成した二つ折り可能な折曲げ部に、該折曲げ部の折曲げに伴い破断される封止材が、該折曲げ部に形成した開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造装置であって、
帯状に形成された帯状外側部材における前記開封部が形成された部分を前記外側部材と対応する大きさ及び形状に型抜きし、
該帯状外側部材から型抜きした前記外側部材を帯状に形成された帯状内側部材の片面に対して圧着する部材抜き型と、
前記外側部材を前記帯状内側部材に圧着する際に、
該帯状内側部材における前記外側部材の前記開封部と対応する部分に対して、該開封部と連通可能な連通部を付設する連通部付設刃とを備えた
折曲げ開封包装体の製造装置。 - 前記部材抜き型における前記帯状外側部材を型抜きする方向と対向して、
前記外側部材が圧着される前記帯状内側部材を支持するための部材受け型が配置され、
前記部材受け型における前記帯状内側部材を支持する部分に、
前記連通部付設刃により前記連通部を形成した際に発生する抜き片を排出するための抜き片排出孔が設けられ、
前記部材受け型の前記抜き片排出孔に、
前記連通部と対応する大きさ及び形状に形成した前記連通部付設刃が、前記帯状内側部材における前記連通部が形成される部分に向けて突設された
請求項6に記載の折曲げ開封包装体の製造装置。 - 前記部材受け型の前記抜き片排出孔に、
前記連通部付設刃により前記連通部を形成した際に発生する前記抜き片を排出するための抜き片排出路の一端側が接続された
請求項7に記載の折曲げ開封包装体の製造装置。 - 前記抜き片排出路の他端側に、
前記連通部付設刃により型抜きされた前記抜き片を、該抜き片排出路内に向けて吸引するための抜き片吸引手段が接続された
請求項6〜8のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造装置。 - 前記部材抜き型及び前記部材受け型のうち少なくとも一方の型に、
前記部材受け型により支持された前記帯状内側部材と、該帯状内側部材に重ね合わされた前記外側部材とを溶融する温度に加熱する部材加熱手段が設けられた
請求項6〜9のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造装置。
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