JP2023046976A - 製袋機及び多連包装袋の製造方法 - Google Patents

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雅彦 西松
Masahiko Nishimatsu
功児 永田
Koji Nagata
茂樹 洞内
Shigeki Horauchi
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Abstract

【課題】ミシン目加工によるバリの高さを小さく抑制し、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することを可能とし、高い生産性を得ることのできる製袋機及び多連包装袋の製造方法を提供すること。【解決手段】隣接するパウチ容器を互いに区画する区画シール部に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造するに際し、フィルム材に施したミシン目加工によって不可避的に生ずるバリを潰す潰し加工工程が行われるように、製袋機は、ミシン目形成箇所をフィルム材厚さ方向の両側から押圧する潰し加工手段がミシン目加工手段と隣接して設けられた構成とされる。ミシン目加工手段及び潰し加工手段は、潰し加工工程がフィルム材をヒートシールすることで形成した区画シール部の冷却工程中に行われるような位置に、配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、隣接するパウチ容器を互いに区画する区画シール部を有し、区画シール部に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機及び製造方法に関する。
現在、フィルムをヒートシールして袋状に形成されたパウチを包装容器とするパウチ包装においては、複数個のパウチ容器が連続して繋がる多連包装袋(連包状パウチ)を構成して化粧箱などに詰め合わせる包装形態が知られている(例えば特許文献1参照。)。このような多連包装袋は、隣接するパウチ容器間に例えば切り離し用ミシン目線を設けることで、個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される。
この種の多連包装袋は、例えば、間欠搬送されるフィルム材の所定領域をヒートシールすることで周縁シール部及び隣接するパウチ容器同士を互いに区画する区画シール部を形成するシール部形成工程、区画シール部に切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工工程、個々のパウチ容器に開封用のノッチを形成するノッチ形成加工工程、個々のパウチ容器の4隅の角部に対して例えばR加工を施すコーナーカット加工工程及び多連包装袋を外周輪郭に沿って切り出す切断加工工程などの各工程をインラインで実施することによって、製造することができる。シール部形成工程は、通常、シール形成箇所を冷却する冷却工程を含み、ミシン目加工は、十分に冷却された区画シール部に対して施される。
ミシン目加工においては、例えば、片刃形状または両刃形状の刃部を備えた櫛状の加工刃を適宜の駆動装置により上下動させることで、切断部と非切断部とが交互に設けられてなる切り離し用ミシン目線が形成される(例えば特許文献2参照。)。ここで、切断部の長さあるいは非切断部の長さは、加工刃の押し込み量で調整される。
特開2004-250041号公報 特開2000-255591号公報
而して、このようなミシン目加工にあっては、加工刃を押し込むことでフィルム材の裏面側が引き伸ばされ、フィルム材が盛り上がった状態となる「バリ(カエリ)」が不可避的に形成されてしまう。
しかしながら、ミシン目加工による「バリ」の発生を防止することは困難であるのが実情である。
また、切断加工工程により切り出された多連包装袋をハンドリングして集積する際に、「バリ」の存在によって多連包装袋を平らに重ねることができず、集積不良を生ずることとなる。
さらにまた、多連包装袋に対する加工屑の付着の有無は、例えば多連包装袋の厚みの変化を検出することで検出可能であるが、「バリ」の存在によって加工屑が付着していると判定されることがある。このため、多連包装袋に対する加工屑の付着の有無は、作業員(オペレータ)が確認せざるを得ず、多連包装袋の生産性を低下させる原因となっている。
このように、ミシン目加工による「バリ」の存在は、製袋機の処理速度を向上させる上で障害となり、製造ラインの自動化の妨げとなっている。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、ミシン目加工によるバリの高さを小さく抑制し、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することを可能とし、高い生産性を得ることのできる製袋機及び多連包装袋の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の製袋機は、隣接するパウチ容器を互いに区画する区画シール部を有し、前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機であって、間欠搬送されるフィルム材に対し前記多連包装袋における個々のパウチ容器のボトムシール部を形成する第1のシール部形成ユニット及び前記多連包装袋における区画シール部及び個々のパウチ容器のサイドシール部を形成する第2のシール部形成ユニットと、前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段とを備え、前記フィルム材におけるミシン目形成箇所を前記フィルム材の厚さ方向の両側から押圧する潰し加工手段が、前記ミシン目加工手段と隣接して設けられた構成とされることにより、上記課題を解決するものである。
また、本発明の多連包装袋の製造方法は、隣接するパウチ容器を互いに区画する区画シール部を有し、前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する方法であって、間欠搬送されるフィルム材に対し前記多連包装袋における個々のパウチ容器のボトムシール部を形成する第1のシール部形成工程と、前記フィルム材に対し前記多連包装袋における区画シール部及び個々のパウチ容器のサイドシール部を形成する第2のシール部形成工程と、前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工工程と、前記ミシン目加工工程において形成したミシン目形成箇所を前記フィルム材の厚さ方向の両側から押圧する潰し加工工程とを含むことにより、上記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明及び本請求項8に係る発明によれば、潰し加工手段によりフィルム材におけるミシン目形成箇所をフィルム材の厚さ方向の両側から押圧することで、ミシン目加工により不可避的に生ずるバリ(盛り上がり部分)を潰すことができ、バリの高さを小さく抑制することができる。このため、多連包装袋のハンドリングに際して実質的に平らに重ねて集積することができるようになると共に多連包装袋に対する加工屑の付着の有無を適宜の加工屑検出装置により確認することができるようになる。従って、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することが可能となり、高い生産性を得ることができる。
本請求項2に係る発明及び本請求項9に係る発明によれば、区画シール部を構成するシール箇所がある程度冷却された状態でミシン目加工が行われることで、バリが生じにくくなると共に、該シール箇所が他の部分より高い温度状態が維持された状態で潰し加工が行われることで、ミシン目加工により生じたバリを確実に潰すことができる。
本請求項3に係る発明及び本請求項10に係る発明によれば、特殊な装置を使用することなく、フィルム材を厚さ方向の両側から押圧する既存の冷却手段を利用して、潰し加工を簡単に実施することができる。
本請求項4に係る発明及び本請求項11に係る発明によれば、シール箇所に対する十分な冷却機能を確保しながら、面圧を高くしてバリを効率的に押圧することが可能となる。
本請求項5に係る発明及び本請求項7に係る発明によれば、ミシン目加工手段の加工刃が両刃形状の刃部を有することにより、あるいは、加工刃が刃板の厚みの小さい片刃形状の刃部を有することにより、加工刃がフィルム材に対し真っ直ぐに入り込みやすく切断抵抗が小さくなる。このため、フィルム材を引き延ばすことなく確実に切断することが可能となり、ミシン目加工においてバリ自体を生じにくくすることが可能となる。
本請求項6に係る発明によれば、加工刃が刃板の厚みの小さい両刃形状の刃部を有することにより、上記効果を一層確実に得ることができ、得られる多連包装袋におけるバリの高さを極めて小さく抑制することが可能となる。
本発明の製袋機により製造される多連包装袋の一例における構成を概略的に示す平面図である。 本発明の製袋機の一例における構成を概略的に示す側面模式図である。 多連包装袋の製造工程を説明するための模式図である。 ミシン目加工手段における加工刃の一例における構成を概略的に示す、フィルム材搬送方向から見た正面図である。 図4における二点鎖線で囲まれた領域の構成を示す図であって、(a)刃部の正面図、(b)刃部の側面図、(c)A-A線断面図である。 ミシン目加工において用いられる加工刃の他の例における刃部の構成を示す断面図であって、(a)実施例2で用いた加工刃、(b)実施例3で用いた加工刃、(c)実施例4で用いた加工刃をそれぞれ示す。 潰し加工手段の一例における構成を概略的に示す斜視図である。 加工屑検出装置の一例における構成を概略的に示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、先ず、本発明の製袋機により製造される多連包装袋について、2個のパウチ容器が左右方向に繋がった構造の多連包装袋(以下、「ツインパウチ」という。)を具体例に挙げて説明する。
[多連包装袋]
図1に示すように、ツインパウチ80は、重ね合わせられた一対のフィルムにおける3辺をヒートシールして周縁シール部83を形成することで袋状に形成されると共に、左右方向の中央部において上下方向に延びる区画シール部86を形成することで周縁シール部83により囲まれた領域が2つの収容部82,82に区画され、それぞれ独立した同一サイズの2個のパウチ容器81a,81bが左右方向に連続した構造となっている。
周縁シール部83における個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを構成する部分の上端側には、個々のパウチ容器81a,81bの開封予定位置が設定され、該開封予定位置に周縁シール部83の外縁を切り込むことでノッチ95が設けられている。
区画シール部86は、周縁シール部83におけるボトムシール部84に連続し上端まで延びるように形成されている。
区画シール部86は、ツインパウチ80が個々のパウチ容器81a,81bに切り離されたときに、他方のサイドシール部85bがノッチ95の設けられた一方のサイドシール部85aと対称な形状となるように形成されている。
区画シール部86には、切断部と非切断部とが交互に設けられてなる切り離し用ミシン目線90が形成されている。
切り離し用ミシン目線90は、ツインパウチ80の上端縁から切り込まれ区画シール部86に沿って延びるように形成されており、パウチ容器81a,81bを簡単に切り離しできるようになっている。
切り離し用ミシン目線90は、ツインパウチ80の下端縁まで達しない状態とされ、これにより、ツインパウチ80がその下端側から不慮に落下した場合であっても、切り離し用ミシン目線90をきっかけとして下端側から破袋することを防ぐことができるようになっている。
ツインパウチ80を構成するフィルムとしては、例えば、製袋時に互いに対向して配置される内側から、厚さ50~100μmのポリプロピレン層、厚さ5~15μmのアルミニウム層、厚さ10~30μmのナイロン層及び厚さ10~30μmのポリエチレンテレフタレート層を順次に積層した構造の積層フィルムが用いられる。
次いで、上記のようなツインパウチ80を製造する製袋機について説明する。
[製袋機]
図2に示されるように、本発明の一実施形態に係る製袋機10は、帯状の樹脂製のフィルム材Fを、搬送と停止を交互に繰り返しながら、水平方向に間欠搬送する間欠送り機構11を備え、第1のシール部形成ユニット15、第2のシール部形成ユニット20、ノッチ形成装置50、コーナーカット加工装置55、レザーカット加工装置60及び切断加工装置65が、フィル材搬送路に沿ってフィルム材搬送方向上流側から順に並ぶように配置されている。
本実施形態では、図3に示すように、製造効率を向上させるために、例えばフィルム材搬送方向に沿ってツインパウチ80が同時に2つずつ製造(2丁取り)される構成とされ、フィルム材Fにおいては、2つのツインパウチ部分80a,80aが、開口端が互いに対向して底部がフィルム材Fの側縁側に位置するように、フィルム材幅方向に並んで形成される。
フィルム材Fは、例えば、表面側フィルム及び裏面側フィルムが重ね合わせられた積層体であって、ツインパウチ10におけるパウチ容器81a,81bが底部を有するスタンディング形式のものとして構成される場合には、表面側フィルム及び裏面側フィルムの間に底部フィルムが折り畳まれた状態で挟み込まれた積層体である。
第1のシール部形成ユニット15は、間欠搬送されるフィルム材Fに対しツインパウチ80における個々のパウチ容器81a,81bのボトムシール部84を形成するものであって、フィルム材Fの所定箇所をヒートシールするシールユニット16と、形成されたシール箇所を冷却する冷却ユニット17とを備える。
シールユニット16は、フィルム材搬送方向に延びるよう配置されフィルム材Fを厚さ方向の両側から加熱・押圧するように構成されている。
冷却ユニット17は、フィルム材搬送方向に延びるよう配置されフィルム材Fにおけるシール箇所を厚さ方向の両側から押圧しながら冷却するように構成されている。
第2のシール部形成ユニット20は、間欠搬送されるフィルム材Fに対しツインパウチ80における区画シール部86及び個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを形成するものであって、フィルム材Fの所定箇所をヒートシールするシールユニット21と、形成されたシール箇所を冷却する冷却ユニット25とを備える。
シールユニット21は、フィルム材幅方向に延びるよう配置されフィルム材Fを厚さ方向の両側から加熱・押圧する3つの加熱用押圧手段22がフィルム材搬送方向に並んで配置され、区画シール部86及び個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを形成すべき所定箇所を間欠送り毎に段階的に加熱・押圧することができるように構成されている。
冷却ユニット25は、フィルム材幅方向に延びるよう配置されフィルム材Fにおけるシール箇所を厚さ方向の両側から押圧しながら冷却する冷却用押圧部材を備えた第1冷却手段26a及び第2冷却手段26bがフィルム材搬送方向に並んで配置され、区画シール部86及び個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを構成するシール箇所を間欠送り毎に段階的に冷却することができるように構成されている。冷却用押圧部材は、例えばフィルム材幅方向に長尺な平板状の金属プレートにより構成されている。
ノッチ形成装置50は、図3に示すように、打ち抜き加工によって、フィルム材Fの長さ方向に隣接する2つのツインパウチ部分80aの各々における互いに対向するサイドシール部にノッチ用穴95aを穿孔するよう構成され、ダイ51と、打抜刃を具備しダイ51と協働してノッチ用穴95aを穿孔するパンチ52とを備える。パンチ52は、フィルム材Fの搬送路を挟んでダイ51と対向して配置されており、ダイ51に対して相対的に接離するように駆動される。
なお、ノッチ形成装置50は、例えば切り目ノッチを形成するように構成されていてもよい。
コーナーカット加工装置55は、ツインパウチ部分80aの直角の角部を打ち抜きによってR加工するものであって、ダイ56と、打抜刃を具備しダイ56と協働してコーナーカット加工するパンチ57とを備えている。パンチ57は、フィルム材Fの搬送路を挟んでダイ56と対向して配置されており、ダイ56に対して相対的に接離するように駆動される。本実施形態では、フィルム材Fの長さ方向に隣接する2つのツインパウチ部分80a及びこれらのツインパウチ部分80aの各々に対してフィルム材Fの幅方向に隣接する2つのツインパウチ部分80aの互いに対向する4つの角部を同時にカット可能に構成されている。
レザーカット加工装置60は、フィルム材Fの搬送に伴ってフィルム材Fをその搬送方向(長さ方向)に切断するよう構成され、例えばフィルム材幅方向中央位置に配置された剃刀刃61を備えている。
切断加工装置65は、フィルム材Fを幅方向にシャーカットして個々のツインパウチ80に分断するよう構成され、固定刃66と、固定刃66に対して接離するように変位可能に構成され固定刃66と協働してフィルム材Fを剪断する可動刃67を備えている。
而して、ツインパウチ部分80aにおける区画シール部86に切り離し用ミシン目線90を形成するミシン目加工手段30が、第2のシール部形成ユニット20における第2冷却手段26bのフィルム材搬送方向下流側の位置に配置されると共に、ミシン目形成箇所をフィルム材Fの厚さ方向の両側から押圧する潰し加工手段40がミシン目加工手段30と隣接して設けられている。潰し加工手段40によりフィルム材Fにおけるミシン目形成箇所をフィルム材Fの厚さ方向の両側から押圧することで、ミシン目加工により不可避的に生ずるバリ(盛り上がり部分)B(図8参照。)を潰すことができ、バリBの高さHbを小さく抑制することが可能となる。
本実施形態では、潰し加工手段40が第2のシール部形成ユニット20により形成されるシール箇所の冷却手段として機能するよう構成されており、従って、ミシン目加工手段30が、ミシン目加工手段30によるミシン目加工の前後において冷却処理が行われるような位置に、配置されている。
ミシン目加工手段30は、フィルム材幅方向に延びるよう配置されフィルム材Fに対し押し込まれるよう駆動されることで区画シール部86に沿って延びる切り離し用ミシン目線90を形成する加工刃31を備える。
加工刃31は、図4に示すように、複数の刃部32が一方向(刃部の幅方向)に並設するように櫛状に構成される。
本実施形態における複数の刃部32の各々は、図5(a)~(c)に示すように、刃板33の表面及び裏面の各々における幅方向両側に平坦な刃面が形成され、互いに交差する表面側の刃面34aと裏面側の刃面34bとで形成される刃先縁36が互いに幅方向中央部で交差する鋭角尖端部35を有する両刃形状とされている。刃部32が両刃形状である場合には、刃板33の厚みw1は0.5mm以下であることが好ましく、0.3mm以下であることが一層好ましい。これにより、加工刃31がフィルム材Fに対し真っ直ぐに入り込みやすく切断抵抗が小さくなるため、フィルム材Fを引き延ばすことなく確実に切断することが可能となり、ミシン目加工においてバリ自体を生じにくくすることが可能となる。
加工刃31は、図6(b)に示すように、刃板33の表面及び裏面の一方の面における幅方向両側に平坦な刃面34cが形成され、刃面34cの各々が互いに幅方向中央部で交差する片刃形状の刃部32を有するものであってもよく、この場合には、刃板33の厚みw3が0.3mm以下とされることが好ましい。このような加工刃31であっても、両刃形状の刃部32を有する加工刃31と同様の効果を得ることができる。
潰し加工手段40は、図7に示すように、フィルム材Fの搬送路を挟んで互いに対向して配置された一対の潰し加工用押圧部材41a,41bを備え、フィルム材Fを厚さ方向の両側から押圧することでフィルム材Fに形成されたバリを潰すと共に第2のシール部形成ユニット20により形成されるシール箇所の冷却手段としても機能するように構成されている。
一方の潰し用押圧部材41aは、フィルム材幅方向に長尺な平板状の押圧プレート42により構成される。押圧プレート42としては、第2のシール部形成ユニット20における第1冷却手段26a及び第2冷却手段26bを構成する冷却用押圧部材を利用することが可能であり、特殊な装置を使用することなく、潰し加工を簡単に実施することができるようになっている。
他方の潰し用押圧部材41bは、フィルム材幅方向に長尺な平板状の押圧プレート42の一方の潰し用押圧部材41aに対向する面に、フィルム材幅方向に延びる金属製の押圧バー43を有してなり、フィルム材Fにおけるミシン目線形成箇所に対する当接面が冷却用押圧部材のフィルム材Fに対する当接面より幅狭となるように構成されている。このため、シール箇所に対する十分な冷却機能を確保しながら、面圧を高くしてバリを効率的に押圧することが可能となっている。
以上のような製袋機10においては、以下のようにしてツインパウチ80が製造される。
一対のフィルムが重ね合わせられた積層体をフィルム材Fとし、先ず、該フィルム材Fが間欠送り機構11によってボトムシール部形成部に間欠搬送される。ボトムシール部形成部においては、フィルム材Fの間欠送り毎に、フィルム材Fにおける所定位置がシールユニット16によってヒートシールされた後、冷却ユニット17によってシール箇所が冷却されることで、ツインパウチ80におけるボトムシール部84が形成される(第1のシール部形成工程)。
次いで、ボトムシール部84が形成されたフィルム材Fがサイドシール部形成部に搬送されると、フィルム材Fの間欠送り毎に、フィルム材Fにおける所定位置がシールユニット21によって段階的にヒートシールされた後、冷却ユニット25によってシール箇所が段階的に冷却されることで、ツインパウチ80における区画シール部86及び一方のサイドシール部85aが形成される(第2のシール部形成工程)。
この第2のシール部形成工程においては、冷却ユニット25による2段階の冷却処理が施されて区画シール部86がある程度冷却された状態、換言すれば、他の部分より高い温度状態が維持された状態で、ミシン目加工手段30によって区画シール部86に切り離し用ミシン目線90が形成され(ミシン目加工工程)、ミシン目加工に続いて、潰し加工手段40によってミシン目線形成箇所がフィルム材厚み方向両側から押圧される(潰し加工工程)。このとき、区画シール部86に対し3段階目の冷却処理が施される。
このように、区画シール部86を構成するシール箇所がある程度冷却された状態でミシン目加工が行われることで、バリが生じにくくなると共に、該シール箇所が他の部分より高い温度状態が維持された状態で潰し加工が行われることで、ミシン目加工により不可避的に生じたバリを確実に潰すことが可能となる。
その後、2つのパウチ容器81a,81bがフィル材搬送方向に連続して繋がるツインパウチ部分80aが形成されたフィルム材Fに対し、ツインパウチ部分80aの所定位置にノッチ用穴95aを形成するノッチ形成装置50によるノッチ形成加工及びノッチ用穴95aが形成されたツインパウチ部分80aの角部をR加工するコーナーカット加工装置55によるコーナーカット加工が間欠送り毎に順次に行われる。
そして、フィルム材Fがレザーカット加工装置60によってフィルム材Fの送り方向に切断された後、切断加工装置65によって、フィルム材Fが幅方向に切断されることで、ツインパウチ80が製造される。
而して、上記の製袋機10によれば、ミシン目加工により不可避的に生ずるバリの高さを小さく抑制することが可能となるため、ツインパウチ80のハンドリングに際して実質的に平らに重ねて集積することができるようになる。また、図2に示すように、フィルム材Fの厚み変化により加工屑の付着を検出する加工屑検出装置70を製造ラインに組み込んだ場合であっても、図8に示すように、駆動ロール72と所定の検出幅Dを空けて設けられた検出ロール71によって、バリBの存在による厚み変化が検出されることが回避され、加工屑Sの付着による厚み変化のみが検出可能となり、ツインパウチ80に対する加工屑Sの付着の有無を加工屑検出装置70により確認することができるようになる。このため、ツインパウチ80の製造工程を一貫して自動化することが可能となり、高い生産性を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、本実施形態では、潰し加工手段が第2のシール部形成ユニットにより形成されるシール箇所の第3段目の冷却手段としても機能するよう構成されているが、第3冷却手段を潰し加工手段に対しフィルム材搬送方向下流側の位置に配置して冷却処理を行うよう構成されていてもよい。また、第2のシール部形成ユニットにより形成されるシール箇所の冷却処理が3段階で行われるよう構成されている必要はなく、目的に応じて適宜変更することが可能である。
また、ツインパウチにおける個々のパウチ容器の形態は、特に限定されるものではなく、平パウチ、スタンディングパウチ及びその他の如何なる形態のものであってもよい。また、上記実施形態においては、フィルム材からツインパウチを2丁取りする構成とされるが、フィルム材幅方向に並ぶツインパウチ部分の数(丁数)は特に限定されない。
多連包装袋においては、左右方向に連続するパウチの数は、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜変更することができる。多連包装袋を構成するパウチの数が多い場合には、切り離し用ミシン目線で適宜折りたたむことで、吊り下げた状態で陳列・展示するようにしてもよい。
また、個々のパウチは、互いに同一のサイズのものであっても、互いに異なるサイズのものであっても、いずれであってもよい。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、以下の具体例は本発明を限定するものではない。
[実施例1]
図2に示す構成を参照して、本発明に係る製袋機を作製した。
ミシン目加工手段としては、図5(a)~(c)に示すように、複数の刃部の各々が両刃形状であって、刃板の厚みw1が0.5mmである加工刃を用いた。刃部の刃先角αは40°である。
この製袋機によってツインパウチを製造し、ミシン目加工により不可避的に形成されるバリの高さを測定したところ、バリの高さは平均で0.16mm程度であることが確認された。
[実施例2]
ミシン目加工手段として、図6(a)に示すように、複数の刃部の各々が両刃形状であって、刃板の厚みw2が0.3mmである加工刃を用いたことの他は、実施例1と同様にしてツインパウチを製造し、ミシン目加工により不可避的に形成されるバリの高さを測定したところ、バリの高さは平均で0.07mm程度であることが確認された。
[実施例3]
ミシン目加工手段として、図6(b)に示すように、複数の刃部の各々が片刃形状であって、刃板の厚みw3が0.3mmである加工刃を用いたことの他は、実施例1と同様にしてツインパウチを製造し、ミシン目加工により不可避的に形成されるバリの高さを測定したところ、バリの高さは平均で0.10mm程度であることが確認された。
[実施例4]
ミシン目加工手段として、図6(c)に示すように、複数の刃部の各々が片刃形状であって、刃板の厚みw4が0.5mmである加工刃を用いたことの他は、実施例1と同様にしてツインパウチを製造し、ミシン目加工により不可避的に形成されるバリの高さを測定したところ、バリの高さは平均で0.24mm程度であることが確認された。
10 ・・・ 製袋機
11 ・・・ 間欠送り機構
15 ・・・ 第1のシール部形成ユニット
16 ・・・ シールユニット
17 ・・・ 冷却ユニット
20 ・・・ 第2のシール部形成ユニット
21 ・・・ シールユニット
22 ・・・ 加熱用押圧手段
25 ・・・ 冷却ユニット
26a ・・・ 第1冷却手段
26b ・・・ 第2冷却手段
30 ・・・ ミシン目加工手段
31 ・・・ 加工刃
32 ・・・ 刃部
33 ・・・ 刃板
34a ・・・ 表面側の刃面
34b ・・・ 裏面側の刃面
34c ・・・ 刃面
35 ・・・ 鋭角尖端部
36 ・・・ 刃先縁
40 ・・・ 潰し加工手段
41a ・・・ 潰し加工用押圧部材
41b ・・・ 潰し加工用押圧部材
42 ・・・ 押圧プレート
43 ・・・ 押圧バー
50 ・・・ ノッチ形成装置
51 ・・・ ダイ
52 ・・・ パンチ
55 ・・・ コーナーカット加工装置
56 ・・・ ダイ
57 ・・・ パンチ
60 ・・・ レザーカット加工装置
61 ・・・ 剃刀刃
65 ・・・ 切断加工装置
66 ・・・ 固定刃
67 ・・・ 可動刃
70 ・・・ 加工屑検出装置
71 ・・・ 検出ロール
72 ・・・ 駆動ロール
80 ・・・ ツインパウチ
80a ・・・ ツインパウチ部分
81a ・・・ パウチ容器
81b ・・・ パウチ容器
82 ・・・ 収容部
83 ・・・ 周縁シール部
84 ・・・ ボトムシール部
85a ・・・ 一方のサイドシール部
85b ・・・ 他方のサイドシール部
86 ・・・ 区画シール部
90 ・・・ 切り離し用ミシン目線
95 ・・・ ノッチ
95a ・・・ ノッチ用穴
B ・・・ バリ
F ・・・ フィルム材
S ・・・ 加工屑

Claims (10)

  1. 隣接するパウチ容器を互いに区画する区画シール部を有し、前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機であって、
    間欠搬送されるフィルム材に対し前記多連包装袋における個々のパウチ容器のボトムシール部を形成する第1のシール部形成ユニット及び前記多連包装袋における区画シール部及び個々のパウチ容器のサイドシール部を形成する第2のシール部形成ユニットと、前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段とを備え、
    前記フィルム材におけるミシン目形成箇所を前記フィルム材の厚さ方向の両側から押圧する潰し加工手段が、前記ミシン目加工手段と隣接して設けられていることを特徴とする製袋機。
  2. 前記第2のシール部形成ユニットは、前記フィルム材をヒートシールするシールユニットと、前記フィルム材のシール箇所を冷却する冷却ユニットとを備え、
    前記冷却ユニットは、フィルム材搬送方向に並ぶ複数の冷却手段を備え、
    前記ミシン目加工手段が、該ミシン目加工手段によるミシン目加工の前後において冷却処理が行われるような位置に、配置されていることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
  3. 前記潰し加工手段が、前記第2のシール部形成ユニットにより形成されるシール箇所の冷却手段として機能するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の製袋機。
  4. 前記複数の冷却手段の各々は、前記フィルム材を厚さ方向の両側から押圧しながら冷却する冷却用押圧部材を備え、
    前記潰し加工手段は、フィルム材の搬送路を挟んで互いに対向する一対の潰し加工用押圧部材を備え、前記潰し加工用押圧部材の少なくとも一方は、前記フィルム材におけるミシン目線形成箇所に対する当接面が前記冷却用押圧部材のフィルム材に対する当接面より幅狭となるように構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の製袋機。
  5. 前記ミシン目加工手段は、複数の刃部が一方向に並設された櫛状の加工刃を備え、
    前記複数の刃部の各々は、刃板の表面及び裏面の各々における前記一方向の両側に平坦な刃面が形成され、互いに交差する表面側の刃面と裏面側の刃面とで形成される刃先縁が互いに前記一方向中央部で交差する鋭角尖端部を有する両刃形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の製袋機。
  6. 前記刃板の厚みが0.5mm以下であることを特徴とする請求項5に記載の製袋機。
  7. 前記ミシン目加工手段は、複数の刃部が一方向に並設された櫛状の加工刃を備え、
    前記複数の刃部の各々は、刃板の表面及び裏面の一方の面における前記一方向の両側に平坦な刃面が形成され、前記刃面の各々が互いに前記一方向中央部で交差する片刃形状であって、
    前記刃板の厚みが0.3mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の製袋機。
  8. 隣接するパウチ容器を互いに区画する区画シール部を有し、前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する方法であって、
    間欠搬送されるフィルム材に対し前記多連包装袋における個々のパウチ容器のボトムシール部を形成する第1のシール部形成工程と、
    前記フィルム材に対し前記多連包装袋における区画シール部及び個々のパウチ容器のサイドシール部を形成する第2のシール部形成工程と、
    前記区画シール部に切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工工程と、
    前記ミシン目加工工程において形成したミシン目形成箇所を前記フィルム材の厚さ方向の両側から押圧する潰し加工工程と
    を含むことを特徴とする多連包装袋の製造方法。
  9. 前記第2のシール部形成工程は、前記フィルム材をヒートシールするシール工程と、前記シール工程において形成したシール箇所を段階的に冷却する冷却工程とを含み、
    前記ミシン目加工工程及び前記潰し加工工程が前記冷却工程中に行われることを特徴とする請求項8に記載の多連包装袋の製造方法。
  10. 前記潰し加工工程においては、前記ミシン目加工工程において形成したミシン目線形成箇所を前記フィルム材の両側から押圧しながら冷却することを特徴とする請求項9に記載の多連包装袋の製造方法。
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