JP2024006318A - 製袋機 - Google Patents

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雅彦 西松
Masahiko Nishimatsu
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Abstract

【課題】ミシン目加工によるバリの高さを小さく抑制し、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することを可能とし、高い生産性を得ることのできる製袋機を提供すること。【解決手段】隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機において、張設状態のフィルム材に対し垂直に加工刃を押し付けることで切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段を備え、加工刃は、複数の刃部が刃幅方向に並設されてなり、複数の刃部の各々が、刃板の厚さ方向における両面が先端に向かって傾斜する両刃形状であって、先端縁が刃幅方向に実質的に直線状に延びるよう形成された構成とされる。【選択図】図5

Description

本発明は、隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機に関する。
現在、フィルムをヒートシールして袋状に形成されたパウチを包装容器とするパウチ包装においては、複数個のパウチ容器が連続して繋がる多連包装袋(連包状パウチ)を構成して化粧箱などに詰め合わせる包装形態が知られている(例えば特許文献1参照。)。このような多連包装袋は、隣接するパウチ容器間に例えば切り離し用ミシン目線を設けることで、個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される。
この種の多連包装袋は、例えば、間欠搬送されるフィルム材の所定領域をヒートシールすることで周縁シール部及び隣接するパウチ容器同士を互いに区画する区画シール部を形成するシール部形成工程、区画シール部に切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工工程、個々のパウチ容器に開封用のノッチを形成するノッチ形成加工工程、個々のパウチ容器の4隅の角部に対して例えばR加工を施すコーナーカット加工工程及び多連包装袋を外周輪郭に沿って切り出す切断加工工程などの各工程をインラインで実施することによって、製造することができる。シール部形成工程は、通常、シール形成箇所を冷却する冷却工程を含み、ミシン目加工は、十分に冷却された区画シール部に対して施される。
ミシン目加工においては、例えば、片刃形状または両刃形状の刃部を備えた櫛状の加工刃を適宜の駆動装置により上下動させることで、切断部と非切断部とが交互に設けられてなる切り離し用ミシン目線が形成される(例えば特許文献2参照。)。ここで、切断部の長さあるいは非切断部の長さは、加工刃の押し込み量で調整される。
特開2004-250041号公報 特開2000-255591号公報
而して、このようなミシン目加工にあっては、加工刃を押し込むことでフィルム材の裏面側が引き伸ばされ、フィルム材が盛り上がった状態となるバリ(カエリ)が不可避的に形成されてしまう。
しかしながら、ミシン目加工によるバリの発生を防止することは困難であるのが実情である。
また、切断加工工程により切り出された多連包装袋をハンドリングして集積する際に、バリの存在によって多連包装袋を平らに重ねることができず、集積不良を生ずることとなる。
さらにまた、多連包装袋に対する加工屑の付着の有無は、例えば多連包装袋の厚みの変化を検出することで検出可能であるが、バリの存在によって加工屑が付着していると判定されることがある。このため、多連包装袋に対する加工屑の付着の有無は、作業員(オペレータ)が確認せざるを得ず、多連包装袋の生産性を低下させる原因となっている。
このように、ミシン目加工によるバリの存在は、製袋機の処理速度を向上させる上で障害となり、製造ラインの自動化の妨げとなっている。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、ミシン目加工によるバリの高さを小さく抑制し、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することを可能とし、高い生産性を得ることのできる製袋機を提供することを目的とする。
本発明の製袋機は、隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機であって、張設状態のフィルム材に対し垂直に加工刃を押し付けることで前記切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段を備え、前記加工刃は、複数の刃部が刃幅方向に並設されてなり、前記複数の刃部の各々が、刃板の厚さ方向における両面が先端に向かって傾斜する両刃形状であって、先端縁が刃幅方向に実質的に直線状に延びるよう形成された構成とされることにより、上記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明によれば、加工刃における各々の刃部の刃先が張設状態のフィルム材に対し刃幅方向に均一に押し付けられることで、刃先が入れられる時間差がなくなる。その結果刃先が入った後にフィルム材を下方に引き延ばすことがなくなると共に加工刃がフィルム材に対し真っ直ぐに入り込みやすくなるので、フィルム材を小さな押し込み量で大きく引き延ばすことなく確実に切断することが可能となり、ミシン目加工においてバリ自体を生じにくくすることが可能となる。このため、多連包装袋のハンドリングに際して実質的に平らに重ねて集積することができるようになると共に多連包装袋に対する加工屑の付着の有無を適宜の加工屑検出装置により確認することができるようになる。従って、多連包装袋の製造工程を一貫して自動化することが可能となり、高い生産性を得ることが可能となる。
本請求項2に係る発明によれば、加工刃のフィルム材に対する入れ具合を一層向上させることが可能となるため、バリの発生を一層確実に抑制することが可能となる。
本請求項3に係る発明によれば、耐久性が向上し切れ味の良い状態を維持することが可能となるため、バリの発生を一層確実に抑制することが可能となる。
本発明の製袋機により製造される多連包装袋の一例における構成を概略的に示す平面図である。 本発明の製袋機の一例における構成を概略的に示す側面模式図である。 多連包装袋の製造工程を説明するための模式図である。 潰し加工手段の一例における構成を概略的に示す斜視図である。 ミシン目加工手段における加工刃の一例における構成を概略的に示す、フィルム材搬送方向から見た正面図である。 図5に示す加工刃における刃部の構成を示す図であって、(a)刃部の正面図、(b)刃部の側面図である。 加工屑検出装置の一例における構成を概略的に示す模式図である。 実験例において形成された切り離し用ミシン目線を示す図である。 比較例にて用いた加工刃の一例における構成を概略的に示す正面図である。 図9に示す加工刃における刃部の構成を示す図であって、(a)刃部の正面図、(b)刃部の側面図、(c)(a)におけるA-A線断面図である。 比較実験例において形成された切り離し用ミシン目線を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、先ず、本発明の製袋機により製造される多連包装袋について、2個のパウチ容器が左右方向に繋がった構造の多連包装袋(以下、「ツインパウチ」という。)を具体例に挙げて説明する。
[多連包装袋]
図1に示すように、ツインパウチ80は、重ね合わせられた一対のフィルムにおける3辺をヒートシールして周縁シール部83を形成することで袋状に形成されると共に、左右方向の中央部において上下方向に延びる区画シール部86を形成することで周縁シール部83により囲まれた領域が2つの収容部82,82に区画され、それぞれ独立した同一サイズの2個のパウチ容器81a,81bが左右方向に連続した構造となっている。
周縁シール部83における個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを構成する部分の上端側には、個々のパウチ容器81a,81bの開封予定位置が設定され、該開封予定位置に周縁シール部83の外縁を切り込むことでノッチ95が設けられている。
区画シール部86は、周縁シール部83におけるボトムシール部84に連続し上端まで延びるように形成されている。
区画シール部86は、ツインパウチ80が個々のパウチ容器81a,81bに切り離されたときに、他方のサイドシール部85bがノッチ95の設けられた一方のサイドシール部85aと対称な形状となるように形成されている。
区画シール部86には、切断部と非切断部とが交互に設けられてなる切り離し用ミシン目線90が形成されている。
切り離し用ミシン目線90は、ツインパウチ80の上端縁から切り込まれ区画シール部86に沿って延びるように形成されており、パウチ容器81a,81bを簡単に切り離しできるようになっている。
切り離し用ミシン目線90は、ツインパウチ80の下端縁まで達しない状態とされ、これにより、ツインパウチ80がその下端側から不慮に落下した場合であっても、切り離し用ミシン目線90をきっかけとして下端側から破袋することを防ぐことができるようになっている。
ツインパウチ80を構成するフィルムとしては、例えば、製袋時に互いに対向して配置される内側から、厚さ50~100μmのポリプロピレン層、厚さ5~15μmのアルミニウム層、厚さ10~30μmのナイロン層及び厚さ10~30μmのポリエチレンテレフタレート層を順次に積層した構造の積層フィルムなどが用いられる。
次いで、上記のようなツインパウチ80を製造する製袋機について説明する。
[製袋機]
図2に示されるように、本発明の一実施形態に係る製袋機10は、帯状の樹脂製のフィルム材Fを、搬送と停止を交互に繰り返しながら、水平方向に間欠搬送する間欠送り機構11を備え、第1のシール部形成ユニット15、第2のシール部形成ユニット20、ミシン目加工手段30、潰し加工手段40、ノッチ形成装置50、コーナーカット加工装置55、レザーカット加工装置60及び切断加工装置65が、フィル材搬送路に沿ってフィルム材搬送方向上流側から順に並ぶように配置されている。
本実施形態では、図3に示すように、製造効率を向上させるために、例えばフィルム材搬送方向に沿ってツインパウチ80が同時に2つずつ製造(2丁取り)される構成とされ、フィルム材Fにおいては、2つのツインパウチ部分80a,80aが、開口端が互いに対向してボトムシール部84がフィルム材Fの側縁側に位置するように、フィルム材幅方向に並んで形成される。
フィルム材Fは、例えば、表面側フィルム及び裏面側フィルムが重ね合わせられた積層体であって、ツインパウチ80におけるパウチ容器81a,81bが、底部を有するスタンディング形式のものとして構成される場合には、表面側フィルム及び裏面側フィルムの間に底部フィルムが折り畳まれた状態で挟み込まれた積層体である。
第1のシール部形成ユニット15は、間欠搬送されるフィルム材Fに対しツインパウチ80における個々のパウチ容器81a,81bのボトムシール部84を形成するものであって、フィルム材Fの所定箇所をヒートシールするシールユニット16と、形成されたシール箇所を冷却する冷却ユニット17とを備える。
シールユニット16は、フィルム材搬送方向に延びるよう配置されフィルム材Fを厚さ方向の両側から加熱・押圧するように構成されている。
冷却ユニット17は、フィルム材搬送方向に延びるよう配置されフィルム材Fにおけるシール箇所を厚さ方向の両側から押圧しながら冷却するように構成されている。
第2のシール部形成ユニット20は、間欠搬送されるフィルム材Fに対しツインパウチ80における区画シール部86及び個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを形成するものであって、フィルム材Fの所定箇所をヒートシールするシールユニット21と、形成されたシール箇所を冷却する冷却ユニット25とを備える。
シールユニット21は、フィルム材幅方向に延びるよう配置されフィルム材Fを厚さ方向の両側から加熱・押圧する3つの加熱用押圧手段22がフィルム材搬送方向に並んで配置され、区画シール部86及び個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを形成すべき所定箇所を間欠送り毎に段階的に加熱・押圧することができるように構成されている。
冷却ユニット25は、フィルム材幅方向に延びるよう配置されフィルム材Fにおけるシール箇所を厚さ方向の両側から押圧しながら冷却する冷却用押圧部材を備えた第1冷却手段26a及び第2冷却手段26bがフィルム材搬送方向に並んで配置され、区画シール部86及び個々のパウチ容器81a,81bの一方のサイドシール部85aを構成するシール箇所を間欠送り毎に段階的に冷却することができるように構成されている。冷却用押圧部材は、例えばフィルム材幅方向に長尺な平板状の金属プレートにより構成されている。
ミシン目加工手段30は、ツインパウチ部分80aにおける区画シール部86に切り離し用ミシン目線90を形成するものであって、第2のシール部形成ユニット20における第2冷却手段26bのフィルム材搬送方向下流側の位置に配置されている。
潰し加工手段40は、ミシン目線形成箇所をフィルム材Fの厚さ方向の両側から押圧することでミシン目加工により不可避的に生ずるバリ(盛り上がり部分)B(図7参照。)を潰すものであって、ミシン目加工手段30と隣接して設けられている。
潰し加工手段40は、図4に示すように、フィルム材Fの搬送路を挟んで互いに対向して配置された一対の潰し加工用押圧部材41a,41bを備え、フィルム材Fを厚さ方向の両側から押圧することでフィルム材Fに形成されたバリを潰すと共に第2のシール部形成ユニット20により形成されるシール箇所の冷却手段としても機能するように構成されている。
一方の潰し用押圧部材41aは、フィルム材幅方向に長尺な平板状の押圧プレート42により構成される。押圧プレート42としては、第2のシール部形成ユニット20における第1冷却手段26a及び第2冷却手段26bを構成する冷却用押圧部材を利用することが可能であり、特殊な装置を使用することなく、潰し加工を簡単に実施することができるようになっている。
他方の潰し用押圧部材41bは、フィルム材幅方向に長尺な平板状の押圧プレート42の一方の潰し用押圧部材41aに対向する面に、フィルム材幅方向に延びる金属製の押圧バー43を有してなり、フィルム材Fにおけるミシン目線形成箇所に対する当接面が冷却用押圧部材のフィルム材Fに対する当接面より幅狭となるように構成されている。このため、シール箇所に対する十分な冷却機能を確保しながら、面圧を高くしてバリを効率的に押圧することが可能となっている。
本実施形態では、潰し加工手段40を設けることで、バリの高さを一層小さく抑制することが可能となっているが、潰し加工手段40を有さない構成とされていてもよい。
ノッチ形成装置50は、図3に示すように、打ち抜き加工によって、フィルム材Fの長さ方向に隣接する2つのツインパウチ部分80aの各々における互いに対向するサイドシール部にノッチ用穴95aを穿孔するよう構成され、ダイ51と、打抜刃を具備しダイ51と協働してノッチ用穴95aを穿孔するパンチ52とを備える。パンチ52は、フィルム材Fの搬送路を挟んでダイ51と対向して配置されており、ダイ51に対して相対的に接離するように駆動される。
なお、ノッチ形成装置50は、例えば切り目ノッチを形成するように構成されていてもよい。
コーナーカット加工装置55は、ツインパウチ部分80aの直角の角部を打ち抜きによってR加工するものであって、ダイ56と、打抜刃を具備しダイ56と協働してコーナーカット加工するパンチ57とを備えている。パンチ57は、フィルム材Fの搬送路を挟んでダイ56と対向して配置されており、ダイ56に対して相対的に接離するように駆動される。本実施形態では、フィルム材Fの長さ方向に隣接する2つのツインパウチ部分80a及びこれらのツインパウチ部分80aの各々に対してフィルム材Fの幅方向に隣接する2つのツインパウチ部分80aの互いに対向する4つの角部を同時にカット可能に構成されている。
レザーカット加工装置60は、フィルム材Fの搬送に伴ってフィルム材Fをその搬送方向(長さ方向)に切断するよう構成され、例えばフィルム材幅方向中央位置に配置された剃刀刃61を備えている。
切断加工装置65は、フィルム材Fを幅方向にシャーカットして個々のツインパウチ80に分断するよう構成され、固定刃66と、固定刃66に対して接離するように変位可能に構成され固定刃66と協働してフィルム材Fを剪断する可動刃67を備えている。
而して、上記製袋機10におけるミシン目加工手段30は、フィルム材幅方向に延びるよう配置され張設状態のフィルム材Fに対し押し込まれるよう駆動されることで区画シール部86に沿って延びる切り離し用ミシン目線90を形成する加工刃31を備えたものであって、ミシン目線を形成するにあたって加工刃31と協働する部材を有さないものである。
加工刃31は、図5に示すように、複数の刃部32が刃幅方向に並設するように櫛状に構成される。
複数の刃部32の各々は、図6にも示すように、刃板33の厚さ方向における両面が先端に向かって傾斜することで形成された刃面35を有する両刃形状であって、先端縁34が刃幅方向に実質的に直線状に延びるよう形成されている。
ここに、「実質的に」とは、刃部32の長さの差が刃幅方向において±0.05mm以内の範囲内にあることをいい、例えば片流れ形状、山型形状のものも包含する。
刃板33の厚みTは、例えば0.3mm以下であることが好ましい。これにより、加工刃31のフィルム材Fに対する入れ具合を一層向上させることが可能となるため、バリの発生を一層確実に抑制することが可能となる。
加工刃31の材質は、超硬合金であることが好ましい。これにより、耐久性が向上し切れ味の良い状態を維持することが可能となるため、バリの発生を一層確実に抑制することが可能となる。
以上のような製袋機10においては、以下のようにしてツインパウチ80が製造される。
一対のフィルムが重ね合わせられた積層体をフィルム材Fとし、先ず、該フィルム材Fが間欠送り機構11によってボトムシール部形成部に間欠搬送される。ボトムシール部形成部においては、フィルム材Fの間欠送り毎に、フィルム材Fにおける所定位置がシールユニット16によってヒートシールされた後、冷却ユニット17によってシール箇所が冷却されることで、ツインパウチ80におけるボトムシール部84が形成される(第1のシール部形成工程)。
次いで、ボトムシール部84が形成されたフィルム材Fがサイドシール部形成部に搬送されると、フィルム材Fの間欠送り毎に、フィルム材Fにおける所定位置がシールユニット21によって段階的にヒートシールされた後、冷却ユニット25によってシール箇所が段階的に冷却されることで、ツインパウチ80における区画シール部86及び一方のサイドシール部85aが形成される(第2のシール部形成工程)。
この製袋機10においては、図3に示すように、冷却ユニット25による2段階の冷却処理が施されて区画シール部86がある程度冷却された状態、換言すれば、他の部分より高い温度状態が維持された状態で、ミシン目加工手段30によって区画シール部86に切り離し用ミシン目線90が形成される(ミシン目加工工程)。ミシン目加工が区画シール部86を構成するシール箇所がある程度冷却された状態で行われることで、バリを生じにくくすることが可能となる。
ミシン目加工に続いて、潰し加工手段40によってミシン目線形成箇所がフィルム材厚み方向両側から押圧されると共に(潰し加工工程)、区画シール部86に対し3段階目の冷却処理が施される。これにより、区画シール部86を構成するシール箇所が他の部分より高い温度状態が維持された状態で潰し加工が行われることで、ミシン目加工により不可避的に生じたバリを確実に潰すことが可能となる。
その後、2つのパウチ容器81a,81bがフィル材搬送方向に連続して繋がるツインパウチ部分80aが形成されたフィルム材Fに対し、ツインパウチ部分80aの所定位置にノッチ用穴95aを形成するノッチ形成装置50によるノッチ形成加工及びノッチ用穴95aが形成されたツインパウチ部分80aの角部をR加工するコーナーカット加工装置55によるコーナーカット加工が間欠送り毎に順次に行われる。
そして、フィルム材Fがレザーカット加工装置60によってフィルム材Fの送り方向に切断された後、切断加工装置65によって、フィルム材Fが幅方向に切断されることで、ツインパウチ80が製造される。
而して、上記の製袋機10によれば、加工刃31における各々の刃部32の刃先が張設状態のフィルム材Fに対し刃幅方向に均一に押し付けられることで、刃先が入れられる時間差がなくなる。その結果、刃先が入った後にフィルム材Fを下方に引き延ばすことがなくなると共に加工刃31がフィルム材Fに対し真っ直ぐに入り込みやすくなるので、フィルム材Fを小さな押し込み量で大きく引き延ばすことなく確実に切断することが可能となり、ミシン目加工においてバリ自体を生じにくくすることが可能となる。このため、ツインパウチ80のハンドリングに際して実質的に平らに重ねて集積することができるようになる。
また、図2に示すように、フィルム材Fの厚み変化により加工屑の付着を検出する加工屑検出装置70を製造ラインに組み込んだ場合であっても、図7に示すように、駆動ロール72と所定の検出幅Dを空けて設けられた検出ロール71によって、バリBの存在による厚み変化ΔTが検出されることが回避される。その結果、加工屑Cの付着による厚み変化のみが検出可能となり、ツインパウチ80に対する加工屑Cの付着の有無を加工屑検出装置70により確認することができるようになる。
従って、ツインパウチ80の製造工程を一貫して自動化することが可能となり、高い生産性を得ることができる。
例えば、シャンプーや洗剤等の詰め替えパウチのある種のものは、フィルムの注口部領域を膨らませて立体形状とすることで開口面積を確保しており、それ自体が多数枚重ねると嵩張るものとなっていることに加え、さらにミシン目加工によるバリが存在することで、梱包時の枚数が制約され自動梱包には不向きであるとされていた。然るに、本発明によれば、ミシン目加工においてバリ自体を生じにくくすることが可能となるので、このような詰め替えパウチの製造工程を一貫して自動化することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、ツインパウチにおける個々のパウチ容器の形態は、特に限定されるものではなく、平パウチ、スタンディングパウチ及びその他の如何なる形態のものであってもよい。また、上記実施形態においては、フィルム材からツインパウチを2丁取りする構成とされるが、フィルム材幅方向に並ぶツインパウチ部分の数(丁数)は特に限定されない。
多連包装袋においては、左右方向に連続するパウチの数は、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜変更することができる。多連包装袋を構成するパウチの数が多い場合には、切り離し用ミシン目線で適宜折りたたむことで、吊り下げた状態で陳列・展示するようにしてもよい。
また、個々のパウチは、互いに同一のサイズのものであっても、互いに異なるサイズのものであっても、いずれであってもよい。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
[実験例1]
図5及び図6に示す構成に従って作製した加工刃を用い、張設状態のフィルム材に対するミシン目加工を施した。加工刃の具体的な仕様は次に示す通りである。
<加工刃仕様>
材質:超硬合金、ビッカース硬度:HRA91.5、
刃部の間隔S:1±0.05mm、
各々の刃部の長さL1:2±0.05mm、
刃面の長さL2:1±0.05mm、
各々の刃部の刃幅W:1.45±0.05mm、
刃板の厚みT:0.3±0.05mm、
刃先角θ:20°±1°
このような構成の加工刃によれば、2mm以下の押し込み量でミシン目線を形成することができることが確認された。
また、ミシン目加工により不可避的に形成されるバリの高さを測定したところ、バリの高さは平均で0.1mm程度であり、図8に示すように、ミシン目線90aを、フィルム材の塑性変形の程度が極めて小さく、線状にきれいに形成可能であることが確認された。
[比較実験例1]
図9及び図10に示す構成に従って作製した比較用加工刃を用い、実験例1と同様にして、張設状態のフィルム材に対するミシン目加工を施した。
図9に示すように、比較用加工刃31aは、両刃形状の複数の刃部32を刃幅方向に並設するように櫛状に構成したものである。複数の刃部32の各々は、図10(a)~(c)に示すように、刃板33の表面及び裏面の各々における幅方向両側に平坦な刃面が形成され、互いに交差する表面側の刃面35aと裏面側の刃面35bとで形成される刃先縁37が互いに幅方向中央部で交差する鋭角尖端部36を有する。比較用加工刃31aの具体的な仕様は次に示す通りである。
<比較用加工刃仕様>
材質:ハイス鋼SKH51、ビッカース硬度:HRC63
刃部の間隔S:1±0.05mm、
各々の刃部の長さL1:6±0.05mm、
刃面の長さL2:1±0.05mm、
各々の刃部の刃幅W:1.45±0.05mm、
刃板の厚みT:0.5±0.05mm、
刃先角θ:40°±1°
このような構成の比較用加工刃においては、ミシン目を形成するために、5mm程度の押し込み量で比較用加工刃を押し込む必要があることが確認された。
また、ミシン目加工により不可避的に形成されるバリの高さを測定したところ、バリの高さは平均で0.18mm程度であり、図11に示すように、形成されたミシン目線90aは、フィルム材の塑性変形の程度が大きく、大きく盛り上がってしまうことが確認された。
10 ・・・ 製袋機
11 ・・・ 間欠送り機構
15 ・・・ 第1のシール部形成ユニット
16 ・・・ シールユニット
17 ・・・ 冷却ユニット
20 ・・・ 第2のシール部形成ユニット
21 ・・・ シールユニット
22 ・・・ 加熱用押圧手段
25 ・・・ 冷却ユニット
26a ・・・ 第1冷却手段
26b ・・・ 第2冷却手段
30 ・・・ ミシン目加工手段
31 ・・・ 加工刃
31a ・・・ 比較用加工刃
32 ・・・ 刃部
33 ・・・ 刃板
34 ・・・ 先端縁
35 ・・・ 刃面
35a ・・・ 表面側の刃面
35b ・・・ 裏面側の刃面
36 ・・・ 鋭角尖端部
37 ・・・ 刃先縁
40 ・・・ 潰し加工手段
41a ・・・ 一方の潰し加工用押圧部材
41b ・・・ 他方の潰し加工用押圧部材
42 ・・・ 押圧プレート
43 ・・・ 押圧バー
50 ・・・ ノッチ形成装置
51 ・・・ ダイ
52 ・・・ パンチ
55 ・・・ コーナーカット加工装置
56 ・・・ ダイ
57 ・・・ パンチ
60 ・・・ レザーカット加工装置
61 ・・・ 剃刀刃
65 ・・・ 切断加工装置
66 ・・・ 固定刃
67 ・・・ 可動刃
70 ・・・ 加工屑検出装置
71 ・・・ 検出ロール
72 ・・・ 駆動ロール
80 ・・・ ツインパウチ
80a ・・・ ツインパウチ部分
81a ・・・ パウチ容器
81b ・・・ パウチ容器
82 ・・・ 収容部
83 ・・・ 周縁シール部
84 ・・・ ボトムシール部
85a ・・・ 一方のサイドシール部
85b ・・・ 他方のサイドシール部
86 ・・・ 区画シール部
90 ・・・ 切り離し用ミシン目線
90a ・・・ ミシン目線
95 ・・・ ノッチ
95a ・・・ ノッチ用穴
B ・・・ バリ
D ・・・ 検出幅
F ・・・ フィルム材
C ・・・ 加工屑
ΔT ・・・ フィルム材のバリによる厚み変化

Claims (3)

  1. 隣接するパウチ容器間に切り離し用ミシン目線を設けることで個々のパウチ容器に切り離し可能に構成される多連包装袋を製造する製袋機であって、
    張設状態のフィルム材に対し垂直に加工刃を押し付けることで前記切り離し用ミシン目線を形成するミシン目加工手段を備え、
    前記加工刃は、複数の刃部が刃幅方向に並設されてなり、
    前記複数の刃部の各々は、刃板の厚さ方向における両面が先端に向かって傾斜する両刃形状であって、先端縁が刃幅方向に実質的に直線状に延びるよう形成されていることを特徴とする製袋機。
  2. 前記刃板の厚みが0.3mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
  3. 前記加工刃は、超硬合金からなることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。

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