JP6741396B2 - 製袋方法および製袋機 - Google Patents

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本発明は、製袋方法および製袋機関する。
従来、樹脂フィルム等の基材を間欠的または連続的に搬送しつつ各種加工を施して袋を製袋する製袋機は、上流から繰り出した基材を熱シールして、連続した基材上に包装袋を形成し、下流で個々の包装袋に裁断するように構成されている。
例えば特許文献1には、2つ折りした底材を一対の胴材間に導き、ヒートシールバーによって胴材と底材を熱シールしてスタンディングパウチを製造する、2面取りの製袋機が記載されている。
特許文献2には、スパウトなどのアクセサリを一対の胴材間に挿入してアクセサリを胴材に熱シールする製袋機が記載されている。
特開平9−188311号公報 特開平9−262914号公報
包装袋を加工する装置を製袋機に付設するには、製袋機上で新たなスペースを確保し、搬送のピッチや速度などを調整することが必要になる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製袋機の変更を最小限にして凹または凸の基材加工部を形成することが可能な製袋方法および製袋機提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、連続した包装袋の樹脂フィルムからなる基材を長手方向に間欠的に搬送しながら、前記樹脂フィルムからなる基材を熱シールして包装袋を成形する製袋方法であって、前記樹脂フィルムからなる基材を熱シールする工程は、前記樹脂フィルムからなる基材のシール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら加熱する加熱工程と、前記加熱工程で加熱された前記シール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら冷却する冷却工程とを有し、前記冷却工程では、前記押圧部材により同一のシール箇所を間欠的搬送の1ピッチ又は2ピッチ以上押圧しながら冷却し、そのうち最初の1ピッチにおいて前記押圧部材が凹部を有することにより、前記シール箇所にの基材加工部を形成し、前記最初の1ピッチの押圧部材は、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の片側に金型を有し、その反対側にゴム台を有し、前記金型は、前記樹脂フィルムからなる基材側の面に前記凹部を有することを特徴とする製袋方法を提供する。
前記基材加工部が形成される前記シール箇所は、前記包装袋の胴部、底部、注出口周辺部から選択される少なくとも一つに設けられてもよい。
前記基材加工部の少なくとも一つは、視覚的効果を有してもよい。
前記基材加工部の少なくとも一つは、触覚的効果を有してもよい。
前記基材加工部の少なくとも一つは、包装袋の形状保持、包装袋の持ちやすさ、包装袋の開封のしやすさ、包装袋から内容物の注出のしやすさから選択される少なくとも1つの効果を有してもよい。
また、本発明は、連続した包装袋の樹脂フィルムからなる基材を供給する供給手段と、前記樹脂フィルムからなる基材を長手方向に間欠的に搬送する搬送手段と、前記樹脂フィルムからなる基材を熱シールして包装袋を成形する熱シール手段とを備え、前記製袋方法を行う製袋機であって、前記熱シール手段は、前記樹脂フィルムからなる基材のシール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら加熱する加熱手段と、前記加熱手段で加熱された前記シール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら冷却する冷却手段とを備え、前記冷却手段では、前記押圧部材により同一のシール箇所を間欠的搬送の1ピッチ又は2ピッチ以上押圧しながら冷却し、そのうち最初の1ピッチにおいて前記押圧部材が凹部を有することにより、前記シール箇所にの基材加工部を形成し、前記最初の1ピッチの押圧部材は、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の片側に金型を有し、その反対側にゴム台を有し、前記金型は、前記樹脂フィルムからなる基材側の面に前記凹部を有することを特徴とする製袋機を提供する。
また、本発明は、前記製袋方法により製造され、前記包装袋の胴部、底部、注出口周辺部から選択される少なくとも一つのシール箇所に、視覚的効果、触覚的効果、包装袋の形状保持、包装袋の持ちやすさ、包装袋の開封のしやすさ、包装袋から内容物の注出のしやすさから選択される少なくとも1つの効果を有する凹または凸の基材加工部を有することを特徴とする包装袋を提供する。
本発明によれば、冷却工程の任意の1ピッチにおいて押圧部材に凹部または凸部を設けることで、製袋機に他の変更を施さなくても、シール箇所に凹または凸の基材加工部を形成することができる。
製袋機の一例を示す斜視図である。 熱シール手段の一例を示す側面図である。 (a)〜(c)は、基材から包装袋が形成される過程の一例を説明する平面図である。 (a)〜(c)は、片方の押圧部材に凹部を設けてシール箇所に基材加工部を形成する過程の一例を示す断面図である。 (a)〜(c)は、両方の押圧部材に凹部を設けてシール箇所に基材加工部を形成する過程の一例を示す断面図である。 (a)〜(c)は、片方の押圧部材に凸部を設けてシール箇所に基材加工部を形成する過程の一例を示す断面図である。 片方の押圧部材に凹部を設けた冷却手段を2面取りの製袋機に適用した一例を示す斜視図である。 両方の押圧部材に凹部を設けた冷却手段を2面取りの製袋機に適用した一例を示す斜視図である。 注出口を有する包装袋が連続的に形成された基材の一例を示す平面図である。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1に示す製袋機10は、包装袋36としてスタンディングパウチを製造する製造装置である。製袋機10において、連続した包装袋36の基材30を供給する供給手段は、繰り出し部11、胴部原反処理部12、半裁処理部13、位置合わせ部14、底部原反処理部15を含む。底部材27を使用しない場合は、底部原反処理部15を省略することができる。また、一対の胴部材22に対応して、一対の繰り出し部(胴部材ロール)を設ける場合は、胴部原反処理部12および半裁処理部13を省略することができる。
供給手段の下流において、製袋機10は、位置合わせ部14で重ね合わせた基材30(胴部材22,22および底部材27)を搬送する搬送ロール81,82,83と、基材30に底シール部を形成する底シール処理部16と、基材30に胴シール部を形成する胴シール処理部17と、基材30を包装袋36に切断する分断処理部18と、包装袋36を搬出する搬出部19を含む。
基材30は、上下一対の胴部材22,22と、その間に2つ折りで挿入された底部材27から構成される。胴部材22は、胴部原反ロール20から分断処理部18まで長手方向に連続している。また、底部材27は、底部原反ロール25から分断処理部18まで長手方向に連続している。
供給手段を構成する各部の概略の機能は次のとおりである。繰り出し部11は、胴部原反ロール20を有する。胴部原反処理部12は、胴部原反ロール20から繰り出された胴部原反21の張力調整、方向転換等を行う。半裁処理部13は、胴部原反21を幅方向中央で断裁して一対の胴部材22,22にする。位置合わせ部14は、上下の胴部材22,22の間に底部材27を挿入する。底部原反処理部15は、底部原反ロール25から繰り出された底部原反26を処理して底部材27を構成する。
供給手段において、胴部材22は、次のように処理される。繰り出し部11から繰り出された胴部原反21は、胴部原反処理部12において幅方向を水平から垂直に変換された後、半裁処理部13においてカッター13aにより上下一対の胴部材22,22に半裁される。胴部材22,22は、位置合わせ部14において幅を水平に戻して、ダンサー14aにより張力や長手方向の位置が調節されながら、位置合わせロール14bにより底部材27と密着するように重ね合わされる。
底部材27は、底部原反ロール25から繰り出された底部原反26をダンサー15aに通した後、成形ロール15bに通して2つ折りにして得られる。底部材27には、パンチャー15cにより貫通孔28(図3(a)参照)が形成される。底部原反26の2つ折りの際には、底部原反26から底部材27に2つ折りされる間を案内するため、ガイドプレート(図示せず)等を用いることもできる。
位置合わせ部14で胴部材22,22および底部材27を重ね合わせた基材30は、長手方向に搬送されながら、包装袋36に加工される。搬送ロール81,82,83は、基材30を長手方向に間欠的に搬送する搬送手段である。本実施形態では、基材の上下に一対の搬送ロールを設け、搬送ロールを間欠的に回転させることで、間に挟み込まれた基材を搬送する。ロールの代わりに掴み具等の治具を用い、間欠的搬送のストロークごとに治具を前後に往復させ、前進時には治具が基材を搬送し、帰還時には治具が基材から離れて元の位置に復帰する構成とすることもできる。
図1および図2に示すように、底シール処理部16および胴シール処理部17は、基材30を熱シールして包装袋36のシール部を成形する熱シール手段である。本実施形態の場合、包装袋36は、図3(c)に示すように、充填口となる上部が未シールのスタンディングパウチである。底シール処理部16は、図3(a)に示すように、包装袋36の底シール部31を形成する。胴シール処理部17は、図3(b)に示すように、包装袋36の胴シール部32を成形する。本実施形態の胴シール部32,32は、包装袋36の両側部に設けられる。
包装袋36の底部では、折れ線27aで2つ折りされた底部材27(図1参照)が一対の胴部材22,22の間に挿入される。底シール部31では、主として胴部材22と底部材27との間で熱シールされるが、底部材27に貫通孔28を形成した箇所では、胴部材22,22の内面同士が熱シールされる。包装袋の底部では胴シール部32が底シール部31と重なり合う。底部材27の折れ線27aより上側では、胴部材22,22に間に底部材27が介在せず、胴シール部32で胴部材22,22の内面同士が熱シールされる。
図3(a)および(b)において、紙面の上下は基材30の幅方向であり、紙面の左右は基材30の長手方向である。2面取りの製袋機10上の基材30は、包装袋36が成形される被成形部33,33を2列有し、被成形部33,33の間に分離部34(ドブともいう)を有する。被成形部33において1つの包装袋36に相当する領域ごと、および被成形部33,33と分離部34との間に、切断予定部35が設定される。切断予定部35が下流の分断処理部18で切断されるまでは、基材30は長手方向につながって連続している。
底シール処理部16は、底シール部31に当たるシール箇所を、基材30の厚さ方向の両側から対向する押圧手段61a,61bで押圧しながら加熱する加熱手段61と、加熱手段61で加熱されたシール箇所を、基材30の厚さ方向の両側から対向する押圧手段62a,62bで押圧しながら冷却する冷却手段62とを備える。冷却手段62は、加熱手段61の下流に設けられている。冷却手段62では、押圧手段62a,62bにより同一のシール箇所を間欠的搬送の2ピッチ以上繰り返して押圧しながら冷却する。
胴シール処理部17は、胴シール部32に当たるシール箇所を、基材30の厚さ方向の両側から対向する押圧手段71a,71bで押圧しながら加熱する加熱手段71と、加熱手段71で加熱されたシール箇所を、基材30の厚さ方向の両側から対向する押圧手段72a,72bで押圧しながら冷却する冷却手段72とを備える。冷却手段72は、加熱手段71の下流に設けられている。冷却手段72では、押圧手段72a,72bにより同一のシール箇所を間欠的搬送の2ピッチ以上繰り返して押圧しながら冷却する。
加熱手段71の押圧手段71a,71bおよび冷却手段72の押圧手段72a,72bは、異なるピッチごとに設けられる。その間隔は、例えば1ピッチおきである。冷却手段62,72で押圧するピッチの数は、後述する加工処理部40,50の1ピッチを含み、同一のシール箇所に対して1ピッチ又は2ピッチ以上あればよい。底シール部と胴シール部のように全部又は大部分が異なるシール箇所を別々の工程で形成する場合は、押圧するピッチの数は、シール箇所ごとに数えることができる。加工処理部40,50以外で冷却手段62,72によるシール箇所の押圧が1ピッチ以上あってもよい。
冷却手段62,72では、任意の1ピッチにおいて、シール箇所に凹または凸の基材加工部を形成する加工処理部40,50を有する。そこで、加工処理部40,50についてより詳しく説明する。なお、図2では、一例として、加工処理部40,50が冷却手段62,72の最後に設けられているが、本実施形態は、特にこれに限定されない。
図4(a)〜(c)は、加工処理部40により基材30のシール箇所に基材加工部37を形成する過程を示す。加工処理部40は、基材30の厚さ方向の片側に冷却型41を有し、その反対側に受け台42を有する。図4(a)に示すように、冷却型41は、基材30に接する金型41aと、金型41aに接する冷却ベース41bを有する。押圧部材となる金型41aの基材30側の面には、凹部41cが設けられている。受け台42は、基材30に接するゴム台42aと、ゴム台42aに接する冷却ベース42bとを有する。冷却ベース41b,42bは、内部に冷媒を流通させる等により熱を受け取る冷却源である。
図2に示す冷却手段72を加工処理部40と比較すると、冷却手段72の押圧手段72aが、加工処理部40の冷却型41の金型41aに凹部41cを有しない構成とする以外は、同様でよい。押圧手段72bは、受け台42と同様の構成とすることができる。
金型41aに凹部41cを有する加工処理部40によって基材30を冷却すると、図4(b)に示すように、凹部41cの周囲の金型41aで基材30を押圧する際、凹部41cに基材30の一部が進入する。このとき基材30は、加工処理部40の前の冷却手段72で基材30の表裏両面の冷却が進みつつ、基材30の内部には熱が残っていて樹脂が柔らかくなっている状態である。そこで、凹部41cを有する金型41aに接触したとき、凹部41cとその周囲で生じる圧力差により、基材30の材料の一部が流動するためと考えられる。ゴム台42aはゴムからなるので、基材30に追従して変形し、凹部41cに向けて局所的に突出することができる。その結果、図4(c)に示すように、片側では凸、反対側では凹の基材加工部37が形成される。
図5(a)〜(c)は、加工処理部50により基材30のシール箇所に基材加工部38を形成する過程を示す。加工処理部50は、基材30の厚さ方向の両側にそれぞれ冷却型51,52を有する。図5(a)に示すように、冷却型51,52は、基材30に接する金型51a,52aと、金型51a,52aに接する冷却ベース51b,52bを有する。押圧部材となる金型51a,52aの基材30側の面には、凹部51c,52cが設けられている。冷却ベース51b,52bは、内部に冷媒を流通させる等により熱を受け取る冷却源である。
図2に示す冷却手段62を加工処理部50と比較すると、冷却手段62の押圧手段62a,62bが、加工処理部50の冷却型51,52の金型51a,52aに凹部51c,52cを有しない構成とする以外は、同様でよい。ただし、基材30に対する平面形状は、異なってもよい。
例えば、加工処理部50ではピッチに対する制御が必要であるため、図8に示すように、金型51a,52aはシール箇所(底シール部31)と同形状とするのが好ましい。これに対して、加工処理部50以外の冷却手段62では、ピッチに対する制御が不要であるため、押圧手段62a,62bの金型は、シール箇所の周囲まで区別なく押圧するようなベタ形状とするのが好ましい。
金型51a,52aに凹部51c,52cを有する加工処理部50によって基材30を冷却すると、図5(b)に示すように、凹部51c,52cの周囲の金型51a,52aで基材30を押圧する際、凹部51c,52cに基材30の一部が進入する。この現象は、図4(c)の金型41aを使用した場合と同様であるが、本実施形態では基材30の両側に凹部51c,52cを設けているので、図5(c)に示すように、両側で凸の基材加工部38が形成される。
図4のように基材30の片側に凹部41cを有する金型41aを設ける場合と、図5のように基材30の両側に凹部51c,52cを有する金型51a,52aを設ける場合とを比較すると、片側の場合は、両側の場合よりも凸が高い立体形状を得やすい。加工処理部50において基材30の両側に設ける凹部51c,52cの位置がずれている場合、それぞれの位置に凸部を有する基材加工部を形成することができるが、加工処理部40ではゴム台42aの変形も基材30の流動に寄与するため、凸部の裏側に凹部が形成されて、立体形状をより高くすることができる。
図4および図5では、押圧部材(金型)に凹部を設けた場合を説明したが、押圧部材(金型)に凸部を設けてもよい。図6は、押圧部材に凸部を設けてシール箇所に基材加工部を形成する過程の一例を示す。図6(a)に示すように、一方の金型41aに凸部41dを有する加工処理部40によって基材30を冷却すると、図6(b)に示すように、凸部41dの周囲の金型41aで基材30を押圧する際、基材30の一部が凸部41dにより圧迫される。このとき基材30は、加工処理部40の前の冷却手段72で基材30の表裏両面の冷却が進みつつ、基材30の内部には熱が残っていて樹脂が柔らかくなっている状態である。そこで、凸部41dを有する金型41aに接触したとき、凸部41dとその周囲で生じる圧力差により、基材30の材料の一部が流動する。ゴム台42aが基材30に追従して変形し、凸部41dにより局所的に凹むことができる。その結果、図6(c)に示すように、片側では凹、反対側では凸の基材加工部37が形成される。
また、基材を介して対向するよう両方の金型にそれぞれ凸部を設けてもよい。この場合、例えば、基材の両面で凹の基材加工部(図示せず)を形成することができる。さらに別の例示として、基材の片側に凸部を有する金型を設けるとともに、基材の反対側に凹部を有する金型を設けてもよい。同一の金型が2以上の異なる位置にそれぞれ凹部または凸部を有してもよい。これらの構成により、凹部または凸部の位置に対応して、基材のシール箇所に凹または凸の基材加工部を形成することできる。
次に、2面取りの製袋機において好適な実施形態について説明する。製袋機上では、基材の片側が包装袋の正面(A面)となり、基材の反対側が包装袋の裏面(B面)となる。2面取りの製袋機では、図7および図8に示すように、基材30は2列の被成形部33,33を有するが、それぞれの被成形部33,33において表裏が逆になっていることがある。
図7および図8の右側の被成形部33では、基材30の上面が正面Aであり、基材30の下面が裏面Bである。これに対して、左側の被成形部33では、基材30の上面が裏面Bであり、基材30の下面が正面Aである。これは、製袋時に正面Aが被成形部33,33ごとに異なることにより、印刷の管理等が容易であるためである。また、包装袋の左右のいずれか片側に注出口を有する包装袋を形成する際は、図9に示すように、注出口39を、両方の被成形部33,33で同じ側(分離部34の側)に配置できるという利点もある。図9は、図3(b)と比較すると、胴シール部32の片側に注出口39を囲むシール部を含む点で異なるが、他は同様でもよい。
図7は、胴シール処理部17の冷却手段72(図2参照)において、加工処理部40(図4(a)参照)の冷却型41が裏面B側、受け台42が正面A側となるように、被成形部33,33ごとに配置を入れ替えた例を示す。この場合、図4(c)の基材加工部37は、裏面B側に凸となるように形成される。特に図示しないが、正面A側に凹部41cまたは凸部41dを有する金型41aを設けてもよいし、正面Aと裏面Bの両方に凹部41cまたは凸部41dを有する金型41aを設けてこともできる。
図8は、押圧手段62a,62bと金型51a,52aの形状の違いについては先に述べたとおりであるが、2面取りの製袋機において、底シール処理部16(図2参照)の冷却手段62に加工処理部50(図5(a)参照)を設けた例を示す。
本実施形態によれば、包装袋の胴部、底部、注出口周辺部等の少なくとも一つのシール箇所に、凹または凸の基材加工部を形成することができる。基材加工部は、視覚的効果(文字、記号、矢印、目印、模様、意匠等)、触覚的効果(すべり止め、点字等)、包装袋の形状保持、包装袋の持ちやすさ、包装袋の開封のしやすさ、包装袋から内容物の注出のしやすさ等の少なくとも1つの効果を有することができる。
基材加工部は、基材自体を凹または凸に加工した構成であるため、他の部材や材料を接着する手法と比較して、接着が剥離するおそれがなく、材料費も低減することができる。シール部を形成する際、冷却手段の金型等の押圧部材に凹部または凸部を設けることで基材加工部を形成することができるので、他の部材や材料を接着する装置を追加する場合と比較して、製袋機の設計変更が容易になる。
包装袋の胴シール部は、胴部の両側縁でもよく、片側縁でもよく、あるいは胴部の内部に仕切り等の目的で儲けられるシール部でもよい。
注出口周辺部に基材加工部を設ける場合は、注出口の開封開始箇所の目印や滑り止め等に活用することもできる。
包装袋の各シール部に意匠性の高いデザイン形状の凹凸を付与することにより、高級感を演出することもできる。
冷却工程の任意の1ピッチのみ、押圧部材(金型等)に基材加工部を形成するための凹部または凸部を設けることで、凹凸の明瞭な基材加工部を最小限の装置変更で実現することができる。2ピッチ以上にわたって押圧部材に凹部または凸部を設けた場合、位置合わせが必要であり、ずれると基材加工部の形状が不明瞭になるおそれがある。最初のピッチで押圧部材に凹部または凸部を設けると(冷却工程でシール箇所を1ピッチのみ押圧する場合を含む。)、加熱工程で加熱されている基材の樹脂の流動性が大きく、より鮮明な凹凸加工が可能となる。この場合、その後に凹部または凸部を有しない押圧部材を用いても最初のピッチの冷却条件によって樹脂の温度を融点以下とすることで、基材加工部の形状が不明瞭になることはない。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
凹部または凸部を有する押圧部材(金型等)によりシール箇所に基材加工部を形成するには、押圧部材が基材のシール箇所に直接接触することが好ましい。押圧部材が基材と接着することを防止するため、押圧部材と基材との間に剥離性のシート等を介在することも可能であるが、介在するシートは、基材加工部の形成を妨げないよう、柔軟性と基材の変形に対する追従性を有することが好ましい。
加工処理部より前の冷却手段において、押圧部材(金型等)の表面に、従来と同様なサンドブラスト処理や格子目等の凹凸を設けることは可能である。これらの凹凸は、押圧部材による押圧力を集中させたり、基材への付着を抑制したりする等の目的であり、本発明によるほど明瞭な凹または凸の基材加工部を形成することはできない。
原反および基材には、各種ラミネートフィルムや単体フィルムなどのフレキシブルフィルムを特に限定なく用いることができる。フレキシブルフィルムとしては、熱融着性を有する単層のプラスチックフィルム、外層に熱融着性を有する樹脂層を備える共押出多層フィルム、熱融着性を有する樹脂層とアルミ箔などの金属箔、紙や各種プラスチックフィルムとをラミネートしたラミネートフィルムなどが挙げられる。また、必要に応じて、フレキシブルフィルムとして、エチレン―ビニルアルコール共重合体、金属や無機化合物の蒸着層、アルミ等の金属層などを中間層に有するものを用いることもできるが、特に、これらに限定されるものでない。
製袋機は、成形された包装袋を個々の包装袋に切り分ける分断処理部を省略して、包装袋が多連につながった連続包装袋を製造するように構成することもできる。
基材上に包装袋を形成するとき、基材上の包装袋が幅方向に並ぶ数には特に限定なく、1面取り、2面取り、多面取りのいずれにも適用が可能である。
A…正面、B…裏面、10…製袋機、11…繰り出し部、12…胴部原反処理部、13…半裁処理部、13a…カッター、14…位置合わせ部、14a…ダンサー、14b…位置合わせロール、15…底部原反処理部、15a…ダンサー、15b…成形ロール、15c…パンチャー、16…底シール処理部、17…胴シール処理部、18…分断処理部、19…搬出部、20…胴部原反ロール、21…胴部原反、22…胴部材、25…底部原反ロール、26…底部原反、27…底部材、27a…折れ線、28…貫通孔、30…基材、31…底シール部、32…胴シール部、33…被成形部、34…分離部、35…切断予定部、36…包装袋、37,38…基材加工部、39…注出口、40,50…加工処理部、41,51,52…冷却型、41a,51a,52a…金型、41b,42b,51b,52b…冷却ベース、41c,51c,52c…凹部、41d…凸部、42…受け台、42a…ゴム台、61,71…加熱手段、61a,61b,71a,71b…押圧手段、62,72…冷却手段、62a,62b,72a,72b…押圧手段、81,82,83…搬送ロール。

Claims (6)

  1. 連続した包装袋の樹脂フィルムからなる基材を長手方向に間欠的に搬送しながら、前記樹脂フィルムからなる基材を熱シールして包装袋を成形する製袋方法であって、
    前記樹脂フィルムからなる基材を熱シールする工程は、前記樹脂フィルムからなる基材のシール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら加熱する加熱工程と、前記加熱工程で加熱された前記シール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら冷却する冷却工程とを有し、
    前記冷却工程では、前記押圧部材により同一のシール箇所を間欠的搬送の1ピッチ又は2ピッチ以上押圧しながら冷却し、そのうち最初の1ピッチにおいて前記押圧部材が凹部を有することにより、前記シール箇所にの基材加工部を形成し、
    前記最初の1ピッチの押圧部材は、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の片側に金型を有し、その反対側にゴム台を有し、前記金型は、前記樹脂フィルムからなる基材側の面に前記凹部を有することを特徴とする製袋方法。
  2. 前記基材加工部が形成される前記シール箇所は、前記包装袋の胴部、底部、注出口周辺部から選択される少なくとも一つに設けられることを特徴とする請求項に記載の製袋方法。
  3. 前記基材加工部の少なくとも一つは、視覚的効果を有することを特徴とする請求項1または2に記載の製袋方法。
  4. 前記基材加工部の少なくとも一つは、触覚的効果を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の製袋方法。
  5. 前記基材加工部の少なくとも一つは、包装袋の形状保持、包装袋の持ちやすさ、包装袋の開封のしやすさ、包装袋から内容物の注出のしやすさから選択される少なくとも1つの効果を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の製袋方法。
  6. 連続した包装袋の樹脂フィルムからなる基材を供給する供給手段と、
    前記樹脂フィルムからなる基材を長手方向に間欠的に搬送する搬送手段と、
    前記樹脂フィルムからなる基材を熱シールして包装袋を成形する熱シール手段とを備え、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の製袋方法を行う製袋機であって、
    前記熱シール手段は、
    前記樹脂フィルムからなる基材のシール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された前記シール箇所を、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の両側から対向する押圧部材で押圧しながら冷却する冷却手段とを備え、
    前記冷却手段では、前記押圧部材により同一のシール箇所を間欠的搬送の1ピッチ又は2ピッチ以上押圧しながら冷却し、そのうち最初の1ピッチにおいて前記押圧部材が凹部を有することにより、前記シール箇所にの基材加工部を形成し、
    前記最初の1ピッチの押圧部材は、前記樹脂フィルムからなる基材の厚さ方向の片側に金型を有し、その反対側にゴム台を有し、前記金型は、前記樹脂フィルムからなる基材側の面に前記凹部を有することを特徴とする製袋機。
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