JP2002046712A - 筒状フィルムの横シール装置、縦型充填包装機、および筒状フィルムの横シール方法 - Google Patents

筒状フィルムの横シール装置、縦型充填包装機、および筒状フィルムの横シール方法

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JP2002046712A
JP2002046712A JP2000238043A JP2000238043A JP2002046712A JP 2002046712 A JP2002046712 A JP 2002046712A JP 2000238043 A JP2000238043 A JP 2000238043A JP 2000238043 A JP2000238043 A JP 2000238043A JP 2002046712 A JP2002046712 A JP 2002046712A
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film
heat
cylindrical film
horizontal sealing
heater
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JP2000238043A
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Orihiro Tsuruta
織寛 鶴田
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Orihiro Engineering Co Ltd
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Orihiro Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填物が投入された筒状フィルムを幅方向に
熱シールするに際し、フィルムの間に充填物を残さずに
熱シールを行う。 【解決手段】 充填物が投入され、下方に移動される筒
状フィルムに、シゴキローラによって形成された空充填
部を熱シールするために、第1の横シール装置10と、
第2の横シール装置15とを有する。第1の横シール装
置10は、平坦な加圧面を有するヒーターバー11と、
このヒーターバー11の受けとなるヒーター受けバー1
2とを有する。第2の横シール装置15は、筒状フィル
ム40の幅方向に延びるストライプ状の凹凸16aが形
成されたヒーターバー16と、このヒーターバー16の
受けとなるヒーター受けバー17とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状に成形された
フィルム内に液状またはペースト状の充填物を投入し、
充填物が投入されたフィルムを横方向すなわちフィルム
の幅方向に熱シールすることによって、充填物が充填さ
れた包装袋を製造するための、筒状フィルムの横シール
装置および縦型充填包装機に関する。また本発明は、筒
状に成形されたフィルム内に充填物を投入し横シールし
て包装袋を製造する際の、筒状フィルムの横シール方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筒状に成形されたフィルムに液状
またはペースト状の充填物を充填し包装袋を製造する縦
型充填包装機としては、図5に示すような縦型充填包装
機が知られている。
【0003】図5に示す縦型充填包装機は、投入パイプ
102の内側に設けられた投入ノズル101から投入さ
れる充填物145を袋詰めするものである。投入パイプ
102の外周部には、シート状フィルム140’を筒状
に形成するための製袋ガイド103が取り付けられてい
る。製袋ガイド103によって筒状に形成された筒状フ
ィルム140は、製袋ガイド103の下方に設けられた
縦シール装置104によってその合わせ面が熱シールさ
れる。
【0004】投入パイプ102の下方には、筒状フィル
ム140の側端部を挟んで下方に送るための円盤状のフ
ィルム送りローラ105が配置されている。フィルム送
りローラ105の下方には、フィルム送りローラ105
の回転に同期して回転される2つの円柱状ローラからな
る一対のシゴキローラ106が設けられる。各シゴキロ
ーラ106は、筒状フィルム140を挟み込むことによ
って充填物145を分割するためのものであり、互いに
筒状フィルム140の送り方向に垂直な方向に対向移動
可能に設けられている。
【0005】各シゴキローラ106の下方には、筒状フ
ィルム140をその幅方向に熱シールする横シール装置
110が配置されている。横シール装置110は、筒状
フィルム140を間において対向配置されシリンダ(不
図示)によって互いに対向移動可能に設けられたヒータ
ーバー111とヒーター受けバー112とを有する。ヒ
ーターバー111にはヒータ(不図示)が内蔵されてお
り、ヒーターバー111とヒーター受けバー112とで
筒状フィルム140を挟み、加圧することで、加圧され
た部分が熱シールされる。
【0006】横シール装置110の下方には、横シール
装置110により熱シールされた部位(熱シール部)を
冷却し筒状フィルム140の幅方向に切断する冷却切断
装置120が配置されている。冷却切断装置120は、
筒状フィルム140を間において対向配置されシリンダ
(不図示)によって対向移動可能に設けられた一対の冷
却バー121,122を有する。一方の冷却バー121
には、筒状フィルム140を切断するための切断刃12
3が、その冷却バー121に対して進退可能に設けられ
ている。他方の冷却バー122には、前進した切断刃1
23を受け入れる凹部が形成されている。
【0007】以上説明した従来の縦型充填包装機では、
まず、シゴキローラ106を開いた状態で、投入ノズル
101から筒状フィルム140内に充填物145を、シ
ゴキローラ106の位置よりも高い位置まで投入する。
充填物145の投入後、シゴキローラ106を閉じて筒
状フィルム140を押し潰し、これによって充填物14
5を分割する。その後、フィルム送りローラ105およ
びシゴキローラ106を回転させて筒状フィルム140
を下方に送る。これに伴って、筒状フィルム140に
は、充填物145が存在していない空充填部140aが
形成される。
【0008】この空充填部140aが横シール装置11
0の間に達したら、筒状フィルム140の送りを停止さ
せ、ヒーターバー111とヒーター受けバー112とを
閉じて筒状フィルム140を熱シールする。
【0009】筒状フィルム140を熱シールした後、ヒ
ーターバー111とヒーター受けバー112とを開いて
再び筒状フィルム140を下方に送る。筒状フィルム1
40の熱シールされた部位が冷却切断装置120の間に
達したら、冷却バー121,122を閉じて、筒状フィ
ルム140の熱シール部を加圧保持する。これにより熱
シール部が冷却され、その後、切断刃123を前進させ
て筒状フィルム140を幅方向に切断し、冷却バー12
1,122を開く。
【0010】上述した縦型充填包装機では、横シール装
置110と冷却切断装置120との間で、筒状フィルム
140はフリーの状態で下方に送られる。この間では筒
状フィルム140の熱シール部は冷却されておらず完全
には固化されていないため、剥離あるいは溶断し易い状
態となっている。
【0011】そこで、熱シール部が冷却されるまでの間
の熱シール部の剥離や溶断を防止するために、ヒーター
バー111の加圧面には、ヒーターバー111の幅方向
(筒状フィルム140の幅方向)に延びるストライプ状
の凹凸が形成されている。この凹凸は、一般には「横
目」と呼ばれている。一方、ヒーター受けバー112の
加圧面には、シリコーンゴムが貼り付けられており、ヒ
ーターバー111とヒーター受けバー112とで筒状フ
ィルム140を加圧することにより、横目の凸部が筒状
フィルム140に食い込む。つまり、横シール装置11
0で挟まれた筒状フィルム140は、横目の凸部では大
きな力で加圧され、フィルム同士が圧縮するが、それ以
外の部分では実質的には加圧されず、フィルムの厚みが
維持される。その結果、筒状フィルム140自体の強度
も維持しつつ、十分なシール強度が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような横シール装置で筒状フィルムを熱シールするこ
とで、以下に示すような問題点があった。
【0013】ヒーターバーには横目が形成されており、
フィルムは、この横目の凸部で加圧され、それ以外の部
分は実質的に加圧されないことは前述したとおりである
が、このことは、横目の凸部以外の部分ではフィルムは
熱接着されないことを意味する。つまり、このような横
目が設けられた横シール装置でフィルムを熱シールする
と、図6に示すように、横目の凸部が加圧された部分で
ある接着部141aの間に、フィルムが接着されていな
い空隙部141bが形成される。
【0014】横シール装置によるフィルムの熱シール
は、シゴキローラによって形成された空充填部に対して
行われるが、シゴキローラでフィルムを扱いたとして
も、充填物を完全には排除できない場合もある。空充填
部に充填物が残った状態で横シール装置による熱シール
を行うと、残った充填物が空隙部141bの中に閉じこ
められることになる。
【0015】充填物が空隙部の中に閉じこめられること
は、以下に述べるような不具合を生じさせる。まず、フ
ィルムが無色透明であり、充填物が有色のものである
と、熱シール部に充填物が存在しているのが目視で分か
るため、見た目も良くないし、充填物が食品である場合
には不衛生感を与えてしまう。また、熱シール部を切断
するとき、フィルムを空隙部で切断してしまうと、空隙
部に閉じこめられていた充填物が漏出し、周囲を汚して
しまったり、あるいは充填物がフィルムに付着したまま
長期間放置しておくと充填物が腐敗してしまうことも考
えられる。
【0016】そこで本発明は、筒状フィルムをその幅方
向に熱シールして包装袋を製造するに際し、フィルムの
間に充填物を残さずに熱シールを行うことのできる熱シ
ール方法、横シール装置、および縦型充填包装機を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の筒状フィルムの横シール装置は、充填物が投入
された筒状フィルムをその外側から加圧及び加熱して筒
状フィルムの幅方向に熱シールする横シール装置であっ
て、平坦な加圧面で筒状フィルムを加圧し熱シールする
第1の横シール手段と、第1の横シール装置で熱シール
された筒状フィルムの部位をさらに、筒状フィルムの幅
方向に延びるストライプ状の凹凸が形成された加圧面で
加圧し熱シールする第2の横シール手段とを備えたもの
である。
【0018】本発明の縦型充填包装機は、充填物が投入
される筒状フィルムを間において対向配置され、筒状フ
ィルムを挟みつつ回転して筒状フィルムを下方に送るこ
とで筒状フィルムに空充填部を形成する一対のシゴキロ
ーラと、空充填部で筒状フィルムをその幅方向に熱シー
ルする、上述の本発明の横シール装置とを有するもので
あり、または、充填物が投入される筒状フィルムを間に
おいて対向配置され、筒状フィルムを挟みつつ回転して
筒状フィルムを下方に送ることで筒状フィルムに空充填
部を形成する一対のシゴキローラと、空充填部の一部を
筒状フィルムの幅方向全域にわたって加圧し熱シールす
る第1の横シール手段と、筒状フィルムの第1の横シー
ル手段で熱シールされた部分を筒状フィルムの幅方向に
延びるストライプ状に熱シールする第2の横シール手段
と、第2の横シール手段による熱シールが終了した後、
筒状フィルムの第1の横シール手段により熱シールされ
た領域を冷却し、筒状フィルムの幅方向に切断する冷却
切断手段とを有するものである。
【0019】上述した本発明によれば、筒状フィルム
は、はじめに第1の横シール手段により熱シールされ、
この第1の横シール手段で熱シールされた部位が第2の
横シール手段で熱シールされる。第2の横シール手段
は、その筒状フィルムへの加圧面に、筒状フィルムの幅
方向に延びるストライプ状の凹凸が形成されているの
で、充填物を封止するのに十分なシール強度で熱シール
を行える。
【0020】ここで、第2の横シール手段ではフィルム
は部分的に熱シールされるが、第1の横シール手段の加
圧面は平坦であるので、筒状フィルムの熱シールすべき
部位に充填物が残っていたとしても、第1の横シール手
段による筒状フィルムの加圧により、その充填物は第1
の横シール手段により排除され、加圧される部位全域が
熱シールされ密着している。その結果、筒状フィルムの
熱シールされた部位に充填物が残存し、そのことによっ
て包装袋の見栄えが悪くなるといった事故は発生しな
い。また、熱シールされた部位に充填物が残存しないの
で、熱シールされた部分を筒状フィルムの幅方向に切断
したときに、充填物が漏れ出すといった事故も発生しな
い。
【0021】本発明の横シール方法は、充填物が投入さ
れた筒状フィルムを、外側から挟みながら下方に送り、
筒状フィルムに空充填部を形成する工程と、空充填部の
一部を筒状フィルムの幅方向全域にわたって加圧しつつ
熱シールする仮シール工程と、仮シール工程によって熱
シールされた筒状フィルムの部位を更に部分的に加圧し
つつ熱シールする本シール工程とを有する。
【0022】本発明の横シール方法では、まず、充填物
が投入された筒状フィルムに空充填部が形成される。次
いで、この空充填部が仮シールされ、さらに、仮シール
された部位が本シールされる。仮シールでは、シールす
べき部位を全域にわたって加圧するので、空充填部に充
填物が残っていたとしてもその充填物は加圧領域から排
除され、加圧された領域全域でフィルム同士が密着す
る。従って、本シールにおいて、必要なシール強度を出
すために筒状フィルムを部分的に熱シールしても、熱シ
ールされていない部位に充填物が残っていることはなく
なる。また、熱シールされていない部位に充填物が残ら
ないので、筒状フィルムの熱シール後に、この部分を筒
状フィルムの幅方向に切断したとしても、充填物が漏れ
出すことはない。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0024】(第1の実施形態)本実施形態の縦型充填
包装機は、液状またはペースト状の流動性を有する充填
物を、製袋ガイドによって筒状に形成されその合わせ面
が縦シール装置で熱シールされて下方に送られる樹脂製
の筒状フィルムに投入ノズルから投入することによって
充填し、充填物が充填された筒状フィルムをその幅方向
に熱シールすることで、充填物が充填された包装袋を製
造するものである。
【0025】本実施形態による縦型充填包装機の概略構
成を図1に示す。なお、図1にはシゴキローラ6から下
方の構成のみを示しているが、シゴキローラよりも上方
の構成、すなわち、投入ノズル、製袋ガイド、縦シール
装置、およびフィルム送りローラ等は図5に示した従来
の包装機と同様であるので、図示及び詳細な説明省略す
る。また、シゴキローラ6についても図5に示した従来
の包装機に用いられているものと同様であるので、ここ
では詳細な説明は省略し、以下ではこのシゴキローラ6
よりも下方に配置されている各構成について詳細に説明
する。
【0026】シゴキローラ6の下方には、第1の横シー
ル装置10が配置されている。第1の横シール装置10
は、シゴキローラ6により筒状フィルム40に形成され
た空充填部40aを筒状フィルム40の幅方向に熱シー
ルするものであり、筒状フィルム40を間において対向
配置された、電熱ヒータ等の加熱手段が内蔵されたヒー
ターバー11と、ヒーターバー11を受けるヒーター受
けバー12とを有する。これらヒーターバー11及びヒ
ーター受けバー12は、エアシリンダ等の駆動手段(不
図示)により、筒状フィルム40の送り方向と垂直な方
向すなわち水平方向に対向移動され、筒状フィルム40
を加圧する。
【0027】ヒーターバー11の加圧面(ヒーター受け
バー12との対向面)は、平坦な面となっており、筒状
フィルム40がヒーターバー11とヒーター受けバー1
2とで加圧されるとき、筒状フィルム40は、ヒーター
バー11の加圧面のうち、筒状フィルム40と対向する
全領域で加圧される。一方、ヒーター受けバー12の加
圧面(ヒーターバー11との対向面)には、ヒーターバ
ー11のクッションとなり、かつ、ヒーターバー11か
らの熱により半溶融状態となっている筒状フィルム40
が付着しないようにするために、シリコーンゴムからな
るマット13が貼り付けられている。
【0028】第1の横シール装置10の下方には、第1
のシール機構10によって熱シールされた筒状フィルム
40の部分を更に筒状フィルム40の幅方向に熱シール
する第2の横シール装置15が配置されている。第2の
横シール装置10も、第1の横シール装置10と同様
に、筒状フィルム40を間において対向配置された、電
熱ヒータ等の加熱手段が内蔵されたヒーターバー16
と、ヒーターバー16を受けるヒーター受けバー17と
を有する。これらヒーターバー16及びヒーター受けバ
ー17は、エアシリンダ等の駆動手段(不図示)によ
り、筒状フィルム40の送り方向と垂直な方向すなわち
水平方向に対向移動され、筒状フィルム40を加圧す
る。
【0029】ヒーターバー16の加圧面(ヒーター受け
バー17との対向面)には、ヒーターバー16の幅方向
すなわち筒状フィルム40の幅方向に延びるストライプ
状の凹凸16aが形成されている。筒状フィルム40が
ヒーターバー16とヒーター受けバー17とで加圧され
るとき、筒状フィルム40は、凹凸16aの凸の部分で
加圧され、凹の部分では実質的には加圧されない。一
方、ヒーター受けバー17の加圧面(ヒーターバー16
との対向面)には、ヒーターバー16のクッションとな
り、かつ、ヒーターバー16からの熱により半溶融状態
となっている筒状フィルム40が付着しないようにする
ために、シリコーンゴムからなるマット18が貼り付け
られている。
【0030】第2の横シール装置15の下方には、上述
した第1の横シール装置10及び第1の横シール装置1
5により熱シールされた筒状フィルム40の部分を冷却
し筒状フィルム40の幅方向に切断する冷却切断装置2
0が配置されている。冷却切断装置20は、筒状フィル
ム40を間において対向配置されシリンダ(不図示)に
よって対向移動可能に設けられた一対の冷却バー21,
22を有する。一方の冷却バー21には、筒状フィルム
40を切断するための切断刃23が、その冷却バー21
に対して進退可能に設けられている。他方の冷却バー2
2には、前進した切断刃23を受け入れる凹部が形成さ
れている。
【0031】以上説明したシゴキローラ6、第1の横シ
ール装置10、第2の横シール装置15、冷却切断装置
20は、1袋分の送りピッチと等しいピッチPで上下に
配列されている。ここでいうピッチPとは、シゴキロー
ラ6、第1の横シール装置10、第2の横シール装置1
5、冷却切断装置20の、それぞれ筒状フィルム40に
対して作用する領域での、筒状フィルム40の送り方向
についての中心間の距離である。
【0032】次に、本実施形態の縦型充填包装機による
包装袋の製造工程について図2を参照して説明する。こ
こでは、説明を簡単にするために、既に幾つかのサイク
ルが終了した後の段階から説明する。
【0033】図2(a)に示す状態は、シゴキローラ
6、第1の横シール装置10、第2の横シール装置1
5、及び冷却切断装置20は、全て開いた状態すなわち
筒状フィルム40と接していない状態となっている。こ
こで、第1の横シール装置10のヒーターバー11とヒ
ーター受けバー12との間の領域、及び第2の横シール
装置15のヒーターバー16とヒーター受けバー17と
の間の領域では、筒状フィルム40は、それぞれ前の工
程で既に熱シールがなされている。
【0034】図2(a)に示す状態で筒状フィルム40
内に投入パイプ(不図示)により充填物45を投入し、
充填物45の位置がシゴキローラ6の位置よりも高くな
ったら、図2(b)に示すように、シゴキローラ6を閉
じ、筒状フィルム40内の充填物45を分割する。
【0035】この状態のままシゴキローラ6を回転さ
せ、図2(c)に示すように筒状フィルム40を下方に
送る。これにより、筒状フィルム40には空充填部40
aが形成される。空充填部40aが第1の横シール装置
10のヒーターバー11とヒーター受けバー12との間
に達したら、筒状フィルム40の送りを停止し、図2
(d)に示すように、第1の横シール装置10、第2の
横シール装置15、及び冷却切断装置20を閉じ、これ
らにより筒状フィルム40を加圧する。その状態を一定
時間保持し、その後、冷却切断装置20の切断刃23を
駆動し、筒状フィルム40を切断する。
【0036】第1の横シール装置10で筒状フィルム4
0を加圧することにより、筒状フィルム40の空充填部
40aの下部が筒状フィルム40の幅方向に熱シールさ
れる。
【0037】このとき、第1の横シール装置10のヒー
ターバー11は、前述したように加圧面が平坦であるの
で、筒状フィルム40は、ヒーターバー11の加圧面と
対向する全領域が、ヒーターバー11により加圧され
る。このように、筒状フィルム40の、ヒーターバー1
1の加圧面と対向する全領域が、ヒーターバー11によ
り加圧されるので、筒状フィルム40のこの領域内に充
填物45が残っていたとしても、残っている充填物45
はヒーターバー11とヒーター受けバー12とを閉じる
ことで、両者間の領域から排除される。
【0038】従って、筒状フィルム40は、ヒーターバ
ー11とヒーター受けバー12との間の領域に充填物4
5が存在しない状態で、ヒーターバー11により、ヒー
ターバー11と対向する全領域が加熱される。これによ
り、筒状フィルム40は、ヒーターバー11と対向する
全領域で、フィルム同士が熱溶着される。
【0039】第1の横シール装置10による熱シール
は、最終的に得られる包装袋50の上下に形成される熱
シール部である耳部50aの全領域で、フィルム同士を
互いに接着させることを目的とするものであり、フィル
ム同士が剥離しないような十分なシール強度を与える必
要はない。つまり、第1の横シール装置10による熱シ
ールは、後述する第2の横シール装置15による熱シー
ルを本シールとしたとき、本シールに先立つ仮シールと
して位置づけられる。従って、第1の横シール装置10
は、単にフィルム同士が隙間を生じさせずに溶着される
だけの熱量を筒状フィルム40に与えるように、筒状フ
ィルム40に対する加圧力及び加圧時間、並びにヒータ
ーバー11の温度が、筒状フィルムの材質、厚さ、耳部
50aのサイズ等に応じて設定されている。
【0040】前述したように、筒状フィルム40は、ヒ
ーターバー11と対向する全領域で、フィルム同士が熱
溶着される。そのため、筒状フィルム40に熱量を与え
すぎると、ヒーターバー11とヒーター受けバー12と
で挟まれた部分が全体的に半溶融状態となり、後の工程
でヒーターバー11とヒーター受けバー12とを開いた
際に、この半溶融状態の部分が充填物45の重量により
延びて寸法が変化し、最悪の場合には筒状フィルム40
が破断してしまう。このような事態を避けるため、第1
の横シール装置10で熱シールする際に、筒状フィルム
40に熱量を与えすぎないようにすることが重要であ
る。
【0041】一方、第1の横シール装置10の下方で
は、第2の横シール装置15により、筒状フィルム40
の、ヒーターバー16とヒーター受けバー17との間の
部分が幅方向に熱シールされる。この第2の横シール装
置15による熱シールは、加圧面に横目が設けられた従
来の横シール装置による熱シールと同様である。すなわ
ち、ヒーターバー16の加圧面に設けられた凹凸16a
(図1参照)の凸部分が筒状フィルム40に食い込み、
筒状フィルム40を圧縮し、フィルム同士が剥離しない
ような十分なシール強度で、筒状フィルム40をストラ
イプ状に熱シールする。
【0042】ここで、第2の横シール装置15により熱
シールされる部分は、この包装機の前回の動作サイクル
において第1の横シール装置10により熱シールされた
部分である。第1の横シール部10で熱シールされた部
分は、充填物45が存在しておらず、しかも、フィルム
同士が全域にわたって溶着されているので、図6に示し
たような空隙部は形成されていない。
【0043】さらに、第2の横シール装置15の下方で
は、冷却切断機構20による筒状フィルム40の切断が
行われる。より詳しくは、まず、冷却バー21,22で
筒状フィルム40を加圧することにより筒状フィルム4
0を冷却する。この部分は、この包装機の前回の動作サ
イクルにおいて第2の横シール装置15により熱シール
された部分である。冷却バー21,22で筒状フィルム
40を加圧することにより、筒状フィルム40の第2の
熱シール機構15により熱シールされた部分が完全に固
化する。そして、筒状フィルム40の加圧後、切断刃2
3を前進させて筒状フィルム40を切断する。
【0044】前述したように、第2の横シール装置15
で熱シールされた部分は、充填物45が存在していない
ので、切断刃23で筒状フィルム40を切断しても、切
断面から充填物45が露出したり漏出することはない。
【0045】第1の横シール装置10による熱シール、
第2の横シール装置15による熱シール、及び冷却切断
装置20による切断が終了したら、図2(d)に示すよ
うに、第1の横シール装置10、第2の横シール装置1
5、冷却切断装置20を開く。冷却切断装置20を開く
ことにより、筒状フィルム40の保持が解除され、切断
刃23で切断された部位から下方が落下し、上下に耳部
50aを有する包装袋50が得られる。耳部50aでは
フィルム同士が全域にわたって溶着されており内部に充
填物45は残存していないので、見栄えが悪くなること
はないし、充填物45が食品であった場合に不衛生感も
与えることはない。
【0046】また、第1の横シール装置10、第2の横
シール装置15、冷却切断装置20を開くと同時に、シ
ゴキローラ6を開き、第1の横シール装置10で熱シー
ルされた部位の上方に充填物45を落下させる。そし
て、充填物45を筒状フィルム40内に投入し、その位
置がシゴキローラ6の位置よりも高くなり、図2(a)
に示す状態となったら、上述した一連の動作を繰り返
し、包装袋50を連続して生産する。
【0047】上述の一連の工程を、一つの包装袋に着目
して簡単にまとめると、以下のようになる。まず、筒状
フィルム40内に充填物45を投入する。充填物45が
投入されたら、シゴキローラ6によって充填物45を分
割し、シゴキローラ6の回転により筒状フィルム40に
空充填部40aを形成する。次いで、第1の横シール装
置10により、空充填部40aの部位を熱シールし、さ
らに、第1の横シール装置10により熱シールされた部
位と同じ部位を第2の横シール装置15により熱シール
する。第2の横シール装置15による熱シールが終了し
たら、その部分を冷却切断装置20で冷却し、切断刃2
3により切断する。
【0048】以上説明したように、本実施形態では、筒
状フィルム40の横方向の熱シールを、2回に分けて行
っている。すなわち、1回目の熱シールでは、熱シール
する部位でのフィルム間の充填物45を除去し、全域に
わたってフィルム同士を熱溶着させ、2回目の熱シール
でストライプ状に熱溶着して、充填物45を封止するの
に十分なシール強度を持たせる。このようにして熱シー
ルすることで、熱シール部には充填物は存在せず、その
結果、見栄えも良くなり、しかも熱シール部の切断面か
ら充填物が漏出することもなくなる。もちろん、必要な
シール強度は2回目の熱シールにより与えられるので、
従来の熱シールと比較して少なくとも低下することはな
い。
【0049】また、本実施形態では、シゴキローラ6、
第1の横シール装置10、第2の横シール装置15、及
び冷却切断装置20の上下方向でのピッチPを、包装袋
1袋分の送りピッチと等しくしたので、第1の横シール
装置10、第2の横シール装置15、及び冷却切断装置
20は全て同時に開閉動作させることが可能となる。そ
の結果、従来の包装機に対して横シールの工程が1工程
増えたとしても、包装袋の生産効率は低下しない。
【0050】なお、シゴキローラ6、第1の横シール装
置10、第2の横シール装置15、及び冷却切断装置2
0は、必ずしもピッチPで配列する必要はない。この場
合、各機構の動作が順次、個別に行われることになり、
同時に動作させることはできなくなる、が、ピッチPよ
りも小さな間隔で配列することにより、装置全体の高さ
を小さくすることができる。
【0051】特に、第1の横シール装置10の直下に第
2の横シール装置15を配置し、第1の横シール装置1
0で熱シールした後、第2の横シール装置15の位置ま
で筒状フィルム40を降下させ、第2の横シール装置1
5で熱シールを行うと同時に、冷却切断装置20で、前
回熱シールされた部分を冷却し切断する構成とすること
で、第1の横シール装置10で熱シールされた部分が、
第2の横シール装置15へ移動するまでの間に剥離して
しまう危険性を小さくすることができる。
【0052】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態による縦型充填包装機の、横シール装置及び
切断冷却装置の概略構成を示す図である。
【0053】本実施形態は、第1の実施形態における第
1の横シール装置と第2の横シール装置とを横シール装
置70として一つのユニットにまとめ、全域に対する熱
シール後、直ちに、十分なシール強度で熱シールを行え
るようにしたものである。
【0054】本実施形態の横シール装置70について詳
細に説明する。図3において、筒状フィルム40を間に
おいて、2つのシリンダ71,76が互いのロッドを向
き合わせて対向配置されている。各シリンダ71,76
は、それぞれ水平方向に対向移動するスライダ(不図
示)に固定されている。
【0055】一方のシリンダ71のロッドには、第1の
ヒーターバー72が固定されているとともに、後述する
第2のヒーターバー78の受けとなる第2のヒーターバ
ー受けバー73が、持軸71aを中心に矢印D方向に揺
動自在に、第1のヒーターバー72の下方に位置して設
けられる。第1のヒーターバー72は、その内部に電熱
ヒータ等の加熱手段(不図示)を内蔵しており、第1の
ヒーターバー72の先端面は平坦な面となっている。一
方、第2のヒーターバー74の先端面には、シリコーン
ゴムからなるマットが貼り付けられている。第2のヒー
ター受けバー73は、ばね(不図示)により図示反時計
回りに付勢されているが、第2のヒーター受けバー73
の先端面の位置は、後述する第2のヒーターバー78の
位置とほぼ等しい高さ以上には回動しないように規制さ
れている。
【0056】さらに、このシリンダ71のロッドにはカ
ム72aが設けられ、第2のヒーター受けバー73に
は、シリンダ71のロッドを前進させたときにカム73
aの下面と当接するカム受けローラ73aが設けられて
いる。これにより、シリンダ71のロッドが前進してカ
ム受けローラ73aがカム72aに乗り上げると、第2
のヒーター受けバー73は上記ばねの付勢力に抗して時
計回りに回動される構成となっている。
【0057】他方のシリンダ76のロッドには、第2の
ヒーターバー78が固定されているとともに、第1のヒ
ーターバー72を受ける第1のヒーター受けバー77
が、支持軸76aを中心に図示矢印E方向に揺動自在
に、第2のヒーターバー78の下方に位置して設けられ
ている。第2のヒーターバー78は、電熱ヒータ等の加
熱手段(不図示)を内蔵しており、先端面に、筒状フィ
ルム40の幅方向に延びるストライプ状の凹凸79が形
成されている。第1のヒーター受けバー77は、ばね
(不図示)により図示時計回りに付勢されているが、そ
の先端面の位置が、第1のヒーターバー72の位置とほ
ぼ等しい高さ以上には回動しないように規制されてい
る。第1のヒーター受けバー77の先端面には、シリコ
ーンゴムからなるマットが貼り付けられている。
【0058】さらに、このシリンダ76のロッドにはカ
ム78aが設けられ、第1のヒーター受けバー77に
は、シリンダ76のロッドを前進させたときにカム78
aの下面と当接するカム受けローラ77aが設けられて
いる。これにより、シリンダ76のロッドが前進してカ
ム受けローラ77aがカム78aに乗り上げると、第1
のヒーター受けバー77は上記ばねの付勢力に抗して反
時計回りに回動される構成となっている。
【0059】以上が本実施形態の横シール装置70の構
成である。この横シール装置70の下方には、筒状フィ
ルム40の、横シール装置70により熱シールされた部
分を冷却及び切断する冷却切断装置80が配置されてい
る。冷却切断装置80は、第1の実施形態で説明したの
と同様の構成であり、筒状フィルム40を間において対
向移動可能に設けられた一対の冷却バー81,82と、
筒状フィルム40を切断するために一方の冷却バー81
に進退可能に設けられた切断刃83とを有する。
【0060】また、横シール装置70の上方には、図示
はしていないが、第1の実施形態と同様に一対のシゴキ
ローラが配置されている。シゴキローラ、横シール装置
70、及び冷却切断装置80は、1袋分の送りピッチと
等しいピッチPで上下に配列されている。その他の構成
は、第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略
する。なお、ここでいうピッチPも、第1の実施形態に
おけるピッチの定義と同じである。
【0061】次に、本実施形態による充填包装動作につ
いて、図3および図4を参照して説明する。
【0062】まず、シゴキローラ、横シール装置70、
及び冷却切断装置80を開いた状態で筒状フィルム40
内に充填物45を投入しつつ、筒状フィルム40を下方
に送る。そして、筒状フィルム40が所定量だけ送られ
たら、シゴキローラを閉じ、充填物45を分割する。
【0063】この状態でシゴキローラを回転させ筒状フ
ィルム40を下方に送ると、図4(a)に示すように、
筒状フィルム40には充填物45が存在しない空充填部
40aが形成される。
【0064】空充填部40aが横シール装置70の間ま
で送られたら、筒状フィルム40の送りを停止し、スラ
イダの駆動により各シリンダ71,76を接近させてい
く。このとき、シリンダ71のロッドは前進し、シリン
ダ76のロッドは後退されている。従って、第1のヒー
ターバー72が前進している一方、第2のヒーターバー
78が後退しており、第1のヒーターバー72と第1の
ヒーター受けバー77とが対向している。各シリンダ7
1,76を接近させていくと、図4(b)に示すよう
に、第1のヒーターバー72と第1のヒーター受けバー
77とにより空充填部40aの下部が加圧される。第1
のヒーターバー72の先端面(加圧面)は平坦面である
ので、空充填部40aの下部は、第1のヒーターバー7
2と第1のヒーター受けバー77との間の領域全域が熱
シールされる。
【0065】一方、横シール装置70のこの動作と同時
に、冷却切断装置80においては冷却バー81,82を
前進させて、筒状フィルム40の、前回の動作で横シー
ル装置70によって熱シールされた部位を加圧し、冷却
する。
【0066】この熱シールが終了したら、図4(c)に
示すように、第1のヒーターバー72を後退させるとと
同時に、第2のヒーターバー78を前進させる。これに
より、第2のヒーター受けバー73および第1のヒータ
ー受けバー77はそれぞれ反時計回りに回動し、第2の
ヒーター受けバー73は第2のヒーターバー78と対向
する位置に移動される一方、第1のヒーター受けバー7
7は第2のヒーターバー78の下方に退避される。その
結果、今度は第2のヒーターバー78と第2のヒーター
受けバー73とで、第1のヒーターバー72により熱シ
ールされた部位が加圧され、その部位を更にストライプ
状に熱シールする。
【0067】一方、冷却切断装置80においては、切断
刃83を前進させて、熱シールされた部分を切断する。
【0068】第2のヒーターバー78による熱シール及
び切断刃83による切断が終了したら、各シリンダ7
1,76を後退させ、次回の熱シールの準備を行うとと
もに、冷却バー81,82を開き、包装袋を落下させ
る。そして、シゴキローラを開き、次回分の充填物を落
下させる。以上の工程を繰り返し、包装袋を連続的に生
産する。
【0069】以上説明したように、本実施形態でも、筒
状フィルム40の空充填部40aに対し、まず最初に、
加圧する領域の全域にわたってフィルム同士を溶着し、
次いで、同じ部位をストライプ状に熱溶着することで、
筒状フィルム40の熱溶着する部位に充填物45が存在
せず、しかも十分なシール強度で熱シールすることがで
きる。
【0070】さらに本実施形態では、2つのヒーターバ
ー72,78を一つのユニットにまとめ、送りが停止さ
れている筒状フィルム40の同じ箇所を交互に加圧加熱
する構成となっているので、第1の実施形態に比べ、包
装機全体の高さを横シール装置一つ分だけ低くすること
ができる。
【0071】また、本実施形態の横シール装置70は、
筒状フィルム40の送りを停止した状態で、筒状フィル
ム40の同じ箇所を熱シールするので、第1のヒーター
バー72による熱シール位置と、第2のヒーターバー7
8による熱シール位置とがずれることはない。従って、
筒状フィルム40の送り動作等によって生じる2つのヒ
ーターバー72,78による熱シール位置の位置ずれを
考慮する必要もないので、熱シール幅(筒状フィルム4
0の送り方向と平行な方向での長さ)を第1の実施形態
と比べて小さくすることができ、結果的に、筒状フィル
ム40の使用量を少なくすることができる。
【0072】本実施形態においても、シゴキローラ、横
シール装置70、及び冷却切断装置80の上下方向での
ピッチPを、包装袋1袋分の送りピッチと等しくしたの
で、横シール装置70の各シリンダ71,76、及び冷
却切断装置80の各冷却バー81,82の動作を同時に
行うことができ、包装機の効率的な動作が可能となって
いる。高速な包装動作が特に要求されず、横シール装置
70の各シリンダ71,76、及び冷却切断装置80の
各冷却バー81,82を同時に動作させなくてもよい場
合は、横シール装置70の直下に冷却切断装置80を配
置し、装置全体の高さをより低くすることもできる。
【0073】なお、図3に示した例では、各ヒーターバ
ー72,78を、それぞれ別々のシリンダ71,76の
ロッドに固定した例を示したが、例えば、第2のヒータ
ーバー78と第2のヒーター受けバー73との位置を交
換し、2つのヒーターバー72,78を同一のシリンダ
71に設けてもよい。これにより、他方のシリンダ76
にはヒーター受けバーのみを設ければよく、このヒータ
ー受けバーは各ヒーターバー72,78に共通に使用す
ることができるので、他方のシリンダ76側の構成を簡
略化することができる。
【0074】ただし、このように2つのヒーターバー7
2,78を同一のシリンダに設けた場合、いずれか一方
のヒーターバーは回動しながら筒状フィルム40に加圧
されることになるため、筒状フィルム40の挙動によっ
てはシール位置が不安定となることが懸念される。従っ
て、シール位置をより安定させたい場合は、図3に示し
たもののように、各ヒーターバー72,78が、筒状フ
ィルム40に対して直進する構成とすることが望まし
い。
【0075】また、本実施形態の包装機では、横シール
装置70、冷却切断装置80といったように、それぞれ
の機能ごとにユニットを分けた例を示したが、本発明が
適用される包装機は、少なくとも、熱シールする部位の
全域に対して熱シールする第1の機構、第1の機構で熱
シールされた部位を更に部分的に熱シールする第2の機
構、そして、第1の機構及び第2の機構で熱シールされ
た部分を冷却し切断する第3の機構を有していれば、そ
れらをどのユニットにどのように組み合わせるかは任意
である。
【0076】例えば、第1の機構を独立して配置し、そ
の下方に、第2の機構と第3の機構とを一つのユニット
にまとめて配置することもできる。その例としては、シ
ゴキローラの下方に、図1に示した第1の横シール装置
10と同様の機構を配置し、その下方に、図3に示した
横シール装置70に対して第1のヒーターバー72及び
第1のヒーター受けバー77を、一方に切断刃を備えた
一対の冷却バーに置き換え、独立した冷却切断装置を無
くした構成が考えられる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、筒
状フィルムの幅方向への熱シールを、はじめに、シール
すべき領域の全域にわたって熱シールし、次いで、同じ
領域を部分的に熱シールするようにすることで、熱シー
ルされた部位に充填物を残留させることなく、しかも十
分なシール強度で熱シールを行うことができる。その結
果、見栄えが低下したり不衛生感を与えることのない、
良好な包装袋を製造することができる。また、熱シール
された部分に充填物が残存していないので、この熱シー
ル後に、筒状フィルムの熱シールされた部位を筒状フィ
ルムの幅方向に切断したとき、切断部から充填物が漏れ
出すといった不具合も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による縦型充填包装機
の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す縦型充填包装機の動作を説明する図
である。
【図3】本発明の第2の実施形態による縦型充填包装機
の、横シール装置及び切断冷却装置の概略構成を示す図
である。
【図4】図3に示す横シール装置及び切断冷却装置の動
作を説明する図である。
【図5】従来の縦型充填包装機の概略構成を示す図であ
る。
【図6】図2に示す包装機の横シール装置で熱シールさ
れた筒状フィルムの熱シール部の、一部を破断した拡大
斜視図である。
【符号の説明】
6 シゴキローラ 10,15,70 横シール装置 11,16,72,78 ヒーターバー 12,17,73,77 ヒーター受けバー 13,18 マット 16a 凹凸 20,80 冷却切断装置 21,22,81,82 冷却バー 23,83 切断刃 40 筒状フィルム 40a 空充填部 45 充填物 71,76 シリンダ 71a,76a 支持軸 72a,78a カム受 73a,77a カム受けローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填物が投入された筒状フィルムをその
    外側から加圧及び加熱して前記筒状フィルムの幅方向に
    熱シールする横シール装置であって、 平坦な加圧面で前記筒状フィルムを加圧し熱シールする
    第1の横シール手段と、 前記第1の横シール装置で熱シールされた前記筒状フィ
    ルムの部位をさらに、前記筒状フィルムの幅方向に延び
    るストライプ状の凹凸が形成された加圧面で加圧し熱シ
    ールする第2の横シール手段とを備えた、筒状フィルム
    の横シール装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の横シール手段は、先端面が前
    記平坦な加圧面となっている第1のヒーターバーと、前
    記筒状フィルムを間において前記第1のヒーターバーと
    対向配置され、前記第1のヒーターバーとともに前記筒
    状フィルムを挟んで加圧する第1のヒーター受けバーと
    を有し、 前記第2の横シール手段は、先端面が、前記凹凸が形成
    された加圧面となっている第2のヒーターバーと、前記
    筒状フィルムを間において前記第2のヒーターバーと対
    向配置され、前記第2のヒーターバーとともに前記筒状
    フィルムを挟んで加圧する第2のヒーター受けバーとを
    有する、請求項1に記載の筒状フィルムの横シール装
    置。
  3. 【請求項3】 前記筒状フィルムは下方に移動され、前
    記第2の横シール手段は前記第1の横シール手段の下方
    に配置されている、請求項2に記載の筒状フィルムの横
    シール装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のヒーターバーと前記第2のヒ
    ーターバーとは前記筒状フィルムを間において、前記フ
    ィルムに対してそれぞれ独立した駆動手段により進退移
    動可能に対向配置され、 前記第1のヒーターバーを進退移動させる駆動手段に
    は、前記第2のヒーター受けバーが、前記第1のヒータ
    ーバーが前記筒状フィルムに対して後退することで前記
    第2のヒーターバーと対向する位置に移動するように設
    けられ、 前記第2のヒーターバーを進退移動させる駆動手段に
    は、前記第1のヒーター受けバーが、前記第2のヒータ
    ーバーが前記筒所フィルムに対して後退することで前記
    第1のヒーターバーと対向する位置に移動するように設
    けられている、請求項2に記載の筒状フィルムの横シー
    ル装置。
  5. 【請求項5】 充填物が投入される筒状フィルムを間に
    おいて対向配置され、前記筒状フィルムを挟みつつ回転
    して前記筒状フィルムを下方に送ることで前記筒状フィ
    ルムに空充填部を形成する一対のシゴキローラと、 前記空充填部で前記筒状フィルムをその幅方向に熱シー
    ルする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の横シ
    ール装置とを有する縦型充填包装機。
  6. 【請求項6】 前記横シール装置の下方に、前記横シー
    ル装置によって熱シールされた前記筒状フィルムの部分
    を冷却し、前記筒状フィルムの幅方向に切断する冷却切
    断装置を有する、請求項5に記載の縦型充填包装機。
  7. 【請求項7】 充填物が投入される筒状フィルムを間に
    おいて対向配置され、前記筒状フィルムを挟みつつ回転
    して前記筒状フィルムを下方に送ることで前記筒状フィ
    ルムに空充填部を形成する一対のシゴキローラと、 前記空充填部の一部を前記筒状フィルムの幅方向全域に
    わたって加圧し熱シールする第1の横シール手段と、 前記筒状フィルムの前記第1の横シール手段で熱シール
    された部分を前記筒状フィルムの幅方向に延びるストラ
    イプ状に熱シールする第2の横シール手段と、 前記第2の横シール手段による熱シールが終了した後、
    前記筒状フィルムの前記第1の横シール手段により熱シ
    ールされた領域を冷却し、前記筒状フィルムの幅方向に
    切断する冷却切断手段とを有する、縦型充填包装機。
  8. 【請求項8】 充填物が投入された筒状フィルムを、外
    側から挟みながら下方に送り、前記筒状フィルムに空充
    填部を形成する工程と、 前記空充填部の一部を前記筒状フィルムの幅方向全域に
    わたって加圧しつつ熱シールする仮シール工程と、 前記仮シール工程によって熱シールされた前記筒状フィ
    ルムの部位を更に部分的に加圧しつつ熱シールする本シ
    ール工程とを有する、筒状フィルムの横シール方法。
  9. 【請求項9】 前記仮シール工程は、前記筒状フィルム
    の加圧により、前記筒状フィルムの加圧されている領域
    に残っている充填物を排除することと、熱シールされる
    フィルム同士が互いに隙間を生じさせずに溶着されるだ
    けの熱量を前記筒状フィルムに与えることとを含む、請
    求項8に記載の筒状フィルムの横シール方法。
  10. 【請求項10】 前記本シール工程は、前記仮シール工
    程で熱シールされた部位を、前記筒状フィルムの幅方向
    に沿ってストライプ状に熱シールすることを含む、請求
    項8または9に記載の筒状フィルムの横シール方法。
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