JP2001322095A - シート状物のカット方法およびその装置 - Google Patents

シート状物のカット方法およびその装置

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JP2001322095A
JP2001322095A JP2000143220A JP2000143220A JP2001322095A JP 2001322095 A JP2001322095 A JP 2001322095A JP 2000143220 A JP2000143220 A JP 2000143220A JP 2000143220 A JP2000143220 A JP 2000143220A JP 2001322095 A JP2001322095 A JP 2001322095A
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sheet
punch
die
cutting
cut
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Shigeru Noguchi
茂 野口
Hiroshi Akitoshi
洋 穐利
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸びが生じるフィルム素材などであっても簡
単にカットができ、ポンチやダイの寿命も長いシート状
物のカット方法およびその装置を提供すること。 【解決手段】 送り方向に切断された複数列の帯状素材
12を所定長さごとに後端縁13を送り直角方向にシェ
アカットして各シート状物16の大きさのシート状片1
4,14にした後、各シート状片14の少なくとも二隅
のコーナー部15を、変形させて隣り合うシート状片1
4の二隅との間に隙間17をあけ、この隙間17が形成
されたコーナー部15をポンチとダイとで打ち抜くよう
にする。これにより、シート状物16の長い片13の切
断をシェアカットとし、四隅だけをポンチとダイで打ち
抜くことで、打ち抜き長さを短くでき伸びが生じるフィ
ルム状素材10でもコーナー部15のカットが簡単にで
き、ポンチとダイとを押し当てること無く打ち抜くこと
で、ポンチ等の寿命を大巾に長くできるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート状物のカ
ット方法およびその装置に関し、つめ替え用の洗剤など
を入れる容器を連続するフィルムから製袋する場合のよ
うに、伸びが生じるフィルムなどの素材であってもコー
ナー部をカットでき、しかもポンチの寿命を長くできる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】レトルト食品の容器やつめ替え用の洗剤
の容器として、フィルム状の素材を用いた袋状のシート
状物が使用されている。
【0003】このようなシート状物の一つであるレトル
ト食品用のレトルトパウチの製袋は、図9に示すよう
に、連続する2枚重されたフィルムのシート状素材1
を、縦ヒータ部にて、送り方向に沿う縦方向にヒートシ
ールするとともに、横ヒータ部にて、送り方向と直交す
る横方向にヒートシールした後、縦ヒートシール部をカ
ッタによって切断して帯状素材2,2としての複数のフ
ィルム帯に分割する。
【0004】次いで、複数のフィルム帯2,2を、送り
方向先端縁から所定長さ毎に横ヒートシール部にて、送
り直角方向の後端縁3およびコーナー部4,4と、送り
方向先端側のコーナー部5,5とをパンチとダイで打ち
抜いて四隅のコーナー部4,5がカットされた略四角形
状の袋(レトルトパウチ)6,6が完成する。
【0005】このようなレトルトパウチ6では、通常、
シート状素材としてアルミニウムとPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)とPP(ポリプロピレン)との3層
構造のフィルムが用いられており、コーナー部4,5等
の打ち抜きの際、フィムル帯2が伸びることもなく、簡
単に打ち抜くことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、つめ替え用
の洗剤の容器となるシート状袋の場合には、フィルム素
材1としてPE(ポリエチレン)とNY(ナイロン)と
の2層構造のフィムルが用いられており、コーナー部
4,5等を打ち抜く場合にフィムル帯2に伸びが生じる
ため品質価値を損なうことなく簡単にパンチとダイとで
打ち抜くことができない。
【0007】そこで、このような伸びが生じるフィルム
帯2を打ち抜くため、ダイの材質をパンチに比べて軟質
材にしておき、パンチをダイに押し当てて打ち抜くよう
にするが、パンチとダイとが押し当てられるため、短時
間で切れ味が悪くなり、ダイを頻繁に交換しなければな
らず、寿命が短いという問題があり、特にフィルム帯2
の送り直角方向の後端縁3を打ち抜くパンチとダイ部分
は、打ち抜き長さが長いこともあり一層問題が顕著に現
れる。
【0008】この発明はかかる従来技術の有する課題を
解決するためになされたもので、伸びが生じるフィルム
素材などであっても簡単にカットができ、ポンチやダイ
の寿命も長いシート状物のカット方法およびその装置を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】これまでのポンチとダイ
による打ち抜きでは、伸びが生じるフィルム素材では、
ポンチとダイとの間にクリアランスがあると、打ち抜く
ことができないと考えられていたが、本願発明者らが鋭
意研究したところ、伸びが生じるフィルム素材であって
も打ち抜き長さを短くすることで、クリアランスを持っ
たポンチとダイとで打ち抜くことができることを見出だ
し、この発明を完成したものである。
【0010】ここで、クリアランスとは、ポンチとダイ
との隙間をいい、クリアランスを有するとは、ポンチと
ダイとが接する状態であるクリアランスが0の場合を含
むものである。
【0011】すなわち、上記従来技術が有する課題を解
決するため、この発明の請求項1記載のシート状物のカ
ット方法は、所定方向に送られる連続するシート状素材
を、このシート状素材の幅方向複数箇所にて当該シート
状素材の送り方向に切断して複数列の帯状素材に分割
し、この複数列の帯状素材を送り方向先端縁から所定長
さごとに順次当該帯状素材の送り直角方向にシェアカッ
トしてシート状片にした後、少なくとも各シート状片の
二隅を、隣り合う各シート状片の二隅との間に隙間を形
成するよう変形させてコーナー部をポンチとダイとで打
ち抜くようにしたことを特徴とするものである。
【0012】このシート状物のカット方法によれば、送
り方向に切断された複数列の帯状素材を所定長さごとに
送り直角方向にシェアカットして各シート状物の大きさ
のシート状片にした後、各シート状片の四隅の、少なく
とも二隅部分を変形させて隣り合うシート状片の二隅と
の間に隙間をあけ、この隙間が形成されたコーナー部を
ポンチとダイとで打ち抜くようにしており、シート状物
の長い片の切断をシェアカットで切断し、四隅だけをポ
ンチとダイで打ち抜くことになり、伸びが生じるフィル
ム状素材でもコーナー部のカットが簡単にでき、かつポ
ンチとダイとを押し当てないようにすることでポンチ等
の寿命を大巾に長くできるようになる。
【0013】そして、少なくとも二隅部分を変形させて
隣り合うシート状片の二隅との間に隙間をあけるよう
に、例えば2つのシート状片の場合には、隣り合う二隅
だけに隙間をあけるように変形させ、3つ以上のシート
状片の場合には、両側のシート状片は隣り合う二隅に隙
間をあけるとともに、中央のシート状片は四隅に隙間を
あけるように変形させることで、所定のコーナー部の形
状にカットすることができるようになる。
【0014】また、この発明の請求項2記載のシート状
物のカット方法は、所定方向に送られる連続するシート
状素材を、このシート状素材の幅方向複数箇所にて当該
シート状素材の送り方向に切断して複数列の帯状素材に
分割し、この複数列の帯状素材を送り方向先端縁から所
定長さごとに順次当該帯状素材の送り直角方向にシェア
カットすると同時に、この帯状素材の先端縁側のコーナ
ー部および側縁側加工部を、隣り合う各帯状素材との間
に隙間を形成するよう変形させてポンチとダイとで打ち
抜いてシート状片にした後、これらシート状片の前記シ
ェアカットされた後端縁側のコーナー部を、隣り合う各
シート状片の間に隙間を形成するよう変形させてポンチ
とダイとで打ち抜くようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0015】このシート状物のカット方法によれば、コ
ーナー部に加えて注ぎ口等の側縁側の加工部に加工を必
要とする場合には、送り方向に切断された複数列の帯状
素材を送り方向先端縁から所定長さごとに順次、送り直
角方向にシェアカットすると同時に、この帯状素材の先
端縁側のコーナー部および側縁側加工部を、隣り合う各
帯状素材との間に隙間を形成するよう変形させてポンチ
とダイとで打ち抜いてシート状片にした後、これらシー
ト状片の前記シェアカットされた後端縁側のコーナー部
を、隣り合う各シート状片の間に隙間を形成するよう変
形させてポンチとダイとで打ち抜くようにしており、先
端縁側の打ち抜きと後端縁側の打ち抜きを2つの工程に
分け、シート状物の長い辺の切断をシェアカットとする
と同時に、先端縁側のコーナー部および注ぎ口等の側縁
側加工部をポンチとダイで打ち抜き、こののち後端縁側
のコーナー部をポンチとダイとで打ち抜くようにするこ
とで、伸びが生じるフィルム状素材でも打ち抜き長さの
短い加工を組み合わせてコーナー部および注ぎ口等の側
縁側加工部のカットが簡単にでき、ポンチとダイとを押
し当てること無くポンチ等の寿命を大巾に長くできるよ
うになる。
【0016】さらに、この発明の請求項3記載のシート
状物のカット方法は、請求項1または2記載の構成に加
え、前記ポンチとダイとをクリアランスを有するポンチ
とダイとで構成したことを特徴とするものである。
【0017】このシート状物のカット方法によれば、コ
ーナー部や注ぎ口等の側縁側加工部を打ち抜くポンチと
ダイとの間にクリアランスを設けるようにしており、ポ
ンチとダイとを押し当てることがないので、ポンチ等の
寿命を大巾に長くできるようになる。
【0018】また、この発明の請求項4記載のシート状
物のカット方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の構
成に加え、前記隣り合う各帯状素材との間に形成する隙
間および前記隣り合う各シート状片の間に形成する隙間
を、これら各帯状素材と各シート状片とをそれぞれの平
面と交差する傾斜面で挾んで変形させて形成するように
したことを特徴とするものである。
【0019】このシート状物のカット方法によれば、隣
り合う各帯状素材との間に形成する隙間および前記隣り
合う各シート状片の間に形成する隙間を、これら各帯状
素材と各シート状片とをそれぞれの平面と交差する傾斜
面で挾んで変形させて形成するようにしており、隣り合
う素材間に簡単に打ち抜きに必要な隙間を形成でき、し
かも素材の一部を挾むだけで良く大部分を平面のままに
でき、素材の次工程での取扱処理が容易にできるように
なる。
【0020】さらに、この発明の請求項5記載のシート
状物のカット方法は、請求項1〜4のいずれかに記載の
構成に加え、前記コーナー部の打ち抜きと同時に、シー
ト状物を開口するための切り始め用のノッチを形成する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0021】このシート状物のカット方法によれば、コ
ーナー部の打ち抜きと同時に、シート状物を開口するた
めの切り始め用のノッチを形成するようにしており、加
工精度の影響を受けること無くノッチを形成でき、特に
フィルム状の袋とする場合のヒートシールの幅を狭くし
ても密閉性を確保してノッチが形成できるようになる。
【0022】また、この発明の請求項6記載のシート状
物のカット装置は、幅方向複数箇所にて切断された連続
する帯状素材の送り方向先端縁から所定長さ位置に配置
され当該帯状素材を送り直角方向にシェアカットしてシ
ート状片とするシェアカッタと、シェアカットされた前
記シート状片の四隅のコーナー部を打ち抜くダイおよび
ポンチと、このダイに設けられ隣り合う各シート状片の
少なくとも二隅との間に隙間を形成するよう変形させる
傾斜面とからなることを特徴とするものである。
【0023】このシート状物のカット装置によれば、シ
ェアカッタで送り直角方向にシェアカットしてシート状
片にし、四隅のコーナー部をダイに設けた傾斜面で隣り
合う各シート状片の少なくとも二隅との間に隙間を形成
するよう変形させてポンチで打ち抜くようにしており、
伸びが生じるフィルム状素材でも打ち抜き長さを短くし
てコーナー部のカットが簡単にでき、ポンチとダイを押
し当てるようにすること無くポンチ等の寿命を大巾に長
くできるようになる。
【0024】さらに、この発明の請求項7記載のシート
状物のカット装置は、幅方向複数箇所にて切断された連
続する帯状素材の送り方向先端縁から所定長さ位置に配
置され当該帯状素材を送り直角方向にシェアカットする
シェアカッタと、前記帯状素材の先端縁側のコーナー部
および側縁側の加工部を打ち抜く先端側のダイおよびポ
ンチと、シェアカットされた前記帯状素材の後端縁側の
コーナー部を打ち抜く後端側のダイおよびポンチと、こ
れら各帯状素材を上下から傾斜面で挾んで変形させて隣
り合う当該各帯状素材との間に隙間を形成する隙間形成
用押え機構とからなることを特徴とするものである。
【0025】このシート状物のカット装置によれば、シ
ェアカッタで送り直角方向にシェアカットし、先端側の
ダイおよびポンチで先端縁側のコーナー部および側縁側
の加工部を打ち抜き、後端側のダイおよびポンチで後端
縁側のコーナー部を打ち抜き、隙間形成用押え機構で素
材を上下から傾斜面で挾んで変形させることで隣り合う
素材との間に隙間を形成するようにしており、伸びが生
じるフィルム状素材でも打ち抜き長さの短い加工を組み
合わせてコーナー部および側縁側加工部のカットが簡単
にでき、ポンチとダイとが押し当ることがなくポンチ等
の寿命を大巾に長くできるようになる。
【0026】また、この発明の請求項8記載のシート状
物のカット装置は、帯状素材の周囲に切り始め用のノッ
チを形成するダイおよびポンチを備えたことを特徴とす
るものである。
【0027】このシート状物のカット装置によれば、帯
状素材の周囲に切り始め用のノッチを形成するダイおよ
びポンチを備えており、例えば注ぎ口等に対応させてノ
ッチをポンチとダイで形成することで、フィルム状の袋
などを開口するための切り始め用のノッチを簡単に形成
でき、しかもヒートシールの幅の精度の影響を受けずに
形成できるようになる。
【0028】さらに、この発明の請求項9記載のシート
状物のカット装置は、前記請求項6または7記載のダイ
およびポンチに、前記請求項8記載の切り始め用のノッ
チを形成するダイおよびポンチを一体に設けたことを特
徴とするものである。
【0029】このシート状物のカット装置によれば、請
求項6または7記載の前記ダイおよびポンチに、請求項
8記載の開口するための切り始め用のノッチを形成する
ダイおよびポンチを一体に設けるようにしており、例え
ば注ぎ口等に対応させてノッチをポンチとダイで形成す
ることで、フィルム状の袋などを開口するための切り始
め用のノッチを簡単に形成でき、しかもヒートシールの
幅の精度の影響を受けずに形成できるようになる。
【0030】また、この発明の請求項10記載のシート
状物のカット装置は、請求項6〜9のいずれかに記載の
構成に加え、前記先端側のダイおよび前記後端側のダイ
に、それぞれのポンチの周囲を覆って打抜き片の飛散を
防止する飛散防止部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0031】このシート状物のカット装置によれば、コ
ーナー部用のダイや先端側のダイおよび後端側のダイ
に、それぞれのポンチの周囲を覆って打抜き片の飛散を
防止する飛散防止部を設けるようにしており、この飛散
防止部をダイ自体で構成してパンチを覆うようにした
り、ダイとは別に設けて構成するようにしてコーナー部
などの小さな打抜き片であっても飛散しないようにして
いる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの発
明のシート状物のカット方法を矩形の袋のシート状物の
四隅のコーナー部をカットする場合に適用した一実施の
形態にかかり、同時に2つずつのシート状物のカットを
行う場合の工程図である。
【0033】このシート状物のカット方法では、次のよ
うにしてシート状物の成形と同時にカットが行われる。
【0034】まず、既に説明したように、連続する2枚
重されたフィルムのシート状素材10を、縦ヒータ部に
て、送り方向に沿う両側の縦方向にヒートシールすると
ともに、横ヒータ部にて、送り方向と直交する横方向に
ヒートシールした後、シート状物10の幅方向中央部の
袋の開口とするため縦ヒートシールをしてない部分を送
り方向に沿う縦方向にカッタによって切断線11に沿っ
て切断して帯状素材12,12としての2条のフィルム
帯に分割する。
【0035】次いで、この2条のフィルム帯12,12
を、送り方向先端縁から袋の大きさに応じた所定長さ毎
に横ヒートシール部にて、送り直角方向の後端縁13を
シェアカッタによってシェアカットして2つのシート状
片14,14とする。
【0036】この送り直角方向のフィルム帯12のシェ
アカットは、例えば図2に概略構成を示すように、シェ
アカッター20の上下のカッタ21,22を交差するよ
うに配置し、接触点を順次切断方向に移動しながら押し
切るようにする。
【0037】このようなシェアカッター20では、送り
直角方向に配置した下のカッター22に対して上のカッ
ター21を、その一端21aが下のカッター22と接す
る位置となるようにし、他端21bが下のカッター22
上に上から見て重なる位置となるように交差して配置
し、この上のカッター21の他端21bをばね23で押
えるようにしたものが用いられる。
【0038】このようなシェアカッター20を用いて上
下のカッター21,22を接触させながら接触点を切断
方向に移動して押し切ることで、伸びが生じるようなフ
ィルム帯12であっても精度良く、簡単に切断すること
ができる。
【0039】こうして2つの矩形のシート状片14,1
4に切断した後、1ピッチ分だけ送られ、それぞれのシ
ート状片14,14の四隅がポンチとダイとによってコ
ーナー部15が打ち抜かれてカットされ、シート状物1
6,16としての洗剤などのつめ替え用の容器(袋)が
完成する。
【0040】このカットは、ポンチとダイによる打ち抜
き加工によって行われるが、これまでは、シート状素材
10としてがPE(ポリエチレン)とNY(ナイロン)
との2層構造のフィムルを用いた場合には、フィムル帯
12に伸びが生じることから、ポンチとダイとを押し当
てながら打ち抜くことが行われていたが、ここでは、打
ち抜き長さを短くすることで、クリアランスを有するポ
ンチとダイとで打ち抜きが行われる。ここで、クリアラ
ンスを有するとは、ポンチとダイとの間に隙間を有する
ことをいうが、ポンチとダイとが接する状態(クリアラ
ンスが0の状態)を含むものである。
【0041】したがって、このポンチとダイのクリアラ
ンスは、0乃至それ以上であれば良いが、例えば打ち抜
き対象となるフィルム帯12の厚さを0.34mmとし
た場合には、3〜5μm程度のクリアランスが与えられ
る。
【0042】このクリアランスを与えることによってポ
ンチとダイが押し当ることがなく、短時間に切れ味が悪
くなることがなく、寿命を大巾に長くすることができ
る。
【0043】また、ポンチとダイによる打ち抜きがコー
ナー部15だけであり、打ち抜き長さが短いことからク
リアランスを有するポンチとダイがコンパクトにでき、
その製作や調整が容易である。
【0044】さらに、このカットでは、カッタによる縦
方向の切断線11を挾む2つのシート状片14,14の
コーナー部15をポンチで打ち抜く場合にずれが生じて
所定の円弧状にカットできなくなることを防止するた
め、隣り合う2つのシート状片14,14の少なくとも
コーナー部15,15の間に隙間17を形成する必要が
ある。
【0045】そこで、例えば図2および一部を拡大した
図3に示すように、シート状片14のコーナー部15部
分の間に隙間17を形成するよう、ダイ30のコーナー
部15に対応する部分が傾斜面31で構成してあり、シ
ート状片14を下向きの傾斜面31に沿って曲げること
で、水平に保持する場合に比べて角部分が内側に位置す
るようになり、隣り合うコーナー部15,15の間に隙
間17が形成され、ポンチ40と切断線11との間にず
れがあっても所定の形状に打ち抜くことができる。
【0046】また、コーナー部15だけに隙間17を形
成するようにダイ30の傾斜面31に沿う変形を加える
ことから、シート状片14の他の部分は平坦のままであ
り、シート状片14全体を円弧状に変形させて隙間17
を形成する場合に比べ、シート状片14に癖がついて円
弧状のまま次の工程に送られることもなく、次工程での
処理取扱が容易となる。
【0047】次に、この発明のシート状物のカット方法
の他の一実施の形態について説明する。
【0048】このシート状物のカット方法では、例えば
図4(a)〜(d)に示すように、四隅のコーナー部1
5のカットに加え、注ぎ口等の側縁側加工部18をシー
ト状物の側縁側に加工する場合に適用して好適なもので
あり、次のようにしてシート状物(袋)の成形および加
工と同時に、カットが行われる。
【0049】このシート状物のカット方法では、図5に
その工程を示すように、まず、既に説明したように、連
続する2枚重されたフィルムのシート状素材10を、縦
ヒータ部にて、送り方向に沿う両側の縦方向にヒートシ
ールするとともに、横ヒータ部にて、送り方向と直交す
る横方向にヒートシールした後、シート状物10の幅方
向中央部を袋の開口とするため縦ヒートシールをしてな
い部分を送り方向に沿う縦方向にカッタによる切断線1
1よって切断して帯状素材12,12としての2条のフ
ィルム帯に分割する。
【0050】次いで、この2条のフィルム帯12,12
を1ピッチ分だけ送った後、送り方向先端縁から袋の大
きさに応じた所定長さ毎に横ヒートシール部にて、送り
直角方向の後端縁13をシェアカッタ20によって、図
1(b)で説明したように、シェアカットして2つのシ
ート状片14,14とする。
【0051】これと同時に、帯状素材12,12の先端
縁19側のコーナー部15,15および注ぎ口となる側
縁側加工部18を、クリアランスを有するポンチとダイ
とで打ち抜く。
【0052】このような帯状素材12,12の先端縁1
9側のコーナー部15,15のカットには、例えば既に
説明したクリアランスを有するポンチ40とこれに対応
するダイ30を用いるが、この打ち抜き加工では、隣り
合う帯状素材12,12のコーナー部15,15の間だ
けに隙間17を形成するだけでは足りず、注ぎ口等の側
縁側加工部18,18の間にも隙間17を形成する必要
があることから、ダイ30としては傾斜面31のないも
のを用い、別な方法で隙間17を形成する。
【0053】このため、例えば図6に示すように、隣り
合う各帯状素材12,12との間に隙間17を形成する
よう変形させる隙間形成用押え機構50が設けられる。
【0054】この隙間形成用押え機構50では、それぞ
れの帯状素材12,12を、帯状素材12の平面(水平
面)と交差する傾斜面51a,52aを有する上下の押
え部材51,52を備えており、この押え部材51,5
2で上下に挾むことで、傾斜面51a,52aによって
帯状素材12を引き込む分だけ隣り合う帯状素材12,
12の間に隙間17を形成する。
【0055】このように隙間形成用押え機構50で隣り
合う帯状素材12,12の間に隙間17を形成した後、
コーナー部15および注ぎ口等の側縁側加工部18の打
ち抜き加工がクリアランスを有するポンチとダイで行わ
れるが、側縁側加工部18の打ち抜き加工には、例えば
図7に示すように、隣り合う帯状素材12,12の側縁
側加工部18に対応した2つの形状を一体に組み合わせ
たポンチ60が用いられるとともに、これに対応する形
状のダイ70が設置され、これらポンチ60とダイ70
との間にクリアランスが設けてある。
【0056】このポンチ60とダイ70との間のクリア
ランスも、コーナー部用のポンチとダイと同様に、クリ
アランスが0乃至それ以上であれば良く、例えば打ち抜
き対象となるフィルム帯12の厚さを0.34mmとし
た場合には、3〜5μm程度のクリアランスを与えるこ
とが好ましい。
【0057】こうして帯状素材12,12の後端縁13
を送り直角方向にシェアカットすると同時に、この帯状
素材12,12の先端縁19側のコーナー部15および
側縁側加工部18を、隙間形成用押え機構50で隣り合
う各帯状素材12,12との間に隙間17を形成するよ
う変形させ、クリアランスを有するポンチ60とダイ7
0とで打ち抜いてシート状片14,14にした後、これ
らシート状片14,14のシェアカットされた後端縁1
3側のコーナー部15を、隣り合う各シート状片14,
14の間に隙間形成用押え機構50で隙間17を形成し
てクリアランスを有するポンチ40と傾斜面のないダイ
30とで打ち抜く。
【0058】これにより、それぞれのシート状片14,
14の四隅がポンチ40とダイト30とによってコーナ
ー部15が打ち抜かれてカットされるとともに、ポンチ
60とダイ70とによって注ぎ口等の側縁側加工部18
が打ち抜かれて、シート状物16,16としての洗剤な
どのつめ替え用の容器(袋)が完成する。
【0059】このようなポンチ40,60とダイ30,
70との間にクリアランスを与えることによってポンチ
とダイとが押し当ることがなく、短時間に切れ味が悪く
なることがなく、寿命を大巾に長くすることができるな
ど既に説明した実施の形態と同一の効果を奏する。
【0060】次に、このような袋状容器のシート状物を
作る場合に、注ぎ口部分や容器側縁側部分等に開口する
ための切り始め用のノッチを予め形成しておく場合があ
る。
【0061】この切り始め用のノッチは、従来、図8
(b)に示すように、連続する2枚重されたフィルムの
シート状素材10を、縦ヒータ部にて、送り方向に沿う
両側の縦方向にヒートシールするとともに、横ヒータ部
にて、送り方向と直交する横方向にヒートシールした
後、カッタによる縦方向の切断前に横シール部80にノ
ッチ81を形成し、この後、カッタによる切断など袋状
容器にするための各工程が行われていた。
【0062】このような切断前のシート状素材10の横
シール部80に予めノッチ81を形成する場合には、加
工工程上ノッチ81の長さのバラツキaや横シール部8
0のシール幅のバラツキbを考慮して横シール部80の
シール幅Bを決め、完全なシール状態を確保できるよう
にする必要があり、例えばノッチ81の長さのバラツキ
aを±1.0mm、シール幅のバラツキbを±2.0m
mとし、完全なシールに必要なシール幅cを最低1.0
mmとすると、長さ2mmのノッチ81を形成する場合
には、横シール部80の幅Bとして最低6.0mmが必
要となる。
【0063】ところが、シール部の幅Bを最低6.0m
mとすると、図4(a)に示した袋状容器の注ぎ口18
のように、ボトルの口に差し込んでつめ替えできるよう
にしようとすると、両側にシール部80が必要となり、
差し込むことができる大きさにすることができない。
【0064】そこで、このシート状物の加工では、側縁
側加工部18の加工と同時にノッチ81の加工を行うよ
うにしており、ポンチ60にノッチ形成部61が一体に
設けられるとともに、ダイ70にも対応するノッチ形成
部71が設けてある。
【0065】そして、このポンチ60およびダイ70を
用いて、図8(a)に示すように、注ぎ口の側縁側加工
部18の打ち抜き加工と同時にノッチ81を形成する。
【0066】このように注ぎ口の側縁側加工部18の打
ち抜き加工と同時にノッチ81を形成することで、従来
のノッチの長さのバラツキaを考慮する必要がなく、シ
ール幅のバラツキbのみを考慮するれば良く、ノッチ8
1の長さを1.0mmとする場合には、完全なシール状
態に必要なシール幅cを1.0mmとすれば、シール部
の幅Bを4.0mmにすることができ、ボトルの口に差
し込むことができる注ぎ口18を形成することが可能と
なる。
【0067】なお、このノッチ形成部は、側縁側加工部
用のポンチとダイに設ける場合に限らず、注ぎ口のない
場合などには、コーナー部のポンチとダイに設けるよう
にしても良く、さらに、従来のカッタによる切断に替
え、独立したポンチとダイとを設けるようにしても良
い。
【0068】次に、このようなカットを行うと、シート
状片14のコーナー部15に対応する小さなスクラップ
が発生し、飛散する恐れがあることから、このカット装
置では、図2および図3に示すように、打ち抜き後のポ
ンチ40の周囲を飛散防止部90で覆って打抜き片(ス
クラップ)の飛散を防止するようにしてある。
【0069】この飛散防止部90は、コーナー部15を
打ち抜くダイ30部分には、飛散防止部材91が別に設
けられ、ダイ30にポンチ40との間にわずかな隙間を
あけて囲むように取り付け、この飛散防止部材91の側
壁部に連結した真空吸引ダクト92を介して打抜き片を
真空吸引して外部に排出できるようにしてある。
【0070】また、注ぎ口18を打ち抜く側縁側加工部
のダイ70部分には、図7に示すように、ダイ70自体
がポンチ60を囲むように配置してあるので、ダイ70
自体を飛散防止部90と兼用するようにし、ダイ70の
底部分に、図示しない真空吸引ダクトを連結して打抜き
片を外部に排出するようにしてある。
【0071】このようなポンチ40,60の周囲を囲う
ようにダイ30,70に飛散防止部材91を設けること
で、打抜き片が飛散すること無く真空吸引され、外部に
排出することができる。
【0072】次に、このようなシート状物のカットに用
いるカット装置は、既に説明したシェアカッター20
と、コーナー部15を打ち抜くポンチ40およびダイ3
0と、注ぎ口などの加工を必要とする場合に用いる側縁
側加工用のポンチ60およびダイ70と、打ち抜き加工
の際に隣り合うシート状片14,14の間に隙間17を
形成するように変形させる隙間形成用押え機構50ある
いはダイ30に形成する傾斜面31とで構成される。
【0073】そして、シェアカッタ20やポンチ40,
60の駆動は、これまでに使われている機械式のプレス
機構や油圧式などのプレス機構によって行われる。
【0074】また、このようなカット装置によるカット
の工程は、既に説明したカット方法の工程にしたがって
行われるものであり、重複する説明は省略する。
【0075】このようなカット装置によれば、シート状
素材10が伸びを生じるものであっても簡単にカットす
ることができるとともに、シート状素材の長辺のカット
をシェアカッタで行うことでポンチとダイでは、四隅の
コーナー部15と必要な注ぎ口などの側縁側加工部だけ
を打抜き加工すれば良く、打ち抜き長さを短くでき、し
かもこれらポンチとダイとの間にクリアランスを設ける
ようにしたので、直接押し当ることがなく、切れ味を確
保できると同時に寿命を大幅に長くすることができる。
【0076】さらに、切り始め用ノッチの形成を、従来
のカッタによる切断に替え、独立したポンチとダイとを
設けて行うようにしても良く、カッタに比べ高精度に形
成することができる。
【0077】また、ポンチの周囲を囲んで飛散防止部9
0を設けたので、打抜き片を飛散防止部90内に閉じこ
めることができ、真空吸引するようにすれば、簡単に外
部に排出することができる。
【0078】なお、上記実施の形態では、シート状素材
から2列ずつシート状物である洗剤などのつめ替え用容
器を製袋してカットする場合について説明したが、さら
に多数列にしても良く、また、素材も伸びが生じるもの
に限らずレトルトパウチのような伸びの生じない素材の
場合にも同様に適用することもできる。
【0079】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したように、この発明の請求項1記載のシート状物の
カット方法によれば、送り方向に切断された複数列の帯
状素材を所定長さごとに送り直角方向にシェアカットし
て各シート状物の大きさのシート状片にした後、各シー
ト状片の四隅の、少なくとも二隅部分を変形させて隣り
合うシート状片の二隅との間に隙間をあけ、この隙間が
形成されたコーナー部をポンチとダイとで打ち抜くよう
にしたので、シート状物の長い片の切断をシェアカット
とし、四隅だけをポンチとダイで打ち抜くことで、伸び
が生じるフィルム状素材でも打ち抜き長さを短くしてコ
ーナー部のカットが簡単にでき、ポンチとダイを押し当
てることを無くすことでポンチ等の寿命を大巾に長くす
ることができる。
【0080】また、この発明の請求項2記載のシート状
物のカット方法によれば、コーナー部に加えて側縁側の
加工部に加工を必要とする場合には、送り方向に切断さ
れた複数列の帯状素材を送り方向先端縁から所定長さご
とに順次、送り直角方向にシェアカットすると同時に、
この帯状素材の先端縁側のコーナー部および側縁側加工
部を、隣り合う各帯状素材との間に隙間を形成するよう
変形させてポンチとダイとで打ち抜いてシート状片にし
た後、これらシート状片の前記シェアカットされた後端
縁側のコーナー部を、隣り合う各シート状片の間に隙間
を形成するよう変形させてポンチとダイとで打ち抜くよ
うにしたので、先端縁側の打ち抜きと後端縁側の打ち抜
きを2つの工程に分け、シート状物の長い片の切断をシ
ェアカットとすると同時に、先端縁側のコーナー部およ
び側縁側加工部をポンチとダイで打ち抜き、こののち後
端縁側のコーナー部をポンチとダイとで打ち抜くこと
で、伸びが生じるフィルム状素材でも打ち抜き長さを短
くしてコーナー部および側縁側加工部のカットが簡単に
でき、ポンチとダイを押し当てることを無く素ことでポ
ンチ等の寿命を大巾に長くすることができる。
【0081】さらに、この発明の請求項3記載のシート
状物のカット方法によれば、コーナー部や注ぎ口等の側
縁側加工部を打ち抜くポンチとダイとの間にクリアラン
スを設けたので、ポンチとダイとを押し当てることがな
く、ポンチ等の寿命を大巾に長くすることができる。
【0082】また、この発明の請求項4記載のシート状
物のカット方法によれば、隣り合う各帯状素材との間に
形成する隙間および前記隣り合う各シート状片の間に形
成する隙間を、これら各帯状素材と各シート状片とをそ
れぞれの平面と交差する傾斜面で挾んで変形させて形成
するようにしたので、隣り合う素材間に簡単に打ち抜き
に必要な隙間を形成でき、しかも素材の一部を挾むだけ
で良く大部分を平面のままにでき、素材の次工程での取
扱処理が容易となる。
【0083】さらに、この発明の請求項5記載のシート
状物のカット方法によれば、コーナー部の打ち抜きと同
時に、シート状物を開口するための切り始め用のノッチ
を形成するようにしたので、加工精度の影響を受けるこ
と無くノッチを形成でき、特にフィルム状の袋とする場
合のヒートシールの幅を狭くしても密閉性を確保してノ
ッチを形成することができる。
【0084】また、この発明の請求項6記載のシート状
物のカット装置によれば、シェアカッタで送り直角方向
にシェアカットしてシート状片にし、四隅のコーナー部
をダイに設けた傾斜面で隣り合う各シート状片の二隅と
の間に隙間を形成するよう変形させてポンチで打ち抜く
ようにしたので、隣り合うシート状片との隙間によって
所望形状に打ち抜くことができるとともに、伸びが生じ
るフィルム状素材でも打ち抜き長さを短くしてコーナー
部のカットが簡単にでき、ポンチとダイを押し当てるよ
うにすることを無くすことでポンチ等の寿命を大巾に長
くできるようになる。
【0085】さらに、この発明の請求項7記載のシート
状物のカット装置によれば、シェアカッタで送り直角方
向にシェアカットし、先端側のダイおよびポンチで先端
縁側のコーナー部および側縁側の加工部を打ち抜き、後
端側のダイおよびポンチで後端縁側のコーナー部を打ち
抜き、隙間形成用押え機構で素材を上下から傾斜面で挾
んで変形させることで隣り合う素材との間に隙間を形成
するので、伸びが生じるフィルム状素材でも打ち抜き長
さを短くしてコーナー部および側縁側加工部のカットが
簡単にでき、ポンチとダイとが押し当たることをなくす
ことでポンチ等の寿命を大巾に長くすることができる。
【0086】また、この発明の請求項8記載のシート状
物のカット装置によれば、帯状素材の周囲に切り始め用
のノッチを形成するダイおよびポンチを備えたので、フ
ィルム状の袋などを開口するための切り始め用のノッチ
を簡単に形成でき、しかもヒートシールの幅の精度の影
響を受けずに形成することができる。
【0087】さらに、この発明の請求項9記載のシート
状物のカット装置によれば、先端側のダイおよびポンチ
と一体にノッチ形成部を設けたので、フィルム状の袋な
どを開口するための切り始め用のノッチを簡単に形成で
き、しかもヒートシールの幅の精度の影響を受けずにノ
ッチを形成することができる。
【0088】また、この発明の請求項10記載のシート
状物のカット装置によれば、先端側のダイおよび前記後
端側のダイに、それぞれのポンチの周囲を覆って打抜き
片の飛散を防止する飛散防止部を設けたので、この飛散
防止部をダイ自体で構成してパンチを覆うようにした
り、ダイとは別に設けて構成するようにしてコーナー部
などの小さな打抜き片であっても飛散しないようにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシート状物のカット方法を矩形の袋
のシート状物の四隅のコーナー部をカットする場合に適
用した一実施の形態にかかり、同時に2つずつのシート
状物のカットを行う場合の工程図である。
【図2】この発明のシート状物のカット装置を矩形の袋
のシート状物の四隅のコーナー部をカットする場合に適
用した一実施の形態にかかり、同時に2つずつのシート
状物のカットを行う場合の概略斜視図である。
【図3】この発明のシート状物のカット装置の一実施の
形態にかかるポンチおよびダイの部分拡大斜視図であ
る。
【図4】この発明のシート状物のカット方法およびその
装置が適用される2種類のシート状物にかかる正面図お
よびカット状態の平面図である。
【図5】この発明のシート状物のカット方法を注ぎ口を
有する矩形の袋のシート状物に適用した他の一実施の形
態にかかり、同時に2つずつのシート状物のカットを行
う場合の工程図である。
【図6】この発明のシート状物のカット装置の一実施の
形態にかかる隙間形成用押え機構の概略斜視図である。
【図7】この発明のシート状物のカット装置の他の一実
施の形態にかかるポンチおよびダイの部分拡大斜視図で
ある。
【図8】この発明のシート状物のカット方法を注ぎ口を
有する矩形の袋のシート状物の切り始め用のノッチの形
成に適用した一実施の形態にかかり従来方法と比較して
示す説明図である。
【図9】従来のレトルトパウチのカット方法の工程説明
図である。
【符号の説明】
10 シート状素材 11 切断線 12 帯状素材 13 後端縁 14 シート状片 15 コーナー部 16 シート状物 17 隙間 18 側縁側加工部(注ぎ口) 20 シェアカッタ 21 上のカッタ 22 下のカッタ 30 ダイ 31 隙間形成用の傾斜面 40 ポンチ 50 隙間形成用押え機構 51,52 上下の押え部材 51a,52a 傾斜面 60 ポンチ 61,71 ノッチ形成部 70 ダイ 90 飛散防止部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に送られる連続するシート状素
    材を、このシート状素材の幅方向複数箇所にて当該シー
    ト状素材の送り方向に切断して複数列の帯状素材に分割
    し、この複数列の帯状素材を送り方向先端縁から所定長
    さごとに順次当該帯状素材の送り直角方向にシェアカッ
    トしてシート状片にした後、少なくとも各シート状片の
    二隅を、隣り合う各シート状片の二隅との間に隙間を形
    成するよう変形させてコーナー部をポンチとダイとで打
    ち抜くようにしたことを特徴とするシート状物のカット
    方法。
  2. 【請求項2】 所定方向に送られる連続するシート状素
    材を、このシート状素材の幅方向複数箇所にて当該シー
    ト状素材の送り方向に切断して複数列の帯状素材に分割
    し、この複数列の帯状素材を送り方向先端縁から所定長
    さごとに順次当該帯状素材の送り直角方向にシェアカッ
    トすると同時に、この帯状素材の先端縁側のコーナー部
    および側縁側の加工部を、隣り合う各帯状素材との間に
    隙間を形成するよう変形させてポンチとダイとで打ち抜
    いてシート状片にした後、これらシート状片の前記シェ
    アカットされた後端縁側のコーナー部を、隣り合う各シ
    ート状片の間に隙間を形成するよう変形させてポンチと
    ダイとで打ち抜くようにしたことを特徴とするシート状
    物のカット方法。
  3. 【請求項3】 前記ポンチとダイとをクリアランスを有
    するポンチとダイとで構成したことを特徴とする請求項
    1または2記載のシート状物のカット方法。
  4. 【請求項4】 前記隣り合う各帯状素材との間に形成す
    る隙間および前記隣り合う各シート状片の間に形成する
    隙間を、これら各帯状素材と各シート状片とをそれぞれ
    の平面と交差する傾斜面で挾んで変形させて形成するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のシート状物のカット方法。
  5. 【請求項5】 前記コーナー部の打ち抜きと同時に、シ
    ート状物を開口するための切り始め用のノッチを形成す
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のシート状物のカット方法。
  6. 【請求項6】 幅方向複数箇所にて切断された連続する
    帯状素材の送り方向先端縁から所定長さ位置に配置され
    当該帯状素材を送り直角方向にシェアカットしてシート
    状片とするシェアカッタと、シェアカットされた前記シ
    ート状片の四隅のコーナー部を打ち抜くダイおよびポン
    チと、このダイに設けられ隣り合う各シート状片の少な
    くとも二隅との間に隙間を形成するよう変形させる傾斜
    面とからなることを特徴とするシート状物のカット装
    置。
  7. 【請求項7】 幅方向複数箇所にて切断された連続する
    帯状素材の送り方向先端縁から所定長さ位置に配置され
    当該帯状素材を送り直角方向にシェアカットするシェア
    カッタと、前記帯状素材の先端縁側のコーナー部および
    側縁側の加工部を打ち抜く先端側のダイおよびポンチ
    と、シェアカットされた前記帯状素材の後端縁側のコー
    ナー部を打ち抜く後端側のダイおよびポンチと、これら
    各帯状素材を上下から傾斜面で挾んで変形させて隣り合
    う当該各帯状素材との間に隙間を形成する隙間形成用押
    え機構とからなることを特徴とするシート状物のカット
    装置。
  8. 【請求項8】 帯状素材の周囲に切り始め用のノッチを
    形成するダイおよびポンチを備えたことを特徴とするシ
    ート状物のカット装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項6または7記載のダイおよび
    ポンチに、前記請求項8記載の切り始め用のノッチを形
    成するダイおよびポンチを一体に設けたことを特徴とす
    るシート状物のカット装置。
  10. 【請求項10】 前記ダイに、それぞれのポンチの周囲
    を覆って打抜き片の飛散を防止する飛散防止部を設けた
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のシー
    ト状物のカット装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272806A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド用フィルタ及び液体噴射装置
JP2007112042A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Toppan Printing Co Ltd 異形パウチの製造方法
JP2010269428A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd フィルム状物のコーナー部打抜き装置。
KR102195597B1 (ko) * 2020-08-20 2020-12-28 주식회사 주광 포장비닐의 전후면 선별이 가능한 제대기용 펀치

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