JP2018172152A - 折曲げ開封包装体及び折曲げ開封包装体の製造方法 - Google Patents

折曲げ開封包装体及び折曲げ開封包装体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、開封部を封止材で封止した状態を保つことができる折曲げ開封包装体及び折曲げ開封包装体の製造方法の提供を目的とする。【解決手段】折曲げ開封包装体10Aは、包装体本体11の本体部12を、柔軟性を有する袋状の収容部14で構成し、本体部12の開口部を閉塞する蓋部13を、二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部21を有するシート部材20で構成している。シート部材20の表面に対して折曲げ部21に形成された切込み23を覆うように圧着された封止材40の周縁部40bを、シート部材2の表面に対して厚み方向Tに所定の深さD1を食い込ませている。封止材40における食い込み側の周縁部40bより高く、封止材40の表面より外方に向けて突出する突出部24を、封止材40の周縁部40bに沿ってシート部材20の表面に形成している。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば食品、医薬品、化粧品等々において、液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等の内容物を個包装する折曲げ開封包装体及び折曲げ開封包装体の製造方法に関する。
現在まで、上述のような内容物を必要な量だけ包装し、その内容物を必要に応じて取り出すことができる包装体としては、様々なものが多数提案されており、特許文献1に開示の包装体も、このような包装体の一つである。
特許文献1の包装体は、内容物が充填された収納凹部の開口部を蓋材で密閉して、蓋材の表面に形成されたハーフカットを覆うように保護テープを剥離可能に貼着している。また平面視略菱形の凸リブをハーフカットと交差して蓋材の表面中央部に形成している。
しかし、上述の保護テープを蓋材の表面に貼着すると、保護テープがテープ基材の厚み分だけ蓋材の表面より上方に突出するため、例えば多数の包装体を一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う包装体同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされる等した際に、他方の包装体の蓋体に貼着した保護テープの縁部に、一方の包装体が当接されるか、あるいは、擦れ合わされることがある。
このため、保護テープの端部を指で摘まんで蓋体の表面から剥離するまえに、保護テープが剥離したり、捲れたりしやすく、ハーフカットを覆うように貼着した状態を維持することが困難である。蓋材に形成したハーフカットが外部に露出されやすく、ハーフカットの一部が破断されるだけでも、収納凹部に充填された内容物が外部に漏洩されてしまうことがある。
特開昭64−37370号公報
この発明は、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、開封部を封止材で封止した状態を保つことができる折曲げ開封包装体及び折曲げ開封包装体の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、内容物を封入する包装体本体の少なくとも一部が、二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部を有する平坦部材で構成され、該折曲げ部の折曲げ動作に伴い破断し開封される封止材が、前記平坦部材の表面に対して前記折曲げ部に形成された開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体であって、前記封止材の周縁部のうち少なくとも対向する一対の縁部を、前記平坦部材の表面に対して該平坦部材の厚み方向に食い込ませた状態に圧着し、前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部より外方に向けて突出する突出部を、前記封止材の縁部に沿って前記平坦部材の表面に形成したことを特徴とする。
またこの発明は、内容物を封入する包装体本体の少なくとも一部が、二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部を有する平坦部材で構成され、該折曲げ部の折曲げ動作に伴い破断し開封される封止材が、前記平坦部材の表面に対して前記折曲げ部に形成された開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造方法であって、前記開封部を、帯状に形成された前記平坦部材の表面に対して該平坦部材の長手方向に所定間隔を隔てて付設する開封部付設工程と、帯状に形成された封止部材を、前記開封部を覆う大きさ及び形状に封止材押切り型で押切り分離し、前記封止部材から押切り分離された前記封止材を前記平坦部材の表面に対して前記開封部を覆うように圧着する際に、前記封止材の周縁部を前記平坦部材の表面に対して厚み方向に食い込ませた状態に圧着し、前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部より外方に向けて突出する突出部を、前記封止材の縁部に沿って前記平坦部材の表面に形成する封止材押切り圧着工程とを、この順で行なうことを特徴とする。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、開封部を封止材で封止した状態を保つことができる。
詳しくは、例えば折曲げ開封包装体(以下、包装体と略記する)を多数一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う包装体同士のうち一方の包装体が、他方の包装体における平坦部材の表面に対して斜めに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどしても、平坦部材の表面に突出した突出部が防波堤の役目をするため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されることを防止できる。
これにより、開封部を覆う封止材が縁部から剥離したり、捲れたりすることを防止できるとともに、折曲げ開封包装体の折曲げ動作に伴い封止材を破断し開封するまで、開封部を封止材で封止した状態を保つことができる。
この結果、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、封止材による開封部の封止が解除されず、包装体本体に封入された内容物が外部に漏洩することを防止できる。
しかも、平坦部材における突出部と対応する部分の剛性が向上するため、平坦部材に対して表面側から加えられる圧力に耐え得るのに十分な強度が得られ、封止材による開封部の封止が解除されることを防止できる。
上述の封止材の周縁部のうち少なくとも一部の縁部とは、例えば封止材の周縁部の全周と、封止材の長手方向又は短手方向に対向する一対の縁部とを含む概念である。
上述の平坦部材は、例えばアモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)、スチレン(S)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、二軸延伸ポリエステル(OPET)、生分解性プラスチック(PLA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、あるいは、PETG、厚紙、金属シート等の単体シート、フィルムを貼り合わせた複合シートで構成してもよく、平坦部材の肉厚は0.1mm〜5mm程度の熱可塑性材料が望ましい。
あるいは、例えば二軸延伸ポリエステル(OPET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレン(PE)、セルロース・プロピオネート(CP)、あるいは金属(アルミニウム)等の単体材料、あるいは複合材料で形成したフィルムで構成してもよい。
なお、平坦部材の材質、肉厚は、例えば内容物の種類、あるいは包装体本体の内部形状に応じて変更してもよい。
上述の開封部は、例えば直線形状、波形状、弧形状、二山形状、台形状、M字形状、V字形状、U字形状等に形成された切込みで構成してもよい。あるいは、特許第5802769号公報、特許第5858413号公報、特表2010−504888号公報、特開昭59−103866号公報に開示される構造等で構成してもよい。
なお、開封部の大きさや形状は、内容物の種類や包装体の大きさに応じて任意に選定してもよい。
上述の封止材は、例えばアルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔、鉄箔、樹脂フィルム等の肉厚が薄い箔体で構成してもよく、封止材の肉厚は5μ〜50μ程度が望ましい。箔体の一例として、例えばアルミニウム箔を封止材として用いた場合、透湿性、ガス透過性、折曲げ開封性の良好な折曲げ開封包装体を得ることができる。ここで、ガス透過性とは、例えば酸素、水分、腐食性ガス等の透過を抑制するガスバリア性のことをいう。
また、アルミニウム箔に代わる透湿性、ガス透過性の良い他の材質として、例えばポリ塩化ビニリデン製のフィルムや、他の合成樹脂と複合した複合材、アルミ蒸着したガス透過性の良いフィルム等々、内容物の特性や物性に応じた材質で構成してもよく、引き裂き強度の弱い材質のものが望ましい。
この発明の態様として、前記平坦部材の前記突出部の高さを、前記封止材の肉厚を基準として0.5倍以上に形成してもよい。
上述の0.5倍以上とは、例えば1倍以上を含む概念である。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまえに、開封部の封止が解除されることを確実に防止できる。
詳しくは、例えば隣り合う包装体同士のうち一方の包装体が、他方の包装体における平坦部材の表面に対して斜めに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどした際、一方の包装体が、他方の包装体における平坦部材の突出部に当接される。
これにより、平坦部材の突出部が防波堤の役目をするため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されることを確実に防止できる。
この結果、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、封止材による開封部の封止が解除されず、開封部を封止材で封止した状態を確実に保つことができる。
またこの発明の態様として、前記平坦部材の前記突出部の幅を、前記封止材の肉厚を基準として1倍以上に形成してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまえに、開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
詳しくは、例えば隣り合う包装体同士のうち一方の包装体が、他方の包装体における平坦部材の突出部に当接されるなどしても、突出部が欠けたり、変形したりしにくく、防波堤としての効果が安定して得られるため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されることを防止できる。
この結果、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、封止材による開封部の封止が解除されず、開封部を封止材で封止した状態をより確実に保つことができる。
しかも、平坦部材における突出部と対応する部分の剛性がより向上するため、平坦部材に対して表面側から加えられる圧力に耐え得るのに十分な強度が得られ、封止材による開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記平坦部材の前記突出部を、前記平坦部材に圧着された前記封止材の表面より高く形成してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまえに、開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
詳しくは、例えば隣り合う包装体同士のうち一方の包装体が、他方の包装体における平坦部材の表面に対して斜めに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどした際に、一方の包装体が、他方の包装体における封止材の表面より高く形成した平坦部材の突出部に当接される。
これにより、平坦部材の突出部が防波堤の役目をするため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されたり、あるいは、開封部を覆う封止材の表面に擦り傷が付いたり、封止材が縁部から剥離したり、捲れたりすることをより確実に防止できる。
この結果、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、封止材による開封部の封止が解除されず、開封部を封止材で封止した状態をより確実に保つことができる。
またこの発明の態様として、前記封止材の表面より外方に向けて突出する突出部を、前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部より内側の部分に対して前記平坦部材の前記突出部に沿って形成してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまえに、開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
詳しくは、例えば隣り合う包装体同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどした際に、一方の包装体が、他方の包装体における平坦部材の突出部及び封止材の突出部のうち一方の突出部に対する当接が回避されても、他方の突出部に対して当接されるため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されることを防止できる。
これにより、2つの突出部が防波堤の役目をするため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されたり、あるいは、開封部を覆う封止材が縁部から剥離したり、捲れたりすることをより確実に防止できる。
この結果、折曲げ開封包装体の折曲げ動作に伴い封止材を破断し開封するまでは、封止材による開封部の封止が解除されず、開封部を封止材で封止した状態をより確実に保つことができる。
しかも、平坦部材における2つの突出部と対応する部分の剛性がより向上するため、平坦部材に対して表面側から加えられる圧力に耐え得るのに十分な強度が得られ、封止材による開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記封止材の前記突出部を、前記平坦部材の前記突出部より高く形成してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまえに、開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
詳しくは、例えば隣り合う包装体同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされた際に、一方の包装体が、他方の包装体における平坦部材の突出部に対して当接が回避されても、平坦部材の突出部より高い封止材の突出部に対して当接されるため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されることを防止できる。
これにより、平坦部材の突出部が防波堤の役目をするため、一方の包装体が封止材の縁部に対して直接当接されたり、あるいは、開封部を覆う封止材の表面に擦り傷が付いたり、封止材が縁部から剥離したり、捲れたりすることをより確実に防止できる。
この結果、折曲げ開封包装体の折曲げ動作に伴い封止材を破断し開封するまでは、封止材による開封部の封止が解除されず、開封部を封止材で封止した状態をより確実に保つことができる。
またこの発明の態様として、前記封止材における前記平坦部材の厚み方向に食い込ませた縁部の食い込み深さを、前記封止材の肉厚を基準として0.5倍以上に形成してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまえに、開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
詳しくは、封止材の縁部を平坦部材の表面に対して厚み方向に食い込ませることにより、平坦部材における封止材の縁部に沿った部分が、封止材における平坦部材に食い込ませた縁部より外方に向けて突出される。
これにより、開封部を覆う封止材の表面に擦り傷が付いたり、封止材が縁部から剥離したり、捲れたりすることを防止するための突出部を、封止材の縁部に沿って平坦部材の表面に形成することができる。
またこの発明の態様として、前記平坦部材の前記突出部を、前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部を覆うように形成してもよい。
この発明によれば、折曲げ開封包装体を所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまえに、開封部の封止が解除されることをより確実に防止できる。
詳しくは、封止材における平坦部材に食い込ませた縁部を、平坦部材の突出部で覆っているため、例えば隣り合う包装体同士が互いに当接されるか、擦れ合わされるなどしても、一方の包装体が封止材おける平坦部材の厚み方向に食い込ませた縁部に対して直接当接されることを防止できる。
これにより、開封部を覆う封止材が縁部から剥離したり、捲れたりすることをより確実に防止できる。
この結果、折曲げ開封包装体の折曲げ動作に伴い封止材を破断し開封するまでは、封止材による開封部の封止が解除されず、開封部を封止材で封止した状態をより確実に保つことができる。
またこの発明の態様として、前記封止材押切り型を、前記平坦部材及び前記封止部材が送り方向に向けて移送される方向へ回転する押切りロールで構成してもよい。
この発明によれば、多数の折曲げ開封包装体を連続して製造することができる。
詳しくは、押切りロールを、平坦部材及び封止部材が送り方向に向けて移送される方向へ回転するとともに、帯状に形成された封止部材を、平坦部材の折曲げ部に形成された開封部を覆う大きさ及び形状に押切り分離し、封止部材から押切り分離された封止材を平坦部材の表面に対して開封部を覆うように圧着する際に、封止材の周縁部を平坦部材に対して厚み方向に食い込ませた状態に圧着し、封止材における平坦部材に食い込ませた縁部より外方に向けて突出する突出部を、封止材の縁部に沿って平坦部材の表面に形成する。
これにより、折曲げ開封包装体に用いられる封止材が圧着された平坦部材を連続して製造することができる。
この発明によれば、所定の折曲げ角度以下に折り曲げるまでは、開封部を封止材で封止した状態を保つことができる折曲げ開封包装体及び折曲げ開封包装体の製造方法を提供することができる。
実施例1の折曲げ開封包装体の説明図。 折曲げ開封包装体の開封構造の説明図。 折曲げ開封包装体の折曲げ動作の説明図。 折曲げ開封包装体から内容物を取り出す際の部分拡大断面図。 折曲げ開封包装体のシート部材に用いられるシート基材を製造する製造方法の説明図。 折曲げ開封包装体を製造する製造方法の説明図。 押切り圧着装置の拡大側面図。 押切りロールの拡大断面図。 封止材をシート基材に圧着する押切りロールの説明図。 実施例2のシート基材の説明図。 実施例3の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例4の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例5の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例6の折曲げ開封包装体の説明図。 実施例7の折曲げ開封包装体の説明図。 図15に示す折曲げ開封包装体から内容物を取り出す際の説明図。 実施例8の折曲げ開封包装体の説明図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1は実施例1の折曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図1(a)は折曲げ開封包装体10Aを斜め上方から見た斜視図、図1(b)は(a)に示す折曲げ開封包装体10Aの平面図である。
図2は折曲げ開封包装体10Aの開封構造の説明図であり、詳しくは、図2(a)は短手方向Wの中央部で分断した折曲げ開封包装体10Aの断面図、図2(b)は(a)に示すa1部拡大断面図である。
図3は折曲げ開封包装体10Aの折曲げ動作の説明図であり、詳しくは、図3(a)は折曲げ開封包装体10Aを折曲げ始めた状態の側面図、図3(b)は折曲げ開封包装体10Aを二つ折りした状態の側面図である。図4は折曲げ開封包装体10Aから内容物Cを取り出す際の部分拡大断面図である。
なお、以下の説明における長手方向L(長さ方向)とは、平面視略矩形を有する折曲げ開封包装体10Aの長手方向と一致する方向であり、短手方向W(幅方向)とは、平面方向において長手方向Lと直交する方向である。
実施例1の折曲げ開封包装体10Aは、1回の使用に必要な量の内容物Cを封入(充填)した小型の包装体であり、平面視略矩形の包装体本体11を、袋状に形成した柔軟性を有する本体部12と、本体部12の開口部を閉塞する蓋部13とで構成している(図1、図2参照)。
本体部12は、所定量の内容物Cを収容する袋状の収容部14を、肉厚150μに形成した合成樹脂製のフィルム(具体的には三菱樹脂株式会社製の商品名ダイアミロンF)で形成している(図1、図2参照)
蓋部13は、包装体本体11の内部と対応する側(図2(a)の下側)に配置された略平坦な合成樹脂製のシート部材20と、シート部材20における包装体本体11の外部と対応する側(図2(a)の上側)に圧着したアルミニウム箔製の封止材40とで構成している。
シート部材20は、本体部12の開口部を覆う大きさ及び形状に形成されており、シート部材20の裏面側周縁部を本体部12の開口側周縁部に熱溶着して、本体部12の開口部を蓋部13により閉塞している(図2(a)参照)。
シート部材20は、肉厚300μに形成したアモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)製のシート基部20aで構成している。シート基部20aの表裏両面には、ポリエチレン製(PE)のフィルムシール材20bを貼り合わせている(図2(b)参照)。
フィルムシール材20bは、シート基部20aの表裏両面(あるいは、表裏両面のうち少なくとも一方の面)を覆うように貼着している。
なお、シート部材20を、シート基部20a及びフィルムシール材20bに加えて、図示しない二軸延伸ポリエステル製(OPET)のシートを貼り合わせた複合シートで構成してもよい。
シート部材20における長手方向Lの中央部には、長手方向Lに対して二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部21を、シート部材20の長手方向Lと直交して短手方向Wに形成している(図1、図2参照)。
折曲げ部21における短手方向Wの中央部には、図1中の二点鎖線で示す開封領域22を設定している。シート部材20における開封領域22内の中央部表面には、シート部材20の厚み方向Tに貫通されたスリット状の切込み23を形成している(図1、図2参照)。
切込み23は、シート部材20の長手方向Lと交差して短手方向Wに形成するとともに、シート部材20の表面を厚み方向Tから見て、シート部材20における長手方向Lの一端側に向けて弧状に突出する弧形状に形成している。切込み23の幅Wiは、シート部材20の短手方向Wの幅以下(望ましくは約70%以下)に形成している(図1(b)参照)。
封止材40は、肉厚20μに形成したアルミニウム箔で構成され、長さ20mm×幅10mmの平面視略楕円形状に形成している。アルミニウム箔の裏面には、ヒートシール可能なアクリル・コポリマーをコーティングしている(図2(b)参照)。
封止材40は折曲げ部21の開封領域22より一回り小さく、シート部材20の折曲げ部21を二つ折り状態に折曲げた際に山側となる開封領域22内の表面に対して、開封領域22の切込み23を覆う大きさ及び形状に形成している。封止材40の破断強度は、シート部材20の折曲げ部21を所定の折曲げ角度θ1以下に折曲げた際に破断される強度に設定している(図3、図4参照)。
封止材40におけるシート部材20の表面に対して圧着される裏面側には、ホットメルト剤などの接着剤からなる接着層40aを略均一に約5μコーティング(又は塗布)している。封止材40の周縁部40bより内側の表面には、凹部41と凸部42とを多数付設するとともに、表面全体に対して略均一となるように配置している(図2(b)参照)。
封止材40の周縁部40bは、シート部材2の表面に対して厚み方向Tに所定の深さD1を食い込ませて、シート部材2の表面より下方に没するように圧着している。周縁部40bは、封止材40の中央部から外周部に向けて徐々に食い込みが深くなるように圧着している(図2(a)に示すa2部拡大図参照)。
周縁部40bの食い込み深さD1は、封止材40の肉厚E1を基準として、肉厚E1の約0.5倍以上の深さに形成している。具体的には約0.1mmに設定している。凹部41と凸部42との高低差D2は、封止材40の肉厚E1を基準として、約0.1倍〜約10倍の範囲に含まれる差に設定しているが、好ましくは5倍以内に設定している(図2(a)に示すa2部拡大図参照)。
シート部材20における封止材40の周縁部40bに沿う部分には、封止材40におけるシート部材20に食い込ませた周縁部40bより高く、シート部材20に圧着された封止材40の表面より外方に向けて突出する滑らかな曲面形状の突出部24を形成している(図2(a)に示すa2部拡大図参照)。
突出部24は、封止材40の周縁部40bに沿ってシート部材20の表面に形成するとともに、周縁部40bの全周に亘り連続して形成している。突出部24の幅Wkは、封止材40の肉厚E1を基準として、肉厚E1の約1倍以上の幅に形成している。突出部24の外面は、シート部材20の周縁部から封止材40の周縁部に向けて徐々に高くなる滑らかな曲面形状に形成している(図2(a)に示すa2部拡大図参照)。
突出部24の高さE2は、封止材40の肉厚E1を基準として、肉厚E1の約0.5倍以上の高さに形成している。具体的には、シート部材20の突出部24を、シート部材20に圧着された封止材40の表面より高くなるように形成しており、封止材40の肉厚20μに対して、突出部24の高さE2を約60μに形成している(図2(a)に示すa2部拡大図参照)。
上述の折曲げ開封包装体10Aを多数一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う折曲げ開封包装体10A同士のうち一方の折曲げ開封包装体10Aが、他方の折曲げ開封包装体10Aにおけるシート部材20の表面に対して斜めに当接されるか、あるいは、擦れ合わされることがある。
しかし、他方の折曲げ開封包装体10Aにおけるシート部材20の表面に突出した突出部24が防波堤の役目をするため、一方の折曲げ開封包装体10Aが、他方の折曲げ開封包装体10Aにおける封止材40の周縁部40bに対して直接当接されることを確実に防止できる。
これにより、他方の折曲げ開封包装体10Aにおける切込み23を覆う封止材40の表面に擦り傷が付いたり、封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることを防止できるとともに、折曲げ開封包装体1Aの折曲げ動作に伴い封止材40を破断し開封するまでは、切込み23を封止材40で封止した状態を確実に保つことができる。
この結果、折曲げ開封包装体10Aを所定の折曲げ角度θ1以下に折り曲げるまでは、封止材40による切込み23の封止が解除されず、封止材40により封止した状態を保つことができるため、包装体本体11における本体部12の収容部14に封入された内容物Cが外部に漏洩することを確実に防止できる。
しかも、シート部材20における突出部24と対応する部分の剛性がより向上するため、シート部材20に対して表面側から加えられる圧力に耐え得るのに十分な強度が得られ、封止材40による切込み23の封止が解除されることをより確実に防止できる。
さらに、封止材40における周縁部40bの全周を、シート部材20の表面に対して厚み方向Tに食い込ませているため、指先が封止材40の周縁部40bに引っ掛かることがなく、良好な手触り感が得られる。
さらにまた、突出部24の幅Wkを、封止材40の肉厚E1を基準として約1倍以上の幅に形成しているため、折曲げ開封包装体10Aがシート部材20の突出部24に当接されても、突出部24が欠けたり、変形したりしにくく、防波堤としての効果が安定して得られる。
上述の折曲げ開封包装体10Aから内容物Cを取り出す際の方法について説明する。
先ず、手の指を、折曲げ開封包装体1Aにおける短辺側の両縁部に掛けて、折曲げ開封包装体10Aを、包装体本体11の蓋部13が下向きとなる状態に保持した後、折曲げ方向Gに向けて二つ折り状態に折曲げ開始する(図3(a)参照)。
折曲げ開封包装体1Aを所定の折曲げ角度θ1以下に折曲げた際に、折曲げ部21の開封領域22に圧着された封止材40を破断し開封するとともに、折曲げ部21の切込み23を厚み方向Tに開口する(図3(b)参照)。
これにより、シート部材20の切込み23が本体部12の収容部14と連通されるため、折曲げ開封包装体10Aの折曲げ動作に伴い収容部14に封入された内容物Cを切込み23から押し出すようにして取り出すことができる(図4参照)。
シート部材20の折曲げ部21を二つ折りした際に、切込み23の舌片部23aが下側斜め下方に向けて突出し、内容物Cが舌片部23aに接触しながら押し出されるため、収容部14に封入された内容物Cが一挙に押し出されにくく、内容物Cが周囲に飛び散ることを防止できる(図3(b)、図4参照)。
この結果、折曲げ開封包装体10Aを所定の折曲げ角度θ1以下に折り曲げるまでは、封止材40による切込み23の封止が解除されず、封止材40により封止した状態をより確実に保つことができるため、収容部14に封入された内容物Cが外部に漏洩することを防止できる。
上述の折曲げ開封包装体10Aのシート部材20に用いられるシート基材200を製造する製造方法と、封止材40が圧着されたシート基材200を用いて折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法について説明する。
図5は折曲げ開封包装体10Aのシート部材20に用いられるシート基材200を製造する製造方法の説明図、図6は折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法の説明図である。
図7は押切り圧着装置402の拡大側面図、図8は押切りロール404の拡大断面図である。図9は封止材40をシート基材200に圧着する押切りロール404の説明図であり、詳しくは、図9(a)は封止材40をシート基材200に圧着した封止材加圧部405の拡大断面図、図9(b)は封止材40を圧着したシート基材200の拡大断面図である。
封止材40が圧着されたシート基材200を製造する製造方法は、帯状に形成した合成樹脂製のシート基材200の表面に対して切込み23を付設する切込み付設工程aと、帯状に形成したアルミニウム箔製の封止基材400をシート基材200の切込み23を覆う大きさ及び形状に押切り分離するとともに、封止基材400から押切り分離された封止材40をシート基材200の表面に対して切込み23を覆うように加熱圧着する封止材押切り圧着工程bと、封止材40が分離された廃棄基材400aをロール状に巻回して回収する基材回収工程cと、封止材40が圧着されたシート基材200をロール状に巻回する基材巻回工程dとを、この順で行なう(図5参照)。
切込み付設工程aは、シート装填部201から繰り出される帯状のシート基材200を、送り方向Fに向けて一定速度で搬送しながら切込み付設装置202へ移送する。切込み付設装置202は、スリット状の切込み23をシート基材200の短手方向Wの中央部に付設するとともに、シート基材200の長手方向Lに所定間隔を隔てて付設する(図5参照)。
封止材押切り圧着工程bは、封止材装填部401から繰り出される帯状の封止基材400を、シート基材200の短手方向Wの中央部表面に対して切込み23が覆われるように重ね合わせるとともに、シート基材200の送り速度と同期して送り方向Fに向けて一定速度で搬送しながら押切り圧着装置402へ移送する(図5参照)。
なお、封止基材400は、シート基材200の短手方向Wの幅より幅狭に形成され、切込み23を覆う幅に形成している。
押切り圧着装置402は、切込み23が形成されたシート基材200を受ける受けロール403と、封止材40を封止基材400から押切り分離し、シート基材200の表面に対して切込み23を覆うように加熱圧着する押切りロール404とを備えている(図7参照)。
受けロール403は、シート基材200に重ね合わされた封止基材400を押切り分離する位置の下部に配置している。押切りロール404は、受けロール403により支持されたシート基材200における封止基材400が重ね合わされた部分と対向して、封止基材400を押切り分離する位置の上部に配置している。ロール403,404は、図示しない駆動手段によりシート基材200の送り速度と同期して送り方向Fに向けて一定速度で回転される(図7参照)。
押切りロール404は、封止基材400を封止材40と対応する大きさ及び形状に押切り分離するための押切り型4044を、押切りロール404の周方向に所定間隔を隔てて配置している(図7参照)。
押切り型4044は、封止基材400をシート基材200の短手方向Wの中央部表面に対して圧着する封止材加圧部405と、封止基材400をシート基材200の切込み23を覆う大きさ及び形状に押切り分離する押切り部406と、押切り型4044を加熱する加熱ヒータ407を備えている(図7参照)。
封止材加圧部405は、径外方向に向けて略弧状に突出する形状に形成されており、封止材加圧部405の加圧側中央部には、封止材40の表面に対して凹部41と凸部42とを多数付設するための凹凸付設部408を設けている。凹凸付設部408の付設面は、封止材40に付設される凹部41及び凸部42と対応した凹凸形状に形成している(図8参照)。
押切り部406は、封止材加圧部405の加圧側周縁部を押切りロール404の径外方向に向けて略垂直に突出するとともに、封止基材400をシート基材200の切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離する刃形状に形成している。
押切り部406の断面形状は、内側の斜面と外側の垂直面とが交差する断面略三角形状に形成している。押切り部406における先端部の食い込み角度θ2は、約30度〜約110度の範囲に含まれる角度のうち45度に設定している。凹凸付設部408の凹凸面の高低差D2は、封止材40に付設される凹部41及び凸部42と対応する差に設定している(図8参照)。
封止材加圧部405と押切り部406とが交差する部分には、封止材40をシート基材200に圧着する際に、平坦な部分に残った空気を抜気するための抜気孔409を形成している。抜気孔409は、約0.1mm〜約0.3mmの範囲に含まれる孔径に形成している(図8、図9参照)。
抜気孔409は、封止材40をシート基材200に圧着する際に、平坦な部分に残った空気を抜気するため、封止材40における切込み23に圧着された部分にヒビが発生することを防止できる。抜気孔409の孔径を大きくすると、孔跡が封止材40に残るおそれがあるため、上述の範囲に含まれる孔径が望ましい。
上述の封止材40が圧着されたシート基材200を製造する場合、切込み付設工程aにおいて、切込み付設装置202によりシート基材200の表面に対して切込み23を付設するとともに、封止基材400をシート基材200の表面に対して切込み23が覆われるように重ね合わせながら送り方向Fに向けて搬送し、封止材押切り圧着工程bへ移送する(図5、図7参照)。
封止材押切り圧着工程bにおいて、押切り圧着装置402の受けロール403及び押切りロール404を送り方向Fに向けて一定速度で回転されながら、シート基材200に重ね合わされた封止基材400を、押切り型4044の押切り部406により切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離する(図7、図9参照)。
封止材40を、封止材加圧部405によりシート基材200の表面に対して切込み23が覆われるように圧着する。具体的には押切りロール404の押切り型4044を、加熱ヒータ407により約130℃に加熱した状態で、1mm当たり約10kg程度の圧力にて約0.1秒間加圧する(図7、図9参照)。
封止材40を封止基材400から押切り分離する際に、封止材40における周縁部40bの全周を、押切り型4044の押切り部406によりシート基材200の表面に対して厚み方向T内側に向けて所定の深さD1だけ食い込ませながら、シート基材200における封止材40の周縁部40bと対応する部分を加熱し溶融する(図9(a)参照)。
シート基材200における加熱し溶融された部分を押切り型4044の押切り部406より加圧して、押切り部406より外側へ流動させながら、シート基材200の表面より外方に向けて略半円形状に盛り上がらせた状態に突出する(図9(a)に示すb1部拡大図、(b)に示すb2部拡大図参照)。
これにより、シート基材200に圧着された封止材40の表面より外方に向けて突出する滑らかな曲面形状の突出部24を、封止材40の周縁部40bに沿ってシート基材200の表面に形成するとともに、周縁部40bの全周に亘り連続して形成することができる。
封止材40をシート基材200の表面に圧着する際に、封止材40の周縁部40bより内側の表面を、封止材加圧部405の凹凸付設部408により厚み方向Tに向けて加圧し、凹部41と凸部42とを封止材40の周縁部40bより内側の表面に対して略均一に多数付設する。
この結果、折曲げ開封包装体10Aのシート部材20に用いられる、封止材40が圧着されたシート基材200を連続して製造することができる(図9(b)、及びb2部拡大図参照)。
なお、封止材40が分離された廃棄基材400aは基材回収工程cにおいてロール状に巻回して回収し、封止材40が圧着されたシート基材200は基材巻回工程dにおいてロール状に巻回する(図5参照)。
次に、上述の封止材40が圧着されたシート基材200を用いて折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法について説明する。
折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法は、袋状の収容部14が形成されたフィルム基材300と、封止材40が圧着されたシート基材200とを送り方向Fに向けて縦送りしながら重ね合わせる重ね合わせ工程eと、基材200,300同士の両側縁部を長手方向Lに熱シールする縦シール工程fと、基材200,300同士における収容部14の上下重ね合わせ部分を短手方向Wに熱シールする横シール工程gと、縦シール及び横シールされた筒状包装体414内に内容物Cを充填する充填工程hと、所定量の内容物Cが充填された筒状包装体414を個々の折曲げ開封包装体10Aに分離する分断工程iとを、この順で行う(図6参照)。
シート装填部210には、封止材40が圧着されたシート基材200をロール状に巻回して装填する。また、フィルム装填部310には、収容部14が成形されるまえのフィルム基材300をロール状に巻回して装填する(図6参照)。
フィルム基材300をフィルム装填部310から繰り出す際に、フィルム基材300を成形ドラム311の周面に巻き付けるとともに、成形ドラム311に巻き付けられたフィルム基材300を加熱ヒータ312により加熱して軟化させ、袋状に収容部14をフィルム装填部310の巻き付け側の面に対して連続して成形する(図6参照)。
重ね合わせ工程eは、フィルム装填部310から繰り出されるフィルム基材300の収容部14が形成された部分と反対側の部分と、シート装填部210から繰り出されるシート基材200の封止材40が圧着された部分と反対側の部分とを互いに重ね合わせるとともに、一対の送りロール431により送り方向Fへ縦送りしながら縦シール工程fへ移送する(図6参照)。
縦シール工程fは、基材200,300同士を一対の縦シールロール441により送り方向Fへ縦送りしながら、基材200,300同士における収容部14より外側の両側縁部を縦シールして、筒状に形成された筒状包装体414を横シール工程gへ移送する(図6参照)。
横シール工程gは、筒状包装体414を一対の横シールロール451により送り方向Fへ縦送りしながら、筒状包装体414における収容部14より下側の重ね合わせ部分と上側の重ね合わせ部分とを横シールして分断工程iへ移送する。
充填工程hは、充填装置421の充填管421から供給される内容物Cを、筒状に形成した筒状包装体414内に上方から充填する(図6参照)。
分断工程iは、筒状包装体414を回転刃461及び受けロール462により送り方向Fへ縦送りしながら、筒状包装体414の縦シール部及び横シール部を短手方向Wに切断し、長手方向Lに連続する筒状包装体414を、所定量の内容物Cが充填された個々の折曲げ開封包装体10Aに分離する(図6参照)。
上述の製造方法を用いることにより、多数の折曲げ開封包装体10Aを連続して効率よく製造することができる。
なお、折曲げ開封包装体10Aが分離された筒状包装体414の廃棄包装体417は、ロール状に巻回して回収する。
折曲げ開封包装体10Aを製造する際に、封止材40が圧着されたシート基材200を、包装体本体11を構成する蓋部13のシート部材20と対応する大きさ及び形状に順次分離するとともに、フィルム基材300を、包装体本体11を構成する本体部12と対応する大きさ及び形状に順次分離して用いるため、折曲げ開封包装体10Aをより効率よく製造することができる。
以下、上述の折曲げ開封包装体10Aにおけるその他の例について説明する。この説明において、前記構成と同一または同等の部位については同一の符号を記してその詳しい説明を省略する。
(実施例2)
上述の実施例1では、突出部24を封止材40の周縁部40bに沿って形成したシート基材200について説明したが、実施例2では、図10に示すように、突出部24を封止材40の周縁部40bを覆うように形成したシート基材200について説明する。
図10は実施例2のシート基材200の説明図であり、詳しくは、図10(a)は突出部24を変形する直前の状態を示すシート基材200の拡大断面図、図10(b)は突出部24を変形させた状態を示すシート基材200の拡大断面図である。
実施例2のシート基材200は、突出部24を封止材40の周縁部40bに沿ってシート基材200の表面より外方に向けて突出した後、シート基材200の表面に突出された突出部24を断面略門形状の押圧型410で厚み方向Tに加圧し、シート基材200に対して厚み方向Tに食い込ませた封止材40の周縁部40bを覆うように変形する(図10(a)(b)、b3部拡大図参照)。
実施例2のシート基材200は、封止材40におけるシート基材200の表面に対して厚み方向Tに食い込ませた周縁部40bを、シート基材200の表面に突出された突出部24で覆っている。押圧型410における突出部24を加圧する部分は、外側から内側に向けて徐々に高くなる角度(約0.5度〜約2度)に傾斜している。
実施例2のシート基材200から分離されたシート部材20を用いて製造された折曲げ開封包装体10Aを多数一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う折曲げ開封包装体10A同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどしても、突出部24にて覆われた封止材40の周縁部40bに対して直接当接されることを防止できる。
これにより、切込み23を覆う封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることをより確実に防止できるとともに、シート基材200における食い込ませた部分から封止材40の周縁部40bが捲れたり剥がれたりすることを防止できる。また、周縁部40bの凹部にゴミやホコリなどが入り込むことが少なくなり、食品や薬品などを個包装するための包装体として最適となる、。
この結果、折曲げ開封包装体1Aの折曲げ動作に伴い封止材40を破断し開封するまでは、切込み23を封止材40で封止した状態をより確実に保つことができるため、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
しかも、封止材40の周縁部40bをシート部材20の表面に対して厚み方向Tに食い込ませているため、切込み23を覆う封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることをより一層防止できる。
(実施例3)
上述の実施例1,2では、突出部24を封止材40の周縁部40bに沿ってシート部材20に形成した折曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例3では、図11に示すように、突出部40cをシート部材20の突出部24に沿って封止材40の周縁部40bに形成した折曲げ開封包装体10Aについて説明する。
図11は実施例3の折曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図11(a)は短手方向Wの中央部で分断した折曲げ開封包装体10Aの断面図、図11(b)は(a)に示すシート部材20の開封領域22を拡大した断面図である。
実施例3の折曲げ開封包装体10Aは、シート部材20及び封止材40の表面より外方に向けて突出する突出部40cを、封止材40における周縁部40bより内側の部分に対してシート部材20の突出部24に沿って形成している(図11(a)(b)参照)。
突出部40cの高さE3は、封止材40の肉厚E1を基準として、肉厚E1の約0.5倍以上の高さに形成している。具体的には、封止材40の突出部40cを、シート部材20の突出部24より高くなるように形成している(図11(b)及び(b)のc部拡大図参照)。
実施例3の折曲げ開封包装体10Aは2つの突出部24,40cを備えており、シート部材20の突出部24及び封止材40の突出部40cのうち一方の突出部24に対する当接が回避されても、他方の突出部40cに対して当接されるため、折曲げ開封包装体10Aが封止材40の周縁部40bに対して直接当接されることを防止できる。
これにより、シート部材20の突出部24と封止材40の突出部40cとが防波堤の役目をするため、切込み23を覆う封止材40の表面に擦り傷が付いたり、封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることをより確実に防止できる。
折曲げ開封包装体1Aの折曲げ動作に伴い封止材40を破断し開封するまでは、封止材40による切込み23の封止が解除されず、切込み23を封止材40で封止した状態をより確実に保つことができる。この結果、実施例1,2に加えた作用及び効果を奏することができる。
なお、封止材40の突出部40cをシート部材20の突出部24と略同等の高さに形成してもよい。
(実施例4)
上述の実施例1〜3では、突出部24をシート部材20に圧着された封止材40の表面より高く形成した折曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例4では、図12に示すように、突出部24をシート部材20に圧着された封止材40の表面と略同等となる高さに形成した折曲げ開封包装体10Aについて説明する。
図12は実施例4の折曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図12(a)は短手方向Wの中央部で分断した折曲げ開封包装体10Aの断面図、図12(b)は(a)に示すシート部材20の開封領域22を拡大した断面図である。
実施例4の折曲げ開封包装体10Aは、封止材40における周縁部40bより内側の表面を略平坦に形成している。シート部材20における封止材40の周縁部40bに沿う部分には、封止材40におけるシート部材20に食い込ませた周縁部40bより高く、シート部材20の表面より外方に向けて突出する突出部24を、封止材40の周縁部40bに沿ってシート部材20の表面に形成している(図12(a)(b)参照)。
突出部44の高さE2は、シート部材20に圧着された封止材40の肉厚E1と略同等となる高さに形成している。具体的には、シート部材20の突出部24を、シート部材20に圧着された封止材40の表面と略同等となる高さに形成している(図12(b)及び(b)のd部拡大図参照)。
実施例4の折曲げ開封包装体10Aを多数一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う折曲げ開封包装体10A同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどしても、シート部材20の表面に突出した突出部24が防波堤の役目をするため、封止材40の周縁部40bに対して直接当接されることを防止できる。
これにより、切込み23を覆う封止材40の表面に擦り傷が付いたり、封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることを防止できるともに、折曲げ開封包装体1Aの折曲げ動作に伴い封止材40を破断し開封するまでは、切込み23を封止材40で封止した状態をより確実に保つことができる。この結果、実施例1〜3に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例5)
上述の実施例1〜4では、封止材40の周縁部40b全周を食い込ませた折曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例5では、図13に示すように、封止材40の周縁部40bを部分的に食い込ませた折曲げ開封包装体10Aについて説明する。
図13は実施例5の折曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図13(a)は封止材40の短辺側縁部40b1をシート部材20に食い込ませた折曲げ開封包装体10Aの平面図、図13(b)は封止材40の長辺側縁部40b2をシート部材20に食い込ませた折曲げ開封包装体10Aの平面図である。
実施例5の折曲げ開封包装体10Aは、封止材40の周縁部40bのうち短手方向Wに対向する一対の短辺側縁部40b1と、短辺側縁部40b1の延長した部分とをシート部材20の表面に食い込ませている(図13(a)参照)。
また、封止材40の周縁部40bのうち長手方向Lに対向する一対の長辺側縁部40b2と、長辺側縁部40b2の延長した部分とをシート部材20の表面に食い込ませてもよい(図13(b)参照)。
シート部材20における封止材40の短辺側縁部40b1及び長辺側縁部40b2に沿う部分には、シート部材20に圧着された封止材40の表面より外方に向けて突出する突出部24を、封止材40の短辺側縁部40b1及び長辺側縁部40b2に沿って形成している(図13(a)(b)参照)。
これにより、折曲げ開封包装体10Aを所定の折曲げ角度θ1以下に折り曲げるまでは、封止材40による切込み23の封止が解除されず、封止材40により封止した状態を保つことができるため、収容部14に封入された内容物Cが外部に漏洩することを防止できる。この結果、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例6)
上述の実施例1〜5では、封止材40を破断し開封する折曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例6では、図14に示すように、封止材40を折曲げ動作に伴い剥離し開封する折曲げ開封包装体10Aについて説明する。
図14は実施例6の折曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、図14(a)は斜め上方から見た折曲げ開封包装体10Aの斜視図、図14(b)は(a)に示す折曲げ開封包装体10Aの平面図である。
実施例6の折曲げ開封包装体10Aは、シート部材20に形成された切込み23と、フィルム部材30Aに形成された切込み33との間と対応する開封領域22内の対向面同士を、再剥離可能な粘着力を有する接着層にて貼着している。箔状の封止材40を、部材20,30A同士の折曲げ部21に設定した開封領域22内の表面に対して切込み23,33を覆うように圧着している(図14(a)(b)参照)。
シート部材20における封止材40の周縁部40bに沿う部分には、封止材40におけるシート部材20に食い込ませた周縁部40bより高く、シート部材20に圧着された封止材40の表面より外方に向けて突出する突出部24を形成している。(図14(a)(b)参照)
実施例6の折曲げ開封包装体10Aを多数一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う折曲げ開封包装体10A同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどしても、シート部材20の表面に突出した突出部24が防波堤の役目をするため、封止材40の周縁部40bに対して直接当接されることを防止できる。
これにより、切込み23を覆う封止材40の表面に擦り傷が付いたり、封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることを防止できるとともに、折曲げ開封包装体10Aの折曲げ動作に伴い剥離し開封するまでは、切込み23を封止材40で封止した状態をより確実に保つことができる。この結果、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例7)
上述の実施例1では、封止材40をシート部材20に貼り合わせた折曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例7では、図15、図16に示すように、2枚のフィルム部材30Bを互いに貼り合わせて形成した折曲げ開封包装体10Bについて説明する。
図15は実施例7の折曲げ開封包装体10Bの説明図であり、詳しくは、図15(a)は折曲げ開封包装体10Bを斜め上方から見た斜視図、図15(b)は(a)に示す折曲げ開封包装体10Bの平面図である。
図16は図15に示す折曲げ開封包装体10Bから内容物Cを取り出す際の説明図であり、詳しくは、図16(a)は短手方向Wの中央部で分断した折曲げ前の折曲げ開封包装体10Bの断面図、図15(b)は折曲げ開封包装体10Bから内容物Aを取り出す際の側面図である。
実施例7の折曲げ開封包装体10Bは、包装体本体11を、略同一の大きさ及び形状に形成された2枚のフィルム部材30B同士を互いに重ね合わせるとともに、フィルム部材30B同士の対向する周縁部を互いに貼り合わせて構成している(図15(a)(b)、図16(a)参照)。
一方のフィルム部材30Bの表面に形成された開口部34と、シート部材20Bに形成された切込み23とを対応させて、封止材40が圧着されたシート部材20Bをフィルム部材30Bに貼着している。
シート部材20Bにおける封止材40の周縁部40bに沿う部分には、封止材40におけるシート部材20Bに食い込ませた周縁部40bより高く、シート部材20Bに圧着された封止材40の表面より外方に向けて突出する突出部24を形成している(図15(a)(b)参照)。
実施例7の折曲げ開封包装体10Bを多数一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う折曲げ開封包装体10B同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどしても、シート部材20Bの表面に突出した突出部24が防波堤の役目をするため、封止材40の周縁部40bに対して直接当接されることを防止できる。
これにより、切込み23を覆う封止材40の表面に擦り傷が付いたり、封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることを防止できるとともに、折曲げ開封包装体10Bの折曲げ動作に伴い封止材40を破断し開封するまで(図16(a)(b)参照)、切込み23を封止材40で封止した状態をより確実に保つことができる。この結果、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例8)
実施例8では、図17に示すように、1枚のフィルム部材30Cを二つ折り状態に折り重ねて形成した折曲げ開封包装体10Cについて説明する。
図17は実施例8の折曲げ開封包装体10Cの説明図であり、詳しくは、図17(a)は折曲げ開封包装体10Cを斜め上方から見た斜視図、図17(b)は(a)に示す折曲げ開封包装体10Cの平面図である。
実施例8の折曲げ開封包装体10Cは、包装体本体11を、長手方向Lに連設された2枚分のフィルム部材30Bと対応する大きさ及び形状に形成されたフィルム部材30Cを、短手方向Wの中央部に設定した図示しない仮想折曲げ線に沿って二つ折り状態に折り重ねるとともに、二つ折り状態のフィルム部材30Cにおける対向する3辺の縁部同士を互いに貼り合わせて構成している(図17(a)(b)参照)。
フィルム部材30Cの一方の表面に形成した開口部34と、シート部材20Bに形成した切込み23とを対応させて、封止材40が圧着されたシート部材20Bをフィルム部材30Cに貼着している。
シート部材20Bにおける封止材40の周縁部40bに沿う部分には、封止材40におけるシート部材20Bに食い込ませた周縁部40bより高く、シート部材20Bに圧着された封止材40の表面より外方に向けて突出する突出部24を形成している(図17(a)(b)参照)。
実施例8の折曲げ開封包装体10Cを多数一括して運搬したり、輸送したりする際に、隣り合う折曲げ開封包装体10C同士が互いに当接されるか、あるいは、擦れ合わされるなどしても、シート部材20の表面に突出した突出部24が防波堤の役目をするため、封止材40の周縁部40bに対して直接当接されることを防止できる。
これにより、切込み23を覆う封止材40の表面に擦り傷が付いたり、封止材40が縁部から剥離したり、捲れたりすることを防止できるとともに、折曲げ開封包装体10Cの折曲げ動作に伴い封止材40を破断し開封するまでは、切込み23を封止材40で封止した状態をより確実に保つことができる。この結果、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の開封部は、実施形態の切込み23,33に対応し、
以下同様に、
開封部付設工程は、切込み付設工程aに対応し、
平坦部材は、シート部材20及びシート基材200に対応し、
封止部材は、封止基材400に対応し、
封止材押切り型は、押切りロール404に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の実施例1〜8では、突出部24の高さE2を封止材40の肉厚E1を基準として約0.5倍以上の高さに形成した例について説明したが、例えば突出部24の高さE2を封止材40の肉厚E1を基準として約1倍以上の高さに形成してもよい。また、シート部材20の折曲げ部21に、シート部材20を二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ罫線を付設してもよい。
また、実施例7,8では、封止材40が圧着されたシート部材20Bを、折曲げ開封包装体10B,10Cの表面に対して部分的に貼着した例について説明したが、例えば折曲げ開封包装体10B,10Cの表面全体に貼着してもよい。
a…切込み付設工程
b…封止材押切り圧着工程
c…切抜き材巻回工程
d…基材巻回工程
e…重ね合わせ工程
f…縦シール工程
g…横シール工程
h…充填工程
i…分断工程
C…内容物
10A,10B,10C…折曲げ開封包装体
11…包装体本体
12…本体部
13…蓋部
14…収容部
20…シート部材
21…折曲げ部
22…開封領域
23…切込み
24…突出部
30A,30B,30C…フィルム部材
33…切込み
34…開口部
40…封止材
40b…周縁部
40b1…短辺側縁部
40b2…長辺側縁部
40c…突出部
41…凹部
42…凸部
200…シート基材
202…切込み付設装置
300…フィルム基材
400…封止基材
402…押切り圧着装置
403…受けロール
404…押切りロール
4044…押切り型
405…封止材加圧部
406…押切り部
407…加熱ヒータ
408…凹凸付設部
414…筒状包装体
421…充填装置
422…充填管
431…送りロール
441…縦シールロール
451…横シールロール
461…回転刃
462…受けロール

Claims (12)

  1. 内容物を封入する包装体本体の少なくとも一部が、二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部を有する平坦部材で構成され、該折曲げ部の折曲げ動作に伴い破断し開封される封止材が、前記平坦部材の表面に対して前記折曲げ部に形成された開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体であって、
    前記封止材の周縁部のうち少なくとも対向する一対の縁部が、
    前記平坦部材の表面に対して該平坦部材の厚み方向に食い込ませた状態に圧着され、
    前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部より外方に向けて突出する突出部が、
    前記封止材の縁部に沿って前記平坦部材の表面に形成された
    折曲げ開封包装体。
  2. 前記平坦部材の前記突出部の高さが、
    前記封止材の肉厚を基準として0.5倍以上に形成された
    請求項1に記載の折曲げ開封包装体。
  3. 前記平坦部材の前記突出部の幅が、
    前記封止材の肉厚を基準として1倍以上に形成された
    請求項1又は2に記載の折曲げ開封包装体。
  4. 前記平坦部材の前記突出部が、
    前記平坦部材に圧着された前記封止材の表面より高く形成された
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体。
  5. 前記封止材の表面より外方に向けて突出する突出部が、
    前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部より内側の部分に対して前記平坦部材の前記突出部に沿って形成された
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体。
  6. 前記封止材の前記突出部が、
    前記平坦部材の前記突出部より高く形成された
    請求項5に記載の折曲げ開封包装体。
  7. 前記封止材における前記平坦部材の厚み方向に食い込ませた縁部の食い込み深さが、
    前記封止材の肉厚を基準として0.5倍以上に形成された
    請求項1〜6のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体。
  8. 前記平坦部材の前記突出部が、
    前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部を覆うように形成された
    請求項1〜7のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体。
  9. 内容物を封入する包装体本体の少なくとも一部が、二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部を有する平坦部材で構成され、該折曲げ部の折曲げ動作に伴い破断し開封される封止材が、前記平坦部材の表面に対して前記折曲げ部に形成された開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造方法であって、
    前記開封部を、
    帯状に形成された前記平坦部材の表面に対して該平坦部材の長手方向に所定間隔を隔てて付設する開封部付設工程と、
    帯状に形成された封止部材を、
    前記開封部を覆う大きさ及び形状に封止材押切り型で押切り分離し、前記封止部材から押切り分離された前記封止材を前記平坦部材の表面に対して前記開封部を覆うように圧着する際に、
    前記封止材の周縁部を前記平坦部材の表面に対して厚み方向に食い込ませた状態に圧着し、前記封止材における前記平坦部材に食い込ませた縁部より外方に向けて突出する突出部を、前記封止材の縁部に沿って前記平坦部材の表面に形成する封止材押切り圧着工程とを、この順で行なう
    折曲げ開封包装体の製造方法。
  10. 前記封止材押切り型を、
    前記平坦部材及び前記封止部材が送り方向に向けて移送される方向へ回転する押切りロールで構成した
    請求項9に記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
  11. 前記平坦部材の前記突出部の高さを、
    前記封止材の肉厚を基準として0.5倍以上に形成した
    請求項9又は10に記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
  12. 前記封止材における前記平坦部材の厚み方向に食い込ませた縁部の食い込み深さを、
    前記封止材の肉厚を基準として0.5倍以上に形成した
    請求項9〜11のいずれか一つに記載の折曲げ開封包装体の製造方法。
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