JPH09328165A - 包装体 - Google Patents

包装体

Info

Publication number
JPH09328165A
JPH09328165A JP16868196A JP16868196A JPH09328165A JP H09328165 A JPH09328165 A JP H09328165A JP 16868196 A JP16868196 A JP 16868196A JP 16868196 A JP16868196 A JP 16868196A JP H09328165 A JPH09328165 A JP H09328165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
package
soft
paper
flange portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16868196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Oguchi
清 小口
Isao Inoue
功 井上
Shinji Saiki
真司 斉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP16868196A priority Critical patent/JPH09328165A/ja
Priority to EP96929572A priority patent/EP0788979B1/en
Priority to EP04021589A priority patent/EP1491458A3/en
Priority to PCT/JP1996/002569 priority patent/WO1997010159A1/ja
Priority to DE69633971T priority patent/DE69633971T2/de
Priority to US08/809,718 priority patent/US6244442B1/en
Publication of JPH09328165A publication Critical patent/JPH09328165A/ja
Priority to US10/260,039 priority patent/US20030102247A1/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 錠剤などを包装すると共に、安全で且つ錠剤
などの取り出しが容易な包装体を提供する。 【解決手段】 包装体10は、上端が開口部13で開口する
と共に、錠剤18などを収納した多数の成形凹部12と、各
成形凹部12の開口部13の周縁に設けられた成形凹部12間
を連結するフランジ部14とからなる軟質の底材11を備
え、その開口部13は、軟質の蓋材15によりフランジ部14
で熱接着されて封止されている。そして、フランジ部14
の蓋材15と反対側の面(または蓋材15の上面)に、各成
形凹部12の開口部13に対応する貫通口17を設けた紙製補
強シート16を、開口部13と貫通口17の位置が合うように
積層して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤、カプセル剤
などの内容物を包装した包装体に関し、特に、PTP包
装( Press Through Pack )と呼ばれる形式の錠剤など
の包装体において、誤って包装体のまま飲み込んでも安
全な包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PTP包装体は、上端が開口した
内容物収納用の多数の成形凹部と、その凹部間を連結す
るフランジ部とからなる底材を用いて、その各成形凹部
内に錠剤などを充填し、しかる後、蓋材をフランジ部に
ヒートシールして密封することにより包装体を得てい
る。
【0003】そして、包装体の底材および蓋材には、各
成形凹部毎にハーフカット線もしくはミシン目線が入れ
られ、包装体はハーフカット線もしくはミシン目線に沿
って各成形凹部毎に分離可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなPTP包装
体の特徴は、従来の軟包材によるストリップ包装体と比
較して、錠剤、カプセル剤など内容物1個当たりの包材
スペースが小さく、収納スペースを小さくできること、
および開封が容易なことである。このため、包装体の底
材は、硬質ポリ塩化ビニルやポリプロピレンなどからな
り、錠剤などを安全に収納するため、および、蓋材を破
断し易い強度(特にフランジ部の強度)を得るために、
その厚さは0.2〜0.4mmと比較的厚くなってい
る。これに対して、蓋材は、底材と比較して破断し易く
するために、基材にアルミニウム箔などが用いられ、そ
の厚さは20〜30μm程度と薄くなっている。
【0005】そして、使用時には、ハーフカット線で錠
剤などを必要数だけ切り離し、底材側から指で錠剤など
を蓋材側に押圧して蓋材を破断し、凹部から錠剤などを
取り出して服用している。
【0006】しかし、時には使用者が誤って切り離した
包装体のまま錠剤などを飲んでしまうことがあり、この
ような場合、比較的底材が厚肉であるため包装体の分離
端が使用者の体内に引っ掛かってしまったり、或いは、
体内を傷つけたりして、大変危険な状態になることがあ
る。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、使
用者が誤って錠剤などを包装体ごと飲み込んでも安全
で、体内に引っ掛かったり、体内を傷つけたりすること
なく、体外に排出されるという安全な包装体を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題は以下の本発
明により解決できる。即ち、請求項1に記載の発明は、
一端に開口部を有し内部に内容物を収納した多数の成形
凹部と、各成形凹部の開口部周縁に設けられた成形凹部
間を連結するフランジ部とからなる軟質の底材と、該底
材の各開口部を覆ってフランジ部に接着された軟質の蓋
材と、該フランジ部の蓋材と反対側の底材の面に設けら
れ、各成形凹部の開口部に対応する貫通口を有する紙製
補強シートとを備えたことを特徴とする包装体からな
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、一端に開口部を
有し内部に内容物を収納した多数の成形凹部と、各成形
凹部の開口部周縁に設けられた成形凹部間を連結するフ
ランジ部とからなる軟質の底材と、該底材の各開口部を
覆ってフランジ部に接着された軟質の蓋材と、該蓋材の
フランジ部と反対側の蓋材の面に設けられ、各成形凹部
の開口部に対応する貫通口を有する紙製補強シートとを
備えたことを特徴とする包装体からなる。
【0010】そして、請求項3に記載の発明は、前記紙
製補強シートが吸水して柔らかくなる紙からなることを
特徴とする請求項1または2に記載の包装体である。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、前記紙製
補強シートが底材および蓋材と比較して高い剛性を有す
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
包装体である。
【0012】本発明によれば、包装体は、多数の成形凹
部を有する軟質の底材と、軟質の蓋材と、紙製の補強シ
ートとを有するので、底材の成形凹部毎に分離された個
々の包装体をそのまま誤って飲み込んでも、紙製補強シ
ートが吸水して柔らかくなるため全体が柔らかく、包装
体が体内に引っ掛かったり、分離端により体内が傷つけ
られることがない。また、包装体は紙製補強シートを有
するので、底材側から指で内容物を蓋材側に押圧して蓋
材を破断する際、補強シートにより指の力を受け止め、
内容物により容易に蓋材を破断することができる。従っ
て、底材を軟質且つ従来より厚さを薄くすることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。但し、本発明は図面に限定
されるものではない。図1、図2は、それぞれ本発明の
包装体の一実施例の構成を示す模式側断面図である。ま
た、図3は、図1に示した構成の包装体を底材側から見
た模式平面図である。
【0014】図1において、包装体10は、上端が開口
部13で開口すると共に、錠剤18などの内容物を収納
した多数の成形凹部12と、各成形凹部12の開口部1
3の周縁に設けられた成形凹部12間を連結するフラン
ジ部14とからなる軟質の底材11と、軟質の底材11
の成形凹部12の開口部13を覆ってフランジ部14の
上面に熱接着された軟質の蓋材15とを備えている。そ
して、フランジ部14の下面(蓋材15と反対側の面)
に、貫通口17を有する紙製補強シート16が積層され
ている。この紙製補強シート16は、その貫通口17内
に成形凹部12が挿入されてフランジ部14の下面に積
層されているため、貫通口17は、成形凹部12の上端
の開口部13に対応する位置に配置されている。また、
各成形凹部12の間のフランジに相当する部分の底材1
1、蓋材15および紙製補強シート16には、各成形凹
部12毎に切り離し容易なようにハーフカット線19a
,19b が設けられている。このハーフカット線19a
,19bは、必ずしも両面から加工する必要はなく、フ
ランジ相当部分の層構成や、ハーフカット線の深さの調
整により、いずれか一方のみにすることもでき、また、
ミシン目線に変えることもできる。
【0015】図2において、包装体10は、上端が開口
部13で開口すると共に、錠剤18などの内容物を収納
した多数の成形凹部12と、各成形凹部12の開口部1
3の周縁に設けられた成形凹部12間を連結するフラン
ジ部14とからなる軟質の底材11と、軟質の底材11
の成形凹部12の開口部13を覆ってフランジ部14の
上面に熱接着された軟質の蓋材15とを備えている。そ
して、この軟質の蓋材15の上面(フランジ部14と反
対側の面)に、更に、各成形凹部12の開口部13に対
応する貫通口17を設けた紙製補強シート16が積層さ
れている。この紙製補強シート16は、その貫通口17
の位置を、下側の成形凹部12の上端の開口部13の位
置に合わせて積層するため、貫通口17は、成形凹部1
2の上端の開口部13に対応する位置に配置されてい
る。尚、ハーフカット線19a ,19b については、前
記図1における説明と同様である。
【0016】図3は、図1に示した包装体10の説明を
補足するために示したものであり、その包装体10は、
錠剤18などの充填された成形凹部12が、縦方向に2
個、横方向に6個、合計12個配列された形態である。
各成形凹部12の間にはハーフカット線19b が設けら
れており、使用者が必要な数だけ自由に切り離せるよう
になっている。また、包装体10において、成形凹部1
2を配列する方法は、特に限定されるものではなく、所
望により列の数および1列当たりの個数を自由に決める
ことができる。
【0017】次に、包装体10の材料および製造方法に
ついて説明する。包装体10において、底材11は、比
較的軟質であることが必要であり、例えば、未延伸ポリ
プロピレンフィルム(CPP)や、未延伸ポリプロピレ
ンフィルム(CPP)とポリエチレン(PE)との積層
フィルムなどの比較的軟質の樹脂フィルム、或いは、熱
可塑性エラストマーのフィルムなどを使用することがで
きる。例えば、CPP単独のフィルムの場合、その厚さ
は30〜150μmの範囲が好ましく、60〜120μ
mの範囲が更に好ましい。また、CPPとPEとの積層
フィルムの場合、その厚さは、CPP層が20〜100
μmでPE層が20〜100μmの範囲が好ましく、C
PP層が30〜100μmでPE層が20〜80μmの
範囲が更に好ましい。それぞれのフィルムにおいて厚さ
の下限は、成形凹部の成形性と凹部の強度を維持するた
めに必要な厚さであり、上限は、硬くなり過ぎることを
防ぎ、柔らかさを維持するために必要な厚さである。
【0018】また、蓋材15についても、軟質であるこ
とが必要であるが、蓋材には元々内容物を取り出す際の
破断し易さや防湿性を得るために、比較的厚さの薄い例
えば15〜25μmの厚さのアルミニウム箔の表面(外
側になる面)に保護層を設け、内面にヒートシール層を
設けた積層体が多用されており、この蓋材も軟質である
ため、これをそのまま使用することもできる。
【0019】只、使用後の廃棄性なども考慮して、アル
ミニウムなどの金属を用いない構成を採る場合には、例
えば、一軸延伸ポリプロピレンフィルム、一軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム、一軸延伸ポリエチレ
ンナフタレートフィルムなどが使用でき、厚さはいずれ
も10〜70μmの範囲が好ましく、15〜60μmの
範囲が更に好ましい。上記のほか、タルクを混練したポ
リプロピレンフィルムも使用でき、この場合、厚さは3
0〜120μmの範囲が好ましく、50〜90μmの範
囲が更に好ましい。以上のようなプラスチックフィルム
製の蓋材15を用いる場合、底材11のフランジ部に対
するヒートシール性が充分でない時は、蓋材の内面にヒ
ートシール層を設けてもよい。
【0020】次に、包装体10の底材11のフランジ部
14の蓋材15と反対側の面、または蓋材15のフラン
ジ部14と反対側の面(蓋材15の外側の面)のいずれ
かに積層する紙製補強シート16は、文字通り紙製であ
るが、軟質材料で形成されるフランジ部14の剛性を高
めて錠剤など内容物を取り出す際、蓋材15を破断し易
くすると同時に、万一使用者が誤って内容物を包装体毎
飲んだ場合にも飲用水や唾液などを吸収して柔らかくな
り、体内に引っ掛かったり、傷つけたりすることがない
ようにするものである。
【0021】従って、通常の厚紙、板紙でも、吸水した
場合には柔らかくなり、且つ適度の厚さ(または米坪
量)があれば、底材および蓋材と比較して高い剛性を有
するため使用可能である。只、誤飲された際の安全性を
一層高めるためには、紙の材質は有害物質をできる限り
含まず、且つ衛生的な材料であることが好ましい。この
点からパルプ材は古紙を含まずバージンパルプのみで構
成し、バインダーは澱粉など天然系で水溶性材料が好ま
しく、サイズ剤は不要であり、蛍光増白剤を含まず、コ
ート層も必ずしも必要ではない。このような要望を10
0%満たす紙は、市販の紙には見当たらないが特抄きす
ることにより容易に得られる。
【0022】市販の板紙の中では、例えば、食品の直詰
めカートンなどに用いられるアイボリーに分類される板
紙などが、上記の要望を比較的多く満たしている点で好
ましい。このほか水溶紙と呼ばれる紙、正確にはバイン
ダーが水溶性で、水に浸けるとパルプ繊維がばらばらに
なる紙があり、このような紙も好適に使用できる。以上
のような紙製補強シートに用いる紙の厚さは、剛性の面
から米坪量として100g/m2 程度以上あればよく、
100〜500g/m2 の範囲が好ましく、120〜3
50g/m2 の範囲が更に好ましい。
【0023】このような紙製補強シートを蓋材または底
材のフランジ相当部分に積層する方法は、接着剤を用い
て積層してもよく、また、被接合面の樹脂と同系統の接
着性樹脂を予め補強シート側に押し出しコート法などで
薄くコートしておいて熱圧着により積層してもよい。
【0024】また、紙製補強シートを用いる利点は、上
述のように剛性を有し、蓋材の破断を容易にすると同時
に、万一飲み込んでも吸水して柔らかくなるため、体内
に傷をつけることがないほか、透明なプラスチック材
料と異なり、不透明であり、一見して紙であることが識
別できるため、カプセル材やオブラートのような材料と
間違うことがなく、誤って包装体のまま飲むようなケー
スが減少できること。従来のPTP包装体の場合、底
材に硬質ポリ塩化ビニルシートを用いることが多く、フ
ランジ部の分離端が硬いため、病院などの薬局で包装体
の分離作業の際、手を傷つけることが比較的多かった
が、紙製補強シートを用いた場合には、包装体の分離端
の剛性材料が紙であるため、硬質ポリ塩化ビニルほど鋭
利ではなく、手を傷つけることも少なくなることであ
る。
【0025】次に、以上のような材料を用いて製造され
る本発明の包装体の製造方法について説明する。本発明
の包装体10が、従来のPTP包装体と大きく異なると
ころは、蓋材15に軟質材料を用いるだけでなく、底材
11にも比較的軟質で厚さの薄い熱可塑性樹脂などの軟
質シートを用い、フランジ部14の硬さを補うために紙
製の補強シート16をこの部分に積層している点であ
る。従って、底材シートに多数の成形凹部12を形成
し、その凹部12に錠剤18などの内容物を充填し、そ
の上に蓋材15を被せてヒートシールにより密封すると
いう基本作業は、従来用いていた成形・充填・シール装
置を、成形の温度条件などを多少調整する程度でそのま
ま利用して行うことができる。
【0026】即ち、雌型(下型)と雄型(上型)との間
に、前ゾーンの加熱装置で加熱された軟質底材シートが
送り込まれ、雌型と雄型との間でプラグアシスト真空成
形もしくは単なる真空圧空成形することにより、多数の
成形凹部12と成形凹部12間を連結するフランジ部1
4とを有する底材11が得られる。
【0027】続いて、底材11は、送りロールで充填装
置まで送られ、底材11の成形凹部12内に充填装置か
ら錠剤18などの内容物が充填される。
【0028】次に、成形凹部12内に内容物が充填され
た底材11は、ヒートシール装置まで移動し、底材11
のフランジ部14に対して蓋材15がヒートシールされ
て、成形凹部12が密封される。
【0029】本発明の包装体10では、この後、蓋材1
5の上面、または底材11のフランジ部14の下面に成
形凹部12の開口部13に対応する貫通口17を設けた
紙製補強シート16を、底材11の成形凹部12の開口
部13と補強シート16の貫通口17との位置が合うよ
うに重ねて接着固定し、更に上下両面からハーフカット
線19a ,19b の加工を行い、次いで10個、12
個、20個、24個など所望の単位で打ち抜き、或いは
仕上げ断裁することにより包装体10が得られる(図
1、図2、図3)。
【0030】尚、紙製補強シート16を蓋材15の上面
に積層する場合(図2)は、予め所定の貫通口17を設
けた補強シート16を蓋材15の上面に積層しておい
て、この蓋材15を底材11のフランジ部14にヒート
シールして成形凹部12を密封することもできる。ま
た、紙製補強シート16を底材11のフランジ部14の
下面に積層する場合(図1)は、成形・充填・シール装
置の改造を必要とするが、底材シートに成形凹部12を
形成した後、底材11のフランジ部14の下面に貫通口
17を設けた紙製補強シート16を位置合わせして挿入
し、内容物の充填後、蓋材15のヒートシールと同時に
補強シート16を熱接着させて積層することもできる。
このような方法で紙製補強シート16を積層した場合に
は、底材11のフランジ部14に蓋材15をヒートシー
ルして密封した後、直ちにハーフカット線19a ,19
b 加工および仕上げの打ち抜き、または断裁を行うこと
ができる。
【0031】このように作成した包装体10の使用にあ
たっては、包装体10の底材11および蓋材15が個々
の成形凹部12毎にハーフカット線19a ,19b に沿
って容易に切断して分離される。次に、個々の成形凹部
12毎に分離された包装体10に対し、底材11の成形
凹部12側から指で錠剤18を押圧することにより、錠
剤18により蓋材15が破断して成形凹部12内に充填
された錠剤18が外側に取り出される。この場合、底材
11および蓋材15は、軟質材料からなっているが、底
材11のフランジ部14の上側または下側のいずれかに
紙製補強シート16が積層されているので、これにより
指からの力を受け止めることができ、錠剤18により蓋
材15を容易に破断することができる。
【0032】即ち、紙製補強シート16がなく、軟質材
料からなる底材11および蓋材15のみから包装体10
を構成した場合には、底材11の成形凹部12側から指
で錠剤18を押圧しても、底材11と蓋材15が湾曲す
るだけで蓋材15を破断することは困難である。また、
包装体10のフランジ部分の剛性材料が紙であるため、
硬質ポリ塩化ビニルなどの場合と比較して切断端縁が鋭
利でなく、指などを傷つける危険も少なくなる。
【0033】また、使用者が錠剤18を底材11の成形
凹部12から取り出すことなく、錠剤18を底材11、
蓋材15および紙製補強シート16と共に飲み込んでし
まうことがある。このような場合、ハーフカット線19
a ,19b によって切断された底材11、蓋材15およ
び紙製補強シート16の切断端縁は四角形状となるが、
底材11および蓋材15は軟質材料からなり、また、紙
製補強シート16は、吸水して柔らかくなるため、体内
に引っ掛かったり、体内を傷つけることがない。
【0034】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、包装体のフランジ部外面に紙製補強シートが積層
されているので、底材および蓋材が軟質であっても、底
材側からの指による押圧を紙製補強シートで受け止める
ことができ、錠剤など内容物による蓋材の破断が容易と
なり、内容物の取り出しも容易に行える。また、使用者
が誤って包装体をそのまま飲み込んだ場合にも、紙製補
強シートが吸水して柔らかくなるため、包装材料全体が
柔らかく、包装体が体内に引っ掛かったり、体内を傷つ
けることがなく、安全で使い易い包装体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の一実施例の構成を示す模式側
断面図である。
【図2】本発明の包装体の別の一実施例の構成を示す模
式側断面図である。
【図3】図1に示した構成の包装体を底材側から見た模
式平面図である。
【符号の説明】
10 包装体 11 底材 12 成形凹部 13 開口部 14 フランジ部 15 蓋材 16 紙製補強シート 17 貫通口 18 錠剤 19a ,19b ハーフカット線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に開口部を有し内部に内容物を収納し
    た多数の成形凹部と、各成形凹部の開口部周縁に設けら
    れた成形凹部間を連結するフランジ部とからなる軟質の
    底材と、 該底材の各開口部を覆ってフランジ部に接着された軟質
    の蓋材と、 該フランジ部の蓋材と反対側の底材の面に設けられ、各
    成形凹部の開口部に対応する貫通口を有する紙製補強シ
    ートとを備えたことを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】一端に開口部を有し内部に内容物を収納し
    た多数の成形凹部と、各成形凹部の開口部周縁に設けら
    れた成形凹部間を連結するフランジ部とからなる軟質の
    底材と、 該底材の各開口部を覆ってフランジ部に接着された軟質
    の蓋材と、 該蓋材のフランジ部と反対側の蓋材の面に設けられ、各
    成形凹部の開口部に対応する貫通口を有する紙製補強シ
    ートとを備えたことを特徴とする包装体。
  3. 【請求項3】前記紙製補強シートが吸水して柔らかくな
    る紙からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の包装体。
  4. 【請求項4】前記紙製補強シートが底材および蓋材と比
    較して高い剛性を有することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の包装体。
JP16868196A 1995-09-13 1996-06-10 包装体 Withdrawn JPH09328165A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16868196A JPH09328165A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 包装体
EP96929572A EP0788979B1 (en) 1995-09-13 1996-09-10 Package
EP04021589A EP1491458A3 (en) 1995-09-13 1996-09-10 Package, method of manufacturing the package and packet of the package
PCT/JP1996/002569 WO1997010159A1 (en) 1995-09-13 1996-09-10 Package, method of manufacturing the same, and combination of packaging device and storage box
DE69633971T DE69633971T2 (de) 1995-09-13 1996-09-10 Verpackung
US08/809,718 US6244442B1 (en) 1995-09-13 1997-03-28 Package, method of manufacturing the package and packet of the package
US10/260,039 US20030102247A1 (en) 1995-09-13 2002-05-24 Package, method of manufacturing the package and packet of the package

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16868196A JPH09328165A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09328165A true JPH09328165A (ja) 1997-12-22

Family

ID=15872511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16868196A Withdrawn JPH09328165A (ja) 1995-09-13 1996-06-10 包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09328165A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014090831A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Sumitomo Bakelite Co Ltd 医薬品包装シート
JP2019123517A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 藤森工業株式会社 ストリップ包装体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014090831A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Sumitomo Bakelite Co Ltd 医薬品包装シート
JP2019123517A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 藤森工業株式会社 ストリップ包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5691153B2 (ja) シール蓋を有するパッケージ
WO1997010159A1 (en) Package, method of manufacturing the same, and combination of packaging device and storage box
CA2491007A1 (en) Package for dispensing individual portions
RU2180209C2 (ru) Защитная лекарственная упаковка
EP2832659B1 (en) Container, container package
JP5573091B2 (ja) シール蓋及びこれを用いたパッケージ
JP5997924B2 (ja) 易開封ブリスター包装体
JPS6378A (ja) 簡易ピ−ル容器
JPH09328165A (ja) 包装体
JP4489515B2 (ja) ミシン目
EP1841664B1 (en) Bend and peel packaging with pivot
JP3740685B1 (ja) 包装体
JP6291880B2 (ja) 包装体及びその製造方法
KR20090044240A (ko) 어린이 개봉 방지용 안전 블리스터 포장체
JP6822405B2 (ja) 紙容器の製造方法
JP2551637B2 (ja) 密封包装容器とその製造方法
JP3234715U (ja) Ptp用包装体
JPH0977131A (ja) 包装体およびその製造方法
JP2019088588A (ja) ブリスター包装体
JP2949149B2 (ja) アルミニウム積層葢材
JPH09156666A (ja) 包装体と収納箱の組合体
JP4043590B2 (ja) ソース付カップ複合容器
JP6912941B2 (ja) 包装体
JPH1086969A (ja) 包装体
KR20150101218A (ko) 음료수 포장용기

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030902