JPH1086969A - 包装体 - Google Patents
包装体Info
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- JPH1086969A JPH1086969A JP26230896A JP26230896A JPH1086969A JP H1086969 A JPH1086969 A JP H1086969A JP 26230896 A JP26230896 A JP 26230896A JP 26230896 A JP26230896 A JP 26230896A JP H1086969 A JPH1086969 A JP H1086969A
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- Japan
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- sheet
- package
- soft
- flange portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 錠剤などを包装体すると共に、取り出しなど
使用適性と安全性に優れた包装体を提供する。 【解決手段】 包装体10は、上端が開口すると共に錠剤
など内容物7を収納した成形凹部1が一回に使用する内
容物の数の単位でそのフランジ部3で連結した形状の軟
質底材4を所定数それぞれが切り離され独立した状態に
配列して底材を構成し、その上に軟質の蓋材シート5を
被せて各フランジ部3と熱接着して密封されている。そ
して、各フランジ部3の下面、又は蓋材シート5の上
面、又は各フランジ部3と蓋材シート5の間のいずれか
に、外形寸法がフランジ部3と略同等で各コーナー部が
R状にカットされ、且つ軟質底材4の開口部2に対応す
る貫通孔を有する補強シート6a, 〜6eを開口部2と位置
合わせして、その端縁間が極めて接近した状態に接着さ
れている。
使用適性と安全性に優れた包装体を提供する。 【解決手段】 包装体10は、上端が開口すると共に錠剤
など内容物7を収納した成形凹部1が一回に使用する内
容物の数の単位でそのフランジ部3で連結した形状の軟
質底材4を所定数それぞれが切り離され独立した状態に
配列して底材を構成し、その上に軟質の蓋材シート5を
被せて各フランジ部3と熱接着して密封されている。そ
して、各フランジ部3の下面、又は蓋材シート5の上
面、又は各フランジ部3と蓋材シート5の間のいずれか
に、外形寸法がフランジ部3と略同等で各コーナー部が
R状にカットされ、且つ軟質底材4の開口部2に対応す
る貫通孔を有する補強シート6a, 〜6eを開口部2と位置
合わせして、その端縁間が極めて接近した状態に接着さ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PTP( Press T
hrough Pack )包装と呼ばれる形式で錠剤、カプセル剤
などの内容物を包装した連続形式の包装体に関し、更に
詳しくは、PTP形式の包装体において、その底材など
の厚さや形態などを変えることにより、使いやすさ、お
よび安全性を高めた包装体に関する。
hrough Pack )包装と呼ばれる形式で錠剤、カプセル剤
などの内容物を包装した連続形式の包装体に関し、更に
詳しくは、PTP形式の包装体において、その底材など
の厚さや形態などを変えることにより、使いやすさ、お
よび安全性を高めた包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PTP包装体は、上端が開口した
内容物収納用の多数の成形凹部と、その凹部間を連結す
るフランジ部とからなる底材を用いて、その各成形凹部
内に錠剤などを充填し、しかる後、蓋材をフランジ部に
ヒートシールして密封することにより包装体を得てい
る。
内容物収納用の多数の成形凹部と、その凹部間を連結す
るフランジ部とからなる底材を用いて、その各成形凹部
内に錠剤などを充填し、しかる後、蓋材をフランジ部に
ヒートシールして密封することにより包装体を得てい
る。
【0003】そして、包装体の底材および蓋材には、各
成形凹部毎にハーフカット線もしくはミシン目線が入れ
られ、包装体はハーフカット線もしくはミシン目線に沿
って各成形凹部毎に切り離し可能となっている。
成形凹部毎にハーフカット線もしくはミシン目線が入れ
られ、包装体はハーフカット線もしくはミシン目線に沿
って各成形凹部毎に切り離し可能となっている。
【0004】このようなPTP包装体は、従来の軟包材
によるストリップ包装体と比較して、その開封性がよ
く、また、錠剤、カプセル剤など内容物1個当たりの包
材スペースが小さく、収納スペースを小さくできるな
ど、優れた特徴をもつため、広範囲に採用されている。
そして、包装体の底材は、硬質ポリ塩化ビニルやポリプ
ロピレンなどからなり、錠剤などの内容物を安全に収納
するなどの目的でその厚さは、通常、0.2〜0.4m
mと比較的厚くなっている。これに対して、蓋材は、底
材と比較して、破断を容易にするために、ヒートシール
ラッカーをコーティングしたアルミニウム箔などが主に
用いられ、その厚さは20〜30μm程度と薄くなって
いる。
によるストリップ包装体と比較して、その開封性がよ
く、また、錠剤、カプセル剤など内容物1個当たりの包
材スペースが小さく、収納スペースを小さくできるな
ど、優れた特徴をもつため、広範囲に採用されている。
そして、包装体の底材は、硬質ポリ塩化ビニルやポリプ
ロピレンなどからなり、錠剤などの内容物を安全に収納
するなどの目的でその厚さは、通常、0.2〜0.4m
mと比較的厚くなっている。これに対して、蓋材は、底
材と比較して、破断を容易にするために、ヒートシール
ラッカーをコーティングしたアルミニウム箔などが主に
用いられ、その厚さは20〜30μm程度と薄くなって
いる。
【0005】そして、使用時には、ハーフカット線など
で錠剤など内容物を必要数だけ切り離し、底材側から指
で錠剤などを蓋材側に押圧して蓋材を破断し、成形凹部
から錠剤などを取り出して服用している。
で錠剤など内容物を必要数だけ切り離し、底材側から指
で錠剤などを蓋材側に押圧して蓋材を破断し、成形凹部
から錠剤などを取り出して服用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな形態の包装体は、前述のような優れた特徴を有する
一方で、必要数の包装体を切り離すために、個々の包装
体毎にその周囲にハーフカット線もしくはミシン目線を
設ける必要があり、特に底材に厚みのあるプラスチック
シートが用いられている従来のPTP包装体では、ミシ
ン目線よりもハーフカット線の方が切り離しが容易にな
るため、主にハーフカット線が設けられている。
うな形態の包装体は、前述のような優れた特徴を有する
一方で、必要数の包装体を切り離すために、個々の包装
体毎にその周囲にハーフカット線もしくはミシン目線を
設ける必要があり、特に底材に厚みのあるプラスチック
シートが用いられている従来のPTP包装体では、ミシ
ン目線よりもハーフカット線の方が切り離しが容易にな
るため、主にハーフカット線が設けられている。
【0007】しかし、ハーフカット線を設ける場合、通
常の取り扱いでは、折れたり、切れたりせず、且つ、切
り離したい時には容易に切り離しできるように設ける必
要がある。このためには、ハーフカット線の深さを、底
材などの材質や厚さに応じて精度よく調節する必要があ
り、その深さの設定および作業中の品質管理には意外に
多くの手間と時間を要している。
常の取り扱いでは、折れたり、切れたりせず、且つ、切
り離したい時には容易に切り離しできるように設ける必
要がある。このためには、ハーフカット線の深さを、底
材などの材質や厚さに応じて精度よく調節する必要があ
り、その深さの設定および作業中の品質管理には意外に
多くの手間と時間を要している。
【0008】また、1個ずつに切り離された包装体は比
較的小さいため、使用者が誤って包装体のまま錠剤など
を飲んでしまうことがある。このような場合、比較的底
材が厚肉であるため包装体の分離端が使用者の体内に引
っ掛かってしまったり、或いは、体内を傷つけたりし
て、危険な状態になることがある。
較的小さいため、使用者が誤って包装体のまま錠剤など
を飲んでしまうことがある。このような場合、比較的底
材が厚肉であるため包装体の分離端が使用者の体内に引
っ掛かってしまったり、或いは、体内を傷つけたりし
て、危険な状態になることがある。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、P
TP包装体のような連続形式の包装体において、個々の
包装体を切り離すためのハーフカット線などを設ける必
要がなく、しかも、切り離す際には、一回に使用する個
数の包装体を、連結された状態で容易に切り離すことが
でき、且つ、包装体のまま飲用するような誤用の可能性
が少なく、また、万一誤って包装体のまま飲み込んだ場
合でも、包装体が体内を傷つけるようなことがないとい
う、生産性、便利性、そして安全性に優れた包装体を提
供することにある。
めになされたものであり、その目的とするところは、P
TP包装体のような連続形式の包装体において、個々の
包装体を切り離すためのハーフカット線などを設ける必
要がなく、しかも、切り離す際には、一回に使用する個
数の包装体を、連結された状態で容易に切り離すことが
でき、且つ、包装体のまま飲用するような誤用の可能性
が少なく、また、万一誤って包装体のまま飲み込んだ場
合でも、包装体が体内を傷つけるようなことがないとい
う、生産性、便利性、そして安全性に優れた包装体を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題は以下の本発
明により解決することができる。即ち、請求項1に記載
した発明は、上端に開口部を有し内部に内容物を収納し
た成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けられた
フランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結されて
なる所定数の軟質底材と、その軟質底材のフランジ部に
接着された軟質の蓋材シートと、各フランジ部の蓋材シ
ートと反対側の面に設けられ、外形寸法がフランジ部と
略同等で各コーナー部はR状(丸みを持つ形状)にカッ
トされ、且つ軟質底材の成形凹部の開口部に対応する貫
通孔を有する補強シートとを備えると共に、各補強シー
トは、その端縁間が極めて接近した状態に設けられてい
ることを特徴とする包装体からなる。
明により解決することができる。即ち、請求項1に記載
した発明は、上端に開口部を有し内部に内容物を収納し
た成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けられた
フランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結されて
なる所定数の軟質底材と、その軟質底材のフランジ部に
接着された軟質の蓋材シートと、各フランジ部の蓋材シ
ートと反対側の面に設けられ、外形寸法がフランジ部と
略同等で各コーナー部はR状(丸みを持つ形状)にカッ
トされ、且つ軟質底材の成形凹部の開口部に対応する貫
通孔を有する補強シートとを備えると共に、各補強シー
トは、その端縁間が極めて接近した状態に設けられてい
ることを特徴とする包装体からなる。
【0011】また、請求項2に記載した発明は、上端に
開口部を有し内部に内容物を収納した成形凹部が、その
成形凹部の開口部周縁に設けられたフランジ部で、一回
に使用する個数の単位で連結されてなる所定数の軟質底
材と、その軟質底材のフランジ部に接着された軟質の蓋
材シートと、蓋材シートの各フランジ部と反対側の面に
設けられ、外形寸法が各フランジ部と略同等で各コーナ
ー部はR状(丸みを持つ形状)にカットされ、且つ軟質
底材の成形凹部の開口部に対応する貫通孔を有する補強
シートとを備えると共に、各補強シートは、その端縁間
が極めて接近した状態に設けられていることを特徴とす
る包装体からなる。
開口部を有し内部に内容物を収納した成形凹部が、その
成形凹部の開口部周縁に設けられたフランジ部で、一回
に使用する個数の単位で連結されてなる所定数の軟質底
材と、その軟質底材のフランジ部に接着された軟質の蓋
材シートと、蓋材シートの各フランジ部と反対側の面に
設けられ、外形寸法が各フランジ部と略同等で各コーナ
ー部はR状(丸みを持つ形状)にカットされ、且つ軟質
底材の成形凹部の開口部に対応する貫通孔を有する補強
シートとを備えると共に、各補強シートは、その端縁間
が極めて接近した状態に設けられていることを特徴とす
る包装体からなる。
【0012】そして、請求項3に記載した発明は、上端
に開口部を有し内部に内容物を収納した成形凹部が、そ
の成形凹部の開口部周縁に設けられたフランジ部で、一
回に使用する個数の単位で連結されてなる所定数の軟質
底材と、その軟質底材のフランジ部に補強シートを介し
て接着された軟質の蓋材シートとを備え、前記補強シー
トは、外形寸法がフランジ部と略同等で各コーナー部は
R状(丸みを持つ形状)にカットされ、且つ軟質底材の
成形凹部の開口部に対応する貫通孔を有すると同時に、
その端縁間が極めて接近した状態に接着されていること
を特徴とする包装体からなる。
に開口部を有し内部に内容物を収納した成形凹部が、そ
の成形凹部の開口部周縁に設けられたフランジ部で、一
回に使用する個数の単位で連結されてなる所定数の軟質
底材と、その軟質底材のフランジ部に補強シートを介し
て接着された軟質の蓋材シートとを備え、前記補強シー
トは、外形寸法がフランジ部と略同等で各コーナー部は
R状(丸みを持つ形状)にカットされ、且つ軟質底材の
成形凹部の開口部に対応する貫通孔を有すると同時に、
その端縁間が極めて接近した状態に接着されていること
を特徴とする包装体からなる。
【0013】以上のような本発明によれば、包装体は、
一回に使用する個数の内容物がそれぞれ成形凹部に収納
され、且つ各成形凹部がその上端の開口部周縁に設けら
れたフランジ部で連結されてなる軟質底材が、所定の数
でそれぞれ切り離され独立した状態で軟質の蓋材シート
に接着されており、更に、蓋材シートの上、または蓋材
シートと各底材のフランジ部との間、または各底材のフ
ランジ部の下のいずれかに、外形寸法がフランジ部と略
同等で各コーナー部がR状(丸みを持つ形状)にカット
され、且つ各軟質底材の成形凹部の開口部に対応する貫
通孔を有する補強シートが、開口部と位置合わせされ、
更にその端縁間が極めて接近するように接着されて構成
されている。
一回に使用する個数の内容物がそれぞれ成形凹部に収納
され、且つ各成形凹部がその上端の開口部周縁に設けら
れたフランジ部で連結されてなる軟質底材が、所定の数
でそれぞれ切り離され独立した状態で軟質の蓋材シート
に接着されており、更に、蓋材シートの上、または蓋材
シートと各底材のフランジ部との間、または各底材のフ
ランジ部の下のいずれかに、外形寸法がフランジ部と略
同等で各コーナー部がR状(丸みを持つ形状)にカット
され、且つ各軟質底材の成形凹部の開口部に対応する貫
通孔を有する補強シートが、開口部と位置合わせされ、
更にその端縁間が極めて接近するように接着されて構成
されている。
【0014】従って、包装体の各軟質底材および補強シ
ートは、軟質の蓋材シートのみで繋がれており、且つ各
補強シートの端縁間には僅かな間隔しかないため、蓋材
シートにハーフカット線やミシン目線を設けなくても、
一回に使用する個数の内容物が収納された単位でそれぞ
れの包装体を、その各補強シート間の軟質の蓋材シート
部分で容易に引き裂いて切り離すことができる。また、
補強シートの各コーナー部はR状にカットされているの
で、硬くて鋭角な部分もなく包装体の切り離しに際し
て、手、指を傷つけることもない。
ートは、軟質の蓋材シートのみで繋がれており、且つ各
補強シートの端縁間には僅かな間隔しかないため、蓋材
シートにハーフカット線やミシン目線を設けなくても、
一回に使用する個数の内容物が収納された単位でそれぞ
れの包装体を、その各補強シート間の軟質の蓋材シート
部分で容易に引き裂いて切り離すことができる。また、
補強シートの各コーナー部はR状にカットされているの
で、硬くて鋭角な部分もなく包装体の切り離しに際し
て、手、指を傷つけることもない。
【0015】そして、切り離された包装体は、一回に使
用する個数の内容物がその成形凹部に収納され、薄めの
軟質の蓋材シートで密封された形状であるため、底材側
から錠剤などの内容物を指で蓋材シート側に押圧するこ
とにより、補強シートが支えになり容易に蓋材シートを
破断して内容物を外に取り出すことができる。また、一
回に使用する内容物の数が2個以上の場合は包装体の寸
法が1個の場合よりも大きくなるため、誤って包装体の
まま錠剤などの内容物を飲み込むような誤用を減らすこ
とができる。また、仮に一回に使用する内容物の数が1
個で包装体の寸法が小さく、誤って包装体のまま内容物
を飲み込むようなことがあっても補強シートのコーナー
部がR状(丸みを持つ形状)にカットされているため、
包装体が体内を傷つけるような事故を防止することがで
きる。
用する個数の内容物がその成形凹部に収納され、薄めの
軟質の蓋材シートで密封された形状であるため、底材側
から錠剤などの内容物を指で蓋材シート側に押圧するこ
とにより、補強シートが支えになり容易に蓋材シートを
破断して内容物を外に取り出すことができる。また、一
回に使用する内容物の数が2個以上の場合は包装体の寸
法が1個の場合よりも大きくなるため、誤って包装体の
まま錠剤などの内容物を飲み込むような誤用を減らすこ
とができる。また、仮に一回に使用する内容物の数が1
個で包装体の寸法が小さく、誤って包装体のまま内容物
を飲み込むようなことがあっても補強シートのコーナー
部がR状(丸みを持つ形状)にカットされているため、
包装体が体内を傷つけるような事故を防止することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施例の図面を参照して本
発明の実施の形態について説明する。但し、本発明はこ
れらの図面に限定されるものではない。また、異なる図
面においても同一名称の部分には同一の符号を用いた。
図1、図2、図3は、それぞれ本発明による包装体の一
実施例の構成を示す模式側断面図である。また、図4、
図5は、それぞれ本発明の一実施例の包装体を底材側か
ら見た模式平面図であって、蓋材シートに対する軟質底
材および補強シートの配置例を示す図である。
発明の実施の形態について説明する。但し、本発明はこ
れらの図面に限定されるものではない。また、異なる図
面においても同一名称の部分には同一の符号を用いた。
図1、図2、図3は、それぞれ本発明による包装体の一
実施例の構成を示す模式側断面図である。また、図4、
図5は、それぞれ本発明の一実施例の包装体を底材側か
ら見た模式平面図であって、蓋材シートに対する軟質底
材および補強シートの配置例を示す図である。
【0017】図1において、包装体10は、上端が開口
部2で開口すると共に、錠剤などの内容物7を収納した
成形凹部1と、各成形凹部1の開口部2の周縁に設けら
れ、一回に使用する個数(図では見えない)の成形凹部
1間を連結するフランジ部3とからなる多数(図では5
個)の軟質底材4と、各軟質底材4の成形凹部1の開口
部2を覆ってフランジ部3の上面に熱接着された軟質の
蓋材シート5と、各フランジ部3の蓋材シート5と反対
側の面(図ではフランジ部3の下面)に熱接着などによ
り接着して設けられ、外形寸法がフランジ部3と略同等
で各コーナー部はR状(丸みを持つ形状)にカットさ
れ、且つ、軟質底材4の成形凹部1の開口部2に対応す
る貫通孔を有する補強シート6a,〜6e とを備えると共
に、各補強シート6a,〜6e は、その端縁間が極めて接
近した状態に、フランジ部3の下面に接着して構成され
る。尚、補強シートの外形寸法が、フランジ部3の寸法
より若干大きい場合には、その外周部は蓋材シート5に
も接着される。(この包装体は、請求項1に記載した包
装体に相当する)
部2で開口すると共に、錠剤などの内容物7を収納した
成形凹部1と、各成形凹部1の開口部2の周縁に設けら
れ、一回に使用する個数(図では見えない)の成形凹部
1間を連結するフランジ部3とからなる多数(図では5
個)の軟質底材4と、各軟質底材4の成形凹部1の開口
部2を覆ってフランジ部3の上面に熱接着された軟質の
蓋材シート5と、各フランジ部3の蓋材シート5と反対
側の面(図ではフランジ部3の下面)に熱接着などによ
り接着して設けられ、外形寸法がフランジ部3と略同等
で各コーナー部はR状(丸みを持つ形状)にカットさ
れ、且つ、軟質底材4の成形凹部1の開口部2に対応す
る貫通孔を有する補強シート6a,〜6e とを備えると共
に、各補強シート6a,〜6e は、その端縁間が極めて接
近した状態に、フランジ部3の下面に接着して構成され
る。尚、補強シートの外形寸法が、フランジ部3の寸法
より若干大きい場合には、その外周部は蓋材シート5に
も接着される。(この包装体は、請求項1に記載した包
装体に相当する)
【0018】そして、図2に示した包装体10は、前記
図1に示した包装体10とは、補強シート6a,〜6e を
設ける位置を、蓋材シート5の各フランジ部3と反対側
の面(図では蓋材シート5の上面)に変えて設けた点で
のみ相違するもので、その他の構成は図1に示した包装
体10と同様である。(この包装体は、請求項2に記載
した包装体に相当する)
図1に示した包装体10とは、補強シート6a,〜6e を
設ける位置を、蓋材シート5の各フランジ部3と反対側
の面(図では蓋材シート5の上面)に変えて設けた点で
のみ相違するもので、その他の構成は図1に示した包装
体10と同様である。(この包装体は、請求項2に記載
した包装体に相当する)
【0019】また、図3に示した包装体10は、前記図
1に示した包装体10とは、補強シート6a,〜6e を設
ける位置を、各フランジ部3と蓋材シート5との間に変
えて設けた点でのみ相違し、その他の構成は図1に示し
た包装体10と同様である。即ち、各軟質底材4のフラ
ンジ部3の上面に補強シート6a,〜6e を介して蓋材シ
ート5を熱接着して構成するものである。(この包装体
は、請求項3に記載した包装体に相当する)
1に示した包装体10とは、補強シート6a,〜6e を設
ける位置を、各フランジ部3と蓋材シート5との間に変
えて設けた点でのみ相違し、その他の構成は図1に示し
た包装体10と同様である。即ち、各軟質底材4のフラ
ンジ部3の上面に補強シート6a,〜6e を介して蓋材シ
ート5を熱接着して構成するものである。(この包装体
は、請求項3に記載した包装体に相当する)
【0020】次に、図4は、図1に示したような構成の
一実施例の包装体を底材側から見た模式平面図であり、
蓋材シートに対する軟質底材および補強シートの配置例
を示す図である。即ち、図4において、包装体10は、
軟質の蓋材シート5と、これにそれぞれのフランジ部で
熱接着された5列の独立した軟質底材4と、各軟質底材
4に形成されている各2個ずつの成形凹部1の中に収納
された内容物(図示せず)、そして各軟質底材4のフラ
ンジ部の蓋材シートと反対側の面に熱接着などにより設
けられた、外形寸法がフランジ部と略同等で各コーナー
部がR状にカットされ、且つ軟質底材4の成形凹部1の
開口部に対応する貫通孔8を有する補強シート6a,〜6
e とで構成されている。そして、各軟質底材4に形成さ
れている2個ずつの成形凹部1は、互いにその開口部周
縁に設けられたフランジ部(図では補強シートで隠され
て見えない)で連結されており、また、隣合う各補強シ
ート6a,〜6e の端縁間は、極めて接近した状態、例え
ば限定はされないが、間隔が0.1〜0.5mmのよう
に接近させて設けられている。この構成の場合、1回に
使用する内容物の数を2個とし、5回の使用を可能とし
たものである。
一実施例の包装体を底材側から見た模式平面図であり、
蓋材シートに対する軟質底材および補強シートの配置例
を示す図である。即ち、図4において、包装体10は、
軟質の蓋材シート5と、これにそれぞれのフランジ部で
熱接着された5列の独立した軟質底材4と、各軟質底材
4に形成されている各2個ずつの成形凹部1の中に収納
された内容物(図示せず)、そして各軟質底材4のフラ
ンジ部の蓋材シートと反対側の面に熱接着などにより設
けられた、外形寸法がフランジ部と略同等で各コーナー
部がR状にカットされ、且つ軟質底材4の成形凹部1の
開口部に対応する貫通孔8を有する補強シート6a,〜6
e とで構成されている。そして、各軟質底材4に形成さ
れている2個ずつの成形凹部1は、互いにその開口部周
縁に設けられたフランジ部(図では補強シートで隠され
て見えない)で連結されており、また、隣合う各補強シ
ート6a,〜6e の端縁間は、極めて接近した状態、例え
ば限定はされないが、間隔が0.1〜0.5mmのよう
に接近させて設けられている。この構成の場合、1回に
使用する内容物の数を2個とし、5回の使用を可能とし
たものである。
【0021】また、図5は、前記図4と同様に、図1に
示したような構成の一実施例の包装体を底材側から見た
模式平面図であるが、図4とは蓋材シートに対する軟質
底材および補強シートの配置の異なる例を示した図であ
る。即ち、図5に示した包装体10は、各軟質底材4を
内部に錠剤などの内容物(図示せず)を収納した成形凹
部1が縦方向に3個、そのフランジ部で連結された形状
に形成し、これを横方向に5列並べて配置し、蓋材シー
ト5に熱接着させると同時に、各軟質底材4のフランジ
部3の蓋材シート5と反対側の面に、各フランジ部3と
外形寸法が略同等で、各コーナー部がR状にカットさ
れ、且つ、軟質底材4の成形凹部1の開口部に対応する
3個の貫通孔8を有する補強シート6a,〜6e を、その
隣合う端縁間が極めて接近した形状に接着させて構成し
たものである。この構成の場合、1回に使用する内容物
の数を3個とし、5回の使用を可能としたものである。
本発明の包装体は、上記図4、図5の例に限定されるも
のではなく、1個の軟質底材に設けられる成形凹部の
数、即ち、1回に使用する錠剤など内容物の数は任意で
あり、また、蓋材シートに配列し、熱接着する軟質底材
の列数、或いは配列パターンなども自由である。
示したような構成の一実施例の包装体を底材側から見た
模式平面図であるが、図4とは蓋材シートに対する軟質
底材および補強シートの配置の異なる例を示した図であ
る。即ち、図5に示した包装体10は、各軟質底材4を
内部に錠剤などの内容物(図示せず)を収納した成形凹
部1が縦方向に3個、そのフランジ部で連結された形状
に形成し、これを横方向に5列並べて配置し、蓋材シー
ト5に熱接着させると同時に、各軟質底材4のフランジ
部3の蓋材シート5と反対側の面に、各フランジ部3と
外形寸法が略同等で、各コーナー部がR状にカットさ
れ、且つ、軟質底材4の成形凹部1の開口部に対応する
3個の貫通孔8を有する補強シート6a,〜6e を、その
隣合う端縁間が極めて接近した形状に接着させて構成し
たものである。この構成の場合、1回に使用する内容物
の数を3個とし、5回の使用を可能としたものである。
本発明の包装体は、上記図4、図5の例に限定されるも
のではなく、1個の軟質底材に設けられる成形凹部の
数、即ち、1回に使用する錠剤など内容物の数は任意で
あり、また、蓋材シートに配列し、熱接着する軟質底材
の列数、或いは配列パターンなども自由である。
【0022】以上のような構成を採ることにより、各軟
質底材4は、1回に使用する内容物の数を有する単位で
切り離され、独立して軟質の蓋材シート5に接着されて
おり、且つ、それぞれの軟質底材4の間は、そのフラン
ジ部または蓋材シートに接着された各補強シート6a,〜
6e の端縁間の僅かな間隔で、軟質の蓋材シート5のみ
によって繋がれている。従って、それぞれの軟質底材4
は、蓋材シート5が薄くて軟質であるため、これに切り
離し用のハーフカット線やミシン目線を設けなくても各
補強シート6a,〜6e の端縁間で容易に切り離すことが
できる。また、各補強シート6a,〜6eの各コーナー部
はR状(丸みを持つ形状)にカットされているため、切
り離しの際に手、指を傷つけることもない。
質底材4は、1回に使用する内容物の数を有する単位で
切り離され、独立して軟質の蓋材シート5に接着されて
おり、且つ、それぞれの軟質底材4の間は、そのフラン
ジ部または蓋材シートに接着された各補強シート6a,〜
6e の端縁間の僅かな間隔で、軟質の蓋材シート5のみ
によって繋がれている。従って、それぞれの軟質底材4
は、蓋材シート5が薄くて軟質であるため、これに切り
離し用のハーフカット線やミシン目線を設けなくても各
補強シート6a,〜6e の端縁間で容易に切り離すことが
できる。また、各補強シート6a,〜6eの各コーナー部
はR状(丸みを持つ形状)にカットされているため、切
り離しの際に手、指を傷つけることもない。
【0023】そして、1回に使用する内容物7の数が2
個以上の場合には、切り離された包装体の軟質底材4
は、2個以上の成形凹部1がそのフランジ部3で連結さ
れた形状であり、1個ずつの成形凹部1を切り離した場
合と比較して寸法が大きく、誤って包装体のまま内容物
7を飲み込むような誤用を減らすことができる。仮に、
1回に使用する内容物7の数が1個で、切り離された包
装体の寸法が小さく、誤って包装体のまま飲み込むよう
なことがあっても、蓋材シート5および軟質底材4は共
に軟質で柔らかく、唯一の剛性材料である補強シート6
a,〜6eも、コーナー部がR状にカットされているた
め、体内を傷つけるようなことを防止できる。また、切
り離された包装体は、その軟質底材4側から指で錠剤な
どの内容物7を蓋材シート5側に押圧することにより、
補強シート6a,〜6e が支えになり、蓋材シート5を容
易に破断することができ、成形凹部1から内容物7を取
り出して服用することができる。
個以上の場合には、切り離された包装体の軟質底材4
は、2個以上の成形凹部1がそのフランジ部3で連結さ
れた形状であり、1個ずつの成形凹部1を切り離した場
合と比較して寸法が大きく、誤って包装体のまま内容物
7を飲み込むような誤用を減らすことができる。仮に、
1回に使用する内容物7の数が1個で、切り離された包
装体の寸法が小さく、誤って包装体のまま飲み込むよう
なことがあっても、蓋材シート5および軟質底材4は共
に軟質で柔らかく、唯一の剛性材料である補強シート6
a,〜6eも、コーナー部がR状にカットされているた
め、体内を傷つけるようなことを防止できる。また、切
り離された包装体は、その軟質底材4側から指で錠剤な
どの内容物7を蓋材シート5側に押圧することにより、
補強シート6a,〜6e が支えになり、蓋材シート5を容
易に破断することができ、成形凹部1から内容物7を取
り出して服用することができる。
【0024】次に、本発明の包装体の材料および製造方
法について説明する。先ず、包装体10の軟質底材4に
用いる材料は、成形凹部1をプラグアシスト真空成形や
真空圧空成形などにより成形するため、その成形性が必
要であり、且つ、安全性の点から比較的厚さが薄く、軟
質であることが好ましい。このような材料としては、例
えば、未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)や、未
延伸のポリプロピレンとポリエチレンとの積層フィルム
などの比較的軟質の樹脂フィルム、或いは、熱可塑性エ
ラストマーのフィルムなどを使用することができる。
法について説明する。先ず、包装体10の軟質底材4に
用いる材料は、成形凹部1をプラグアシスト真空成形や
真空圧空成形などにより成形するため、その成形性が必
要であり、且つ、安全性の点から比較的厚さが薄く、軟
質であることが好ましい。このような材料としては、例
えば、未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)や、未
延伸のポリプロピレンとポリエチレンとの積層フィルム
などの比較的軟質の樹脂フィルム、或いは、熱可塑性エ
ラストマーのフィルムなどを使用することができる。
【0025】CPP単独のフィルムの場合、その厚さは
30〜150μmの範囲が好ましく、60〜120μm
の範囲が更に好ましい。また、未延伸のポリプロピレン
とポリエチレンとの積層フィルムの場合、その厚さは、
ポリプロピレン層が20〜100μmでポリエチレン層
が20〜100μmの範囲が好ましく、ポリプロピレン
層が30〜100μmでポリエチレン層が20〜80μ
mの範囲が更に好ましい。それぞれのフィルムにおい
て、厚さの下限は、成形凹部1の成形性と成形凹部1の
強度を維持するために必要な厚さであり、また、上限
は、硬くなり過ぎることを防ぎ、柔らかさを維持するた
めに必要な厚さである。
30〜150μmの範囲が好ましく、60〜120μm
の範囲が更に好ましい。また、未延伸のポリプロピレン
とポリエチレンとの積層フィルムの場合、その厚さは、
ポリプロピレン層が20〜100μmでポリエチレン層
が20〜100μmの範囲が好ましく、ポリプロピレン
層が30〜100μmでポリエチレン層が20〜80μ
mの範囲が更に好ましい。それぞれのフィルムにおい
て、厚さの下限は、成形凹部1の成形性と成形凹部1の
強度を維持するために必要な厚さであり、また、上限
は、硬くなり過ぎることを防ぎ、柔らかさを維持するた
めに必要な厚さである。
【0026】そして、軟質の蓋材シート5に用いる材料
としては、内容物7を取り出す際の破断し易さや、防湿
性を得るために、比較的薄肉の材料、例えば、厚さ10
〜25μmのアルミニウム箔を基材とする積層体を用い
ることができる。具体的には、例えば、厚さ15〜25
μmのアルミニウム箔の表面(外側になる面)にオーバ
ープリントワニスなどによる保護層を設け、内面に公知
の熱接着性樹脂によるヒートシール層を設けた積層体を
使用することができる。この場合、必要に応じて、保護
層及び/又はヒートシール層の下、即ち、アルミニウム
箔側の面に印刷層を設けておくことができる。
としては、内容物7を取り出す際の破断し易さや、防湿
性を得るために、比較的薄肉の材料、例えば、厚さ10
〜25μmのアルミニウム箔を基材とする積層体を用い
ることができる。具体的には、例えば、厚さ15〜25
μmのアルミニウム箔の表面(外側になる面)にオーバ
ープリントワニスなどによる保護層を設け、内面に公知
の熱接着性樹脂によるヒートシール層を設けた積層体を
使用することができる。この場合、必要に応じて、保護
層及び/又はヒートシール層の下、即ち、アルミニウム
箔側の面に印刷層を設けておくことができる。
【0027】このほか、使用後の包装材料を廃棄する際
の環境問題を考慮して、アルミニウム箔などの金属を用
いない構成を採る場合には、例えば、一軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム、一軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム、一軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム
などが使用でき、これらの厚さはいずれも10〜70μ
mの範囲が好ましく、15〜60μmの範囲が更に好ま
しい。上記のほか、タルクを混練したポリプロピレンフ
ィルムも破断性がよいことから使用可能で、この場合、
厚さは30〜120μmの範囲が好ましく、50〜90
μmの範囲が更に好ましい。以上のようなプラスチック
フィルム製の蓋材シート5を用いる場合も、必要に応じ
てこれに印刷層を設けてもよく、また、軟質底材4のフ
ランジ部3或いは補強シート6a,〜6e に対するヒート
シール性が充分でない時は、蓋材シート5の内面に熱接
着性樹脂によるヒートシール層を設けてもよい。
の環境問題を考慮して、アルミニウム箔などの金属を用
いない構成を採る場合には、例えば、一軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム、一軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム、一軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム
などが使用でき、これらの厚さはいずれも10〜70μ
mの範囲が好ましく、15〜60μmの範囲が更に好ま
しい。上記のほか、タルクを混練したポリプロピレンフ
ィルムも破断性がよいことから使用可能で、この場合、
厚さは30〜120μmの範囲が好ましく、50〜90
μmの範囲が更に好ましい。以上のようなプラスチック
フィルム製の蓋材シート5を用いる場合も、必要に応じ
てこれに印刷層を設けてもよく、また、軟質底材4のフ
ランジ部3或いは補強シート6a,〜6e に対するヒート
シール性が充分でない時は、蓋材シート5の内面に熱接
着性樹脂によるヒートシール層を設けてもよい。
【0028】次に、本発明の包装体10において、各フ
ランジ部3の蓋材シート5と反対側の面に接着させる
か、または蓋材シート5の各フランジ部3と反対側の面
に接着させるか、或いは各フランジ部3と蓋材シート5
との間に挿入し熱接着させるか、のいずれかの形式で設
ける補強シート6a,〜6e は、包装体10全体をシート
状に保形させると同時に、内容物7を取り出す際にフラ
ンジ部3を支えて蓋材シート5を破断し易くするための
ものであり、この役割を果たす程度の剛性を有すること
が必要である。
ランジ部3の蓋材シート5と反対側の面に接着させる
か、または蓋材シート5の各フランジ部3と反対側の面
に接着させるか、或いは各フランジ部3と蓋材シート5
との間に挿入し熱接着させるか、のいずれかの形式で設
ける補強シート6a,〜6e は、包装体10全体をシート
状に保形させると同時に、内容物7を取り出す際にフラ
ンジ部3を支えて蓋材シート5を破断し易くするための
ものであり、この役割を果たす程度の剛性を有すること
が必要である。
【0029】従って、補強シート6a,〜6e を設ける位
置が、各フランジ部3の蓋材シート5と反対側の面、ま
たは蓋材シート5の各フランジ部3と反対側の面の場合
には、補強シート6a,〜6e の材料は特に限定されず、
例えば、厚さ0.15〜0.35mmのポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなど
の一般のプラスチックシートのほか、水溶性樹脂のシー
トも使用できる。このほか、米坪量100〜500g/
m2 の紙や、特殊な材料として転移温度が30〜36℃
で縮小するようにした高分子化合物材料または金属材料
からなる形状記憶材料のシートを使用することもでき
る。
置が、各フランジ部3の蓋材シート5と反対側の面、ま
たは蓋材シート5の各フランジ部3と反対側の面の場合
には、補強シート6a,〜6e の材料は特に限定されず、
例えば、厚さ0.15〜0.35mmのポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなど
の一般のプラスチックシートのほか、水溶性樹脂のシー
トも使用できる。このほか、米坪量100〜500g/
m2 の紙や、特殊な材料として転移温度が30〜36℃
で縮小するようにした高分子化合物材料または金属材料
からなる形状記憶材料のシートを使用することもでき
る。
【0030】上記の中、水溶性樹脂のシート或いは紙を
用いた場合は、使用者が誤って包装体のまま飲み込んで
も、体内で補強シートが溶解するか、或いは水分を吸収
して柔らかくなるため安全性が高められる。また、形状
記憶性の高分子材料または金属材料のシートを用いた場
合は、体温で形状が縮小するため安全性が高められる。
特に形状記憶性の金属材料のシートの場合は、体温で縮
小できると同時にレントゲンなどで体外から位置を調べ
られる利点がある。また、補強シート6a,〜6e を設け
る位置が軟質底材のフランジ部3と蓋材シート5との間
の場合は、水溶性樹脂のシートや紙を用いると包装体の
防湿性が損なわれるため、前記の材料の中、これらを除
いた材料から選択して用いる必要がある。尚、補強シー
トについても、その取り付け面に対してヒートシール性
がない場合には、補強シートの接着面にヒートシール層
を設けるか、或いはその他の接着剤を用いて取り付ける
ことができる。
用いた場合は、使用者が誤って包装体のまま飲み込んで
も、体内で補強シートが溶解するか、或いは水分を吸収
して柔らかくなるため安全性が高められる。また、形状
記憶性の高分子材料または金属材料のシートを用いた場
合は、体温で形状が縮小するため安全性が高められる。
特に形状記憶性の金属材料のシートの場合は、体温で縮
小できると同時にレントゲンなどで体外から位置を調べ
られる利点がある。また、補強シート6a,〜6e を設け
る位置が軟質底材のフランジ部3と蓋材シート5との間
の場合は、水溶性樹脂のシートや紙を用いると包装体の
防湿性が損なわれるため、前記の材料の中、これらを除
いた材料から選択して用いる必要がある。尚、補強シー
トについても、その取り付け面に対してヒートシール性
がない場合には、補強シートの接着面にヒートシール層
を設けるか、或いはその他の接着剤を用いて取り付ける
ことができる。
【0031】次に、以上のような材料を用いて製造する
本発明の包装体10の製造方法について説明する。本発
明の包装体10の製造方法としては、種々の方法を採る
ことができるが、その補強シート6a,〜6e を設ける位
置により、下記の3種類の方法に大別できる。第1は、
補強シート6a,〜6e を各フランジ部3の蓋材シート5
と反対側の面(蓋材シートを上とするとフランジ部3の
下面)に設ける場合の製造方法であり、第2は、補強シ
ート6a,〜6e を蓋材シート5の各フランジ部3と反対
側の面(蓋材シートを上とすると蓋材シート5の上面)
に設ける場合の製造方法で、第3は、補強シート6a,〜
6e を軟質底材4のフランジ部3と蓋材シート5との間
に設ける場合の製造方法である。
本発明の包装体10の製造方法について説明する。本発
明の包装体10の製造方法としては、種々の方法を採る
ことができるが、その補強シート6a,〜6e を設ける位
置により、下記の3種類の方法に大別できる。第1は、
補強シート6a,〜6e を各フランジ部3の蓋材シート5
と反対側の面(蓋材シートを上とするとフランジ部3の
下面)に設ける場合の製造方法であり、第2は、補強シ
ート6a,〜6e を蓋材シート5の各フランジ部3と反対
側の面(蓋材シートを上とすると蓋材シート5の上面)
に設ける場合の製造方法で、第3は、補強シート6a,〜
6e を軟質底材4のフランジ部3と蓋材シート5との間
に設ける場合の製造方法である。
【0032】第1の製造方法では、例えば、軟質底材4
を雌型と雄型とを用いてプラグアシスト真空成形するこ
ととし、図5に例示したような配列で、所定の形状とピ
ッチで作製した雌型(凹状の下型)と雄型(凸状の上
型)とを成形装置に組付け、雌型の上に別に用意した各
コーナー部がR状にカットされた補強シート6a,〜6e
を、その貫通孔8と雌型の凹部の位置が合うように、ま
た、補強シート6a,〜6e の端縁間が極めて接近した状
態にパーツフィーダーなどで供給し位置決めして配置す
る。次いで前ゾーンの加熱装置で加熱された未延伸ポリ
プロピレンなどの底材シート(熱可塑性軟質シート)を
雌型と雄型との間に送り込み、プラグアシスト真空成形
することにより成形凹部1およびフランジ部3が形成さ
れる。この時、補強シート6a,〜6e の上面にヒートシ
ール層を設けておくことにより、成形凹部1の成形と同
時にそのフランジ部3の下面に、底材シートの余熱で補
強シート6a,〜6e が熱接着される。只、補強シート6
a,〜6e とフランジ部3との接着は、後工程の蓋材シー
ト5のフランジ部3への熱接着の際にも加熱圧着が行わ
れ、再度熱接着されるため、この段階では必ずしも強い
接着は必要ではない。
を雌型と雄型とを用いてプラグアシスト真空成形するこ
ととし、図5に例示したような配列で、所定の形状とピ
ッチで作製した雌型(凹状の下型)と雄型(凸状の上
型)とを成形装置に組付け、雌型の上に別に用意した各
コーナー部がR状にカットされた補強シート6a,〜6e
を、その貫通孔8と雌型の凹部の位置が合うように、ま
た、補強シート6a,〜6e の端縁間が極めて接近した状
態にパーツフィーダーなどで供給し位置決めして配置す
る。次いで前ゾーンの加熱装置で加熱された未延伸ポリ
プロピレンなどの底材シート(熱可塑性軟質シート)を
雌型と雄型との間に送り込み、プラグアシスト真空成形
することにより成形凹部1およびフランジ部3が形成さ
れる。この時、補強シート6a,〜6e の上面にヒートシ
ール層を設けておくことにより、成形凹部1の成形と同
時にそのフランジ部3の下面に、底材シートの余熱で補
強シート6a,〜6e が熱接着される。只、補強シート6
a,〜6e とフランジ部3との接着は、後工程の蓋材シー
ト5のフランジ部3への熱接着の際にも加熱圧着が行わ
れ、再度熱接着されるため、この段階では必ずしも強い
接着は必要ではない。
【0033】次に補強シート6a,〜6e が接着された軟
質底材のシート体を保持した雌型は切断装置まで搬送さ
れ、雌型上に保持されたシート体は、1回に使用する内
容物の個数に相当する数(図5の場合3個)の成形凹部
1がその上端の開口部周縁に設けられたフランジ部3で
連結された形状の軟質底材4が、それぞれ切り離され独
立した状態で、所定の数(図5の場合6列)だけ配列さ
れた形状に切断され、同時にシート体の抜きかすは巻き
取り装置で巻き取られて除かれる。この時、切断刄は補
強シート6a,〜6e の表面の一部に食い込んでも構わな
い。
質底材のシート体を保持した雌型は切断装置まで搬送さ
れ、雌型上に保持されたシート体は、1回に使用する内
容物の個数に相当する数(図5の場合3個)の成形凹部
1がその上端の開口部周縁に設けられたフランジ部3で
連結された形状の軟質底材4が、それぞれ切り離され独
立した状態で、所定の数(図5の場合6列)だけ配列さ
れた形状に切断され、同時にシート体の抜きかすは巻き
取り装置で巻き取られて除かれる。この時、切断刄は補
強シート6a,〜6e の表面の一部に食い込んでも構わな
い。
【0034】次に軟質底材4を保持した雌型は、充填装
置まで搬送され、各軟質底材4の成形凹部1内に充填装
置から錠剤などの内容物7が充填される。
置まで搬送され、各軟質底材4の成形凹部1内に充填装
置から錠剤などの内容物7が充填される。
【0035】次いで軟質底材4を保持した雌型は、ヒー
トシール装置まで搬送され、雌型に保持された各軟質底
材4のフランジ部3に対して軟質の蓋材シート5が加熱
圧着され、内容物7が密封される。この時、フランジ部
3の下面に接着されている補強シート6a,〜6e も再度
加熱圧着され充分な接着が行われる。
トシール装置まで搬送され、雌型に保持された各軟質底
材4のフランジ部3に対して軟質の蓋材シート5が加熱
圧着され、内容物7が密封される。この時、フランジ部
3の下面に接着されている補強シート6a,〜6e も再度
加熱圧着され充分な接着が行われる。
【0036】その後、蓋材シート5で密封された各軟質
底材4は、仕上げの打ち抜き装置まで搬送され、所定数
の軟質底材4が所定の形状に配列されて蓋材シート5に
接着された形状に打ち抜かれる。尚、上記の仕上げの打
ち抜きは、蓋材シート5の熱接着と同時に行うこともで
きる。
底材4は、仕上げの打ち抜き装置まで搬送され、所定数
の軟質底材4が所定の形状に配列されて蓋材シート5に
接着された形状に打ち抜かれる。尚、上記の仕上げの打
ち抜きは、蓋材シート5の熱接着と同時に行うこともで
きる。
【0037】このようにして、各成形凹部1内に内容物
7が充填された所定数の軟質底材4が、それぞれ切り離
され独立した状態で、且つ、そのフランジ部3の下面に
接着された補強シート6a,〜6e の端縁間が極めて接近
した状態で軟質の蓋材シート5に熱接着され、各内容物
7がそれぞれ成形凹部1内に密封された包装体10が製
造される。尚、上記の製造方法において、補強シート6
a,〜6e の各フランジ部3の蓋材シート5と反対側の面
への接着は、例えば、各フランジ部に蓋材シート5を接
着させた後の最終工程などで行うこともできる。
7が充填された所定数の軟質底材4が、それぞれ切り離
され独立した状態で、且つ、そのフランジ部3の下面に
接着された補強シート6a,〜6e の端縁間が極めて接近
した状態で軟質の蓋材シート5に熱接着され、各内容物
7がそれぞれ成形凹部1内に密封された包装体10が製
造される。尚、上記の製造方法において、補強シート6
a,〜6e の各フランジ部3の蓋材シート5と反対側の面
への接着は、例えば、各フランジ部に蓋材シート5を接
着させた後の最終工程などで行うこともできる。
【0038】次に、第2の製造方法は、補強シート6a,
〜6e を蓋材シート5の各フランジ部3と反対側の面に
設ける場合の製造方法であり、この場合は、例えば前記
第1の製造方法において、補強シート6a,〜6e を雌型
上に配置せず、軟質底材4と軟質の蓋材シート5で内容
物7を密封した包装体を作製した後、その蓋材シート5
の上に別に用意した所定の形状の補強シート6a,〜6e
をその貫通孔8と軟質底材4の開口部との位置が合うよ
うに位置決めして熱接着などにより接着することにより
製造できる。
〜6e を蓋材シート5の各フランジ部3と反対側の面に
設ける場合の製造方法であり、この場合は、例えば前記
第1の製造方法において、補強シート6a,〜6e を雌型
上に配置せず、軟質底材4と軟質の蓋材シート5で内容
物7を密封した包装体を作製した後、その蓋材シート5
の上に別に用意した所定の形状の補強シート6a,〜6e
をその貫通孔8と軟質底材4の開口部との位置が合うよ
うに位置決めして熱接着などにより接着することにより
製造できる。
【0039】また、第3の製造方法は、補強シート6a,
〜6e を軟質底材4のフランジ部3と蓋材シート5との
間に設ける場合の製造方法である。この場合は、前記第
1の製造方法において、最初の段階で雌型の上に補強シ
ート6a,〜6e を配置するのでなく、先ず軟質底材4用
の底材シートを雌型と雄型の間で、例えば第1の製造方
法と同様にプラグアシスト真空成形して、所定の形状お
よび寸法の成形凹部1とフランジ部3とが形成されたシ
ート体を作製する。
〜6e を軟質底材4のフランジ部3と蓋材シート5との
間に設ける場合の製造方法である。この場合は、前記第
1の製造方法において、最初の段階で雌型の上に補強シ
ート6a,〜6e を配置するのでなく、先ず軟質底材4用
の底材シートを雌型と雄型の間で、例えば第1の製造方
法と同様にプラグアシスト真空成形して、所定の形状お
よび寸法の成形凹部1とフランジ部3とが形成されたシ
ート体を作製する。
【0040】次いでこの成形凹部1とフランジ部3とが
形成されたシート体を保持した雌型を切断装置まで搬送
し、一回に使用する内容物の個数に相当する数の成形凹
部1がそのフランジ部3で連結された形状の軟質底材4
が、それぞれ切り離され独立した状態で、所定の数だけ
配列された形状にそのフランジ部で打ち抜き、同時にシ
ート体の抜きかすを巻き取って取り除く。
形成されたシート体を保持した雌型を切断装置まで搬送
し、一回に使用する内容物の個数に相当する数の成形凹
部1がそのフランジ部3で連結された形状の軟質底材4
が、それぞれ切り離され独立した状態で、所定の数だけ
配列された形状にそのフランジ部で打ち抜き、同時にシ
ート体の抜きかすを巻き取って取り除く。
【0041】次に前記打ち抜かれた各軟質底材4を保持
した雌型を充填装置まで搬送し、それぞれの成形凹部1
内に充填装置から錠剤などの内容物7を充填する。そし
て次の工程で、別に用意した所定の形状の補強シート6
a,〜6e を、雌型上にそれぞれ切り離され独立した状態
に保持されている各軟質底材4の上に、軟質底材4の開
口部と補強シート6a,〜6e の貫通孔との位置が合うよ
うに位置決めして配置する。
した雌型を充填装置まで搬送し、それぞれの成形凹部1
内に充填装置から錠剤などの内容物7を充填する。そし
て次の工程で、別に用意した所定の形状の補強シート6
a,〜6e を、雌型上にそれぞれ切り離され独立した状態
に保持されている各軟質底材4の上に、軟質底材4の開
口部と補強シート6a,〜6e の貫通孔との位置が合うよ
うに位置決めして配置する。
【0042】次いでヒートシール装置まで搬送して、補
強シート6a,〜6e の上に蓋材シート5を重ねた後、そ
の上から各軟質底材4のフランジ部3の上に配置された
補強シート6a,〜6e と同形状の熱板で加熱圧着するこ
とにより、各軟質底材4のフランジ部3と補強シート6
a,〜6e と、その上に被せられた蓋材シート5とを同時
に熱接着して、各成形凹部1内に収納された内容物7を
密封する。次に仕上げの打ち抜き装置まで搬送して、所
定の仕上げ形状、即ち、所定数の軟質底材4が所定の形
状に配列されて蓋材シート5に、補強シート6a,〜6e
を介して接着された形状に打ち抜くことにより包装体1
0を製造方法することができる。
強シート6a,〜6e の上に蓋材シート5を重ねた後、そ
の上から各軟質底材4のフランジ部3の上に配置された
補強シート6a,〜6e と同形状の熱板で加熱圧着するこ
とにより、各軟質底材4のフランジ部3と補強シート6
a,〜6e と、その上に被せられた蓋材シート5とを同時
に熱接着して、各成形凹部1内に収納された内容物7を
密封する。次に仕上げの打ち抜き装置まで搬送して、所
定の仕上げ形状、即ち、所定数の軟質底材4が所定の形
状に配列されて蓋材シート5に、補強シート6a,〜6e
を介して接着された形状に打ち抜くことにより包装体1
0を製造方法することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、包装体は、上端に開口部を有し内部に内容物を収
納した成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けら
れたフランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結さ
れてなる所定数の軟質底材と、該フランジ部に熱接着さ
れる軟質の蓋材シートと、軟質底材のフランジ部と外形
寸法が略同等で各コーナー部がR状(丸みを持つ形状)
にカットされ、且つ軟質底材の成形凹部の上端の開口部
に対応する貫通孔を有する所定数の補強シートとを備
え、前記軟質底材が、所定数の単位で前記軟質の蓋材シ
ートにそれぞれのフランジ部を介して、切り離され独立
した状態に熱接着され、更に前記補強シートが、各フラ
ンジ部の蓋材シートと反対側の面、または蓋材シートの
各フランジ部と反対側の面に、その貫通孔と軟質底材の
開口部とが位置合わせされ、また、互いに隣接する補強
シートの端縁間が極めて接近するように接着されて構成
されるか、或いは、前記軟質底材が、所定数の単位でそ
れぞれ切り離され独立した状態に前記軟質の蓋材シート
に、各軟質底材の開口部と貫通孔とが位置合わせされて
配置された補強シートを介して接着されると同時に、各
補強シートは、その互いに隣接する端縁間が極めて接近
した状態に接着されて構成されている。
れば、包装体は、上端に開口部を有し内部に内容物を収
納した成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けら
れたフランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結さ
れてなる所定数の軟質底材と、該フランジ部に熱接着さ
れる軟質の蓋材シートと、軟質底材のフランジ部と外形
寸法が略同等で各コーナー部がR状(丸みを持つ形状)
にカットされ、且つ軟質底材の成形凹部の上端の開口部
に対応する貫通孔を有する所定数の補強シートとを備
え、前記軟質底材が、所定数の単位で前記軟質の蓋材シ
ートにそれぞれのフランジ部を介して、切り離され独立
した状態に熱接着され、更に前記補強シートが、各フラ
ンジ部の蓋材シートと反対側の面、または蓋材シートの
各フランジ部と反対側の面に、その貫通孔と軟質底材の
開口部とが位置合わせされ、また、互いに隣接する補強
シートの端縁間が極めて接近するように接着されて構成
されるか、或いは、前記軟質底材が、所定数の単位でそ
れぞれ切り離され独立した状態に前記軟質の蓋材シート
に、各軟質底材の開口部と貫通孔とが位置合わせされて
配置された補強シートを介して接着されると同時に、各
補強シートは、その互いに隣接する端縁間が極めて接近
した状態に接着されて構成されている。
【0044】従って、包装体の各軟質底材は、その成形
凹部の開口部に位置合わせして接着された各補強シート
間の僅かな間隔で、軟質の蓋材シートのみで繋がれてお
り、特に蓋材シートにハーフカット線やミシン目線を設
けなくても、一回に使用する個数の内容物が収納された
軟質底材の単位で包装体を容易に切り離すことができ
る。そして、補強シートの各コーナー部はR状(丸みを
持つ形状)にカットされているので、切り離しの際に、
手、指を傷つけることもない。また、切り離された包装
体は、軟質底材側から錠剤などの内容物を指で順次蓋材
シート側に押圧することにより、補強シートが支えにな
るため、容易に蓋材シートが破断され、内容物を取り出
すことができる。
凹部の開口部に位置合わせして接着された各補強シート
間の僅かな間隔で、軟質の蓋材シートのみで繋がれてお
り、特に蓋材シートにハーフカット線やミシン目線を設
けなくても、一回に使用する個数の内容物が収納された
軟質底材の単位で包装体を容易に切り離すことができ
る。そして、補強シートの各コーナー部はR状(丸みを
持つ形状)にカットされているので、切り離しの際に、
手、指を傷つけることもない。また、切り離された包装
体は、軟質底材側から錠剤などの内容物を指で順次蓋材
シート側に押圧することにより、補強シートが支えにな
るため、容易に蓋材シートが破断され、内容物を取り出
すことができる。
【0045】そして、一回に使用する内容物の数が2個
以上の場合は、包装体の寸法も大きくなるため、使用者
が誤って包装体のまま内容物を飲み込むような誤用を減
らすことができる。また、仮に一回に使用する内容物の
数が1個で、包装体の寸法が小さく、誤って包装体のま
ま内容物を飲み込むようなことがあっても、補強シート
のコーナー部がR状にカットされているため、包装体が
体内を傷つけるような事故を防止することができる。以
上のように、本発明によれば、使用時の便利性、安全性
に優れると共に、誤って包装体のまま飲み込むような誤
使用の可能性が少なく、且つ、万一誤って包装体のまま
飲み込むようなことがあっても、包装体が体内を傷つけ
ることがないという、誤使用に対する安全性にも優れた
錠剤などの包装体を提供できる効果を奏する。
以上の場合は、包装体の寸法も大きくなるため、使用者
が誤って包装体のまま内容物を飲み込むような誤用を減
らすことができる。また、仮に一回に使用する内容物の
数が1個で、包装体の寸法が小さく、誤って包装体のま
ま内容物を飲み込むようなことがあっても、補強シート
のコーナー部がR状にカットされているため、包装体が
体内を傷つけるような事故を防止することができる。以
上のように、本発明によれば、使用時の便利性、安全性
に優れると共に、誤って包装体のまま飲み込むような誤
使用の可能性が少なく、且つ、万一誤って包装体のまま
飲み込むようなことがあっても、包装体が体内を傷つけ
ることがないという、誤使用に対する安全性にも優れた
錠剤などの包装体を提供できる効果を奏する。
【図1】本発明による包装体の一実施例の構成を示す模
式側断面図である。
式側断面図である。
【図2】本発明による包装体の別の一実施例の構成を示
す模式側断面図である。
す模式側断面図である。
【図3】本発明による包装体の更に別の一実施例の構成
を示す模式側断面図である。
を示す模式側断面図である。
【図4】本発明の一実施例の包装体を底材側から見た模
式平面図であって、蓋材シートに対する軟質底材および
補強シートの配置例を示す図である。
式平面図であって、蓋材シートに対する軟質底材および
補強シートの配置例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の包装体を底材側から見た模
式平面図であって、蓋材シートに対する軟質底材および
補強シートの図4とは異なる配置例を示す図である。
式平面図であって、蓋材シートに対する軟質底材および
補強シートの図4とは異なる配置例を示す図である。
1 成形凹部 2 開口部 3 フランジ部 4 軟質底材 5 蓋材シート 6a,6b,6c,6d,6e 補強シート 7 内容物 8 貫通孔 10 包装体
Claims (3)
- 【請求項1】上端に開口部を有し内部に内容物を収納し
た成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けられた
フランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結されて
なる所定数の軟質底材と、 その軟質底材のフランジ部に接着された軟質の蓋材シー
トと、 各フランジ部の蓋材シートと反対側の面に設けられ、外
形寸法がフランジ部と略同等で各コーナー部はR状にカ
ットされ、且つ軟質底材の成形凹部の開口部に対応する
貫通孔を有する補強シートとを備えると共に、各補強シ
ートは、その端縁間が極めて接近した状態に設けられて
いることを特徴とする包装体。 - 【請求項2】上端に開口部を有し内部に内容物を収納し
た成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けられた
フランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結されて
なる所定数の軟質底材と、 その軟質底材のフランジ部に接着された軟質の蓋材シー
トと、 蓋材シートの各フランジ部と反対側の面に設けられ、外
形寸法が各フランジ部と略同等で各コーナー部はR状に
カットされ、且つ軟質底材の成形凹部の開口部に対応す
る貫通孔を有する補強シートとを備えると共に、各補強
シートは、その端縁間が極めて接近した状態に設けられ
ていることを特徴とする包装体。 - 【請求項3】上端に開口部を有し内部に内容物を収納し
た成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けられた
フランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結されて
なる所定数の軟質底材と、 その軟質底材のフランジ部に補強シートを介して接着さ
れた軟質の蓋材シートとを備え、前記補強シートは、外
形寸法がフランジ部と略同等で各コーナー部はR状にカ
ットされ、且つ軟質底材の成形凹部の開口部に対応する
貫通孔を有すると同時に、その端縁間が極めて接近した
状態に接着されていることを特徴とする包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26230896A JPH1086969A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26230896A JPH1086969A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1086969A true JPH1086969A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17373986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26230896A Withdrawn JPH1086969A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1086969A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180110176A (ko) * | 2016-02-29 | 2018-10-08 | 쿠퍼비젼 인터내셔날 홀딩 캄파니, 엘피 | 콘택트 렌즈 블리스터 팩 라벨 및 블리스터 팩 접합 방법 |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP26230896A patent/JPH1086969A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180110176A (ko) * | 2016-02-29 | 2018-10-08 | 쿠퍼비젼 인터내셔날 홀딩 캄파니, 엘피 | 콘택트 렌즈 블리스터 팩 라벨 및 블리스터 팩 접합 방법 |
US11358770B2 (en) | 2016-02-29 | 2022-06-14 | Coopervision International Limited | Contact lens blister pack label and method for adjoining blister packs |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |