JPH1059414A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JPH1059414A
JPH1059414A JP23864396A JP23864396A JPH1059414A JP H1059414 A JPH1059414 A JP H1059414A JP 23864396 A JP23864396 A JP 23864396A JP 23864396 A JP23864396 A JP 23864396A JP H1059414 A JPH1059414 A JP H1059414A
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JP
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JP23864396A
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Inventor
Kiyoshi Oguchi
清 小口
Isao Inoue
功 井上
Shinji Saiki
真司 斉木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錠剤などを包装するPTP形式の包装体にお
いて、生産性がよく、安全且つ容易に使用でき、包装体
のまま飲むような誤用の可能性も少なく、万一そのまま
飲み込んでも安全な包装体を提供する。 【解決手段】 硬質の底材用シートに1回に使用する錠
剤など内容物6の数に相当する数の成形凹部1を所定の
間隔で成形して設け、上端が開口し、その周縁に設けら
れたフランジ部3で各成形凹部1が連結された形状の硬
質底材4を作製する。そして、硬質底材4の各成形凹部
1内に内容物6を充填した後、内容物の使用回数に相当
する数の硬質底材4をそれぞれのフランジ部3間が極め
て接近するように配置し、その上にそれぞれのフランジ
部3を介して軟質の蓋材シート5を熱接着させて包装体
10を構成する。各硬質底材4のフランジ部のコーナーは
R状にカットしておくことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PTP( Press T
hrough Pack )包装と呼ばれる形式で錠剤、カプセル剤
などの内容物を包装した連続形式の包装体に関し、更に
詳しくは、PTP形式の包装体において、その底材の形
態を変えることにより、一回で使用する個数の包装体が
連結された状態で容易に切り離せるようにした包装体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PTP包装体は、上端が開口した
内容物収納用の多数の成形凹部と、その凹部間を連結す
るフランジ部とからなる底材を用いて、その各成形凹部
内に錠剤などを充填し、しかる後、蓋材をフランジ部に
ヒートシールして密封することにより包装体を得てい
る。
【0003】そして、包装体の底材および蓋材には、各
成形凹部毎にハーフカット線もしくはミシン目線が入れ
られ、包装体はハーフカット線もしくはミシン目線に沿
って各成形凹部毎に切り離し可能となっている。
【0004】このようなPTP包装体は、従来の軟包材
によるストリップ包装体と比較して、その開封性、およ
び内容物の保護性がよく、また、錠剤、カプセル剤など
内容物1個当たりの包材スペースが小さく、収納スペー
スを小さくできるなど、優れた特徴をもつため、広範囲
に採用されている。そして、包装体の底材は、硬質ポリ
塩化ビニルやポリプロピレンなどからなり、錠剤などの
内容物を安全に収納するなどの目的で、その厚さは、通
常、0.2〜0.4mmと比較的厚くなっている。これ
に対して、蓋材は、底材と比較して破断し易くするため
に、ヒートシールラッカーをコーティングしたアルミニ
ウム箔などが用いられ、その厚さは20〜30μm程度
と薄くなっている。
【0005】そして、使用時には、ハーフカット線で錠
剤などを必要数だけ切り離し、底材側から指で錠剤など
内容物を蓋材側に押圧して蓋材を破断し、凹部から錠剤
など内容物を取り出して服用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな形態の包装体は、前述のような優れた特徴を有する
一方で、必要数の包装体を切り離すために、個々の包装
体毎にその周囲にハーフカット線もしくはミシン目線を
設ける必要があり、特に底材に厚みのあるプラスチック
シートが用いられている従来のPTP包装体では、ミシ
ン目線よりもハーフカット線の方が切り離しが容易にな
るため、主にハーフカット線が設けられている。
【0007】しかし、ハーフカット線を設ける場合、通
常の取り扱いでは、折れたり、切れたりせず、且つ、切
り離したい時には容易に切り離しできるように設ける必
要がある。このためには、ハーフカット線の深さを、底
材などの材質に応じて精度よく調節する必要があり、そ
の深さの設定および作業中の品質管理には意外に多くの
手間と時間を要している。また、1個ずつに切り離され
た包装体は比較的小さいため、使用者が誤って包装体の
まま錠剤などを飲んでしまうことがある。このような場
合、比較的底材が厚肉であるため包装体の分離端が使用
者の体内に引っ掛かってしまったり、或いは、体内を傷
つけたりして、危険な状態になることがある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、P
TP包装体のような連続形式の包装体において、個々の
包装体を切り離すためのハーフカット線などを設ける必
要がなく、しかも、切り離す際には、一回に飲用する個
数の包装体を、連結された状態で容易に切り離すことが
でき、且つ、包装体のまま飲用するような誤用の可能性
も少ないという、生産性、および便利性、安全性に優れ
た包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題は以下の本発
明により解決することができる。即ち、本発明は、上端
に開口部を有し内部に内容物を収納した成形凹部が、そ
の成形凹部の開口部周縁に設けられたフランジ部で、一
回に使用する個数の単位で連結されてなる硬質底材と、
該フランジ部に熱接着される軟質の蓋材シートとを備
え、前記硬質底材が更に所定数の単位で前記軟質の蓋材
シートにそれぞれのフランジ部を介して独立した状態に
熱接着されてなる包装体であって、各独立の硬質底材の
フランジ部間が極めて接近した状態に軟質の蓋材シート
に接着されていることを特徴とする包装体からなる。
【0010】本発明によれば、包装体は、一回に使用す
る個数の内容物がそれぞれ成形凹部に収納され、且つ各
成形凹部が、その上端の開口部周縁に設けられたフラン
ジ部で連結されてなる硬質底材を、所定数の単位で、そ
れぞれの硬質底材のフランジ部間が極めて接近するよう
に、軟質の蓋材シートに接着して構成されている。従っ
て、包装体の各硬質底材は、軟質の蓋材シートのみで繋
がれており、且つ各硬質底材のフランジ部間には、僅か
な間隔しかないため、蓋材シートにハーフカット線やミ
シン目線を設けなくても、容易に包装体、即ち、所定の
数の内容物が収納された硬質底材を切り離すことができ
る。
【0011】そして、切り離された包装体は、一回に使
用する個数の内容物が、硬質底材の各成形凹部に収納さ
れ、軟質の蓋材シートで密封された形状であるため、内
容物1個ずつの包装体と比較して寸法が大きく、誤って
包装体のまま錠剤などの内容物を飲み込むような誤用を
減らすことができる。また、仮に1回に使用する内容物
の数が1個で包装体の寸法が小さく、誤って包装体のま
ま内容物を飲み込むようなことがあっても、硬質底材の
フランジ部の四隅をR状(丸みを持つ形状)にカットし
ておくことにより、包装体が体内を傷つけるような事故
を防止できる。また、開封性についても、包装体の包装
材料が硬質底材と薄めの軟質蓋材とで構成されているた
め、底材側から指で錠剤などの内容物を蓋材側に押圧す
ることにより、容易に蓋材を破断することができ、内容
物を容易に取り出すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施例の図面を参照して本
発明の実施の形態について説明する。但し、本発明はこ
れらの図面に限定されるものではない。また、異なる図
面においても同一名称の部分には同一の符号を用いた。
図1、図2は、それぞれ本発明の一実施例の包装体を底
材側から見た模式平面図である。また、図3は、図1に
示した包装体をA─A′線で垂直方向にカットした場合
の模式側断面図である。
【0013】図1において、包装体10は、軟質の蓋材
シート5と、これにそれぞれのフランジ部3で熱接着さ
れた5列の独立した硬質底材4と、各硬質底材4に形成
されている各2個ずつの成形凹部1の中に収納された内
容物(図示せず)とで構成されている。そして、各硬質
底材4に形成されている2個ずつの成形凹部1は、互い
にその開口部周縁に設けられたフランジ部3で連結され
ており、また、隣合う硬質底材4のフランジ部3の間
は、極めて接近した状態、例えば、限定はされないが、
間隔が0.1〜0.3mmのように接近させて蓋材シー
ト5に熱接着されている。
【0014】このような構成を採ることにより、硬質底
材4のフランジ部3は、厚くて硬く、且つ、それぞれの
硬質底材4のフランジ部3間を狭い間隔で繋ぐ蓋材シー
ト5は、薄くて柔らかいため、それぞれの硬質底材4
は、切り離し用のハーフカット線やミシン目線を設けな
くても容易に切り離すことができる。この構成は、1回
に使用する内容物の数を2個として、5回の使用を可能
としたものである。
【0015】また、図2は、内容物を収納した成形凹部
1が、図1の場合とは異なるパターンで配列された包装
体10の例を示したものであり、1回に使用する内容物
の数が3個の場合の硬質底材4の蓋材シート5への配置
例を示したものである。即ち、各硬質底材4には、フラ
ンジ部3で連結される3個の成形凹部1が設けられてお
り、各成形凹部1には錠剤などの内容物が収納され、こ
れが5列で蓋材シート5に熱接着された構成である。即
ち、この構成では、1回に使用する内容物の数を3個と
して、5回の使用を可能としたものである。本発明の包
装体は、上記の例に限定されず、1個の硬質底材に設け
られる成形凹部の数、即ち、1回に使用する錠剤など内
容物の数は任意であり、また、蓋材シートに配列し、熱
接着する硬質底材の列数、或いは配列パターンなども自
由である。
【0016】図3は、図1に示した包装体10をA─
A′線で垂直方向にカットした場合の模式側断面図であ
り、包装体10は、上端が開口部2で開口すると共に、
錠剤などの内容物6を収納した成形凹部1と、各成形凹
部1の開口部2の周縁に設けられ、所定の数の成形凹部
1間を連結するフランジ部3とからなる5列の硬質底材
4と、各硬質底材4の成形凹部1の開口部2を覆ってフ
ランジ部3の上面に熱接着された軟質の蓋材シート5と
を備えている。そして、互いに隣接する硬質底材4のフ
ランジ部3の間は、図1で説明したように、極めて接近
した状態で軟質の蓋材シート5に熱接着されているもの
である。
【0017】次に、本発明の包装体10の材料および製
造方法について説明する。先ず、包装体10の硬質底材
4に用いる材料は、従来のPTP包装に使用されている
底材も硬質であるため、従来、底材に用いられている材
料は全てそのまま使用することができる。具体的には、
硬質ポリ塩化ビニル(以下、硬質塩ビ)やポリプロピレ
ン、ポリエステルなどの単体のシートが用いられるほ
か、防湿性や蓋材シートとの接着性などを向上させるた
め、これらにポリ塩化ビニリデンをコーティングした積
層シートやポリエチレンをラミネートした積層シートな
ども使用できる。これらのシートの厚さは0.2〜0.
4mmの範囲が適度の硬さと成形性を有する点で好まし
い。
【0018】そして、軟質の蓋材シート5の材料として
は、比較的薄肉の材料、例えば、厚さ10〜25μmの
積層体を用いることができる。具体例として、例えば厚
さ15〜25μmのアルミニウム箔の表面(外側になる
面)にオーバープリントワニスなどによる保護層を設
け、内面に公知の熱接着性樹脂によるヒートシール層を
設けた積層体を使用することができる。この場合、必要
に応じて、保護層及び/又はヒートシール層の下、即
ち、アルミニウム箔側の面に印刷層を設けておくことが
できる。
【0019】このほか、使用後の包装材料を廃棄する際
の環境問題を考慮して、アルミニウム箔などの金属を用
いない構成を採る場合には、例えば、一軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム、一軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム、一軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム
などが使用でき、これらの厚さはいずれも10〜70μ
mの範囲が好ましく、15〜60μmの範囲が更に好ま
しい。上記のほか、タルクを混練したポリプロピレンフ
ィルムも破断性がよいことから使用可能で、この場合、
厚さは30〜120μmの範囲が好ましく、50〜90
μmの範囲が更に好ましい。以上のようなプラスチック
フィルム製の蓋材シート5を用いる場合も、硬質底材4
のフランジ部3に対するヒートシール性が充分でない時
は、蓋材シート5の内面に熱接着性樹脂によるヒートシ
ール層を設けてもよく、また、必要に応じて印刷層を設
けてもよい。
【0020】次に、以上のような材料を用いて製造する
本発明の包装体10の製造方法について説明する。本発
明の包装体10が、従来のPTP包装体と異なるところ
は、硬質底材4を1回に使用する内容物の個数を1単位
として、これに対応する個数の成形凹部1がそのフラン
ジ部3で連結された形状で作製し、この硬質底材4を所
定の数、即ち、内容物を使用する回数分の数だけ、各硬
質底材4同士が切り離され独立した状態で、且つ、それ
ぞれのフランジ部3間が極めて接近した形状に配置する
と共に、それぞれの硬質底材4の成形凹部1内に錠剤な
ど内容物6を充填し、その配置状態を維持したまま各硬
質底材4のフランジ部3の上に全体を覆うように軟質の
蓋材シート5を被せて、フランジ部3で熱接着させて一
体化し、包装体10を形成している点にある。
【0021】従って、包装体10の製造方法は、例え
ば、所定の形状に作製した雌型(凹状の下型)と雄型
(凸状の上型)との間に、前ゾーンの加熱装置で加熱さ
れた硬質塩ビなどの底材シートが送り込まれ、雌型と雄
型との間でプラグアシスト真空成形もしくは真空圧空成
形されることにより、所定の間隔で配列された多数の成
形凹部1と、これを連結するフランジ部3とを有する底
材シートが成形される。
【0022】次に、この底材シートを保持した雌型は切
断装置まで搬送され、雌型上に保持された底材シート
は、例えば、流れ方向に沿って1回に使用する個数分の
成形凹部1がそのフランジ部3で連結された形態で、且
つ、隣接するフランジ部3間が接近した形態に切断装置
で切断される。
【0023】このようにして、1回に使用する個数の成
形凹部1を有し、所定の幅に多列で切り離されて配列さ
れた硬質底材4が得られる。この時、各硬質底材4の四
隅のフランジ部3の形状は、直角形状ではなく、図1お
よび図2に示すようにR状(丸みを持つ形状)に切断し
ておくことが好ましい。このように切断しておくことに
より、包装体10の切り離し操作で指などを傷つけるこ
とがなく、また、誤って包装体のまま内容物を飲み込ん
だ場合にも、包装体が体内を傷つけることがなくなる。
上記硬質底材4を保持した雌型は、充填装置まで搬送さ
れ、雌型に保持された各硬質底材4の成形凹部1内に、
充填装置から錠剤など内容物6が充填される。
【0024】次に硬質底材4を保持した雌型は、ヒート
シール装置に搬送され、雌型に保持された各硬質底材4
のフランジ部3に対して、蓋材シート5がヒートシール
装置によって加熱圧着される。このようにして各硬質底
材4のフランジ部3に蓋材シート5がヒートシールさ
れ、各成形凹部1内に充填された内容物6は密封され
る。
【0025】その後、蓋材シート5で密封され、且つ、
切り離されて独立した状態で蓋材シート5に接着された
各硬質底材4は、仕上げの切断装置に搬送され、所定の
ピッチで切断されることにより、例えば、図1および図
2に示すような形態、即ち、1回に使用する個数の内容
物6がそれぞれ成形凹部1内に充填され、蓋材シートで
密封された硬質底材4が、そのフランジ部3間が極めて
接近した形態で使用回数分、多列で軟質の蓋材シート5
に接着された形状の包装体10を製造することができ
る。
【0026】このようにして製造した包装体10の使用
にあたっては、先ず包装体10の一端の、切り離されて
独立し、そのフランジ部3で蓋材シート5に接着され、
且つ、1回に使用する個数の内容物6を有する硬質底材
4部分を、隣接する硬質底材4から、両者のフランジ部
3間をつなぐ僅かな間隔の蓋材シート部分を引き裂くこ
とにより、容易に包装体10を切り離すことができる。
この時、各硬質底材4のフランジ部3のコーナー部をR
状(丸みを持つ形状)にカットしておくことにより、直
角形状による鋭利な部分がなくなり、切り離し操作で指
などを傷つけることもなくなる。
【0027】そして、切り離された包装体、即ち、1個
の硬質底材4部分は、1回に使用する内容物6の個数に
対応する数の成形凹部1が、そのフランジ部3で連結さ
れて形成されており、フランジ部3の上には軟質の蓋材
シート5が全体を覆って熱接着され、各成形凹部1に充
填された内容物6が密封されている。従って、切り離さ
れた包装体の硬質底材4の成形凹部1毎に、順次底材側
から指で内容物6を蓋材シート5側に押圧することによ
り、軟質の蓋材シート5が容易に破断され、充填された
錠剤などの内容物6を容易に外側に取り出して服用する
ことができる。このようにして、順次包装体を切り離し
て使用することにより、軟質の蓋材シート5に接着され
ている硬質底材4の個数分の回数で使用することができ
る。
【0028】このような形態の包装体10は、1回に使
用する内容物6の数が2個以上などの場合、切り離した
包装体の寸法も大きくなるため、誤って使用者が包装体
のまま飲み込んでしまうような誤用を減らすことができ
る。また、1回に使用する内容物6の数が、例えば1個
などで分離した包装体の寸法が小さく、誤って包装体の
まま飲み込んでしまうようなことがあっても、硬質底材
4のフランジ部3のコーナー部にはRがとってあり、ま
た、フランジ部3の上には、これより若干寸法の大きい
軟質の蓋材シート5が接着されているので、包装体10
の外周には硬くて鋭利な部分がなく、体内を傷つけるこ
ともなく安全である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、包装体は、上端に開口部を有し内部に内容物を収
納した成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けら
れたフランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結さ
れてなる硬質底材と、該フランジ部に熱接着される軟質
の蓋材シートとを備え、前記硬質底材が更に所定数の単
位で前記軟質の蓋材シートにそれぞれのフランジ部を介
して切り離され独立した状態に熱接着され、且つ、各独
立の硬質底材のフランジ部間が極めて接近した状態に軟
質の蓋材シートに接着されて構成されている。従って、
1回に使用する個数の内容物を有する各硬質底材を、そ
のフランジ部間を連結する軟質の蓋材シート部分で容易
に引き裂いて分離し使用できるため、各硬質底材間にハ
ーフカット線やミシン目線などを設ける必要がなく、生
産性を向上できる。また、硬質底材のフランジ部のコー
ナーをR状にカットしておくことにより、包装体に硬く
て鋭利な部分がなくなるため、切り離す際、指などを傷
つけることもなくなる。
【0030】そして、切り離された包装体は、上端が開
口し内部に内容物を収納した成形凹部が、その開口部周
縁に設けられたフランジ部で、1回に使用する個数の単
位で連結されてなる硬質底材と、その硬質底材の上にフ
ランジ部を介して熱接着された軟質の蓋材シートとで構
成されているので、各成形凹部に収納されている内容物
を指で底材側から蓋材シート側に押圧することにより、
容易に蓋材シートを破断することができ、1回に使用す
る個数の内容物を容易に外側に取り出すことができる。
【0031】また、切り離された包装体は、個々の成形
凹部毎に切り離されたものではなく、1回に使用する個
数分が連結された形状であるため、例えば2個以上の成
形凹部が連結されている場合には、それだけ包装体の寸
法も大きくなり、使用者が誤って包装体のまま内容物を
飲み込むような誤用がなくなる。また、1回に使用する
個数が1個で包装体の寸法が小さく、誤って包装体のま
ま内容物を飲み込むようなことがあっても、硬質底材の
フランジ部の各コーナーをR状にカットしておくことに
より、硬くて鋭角な部分がないため、包装体が体内を傷
つけるようなこともなく安全である。以上のように本発
明によれば、生産性がよく、使用時の開封性、安全性に
優れると共に、誤って包装体のまま飲み込むような誤用
の可能性が少なく、また、万一誤って包装体のまま飲み
込むようなことがあっても、包装体が体内を傷つけるよ
うなことがないという安全な錠剤などの包装体を提供で
きる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の包装体を底材側から見た模
式平面図である。
【図2】本発明の別の一実施例の包装体を底材側から見
た模式平面図である。
【図3】図1に示した包装体をA─A′線で垂直方向に
カットした場合の模式側断面図である。
【符号の説明】
1 成形凹部 2 開口部 3 フランジ部 4 硬質底材 5 蓋材シート 6 内容物 10 包装体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に開口部を有し内部に内容物を収納し
    た成形凹部が、その成形凹部の開口部周縁に設けられた
    フランジ部で、一回に使用する個数の単位で連結されて
    なる硬質底材と、該フランジ部に熱接着される軟質の蓋
    材シートとを備え、前記硬質底材が更に所定数の単位で
    前記軟質の蓋材シートにそれぞれのフランジ部を介して
    独立した状態に熱接着されてなる包装体であって、各独
    立の硬質底材のフランジ部間が極めて接近した状態に軟
    質の蓋材シートに接着されていることを特徴とする包装
    体。
JP23864396A 1996-08-22 1996-08-22 包装体 Withdrawn JPH1059414A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126458A (ja) * 2010-11-25 2012-07-05 Nippo Kk 固形製剤包装体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126458A (ja) * 2010-11-25 2012-07-05 Nippo Kk 固形製剤包装体

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Legal Events

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Effective date: 20031104