JPH09175561A - 包装体 - Google Patents
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- JPH09175561A JPH09175561A JP7337385A JP33738595A JPH09175561A JP H09175561 A JPH09175561 A JP H09175561A JP 7337385 A JP7337385 A JP 7337385A JP 33738595 A JP33738595 A JP 33738595A JP H09175561 A JPH09175561 A JP H09175561A
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- JP
- Japan
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- ring
- flange portion
- lid
- opening
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 錠剤を包装するとともに、安全でかつ錠剤の
取り出しが容易な包装体を提供する。 【解決手段】 包装体１０は上端が開口するとともに錠
剤１５を収納した多数のエンボス部１２と、エンボス部
１２の上端開口に設けられエンボス部１２間を連結する
フランジ部１３とからなる軟質材料の底材１１を備えて
いる。底材１１はそのフランジ部１３を介して軟質の蓋
材２０に接着されている。フランジ部１３の蓋材２０と
反対側の面に、硬質リング１６が接着固定され、硬質リ
ング１６の貫通口１７はエンボス部１２の開口に対応し
て配置されている。
取り出しが容易な包装体を提供する。 【解決手段】 包装体１０は上端が開口するとともに錠
剤１５を収納した多数のエンボス部１２と、エンボス部
１２の上端開口に設けられエンボス部１２間を連結する
フランジ部１３とからなる軟質材料の底材１１を備えて
いる。底材１１はそのフランジ部１３を介して軟質の蓋
材２０に接着されている。フランジ部１３の蓋材２０と
反対側の面に、硬質リング１６が接着固定され、硬質リ
ング１６の貫通口１７はエンボス部１２の開口に対応し
て配置されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は錠剤等の内容物を包
装した包装体に係り、とりわけ誤ってそのまま飲み込ん
でも安全な包装体に関する。
装した包装体に係り、とりわけ誤ってそのまま飲み込ん
でも安全な包装体に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上端が開口した内容物収納用の多
数のエンボス部と、このエンボス部間を連結するフラン
ジ部とからなる底材を用いて錠剤が包装されている。す
なわち、錠剤はこの底材の各エンボス部内に収納され、
エンボス部内に錠剤が収納された底材は、蓋材をフラン
ジ部にヒートシールすることにより密封される。
数のエンボス部と、このエンボス部間を連結するフラン
ジ部とからなる底材を用いて錠剤が包装されている。す
なわち、錠剤はこの底材の各エンボス部内に収納され、
エンボス部内に錠剤が収納された底材は、蓋材をフラン
ジ部にヒートシールすることにより密封される。
【０００３】このように底材のエンボス部内に錠剤を収
納し、底材のフランジ部に蓋材をヒートシールすること
によりＰＴＰ包装体が得られる。包装体の底材および蓋
材には、各エンボス部毎にミシン目やハーフカットが入
れられ、包装体はミシン目やハーフカットに沿って各エ
ンボス部毎に分離可能となっている。
納し、底材のフランジ部に蓋材をヒートシールすること
によりＰＴＰ包装体が得られる。包装体の底材および蓋
材には、各エンボス部毎にミシン目やハーフカットが入
れられ、包装体はミシン目やハーフカットに沿って各エ
ンボス部毎に分離可能となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、包装体のう
ち底材は塩化ビニル（ＰＶＣ）等からなり、錠剤を安定
して収納するためおよび蓋材を破断しやすい強度を得る
ために、その厚みは０．２〜０．３ｍｍと比較的厚くな
っている。他方、蓋材は底材に比較してその厚みは０．
１ｍｍ以下と薄くなっている。
ち底材は塩化ビニル（ＰＶＣ）等からなり、錠剤を安定
して収納するためおよび蓋材を破断しやすい強度を得る
ために、その厚みは０．２〜０．３ｍｍと比較的厚くな
っている。他方、蓋材は底材に比較してその厚みは０．
１ｍｍ以下と薄くなっている。
【０００５】使用者はミシン目から包装体を各エンボス
部毎に分離し、蓋材を破断してエンボス部内から錠剤を
取出している。
部毎に分離し、蓋材を破断してエンボス部内から錠剤を
取出している。
【０００６】ところで使用者は誤って包装体ごと錠剤を
飲んでしまうことがあり、この場合は比較的厚肉の底材
の分離端が使用者の体内に引掛ってしまい、大変危険な
状態となる。
飲んでしまうことがあり、この場合は比較的厚肉の底材
の分離端が使用者の体内に引掛ってしまい、大変危険な
状態となる。
【０００７】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、誤ってそのまま飲み込んでも安全で体内を
傷付けることのない安全な包装体を提供することを目的
とする。
ものであり、誤ってそのまま飲み込んでも安全で体内を
傷付けることのない安全な包装体を提供することを目的
とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
一端に開口を有し内部に内容物を収納した多数のエンボ
ス部と、各エンボス部の開口周縁に設けられエンボス部
間を連結するフランジ部とからなる軟質材料製の底材
と、この底材のフランジ部に接着された軟質材料製の蓋
材と、フランジ部のうち蓋材と反対側の面に設けられ、
各エンボス部の開口に対応する貫通口を有するリング
と、を備えたことを特徴とする包装体である。
一端に開口を有し内部に内容物を収納した多数のエンボ
ス部と、各エンボス部の開口周縁に設けられエンボス部
間を連結するフランジ部とからなる軟質材料製の底材
と、この底材のフランジ部に接着された軟質材料製の蓋
材と、フランジ部のうち蓋材と反対側の面に設けられ、
各エンボス部の開口に対応する貫通口を有するリング
と、を備えたことを特徴とする包装体である。
【０００９】請求項２記載の発明は、一端に開口を有し
内部に内容物を収納した多数のエンボス部と、各エンボ
ス部の開口周縁に設けられエンボス部間を連結するフラ
ンジ部とからなる軟質材料製の底材と、この底材のフラ
ンジ部に接着された軟質材料製の蓋材と、蓋材のうちフ
ランジ部と反対側の面に設けられ、各エンボス部の開口
に対応する貫通口を有するリングと、を備えたことを特
徴とする包装体である。
内部に内容物を収納した多数のエンボス部と、各エンボ
ス部の開口周縁に設けられエンボス部間を連結するフラ
ンジ部とからなる軟質材料製の底材と、この底材のフラ
ンジ部に接着された軟質材料製の蓋材と、蓋材のうちフ
ランジ部と反対側の面に設けられ、各エンボス部の開口
に対応する貫通口を有するリングと、を備えたことを特
徴とする包装体である。
【００１０】請求項３記載の発明は、一端に開口を有し
内部に内容物を収納した多数のエンボス部と、各エンボ
ス部の開口周縁に設けられエンボス部間を連結するフラ
ンジ部とからなる軟質材料製の底材と、この底材のフラ
ンジ部にリングを介して接着された軟質材料製の蓋材と
を備え、前記リングは各エンボス部の開口に対応する貫
通口を有することを特徴とする包装体である。
内部に内容物を収納した多数のエンボス部と、各エンボ
ス部の開口周縁に設けられエンボス部間を連結するフラ
ンジ部とからなる軟質材料製の底材と、この底材のフラ
ンジ部にリングを介して接着された軟質材料製の蓋材と
を備え、前記リングは各エンボス部の開口に対応する貫
通口を有することを特徴とする包装体である。
【００１１】本発明によれば、包装体は軟質材料の多数
の底材および蓋材を有するので、底材のエンボス部毎に
分離された包装体をそのまま誤って飲み込んでも各底材
の分離端により体内を傷つけることはない。また、包装
体はリングを有するので、各底材側から指で内容物を押
圧して蓋材を破断する際、リングにより指の力を受けと
め、内容物によって容易に蓋材を破断することができ
る。このため底材を軟質かつ従来より厚みを薄くするこ
とができる。
の底材および蓋材を有するので、底材のエンボス部毎に
分離された包装体をそのまま誤って飲み込んでも各底材
の分離端により体内を傷つけることはない。また、包装
体はリングを有するので、各底材側から指で内容物を押
圧して蓋材を破断する際、リングにより指の力を受けと
め、内容物によって容易に蓋材を破断することができ
る。このため底材を軟質かつ従来より厚みを薄くするこ
とができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１乃至図３は本発明によ
る包装体を示す図である。
施の形態について説明する。図１乃至図３は本発明によ
る包装体を示す図である。
【００１３】図１乃至図３に示すように、本発明による
包装体１０は上端が開口するとともに錠剤１５等の内容
物を収納した多数のエンボス部１２と、各エンボス部１
２の上端開口周縁に設けられエンボス部１２間を連結す
るフランジ部１３とからなる底材１１と、底材１１のフ
ランジ部１３上面にヒートシールされた蓋材２０とを備
えている。またフランジ部１３の下面（蓋材２０と反対
側の面）に、貫通口１７を有するリング１６が接着固定
されている。このリング１６は、その貫通口１７内にエ
ンボス部１２を挿入させており、このためリング１６の
貫通口１７は、エンボス部１２の上端開口に対応する位
置に配置されている。
包装体１０は上端が開口するとともに錠剤１５等の内容
物を収納した多数のエンボス部１２と、各エンボス部１
２の上端開口周縁に設けられエンボス部１２間を連結す
るフランジ部１３とからなる底材１１と、底材１１のフ
ランジ部１３上面にヒートシールされた蓋材２０とを備
えている。またフランジ部１３の下面（蓋材２０と反対
側の面）に、貫通口１７を有するリング１６が接着固定
されている。このリング１６は、その貫通口１７内にエ
ンボス部１２を挿入させており、このためリング１６の
貫通口１７は、エンボス部１２の上端開口に対応する位
置に配置されている。
【００１４】上述のように、底材１１は錠剤１５を収納
した多数のエンボス部１２と、このエンボス部１２間を
連結するフランジ部１３とからなっており、また底材１
１は、そのフランジ部１３を介して蓋材２０にヒートシ
ールされている。
した多数のエンボス部１２と、このエンボス部１２間を
連結するフランジ部１３とからなっており、また底材１
１は、そのフランジ部１３を介して蓋材２０にヒートシ
ールされている。
【００１５】図３に示すように、底材１１は多列、例え
ば４列に配置された計２４個のエンボス１２を有し、各
エンボス１２内には錠剤１５が収納されている。ここで
図３は便宜上、蓋材２０を透明体とした状態を示す図で
ある。
ば４列に配置された計２４個のエンボス１２を有し、各
エンボス１２内には錠剤１５が収納されている。ここで
図３は便宜上、蓋材２０を透明体とした状態を示す図で
ある。
【００１６】また底材１１のフランジ部１３および蓋材
２０には、各エンボスに毎に切離し容易なようにハーフ
カット１３ａ，２０ａが各々設けられている。なお、こ
のハーフカット１３ａ，２０ａの代わりにミシン目を設
けてもよい。
２０には、各エンボスに毎に切離し容易なようにハーフ
カット１３ａ，２０ａが各々設けられている。なお、こ
のハーフカット１３ａ，２０ａの代わりにミシン目を設
けてもよい。
【００１７】次に包装体１０の各構成部分の材質につい
て述べる。包装体１０のうち底材１１は、熱可塑性のエ
ラストマや軟質樹脂材料からなっており、このため底材
１１は比較的軟質となっている。
て述べる。包装体１０のうち底材１１は、熱可塑性のエ
ラストマや軟質樹脂材料からなっており、このため底材
１１は比較的軟質となっている。
【００１８】また、蓋材２０としては比較的薄肉の材
料、例えば１０〜２５μ厚の積層体を用いることがで
き、このような積層体の層構成としては、例えば、 ＯＰ層／アルミニウム層／ヒートシール層 が考えられる。
料、例えば１０〜２５μ厚の積層体を用いることがで
き、このような積層体の層構成としては、例えば、 ＯＰ層／アルミニウム層／ヒートシール層 が考えられる。
【００１９】このうちヒートシール層としては、例えば
ポリ酢酸ビニル、ＰＶＡ、ポリビニルブチラール、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、セルロー
スエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂の単独ある
いは共重合体および混合物や酸生成物等を用いることが
できる。
ポリ酢酸ビニル、ＰＶＡ、ポリビニルブチラール、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、セルロー
スエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂の単独ある
いは共重合体および混合物や酸生成物等を用いることが
できる。
【００２０】蓋材２０は上述のように比較的薄肉の材料
からなっているので、蓋材２０も比較的軟質となってい
る。
からなっているので、蓋材２０も比較的軟質となってい
る。
【００２１】ここで、底材１１および蓋材２０が比較的
硬質とは、ある程度の可塑性を有し、所定径の巻芯に巻
付けることができる程度のやわらかさを有することをい
う。
硬質とは、ある程度の可塑性を有し、所定径の巻芯に巻
付けることができる程度のやわらかさを有することをい
う。
【００２２】一方、リング１６は底材および蓋材に比較
して硬質となっており、高分子化合物材料または金属材
料からなる形状記憶材料により構成され、その転移温度
は３０〜４０℃となっている。そしてリング１６が、転
移温度３０〜４０℃に達すると、リング１６の形状が縮
少するようになっている。このような形状記憶材料とし
て、例えば金属材料としては、Ｔｉ−Ｎｉ合金（ニチー
ル）やＣｕ−Ｚｎ−Ａｌ（ベータロイ）、Ｉｎ−Ｔｉ、
Ｎｉ−Ａｌ、Ｍｕ−Ｃｕ等が考えられ、高分子材料とし
ては、ポリウレタン系材料（ダイアリィ：三菱重工社
製）やポリノルボルネン系材料（ノーソレックス：日本
ゼオン社製）等が考えられる。
して硬質となっており、高分子化合物材料または金属材
料からなる形状記憶材料により構成され、その転移温度
は３０〜４０℃となっている。そしてリング１６が、転
移温度３０〜４０℃に達すると、リング１６の形状が縮
少するようになっている。このような形状記憶材料とし
て、例えば金属材料としては、Ｔｉ−Ｎｉ合金（ニチー
ル）やＣｕ−Ｚｎ−Ａｌ（ベータロイ）、Ｉｎ−Ｔｉ、
Ｎｉ−Ａｌ、Ｍｕ−Ｃｕ等が考えられ、高分子材料とし
ては、ポリウレタン系材料（ダイアリィ：三菱重工社
製）やポリノルボルネン系材料（ノーソレックス：日本
ゼオン社製）等が考えられる。
【００２３】なお、リング１６を、水溶性材料、例えば
ＰＶＡ（ポリビニルアルコール）、ポリアクリル酸、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ポリエチレングリコール、ポリ−Ｎ−ビニルアセ
トアミド、パオゲン（第一工業製薬社製）から構成して
もよい。リング１６を水溶性材料から構成した場合は、
リング１６が誤って体内に入った場合、リング１６が溶
解する。
ＰＶＡ（ポリビニルアルコール）、ポリアクリル酸、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ポリエチレングリコール、ポリ−Ｎ−ビニルアセ
トアミド、パオゲン（第一工業製薬社製）から構成して
もよい。リング１６を水溶性材料から構成した場合は、
リング１６が誤って体内に入った場合、リング１６が溶
解する。
【００２４】次に包装体１０の製造方法について、図２
により詳述する。図２に示すように、雌型（下型）２５
と雄型（上型）２６との間に、例えば熱可塑性軟質シー
トが挿入され、雌型２５と雄型２６との間でシートがプ
ラグアシスト真空成形される。このように雌型２５と雄
型２６との間でプラグアシスト真空（エンボス成形）す
ることにより、多数のエンボス部１２とエンボス部１２
間を連結するフランジ部１３とを有する底材１１が得ら
れる（図２（ａ））。
により詳述する。図２に示すように、雌型（下型）２５
と雄型（上型）２６との間に、例えば熱可塑性軟質シー
トが挿入され、雌型２５と雄型２６との間でシートがプ
ラグアシスト真空成形される。このように雌型２５と雄
型２６との間でプラグアシスト真空（エンボス成形）す
ることにより、多数のエンボス部１２とエンボス部１２
間を連結するフランジ部１３とを有する底材１１が得ら
れる（図２（ａ））。
【００２５】次に底材１１を保持した雌型２５は充てん
装置２８まで搬送され、雌型２５に保持された底材１１
のエンボス部１２内に充てん装置２８から錠剤１５が充
てんされる（図２（ｂ））。
装置２８まで搬送され、雌型２５に保持された底材１１
のエンボス部１２内に充てん装置２８から錠剤１５が充
てんされる（図２（ｂ））。
【００２６】次に底材１１を保持した雌型２５はヒート
シール装置２９まで搬送され、雌型２５に保持された底
材１１のフランジ部１３に対して、例えばＯＰ層／アル
ミニウム層／ヒートシール層からなる蓋材２０がヒート
シール装置２９によって加熱圧着される（図２
（ｃ））。このようにして底材１１のフランジ部１３が
蓋材２０によってヒートシールされ、底材１１の各エン
ボス部１２内が密封される。同時に底材１１のフランジ
部１３および蓋材２０に対してハーフカット１３ａ，２
０ａが形成される。その後、フランジ部１３の下面に円
環状のリング１６が接着固定されて、図１乃至図３に示
す包装体１０が得られる。なお、リング１６を錠剤１５
の充てん前にフランジ部１３の下面に接着固定してもよ
い。
シール装置２９まで搬送され、雌型２５に保持された底
材１１のフランジ部１３に対して、例えばＯＰ層／アル
ミニウム層／ヒートシール層からなる蓋材２０がヒート
シール装置２９によって加熱圧着される（図２
（ｃ））。このようにして底材１１のフランジ部１３が
蓋材２０によってヒートシールされ、底材１１の各エン
ボス部１２内が密封される。同時に底材１１のフランジ
部１３および蓋材２０に対してハーフカット１３ａ，２
０ａが形成される。その後、フランジ部１３の下面に円
環状のリング１６が接着固定されて、図１乃至図３に示
す包装体１０が得られる。なお、リング１６を錠剤１５
の充てん前にフランジ部１３の下面に接着固定してもよ
い。
【００２７】使用にあたっては、包装体１０の底板１１
および蓋材２０が個々のエンボス部１２毎にハーフカッ
ト１３ａ，２０ａに沿って切断して分離される。次に個
々のエンボス部１２毎に分離された包装体１０に対し、
底材１１のエンボス部１２側から指で錠剤１５を押圧す
ることにより、錠剤１５により蓋材２０が破断してエン
ボス部１２内に収納された錠剤１５が外方へ取出され
る。この場合、底材１１および蓋材２０は軟質材料から
なっているが、底材１１のフランジ部１３に硬質リング
１６が接着固定されているので、リング１６により指か
らの力を受けとめることができる。このため、錠剤１５
により蓋材２０を容易に破断することができる。すなわ
ち、リング１６がなく軟質材料からなる底材１１および
蓋材２０のみから包装体２０を構成した場合、底材１１
のエンボス部１２側から指で押圧しても、底材１１と蓋
材２０が湾曲するだけで錠剤１５により蓋材２０を破断
することはむずかしい。
および蓋材２０が個々のエンボス部１２毎にハーフカッ
ト１３ａ，２０ａに沿って切断して分離される。次に個
々のエンボス部１２毎に分離された包装体１０に対し、
底材１１のエンボス部１２側から指で錠剤１５を押圧す
ることにより、錠剤１５により蓋材２０が破断してエン
ボス部１２内に収納された錠剤１５が外方へ取出され
る。この場合、底材１１および蓋材２０は軟質材料から
なっているが、底材１１のフランジ部１３に硬質リング
１６が接着固定されているので、リング１６により指か
らの力を受けとめることができる。このため、錠剤１５
により蓋材２０を容易に破断することができる。すなわ
ち、リング１６がなく軟質材料からなる底材１１および
蓋材２０のみから包装体２０を構成した場合、底材１１
のエンボス部１２側から指で押圧しても、底材１１と蓋
材２０が湾曲するだけで錠剤１５により蓋材２０を破断
することはむずかしい。
【００２８】これに対してリング１６を設けた本発明の
場合は、上述のように容易に錠剤１５により蓋材２０を
破断することができる。
場合は、上述のように容易に錠剤１５により蓋材２０を
破断することができる。
【００２９】ところで、錠剤１５を底材１１のエンボス
部１２内から取り出すことなく、錠剤１５を底材１１、
蓋材２０およびリング１６とともに飲み込んでしまうこ
とがある。この場合、ハーフカット１３ａ，２０ａによ
って切断された底材１１および蓋材２０の切断端縁は四
角形状となるが、底材１１および蓋材２０は軟質材料か
らなるので、底材１１または蓋材２０によって体内を傷
付けることはない。また底材１１または蓋材２０によっ
て指等を傷付けることはない。
部１２内から取り出すことなく、錠剤１５を底材１１、
蓋材２０およびリング１６とともに飲み込んでしまうこ
とがある。この場合、ハーフカット１３ａ，２０ａによ
って切断された底材１１および蓋材２０の切断端縁は四
角形状となるが、底材１１および蓋材２０は軟質材料か
らなるので、底材１１または蓋材２０によって体内を傷
付けることはない。また底材１１または蓋材２０によっ
て指等を傷付けることはない。
【００３０】さらに、リング１６が３０〜４０℃の転移
温度を有する形状記憶材料からなる場合、体内でリング
１６がこの転移温度に達するため、リング１６を円環状
の状態でその形状を縮少することができる。さらにまた
リング１６が金属性の形状記憶材料からなる場合は、Ｘ
線等により体内の位置を容易に確認することができる。
温度を有する形状記憶材料からなる場合、体内でリング
１６がこの転移温度に達するため、リング１６を円環状
の状態でその形状を縮少することができる。さらにまた
リング１６が金属性の形状記憶材料からなる場合は、Ｘ
線等により体内の位置を容易に確認することができる。
【００３１】一方、リング１６が水溶性材料からなる場
合は、リング１６が体内で溶解するため、体内を傷付け
ることはない。
合は、リング１６が体内で溶解するため、体内を傷付け
ることはない。
【００３２】次に本発明の他の実施の形態を図４および
図５によって説明する。図１乃至図３に示す実施の形態
において、リング１６を底材１１のフランジ部１３下面
に接着固定した例を示したが、これに限らず蓋材２０の
上面（フランジ部１３と反対側の面）にリング１６を設
けてもよい（図４参照）。図４において、リング１６の
貫通口１７は、エンボス部１２の開口に対応する位置に
配置されている。この場合、リング１６は底材１１と蓋
材２０のヒートシール後、蓋材２０に固着されるが、リ
ング１６を蓋材２０に予め固着しておいてもよい。
図５によって説明する。図１乃至図３に示す実施の形態
において、リング１６を底材１１のフランジ部１３下面
に接着固定した例を示したが、これに限らず蓋材２０の
上面（フランジ部１３と反対側の面）にリング１６を設
けてもよい（図４参照）。図４において、リング１６の
貫通口１７は、エンボス部１２の開口に対応する位置に
配置されている。この場合、リング１６は底材１１と蓋
材２０のヒートシール後、蓋材２０に固着されるが、リ
ング１６を蓋材２０に予め固着しておいてもよい。
【００３３】また図５に示すように、蓋材１１のフラン
ジ部１３の上面にリング１６を接着固定するとともに、
リング１６上面に蓋材２０を接着してもよい。図５にお
いて、リング１６の貫通口１７はエンボス部１２の開口
に対応する位置に配置されている。この場合、リング１
６は予め底材１１のフランジ部１３上に固着され、その
後底材１１と蓋材２０とがヒートシールされる。しかし
ながら、リング１６を予め蓋材２０下面に固着してお
き、その後底材１１と蓋材２０とをヒートシールしても
よい。
ジ部１３の上面にリング１６を接着固定するとともに、
リング１６上面に蓋材２０を接着してもよい。図５にお
いて、リング１６の貫通口１７はエンボス部１２の開口
に対応する位置に配置されている。この場合、リング１
６は予め底材１１のフランジ部１３上に固着され、その
後底材１１と蓋材２０とがヒートシールされる。しかし
ながら、リング１６を予め蓋材２０下面に固着してお
き、その後底材１１と蓋材２０とをヒートシールしても
よい。
【００３４】次に本発明の応用例を図６および図７によ
り説明する。図６および図７に示す応用例は、図１に示
す包装体１０をエンボス部１２を一列に配置して構成
し、包装体１０を巻取って収納箱１内に収納したもので
ある。すなわち包装体１０は上述のように軟質材料製の
底材１１と、同じく軟質材料製の蓋材２０とからなって
おり、このため包装体１０を容易に巻取ることが可能と
なっている。
り説明する。図６および図７に示す応用例は、図１に示
す包装体１０をエンボス部１２を一列に配置して構成
し、包装体１０を巻取って収納箱１内に収納したもので
ある。すなわち包装体１０は上述のように軟質材料製の
底材１１と、同じく軟質材料製の蓋材２０とからなって
おり、このため包装体１０を容易に巻取ることが可能と
なっている。
【００３５】図６および図７に示すように、収納箱１は
箱型状をなし、その一側面４の上部に収納箱１内の包装
体１０を繰り出す開口２が設けられている。また収納箱
１の開口２上縁には、カッタ３が固着されている。な
お、図６および図７においてカッタ３が固着されている
が、必ずしも必要なものではなく、必要に応じて固着さ
れる。
箱型状をなし、その一側面４の上部に収納箱１内の包装
体１０を繰り出す開口２が設けられている。また収納箱
１の開口２上縁には、カッタ３が固着されている。な
お、図６および図７においてカッタ３が固着されている
が、必ずしも必要なものではなく、必要に応じて固着さ
れる。
【００３６】使用にあたっては、収納箱１の開口２から
包装体１０が繰り出される。次に底材１１および蓋材２
０がハーフカット１３ａ，２０ａに沿ってカッタ３によ
り切断され、包装体１０は各エンボス部１２毎に分離さ
れる。次に側から錠剤１５を指で押圧し、この指の力を
リング１６が受けとめることによりエンボス部１２に対
応する蓋材２０の部分が破断され、底材１１のエンボス
部１２に内から錠剤１５が取り出される。
包装体１０が繰り出される。次に底材１１および蓋材２
０がハーフカット１３ａ，２０ａに沿ってカッタ３によ
り切断され、包装体１０は各エンボス部１２毎に分離さ
れる。次に側から錠剤１５を指で押圧し、この指の力を
リング１６が受けとめることによりエンボス部１２に対
応する蓋材２０の部分が破断され、底材１１のエンボス
部１２に内から錠剤１５が取り出される。
【００３７】このように応用例によれば、底材１１と蓋
材２０とからなる包装体１０を巻取ることにより、包装
体１０をコンパクトに収納箱１内に収納することができ
る。
材２０とからなる包装体１０を巻取ることにより、包装
体１０をコンパクトに収納箱１内に収納することができ
る。
【００３８】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、包装体を
そのまま誤って飲み込んでも、底材の分離端により体内
が傷付くことはなく、安全な包装体が得られる。また硬
質リングにより底材側から指の力を受けとめることがで
きるので、内容物によって蓋材を容易に破断することが
でき、蓋材の破断および内容物の取り出しが容易とな
る。
そのまま誤って飲み込んでも、底材の分離端により体内
が傷付くことはなく、安全な包装体が得られる。また硬
質リングにより底材側から指の力を受けとめることがで
きるので、内容物によって蓋材を容易に破断することが
でき、蓋材の破断および内容物の取り出しが容易とな
る。
【図１】本発明による包装体の側断面図。
【図２】包装体の製造方法を示す概略図。
【図３】包装体の平面図であって便宜上蓋材を透明体と
した状態を示す図。
した状態を示す図。
【図４】本発明による包装体の変形例を示す側断面図。
【図５】本発明による包装体の変形例を示す側断面図。
【図６】本発明による包装体の応用例を示す斜視図。
【図７】図６に示す包装体の応用例の側断面図。
１０ 包装体 １１ 底材 １２ エンボス部 １３ フランジ部 １３ａ ハーフカット １５ 錠剤 １６ リング １７ 貫通口 ２０ 蓋材 ２０ａ ハーフカット
Claims (6)
- 【請求項１】一端に開口を有し内部に内容物を収納した
多数のエンボス部と、各エンボス部の開口周縁に設けら
れエンボス部間を連結するフランジ部とからなる軟質底
材と、 この底材のフランジ部に接着された軟質蓋材と、 フランジ部のうち蓋材と反対側の面に設けられ、各エン
ボス部の開口に対応する貫通口を有するリングと、を備
えたことを特徴とする包装体。 - 【請求項２】一端に開口を有し内部に内容物を収納した
多数のエンボス部と、各エンボス部の開口周縁に設けら
れエンボス部間を連結するフランジ部とからなる軟質底
材と、 この底材のフランジ部に接着された軟質蓋材と、 蓋材のうちフランジ部と反対側の面に設けられ、各エン
ボス部の開口に対応する貫通口を有するリングと、を備
えたことを特徴とする包装体。 - 【請求項３】一端に開口を有し内部に内容物を収納した
多数のエンボス部と、各エンボス部の開口周縁に設けら
れエンボス部間を連結するフランジ部とからなる軟質底
材と、 この底材のフランジ部にリングを介して接着された軟質
蓋材とを備え、 前記リングは各エンボス部の開口に対応する貫通口を有
することを特徴とする包装体。 - 【請求項４】リングは３０〜４０℃の温度で形状が縮小
する形状記憶材料からなることを特徴とする請求項１乃
至３のいずれか記載の包装体。 - 【請求項５】リングは水溶性材料からなることを特徴と
する請求項１乃至３のいずれか記載の包装体。 - 【請求項６】リングは底材および蓋材に比較して硬質と
なっていることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか
記載の包装体。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7337385A JPH09175561A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 包装体 |
| EP04021589A EP1491458A3 (en) | 1995-09-13 | 1996-09-10 | Package, method of manufacturing the package and packet of the package |
| DE69633971T DE69633971T2 (de) | 1995-09-13 | 1996-09-10 | Verpackung |
| PCT/JP1996/002569 WO1997010159A1 (en) | 1995-09-13 | 1996-09-10 | Package, method of manufacturing the same, and combination of packaging device and storage box |
| EP96929572A EP0788979B1 (en) | 1995-09-13 | 1996-09-10 | Package |
| US08/809,718 US6244442B1 (en) | 1995-09-13 | 1997-03-28 | Package, method of manufacturing the package and packet of the package |
| US10/260,039 US20030102247A1 (en) | 1995-09-13 | 2002-05-24 | Package, method of manufacturing the package and packet of the package |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7337385A JPH09175561A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 包装体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09175561A true JPH09175561A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18308138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7337385A Pending JPH09175561A (ja) | 1995-09-13 | 1995-12-25 | 包装体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09175561A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005186979A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Toppan Printing Co Ltd | シート成形容器 |
| JP2007268886A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス加工装置、エンボス加工用成型型の組合せ、エンボス加工方法及びシート状の基材 |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7337385A patent/JPH09175561A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005186979A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Toppan Printing Co Ltd | シート成形容器 |
| JP2007268886A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス加工装置、エンボス加工用成型型の組合せ、エンボス加工方法及びシート状の基材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050218 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050617 |