JP2005186979A - シート成形容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】2剤型酸化染毛剤など2種の薬剤を混合して機能を発現する内容物を収容する容器で、セット工程が不要で包材コストも低減され環境に適合したシート成形容器を提供すること。
【解決手段】薬剤aを収容する容器10A の容量AV が内容物容量a+ヘッドスペースA0 に対し、薬剤bを収容する容器10B の容量BV は内容物容量b+ヘッドスペースB0 +内容物容量aであり、A0 ≦B0 <a∩bであり、薬剤aを収容する容器10A と薬剤bを収容する容器10B とは外周のフランジ11を共有できるよう同一平面上に隣接して配置され、容器10A と容器10B との間のフランジ部には容器10A と容器10B とを分断するハーフカット線hが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、2剤型酸化染毛剤など、少なくとも一方がアルカリ性の高い内容物であり、かつ、酸素バリア性の要求レベルが高く、使用時にそれら2種の薬液を混合して機能を発現するような内容物の容器に関し、特には、上記内容物収容用のシート成形容器本体とその蓋材にするものである。
従来、2剤型酸化染毛剤など、少なくとも一方がアルカリ性の高い内容物であり、かつ、酸素バリア性の要求レベルが高く、使用時にそれら2種以上の薬液を混合して機能を発現するような内容物に対する容器としては、薬剤耐性の異なる2種類の樹脂成形ボトルやガラス瓶、金属チューブ容器などが採用されており、個々に充填してセットで流通しているのが現状である。
しかしこの場合、・2種類の容器が別構成であるが故に小ロット対応が困難であり、容器の誤用等も配慮した現場管理を必要とする、・充填ラインも個別になてしまうために設備コストが掛かり、セット工程及びセット容器が必要である、・使用の際に、特に金属チューブ容器である場合は2液を混合するためのトレー等の混合容器を別途必要としており、材料コスト、セットコストが更に高価になってしまう、・また金属チューブ容器の場合、廃棄処理が困難である、等の問題点がある。
一部軟包装袋への代替が検討されているが、軟包装袋の場合もやはり2液混合するための混合容器を別途必要とするため、材料コスト、セットコストを必要とする。そこで混合容器も兼ねたブリスターパック容器へのセット充填が望まれるが、プラスチックシートあるいはプラスチックフィルムなどの素材を積層する際に使用する接着剤、アンカーコート剤等の接着剤層は、シーラント層やほかの基材を形成している樹脂層と比べ凝集力が弱く、内容物のアタックにより侵され剥離現象が発生する。また、特に容器/蓋材のピールオープンを考慮した場合、イージーピール樹脂層の多くは、EVA(エチレン/酢酸ビニル共重合体)、PS(ポリスチレン)、タッキファイヤ等のアルカリ耐性の低い樹脂を含んでいるため剥離してしまうというのが現状である。
本発明は、2剤型酸化染毛剤など、少なくとも一方がアルカリ性の高い内容物であり、かつ、酸素バリア性の要求レベルが高く、使用時にそれら2種の薬液を混合して機能を発現するような内容物収容用のシート成形容器本体とその蓋材に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、セット工程が不要で、包材コストも低減され環境に適合したシート成形容器を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、酸化染毛剤等、少なくとも一方がPH8以上のアルカリ性を示し、かつ、酸素バリア性の要求レベルが高い酸化染料ような薬剤(a)を含む2剤型薬剤の内容物で、使用時にそれら2種類の薬剤を混合して機能を発現させる内容物を収容する、フランジ部を有し、開口面積の異なる連続する二つの容器を有する容器本体とこれらの容器本体の開口部分を覆い、フランジ部の上から密封シールする蓋材とから構成されるシート成形容器であって、1剤側の薬剤(a)を収容する容器(10A)の容量(AV )が、内容物容量(a)+ヘッドスペース(A0 )に対して、もう一方の2剤側の薬剤(b)を収容する容器(10B)の容量(BV )は、内容物容量(b)+ヘッドスペース(
0 )+内容物容量(a)であり、ヘッドスペース(B0 )の範囲は、A0 ≦B0 <a∩bであり、また、薬剤(a)を収容する容器(10A)と薬剤(b)を収容する容器(10B)とは外周のフランジ部を共有できるように同一平面上に隣接して配置され、容器(10A)と容器(10B)との間のフランジ部には容器(10A)と容器(10B)とを分断するハーフカット線が設けられていることを特徴とする、シート成形容器である。
このように請求項1記載の発明によれば、1剤側の薬剤(a)を収容する容器(10A)の容量(AV )が、内容物容量(a)+ヘッドスペース(A0 )に対して、もう一方の2剤側の薬剤(b)を収容する容器(10B)の容量(BV )は、内容物容量(b)+ヘッドスペース(B0 )+内容物容量(a)であり、ヘッドスペース(B0 )の範囲は、A0 ≦B0 <a∩bであり、また、薬剤(a)を収容する容器(10A)と薬剤(b)を収容する容器(10B)とは外周のフランジ部を共有できるように同一平面上に隣接して配置され、容器(10A)と容器(10B)との間のフランジ部には容器(10A)と容器(10B)とを分断するハーフカット線が設けられているので、2剤側の容器(10B)の容量(BV )は、使用時に1剤を加えた後混合が可能な容量を有しており、使用時には容器(10A)と容器(10B)とがハーフカット線で容易に分離可能である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記シート成形容器を構成する容器本体もしくは蓋材のいずれか一方のシーラント層にはイージーピール層が設けられていることを特徴とする、シート成形容器である。
このように請求項2記載の発明によれば、シート成形容器を構成する容器本体もしくは蓋材のいずれか一方のシーラント層にはイージーピール層が設けられているので、蓋材を引き剥がすことにより容器本体の開口部が無理なく露出する。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記成形容器を構成する容器本体は、基材に少なくともシーラント層を積層した構成からなることを特徴とする、シート成形容器である。
このように請求項3記載の発明によれば、成形容器を構成する容器本体は、基、にシーラント層を積層した構成からなるので、比較的簡単な構成であり、コスト的なメッリトがある。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記基材は、アモルファス・ポリエチレンテレフタレート(APET)、PP、PS、ポリアミド(Ny)および接着性樹脂層を含む多層構成からなり、シーラント層と接する側にはバリア層を含む構成からなることを特徴とする、シート成形容器である。
このように請求項4記載の発明によれば、基材層がAPET、PP、PS、Nyおよび接着性樹脂層を含む多層構成からなり、シーラント層と接する側にはバリア層を含む構成からなるので、成形加工性に富むとともにバリア性を有している。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記バリア層にはエチレン/ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂層が含まれていることを特徴とする、シート成形容器である。
このように請求項5記載の発明によれば、バリア層にはEVOH樹脂層が含まれているので、優れたガスバリア性を有する。
また、請求項6の発明は、請求項1又は2の発明において、前記シート成形容器を構成
する蓋材は、基材層/バリア基材層/熱可塑性樹脂層/シーラント層の多層構成からなることを特徴とする、シート成形容器である。
このように請求項6記載の発明によれば、シート成形容器を構成する蓋材は、基材層/バリア基材層/熱可塑性樹脂層/シーラント層の多層構成からなるので、バリア性を有する蓋材とするとができる。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の発明において、前記シート成形容器のフランジ部の剥離強度は、1〜15N/15mmであることを特徴とする、シート成形容器である。
このように請求項7記載の発明によれば、シート成形容器のフランジ部の剥離強度が、1〜15N/15mmであるので、シート本体から蓋材を容易に引き剥がすことができる。また、簡単に剥離することもない。
このように本発明のシート成形容器は、蓋材および容器本体のシーラント層の樹脂組成を限定し、かつ、バリア層より内層の積層構成を工夫することにより、内容物の保存性に優れたピールオープンブリスター容器を提供することができる。また、容器本体のエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂の組成を限定することにより、成形適性良好で、かつ、バリア性の良いシート成形容器を提供することができる。
以上の工夫により各薬剤を同一面付けの容器内に充填することを可能にすることにより、・別充填工程およびセット工程が不要となり、生産コストの低減が可能となる、・樹脂成形品ボトル、ガラス瓶、金属ラミネートチューブからブリスター容器への代替が可能になり、包材単価の低減が可能になる、・同一構成の包材を使用できるので、容器の分別管理が不要になって、誤用に低減が可能となるし、少ロット対応が可能になる、・既に1剤と2剤がセットになっているため、セット品を入れる外装を必要としない、そのため包材コストの低減や環境の適合化が可能となる、その他、利便性が向上するし、1剤と2剤を混合するための別容器を必要としないので、製品コストの低減や環境の適合化が可能となる。
本発明のシート成形容器を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。本発明のシート成形容器は、例えば、図1、図2に示すように、フランジ部(11)を有し、開口面積の異なる連続する二つの容器を有する容器本体(10)と、これらの容器本体の開口部を覆い、フランジ部の上から密封シールする蓋材(20)とから構成されている。
そして、容器本体(10)は、1剤側の薬剤(a)を収容する容器(10A)と、もう一方の2剤側の薬剤(b)を収容する容器(10B)とからなり、容器(10A)と容器(10B)とは外周のフランジ部を共有できるように同一平面上に隣接して配置され、容器(10A)と容器(10B)との間のフランジ部(11)には容器(10A)と容器(10B)とを分断するハーフカット線(h)が設けられている。
使用時には容器(10A)と容器(10B)とはこのハーフカット線(h)から分離可能である。ハーフカット加工手法については特に限定しないが、CO2 レーザーもしくはカッター刃による加工手段を用いることができる。なお、このハーフカット線上に掛かる部分の蓋材は完全に切断されている。
また、容器本体の大きさは、1剤側の薬剤(a)を収容する容器(10A)の容量(A
V )が、内容物容量(a)+ヘッドスペース(A0 )に対して、もう一方の2剤側の薬剤(b)を収容する容器(10B)の容量(BV )は、内容物容量(b)+ヘッドスペース(B0 )+内容物容量(a)となるように設計され、ヘッドスペース(B0 )の範囲は、A0 ≦B0 <a∩bである。
本発明のシート成形容器はこのような構成からなるので、容器(10A)に収容されている薬剤(a)を蓋材を剥がして、薬剤(b)が収容されている容器(10B)に混ぜても容器(10B)が二つの薬剤で溢れることはなく、薬剤(a)と薬剤(b)を混合してかき混ぜることが可能である。
また、フランジ部(11)に設けられたハーフカット線(h)により容器(10A)と容器(10B)は分断されており、容器(10A)と容器(10B)とは別々に蓋材を剥がすことができる。
なお、容器本体(10)若しくは蓋材(20)の少なくともいずれか一方の最内層、即ちシーラント層には、イージーピール層が設けてあり、容器本体と蓋材とは易開封が可能である。これらの樹脂層は、ポリエチレンまたはPP、ポリブテン等のα・βポリエチレン、またはエチレン−α・β不飽和カルボン酸共重合体樹脂層、もしくはそれらをベース樹脂としたエチレン系共重合体樹脂組成層である。
容器本体(10)は、真空成形法、圧空成形法などの一般的に公知のシート成形法により作製することができ、容器本体に使用する素材は基材(101)に少なくともシーラント層(102)を積層した構成からなるシートが好ましく使用できる(図3参照)。
基材(101)は、A−PET(アモルファス・ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PS、Ny(ポリアミド)等の単体シートあるいは、これらの樹脂からなる複合シートに接着性樹脂層を含む多層構成で、バリア層としてEVOH樹脂層を含んでいる。EVOH樹脂層のエチレン共重合比率は30mol%以上、基材層の厚みは成形深さによるが20μm以上、150μm以下とする。
これら基材(101)の作製は、多層共押シート、または共押しシートのさらに外側に接着層を介してA−PETなどの単層シートをラミネートすることが可能である。この時、少なくともEVOH樹脂層よりシーラント層までの積層は接着剤層を介さず共押出しにより積層されているものとする。
なお、EVOH樹脂のほかに環状ポリポレフィン樹脂など酸素バリア性に優れた樹脂を用いることもできる。
シーラント層(102)は、上述の段落番号0023記載の樹脂組成である。
蓋材(20)は、基材層(201)/バリア基材層(202)/熱可塑性樹脂層(203)/シーラント層(204)の多層構成からなる包装材料である(図4参照)。
基材層(201)は、特に限定されないが、ONy(延伸ポリアミドフィルム)やOPET(延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム)等が好ましく使用できる。
ここでバリア基材層(202)は、熱可塑性樹脂層(203)として用いるEMAAまたはEAAとの接着性との関係からアルミニウム箔に限定される。
基材層(201)とバリア基材層(202)とは接着層を介して積層することが望まし
い。
熱可塑性樹脂層(203)は、バリア基材層(202)とシーラント層(204)の間に中間層として設けられる層で、この樹脂層はEMAAまたはEAA等のエチレン−α・β不飽和カルボン酸共重合体樹脂層である。
熱可塑性樹脂層(203)は、接着層を介せず溶融樹脂押し出しラミネーション法により直接バリア基材層(202)の面に押し出し形成する樹脂層である。
α・β不飽和カルボン酸含有量はEMAAではMAA(メタアクリル酸)率6〜20wt.%、EAAの場合はAA(アクリル酸エチル)率3〜10wt.%、樹脂層の厚みは5μm以上であるとする。
この熱可塑性樹脂層(203)と後記するシーラント層(204)とは押出しラミネーションによる共押しにより積層する。
シーラント層(204)は、上述の段落番号0023記載の樹脂組成である。
このような構成からなる容器本体(10)と蓋材(20)とは、シーラント層同士がフランジ部分で熱融着によりシールされており、イージーピール性を有している。一方の容器(10A)ともう一方の容器(10B)のフランジ部上のシール部は重なることも可能である。シール部分の剥離強度は、JIS Z1707に準ずる試験方法で90°剥離で1N/15mm以上、15N/15mm以下になるように設計する。
以下具体的な実施例により本発明を詳細に説明する。
≪実験1≫
容器本体(10)を形成するシート材として、PP(350μm)/EVOH層/PP(350μm)の3層構成からなるシート材を共押し出し法により作製した。
この場合、容器本体に成形した際、外層のPP(350μm)と中間のEVOH層が基材(101)となり、内層のPP(350μm)がシーラント層(102)となる。なお、EVOH層の厚みは80μmであり、エチレン共重合比率は32mol%である。
蓋材(20)を形成する複合フィルムとして、ONy(15μm)(201)/接着層/Al(15μm)(202)/EMAA(20μm)(203)/シーラント層(15μm)(204)の多層構成からなる複合フィルムを準備した。
但し、EMAAのMAA含有率は11wt.%であり、シーラント層の樹脂組成はLDPE/PPであり、熱可塑性樹脂層(203)であるEMAAとシーラント層(204)とは、押出しラミネーションによる共押出しにより積層した。
シート成形容器に収容する薬剤として下記する2液反応タイプのヘアカラー剤を準備した。即ち、1剤は、PH11、染料・アンモニア含有液である。処方例を表1に示す。容器にはアンモニアバリア性、水蒸気透過度;5g/m2 /day以下、酸素透過度;10ml/m2 /day/MPa以下の耐性を必要とする。
Figure 2005186979
2剤は、クリーム状の過酸化水素水含有液である。処方例を表2に示す。容器には、水
蒸気透過度;15g/m2 /day以下、酸素発生するための酸素低バリア性を必要とする。
Figure 2005186979
先に準備したシート材から下記する容量、寸法の容器を二つ有するフランジ部の付いた容器本体(10)を真空成形法により作製した(図1、図2参照)。
1剤を収容する容器(10A)‥内寸40mm×70mm×深さ25mmの長方形の容器、容量70ミリリットル
2剤を収容する容器(10B)‥内寸80mm×70mm×深さ25mmの長方形の容器、容量140ミリリットル
この容器本体(10)の容器(10A)には1剤を、容器(10B)には2剤を各50ミリリットルずつ収容してシーラント層同士を対向させ、蓋材(20)を被せて温度;180°C、圧力;196KPa、時間;2.0秒の条件でヒートシールして蓋材と容器本体を熱融着させ密封し、2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例1のシート成形容器を作製した。
蓋材(20)の熱可塑性樹脂層(203)をEAA(20μm)とし(EAAのAA含有率は7.5%)、シーラント層(15μm)(204)の樹脂組成をEAA(7.5%)/PPとした以外は実施例1と同じ構成、方法で2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例2のシート成形容器を作製した。
蓋材(20)のシーラント層(15μm)(204)の樹脂組成をLDPE/EVAとした以外は実施例1と同じ構成、方法で2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例3のシート成形容器を作製した。
蓋材(20)の熱可塑性樹脂層(203)のEMAA(20μm)のMAA含有率を5.0%)とした以外は実施例1と同じ構成、方法で2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例4のシート成形容器を作製した。
蓋材(20)の熱可塑性樹脂層(203)をLDPE(20μm)とした以外は実施例1と同じ構成、方法で2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例5のシート成形容器を作製した。なお、蓋材(20)の熱可塑性樹脂層(203)とシーラント層(204)の接着にはポリエステルポリウレタン樹脂系の2液硬化型AC剤を使用した。
容器本体(10)を形成するシート材のEVOH層に、エチレン共重合比率が25mol%のEVOH層を使用した以外は実施例1と同じ構成、方法で2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例6のシート成形容器を作製しようと試みたが、シート材のシート成形適性が悪く、シート成形容器を作製することはできなかった。
容器本体(10)を形成するシート材のEVOH層とシーラント層となるPPをポリエステルポリウレタン樹脂系の2液硬化型AC剤を使用して貼り合わせた以外は実施例1と同じ構成、方法で2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例7のシート成形容器を作製した。
1剤を収容する容器(10A)の中にも2剤を50ミリリットル収容した以外は実施例1と同じ構成、方法で2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例8のシート成形容器を作製した。
このようにして作製した実施例1〜実施例8(実施例2種類、比較例6種類)のシート成形容器について、50°C、フリー条件で1か月間保存した。剥離発生の有無を目視確認の上、容器を開封して内容物の変色を目視により確認した。その評価結果を表3に示す。但し、実施例6はシート成形容器が作製出来なかったので、以降の試験は実施できず。
Figure 2005186979
実施例1と実施例2に示されているように、容器本体と蓋材のシーラント層の樹脂組成を限定し、かつ、バリア層より内層の積層構成を工夫することにより、内容物耐性に優れたピールオープンタイプのシート成形容器を提供することができる。
≪実験2≫
蓋材を構成するシート材は実験1で用いたものと同じ材質構成のものを用い、容器本体を構成するシート材の材質や容器本体の容量を変えて実験2を実施し、酸素バリア性を評価した。
容器本体(10)を形成するシート材として、PP(350μm)/EVOH層/PP(350μm)の3層構成からなるシート材を共押し出しにより作製した。なお、EVOH層の厚みは80μmでありエチレン共重合比率は32mol%である(すなわち、実験1の実施例1と同じ)。
このシート材から実験1と同様に実験1と同じ大きさの容器を二つ有するフランジ部の付いた容器本体を真空成形法により作製した。また、実験1で用いたと同じ1剤と2剤を準備した。
1剤を収容する容器(10A、容量70ミリリットル)に50ミリリットルの1剤を、2剤を収容する容器(10B、容量140ミリリットル)に50ミリリットルの2剤を収容してシーラント層同士を対向させ、蓋材(20)を被せて実験1と同じ条件でヒートシールして蓋材と容器本体を熱融着させ密封し、2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例9のシート成形容器を作製した。
容器本体のシート材のEVOH層の厚みを70μmとし、1剤を収容する容器(10A)の容量を60ミリリットルとし、2剤を収容する容器(10B)の容量を120ミリリットルとした以外は、実施例10と同様に10Aには50ミリリットルの1剤を、10Bには50ミリリットルの2剤を収容して、実施例10と同様に容器本体と蓋材とを熱融着させ密封し、2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例10のシート成形容器を作製した。
容器本体(10)を形成するシート材として、共押し出し法により作製したPP(350μm)/PP(350μm)の2層構成からなるシート材を用いた以外は、実施例10と同じ材料、方法を用いて2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例11のシート成形容器を作製した。
実施例10と同じ材質構成からなるシート材を用いて、1剤を収容する容器(10A)の容量を140ミリリットルとし、2剤を収容する容器(10B)の容量を70ミリリットルとした実施例10と同様のフランジ部の付いた容器本体を真空成形法により作製した。
1剤を収容する容器(10A)に50ミリリットルの1剤を、2剤を収容する容器(10B)に50ミリリットルの2剤をそれぞれ収容して実施例10と同様に容器本体と蓋材とを熱融着させ密封し、2液反応タイプのヘアカラー剤を収容した実施例12のシート成形容器を作製した。
このようにして作製した実施例9〜実施例12(実施例2種類、比較例2種類)のシート成形容器について、50°C、フリー条件で1か月間保存して、ヘアカラー剤の変色の状態を目視観察した。その評価結果を表4に示す。
Figure 2005186979
この結果から、酸素バリア性を有するシート材を用いることにより容器10Aの酸素バリア性を保ち、かつ、容器10にa+bの容量より大きい容量を付加できる。このことから、同一構成のシート成形容器に酸素バリア要求レベルの異なる内容物a、bを封入することができ、かつ、混合容積を付加することができる。
本発明のシート成形容器の一実施例を示す、平面説明図である。 図1の容器本体に蓋材を熱融着させた状態でのA−A’線断面説明図である。 本発明のシート成形容器に使用する容器本体のシートの層構成の一実施例を示す、断面説明図である。 本発明のシート成形容器に使用する蓋材の層構成の一実施例を示す、断面説明図である。
符号の説明
10‥‥容器本体
10A‥一方の容器
10B‥もう一方の容器
11‥‥フランジ部
20‥‥蓋材
101‥‥基材
102‥‥シーラント層
201‥‥基材層
202‥‥バリア基材層
203‥‥熱可塑性樹脂層
204‥‥シーラント層
a‥‥薬剤
b‥‥薬剤
h‥‥ハーフカット線

Claims (7)

  1. 酸化染毛剤等、少なくとも一方がPH8以上のアルカリ性を示し、かつ、酸素バリア性の要求レベルが高い酸化染料のような薬剤(a)を含む2剤型薬剤の内容物で、使用時にそれら2種類の薬剤を混合して機能を発現させる内容物を収容する、フランジ部を有し、開口面積の異なる連続する二つの容器を有する容器本体と、これらの容器本体の開口部分を覆い、フランジ部の上から密封シールする蓋材とから構成されるシート成形容器であって、
    1剤側の薬剤(a)を収容する容器(10A)の容量(Av )が、内容物容量(a)+ヘッドスペース(A0 )に対して、もう一つの2剤側の薬剤(b)を収容する容器(10B)の容量(Bv )は、内容物容量(b)+ヘッドスペース(B0 )+内容物容量(a)であり、ヘッドスペース(B0 )の範囲は、A0 ≦B0 <a∩bであり、
    また、薬剤(a)を収容する容器(10A)と薬剤(b)を収容する容器(10B)とは外周のフランジを共有できるように同一平面上に隣接して配置され、容器(10A)と容器(10B)との間のフランジ部には容器(10A)と容器(10B)とを分断するハーフカット線が設けられていることを特徴とする、シート成形容器。
  2. 前記シート成形容器を構成する容器本体もしくは蓋材のいずれか一方のシーラント層にはイージーピール層が設けられていることを特徴とする、請求項1記載のシート成形容器。
  3. 前記シート成形容器を構成する容器本体は、基材に少なくともシーラント層を積層した構成からなることを特徴とする、請求項1又は2記載のシート成形容器。
  4. 前記基材は、アモルファス・ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミドおよび接着性樹脂層を含む多層構成からなり、シーラント層と接する側にはバリア層を含む構成からなることを特徴とする、請求項1、2又は3記載のシート成形容器。
  5. 前記バリア層にはエチレン/ビニルアルコール共重合体樹脂層が含まれていることを特徴とする、請求項4記載のシート成形容器。
  6. 前記シート成形容器を構成する蓋材は、基材層/バリア基材層/熱可塑性樹脂層/シーラント層の多層構成からなることを特徴とする、請求項1又は2記載のシート成形容器。
  7. 前記シート成形容器のフランジ部(シール部)の剥離強度は、1〜15N/15mmであることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5又は6記載のシート成形容器。
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