JP4686297B2 - 複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋 - Google Patents

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Description

本発明は、注出具付き包装袋に関するものであり、さらに詳しくは、注出口が、製造工程や流通過程において、汚染されず、ガスバリアー性を有する注出具付包装用袋に関するものである。
従来、合成樹脂製のフィルムやこれらに蒸着を施した蒸着フィルムあるいはアルミニウム箔等の金属箔などを適宜組み合わせた積層体を用いた包装袋に注出具を設けた注出具付き包装袋が広く知られている。
前記の注出具付き包装袋には、内容物として液状やゼリー状のジュース、コーヒー、お茶、コ−ヒ−飲料、牛乳、健康飲料等の飲料、栄養剤等の輸液、調味料、油等を収納して市販されているものである。
上記の注出具付き包装袋に収納して市販される飲料や輸液の中でも、特に酸素ガスや光により酸化や褐変し易い物質、たとえば、ビタミンCのような物質を含んだ飲料等があり、このような飲料等を収納する注出具付き包装袋には、通常アルミニウム箔を用いた包装袋が使用され、酸素ガスや光により酸化や褐変し易い物質を保護することにより長期保存可能としている。
酸素ガス、水蒸気等の透過を阻止するバリア性に優れている注出具付き包装袋として、袋状容器本体が、少なくとも、基材フィルムの一方の面に無機酸化物の蒸着膜とガスバリア性塗布膜とを設けたバリア性基材と、光遮断性層と、ヒ−トシ−ル性樹脂層との3層を順次に積層した積層材から構成される注出具付き包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−276773号公報
しかしながら、注出具自体には、バリア性が付与されていないため、酸素や光が、注出口から包装袋本体に容易に侵入してしまい、特に酸素ガスや光により酸化や褐変し易い物質を含んでいる場合、内容物が変質してしまうという問題点があった。
また、注出口が、むき出し状態であるため、注出具付き包装袋の製造過程、流通過程において、注出口の表面に異物が付着することを回避することが困難であり、特に、包装袋内の内容物が、飲食品、医療品等の場合、注出口から直に内容物を口にすることもあり、衛生性に欠けるという問題点があった。
本発明の目的は、製造過程や流通過程において、注出口に異物が付着することなく、衛生面に優れると共に、注出具付き包装袋のバリア性を向上させ、酸素ガスや光による内容物の変色、変質を防止する機能を付加した注出具付き包装袋を提供することである。
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究を重ねた結果、本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋は、内層がヒートシール性を有する樹脂からなる積層体の当該内層の面を対向させて重ね合わせ、その周縁部をヒートシールしてなる包装袋において、当該包装袋の対向する内層をヒートシールして当該包装袋を複数の収納部に区分すると共に、当該収納部の下端ヒートシール部の内層間に、注出口取付部材と当該注出口取付部材の一方の側とその一端が連接する注出口導管部材とから構成される、プラスチック射出成形物からなる注出具を狭持して外側からヒートシールすることにより固着される注出具付き包装袋であって、かつ、当該注出口具が、当該注出口導管部材を袋状体で被覆するように構成されおり、かつ、当該収納部の充填物を注出するための器具類が、当該注出口導管部材の先端に接合された状態で、当該袋状体に被覆されていることを特徴とする包装用袋である。
また、当該注出具付き包装用袋および当該袋状体を構成する積層体が、バリア性層を有することを特徴とする複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋である。
また、当該袋状体を構成する積層体の外層が、ヒートシール性を有する樹脂からなり、
かつ、当該袋状体の一部が、注出具付き包装用袋の端縁部のヒートシール部の内層間に、挟み込まれてヒートシールすることにより固着されていることを特徴とする複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋である。
また、当該注出具付き包装用袋および前記の袋状体を構成する積層体が、バリア性層を有し、かつ、当該注出口導管部材を脱酸素剤と共に被覆するように構成されていることを特徴とする複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋。
本発明の複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、上記のような構成とすることにより、製造過程や流通過程において、注出口の部分に異物が付着することなく、手で直接触れることなく、取り扱うことが可能であり、流通・保管時において、注出具9の先端の汚染を確実に防止でき、衛生面に優れるという利点を有する。
また、本発明の複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、袋本体2を構成する積層フィルムに、バリア性層を有する構成とすることにより、酸素や光が、注出具9の付近から包装袋本体に侵入することを防止可能であり、内容物または注出具9からの混注液が、酸素ガスや光による酸化や変色し易い物質を含んでいる場合であっても、保存安定性に優れるという利点を有する。
更に、袋状体2内に脱酸素剤10を封入した状態で注出具9の先端を被覆する構成とすることにより、収納部5内および袋状体2内の酸素を吸収することが可能であるため、注出具から酸素が透過するのを抑制することができる。
また、本発明の注出具付き包装袋3において、包装用袋本体の収納部5を複数有する構成とすることにより、使用直前に、内容物を混合した状態で注出することができるという利点を有する。
また、本発明において、注出口導管部材8に、予め包装袋の内容物を患者に点滴するための医療器具を接続した状態で、本発明に係る袋状体2内に収納しておくことにより、医療現場において包装袋の内容物を輸液する際、器具類の接続ミス、接続忘れ等を防止できるという利点を有する。
また、本発明の複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1において、包装用袋本体の収納部の下方が、テーパー状に形成されている構成とすることにより、収納部内の内容物の残量が少なくなった状態でも肩部の上面に内容物が残留せず、常に前記の包装袋に溜まっている状態を維持することができ、内容物を注出しやすいという利点を有する。
図1〜図4は本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の実施例を示す平面図であり、図5〜図7は本発明に係る注出具付き包装袋3の層構成を示す断面図であり、図8、図9は本発明に係る袋状体2の層構成の実施例を示す断面図である。
以下に説明すると、図1は本発明に係る注出具付き包装袋1の第1実施例を示す平面図である。
本発明に係る本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、図1に示すように、注出口付き包装袋3の対向する内層をヒートシールして注出口付き包装袋3を2室の収納部5に区分すると共に、前記の2つに区分された収納部の端縁部の下端シール部17の内層間に、袋状体2で被覆した、プラスチック射出成形物からなる、注出口取付部材7と注出口導管部材8とから構成される注出具9が、注出口取付部材7と袋状体2の外層とをヒートシールすることにより固着されて構成される。
本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、上記のような構成とすることにより、注出口導管部材全体8を被覆して封緘することが可能となるため、製造過程や流通過程において、注出具の部分に異物が付着することなく、手で直接触れることなく、取り扱うことが可能となり、流通・保管時において、注出口先端の汚染を確実に防止でき、衛生面に優れるという点で優れるものである。
また、本発明に係る袋状体2のヒートシール部には、開封用切欠(ノッチ)3を設けてもよい。
なお、注出口付き包装袋3の上端にフックに吊り下げるための把手用開口孔4を設けてもよい。
更に、脱酸素剤10を封入した状態で封緘することができる。
次に、図2は本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の第2実施例を示す平面図である。
本発明に係る本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、注出口導管部材8の先端に、収納部5の内容物を注出するための器具類が、接合された状態で袋状体2内に収納される構成からなる複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1である。
このことによって、医療現場において包装袋内容物を輸液する際、器具類の接続ミス、接続忘れ等を防止できるという利点、包装袋と装置を接続し、内容物を分注したり、装置内で他の物質と混合して使用したりする用途に便利であるという利点、更に、上記の器具類を収納後、開口部をヒートシールして熱封緘することにより、衛生性に優れるという利点を奏する。
次に、図3は本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の第3実施例を示す平面図である。
本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、図2における2室の収納部5を有する包装用袋1のうち、一方の収納部5が仕切り弱シール部18によって更に仕切られ、3室の収納部5を有する包装用袋1である。
隣接した複数の収納部5を区分する仕切りシール部18が、弱シールであることによって、包装用袋1を使用する際に仕切り弱シール部18を開封し、複数の内容物を予め混合した状態で内容物を取り出すことが可能な包装用袋であり、更に、複数の収納部5の内容物を、時間差を付けて使用することができる。
また、図示しないが、別個の袋状体2内に、注出口導管部材8の先端に、収納部5の内容物を注出するための器具類を接合した状態で収納することも可能である。
尚、第3実施例に係る注出口付き包装袋3および袋状体2には、チューブ状フィルムを用いたため、いずれの袋体2、3にも側部シール部が僅かしかない形態の包装用袋である。
次に、図4は本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の第4実施例を示す平面図である。
本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、図4に示すように、一方の収納部5が仕切り弱シール部18によって更に仕切られ、3室の収納部5を有する包装袋1である。
図4に示す複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、収納部5の上端シール部16に注出口導管部材8を被覆した袋状体2をヒートシールすることにより固着したものである。
上記の構成を採ることによって、収納部5の内容物に後から別の内容物を充填して混合することが可能となり、また、収納部5の内容物を後から再充填することが可能となる。
また、図示しないが、上端に固着した袋状体2内に、前記の注出口導管部材8の先端に、収納部5の内容物を注出するための器具類を接合した状態で収納することも可能である。
本発明に係る注出具付き包装袋3の層構成の実施例を示すと、図5に示すように、ヒートシール層23のみの単体フィルムから基本的に構成されるか、または、図6に示すように、外層21である基材層と内層23であるヒートシール層との2層の積層フィルム30から基本的に構成されるか、または、図7に示すように、外層21と内層23との層間に必要に応じて中間層22を積層した3層の積層フィルム30から構成される。
上記の注出具付き包装袋3を構成する積層フィルム30の層構成において、バリア層を形成する場合は、外層21である基材層若しくは中間層22に主に形成するが、内層23において、具体的に、例えばポリエチレン樹脂層、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物層、ポリエチレン樹脂層を順次共押し出しした、共押しバリア性シーラントフィルム等を用いることができる。
また、本発明に係る袋状体2を構成する積層フィルム20の層構成は、図8に示すように、ヒートシール層のみの単体フィルムから構成されるか、または、図9に示すように、外層21aであるヒートシール層と、第1中間層22aである第1基材層と、第2中間層22bである第2基材層と、内層であるヒートシール層23aとの4層の積層フィルム20から基本的に構成される。
特に、外層であるヒートシール層21aは、注出具付き包装袋3の内層を構成する樹脂の材質と同質にすることが、袋状体2と注出具付き包装袋3の接着強度が高くなるため好ましい。
バリア層を形成する場合、第1基材層22a若しくは第2基材層22bに主に用いられるが、外層21a若しくは内層23に形成してもよく、具体的に、例えば、ポリエチレン樹脂層、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物層、ポリエチレン樹脂層を順次共押し出しした、共押しバリア性シーラントフィルム等を用いることができる。
上記の本発明について、以下に更に詳しく説明する。まず、上記の本発明において、外層として用いるヒートシール層21aおよび内層23aとして用いるヒートシール性を有する樹脂としては、熱によって溶融し相互に、かつ注出口取付部材7と融着し得るものであればよく、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらをフィルム化したシートを使用することができ、その厚さとしては、30〜200μmが適当である。
また、外層21、中間層22として用いる基材層を構成する合成樹脂製のフィルムは、複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂を用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系等の樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を用いたフィルムとしては、未延伸フィルムあるいは1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができ、フィルムの厚さとしては基本基材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、厚過ぎるとレーザー加工不良等を発生して引き裂き性が低下し、また、コストが上昇するという欠点もあり、薄過ぎると、強度、剛性等が低下するので好ましくない。本発明においては、上記のような理由から12〜25μm程度が適当である。
また、前記の合成樹脂製のフィルムは、必要に応じてポリ塩化ビニリデンが塗工されたフィルムやアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層が形成されたフィルムとしてバリアー性を有する構成としてもよい。
また、外層21として使用する合成樹脂製のフィルムは、前記の合成樹脂製フィルムの内層側に一般的には印刷が施されることが多い。そのために、前記外層として使用する合成樹脂製フィルムは印刷適性が求められ、1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。
特に、内容物が見えるように、積層フィルム20を透明にする場合、内容物によっては、紫外線および低波長側可視光線の遮断を目的として、積層フィルム20全面に透明黄、透明赤、透明橙、透明茶等の印刷を施すと良い。
さらに、本発明において、外層21と内層23の間に中間層22を設けてもよく、中間層22は、通常、外層21と内層23だけでは包装袋としての機能を十分に果たすことができない場合等に設けられる。
前記の機能としては、気体遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等であり、包装袋として要求されるこれらの最終的な機能を中間層を設けることで達成するものである。
前記の中間層として用いられる基材としては、たとえば、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルムなどを用いることができる。
また、これら基材の一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。尚、上記基材の厚さとしては、包装袋として要求される機能を満たすことができればよいのであって、必要に応じて適宜選ぶことができる。
上記の樹脂には、一般的な添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、染料、顔料等の着色剤、その他等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用することができる。
積層フィルム20、30を構成する外層21、中間層22、内層23を積層する方法としては、各層を押し出して共押し出しラミネートしても良いし、層間密着性を向上させるため層間に熱接着性樹脂を用いてTダイ押し出しラミネーション法によってラミネートしても良いし、また、2液硬化型のウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法によってラミネートしてもよい。
Tダイ押し出しラミネーション法の場合は必要に応じてアンカーコート剤を用いることができる。
特に、内容物がレトルト殺菌する必要のある場合には、前記の2液硬化型のウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法によってラミネートすることが望ましい。
また、Tダイ押し出しラミネーション法の変形手段として、熱ラミネーション法を用いてもよく、ヒートシール性を有するフィルム同士の積層には、ヒートシールをすsてラミネートしてもよい。
また、本発明の注出具付き包装袋3および袋状体2のヒートシールの方法としては、たとえば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の周知の方法で行うことができる。なお、ヒートシール部には易開封性手段として開封用Vノッチ、Iノッチを設けてもよい。
本発明に係る注出具9は、内層23に用いるヒートシール性を有する樹脂と熱によって溶融し相互に融着し得るものであって、射出成形し得るものであればよく、内層23に用いる樹脂により選択する必要があるが、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体などを挙げることができる。また、注出具9は必要に応じて顔料等で着色されていてもよい。
さらに、内容物が加熱殺菌(以下、レトルト殺菌)を要する場合、当該内容物のレトルト殺菌時の加熱によってもパウチとの接着部における剥離等がなく、成形品としての変形のない材料とする必要がある。
次に、本発明において、注出具9の形成方法としては、周知のインジェクション成形方法で形成することができる。この部分のインジェクション成型品の厚さは300〜2000μmが好ましい。
本発明にかかる注出具付き包装袋3は、複数の収納部5に、例えば、飲食品、輸液等を充填可能であり、袋状体2に、例えば、注出具9、若しくは、注出具9に接合した医療器具を収納することができる。
前記の医療用器具としては、具体的に、例えば、可撓性チューブ12とその先端に注出口導管部材8と嵌合しうる嵌合部材と、更にはその先端に接続する、コック、液溜まり用容器11、滴下量調節器具、包装袋に孔を空けぬようキャップを取り付けた点滴針等、患者に包装袋の内容物を点滴するための医療用器具が挙げられる。
なお、薬事法上の問題等、袋本体にバリア性を付与させることができない場合、注出具付き包装袋1の全体をバリア性を有する別個の外装袋に収納し、脱酸素剤10と共に収納して流通させても良い。
このため、本発明にかかる複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、酸素が、注出口から収納部5に侵入することを防止することができ、内容物が、酸素ガスによる酸化や変色し易い物質を含んでいる場合であっても、保存安定性に優れ、また、製造過程や流通過程において、注出具9の部分に異物が付着することなく、手で直接触れることなく、取り扱うことが可能であり、包装袋内に充填された内容物を注出具9の部分から直接に取り出す場合、衛生面に優れているものである。
また、本発明にかかる複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、注出口導管部材8に嵌合部材を接続し、更にその先端に点滴用等の医療用器具を接続して当該医療器具を用いて点滴する場合等においても、当該医療用器具全体を被覆した状態で袋状体2内に収納することができるため、衛生性に優れると共に、医療現場において収納部5内の内容物を輸液する際、器具類の接続ミス、接続忘れ等を防止でき、また、包装袋と装置を接続し、収納部5内の内容物を分注したり、装置内で他の物質と混合して使用したりする用途に便利であるという利点を有する。
次に、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
(注出具付き包装袋3の製造)
本発明にかかる注出具付き包装袋3を構成する包装材は、外側から順に、厚み12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルムからなる外層21と、厚み15μmの2軸延伸ポリアミドフィルムからなる第1中間層22と、厚み9μmのアルミニウム箔からなる第2中間層22と、厚み60μmの未延伸ポリプロピレンフィルムからなる内層23とを接着剤(2液硬化型のウレタン系接着剤層)を介して積層して、層構成、2軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルム(12μm)/接着剤層/2軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/接着剤層/アルミニウム箔(9μm)/接着剤層/未延伸ポリプロピレンフィルム(60μm)からなる積層フィルム30を作製した。
上記で得られた袋本体を構成する積層フィルム2枚(縦240mm×横240mm)をカットした。
次いで、積層フィルム30を2枚重ね合わせて、未延伸ポリプロピレンフィルムが内面となるように対向させ、シール幅10mmの側部シール部15と、1つの袋体を2つの部位に区分する仕切りシール部14(シール幅10mm)をそれぞれヒートシールし、仕切りシール部14の上端部に25mm角のヒートシール部を設け、中央部に直径15mmのポンチ孔を空けて、把手用開口孔4を形成した。しかる後、テーパー部6をヒートシールして、ヒ−トシ−ル部を形成し、2つに区分された収納部5を設け、下端部に開口部を有する包装袋3を作製した。
尚、仕切りシール部14の下端20mmは、後に袋状体を挟み込むために未シール状態とした。
(注出具9の製造)
一方、注出具9は、ポリプロピレン(融点200℃)を用いて射出成形により成形される成形物であり、注出口取付部材7と注出口導管部材8とから構成され、注出口取付部材7の下端部と注出口導管部材8の一端部が面一となるように接合された注出具を成形した。また、注出口導管部材7の先端は、挿入したチューブの抜け落ち防止のため段差が設けてあり、最先端には付け根を50μmの薄肉にしたつまみ部を設け、使用時につまみを折り曲げることにより、注出具先端から包装袋の内容物を取り出せるようになっている。なお、注出口導管部材7の形状が、直径:4.5mm、肉厚0.75mm、長さ20mmとなるように成形した。
(袋状体2の製造)
実施例1の袋状体2を構成する包装材は、外側から順に、厚み40μmの未延伸ポリプロピレンフィルムからなる外層であるヒートシール性層21aと、厚み15μmの2軸延伸ポリアミドフィルムからなる第1中間層22aである第1基材層と、厚み9μmのアルミニウム箔からなる第2中間層22である第2基材層と、厚み60μmの未延伸ポリプロピレンフィルムからなる内層であるヒートシール性層23aとを接着剤(2液硬化型のウレタン系接着剤層)を介して積層して、外側から、未延伸ポリプロピレンフィルム(40μm)/接着剤層/2軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/接着剤層/アルミニウム箔(9μm)/接着剤層/未延伸ポリプロピレンフィルム(60μm)からなる積層フィルム20を作製した。
上記で得られた積層フィルム20(縦80mm×横210mm)を2枚カットし、内層の未延伸ポリプロピレンフィルム層を対向させて、上端部を残してシール幅6mmでヒートシールして、両側部シール部の下端部近傍に、高さ3mm、底辺2mmの三角形状の開封用ノッチ24を設け、上端部に開口部を有する袋状体2を作製した。
(複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の製造)
上記で得られた袋状体2に脱酸素剤10を収納したものを用いて、2個の注出具9の注出口導管部材8の部分を被覆し、はんだごてを用いて注出口取付部材7の表裏を2個所ずつスポット状に加熱して仮溶着した後、袋状体2の上端が、包装袋1の下端部の内層間に挟み込まれ、袋状体2内の空気を極力抜いた状態で、注出口取付部7に包装袋1を注出口シール機により1つずつ加熱接着および冷却することにより包装袋1に固着して、図1に示す本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1を作製した。
尚、本実施例においては、通常の注出具を用いたが、2つの注出具を一体化した成形品(図示せず)であると、本作業がやりやすくなる点で好ましい。
上記で得られた注出具付き包装袋1を用いて、一方の収納部5に上端部から蒸留水(100ml)を充填し、他方の収納部5に上端部から蒸留水(100ml)を充填して、開口部をそれぞれヒートシールしてシール密封した後、121℃、20分間、レトルト殺菌処理を行い、本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1を得た。
上記で得られた本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、二つの収納部5の内容物を別個に取り出すことが可能で、同時に二つの対象物に内容物を供給したり、時間を空けて供給したりするのに便利であって、特に、二度に分けて供給する必要がある場合、予め混合しておくことができない2種類の内容物を供給する場合等に、供給忘れを防止できるため、医療現場において非常に有用である。この点は、災害時等、大量の患者が発生した時に、特に威力を発揮する。
また、内容物を取り出す時まで袋状体2によって注出口導管部材8の部分を被覆することによって、注出口導管部材8の部分に異物が付着することなく、手で直接触れることなく流通・保管時において、注出口先端の汚染を確実に防止できるという優れた包装袋である。
また、袋状体2を構成する包装材に酸素バリア性を付与し、脱酸素剤10を収納することによって、注出口導管部材8の先端部のつまみの付け根の部分(肉厚50μm)近辺から酸素や光が注出具付き包装袋3に侵入することを抑制可能であり、注出具付き包装袋3に充填する内容物が、酸素ガスや光による酸化や変色し易い物質を含んでいる場合であっても、保存安定性に優れるものであった。
尚、本実施例において、仕切りシール部14は1箇所しか設けなかったが、2個所以上の仕切りシール部を設けて、収納部5を三つ以上にすることも可能である。
(注出具付き包装袋3の製造)
実施例2の注出具付き包装袋3を構成する包装材は、実施例1と同じ層構成からなり、外側から2軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルム(12μm)/接着剤層/2軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/接着剤層/アルミニウム箔(9μm)/接着剤層/未延伸ポリプロピレンフィルム(60μm)からなる積層フィルムを包装材として用いた。
上記で得られた包装袋3を構成する積層フィルム30(縦240mm×横240mm)2枚をカットした。しかる後、実施例1と同じ形状の包装袋3を作製した。
(注出具9の製造)
一方、注出具9としては、実施例1と同様の材料を用い、同様の製造方法にて、注出口取付部材7と注出口導管部材8からなり、注出口取付部材7の下端部と注出口導管部材8の一端部が面一となるように接合された注出具9を成形した。
(袋状体2の製造)
実施例2の袋状体2を構成する包装材は、外側から順に、厚み40μmの未延伸ポリプロピレンフィルムからなる外層21aと、厚み15μmの2軸延伸ポリアミドフィルムからなる中間層22aと、厚み9μmのアルミニウム箔からなる中間層22bと、厚み60μmの未延伸ポリプロピレンフィルムからなる内層23aとを接着剤(2液硬化型のウレタン系接着剤層)を介して積層して、外側から、未延伸ポリプロピレンフィルム(40μm)/接着剤層/2軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/接着剤層/アルミニウム箔(9μm)/接着剤層/未延伸ポリプロピレンフィルム(60μm)からなる積層フィルム20を作製した。
上記で得られた積層フィルム20(縦210mm×横210mm)を2枚カットし、内層の未延伸ポリプロピレンフィルム層を対向させて、積層フィルム20を2枚重ね合わせ、上端部を残してシール幅6mmでヒートシールし、両側部シール部の下端部近傍に、高さ3mm、底辺2mmの三角形ノッチを設け、上端部に開口部を有する袋状体2を作製した。
(複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の製造)
つまみ部を除去し、開封した注出具9に医療器具を接合し、接合に用いたチューブの注出具9の先端近傍をピンチコックで封止し、袋状体2に脱酸素剤10を収納すると共に、袋状体2の上端の開口部に2個の注出具9の注出口導管部材8の部分を被覆した状態で、はんだごてを用いて注出口取付部材7の表裏を2個所ずつスポット状に外側から加熱して仮溶着した後、袋状体2の上端が、包装袋1の下端部の内層間に挟み込んで、袋状体2内の空気を極力抜いた状態で、注出口取付部7に包装袋1を注出口シール機により1箇所ずつ加熱接着および冷却して包装袋1に固着することにより、袋状体2の上端の開口部をヒートシールして密封した後、一方の収納部5に上端部から蒸留水(100ml)を充填し、他方の収納部5に上端部から蒸留水(100ml)を充填して、開口部をそれぞれヒートシールしてシール密封した後、121℃、20分間、レトルト殺菌処理を行い、図2に示す本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1が得られた。
上記で得られた本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、二つの収納部5の内容物を別個に取り出すことが可能で、同時に二つの対象物に内容物を供給したり、時間を空けて供給したりするのに便利であって、特に、二度に分けて供給する必要がある場合、予め混合しておくことができない2種類の内容物を供給する場合等に、供給忘れを防止できるため、医療現場において非常に有用である。更に、医療器具を接合した状態で供給できるという点は、災害時等、大量の患者が発生した時に、特に威力を発揮する。
また、内容物を取り出す時までは注出具9が袋状体2に被覆されており、注出具9の部分に異物が付着することなく、手で直接触れることなく取り扱うことができる。
また、複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1を構成する包装材に酸素バリア性が付与されているため、酸素や光が、特に注出口導管部材8の先端付近の、折り曲げのための薄肉部分から包装袋本体3に侵入することを抑制可能であり、各収納部5に充填される内容物、または、注出具9からの混注液が、酸素ガスや光による酸化や変色し易い物質を含んでいる場合、保存安定性に優れ、また、流通・保管時において、注出具9の先端の汚染を確実に防止できる包装用袋であった。
また、袋状体2を構成する包装材に酸素バリア性が付与され、脱酸素剤10が収納されているため、酸素や光が、注出口から包装袋本体に侵入することを防止可能であり、内容物が、酸素ガスや光による酸化や変色し易い物質を含んでいる場合であっても、保存安定性に優れる包装袋であった。
実施例3の注出具付き包装袋3を構成する包装材は、幅250mmの未延伸ポリプロピレンフィルム(200μm)からなる単層チューブ状フィルムを包装材として用いた。
上記で得られた包装袋3を構成するチューブ状フィルムを、縦240mmにカットした後、1つの袋体を2つの部位に区分する仕切りシール部14(シール幅10mm)をヒートシールし、仕切りシール部14の中央部片側とこれに対向する同一収納部5の側部中央に縦20mm、幅10mmの突起シール部19を設け、更に仕切りシール部14上端部に25mm角のヒートシール部を設け中央部に直径15mmのポンチ孔を空けて、把手用開口孔4を形成した後、テーパー部6をヒートシールして、ヒ−トシ−ル部を形成し、2つに区分された収納部5を設け、下端部に開口部を有する包装袋3を作製した。
(注出具9の製造)
一方、注出具としては、実施例1と同様の材料を用い、同様の製造方法にて、注出口取付部材7と注出口導管部材8からなり、注出口取付部材7の下端部と注出口導管部材8の一端部が面一となるように接合された注出具9を成形した。
(袋状体2の製造)
実施例3の袋状体2を構成する包装材は、幅70mmの未延伸ポリプロピレンフィルム(60μm)からなる単層チューブ状フィルムを包装材として用いた。
上記で得られた袋状体2を構成するチューブ状フィルムを、縦100mmに二つカットした後、下端部をシール幅6mmでヒートシールし、上端部に開口部を有する袋状体2を2袋作製した。
(複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の製造)
袋状体2の、上端の開口部に注出具9の注出口導管部材8の部分を被覆し、はんだごてを用いて注出口取付部材7の表裏を2個所ずつスポット状に加熱して仮溶着した後、袋状体2の上端が、包装用袋1の下端部の内層間に挟み込まれ、袋状体2内の空気を極力抜いた状態で、1箇所ずつ2個所、袋状体2上端の開口部をヒートシールして密封した後、突起シール部19を有する側の収納部5の上端から、蒸留水(50ml)を突起シール部19より上の収納部5内面に付着しないように充填してから、左右の突起シール部19を橋渡しする様に幅5mmの仕切り弱シール部18をヒートシールした後、前記仕切り弱シール18によって生じた3つ目の収納部5に塩化ナトリウム4.5gを充填し、他方の収納部5に上端部から蒸留水(100ml)を充填して、開口部をそれぞれヒートシールしてシール密封することにより、図3に示す本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1が得られた。
上記で得られた本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1は、全体で三つの収納部5に充填した内容物のうち、仕切り弱シール部18により仕切られた二つの収納部の内容物を、仕切り弱シール部18を剥がして混合し、一つの収納部として、全体で二つの収納部とした後、二つの収納部5の内容物を別個に取り出すことが可能である。本実施例では、仕切り弱シール部18は片方の収納部5にのみ設けたが、両方の収納部5に仕切り弱シール部を設けて四つの収納部5とすることも可能であり、更には、一つの収納部5を三つ以上の収納部に仕切ることも可能である。
また、複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1を構成する包装材には酸素バリア性が付与されていないが、内容物が酸素ガスによる酸化や変色し易い物質を含んでいる場合には、酸素バリア性をもつ外袋に複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1と脱酸素剤10を収納し、密封して流通・保管すると良い。
実施例2と同様の材料、及び同様の製造方法にて、包装袋3、袋状体2、および注出具9を製造し、かつ実施例3と同様の製造方法で突起シール部19を設け、突起シール部19を有する側の収納部5は仕切り弱シール18で仕切られ、蒸留水と塩化ナトリウムを充填した二つの収納部5に分け、仕切り弱シール18が無い側の収納部5は内容物が未充填で、かつ上端シール部16が無い状態とした。
その後、袋状体2を製造した積層フィルム20(縦100mm×横70mm)を2枚カットし、内層の未延伸ポリプロピレンフィルム層を対向させて、積層フィルム20を2枚重ね合わせ、両側部をシール幅6mmでヒートシールし、上・下端部に開口部を有する袋状体2を作製し、袋状体2で、つまみ部を除去し開通させた注出具9の注出口導管部材8の部分を被覆し、はんだごてを用いて注出口取付部材7の表裏を2個所ずつスポット状に加熱して仮溶着した後、袋状体2の下端が、包装袋3の上端部の内層間に挟み込まれた状態で、注出口シール機により1箇所ずつ加熱接着および冷却して包装袋3に固着した後、注出口導管部材8に塩化ビニル製チューブ12を接合し、チューブ12を通して蒸留水(100ml)を収納部5内に注入した後、収納部5内の空気をチューブ12を通して抜き、注出口導管部材8の先端近傍でチューブ12をピンチコックで止め、ピンチコック外側直近でチューブ12を切断した。
その後、袋状体2に脱酸素剤10を収納し、袋状体2の上端の開口部をヒートシールして密封し、に医療器具を接合し、接合に用いたチューブの注出具9先端近傍をピンチコックで封止し、図4に示す本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1が得られた。
上記で得られた本発明に係る注出具付き包装袋1は、実施例1〜3の優れた特徴を備えると共に、包装袋1の上部に取り付けた注出具9から、本注出具付き包装袋1の使用前に、収納部5内に別の液体を充填し、混合してから使用することが可能であり、また、本注出具付き包装体袋1使用後に、新たに別の液体を再充填し、使用することも可能である。
本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の用途は、例えば、飲食品、輸液バッグ、医薬品、洗剤、シャンプ−、オイル、歯磨き、接着剤、粘着剤等の化学品ないし化粧品、その他等の種々の液状物品の充填包装用袋として使用可能であり、特に制限は無い。
本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の第1実施例を示す平面図である。 本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の第2実施例を示す平面図である。 本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の第3実施例を示す平面図である。 本発明に係る複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋1の第4実施例を示す平面図である。 本発明に係る注出具付き包装袋3の層構成の第1実施例を示す断面図である。 本発明に係る注出具付き包装袋3の層構成の第2実施例を示す断面図である。 本発明に係る注出具付き包装袋3の層構成の第3実施例を示す断面図である。 本発明に係る袋状体2の層構成の第1実施例を示す断面図である。 本発明に係る袋状体2の層構成の第2実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋
2 袋状体
3 注出具付き包装袋
4 把手用開口孔
5 収納部
6 テーパー部
7 注出口取付部材
8 注出口導管部材
9 注出具
10 脱酸素剤
11 滴下部
12 チューブ
13 嵌合部
14 仕切りシール部
15 側部シール部
16 上端シール部
17 下端シール部
18 仕切り弱シール部
19 突起シール部
20 袋状体用積層フィルム
21 外層
22 中間層
23 内層
24 ノッチ
30 注出具付き包装袋用積層フィルム

Claims (4)

  1. 内層がヒートシール性を有する樹脂からなる積層体の当該内層の面を対向させて重ね合わせ、その周縁部をヒートシールしてなる包装袋において、
    当該包装袋の対向する内層をヒートシールして当該包装袋を複数の収納部に区分すると共に、当該収納部の下端ヒートシール部の内層間に、注出口取付部材と当該注出口取付部材の一方の側とその一端が連接する注出口導管部材とから構成される、プラスチック射出成形物からなる注出具を狭持して外側からヒートシールすることにより固着される注出具付き包装袋であって、
    かつ、当該注出口具が、当該注出口導管部材を袋状体で被覆するように構成されており、
    かつ、当該収納部の充填物を注出するための器具類が、当該注出口導管部材の先端に接合された状態で、当該袋状体に被覆されていることを特徴とする複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋。
  2. 当該注出具付き包装用袋および当該袋状体を構成する積層体が、バリア性層を有することを特徴とする請求項1記載の複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋。
  3. 当該袋状体を構成する積層体の外層が、ヒートシール性を有する樹脂からなり、
    かつ、当該袋状体の一部が、注出具付き包装用袋の端縁部のヒートシール部の内層間に、挟み込まれてヒートシールすることにより固着されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋。
  4. 当該注出具付き包装用袋および前記の袋状体を構成する積層体が、バリア性層を有し、
    かつ、当該注出口導管部材を脱酸素剤と共に被覆するように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の複数の収納部と複数の注出具を有する包装用袋。
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