JP2007007022A - 複室輸液容器入り密封袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複室輸液容器の開封作業によって複室輸液容器の仕切り用シール部も開通して薬液混合が行われて複室輸液容器の仕切り用シール部の開通し忘れミスを防ぐことができ、医療現場での作業負担を軽減できる複室輸液容器入り密封袋を提供する。
【解決手段】 熱可塑性樹脂製フィルムで形成され、複数の収容室を仕切り且つ該収容室に加えられる外圧により剥離して開封する易剥離性の仕切り用シール部を有する複室輸液容器を密閉袋中に、該密閉袋と複室輸液容器との間に空間部が存在する様に封入し、密閉袋は、外周縁部の一部に易剥離性の開封用シール部が設けられ、複室輸液容器の収容室を押圧するように密閉袋に外圧が加わることにより、空間部の圧力が上昇して開封用シール部が剥離して開封すると共に、仕切り用シール部が剥離して開通するように、開封用シール部のシール強度、仕切り用シール部のシール強度及び空間部の容積を設定したことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、医療用複室輸液容器を収容した密閉袋に関し、該複室輸液容器は、同時に配合すると経時変化を起こすような不安定な各種薬剤(液剤、粉末若しくは固形剤)を個別に収容する複数の室を備え、各室間の仕切り用シール部を剥離して開封することにより、各室内に収容されている薬剤を無菌状態で且つ異物を発生させることなしに混合できるものである。
アミノ酸薬剤などをブドウ糖液に混合するなど、複数の薬剤を混合して患者に投与することが行われている。このように複数の薬剤を混合する場合、薬剤の種類によってはあらかじめ混合しておくと変質してしまうために、複数の薬剤を別々に収容し、使用時にこれらを混合することができる複室輸液容器が知られている。
かかる複室輸液容器は、複数の薬剤が別々に収容されているときには、収容室間の仕切り用シール部が液密にシールされており、複数の薬剤を混合するときには収容室に外力を加えてこの仕切り用シール部を剥離して開通させることによって薬剤を混合する(例えば、特許文献1参照)。
そして、複室輸液容器は、薬液保護などの観点から、密閉袋に入れて保管・搬送されるのが好ましく、また、薬液の品質劣化を防ぐガスを複室輸液容器と共に密閉袋に封入すれば、薬液を保護することができる。
特開平7−299117号公報
しかしながら、密閉袋は、図5のように該密閉袋100に設けられたノッチ(切り込み)101から開封するようにしていたので、密閉袋の開封後に、更に複室輸液容器の収容室を押圧して複数の薬剤を混合する作業が必要になる。このように複室輸液容器の使用時には全く異なる2つの動作が必要になるので、作業が面倒になって医療現場での作業負担が大きくなるという問題があり、更に、複室輸液容器の開通し忘れミスにより、薬剤排出口側の収容室の薬液のみが投与されることになって、所期の目的・効果を達成できず、薬液によって危険を伴うという問題があり、密閉袋は採用しづらくなるという問題があった。
そこで、本発明は、複室輸液容器の開封作業によって複室輸液容器の仕切り用シール部も開通して薬液混合が行われて複室輸液容器の仕切り用シール部の開通し忘れミスを防ぐことができ、医療現場での作業負担を軽減できる複室輸液容器入り密封袋を提供することを課題とする。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねて完成されたものである。
1.熱可塑性樹脂製フィルムで形成され、複数の収容室を仕切り且つ該収容室に加えられる外圧により剥離して開封する易剥離性の仕切り用シール部を有する複室輸液容器を密閉袋中に、該密閉袋と前記複室輸液容器との間に空間部が存在する様に封入し、前記密閉袋は、外周縁部の一部に易剥離性の開封用シール部が設けられ、前記複室輸液容器の収容室を押圧するように前記密閉袋に外圧が加わることにより、前記空間部の圧力が上昇して前記開封用シール部が剥離して開封すると共に、前記仕切り用シール部が剥離して開通するように、前記開封用シール部のシール強度、前記仕切り用シール部のシール強度及び前記空間部の容積を設定したことを特徴とする複室輸液容器入り密封袋を提供する。
2.2枚の矩形の合成樹脂フィルムの外周縁部同士を熱融着して外周シール部を形成し、そのうちの一辺縁部を前記開封用シール部とし、残りの辺縁部を難剥離性のシール部としたことを特徴とする前記1に記載の複室輸液容器入り密封袋を提供する。
3.熱可塑性樹脂製フィルムで形成され、複数の収容室を仕切り且つ該収容室に加えられる外圧により剥離して開封する易剥離性の仕切り用シール部を有する複室輸液容器を密閉袋に封入し、該密閉袋の外周縁部の一部に開封用のノッチを設け、前記密閉袋のうち前記複室輸液容器が位置する箇所と前記ノッチとの間を易剥離性の開封用シール部で仕切り、前記密閉袋のうち前記複室輸液容器が位置する箇所と前記複室輸液容器との間に空間部を存在させ、前記複室輸液容器の収容室を押圧するように前記密閉袋に外圧が加わることにより、前記空間部の圧力が上昇して前記開封用シール部が剥離して開封すると共に、前記仕切り用シール部が剥離して開通するように、前記開封用シール部のシール強度、前記仕切り用シール部のシール強度及び前記空間部の容積を設定したことを特徴とする複室輸液容器入り密封袋を提供する。
4.前記複室輸液容器の収容室を押圧するように前記密閉袋に外圧が加わることにより、前記開封用シール部が剥離して開封した後に、前記仕切り用シール部が剥離して開通するように、前記開封用シール部のシール強度、前記仕切り用シール部のシール強度及び前記空間部の容積を設定したことを特徴とする前記1から3のいずれかに記載の複室輸液容器入り密封袋を提供する。
5.前記空間部の容積は、密閉袋の容積の1〜80%であり、前記複室輸液容器の前記仕切り用シール部のシール強度は0.3〜0.7kg/15mmであり、前記密閉袋の前記開封用シール部のシール強度は0.1〜1.0kg/15mmであることを特徴とする前記1から4のいずれかに記載の複室輸液容器入り密封袋を提供する。
なお、以上の仕切り用シール部並びに開封用シール部のシール強度は、「JIS−Z0238」に規定の「袋のヒートシール強さ試験」に準拠して測定されるものである。そして、この強度は、使用する樹脂、ヒートシール温度や時間等を適宜選択することにより調整できる。
6.前記空間部には、前記複室輸液容器中の薬液の劣化防止ガスが充填されていることを特徴とする前記1から5のいずれかに記載の複室輸液容器入り密封袋を提供する。
本発明によれば、前記複室輸液容器の収容室を押圧するようにして前記密閉袋に外圧が加わることにより、前記空間部の圧力が上昇して開封用シール部が剥離して開封すると共に、前記仕切り用シール部が剥離して開通するように、前記開封用シール部及び前記仕切り用シール部のシール強度及び前記空間部の容積を設定したので、前記密閉袋を開封するときに、複室輸液容器の仕切り用シール部も開通して薬液混合が行われることになり、その結果、複室輸液容器の仕切り用シール部の開通作業が別途行う必要がなくなって前記複室輸液容器の仕切り用シール部を開通し忘れるというミスをなくことができる。また、一度の押圧動作によって前記密閉袋の開封及び前記複室輸液容器の薬液混合が可能になるので、医療現場での作業負担を軽減することができる
以下、本発明に係る複室輸液容器入り密封袋の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
複室輸液容器入り密封袋は、図1及び図3(a)のように複室輸液容器Aを密閉袋B中に封入し、かつ、密閉袋Bと複室輸液容器Aとの間に空間部Cを存在させている。
医療用複室輸液容器Aは、平面視が略矩形状に形成された容器本体1と、この容器本体1の縦方向に並べて配置される第1収容部1a及び第2収容部1bと、薬剤排出口2とを備え、第1収容部1a及び第2収容部1bは易剥離性の仕切り用シール部3で仕切られている。第1収容部1a及び第2収容1bには、予め混合或いは溶解しておくと望ましくない各種薬剤がそれぞれ収容されている。
容器本体1は、2枚の熱可塑性樹脂製フィルムの外周縁部同士を熱融着して外周シール部4を形成することにより袋状に形成されている。
仕切り用シール部3は、使用に際して第1収容部1a及び/又は第2収容部1bに加えられる外圧により剥離して開通する。この仕切り用シール部の作成方法としては、1)密閉袋の内層を、ポリエチレンとポリプロピレン等の互いに相溶性の乏しい融点の異なる樹脂組成物を用いてイージーピールを可能にする方法、2)ヒートシールの接合面の接着強度を抑制することができる、シリコーン系、塩ビ系、エポキシ系、ポリエステル系などに属する種々の硬化タイプの易剥離性コーティング剤を開封用シール部の内面に塗布する方法、などの公知の様々な方法が使用できる。
密閉袋Bは、2枚の矩形の熱可塑性樹脂製フィルムの外周縁部同士を熱融着して外周シール部5を形成することにより袋状に形成され、そのうちの上辺縁部には開封用シール部51が、両側辺縁部及び下辺縁部には難剥離性のシール部5a,5bそれぞれ形成されている。開封用シール部51は、外部からは剥離せず、密閉袋B内に存在する空間部Cに加わる圧力が所定レベル以上になると剥離する。この開封用シール部は、前記複室輸液容器Aにおいて仕切り用シール部の作成する際と同様の方法が使用でき、他には、ポリエチレンと環状ポリオレフィン等の相溶性の乏しい樹脂層を隣接して積層した多層フィルムを採用して層間剥離させる方法、などの方法によって作成できる。なお、フィルムの外周縁部同士を接着テープで接着して開封用シール部51を形成しても良い。
密閉袋Bの空間部Cに存在するガスの種類は特に限定されないが、複室輸液容器A中の薬液の劣化防止ガスが好ましい。劣化防止ガスとしては、例えば薬液が酸素によって劣化する成分を含む場合には窒素等の不活性ガスを使用すれば良く、薬液が重炭酸薬液の場合には炭酸ガスを採用することによって重炭酸のpHの揮発(pH上昇)を抑えることができる。
また、ガスインジケーターやガス吸収剤を密閉袋B内に封入してもよい。
そして、空間部Cの容積、密閉袋Bの開封用シール部51のシール強度及び複室輸液容器Aの仕切り用シール部3のシール強度は、図3(a)のように複室輸液容器A入り密封袋に前記複室輸液容器Aの第1収容部1a及び/又は第2収容部1bを押圧するように外圧を加え、空間部Cに加わる圧力が所定レベル以上になると、同図(b)のように開封用シール部51及び仕切り用シール部3が剥離するように設定される。例えば空間部Cの容積については、密閉袋Bの容積の1%未満に設定したときには、ガス圧不足でガス圧を利用し難くなって複室輸液容器Aの仕切り用シール部3のみが剥離し、80%を超えるように設定したときには、ガス圧が過大になって密閉袋Bの開封用シール部51のみが剥離することが考えられるので、密閉袋Bの容積の1〜80%であることが好ましい。また、前記ガスの封入量を1〜80%の設定したときには、複室輸液容器Aの仕切り用シール部3のシール強度は0.3〜0.7kg/15mmに、前記密閉袋Bの前記開封用シール部51のシール強度は0.1〜1.0kg/15mmにそれぞれ設定される。
以上の設定値は、複室輸液容器Aの仕切り用シール部3と密閉袋Bの開封用シール部51が同時に剥離するように、あるいは、複室輸液容器Aの仕切り用シール部3の剥離前に密閉袋Bの開封用シール部51が剥離するのを防ぐという観点から設定されるものである。一方、外力によって複室輸液容器Aの仕切り用シール部3の剥離前に密閉袋Bの開封用シール部51が剥離しても、該開封用シール部51の剥離によって封入ガスが密閉袋Bから抜けるので、該外力が複室輸液容器Aの収容室にダイレクトに伝わって前記仕切り用シール部3を剥離させ易くなる。したがって、かかる点に着目し、該開封用シール部51を剥離させた後に外力を新たにかけ直す必要がないように各シール部3,51のシール強度を設定すれば、一度の押圧動作によって開封用シール部51が剥離した後に連続的に仕切り用シール部3を剥離させることができて前記複室輸液容器Aの仕切り用シール部3を開通し忘れるというミスをなくことができる。
この例の複室輸液容器Aに使用される熱可塑性樹脂フィルムは、特に制限なく使用できるが、価格、物性(透明性、柔軟性等)のバランスからポリオレフィン系樹脂が好ましい。例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリエチレン系樹脂、エチレン−ブテンランダム共重合体等のオレフィン系エラストマー、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンランダム共重合体、α−オレフィンエチレン−プロピレンランダム共重合体等のポリプロピレン系樹脂やこれらの混合物等を例示できる。また、このような複室輸液容器Aによれば、熱可塑性樹脂フィルムとして医療分野で用いられるものであれば、特に限定されずに使用可能であり、塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエーテルサルホン、環状ポリオレフィン、環状ポリオレフィン共重合体、水素化スチレンエチレンブタジエン共重合体等のスチレン系エラストマー、これらの樹脂の混合物、更にはこれらと上記ポリオレフィン系樹脂との混合物等からなるフィルムも使用できる。また、これらの樹脂は耐熱性向上等の目的で一部架橋されても構わない。
更に、使用される熱可塑性樹脂フィルムは、一種類のフィルムからなる単層フィルムであっても、複数種類のフィルムを積層した多層フィルムであっても良い。単層フィルムの場合は、透明性、柔軟性に優れることから直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレンエチレンランダム共重合体、プロピレンエチレンブロック共重合体、プロピレン系樹脂とエチレン系エラストマーとの混合物、プロピレン系樹脂とスチレン系エラストマーとの混合物等のフィルムが好ましい。
また、多層フィルムにおいて、内層はイージーピールを可能にする樹脂組成物から構成されていてもよい。この様な樹脂組成物としては、ポリエチレンとポリプロピレンなど、互いに相溶性の乏しい融点の異なる樹脂組成物を例示することが出来る。
更に、フィルムの製造方法については特に限定されず、Tダイ法、水冷インフレーション成形、ラミネーション成形等による製造方法が挙げられる。透明性の観点からはTダイ法、水冷インフレーション成形が好ましい。
また、熱可塑性樹脂フィルムとしては、厚み5〜1000μm、好ましくは50〜500μm程度のものが使用される。
この例の密閉袋Bに使用される熱可塑性樹脂フィルムは、医療分野で用いられるものであれば、特に限定されずに使用可能であり、塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエーテルサルホン、環状ポリオレフィン、環状ポリオレフィン共重合体、水素化スチレンエチレンブタジエン共重合体等のスチレン系エラストマー、これらの樹脂の混合物、更にはこれらとポリオレフィン系樹脂との混合物等からなるフィルムも使用できる。また、価格、物性(透明性、柔軟性等)のバランスからポリオレフィン系樹脂が好ましい。例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリエチレン系樹脂、エチレン−ブテンランダム共重合体等のオレフィン系エラストマー、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンランダム共重合体、α−オレフィンエチレン−プロピレンランダム共重合体等のポリプロピレン系樹脂やこれらの混合物等を例示できる。
また、熱可塑性樹脂フィルムの厚みとしては、5〜1000μm、好ましくは50〜500μm程度のものが良い。
また、多層フィルムであっても最内層が熱熱可塑性樹脂であれば熱融着は可能になる。多層フィルム中には、必要に応じてガスバリア層や遮光層を含んでも良い。ガスバリア層としては、アルミニウム箔やアルミニウム・酸化アルミニウムなどの金属蒸着フィルム、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体樹脂、ポリ塩化ビニルデン樹脂あるいはポリアクリロニトリル樹脂、等のガスバリア性樹脂フィルムやこれらの樹脂をフィルム基材にコーティングしたものが使用できる。
遮光層としては上述したアルミニウム箔などの金属箔や金属蒸着フィルム、あるいは遮光性印刷層、さらにはカーボンブラックやチタンホワイトなどの遮光性材料を混合して樹脂層などが使用できる。
図4は、他の実施形態を示す斜視図である。複室輸液容器A及び前記ガスを収容する密閉袋B1は、2枚の矩形の熱可塑性樹脂製フィルムの外周縁部同士を熱融着して難剥離性の外周シール部5を形成することにより袋状に形成されている。密閉袋B1の一側にある外周シール部5aには開封用のノッチ6が形成され、該ノッチ6の下方には密閉袋B1の幅方向全長に亘って易剥離性の開封用シール部51が形成され、開封用シール部51の端部は密閉袋B1の両側にある外周シール部5aと連続している。
また、密閉袋B1のうち開封用シール部51と外周シール部5aで囲まれる袋部分(密閉袋B1のうち複室輸液容器Aが位置する箇所)と複室輸液容器Aとの間には上述の空間部を存在させている。
前記空間部の容積については、上述の理由から密閉袋のうち開封用シール部51と外周シール部5aで囲まれる袋部分の容積の1〜80%であることが好ましい。また、前記ガスの封入量を1〜80%に設定したときには、複室輸液容器Aの仕切り用シール部3のシール強度は0.3〜0.7kg/15mmに、前記密閉袋Bの前記開封用シール部51のシール強度は0.1〜1.0kg/15mmにそれぞれ設定される。また、密閉袋B1にはガスバリア性・遮光性が付与されており、内部は窒素ガスで置換されている。
そして、本実施形態も上述のように外力によって複室輸液容器Aの仕切り用シール部3及び密閉袋Bの開封用シール部51を剥離するが、この状態では難剥離性の外周シール部5の存在によって複室輸液容器Aを密閉袋B1から取り出すことができない。そこで、ノッチ6を利用して密閉袋B1の上辺縁部にある外周シール部5cを切断することによって薬液が混合した複室輸液容器Aを密閉袋B1から取り出すことができる。したがって、複室輸液容器A内の混合した薬液をバリア性・遮光性を有する密閉袋中に保存することができる。
実施例1
密閉袋の開封用シール部を接着テープによって形成した。
密閉袋のフィルム:複数層フィルムで内側層がポリエチレン(厚さ200μm)、外側層がナイロン(厚さ50μm)
密閉袋の容量:2リットル
複室輸液容器:トリパレン1号(大塚製薬工場株式会社の登録商標)
1.2リットル
封入ガスの充填量:1リットル
複室輸液容器の仕切り用シール部のシール強度:0.5kg/mm
密閉袋の開封用シール部のシール強度:0.8kg/mm
実施例2
密閉袋の開封用シール部を熱溶着によって形成した。
密閉袋のフィルム:複数層フィルムで内側層がポリエチレン(厚さ200μm)、外側層がアルミ蒸着PET(厚さ50μm)
密閉袋の容量:2リットル
複室輸液容器:アミノフリード(大塚製薬工場株式会社の登録商標)
1リットル
封入ガスの充填量:1リットル
複室輸液容器の仕切り用シール部のシール強度:0.7kg/mm
密閉袋の開封用シール部のシール強度:1.0kg/mm
いずれの実施例も密閉袋を押圧することによって、密閉袋の開封用シール部が剥離し、その際、複室輸液容器の仕切り用シール部も剥離することが確認された。
本発明の複室輸液容器入り密封袋の実施形態を示す斜視図である。 同実施形態の複室輸液容器の斜視図である。 (a)は同実施形態の密閉袋の開封動作を示す断面図、(b)は開封後の状態を示す断面図である。 本発明の複室輸液容器入り密封袋の他の実施形態を示す斜視図である。 従来例を示す正面図である。
符号の説明
A 医療用複室輸液容器
1 容器本体
1a 第1収容部
1b 第2収容部
2 薬剤排出口
3 仕切り用シール部
B 密閉袋
51 開封用シール部

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂製フィルムで形成され、複数の収容室を仕切り且つ該収容室に加えられる外圧により剥離して開封する易剥離性の仕切り用シール部を有する複室輸液容器を密閉袋中に、該密閉袋と前記複室輸液容器との間に空間部が存在する様に封入し、
    前記密閉袋は、外周縁部の一部に易剥離性の開封用シール部が設けられ、
    前記複室輸液容器の収容室を押圧するように前記密閉袋に外圧が加わることにより、前記空間部の圧力が上昇して前記開封用シール部が剥離して開封すると共に、前記仕切り用シール部が剥離して開通するように、前記開封用シール部のシール強度、前記仕切り用シール部のシール強度及び前記空間部の容積を設定したことを特徴とする複室輸液容器入り密封袋。
  2. 2枚の矩形の合成樹脂フィルムの外周縁部同士を熱融着して外周シール部を形成し、そのうちの一辺縁部を前記開封用シール部とし、残りの辺縁部を難剥離性のシール部としたことを特徴とする請求項1に記載の複室輸液容器入り密封袋。
  3. 熱可塑性樹脂製フィルムで形成され、複数の収容室を仕切り且つ該収容室に加えられる外圧により剥離して開封する易剥離性の仕切り用シール部を有する複室輸液容器を密閉袋に封入し、該密閉袋の外周縁部の一部に開封用のノッチを設け、
    前記密閉袋のうち前記複室輸液容器が位置する箇所と前記ノッチとの間を易剥離性の開封用シール部で仕切り、
    前記密閉袋のうち前記複室輸液容器が位置する箇所と前記複室輸液容器との間に空間部を存在させ、
    前記複室輸液容器の収容室を押圧するように前記密閉袋に外圧が加わることにより、前記空間部の圧力が上昇して前記開封用シール部が剥離して開封すると共に、前記仕切り用シール部が剥離して開通するように、前記開封用シール部のシール強度、前記仕切り用シール部のシール強度及び前記空間部の容積を設定したことを特徴とする複室輸液容器入り密封袋。
  4. 前記複室輸液容器の収容室を押圧するように前記密閉袋に外圧が加わることにより、前記開封用シール部が剥離して開封した後に、前記仕切り用シール部が剥離して開通するように、前記開封用シール部のシール強度、前記仕切り用シール部のシール強度及び前記空間部の容積を設定したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の複室輸液容器入り密封袋。
  5. 前記空間部の容積は、密閉袋の容積の1〜80%であり、前記複室輸液容器の前記仕切り用シール部のシール強度は0.3〜0.7kg/15mmであり、前記密閉袋の前記開封用シール部のシール強度は0.1〜1.0kg/15mmであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の複室輸液容器入り密封袋。
  6. 前記空間部には、前記複室輸液容器中の薬液の劣化防止ガスが充填されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の複室輸液容器入り密封袋。
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