JPH10218199A - 分岐した小室を設けたパウチ - Google Patents
分岐した小室を設けたパウチInfo
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- JPH10218199A JPH10218199A JP36159397A JP36159397A JPH10218199A JP H10218199 A JPH10218199 A JP H10218199A JP 36159397 A JP36159397 A JP 36159397A JP 36159397 A JP36159397 A JP 36159397A JP H10218199 A JPH10218199 A JP H10218199A
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Abstract
に対する破袋耐性に優れたパウチを提供する。 【解決手段】 単層または多層フイルムからなるパウチ
において、パウチの頂部より下方の位置に、パウチの側
壁の少なくとも1個所を外側に仲張させて分岐した小室
を形成し、分岐した小室の先端部に注出口を設けたパウ
チである。
Description
ムで形成したパウチの側壁にパウチから分岐した小室を
形成し、前記小室の先端部に小室を形成したパウチに関
する。
易にするため、パウチの頂部に別体の注出口例えば栓体
を取り付けたもの、注出口を一体成型したもの、ヒート
シールによって注出口を形成したもの等がある。いずれ
の場合も、3方、4方シールのパウチ及び底部に別のフ
イルムをシールして底の幅を広げた自立パウチにこれ等
の注出口を適用したものが多い。このようなパウチに
は、液体洗剤、飲料、スープ等が収容されているが、一
般に内容物の充填はパウチ頂部の未シール部から行い、
この部分をヒートシールして密封する。また、詰め替え
用液体用パウチの用途では、詰め替え易さが問題になっ
ているが、いずれの注出口の場合も、前記したように、
パウチ頂部に詰め替え性向上に関する工夫が凝らしてあ
る。しかし、従来のパウチでは充填を行う部分と注出口
を設ける部分が同じ位置にあるか、近接しているため、
詰め替え性向上に関する工夫は、充填性の点から極めて
制限された条件のもとで行わなければならず、十分な効
果が得られてないのが実情である。例えば、詰め替える
ボトルの充填口へ詰め替え用パウチの注出口が連結でき
ない形状となっている、あるいは連結できても連結直前
に内容物が流出してしまうなど、内容物のこぼれが生じ
やすいという問題点がある。また、栓体を取り付けたも
のは栓体が崇高く、充填シールを著しく難しくするた
め、特殊な装置を必要とするという欠点がある。また、
こうした工夫を凝らした従来のパウチは、工夫した部分
が他の部分と形状が異なるために、落下衝撃などに対し
ては局所的な応力集中を生じやすく、概して破袋し易い
という問題点もある。また詰め替え用以外のパウチにお
いても内容物の充填口と注出口が上記したようにパウチ
頂部の同じ位置にあるため、充填性と注出性の両者の向
上が困難であるといった問題が生じる。を取り出す場合
パウチの側面から取り出すことができなかった。パウチ
の頂部から取り出すとパウチ頂部を下に逆さにする必要
があり、粘調な内容物ではなかなか出てこない、あるい
は残した内容物がもとの底部にもどらないなどの問題が
生ずる。
来技術の問題を解決するため、充填性に優れ、かつ内容
物の取り出し性に優れるパウチを提供する。本発明の他
の目的は、落下衝撃等に対する耐破袋性のあるパウチを
提供することにある。
おいて、パウチの頂部より下方の位置にパウチの側壁の
少なくとも1個所を外側に伸張させて分岐した小室を形
成し、前記小室が先端部に注出口を有する、分岐した小
室を設けたパウチ。 2. パウチ頂部と分岐部との間に圧力吸収空間を配置
した、1項に記載された分岐した小室を設けたパウチ。 3. 分岐した小室の先端部の注出口を易開封性シール
により密封した、1項または2に記載された分岐した小
室を設けたパウチ。 4. パウチがパウチの頂部の開口部を充填後封止する
内容物の充填口とし側壁を外側に伸張させて分岐して形
成した小室の先端部を先細形状の注出口とした、1項な
いし3項のいずれか1項に記載された分岐した小室を設
けたパウチ。 5. 易開封性シール部が、注出口先端部分の基材シー
トに異種の合成樹脂シートを挾んでヒートシールしたシ
ール部である、1項ないし4項のいずれか1項に記載さ
れた分岐した小室を設けたパウチ。 6. 易開封性シール部が、注出口先端部分の基材シー
トに基材シートとは非相溶性の合成樹脂の混合物層を挾
んでヒートシールしたシール部である、1項ないし4項
のいずれか1項に記載された分岐した小室を設けたパウ
チ。」に関する。
り下方の位置に、パウチの側壁の少なくとも1ヶ所を外
側に伸張させて分岐した小室を形成するのは、内容物の
充填口と注出口を分離することにより、充填機への適応
が確保でき、注出口の形状を種々選択できるからであ
る。注出口を小室と一体に成形すると製造工程が短縮で
きる利点がある。注出口先端部はパウチを圧縮すること
により容易に開封する易開封性シールとしてもよく、切
断して開封するタイトシールとしてもよい。切断して開
封する場合には、注出口先端に引裂性を付与することが
望ましく、引裂き方向を誘導するために、一軸延伸フイ
ルムを用いたり、あるいはレーザー加工を施すことが好
ましい。レーザー加工は、外面層または中間層に1本な
いし数本からなるフォーカスビームによるスコアーを設
けたり、デフォーカスビームまたはカライドスコープに
よる溶融弱化線を設けるなどの方法が適用できる。また
小室の先端部を先細形状の注出口としたのは内容物の注
出時に、先細形状の注出口を他の容器の開口に挿入した
り注ぐ物の上に位置させてから、パウチを外より加圧し
て注出を行うことにより、不適切な流出を防ぐことがで
きるからである。先細形状とした注出口のテーパ角度
は、内容物の注出性と対象容器との連結性に影響するた
め、パウチの大きさと容器開口部の大きさに依っても異
なるが、一般に15度ないし150度、好ましくは30
度ないし120度である。また広口容器に注入するもの
は先細形状とする必要がなく、パウチの巾の注出口でよ
い。さらに注出開始時の注出口のブロッキング防止と開
口変形を円滑にするために、注出口の先端部近傍には、
公知の折り曲げ加工、リブ加工、プレス加工、エンボス
加工等を施すことができる。
吸収空間は、パウチの取り扱い時に不要な圧力や衝撃が
加えられたときの破袋防止あるいは内容物が注出口のシ
ールを破って流出することを防ぐ効果が奏されるので、
この空間を設けることは好ましい。本発明のパウチは注
出が容易に行われるように注出口の開口部をピーラブル
シールと呼ばれる圧力で剥離する圧潰易開封性シールで
シールする場合もあるので圧力吸収空間を設けると、取
り扱い中の不注意な落下等による圧力が加えられても圧
力吸収空間に急激に移動する内容物を吸収することによ
りシールの破損を防止することができるのである。分岐
させて形成する小室は1個でもよく2個以上設けて同時
に複数の目的物に注出することもできる。
キャップ、クラウンキャップ、ゴム栓とこれを固定する
アルミ板との蓋等の蓋で封止される。この他、別に成形
した栓体をヒートシールして結合してもよい。
ウチの長さの5〜95%の長さを有することが好まし
い。5%以下では先細の注出口の形成が困難であり、9
5%以上では圧力吸収空間を設けながら折り曲げてパウ
チ本体に沿わせておくことが困難になる。
に沿わせると、落下等の衝撃を受けても注出口の易開封
性シールが開封しない。小室は少なくとも1箇所設けら
れるが2個以上設け、易開封性シールとタイトシール等
の異なるシールを夫々の小室に用いてもよい。
いし積層とした、可撓性を有するシートまたはフイルム
を使用する。単層または積層を構成する材料としては、
例えば以下のような材料が使用される。低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン系
樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、アイオノマー樹脂、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニト
リル系樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、
フッ素系樹脂、フェノール樹脂等がある。
必要とされる場合には、ポリ塩化ビニリデンの層、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の層、延伸ポリアミ
ド系樹脂の層、アルミニウムの蒸着層、酸化ケイ素等の
金属酸化物の蒸着層、アルミニウム箔、スチール箔等を
積層に導入する。剛性、断熱性を付与するために、これ
等合成樹脂の発泡体が積層に導入されてもよい。また、
これ等樹脂に、酸化チタン、炭酸カルシウム、カーボン
等の無機物が充填された層を導入してもよい。さらに、
紙や段ボールの層が導入されてもよい。これ等の材料
を、本発明のパウチの使用目的に応じて単独もしくは積
層体としたシートまたはフイルムとして利用する。これ
等のシートおよびフイルムは、キャスト法、カレンダー
法、Tダイ法またはインフレーション法等の溶融押出し
または溶融共押出し法、ドライラミネーション法等によ
り製造される。また、これ等のシートは未延伸のもので
あっても、一軸または二軸延伸のものであってもよい。
単層または積層のシートまたはフイルムの膜厚は、パウ
チの使用目的によって異なるが、可撓性を有するような
膜厚である必要がある。
持つため、シートまたはフイルムの片面はヒートシール
性を有する樹脂であることが必要である。また、もう片
方の面は、分岐部分を設けるにあたり、非ヒートシール
性である樹脂であることが望ましい。
樹脂とはヒートシール性が小さくなることを利用して、
注出口先端部の基材シートに異種の合成樹脂シートを挾
んでヒートシールしたり、基材シートとは非相溶性の合
成樹脂をブレンドした層を挾んでヒートシールして形成
される。
々の方法で製造されるが、単層シートを用いる場合の1
例を示す。小室を形成する側を便宜上表側とし、反対側
を裏側という。表側シートを長さ方向にたるませて裏側
シートと重ね、たるませた部分は、パウチ本体となる壁
部とはヒートシールせずに、たるませた部分の巾方向両
端をヒートシールして小室を形成し、表側シートと裏側
シートは頂部を除いて、三方をシールしパウチ本体を形
成する。こうして簡単に分岐した小室を有するパウチが
製造される。
1例を示す。一枚の積層シートをヒートシール性のない
面を内側にし、ヒートシール性を有する面を外側として
折る。一方表側シートと裏側シートをヒートシール性を
有する面を合わせて重ね、両シールの間に前記した折っ
たシートを挾み込み、折ったシートの開口側端部を表裏
両シートの端部と位置合わせし、この重ね合わせたシー
トの頂部を除いて三方シールすると、折ったシートの内
面側はヒートシールされないので分岐した小室を形成
し、分岐した小室を有するパウチが製造される。このよ
うにして形成した小室の端部を切り開いて、開口部に易
開封性シール部を設けたり、栓体を配置して注出口を形
成する。こうして分岐した小室を設けたパウチが製造さ
れる。
る。
スチックパウチを示し、1はパウチ本体であり、分岐部
5で分岐した小室2が設けられており、パウチ本体1と
小室2は分岐部5で連通される。注出口3の先端部はシ
ール部3aにより封止されている。注出口先端部はパウ
チの巾と同一の長さを有している。分岐部5とパウチ本
体1の頂部6との間に圧力吸収空間4が形成されてい
る。この実施例では注出口3は易開封性シール部シール
されているがタイトのシール部でシールされてもよい。
した実施例である。注出口3の先端部はシール部3aで
封止されている。この注出口3は小径の容器の口に挿入
することができる特徴がある。図3は図2の実施例にお
いて注出口3のシール部3aを注出口3の先端より内側
に設けた例である。このようにシール部を内側に設ける
ことによりシール部が注出口の基材シートにより保護さ
れ、流通行程における取り扱いによりシール部が破損す
ることが防止される。また図4のように分岐部5の近傍
に設けてもよい。
設置した実施例であって、流通行程中におけるシール部
の破損による開封を防止するのに有効である。図6は注
出口3の先端部に別に製造した栓体9をヒートシールし
て結合した実施例である。この実施例ではスクリューキ
ャップで蓋されているが他のキャップでもよい。
方向の端部に形成した例である。このように端部に先細
の先端を形成すると注入口が端に片寄った容器に注入す
ることが容易となる。この例ではパウチの頂部は充填口
7となっており内容物の充填後ヒートシールされる。
ングパウチの実施例である。図9は図8の実施例のスタ
ンディングパウチの断面図である。マチ部8が配置され
て自立性が付与されている。
分岐部5でパウチ本体1から分岐した小室2が2個配設
されている。この例では各小室に巾の異なる注出口を設
けており、対象とする容器口の大きさに合わせて注出口
を選択することができる。小室2の注出口3の先端部は
シール部3aで封止されているが、シール部3aは圧潰
易開封性シールでもタイトシールでもよく、2つの注出
口3のシールを同一のシールとしてもよく、また変えて
もよい。易開封性シールとタイトシールを併用すると加
圧開封時に一方の注出口のみを開封することができるの
で選択的開封を行うことができる。
ナイロンフイルムと厚さ150μmの直鎖状低密度ポリ
エチレンフイルムをウレタン系接着剤でラミネートした
積層体を用いた。。パウチは図2の分岐した小室の先端
部に注出口を設けたもので、巾90mm、高さ200m
m、周縁ヒートシール部の巾5mm、分岐部はパウチ頂
部より35mmで、圧力吸収空間の巾は30mm、小室
は先細形状をなしており、その先端の注出口は巾が20
mm、分岐部より50mmの位置にあって、10mm巾
でタイトシールされている。このパウチの頂部から液体
洗剤150mlを充填し、ヒートシールにより密封し
た。また、注出口先端の開封開始部には、開封を容易に
するため注出口先端から12mmの位置にUノッチおよ
び外層のみを切断するスコアを設けた。なお、スコアは
炭酸ガスレーザーにより加工して形成した。実施例1の
パウチの注出口をUノッチ部より引き裂き開封したとこ
ろ、容易にスコアに沿って開封できた。次にこの注出口
先端部を口径22mm(内径)の洗剤ボトルに差し込
み、パウチを倒立させて内容物を移し替えたところ、こ
ぼすことなく、最後まで確実に移し替えることができ
た。
と同様のパウチとした。易開封性シール材には、厚さ2
0μmの低密度ポリエチレン層と、この層の両側に低密
度ポリエチレンとポリブテン−1が重量比で80:20
である厚さ7〜8μmのブレンド層を有する巾13mm
の3層からなる共押出フイルムを用いた。本体側壁に沿
っていた小室をパウチ頂部に倒し、逆にパウチ頂部を本
体側壁に折り曲げ沿わせた状態で倒立させて、実施例1
で用いたのと同様のボトルに注出口を差し込み、手で圧
縮したところ、容易に易開封性シールが破壊し、こぼす
ことなく内容物を移し替えることができた。この易開封
強度を後述する圧縮試験と同様な方法により測定したと
ころ、平均で23kgfであった。また、易開封性シー
ル部分のTピール強度はJIS Z 0238に従い測
定したところ平均で170gf/15mmであった。
封性シールで封止した他は実施例2と同様のパウチとし
た。
を2mmとした他は実施例2と同様のパウチとした。
テープでパウチ本体に固定した他は実施例4と同様とし
た。
m、高さ245mmで、分岐した小室を設けずに本体底
部から185mm上部の位置から頂部に向かって先細形
状にした。その先端部に巾20mmの注出口を設け、実
施例2と同じ易剥離性シール材を用いて、その端部を巾
10mmで易開封性シールで密封したパウチを用いた。
内容物の充填シールは、パウチ頂部から液体洗剤150
mlをロートを用いて充填し、その後易開封性シール部
をヒートシールした。易開封強度はいずれのパウチも平
均で23kgfであった。また、注出口先端の易開封性
シール部のTピール強度は平均で170gf/15mm
であった。
に折り曲げ沿わせ、注出口先端部を巾18mmのメンデ
ィングテープで、パウチ側壁に固定してある他は、比較
例1と同様にした。
チと、分岐した小室を設けずにパウチ頂部に注出口を設
けた比較例1および2のパウチについて、以下のように
落下試験と圧縮試験により比較した。
高さ120cmの位置から、パウチの側壁が床面にあた
るように100回落下させ、目視により易開封性シール
部の開通およびパウチ本体の破壊を評価した。なお、サ
ンプル数は各50個とした。評価結果を表1に示す。
室を設けた側壁を上向きにして落下させた。) 雰囲気温度23℃
パウチをこれより十分に大きい透明で平滑な2枚のアク
リル板に挾み、圧縮速度50mm/minの速度で圧縮
し、圧潰易開封性シール部が開通したときの荷重を測定
した。易開封性シール部の開通は、記録計に表われる変
曲点と、アクリル板を通して目視により判断した。な
お、易開封性シール部が開通する前に、パウチ本体が破
壊した場合には、その荷重を評価した。サンプル数は各
10個とした。評価結果を表2に示す。
けたが、破袋したものはなかった。また、実施例2〜5
のパウチでは、落下試験により、易開封性シールが破壊
し開通したものはなく、いずれの寸法条件のものでも、
落下衝撃に対する易開封性シール部の保護性は優れてい
た。また、易剥離性シール部を観察すると、実施例4に
おいて、平均2mmの剥離が生じていた他は、易剥離性
シール部の剥離は生じていなかった。一方、比較例1で
は全てのパウチの易開封性シール部が開通した。比較例
2では、易開封性シール部を保護できるように、パウチ
を折り曲げ、かつ、折り曲げが伸びないように小室の端
部をパウチ本体側の側壁にテープで固定したが、易開封
性シール部が開通したものが8つあった。また、開通し
なかったものの易開封性シール部を観察すると、3mm
以上の剥離が生じており、実施例に比較して易開封性シ
ール部の保護性に劣っていた。
400kgfの非常に強い圧縮荷重にいたっても易開封
性シール部は保護されていた。一方、比較例2では、折
り曲げにより、比較例1よりも、易開封性シール部の保
護性が向上していたが、易開封性シール部が開通したも
のは260kgf以下で、実施例に比べ、易開封性シー
ル部の保護性に非常に劣っていた。なお、実施例2〜5
で用いた易開封性シール材は、低密度ポリエチレンとポ
リブテン−1からなるブレンド層が凝集破壊を起こし、
易剥離性を示すものであるが、その他、パウチ本体との
ヒートシール界面で剥離する界面剥離タイプ、2層以上
からなる多層フイルム内の層間剥離を利用するタイプ
等、公知の易開封性シール材を用いることができる。ま
た、易開封性シール材は、実施例2〜5で用いた易開封
性シール材のように、両面が易剥離性を示すものであっ
てもよいし、片面のみが易剥離性を示すものであっても
よい。また、実施例5では分岐部分を、テープによりパ
ウチ本体側壁に固定したが、この他に、両面テープ、ホ
ットメルト系ないし粘着系接着剤,ホック止め、クリッ
プ、マジックテープ等、公知の固定方法が適用できる。
択しても、充填条件が制限されることがなく、また、落
下衝撃に対する破袋耐性に勝れた硬化を有する。また、
パウチ内の内容物を、分岐した小室の注出口から容易に
注出することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 単層または積層のフイルムで形成したパ
ウチにおいて、パウチの頂部より下方の位置にパウチの
側壁の少なくとも1個所を外側に伸張させて分岐した小
室を形成し、前記小室が先端部に注出口を有する、分岐
した小室を設けたパウチ。 - 【請求項2】 パウチ頂部と分岐部との間に圧力吸収空
間を配置した、請求項1に記載された分岐した小室を設
けたパウチ。 - 【請求項3】 分岐した小室の先端部の注出口を易開封
性シールにより密封した、請求項1または2に記載され
た分岐した小室を設けたパウチ。 - 【請求項4】 パウチがパウチの頂部の開口部を充填後
封止する内容物の充填口とし側壁を外側に伸張させて分
岐して形成した小室の先端部を先細形状の注出口とし
た、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された分岐
した小室を設けたパウチ。 - 【請求項5】 易開封性シール部が、注出口先端部分の
基材シートに異種の合成樹脂シートを挾んでヒートシー
ルしたシール部である、請求項1ないし4のいずれか1
項に記載された分岐した小室を設けたパウチ。 - 【請求項6】 易開封性シール部が、注出口先端部分の
基材シートに基材シートとは非相溶性の合成樹脂の混合
物層を挾んでヒートシールしたシール部である、請求項
1ないし4のいずれか1項に記載された分岐した小室を
設けたパウチ。
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