JP2001097345A - 易分離性容器およびその製造方法 - Google Patents

易分離性容器およびその製造方法

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JP2001097345A
JP2001097345A JP27224699A JP27224699A JP2001097345A JP 2001097345 A JP2001097345 A JP 2001097345A JP 27224699 A JP27224699 A JP 27224699A JP 27224699 A JP27224699 A JP 27224699A JP 2001097345 A JP2001097345 A JP 2001097345A
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container
cut
containers
slit
separable
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Takeshi Nishihara
武志 西原
Minobu Kamikubo
巳信 上久保
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の容器を有する容器材とこれをシールす
る蓋材とからなり、使用時に上記容器を分離可能とする
分離性容器において、塩化ビニル樹脂などの環境に負荷
を与える材質を用いず、かつ簡素な構成により、上記容
器材を切り離し易くして、容器の分離性をより一層向上
させる。 【解決手段】 易分離性容器1は、複数の容器4が形成
されている容器材と、該容器材に貼り合わせられ容器4
の開口部をシールする蓋材と、上記複数の容器4を分離
する位置の容器材に形成されている切り離し部5とを有
している。上記切り離し部5は、容器4を分離する際に
辺縁1aとなる位置に、容器材のみを厚さ方向に完全に
切り込んでなる切込み5aを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤などの薬品や
菓子などの食品を個々に収容する容器を複数設けてなる
容器材と、上記容器の開口部をシールする蓋材とからな
り、使用時に、上記容器が分離可能な分離性容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】錠剤などの薬品や菓子類などの食品類の
中には、たとえば一回の使用分程度に小分けして収容さ
れていると、使用者にとって好ましい場合が多いものが
ある。そこで、このような薬品や食品などの被収容物を
小分けして収容する際には、複数の容器を連続してつな
げた状態としておき、使用時に各容器を分離することが
可能な分離性容器が多く用いられている。
【0003】この分離性容器としては、たとえばプラス
チックシートなどの基材を成形して複数の容器を形成
し、その中に被収容物を入れ、容器の開口部をフィルム
や箔などのシート状蓋材で覆い、該シート状蓋材の周辺
部を基材に接着してシールするブリスターパッケージン
グが挙げられる。
【0004】このブリスターパッケージングの代表的な
ものとしては、図16に示すように錠剤やカプセルなど
の薬品の収容や包装に用いられるPTP(Press Through
Pack)101が挙げられる。このPTP101は、上記
シート状蓋材としてアルミ箔などの押出性のよい材質を
選択したもので、図17にも示すように、少なくとも、
上記薬品類などの被収容物108を収容するための容器
104を複数形成してなるプラスチック製の容器材10
2と、この容器材102をシールする蓋材103とから
なる。各容器104は、使用時に切り離すことによって
ほぼ必要な分だけ適宜分離することが可能であり、容器
104の表面を押圧して、容器104から見て裏面とな
る蓋材103から薬品などの被収容物108を押し出す
ようになっている。
【0005】このPTP101に限らず分離性容器の形
状は、上記のように、少なくとも容器材102と蓋材1
03とからなっているものがほとんどである。ここで上
記容器材102の一方の表面には、各容器104を容易
に分離できるように切り離し部105が形成されている
ことが多い。この切り離し部105は、通常、図17に
示すような一定深さのスリット(ハーフカット)などと
して形成されており、該容器材102をこの切り離し部
105で折り曲げるなどすることによって、容器104
・104同士が容易に切り離され、分離される。
【0006】上記切り離し部105のスリットは、図1
8に示すような、平坦な刃先106aを有するスリット
刃106により容器材102を厚さ方向に切り込むこと
で形成される。このときの上記スリットの深さは、容器
材102の材質にもよるが、通常、容器材102の厚み
の50〜75%程度となっている。このように、切り離
し部105として、少なくとも容器材102の半分以上
を切り込むスリットを形成することにより、容器104
の切り離しが容易となる。
【0007】ところが、容器材102の材質によって
は、切り離し部105が上記のような単なるスリットの
みの構成であると、容器材102を折り曲げるなどした
だけでは容易に切り離しができない場合がある。つまり
容器材102の一方の表面だけにスリットが形成されて
いるということは、容器104を切り離すための「きっ
かけ」が一方の表面だけにあることになる。そのため、
容器材102を折り曲げた際に、スリットが形成されて
いない側の他方の表面で容器材102が引き伸ばされて
しまい、ヒンジ効果により簡単に分離できなくなる。
【0008】そこで、たとえば、特開平9−22673
6号公報に開示されている易分離性容器のように、容器
材102の一方の表面だけでなく両面にスリットを設け
ることによって、上記各容器104の分離性を向上させ
る技術が提案されている。この技術では、容器材102
の両面(たとえば図17では、容器104が突出してい
る側の表面のみならず、蓋材103がシールされている
側の表面)にスリットが形成されているので、容易に容
器104を切り離すことができる。
【0009】ところで、従来より、上記分離性容器にお
ける容器材102の材質としては、一般に塩化ビニル樹
脂が用いられてきた。この塩化ビニル樹脂は、耐水性・
耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性・ガスバリア性などに
優れるため、薬品や食品などの容器としては好適な材質
である。しかも、塩化ビニル樹脂製のシートは、上記の
ようなスリットなどからなる切り離し部105を設ける
だけで、二・三回程度折り曲げることにより容易に切り
離すことが可能である。そのため塩化ビニル樹脂は、特
に、分離性容器における容器材102の材質として好ま
しく用いられてきた。
【0010】ところが、上記塩化ビニル樹脂は塩素を含
んでいるため、廃棄された際には、ダイオキシン類など
の有毒な有機塩素化合物発生の原因となり得るという問
題点が近年注目されてきた。特に、上記分離性容器は、
被収容物108の使用後には必要ない用途、すなわち非
耐久的な用途として用いられるものであり、一般ゴミと
してすぐに廃棄されるため、上記有機塩素化合物の発生
を低減させる点から鑑みて好ましくない。したがって、
近年では、特に収容用途や包装用途では、塩化ビニル樹
脂の使用が回避される傾向にある。
【0011】そこで、最近では、塩化ビニル樹脂に代わ
る上記容器材102の材質としてポリプロピレン(P
P)樹脂が広く用いられるようになっている。このポリ
プロピレン樹脂は、従来から収容・包装用途によく用い
られ、優れた透明性・機械的強度・耐熱性などを有して
いる優れた材質である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ポリプ
ロピレン樹脂製のシートは、塩化ビニル樹脂のように、
スリットなどからなる切り離し部105を形成したとし
ても容易に切り離すことができないという問題点を有し
ている。つまり、ポリプロピレンは、上述したように、
スリットが形成されていない側の表面で容器材102が
引き伸ばされるという現象が簡単に生じてしまう。その
ため、ポリプロピレン樹脂製の容器材102を用いた分
離性容器の分離性は、塩化ビニル樹脂を用いた場合に比
べて著しく劣ることになる。
【0013】一方、上記特開平9−226736号公報
の技術では、ポリプロピレン樹脂製のシートであっても
分離は可能であるが、切り離し部105として、容器材
102の両面にスリットを形成しなければならないた
め、分離性容器の製造工程が煩雑化してしまうという問
題点を招来している。
【0014】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、複数の容器を有する容器材とこ
れをシールする蓋材とからなり、使用時に上記容器を分
離可能とする分離性容器であって、塩化ビニル樹脂など
の環境に負荷を与える材質を用いず、かつ簡素な構成に
より、上記容器材を切り離し易くして、容器の分離性を
より一層向上させることのできる易分離性容器と、この
易分離性容器をより簡素な工程で製造することのできる
易分離性容器の製造方法とを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
易分離性容器は、上記の課題を解決するために、複数の
容器とこれら容器を分離する位置に切り離し部とが形成
されている容器材と、該容器材に貼り合わせられ容器の
開口部をシールする蓋材とを有する易分離性容器におい
て、上記切り離し部は、容器を分離する際に辺縁となる
位置に、容器材のみを厚さ方向に完全に切り込んでなる
切込部を含んでいることを特徴としている。
【0016】上記請求項1記載の構成によれば、切り離
し部に、容器材を完全に切り込んで形成される切込部と
いう切り離しのための「きっかけ」が形成されている。
そのため、たとえばポリプロピレン(PP)のような切
り離しにくいような材質で容器材が形成されていても容
易に切り離すことができる。しかも、蓋材はほとんど切
り込まないため、蓋材には切り離しのための「きっか
け」がなく、それゆえ蓋材の不用意なはがれや裂けを回
避して、被収容物の信頼性が損なわれることを防止する
ことができる。さらに、上記切り離し部は二段スリット
刃を用いれば1工程で形成できるため、工程増や製造装
置の複雑化を伴わず、製造コストの増大を回避すること
ができる。
【0017】本発明の請求項2記載の易分離性容器は、
上記の課題を解決するために、請求項1記載の構成に加
えて、上記切り離し部は、容器を一個毎、または二個毎
に分離する位置に形成されていることを特徴としてい
る。
【0018】上記請求項2記載の構成によれば、易分離
性容器から一個または二個毎に容器を切り離すことにな
るので、被収容物を使用する際に必要最小限量を適宜切
り離すことができる。
【0019】本発明の請求項3記載の易分離性容器は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1または2記
載の構成に加えて、さらに、周囲を全て、切り離し部を
介して他の容器にて囲まれている内側配置容器が含まれ
ている場合に、上記切り離し部は、該切り離し部が交差
する位置の少なくとも1箇所に形成される、容器材のみ
を完全に切り込んでなる中間切込部を含んでいることを
特徴としている。
【0020】上記請求項3記載の構成によれば、辺縁と
なる位置に切込部が形成されているので、辺縁を形成す
るように配置される容器を容易に分離することができる
とともに、周囲を全て他の容器で囲まれている内側配置
容器がある場合であっても、切り離し部の交差位置に中
間切込部を設ければ、該内側配置容器を容易かつ確実に
分離することができる。
【0021】本発明の請求項4記載の易分離性容器は、
上記の課題を解決するために、請求項1、2、または3
記載の構成に加えて、上記切り離し部は、容器材を厚さ
方向に一部切り込んでなるスリットを含んでいることを
特徴としている。
【0022】上記請求項4記載の構成によれば、上記切
込部が切り離しのための「きっかけ」であれば、上記ス
リットは、「きっかけ」により切り離しが開始された容
器材を所定の位置で確実に切り離すためのガイドとな
る。それゆえ、容易かつ正確に容器を分離することがで
きる。
【0023】本発明の請求項5記載の易分離性容器は、
上記の課題を解決するために、請求項1ないし4の何れ
か1項に記載の構成に加えて、上記切込部は、容器材を
完全に切り込んだ状態で、0.5mm以上の長さとなる
ように形成されることを特徴としている。
【0024】上記請求項5記載の構成によれば、切込部
が0.5mm以上の長さであれば、切り離しのための
「きっかけ」として確実に機能することができる。
【0025】本発明の請求項6記載の易分離性容器の製
造方法は、上記の課題を解決するために、複数の容器が
平板状に形成されている容器材を有する易分離性容器に
対して、上記複数の容器を分離する位置に切り離し部を
形成する工程を含む易分離性容器の製造方法において、
上記切り離し部を形成する工程において、容器材を厚さ
方向に一部切り込んでなるスリットを形成する浅刃と、
容器材のみを完全に切り込んでなる切込部を形成するよ
うに浅刃から突出して設けられる深刃とを備える二段ス
リット刃を用いることを特徴としている。
【0026】上記請求項6記載の方法によれば、従来か
らの分離性容器の製造過程において、切り離し部の形成
工程で用いられるスリット刃を上記二段スリット刃に代
えるだけで、スリットと切込部とを含む切り離し部を1
工程で形成することが可能になる。そのため、製造工程
の煩雑化並びに製造装置の構成の複雑化を回避すること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図10に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0028】本発明にかかる易分離性容器は、錠剤など
の薬品や菓子などの食品を個々に収容する容器を複数設
けてなる容器材と、この容器材をシールする蓋材とから
なり、使用時に、上記容器を分離可能とするものであっ
て、容器材に設けられている切り離し部の辺縁となる位
置に、容器材のみを完全に切り込んでなる切込部を有し
ている。
【0029】まず、本発明にかかる易分離性容器1は、
図2に示すように、プラスチックシートに複数の容器4
を形成してなる容器材2と、この容器材2をシールする
蓋材3とを備えている。
【0030】本実施の形態における易分離性容器1で
は、図1および図2に示すように、切り離し可能になっ
ている容器4が二個ずつ1セット(以降、容器セット1
4とする)になっており、この容器セット14における
容器4が二つ並んでいる方向に沿った辺同士で、該容器
セット14同士が後述する切り離し部5を介してつなが
っている状態となっている。つまり、本実施の形態の易
分離性容器1では、容器4が二個毎に容器セット14と
して切り離し可能につながっている。
【0031】上記易分離性容器1の形状についてより具
体的に説明すると、図3の断面図に示すように、容器材
2は、開口部41を有し被収容物8を収容可能とする容
器4を複数有しており、また、個々の容器4における開
口部41の周囲には板部21が形成されている。各容器
4は、この板部21を介して互いにつながっている。ま
た、この板部21間には上記切り離し部5が形成されて
いる。さらに、蓋材3はフィルム状の形状を有してお
り、上記容器4における開口部41を覆ってシールする
ように容器材2の板部21に貼り合わせられている。
【0032】上記容器4に収容される被収容物8として
は特に限定されるものではない。たとえば錠剤やカプセ
ルなどの薬品、あるいはゼリーなどのゲル状の食品やコ
ーヒーフレッシュのような液状の食品などが挙げられ
る。すなわち、本発明では、被収容物8は、使用時を考
慮して、たとえば一回分程度に小分けできるものであれ
ば、形状などは特に限定されるものではない。
【0033】また、上記切り離し部5により切り離し可
能となっている容器4の最小個数は、被収容物8の一回
の使用量などによって適宜決定されるものであり、特に
限定されるものではない。たとえば、図1や図2のよう
に、容器4が二個で容器セット14を形成していてもよ
いし、容器4が個々に分離可能なように切り離し部5が
形成されていてもよい。さらに、上記容器セット14
は、容器4を三個以上まとめて1セットになっていても
よい。
【0034】上記容器材2の材質は、上述した被収容物
8を安定した状態で収容できる程度の防護性や強度があ
れば特に限定されるものではないが、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(P
S)、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−
PET)などの単層シート、あるいは、これらの単層シ
ートを含む多層シート(積層シート・積層体)が好まし
く用いられ、特に好ましくはPP単層シート、またはP
P層を含む多層シートである。
【0035】上記多層シートの具体的な例としては、た
とえば、普通セロハン(Z)/低密度ポリエチレン(L
DPE)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)/無延伸
ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ポリエステル(P
et)/LDPE、二軸延伸ナイロン(ON)/CP
P、Z/LDPE/アルミ箔(F)/LDPE、Pet
/LDPE/F/LDPE、紙(S)/LDPE/F/
サーリン(X)、Pet/F/X、OPP/ビニリデン
コート(Kコート)/LDPE、Pet/Kコート/L
DPE、ON/Kコート/低圧低密度ポリエチレン(L
−LDPE)、E/ポリ塩化ビニリデンフィルム(K・
フレックス)/LDPE、OPP/エチレン・ポバール
共重合フィルム(エバール・EVAL)/LDPE、両
面サランコート二軸延伸ビニロン(OV)/LDPEな
どが挙げられる。
【0036】上記蓋材3の材質は、容器4内に収容され
た被収容物8が容器4外に出ないようにするとともに、
被収容物8を保護できる防護性を備えていれば特に限定
されるものではないが、たとえば、錠剤などを収容・包
装するために用いられるPTP(Press Through Pack)の
場合、容器4を押圧して蓋材3を破って被収容物8を押
し出すことになるので、押出性のよい材質を選択するこ
とが好ましい。このような押出性のよい材質としては、
硬質アルミ箔などが好適に用いられる。
【0037】上記容器材2の厚さは特に限定されるもの
ではないが、100〜400μmの範囲内であることが
好ましく、200〜300μmの範囲内であることがよ
り好ましい。また、上記蓋材3の厚さも特に限定される
ものではないが、15〜25μmの範囲内であることが
好ましく、17〜20μmの範囲内であることがより好
ましい。
【0038】上記容器4・4間の板部21に設けられて
いる切り離し部5は、図3に示すように、容器材2の一
方の表面(図3では、容器4が突出している側の表面)
から厚み方向(容器材2の表面における法線方向の逆方
向)に向かって該容器材2が部分的に切り込まれてなる
スリット(ハーフカット)5bが形成されている。
【0039】この切り離し部5の形成位置は特に限定さ
れるものではないが、通常は、図1、図2または図3に
示すように、互いに隣接する容器4・4のほぼ中間(図
1や図2では、容器セット14同士のほぼ中間)となる
位置に設けられている。
【0040】さらに、本発明にかかる易分離性容器1に
おいては、各容器4を容易に分離できるように、図1お
よび図4に示すように、切り離し部5における、易分離
性容器1における辺縁1aに対応する位置、すなわち板
部21に線状に形成されている切り離し部5の端部に、
容器材2を完全に切り込んでいる切込み(切込部)5a
が形成されている。
【0041】つまり、本発明にかかる易分離性容器1に
おいては、切り離し部5は、容器材2の厚さを一部残す
程度の深さで切り込まれているスリット5bと、易分離
性容器1の辺縁1aとなる位置で、容器材2を厚さ方向
に完全に切り込んでいる切込み5aとを有している。上
記スリット5bは線状に形成されている切り離し部5の
大部分を占めている一方、上記切込み5aは易分離性容
器1における辺縁1aとなる位置のみに所定の長さL1
で形成されている。言い換えればスリット5bの端部に
切込み5aが形成されている。なお、図1や後述する図
10では、説明の便宜上、切込み5aを太線で示してい
るが、外観上、切込み5aの太さはスリット5bの太さ
とほとんど変わらない。
【0042】具体的には、上記スリット5bは、図4に
おけるB−B矢視断面図である図5に示すように、厚さ
1 の容器材2を厚さ方向に部分的に切り込んでおり、
その深さがd1 となっている(d1 <t1 )。したがっ
てスリット5bは、厚さt1の容器材2において、厚さ
1 (t1 >r1 )だけ残す深さd1 となるように形成
されている(つまり、t1 =d1 +r1 )。このスリッ
ト5bの深さd1 は、容器材2の厚さt1 の75〜85
%の範囲内であることが好ましく、80〜83%の範囲
内であることがより好ましい。
【0043】一方、上記切込み5aは、図1および図4
に示すように、易分離性容器1の辺縁1aから容器4の
ある内側に向かって長さL1 となるように線状に形成さ
れており、かつ図4におけるA−A矢視断面図である図
6に示すように、容器材2を厚さ方向に完全に切り込ん
でいる。この切込み5aは、深さd1 の上記スリット5
bをより深く形成した、深さd2 =t1 を有する深スリ
ットであると言うこともできる(d2 >d1 )。
【0044】上記切込み5aは、図6および図7(a)
に示すように、容器材2を厚さ方向に完全に切り込んで
いるが蓋材3については厚さ方向にほとんど切り込んで
いない状態で形成されてもよいし、図7(b)に示すよ
うに、蓋材3を厚さ方向に若干切り込んでいてもよい。
つまり、切込み5aの深さd2 は、容器材2の厚さt1
以上であってもよい(d2 ≧t1 )。
【0045】また、図7(b)に示すように、上記切込
み5aが蓋材3にまで及んでいる(d2 ≧t1 )場合、
蓋材3の厚さをt2 とすると、該蓋材3に残された厚さ
2は、少なくともt2 の半分以上(50%以上)にな
っていることが好ましい(d2 ≦t1 +(1/2)
2 、r2 ≧0.5t2 )。たとえば、t2 =17μm
であれば、蓋材3に残された厚さr2 は、r2 ≒10μ
m程度となっていることが好ましい。
【0046】なお、上記切込み5aは、必ず容器材2を
厚さ方向に完全に切り込むように形成されるが、蓋材3
を厚さ方向に完全に切り込むようには形成されない。ま
た、切込み5aは、上記のように、容器材2を易分離性
容器1の辺縁1aから容器4のある内側へ線状に形成さ
れているものであって、容器材2を面として切り取るも
のではない。この点については後述する。
【0047】上記スリット5bの深さd1 および切込み
5aの深さd2 について具体的な例を挙げて説明する。
たとえば、容器材2が厚さt1 =300μmのPP単層
シートであるとすると、切り離し部5におけるスリット
5bの深さd1 は、d1 =250μm(容器材2の厚さ
の約83%)であり、容器材2は厚さr1 =50μm分
だけ切り込まれていない状態にある(図5参照)。
【0048】一方、切込み5aは厚さt1 =300μm
の容器材2を完全に切り込んだ状態となっているので、
深さd2 =t1 =300μm(容器材2の厚みの100
%)の深スリット(切込み5a)が形成されている状態
となっている(図6および図7(a)参照)。また、こ
の場合では、切込み5aは、厚さt2 =17μmの蓋材
3(硬質アルミ箔)を厚さ方向にほとんど切り込んでい
ないので、蓋材3の残された厚さr2 はr2 ≒t2 とな
る。
【0049】上記切り離し部5に含まれる切込み5aの
長さL1 、すなわち、図1に示すように、易分離性容器
1の辺縁1aから内側(容器4が形成されている側)に
向かって形成されている切込み5aの長さL1 は、少な
くとも0.5mm程度は必要であり、0.5mm以上
5.0mm以下(0.5mm≦L1 ≦5.0mm)の範
囲内であることが好ましく、1.0mm以上5.0mm
以下(1.0mm≦L1≦5.0mm)の範囲内である
ことがより好ましい。
【0050】上記切込み5aの長さL1 が0.5mm以
下であれば、切り離し部5において板部21を切り離す
ための「きっかけ」となりえず、容器4を確実に切り離
すことができなくなるので好ましくない。一方、5mm
を超えると、易分離性容器1のサイズにもよるが、切り
離し部5でつながっている各容器4の安定性が低下する
ので好ましくない。
【0051】このように、本発明にかかる易分離性容器
1では、個々の容器4を切り離すための切り離し部5
が、容器材2を厚さ方向に部分的に切り込んでなるスリ
ット5bと、このスリット5bの端部において、長さL
1 で容器材2を厚さ方向に完全に切り込んでなる切込み
5aとを含んでいる。この切込み5aは、容器材2を切
り離す際の「きっかけ」として機能する一方、スリット
5bは「きっかけ」により切り離しが開始された容器材
2を所定の位置で確実に切り離すための「ガイド」とな
る。
【0052】そのため、上記切込み5aから容器材2に
おける板部21を引き裂くのみで、スリット5bに沿っ
て板部21が引き裂かれるので、容易かつ正確に個々の
容器4を切り離すことができる。その結果、容器材2
が、PPのような通常では切り離しが困難な材質からな
っていても、容易に個々の容器4を分離することができ
る。なお、先に、上記切り離し部5で容器材2を折り曲
げるなどしてから、上記切込み5aから板部21を引き
裂くと、より切り離し易くなるので好ましい。
【0053】なお、容器材2を確実に切り離すための
「ガイド」としてはスリット5bが好ましいが、これに
限定されるものではなく、「きっかけ」である切込み5
aによって開始された切り離しを所定の位置で確実に実
施できるような構成であればよい。たとえば、容器材2
の材質にもよるが、切り離し部5は、切込み5aとミシ
ン目状のスリットとからなっていてもよい。
【0054】次に、上記切込み5aおよびスリット5b
を含む切り離し部5の形成方法について説明する。まず
易分離性容器1における切り離し部5以外の構成は、従
来の分離性容器と同一であるので、その説明は省略す
る。
【0055】次に、上記易分離性容器1に対して、本発
明におけるスリット刃を用いて上記切り離し部5を形成
する。このとき用いられるスリット刃は、従来のように
図18に示すような平坦な刃先106aを有するスリッ
ト刃106ではなく、図8に示すような、二段の刃先を
有する二段スリット刃6である。この二段スリット刃6
を用いることによって、スリット5bおよび切込み5a
を含む切り離し部5を従来と同様の1工程で形成するこ
とができる。
【0056】上記二段スリット刃6について具体的に説
明すると、図8に示すように、スリット5bの切り込む
ための浅刃6bと、切込み5aを切り込むための深刃6
aとを備えている二段構造となっている。
【0057】浅刃6bは、スリット5bの形成位置に対
応するように二段スリット刃6の中央部に配置される。
一方、深刃6aは、浅刃6bの両端部に、浅刃6bから
刃先側に突出するように配置される。浅刃6bと深刃6
aとの段差Dは、形成されるスリット5bと切込み5a
との深さの差分であり、40〜75μmの範囲内である
ことが好ましく、40〜50μmの範囲内であることが
より好ましい。
【0058】上記段差Dが40μmより小さいと、スリ
ット5bの深さd1 が深くなりすぎて、易分離性容器1
における各容器4のつながり状態が不安定になるため好
ましくない。一方、段差Dが75μmより大きいと、逆
にスリット5bの深さd1 が浅くなって切り離しのため
の「ガイド」として十分に機能せず、切込み5aから板
部21を引き裂いても容易に各容器4を分離することが
できなくなるため好ましくない。
【0059】上記二段スリット刃6は、被収容物8を収
容した上で蓋材3でシールされた容器材2に対して、蓋
材3がシールされていない側、本実施の形態では、図3
に示すように容器4が突出している側の表面における切
り離し部5に相当する位置にあてがわれて、容器材2を
切り込むことになる。その結果、スリット5bおよび切
込み5aを含む従来よりも複雑な構造の切り離し部5
を、従来と同様の1工程で形成することができる。
【0060】つまり、本発明にかかる易分離性容器1の
製造においては、従来からの分離性容器の製造過程にお
いて、切り離し部5の形成工程で用いられるスリット刃
106(図18参照)を上記二段スリット刃6に代える
だけでよい。そのため、たとえば特開平9−22673
6号公報のように、容器材2の両面からスリットを形成
するような煩雑な製造工程を要することがなく、製造工
程の煩雑化の回避並びに製造装置の構成の複雑化を回避
することができる。
【0061】ここで、上述したように、本発明における
切込み5aは、図6および図7(a)・(b)に示すよ
うに、必ず容器材2を厚さ方向に完全に切り込むように
形成されるが、蓋材3を厚さ方向に完全に切り込むよう
には形成されない。また、図1および図4に示すよう
に、上記切込み5aは、容器材2を辺縁1aから容器4
のある内側へ線状に形成されているものであって、容器
材2を面として切り取るものではない。
【0062】つまり、本発明における切込み5aは、た
とえば、図9(a)・(b)に示すように、切り離し部
5における辺縁1aから、切り離し部5における容器4
のある側へ向けて、たとえば略三角形状に容器材2を蓋
材3ごと切り取るような切取り50としては形成されな
い。
【0063】たとえば、上記切取り50が形成された場
合に、図9(a)に示すように、切取り50の角がとが
っている状態であれば、使用時に指などを傷つけるおそ
れがある。特に容器材2としてPPを用いた場合、PP
は他の材質よりも激しく反る場合があるので、指などの
損傷の可能性が増大することになり、衛生管理上問題が
ある。また、図9(b)のように切取り50における角
がとがらないようにたとえば円弧状に形成することもで
きるが、図9(a)・(b)に示す何れの構成であって
も、切取り50は打ち抜き刃を用いて容器材2を面状に
打ち抜くことになるので、加工が煩雑になる。
【0064】このように図9(a)・(b)のような切
取り50を形成する手法では、製造工程が煩雑化し、本
発明のように、上記二段スリット刃6によって、従来と
同じく1工程でスリット5bおよび切込み5aを含む切
り離し部5を形成することができないなどの問題点が生
じるため好ましくない。
【0065】さらに、蓋材3を完全に切り込まないの
は、蓋材3が不用意にはがれることを防止するためであ
る。すなわち、切込み5aが、容器材2とともに蓋材3
を完全に切り込んでしまう形状として形成されると、蓋
材3にも切れ目が形成されることになる。もともと蓋材
3自体は容易に切り裂くことができるため(特に易分離
性容器1がPTPである場合)、蓋材3に切れ目が形成
されると、容器4を切り離さない状態で易分離性容器1
を取り扱う際に、図10に示すように、上記切れ目から
不用意に蓋材3が裂けて容器材2から蓋材3が部分的に
はがれるおそれがある(図10上図(側面図)参照)。
【0066】このように蓋材3が部分的にはがれていて
も板部21が十分な面積を有していれば、蓋材3は容器
材2を十分にシールすることができるので、容器4内に
収容されている被収容物8に悪影響が及ぼされるもので
はない(図10下図(平面図)参照)。しかしながら、
使用者から見て蓋材3が部分的にはがれていると、特に
被収容物8が薬品や食品などであれば、被収容物8の信
頼性が損われているように判断され、問題である。
【0067】以上のように、本発明にかかる易分離性容
器は、容器を複数設けてなる容器材とこの容器材をシー
ルする蓋材とからなり、使用時に、上記容器を個々に分
離可能とするものであって、さらに容器材に設けられて
いる切り離し部の辺縁となる位置に、容器材のみを完全
に切り込んでなる切込みを有している構成である。
【0068】つまり、容器を切り離す際に、容器材に切
込みという切り離しのための「きっかけ」が形成されて
いるため、たとえばPPのような切り離しにくいような
材質で容器材が形成されていても、容易に切り離すこと
ができる。しかも、蓋材はほとんど切り込まないため、
蓋材には切り離しのための「きっかけ」がなく、それゆ
え蓋材の不用意なはがれや裂けを回避して、被収容物の
信頼性が損なわれることを防止することができる。さら
に、上記切り離し部は二段スリット刃を用いて1工程で
形成できるため、工程増や製造装置の複雑化を伴わず、
製造コストの増大を回避することができる。
【0069】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について、図11ないし図14に基づいて説明すれば以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態
1に使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番
号を付記し、その説明を省略する。また、本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0070】前記実施の形態1では、易分離性容器1に
おける切り離し部5が、図1および図2に示すように、
二個の容器4からなる容器セット14間に設けられてい
る構成であった。すなわち、実施の形態1では、上記容
器セット14における容器4が二つ並んでいる方向に沿
った辺同士で、該1セット同士が切り離し部5を介して
つながっている状態であり、容器4が二個ずつ容器セッ
ト14として分離される構成となっていた。
【0071】しかしながら、本発明にかかる易分離性容
器における容器の配置状態や切り離し部の形成位置は前
記実施の形態1に限定されるものではなく、さまざまな
バリエーションを挙げることができる。
【0072】たとえば、図11(a)・(b)に示すよ
うに、本実施の形態にかかる易分離性容器10は、前記
実施の形態1で示した図1の易分離性容器1の構成に加
えて、さらに、図1の容器セット14における容器4・
4の間も切り離し可能とするための第二切り離し部(切
り離し部)7を有する構成となっている。すなわち、上
記易分離性容器10は、容器4を一個毎に分離すること
が可能なように切り離し部5および第二切り離し部7が
形成されている。
【0073】前記実施の形態1では、図11(a)に示
す本実施の形態の易分離性容器10における長手方向に
直交する方向(以後、P方向とする)のみに、切り離し
部5が形成されていた。しかしながら、上記易分離性容
器10は、図11(a)に示すように、さらに長手方向
に沿った方向(以後、Q方向とする)にも第二切り離し
部7が形成されている。
【0074】つまり、本実施の形態における易分離性容
器10では、P方向に沿って形成される切り離し部5
と、このP方向に略直交するQ方向に沿って形成される
第二切り離し部7とが設けられている。そのため、これ
ら切り離し部5・第二切り離し部7が交差することにな
り、図11(b)に示すように、易分離性容器10を、
Q方向に沿って複数個の容器4…が列状に並んでなる容
器列40として二つに分離させた上で、切り離し部5に
より容器列40の各容器4をさらに一個毎に分離するこ
とができる。
【0075】その結果、上記易分離性容器10は、実施
の形態1のように容器4を二つずつ容器セット14とし
て分離するのではなく、容器4を一個毎に完全に分離す
ることができる。なお、上記第二切り離し部7の構成
は、切り離し部5の構成と同様であり、辺縁1aを除く
部位はスリット5bになっており、辺縁1aの部位(両
端部)には、前述した構成の切込み5aが形成されてい
る(以降、図11〜14においては、説明の便宜上、前
記実施の形態1と同様に切込み5aを太線で表示す
る)。
【0076】上記のように容器4を一個毎に分離する構
成は、容器4の形状が大きい場合に特に好適に利用され
る。逆に容器4の形状が小さい場合には、前記実施の形
態1のように容器4が数個ずつまとまって1セットとな
る容器セット14を形成するような構成が好ましい。容
器4の形状が小さい場合には、たとえば容器4ごと飲み
込んでしまう誤飲事故の発生のおそれがある。そこで、
最低2個単位で容器4を分離してなり、ある程度の大き
さ(誤飲を防止可能な程度の大きさ)を確保できるよう
な容器セット14として分離可能にしておくことが好ま
しい。
【0077】したがって、薬品の収容・包装に用いられ
るPTPなどに対しては、前記実施の形態1のような容
器セット14を分離する構成を適用することが好まし
く、食品などより大きな被収容物8を収容する際には、
本実施の形態のような、容器4を一個毎に分離する構成
を適用することが好ましい。
【0078】さらに、図12(a)・(b)に示すよう
に、本実施の形態にかかる他の易分離性容器11は、P
方向に沿って容器4が三個並んでいる構成、すなわち上
記容器列40がP方向に三列並列している構成となって
いてもよい。もちろん容器列40はP方向に三列以上並
列されていてもよい。
【0079】ここで、図12(a)に示すように、容器
列40が三列以上並列している易分離性容器11では、
図1や図11に示す易分離性容器1・10とは異なり、
切り離し部5および第二切り離し部7を介して周囲を他
の容器4で囲まれてなる内側配置容器4a…が存在する
ことになる。そのため、切込み5aが辺縁1aに設けら
れているのみでは、容器4を完全に個々に分離できなく
なる。
【0080】上記問題点を具体的に説明する。まず、図
11(a)に示す易分離性容器10において、使用時に
容器4を一個毎に切り離そうとする場合、先に第二切り
離し部7によって易分離性容器10を切り離し、図11
(b)に示すように二つの容器列40を得る。このとき
各容器列40には、容器4・4間のそれぞれに設けられ
ている切り離し部5に切込み5aが形成されているの
で、容器4を容易に一個毎に分離することができる。
【0081】一方、図12(a)に示す易分離性容器1
1において、使用時に容器4を一つずつ切り離そうとす
る場合、先に第二切り離し部7によって易分離性容器1
1を切り離せば、上記易分離性容器10と同様、図12
(b)に示すように三つの容器列40(容器列401・
402・403)を得ることになる。このうち容器列4
01および403は、易分離性容器11におけるQ方向
に沿った方向の辺縁1aを形成していたことになるの
で、容器4・4間のそれぞれに設けられている切り離し
部5に切込み5aが形成されている。それゆえ容器4を
一個毎に容易に分離することができる。
【0082】ところが、中央の容器列402は、両端の
容器4を除いて上記内側配置容器4aのみで形成されて
いることになる。そのため、容器4a・4a間のそれぞ
れに設けられている切り離し部5にはスリット5bしか
形成されていない。その結果、中央の容器列402のみ
容器4(内側配置容器4a)を容易に分離することがで
きなくなる。
【0083】そこで、本実施の形態では、図13に示す
ように、切り離し部5および第二切り離し部7を介して
互いに分離可能に複数設けられている容器4…の中に、
周囲を全て他の容器4で囲まれている内側配置容器4a
がある場合には、この内側配置容器4aの周囲に形成さ
れている切り離し部5および第二切り離し部7の交差位
置の少なくとも一カ所に、上記切込み5aと同様の構成
を有する中間切込み(中間切込部)5cを設けることが
好ましい。
【0084】言い換えれば、最初から易分離性容器11
の辺縁1aとなる位置のみならず、容器4を分離する際
に「辺縁」となる位置にも、上記切込み5aと同様の中
間切込み5cを形成しておく。すなわち、図12(b)
に示すように、先に第二切り離し部7による切り離しで
得られる容器列40には、新たに辺縁40aが形成され
るので、内側配置容器4a間に形成される切り離し部5
において、上記辺縁40aとなる位置にも切込部として
の中間切込み5cを形成しておく。
【0085】図13では、容器列402および容器列4
03の間の切り離し部5に中間切込み5cが形成されて
いるがこれに限定されるものではなく、容器列401お
よび容器列402の間の切り離し部5に中間切込み5c
が形成されていてもよい。さらに図示しないが、容器列
401・402間または容器列402・403間の第2
切り離し部7に中間切込み5cが形成されていてもよ
い。この場合は、先に第二切り離し部7で易分離性容器
11を切り離すのではなく、先に切り離し部5で切り離
す。
【0086】さらに図示しないが、上記中間切込み5c
は、切り離し部5および第二切り離し部7の両方ともに
形成されていてもよい。加えて、図13では、図12に
おける中央の容器列402に相当する側に切り込まれる
ように形成されている中間切込み5cを、さらに辺縁1
aを形成する容器列403側に切り込まれるように形成
してもよい。すなわち、切り離し部5と第二切り離し部
7との交差位置で十字状となるように中間切込み5cが
形成されていてもよい。
【0087】このように内側配置容器4aがある場合の
易分離性容器11の場合には、該内側配置容器4aの周
囲の切り離し部5および第二切り離し部7の交差位置の
少なくとも一カ所、あるいは複数カ所に上記中間切込み
5cを設けることが好ましい。ただし、この中間切込み
5cを設ける交差位置の数は、容器4(内側配置容器4
aも含む)を十分に分離できのであれば特に限定される
ものではない。
【0088】また、上記易分離性容器11の製造におい
ては、前記実施の形態1で示したような二段スリット刃
6に、さらに中間切込み5cを形成したい位置に深刃6
aを設けたものを用いればよい。これによって、切込み
5a・中間切込み5cおよびスリット5bを全て含めた
切り離し部5aを、従来と同様に1工程で形成すること
ができる。
【0089】なお、本発明における上記切込み5aは、
切り離し部5または第二切り離し部7における辺縁1a
となる位置全てに、必ずしも形成する必要はない。たと
えば、図14に示すように、前記実施の形態1で説明し
たような、容器4を二個セットにした容器セット14を
切り離すように切り離し部5が形成されている易分離性
容器1では、Q方向に沿った辺縁1aのうち、一方にの
み切込み5aを形成するだけで十分である。もちろん、
両方の辺縁1aに切込み5aを形成しておくことが好ま
しいことは言うまでもない。
【0090】〔実施例〕本発明にかかる上記易分離性容
器1について、より具体的な実施例に基づいて説明す
る。本実施例では、被収容物8として錠剤またはカプセ
ルなどの薬品を収容するPTPを具体例として挙げる。
なお、本実施例では、易分離性容器1をPTP1と表現
する。
【0091】図15に示すように、一つのPTP1は、
二個の容器4が1セットの容器セット14となってお
り、この容器セット14が、容器4の隣接している方向
に沿った辺で計5セットつながっている構成となってい
る。各容器セット14間には切り離し部5が形成されて
いる。また、両端の容器セット14のうちの一方には、
インクジェットプリンタ捺印箇所(図中、二点鎖線で囲
った部位)となる端板部21aが設けられている。この
端板部21aと容器セット14との間にも、切り離し部
5が形成されている。なお、PTP1の四つの角は全
て、指などを傷つけないように円弧状に角取りがなされ
ている。
【0092】PTP1における容器材2の材質は厚さ3
00μmのPP単層シートであり、蓋材3の材質は厚さ
17μmの硬質アルミ箔である。一つのPTP1全体の
サイズは91.0mm×37.0mmであり、容器セッ
ト14のサイズは16.6mm×37.0mmであり、
さらに端板部21aのサイズは37.0mm×8.0m
mとなっている。
【0093】容器セット14における容器4・4間の間
隔は、略円筒状の容器4の断面における中心を基準とし
て18.5mmとなっている。また切り離し部5と容器
4との間隔は、上記容器4の中心を基準として8.3m
mとなっている。さらに、辺縁1aと容器4との間隔
は、上記容器4の中心を基準として9.25mmとなっ
ている。さらに隣接する容器セット14における容器4
・4の間隔は、16.6mmとなっている。
【0094】上記構成のPTP1に形成されている切り
離し部5は、前記実施の形態1にて説明したように、大
部分がスリット5bであり、辺縁1aとなる両端にのみ
切込み5aが形成されている。スリット5bの深さd2
はd2 =250μmであり、切込み5aの深さd1 はd
1 =300μmである。すなわち、スリット5bは、容
器材2の厚さを50μm残すように形成されており、切
込み5aは容器材2を完全に切り込むが蓋材3は切り込
まないように形成されている。また、切込み5aの長さ
1 はL1 =5.0mmとなっている。
【0095】上記構成のPTP1において、本発明にお
ける切り離し部5を形成したものと、従来からのスリッ
ト5bのみを切り離し部105(図16参照)として形
成したものとを作成し、各切り離し部5・105におけ
る引き裂き易さを人間の手による感触で比較した。その
結果、本発明にかかる切り離し部5を有するPTP1の
方が、引き裂き易さが優れていた。これは、前述したよ
うに、切込み5aを形成することで、最初にPP製の容
器材2を引き裂くための「きっかけ」が形成されるた
め、引き裂きのための力がこの切込み5aに方向に容易
に集約されるためであると考えられる。
【0096】以上のように、本発明にかかる易分離性容
器では、容器材のみを厚さ方向に完全に切り込む切込み
を含む切り離し部を形成することによって、各容器を容
易に分離することができる。しかも、上記切り離し部
は、二段スリット刃を用いて、従来とほぼ同様の1工程
で形成することができるので、製造工程の煩雑化や製造
装置の構成の複雑化を招来せず、製造コストの上昇も抑
制することができる。
【0097】特に本発明における構成は、プラスチック
シートなどの基材を成形することによって複数の容器を
形成し、その中に被収容物を入れ、容器の開口部をフィ
ルムまたは箔などのシート状蓋材で覆い、さらにこのシ
ート状蓋材の周辺部を基材に接着してシールするブリス
ターパッケージングに対して好適に用いることができ
る。
【0098】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の易分離性容器
は、以上のように、上記切り離し部が、容器を分離する
際に辺縁となる位置に、容器材のみを厚さ方向に完全に
切り込んでなる切込部を含んでいる構成である。
【0099】上記構成によれば、切り離し部に切込部と
いう切り離しのための「きっかけ」が形成されているの
で、切り離しにくいような材質で容器材が形成されてい
ても、容易に切り離すことができるという効果を奏す
る。また、蓋材をほとんど切り込まないため、蓋材の不
用意なはがれや裂けを回避して、被収容物の信頼性が損
なわれることを防止することができるという効果も奏す
る。さらに、上記切り離し部は二段スリット刃を用いれ
ば1工程で形成できるため、工程増や製造装置の複雑化
を伴わず、製造コストの増大を回避することができると
いう効果も併せて奏する。
【0100】本発明の請求項2記載の易分離性容器は、
以上のように、請求項1記載の構成に加えて、上記切り
離し部が、容器を一個毎、または二個毎に分離する位置
に形成されている構成である。
【0101】上記構成によれば、易分離性容器から、被
収容物を使用する際に必要最小限量を適宜切り離すこと
ができるという効果を奏する。
【0102】本発明の請求項3記載の易分離性容器は、
以上のように、請求項1または2記載の構成に加えて、
さらに、周囲を全て、切り離し部を介して他の容器にて
囲まれている内側配置容器が含まれている場合に、上記
切り離し部が、該切り離し部が交差する位置の少なくと
も1箇所に形成される、容器材のみを完全に切り込んで
なる中間切込部を含んでいる構成である。
【0103】上記構成によれば、辺縁を形成するように
配置される容器を、辺縁となる位置に形成される切込部
によって容易に分離することができるとともに、周囲を
全て他の容器で囲まれている内側配置容器がある場合に
も、切り離し部の交差位置に中間切込部を設けること
で、容易かつ確実に分離することができるという効果を
奏する。
【0104】本発明の請求項4記載の易分離性容器は、
以上のように、請求項1、2、または3記載の構成に加
えて、上記切り離し部が、容器材を厚さ方向に一部切り
込んでなるスリットを含んでいる構成である。
【0105】上記構成によれば、上記スリットは切込部
により切り離しが開始された容器材を所定の位置で確実
に切り離すためのガイドとなるため、容易かつ正確に容
器を分離することができるという効果を奏する。
【0106】本発明の請求項5記載の易分離性容器は、
以上のように、請求項1ないし4の何れか1項に記載の
構成に加えて、上記切込部は、容器材を完全に切り込ん
だ状態で、0.5mm以上の長さとなるように形成され
る構成である。
【0107】上記構成によれば、切込部が0.5mm以
上の長さであるので、切り離しのための「きっかけ」と
して確実に機能することができるという効果を奏する。
【0108】本発明の請求項6記載の易分離性容器の製
造方法は、以上のように、切り離し部を形成する工程に
おいて、容器材を厚さ方向に一部切り込んでなるスリッ
トを形成する浅刃と、容器材のみを完全に切り込んでな
る切込部を形成するように浅刃から突出して設けられる
深刃とを備える二段スリット刃を用いる方法である。
【0109】上記方法によれば、従来からの分離性容器
の製造過程において、切り離し部の形成工程で用いられ
るスリット刃を二段スリット刃に代えるだけで、スリッ
トと切込部とを含む切り離し部を1工程で形成すること
が可能になる。そのため、製造工程の煩雑化の回避並び
に製造装置の構成の複雑化を回避することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる易分離性容器の
構成を示す概略平面図である。
【図2】図1に示す易分離性容器の構成を示す概略斜視
図である。
【図3】図1および図2に示す易分離性容器の構成を示
す概略断面図である。
【図4】図1に示す易分離性容器の切り離し部を示す概
略説明図である。
【図5】図4に示す易分離性容器の切り離し部における
スリットの構成を示すB−B矢視断面図である。
【図6】図4に示す易分離性容器の切り離し部における
切込みの構成を示すA−A矢視断面図である。
【図7】(a)・(b)は、図4に示す易分離性容器の
切り離し部における切込みの他の構成を示す断面図であ
る。
【図8】図4に示す切り離し部を形成するために用いら
れる二段スリット刃の構成を示す概略平面図である。
【図9】図1に示す易分離性容器に切取りが形成された
場合の状態を示す概略説明図である。
【図10】図1に示す易分離性容器において、切込みが
蓋材まで完全に切り込んだ場合の状態を示す概略説明図
である。
【図11】(a)は、本発明の実施の他の形態にかかる
易分離性容器の構成の一例を示す概略平面図であり、
(b)は、(a)に示す易分離性容器をQ方向に沿って
切り離した状態を示す概略説明図である。
【図12】(a)は、本発明の実施の他の形態にかかる
易分離性容器の構成の他の例を示す概略平面図であり、
(b)は、(a)に示す易分離性容器をQ方向に沿って
切り離した状態を示す概略説明図である。
【図13】図12に示す易分離性容器において、内側配
置容器を完全に分離可能とするように切込みを設けた構
成を示す概略平面図である。
【図14】図1に示す易分離性容器の構成の他の例を示
す概略平面図である。
【図15】本発明にかかる易分離性容器の具体的実施例
であるPTPの構成を示す概略平面図である。
【図16】従来の分離性容器の構成を示す概略平面図で
ある。
【図17】従来の分離性容器の構成を示す概略断面図で
ある。
【図18】従来の分離性容器の切り離し部形成に用いら
れるスリット刃の構成を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 易分離性容器 1a 辺縁 2 容器材 3 蓋材 4 容器 4a 内側配置容器 5 切り離し部 5a 切込み(切込部) 5b スリット 5c 中間切込み(中間切込部・切込部) 6 二段スリット刃 6a 深刃 6b 浅刃 7 第二切り離し部(切り離し部) 10 易分離性容器 11 易分離性容器 40a 辺縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA10 AA11 BA13 BA15 BA16 BA18 BA22 BB08 DA06 DA08 DD02 EA20 GA03 3E067 AA17 AB82 AC01 BA10A BB14A BB15A BB16A EA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の容器とこれら容器を分離する位置に
    切り離し部とが形成されている容器材と、該容器材に貼
    り合わせられ容器の開口部をシールする蓋材とを有する
    易分離性容器において、 上記切り離し部は、容器を分離する際に辺縁となる位置
    に、容器材のみを厚さ方向に完全に切り込んでなる切込
    部を含んでいることを特徴とする易分離性容器。
  2. 【請求項2】上記切り離し部は、容器を一個毎、または
    二個毎に分離する位置に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の易分離性容器。
  3. 【請求項3】さらに、周囲を全て、切り離し部を介して
    他の容器にて囲まれている内側配置容器が含まれている
    場合に、上記切り離し部は、該切り離し部が交差する位
    置の少なくとも1箇所に形成される、容器材のみを完全
    に切り込んでなる中間切込部を含んでいることを特徴と
    する請求項1または2記載の易分離性容器。
  4. 【請求項4】上記切り離し部は、容器材を厚さ方向に一
    部切り込んでなるスリットを含んでいることを特徴とす
    る請求項1、2、または3記載の易分離性容器。
  5. 【請求項5】上記切込部は、容器材を完全に切り込んだ
    状態で、0.5mm以上の長さとなるように形成される
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載
    の易分離性容器。
  6. 【請求項6】複数の容器が平板状に形成されている容器
    材を有する易分離性容器に対して、上記複数の容器を分
    離する位置に切り離し部を形成する工程を含む易分離性
    容器の製造方法において、 上記切り離し部を形成する工程において、容器材を厚さ
    方向に一部切り込んでなるスリットを形成する浅刃と、
    容器材のみを完全に切り込んでなる切込部を形成するよ
    うに浅刃から突出して設けられる深刃とを備える二段ス
    リット刃を用いることを特徴とする易分離性容器の製造
    方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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