JP3222422B2 - 包装体 - Google Patents

包装体

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤やカプセル剤
などの内容物をシール包装する連続形式の包装体に関
し、特に従来から用いられているPTP(Press Throug
h Package )包装体を改良した構造を有する包装体に関
する。
【0002】
【従来の技術】錠剤やカプセル剤などの医薬品あるいは
健康食品の包装には、従来からPTP包装体が多用され
ている。図1はPTP包装体の例を模式的に示すもので
あり、(a)は包装体全体を示す斜視図、(b)は
(a)のAA断面図である。図に模式的に示すように、
PTP包装体100は、プラスチックフィルムを成形し
て複数(図では6個)の凹部(収納ポケット)103を
配列形成したボトム材101と、そうした収納ポケット
に蓋をする形でボトム材に張り合わされた薄いフィルム
状のリッド材102からなる。収納ポケットには錠剤や
カプセル材などの内容物106が収納され、収納ポケッ
トの底を指で押すと内容物がリッド材を破って出てくる
ようになっている。ボトム材の収納ポケット以外の部分
はフランジ部104であり、リッド材はボトム材のフラ
ンジ部にヒートシールされる。収納ポケット間のフラン
ジ部には切り離し線(スリットもしくはミシン)105
が入れられ、各収納部はそれに沿って切り離すことがで
きる。
【0003】このようなPTP包装体のボトム材は硬質
ポリ塩化ビニル(PVC)やポリプロピレン(PP)の
単独または複合層からなり、内容物を安全に収納するた
め、通常は0.2〜0.4mmと比較的厚く形成されて
いる。一方、リッド材は破断しやすいようにボトム材と
比較して薄く形成されており、15〜20μm程度のア
ルミ箔を素材として、これにヒートシール用ラッカーな
どのシール剤をコーティングしたものが用いられてい
る。
【0004】PTP包装体は、気密性があるため内容物
の保存性に優れ、また一度開封してしまうと復元はほと
んど不可能であるため改竄防止性にも優れるといった特
長を有している。更に、リッド材に内容物やその使用方
法の説明などを記載することも可能なため、使用者に対
する情報伝達性(インフォームドコンセント)といった
点でも優れている。しかしながら、最近、PTP包装体
については次のような問題点が指摘されている。
【0005】PTP包装された医薬品等を服用する場
合、通常は、一回分の服用量に相当する数の収納部を予
めミシン目線に沿って切り離し、次いで切り離された収
納部の収納ポケット底部を押して内容物を取り出す。こ
のとき、切り離された収納部は口に入る大きさになるこ
とが多いため、そのまま口に入れて飲み込んでしまい、
切り離された包装体の尖った角で喉や消化管を傷つける
虞がある。このような危険を防止するために、PTP包
装体の切り離し線をなくして各収納部を切り離せなくし
たり、縦方向または横方向にだけスリットを入れて細長
い短冊状にしか切り離せないようにしたものや、誤って
飲み込んでも体内を傷つけないようにするため、切り離
した各包装体の角が丸くなるように縦横の切り離し線の
交点に星形のパンチ穴をあけたものが考えられている。
【0006】また、PTP包装体は単に収納ポケットの
底を押すだけで内容物が取り出せるため、幼児などが誤
って内容物を取り出して口に入れる虞がある。このよう
な誤飲を防止するためには、5歳以下の小児には内容物
を取り出すことは容易ではないが、成人ならば容易に開
封できるようにする、いわゆる小児安全性(CRT=Ch
ild Resistant Package )を考慮する必要がある。その
場合、成人ならば高齢者や障害者であっても容易に開封
できることが好ましい。従来のPTP包装体では、収納
ポケットの底を押すという動作が意外に指先の力を必要
とし、特に高齢者や障害者には内容物を取り出すのが容
易でない場合があり、開封の際に内容物の落下や紛失あ
るいは変形や破損を起こすことがしばしばあった。
【0007】また、最近では環境に対する配慮が重要な
要素となっており、特に焼却時に有害物質を発生させな
いことが強く求められている。従来、PTP包装体のボ
トム材にはポリ塩化ビニル(PVC)系の樹脂が多用さ
れてきたが、これは焼却の際に塩化水素ガスや有機塩素
化合物を発生するため好ましくない。特にダイオキシン
類に代表される有機塩素化合物は発ガン性あるいは環境
ホルモンといった生体に対する危険性が指摘されてい
る。このため最近ではPVC系樹脂ではなく、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)などが用いられるようになっ
ている。
【0008】一方、リッド材としては、破断しやすい材
料としてアルミ箔にシール剤をコーティングしたものが
多用されてきたが、アルミ材は分別ゴミとして処理する
ことが要請されているにも拘わらず、廃棄の際にリッド
材をボトム材と分離することは困難であるという問題が
ある。このためアルミ箔に代えて樹脂フィルムを用いる
べく、破断しやすい樹脂フィルムの開発が行われてい
る。そのようなものの例としては、収納ポケットに対向
するリッド材部分に引き裂き助成のための微細な傷を形
成させたもの(実開平6−8192号公報参照)や、無
方向性樹脂フィルム、あるいは樹脂にタルクを混練させ
たものなどが実用化されている。
【0009】更に、1回に複数個のカプセルや錠剤を服
用する場合、複数個の収納部から内容物を取り出す必要
があるが、従来のPTP包装体では複数回の押し出し動
作が必要であり、煩雑であるとともに服用量を誤る虞が
ある。服用量の誤りを防止するためには、1回もしくは
1日分の使用量を1ユニット化したもの(特開平10−
59414号公報)などが工夫されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、指摘さ
れている個々の問題点については、それぞれ何らかの解
決手段が検討されているが、それらは未だ十分に満足で
きるものではなく、またそれらの問題点を総合的に解決
する手段は現時点では見出されていない。
【0011】たとえば、誤飲防止のために包装体を切り
離せなくすれば、収納ポケット底部を押す際の使い勝手
が低下し、使い勝手の向上のために1回分の使用量を1
ユニット化すれば、実質的には1回の服用量に相当する
包装体のサイズを大きくすることにつながり、これは省
資源という見地から見て好ましいとはいえない。また環
境問題対策としてPP、PET、PEなどを用いること
にすると、特にリッド材としてこれらの単独または複合
フィルムを用いた場合、フィルムの破断性が悪くなるた
め収納ポケット底部を押して内容物を取り出すのが一般
に困難になり、この点を解決するために前記のような工
夫が検討されているとはいえ、その効果及び製造コスト
に関しては依然疑問が多い。
【0012】すなわち本発明は、1回分の服用量を高齢
者等であっても簡単かつ確実に取り出すことができる一
方、幼児等による誤飲は極力防止され、しかも環境対策
上の要請からPVCやアルミに代えてPP、PET、P
Eなどを材料として用いても使い勝手が低下せず、さら
にその製造コストが従来のものに比べて高くならないよ
うな構造をもった包装体を提供することを課題とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、医薬製剤を収容するための複
数の収納ポケットを有するボトム材と、該ボトム材と接
合してPTP包装体様の構造を形成するリッド材とから
なり、該リッド材に少なくとも該ボトム材の収納ポケッ
トとの対面部分を通過する引き裂き用糸状体または帯状
体が設けられ、該収納ポケットに収容された医薬製剤を
該リッド材に押圧するのでなく、該引き裂き用糸状体ま
たは帯状体を引っ張ることにより、該リッド材を破断さ
せて該収納ポケットを開封するように構成されたことを
特徴とする包装体を提供する。
【0014】本発明が提供する包装体は、基本的にはP
TP包装体と同様の構造をもつものであるが、PTP包
装体がボトム材の収納ポケットの底を押すことによりリ
ッド材の当該箇所を破断させて内容物を取り出すのに対
し、リッド材に設けられた引き裂き用糸状体または帯状
体を引っ張ることによりリッド材の当該箇所を破断させ
て内容物を取り出すという構造を有する。
【0015】引き裂き用糸状体または帯状体は、これを
引っ張ったときにリッド材に応力集中の結果としての大
きな剪断力を与えるため、PP、PET、PEのように
単に押しただけでは破断しにくい材料を用いてリッド材
を形成したとしても、容易に当該リッド材を破断するこ
とができるのである。したがって、リッド材を構成する
フィルムに対して特殊な加工を施す必要もないため、そ
れによる製造コストの上昇を防ぐことができる。特に、
包装体の周縁部にフランジ耳部分を設け、引き裂き用糸
状体または帯状体をフランジ耳部分に結合させるように
すると、フランジ耳部分を該構造の本体から切り離して
引っ張ったときに引き裂き用糸状体または帯状体がリッ
ド剤を引き裂くことになり、フランジ耳部分は指でつか
みやすい大きさおよび形状にすることができるため、よ
り使い勝手のよいものとすることができる。すなわち、
本発明の包装体は開封に際して余計な力を必要としない
ため、高齢者や障害者でも容易に開封することができ、
開封の際に内容物を落下させたり紛失したりする虞が少
ないという利点を有する。
【0016】本発明の包装体は、使用の際に1回分の服
用量に相当する分の収納部を切り離さなくても使い勝手
が悪くなることはない。すなわち、本発明の包装体は引
き裂き用糸状体または帯状体を引っ張ることによりリッ
ド材を破断させて内容物を取り出すという構造をとるた
め、引き裂き用糸状体または帯状体が1回の引っ張り動
作で1回の服用量に相当する収納ポケットに対応する箇
所だけを引き裂くように設けられていれば、収納ポケッ
ト底部を押すことによりリッド材を破断させる構造のP
TP包装体とは異なり、収納部をその使用の都度必要な
分だけ切り離さないで用いたとしても、服用量を誤ると
いった失敗がほとんど生じない。特に、小さなサイズの
収納部を多数並べても内容物を取り出す際の使い勝手が
悪くなることがないので、1枚のシートに多数の収納部
を連続的に形成することができ、このため多数回服用分
の医薬等をコンパクトに包装することができる。
【0017】上記のように、本発明の包装体は使用の都
度切り離さなくてもよいため、幼児等による誤飲の虞が
少ない。もちろん使用の都度1回の服用量(1ユニッ
ト)を切り離して用いることもできるが、切り離したと
きのサイズが小さいときは誤飲防止のために切り離さな
いことが好ましい。もっとも、フランジ耳部を設ける場
合には、1回分の服用量に相当する収納部のサイズが小
さくても、切り離したときのサイズはフランジ耳部の分
だけ大きくなるので、その都度切り離して用いても誤飲
の虞は少ないと考えられる。
【0018】また、引き裂き用糸状体または帯状体を引
っ張ることによりリッド材を破断するのであるから、単
に収納ポケットの底を押しただけでは破断しないような
強度にリッド材を形成することができる。こうすれば、
引き裂き用糸状体または帯状体をつまんで引っ張るとい
う動作は、単に収納ポケットの底を押すという動作に比
べて複雑であるから、やはり幼児等が誤って内容物を取
り出して飲み込んでしまう危険の防止に役立つ。特に、
フランジ耳部を設けた場合、本発明の包装体を開封する
には、フランジ耳部を摘んで折り曲げて切り離し、次い
でフランジ耳部を摘んで引っ張ることによりリッド材を
破切し、そして収納ポケットを押して内容物を取り出す
という3つの動作を行うことになる。従って、幼児が容
易に開封できない構造となるため、小児安全性(CR
P)の見地からより好ましい。
【0019】本包装体では、少なくともボトム材には透
明な材料を用いるようにすれば、リッド材に不透明な材
料を用いて印刷を施しても、本体側から引き裂き用糸状
体または帯状体を見ることができる。その場合、引き裂
き用糸状体または帯状体を用途別ないし分野別に色分け
すれば、これに指示標識としての機能をもたせることが
できる。更に、そのような色分けを規格標準化すれば、
おおよその用途などを色だけで判断することもできる。
たとえば、赤色は循環系、緑色は消化器系、黄色はビタ
ミン剤、青色は精神安定剤などとしたり、特別に注意を
払うことが必要な医薬品には黄色と黒の組み合わせなど
の特別色を用いたりすることも考えられる。高齢者や弱
視者の場合には細かい文字が読めない場合もあり、また
外装表示や能書を読むのは煩わしいという患者もいるの
で、色を用いて一目でわかるようにすることは好ましい
ことといえる。
【0020】なお、特にボトム材をPVCとしリッド材
をアルミとしたPTP包装体では、製造した包装体シー
トがボトム材側を内側にしてカールする傾向があった
が、本発明の包装体ではリッド材側に引き裂き用糸状体
または帯状体があるため、その引っ張りに対する抵抗作
用によりカールを防止する効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】図2は本発明の包装体の一例およ
びその使用方法を示す。図2の(a)は本発明の包装体
1をボトム材側から見た模式的斜視図である。ボトム材
には6個の収納ポケット11が形成され、これに下側か
らフランジ部12でリッド材が張り合わされ、各収納部
に医薬品カプセル13が収められている。ここに示す例
では、ボトム材およびリッド材はいずれも透明な材料か
らできている。包装体周縁部の一端にはフランジ耳部1
4が設けられ、これと本体フランジ部の間には切り離し
線15が形成されている。
【0022】図2の(a)では、収納ポケットは2個/
列×3列の配列で形成され、同じ列の収納ポケットに収
められたカプセル2個が1回分の服用量(1ユニット)
に相当する。フランジ耳部は各列に対応して3分割可能
に設けられており、各列ごとにフランジ耳部から2個の
収納ポケットにわたって引き裂き用テープ16が設けら
れている。従って、1本のテープで1回分の服用量であ
るカプセル2個分の収納ポケットを開封することができ
る。
【0023】使用に際してポケットを開封するには、ま
ず図2の(b)のように包装体を裏返してリッド材側が
上になるようにする。次に、図2の(c)のようにフラ
ンジ耳部の1つを起こして折り曲げ、これをつまんで図
2の(d)のように本体から切り離して引っ張る。その
まま引っ張り続ければ図2の(e)のようにリッド材を
破切することができる。そして、破切した開口部から図
2の(f)のようにカプセルを取り出せばよい。
【0024】ボトム材は、PP、PE、PET、環状ポ
リオレフィン等の樹脂を用い、これを種々の方法で成形
することによって製造することができる。樹脂は単独で
用いてもよいし、複合品としてもよい。ボトム材のシー
ト厚は0.2〜0.4mmとするのが一般的である。ボ
トム材を製造するには、まず上記樹脂のシートを、延伸
法、T型ダイ法、カレンダー法、溶液流延法等を用いて
形成する。次いで、この樹脂シートを所定の形状に作製
した成形金型に送り込み、プラグアシスタント真空成形
もしくは真空圧空成形することにより、収納ポケットと
これに連続して形成されるフランジ部とを有するボトム
材(本体ボトム容器)が得られる。
【0025】リッド材もボトム材と同様の材料を用いて
シート状に形成することができる。なお、PP等にタル
クを混練したフィルムは破断性がよいのでリッド材とし
て好ましい材料である。リッド材のシート厚は、樹脂の
単独または複合品の場合には10〜70μmが一般的で
あるが、上記樹脂タルク混練フィルムの場合には50〜
90μmが一般的である。ボトム材とのヒートシール性
が十分でないときは、リッド材のシール面に熱接着性樹
脂等のヒートシール層をコーティングして設けてもよ
い。
【0026】リッド材に固定する引き裂き用糸状体また
は帯状体としては、木綿、ポリエステル、ナイロン等の
糸、あるいはPP、PE、PET、環状ポリオレフィン
等の樹脂からなるテープが一般的である。糸の場合に
は、ヒートシール性、防湿性および気密性を得るため
に、熱接着性樹脂で繊維をコーティングすることが好ま
しい。糸の太さは0.05〜0.3mm程度が一般的で
ある。一方、テープの場合には、一軸延伸してなる縦方
向の引っ張り強度が高い延伸テープを用いることが好ま
しい。一般的には、テープの幅は0.5〜7mm、厚さ
は0.02〜0.2mm程度ある。
【0027】引き裂き用糸状体または帯状体は、通常は
熱接合を用いてリッド材のシール面側に付着固定する。
あるいは、溶融押出法を用いて糸またはテープを埋没さ
せたリッド材を製造してもよい。そのほかの態様とし
て、引き裂き用糸状体または帯状体を予めリッド材に固
定せず、ボトム材とリッド材を接合する際に間に挟み込
むようにしてもよい。あるいはまた、従来のPTP包装
体と同様の構造を得た後に、引き裂き用糸状体または帯
状体をリッド材表面に後付けしてもよい。この場合に
は、PTP包装体製造用の設備をそのまま利用すること
ができるという利点がある。ただし、リッド材の非シー
ル面にコーティングや印刷などが施されている場合に
は、引き裂き用糸状体または帯状体を引っ張ったとき
に、そのコーティングや印刷の層で剥離してしまい、リ
ッド材を破断することができなくなる。なお、フランジ
耳部を設けない場合には、引き裂き用糸状体または帯状
体の端を浮かせて指で摘めるようにしておく必要があ
る。
【0028】本発明の包装体は、前記のようにして製造
したボトム材の収納ポケットに錠剤やカプセル剤などの
内容物を充填した後、ヒートシール装置でリッド材と熱
接合することにより製造することができる。この熱接合
は、ボトム材のフランジ部にリッド材シートを加熱圧着
することにより達成される。その際、リッド材に固定さ
れた引き裂き用糸状体または帯状体が、ボトム材の収納
ポケットに対面する位置を通過するようにし、また、リ
ッド材に予め引き裂き用糸状体または帯状体を固定せ
ず、このヒートシール工程でボトム材とリッド材の間に
挟み込む場合も同様である。最後に、フランジ耳部と本
体フランジ部の間や各フランジ耳部間など、必要な箇所
に切り離し用のスリットあるいはミシンを入れ、本発明
の包装体を連続シート状に製造した場合には、打ち抜き
型を用いて各ピッチでの切断を行う。好ましくは、切り
離し後の外周部角をR形成するための星形パンチ穴を切
り離し線の交点にあけると、万一誤って切り離した部分
を飲み込んだ際に、体内を尖った角部で傷つける虞が少
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPTP包装体の例を示す。(b)は
(a)のAA断面を示す。
【図2】本発明の包装体の好適な例とその使用方法を示
す。
【符号の説明】
100 PTP包装体 101 ボトム材 102 リッド材 103 収納ポケット 104 フランジ部 105 切り離し線 106 内容物 1 包装体 11 収納ポケット 12 フランジ部 13 内容物(医薬品カプセル) 14 フランジ耳部 15 切り離し線 16 引き裂き用テープ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−267284(JP,A) 特開 平10−15031(JP,A) 特開 平7−315454(JP,A) 実開 平4−7460(JP,U) 実開 平1−128545(JP,U) 実開 昭62−22961(JP,U) 実開 昭47−5272(JP,U) 実開 平1−82173(JP,U) 実開 昭50−71373(JP,U) 実開 昭61−166953(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医薬製剤を収容するための複数の収納ポ
    ケットを有するボトム材と、該ボトム材と接合してPT
    P包装体様の構造を形成するリッド材とからなり、該リ
    ッド材に少なくとも該ボトム材の収納ポケットとの対面
    部分を通過する引き裂き用糸状体または帯状体が設けら
    れ、該収納ポケットに収容された医薬製剤を該リッド材
    に押圧するのでなく、該引き裂き用糸状体または帯状体
    を引っ張ることにより、該リッド材を破断させて該収納
    ポケットを開封するように構成されたことを特徴とする
    医薬品用の包装体。
  2. 【請求項2】 該引き裂き用糸状体または帯状体が、該
    リッド材のシール面側に付着されてなる請求項1記載の
    包装体。
  3. 【請求項3】 該引き裂き用糸状体または帯状体が、該
    リッド材中に埋没されてなる請求項1記載の包装体。
  4. 【請求項4】 該引き裂き用糸状体または帯状体が、該
    リッド材の非シール面側に付着されてなる請求項1記載
    の包装体。
  5. 【請求項5】 該引き裂き用糸状体または帯状体が、該
    内容物収納ポケットに収納された内容物に関する表示ま
    たは着色を有するテープである請求項1〜4のいずれか
    記載の包装体。
  6. 【請求項6】 該引き裂き用糸状体または帯状体が同時
    に開封すべき内容物収納ポケットとの対面部分を連続し
    て通過するように設けられている請求項1〜5のいずれ
    か記載の包装体。
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