JP2001039469A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP2001039469A
JP2001039469A JP11213464A JP21346499A JP2001039469A JP 2001039469 A JP2001039469 A JP 2001039469A JP 11213464 A JP11213464 A JP 11213464A JP 21346499 A JP21346499 A JP 21346499A JP 2001039469 A JP2001039469 A JP 2001039469A
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lid
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Katsushi Ishida
克史 石田
Fumitomo Takamura
二三知 高村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ティアテープを設けずに同等の使い勝手を有
するTOP包装体を提供する。 【解決手段】 少なくとも1つの収納ポケットとそれ以
外のフランジ部とからなるボトム材と、該ボトム材とそ
のフランジ部において接合してPTP包装体様の構造を
形成するリッド材とからなり、該リッド材が直進カット
性付与フィルムから形成され、該リッド材の直進カット
方向に延在し且つ該ボトム材の収納ポケットとの対面部
分を通過する帯状領域を切り裂き剥離することにより該
収納ポケットを開封することができるように、該リッド
材に上記切り裂き剥離のきっかけを与えるための2つの
ノッチが上記帯状領域の一端または両端にその幅に相当
する間隔で上記直進カット方向に設けられていることを
特徴とする包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤やカプセル剤
などの内容物をシール包装する連続形式の包装体に関
し、特に従来から用いられているPTP(Press Throug
h Package )包装体を改良した構造を有する包装体に関
する。
【0002】
【従来の技術】錠剤やカプセル剤などの医薬品あるいは
健康食品の包装には、従来からPTP包装体が多用され
ている。図1はPTP包装体の例を模式的に示すもので
あり、(a)は包装体全体を示す斜視図、(b)は
(a)のAA断面図である。図に模式的に示すように、
PTP包装体100は、プラスチックシートに複数(図
では6個)の凹部(収納ポケット)103を配列形成し
たボトム材101と、そうした収納ポケットに蓋をする
形でボトム材に貼り合わされたフィルム状のリッド材1
02からなる。収納ポケットには錠剤やカプセル材など
の内容物106が収納され、収納ポケットの底を指で押
すと内容物がリッド材を破って出てくるようになってい
る。ボトム材の収納ポケット以外の部分はフランジ部1
04であり、リッド材はボトム材のフランジ部にヒート
シールされる。収納ポケット間のフランジ部には切り離
し線(スリットもしくはミシン)105が入れられ、そ
れぞれ収納ポケットを1つずつ含む収納単位ごとに包装
体を切り離すことができる。
【0003】このようなPTP包装体のボトム材は硬質
ポリ塩化ビニル(PVC)やポリプロピレン(PP)の
単独または複合層からなり、内容物を安全に収納するた
め、通常は0.2〜0.4mmと比較的厚く形成されて
いる。一方、リッド材は破断しやすいようにボトム材と
比較して薄く形成されており、15〜20μm程度のア
ルミ箔を素材として、これにヒートシール用ラッカーな
どのシール剤をコーティングしたものが用いられてい
る。
【0004】PTP包装体は、気密性があるため内容物
の保存性に優れ、また一度開封してしまうと復元はほと
んど不可能であるため改竄防止性にも優れるといった特
長を有している。更に、リッド材に内容物やその使用方
法の説明などを記載することも可能なため、使用者に対
する情報伝達性(インフォームドコンセント)といった
点でも優れている。しかしながら、最近、PTP包装体
については次のような問題点が指摘されている。
【0005】PTP包装された医薬品等を服用する場
合、通常は、一回分の服用量に相当する数の収納単位を
予めミシン目線に沿って切り離し、次いで切り離された
収納単位の収納ポケット底部を押して内容物を取り出
す。このとき、切り離された収納単位は口に入る大きさ
になることが多いため、そのまま口に入れて飲み込んで
しまい、切り離された収納単位の尖った角で喉や消化管
を傷つける虞がある。このような危険を防止するため
に、PTP包装体の切り離し線をなくして各収納単位ご
とに切り離せなくしたり、縦方向または横方向にだけス
リットを入れて細長い短冊状にしか切り離せないように
したものや、誤って飲み込んでも体内を傷つけないよう
にするため、切り離した各収納単位の角が丸くなるよう
に縦横の切り離し線の交点に星形のパンチ穴をあけたも
のが考えられている。
【0006】また、PTP包装体は単に収納ポケットの
底を押すだけで内容物が取り出せるため、幼児などが誤
って内容物を取り出して口に入れる虞がある。このよう
な誤飲を防止するためには、5歳以下の小児には内容物
を取り出すことは容易ではないが、成人ならば容易に開
封できるようにする、いわゆる小児安全性(CRT=Ch
ild Resistant Package )を考慮する必要がある。その
場合、成人ならば高齢者や障害者であっても容易に開封
できることが好ましい。従来のPTP包装体では、収納
ポケットの底を押すという動作が意外に指先の力を必要
とし、特に高齢者や障害者には内容物を取り出すのが容
易でない場合があり、開封の際に内容物の落下や紛失あ
るいは変形や破損を起こすことがしばしばあった。
【0007】また、最近では環境に対する配慮が重要な
要素となっており、特に焼却時に有害物質を発生させな
いことが強く求められている。従来、PTP包装体のボ
トム材にはポリ塩化ビニル(PVC)系の樹脂が多用さ
れてきたが、これは焼却の際に塩化水素ガスや有機塩素
化合物を発生するため好ましくない。特にダイオキシン
類に代表される有機塩素化合物は発ガン性あるいは環境
ホルモンといった生体に対する危険性が指摘されてい
る。このため最近ではPVC系樹脂ではなく、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)などが用いられるようになっ
ている。
【0008】一方、リッド材としては、破断しやすい材
料としてアルミ箔にシール剤をコーティングしたものが
多用されてきたが、アルミ材は分別ゴミとして処理する
ことが要請されているにも拘わらず、廃棄の際にリッド
材をボトム材と分離することは困難であるという問題が
ある。このためアルミ箔に代えて樹脂フィルムを用いる
べく、破断しやすい樹脂フィルムの開発が行われてい
る。そのようなものの例としては、収納ポケットに対面
するリッド材部分に引き裂き助成のための微細な傷を形
成させたもの(実開平6−8192号公報参照)や、無
方向性樹脂フィルム、あるいは樹脂にタルクを混練させ
たものなどが実用化されている。
【0009】更に、1回に複数個のカプセルや錠剤を服
用する場合、複数個の収納単位から内容物を取り出す必
要があるが、従来のPTP包装体では複数回の押し出し
動作が必要であり、煩雑であるとともに服用量を誤る虞
がある。服用量の誤りを防止するためには、1回もしく
は1日分の使用量を1ユニット化したもの(特開平10
−59414号公報)などが工夫されている。
【0010】以上のように、前記に挙げた問題点はそれ
ぞれ個別には解決手段が提案されてきたものの、それら
を総合的に解決する手段は未だ見出されていなかったこ
とから、本発明者らは、リッド材にボトム材の収納ポケ
ットとの対面部分を通過する引き裂き用の糸状体または
帯状体(一般に「ティアテープ」と呼ばれるもの)を設
け、そのようなティアテープを引っ張ることによりリッ
ド材を破断させて収納ポケットを開封できるようにした
包装体を開発した(平成10年特許出願第191336
号参照)。この包装体(Tear Open Package の頭文字を
とってTOP包装体と呼んでいる)は、環境への配慮や
単一素材化の要請からリッド材として従来用いられてき
たアルミ箔を用いずにポリプロピレンのような比較的破
断しにくい材料を用いた場合でも容易に開封することが
でき、また複数個の錠剤やカプセル剤を取り出す場合で
も1回の服用量に相当する収納ポケットを1本のティア
テープで破断するようにすれば数を間違えることなく簡
単に取り出せ、開封操作が単に収納ポケットの底を押す
動作よりも複雑なため幼児による誤飲の畏れが少なく、
更に個々の収納単位を切り離す必要がないため高齢者に
よる包装体の誤飲のおそれも少ないといった利点を有す
るものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リッド
材にティアテープを設けるためには別途に一工程が必要
であり、そのための装置や材料のスペースが新たに必要
となる。また、ティアテープの位置とボトム材の収納ポ
ケットの位置を合わせることは必ずしも容易ではなく、
1回の服用量に合わせてティアテープの配置を決めると
なると、服用形態や服用量に応じてその都度ティアテー
プの配置を変更しなくてはならないが、このような配置
変更は煩雑な操作を必要とすることになる。更に、ティ
アテープがボトム材とリッド材の間に設けられることに
なると、気密性が悪くなる畏れが生ずる。このため、テ
ィアテープを設けずに同等の使い勝手を有するTOP包
装体を提供することが望まれる。本発明はそのような要
請に応えるものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
つの収納ポケットとそれ以外のフランジ部とからなるボ
トム材と、該ボトム材とそのフランジ部において接合し
てPTP包装体様の構造を形成するリッド材とからな
り、該リッド材が直進カット性付与フィルムから形成さ
れ、該リッド材の直進カット方向に延在し且つ該ボトム
材の収納ポケットとの対面部分を通過する帯状領域を切
り裂き剥離することにより該収納ポケットを開封するこ
とができるように、該リッド材に上記切り裂き剥離のき
っかけを与えるための2つのノッチが上記帯状領域の一
端または両端にその幅に相当する間隔で上記直進カット
方向に設けられていることを特徴とする包装体を提供
し、これにより上記課題を解決するものである。
【0013】すなわち、本発明のTOP包装体は、リッ
ド材に直進カット性付与フィルムを用い、その直進カッ
ト方向に帯状にリッド材を切り裂き剥離することによ
り、その帯状領域に対面する位置に設けられた収納ポケ
ットを開封するものである。リッド材には、切り裂き剥
離しようとする当該帯状領域の切り裂き開始端に、切り
裂き剥離のきっかけを与える2つのノッチがその帯状領
域の幅に相当する間隔で直進カット方向(切り裂き方
向)に設けられる。従って、最初に2つのノッチ間のリ
ッド材をボトム材から剥離すると、その2つのノッチの
各先端からリッド材の切り裂きが逐次進行し同時にボト
ム材からの剥離も進行して、その2つのノッチが設けら
れた幅にリッド材を切り裂き剥離することができるので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の包装体は、ティアテープ
を設ける代わりにリッド材として直進カット性付与フィ
ルムを用いることにより、TOP包装体の機能を実現し
ている。そのような直進カット性フィルムは一般に一軸
延伸法によって得られる。すなわち、原料プラスチック
を一方向に延伸して分子を配向させることにより、縦方
向(延伸方向)の引っ張り強度を向上させている。原料
プラスチックとしては、ポリプロピレン(PP)、ポリ
エチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)などが、塩素を含まないためにダイオキシン類など
の有害な有機塩素化合物を生成しない点で好ましい。こ
れらのプラスチックはボトム材としても用いられるが、
リッド材としてボトム材と同じ材料を用いると単一の素
材で包装体を形成できるため好ましい。両者ともPPを
用いることが特に好ましい。縦方向の引っ張り強度は原
料プラスチックの種類、延伸による分子配向の程度、フ
ィルムの厚さ等により変わってくるが、厚さ20〜10
0μm、縦方向の引っ張り強度4〜45kg/10mm
のものが市販されている。このようなフィルムはそのま
ま単体として用いることもできるが、同種または異種フ
ィルムとラミネート(ただし直進カット方向をあわせ
る)したり、セラミック蒸着などの防湿コーティング加
工を行ったり、あるいは滑剤、帯電防止剤、防曇剤、表
面処理剤等を添加することもできる。なお、リッド材は
内容物が確認できるように透明であることが好ましい。
【0015】ボトム材としては、厚さ0.2〜0.3m
mのプラスチックシートを成形したものが用いられる。
プラスチック材料としては、リッド材と同様にPP、P
E、PET等が好適に用いられる。このときリッド材と
同じ材料を用いることが単一素材性の要請の点で好まし
い。二軸延伸法や無延伸法で得られたシートを用い、プ
ラグアシスト成形やドラム真空成形などにより収納部を
形成する。成形性、防湿性および機械的性質を向上させ
るために各種添加剤を加えたものを用いてもよい。な
お、ボトム材は印刷表示の視覚的背景性や使用開封時の
心理的効果の点で不透明ないし半透明であることが好ま
しい。
【0016】リッド材とボトム材とは錠剤やカプセル剤
などの内容物を入れた後でヒートシールされる。このと
きリッド材とボトム材の両方に同じ材料例えばPPを用
いれば直接熱溶着が可能であるが、熱溶着したものはき
わめて剥離しにくいため、ヒートシール剤を間に用いて
ヒートシールすることにより、ボトム材とリッド材との
剥離性を適正な範囲に調節することが好ましい。ヒート
シール剤としては、要求される接着強度やリッド材およ
びボトム材の材質、表面状態、機械適性などにより、種
々のものを選択することができる。環境への影響を考慮
すれば、溶剤を含まない水性エマルジョンタイプやホッ
トメルトタイプのものが好ましく、またアクリルエマル
ジョンやEVAエマルジョンといった塩素を含まないも
のは特に好ましい。水性エマルジョンタイプのものを例
えばPP製リッド材に塗布して用いる場合には、そのと
きの表面の濡れ指数が45ダイン/cm以上であること
が好ましく、そのため必要ならばリッド材表面をコロナ
処理してもよい。
【0017】図2は本発明のTOP包装体の一例を示す
斜視図であり、(a)は開封前の状態、(b)は開封後
の状態、(c)はリッド材、(d)はボトム材を示すも
のである。包装体200は、収納ポケット203が2箇
所に形成されたボトム材201とそれにフランジ部でラ
ミネートされたリッド材202からなり、フランジ部の
一部に握りフランジ領域204が形成されている。握り
フランジ領域のボトム材はその周囲をカット線205a
によって本体から切断され、カット線に沿って数箇所に
設けられた支点206でのみ本体とつながっている。一
方、握りフランジ領域のリッド材もカット線205bに
よって本体から切断されているが、2箇所に設けられた
ノッチ207の間はカット線がなくその間は本体とつな
がっている。なお、この場合のリッド材には、ボトム材
における支点206のような本体との接続点は特に設け
る必要はない。リッド材202はその縦方向(切り裂き
容易方向)を包装体200の長手方向に合わせてあり、
その長手方向に沿ってボトム材の2箇所に収納ポケット
203が形成されている。2つのノッチ207はリッド
材の縦方向に形成されており、握りフランジ領域をボト
ム材側から押して本体から切り離すようにすると、それ
につながって2つのノッチの各先端からリッド材の切り
裂きが進行し同時に剥離も進行する。切り裂き剥離され
る帯状領域の末端側には特殊形状溶着部208が形成さ
れており、これがストッパーとして働くため剥離の進行
はこの位置で止まる。このようにすれば、リッド材とボ
トム材とが開封末端で分離しないので、使用後のゴミの
分散を防ぐことができる。このような特殊形状溶着部2
08は、リッド材の剥離範囲が不用意に広がらないよう
にし、また改竄防止にも役立つように、当該帯状領域の
周囲に適宜(図では6箇所)設けることができる。ノッ
チと溶着部(ストッパー)の配列により1回の操作で剥
離される帯状領域の配置を調節することにより、一度に
開封される収納ポケット数を調節することもできる。
【0018】本発明のTOP包装体に握りフランジ領域
を設ける場合、そのパターンとしては各種のものが考え
られる。図3にその代表的なパターンを示す。図3の
(a)〜(d)はいずれもリッド材側から見た平面図で
あり、リッド材(およびボトム材)のカット線205a
(205b)、ボトム材の支点206、およびリッド材
の2つのノッチ207で囲まれた握りフランジ領域のパ
ターンが各種示されている。図3の(a)は図2のもの
と同じく、握りフランジ領域がフランジ部本体に囲まれ
て内部に設けられているものを示す。図3の(b)は握
りフランジ領域がフランジ部本体に囲まれて内部に設け
られているが、その握りフランジ領域を囲むフランジ部
本体に折り曲げ線(ミシン目など)209が設けられ、
その折り曲げ線に沿ってフランジ部本体を折り曲げるこ
とにより握りフランジ領域がフランジ部本体から突出す
るものを示す。図3の(c)は握りフランジ領域がフラ
ンジ部本体と端部を揃えて設けられているものを示す。
図3の(d)は握りフランジ領域がフランジ部本体より
突出して設けられているものを示す。
【0019】一方、本発明のTOP包装体には、必ずし
もボトム材とリッド材とを一体化した握りフランジ領域
を設けなくてもよい。2つのノッチに隣接してフランジ
部のボトム材が欠落した領域やリッド材とボトム材とが
ヒートシールされていないノンシール領域を設け、この
欠落領域やノンシール領域のリッド材をリッド材本体か
ら切り離すことにより当該帯状領域の切り裂き剥離が開
始されるようにリッド材にカット線が設けられてもよ
い。リッド材を比較的摘みやすく開封しやすい形態のも
のをいくつか図4に示す。図4の(a)はボトム材側に
切り欠きを設け、ボトム材が欠落した切り欠き部分のリ
ッド材を摘んで剥離するものである。リッド材には図に
示すようなカット線を入れることによりきれいに開封す
ることができる。図4の(b)は包装体の端部にノンシ
ール部を設け、ノンシール部のリッド材を摘んで開封す
るものである。図4の(c)はボトム材側に穴を設け、
ボトム材が欠落した穴部分のリッド材を下から押し上げ
て切り裂き剥離を開始するものである。
【0020】以上に記載した各種実施形態は本発明の態
様を例示するものであって、本発明はこれに限定される
ものではない。リッド材とボトム材を一体化した握りフ
ランジ領域を設けたものであれ、リッド材のみを摘んで
剥離するものであれ、リッド材を持ち上げる方向が開封
方向と一致していることが重要である。従って、例えば
図5に示すように、握りフランジ領域を横向きに持ち上
げることもできるようなパターンにすると、持ち上げ方
によってはノッチの方向への切り裂きを開始させずにカ
ット線が入っていないノッチ間部分のリッド材を切って
しまい、帯状部分の切り裂き剥離にうまくつながらない
場合がある。図3や図4に示されるようなパターンであ
ればそういった心配はない。
【0021】
【発明の効果】本発明の包装体はティアテープを用いな
いため、従来のPTP製造用の装置を利用することがで
き、またリッド材の二次加工や保管が必要でないため、
省スペースかつ低コストで製造できる。また、服用量等
に応じた収納ポケット開封数の調節を、ティアテープの
配列でなくノッチと溶着部の配列で行うことができるた
め、開封数の変更に容易に対応できる。さらに、ボトム
材とリッド材のシール部に段差が生じないので、気密密
閉性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPTP包装体の例を示す。(b)は
(a)のAA断面を示す。
【図2】本発明の包装体の好適な例を示す。(a)は開
封前の状態、(b)は開封後の状態、(c)はリッド
材、(d)はボトム材を示す。
【図3】本発明の包装体において握りフランジを摘んで
開封するタイプとする場合の各種パターンの例を示す。
【図4】本発明の包装体においてリッド材のみを摘んで
開封するタイプとする場合の各種形態の例を示す。
【図5】握りフランジの好ましくないパターンとそれに
よって生ずる問題を示す。
【符号の説明】
100 PTP包装体 101 ボトム材 102 リッド材 103 収納ポケット 104 フランジ部 105 切り離し線 106 内容物 200 TOP包装体 201 ボトム材 202 リッド材 203 収納ポケット 204 握りフランジ領域 205a カット線(ボトム材側) 205b カット線(リッド材側) 206 支点 207 ノッチ 208 特殊形状溶着部 209 折り曲げ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA13 AA22 AB82 AC12 BB12A BB14A BB26A CA04 CA24 EB03 EB07 EC08 EE02 EE06 FA09 FB04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部および少なくとも1つの収納
    ポケットを有するボトム材と、該ボトム材とそのフラン
    ジ部において接合してPTP包装体様の構造を形成する
    リッド材とからなり、該リッド材が直進カット性付与フ
    ィルムから形成され、該リッド材中その直進カット方向
    に延在し且つ該ボトム材の収納ポケットとの対面部分を
    通過する帯状領域を切り裂き剥離することにより該収納
    ポケットを開封することができるように、該リッド材に
    上記切り裂き剥離のきっかけを与えるための2つのノッ
    チが上記帯状領域の一端または両端にその幅に相当する
    間隔で上記直進カット方向に設けられていることを特徴
    とする包装体。
  2. 【請求項2】 該2つのノッチに隣接してフランジ部に
    握りフランジ領域が設けられ、該握りフランジ領域のボ
    トム材は該握りフランジ領域を画定するカット線によっ
    て包装体本体のボトム材から切り離し可能とされ、該握
    りフランジ領域のリッド材は該ノッチ間において該帯状
    領域とつながっているが包装体本体のリッド材とは切り
    離し可能なようにカット線を有しており、かくして該握
    りフランジ領域のボトム材およびリッド材を包装体本体
    のボトム材およびリッド材から切り離すことにより該帯
    状領域の切り裂き剥離が開始されるように構成されてい
    る請求項1記載の包装体。
  3. 【請求項3】 該握りフランジ領域がフランジ部本体に
    囲まれた内部に設けられている請求項2記載の包装体。
  4. 【請求項4】 該握りフランジ領域を囲むフランジ部本
    体に折り曲げ線が設けられ、該折り曲げ線に沿ってフラ
    ンジ部本体を折り曲げることにより上記握りフランジ領
    域が本体から突出するように構成されている請求項3記
    載の包装体。
  5. 【請求項5】 該握りフランジ領域がフランジ部本体と
    端部を揃えて設けられている請求項2記載の包装体。
  6. 【請求項6】 該握りフランジ領域がフランジ部本体よ
    り突出して設けられている請求項2記載の包装体。
  7. 【請求項7】 該2つのノッチに隣接してフランジ部の
    ボトム材が切欠状または穴状に欠落した領域が設けら
    れ、該欠落領域のリッド材は該ノッチ間において該帯状
    領域とつながっているが包装体本体のリッド材からは切
    り離し可能なようにカット線を有しており、かくして該
    欠落領域のリッド材を包装体本体のリッド材から切り離
    すことにより該帯状領域の切り裂き剥離が開始されるよ
    うに構成されている請求項1記載の包装体。
  8. 【請求項8】 該2つのノッチに隣接してリッド材とボ
    トム材とのノンシール領域が設けられ、該ノンシール領
    域のリッド材は該ノッチ間において該帯状領域とつなが
    っているが包装体本体のリッド材からは切り離し可能な
    ようにカット線を有しており、かくして該ノンシール領
    域のリッド材を包装体本体のリッド材から切り離すこと
    により該帯状領域の切り裂き剥離が開始されるように構
    成されている請求項1記載の包装体。
  9. 【請求項9】 切り裂き剥離した帯状領域が開封後に本
    体から分離しないように、上記帯状領域の他端において
    該リッド材が該ボトム材に溶着されている請求項1〜8
    のいずれか記載の包装体。
  10. 【請求項10】 該ボトム材および該リッド材が同一素
    材から形成されている請求項1〜9のいずれか記載の包
    装体。
  11. 【請求項11】 該同一素材がポリプロピレン、ポリエ
    チレンまたはポリエチレンテレフタレートから選択され
    る請求項10記載の包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003024123A (ja) * 2001-07-17 2003-01-28 Menicon Co Ltd 眼用レンズ容器

Cited By (1)

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JP2003024123A (ja) * 2001-07-17 2003-01-28 Menicon Co Ltd 眼用レンズ容器

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