JPH11321879A - 袋体及び袋詰め体 - Google Patents

袋体及び袋詰め体

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JPH11321879A
JPH11321879A JP15195698A JP15195698A JPH11321879A JP H11321879 A JPH11321879 A JP H11321879A JP 15195698 A JP15195698 A JP 15195698A JP 15195698 A JP15195698 A JP 15195698A JP H11321879 A JPH11321879 A JP H11321879A
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film
sheet member
edge
water
region
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JP15195698A
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Yoshiaki Tokita
義明 時田
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Kyodo Shiko Co Ltd
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Kyodo Shiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容物を使用する際に外袋フィルムを容易に
剥離する。 【解決手段】 袋体は、外袋フィルムと水溶性フィルム
とが剥離可能に弱接着されたラミネートフィルムを用
い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フィルムが内
側となるように重ね合わせて所定箇所90〜92をヒー
トシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間
を溶着させ、一辺が開口した袋状に形成される。表側及
び裏側ラミネートフィルムの左側の縁は袋体の左辺81
に一致する。左辺81の付近において、シート部材70
の一部が表側ラミネートフィルムの外側面に接着される
とともに、シート部材71の一部が裏側ラミネートフィ
ルムの外側面に接着される。シート部材70,71は互
いに重なる位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の収容物を収
容する袋体及び袋詰め体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、農薬やその他の種々の収容物
を収容するために、各層が剥離不能に強固にラミネート
されたラミネートフィルムにより構成された袋体が用い
られている。この従来のラミネートフィルムは、最も内
側にそれ同士で熱接着可能な(すなわち、ヒートシール
可能な)フィルム(例えば、LLD−PE(リニアロー
デンシティポリエチレン)からなるフィルム)を有して
いる。そして、このラミネートフィルムを前記熱接着可
能なフィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所
をヒートシールして当該所定箇所の対面する熱接着可能
なフィルム間を溶着させて密封した袋体の内部に、収容
物を収容している。
【0003】前記ラミネートフィルムを用いて構成され
た密封された袋体の内部に収容物を収容した状態にする
方式として、それぞれ給袋方式及び自動包装方式と呼ば
れる2つの方式がある。給袋方式は、袋の製造業者等が
前記ラミネートフィルムを用いて一辺が開口した袋体を
製造しておき、収容物の製造業者等が、この袋体の供給
を受け、前記開口から袋体内に収容物を充填した後に前
記開口をヒートシールにより閉塞する方式である。一
方、自動包装方式は、収容物の製造業者等が、前記ラミ
ネートフィルムの重ね合わせ及び所定箇所のヒートシー
ル等を順次行いながら収容物を充填し、最終的に密閉さ
れた袋体内に収容物を収容した状態にする方式である。
そして、いずれの方式においても、収容物の製造業者等
において、前記工程を自動化する自動機械が広く用いら
れている。すなわち、給袋方式の場合には、前記一辺が
開口した袋体に収容物を自動的に充填した後に開口を自
動的にヒートシールする自動機械が用いられ、自動包装
方式の場合には前述した自動包装工程を自動化する自動
機械が用いられている。
【0004】ところで、一般的に、収容物が例えば粉体
の農薬(これは通常使用時に水で薄めて用いる)の場合
であっても、前述した従来のラミネートフィルムによる
袋体内に直接収容している。このため、農薬の使用者が
前記袋体を開封すると、開封時に粉体の農薬が巻き上が
ってこの粉体を使用者が吸入したり、使用者が粉体に手
で触れたりすることになるので、人体に害を与えること
になる。また、粉体の農薬を水で薄めるべく、粉体の農
薬を袋体からタンク等の内部に入れる際にも、粉体の農
薬が巻き上がるなどによって、同様に人体に害を与える
ことになる。また、農薬を袋体から取り出した後にも、
袋体の内側には農薬が付着しているので、袋体をそのま
ま通常のゴミとして廃棄してしまうと、公害の原因とな
る。
【0005】そこで、近年、このような危険性を防止し
て安全性を確保するべく、粉体の農薬を水溶性フィルム
で構成した袋体内に収容して密封した状態にし、水溶性
フィルムの袋体内に収容された粉体の農薬を更に前述し
た従来のラミネートフィルムによる袋体内に収納して密
封することが、行われてきている。この場合、水溶性フ
ィルムの袋体が内袋で前記従来のラミネートフィルムに
よる袋体が外袋となる。なお、このような外袋を用いる
理由は、水溶性フィルムが外部環境により変質し易いと
ともに強度も十分ではないからである。
【0006】このような内袋及び外袋を用いる場合に
は、外袋を開封しても農薬が巻き上がることがなく、ま
た、内袋から農薬を取り出すことなくタンク等の中に入
れてそのまま水を入れて薄めればよい(これにより水溶
性フィルムからなる内袋が溶解する)ので、人体に害を
与えることがなくなり安全性を確保することができると
ともに、その取り扱いが極めて容易となる。また、外袋
から農薬を取り出した後には、外袋の内側には農薬が付
着していないので、外袋をそのまま通常のゴミとして廃
棄しても全く問題が生じない。
【0007】以上説明した事情は、粉体の農薬のみなら
ず、粒体や液体の農薬、その他の種々の収容物に関して
も同様である。
【0008】しかしながら、前記従来の内袋及び外袋を
用いる方式では、コストが非常に増大してしまう。すな
わち、例えば、前記従来の内袋及び外袋を用いる方式で
は、内袋を別個に製造しなければならずその製造コスト
が余分にかかり、また、内袋内に収容した収容物を外袋
内に収容するためには、前述した給袋方式及び自動包装
方式のいずれの方式においても前述した既存の自動機械
を用いることができず、新たな設備が必要となり、設備
コストも余分にかかる。
【0009】そこで、1層又は複数層からなる外層用フ
ィルムと水溶性フィルムと、水溶性フィルムと、前記外
層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に介在された
中間層とからなり、前記外層用フィルムと前記中間層と
の間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水溶性
フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着された
ラミネートフィルムを用意し、前述した従来の給袋方式
又は自動包装方式により、このラミネートフィルムを水
溶性フィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所
をヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィ
ルム間を溶着させて密封した袋体の内部に、収容物を収
容することが提案されている(特開平9−164623
号公報、特開平9−221147号公報)。なお、水溶
性フィルムは、一般的にそれ同士で熱接着可能である。
【0010】この方式によれば、前記ラミネートフィル
ムによる袋体は、外袋として作用する外層用フィルム及
び中間層(説明の便宜上、これら全体を「外袋フィル
ム」という)と内袋として作用する水溶性フィルムとの
二重構造となっており、両者の間が剥離可能に弱接着さ
れているので、収容物の使用者は、外層用フィルム及び
中間層のみを剥離することによって、前述した内袋及び
外袋の方式と同様に、水溶性フィルムによる内袋に収容
された状態の収容物を得ることができ、農薬等の収容物
が巻き上がるようなことがなく、当該内袋から収容物を
取り出すことなくタンク等の中に入れてそのまま水を入
れて薄めればよい(これにより水溶性フィルムからなる
内袋が溶解する)ので、人体に害を与えることがなくな
って安全性を確保することができるとともに、その取り
扱いが極めて容易となる。
【0011】そして、収容物の収容に際しては、前記ラ
ミネートフィルムは従来のラミネートフィルムと同様に
取り扱うことができるので、既存の自動機械等の設備を
そのまま用いることができる。また、前述した内袋及び
外袋の方式と異なり、内袋を別個に製造するものではな
いので、製造コストもさほど要しない。
【0012】しかしながら、この方式では、外袋フィル
ムを剥離するきっかけとなる部分がなければ、収容物の
使用者は外袋フィルムの剥離に手間取り、不便である。
【0013】特開平9−164623号公報及び特開平
9−221147号公報には、このようなきっかけとな
る部分を有する所定の構造が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、実質的に外
袋及び水溶性フィルムからなる内袋の二重構造を有する
とともに既存の設備を用いて製造することができ、しか
も、従来とは異なる構造によって、収容物を使用する際
に外袋フィルムを容易に剥離することができる袋体及び
袋詰め体を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による袋体は、1層又は複数層
からなる外層用フィルムと、水溶性フィルムと、前記外
層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に介在された
中間層とからなるラミネートフィルムであって、前記外
層用フィルムと前記中間層との間が強接着されるととも
に、前記中間層と前記水溶性フィルムとの間が直接に接
して剥離可能に弱接着された少なくとも1枚のラミネー
トフィルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶
性フィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所を
ヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィル
ム間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形成されてなる
袋体において、前記重ね合わされたラミネートフィルム
のうちの一方側ラミネートフィルムの所定の縁と前記重
ね合わされたラミネートフィルムのうちの他方側ラミネ
ートフィルムの所定の縁とが、互いに実質的にずれるこ
となく配置され、前記重ね合わされたラミネートフィル
ムにおけるヒートシール部分は、前記一方側ラミネート
フィルム及び前記他方側ラミネートフィルムの前記縁の
付近に形成され、第1のシート部材の一部が、前記一方
側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムの外側面
に、当該一方側ラミネートフィルムの前記縁の付近の領
域を含む領域において接着され、前記第1のシート部材
における前記一方側ラミネートフィルムの前記外層用フ
ィルムに対する接着領域と非接着領域との間の境界線の
少なくとも一部が、前記一方側ラミネートフィルムの前
記縁の付近に位置し、前記第1のシート部材と別体をな
すかあるいは前記第1のシート部材と分離自在に一体を
なす第2のシート部材の一部が、前記他方側ラミネート
フィルムの前記外層用フィルムの外側面に、当該他方側
ラミネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域に
おいて、前記第1のシート部材と対応する位置付近にお
いて接着され、前記第2のシート部材における前記他方
側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する接
着領域と非接着領域との間の境界線の少なくとも一部
が、前記他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に位
置するものである。
【0016】なお、強接着とは、その間の剥離が実質的
に困難な程度の接着力で接着されることいい、弱接着と
は、前記強接着より弱い接着力であってその間の剥離が
可能な程度の接着力で接着されることをいう。
【0017】本発明の第2の態様による袋体は、前記第
1の態様による袋体において、前記第1のシート部材に
おける前記一方側ラミネートフィルムの前記外層用フィ
ルムに対する非接着領域と前記第2のシート部材におけ
る前記他方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルム
に対する非接着領域とが、前記一方側ラミネートフィル
ム及び前記他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に
おいて部分的に接着されたものである。
【0018】本発明の第3の態様による袋体は、前記第
1又は第2の態様による袋体において、前記一方側ラミ
ネートフィルムの前記縁及び前記他方側ラミネートフィ
ルムの前記縁が凹凸状に形成されたものである。
【0019】本発明の第4の態様による袋体は、1層又
は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィルム
と、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に
介在された中間層とからなるラミネートフィルムであっ
て、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接着さ
れるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムとの間
が直接に接して剥離可能に弱接着された少なくとも1枚
のラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルム
を前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせて
所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の対面する水
溶性フィルム間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形成
されてなる袋体において、前記重ね合わされたラミネー
トフィルムのうちの一方側ラミネートフィルムにおける
所定の縁の付近の所定領域の前記水溶性フィルムが前記
重ね合わされたラミネートフィルムのうちの他方側ラミ
ネートフィルムによって覆われないように、前記一方側
ラミネートフィルムの前記縁と前記他方側ラミネートフ
ィルムの所定の縁とが、互いにずらされるかあるいはそ
れらの形状が異ならされ、第1のシート部材の一部が、
前記一方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムの
外側面に、当該一方側ラミネートフィルムの前記縁の付
近の領域を含む領域において接着され、前記第1のシー
ト部材における前記一方側ラミネートフィルムの前記外
層用フィルムに対する接着領域と非接着領域との間の境
界線の少なくとも一部が、前記一方側ラミネートフィル
ムの前記縁の付近に位置し、前記第1のシート部材と別
体をなすかあるいは前記第1のシート部材と分離自在に
一体をなす第2のシート部材の一部が、前記一方側ラミ
ネートフィルムの前記所定領域の前記水溶性フィルム
に、前記一方側ラミネートフィルムの前記縁の付近の領
域を含む領域において、前記第1のシート部材と対応す
る位置付近において接着され、前記第2のシート部材に
おける前記一方側ラミネートフィルムの前記水溶性フィ
ルムに対する接着領域と非接着領域との間の境界線の少
なくとも一部が、前記一方側ラミネートフィルムの前記
縁の付近に位置するものである。
【0020】本発明の第5の態様による袋体は、前記第
4の態様による袋体において、前記第2のシート部材の
他の一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記外層
用フィルムの外側面に接着されたものである。
【0021】本発明の第6の態様による袋体は、前記第
4又は第5の態様による袋体において、前記第1のシー
ト部材における前記一方側ラミネートフィルムの前記外
層用フィルムに対する非接着領域と前記第2のシート部
材における前記一方側ラミネートフィルムの前記水溶性
フィルムに対する非接着領域とが、前記一方側ラミネー
トフィルムの前記縁付近において部分的に接着されたも
のである。
【0022】本発明の第7の態様による袋体は、前記第
4乃至第6のいずれかの態様による袋体において、前記
他方側ラミネートフィルムにおける所定の縁の付近の所
定領域の前記水溶性フィルムが前記一方側ラミネートフ
ィルムによって覆われないように、前記一方側ラミネー
トフィルムの所定の縁と前記他方側ラミネートフィルム
の前記縁とが、互いにずらされるかあるいはそれらの形
状が異ならされ、第3のシート部材の一部が、前記他方
側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムの外側面
に、当該他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近の領
域を含む領域において接着され、前記第3のシート部材
における前記他方側ラミネートフィルムの前記外層用フ
ィルムに対する接着領域と非接着領域との間の境界線の
少なくとも一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前
記縁の付近に位置し、前記第3のシート部材と別体をな
すかあるいは前記第3のシート部材と分離自在に一体を
なす第4のシート部材の一部が、前記他方側ラミネート
フィルムの前記所定領域の前記水溶性フィルムに、前記
他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む
領域において、前記第3のシート部材と対応する位置付
近において接着され、前記第4のシート部材における前
記他方側ラミネートフィルムの前記水溶性フィルムに対
する接着領域と非接着領域との間の境界線の少なくとも
一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近
に位置するものである。
【0023】本発明の第8の態様による袋体は、前記第
7の態様による袋体において、前記第4のシート部材の
他の一部が、前記一方側ラミネートフィルムの前記外層
用フィルムの外側面に接着されたものである。
【0024】本発明の第9の態様による袋体は、前記第
7又は第8の態様による袋体において、前記第3のシー
ト部材における前記他方側ラミネートフィルムの前記外
層用フィルムに対する非接着領域と前記第4のシート部
材における前記他方側ラミネートフィルムの前記水溶性
フィルムに対する非接着領域とが、前記他方側ラミネー
トフィルムの前記縁付近において部分的に接着されたも
のである。
【0025】本発明の第10の態様による袋体は、前記
第7乃至第9のいずれかの態様による袋体において、前
記第1のシート部材と前記第4のシート部材とが一体を
なし、前記第2のシート部材と前記第3のシート部材と
が一体をなすものである。
【0026】本発明の第11の態様による袋詰め体は、
1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィ
ルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの
間に介在された中間層とからなるラミネートフィルムで
あって、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接
着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムと
の間が直接に接して剥離可能に弱接着された少なくとも
1枚のラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィ
ルムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わ
せて所定箇所をヒートシールして当該所定箇所に対面す
る水溶性フィルム間を溶着させて密封した袋体の内部
に、所望の収容物を収容してなる袋詰め体において、前
記重ね合わされたラミネートフィルムのうちの一方側ラ
ミネートフィルムの所定の縁と前記重ね合わされたラミ
ネートフィルムのうちの他方側ラミネートフィルムの所
定の縁とが、互いに実質的にずれることなく配置され、
前記重ね合わされたラミネートフィルムにおけるヒート
シール部分は、前記一方側ラミネートフィルム及び前記
他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に形成され、
第1のシート部材の一部が、前記一方側ラミネートフィ
ルムの前記外層用フィルムの外側面に、当該一方側ラミ
ネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域におい
て接着され、前記第1のシート部材における前記一方側
ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する接着
領域と非接着領域との間の境界線の少なくとも一部が、
前記一方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に位置
し、前記第1のシート部材と別体をなすかあるいは前記
第1のシート部材と分離自在に一体をなす第2のシート
部材の一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記外
層用フィルムの外側面に、当該他方側ラミネートフィル
ムの前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第1
のシート部材と対応する位置付近において接着され、前
記第2のシート部材における前記他方側ラミネートフィ
ルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着領
域との間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラミ
ネートフィルムの前記縁の付近に位置するものである。
【0027】なお、収容物は、農薬のみならず、例え
ば、薬剤、食品又は釣り用の撒き餌等であってもよい。
これら以外の収容物であっても、水溶性フィルムが溶解
する液体等に入れて使用するものであって、例えば、人
が触れたりすると、危険であったり異臭がしたり汚かっ
たりするものであれば、特に有効である。また、収容物
の形態は、粉体に限定されるものではないし、粒体や液
体であってもよい。なお、液体であっても例えば有機溶
剤等であれば水溶性フィルムが溶けてしまうことはな
い。
【0028】本発明の第12の態様による袋詰め体は、
前記第11の態様による袋詰め体において、前記第1の
シート部材における前記一方側ラミネートフィルムの前
記外層用フィルムに対する非接着領域と前記第2のシー
ト部材における前記他方側ラミネートフィルムの前記外
層用フィルムに対する非接着領域とが、前記一方側ラミ
ネートフィルム及び前記他方側ラミネートフィルムの前
記縁の付近において部分的に接着されたものである。
【0029】本発明の第13の態様による袋詰め体は、
前記第11又は第12の態様による袋詰め体において、
前記一方側ラミネートフィルムの前記縁及び前記他方側
ラミネートフィルムの前記縁が凹凸状に形成されたもの
である。
【0030】本発明の第14の態様による袋詰め体は、
1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィ
ルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの
間に介在された中間層とからなるラミネートフィルムで
あって、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接
着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムと
の間が直接に接して剥離可能に弱接着された少なくとも
1枚のラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィ
ルムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わ
せて所定箇所をヒートシールして当該所定箇所に対面す
る水溶性フィルム間を溶着させて密封した袋体の内部
に、所望の収容物を収容してなる袋詰め体において、前
記重ね合わされたラミネートフィルムのうちの一方側ラ
ミネートフィルムにおける所定の縁の付近の所定領域の
前記水溶性フィルムが前記重ね合わされたラミネートフ
ィルムのうちの他方側ラミネートフィルムによって覆わ
れないように、前記一方側ラミネートフィルムの前記縁
と前記他方側ラミネートフィルムの所定の縁とが、互い
にずらされるかあるいはそれらの形状が異ならされ、第
1のシート部材の一部が、前記一方側ラミネートフィル
ムの前記外層用フィルムの外側面に、当該一方側ラミネ
ートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域において
接着され、前記第1のシート部材における前記一方側ラ
ミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する接着領
域と非接着領域との間の境界線の少なくとも一部が、前
記一方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に位置し、
前記第1のシート部材と別体をなすかあるいは前記第1
のシート部材と分離自在に一体をなす第2のシート部材
の一部が、前記一方側ラミネートフィルムの前記所定領
域の前記水溶性フィルムに、前記一方側ラミネートフィ
ルムの前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第
1のシート部材と対応する位置付近において接着され、
前記第2のシート部材における前記一方側ラミネートフ
ィルムの前記水溶性フィルムに対する接着領域と非接着
領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記一方側ラ
ミネートフィルムの前記縁の付近に位置するものであ
る。
【0031】本発明の第15の態様による袋詰め体は、
前記第14の態様による袋詰め体において、前記第2の
シート部材の他の一部が、前記他方側ラミネートフィル
ムの前記外層用フィルムの外側面に接着されたものであ
る。
【0032】本発明の第16の態様による袋詰め体は、
前記第14又は第15の態様による袋詰め体において、
前記第1のシート部材における前記一方側ラミネートフ
ィルムの前記外層用フィルムに対する非接着領域と前記
第2のシート部材における前記一方側ラミネートフィル
ムの前記水溶性フィルムに対する非接着領域とが、前記
一方側ラミネートフィルムの前記縁付近において部分的
に接着されたものである。
【0033】本発明の第17の態様による袋詰め体は、
前記第14乃至第16のいずれかの態様による袋詰め体
において、前記他方側ラミネートフィルムにおける所定
の縁の付近の所定領域の前記水溶性フィルムが前記一方
側ラミネートフィルムによって覆われないように、前記
一方側ラミネートフィルムの所定の縁と前記他方側ラミ
ネートフィルムの前記縁とが、互いにずらされるかある
いはそれらの形状が異ならされ、第3のシート部材の一
部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記外層用フィ
ルムの外側面に、当該他方側ラミネートフィルムの前記
縁の付近の領域を含む領域において接着され、前記第3
のシート部材における前記他方側ラミネートフィルムの
前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着領域との
間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラミネート
フィルムの前記縁の付近に位置し、前記第3のシート部
材と別体をなすかあるいは前記第3のシート部材と分離
自在に一体をなす第4のシート部材の一部が、前記他方
側ラミネートフィルムの前記所定領域の前記水溶性フィ
ルムに、前記他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近
の領域を含む領域において、前記第3のシート部材と対
応する位置付近において接着され、前記第4のシート部
材における前記他方側ラミネートフィルムの前記水溶性
フィルムに対する接着領域と非接着領域との間の境界線
の少なくとも一部が、前記他方側ラミネートフィルムの
前記縁の付近に位置するものである。
【0034】本発明の第18の態様による袋詰め体は、
前記第17の態様による袋詰め体において、前記第4の
シート部材の他の一部が、前記一方側ラミネートフィル
ムの前記外層用フィルムの外側面に接着されたものであ
る。
【0035】本発明の第19の態様による袋詰め体は、
前記第17又は第18の態様による袋詰め体において、
前記第3のシート部材における前記他方側ラミネートフ
ィルムの前記外層用フィルムに対する非接着領域と前記
第4のシート部材における前記他方側ラミネートフィル
ムの前記水溶性フィルムに対する非接着領域とが、前記
他方側ラミネートフィルムの前記縁付近において部分的
に接着されたものである。
【0036】本発明の第20の態様による袋詰め体は、
前記第17乃至第19のいずれかの態様による袋詰め体
において、前記第1のシート部材と前記第4のシート部
材とが一体をなし、前記第2のシート部材と前記第3の
シート部材とが一体をなすものである。
【0037】なお、前記第1乃至第20の態様による袋
体及び袋詰め体において、前記第1乃至第4のシート部
材の接着は、例えば、接着剤による接着でもよいし、ヒ
ートシールによる接着でもよい。また、前記第4乃至第
6並びに第14乃至第16の態様において、前記第2の
シート部材が前記一方側ラミネートフィルムにおける前
記所定領域の前記水溶性フィルムの全体を覆うと、当該
所定領域の水溶性フィルムも外部環境により変質してし
まうようなおそれがなく、好ましい。同様に、前記第7
乃至第10並びに第17乃至第20の態様において、前
記第4のシート部材が前記他方側における前記所定領域
の前記水溶性フィルムの全体を覆うと、当該所定領域の
水溶性フィルムも外部環境により変質してしまうような
おそれがなく、好ましい。
【0038】また、前記第1乃至第4のシート部材の材
質は特に限定されるものではないが、水不溶性のものが
用いられ、例えば、紙、合成紙、ポリエステルやナイロ
ン等の樹脂フィルム、ラミネートフィルム等を用いるこ
とができる。
【0039】ここで、本発明において用いられる前記ラ
ミネートフィルムについて説明する。前記中間層は、少
なくとも前記水溶性フィルムの側の面が所望の程度に酸
化された高圧法ポリエチレンを含む中間層であってよ
い。この場合、前記中間層は、前記高圧法ポリエチレン
に混合されたエチレン・α−オレフィン共重合体エラス
トマーを含んでいてもよい。前記水溶性フィルムは、ポ
リビニルアルコール及び酢酸ビニルを含む酢酸ビニル系
樹脂、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポ
リビニルピロリドンのうちの1種以上からなるものであ
ってもよい。また、前記水溶性フィルムは、水溶性基材
フィルムと、該水溶性基材フィルムの前記中間層側の面
に分布された水溶性アンカーコート剤とを含んでいても
よい。この場合、前記水溶性基材フィルムは、ポリビニ
ルアルコール、酢酸ビニル、酢酸ビニル系樹脂、ポリア
クリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロ
リドンのうちの1種以上からなるものであってもよい。
前記水溶性アンカーコート剤は、ポリエチレンイミン系
アンカーコート剤であってもよい。前記外層用フィルム
の最も中間層側の層は、例えば、高圧法ポリエチレンが
熱接着可能なもの(溶融した高圧法ポリエチレンが強接
着可能なもの)を用いればよく、これにより外層用フィ
ルムと中間層との間に強接着が実現することができる。
このような外層用フィルムとしては、例えば、前述した
従来のラミネートフィルムにおいて用いられていた種々
の外層用フィルムを採用することができる。具体的に
は、外層用フィルムとして、例えば、(1)ポリエステ
ルフィルム単体、(2)紙単体、(3)紙の上にポリエ
ステルフィルムを熱接着したもの(紙を前記中間層側と
する)、(4)ポリエステルフィルム、接着剤層、アル
ミ箔層、接着剤層、ポリエステルフィルムをこの順に積
層して前記各接着剤層にてドライラミネートしたもの、
(5)アルミ蒸着ポリエステルフィルム(アルミニウム
が蒸着されたポリエステルフィルム)、接着剤層、ポリ
エステルフィルムをこの順に積層して前記接着剤層にて
ドライラミネートしたもの(ポリエステルフィルムを前
記中間層側とする)、などを採用することができる。高
圧法ポリエチレンの酸化は、例えば、高圧法ポリエチレ
ンを高温に加熱し(例えば、高圧法ポリエチレンを溶融
状態にし)、この高温により促進される空気中の酸素に
よる酸化(本明細書では、この酸化を熱酸化という)で
あってもよいし、オゾンを吹きつけるなどにより強制的
に行う酸化(本発明では、この酸化を強制酸化という)
であってもよいし、熱酸化と強制酸化の両方による酸化
であってもよい。例えば、熱酸化の場合は高圧法ポリエ
チレンの温度を変えることにより酸化量を調整すること
ができ、強制酸化の場合は吹きつけるオゾンの濃度を変
えることにより酸化量を調整することができる。もっと
も、前記中間層は、前述したような少なくとも前記水溶
性フィルムの側の面が所望の程度に酸化された高圧法ポ
リエチレンを含む中間層ではなく、例えば、接着剤層で
あってもよい。
【0040】前記第1乃至第10の態様による袋体は、
一辺が開口しており、一般的には、既に説明した給袋方
式において袋の製造業者等から収容物の製造業者等へ供
給されるものであるのに対し、前記第11乃至第20の
態様による袋詰め体は、完全に密封した袋体の内部に、
所望の収容物を収容したものであり、収容物がその使用
者の手元に届く最終形態であるが、両者は実質的に同一
である。したがって、前記第1乃至第10の態様による
袋体は、収容物の使用者の手元に届く際には、前記第1
1乃至第20の態様による袋詰め体となる。なお、前記
第11乃至第20の態様による袋詰め体は、前述した給
袋方式に従って前記第1乃至第10の態様による袋体を
利用して製造したものでもよいし、前述した自動包装方
式に従って製造したものであってもよい。
【0041】前記第1乃至第20の態様による袋体及び
袋詰め体で用いられているラミネートフィルムでは、外
層用フィルムと中間層との間が強接着されるとともに、
中間層と水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能
に弱接着されているので、このラミネートフィルムを用
いた袋詰め体の袋体は、外袋として作用する強接着され
た外層用フィルム及び中間層(説明の便宜上、これら全
体を「外袋フィルム」という)と、内袋として作用する
水溶性フィルムとの、二重構造となっており、外袋フィ
ルムと水溶性フィルムとの間が剥離可能に弱接着されて
いることになる。したがって、収容物の使用者は、外袋
フィルムのみを剥離することによって、前述した内袋及
び外袋の方式と同様に、水溶性フィルムによる内袋に収
容された状態の収容物を得ることができ、農薬等の収容
物が巻き上がるようなことがなく、当該内袋から収容物
を取り出すことなくタンク等の中に入れてそのまま水を
入れて薄めればよい(これにより水溶性フィルムからな
る内袋が溶解する)ので、人体に害を与えることがなく
なって安全性を確保することができるとともに、その取
り扱いが極めて容易となる。そして、収容物の収容に際
しては、本発明で用いられているラミネートフィルムは
従来のラミネートフィルムと同様に取り扱うことができ
るので、既存の自動機械等の設備をそのまま用いること
ができる。また、前述した内袋及び外袋の方式と異な
り、内袋を別個に製造するものではないので、製造コス
トもさほど要しない。
【0042】そして、前記第11乃至第13の態様によ
る袋詰め体に収容された収容物を使用する際に外袋フィ
ルムを剥離する場合には、収容物の使用者は、第1及び
第2のシート部材が別体をなしている場合にはそのま
ま、第1及び第2のシート部材が分離自在に一体をなし
ている場合には両者を分離した後、第1及び第2のシー
ト部材の非接着領域をそれぞれ相対的に両側に引っ張れ
ばよい。その結果、第1及び第2のシート部材を介し
て、一方側ラミネートフィルム及び他方側ラミネートフ
ィルムの所定の縁付近において、一方側ラミネートフィ
ルムの外袋フィルム及び他方側ラミネートフィルムの外
袋フィルムに、これらの間を引き剥がそうとする力が加
わる。したがって、重ね合わされたラミネートフィルム
におけるヒートシール部分が、一方側ラミネートフィル
ム及び他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に形成
されているので、当該縁付近において、互いにヒートシ
ールされている両側ラミネートフィルムの水溶性フィル
ムと両側ラミネートフィルムの外袋フィルムのうちのい
ずれか一方又は両方との間に隙間が生じていく。このた
め、この隙間を外袋フィルムを剥離するきっかけとして
利用することによって、外袋フィルムを容易に剥離する
ことができる。このように収容物の使用者は第1及び第
2のシート部材の非接着領域を手で摘むことになるが、
当該非接着領域は適宜所望の大きさにしておくことがで
きるので、たとえ使用者が手袋等を着用していても、当
該非接着領域を摘み易く、ひいては外袋フィルムを容易
に剥離することができることになる。また、第1及び第
2のシート部材を比較的大きく構成しても、袋詰め体の
本体であるラミネートフィルムよる袋状の部分には外袋
フィルムの剥離のためのきっかけとなるべき特別な構成
を設ける必要がないので、当該本体には収容物の収容に
寄与しない無駄な領域が生ずることがない。さらに、外
袋フィルムの剥離のきっかけとなる第1及び第2のシー
ト部材の非接着領域は、前記本体から飛び出しているの
で目立つことから、収容物の使用者はこのきっかけを認
識し易く、好ましい。
【0043】前記第12の態様のように、第1のシート
部材の非接着領域と第2のシート部材の非接着領域と
を、一方側ラミネートフィルム及び他方側ラミネートフ
ィルムの前記縁の付近において部分的に接着しておけ
ば、当該袋詰め体の輸送中に第1及び第2のシート部材
の非接着領域に力が多少加わっても、両非接着領域間が
剥がれない限り、外袋フィルムが不用意に剥離するおそ
れがなくなる。なお、収容物の使用者は、外袋フィルム
を剥離する際には、両非接着領域間が剥がれる程度の力
を加えればよい。また、両非接着領域間の接着部分によ
り当該ラミネートフィルムの縁が覆われることになり、
当該縁の部分が保護されることになるので、好ましい。
【0044】前記第11及び第12の態様では、一方側
ラミネートフィルムの前記縁及び他方側ラミネートフィ
ルムの前記縁は、例えば直線状に形成しておいてもよ
い。この場合には、第1及び第2のシート部材の非接着
領域をそれぞれ相対的に両側に引っ張ると、両側ラミネ
ートフィルムの前記縁付近において、互いにヒートシー
ルされている両側ラミネートフィルムの水溶性フィルム
と両側ラミネートフィルムの外袋フィルムのうちのいず
れか一方との間にのみ隙間が生じていく。このため、両
側ラミネートフィルムの外袋フィルムのうちの一方のみ
から外袋フィルム全体を剥離させていくこととなる。こ
れに対して、前記第13の態様のように、一方側ラミネ
ートフィルムの前記縁及び他方側ラミネートフィルムの
前記縁を凹凸状に形成しておくと、第1及び第2のシー
ト部材の非接着領域を両側に引っ張ったときに、当該縁
の各凸部のそれぞれにおいて、互いにヒートシールされ
ている両側ラミネートフィルムの水溶性フィルムと両側
ラミネートフィルムの外袋フィルムのうちのいずれか一
方との間に隙間が生じていく。このとき、いずれの前記
凸部においても同じシート部材側の外袋フィルムと水溶
性フィルムとの間に隙間が生じていく場合もあり得る
が、かなりの確率で、いずれかの凸部においては第1の
シート部材の側の外袋フィルムと水溶性フィルムとの間
に隙間が生じていくとともに他の凸部においては逆に第
2のシート部材の側の外袋フィルムと水溶性フィルムと
の間に隙間が生じていく事態が発生する。この場合に
は、水溶性フィルムの両側に生じた隙間を利用して、一
方側ラミネートフィルムの外袋フィルムからのみならず
他方側ラミネートフィルムの外袋フィルムから、外袋フ
ィルム全体を剥離させていくことができる。したがっ
て、前記第13の態様によれば、一層容易に外袋フィル
ムを剥離させることができる。
【0045】前記第14乃至第16の態様による袋詰め
体に収容された収容物を使用する際に外袋フィルムを剥
離する場合には、収容物の使用者は、第1及び第2のシ
ート部材が別体をなしている場合にはそのまま、第1及
び第2のシート部材が分離自在に一体をなしている場合
には両者を分離した後、第1及び第2のシート部材の非
接着領域をそれぞれ相対的に両側に引っ張ればよい。そ
の結果、第1及び第2のシート部材を介して、一方側ラ
ミネートフィルムの所定の縁付近において、一方側ラミ
ネートフィルムの外袋フィルム及び当該一方側ラミネー
トフィルムの水溶性フィルムに、これらの間を引き剥が
そうとする力が加わる。したがって、当該縁付近におい
て、一方側ラミネートフィルムの水溶性フィルムと当該
一方側ラミネートフィルムの外袋フィルムとの間に隙間
が生じていく。このため、この隙間を外袋フィルムを剥
離するきっかけとして利用することによって、外袋フィ
ルムを容易に剥離することができ、前記第14乃至第1
6の態様によっても、前記第11乃至第13の態様と同
様の利点が得られる。また、前記第11乃至第13の態
様では、第1及び第2のシート部材を両側に引っ張った
ときにいずれのシート部材の側の外袋フィルムが水溶性
フィルムから剥離していくかが予め確定していないのに
対し、前記第14乃至第16の態様では、常に第1のシ
ート部材の側の外袋フィルムが水溶性フィルムから剥離
していくので、収容物の使用者は予めそれを知ることが
でき、外袋フィルムの剥離に際して一層便利である。
【0046】前記第14の態様では、第2のシート部材
の他の一部を他方側ラミネートフィルムの外層用フィル
ムの外側面に接着しておかなくてもよい。しかし、この
場合、外袋フィルムを剥離した後には、意図的に第2の
シート部材を水溶性フィルムから剥がさない限り、第2
のシート部材が水溶性フィルムに付着したままとなって
しまう。第2のシート部材を水溶性フィルムから剥がし
忘れてしまうと、第2のシート部材は水不溶性であるこ
とから、農薬等の収容物を収容した水溶性フィルムによ
る内袋を水に入れても、当該第2のシート部材が残って
しまうので、当該袋詰め体の価値を減殺してしまう。こ
れに対し、前記第15の態様のように、第2のシート部
材の他の一部を、前記他方側ラミネートフィルムの前記
外層用フィルムの外側面に接着しておけば、外袋フィル
ムを水溶性フィルムから剥離する際に、必然的に第2の
シート部材を水溶性フィルムから剥がすこととなり、当
該袋詰め体の価値を減殺してしまうおそれがない。
【0047】また、前記第16の態様のように、第1の
シート部材の非接着領域と第2のシート部材の非接着領
域とを、一方側ラミネートフィルム及び他方側ラミネー
トフィルムの前記縁の付近において部分的に接着してお
けば、前記第12の態様と同様の利点が得られる。
【0048】前記第17乃至第20の態様による袋詰め
体では、前記第14乃至第16の態様において一方側ラ
ミネートフィルムに対して設けられた前記第1及び第2
のシート部材にそれぞれ対応する第4及び第3のシート
部材が、他方側ラミネートフィルムに対して更に設けら
れている。したがって、前記第17及び第20の態様に
よれば、第3及び第4のシート部材が別体をなしている
場合にはそのまま、第3及び第4のシート部材が分離自
在に一体をなしている場合には両者を分離した後、第3
及び第4のシート部材の非接着領域をそれぞれ相対的に
両側に引っ張ると、他方側ラミネートフィルムの水溶性
フィルムと当該他方側ラミネートフィルムの外袋フィル
ムとの間に隙間が生じていく。このため、収容物の使用
者は、第1及び第2のシート部材を両側に引っ張り、ま
た、第3及び第4のシート部材を両側に引っ張ることに
よって、両側のラミネートフィルムの外袋フィルムと水
溶性フィルムとの間にそれぞれ隙間が確実に生じていく
ことになる。水溶性フィルムの両側に生じたこれらの隙
間を利用して、一方側ラミネートフィルムの外袋フィル
ムからのみならず他方側ラミネートフィルムの外袋フィ
ルムから、外袋フィルム全体を剥離させていくことがで
きる。このため、当該袋詰め体が2枚のラミネートフィ
ルムを重ね合わせて構成されたものであっても、外袋フ
ィルム全体を容易に剥離させることができる。
【0049】前記第18及び第19の態様は、前記第1
5及び第16態様にそれぞれ対応しており、それらと同
様の利点が得られる。
【0050】前記第17乃至第19の態様では、第1の
シート部材と第4のシート部材とが別体をなし、第2の
シート部材と第2のシート部材とが別体をなしていても
よいが、前記第20の態様のように、第1のシート部材
と第4のシート部材とが一体をなし、第2のシート部材
と第3のシート部材とが一体をなしていれば、第1及び
第2のシート部材を両側に引っ張る操作と、第3及び第
4のシート部材を両側に引っ張る操作とを同時に行うこ
とができ、一層容易に外袋フィルムを剥離することがで
きる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、説明する。
【0052】図1は、本発明において用いられるラミネ
ートフィルムの一例を模式的に示す断面図である。な
お、このラミネートフィルムは、特開平9−22114
7号公報に開示されているラミネートフィルムと同一の
ラミネートフィルムである。
【0053】このラミネートフィルムは、図1に示すよ
うに、外層用フィルム20と、水溶性フィルム6と、外
層用フィルム20と水溶性フィルム6との間に介在され
た中間層5であって、少なくとも水溶性フィルム6の側
の面が所望の程度に酸化された高圧法ポリエチレンを含
む中間層5と、から構成されている。そして、外層用フ
ィルム20と中間層5との間が強接着されている。中間
層5と水溶性フィルム6との間が直接に接して剥離可能
に弱接着されている。なお、ここでは、外層用フィルム
20及び中間層5からなるフィルムを外袋フィルム60
という。
【0054】本例では、外層用フィルム20は、ポリエ
ステルフィルム1、接着剤層2及びアルミ蒸着ポリエス
テルフィルム3からなるドライラミネートによる基材フ
ィルム10と、アルミ蒸着ポリエステルフィルム3と中
間層5との密着性を向上させるためのアンカーコート剤
層4と、から構成されている。また、中間層5として高
圧法ポリエチレンが用いられ、水溶性フィルム6として
ポリビニルアルコールフィルムが用いられている。
【0055】このラミネートフィルムは、例えば、押し
出しラミネーションを用いて製造することができる。す
なわち、アンカーコート剤4を塗布した基材フィルム1
0と、水溶性フィルム6との間に、溶融され熱酸化され
た高圧法ポリエチレンを膜状に押し出し、これらを圧着
しつつ冷却することによって、図1に示すラミネートフ
ィルムを製造することができる。
【0056】なお、本発明において用いるラミネートフ
ィルムは、図1に示すラミネートフィルムに限定される
ものではなく、例えば、前記中間層として接着剤層を用
いることができる。この場合、外層用フィルムの最も中
間層側の部分の材料及び中間層の材料を適宜選択するこ
とにより、外層用フィルムと中間層との間が強接着され
るとともに、中間層と水溶性フィルムとの間が直接に接
して剥離可能に弱接着された状態にすることができる。
【0057】次に、本発明の各実施の形態による袋体に
ついて説明する。以下に説明する袋体はいずれも、図1
に示す少なくとも1枚のラミネートフィルムを用い、当
該ラミネートフィルムを水溶性フィルム6が内側となる
ように重ね合わせて所定箇所をヒートシールして当該所
定箇所の対面する水溶性フィルム6間を溶着させ、一辺
が開口した袋状に形成されてなる袋体の例である。
【0058】(第1の実施の形態)図2は、本発明の第
1の実施の形態による袋体を示す図である。図3は、図
2中の要部拡大図である。なお、図3では、シート部材
70,71は想像線で示している。図4は、外袋フィル
ム60の剥離前の状態を示すもので、図2中のX1−X
2線に沿った断面を模式的に示す図である。図5は、外
袋フィルム60の剥離過程を示すもので、図2中のX1
−X2線に沿った断面を模式的に示す図である。図6
は、本実施の形態において用いられるシート部材70を
示す裏面図である。
【0059】本実施の形態による袋体は、1枚の図1に
示すラミネートフィルムを折り畳んで構成されており、
図2に示すように、右辺80が折り曲げ線とされ、左辺
81に沿った部分(ヒートシール部分)90及び下辺8
2沿った部分(ヒートシール部分)91がヒートシール
され、上辺83が開口し、いわゆるL型シール袋となっ
ている。
【0060】この袋体は、給袋方式の場合には、袋の製
造業者等により製造され収容物の製造業者等へ供給され
るものである。そして、給袋方式の場合には、収容物の
製造業者等において、図2に示す袋体内に上辺83の開
口から収容物を入れた後に、上辺83に沿った部分92
をヒートシールし、収容物の使用者の手元に届く最終形
態である袋詰め体が完成する。自動包装方式の場合は、
収納物の製造業者等において、図1に示すラミネートフ
ィルムであってロール状に巻き取られていたものから図
1に示す袋体を製袋しながら、収容物の充填、更には上
辺83に沿った部分92のヒートシールを連続して行う
ものである。このような事情については、以下に説明す
る各袋体に関しても同様である。
【0061】前記袋詰め体の袋体は、外袋として作用す
る強接着された外層用フィルム20及び中間層5(外袋
フィルム60)と、内袋として作用する水溶性フィルム
6との、二重構造となっており、外袋フィルム60と水
溶性フィルム6との間が剥離可能に弱接着されているこ
とになる。したがって、収容物の使用者は、外袋フィル
ム60のみを剥離することによって、前述した内袋及び
外袋の方式と同様に、水溶性フィルム6による内袋に収
容された状態の収容物を得ることができる。
【0062】本実施の形態では、前記重ね合わされたラ
ミネートフィルムのうちの表側(図2及び図3中の紙面
手前側、図4及び図5中の上側)ラミネートフィルムの
左側の縁と、前記重ね合わされたラミネートフィルムの
うちの裏側(図2及び図3中の紙面奥側、図4及び図5
中の下側)ラミネートフィルムの左側の縁とが、互いに
ずれることなく配置され、これらの縁が当該袋体の左辺
81と一致している。ヒートシール部分90は、前述し
た位置に形成されているので、表側及び裏側のラミネー
トフィルムの左側の縁付近に形成されていることにな
る。なお、本実施の形態ではヒートシール部分90は図
2及び図3に示すように左辺81に達しているが、左辺
81とヒートシール部分90との間に、左辺81に沿っ
て幅の狭い非ヒートシール部分を形成しておいてもよ
く、この場合であっても、ヒートシール部分90は、表
側及び裏側のラミネートフィルムの左側の縁付近に形成
されていることになる。
【0063】本実施の形態では、図4に示すように、シ
ート部材70の右側部分が、表側ラミネートフィルムの
外袋フィルム60の外側面(すなわち、外層用フィルム
20の外側面)に、当該表側ラミネートフィルムの左側
の縁(すなわち、左辺81)の付近の領域を含む領域に
おいて接着剤72により接着されている。シート部材7
0の材質は何ら限定されるものではないが、例えば、ポ
リエステルフィルムを用いることができる。シート部材
70の裏面には、図6に示すように、部分的に接着剤7
2が予め塗布されている。シート部材70における表側
ラミネートフィルムの外袋フィルム60に対する(すな
わち、外層用フィルム20に対する)接着領域70aと
非接着領域70bとの間の境界線が、図4に示すよう
に、当該袋体の左辺81(すなわち、表側ラミネートフ
ィルムの左側の縁)と一致している。もっとも、この境
界線は左辺81の付近に位置していればよい。
【0064】また、図2乃至図4に示すように、シート
部材70と別体をなすシート部材71の右側部分が、裏
側ラミネートフィルムの外袋フィルム60の外側面(す
なわち、外層用フィルム20の外側面)に、当該裏側ラ
ミネートフィルムの左側の縁(すなわち、左辺81)の
付近の領域を含む領域において、シート部材70とちょ
うど重なる位置において接着されている。なお、本実施
の形態ではシート部材71の構成及び大きさはシート部
材70と同一とされているが、両者は異なっていてもよ
い。シート部材71における裏側ラミネートフィルムの
外袋フィルム60に対する(すなわち、外層用フィルム
20に対する)接着領域71aと非接着領域71bとの
間の境界線が、図4に示すように、当該袋体の左辺81
(すなわち、裏側ラミネートフィルムの左側の縁)と一
致している。もっとも、この境界線は左辺81の付近に
位置していればよい。
【0065】さらに、本実施の形態では、図4に示すよ
うに、シート部材70の非接着領域70bとシート部材
71の非接着領域71bとが、左辺81の付近(すなわ
ち、表側ラミネートフィルム及び裏側ラミネートフィル
ムの左側の縁の付近)において部分的に接着されてい
る。
【0066】本実施の形態による袋体を用いた袋詰め体
では、外袋フィルム60を剥離する場合には、図4中の
矢印で示すように、シート部材70,71の非接着領域
70b,71bをそれぞれ両側に引っ張ればよい。その
結果、シート部材70,71の非接着領域70b,71
b同士の接着部分が剥がれた後、シート部材70,71
を介して、左辺81付近において、表側ラミネートフィ
ルムの外袋フィルム60及び裏側ラミネートフィルムの
外袋フィルム60に、これらの間を引き剥がそうとする
力が加わる。したがって、重ね合わされたラミネートフ
ィルムにおけるヒートシール部分90が、左辺81付近
に形成されているので、図5に示すように、当該左辺8
1付近において、互いにヒートシールされている両側ラ
ミネートフィルムの水溶性フィルム6と両側ラミネート
フィルムの外袋フィルム60のうちのいずれか一方との
間に隙間Sが生じていく。このため、この隙間Sを外袋
フィルム60を剥離するきっかけとして利用することに
よって、外袋フィルム60を容易に剥離することができ
る。このように収容物の使用者はシート部材70,71
の非接着領域70b,71bを手で摘むことになるが、
非接着領域70b,71bは適宜所望の大きさにしてお
くことができるので、たとえ使用者が手袋等を着用して
いても、非接着領域70b,71bを摘み易く、ひいて
は外袋フィルム60を容易に剥離することができること
になる。また、シート部材70,71を比較的大きく構
成しても、袋詰め体の本体であるラミネートフィルムよ
る袋状の部分には外袋フィルム60の剥離のためのきっ
かけとなるべき特別な構成を設ける必要がないので、当
該本体には収容物の収容に寄与しない無駄な領域が生ず
ることがない。さらに、外袋フィルム60の剥離のきっ
かけとなるシート部材70,71の非接着領域70b,
71bは、前記本体から飛び出しているので目立つこと
から、収容物の使用者はこのきっかけを認識し易く、好
ましい。
【0067】また、本実施の形態では、シート部材70
の非接着領域70bとシート部材71の非接着領域71
bとが左辺81の付近において部分的に接着されている
ので、当該袋詰め体の輸送中に非接着領域70b,71
bに力が多少加わっても、両非接着領域70b,71b
間が剥がれない限り、外袋フィルム60が不用意に剥離
するおそれがなくなる。また、両非接着領域70b,7
1b間の接着部分により当該ラミネートフィルムの縁が
覆われることになり、当該縁の部分が保護されることに
なるので、好ましい。
【0068】(第2の実施の形態)図7は、本発明の第
2の実施の形態による袋体の要部の断面を模式的に示す
図であり、前述した図4に対応している。図7におい
て、図2乃至図6中の要素と同一又は対応する要素には
同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0069】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、シート部材70の非接着領域70bとシート
部材71の非接着領域71bとが左辺81の付近におい
ても接着されていない点のみである。
【0070】非接着領域70b,71b間の接着による
利点を除いて、本実施の形態によっても前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0071】(第3の実施の形態)図8は、本発明の第
3の実施の形態による袋体の要部の断面を模式的に示す
図であり、前述した図4に対応している。図9は、図8
中のX3−X4矢視図である。図8及び図9において、
図2乃至図6中の要素と同一又は対応する要素には同一
符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0072】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、シート部材70とシート部材71とが分離自
在に一体をなしている点のみである。具体的には、本実
施の形態では、シート部材70とシート部材71とが折
り曲げ部74を介して一体をなして1枚のシートとなっ
ており、折り曲げ部74を切除してシート部材70とシ
ート部材71とを分離するためのミシン目75が形成さ
れている。なお、ミシン目75に代えて分離用の切欠部
を形成してもよいし、また、このシートを例えば紙で構
成すれば簡単に破いてシート部材70とシート部材71
とを分離できるので、ミシン目75等は不要となる。
【0073】本実施の形態によれば、ミシン目75から
折り曲げ部74を切除してシート部材70とシート部材
71とを分離すれば、前記第1の実施の形態の場合と同
じ状態となる。したがって、本実施の形態よっても、前
記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0074】(第4の実施の形態)図10は、本発明の
第4の実施の形態による袋体を示す図であり、前述した
図2に対応している。図10において、図2乃至図6中
の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、そ
の重複する説明は省略する。
【0075】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、シート部材70及びシート部材71が左辺8
1の全体に渡って延在している点のみである。
【0076】本実施の形態によれば、前記第1の実施の
形態と同様の利点が得られる他、両非接着領域70b,
71b間の接着部分により、左辺81全体に渡ってラミ
ネートフィルムの縁の部分を保護することができるとい
う利点が得られる。
【0077】(第5の実施の形態)図11は、本発明の
第5の実施の形態による袋体を示す図であり、前述した
図2に対応している。図11において、図2乃至図6中
の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、そ
の重複する説明は省略する。
【0078】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、前記第1の実施の形態ではシート部材70と
シート部材71とがちょうど重なる位置に配置されてい
たのに対し、本実施の形態では、シート部材70とシー
ト部材71とがちょうど隣り合う程度にずれている点の
みである。図面には示していないが、シート部材70と
シート部材71とを一部重なる位置に配置してもよい。
本明細書では、このようなシート部材70,71の位置
関係も、シート部材70,71が互いに対応する位置に
配置されているという。
【0079】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0080】(第6の実施の形態)図12は、本発明の
第6の実施の形態による袋体の要部拡大図であり、前述
した図3に対応している。なお、図12では、シート部
材70,71は想像線で示している。図13は、外袋フ
ィルム60の剥離過程を示すもので、図12中のX5−
X6線に沿った断面を模式的に示す図である。図14
は、外袋フィルム60の剥離過程を示すもので、図12
中のX7−X8線に沿った断面を模式的に示す図であ
る。図12乃至図14において、図2乃至図6中の要素
と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複
する説明は省略する。
【0081】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、前記第1の実施の形態では、シート部材7
0,71が接着されている箇所付近においても、左辺8
1(すなわち、表側ラミネートフィルムの左側の縁及び
裏側ラミネートフィルムの左側の縁)が直線状に形成さ
れていたのに対し、本実施の形態では、図12に示すよ
うに、シート部材70,71が接着されている箇所付近
においては、左辺81が凹凸状に形成されている点のみ
である。すなわち、本実施の形態では、左辺81は、シ
ート部材70,71が接着されている箇所付近におい
て、凹部81aとその両側の凸部81b,81cとを有
している。なお、シート部材70,71が接着されてい
る箇所付近においても、表側ラミネートフィルムの左側
の縁及び裏側ラミネートフィルムの左側の縁は、互いに
ずれることなく一致している。
【0082】本実施の形態によれば、前記第1の実施の
形態と同様の利点が得られる他、次のような利点が得ら
れる。
【0083】前記第1の実施の形態では、シート部材7
0,71が接着されている箇所付近においても左辺81
が直線状に形成されているので、シート部材70,71
の非接着領域70b,71bをそれぞれ両側に引っ張る
と、直線状の左辺81付近において、互いにヒートシー
ルされている両側ラミネートフィルムの水溶性フィルム
6と両側ラミネートフィルムの外袋フィルム60のうち
のいずれか一方との間にのみ隙間Sが生じていく。この
ため、両側ラミネートフィルムの外袋フィルム60のう
ちの一方のみから外袋フィルム60全体を剥離させてい
くこととなる。
【0084】これに対して、本実施の形態では、左辺8
1は、シート部材70,71が接着されている箇所付近
において、凹部81aとその両側の凸部81b,81c
とを有しているので、シート部材70,71の非接着領
域70b,71bを両側に引っ張ったときに、各凸部8
1b,81cのそれぞれにおいて、互いにヒートシール
されている両側ラミネートフィルム60の水溶性フィル
ム6と両側ラミネートフィルムの外袋フィルム60のう
ちのいずれか一方との間に隙間が生じていく。このと
き、いずれの凸部81b,81cにおいても同じシート
部材70,71側の外袋フィルム60と水溶性フィルム
6との間に隙間が生じていく場合もあり得るが、かなり
の確率で、図13及び図14に示すように、いずれかの
凸部81bにおいてはシート部材71の側の外袋フィル
ム60と水溶性フィルム6との間に隙間S1が生じてい
くとともに他の凸部8cにおいては逆にシート部材70
の側の外袋フィルム60と水溶性フィルム6との間に隙
間S2が生じていく事態が発生する。この場合には、水
溶性フィルム6の両側に生じた隙間S1,S2を利用し
て、表側ラミネートフィルムの外袋フィルム60からの
みならず裏側ラミネートフィルムの外袋フィルム60か
ら、外袋フィルム60全体を剥離させていくことができ
る。したがって、本実施の形態によれば、一層容易に外
袋フィルム60を剥離させることができる。
【0085】(第7の実施の形態)図15は、本発明の
第7の実施の形態による袋体の要部拡大図であり、前述
した図12に対応している。なお、図15では、シート
部材70,71は想像線で示している。図15におい
て、図12中の要素と同一又は対応する要素には同一符
号を付し、その重複する説明は省略する。
【0086】本実施の形態が前記第6の実施の形態と異
なる所は、シート部材70,71が接着されている箇所
付近における左辺81の凹凸状のパターンのみである。
本実施の形態では、左辺81は、シート部材70,71
が接着されている箇所付近において、交互に配置された
凸部81b,81c,81eと凹部81a,81eとを
有している。
【0087】本実施の形態によれば、前記第6の実施の
形態に比べて、凸部81b,81c,81eの数が増え
ているので、水溶性フィルム6の両側に隙間が生ずる確
率が高まる。
【0088】(第8の実施の形態)図16は、本発明の
第8の実施の形態による袋体の要部拡大図であり、前述
した図3に対応している。なお、図16では、シート部
材70,71は想像線で示している。図17は、外袋フ
ィルム60の剥離前の状態を示すもので、図16中のX
9−X10線に沿った断面を模式的に示す図である。図
18は、外袋フィルム60の剥離過程を示すもので、図
16中のX9−X10線に沿った断面を模式的に示す図
である。図16乃至図18において、図2乃至図6中の
要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その
重複する説明は省略する。
【0089】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、シート部材70,71が接着されている箇所
付近において、裏側のラミネートフィルムの左側の縁は
当該袋体の左辺81と一致して直線状に形成されている
のに対し、表側のラミネートフィルムの左側の縁は円弧
状の凹部100として形成されている点のみである。こ
れにより、シート部材70,71が接着されている箇所
付近において、裏側ラミネートフィルムにおける左側の
縁の付近の領域の水溶性フィルム6が表側ラミネートフ
ィルムによって覆われていない。裏側ラミネートフィル
ムにおけるこの領域全体の水溶性フィルム6は、図17
に示すように、接着剤72によってシート部材70の一
部に接着されている。したがって、シート部材70の一
部が、裏側ラミネートフィルムの前記領域の水溶性フィ
ルム6に、当該裏側ラミネートフィルムの左側の縁の付
近の領域を含む領域において接着されていることにな
る。また、シート部材70における裏側ラミネートフィ
ルムの水溶性フィルム6に対する接着領域と非接着領域
70bとの間の境界線が、裏側ラミネートフィルムの左
側の縁と一致している。もっとも、この境界線は、裏側
ラミネートフィルムの左側の縁の付近に位置していれば
よい。さらに、シート部材70の他の一部は、表側ラミ
ネートフィルムの外袋フィルム60の外側面(すなわ
ち、外層用フィルム20の外側面)に、接着剤72によ
って接着されている。もっとも、シート部材70の一部
は、表側ラミネートフィルムの外袋フィルム60の外側
面に接着しなくもよい。
【0090】本実施の形態による袋体を用いた袋詰め体
では、外袋フィルム60を剥離する場合には、図17中
の矢印で示すように、シート部材70,71の非接着領
域70b,71bをそれぞれ両側に引っ張ればよい。そ
の結果、第1及び第2のシート部材70,71を介し
て、裏側ラミネートフィルムの左側の縁付近において、
裏側ラミネートフィルムの外袋フィルム60及び当該裏
側ラミネートフィルムの水溶性フィルム6に、これらの
間を引き剥がそうとする力が加わる。したがって、裏側
ラミネートフィルムの左側の縁付近において、裏側ラミ
ネートフィルムの水溶性フィルム6と当該裏側ラミネー
トフィルムの外袋フィルム60との間に隙間Sが生じて
いく。このため、この隙間Sを外袋フィルム60を剥離
するきっかけとして利用することによって、外袋フィル
ム60を容易に剥離することができ、本実施の形態によ
っても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られ
る。また、前記第1の実施の形態では、第1及び第2の
シート部材70,71を両側に引っ張ったときにいずれ
のシート部材の側の外袋フィルム60が水溶性フィルム
6から剥離していくかが予め確定していないのに対し、
本実施の形態では、常にシート部材71の側の外袋フィ
ルム60が水溶性フィルム6から剥離していくので、収
容物の使用者は予めそれを知ることができ、外袋フィル
ム60の剥離に際して一層便利である。
【0091】また、本実施の形態では、シート部材70
の一部が表側ラミネートフィルムの外袋フィルム60の
外側面に接着されているので、外袋フィルム60を水溶
性フィルム60から剥離する際に、必然的にシート部材
70を水溶性フィルム60から剥がすこととなり、当該
袋詰め体の価値を減殺してしまうおそれがない。
【0092】さらに、本実施の形態では、裏側ラミネー
トフィルムにおける表側ラミネートフィルムにより覆わ
れていない領域の水溶性フィルム6の全体がシート部材
70によって覆われているので、当該領域の水溶性フィ
ルム6も外部環境により変質してしまうようなおそれが
なく、好ましい。
【0093】(第9の実施の形態)図19は、本発明の
第9の実施の形態による袋体を示す図であり、前述した
図2に対応している。図20は、図19中の要部拡大図
であり、前述した図3に対応している。なお、図20で
は、シート部材70,71は想像線で示している。図1
9及び図20において、図2乃至図6中の要素と同一又
は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明
は省略する。なお、外袋フィルム60の剥離前の状態を
示す図であって図20中のX11−X12線に沿った断
面を模式的に示す図は、前述した図17と同一となる。
また、外袋フィルム60の剥離過程を示す図であって図
20中のX11−X12線に沿った断面を模式的に示す
図は、前述した図18と同一となる。
【0094】本実施の形態が前記第8の実施の形態と異
なる所は、表側ラミネートフィルムの左側の縁も裏側ラ
ミネートフィルムの左側の縁も全体に渡って直線状に形
成されており、両者の左側の縁は互いにずれ、裏側ラミ
ネートフィルムの左側の縁のみが当該袋体の左辺81と
一致し、裏側ラミネートフィルムにおける左辺に沿った
領域が表側ラミネートフィルムによって覆われていない
点である。
【0095】本実施の形態によっても、前記第8の実施
の形態と同様の利点が得られる。なお、本実施の形態で
は、表側ラミネートフィルムによって覆われていない裏
側ラミネートフィルムの水溶性フィルム6の領域は、そ
の一部のみがシート部材70によって覆われているが、
前述した図10示す第4の実施の形態のようにシート部
材70を左辺81の全体に渡って延在させて、裏側ラミ
ネートフィルムの水溶性フィルム6における表側ラミネ
ートフィルムにより覆われていない領域の全体をシート
部材70で覆うようにしてもよい。
【0096】(第10の実施の形態)図21は、本発明
の第10の実施の形態による袋体を示す図であり、前述
した図2に対応している。図22は、図21中の要部拡
大図であり、前述した図3に対応している。なお、図2
2では、シート部材70,71,76,77は想像線で
示している。図23は、外袋フィルム60の剥離前の状
態を示すもので、図22中のX13−X14線に沿った
断面を模式的に示す図である。図24は、外袋フィルム
60の剥離過程を示すもので、図22中のX13−X1
4線に沿った断面を模式的に示す図である。図21乃至
図24において、図2乃至図6乃至図16乃至図18中
の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、そ
の重複する説明は省略する。なお、外袋フィルム60の
剥離前の状態を示す図であって図22中のX15−X1
6線に沿った断面を模式的に示す図は、前述した図17
と同一となる。また、外袋フィルム60の剥離過程を示
す図であって図22中のX15−X16線に沿った断面
を模式的に示す図は、前述した図18と同一となる。
【0097】本実施の形態が前記第8の実施の形態と異
なる所は、以下に説明する点のみである。
【0098】本実施の形態による袋体は、2枚の図1に
示すラミネートフィルムを重ね合わせて構成されてお
り、袋体の右辺80は折り曲げ線となっておらず、右辺
80に沿った部分(ヒートシール部分)93もヒートシ
ールされ、いわゆる3方シール袋となっている。
【0099】本実施の形態では、図21乃至図24に示
すように、シート部材70,71にそれぞれ対応するシ
ート部材76,77が追加されている。前述した第8の
実施の形態と同じく、シート部材70,71が接着され
ている箇所付近において、裏側のラミネートフィルムの
左側の縁は当該袋体の左辺81と一致して直線状に形成
されているのに対し、表側のラミネートフィルムの左側
の縁は円弧状の凹部100として形成されている。反対
に、シート部材76,77が接着されている箇所付近に
おいて、表側のラミネートフィルムの左側の縁は当該袋
体の左辺81と一致して直線状に形成されているのに対
し、裏側のラミネートフィルムの左側の縁は円弧状の凹
部101として形成されている。これにより、シート部
材76,77が接着されている箇所付近において、表側
ラミネートフィルムにおける左側の縁の付近の領域の水
溶性フィルム6が裏側ラミネートフィルムによって覆わ
れていない。表側ラミネートフィルムにおけるこの領域
全体の水溶性フィルム6は、図23に示すように、接着
剤173によってシート部材77の一部に接着されてい
る。したがって、シート部材77の一部が、表側ラミネ
ートフィルムの前記領域の水溶性フィルム6に、当該表
側ラミネートフィルムの左側の縁の付近の領域を含む領
域において接着されていることになる。また、シート部
材77における表側ラミネートフィルムの水溶性フィル
ム6に対する接着領域と非接着領域76bとの間の境界
線が、表側側ラミネートフィルムの左側の縁と一致して
いる。もっとも、この境界線は、表側ラミネートフィル
ムの左側の縁の付近に位置していればよい。さらに、シ
ート部材77の他の一部は、裏側ラミネートフィルムの
外袋フィルム60の外側面(すなわち、外層用フィルム
20の外側面)に、接着剤173によって接着されてい
る。もっとも、シート部材77の一部は、裏側ラミネー
トフィルムの外袋フィルム60の外側面に接着しなくも
よい。また、図23に示すように、シート部材76の右
側部分が、表側ラミネートフィルムの外袋フィルム60
の外側面(すなわち、外層用フィルム20の外側面)
に、当該表側ラミネートフィルムの左側の縁(すなわ
ち、左辺81)の付近の領域を含む領域において接着剤
172により接着されている。シート部材76における
表側ラミネートフィルムの外袋フィルム60に対する
(すなわち、外層用フィルム20に対する)接着領域7
6aと非接着領域76bとの間の境界線が、図4に示す
ように、当該袋体の左辺81(すなわち、表側ラミネー
トフィルムの左側の縁)と一致している。もっとも、こ
の境界線は左辺81の付近に位置していればよい。
【0100】本実施の形態による袋体を用いた袋詰め体
では、シート部材70,71の非接着領域70b,71
bをそれぞれ両側に引っ張り、また、シート部材76,
77の非接着領域76b,77bをそれぞれ両側に引っ
張ればよい。その結果、シート部材70,71の箇所に
おいては、前記第8の実施の形態と同じく、図18に示
すように、裏側ラミネートフィルムの水溶性フィルム6
と当該裏側ラミネートフィルムの外袋フィルム60との
間に確実に隙間Sが生ずる一方、シート部材76,77
の箇所においては、図24に示すように、表側ラミネー
トフィルムの水溶性フィルム6と当該表側ラミネートフ
ィルムの外袋フィルム60との間に確実に隙間Sが生ず
る。水溶性フィルム6の両側に生じたこれらの隙間を利
用して、表側ラミネートフィルムの外袋フィルム60か
らのみならず裏側ラミネートフィルムの外袋フィルム6
0から、外袋フィルム60全体を剥離させていくことが
できる。このため、当該袋詰め体が2枚のラミネートフ
ィルムを重ね合わせて構成されているにもかかわらず、
外袋フィルム60全体を容易に剥離させることができ
る。なお、本実施の形態は、1枚のラミネートフィルム
で構成されたL型シール袋等にも適用してもよいことは
勿論である。
【0101】(第11の実施の形態)図25は、本発明
の第11の実施の形態による袋体を示す図であり、前述
した図21に対応している。図26は、図25中の要部
拡大図であり、前述した図22に対応している。なお、
図26では、シート部材78,79は想像線で示してい
る。図25及び図26において、図21乃至図24中の
要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その
重複する説明は省略する。なお、外袋フィルム60の剥
離前の状態を示す図であって図26中のX17−X18
線に沿った断面を模式的に示す図は、前述した図23と
同様となる。外袋フィルム60の剥離過程を示す図であ
って図26中のX17−X18線に沿った断面を模式的
に示す図は、前述した図24と同様となる。外袋フィル
ム60の剥離前の状態を示す図であって図26中のX1
9−X20線に沿った断面を模式的に示す図は、前述し
た図17と同様となる。外袋フィルム60の剥離過程を
示す図であって図26中のX19−X20線に沿った断
面を模式的に示す図は、前述した図18と同様となる。
【0102】本実施の形態が前記第10の実施の形態と
異なる所は、前記シート部材70,76が一体化されて
1枚のシート部材78とされ、前記シート部材71,7
7が一体化されて1枚のシート部材79とされている点
のみである。
【0103】本実施の形態によれば、シート部材78,
79を両側に引っ張ることにより、シート部材70,7
1を両側に引っ張る操作とシート部材76,77を両側
に引っ張る操作とを同時に行うことができ、一層容易に
外袋フィルムを剥離することができる。
【0104】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0105】例えば、袋の形態は、L型シール袋や3方
シール袋に限定されるものではなく、背貼り型の袋や、
襠部分を有するガゼット型の袋などであってもよい。
【0106】また、前述した各実施の形態ではシート部
材70,71,76,77,78,79の接着は、接着
剤72,73,172,173による接着であったが、
ヒートシールによる接着であってもよい。この場合、例
えば、シート部材70,71,76,77,78,79
の接着面にはヒートシールに適したポリエチレン等の層
をラミネートしておき、外袋フィルムの外側面等にポリ
エチレン等の層が現れるようにしておけばよい。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実質的に外袋及び水溶性フィルムからなる内袋の二重構
造を有するとともに既存の設備を用いて製造することが
でき、しかも収容物を使用する際に外袋フィルムを容易
に剥離することができる袋体及び袋詰め体を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられるラミネートフィルム
の一例を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による袋体を示す図
である。
【図3】図2中の要部拡大図である。
【図4】外袋フィルムの剥離前の状態を示すもので、図
2中のX1−X2線に沿った断面を模式的に示す図であ
る。
【図5】外袋フィルムの剥離過程を示すもので、図2中
のX1−X2線に沿った断面を模式的に示す図である。
【図6】シート部材を示す裏面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による袋体の要部の
断面を模式的に示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による袋体の要部の
断面を模式的に示す図である。
【図9】図8中のX3−X4矢視図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態による袋体を示す
図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態による袋体を示す
図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態による袋体の要部
拡大図である。
【図13】外袋フィルムの剥離過程を示すもので、図1
2中のX5−X6線に沿った断面を模式的に示す図であ
る。
【図14】外袋フィルムの剥離過程を示すもので、図1
2中のX7−X8線に沿った断面を模式的に示す図であ
る。
【図15】本発明の第7の実施の形態による袋体の要部
拡大図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態による袋体の要部
拡大図である。
【図17】外袋フィルムの剥離前の状態を示すもので、
図16中のX9−X10線に沿った断面を模式的に示す
図である。
【図18】外袋フィルムの剥離過程を示すもので、図1
6中のX9−X10線に沿った断面を模式的に示す図で
ある。
【図19】本発明の第9の実施の形態による袋体を示す
図である。
【図20】図19中の要部拡大図である。
【図21】本発明の第10の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図22】図21中の要部拡大図である。
【図23】外袋フィルムの剥離前の状態を示すもので、
図22中のX13−X14線に沿った断面を模式的に示
す図である。
【図24】外袋フィルムの剥離過程を示すもので、図2
2中のX13−X14線に沿った断面を模式的に示す図
である。
【図25】本発明の第11の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図26】図26は、図25中の要部拡大図である。
【符号の説明】
5 中間層 6 水溶性フィルム 10 基材フィルム 20 外層用フィルム 60 外袋フィルム 70,71,76,77,78,79 シート部材 72,73,172,173 接着剤 90,91,93 ヒートシール部分

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミネ
    ートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中間
    層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水
    溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着さ
    れた少なくとも1枚のラミネートフィルムを用い、当該
    ラミネートフィルムを前記水溶性フィルムが内側となる
    ように重ね合わせて所定箇所をヒートシールして当該所
    定箇所の対面する水溶性フィルム間を溶着させ、一辺が
    開口した袋状に形成されてなる袋体において、 前記重ね合わされたラミネートフィルムのうちの一方側
    ラミネートフィルムの所定の縁と前記重ね合わされたラ
    ミネートフィルムのうちの他方側ラミネートフィルムの
    所定の縁とが、互いに実質的にずれることなく配置さ
    れ、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおけるヒート
    シール部分は、前記一方側ラミネートフィルム及び前記
    他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に形成され、 第1のシート部材の一部が、前記一方側ラミネートフィ
    ルムの前記外層用フィルムの外側面に、当該一方側ラミ
    ネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域におい
    て接着され、 前記第1のシート部材における前記一方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記一方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置し、 前記第1のシート部材と別体をなすかあるいは前記第1
    のシート部材と分離自在に一体をなす第2のシート部材
    の一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記外層用
    フィルムの外側面に、当該他方側ラミネートフィルムの
    前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第1のシ
    ート部材と対応する位置付近において接着され、 前記第2のシート部材における前記他方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置することを特徴
    とする袋体。
  2. 【請求項2】 前記第1のシート部材における前記一方
    側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する非
    接着領域と前記第2のシート部材における前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する非接着
    領域とが、前記一方側ラミネートフィルム及び前記他方
    側ラミネートフィルムの前記縁の付近において部分的に
    接着されたことを特徴とする請求項1記載の袋体。
  3. 【請求項3】 前記一方側ラミネートフィルムの前記縁
    及び前記他方側ラミネートフィルムの前記縁が凹凸状に
    形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の袋
    体。
  4. 【請求項4】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミネ
    ートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中間
    層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水
    溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着さ
    れた少なくとも1枚のラミネートフィルムを用い、当該
    ラミネートフィルムを前記水溶性フィルムが内側となる
    ように重ね合わせて所定箇所をヒートシールして当該所
    定箇所の対面する水溶性フィルム間を溶着させ、一辺が
    開口した袋状に形成されてなる袋体において、 前記重ね合わされたラミネートフィルムのうちの一方側
    ラミネートフィルムにおける所定の縁の付近の所定領域
    の前記水溶性フィルムが前記重ね合わされたラミネート
    フィルムのうちの他方側ラミネートフィルムによって覆
    われないように、前記一方側ラミネートフィルムの前記
    縁と前記他方側ラミネートフィルムの所定の縁とが、互
    いにずらされるかあるいはそれらの形状が異ならされ、 第1のシート部材の一部が、前記一方側ラミネートフィ
    ルムの前記外層用フィルムの外側面に、当該一方側ラミ
    ネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域におい
    て接着され、 前記第1のシート部材における前記一方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記一方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置し、 前記第1のシート部材と別体をなすかあるいは前記第1
    のシート部材と分離自在に一体をなす第2のシート部材
    の一部が、前記一方側ラミネートフィルムの前記所定領
    域の前記水溶性フィルムに、前記一方側ラミネートフィ
    ルムの前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第
    1のシート部材と対応する位置付近において接着され、 前記第2のシート部材における前記一方側ラミネートフ
    ィルムの前記水溶性フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記一方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置することを特徴
    とする袋体。
  5. 【請求項5】 前記第2のシート部材の他の一部が、前
    記他方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムの外
    側面に接着されたことを特徴とする請求項4記載の袋
    体。
  6. 【請求項6】 前記第1のシート部材における前記一方
    側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する非
    接着領域と前記第2のシート部材における前記一方側ラ
    ミネートフィルムの前記水溶性フィルムに対する非接着
    領域とが、前記一方側ラミネートフィルムの前記縁付近
    において部分的に接着されたことを特徴とする請求項4
    又は5記載の袋体。
  7. 【請求項7】 前記他方側ラミネートフィルムにおける
    所定の縁の付近の所定領域の前記水溶性フィルムが前記
    一方側ラミネートフィルムによって覆われないように、
    前記一方側ラミネートフィルムの所定の縁と前記他方側
    ラミネートフィルムの前記縁とが、互いにずらされるか
    あるいはそれらの形状が異ならされ、第3のシート部材
    の一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記外層用
    フィルムの外側面に、当該他方側ラミネートフィルムの
    前記縁の付近の領域を含む領域において接着され、 前記第3のシート部材における前記他方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置し、 前記第3のシート部材と別体をなすかあるいは前記第3
    のシート部材と分離自在に一体をなす第4のシート部材
    の一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記所定領
    域の前記水溶性フィルムに、前記他方側ラミネートフィ
    ルムの前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第
    3のシート部材と対応する位置付近において接着され、 前記第4のシート部材における前記他方側ラミネートフ
    ィルムの前記水溶性フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置することを特徴
    とする請求項4乃至6のいずれかに記載の袋体。
  8. 【請求項8】 前記第4のシート部材の他の一部が、前
    記一方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムの外
    側面に接着されたことを特徴とする請求項7記載の袋
    体。
  9. 【請求項9】 前記第3のシート部材における前記他方
    側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する非
    接着領域と前記第4のシート部材における前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記水溶性フィルムに対する非接着
    領域とが、前記他方側ラミネートフィルムの前記縁付近
    において部分的に接着されたことを特徴とする請求項7
    又は8記載の袋体。
  10. 【請求項10】 前記第1のシート部材と前記第4のシ
    ート部材とが一体をなし、前記第2のシート部材と前記
    第3のシート部材とが一体をなすことを特徴とする請求
    項7乃至9のいずれかに記載の袋体。
  11. 【請求項11】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミ
    ネートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中
    間層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記
    水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着
    された少なくとも1枚のラミネートフィルムを用い、当
    該ラミネートフィルムを前記水溶性フィルムが内側とな
    るように重ね合わせて所定箇所をヒートシールして当該
    所定箇所に対面する水溶性フィルム間を溶着させて密封
    した袋体の内部に、所望の収容物を収容してなる袋詰め
    体において、 前記重ね合わされたラミネートフィルムのうちの一方側
    ラミネートフィルムの所定の縁と前記重ね合わされたラ
    ミネートフィルムのうちの他方側ラミネートフィルムの
    所定の縁とが、互いに実質的にずれることなく配置さ
    れ、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおけるヒート
    シール部分は、前記一方側ラミネートフィルム及び前記
    他方側ラミネートフィルムの前記縁の付近に形成され、 第1のシート部材の一部が、前記一方側ラミネートフィ
    ルムの前記外層用フィルムの外側面に、当該一方側ラミ
    ネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域におい
    て接着され、 前記第1のシート部材における前記一方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記一方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置し、 前記第1のシート部材と別体をなすかあるいは前記第1
    のシート部材と分離自在に一体をなす第2のシート部材
    の一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記外層用
    フィルムの外側面に、当該他方側ラミネートフィルムの
    前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第1のシ
    ート部材と対応する位置付近において接着され、 前記第2のシート部材における前記他方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置することを特徴
    とする袋詰め体。
  12. 【請求項12】 前記第1のシート部材における前記一
    方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する
    非接着領域と前記第2のシート部材における前記他方側
    ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する非接
    着領域とが、前記一方側ラミネートフィルム及び前記他
    方側ラミネートフィルムの前記縁の付近において部分的
    に接着されたことを特徴とする請求項11記載の袋詰め
    体。
  13. 【請求項13】 前記一方側ラミネートフィルムの前記
    縁及び前記他方側ラミネートフィルムの前記縁が凹凸状
    に形成されたことを特徴とする請求項11又は12記載
    の袋詰め体。
  14. 【請求項14】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミ
    ネートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中
    間層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記
    水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着
    された少なくとも1枚のラミネートフィルムを用い、当
    該ラミネートフィルムを前記水溶性フィルムが内側とな
    るように重ね合わせて所定箇所をヒートシールして当該
    所定箇所に対面する水溶性フィルム間を溶着させて密封
    した袋体の内部に、所望の収容物を収容してなる袋詰め
    体において、 前記重ね合わされたラミネートフィルムのうちの一方側
    ラミネートフィルムにおける所定の縁の付近の所定領域
    の前記水溶性フィルムが前記重ね合わされたラミネート
    フィルムのうちの他方側ラミネートフィルムによって覆
    われないように、前記一方側ラミネートフィルムの前記
    縁と前記他方側ラミネートフィルムの所定の縁とが、互
    いにずらされるかあるいはそれらの形状が異ならされ、 第1のシート部材の一部が、前記一方側ラミネートフィ
    ルムの前記外層用フィルムの外側面に、当該一方側ラミ
    ネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域におい
    て接着され、 前記第1のシート部材における前記一方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記一方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置し、 前記第1のシート部材と別体をなすかあるいは前記第1
    のシート部材と分離自在に一体をなす第2のシート部材
    の一部が、前記一方側ラミネートフィルムの前記所定領
    域の前記水溶性フィルムに、前記一方側ラミネートフィ
    ルムの前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第
    1のシート部材と対応する位置付近において接着され、 前記第2のシート部材における前記一方側ラミネートフ
    ィルムの前記水溶性フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記一方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置することを特徴
    とする袋詰め体。
  15. 【請求項15】 前記第2のシート部材の他の一部が、
    前記他方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムの
    外側面に接着されたことを特徴とする請求項14記載の
    袋詰め体。
  16. 【請求項16】 前記第1のシート部材における前記一
    方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する
    非接着領域と前記第2のシート部材における前記一方側
    ラミネートフィルムの前記水溶性フィルムに対する非接
    着領域とが、前記一方側ラミネートフィルムの前記縁付
    近において部分的に接着されたことを特徴とする請求項
    14又は15記載の袋詰め体。
  17. 【請求項17】 前記他方側ラミネートフィルムにおけ
    る所定の縁の付近の所定領域の前記水溶性フィルムが前
    記一方側ラミネートフィルムによって覆われないよう
    に、前記一方側ラミネートフィルムの所定の縁と前記他
    方側ラミネートフィルムの前記縁とが、互いにずらされ
    るかあるいはそれらの形状が異ならされ、 第3のシート部材の一部が、前記他方側ラミネートフィ
    ルムの前記外層用フィルムの外側面に、当該他方側ラミ
    ネートフィルムの前記縁の付近の領域を含む領域におい
    て接着され、 前記第3のシート部材における前記他方側ラミネートフ
    ィルムの前記外層用フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置し、 前記第3のシート部材と別体をなすかあるいは前記第3
    のシート部材と分離自在に一体をなす第4のシート部材
    の一部が、前記他方側ラミネートフィルムの前記所定領
    域の前記水溶性フィルムに、前記他方側ラミネートフィ
    ルムの前記縁の付近の領域を含む領域において、前記第
    3のシート部材と対応する位置付近において接着され、 前記第4のシート部材における前記他方側ラミネートフ
    ィルムの前記水溶性フィルムに対する接着領域と非接着
    領域との間の境界線の少なくとも一部が、前記他方側ラ
    ミネートフィルムの前記縁の付近に位置することを特徴
    とする請求項14乃至16のいずれかに記載の袋詰め
    体。
  18. 【請求項18】 前記第4のシート部材の他の一部が、
    前記一方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムの
    外側面に接着されたことを特徴とする請求項17記載の
    袋詰め体。
  19. 【請求項19】 前記第3のシート部材における前記他
    方側ラミネートフィルムの前記外層用フィルムに対する
    非接着領域と前記第4のシート部材における前記他方側
    ラミネートフィルムの前記水溶性フィルムに対する非接
    着領域とが、前記他方側ラミネートフィルムの前記縁付
    近において部分的に接着されたことを特徴とする請求項
    17又は18記載の袋詰め体。
  20. 【請求項20】 前記第1のシート部材と前記第4のシ
    ート部材とが一体をなし、前記第2のシート部材と前記
    第3のシート部材とが一体をなすことを特徴とする請求
    項17乃至19のいずれかに記載の袋詰め体。
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