JP2804256B2 - 袋体及び袋詰め体並びにこれの剥離方法 - Google Patents

袋体及び袋詰め体並びにこれの剥離方法

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JP2804256B2 JP8191558A JP19155896A JP2804256B2 JP 2804256 B2 JP2804256 B2 JP 2804256B2 JP 8191558 A JP8191558 A JP 8191558A JP 19155896 A JP19155896 A JP 19155896A JP 2804256 B2 JP2804256 B2 JP 2804256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の収容物を収
容する袋体及び袋詰め体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、農薬やその他の種々の収容物
を収容するために、各層が剥離不能に強固にラミネート
されたラミネートフィルムにより構成された袋体が用い
られている。この従来のラミネートフィルムは、最も内
側にそれ同士で熱接着可能な(すなわち、ヒートシール
可能な)フィルム(例えば、LLD−PE(リニアロー
デンポリエチレン)からなるフィルム)を有している。
そして、このラミネートフィルムを前記熱接着可能なフ
ィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒー
トシールして当該所定箇所の対面する熱接着可能なフィ
ルム間を溶着させて密封した袋体の内部に、収容物を収
容している。
【0003】前記ラミネートフィルムを用いて構成され
た密封された袋体の内部に収容物を収容した状態にする
方式として、それぞれ給袋方式及び自動包装方式と呼ば
れる2つの方式がある。給袋方式は、袋の製造業者等が
前記ラミネートフィルムを用いて一辺が開口した袋体を
製造しておき、収容物の製造業者等が、この袋体の供給
を受け、前記開口から袋体内に収容物を充填した後に前
記開口をヒートシールにより閉塞する方式である。一
方、自動包装方式は、収容物の製造業者等が、前記ラミ
ネートフィルムの重ね合わせ及び所定箇所のヒートシー
ル等を順次行いながら収容物を充填し、最終的に密閉さ
れた袋体内に収容物を収容した状態にする方式である。
そして、いずれの方式においても、収容物の製造業者等
において、前記工程を自動化する自動機械が広く用いら
れている。すなわち、給袋方式の場合には、前記一辺が
開口した袋体に収容物を自動的に充填した後に開口を自
動的にヒートシールする自動機械が用いられ、自動包装
方式の場合には前述した自動包装工程を自動化する自動
機械が用いられている。
【0004】ところで、一般的に、収容物が例えば粉体
の農薬(これは通常使用時に水で薄めて用いる)の場合
であっても、前述した従来のラミネートフィルムによる
袋体内に直接収容している。このため、農薬の使用者が
前記袋体を開封すると、開封時に粉体の農薬が巻き上が
ってこの粉体を使用者が吸入したり、使用者が粉体に手
で触れたりすることになるので、人体に害を与えること
になる。また、粉体の農薬を水で薄めるべく、粉体の農
薬を袋体からタンク等の内部に入れる際にも、粉体の農
薬が巻き上がるなどによって、同様に人体に害を与える
ことになる。また、農薬を袋体から取り出した後にも、
袋体の内側には農薬が付着しているので、袋体をそのま
ま通常のゴミとして廃棄してしまうと、公害の原因とな
る。
【0005】そこで、近年、このような危険性を防止し
て安全性を確保するべく、粉体の農薬を水溶性フィルム
で構成した袋体内に収容して密封した状態にし、水溶性
フィルムの袋体内に収容された粉体の農薬を更に前述し
た従来のラミネートフィルムによる袋体内に収納して密
封することが、行われてきている。この場合、水溶性フ
ィルムの袋体が内袋で前記従来のラミネートフィルムに
よる袋体が外袋となる。なお、このような外袋を用いる
理由は、水溶性フィルムが外部環境により変質し易いと
ともに強度も十分ではないからである。
【0006】このような内袋及び外袋を用いる場合に
は、外袋を開封しても農薬が巻き上がることがなく、ま
た、内袋から農薬を取り出すことなくタンク等の中に入
れてそのまま水を入れて薄めればよい(これにより水溶
性フィルムからなる内袋が溶解する)ので、人体に害を
与えることがなくなり安全性を確保することができると
ともに、その取り扱いが極めて容易となる。また、外袋
から農薬を取り出した後には、外袋の内側には農薬が付
着していないので、外袋をそのまま通常のゴミとして廃
棄しても全く問題が生じない。
【0007】以上説明した事情は、粉体の農薬のみなら
ず、粒体や液体の農薬、その他の種々の収容物に関して
も同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の内袋及び外袋を用いる方式では、コストが非常に増
大してしまう。すなわち、例えば、前記従来の内袋及び
外袋を用いる方式では、内袋を別個に製造しなければな
らずその製造コストが余分にかかり、また、内袋内に収
容した収容物を外袋内に収容するためには、前述した給
袋方式及び自動包装方式のいずれの方式においても前述
した既存の自動機械を用いることができず、新たな設備
が必要となり、設備コストも余分にかかる。
【0009】そこで、1層又は複数層からなる外層用フ
ィルムと水溶性フィルムと、水溶性フィルムと、前記外
層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に介在された
中間層とからなり、前記外層用フィルムと前記中間層と
の間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水溶性
フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着された
ラミネートフィルムを用意し、前述した従来の給袋方式
又は自動包装方式により、このラミネートフィルムを水
溶性フィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所
をヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィ
ルム間を溶着させて密封した袋体の内部に、収容物を収
容することが考えられる。なお、水溶性フィルムは、一
般的にそれ同士で熱接着可能である。
【0010】この方式によれば、前記ラミネートフィル
ムによる袋体は、外袋として作用する外層用フィルム及
び中間層(説明の便宜上、これら全体を「外袋フィル
ム」という)と内袋として作用する水溶性フィルムとの
二重構造となっており、両者の間が剥離可能に弱接着さ
れているので、収容物の使用者は、外層用フィルム及び
中間層のみを剥離することによって、前述した内袋及び
外袋の方式と同様に、水溶性フィルムによる内袋に収容
された状態の収容物を得ることができ、農薬等の収容物
が巻き上がるようなことがなく、当該内袋から収容物を
取り出すことなくタンク等の中に入れてそのまま水を入
れて薄めればよい(これにより水溶性フィルムからなる
内袋が溶解する)ので、人体に害を与えることがなくな
って安全性を確保することができるとともに、その取り
扱いが極めて容易となる。
【0011】そして、収容物の収容に際しては、前記ラ
ミネートフィルムは従来のラミネートフィルムと同様に
取り扱うことができるので、既存の自動機械等の設備を
そのまま用いることができる。また、前述した内袋及び
外袋の方式と異なり、内袋を別個に製造するものではな
いので、製造コストもさほど要しない。
【0012】しかしながら、この方式では、外袋フィル
ムを剥離するきっかけとなる部分がなければ、収容物の
使用者は外袋フィルムの剥離に手間取り、不便である。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、実質的に外袋及び水溶性フィルムからなる内
袋の二重構造を有するとともに既存の設備を用いて製造
することができ、しかも収容物を使用する際に外袋フィ
ルムを容易に剥離することができる袋体及び袋詰め体並
びにこれの剥離方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による袋体は、1層又は複数層
からなる外層用フィルムと、水溶性フィルムと、前記外
層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に介在された
中間層とからなるラミネートフィルムであって、前記外
層用フィルムと前記中間層との間が強接着されるととも
に、前記中間層と前記水溶性フィルムとの間が直接に接
して剥離可能に弱接着されたラミネートフィルムを用
い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フィルムが内
側となるように重ね合わせて所定箇所をヒートシールし
て当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を溶着さ
せ、一辺が開口した袋状に形成されてなるものである。
そして、前記重ね合わされたラミネートフィルムにおけ
る収容物の収容予定領域を囲むヒートシール部分の外側
の領域に、互いに隣り合う非ヒートシール部分とヒート
シール部分とが形成される。前記外側の領域の前記非ヒ
ートシール部分と前記外側の領域の前記ヒートシール部
分との間の境界線の一端が、前記表側のラミネートフィ
ルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連続していな
い当該袋体の外縁に達する。前記外側の領域の前記非ヒ
ートシール部分の周縁の一部であって前記境界線と連続
する一部が、前記表側のラミネートフィルムと前記裏側
のラミネートフィルムとが連続していない当該袋体の外
縁の一部をなす。前記外側の領域の前記ヒートシール部
分の周縁の一部であって前記境界線と連続する一部が、
前記表側のラミネートフィルムと前記裏側のラミネート
フィルムとが連続していない当該袋体の外縁の一部をな
す。
【0015】なお、強接着とは、その間の剥離が実質的
に困難な程度の接着力で接着されることいい、弱接着と
は、前記強接着より弱い接着力であってその間の剥離が
可能な程度の接着力で接着されることをいう。
【0016】本発明の第2の態様による袋体は、前記第
1の態様による袋体において、前記外側の領域の前記ヒ
ートシール部分の周縁の一部であって前記境界線と相対
する一部が、前記表側のラミネートフィルムと前記裏側
のラミネートフィルムとが連続していない当該袋体の外
縁の一部をなすものである。
【0017】本発明の第3の態様による袋体は、前記第
2の態様による袋体において、前記外側の領域の前記ヒ
ートシール部分における前記境界線に沿った部分のうち
少なくとも前記境界線の前記一端の側の部分の幅が狭い
ものである。
【0018】本発明の第4の態様による袋体は、前記第
1の態様による袋体において、前記外側の領域に、前記
表側及び裏側のラミネートフィルムを貫通する切れ目
が、該切れ目の一端が前記表側のラミネートフィルムと
前記裏側のラミネートフィルムとが連続していない当該
袋体の外縁に達するように形成され、前記外側の領域の
前記ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境界線
と相対する一部が、前記切れ目の少なくとも一部と一致
するものである。
【0019】本発明の第5の態様による袋体は、前記第
4の態様による袋体において、前記外側の領域の前記ヒ
ートシール部分における前記境界線に沿った部分のうち
少なくとも前記境界線の前記一端の側の部分の幅が狭い
ものである。
【0020】本発明の第6の態様による袋体は、1層又
は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィルム
と、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に
介在された中間層とからなるラミネートフィルムであっ
て、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接着さ
れるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムとの間
が直接に接して剥離可能に弱接着されたラミネートフィ
ルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フィ
ルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒート
シールして当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を
溶着させ、一辺が開口した袋状に形成されてなるもので
ある。そして、前記重ね合わされたラミネートフィルム
における収容物の収容予定領域を囲むヒートシール部分
の外側の領域に、ヒートシール部分に囲まれた非ヒート
シール部分が形成される。前記外側の領域に、その一部
を切除するためのミシン目が形成される。前記外側の領
域における前記一部を切除したときに残る前記外側の領
域における互いに隣りあう非ヒートシール部分とヒート
シール部分との間の境界線の一端が前記ミシン目に達す
る。前記外側の領域における前記一部を切除したときに
残る前記非ヒートシール部分の周縁の一部であって前記
境界線と連続する一部が前記ミシン目と一致する。前記
外側の領域における前記一部を切除したときに残る前記
ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境界線と連
続する一部が前記ミシン目と一致する。
【0021】本発明の第7の態様による袋体は、前記第
6の態様による袋体において、前記外側の領域における
前記一部を切除したときに残る前記ヒートシール部分の
うち少なくとも前記境界線の前記一端の側の部分の幅が
狭いものである。
【0022】本発明の第8の態様による袋体は、1層又
は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィルム
と、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に
介在された中間層とからなるラミネートフィルムであっ
て、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接着さ
れるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムとの間
が直接に接して剥離可能に弱接着されたラミネートフィ
ルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フィ
ルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒート
シールして当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を
溶着させ、一辺が開口した袋状に形成されてなるもので
ある。そして、前記重ね合わされたラミネートフィルム
における収容物の収容予定領域の外側の領域に、前記外
層用フィルム及び前記中間層のみを貫通する切れ目が形
成される。
【0023】本発明の第9の態様による袋詰め体は、1
層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィル
ムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間
に介在された中間層とからなるラミネートフィルムであ
って、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接着
されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムとの
間が直接に接して剥離可能に弱接着されたラミネートフ
ィルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フ
ィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒー
トシールして当該所定箇所に対面する水溶性フィルム間
を溶着させて密封した袋体の内部に、所望の収容物を収
容してなるものである。そして、前記重ね合わされたラ
ミネートフィルムにおける収容物の収容領域を囲むヒー
トシール部分の外側の領域に、互いに隣り合う非ヒート
シール部分とヒートシール部分とが形成される。前記外
側の領域の前記非ヒートシール部分と前記外側の領域の
前記ヒートシール部分との間の境界線の一端が、前記表
側のラミネートフィルムと前記裏側のラミネートフィル
ムとが連続していない当該袋体の外縁に達する。前記外
側の領域の前記非ヒートシール部分の周縁の一部であっ
て前記境界線と連続する一部が、前記表側のラミネート
フィルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連続して
いない当該袋体の外縁の一部をなす。前記外側の領域の
前記ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境界線
と連続する一部が、前記表側のラミネートフィルムと前
記裏側のラミネートフィルムとが連続していない当該袋
体の外縁の一部をなす。
【0024】なお、収容物は、農薬のみならず、例え
ば、薬剤、食品又は釣り用の撒き餌等であってもよい。
これら以外の収容物であっても、水溶性フィルムが溶解
する液体等に入れて使用するものであって、例えば、人
が触れたりすると、危険であったり異臭がしたり汚かっ
たりするものであれば、特に有効である。また、収容物
の形態は、粉体に限定されるものではないし、粒体や液
体であってもよい。なお、液体であっても例えば有機溶
剤等であれば水溶性フィルムが溶けてしまうことはな
い。
【0025】本発明の第10の態様による袋詰め体は、
前記第9の態様による袋詰め体において、前記外側の領
域の前記ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境
界線と相対する一部が、前記表側のラミネートフィルム
と前記裏側のラミネートフィルムとが連続していない当
該袋体の外縁の一部をなすものである。
【0026】本発明の第11の態様による袋詰め体は、
前記第10の態様による袋詰め体において、前記外側の
領域の前記ヒートシール部分における前記境界線に沿っ
た部分のうち少なくとも前記境界線の前記一端の側の部
分の幅が狭いものである。
【0027】本発明の第12の態様による袋詰め体は、
前記第9の態様による袋詰め体において、前記外側の領
域に、表側及び前記裏側のラミネートフィルムを貫通す
る切れ目が、該切れ目の一端が前記表側のラミネートフ
ィルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連続してい
ない当該袋体の外縁に達するように形成され、前記外側
の領域の前記ヒートシール部分の周縁の一部であって前
記境界線と相対する一部が、前記切れ目の少なくとも一
部と一致するものである。
【0028】本発明の第13の態様による袋詰め体は、
前記第12の態様による袋詰め体において、前記外側の
領域の前記ヒートシール部分における前記境界線に沿っ
た部分のうち少なくとも前記境界線の前記一端の側の部
分の幅が狭いものである。
【0029】本発明の第14の態様による袋詰め体は、
1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィ
ルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの
間に介在された中間層とからなるラミネートフィルムで
あって、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接
着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムと
の間が直接に接して剥離可能に弱接着されたラミネート
フィルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性
フィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒ
ートシールして当該所定箇所に対面する水溶性フィルム
間を溶着させて密封した袋体の内部に、所望の収容物を
収容してなるものである。そして、前記重ね合わされた
ラミネートフィルムにおける収容物の収容領域を囲むヒ
ートシール部分の外側の領域に、ヒートシール部分に囲
まれた非ヒートシール部分が形成される。前記外側の領
域に、その一部を切除するためのミシン目が形成され
る。前記外側の領域における前記一部を切除したときに
残る前記外側の領域における互いに隣りあう非ヒートシ
ール部分とヒートシール部分との間の境界線の一端が前
記ミシン目に達する。前記外側の領域における前記一部
を切除したときに残る前記非ヒートシール部分の周縁の
一部であって前記境界線と連続する一部が前記ミシン目
と一致する。前記外側の領域における前記一部を切除し
たときに残る前記ヒートシール部分の周縁の一部であっ
て前記境界線と連続する一部が前記ミシン目と一致す
る。
【0030】本発明の第15の態様による袋詰め体は、
前記第14の態様による袋詰め体において、前記外側の
領域における前記一部を切除したときに残る前記ヒート
シール部分のうち少なくとも前記境界線の前記一端の側
の部分の幅が狭いものである。
【0031】本発明の第16の態様による袋詰め体は、
1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィ
ルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの
間に介在された中間層とからなるラミネートフィルムで
あって、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接
着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムと
の間が直接に接して剥離可能に弱接着されたラミネート
フィルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性
フィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒ
ートシールして当該所定箇所に対面する水溶性フィルム
間を溶着させて密封した袋体の内部に、所望の収容物を
収容してなるものである。そして、前記重ね合わされた
ラミネートフィルムにおける収容物の収容領域の外側の
領域に、前記外層用フィルム及び前記中間層のみを貫通
する切れ目が形成される。
【0032】本発明の第17の態様による剥離方法は、
前記第9乃至第13のいずれかの態様による袋詰め体か
ら前記外層用フィルム及び前記中間層を剥離する剥離方
法であって、前記外側の領域の前記非ヒートシール部分
における前記表側及び裏側のラミネートフィルムを、前
記境界線の前記一端に力が加わるようにめくるかあるい
は引っ張る段階を備えたものである。
【0033】本発明の第18の態様による剥離方法は、
前記第14又は第15の態様による袋詰め体から前記外
層用フィルム及び前記中間層を剥離する剥離方法であっ
て、前記ミシン目に沿って前記外側の領域の前記一部を
切除する段階と、前記外側の領域における前記一部を切
除したときに残る前記非ヒートシール部分における前記
表側及び裏側のラミネートフィルムを、前記境界線の前
記一端に力が加わるようにめくるかあるいは引っ張る段
階と、を備えたものである。
【0034】本発明の第19の態様による袋体は、1層
又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィルム
と、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に
介在された中間層とからなる1枚のラミネートフィルム
であって、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強
接着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルム
との間が直接に接して剥離可能に弱接着された1枚のラ
ミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルムが前
記水溶性フィルムを内側とした筒状体をなすように、前
記ラミネートフィルムの第1の帯状部分と前記ラミネー
トフィルムの第2の帯状部分とを当該第1及び第2の帯
状部分の水溶性フィルムが互いに対面するように重ね合
わせてヒートシールして当該第1及び第2の帯状部分の
水溶性フィルム間を溶着するとともに、前記筒状体にお
ける収容物の収容予定領域が前記筒状体の第1の端部辺
側に対して閉塞されるように、前記筒状体の所定箇所を
ヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィル
ム間を溶着させ、前記収容予定領域が前記筒状体の第2
の端部辺から開口した袋状に形成されてなるものであ
る。そして、前記第1及び第2の帯状部分からなるヒー
トシール部分と前記筒状体との間の境界線の一端が、前
記第1の端部辺に達する。前記筒状体における領域であ
って、前記収容予定領域を前記第1の端部辺側に対して
閉塞するヒートシール部分の外側の領域において、非ヒ
ートシール部分が形成される。前記非ヒートシール部分
は、前記境界線に接して前記境界線の一方側に形成され
るかあるいは前記境界線を跨って前記境界線の両側に形
成され、前記非ヒートシール部分の周縁の一部は、前記
境界線の一端を含むとともに前記第1の端部辺の少なく
とも一部をなす。
【0035】本発明の第20の態様による袋体は、前記
第19の態様による袋体において、前記筒状体における
前記外側の領域において、前記収容予定領域を前記第1
の端部辺側に対して閉塞する前記ヒートシール部分と前
記非ヒートシール部分との間に周囲が密封された非ヒー
トシール部分が形成されるように、ヒートシール部分が
形成されたものである。
【0036】本発明の第21の態様による袋体は、前記
第19又は第20の態様による袋体において、周縁の一
部が前記第1の端部辺の少なくとも一部をなす前記非ヒ
ートシール部分は前記第1の端部辺に沿って帯状に形成
され、当該非ヒートシール部分の幅が5mm以上5cm
以下であるものである。この幅は、7mm以上5cm以
下であることがより好ましく、1cm以上5cm以下で
あることがより一層好ましい。
【0037】本発明の第22の態様による袋体は、1層
又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィルム
と、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの間に
介在された中間層とからなる1枚のラミネートフィルム
であって、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強
接着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルム
との間が直接に接して剥離可能に弱接着された1枚のラ
ミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルムが前
記水溶性フィルムを内側とした筒状体をなすように、前
記ラミネートフィルムの第1の帯状部分と前記ラミネー
トフィルムの第2の帯状部分とを当該第1及び第2の帯
状部分の水溶性フィルムが互いに対面するように重ね合
わせてヒートシールして当該第1及び第2の帯状部分の
水溶性フィルム間を溶着するとともに、前記筒状体にお
ける収容物の収容予定領域が前記筒状体の第1の端部辺
側に対して閉塞されるように、前記筒状体の所定箇所を
ヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィル
ム間を溶着させ、前記収容予定領域が前記筒状体の第2
の端部辺から開口した袋状に形成されてなるものであ
る。そして、前記筒状体における領域であって、前記収
容予定領域を前記第1の端部辺側に対して閉塞するヒー
トシール部分の外側の領域において、周囲が密封された
非ヒートシール部分が形成されるように、ヒートシール
部分が形成される。前記非ヒートシール部分は、前記境
界線に接して前記境界線の一方側に形成されるかあるい
は前記境界線を跨って前記境界線の両側に形成される。
前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
の領域に、それらの一部を切除するためのミシン目が形
成される。前記筒状体における前記外側の領域及びこれ
に対応する前記第1及び第2の帯状部分からなるヒート
シール部分の領域における前記一部を切除したときに残
る、前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール
部分と前記筒状体との間の境界線の一端が、前記ミシン
目に達する。前記筒状体における前記外側の領域及びこ
れに対応する前記第1及び第2の帯状部分からなるヒー
トシール部分の領域における前記一部を切除したときに
残る、前記筒状体における前記外側の領域における前記
非ヒートシール部分の周縁の一部は、前記ミシン目と一
致する。
【0038】本発明の第23の態様による袋体は、前記
第19乃至第22のいずれかの態様による袋体におい
て、前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール
部分が背貼り部分を構成し、前記袋体が背貼り型の袋体
であるものである。
【0039】本発明の第24の態様による袋体は、前記
第19乃至第23のいずれかの態様による袋体におい
て、前記袋体が襠部分を有するガゼット型の袋体である
ものである。
【0040】本発明の第25の態様による袋詰め体は、
1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィ
ルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの
間に介在された中間層とからなる1枚のラミネートフィ
ルムであって、前記外層用フィルムと前記中間層との間
が強接着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィ
ルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着された1枚
のラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルム
が前記水溶性フィルムを内側とした筒状体をなすよう
に、前記ラミネートフィルムの第1の帯状部分と前記ラ
ミネートフィルムの第2の帯状部分とを当該第1及び第
2の帯状部分の水溶性フィルムが互いに対面するように
重ね合わせてヒートシールして当該第1及び第2の帯状
部分の水溶性フィルム間を溶着するとともに、前記筒状
体における収容物の収容領域が前記筒状体の第1の端部
辺側及び第2の端部辺側に対して閉塞されるように、前
記筒状体の所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の
対面する水溶性フィルム間を溶着させて密封した袋体の
内部に所望の収容物を収容してなるものである。そし
て、前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール
部分と前記筒状体との間の境界線の一端が、前記第1の
端部辺に達する。前記筒状体における領域であって、前
記収容領域を前記第1の端部辺側に対して閉塞するヒー
トシール部分の外側の領域において、非ヒートシール部
分が形成される。前記非ヒートシール部分は、前記境界
線に接して前記境界線の一方側に形成されるかあるいは
前記境界線を跨って前記境界線の両側に形成され、前記
非ヒートシール部分の周縁の一部は、前記境界線の一端
を含むとともに前記第1の端部辺の少なくとも一部をな
す。
【0041】本発明の第26の態様による袋詰め体は、
前記第25の態様による袋詰め体において、前記筒状体
における前記外側の領域において、前記収容領域を前記
第1の端部辺側に対して閉塞する前記ヒートシール部分
と前記非ヒートシール部分との間に周囲が密封された非
ヒートシール部分が形成されるように、ヒートシール部
分が形成されたものである。
【0042】本発明の第27の態様による袋詰め体は、
前記第25又は第26の態様による袋詰め体において、
周縁の一部が前記第1の端部辺の少なくとも一部をなす
前記非ヒートシール部分は前記第1の端部辺に沿って帯
状に形成され、当該非ヒートシール部分の幅が5mm以
上5cm以下であるものである。この幅は、7mm以上
5cm以下であることがより好ましく、1cm以上5c
m以下であることがより一層好ましい。
【0043】本発明の第28の態様による袋詰め体は、
1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィ
ルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの
間に介在された中間層とからなる1枚のラミネートフィ
ルムであって、前記外層用フィルムと前記中間層との間
が強接着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィ
ルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着された1枚
のラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルム
が前記水溶性フィルムを内側とした筒状体をなすよう
に、前記ラミネートフィルムの第1の帯状部分と前記ラ
ミネートフィルムの第2の帯状部分とを当該第1及び第
2の帯状部分の水溶性フィルムが互いに対面するように
重ね合わせてヒートシールして当該第1及び第2の帯状
部分の水溶性フィルム間を溶着するとともに、前記筒状
体における収容物の収容領域が前記筒状体の第1の端部
辺側及び第2の端部辺側に対して閉塞されるように、前
記筒状体の所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の
対面する水溶性フィルム間を溶着させて密封した袋体の
内部に所望の収容物を収容してなるものである。そし
て、前記筒状体における領域であって、前記収容領域を
前記第1の端部辺側に対して閉塞するヒートシール部分
の外側の領域において、周囲が密封された非ヒートシー
ル部分が形成されるように、ヒートシール部分が形成さ
れる。前記非ヒートシール部分は、前記境界線に接して
前記境界線の一方側に形成されるかあるいは前記境界線
を跨って前記境界線の両側に形成される。前記筒状体に
おける前記外側の領域及びこれに対応する前記第1及び
第2の帯状部分からなるヒートシール部分の領域に、そ
れらの一部を切除するためのミシン目が形成される。前
記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する前
記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分の
領域における前記一部を切除したときに残る、前記第1
及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分と前記筒
状体との間の境界線の一端が、前記ミシン目に達する。
前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
の領域における前記一部を切除したときに残る、前記筒
状体における前記外側の領域における前記非ヒートシー
ル部分の周縁の一部は、前記ミシン目と一致する。
【0044】本発明の第29の態様による袋詰め体は、
前記第25乃至第28のいずれかの態様による袋詰め体
において、前記第1及び第2の帯状部分からなるヒート
シール部分が背貼り部分を構成し、前記袋体が背貼り型
の袋体であるものである。
【0045】本発明の第30の態様による袋詰め体は、
前記第25乃至第29のいずれかの態様による袋詰め体
において、前記袋体が襠部分を有するガゼット型の袋体
であるものである。
【0046】本発明の第31の態様による剥離方法は、
前記第25乃至第27のいずれかの態様による袋詰め体
から前記外層用フィルム及び前記中間層を剥離する剥離
方法であって、前記境界線の前記一端に力が加わるよう
に、周縁の一部が前記第1の端部辺の少なくとも一部を
なす前記非ヒートシール部分における前記境界線の両側
のラミネートフィルムを引っ張るかあるいは当該非ヒー
トシール部分において互いに重なり合うラミネートフィ
ルムをめくる段階を備えたものである。
【0047】本発明の第32の態様による剥離方法は、
前記第28の態様による袋詰め体から前記外層用フィル
ム及び前記中間層を剥離する剥離方法であって、前記ミ
シン目に沿って前記筒状体における前記外側の領域及び
これに対応する前記第1及び第2の帯状部分からなるヒ
ートシール部分の領域における前記一部を切除する段階
と、前記境界線の前記一端に力が加わるように、前記筒
状体における前記外側の領域及びこれに対応する前記第
1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分の領域
における前記一部を切除したときに残る、前記筒状体に
おける前記外側の領域における前記非ヒートシール部分
における前記境界線の両側のラミネートフィルムを引っ
張るかあるいは当該非ヒートシール部分において互いに
重なり合うラミネートフィルムをめくる段階と、を備え
たものである。
【0048】ここで、本発明において用いられる前記ラ
ミネートフィルムについて説明する。前記中間層は、少
なくとも前記水溶性フィルムの側の面が所望の程度に酸
化された高圧法ポリエチレンを含む中間層であってよ
い。この場合、前記中間層は、前記高圧法ポリエチレン
に混合されたエチレン・α−オレフィン共重合体エラス
トマーを含んでいてもよい。前記水溶性フィルムは、ポ
リビニルアルコール及び酢酸ビニルを含む酢酸ビニル系
樹脂、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポ
リビニルピロリドンのうちの1種以上からなるものであ
ってもよい。前記外層用フィルムの最も中間層側の層
は、例えば、高圧法ポリエチレンが熱接着可能なもの
(溶融した高圧法ポリエチレンが強接着可能なもの)を
用いればよく、これにより外層用フィルムと中間層との
間に強接着が実現することができる。このような外層用
フィルムとしては、例えば、前述した従来のラミネート
フィルムにおいて用いられていた種々の外層用フィルム
を採用することができる。具体的には、外層用フィルム
として、例えば、(1)ポリエステルフィルム単体、
(2)紙単体、(3)紙の上にポリエステルフィルムを
熱接着したもの(紙を前記中間層側とする)、(4)ポ
リエステルフィルム、接着剤層、アルミ箔層、接着剤
層、ポリエステルフィルムをこの順に積層して前記各接
着剤層にてドライラミネートしたもの、(5)アルミ蒸
着ポリエステルフィルム(アルミニウムが蒸着されたポ
リエステルフィルム)、接着剤層、ポリエステルフィル
ムをこの順に積層して前記接着剤層にてドライラミネー
トしたもの(ポリエステルフィルムを前記中間層側とす
る)、などを採用することができる。高圧法ポリエチレ
ンの酸化は、例えば、高圧法ポリエチレンを高温に加熱
し(例えば、高圧法ポリエチレンを溶融状態にし)、こ
の高温により促進される空気中の酸素による酸化(本明
細書では、この酸化を熱酸化という)であってもよい
し、オゾンを吹きつけるなどにより強制的に行う酸化
(本発明では、この酸化を強制酸化という)であっても
よいし、熱酸化と強制酸化の両方による酸化であっても
よい。例えば、熱酸化の場合は高圧法ポリエチレンの温
度を変えることにより酸化量を調整することができ、強
制酸化の場合は吹きつけるオゾンの濃度を変えることに
より酸化量を調整することができる。もっとも、前記中
間層は、前述したような少なくとも前記水溶性フィルム
の側の面が所望の程度に酸化された高圧法ポリエチレン
を含む中間層ではなく、例えば、接着剤層であってもよ
い。
【0049】前記第1乃至第8並びに第19乃至第24
の態様による袋体は、一辺が開口しており、一般的に
は、既に説明した給袋方式において袋の製造業者等から
収容物の製造業者等へ供給されるものであるのに対し、
前記第9乃至第16並びに第25乃至第30の態様によ
る袋詰め体は、完全に密封した袋体の内部に、所望の収
容物を収容したものであり、収容物がその使用者の手元
に届く最終形態であるが、両者は実質的に同一である。
したがって、前記第1乃至第8並びに第19乃至第24
の態様による袋体は、収容物の使用者の手元に届く際に
は、前記第9乃至第16並びに第25乃至第30の態様
による袋詰め体となる。なお、前記第9乃至第16並び
に第25乃至第30の態様による袋詰め体は、前述した
給袋方式に従って前記第1乃至第8並びに第19乃至第
24の態様による袋体を利用して製造したものでもよい
し、前述した自動包装方式に従って製造したものであっ
てもよい。
【0050】前記第1乃至第16並びに第25乃至第3
0の態様による袋体及び袋詰め体で用いられているラミ
ネートフィルムでは、外層用フィルムと中間層との間が
強接着されるとともに、中間層と水溶性フィルムとの間
が直接に接して剥離可能に弱接着されているので、この
ラミネートフィルムを用いた袋詰め体の袋体は、外袋と
して作用する強接着された外層用フィルム及び中間層
(説明の便宜上、これら全体を「外袋フィルム」とい
う)と、内袋として作用する水溶性フィルムとの、二重
構造となっており、外袋フィルムと水溶性フィルムとの
間が剥離可能に弱接着されていることになる。したがっ
て、収容物の使用者は、外袋フィルムのみを剥離するこ
とによって、前述した内袋及び外袋の方式と同様に、水
溶性フィルムによる内袋に収容された状態の収容物を得
ることができ、農薬等の収容物が巻き上がるようなこと
がなく、当該内袋から収容物を取り出すことなくタンク
等の中に入れてそのまま水を入れて薄めればよい(これ
により水溶性フィルムからなる内袋が溶解する)ので、
人体に害を与えることがなくなって安全性を確保するこ
とができるとともに、その取り扱いが極めて容易とな
る。そして、収容物の収容に際しては、本発明で用いら
れているラミネートフィルムは従来のラミネートフィル
ムと同様に取り扱うことができるので、既存の自動機械
等の設備をそのまま用いることができる。また、前述し
た内袋及び外袋の方式と異なり、内袋を別個に製造する
ものではないので、製造コストもさほど要しない。
【0051】そして、前記第9乃至第13の態様による
袋詰め体に収容された収容物を使用する際に外袋フィル
ムを剥離する場合には、収容物の使用者は、前記第17
の態様のように、前記外側の領域の前記非ヒートシール
部分における前記表側及び裏側のラミネートフィルム
を、前記境界線の前記一端に力が加わるようにめくるか
あるいは引っ張ればよい。その結果、めくった場合に
は、水溶性フィルムが伸縮性を有しているとともに前記
境界線を境界としたヒートシール部分における表裏のラ
ミネートフィルムの水溶性フィルムが互いに溶着してい
ることから、水溶性フィルムにおける前記境界線の前記
一端付近の部分が手前側に移動していくのに対し、表裏
のラミネートフィルムの外袋フィルム(外層用フィルム
及び中間層)の前記境界線の前記一端付近の部分は外側
にめくれていく。このため、前記境界線の一端付近から
水溶性フィルムと外袋フィルムとの間に隙間ができてい
く。また、引っ張った場合には、水溶性フィルムの伸び
量は外袋フィルムの伸び量に比べて大きいことから、前
記境界線の前記一端付近の部分において、水溶性フィル
ムと外袋フィルムとの間に隙間ができていく。したがっ
て、これらの隙間を外袋フィルムを剥離するきっかけと
して利用することによって、外袋フィルムを容易に剥離
することができる。
【0052】前記第10又は第12の態様のように、前
記外側の領域の前記ヒートシール部分の周縁の一部であ
って前記境界線と相対する一部が、前記表側のラミネー
トフィルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連続し
ていない当該袋体の外縁の一部をなすか、あるいは、前
記切れ目の少なくとも一部と一致するようにしておけ
ば、前記外側の領域の前記非ヒートシール部分における
前記表側及び裏側のラミネートフィルムをめくる量又は
引っ張る量を多くしていくことにより、前記隙間が非ヒ
ートシール部分の角の部分にまで拡大していくので、外
袋フィルムを一層容易に剥離することができる。この場
合、前記第11及び前記第13の態様のように、前記外
側の領域の前記ヒートシール部分における前記境界線に
沿った部分のうち少なくとも前記境界線の前記一端の側
の部分の幅が狭くしておくことによって、前記めくる量
又は引っ張る量が少なくても前記隙間が非ヒートシール
部分の角の部分にまで拡大していくので、外袋フィルム
をより一層容易に剥離することができる。
【0053】前記第14及び第15の態様による袋詰め
体に収容された収容物を使用する際に外袋フィルムを剥
離する場合には、収容物の使用者は、前記第18の態様
のように、まず、前記ミシン目に沿って前記外側の領域
の前記一部を切除する。これにより、前記第9乃至第1
3の態様による袋詰め体と同じ状態となる。したがっ
て、その後、前記第18の態様のように、前記外側の領
域における前記一部を切除したときに残る前記非ヒート
シール部分における前記表側及び裏側のラミネートフィ
ルムを、前記境界線の前記一端に力が加わるようにめく
るかあるいは引っ張ると、前記境界線の一端付近から水
溶性フィルムと外袋フィルムとの間に隙間ができてい
く。したがって、この隙間を外袋フィルムを剥離するき
っかけとして利用することによって、外袋フィルムを容
易に剥離することができる。そして、前記第14及び第
15の態様の場合には、非ヒートシール部分がヒートシ
ール部分により囲まれ、非ヒートシール部分の水溶性フ
ィルムがミシン目の部分を除いて外部に開口していない
ので、当該非ヒートシール部分の水溶性フィルムも外部
環境により変質してしまうようなおそれがない。
【0054】また、前記第16の態様による袋詰め体に
収容された収容物を使用する際に外袋フィルムを剥離す
る場合には、収容物の使用者は、前記切れ目に沿って袋
体を折り曲げる。その結果、前記切れ目に沿った部分に
おいて外袋フィルムが水溶性フィルムから剥離して浮き
上がることになる。したがって、この浮き上がった部分
を外袋フィルムを剥離するきっかけとして利用すること
によって、外袋フィルムを容易に剥離することができ
る。
【0055】また、前記第25乃至第27の態様による
袋詰め体に収容された収容物を使用する際に外袋フィル
ムを剥離する場合には、収容物の使用者は、前記第31
の態様のように、前記境界線の前記一端に力が加わるよ
うに、周縁の一部が前記第1の端部辺の少なくとも一部
をなす前記非ヒートシール部分における前記境界線の両
側のラミネートフィルムを引っ張るかあるいは当該非ヒ
ートシール部分において互いに重なり合うラミネートフ
ィルムをめくればよい。その結果、前記第9乃至第13
の態様による袋詰め体の場合と同様に、前記境界線の一
端付近の部分において水溶性フィルムと外袋フィルムと
の間に隙間ができていく。したがって、これらの隙間を
外袋フィルムを剥離するきっかけとして利用することに
よって、外袋フィルムを容易に剥離することができる。
【0056】前記第28及び第29の態様による袋詰め
体に収容された収容物を使用する際に外袋フィルムを剥
離する場合には、収容物の使用者は、前記第32の態様
のように、まず、前記ミシン目に沿って前記筒状体にお
ける前記外側の領域及びこれに対応する前記第1及び第
2の帯状部分からなるヒートシール部分の前記一部を切
除する。これにより、前記第25乃至第27の態様によ
る袋詰め体と同じ状態となる。したがって、その後は、
前記第25乃至第27の態様による袋詰め体と同様に、
外袋フィルムを容易に剥離することができる。
【0057】なお、前記第20及び第26の態様の場合
には、収容予定領域が筒状体の第1の端部辺側に対して
ヒートシール部分により少なくとも2重に閉塞されるこ
とになる。このため、最も第1の端部辺側に位置する非
ヒートシール部分の水溶性フィルムが外部環境により変
質してしまっても、その影響が収容予定領域の部分にま
で及ぶおそれがなくなる。
【0058】また、前記第21及び第27の態様のよう
に、周縁の一部が前記第1の端部辺の少なくとも一部を
なす前記非ヒートシール部分は前記第1の端部辺に沿っ
て帯状に形成された場合には、当該非ヒートシール部分
の幅を5mm以上にすると、当該非ヒートシール部分の
ラミネートフィルムを手で容易につまむことができるの
で、外袋フィルムの剥離を一層容易に行うことができ、
好ましい。しかし、当該非ヒートシール部分の幅が広過
ぎると、収容物の収容に寄与しない部分がいたずらに増
えることになるので、当該非ヒートシール部分の幅は5
cm以下であることが好ましい。
【0059】また、前記1乃至第16の態様による袋体
及び袋詰め体は、表側及び裏側のラミネートフィルムが
互いに分離された2枚のラミネートフィルムを用いて構
成されたものであってもよいし、1枚のラミネートフィ
ルムを用いて構成されたものであってもよい。前記第1
9乃至第30の態様による袋体及び袋詰め体は、1枚の
ラミネートフィルムを用いて構成されたものである。1
枚のラミネートフィルムを用いて構成した場合には、2
枚のラミネートフィルムを用いて構成した場合に比べ
て、袋体及び袋詰め体の辺部の多くが折り曲げ辺とな
る。折り曲げ辺となっておらず表側及び裏側のラミネー
トフィルムが連続していない辺部では、当該辺部に力が
加わったり折れたり皺がよったりすることにより不用意
に外袋フィルムが剥離し易い。一方、折り曲げ辺では、
このような不用意な外袋フィルムの剥離の可能性はな
い。したがって、1枚のラミネートフィルムを用いて構
成した袋体及び袋詰め体では、2枚のラミネートフィル
ムを用いて構成した袋体及び袋詰め体に比べて、輸送中
などに不用意な外袋フィルムの剥離が生ずる可能性が低
くなり、好ましい。また、1枚のラミネートフィルムを
用いて袋体及び袋詰め体を構成する場合、前記第23及
び第29の態様のように、背貼り型の袋体及び袋詰め体
にすると、背貼り型でない袋体及び袋詰め体に比べて、
折り曲げ辺が増えて表側及び裏側のラミネートフィルム
が連続していない辺部が経るので、輸送中などに不用意
な外袋フィルムの剥離が生ずる可能性が一層低くなる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、説明する。
【0061】図1は、本発明において用いられるラミネ
ートフィルムの一例を模式的に示す断面図である。
【0062】このラミネートフィルムは、図1に示すよ
うに、外層用フィルム20と、水溶性フィルム6と、外
層用フィルム20と水溶性フィルム6との間に介在され
た中間層5であって、少なくとも水溶性フィルム6の側
の面が所望の程度に酸化された高圧法ポリエチレンを含
む中間層5と、から構成されている。そして、外層用フ
ィルム20と中間層5との間が強接着されている。中間
層5と水溶性フィルム6との間が直接に接して剥離可能
に弱接着されている。なお、ここでは、外層用フィルム
20及び中間層5からなるフィルムを外袋フィルム60
という。
【0063】本例では、外層用フィルム20は、ポリエ
ステルフィルム1、接着剤層2及びアルミ蒸着ポリエス
テルフィルム3からなるドライラミネートによる基材フ
ィルム10と、アルミ蒸着ポリエステルフィルム3と中
間層5との密着性を向上させるためのアンカーコート剤
層4と、から構成されている。
【0064】そして、具体的には、ポリエステルフィル
ム1として、PET#12であるユニチカ株式会社製の
「エンブレッドPET」と称する商品を用いた。アルミ
蒸着ポリエステルフィルム3として、MLPET#12
あるトーセロ株式会社製の「MLPET−C」と称する
商品を用いた。
【0065】また、中間層15は、高圧法ポリエチレン
の一種であるLDPE(高圧低密度ローデンポリエチレ
ン)である昭和電工株式会社製の「L178」と称する
商品のみ、あるいは、これに対してエチレン・α−オレ
フィン共重合体エラストマーである三井石油化学工業株
式会社製の「タフマー」と称する商品を後述するような
種々の割合で混合したもの、を材料とした押し出しラミ
ネートによる厚さ20μmの層とした。
【0066】水溶性フィルム6として、株式会社クラレ
製のポリビニルアルコールフィルムを用いた。
【0067】そして、実際に、このような構成のラミネ
ートフィルムを、後述するように、所定の製造条件の一
部及び中間層5の材料のみを変えて、複数種類製造し
た。その製造方法は、次の通りであった。なお、図2
は、その製造工程の一部を模式的に示す図である。
【0068】まず、「エンブレッドPET」(ポリエス
テルフィルム1)と「MLPET−C」(アルミ蒸着ポ
リエステルフィルム3)とを接着剤2にてドライラミネ
ートし、基材フィルム10を用意した。そして、図2に
示すように、ラミネート機30の案内ローラ31を介し
てラミネート機30のプレッシャーローラ32とクーリ
ングローラ33との間に導く。基材フィルム10は「M
LPET−C」(アルミ蒸着ポリエステルフィルム3)
の側を図2中の上側として配置され、図示しない塗布ロ
ーラにて基材フィルム10の上面にアンカーコート剤4
が既に塗布されており、外層用フィルム20となってい
る。一方、株式会社クラレ製のポリビニルアルコールフ
ィルム(水溶性フィルム6)を、ラミネート機30の案
内ローラ34を介して、外層用フィルム20と反対の側
からプレッシャーローラ32とクーリングローラ33と
の間に導く。同時に、プレッシャーローラ32とクーリ
ングローラ33との間の位置の上方から、溶融された後
述する中間層物質(中間層5となる物質)を、外層用フ
ィルム20とポリビニルアルコールフィルム6との間に
押し出し機40にて膜状に押し出す。その結果、外層用
フィルム20、膜状の中間層物質及びポリビニルアルコ
ール6が、プレッシャーローラ32及びクーリングロー
ラ33により圧着されつつ冷却され、前述した図1に示
すラミネートフィルムとなり、案内ローラ35に導かれ
ていき、図面には示していないが、ロール状に巻き取ら
れる。
【0069】前記押し出し機40として、L/D=32
で、D=90mmφのものを用いた。ここで、Lはスク
リューの長さ、Dはスクリューの直径を示す。また、ラ
ミネート機30の引き取り速度は、100m/minと
した。
【0070】そして、前記中間層物質(中間層5となる
物質)をA,B,C,Dの4種類に変えるとともに、そ
れぞれの種類に関して前記中間層物質の押し出し機30
の押し出し前の温度を320゜C、325゜C、330
゜Cの3つの温度にそれぞれ設定し、他の条件は全く同
一として、合計8種類の前述した図1に示すような構成
のラミネートフィルムを製造した。
【0071】ここで、中間層物質Aは100重量%の
「L178」(高圧法ポリエチレン)、中間層物質Bは
97重量%の「L178」と3重量%の「タフマー」
(エチレン・α−オレフィン共重合体エラストマー)と
の混合体、中間層物質Cは95重量%の「L178」と
5重量%の「タフマー」との混合体、中間層物質Cは9
0重量%の「L178」と10重量%の「タフマー」と
の混合体である。
【0072】このようにして得た8種類のラミネートフ
ィルムの、外層用フィルム20及び中間層5からなるフ
ィルムと水溶性フィルム6との間の剥離強度(接着力又
は接着強度)は、下記の表1に示す通りであった。この
剥離強度の測定は、テスター産業株式会社製の横型引張
り試験器を用い、15mm幅で180゜剥離の条件で、
JIS P8113に従って行った。また、各種類のラ
ミネートフィルムについて、各部分から数10個の片を
切り出して、それぞれの剥離強度を測定した。表1で
は、各種類のラミネートフィルムについて、各片の得ら
れた測定値の範囲を示している。
【0073】
【表1】
【0074】表1から、中間層5における高圧法ポリエ
チレンに対するエチレン・α−オレフィン共重合体エラ
ストマーの混合量を変えることにより、剥離強度が変化
することがわかる。また、中間層物質の温度が高いほど
剥離強度が大きくなることがわかる。これは、温度が高
いほど高圧法ポリエチレンの熱酸化による酸化量が大き
くなることは自明であることから、高圧法ポリエチレン
の酸化量を大きくするほど剥離強度を大きくすることが
できることを意味している。また、このデータの範囲で
は、全体として0.2〜40.3g/15mmの剥離強
度が得られている。なお、本明細書では、弱接着の接着
力はこのような範囲に限定されるものではない。
【0075】また、外層用フィルム20及び中間層5か
らなる外袋フィルム60を水溶性フィルム6から剥離さ
せても、中間層5の成分が水溶性フィルム6の残ってし
まうような状況は確認されなかった。
【0076】そして、中間物質層Aで330゜Cの条件
で製造したラミネートフィルムを用いて製袋した密封状
態の袋体に関して、湿度90%で常温の環境下で48時
間経過した後にも、また湿度30%で常温の環境下で3
週間経過した後にも、いずれの場合も剥離強度には全く
変化が見られなかった。
【0077】高圧法ポリエチレンの酸化量を大きくする
ほど剥離強度を大きくすることができるので、より大き
い剥離強度が必要な場合には、中間層物質の温度を更に
上げたり、熱酸化のみならず、オゾンを、溶融した前記
中間層物質に吹きつけるなどにより強制酸化も行えばよ
い。
【0078】その場合には、例えば、図3に示すよう
に、コロナ処理機50を設置し、コロナ処理機50から
排出されたオゾンを、押し出し機40から押し出された
膜状の中間層物質の水溶性フィルム6の側の面に吹きつ
ければよい。この例では、コロナ処理機50を用いてオ
ゾンを発生させているので、オゾン発生にはコロナ放電
が必要であることから、水溶性フィルム6を圧着前にコ
ロナ処理機50でコロナ処理している。この場合、水溶
性フィルム6の面にコロナ処理を行っても、水溶性フィ
ルム6の化学的な組成に変化が生ずることは考え難い
が、表面が物理的に変化(例えば、表面が粗くなるな
ど)により、水溶性フィルム6と中間層5との間の接着
力を調整し得るものと考えられる。もっとも、コロナ処
理機50を用いずに、オゾン発生機(図示せず)を用い
てオゾンを押し出し機40から押し出された膜状の中間
層物質の水溶性フィルム6の側の面に吹きつけてもよ
い。
【0079】なお、本発明において用いるラミネートフ
ィルムは、図1に示すラミネートフィルムに限定される
ものではなく、例えば、前記中間層として接着剤層を用
いることができる。この場合、外層用フィルムの最も中
間層側の部分の材料及び中間層の材料を適宜選択するこ
とにより、外層用フィルムと中間層との間が強接着され
るとともに、中間層と水溶性フィルムとの間が直接に接
して剥離可能に弱接着された状態にすることができる。
【0080】次に、本発明による各実施の形態による袋
体について説明する前に、本発明による袋詰め体におけ
る外層用フィルム20及び中間層5からなる外袋フィル
ム60の剥離の基本的な一つの原理について、図4を参
照して説明する。
【0081】図4(a)は、図1に示すラミネートフィ
ルムを水溶性フィルム6が内側となるように重ね合わ
せ、その一部をヒートシールしたものの表側から見た平
面図である。図4(b)は、図4(a)におけるX1−
X1’矢視図である。図4(c)(d)は、それぞれ外
袋フィルム60の剥離過程を示す図であり、図4(b)
に対応している。
【0082】図4(a)(b)に示すように、ヒートシ
ール部分100と非ヒートシール部分101とが境界線
102を境界として隣り合っている。ヒートシール部分
100では、対面する表裏の水溶性フィルム6間は溶着
されている。図4(a)中の上辺において表側のラミネ
ートフィルムと裏側のラミネートフィルムとは連続して
いない。すなわち、図4(a)中の上辺はラミネートフ
ィルムの折り曲げ線となっていない。境界線102の一
端である点Aは、上辺に達している。図4に示す例で
は、ヒートシール部分100の上辺の長さ、すなわち、
ヒートシール部分100における境界線102に沿った
部分の幅(図4(a)中のヒートシール部分100の上
辺の長さ)は、広くなっている。
【0083】図4(a)(b)に示すように重ね合わさ
れた状態のラミネートフィルムから、図4(c)(d)
に示すようにして外袋フィルム60を容易に剥離するこ
とができる。すなわち、非ヒートシール部分101にお
ける表側及び裏側のラミネートフィルムを点Aに力が加
わるようにめくると、まず、外袋フィルム60が剥離を
開始する直前に図4(c)の状態となり、その後、図4
(d)に示すように、水溶性フィルム6の点Aの部分が
手前側(図4(d)中の下側)に移動していくのに対
し、表裏のラミネートフィルムの外袋フィルム60の境
界線102付近の部分は外側にめくれていく。これは、
水溶性フィルム6が伸縮性を有しているとともに境界線
102を境界としたヒートシール部分100における表
裏のラミネートフィルムの水溶性フィルム6が互いに溶
着していることによる。したがって、図4(d)に示す
ように、前記点A付近から水溶性フィルム6と外袋フィ
ルム60との間に隙間103ができていく。このため、
この隙間103を外袋フィルム60を剥離するきっかけ
として利用することによって、外袋フィルム60を容易
に剥離することができる。
【0084】図5(a)〜(d)は図4(a)〜(d)
にそれぞれ対応する図であり、図4中の要素と同一又は
対応する部分には同一符号を付し、その重複した説明は
省略する。図5の場合には、図5(a)に示すように、
ヒートシール部分100の左辺が端辺となっており、こ
の左辺においても表側のラミネートフィルムと裏側のラ
ミネートフィルムとは連続していない。そして、ヒート
シール部分100の上辺の長さ、すなわち、ヒートシー
ル部分100における境界線102に沿った部分の幅
(図4(a)中のヒートシール部分100の上辺の長
さ)は、狭くなっている。本例においても、前述した図
4に示す例と同様に、非ヒートシール部分101におけ
る表側及び裏側のラミネートフィルムを点Aに力が加わ
るようにめくると、図5(c)の状態を経て図5(b)
の状態となる。ただし、図5に示す場合には、図5
(c)に示すように、隙間103が図5(a)中のヒー
トシール部分100の左辺まで達して角の部分にまで拡
大するので、外袋フィルム60を一層容易に剥離するこ
とができる。しかも、図5に示す場合には、ヒートシー
ル部分100の上辺の長さが短いので、前記めくる量が
少なくても隙間103がヒートシール部分100の左辺
まで達することから、外袋フィルム60をより一層容易
に剥離することができる。
【0085】また、本発明による袋詰め体における外層
用フィルム20及び中間層5からなる外袋フィルム60
の剥離の他の原理について、図12を参照して説明す
る。
【0086】図12(a)は、図5(a)に示す状態の
ラミネートフィルムにおいて、ヒートシール部分100
における表裏のラミネートフィルム101a,101b
を境界線102の両側に開いたものを示す斜視図であ
る。図12(b)は、図12(a)におけるX4−X
4’矢視図である。図12(c)(d)は、それぞれ外
袋フィルム60の剥離過程を示す図であり、図12
(b)に対応している。なお、図12において、図5中
の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、そ
の重複した説明は省略する。
【0087】図12(a)(b)に示す状態のラミネー
トフィルムから、図12(c)(d)に示すようにして
外袋フィルム60を容易に剥離することができる。すな
わち、点Aに力が加わるように境界線102の両側のラ
ミネートフィルム101a,101bを両側に引っ張る
と、図12(c)に示すように、A点付近で外袋フィル
ム60が剥離し、水溶性フィルム6と外袋フィルム60
との間に隙間103ができていく。これは、水溶性フィ
ルム6の伸び量は外袋フィルム60の伸び量に比べて大
きいとともに、境界線102を境界としたヒートシール
部分100における表裏のラミネートフィルムの水溶性
フィルム6が互いに溶着していることによる。このた
め、この隙間103を外袋フィルム60を剥離するきっ
かけとして利用することによって、外袋フィルム60を
容易に剥離することができる。なお、図12に示す例で
は、ヒートシール部分100の幅(図12(b)中の上
下方向の長さ)が狭いので、図12(c)の状態を経
て、図12(d)に示すように、隙間103がヒートシ
ール部分100の角の部分にまで拡大することになる。
もっとも、ヒートシール部分100の幅は必ずしも狭く
なくてもよい。
【0088】また、本発明による袋詰め体における外層
用フィルム20及び中間層5からなる外袋フィルム60
の剥離の更に他の原理について、図6を参照して説明す
る。
【0089】図6(a)は、図1に示すラミネートフィ
ルムを水溶性フィルム6が内側となるように重ね合わ
せ、その一部をヒートシールしたものの表側から見た平
面図である。図6(b)は、図6(a)におけるX3−
X3’矢視図である。図6(c)は、外袋フィルム60
の剥離過程を示す図であり、図6(b)に対応してい
る。図6(d)は、切れ目111の他の例を示す図であ
り、図6(a)に対応する平面図である。
【0090】図6(a)(b)に示すように、ヒートシ
ール部分100において、表側のラミネートフィルムの
外袋フィルム60のみを貫通する直線状の切れ目111
が形成されている。このような切れ目111は、例え
ば、外袋フィルム60の厚みと同じ高さを有する刃を押
し付けることにより形成することができる。
【0091】図6(a)(b)に示すように重ね合わさ
れた状態のラミネートフィルムから、図6(c)に示す
ようにして外袋フィルム60を容易に剥離することがで
きる。すなわち、図6(c)に示すように、切れ目11
1に沿って折り曲げればよい。その結果、切れ目111
に沿った部分において外袋フィルム60が水溶性フィル
ム6から剥離して浮き上がることになる。したがって、
この浮き上がった部分を外袋フィルム60を剥離するき
っかけとして利用することによって、外袋フィルム60
を容易に剥離することができる。
【0092】図6(a)〜(c)に示す例では、切れ目
111が直線状に形成されているが、図6(d)に示す
ようなU字状(あるいはコ字状でもよい)に形成しても
よい。この場合、外袋フィルム60を舌片状に剥離して
いくことができる。また、図6(a)〜(c)に示す例
では、切れ目111をヒートシール部分において形成し
ているが、非ヒートシール部分(図示せず)において形
成してもよい。なお、表側のラミネートフィルムと裏側
のラミネートフィルムとが折り曲げ線により連続してい
る箇所がない場合には、図面には示していないが、裏側
のラミネートフィルムの外袋フィルム60のみを貫通す
る切れ目も形成すればよい。
【0093】次に、図1に示すラミネートフィルムを用
いて前述した剥離原理を採用して構成した袋体の例につ
いて、図7乃至図11を参照して説明する。
【0094】図7乃至図11はそれぞれ、図1に示すラ
ミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルムを水
溶性フィルム6が内側となるように重ね合わせて所定箇
所をヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶性フ
ィルム6間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形成され
てなる袋体の例を示している。なお、これらの袋体は、
表側及び裏側のラミネートフィルムが互いに分離された
2枚のラミネートフィルムを重ね合わせて構成されてい
る。もっとも、1枚のラミネートフィルムを折り曲げて
重ね合わせて構成してもよい。この場合、その折り曲げ
線は所定箇所(例えば、後述する図7(a)に示す袋体
では左辺又は右辺)となるように定められる。また、図
7乃至図11に示す袋体は、いずれもいわゆる3方シー
ル袋の例であるが、本発明による袋体の形態はこのよう
な形態に限定されるものではない。
【0095】図7(a)に示す袋体では、左辺及び右辺
に沿った部分201〜204と、上辺から所定間隔をあ
けて上辺と平行な帯状の部分205がヒートシールさ
れ、下辺が開口している。ヒートシール部分202,2
04,205及び収容物が下辺の開口から収容された後
にヒートシールされる下辺に沿った部分206に囲まれ
た部分が収容予定領域207となっている。したがっ
て、収容予定領域207を囲むヒートシール部分205
の外側の領域に、互いに隣り合う非ヒートシール部分2
08とヒートシール部分201,203とが形成されて
いる。前記外側の領域の非ヒートシール部分208と前
記外側の領域のヒートシール部分201,203との間
の境界線の一端(点B,C)が、表側のラミネートフィ
ルムと裏側のラミネートフィルムとが連続していない当
該袋体の外縁に達している。前記外側の領域の非ヒート
シール部分208の周縁の一部であって前記境界線と連
続する一部(すなわち、非ヒートシール部分208の上
辺)が表側のラミネートフィルムと裏側のラミネートフ
ィルムとが連続していない当該袋体の外縁の一部をなし
ている。前記外側の領域のヒートシール部分201,2
03の周縁の一部であって前記境界線と連続する一部
(すなわち、ヒートシール部分201,203の上辺)
が、表側のラミネートフィルムと裏側のラミネートフィ
ルムとが連続していない当該袋体の外縁の一部をなして
いる。ヒートシール部分201,203の周縁の一部で
あって前記境界線と相対する一部(すなわち、ヒートシ
ール部分201の左辺及びヒートシール部分203の右
辺)が、表側のラミネートフィルムと裏側のラミネート
フィルムとが連続していない当該袋体の外縁の一部をな
している。なお、本例では、ヒートシール部分201,
203の左右方向の幅は比較的広くなっている。
【0096】図7(a)に示す下辺が開口した袋体は、
給袋方式の場合には、袋の製造業者等により製造され収
容物の製造業者等へ供給されるものである。そして、給
袋方式の場合には、収容物の製造業者等において、図7
(a)に示す袋体内に下辺の開口から収容物を入れた後
に、下辺に沿った部分206をヒートシールし、収容物
の使用者の手元に届く最終形態である袋詰め体が完成す
る。自動包装方式の場合は、収納物の製造業者等におい
て、図1に示すラミネートフィルムであってロール状に
巻き取られていたものから図7(a)に示す袋体を製袋
しながら、収容物の充填、更には下辺に沿った部分20
6のヒートシールを連続して行うものである。このよう
な事情については、以下に説明する各袋体に関しても同
様である。
【0097】前記袋詰め体の袋体は、外袋として作用す
る強接着された外層用フィルム20及び中間層5(外袋
フィルム60)と、内袋として作用する水溶性フィルム
6との、二重構造となっており、外袋フィルム60と水
溶性フィルム6との間が剥離可能に弱接着されているこ
とになる。したがって、収容物の使用者は、外袋フィル
ム60のみを剥離することによって、前述した内袋及び
外袋の方式と同様に、水溶性フィルム6による内袋に収
容された状態の収容物を得ることができる。
【0098】そして、図7(a)に示す袋体を用いた袋
詰め体では、図7(a)中の非ヒートシール部分208
が図4中の非ヒートシール部分101に相当し、図7
(a)中のヒートシール部分201,203が図4中の
ヒートシール部分100に相当し、図7(a)中の点
B,Cが図4中の点Aに相当している。したがって、図
4に関連して説明した剥離方法により、この袋詰め体か
ら外袋フィルム60を容易に剥離することができる。ま
た、図7(a)中の非ヒートシール部分208における
表裏のラミネートフィルムを図12(a)(b)に示す
ように開けば、図12に関連して説明した剥離方法によ
り、この袋詰め体から外袋フィルム60を容易に剥離す
ることができる。
【0099】図7(b)において、図7(a)中の要素
と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複
した説明は省略する。図7(b)に示す袋体が図7
(a)に示す袋体と異なる所は、左辺に沿ったヒートシ
ール部分201,202の幅が狭い点のみである。した
がって、図7(b)に示す袋体を用いた袋詰め体では、
図7(b)中の非ヒートシール部分208が図5中の非
ヒートシール部分101に相当し、図7(b)中のヒー
トシール部分201が図5中のヒートシール部分100
に相当し、図7(b)中の点Bが図5中の点Aに相当し
ている。したがって、図5に関連して説明した剥離方法
により、この袋詰め体から外袋フィルム60を一層容易
に剥離することができる。また、図7(b)中の非ヒー
トシール部分208における表裏のラミネートフィルム
を図12(a)(b)に示すように開けば、図12に関
連して説明した剥離方法により、この袋詰め体から外袋
フィルム60を容易に剥離することができる。
【0100】図8(a)において、図7(a)中の要素
と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複
した説明は省略する。図8(a)に示す袋体が図7
(a)に示す袋体と異なる所は、図8(a)に示す袋体
では、図7(a)中のヒートシール部分201の左辺側
の部分が切除されてヒートシール部分201の幅が狭く
され、図7(a)中のヒートシール部分203の右辺側
の部分が切除されてヒートシール部分203の幅が狭く
され、非ヒートシール部分208の中央に上下に延びた
表裏のラミネートフィルムを貫通する切れ目209が形
成されている点のみである。したがって、図8(a)に
示す袋体を用いた袋詰め体では、図8(a)中の非ヒー
トシール部分208が図5中の非ヒートシール部分10
1に相当し、図8(a)中のヒートシール部分201,
203が図5中のヒートシール部分100に相当し、図
8(a)中の点B,Cが図5中の点Aに相当している。
したがって、図5に関連して説明した剥離方法により、
この袋詰め体から外袋フィルム60を一層容易に剥離す
ることができる。そして、本例では、切れ目209が形
成されているので、非ヒートシール部分208を容易に
めくることができ、好ましい。また、図8(a)中の非
ヒートシール部分208における表裏のラミネートフィ
ルムを図12(a)(b)に示すように開けば、図12
に関連して説明した剥離方法により、この袋詰め体から
外袋フィルム60を容易に剥離することができる。
【0101】図8(b)において、図7(a)中の要素
と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複
した説明は省略する。図8(b)に示す袋体が図7
(a)に示す袋体と異なる所は、図8(b)に示す袋体
では、ヒートシール部分201,203の幅が狭くされ
ている点のみである。ただし、図8(b)に示す袋体で
は、図8(a)に示す袋体と異なり、切除されていな
い。したがって、図8(b)に示す袋体を用いた袋詰め
体の場合も、図5に関連して説明した剥離方法により、
この袋詰め体から外袋フィルム60を一層容易に剥離す
ることができる。また、図8(b)中の非ヒートシール
部分208における表裏のラミネートフィルムを図12
(a)(b)に示すように開けば、図12に関連して説
明した剥離方法により、この袋詰め体から外袋フィルム
60を容易に剥離することができる。
【0102】図9(a)において、図7(a)中の要素
と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複
した説明は省略する。図9(a)に示す袋体が図7
(a)に示す袋体と異なる所は、図9(a)に示す袋体
では、図7(a)中のヒートシール部分203及び非ヒ
ートシール部分208の右側部分が切除され、図7
(a)中のヒートシール部分201が切除されてヒート
シール部分201の幅が狭くされている点のみである。
したがって、図9(a)に示す袋体を用いた袋詰め体で
は、図9(a)中の非ヒートシール部分208が図5中
の非ヒートシール部分101に相当し、図9(a)中の
ヒートシール部分201が図5中のヒートシール部分1
00に相当し、図9(a)中の点Bが図5中の点Aに相
当している。したがって、図5に関連して説明した剥離
方法により、この袋詰め体から外袋フィルム60を一層
容易に剥離することができる。また、図9(a)中の非
ヒートシール部分208における表裏のラミネートフィ
ルムを図12(a)(b)に示すように開けば、図12
に関連して説明した剥離方法により、この袋詰め体から
外袋フィルム60を容易に剥離することができる。
【0103】図9(b)において、図7(a)中の要素
と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複
した説明は省略する。図9(b)に示す袋体が図7
(a)に示す袋体と異なる所は、図9(b)に示す袋体
では、図7(a)中の非ヒートシール部分208の中央
に上下に延びた表裏のラミネートフィルムを貫通する切
れ目210が形成され、該切れ目210の左右両側にヒ
ートシール部分211,212が形成され、図7(a)
中の非ヒートシール部分208が2つの非ヒートシール
部分208a,208bとなっている点のみである。切
れ目210の一端は、表側のラミネートフィルムと裏側
のラミネートフィルムとが連続していない当該袋体の外
縁(すなわち、上辺)に達している。ヒートシール部分
211の周縁の一部であってヒートシール部分211と
非ヒートシール部分208aとの間の境界線と相対する
一部(すなわち、ヒートシール部分211の右辺)は、
切れ目210と一致している。同様に、ヒートシール部
分212の周縁の一部であってヒートシール部分212
と非ヒートシール部分208bとの間の境界線と相対す
る一部(すなわち、ヒートシール部分211の左辺)
は、切れ目210と一致している。ヒートシール部分2
11における前記境界線に沿った部分の幅(すなわち、
ヒートシール部分211の上辺の長さ)は狭くなってい
る。同様に、ヒートシール部分212における前記境界
線に沿った部分の幅(すなわち、ヒートシール部分21
2の上辺の長さ)は狭くなっている。図9(b)に示す
袋体を用いた袋詰め体では、図9(b)中の非ヒートシ
ール部分208a,208bが図5中の非ヒートシール
部分101に相当し、図9(b)中のヒートシール部分
211,212が図5中のヒートシール部分100に相
当し、図9(b)中の点D,Eが図5中の点Aに相当し
ている。したがって、図5に関連して説明した剥離方法
により、この袋詰め体から外袋フィルム60を一層容易
に剥離することができる。また、図8(a)中の非ヒー
トシール部分208における表裏のラミネートフィルム
を図12(a)(b)に示すように開けば、図12に関
連して説明した剥離方法により、この袋詰め体から外袋
フィルム60を容易に剥離することができる。
【0104】図10(a)に示す袋体では、左辺及び右
辺に沿った部分301〜304と、上辺に沿った部分3
05と、上辺から所定間隔をあけて上辺と平行な帯状の
部分306がヒートシールされ、下辺が開口している。
ヒートシール部分302,304,306及び収容物が
下辺の開口から収容された後にヒートシールされる下辺
に沿った部分307に囲まれた部分が収容予定領域30
8となっている。したがって、ヒートシール部分30
1,303,305,306に囲まれた非ヒートシール
部分309が、収容予定領域308を囲むヒートシール
部分306の外側の領域に形成されている。該外側の領
域には、その一部を切除するためのミシン目310が形
成されている。本例では、該ミシン目310は、ヒート
シール部分305の下辺の若干下寄りの位置においてヒ
ートシール部分305の下辺と平行に直線状に形成され
ており、ヒートシール部分301の左辺及びヒートシー
ル部分303の右辺に達している。ミシン目310の左
端(すなわち、ヒートシール部分301)には、ミシン
目310に沿った切断を容易にするための切欠部311
が形成されている。また、ミシン目310の右端付近
(すなわち、ヒートシール部分303)には、図8
(a)に関して説明したヒートシール部分203の切除
部分に相当する切欠部312が形成されている。前記外
側の領域におけるミシン目310の上側部分を切除した
ときに残る前記外側の領域における互いに隣りあう非ヒ
ートシール部分309とヒートシール部分301,30
3との間の境界線の一端(点F,G)がミシン目310
に達している。前記外側の領域におけるミシン目310
の上側部分を切除したときに残る非ヒートシール部分3
09の周縁の一部であって前記境界線と連続する一部が
ミシン目310と一致している。前記外側の領域におけ
るミシン目310の上側部分を切除したときに残るヒー
トシール部分301,303の周縁の一部であって前記
境界線と連続する一部がミシン目310と一致してい
る。
【0105】図10(a)に示す袋体を用いた袋詰め体
では、外袋フィルム60を剥離する場合には、まず、ミ
シン目310に沿ってミシン目310の上側部分を切除
する。これにより、残ったヒートシール部分301が図
7(a)中のヒートシール部分201に相当し、点Fが
図7(a)中の点Bに相当し、ヒートシール部分306
が図7(a)及び図8(a)中のヒートシール部分20
5に相当し、残ったヒートシール部分303が図8
(a)中のヒートシール部分203に相当し、点Gが図
8(a)中の点Cに相当する。したがって、図7(a)
又は図8(a)の場合と同様に、外袋フィルム60を容
易に剥離することができる。そして、図10(a)に示
す袋体では、非ヒートシール部分309がヒートシール
部分301,303,305,306により囲まれ、非
ヒートシール部分309はミシン目310の部分を除い
て外部に開口していないので、非ヒートシール部分30
9の水溶性フィルム6も外部環境により変質してしまう
ようなおそれがない。
【0106】図10(b)に示す袋体では、左辺及び右
辺に沿った部分401〜404と、上辺に沿った部分4
05と、上辺から所定間隔をあけて上辺と平行な帯状の
部分406がヒートシールされ、下辺が開口している。
ヒートシール部分402,404,406及び収容物が
下辺の開口から収容された後にヒートシールされる下辺
に沿った部分407に囲まれた部分が収容予定領域40
8となっている。したがって、ヒートシール部分40
1,403,405,406に囲まれた非ヒートシール
部分409が、収容予定領域408を囲むヒートシール
部分406の外側の領域に形成されている。ヒートシー
ル部分401は、ヒートシール部分401の左側が切除
されて幅狭にされている。該外側の領域には、その一部
を切除するためのミシン目410が形成されている。本
例では、該ミシン目410は、左側においてはヒートシ
ール部分405の下辺の若干下寄りの位置においてヒー
トシール部分405の下辺と平行に直線状に形成され、
右側においてはヒートシール部分406の上辺の若干上
寄りの位置においてヒートシール部分406と平行に直
線上に形成され、全体として階段状に形成されており、
ヒートシール部分401の左辺及びヒートシール部分4
03の右辺に達している。ミシン目410の左端(すな
わち、ヒートシール部分401)には、ミシン目410
に沿った切断を容易にするための切欠部411が形成さ
れている。前記外側の領域におけるミシン目410の上
側部分を切除したときに残る前記外側の領域における互
いに隣りあう非ヒートシール部分409とヒートシール
部分401との間の境界線の一端(点H)がミシン目4
10に達している。前記外側の領域におけるミシン目4
10の上側部分を切除したときに残る非ヒートシール部
分409の周縁の一部であって前記境界線と連続する一
部がミシン目410と一致している。前記外側の領域に
おけるミシン目410の上側部分を切除したときに残る
ヒートシール部分401,403の周縁の一部であって
前記境界線と連続する一部がミシン目410と一致して
いる。
【0107】図10(b)に示す袋体を用いた袋詰め体
では、外袋フィルム60を剥離する場合には、まず、ミ
シン目410に沿ってミシン目410の上側部分を切除
する。これにより、残ったヒートシール部分401が図
9(a)中のヒートシール部分201に相当し、点Hが
図9(a)中の点Bに相当し、ヒートシール部分406
が図9(a)中のヒートシール部分205に相当する。
したがって、図9(a)の場合と同様に、外袋フィルム
60を容易に剥離することができる。そして、図10
(b)に示す袋体では、非ヒートシール部分409がヒ
ートシール部分401,403,405,406により
囲まれ、非ヒートシール部分409はミシン目410の
部分を除いて外部に開口していないので、非ヒートシー
ル部分409の水溶性フィルム6も外部環境により変質
してしまうようなおそれがない。
【0108】図11(a)に示す袋体では、左辺、右辺
及び上辺に沿った部分501〜503がヒートシールさ
れ、下辺が開口している。ヒートシール部分501〜5
03及び収容物が下辺の開口から収容された後にヒート
シールされる下辺に沿った部分504に囲まれた部分が
収容予定領域505となっている。そして、収容予定領
域505の外側の領域であるヒートシール部分503
に、表側の外袋フィルム60のみを貫通する切れ目50
6及び裏側の外袋フィルム60のみを貫通する切れ目5
07が形成されている。本例では、切れ目506,50
7は、直線状に形成され、当該袋体の左辺及び右辺に達
している。
【0109】図11(a)に示す袋体を用いた袋詰め体
では、ヒートシール部分503が図6(a)(b)
(c)中のヒートシール部分110に相当し、切れ目5
06,507が図6(a)(b)(c)中の切れ目11
1に相当している。したがって、図6(a)(b)
(c)に関連して説明した剥離方法により、この袋詰め
体から外袋フィルム60を容易に剥離することができ
る。
【0110】図11(b)において、図11(a)中の
要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その
重複した説明は省略する。図11(b)に示す袋体が図
11(a)に示す袋体と異なる所は、切れ目506,5
07がU字状に形成されている点のみである。したがっ
て、図11(b)に示す袋体を用いた袋詰め体では、ヒ
ートシール部分503が図6(d)中のヒートシール部
分110に相当し、切れ目506,507が図6(d)
中の切れ目111に相当している。したがって、図6
(d)に関連して説明した剥離方法により、この袋詰め
体から外袋フィルム60を容易に剥離することができ
る。
【0111】次に、図1に示すラミネートフィルムを用
いて前述した剥離原理を採用して構成した袋体の更に他
の例について、図13乃至図26を参照して説明する。
【0112】図13、図15〜図19、図21、図2
3、図25はそれぞれ、図1に示す1枚のラミネートフ
ィルムを用い、当該ラミネートフィルムを水溶性フィル
ム6を内側とした筒状体をなすように、前記ラミネート
フィルムの第1の帯状部分と前記ラミネートフィルムの
第2の帯状部分とを当該第1及び第2の帯状部分の水溶
性フィルムが互いに対面するように重ね合わせてヒート
シールして当該第1及び第2の帯状部分の水溶性フィル
ム間を溶着するとともに、前記筒状体における収容物の
収容予定領域が前記筒状体の第1の端部辺側に対して閉
塞されるように、前記筒状体の所定箇所をヒートシール
して当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を溶着さ
せ、前記収容予定領域が前記筒状体の第2の端部辺から
開口した袋状に形成されてなる袋体の例を示している。
【0113】図13(a)に示す袋体は、図13(b)
に示す1枚の長方形状のラミネートフィルム(図1に示
すラミネートフィルム)を用いて構成されている。図1
3(b)は、図13(a)に示す袋体を展開した状態を
示している。図13(b)では、紙面手前側に水溶性フ
ィルム6があり、紙面奥側に外袋フィルム60がある。
図13(a)に示す袋体では、図13(b)に示すラミ
ネートフィルムの左辺に沿った第1の帯状部分600a
と右辺に沿った第2の帯状部分600bとが、当該帯状
部分600a,600bの水溶性フィルムが互いに対面
するように重ね合わされてヒートシールされ、帯状部分
600a,600bの水溶性フィルム6間が溶着され、
ラミネートフィルムにおける帯状部分600a,600
b以外の部分が筒状体を形成している。図13(a)に
おいて、600は帯状部分600a,600bからなる
ヒートシール部分を示している。本例では、ヒートシー
ル部分600は背貼り部分となっており、図13(a)
に示す袋体は、背貼り型の袋体となっている。本例で
は、ラミネートフィルムは図13(b)中の線601,
602に沿って谷折りされ、これらの線601,602
が図13(a)に示す袋体の右辺及び左辺に相当してい
る。また、図13(a)に示す袋体では、前記筒状体の
上側の端部辺603から所定間隔Wをあけて端部辺60
3と平行な帯状部分(ヒートシール部分)604がヒー
トシールされている。すなわち、図13(b)中の部分
604aの水溶性フィルム6と部分604bの水溶性フ
ィルム6とが重ね合わされて溶着され、部分604cの
水溶性フィルム6と部分604dの水溶性フィルム6と
が重ね合わされて溶着され、これらの部分604a〜6
04dがヒートシール部分604を構成している。ヒー
トシール部分600と前記筒状体との間の境界線605
の一端(上端、点I)は、端部辺603に達している。
本例では、同様に、境界線605の他端(下端)も、下
側の端部辺606に達している。図13(b)に示す袋
体では、ヒートシール部分604と収容物が開口してい
る端部辺606から収容された後にヒートシールされる
端部辺606に沿った帯状部分607(ヒートシールさ
れる帯状部分607は端部辺606から若干間隔があく
ようにしてもよい。)との間の前記筒状体における領域
が、収容予定領域608となっている。したがって、ヒ
ートシール部分604は、収容予定領域608を端部辺
603側に対して閉塞している。前記筒状体におけるヒ
ートシール部分604の外側の領域には、非ヒートシー
ル部分609が形成されている。本例では、非ヒートシ
ール部分609が端部辺603に沿って幅Wの帯状に形
成されている。非ヒートシール部分609は、境界線6
05を跨って境界線605の両側に形成されている。非
ヒートシール部分609の周縁の一部(すなわち、非ヒ
ートシール部分609の上辺)は、境界線605の一端
(点I)を含むとともに端部辺603をなしている。
【0114】図13に示す袋体を用いた袋詰め体では、
図12に関連して説明した剥離方法により、この袋詰め
体から外袋フィルム60を容易に剥離することができ
る。この剥離方法について、図14を参照して説明す
る。図14(a)は、図13(a)中のX5−X5’矢
視図である。図14(b)は、第1の具体的な剥離方法
を示す図であり、図14(a)に対応している。図14
(c)は、第2の具体的な剥離方法を示す図であり、図
14(a)に対応している。外袋フィルム60を剥離す
る場合、端部辺603を開き、例えば、図14(b)に
示すように、左手の人差し指610及び右手の人差し指
611を非ヒートシール部分610内に挿入して両側に
引っ張る。これにより、前記境界線600のI点に力が
加わる。図13及び図14中のヒートシール部分600
が図12中のヒートシール部分100に相当し、非ヒー
トシール部分609における境界線605の両側のラミ
ネートフィルムがラミネートフィルム101a,101
bに相当する。したがって、図12に関連して説明した
原理により、外袋フィルム60を容易に剥離することが
できる。また、外袋フィルム60を剥離する場合、例え
ば、図14(c)に示すように、左手の人差し指610
及び親指612で非ヒートシール部分609における境
界線600の左側のラミネートフィルムをつまむととも
に、右手の人差し指611及び親指613で非ヒートシ
ール部分609における境界線600の右側のラミネー
トフィルムをつまんで、両側に引っ張ってもよい。この
ような操作を行うためには、非ヒートシール部分609
の幅Wは、5mm以上であることが好ましい。特に、こ
の幅Wは、7mm以上であることがより好ましく、1c
m以上であることがより一層好ましい。非ヒートシール
部分609の幅Wが広過ぎると、収容物の収容に寄与し
ない部分がいたずらに増えることになるので、当該非ヒ
ートシール部分609の幅は5cm以下であることが好
ましい。
【0115】なお、図13に示す袋体では、ヒートシー
ル部分600となる帯状部分600a,600bはラミ
ネートフィルムの左辺及び右辺に沿って配置されている
が、図13(b)において、帯状部分600aのみを左
辺から所定間隔をあけて位置するようにしてもよいし、
帯状部分600bのみを右辺から所定間隔をあけて位置
するようにしてもよいし、帯状部分600a,600b
をそれぞれ左辺及び右辺から所定間隔(両間隔は同一で
あってもよいし、異なっていてもよい)をあけて位置す
るようにしてもよい。この点については、以下に説明す
る他の種々の袋体も同様である。
【0116】図15において、図13中の要素と同一又
は対応する要素には同一符号を付し、その重複した説明
は省略する。図15(b)は、図15(a)に示す袋体
を展開した状態を示している。図15(a)に示す袋体
が図13に示す袋体と異なる所は、前記筒状体における
左辺及び右辺に沿った帯状部分(ヒートシール部分)6
20,621がヒートシールされている点のみである。
すなわち、図15(b)中の帯状部分620aの水溶性
フィルム6と帯状部分620bの水溶性フィルム6とが
重ね合わされて溶着され、これらの帯状部分620a,
620bがヒートシール部分620を構成している。ま
た、図15(b)中の帯状部分621aの水溶性フィル
ム6と帯状部分621bの水溶性フィルム6とが重ね合
わされて溶着され、これらの帯状部分621a,621
bがヒートシール部分621を構成している。
【0117】図15に示す袋体を用いた袋詰め体におい
ても、図13に示す袋体を用いた袋詰め体と同様に、外
袋フィルム60を剥離することができる。ところで、前
述した給袋方式の場合には、袋体内に収容物を収容する
際に袋体は多数重ねて自動充填機にセットされる。この
とき、図13に示す袋体では、左辺601及び右辺60
2は単なるラミネートフィルムの折り曲げ辺であるの
で、両辺601,602において若干浮き上がってしま
い、多数の袋体を整然と重ねることが困難である。この
ため、自動充填機の動作に支障を来すおそれがあるなど
の不都合が生ずる。これに対し、図15に示す袋体で
は、両辺601,602に沿ってヒートシール部分62
0,621が形成されているので、前述したような浮き
上がりが生ずることがなく、多数の袋体を整然と重ねる
ことができ、前記不都合が生じない。
【0118】図16において、図13中の要素と同一又
は対応する要素には同一符号を付し、その重複した説明
は省略する。図16(b)は、図16(a)に示す袋体
を展開した状態を示している。図16(a)に示す袋体
が図13に示す袋体と異なる所は、収容予定領域608
を端部辺603側に対して閉塞するヒートシール部分6
04と非ヒートシール部分609との間に周囲が密封さ
れた非ヒートシール部分631が形成されるように、ヒ
ートシール部分630が形成された点である。本例で
は、図16(a)に示すように、ヒートシール部分63
0は、ヒートシール部分604から所定間隔をあけてヒ
ートシール部分604と平行に形成されている。図16
(b)中の部分630aの水溶性フィルム6と部分63
0bの水溶性フィルム6とが重ね合わされて溶着され、
部分630cの水溶性フィルム6と部分630dの水溶
性フィルム6とが重ね合わされて溶着され、これらの部
分630a〜630dがヒートシール部分630を構成
している。
【0119】図16に示す袋体を用いた袋詰め体におい
ても、図13に示す袋体を用いた袋詰め体と同様に、外
袋フィルム60を剥離することができる。そして、図1
6に示す袋体を用いた袋詰め体では、収容予定領域60
8が端部辺603側に対してヒートシール部分604,
630により2重に閉塞されることになる。このため、
非ヒートシール部分603の水溶性フィルム6が外部環
境により変質してしまっても、その影響が収容予定領域
の部分にまで及ぶおそれがなくなる。
【0120】なお、図16に示すように、収容物が収容
された後に、帯状部分607のみならずこれと所定間隔
をあけて平行な帯状部分632もヒートシールすると、
端部辺606側から外袋フィルム60が不用意に剥離し
てしまうことが少なくなるので、好ましい。もっとも、
必ずしも帯状部分632もヒートシールする必要はな
い。なお、ヒートシールする帯状部分632は端部辺6
06から所定間隔をあけて位置するようにしてもよい。
この点については、本明細書で説明する他の種々の袋体
についても同様である。
【0121】図17において、図13中の要素と同一又
は対応する要素には同一符号を付し、その重複した説明
は省略する。図17(b)は、図17(a)に示す袋体
を展開した状態を示している。図17(a)に示す袋体
が図13に示す袋体と異なる所は、以下の点のみであ
る。すなわち、図17に示す袋体では、収容予定領域6
08を端部辺603側に対して閉塞するヒートシール部
分604の外側の領域において、周囲が密閉された非ヒ
ートシール部分640が形成されるように、ヒートシー
ル部分641が形成されている。本例では、図17
(a)に示すように、ヒートシール部分641は、端部
辺603及びヒートシール部分604からそれぞれ所定
間隔をあけてヒートシール部分604と平行に形成され
ている。図17(b)中の部分641aの水溶性フィル
ム6と部分641bの水溶性フィルム6とが重ね合わさ
れて溶着され、部分641cの水溶性フィルム6と部分
641dの水溶性フィルム6とが重ね合わされて溶着さ
れ、これらの部分641a〜641dがヒートシール部
分641を構成している。非ヒートシール部分640
は、境界線605を跨って境界線605の両側に形成さ
れている。そして、前記筒状体における前記外側の領域
及びこれに対応するヒートシール部分600の領域に、
それらの一部の領域を切除するためのミシン目642が
形成されている。本例では、ミシン目642は、ヒート
シール部分641の下辺の若干下寄りの位置においてヒ
ートシール部分641の下辺と平行に直線状に形成され
ている。したがって、前記外側の領域及びこれに対応す
るヒートシール部分600の領域におけるミシン目64
2の上側部分を切除したときに残る、ヒートシール部分
600と前記筒状体との間の境界線605の一端(J
点)がミシン目642に達している。また、ミシン目6
42の上側部分を切除したときに残る非ヒートシール部
分640の周辺の一部(本例では、残る非ヒートシール
部分640の上辺)がミシン目642と一致している。
なお、非ヒートシール部分640の下辺からミシン目6
42までの幅W’は、図13中の幅Wと同様に定めるこ
とが好ましい。
【0122】図17に示す袋体を用いた袋詰め体では、
外袋フィルム60を剥離する場合には、まず、ミシン目
642に沿ってミシン目642の上側部分を切除する。
これにより図13に示す袋体を用いた袋詰め体と実質的
に同じ状態となり、残った非ヒートシール部分640が
図13中の非ヒートシール部分609に相当し、点Jが
点Iに相当することになる。したがって、ミシン目64
2の上側部分を切除した後には、図13に示す袋体を用
いた袋詰め体と同様に外袋フィルム60を容易に剥離す
ることができる。そして、図17に示す袋体では、非ヒ
ートシール部分640がミシン目642の部分を除いて
外部に開口していないので、非ヒートシール部分640
の水溶性フィルム6も外部環境により変質してしまうよ
うなおそれがない。
【0123】なお、図17に示す例では、収容物を収容
した後に端部辺606に沿った帯状部分607をヒート
シールすることとしているが、図18に示すように、図
16に示す例と同様に帯状部分607,632をヒート
シールすることとしてもよい。この点については、本明
細書で説明する他の種々の袋体についても同様である。
なお、図18に示す袋体は、図17に示す袋体と同一で
ある。
【0124】図19及び図20において、図13中の要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重
複した説明は省略する。図20は、図19に示す袋体を
展開した状態を示している。図19に示す袋体も図13
に示す袋体と同様に背貼り型の袋体であるが、図19に
示す袋体は襠部分650,651を有するガゼット型の
袋体となっている。図19に示す袋体では、襠部分65
0,651を形成するべく、長方形状のラミネートフィ
ルムは、図20中の線652〜655に沿って谷折りさ
れ、線656,657に沿って山折りされている。図2
0中の部分604aと部分604f、部分604bと部
分604c、部分604dと部分604e、部分604
gと部分604l、部分604hと部分604i、部分
604jと部分604kが、それぞれ重ね合わされて当
該部分の水溶性フィルム6同士が溶着され、これらの部
分604a〜604lがヒートシール部分604を構成
している。
【0125】図19に示す袋体を用いた袋詰め体におい
ても、図13に示す袋体を用いた袋詰め体と同様に、外
袋フィルム60を剥離することができる。
【0126】図21及び図22において、図19及び図
20中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その重複した説明は省略する。図22は、図21に
示す袋体を展開した状態を示している。図21に示す袋
体が図19に示す袋体と異なる所は、以下の点のみであ
る。すなわち、図21に示す袋体では、収容予定領域6
08を端部辺603側に対して閉塞するヒートシール部
分604の外側の領域において、周囲が密閉された非ヒ
ートシール部分660が形成されるように、ヒートシー
ル部分661が形成されている。本例では、図21に示
すように、ヒートシール部分661は、端部辺603及
びヒートシール部分604からそれぞれ所定間隔をあけ
てヒートシール部分604と平行に形成されている。図
22中の部分661aと部分661f、部分661bと
部分661c、部分661dと部分661e、部分66
1gと部分661l、部分661hと部分661i、部
分661jと部分661kが、それぞれ重ね合わされて
当該部分の水溶性フィルム6同士が溶着され、これらの
部分661a〜661lがヒートシール部分661を構
成している。非ヒートシール部分660は、境界線60
5を跨って境界線605の両側に形成されている。そし
て、前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応
するヒートシール部分600の領域に、それらの一部の
領域を切除するためのミシン目662が形成されてい
る。本例では、ミシン目662は、ヒートシール部分6
61の下辺の若干下寄りの位置においてヒートシール部
分661の下辺と平行に直線状に形成されている。した
がって、前記外側の領域及びこれに対応するヒートシー
ル部分600の領域におけるミシン目662の上側部分
を切除したときに残る、ヒートシール部分600と前記
筒状体との間の境界線605の一端(K点)がミシン目
662に達している。また、ミシン目662の上側部分
を切除したときに残る非ヒートシール部分660の周辺
の一部(本例では、残る非ヒートシール部分660の上
辺)がミシン目662と一致している。なお、非ヒート
シール部分660の下辺からミシン目662までの幅
W’は、図13中の幅Wと同様に定めることが好まし
い。
【0127】図21に示す袋体を用いた袋詰め体では、
外袋フィルム60を剥離する場合には、まず、ミシン目
662に沿ってミシン目662の上側部分を切除する。
これにより図19に示す袋体を用いた袋詰め体と実質的
に同じ状態となり、残った非ヒートシール部分660が
図13中の非ヒートシール部分609に相当し、点Kが
点Iに相当することになる。したがって、ミシン目66
2の上側部分を切除した後には、図13に示す袋体を用
いた袋詰め体と同様に外袋フィルム60を容易に剥離す
ることができる。そして、図21に示す袋体では、非ヒ
ートシール部分660がミシン目662の部分を除いて
外部に開口していないので、非ヒートシール部分660
の水溶性フィルム6も外部環境により変質してしまうよ
うなおそれがない。
【0128】図23に示す袋体は、図24に示す1枚の
長方形状のラミネートフィルム(図1に示すラミネート
フィルム)を用いて、ガゼット型の袋体として構成され
ている。図24は、図23に示す袋体を展開した状態を
示している。図24では、前述した各展開図と同様に、
紙面手前側に水溶性フィルム6があり、紙面奥側に外袋
フィルム60がある。図23に示す袋体では、図24に
示すラミネートフィルムの左辺に沿った第1の帯状部分
700aと右辺に沿った第2の帯状部分700bとが、
当該帯状部分700a,700bの水溶性フィルムが互
いに対面するように重ね合わされてヒートシールされ、
帯状部分700a,700bの水溶性フィルム6間が溶
着され、ラミネートフィルムにおける帯状部分700
a,700b以外の部分が筒状体を形成している。図2
3において、700は帯状部分700a,700bから
なるヒートシール部分を示している。本例では、ヒート
シール部分700は、辺部に配置されており、背貼り部
分となっていない。図23に示す袋体では、襠部分72
0,721を形成するべく、長方形状のラミネートフィ
ルムは、図24中の線704〜706に沿って谷折りさ
れ、線707,708に沿って山折りされている。そし
て、図23に示す袋体では、前記筒状体の上側の端部辺
709から所定間隔Wをあけて端部辺709と平行な帯
状部分(ヒートシール部分)710がヒートシールされ
ている。すなわち、図24中の部分710aと部分71
0j、部分710bと部分710c、部分710dと部
分710i、部分710eと部分710f、部分710
gと部分710hが、それぞれ重ね合わされて当該箇所
の水溶性フィルム6同士が溶着され、これらの部分71
0a〜710jがヒートシール部分710を構成してい
る。また、図23に示す袋体では、前記折り曲げ線70
4〜706に相当する辺に沿った帯状部分(ヒートシー
ル部分)701〜703がヒートシールされている。す
なわち、図24中の部分701aと部分701b、部分
702aと部分702b、部分703aと部分703b
が、それぞれ重ね合わされて当該部分の水溶性フィルム
6同士が溶着されている。部分701a,701bがヒ
ートシール部分701を構成し、部分702a,702
bがヒートシール部分702を構成し、部分703a,
703bがヒートシール部分703を構成している。ヒ
ートシール部分700と前記筒状体との間の境界線71
1の一端(上端、点L)は、端部辺709に達してい
る。本例では、同様に、境界線711の他端(下端)
も、下側の端部辺712に達している。図23に示す袋
体では、ヒートシール部分710と収容物が開口してい
る端部辺712から収容された後にヒートシールされる
端部辺712に沿った帯状部分713(ヒートシールさ
れる帯状部分713は端部辺712から若干間隔があく
ようにしてもよい。)との間の前記筒状体における領域
が、収容予定領域714となっている。したがって、ヒ
ートシール部分710は、収容予定領域714を端部辺
709側に対して閉塞している。前記筒状体におけるヒ
ートシール部分710の外側の領域には、非ヒートシー
ル部分715が形成されている。本例では、非ヒートシ
ール部分715が端部辺709に沿って幅Wの帯状に形
成されている。非ヒートシール部分715は、境界線7
11に接して境界線711の一方側(右側)に形成され
ている。非ヒートシール部分715の周縁の一部(すな
わち、非ヒートシール部分715の上辺)は、境界線7
11の一端(点L)を含むとともに端部辺709の一部
をなしている。
【0129】図23に示す袋体を用いた袋詰め体では、
図23中のL点が図5中のA点及び図12中のA点に相
当しており、図5に関連して説明した剥離方法及び図1
2に関連して説明した剥離方法により、この袋詰め体か
ら外袋フィルム60を容易に剥離することができる。
【0130】なお、図23に示す袋体では、ヒートシー
ル部分700〜703によって、自立性が高まるととも
に、多数の袋体を整然と重ねることができる。図19に
示す袋体及び図21に示す袋体においても、ヒートシー
ル部分700〜703に相当するヒートシール部分を形
成してもよい。
【0131】図25及び図26において、図23及び図
24中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その重複した説明は省略する。図26は、図25に
示す袋体を展開した状態を示している。図25に示す袋
体が図23に示す袋体と異なる所は、以下の点のみであ
る。すなわち、図25に示す袋体では、収容予定領域7
14端部辺709側に対して閉塞するヒートシール部分
710の外側の領域において、周囲が密閉された非ヒー
トシール部分740が形成されるように、ヒートシール
部分741が形成されている。本例では、図26に示す
ように、ヒートシール部分741は、端部辺709及び
ヒートシール部分710からそれぞれ所定間隔をあけて
ヒートシール部分710と平行に形成されている。図2
6中の部分741aと部分741j、部分741bと部
分741c、部分741dと部分741i、部分741
eと部分741f、部分741gと部分741hが、そ
れぞれ重ね合わされて当該箇所の水溶性フィルム6同士
が溶着され、これらの部分741a〜741jがヒート
シール部分741を構成している。非ヒートシール部分
740は、境界線711に接して境界線711の一方側
(右側)に形成されている。そして、前記筒状体におけ
る前記外側の領域及びこれに対応するヒートシール部分
700の領域に、それらの一部の領域を切除するための
ミシン目742が形成されている。本例では、ミシン目
742は、ヒートシール部分741の下辺の若干下寄り
の位置においてヒートシール部分741の下辺と平行に
直線状に形成されている。したがって、前記外側の領域
及びこれに対応するヒートシール部分700の領域にお
けるミシン目742の上側部分を切除したときに残る、
ヒートシール部分700と前記筒状体との間の境界線7
11の一端(M点)がミシン目742に達している。ま
た、ミシン目742の上側部分を切除したときに残る非
ヒートシール部分740の周辺の一部(本例では、残る
非ヒートシール部分740の上辺)がミシン目742と
一致している。なお、非ヒートシール部分740の下辺
からミシン目742までの幅W’は、図13中の幅Wと
同様に定めることが好ましい。
【0132】図25に示す袋体を用いた袋詰め体では、
外袋フィルム60を剥離する場合には、まず、ミシン目
742に沿ってミシン目742の上側部分を切除する。
これにより図23に示す袋体を用いた袋詰め体と実質的
に同じ状態となり、残った非ヒートシール部分740が
図21中の非ヒートシール部分715に相当し、点Mが
点Lに相当することになる。したがって、ミシン目74
2の上側部分を切除した後には、図23に示す袋体を用
いた袋詰め体と同様に外袋フィルム60を容易に剥離す
ることができる。そして、図25に示す袋体では、非ヒ
ートシール部分740がミシン目742の部分を除いて
外部に開口していないので、非ヒートシール部分740
の水溶性フィルム6も外部環境により変質してしまうよ
うなおそれがない。
【0133】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実質的に外袋及び水溶性フィルムからなる内袋の二重構
造を有するとともに既存の設備を用いて製造することが
でき、しかも収容物を使用する際に外袋フィルムを容易
に剥離することができる袋体及び袋詰め体並びにこれの
剥離方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられるラミネートフィルム
の一例を模式的に示す断面図である。
【図2】図1に示すラミネートフィルムの製造工程の一
部を模式的に示す図である。
【図3】図1に示すラミネートフィルムの他の製造工程
の一部を模式的に示す図である。
【図4】本発明による外袋フィルムの剥離原理を示す図
である。
【図5】本発明による外袋フィルムの他の剥離原理を示
す図である。
【図6】本発明による外袋フィルムの他の剥離原理を示
す図である。
【図7】本発明の一実施の形態による袋体及び他の実施
の形態による袋体を示す図である。
【図8】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示す
図である。
【図9】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示す
図である。
【図10】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図11】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図12】本発明による外袋フィルムの他の剥離原理を
示す図である。
【図13】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図14】図13に示す袋体を用いた袋詰め体から外袋
フィルムを剥離する具体的な方法を示す図である。
【図15】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図16】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図17】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図18】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図19】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図20】図19に示す袋体の展開図である。
【図21】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図22】図21に示す袋体の展開図である。
【図23】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図24】図23に示す袋体の展開図である。
【図25】本発明の更に他の実施の形態による袋体を示
す図である。
【図26】図25に示す袋体の展開図である。
【符号の説明】
1 ポリエステルフィルム 2 接着剤層 3 アルミ蒸着ポリエステルフィルム 4 アンカーコート剤層 5 中間層 6 水溶性フィルム 10 基材フィルム 20 外層用フィルム 30 ラミネート機 31,34,35 案内ローラ 32 プレッシャーローラ 33 クーリングローラ 50 コロナ処理機 60 外袋フィルム 100,110,201〜205,211,212 ヒ
ートシール部分 101,208,208a,208b,309,409
非ヒートシール部分 111,506,507 外袋フィルムのみを貫通する
切れ目 207,308,408,505 収容予定領域 209,210 表裏のラミネートフィルムを貫通する
切れ目 301〜306,401〜406,501〜503 ヒ
ートシール部分 310,410 ミシン目 311,312,411 切欠部 600,604,620,621,630,641 ヒ
ートシール部分 600a 第1の帯状部分 600b 第2の帯状部分 603,606,709,712 端部辺 605,711 境界線 608,714 収容予定領域 609,631,640,660,715,740 非
ヒートシール部分 642,662,742 ミシン目 650,651 襠部分 661,700,701,702 ヒートシール部分 703,710,741 ヒートシール部分

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミネ
    ートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中間
    層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水
    溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着さ
    れたラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィル
    ムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせ
    て所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の対面する
    水溶性フィルム間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形
    成されてなる袋体であって、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおける収容物
    の収容予定領域を囲むヒートシール部分の外側の領域
    に、互いに隣り合う非ヒートシール部分とヒートシール
    部分とが形成され、 前記外側の領域の前記非ヒートシール部分と前記外側の
    領域の前記ヒートシール部分との間の境界線の一端が、
    前記表側のラミネートフィルムと前記裏側のラミネート
    フィルムとが連続していない当該袋体の外縁に達し、 前記外側の領域の前記非ヒートシール部分の周縁の一部
    であって前記境界線と連続する一部が、前記表側のラミ
    ネートフィルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連
    続していない当該袋体の外縁の一部をなし、 前記外側の領域の前記ヒートシール部分の周縁の一部で
    あって前記境界線と連続する一部が、前記表側のラミネ
    ートフィルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連続
    していない当該袋体の外縁の一部をなす、 ことを特徴とする袋体。
  2. 【請求項2】 前記外側の領域の前記ヒートシール部分
    の周縁の一部であって前記境界線と相対する一部が、前
    記表側のラミネートフィルムと前記裏側のラミネートフ
    ィルムとが連続していない当該袋体の外縁の一部をなす
    ことを特徴とする請求項1記載の袋体。
  3. 【請求項3】 前記外側の領域の前記ヒートシール部分
    における前記境界線に沿った部分のうち少なくとも前記
    境界線の前記一端の側の部分の幅が狭いことを特徴とす
    る請求項2記載の袋体。
  4. 【請求項4】 前記外側の領域に、前記表側及び裏側の
    ラミネートフィルムを貫通する切れ目が、該切れ目の一
    端が前記表側のラミネートフィルムと前記裏側のラミネ
    ートフィルムとが連続していない当該袋体の外縁に達す
    るように形成され、 前記外側の領域の前記ヒートシール部分の周縁の一部で
    あって前記境界線と相対する一部が、前記切れ目の少な
    くとも一部と一致する、 ことを特徴とする請求項1記載の袋体。
  5. 【請求項5】 前記外側の領域の前記ヒートシール部分
    における前記境界線に沿った部分のうち少なくとも前記
    境界線の前記一端の側の部分の幅が狭いことを特徴とす
    る請求項4記載の袋体。
  6. 【請求項6】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミネ
    ートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中間
    層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水
    溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着さ
    れたラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィル
    ムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせ
    て所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の対面する
    水溶性フィルム間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形
    成されてなる袋体であって、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおける収容物
    の収容予定領域を囲むヒートシール部分の外側の領域
    に、ヒートシール部分に囲まれた非ヒートシール部分が
    形成され、 前記外側の領域に、その一部を切除するためのミシン目
    が形成され、 前記外側の領域における前記一部を切除したときに残る
    前記外側の領域における互いに隣りあう非ヒートシール
    部分とヒートシール部分との間の境界線の一端が前記ミ
    シン目に達し、 前記外側の領域における前記一部を切除したときに残る
    前記非ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境界
    線と連続する一部が前記ミシン目と一致し、 前記外側の領域における前記一部を切除したときに残る
    前記ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境界線
    と連続する一部が前記ミシン目と一致する、 ことを特徴とする袋体。
  7. 【請求項7】 前記外側の領域における前記一部を切除
    したときに残る前記ヒートシール部分のうち少なくとも
    前記境界線の前記一端の側の部分の幅が狭いことを特徴
    とする請求項6記載の袋体。
  8. 【請求項8】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミネ
    ートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中間
    層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水
    溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着さ
    れたラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィル
    ムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせ
    て所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の対面する
    水溶性フィルム間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形
    成されてなる袋体であって、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおける収容物
    の収容予定領域の外側の領域に、前記外層用フィルム及
    び前記中間層のみを貫通する切れ目が形成されたことを
    特徴とする袋体。
  9. 【請求項9】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミネ
    ートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中間
    層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水
    溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着さ
    れたラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィル
    ムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせ
    て所定箇所をヒートシールして当該所定箇所に対面する
    水溶性フィルム間を溶着させて密封した袋体の内部に、
    所望の収容物を収容してなる袋詰め体であって、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおける収容物
    の収容領域を囲むヒートシール部分の外側の領域に、互
    いに隣り合う非ヒートシール部分とヒートシール部分と
    が形成され、 前記外側の領域の前記非ヒートシール部分と前記外側の
    領域の前記ヒートシール部分との間の境界線の一端が、
    前記表側のラミネートフィルムと前記裏側のラミネート
    フィルムとが連続していない当該袋体の外縁に達し、 前記外側の領域の前記非ヒートシール部分の周縁の一部
    であって前記境界線と連続する一部が、前記表側のラミ
    ネートフィルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連
    続していない当該袋体の外縁の一部をなし、 前記外側の領域の前記ヒートシール部分の周縁の一部で
    あって前記境界線と連続する一部が、前記表側のラミネ
    ートフィルムと前記裏側のラミネートフィルムとが連続
    していない当該袋体の外縁の一部をなす、 ことを特徴とする袋詰め体。
  10. 【請求項10】 前記外側の領域の前記ヒートシール部
    分の周縁の一部であって前記境界線と相対する一部が、
    前記表側のラミネートフィルムと前記裏側のラミネート
    フィルムとが連続していない当該袋体の外縁の一部をな
    すことを特徴とする請求項9記載の袋詰め体。
  11. 【請求項11】 前記外側の領域の前記ヒートシール部
    分における前記境界線に沿った部分のうち少なくとも前
    記境界線の前記一端の側の部分の幅が狭いことを特徴と
    する請求項10記載の袋詰め体。
  12. 【請求項12】 前記外側の領域に、表側及び前記裏側
    のラミネートフィルムを貫通する切れ目が、該切れ目の
    一端が前記表側のラミネートフィルムと前記裏側のラミ
    ネートフィルムとが連続していない当該袋体の外縁に達
    するように形成され、 前記外側の領域の前記ヒートシール部分の周縁の一部で
    あって前記境界線と相対する一部が、前記切れ目の少な
    くとも一部と一致する、 ことを特徴とする請求項9記載の袋詰め体。
  13. 【請求項13】 前記外側の領域の前記ヒートシール部
    分における前記境界線に沿った部分のうち少なくとも前
    記境界線の前記一端の側の部分の幅が狭いことを特徴と
    する請求項12記載の袋詰め体。
  14. 【請求項14】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミ
    ネートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中
    間層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記
    水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着
    されたラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィ
    ルムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わ
    せて所定箇所をヒートシールして当該所定箇所に対面す
    る水溶性フィルム間を溶着させて密封した袋体の内部
    に、所望の収容物を収容してなる袋詰め体であって、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおける収容物
    の収容領域を囲むヒートシール部分の外側の領域に、ヒ
    ートシール部分に囲まれた非ヒートシール部分が形成さ
    れ、 前記外側の領域に、その一部を切除するためのミシン目
    が形成され、 前記外側の領域における前記一部を切除したときに残る
    前記外側の領域における互いに隣りあう非ヒートシール
    部分とヒートシール部分との間の境界線の一端が前記ミ
    シン目に達し、 前記外側の領域における前記一部を切除したときに残る
    前記非ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境界
    線と連続する一部が前記ミシン目と一致し、 前記外側の領域における前記一部を切除したときに残る
    前記ヒートシール部分の周縁の一部であって前記境界線
    と連続する一部が前記ミシン目と一致する、 ことを特徴とする袋詰め体。
  15. 【請求項15】 前記外側の領域における前記一部を切
    除したときに残る前記ヒートシール部分のうち少なくと
    も前記境界線の前記一端の側の部分の幅が狭いことを特
    徴とする請求項14記載の袋詰め体。
  16. 【請求項16】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなるラミ
    ネートフィルムであって、前記外層用フィルムと前記中
    間層との間が強接着されるとともに、前記中間層と前記
    水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着
    されたラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィ
    ルムを前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わ
    せて所定箇所をヒートシールして当該所定箇所に対面す
    る水溶性フィルム間を溶着させて密封した袋体の内部
    に、所望の収容物を収容してなる袋詰め体であって、 前記重ね合わされたラミネートフィルムにおける収容物
    の収容領域の外側の領域に、前記外層用フィルム及び前
    記中間層のみを貫通する切れ目が形成されたことを特徴
    とする袋詰め体。
  17. 【請求項17】 請求項9乃至13のいずれかに記載の
    袋詰め体から前記外層用フィルム及び前記中間層を剥離
    する剥離方法であって、 前記外側の領域の前記非ヒートシール部分における前記
    表側及び裏側のラミネートフィルムを、前記境界線の前
    記一端に力が加わるようにめくるかあるいは引っ張る段
    階を備えたことを特徴とする剥離方法。
  18. 【請求項18】 請求項14又は15記載の袋詰め体か
    ら前記外層用フィルム及び前記中間層を剥離する剥離方
    法であって、 前記ミシン目に沿って前記外側の領域の前記一部を切除
    する段階と、 前記外側の領域における前記一部を切除したときに残る
    前記非ヒートシール部分における前記表側及び裏側のラ
    ミネートフィルムを、前記境界線の前記一端に力が加わ
    るようにめくるかあるいは引っ張る段階と、 を備えたことを特徴とする剥離方法。
  19. 【請求項19】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなる1枚
    のラミネートフィルムであって、前記外層用フィルムと
    前記中間層との間が強接着されるとともに、前記中間層
    と前記水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に
    弱接着された1枚のラミネートフィルムを用い、当該ラ
    ミネートフィルムが前記水溶性フィルムを内側とした筒
    状体をなすように、前記ラミネートフィルムの第1の帯
    状部分と前記ラミネートフィルムの第2の帯状部分とを
    当該第1及び第2の帯状部分の水溶性フィルムが互いに
    対面するように重ね合わせてヒートシールして当該第1
    及び第2の帯状部分の水溶性フィルム間を溶着するとと
    もに、前記筒状体における収容物の収容予定領域が前記
    筒状体の第1の端部辺側に対して閉塞されるように、前
    記筒状体の所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の
    対面する水溶性フィルム間を溶着させ、前記収容予定領
    域が前記筒状体の第2の端部辺から開口した袋状に形成
    されてなる袋体であって、 前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    と前記筒状体との間の境界線の一端が、前記第1の端部
    辺に達し、 前記筒状体における領域であって、前記収容予定領域を
    前記第1の端部辺側に対して閉塞するヒートシール部分
    の外側の領域において、非ヒートシール部分が形成さ
    れ、 前記非ヒートシール部分は、前記境界線に接して前記境
    界線の一方側に形成されるかあるいは前記境界線を跨っ
    て前記境界線の両側に形成され、前記非ヒートシール部
    分の周縁の一部は、前記境界線の一端を含むとともに前
    記第1の端部辺の少なくとも一部をなす、ことを特徴と
    する袋体。
  20. 【請求項20】 前記筒状体における前記外側の領域に
    おいて、前記収容予定領域を前記第1の端部辺側に対し
    て閉塞する前記ヒートシール部分と前記非ヒートシール
    部分との間に周囲が密封された非ヒートシール部分が形
    成されるように、ヒートシール部分が形成されたことを
    特徴とする請求項19記載の袋体。
  21. 【請求項21】 周縁の一部が前記第1の端部辺の少な
    くとも一部をなす前記非ヒートシール部分は前記第1の
    端部辺に沿って帯状に形成され、当該非ヒートシール部
    分の幅が5mm以上5cm以下であることを特徴とする
    請求項19又は20記載の袋体。
  22. 【請求項22】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなる1枚
    のラミネートフィルムであって、前記外層用フィルムと
    前記中間層との間が強接着されるとともに、前記中間層
    と前記水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に
    弱接着された1枚のラミネートフィルムを用い、当該ラ
    ミネートフィルムが前記水溶性フィルムを内側とした筒
    状体をなすように、前記ラミネートフィルムの第1の帯
    状部分と前記ラミネートフィルムの第2の帯状部分とを
    当該第1及び第2の帯状部分の水溶性フィルムが互いに
    対面するように重ね合わせてヒートシールして当該第1
    及び第2の帯状部分の水溶性フィルム間を溶着するとと
    もに、前記筒状体における収容物の収容予定領域が前記
    筒状体の第1の端部辺側に対して閉塞されるように、前
    記筒状体の所定箇所をヒートシールして当該所定箇所の
    対面する水溶性フィルム間を溶着させ、前記収容予定領
    域が前記筒状体の第2の端部辺から開口した袋状に形成
    されてなる袋体であって、 前記筒状体における領域であって、前記収容予定領域を
    前記第1の端部辺側に対して閉塞するヒートシール部分
    の外側の領域において、周囲が密封された非ヒートシー
    ル部分が形成されるように、ヒートシール部分が形成さ
    れ、 前記非ヒートシール部分は、前記境界線に接して前記境
    界線の一方側に形成されるかあるいは前記境界線を跨っ
    て前記境界線の両側に形成され、 前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
    前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    の領域に、それらの一部を切除するためのミシン目が形
    成され、 前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
    前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    の領域における前記一部を切除したときに残る、前記第
    1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分と前記
    筒状体との間の境界線の一端が、前記ミシン目に達し、 前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
    前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    の領域における前記一部を切除したときに残る、前記筒
    状体における前記外側の領域における前記非ヒートシー
    ル部分の周縁の一部は、前記ミシン目と一致する、こと
    を特徴とする袋体。
  23. 【請求項23】 前記第1及び第2の帯状部分からなる
    ヒートシール部分が背貼り部分を構成し、前記袋体が背
    貼り型の袋体であることを特徴とする請求項19乃至2
    2のいずれかに記載の袋体。
  24. 【請求項24】 前記袋体が襠部分を有するガゼット型
    の袋体であることを特徴とする請求項19乃至23のい
    ずれかに記載の袋体。
  25. 【請求項25】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなる1枚
    のラミネートフィルムであって、前記外層用フィルムと
    前記中間層との間が強接着されるとともに、前記中間層
    と前記水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に
    弱接着された1枚のラミネートフィルムを用い、当該ラ
    ミネートフィルムが前記水溶性フィルムを内側とした筒
    状体をなすように、前記ラミネートフィルムの第1の帯
    状部分と前記ラミネートフィルムの第2の帯状部分とを
    当該第1及び第2の帯状部分の水溶性フィルムが互いに
    対面するように重ね合わせてヒートシールして当該第1
    及び第2の帯状部分の水溶性フィルム間を溶着するとと
    もに、前記筒状体における収容物の収容領域が前記筒状
    体の第1の端部辺側及び第2の端部辺側に対して閉塞さ
    れるように、前記筒状体の所定箇所をヒートシールして
    当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を溶着させて
    密封した袋体の内部に所望の収容物を収容してなる袋詰
    め体であって、 前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    と前記筒状体との間の境界線の一端が、前記第1の端部
    辺に達し、 前記筒状体における領域であって、前記収容領域を前記
    第1の端部辺側に対して閉塞するヒートシール部分の外
    側の領域において、非ヒートシール部分が形成され、 前記非ヒートシール部分は、前記境界線に接して前記境
    界線の一方側に形成されるかあるいは前記境界線を跨っ
    て前記境界線の両側に形成され、前記非ヒートシール部
    分の周縁の一部は、前記境界線の一端を含むとともに前
    記第1の端部辺の少なくとも一部をなす、 ことを特徴とする袋詰め体。
  26. 【請求項26】 前記筒状体における前記外側の領域に
    おいて、前記収容領域を前記第1の端部辺側に対して閉
    塞する前記ヒートシール部分と前記非ヒートシール部分
    との間に周囲が密封された非ヒートシール部分が形成さ
    れるように、ヒートシール部分が形成されたことを特徴
    とする請求項25記載の袋詰め体。
  27. 【請求項27】 周縁の一部が前記第1の端部辺の少な
    くとも一部をなす前記非ヒートシール部分は前記第1の
    端部辺に沿って帯状に形成され、当該非ヒートシール部
    分の幅が5mm以上5cm以下であることを特徴とする
    請求項25又は26記載の袋詰め体。
  28. 【請求項28】 1層又は複数層からなる外層用フィル
    ムと、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水
    溶性フィルムとの間に介在された中間層とからなる1枚
    のラミネートフィルムであって、前記外層用フィルムと
    前記中間層との間が強接着されるとともに、前記中間層
    と前記水溶性フィルムとの間が直接に接して剥離可能に
    弱接着された1枚のラミネートフィルムを用い、当該ラ
    ミネートフィルムが前記水溶性フィルムを内側とした筒
    状体をなすように、前記ラミネートフィルムの第1の帯
    状部分と前記ラミネートフィルムの第2の帯状部分とを
    当該第1及び第2の帯状部分の水溶性フィルムが互いに
    対面するように重ね合わせてヒートシールして当該第1
    及び第2の帯状部分の水溶性フィルム間を溶着するとと
    もに、前記筒状体における収容物の収容領域が前記筒状
    体の第1の端部辺側及び第2の端部辺側に対して閉塞さ
    れるように、前記筒状体の所定箇所をヒートシールして
    当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を溶着させて
    密封した袋体の内部に所望の収容物を収容してなる袋詰
    め体であって、 前記筒状体における領域であって、前記収容領域を前記
    第1の端部辺側に対して閉塞するヒートシール部分の外
    側の領域において、周囲が密封された非ヒートシール部
    分が形成されるように、ヒートシール部分が形成され、 前記非ヒートシール部分は、前記境界線に接して前記境
    界線の一方側に形成されるかあるいは前記境界線を跨っ
    て前記境界線の両側に形成され、 前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
    前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    の領域に、それらの一部を切除するためのミシン目が形
    成され、 前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
    前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    の領域における前記一部を切除したときに残る、前記第
    1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分と前記
    筒状体との間の境界線の一端が、前記ミシン目に達し、 前記筒状体における前記外側の領域及びこれに対応する
    前記第1及び第2の帯状部分からなるヒートシール部分
    の領域における前記一部を切除したときに残る、前記筒
    状体における前記外側の領域における前記非ヒートシー
    ル部分の周縁の一部は、前記ミシン目と一致する、 ことを特徴とする袋詰め体。
  29. 【請求項29】 前記第1及び第2の帯状部分からなる
    ヒートシール部分が背貼り部分を構成し、前記袋体が背
    貼り型の袋体であることを特徴とする請求項25乃至2
    8のいずれかに記載の袋詰め体。
  30. 【請求項30】 前記袋体が襠部分を有するガゼット型
    の袋体であることを特徴とする請求項25乃至29のい
    ずれかに記載の袋詰め体。
  31. 【請求項31】 請求項25乃至27のいずれかに記載
    の袋詰め体から前記外層用フィルム及び前記中間層を剥
    離する剥離方法であって、 前記境界線の前記一端に力が加わるように、周縁の一部
    が前記第1の端部辺の少なくとも一部をなす前記非ヒー
    トシール部分における前記境界線の両側のラミネートフ
    ィルムを引っ張るかあるいは当該非ヒートシール部分に
    おいて互いに重なり合うラミネートフィルムをめくる段
    階を備えたことを特徴とする剥離方法。
  32. 【請求項32】 請求項28記載の袋詰め体から前記外
    層用フィルム及び前記中間層を剥離する剥離方法であっ
    て、 前記ミシン目に沿って前記筒状体における前記外側の領
    域及びこれに対応する前記第1及び第2の帯状部分から
    なるヒートシール部分の領域における前記一部を切除す
    る段階と、 前記境界線の前記一端に力が加わるように、前記筒状体
    における前記外側の領域及びこれに対応する前記第1及
    び第2の帯状部分からなるヒートシール部分の領域にお
    ける前記一部を切除したときに残る、前記筒状体におけ
    る前記外側の領域における前記非ヒートシール部分にお
    ける前記境界線の両側のラミネートフィルムを引っ張る
    かあるいは当該非ヒートシール部分において互いに重な
    り合うラミネートフィルムをめくる段階と、 を備えたことを特徴とする剥離方法。
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