JP2000225667A - ラミネートフィルム並びにこれを用いた袋体及び袋詰め体 - Google Patents

ラミネートフィルム並びにこれを用いた袋体及び袋詰め体

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JP2000225667A
JP2000225667A JP11030198A JP3019899A JP2000225667A JP 2000225667 A JP2000225667 A JP 2000225667A JP 11030198 A JP11030198 A JP 11030198A JP 3019899 A JP3019899 A JP 3019899A JP 2000225667 A JP2000225667 A JP 2000225667A
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water
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JP11030198A
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Yoshiaki Tokita
義明 時田
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Kyodo Shiko Co Ltd
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Kyodo Shiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧法ポリエチレンを含まない材料からなる
中間層を用いて、水溶性フィルムとの直接の弱接着を実
現できるラミネートフィルムを提供する。 【解決手段】 ラミネートフィルムは、外層用フィルム
10と、水溶性フィルム7と、外層用フィルム10と水
溶性フィルム7との間に介在された中間層6とからな
る。中間層6は、高圧法ポリエチレンを含まずに溶融可
能な材料からなる。外層用フィルム10と中間層6との
間が強接着されるとともに、中間層6と水溶性フィルム
7との間が直接に接して剥離可能に弱接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネートフィル
ム並びにこれを用いた袋体及び袋詰め体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、農薬やその他の種々の収容物
を収容するために、各層が剥離不能に強固にラミネート
されたラミネートフィルムにより構成された袋体が用い
られている。この従来のラミネートフィルムは、最も内
側にそれ同士で熱接着可能な(すなわち、ヒートシール
可能な)フィルム(例えば、LLD−PE(直鎖状低密
度ポリエチレン)からなるフィルム)を有している。そ
して、このラミネートフィルムを前記熱接着可能なフィ
ルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒート
シールして当該所定箇所の対面する熱接着可能なフィル
ム間を溶着させて密封した袋体の内部に、収容物を収容
している。
【0003】前記ラミネートフィルムを用いて構成され
た密封された袋体の内部に収容物を収容した状態にする
方式として、それぞれ給袋方式及び自動包装方式と呼ば
れる2つの方式がある。給袋方式は、袋の製造業者等が
前記ラミネートフィルムを用いて一辺が開口した袋体を
製造しておき、収容物の製造業者等が、この袋体の供給
を受け、前記開口から袋体内に収容物を充填した後に前
記開口をヒートシールにより閉塞する方式である。一
方、自動包装方式は、収容物の製造業者等が、前記ラミ
ネートフィルムの重ね合わせ及び所定箇所のヒートシー
ル等を順次行いながら収容物を充填し、最終的に密閉さ
れた袋体内に収容物を収容した状態にする方式である。
そして、いずれの方式においても、収容物の製造業者等
において、前記工程を自動化する自動機械が広く用いら
れている。すなわち、給袋方式の場合には、前記一辺が
開口した袋体に収容物を自動的に充填した後に開口を自
動的にヒートシールする自動機械が用いられ、自動包装
方式の場合には前述した自動包装工程を自動化する自動
機械が用いられている。
【0004】ところで、一般的に、収容物が例えば粉体
の農薬(これは通常使用時に水で薄めて用いる)の場合
であっても、前述した従来のラミネートフィルムによる
袋体内に直接収容している。このため、農薬の使用者が
前記袋体を開封すると、開封時に粉体の農薬が巻き上が
ってこの粉体を使用者が吸入したり、使用者が粉体に手
で触れたりすることになるので、人体に害を与えること
になる。また、粉体の農薬を水で薄めるべく、粉体の農
薬を袋体からタンク等の内部に入れる際にも、粉体の農
薬が巻き上がるなどによって、同様に人体に害を与える
ことになる。また、農薬を袋体から取り出した後にも、
袋体の内側には農薬が付着しているので、袋体をそのま
ま通常のゴミとして廃棄してしまうと、公害の原因とな
る。
【0005】そこで、近年、このような危険性を防止し
て安全性を確保するべく、粉体の農薬を水溶性フィルム
で構成した袋体内に収容して密封した状態にし、水溶性
フィルムの袋体内に収容された粉体の農薬を更に前述し
た従来のラミネートフィルムによる袋体内に収納して密
封することが、行われてきている。この場合、水溶性フ
ィルムの袋体が内袋で前記従来のラミネートフィルムに
よる袋体が外袋となる。なお、このような外袋を用いる
理由は、水溶性フィルムが外部環境により変質し易いと
ともに強度も十分ではないからである。
【0006】このような内袋及び外袋を用いる場合に
は、外袋を開封しても農薬が巻き上がることがなく、ま
た、内袋から農薬を取り出すことなくタンク等の中に入
れてそのまま水を入れて薄めればよい(これにより水溶
性フィルムからなる内袋が溶解する)ので、人体に害を
与えることがなくなり安全性を確保することができると
ともに、その取り扱いが極めて容易となる。また、外袋
から農薬を取り出した後には、外袋の内側には農薬が付
着していないので、外袋をそのまま通常のゴミとして廃
棄しても全く問題が生じない。
【0007】以上説明した事情は、粉体の農薬のみなら
ず、粒体や液体の農薬、その他の種々の収容物に関して
も同様である。
【0008】しかしながら、前記従来の内袋及び外袋を
用いる方式では、コストが非常に増大してしまう。すな
わち、例えば、前記従来の内袋及び外袋を用いる方式で
は、内袋を別個に製造しなければならずその製造コスト
が余分にかかり、また、内袋内に収容した収容物を外袋
内に収容するためには、前述した給袋方式及び自動包装
方式のいずれの方式においても前述した既存の自動機械
を用いることができず、新たな設備が必要となり、設備
コストも余分にかかる。
【0009】そこで、1層又は複数層からなる外層用フ
ィルムと水溶性フィルムとを接着力(接着強度又は剥離
強度)の弱い接着剤にて剥離可能に弱接着したラミネー
トフィルムを用意し、前述した従来の給袋方式又は自動
包装方式により、このラミネートフィルムを水溶性フィ
ルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所にヒート
シールして当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を
溶着させて密封した袋体の内部に、収容物を収容するこ
とが考えられる。なお、水溶性フィルムは、一般的にそ
れ同士で熱接着可能である。
【0010】この接着剤を用いる方式によれば、前記ラ
ミネートフィルムによる袋体は、外袋として作用する外
層用フィルムと内袋として作用する水溶性フィルムとの
二重構造となっており、両者の間が剥離可能に弱接着さ
れているので、収容物の使用者は、外層用フィルムのみ
を剥離することによって、前述した内袋及び外袋の方式
と同様に、水溶性フィルムによる内袋に収容された状態
の収容物を得ることができ、農薬等の収容物が巻き上が
るようなことがなく、当該内袋から収容物を取り出すこ
となくタンク等の中に入れてそのまま水を入れて薄めれ
ばよい(これにより水溶性フィルムからなる内袋が溶解
する)ので、人体に害を与えることがなくなって安全性
を確保することができるとともに、その取り扱いが極め
て容易となる。
【0011】そして、収容物の収容に際しては、前記ラ
ミネートフィルムは従来のラミネートフィルムと同様に
取り扱うことができるので、既存の自動機械等の設備を
そのまま用いることができる。また、前述した内袋及び
外袋の方式と異なり、内袋を別個に製造するものではな
いので、製造コストもさほど要しない。
【0012】しかしながら、この接着剤を用いる方式で
は、前記接着剤として理想的な特性を有する接着剤を得
ることは困難であるので、例えば、経時的に接着剤の成
分と水溶性フィルムとが反応して接着剤や水溶性フィル
ムの特性が変化し、使用者による収納物の使用時に外層
フィルムを水溶性フィルムから剥離することが困難とな
ったり、使用者の手元に届くまでの間に外層用フィルム
が剥離してしてしまったり、水溶性フィルムにピンホー
ルなどが生じてしまったり、水溶性フィルムの水溶性を
低下させたりするおそれがある。また、外層フィルムを
水溶性フィルムから剥離したときに接着剤の一部が水溶
性フィルムに残り、水溶性フィルムの溶解性を損なった
り、農薬等の収容物の使用時に水溶性フィルムが水に溶
解した後にタンク等の中で接着剤の成分が農薬等の収納
物の成分と反応し、農薬等の収容物が変質してしまうお
それがある。
【0013】そこで、本発明者は、1層又は複数層から
なる外層用フィルムと、水溶性フィルムと、前記外層用
フィルムと前記水溶性フィルムとの間に介在された中間
層であって、少なくとも前記水溶性フィルムの側の面が
所望の程度に酸化された高圧法ポリエチレンを含む中間
層とからなるラミネートフィルムであって、前記外層用
フィルムと前記中間層との間が強接着されるとともに、
前記中間層と前記水溶性フィルムとの間が直接に接して
剥離可能に弱接着されたラミネートフィルムを発明した
(特開平9−164623号公報、特開平9−2211
47号公報)。
【0014】そして、本発明者は、このラミネートフィ
ルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フィ
ルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒート
シールして当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を
溶着させ、一辺が開口した袋状に形成されてなる袋体を
発明した(特開平9−164623号公報、特開平9−
221147号公報)。さらに、本発明者は、前記ラミ
ネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記
水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせて所定箇
所をヒートシールして当該所定箇所に対面する水溶性フ
ィルム間を溶着させて密封した袋体の内部に、所望の収
容物を収容してなる袋詰め体を発明した(特開平9−1
64623号公報、特開平9−221147号公報)。
【0015】本発明者が発明した前記従来のラミネート
フィルムにおける弱接着の、推測される基本的な原理
は、次の通りであった(特開平9−164623号公
報、特開平9−221147号公報)。すなわち、酸化
された高圧法ポリエチレンのカルボニル基とポリビニル
アルコール等の水溶性フィルムの水酸基との間で、比較
的結合強度の弱い結合が生じ、酸化された高圧法ポリエ
チレンの膜とポリビニルアルコールのフィルムとの間に
接着力が生じ、両者の直接の接着が可能となる。そし
て、酸化された高圧法ポリエチレンにおけるカルボニル
基の量は酸化の程度に応じて変化することから、酸化さ
れた高圧法ポリエチレンの膜とポリビニルアルコールと
の間の接着力は、高圧法ポリエチレンの酸化の程度によ
り調整することができる。この原理により、前記本発明
者が発明した前記従来のラミネートフィルムにおいて、
少なくとも前記水溶性フィルムの側の面が所望の程度に
酸化された高圧法ポリエチレンを含む中間層と水溶性フ
ィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着すること
ができるものと考えられた。
【0016】本発明者が発明した前記従来のラミネート
フィルムによれば、外層用フィルムと中間層との間が強
接着されるとともに、中間層と水溶性フィルムとの間が
直接に接して剥離可能に弱接着されているので、このラ
ミネートフィルムを用いた前記袋詰め体の袋体は、外袋
として作用する強接着された外層用フィルム及び中間層
(説明の便宜上、これら全体を「外袋フィルム」とい
う)と、内袋として作用する水溶性フィルムとの、二重
構造となっており、外袋フィルムと水溶性フィルムとの
間が剥離可能に弱接着されていることになる。したがっ
て、収容物の使用者は、外袋フィルムのみを剥離するこ
とによって、前述した内袋及び外袋の方式と同様に、水
溶性フィルムによる内袋に収容された状態の収容物を得
ることができ、農薬等の収容物が巻き上がるようなこと
がなく、当該内袋から収容物を取り出すことなくタンク
等の中に入れてそのまま水を入れて薄めればよい(これ
により水溶性フィルムからなる内袋が溶解する)ので、
人体に害を与えることがなくなって安全性を確保するこ
とができるとともに、その取り扱いが極めて容易とな
る。
【0017】そして、収容物の収容に際しては、本発明
者が発明した前記従来のラミネートフィルムは従来のラ
ミネートフィルムと同様に取り扱うことができるので、
既存の自動機械等の設備をそのまま用いることができ
る。また、前述した内袋及び外袋の方式と異なり、内袋
を別個に製造するものではないので、製造コストもさほ
ど要しない。
【0018】さらに、本発明者が発明した前記従来のラ
ミネートフィルムでは、基本的に前述したように酸化さ
れた高圧法ポリエチレンのカルボニル基と水溶性フィル
ムの水酸基との間の結合が生ずるだけであり、高圧法ポ
リエチレンと水溶性フィルムとが経時的にも他の化学反
応を引き起こすおそれがない。このため、前述したよう
な接着剤を用いる方式と異なり、高圧法ポリエチレンや
水溶性フィルムの特性が経時的に変化してしまうおそれ
が少なく、中間層と水溶性フィルムとの間の経時的に安
定した接着力を得ることができる。したがって、使用者
による収納物の使用時に外袋フィルムを水溶性フィルム
から剥離することが困難となったり、使用者の手元に届
くまでの間に外袋フィルムが剥離してしてしまったり、
水溶性フィルムにピンホールなどが生じてしまったり、
水溶性フィルムの水溶性を低下させたりするおそれがな
い。また、既に説明したように、外袋フィルムと水溶性
フィルムとの間(つまり、中間層と水溶性フィルムとの
間)の接着力は、酸化された高圧法ポリエチレンのカル
ボニル基とポリビニルアルコールの水酸基との間に生ず
る比較的結合強度の弱い結合に起因して生ずるので、外
袋フィルムを剥離させたときに、中間層の成分が水溶性
フィルムに残ることがない。したがって、農薬等の収容
物の使用時に水溶性フィルムが水に溶解した後にタンク
等の中で中間層の成分が農薬等の収納物の成分と反応
し、農薬等の収容物が変質してしまうようなおそれがな
い。また、接着剤と異なり、中間層の厚みは比較的厚く
することができるので、中間層に機械的な衝撃に対して
の保護としての機能を付加することもできる。さらに、
接着剤の場合は塗布によるピンホールが生ずるので防湿
作用が十分ではないが、中間層ではこのようなピンホー
ルが生じないので、中間層は防湿性を高める作用もな
す。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者が
発明した前記従来のラミネートフィルムを用いた袋体及
び袋詰め体は、前述した従来の内袋及び外袋を用いる方
式を採用する場合において、水溶性フィルムのみで構成
した袋体内に収容物を収容した袋詰め体を製造する際に
も極めて有用であることが判明した。
【0020】すなわち、従来は、この袋詰め体を、水溶
性フィルム単体を用いて前記給袋方式又は前記自動包装
方式によって製造していたが、水溶性フィルムは伸びが
大きいため、一般的な製袋機や充填機を用いることがで
きず、特殊な専用の製袋機や充填機が必要となってい
た。また、このような専用の製袋機や充填機がない場合
には、手作業で製袋や収容物の充填を行っていた。これ
に対し、本発明者が発明した前記従来のラミネートフィ
ルムを用いると、前記給袋方式及び前記自動包装方式の
いずれの方式を採用する場合であっても、水溶性フィル
ムが外袋フィルムにより覆われていることから当該ラミ
ネートフィルムの伸びが少ないので、一般的な製袋機や
充填機を用いて製袋や収容物の充填を行うことによっ
て、当該ラミネートフィルムによる袋詰め体を製造する
ことができる。その後、この袋詰め体から外袋フィルム
を剥離することによって、水溶性フィルムのみで構成し
た袋体内に収容物を収容した袋詰め体を得ることができ
る。このように、本発明者が発明した前記従来のラミネ
ートフィルムを用いると、水溶性フィルムのみで構成し
た袋体内に収容物を収容した袋詰め体を一般的な製袋機
や充填機を用いて製造することができるので、外袋フィ
ルムを剥離する工程を考慮しても、当該袋詰め体の製造
が容易となるとともに設備コストを低減することがで
き、その利点は大きい。なお、ここでは、前述した従来
の内袋及び外袋を用いる方式を想定しているので、水溶
性フィルムのみで構成した袋体内に収容物を収容した1
つ又は複数の袋詰め体は、外袋内に収容されることとな
る。
【0021】このように、前述した従来の内袋及び外袋
を用いる方式を採用する場合において、本発明者が発明
した前記従来のラミネートフィルムを用いて、水溶性フ
ィルムのみで構成した袋体内に収容物を収容した袋詰め
体を製造する場合には、製袋及び充填の後には外袋フィ
ルムが剥離されるので、外層用フィルムと中間層との間
の弱接着の接着力は、製袋及び充填に耐え得る程度の強
度を有していれば十分であり、前記ラミネートフィルム
を用いて構成した袋詰め体を外袋内に収容せずに輸送す
る場合における当該輸送に耐え得る程度の接着力に比べ
て、小さくてすむ。外袋フィルムをすぐに剥離するの
で、却って、外層用フィルムと中間層との間の弱接着の
接着力は一層小さい方が好ましい。
【0022】本発明者が発明した前記従来のラミネート
フィルムでは、前述したようにして外層用フィルムと中
間層との間の弱接着の接着力を調整することができるの
で、その接着力を、水溶性フィルムのみで構成した袋体
内に収容物を収容した袋詰め体を製造するのに適した小
さい接着力に設定することができる。このため、本発明
者が発明した前記従来のラミネートフィルムは、水溶性
フィルムのみで構成した袋体内に収容物を収容した袋詰
め体を製造する際にも、極めて有用であった。
【0023】ところで、従来は、本発明者が発明した前
記従来のラミネートフィルムのようなラミネートフィル
ムにおいては、水溶性フィルムとの直接の弱接着を実現
する中間層は、高圧法ポリエチレンを含むものに限定さ
れるものと考えられていた。
【0024】また、前述した本発明者が発明した従来の
ラミネートフィルムを用いた袋詰め体(外袋フィルムを
剥離しないもの)では、例えば中間層を高圧法ポリエチ
レンのみで構成した場合には、ある種の農薬などのよう
な収容物では、当該収容物から揮発等した成分が水溶性
フィルム及び高圧法ポリエチレンを透過して外層用フィ
ルムに至る。このとき、外層用フィルムの一部としてア
ルミ箔のようなバリア性の高い層を用いると、当該バリ
ア性の高い層の手前に前記揮発等した成分が留まり、こ
の成分によって当該バリア性の高い層とその手前の層
(外層用フィルムを構成する層あるいは前記中間層)と
の間の接合強度が低下し、外袋フィルム全体を剥離させ
ようとした時に、その間で剥離が生じて中間層が水溶性
フィルム側に残ってしまう場合があった。
【0025】さらに、従来は、本発明者が発明した前記
従来のラミネートフィルムのようなラミネートフィルム
においては、水溶性フィルムの他に中間層及び外層用フ
ィルムが必要であると考えられていた。
【0026】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、高圧法ポリエチレンを含まない材料からなる
中間層を用いて、水溶性フィルムとの直接の弱接着を実
現することができ、本発明者が発明した前記従来のラミ
ネートフィルムと同様の利点が得られるラミネートフィ
ルム、及びこれを用いた袋体及び袋詰め体を提供するこ
とを目的とする。
【0027】また、本発明は、収容物が揮発性等の高い
ものであっても、外袋フィルムを剥離する際に中間層が
水溶性フィルム側に残ってしまうようなおそれの少ない
ラミネートフィルム、及びこれを用いた袋体及び袋詰め
体を提供することを目的とする。
【0028】さらに、本発明は、本発明者が発明した前
記従来のラミネートフィルムに比べて、構造が簡単であ
りながら、当該従来のラミネートフィルムと同様の利点
が得られるラミネートフィルム、及びこれを用いた袋体
及び袋詰め体を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様によるラミネートフィルムは、
1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水溶性フィ
ルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィルムとの
間に介在された中間層であって、高圧法ポリエチレンを
含まずに溶融押出可能な材料からなる中間層とからな
り、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接着さ
れるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムとの間
が直接に接して剥離可能に弱接着されたものである。
【0030】なお、本明細書では、強接着とは、その間
の剥離が実質的に困難な程度の接着力で接着されること
いい、弱接着とは、前記強接着より弱い接着力であって
その間の剥離が可能な程度の接着力で接着されることを
いう。
【0031】前述したように、従来は、本発明者が発明
した前記従来のラミネートフィルムでは、水溶性フィル
ムの水酸基と酸化された高圧法ポリエチレンにおけるカ
ルボニル基との結合によって、中間層と外層用フィルム
との間が弱接着されるものと考えられていた。しかしな
がら、高圧法ポリエチレンを含んでいなくても、酸化に
よりカルボニル基を生ずる物質を含む材料であれば、こ
の材料で中間層を構成することによって、当該カルボニ
ル基と水溶性フィルムの水酸基との結合により中間層と
外層用フィルとの間の弱接着を実現し得る。また、この
ようなカルボニル基と水酸基との結合以外に、中間層を
押し出しラミネートすることによる中間層と水溶性フィ
ルムとの間の密着自体による接着力も生じているものと
考えられる。
【0032】したがって、前記第1の態様では、中間層
が溶融押出可能な材料で構成されているので、押し出し
ラミネーションを行えば、すなわち、この材料を溶融し
て外層用フィルムと水溶性フィルムとの間に膜状に押し
出し、これらを圧着しつつ冷却すれば、中間層と水溶性
フィルムとの間に少なくとも密着自体による接着力によ
って弱接着が実現される。また、中間層が酸化によりカ
ルボニル基を生ずる物質を含む材料で構成されていれ
ば、当該カルボニル基と水溶性フィルムの水酸基との結
合によっても弱接着が実現される。この場合、前記酸化
は、例えば、当該材料を高温にして溶融状態にする際の
この高温により促進される空気中の酸素による酸化(本
明細書では、この酸化を熱酸化という)であってもよい
し、オゾンを吹きつけるなどにより強制的に行う酸化
(本発明では、この酸化を強制酸化という)であっても
よいし、熱酸化と強制酸化の両方による酸化であっても
よい。例えば、熱酸化の場合は当該材料の温度を変える
ことにより酸化量を調整することができ、強制酸化の場
合は吹きつけるオゾンの濃度を変えることにより酸化量
を調整することができる。
【0033】中間層の材料によっては、中間層と外層用
フィルムとの間の弱接着の接着力は、当該ラミネートフ
ィルムを用いて構成した袋詰め体を外袋内に収容せずに
輸送する場合における当該輸送に耐え得る程度の接着力
より小さくなる場合もあるが、その場合であっても、製
袋や充填に耐え得る程度の接着強度を得ることは可能で
ある。このため、その場合であっても、当該ラミネート
フィルムは、前述した内袋及び外袋を用いる方式を採用
する場合における内袋の製造に使用することができる。
なお、このように別個に構成した外袋内に収容して輸送
する場合であっても、当該ラミネートフィルムを用いた
袋詰め体(内袋)から中間層及び外層用フィルムを必ず
しも剥離しておく必要はない。
【0034】なお、前記第1の態様における外層用フィ
ルムの最も中間層側の層は、例えば、中間層を構成する
材料が熱接着可能なもの(溶融した前記材料が強接着可
能なもの)を用いればよく、これにより外層用フィルム
と中間層との間に強接着が実現することができる。
【0035】本発明において用いる外層用フィルムとし
ては、例えば、前述した従来のラミネートフィルムにお
いて用いられていた種々の外層用フィルムを採用するこ
とができる。具体的には、外層用フィルムとして、例え
ば、(1)ポリエステルフィルム単体、(2)紙単体、
(3)紙の上にポリエステルフィルムを熱接着したもの
(紙を前記中間層側とする)、(4)ポリエステルフィ
ルム、接着剤層、アルミ箔層、接着剤層、ポリエステル
フィルムをこの順に積層して前記各接着剤層にてドライ
ラミネートしたもの、(5)アルミ蒸着ポリエステルフ
ィルム(アルミニウムが蒸着されたポリエステルフィル
ム)、接着剤層、ポリエステルフィルムをこの順に積層
して前記接着剤層にてドライラミネートしたもの(ポリ
エステルフィルムを前記中間層側とする)、などを採用
することができる。
【0036】前記第1の態様によるラミネートフィルム
によれば、外層用フィルムと中間層との間が強接着され
るとともに、中間層と水溶性フィルムとの間が直接に接
して剥離可能に弱接着されているので、このラミネート
フィルムを用いた後述する第13の態様による袋詰め体
の袋体は、外袋として作用する強接着された外層用フィ
ルム及び中間層(説明の便宜上、これら全体を「外袋フ
ィルム」という)と、内袋として作用する水溶性フィル
ムとの、二重構造となっており、外袋フィルムと水溶性
フィルムとの間が剥離可能に弱接着されていることにな
る。したがって、収容物の使用者は、外袋フィルムのみ
を剥離することによって、前述した内袋及び外袋の方式
と同様に、水溶性フィルムによる内袋に収容された状態
の収容物を得ることができ、農薬等の収容物が巻き上が
るようなことがなく、当該内袋から収容物を取り出すこ
となくタンク等の中に入れてそのまま水を入れて薄めれ
ばよい(これにより水溶性フィルムからなる内袋が溶解
する)ので、人体に害を与えることがなくなって安全性
を確保することができるとともに、その取り扱いが極め
て容易となる。
【0037】そして、収容物の収容に際しては、前記第
1の態様によるラミネートフィルムは従来のラミネート
フィルムと同様に取り扱うことができるので、既存の自
動機械等の設備をそのまま用いることができる。また、
前述した内袋及び外袋の方式と異なり、内袋を別個に製
造するものではないので、製造コストもさほど要しな
い。
【0038】さらに、前記第1の態様によるラミネート
フィルムでは、前述したように密着自体による接着力や
カルボニル基と水酸基との間の結合による接着力等によ
って中間層と水溶性フィルムとが弱接着されているの
で、前述したような接着剤を用いる方式と異なり、中間
層と水溶性フィルムとの間の経時的に比較的安定した接
着力を得ることができ、また、外袋フィルムを剥離させ
たときに、中間層の成分が水溶性フィルムに残ることが
ない。したがって、農薬等の収容物の使用時に水溶性フ
ィルムが水に溶解した後にタンク等の中で中間層の成分
が農薬等の収納物の成分と反応し、農薬等の収容物が変
質してしまうようなおそれがない。接着剤の場合は塗布
によるピンホールが生ずるので防湿作用が十分ではない
が、中間層ではこのようなピンホールが生じないので、
中間層は防湿性を高める作用もなす。
【0039】また、前記第1の態様によるラミネートフ
ィルムを用いると、前記給袋方式及び前記自動包装方式
のいずれの方式を採用する場合であっても、水溶性フィ
ルムが外袋フィルムにより覆われていることから当該ラ
ミネートフィルムの伸びが少ないので、一般的な製袋機
や充填機を用いて製袋や収容物の充填を行うことによっ
て、当該ラミネートフィルムによる袋詰め体を製造する
ことができる。前述した内袋及び外袋を用いる方式を採
用する場合には、その後、この袋詰め体から外袋フィル
ムを剥離することによって、水溶性フィルムのみで構成
した袋体内に収容物を収容した袋詰め体を得ればよい。
このように、前記第1の態様によるラミネートフィルム
を用いると、水溶性フィルムのみで構成した袋体内に収
容物を収容した袋詰め体を一般的な製袋機や充填機を用
いて製造することができるので、外袋フィルムを剥離す
る工程を考慮しても、水溶性フィルムのみで構成された
袋体による袋詰め体の製造が容易となるとともに設備コ
ストを低減することができる。なお、内袋及び外袋を用
いる方式を採用する場合には、水溶性フィルムのみで構
成した袋体内に収容物を収容した1つ又は複数の袋詰め
体は、外袋内に収容されることとなる。なお、前述した
ように、このように別個に構成した外袋内に収容して輸
送する場合であっても、当該ラミネートフィルムを用い
た袋詰め体(内袋)から中間層及び外層用フィルムを必
ずしも剥離しておく必要はない。
【0040】本発明の第2の態様によるラミネートフィ
ルムは、前記第1のラミネートフィルムにおいて、前記
材料が、高密度ポリエチレン;中密度ポリエチレン;直
鎖状低密度ポリエチレン;シングルサイト触媒系直鎖状
低密度ポリエチレン(メタロセン触媒系直鎖状低密度ポ
リエチレン);超低密度ポリエチレン;エチレン・酢酸
ビニル共重合体,アイオノマー,エチレン・アクリル酸
共重合体,エチレン・メタクリル酸共重合体,エチレン
・メチルアクリレート共重合体,エチレン・メチルメタ
クリレート共重合体,エチレン・エチルアクリレート共
重合体,エチレン・ビニルアルコール共重合体,その他
のエチレン共重合体;ポリメチルペンテン;ポリエチレ
ンテレフタレート,ポリブタチレンテレフタレート,そ
の他の飽和ポリエステル;のうちの1種以上を含むもの
である。
【0041】この第2の態様によるラミネートフィルム
は中間層の材料の例を挙げたものであるが、前記第1の
態様によるラミネートフィルムでは、中間層の材料はこ
れらの例に限定されるものではない。
【0042】本発明の第3の態様によるラミネートフィ
ルムは、1層又は複数層からなる外層用フィルムと、水
溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶性フィ
ルムとの間に介在された中間層であって、ポリプロピレ
ンを含む溶融押出可能な材料からなる中間層とからな
り、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接着さ
れるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムとの間
が直接に接して剥離可能に弱接着されたものである。な
お、前記ポリプロピレンは、例えば、ホモポリマーのも
のでも、コーポリマーのものでも、ターポリマーのもの
でもよい。
【0043】この第3の態様によれば、前記第1の態様
と同様の利点が得られる他、次の利点も得られる。すな
わち、ポリプロピレンは、高圧法ポリエチレンに比べて
ガス透過度が小さく耐油性等も良好である。このため、
前記第3の態様によるラミネートフィルムを用いた後述
する第13の態様による袋詰め体では、収容物から揮発
等した成分が中間層を透過し難くなって外層用フィルム
に至り難くなる。このため、収容物が揮発性等を有する
農薬等である場合において、外層用フィルムの一部とし
てアルミ箔のようなバリア性の高い層を用いても、当該
バリア性の高い層の手前に前記揮発等した成分が留まる
ような事態が起こり難くなる。したがって、前記第3の
態様によれば、高圧法ポリエチレンを含む中間層を有す
る本発明者が発明した従来のラミネートフィルムに比べ
て、当該バリア性の高い層とその手前の層(外層用フィ
ルムを構成する層あるいは前記中間層)との間の接合強
度が低下するような事態が起こり難くなり、外袋フィル
ム全体を剥離させようとした時に、その間で剥離が生じ
て中間層が水溶性フィルム側に残ってしまうような事態
が起こり難くなる。また、ポリプロピレンは高圧法ポリ
エチレンに比べて安価であるので好ましい。
【0044】本発明の第4の態様によるラミネートフィ
ルムは、前記第3の態様によるラミネートフィルムにお
いて、前記材料がポリエチレンを含むか、前記材料が含
む前記ポリプロピレンの一部がエチレンと共重合化され
るか、あるいは、前記材料がポリエチレンを含むととも
に前記材料が含む前記ポリプロピレンの一部がエチレン
と共重合化されたものである。
【0045】前記第3の態様では、中間層を構成する材
料は、ポリエチレンを含まないとともにポリプロピレン
の一部がエチレンと共重合化されていなくてもよい。し
かしながら、前記第4の態様の場合には、中間層が酸化
によりカルボニル基を生ずる物質を含む材料で構成され
ることになるので、当該カルボニル基と水溶性フィルム
の水酸基との結合によっても弱接着が実現される。した
がって、中間層の酸化量を変えることによって、その接
着力を調整し得るので、好ましい。
【0046】本発明の第5の態様によるラミネートフィ
ルムは、前記第3又は第4の態様によるラミネートフィ
ルムにおいて、前記外層用フィルムは、その最も前記中
間層の側の層としてポリプロピレンフィルムを有するも
のである。この最も中間層の側の層であるポリプロピレ
ンフィルムは、延伸のものでも無延伸のものでもよい。
【0047】この第5の態様のように、外層用フィルム
がその最も前記中間層の側の層としてポリプロピレンフ
ィルムを有すると、ポリプロピレンフィルムと溶融押出
されたポリプロピレンとはAC剤等を要することなく強
接着されるので、好ましい。また、外層用フィルムのポ
リプロピレンと中間層のポリプロピレンの両方によっ
て、ガスの透過等が一層抑えられるので、好ましい。
【0048】本発明の第6の態様によるラミネートフィ
ルムは、前記第1乃至第5のいずれかの態様によるラミ
ネートフィルムにおいて、前記中間層における前記水溶
性フィルムの側の面が所望の程度に酸化されたものであ
る。
【0049】本発明の第7の態様によるラミネートフィ
ルムは、水溶性フィルムと、前記水溶性フィルムの一方
の面を覆うカバー層であって、溶融押出可能な材料から
なるカバー層とからなり、水溶性フィルムと前記カバー
層との間が直接に接して剥離可能に弱接着されたもので
ある。
【0050】前記第7の態様では、水溶性フィルムの一
方の面を覆うカバー層が溶融押出可能な材料で構成され
ているので、押し出しコーティングを行えば、すなわ
ち、この材料を溶融して水溶性フィルム上に膜状に押し
出し、これらを圧着しつつ冷却すれば、カバー層と水溶
性フィルムとの間に少なくとも密着自体による接着力に
よって弱接着が実現される。また、カバー層が酸化によ
りカルボニル基を生ずる物質を含む材料で構成されてい
れば、当該カルボニル基と水溶性フィルムの水酸基との
結合によっても弱接着が実現される。この場合、前記酸
化は、熱酸化であってもよいし、強制酸化であってもよ
いし、熱酸化と強制酸化の両方による酸化であってもよ
い。例えば、熱酸化の場合は当該材料の温度を変えるこ
とにより酸化量を調整することができ、強制酸化の場合
は吹きつけるオゾンの濃度を変えることにより酸化量を
調整することができる。
【0051】本発明者が発明した前記従来のラミネート
フィルムや前記第1乃至第6の態様によるラミネートフ
ィルムでは、中間層及び外層用フィルムの両方が用いら
れこれらが外袋フィルムを構成していたのに対し、前記
第7の態様では、溶融押出可能な材料からなるカバー層
が用いられこれが外袋フィルムを構成している。しかし
ながら、前記第7の態様によっても、前記第1乃至第6
の態様と同様の利点が得られる。また、前記第7の態様
によれば、中間層及び外層用フィルムに代えてカバー層
が用いられているので、構造が簡単で安価となる。
【0052】本発明の第8の態様によるラミネートフィ
ルムは、前記第7の態様によるラミネートフィルムにお
いて、前記材料が、高圧法ポリエチレン;高密度ポリエ
チレン;中密度ポリエチレン;直鎖状低密度ポリエチレ
ン;シングルサイト触媒系直鎖状低密度ポリエチレン;
超低密度ポリエチレン;エチレン・酢酸ビニル共重合
体,アイオノマー,エチレン・アクリル酸共重合体,エ
チレン・メタクリル酸共重合体,エチレン・メチルアク
リレート共重合体,エチレン・メチルメタクリレート共
重合体,エチレン・エチルアクリレート共重合体,エチ
レン・ビニルアルコール共重合体,その他のエチレン共
重合体;ポリメチルペンテン;ポリエチレンテレフタレ
ート,ポリブタチレンテレフタレート,その他の飽和ポ
リエステル;のうちの1種以上を含むものである。
【0053】この第8の態様によるラミネートフィルム
はカバー層の材料の例を挙げたものであるが、前記第7
の態様によるラミネートフィルムでは、カバー層の材料
はこれらの例に限定されるものではない。
【0054】本発明の第9の態様によるラミネートフィ
ルムは、前記第7又は第8の態様によるラミネートフィ
ルムにおいて、前記カバー層における前記水溶性フィル
ムの側の面が所望の程度に酸化されたものである。
【0055】本発明の第10の態様によるラミネートフ
ィルムは、前記第1乃至第9のいずれかの態様によるラ
ミネートフィルムにおいて、前記水溶性フィルムが、水
溶性基材フィルムと、該水溶性基材フィルムの前記中間
層側の面に分布された水溶性アンカーコート剤とを含む
ものである。
【0056】前記第1乃至第9の態様では水溶性フィル
ムは水溶性基材フィルムのみで構成してもよいが、前記
第10の態様のように、水溶性フィルムが水溶性アンカ
ーコート剤を含んでいてもよい。この水溶性アンカーコ
ート剤としては、例えば、ポリエチレンイミン系アンカ
ーコート剤を用いることができる。
【0057】前記水溶性基材フィルムとしては、例え
ば、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酢酸ビニル系
樹脂、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポ
リビニルピロリドンのうちの1種以上からなるものであ
ってもよい。例えば、水溶性基材フィルムは、部分ケン
化ポリビニルアルコールなどの水溶性合成高分子フィル
ムなどでもよい。また、例えば、水溶性基材フィルムと
して、水溶性ポリビニルアルコール系フィルムを用いる
ことができる。水溶性ポリビニルアルコール系フィルム
としては、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物、もしくは、
マレイン酸、イタコン酸等で変性したポリビニルアルコ
ールが挙げられる。ケン化度の範囲としては、70〜9
8モル%、重合度としては500〜3000の範囲であ
ってもよい。そのようなケン化度及び重合度は、水溶性
の程度やフィルム強度、水に溶解する時間等を考慮して
適宜定めることができる。
【0058】また、水溶性基材フィルムは、例えば、
(1)無変性の部分ケン化ポリビニルアルコールからな
るフィルムでもよいし、(2)カルボン酸変性したポリ
ビニルアルコールからなるフィルムでもよいし、(3)
オキシアルキレン基やカチオン性基などを導入した変性
ポリビニルアルコールからなるフィルムでもよいし、
(4)スルホン酸基を含有した変性ポリビニルアルコー
ルからなるフィルムでもよい。スルホン酸基を含有した
変性ポリビニルアルコールからなる水溶性フィルムとし
ては、例えば、特開平7−118407号公報に開示さ
れている変性ポリビニルアルコールからなる水溶性フィ
ルムを挙げることができる。
【0059】本発明の第11の態様によるラミネートフ
ィルムは、前記第1乃至第10のいずれかの態様による
ラミネートフィルムにおいて、前記水溶性フィルムが、
当該水溶性フィルムの前記中間層側の面がコロナ処理さ
れたものである。
【0060】前記第1乃至第10の態様では、水溶性フ
ィルムはコロナ処理していないものでもよいが、前記第
11の態様のようにコロナ処理してもよい。一般的に、
コロナ処理は、100mmHg以上、通常、大気圧下の
空気中におけるコロナ放電により材料、特に高分子材料
表面を改質する手段であって、接着性等の向上に役立つ
ものである。また、このコロナ処理を行えば、コロナ放
電により微量のオゾンガスが発生するので、このオゾン
ガスを、溶融した高圧法ポリエチレンに吹きつけて高圧
法ポリエチレンの面を強制酸化させるために、用いるこ
とも可能となる。
【0061】本発明の第12の態様による袋体は、前記
第1乃至第11のいずれかの態様によるラミネートフィ
ルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フィ
ルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒート
シールして当該所定箇所の対面する水溶性フィルム間を
溶着させ、一辺が開口した袋状に形成されたものであ
る。
【0062】この第12の態様による袋体は、前記第1
乃至第11の態様によるラミネートフィルムを用いて構
成した袋体の例であり、一般的には、既に説明した給袋
方式において袋の製造業者等から収容物の製造業者等へ
供給されるものである。
【0063】本発明の第13の態様による袋体は、前記
第1乃至第11のいずれかの態様によるラミネートフィ
ルムを用い、当該ラミネートフィルムを前記水溶性フィ
ルムが内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒート
シールして当該所定箇所に対面する水溶性フィルム間を
溶着させて密封した袋体の内部に、所望の収容物を収容
したものである。
【0064】この第13の態様による袋詰め体は、前記
第1乃至第11の態様によるラミネートフィルムを用い
て構成した前記第12の態様による袋体と同様の袋体で
あって完全に密封した袋体の内部に、所望の収容物を収
容したものであり、収容物がその使用者の手元に届く最
終形態である。第13の態様による袋詰め体は、前述し
た給袋方式に従って前記第12の態様による袋体を利用
して製造したものでもよいし、前述した自動包装方式に
従って前記第1乃至第11の態様によるラミネートフィ
ルムを用いて製造したものであってもよい。
【0065】前記第13の態様による袋詰め体において
は、収容物は、例えば、農薬、薬剤、食品、洗剤、シャ
ンプー又は釣り用の撒き餌等であってもよい。これら以
外の収容物であっても、水溶性フィルムが溶解する液体
等に入れて使用するものであって、例えば、人が触れた
りすると、危険であったり異臭がしたり汚かったりする
ものであれば、特に有効である。また、収容物の形態
は、粉体に限定されるものではないし、粒体や液体であ
ってもよい。なお、液体であっても例えば有機溶剤等で
あれば水溶性フィルムが溶けてしまうことはない。
【0066】
【実施例】以下、本発明の実施例について、説明する。
【0067】図1は、本発明の一実施例によるラミネー
トフィルムを模式的に示す断面図である。
【0068】本実施例によるラミネートフィルムは、図
1に示すように、外層用フィルム10と、水溶性フィル
ム7と、外層用フィルム10と水溶性フィルム7との間
に介在された中間層6であって、ポリプロピレンを含む
溶融押出可能な材料からなる中間層6と、から構成され
ている。そして、外層用フィルム10と中間層6との間
が強接着されている。中間層6と水溶性フィルム7との
間が直接に接して剥離可能に弱接着されている。なお、
ここでは、外層用フィルム10及び中間層6からなるフ
ィルムを外袋フィルム20という。
【0069】本実施例では、外層用フィルム10は、ポ
リエステルフィルム1、高圧法ポリエチレン層2及びア
ルミ箔3からなる押し出しラミネートによるフィルム
と、接着剤層4と、二軸延伸ポリプロピレンフィルム5
と、から構成されている。
【0070】そして、具体的には、ポリエステルフィル
ム1として、PET#12であるユニチカ株式会社製の
「エンブレッドPET」と称する商品を用いた。高圧法
ポリエチレン層2として、LDPE(高圧法ポリエチレ
ン(低密度ポリエチレン))である日本ポリオレフィン
株式会社製の「L178」と称する商品からなる層を用
いた。アルミ箔3として、厚さ7μmの昭和アルミニウ
ム株式会社製のアルミニウム箔を用いた。接着剤層4と
して、芳香族エステル系(二液溶剤型ポリエステル)で
ある日本曹達株式会社製の「T−800A」と称する商
品を用いた。二軸延伸ポリプロピレンフィルム5とし
て、東セロ株式会社製の「OPU−1」と称する商品を
用いた。
【0071】また、本実施例では、中間層6として、数
%〜数10%程度エチレンと共重合化されるとともに重
量比で数%〜数10%程度低密度ポリエチレンが含有さ
れたポリプロピレンが用いられている。具体的には、中
間層6は、日本ポリオレフィン株式会社製の「グレード
PZ.943B」と称する商品を材料とした押し出しラ
ミネートによる厚さ20μmの層とした。
【0072】水溶性フィルム7として、株式会社クラレ
製のポリビニルアルコールフィルムである「VF−H
P」と称する商品を用いた。
【0073】そして、本発明者は、実際に、このような
構成のラミネートフィルムを製造した。その製造方法
は、次の通りであった。なお、図2は、その製造工程の
一部を模式的に示す図である。
【0074】まず、「エンブレッドPET」(ポリエス
テルフィルム1)と「L178」とアルミ箔3とを押し
出しラミネートにてラミネートし、このラミネートフィ
ルムと二軸延伸ポリプロピレンフィルム5とを接着剤4
にてドライラミネートし、外層用フィルム10を用意し
た。そして、この外層用フィルム10を、図2に示すよ
うに、ラミネート機30の案内ローラ31を介してラミ
ネート機30のプレッシャーローラ32とクーリングロ
ーラ33との間に導く。外層用フィルム10は二軸延伸
ポリプロピレンフィルム5の側を図2中の上側として配
置されている。一方、株式会社クラレ製のポリビニルア
ルコールフィルム(水溶性フィルム7)を、ラミネート
機30の案内ローラ34を介して、外層用フィルム10
と反対の側からプレッシャーローラ32とクーリングロ
ーラ33との間に導く。同時に、プレッシャーローラ3
2とクーリングローラ33との間の位置の上方から、溶
融された「グレードPZ.943B」(中間層6となる
べき材料)を、外層用フィルム10とポリビニルアルコ
ールフィルム7との間に押し出し機40にて膜状に押し
出す。その結果、外層用フィルム10、膜状の「グレー
ドPZ.943B」及びポリビニルアルコールフィルム
7が、プレッシャーローラ32及びクーリングローラ3
3により圧着されつつ冷却され、前述した図1に示すラ
ミネートフィルムとなり、案内ローラ35に導かれてい
き、図示しない巻き取りローラによりロール状に巻き取
られる。
【0075】前記押し出し機40として、L/D=32
で、D=90mmφのものを用いた。ここで、Lはスク
リューの長さ、Dはスクリューの直径を示す。また、ラ
ミネート機30の引き取り速度は、120m/minと
した。また、「グレードPZ.943B」の、押し出し
機40の押し出し前の温度(押し出し機40のダイス温
度)を、265℃に設定した。
【0076】このようにして製造したラミネートフィル
ムの、外層用フィルム10及び中間層6からなる外袋フ
ィルム20と水溶性フィルム7との間の剥離強度(接着
力又は接着強度)は、厳密な測定は不能であったが、1
5mm幅で180゜剥離の条件で数g/15mm程度で
あった。
【0077】なお、外袋フィルム20を剥離させても、
中間層6の成分が水溶性フィルム7に残ってしまうよう
な状況は確認されなかった。
【0078】次に、図1に示すラミネートフィルムを用
いて構成した袋体の例について、図3を参照して説明す
る。
【0079】図3は、図1に示すラミネートフィルムを
用い、当該ラミネートフィルムを折り曲げて水溶性フィ
ルム7が内側となるように重ね合わせて所定箇所をヒー
トシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィルム7
間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形成されてなる袋
体の例を示している。図3に示す袋体は、右辺が折り曲
げ線とされ、左辺に沿った部分302,301と、上辺
に沿った部分305と、上辺から所定間隔をあけて上辺
と平行な帯状の部分306がヒートシールされ、下辺が
開口し、基本的にはいわゆるL型シール袋となってい
る。図3に示す袋体では、ヒートシール部分302,3
06と収容物が下辺の開口から収容された後にヒートシ
ールされる下辺に沿った部分307とにより囲まれた部
分が、収容物の収容予定領域(非ヒートシール部分)3
08となっている。図3中、310はミシン目であり、
該ミシン目310は、ヒートシール部分305の下辺の
若干下寄りの位置においてヒートシール部分305の下
辺と平行に直線状に形成されており、ヒートシール部分
301の左辺及び非ヒートシール部分309の右辺に達
している。ミシン目310の左端(すなわち、ヒートシ
ール部分301)には、ミシン目310に沿った切断を
容易にするための切欠部311が形成されている。な
お、袋体の形態はこのような形態に限定されるものでは
なく、本発明によるラミネートフィルムを用いて、3方
シール袋、背貼り袋、ガゼットタイプの袋体など、任意
の形態の袋体に製袋することができる。また、図3に示
す袋体では、後述する説明からわかるように、ヒートシ
ール部分301,305、非ヒートシール部分309、
ミシン目310及び切欠部311が、外袋フィルム20
を剥離するきっかけを形成しているといえるが、そのよ
うなきっかけを形成する構造はこれに限定されるもので
はない。
【0080】図3に示す下辺が開口した袋体は、給袋方
式の場合には、袋の製造業者等により製造され収容物の
製造業者等へ供給されるものである。そして、給袋方式
の場合には、収容物の製造業者等において、図3に示す
袋体内に下辺の開口から収容物を入れた後に、下辺に沿
った部分307をヒートシールし、収容物の使用者の手
元に届く最終形態である袋詰め体が完成する。自動包装
方式の場合は、収納物の製造業者等において、図1に示
すラミネートフィルムから図3に示す袋体を製袋しなが
ら、収容物の充填、更には下辺に沿った部分307のヒ
ートシールを連続して行うものである。
【0081】前記袋詰め体の袋体は、外袋として作用す
る強接着された外層用フィルム10及び中間層7(説明
の便宜上、これら全体を「外袋フィルム20」という)
と、内袋として作用する水溶性フィルム7との、二重構
造となっており、外袋フィルム20と水溶性フィルム7
との間が剥離可能に弱接着されていることになる。した
がって、収容物の使用者は、外袋フィルム20のみを剥
離することによって、前述した内袋及び外袋の方式と同
様に、水溶性フィルム7による内袋に収容された状態の
収容物を得ることができる。
【0082】ところで、本発明者は、図1に示す実際に
製造したラミネートフィルムを用いて、図3に示す袋体
を製造した。前述したように、図1に示すラミネートフ
ィルムの剥離強度が数g/15mmと非常に弱かった
が、当該ラミネートフィルムの伸びはほとんどなく、一
般的な製袋機を用いて製造することができた。また、一
般的な充填機を用いて図3に示す袋体に収容物を充填で
きることも判明した。
【0083】ここで、図3に示す袋体を用いた袋詰め体
における外袋フィルム20の剥離の原理について、図4
を参照して説明する。
【0084】図4(a)は、図1に示すラミネートフィ
ルムを水溶性フィルム7が内側となるように重ね合わ
せ、その一部をヒートシールしたものの表側から見た平
面図である。図4(b)は、図4(a)におけるX1−
X1’矢視図である。図4(c)(d)は、それぞれ外
袋フィルム20の剥離過程を示す図であり、図4(b)
に対応している。
【0085】図4(a)(b)に示すように、ヒートシ
ール部分100と非ヒートシール部分101とが境界線
102を境界として隣り合っている。ヒートシール部分
100では、対面する表裏の水溶性フィルム7間は溶着
されている。図4(a)中の上辺において表側のラミネ
ートフィルムと裏側のラミネートフィルムとは連続して
いない。すなわち、図4(a)中の上辺はラミネートフ
ィルムの折り曲げ線となっていない。境界線102の一
端である点Aは、上辺に達している。図4に示す例で
は、ヒートシール部分100の上辺の長さ、すなわち、
ヒートシール部分100における境界線102に沿った
部分の幅(図4(a)中のヒートシール部分100の上
辺の長さ)は、比較的広くなっている。
【0086】図4(a)(b)に示すように重ね合わさ
れた状態のラミネートフィルムから、図4(c)(d)
に示すようにして外袋フィルム30を容易に剥離するこ
とができる。すなわち、非ヒートシール部分101にお
ける表側及び裏側のラミネートフィルムを点Aに力が加
わるようにめくると、まず、外袋フィルム20が剥離を
開始する直前に図4(c)の状態となり、その後、図4
(d)に示すように、水溶性フィルム7の点Aの部分が
手前側(図4(d)中の下側)に移動していくのに対
し、表裏のラミネートフィルムの外袋フィルム20の境
界線102付近の部分は外側にめくれていく。これは、
水溶性フィルム7が伸縮性を有しているとともに境界線
102を境界としたヒートシール部分100における表
裏のラミネートフィルムの水溶性フィルム7が互いに溶
着していることによる。したがって、図4(d)に示す
ように、前記点A付近から水溶性フィルム7と外袋フィ
ルム20との間に隙間103ができていく。このため、
この隙間103を外袋フィルム20を剥離するきっかけ
として利用することによって、外袋フィルム20を容易
に剥離することができる。
【0087】図3に示す袋体を用いた袋詰め体では、外
袋フィルム20を剥離する場合には、まず、ミシン目3
10に沿ってミシン目310の上側部分を切除する。こ
れにより、残ったヒートシール部分301が図4(a)
中のヒートシール部分100に相当し、点Bが図4
(a)中の点Aに相当し、残った非ヒートシール部分3
09が図4(a)中の非ヒートシール部分101に相当
する。したがって、図4(a)の場合と同様に、外袋フ
ィルム20を容易に剥離することができる。そして、図
3に示す袋体では、非ヒートシール部分309がヒート
シール部分301,305,306により囲まれ、非ヒ
ートシール部分309はミシン目310の部分を除いて
外部に開口していないので、非ヒートシール部分309
の水溶性フィルム7も外部環境により変質してしまうよ
うなおそれがない。もっとも、図3に示す袋体において
ミシン目310の上側部分を切除したような形態の袋体
としておいてもよい。
【0088】ところで、本発明者は、図1に示す実際に
製造したラミネートフィルムの剥離強度は、前述したよ
うに、数g/15mmと非常に弱いので、図1に示すラ
ミネートフィルムを用いた袋詰め体は、輸送途中で外袋
フィルム20が不用意にはがれるおそれがあり、そのま
までは輸送には耐えられない。しかしながら、前述した
内袋及び外袋の方式を採用することとし、図1に示すラ
ミネートフィルムを用いて構成した袋詰め体からすぐに
外袋フィルム20を剥離し、水溶性フィルム7のみで構
成された袋体内に収容物を収容した状態とし、これを別
個に構成した外袋内に入れて輸送する場合には、外袋フ
ィルム20の剥離が極めて容易となるため、却って好都
合である。なお、このように別個に構成した外袋(図示
せず)内に収容して輸送する場合であっても、当該ラミ
ネートフィルムを用いた袋詰め体(内袋)から外袋フィ
ルム20を必ずしも剥離しておく必要はない。
【0089】図1に示すラミネートフィルムを用いて構
成した袋詰め体を、別個に構成した外袋内に収容せず
に、そのまま輸送する場合には、次のような方法で当該
ラミネートフィルムの剥離強度を、輸送に耐え得る程度
に高めておけばよい。
【0090】本実施例では、中間層6は、前述したよう
に、数%〜数10%程度エチレンと共重合化されるとと
もに重量比で数%〜数10%程度低密度ポリエチレンが
含有されたポリプロピレンで構成されているので、中間
層が酸化によりカルボニル基を生ずる物質を含む材料で
構成されることになる。本実施例では、「グレードP
Z.943B」(中間層6となるべき材料)を溶融した
際に熱酸化によって、中間層6における水溶性フィルム
7の側の面が酸化され、この酸化によりカルボニル基が
生じ、このカルボニル基と水溶性フィルム7の水酸基と
の結合によっても、中間層6と水溶性フィルム7との間
に接着力が生じている。したがって、中間層6の酸化量
を大きくことによって、剥離強度を大きくすることがで
きる。
【0091】その場合には、例えば、図5に示すよう
に、オゾン発生機60を設置し、所望の濃度のオゾン
を、押し出し機40から押し出された膜状の中間層物質
の水溶性フィルム7の側の面に吹きつければよい。ま
た、図5に示すように、コロナ処理機50を設置し、水
溶性フィルム7を圧着前にコロナ処理機50でコロナ処
理することも好ましい。コロナ処理によって水溶性フィ
ルム7の表面が物理的に変化(例えば、表面が粗くなる
など)すること等により、水溶性フィルム7と中間層6
との間の接着力を調整し得るものと考えられる。
【0092】なお、水溶性フィルム7の含水率が高くな
ると、水溶性フィルム7と中間層6との間の接着力が低
下してしまうことがあるので、図面には示していない
が、乾燥室を設置して、水溶性フィルム7を圧着前に当
該乾燥室を通過させて水溶性フィルム7を乾燥させても
よい。なお、乾燥室は、例えば、遠赤外線発生装置を用
いて構成することができる。
【0093】ところで、ポリプロピレンは、高圧法ポリ
エチレンに比べてガス透過度が小さく耐油性等も良好で
ある。このため、図1に示すラミネートフィルムを用い
た袋詰め体では、収容物から揮発等した成分が中間層6
を透過し難くなって外層用フィルム10に至り難くな
る。このため、収容物が揮発性等を有する農薬等である
場合であっても、外層用フィルム10の一部としてバリ
ア性の高いアルミ箔3が用いられているにもかかわら
ず、アルミ箔3の手前に前記揮発等した成分が留まるよ
うな事態が起こり難くなる。したがって、本実施例によ
れば、中間層6を高圧法ポリエチレンで構成した場合
(この場合には、例えば、層4,5に代えてAC剤層が
用いられる。)に比べて、接着剤層5の接着力が低下す
るなどによってアルミ箔3とその手前の層6との間の接
合強度が低下するような事態が起こり難くなり、外袋フ
ィルム20全体を剥離させようとした時に、その間で剥
離が生じて中間層6が水溶性フィルム7側に残ってしま
うような事態が起こり難くなる。本実施例では、外層用
フィルム10がその最も中間層側の層としてポリプロピ
レンフィルム5を有しているので、ポリプロピレン5,
6の両方によってガスの透過等が一層抑えられるので、
好ましい。なお、二軸延伸ポリプロピレンフィルム5に
代えて、無延伸ポリプロピレンフィルムを用いてもよ
い。
【0094】なお、本実施例では、水溶性フィルム7
が、水溶性基材フィルム単体で構成されていた。しか
し、本発明では、必要に応じて、図2及び図5中の水溶
性フィルム7上に予め水溶性アンカーコート剤(AC
剤)を塗布することとし、水溶性フィルムを、水溶性基
材フィルムと、該水溶性基材フィルムの前記中間層側の
面に分布された水溶性アンカーコート剤とで構成しても
よい。この点は、後述する実施例についても同様であ
る。
【0095】以上説明したように、本実施例では、中間
層6がポリプロピレンを含む溶融押出可能な材料で構成
されていたが、本発明では、中間層6は、高圧法ポリエ
チレンを含まずに溶融押出可能な材料で構成してもよ
い。この材料は、例えば、高密度ポリエチレン;中密度
ポリエチレン;直鎖状低密度ポリエチレン;シングルサ
イト触媒系直鎖状低密度ポリエチレン;超低密度ポリエ
チレン(密度が0.900g/cm以下の低密度ポリ
エチレン);エチレン・酢酸ビニル共重合体,アイオノ
マー,エチレン・アクリル酸共重合体,エチレン・メタ
クリル酸共重合体,エチレン・メチルアクリレート共重
合体,エチレン・メチルメタクリレート共重合体,エチ
レン・エチルアクリレート共重合体,エチレン・ビニル
アルコール共重合体,その他のエチレン共重合体;ポリ
メチルペンテン;ポリエチレンテレフタレート,ポリブ
タチレンテレフタレート,その他の飽和ポリエステル;
のうちの1種以上を含んでいてもよい。このようなラミ
ネートフィルムも、前述した図2又は図5に示した製造
方法と同様の製造方法によって製造することができる。
【0096】図6は、本発明の他の実施例によるラミネ
ートフィルムを模式的に示す断面図である。
【0097】本実施例によるラミネートフィルムは、図
6に示すように、水溶性フィルム7と、水溶性フィルム
7の一方の面を覆うカバー層8であって、溶融押出可能
な材料からなるカバー層8とから構成されている。そし
て、水溶性フィルム7とカバー層8との間が直接に接し
て剥離可能に弱接着されている。
【0098】本実施例では、水溶性フィルム7として、
例えば、株式会社クラレ製のポリビニルアルコールフィ
ルムである「VF−HP」と称する商品を用いることが
できる。また、本実施例では、カバー層8として、例え
ば、高圧法ポリエチレンである日本ポレオレフィン株式
会社製の「L178」を用いることができる。
【0099】本実施例によるラミネートフィルムは、図
2又は図3に示す製造方法において、外層用フィルム1
0の供給を行わないようにした製造方法、すなわち、押
し出しコーティングによって、製造することができる。
すなわち、溶融された「L178」を水溶性フィルム7
上に押し出し機40にて膜状に押し出す。その結果、水
溶性フィルム7及び「L178」が、プレッシャーロー
ラ32及びクーリングローラ33により圧着されつつ冷
却され、前述した図6に示すラミネートフィルムとな
り、案内ローラ35に導かれていき、図示しない巻き取
りローラによりロール状に巻き取られる。
【0100】なお、本実施例では、「L178」を溶融
した際に熱酸化によって、カバー層6における水溶性フ
ィルム7の側の面が酸化され、また、図5に示す製造方
法に準じた方法により製造する場合にはオゾンによって
も酸化され、この酸化によりカルボニル基が生じ、この
カルボニル基と水溶性フィルム7の水酸基との結合によ
っても、カバー層6と水溶性フィルム7との間に接着力
が生じている。
【0101】図6に示すラミネートフィルムを用い、図
3と同様に、当該ラミネートフィルムを折り曲げて水溶
性フィルム7が内側となるように重ね合わせて所定箇所
をヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶性フィ
ルム7間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形成されて
なる袋体を構成することができ、また、この袋体を用い
て所望の収容物を収容した袋詰め体を構成することがで
きる。なお、本実施例では、カバー層8として用いた
「L178」が熱接着性を有しているので、袋体を構成
する際にカバー層8がヒートシールバーに熱接着しない
ように、ヒートシールバーとしてテフロンフィルム等を
装着したものを用いることが好ましい。もっとも、カバ
ー層8として熱接着性を有しないものを用いれば、通常
のヒートシールバーをそのまま用いることもできる。
【0102】本実施例では、カバー層8が外袋フィルム
20に相当することとなるが、図6に示すラミネートフ
ィルムによっても、前述した図1に示すラミネートフィ
ルムと同様の利点が得られる。また、本実施例では、構
造が極めて簡単であり、安価に提供することができる。
【0103】本実施例では、カバー層8が高圧法ポリエ
チレンで構成されていたが、本発明では、カバー層10
は、他の溶融押出可能な材料で構成してもよい。この材
料は、例えば、高圧法ポリエチレン;高密度ポリエチレ
ン;中密度ポリエチレン;直鎖状低密度ポリエチレン;
シングルサイト触媒系直鎖状低密度ポリエチレン;超低
密度ポリエチレン;エチレン・酢酸ビニル共重合体,ア
イオノマー,エチレン・アクリル酸共重合体,エチレン
・メタクリル酸共重合体,エチレン・メチルアクリレー
ト共重合体,エチレン・メチルメタクリレート共重合
体,エチレン・エチルアクリレート共重合体,エチレン
・ビニルアルコール共重合体,その他のエチレン共重合
体;ポリメチルペンテン;ポリエチレンテレフタレー
ト,ポリブタチレンテレフタレート,その他の飽和ポリ
エステル;のうちの1種以上を含んでいてもよい。この
ようなラミネートフィルムも、本実施例によるラミネー
トフィルムと同様の製造方法によって製造することがで
きる。
【0104】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高圧法ポリエチレンを含まない材料からなる中間層を用
いて、水溶性フィルムとの直接の弱接着を実現すること
ができ、本発明者が発明した前記従来のラミネートフィ
ルムと同様の利点が得られるラミネートフィルム、及び
これを用いた袋体及び袋詰め体を提供することができ
る。
【0106】また、本発明は、収容物が揮発性等の高い
ものであっても、外袋フィルムを剥離する際に中間層が
水溶性フィルム側に残ってしまうようなおそれの少ない
ラミネートフィルム、及びこれを用いた袋体及び袋詰め
体を提供することができる。
【0107】さらに、本発明は、本発明者が発明した前
記従来のラミネートフィルムに比べて、構造が簡単であ
りながら、当該従来のラミネートフィルムと同様の利点
が得られるラミネートフィルム、及びこれを用いた袋体
及び袋詰め体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるラミネートフィルムを
模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例によるラミネートフィルムの
製造工程の一部を模式的に示す図である。
【図3】本発明の一の実施例による袋体を示す図であ
る。
【図4】外袋フィルムの剥離原理を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例によるラミネートフィルム
の製造工程の一部を模式的に示す図である。
【図6】本発明の他の実施例によるラミネートフィルム
を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポリエステルフィルム 2 高圧法ポリエチレン層 3 アルミ箔 4 接着剤層 5 二軸延伸ポリプロピレンフィルム 6 中間層 7 水溶性フィルム 8 カバー層 10 外層用フィルム 20 外袋フィルム 20a,20b 縁部分 30 ラミネート機 31,34,35 案内ローラ 32 プレッシャーローラ 33 クーリングローラ 50 コロナ処理機 60 オゾン発生機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01B AK01C AK04B AK04J AK05A AK06A AK07A AK07B AK08A AK41A AK42A AK63A AK64B AK68A AK69A AK70A AK71A AL05B BA02 BA03 BA10A BA10B BA10C BA15 BA31 DA01 EJ12A EJ12B EJ55B EJ64A EJ64B GB01 GB15 GB16 JB09B JB09C JL01 JL02 JL05 JL14B JL14C

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層であって、高圧法
    ポリエチレンを含まずに溶融押出可能な材料からなる中
    間層とからなり、前記外層用フィルムと前記中間層との
    間が強接着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フ
    ィルムとの間が直接に接して剥離可能に弱接着されたこ
    とを特徴とするラミネートフィルム。
  2. 【請求項2】 前記材料が、高密度ポリエチレン;中密
    度ポリエチレン;直鎖状低密度ポリエチレン;シングル
    サイト触媒系直鎖状低密度ポリエチレン;超低密度ポリ
    エチレン;エチレン・酢酸ビニル共重合体,アイオノマ
    ー,エチレン・アクリル酸共重合体,エチレン・メタク
    リル酸共重合体,エチレン・メチルアクリレート共重合
    体,エチレン・メチルメタクリレート共重合体,エチレ
    ン・エチルアクリレート共重合体,エチレン・ビニルア
    ルコール共重合体,その他のエチレン共重合体;ポリメ
    チルペンテン;ポリエチレンテレフタレート,ポリブタ
    チレンテレフタレート,その他の飽和ポリエステル;の
    うちの1種以上を含むことを特徴とする請求項1記載の
    ラミネートフィルム。
  3. 【請求項3】 1層又は複数層からなる外層用フィルム
    と、水溶性フィルムと、前記外層用フィルムと前記水溶
    性フィルムとの間に介在された中間層であって、ポリプ
    ロピレンを含む溶融押出可能な材料からなる中間層とか
    らなり、前記外層用フィルムと前記中間層との間が強接
    着されるとともに、前記中間層と前記水溶性フィルムと
    の間が直接に接して剥離可能に弱接着されたことを特徴
    とするラミネートフィルム。
  4. 【請求項4】 前記材料がポリエチレンを含むか、前記
    材料が含む前記ポリプロピレンの一部がエチレンと共重
    合化されるか、あるいは、前記材料がポリエチレンを含
    むとともに前記材料が含む前記ポリプロピレンの一部が
    エチレンと共重合化されたことを特徴とする請求項3記
    載のラミネートフィルム。
  5. 【請求項5】 前記外層用フィルムは、その最も前記中
    間層の側の層としてポリプロピレンフィルムを有するこ
    とを特徴とする請求項3又は4記載のラミネートフィル
    ム。
  6. 【請求項6】 前記中間層における前記水溶性フィルム
    の側の面が所望の程度に酸化されたことを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載のラミネートフィルム。
  7. 【請求項7】 水溶性フィルムと、前記水溶性フィルム
    の一方の面を覆うカバー層であって、溶融押出可能な材
    料からなるカバー層とからなり、水溶性フィルムと前記
    カバー層との間が直接に接して剥離可能に弱接着された
    ことを特徴とするラミネートフィルム。
  8. 【請求項8】 前記材料が、高圧法ポリエチレン;高密
    度ポリエチレン;中密度ポリエチレン;直鎖状低密度ポ
    リエチレン;シングルサイト触媒系直鎖状低密度ポリエ
    チレン;超低密度ポリエチレン;エチレン・酢酸ビニル
    共重合体,アイオノマー,エチレン・アクリル酸共重合
    体,エチレン・メタクリル酸共重合体,エチレン・メチ
    ルアクリレート共重合体,エチレン・メチルメタクリレ
    ート共重合体,エチレン・エチルアクリレート共重合
    体,エチレン・ビニルアルコール共重合体,その他のエ
    チレン共重合体;ポリメチルペンテン;ポリエチレンテ
    レフタレート,ポリブタチレンテレフタレート,その他
    の飽和ポリエステル;のうちの1種以上を含むことを特
    徴とする請求項7記載のラミネートフィルム。
  9. 【請求項9】 前記カバー層における前記水溶性フィル
    ムの側の面が所望の程度に酸化されたことを特徴とする
    請求項7又は8記載のラミネートフィルム。
  10. 【請求項10】 前記水溶性フィルムが、水溶性基材フ
    ィルムと、該水溶性基材フィルムの前記中間層側の面に
    分布された水溶性アンカーコート剤とを含むことを特徴
    とする請求項1乃至9のいずれかに記載のラミネートフ
    ィルム。
  11. 【請求項11】 前記水溶性フィルムが、当該水溶性フ
    ィルムの前記中間層側の面がコロナ処理されたものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載
    のラミネートフィルム。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    ラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルムを
    前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせて所
    定箇所をヒートシールして当該所定箇所の対面する水溶
    性フィルム間を溶着させ、一辺が開口した袋状に形成さ
    れてなることを特徴とする袋体。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    ラミネートフィルムを用い、当該ラミネートフィルムを
    前記水溶性フィルムが内側となるように重ね合わせて所
    定箇所をヒートシールして当該所定箇所に対面する水溶
    性フィルム間を溶着させて密封した袋体の内部に、所望
    の収容物を収容してなることを特徴とする袋詰め体。
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