JP5798517B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本明細書に開示の技術は、絶縁ゲート型の半導体装置に関する。
絶縁ゲート型の半導体装置(例えば、MOSFETやIGBT)が知られている。文献1に開示されているMOSFETは、半導体層の上面に配置されたソース電極と、半導体層の下面に配置されたドレイン電極を備えている。半導体層には、n型半導体のソース領域と、ソース領域の下面に接しているp型半導体のボディ領域と、ボディ領域の下面に接しているn型半導体のドリフト領域が形成されている。ソース領域は、ボディ領域によってドリフト領域から分離されている。ゲート電極は、半導体層の上面からソース領域及びボディ領域を貫通してドリフト領域に達している。ゲート電極は、n型半導体であり、ゲート絶縁膜で他の領域から絶縁されている。ドレイン電極とソース電極間に順電圧が印加された状態でゲート電極にオン電圧を印加すると、ゲート電極に対向する範囲のボディ領域にチャネルが形成され、ソース領域からチャネルを通ってドリフト領域に電子が流れる。これによって、ドレイン電極とソース電極間に電流が流れる。一方、ドレイン電極とソース電極間に順電圧が印加された状態でゲート電極へのオン電圧の印加を停止すると(以下、ターンオフ状態という)、チャネルが消失し、ドレイン電極とソース電極間を流れる電流が遮断される。また、ボディ領域とドリフト領域とのpn接合から空乏層が広がり、これによって、ドレイン電極とソース電極間に印加される電圧が保持される。
特開2009−71097号公報
近年、半導体装置に対してより高い耐圧性能が求められている。このため、半導体装置がターンオフ状態となったときに、ゲート絶縁膜が絶縁破壊しないことがより求められている。本明細書では、ゲート絶縁膜の絶縁破壊を抑制でき、半導体装置の耐圧性を向上させることが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する半導体装置は、第1導電型の半導体である第1半導体領域と、第1半導体領域に接しており、第2導電型である第2半導体領域と、第2半導体領域に接しており、第2半導体領域によって第1半導体領域と分離されており、第1導電型の半導体である第3半導体領域とを備えている。また、この半導体装置は、第1半導体領域と第3半導体領域を分離している範囲の第2半導体領域に対して絶縁膜を介して対向していると共に、その一部が絶縁膜を介して第1半導体領域と対向しているゲート電極を備えている。
この半導体装置では、ゲート電極は、第2導電型の半導体である。ゲート電極は、その一部に第1半導体領域と接している部分の絶縁膜に接している第1領域を有している。そのゲート電極では、第1領域の第2導電型不純物濃度は、ゲート電極の全体の第2導電型不純物濃度を平均した値よりも低い濃度である。
上記の半導体装置では、ゲート電極が第2導電型の半導体で形成されており、第1半導体領域の導電型とは異なる導電型となっている。このため、ゲート電極(第2導電型)と第1半導体領域(第1導電型)とは絶縁膜を介して対向する。また、ゲート電極は、第1半導体領域と接している部分の絶縁膜に接している第1領域を有しており、その第1領域の第2導電型不純物濃度は、ゲート電極の全体の第2導電型不純物濃度を平均した値よりも低い。したがって、半導体装置がターンオフ状態となったときに、ゲート電極の第1領域内に空乏層が広がり易い。第1領域内に形成される空乏層の存在により、絶縁膜に印加される電界が弱められる。このため、絶縁膜の絶縁破壊が抑制され、半導体装置の耐圧性を向上させることができる。
半導体装置10の第1実施例を示す断面図である。 第1実施例の変形例に係る半導体装置のゲート電極の下端部を拡大して示す図である。 半導体装置10の第2実施例を示す断面図である。 半導体装置10の第3実施例を示す断面図である。 半導体装置10の第4実施例を示す断面図である。 半導体装置10の第5実施例を示す断面図である。 第5実施例の変形例に係る半導体装置のゲート電極を拡大して示す図である。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1) 本明細書で開示する半導体装置では、第1半導体領域上に第2半導体領域が形成され、第2半導体領域上に第3半導体領域が形成されていてもよい。この場合に、ゲート電極は、第3半導体領域及び第2半導体領域を貫通して第1半導体領域に達するトレンチ型のゲート電極であってもよい。
上記の半導体装置では、ゲート電極がトレンチ型であり、ゲート電極の下端が第1半導体領域に達している。このため、ゲート電極の下端部を被覆する絶縁膜に高電界が印加されやすい。このため、ゲート電極に第2導電型不純物濃度の低い第1領域を設けることで、絶縁膜に高電界が印加され易いトレンチゲート型の半導体装置の耐圧性を向上することができる。
(特徴2) 本明細書で開示するトレンチゲート型の半導体装置では、第1領域の第2導電型不純物濃度が、第2半導体領域の第2導電型不純物濃度よりも低くてもよい。
上記の半導体装置によれば、ゲート電極内での空乏層の伸びがより促進される。そのため、絶縁膜の絶縁破壊がより抑制され、半導体装置の耐圧性を高めることができる。
(特徴3) 本明細書で開示するトレンチゲート型の半導体装置の一態様では、ゲート電極は、第1領域上に形成された第2領域を有していてもよい。この場合、第2領域の第2導電型不純物濃度は、第1領域の第2導電型不純物濃度よりも濃くてもよい。
上記の半導体装置によれば、ゲート電極が第2導電型不純物濃度の高い第2領域を備えている。このため、ゲート電極の抵抗が低くされており、スイッチング速度を高めることができる。
(特徴4) 本明細書で開示するトレンチゲート型の半導体装置の他の態様では、第1領域は、ゲート電極の底面及び側面に形成されていてもよい。ゲート電極は、第1領域の内部に形成された第2領域をさらに有していてもよい。そして、第2領域の第2導電型不純物濃度は、第1領域の第2導電型不純物濃度よりも濃くてもよい。
上記の半導体装置によっても、ゲート電極の抵抗が低くされ、スイッチング速度を高めることができる。
第1実施例の半導体装置10は、縦型のMOSFETである。図1に示すように、半導体装置10は、半導体基板12と、電極、及び、絶縁膜を備えている。半導体基板12はSiC基板である。
半導体基板12の最下層には、n型半導体であるドレイン層30が形成されている。ドレイン層30は、半導体基板12の裏面の全域に形成されている。ドレイン層30の上には、n型半導体であるドリフト層34が形成されている。ドリフト層34のn型不純物濃度は、ドレイン層30のn型不純物濃度よりも低い。ドリフト層34の上側にボディ領域14が形成されている。ボディ領域14はp型半導体により形成されている。
半導体基板12には、半導体基板12の上面から下側に向かってトレンチ36が形成されている。トレンチ36は、ボディ領域14を貫通し、その底部がドリフト層34内に位置している。トレンチ36の断面は、図1に示す断面(すなわち、トレンチ36の長手方向に直交する断面)において長方形となっている。トレンチ36の内壁を覆うように、ゲート絶縁膜24が形成されている。ゲート絶縁膜24はSiO2である。
ゲート絶縁膜24の内部には、ゲート電極40が形成されている。ゲート電極40は、p型の多結晶シリコンである。ゲート電極40はゲート絶縁膜24によって、半導体基板12から絶縁されている。ゲート電極40はゲート配線(図示しない)とオーミック接続されている。ゲート配線はアルミ配線である。
ゲート電極40は、第1ゲート領域402と第2ゲート領域404とを備えている。第1ゲート領域402は、第2ゲート領域404の下方(すなわち、ドリフト層34側)に位置している。第1ゲート領域402と第2ゲート領域404の境界の上下方向の位置は、ドリフト層34とボディ領域14との境界よりも上側に位置している。第2ゲート領域404のp型不純物濃度は、第1ゲート領域402のp型不純物濃度よりも高く、かつ、ボディ領域14のp型不純物濃度よりも高い。第1ゲート領域402のp型不純物濃度は、ゲート電極40全体を平均したp型不純物濃度よりも低い。また、第1ゲート領域402のp型不純物濃度は、ボディ領域14のp型不純物濃度よりも低い。
半導体基板12の上面には、トレンチ36の左右両側にソース領域20が形成されている。ソース領域20は、n型の半導体である。ソース領域20のn型不純物濃度は、ドリフト層34のn型不純物濃度よりも高い。ソース領域20は、ゲート電極40を被覆するゲート絶縁膜24に接している。半導体基板12の上面の内、ソース領域20が形成されていない部分では、ボディ領域14が上面に露出している。ソース領域20の下側では、ボディ領域14がゲート絶縁膜24に接している。
ゲート電極40の上面を覆うように層間絶縁膜23が形成されている。層間絶縁膜23の厚みは、ゲート絶縁膜24の厚みよりも厚い。半導体基板12の上面には、ソース電極22が形成されている。ソース電極22は層間絶縁膜23によって、ゲート電極40から絶縁されている。ソース電極22は、ソース領域20とオーミック接続されている。ソース電極22は、ボディ領域14とオーミック接続されている。ドレイン層30の下面には、ドレイン電極32が形成されている。ドレイン電極32は、ドレイン層30とオーミック接続されている。
上述したように、ゲート電極40は、その底部にp型不純物濃度の低い第1ゲート領域402を有している。図1から明らかなように、第1ゲート領域402は、ゲート絶縁膜24を介してドリフト層34と対向している。すなわち、第1ゲート領域402は、ドリフト層34と接している部分のゲート絶縁膜24に接している。また、第1ゲート領域402と第2ゲート領域404の境界は、ドリフト層34とボディ領域14との境界よりも上側に位置している。したがって、ドリフト層34とボディ領域の境界部分は、ゲート絶縁膜24を介して第1ゲート領域402と対向している。すなわち、第1ゲート領域402は、ドリフト層34とボディ領域14の境界部分が接している部分のゲート絶縁膜24に接している。
上記の半導体装置10の使用時には、ドレイン電極32がソース電極22に対して高電位となるように、ソース電極22とドレイン電極32の間に高電圧が印加される。ソース電極22とドレイン電極32との間に電流を流す場合は、ゲート電極40に所定の電圧(オン電圧)を印加する。これによって、ボディ領域14のうち、ゲート絶縁膜24を介してゲート電極40に対向する領域にチャネルが形成される。その結果、ソース領域20とドリフト領域34がチャネルにより接続され、ソース電極22からドレイン電極32に向かって電子が流れる。これによって、ドレイン電極32からソース電極22に向かって電流が流れる。
ここで、ゲート電極40の第2ゲート領域404のp型不純物濃度は、ボディ領域14のp型不純物濃度よりも高く、かつ、第1ゲート領域402よりも高濃度である。そのため、ゲート電極40の全体のp型不純物濃度が低い場合と比較して、ゲート電極40の抵抗は低い。またゲート配線とゲート電極40(すなわち、第2ゲート領域404)との接触抵抗も低い。このため、半導体装置10のスイッチング速度が低下することが抑制されている。
一方、ゲート電極40に印加しているオン電圧を停止すると、ボディ領域14に形成されていたチャネルが消失し、ドレイン電極32とソース電極22の間を流れる電流が遮断される。また、ボディ領域14とドリフト層34とのpn接合面から空乏層が広がる。この空乏層によって、ソース電極22とドレイン電極32の間の電圧が保持される。
また、本実施例では、ゲート電極40がp型半導体であり、ドリフト層34とゲート絶縁膜24を介して対向する第1ゲート領域402のp型不純物濃度が低い。このため、ゲート電極40の第1ゲート領域402内にも空乏層が伸展する。すなわち、第1ゲート領域402のゲート絶縁膜24(詳細には、ドリフト層34と接する部分のゲート絶縁膜24)との境界から、第1ゲート領域402の内部に向かって空乏層が伸展する。その結果、ゲート絶縁膜24に印加される電界が緩和される。特に、ゲート絶縁膜24のうち、ゲート電極40の下端のコーナ部の近傍、及び、ドリフト層34とボディ領域14の境界部の近傍には高電界が印加されるが、この部分と隣接する第1ゲート領域402には空乏層が形成されている。その結果、ゲート絶縁膜24に印加される高電界が緩和され、ゲート絶縁膜24の絶縁破壊が抑制される。
また、第1ゲート領域402のp型不純物濃度は、ボディ領域14のP型不純物濃度よりも低い。このため、第1ゲート領域402に生じる空乏層は、そうでない場合と比較してより広がり易くなっている。従って、本実施例の半導体装置10は、耐圧性能が高い。
最後に、上述した実施例と請求項との対応関係を説明しておく。ドリフト層34が請求項でいう「第1半導体領域」の一例であり、ボディ領域14が請求項でいう「第2半導体領域」の一例であり、ソース領域20が請求項でいう「第3半導体領域」の一例であり、第1ゲート領域402が請求項でいう「第1領域」の一例である。
なお、上述した実施例では、ゲート電極40の下部の全体をp型不純物濃度の低い第1ゲート領域402としたが、本明細書に開示の技術はこのような例に限られない。例えば、図2に示す領域802において、p型不純物濃度が低ければよい。すなわち、領域802は、ゲート電極40の一部であって、ゲート絶縁膜24の内、ゲート絶縁膜24とドリフト層34が接している部分に接している領域(以下、近接領域という)である。
図2に示すように、近接領域802は以下のように定義される。点242、点243は、ボディ領域14とドリフト層34の境界線が、ゲート絶縁膜24の外面と交わる点である。垂線249、250は、点242、点243のそれぞれから、ゲート絶縁膜24の内面に対して引かれた垂線である。曲線251は、ゲート電極40の内側においてゲート絶縁膜24の内面との距離が一定距離d1である曲線である。一定距離d1は、ゲート電極40内に形成したい空乏層の幅に応じて適宜決定することができる。例えば、一定距離d1をゲート電極40の上下方向の寸法の10%とすることができる。近接領域802は、ゲート絶縁膜24の内面、曲線251、垂線249、垂線250に囲まれた領域として定義される。
上記のように、近接領域802においてp型不純物濃度が低ければ、近接領域とゲート絶縁膜24の境界から近接領域802内に空乏層が伸び、これによって、ゲート絶縁膜24に作用する電界を緩和することができる。したがって、ゲート電極40のうち近接領域802のp型不純物濃度を低く調整すれば、ゲート電極40内に空乏層を広げることができ、ゲート絶縁膜24の絶縁破壊を抑制することができる。なお、近接領域802のみp型不純物濃度を低くした場合は、ゲート電極40の抵抗をより小さくできる。このため、半導体装置の耐圧を向上しながらスイッチング特性の低下を効果的に抑制することができる。
図3は、第2実施例の半導体装置10の断面図である。以下の実施例において、第1実施例と同一の構成には同一の符号を付ける。以下の実施例において、ゲート電極40は、第1実施例と同様にp型の多結晶シリコンである。ゲート電極40は第1ゲート領域502と第2ゲート領域504を備えている。
第1領域502は、ゲート電極40の最下層部の領域502a(以下、第1部分という)と、ゲート電極40の両側の側面に沿った領域502b(以下、第2部分という)とからなる。図2に示す断面において、第1領域502の第1部分502aの上下方向の幅は、例えば、ゲート電極の上下方向の寸法の15%とすることができる。第1部分502aの左右方向の寸法はゲート電極40の左右方向の幅と等しい。第1領域502の第2部分502bの左右方向の幅は、例えば、ゲート電極40の上下寸法の15%とすることができる。第2部分502bは、下端を第1部分502aに接し、上端は,ゲート電極40の上端に達している。第1ゲート領域502のp型不純物濃度は、第2ゲート領域504のp型不純物濃度よりも低い。
第2実施例では、第1実施例と同様に、ドリフト層34とゲート絶縁膜24を介して対向する第1ゲート領域502のp型不純物濃度が、ゲート電極40全体を平均したp型不純物濃度よりも低い。第2実施例の半導体装置10は、第1実施例と同様に、ゲート絶縁膜24に印加される電界が緩和され、耐圧性が高い。
図4は、第3実施例の半導体装置10の断面図である。ゲート電極40は、第1ゲート領域602と第2ゲート領域604とを備えている。第3実施例の第1ゲート領域602は、第2実施例の第1ゲート領域502に対し以下の点のみが異なる。すなわち、第3実施例の第1ゲート領域602は、ゲート電極40の両側の側面に沿った第2部分602bの上端が、ボディ領域14とドリフト層34の境界の上下方向の高さ位置を超える高さ位置にとどまっている。すなわち、第2部分602bの上端がゲート電極40の上端に達していない。
第3実施例では、第2実施例と同様に、ドリフト層34とゲート絶縁膜24を介して対向する第1ゲート領域602のp型不純物濃度が、ゲート電極40全体を平均したp型不純物濃度よりも低い。第3実施例の半導体装置10は、第1実施例と同様に、ゲート絶縁膜24に印加される電界が緩和され、耐圧性が高い。
図5は、第4実施例の半導体装置10の断面図である。ゲート電極40は、ドリフト層34側のp型不純物濃度が低く、ドリフト層34の反対側に向かって、徐々にp型不純物濃度が高くなっている。
第4実施例では、図2に示す近接領域802に相当する領域のp型不純物濃度が、ゲート電極40全体のp型不純物濃度よりも低い。従って、第4実施例の半導体装置10でも、第1実施例と同様に、ゲート絶縁膜24に印加される電界が緩和され、耐圧性が高い。
図6は、第5実施例の半導体装置10の断面図である。第5実施例の半導体装置10は、プレーナ型のゲート電極を備えるMOSFETである。ゲート電極90は、第1ゲート領域906と、第1ゲート領域906上に形成された第2ゲート領域908を備えている。第1ゲート領域906は、ゲート絶縁膜24を介してドリフト層34に対向している。第1ゲート領域906は断面が長方形である。第1ゲート領域906の上下方向の幅は、例えば、第2ゲート領域908の上下方向の幅と同一とすることができる。第1ゲート領域906のp型不純物濃度は、第2ゲート領域908のp型不純物濃度よりも低い。図6に示す実施例においても、ゲート絶縁膜24を介してドリフト層34と対向する第1ゲート領域906のp型不純物濃度がゲート電極90全体を平均したp型不純物濃度よりも低い。このため、第1ゲート領域906内に空乏層が伸び、ゲート絶縁膜24に印加される電界を緩和する。したがって、第5実施例の半導体装置10でも、ゲート絶縁膜24の絶縁破壊を抑制でき、耐圧性を向上することができる。
なお、プレーナ型のゲート電極を用いる場合は、図7に示す近接領域802において、少なくともp型不純物濃度を低くすればよい。近接領域802は、ドリフト層34に接する範囲のゲート絶縁膜24に接し、ゲート電極90の底面からの距離がd1の範囲内の領域である。近接領域802のp型不純物濃度を低くすることで、第1実施例と同様に、ゲート絶縁膜24に印加される電界が緩和され、ゲート絶縁膜24の絶縁破壊を抑制することができる。その結果、第1実施例と同様に、耐圧性を高めることができる。
なお、上記の各実施例では、MOSFETについて説明したが、本明細書に開示の技術は、その他の半導体装置(例えば、IGBT等)に適用することができる。
また、上述した各実施例では、半導体基板12がSiC半導体である場合について説明した。しかし、半導体基板の材料には、SiやGaN等を用いたものであってもよい。また、ゲート絶縁膜24がSiO2の場合について説明したが、他の材料であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
半導体装置 10
半導体基板 12
ボディ領域 14
ソース領域 20
ソース電極 22
ゲート絶縁膜 24
ドレイン層 30
ドレイン電極 32
ドリフト層 34
トレンチ 36
ゲート電極 40
ゲート電極 90
第1ゲート領域 402
第1ゲート領域 502
第1ゲート領域 602
第1ゲート領域 906
近接領域 802

Claims (2)

  1. 第1導電型の半導体である第1半導体領域と、
    第1半導体領域に接しており、第2導電型の半導体である第2半導体領域と、
    第2半導体領域に接しており、第2半導体領域によって第1半導体領域と分離されており、第1導電型の半導体である第3半導体領域と、
    第1半導体領域と第3半導体領域を分離している範囲の第2半導体領域に対して絶縁膜を介して対向していると共に、その一部が絶縁膜を介して第1半導体領域と対向しているゲート電極とを備え、
    第2半導体領域は、第1半導体領域上に形成されており、
    第3半導体領域は、第2半導体領域上に形成されており、
    ゲート電極は、第3半導体領域及び第2半導体領域を貫通して第1半導体領域に達するトレンチ型のゲート電極であり、
    ゲート電極は、第2導電型の半導体であり、その一部に第1半導体領域と接している部分の絶縁膜に接している第1領域を有しており、
    第1領域の第2導電型不純物濃度は、ゲート電極の全体の第2導電型不純物濃度を平均した値よりも低い濃度であり、
    第1領域は、ゲート電極の底面及び側面に形成されており、
    ゲート電極は、第1領域の内部に形成された第2領域をさらに有しており、
    第2領域の第2導電型不純物濃度は、第1領域の第2導電型不純物濃度よりも濃い、半導体装置。
  2. 第1領域の第2導電型不純物濃度は、第2半導体領域の第2導電型不純物濃度よりも低い、請求項に記載の半導体装置。
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