JP5795111B2 - 架橋剤、架橋高分子 - Google Patents

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Description

本発明は、架橋剤、かかる架橋剤によって架橋されてなる架橋高分子に関するものである。
架橋剤とは、主に高分子化合物同士を化学的に結合させるものであり、架橋剤によって架橋構造体を形成すると、架橋されていない高分子化合物に比べ、一般的に強度や耐熱性、耐溶剤性等が向上する。
架橋剤としては、種々のものが提案されているが、近年の環境問題への関心の高まりから有機溶剤を使用しない、水系で使用できる架橋剤としてヒドラジド基含有化合物が提案されている。例えば、特許文献1では特定の構造単位を有するヒドラジド基含有共重合体が開示され、ヒドラジド基含有化合物は、比較的速い架橋速度が求められる用途に好適であるため、特許文献2では、感熱記録用媒体において感熱記録層および/または保護層中の接着剤として使用することが開示されている。
架橋剤によって架橋された架橋高分子は、三次元的な網目構造を形成するものであり、側鎖あるいは主鎖に反応性の官能基を有する線状高分子と架橋剤との架橋反応で得られるものである。
線状高分子としてはアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂やポリビニルアルコール系樹脂など種々のものが検討されており、かかる線状高分子の側鎖あるいは主鎖にカルボニル基を導入したものが、反応性に富むことから広範囲に使用されている。
中でも、水溶性樹脂であるポリビニルアルコール系樹脂(以下、ポリビニルアルコールをPVAと略記する。)は、架橋によって耐水性を付与することが可能であり、架橋高分子形成が実用上重要な樹脂の一つである。
かかるPVA系樹脂の場合、架橋効率を高め、強固な架橋構造を形成させるためには、カルボニル基を含有させた変性PVA系樹脂を用いることが好ましい。かかる変性PVA系樹脂としては、例えば、アセトアセチル基含有PVA系樹脂(以下、AA化PVA系樹脂という)や、ジアセトンアクリルアミド構造単位含有PVA系樹脂(以下、DAAA-PVA系樹脂という)、カルボン酸変性PVA系樹脂などが挙げられる。
上記のように、ヒドラジド基含有化合物は線状高分子、特にカルボニル基を有する高分子、例えばAA化PVA系樹脂やDAAA−PVA系樹脂に対する架橋剤として広く用いられているが、ヒドラジド基含有化合物によって架橋して得られた架橋高分子は、その保存環境によっては経時によって着色するという問題点があった。かかる問題点を改善するために種々の検討がこれまで行われてきた。
例えば、かかる検討としては、特許文献3に記載のように還元剤を配合することなどが挙げられる。
特開2006−316142号公報 特開2004−249528号公報 特開2009−280754号公報
しかしながら、還元剤などを配合する場合には、架橋剤や架橋される化合物の元々の特性を損なう恐れがあり、多量には用いることができず、効果的な着色抑制手段は未だに確立されていないのが問題であった。
すなわち、本発明は架橋高分子形成に用いられるアルキルヒドラジド基含有化合物を含む架橋剤であって、経時着色が小さく、粘度安定性に優れる架橋高分子が得られる架橋剤の提供を目的とするものである。
本発明者らは、上記事情に鑑み、鋭意検討した結果、下記一般式(1)で表されるアルキルヒドラジド基を2つ以上含む架橋剤によって本発明の目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
Figure 0005795111
(式(1)中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、*は結合手である。)
かかる化合物は、分子内の一般式(1)で表されるアルキルヒドラジド基が、線状高分子中のカルボニル基等の官能基と反応することによってこれらの架橋剤として機能するものである。
なお、本発明の架橋剤は有効成分として一般式(1)で表されるアルキルヒドラジド基を少なくとも2つ含む化合物を含有するものであるが、かかる有効成分とは、実質的に架橋剤として機能することを意味するものである。
本発明の架橋剤は、これを用いて得られる架橋高分子の経時着色を抑制し、粘度安定性に優れる架橋高分子を提供するものである。
また、本発明の架橋剤は線状高分子、特にカルボニル基を含有するPVA系樹脂、殊にアセトアセチル基含有PVA系樹脂(AA化PVA系樹脂)又はジアセトンアクリルアミド構造単位含有PVA系樹脂(DAAA−PVA系樹脂)の架橋剤として有用であり、架橋反応性に優れるとともに、かかるPVA系樹脂との混合水溶液とした際の粘度安定性に優れ、ポットライフが長いという特徴を有し、また、得られる架橋高分子は、経時での着色が極めて少ないという特徴を有するものである。
また、AA化PVA系樹脂やDAAA−PVA系樹脂の架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジド(ADH)は公知であるが、AA化PVA系樹脂やDAAA−PVA系樹脂のADHによる架橋高分子は経時で着色するのに対し、本発明の架橋剤を用いると、経時での着色が極めて小さい架橋高分子が得られる。
従来より、カルボニル基とADHとの架橋構造体の一部では、ヒドラジン化合物に由来するNH基窒素がアセト酢酸エステル基に由来するカルボニル基炭素を求核攻撃し、続いてエステル基を切断し、下記式に示すように、PVA系樹脂側がビニルアルコール構造となるとともに、ピラゾロン環を有する化合物が生成し、着色の原因となっていると考えられてきた。
Figure 0005795111
本発明の架橋剤は、ヒドラジド基のNH基の水素を炭素数1〜10のアルキル基に置換することにより、窒素原子の求核性が低下し、上記のようなピラロゾン環化合物を生成することがなくなり、着色が防止できたものであると推測される。
図1は、架橋剤{一般式(4)の化合物}の1H−NMRスペクトルである。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定されるものではない。
以下、本発明について詳細に説明する。
〔アルキルヒドラジド基を有する化合物〕
まず、本発明の架橋剤中に有効成分として含有されるアルキルヒドラジド基を有する化合物について説明する。
かかるアルキルヒドラジド基を有する化合物としては、下記一般式(1)で表されるアルキルヒドラジド基を化合物中に2つ以上有する化合物である。
Figure 0005795111
式(1)中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示す。かかるアルキル基は本発明の効果を阻害しない程度であれば、置換基を有していても良く、置換基としては、ハロゲン基、水酸基、エステル基、カルボン酸基、スルホン酸基などが挙げられる。また、R1の好ましい炭素数としては1〜5であり、さらに好ましくは1〜3である。なお、*は結合手を示す。
かかるアルキルヒドラジド基は、化合物中に通常2つ以上含まれ、好ましくは2〜4、さらに好ましくは2又は3である。
なお、本発明の架橋剤のアルキルヒドラジド基当量(アルキルヒドラジド基の数/全体の分子量)は、通常0.001以上、好ましくは0.005〜0.1、特に好ましくは0.01〜0.09である。かかる量が多すぎると化合物自体の安定性が低下する傾向があり、少なすぎると架橋性能が低下する傾向がある。
またかかる化合物の23℃の水100gに対して溶解する量(溶解度)が、通常50〜500g、好ましくは70〜300g、さらに好ましくは100〜200gのものが好ましく用いられる。
また、アルキルヒドラジド基含有化合物の分子量は通常150〜3000、好ましくは180〜1000、さらに好ましくは200〜700である。かかる量が多すぎると水溶性が低下する傾向があり、少なすぎると安定性が低下する傾向がある。
またかかる化合物の平均粒子径は通常0.01〜3000μm、好ましくは0.1〜1000μm、特に好ましくは1〜100μmである。粒子径の測定方法は、レーザー回折法が用いられる。
アルキルヒドラジド基含有化合物の好適な態様としては、以下の一般式(1a)で表されるジカルボン酸ビス(1−アルキルヒドラジド)化合物が挙げられる。
Figure 0005795111
式(1a)中、R1、R2は各々独立に炭素数1〜10のアルキル基を示し、両者は同じであっても異なっていてもよい。アルキル基は一般式(1)同様に置換基を有してもよい。また、R1、R2の好ましい炭素数としては1〜5であり、さらに好ましくはR1、R2ともに1〜3である。
かかる炭素数が多すぎると水溶性が低下する傾向がある。
また、Xは単結合又は置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキレン鎖を示し、好ましくは炭素数1〜6のアルキレン鎖であり、より好ましくは炭素数2〜5のアルキレン鎖であり、さらに好ましくは炭素数3又は4のアルキレン鎖である。
かかる炭素数が多すぎると水溶性が低下する傾向がある。
また、本発明のアルキルヒドラジド基を2つ以上有する化合物としては、カルボニル基を共有する形で2つアルキルヒドラジド基を有する化合物として、下記一般式(1b)で表される化合物も包含するものである。
Figure 0005795111
式(1b)中、R1、R2は各々独立に炭素数1〜10のアルキル基を示し、両者は同じであっても異なっていてもよい。アルキル基は一般式(1)同様に置換基を有してもよい。また、R1、R2の好ましい炭素数としては1〜5であり、さらに好ましくはR1、R2ともに1〜3である。
カルボニル基は架橋反応に関与しておらず、カルボニル基を共有する一般式(1b)においても、カルボニル基を共有しない本発明の化合物と同様の挙動を示すものであると推測される。
アルキルヒドラジド基を有する化合物の製造方法は特に限定されるものではないが、カルボン酸化合物と塩化チオニルを反応させ、カルボン酸の塩化物を得て、ついでこれにアルキルヒドラジンを反応させて得る方法が挙げられる。
〔架橋剤〕
本発明の架橋剤は、上記したアルキルヒドラジド基を含有する化合物を含有する。本発明の架橋剤はカルボニル基を有する高分子の架橋により適している。
本発明の架橋剤には、製造に用いられる原料や原料に含まれる不純物、製造時の副生成物等が含まれる可能性があり、例えば、メチルヒドラジン等のアルキルヒドラジン、副生成物である以下の化合物などが含有される場合がある。
Figure 0005795111
(式中、R1、R2は各々独立に置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基を示し、両者は同じであっても異なっていてもよい。Xは、単結合又は置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキレン鎖を示す。)
〔架橋高分子〕
次に、本発明の架橋高分子について説明する。本発明の架橋高分子は、本発明の架橋剤と反応して架橋構造を形成し、分子間架橋されたものである。
かかる架橋高分子に用いられる線状高分子としては、アルキルヒドラジド基と反応しうる官能基を有するもので、かかる官能基としては、カルボニル基である。具体的には、アセトアセチル基、及びジアセトンアクリルアミド構造単位は本発明の架橋剤との反応性に優れる点から、好ましい官能基及び構造単位である。
また、アセトアセチル基などの官能基を側鎖に有する高分子及びジアセトンアクリルアミド構造単位を有する高分子としては、線状高分子であれば特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66などのポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸メチルなどのポリビニル系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレンなどのポリジオレフィン系樹脂、ポリアセタール、ポリエチレンオキサイドなどのポリエーテル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、ポリオール系樹脂などを挙げることができる。中でもポリビニルアルコール系樹脂が好適に用いられる。なお、これらの線状高分子は、直鎖状であっても、分岐状であっても構わない。
本発明の架橋剤は、水溶性のものを使用することが好ましく、架橋される高分子が水溶性の場合、水性媒体中で混合することが可能である。以下、水溶性樹脂としてPVA系樹脂を用いて説明をするが、高分子はPVA系樹脂に限定されるものではない。
かかる混合方法としては、(i)架橋剤とPVA系樹脂をともに水に投入して溶解する方法、(ii)PVA系樹脂の水溶液に架橋剤を添加して混合する方法、(iii)予めPVA系樹脂と架橋剤を別々に溶解したものを混合する方法、などが挙げられる。
中でも(iii)の方法が好ましい。
かかる樹脂組成物水溶液の調製方法におけるPVA系樹脂水溶液の濃度は0.05〜40重量%、さらには1〜30重量%、特には1〜20重量%であることが好ましい。PVA系樹脂水溶液の濃度が大きすぎると粘度が高くなりすぎ、基材への塗工や、各種工程への適用が困難になる場合があるため好ましくない。また、濃度が小さすぎると樹脂量が不足したり、乾燥に長時間を要したりするため好ましくない。
また、上述の水溶液には、本発明の特性を阻害しない範囲内で他の公知の架橋剤を配合してもよく、そのような架橋剤の例としては、水溶性チタニウム化合物や水溶性ジルコニウムもしくは水溶性アルミニウム化合物等に代表されるような多価金属化合物、硼酸や硼砂といったホウ素化合物、アミン化合物(ジアミン化合物やポリアミン化合物、ポリアリルアミン等)、ヒドラジン化合物(例;アジポイルジヒドラジド)、高分子ヒドラジド(大塚化学社製のポリアミノアクリルアミド)、シラン化合物、メチロール基含有化合物(メチロール化メラミン等)、アルデヒド基含有化合物(グリオキザール、ジメトキシエタナール、グルタルアルデヒド、グリオキシル酸およびそのヘミアセタール体やアセタール体などの誘導体等)、エポキシ化合物、チオール化合物、イソシアネート化合物、ポリイソシアナート化合物(大日本インキ化学工業社製「ハイドラン アシスター C1」など)、ブロックイソシアナート化合物(ケトオキシムブロック物またはフェノールブロック物等)、水溶性または水分散性のエポキシ樹脂または化合物(ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ジグリセリンジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテルなど)、水溶性または水分散性のオキセタン樹脂または化合物、ポリアミドアミン−エピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミン等を用いることができる。これらは単独で用いても二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、上述の水溶液には、本発明の特性を阻害しない範囲内で消泡剤、防黴剤、防腐剤、レベリング剤等の添加剤、各種エマルジョン、ポリエステル系アイオノマー型ウレタン樹脂(例えば、大日本インキ化学工業社製「ハイドランAP−20」、「ハイドランAPX−101H"」など)、ポリウレタン系ディスパージョンやポリエステル系ディスパージョンに代表される各種のポリマーディスパージョン、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリアクリル酸などの水溶性樹脂、グリシジルオキシ基を有する化合物、アルミニウムなどの金属コロイド(例えば、川研ファインケミカル社製「アルミナゾル−10A」)などを配合してもよい。
かかる樹脂組成物水溶液のpHは、通常2〜10、好ましくは3〜10、より好ましくは4〜9である。かかるpHが高すぎると、樹脂組成物水溶液の塗布に使用する装置の腐食等を招く場合があるため、その対策が必要となり、逆に低すぎると、樹脂組成物水溶液が増粘しやすくなり、ポットライフが短くなる傾向にある。
このようにして調製された本発明の樹脂組成物の水溶液は、塗工、注型、浸漬等の公知の方法によって各種用途に適用され、その後、PVA系樹脂と架橋剤との架橋反応が進行して、架橋構造体が得られ、同時に、あるいはその後、乾燥することによって水分を除去される。
もしくは、PVA系樹脂と架橋剤のどちらか一方を含有する水溶液を予め塗工、注型、浸漬しておき、後から残りの成分を含有する混合水溶液を、塗工、注型、浸漬することもできる。かかる場合には、PVA系樹脂と架橋剤が接触した際に架橋反応が進行して架橋構造体が得られる。また、上記と同様に乾燥することによって水分を除去される。
必要に応じて加熱乾燥、あるいは低温〜常温乾燥することで、PVA系樹脂の耐水化という目的を達成することができる。かかる乾燥条件としては、特に限定されるものではなく、使用形態によって適宜選択されるものではあるが、通常は5〜150℃、さらには30〜150℃、特には50〜150℃の温度条件で、0.1〜60分、さらには0.1〜30分、特には0.2〜20分の乾燥時間が好ましく用いられる。
また、線状高分子を架橋させることによって耐熱性や耐溶剤性を向上させることが可能であるが、特にPVA系樹脂の場合、本来は水溶性であるものが、架橋高分子とすることによって耐水性が向上することから、架橋の効果が極めて顕著である。
本発明の架橋剤を用いてPVA系樹脂を架橋して得られる架橋高分子は耐水性が要求される各種用途に対して有用であり、特に各種接着剤用途、バインダー用途、被覆剤用途等に好適である。
上記のもの以外にも、耐水性が必要とされる用途に適用することが可能であり、その具体例としては以下のものが挙げられる。
(1)紙加工剤
各種加工紙のアンダーコート層やバックコート層、昇華型感熱記録用媒体の発色層や中間層、空隙型インクジェット記録用媒体の無機微粒子バインダー、膨潤型インクジェット記録用媒体のインク受容層、紙のクリアコーティング剤、塗工紙の顔料バインダー、電子写真用記録媒体の顔料バインダー、離型紙の表面塗工剤や顔料バインダー、熱転写記録媒体の耐熱保護層など。
(2)接着剤
2液型接着剤、ハネムーン型接着剤、粘着剤、再湿剤、不織布用バインダー、建材用バインダー(石膏ボード、繊維板等)、各種粉体造粒用バインダー、感圧接着剤、アニオン性塗料の固着剤など。
(3)水性ゲル
排水処理用担体、保水剤、保冷剤、バイオリアクター、芳香剤、地盤強化剤、臓器モデル、人工関節、人口筋肉、疑似餌など。
(4)被覆剤
繊維加工剤、皮革仕上げ剤、塗料、防曇剤、金属腐食防止剤、亜鉛メッキ用光沢剤、帯電防止剤、導電剤、暫定塗料、暫定保護膜など。
(5)フィルム、膜、繊維
電解質膜、包装用フィルム、セパレーター用不織布、有機溶剤フィルター用不織布、吸音材用不織布、包装用不織布、ナノファイバー不織布など。
(6)増粘剤
掘削流体の増粘剤など。
〔AA化PVA系樹脂とその架橋高分子〕
次に本発明の架橋剤との好ましい使用形態であるAA化PVA系樹脂との架橋高分子について説明する。
本発明に用いるAA化PVA系樹脂とは、側鎖にアセトアセチル基を有するPVA系樹脂である。
かかるAA化PVA系樹脂の製造法としては、特に限定されるものではないが、例えば、PVA系樹脂とジケテンを反応させる方法、PVA系樹脂とアセト酢酸エステルを反応させてエステル交換する方法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニルの共重合体をケン化する方法等を挙げることができるが、製造工程が簡略で、品質の良いAA化PVA系樹脂が得られることから、PVA系樹脂とジケテンを反応させる方法で製造するのが好ましい。以下、かかる方法について説明する。
原料となるPVA系樹脂としては、一般的にはビニルエステル系モノマーの重合体のケン化物又はその誘導体が用いられ、かかるビニルエステル系モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサチック酸ビニル等が挙げられるが、経済性の点から酢酸ビニルが好ましく用いられる。
また、ビニルエステル系モノマーと該ビニルエステル系モノマーと共重合性を有するモノマーとの共重合体のケン化物等を用いることもでき、かかる共重合モノマーとしては、例えばエチレンやプロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン等のヒドロキシ基含有α−オレフィン類およびそのアシル化物などの誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、ウンデシレン酸等の不飽和酸類、その塩、モノエステル、あるいはジアルキルエステル、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸類あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、ビニルエチレンカーボネート、2,2−ジアルキル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン、グリセリンモノアリルエーテル、等のビニル化合物、酢酸イソプロペニル、1−メトキシビニルアセテート等の置換酢酸ビニル類、塩化ビニリデン、1,4−ジアセトキシ−2−ブテン、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、ビニレンカーボネート等が挙げられる。
更に、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等のポリオキシアルキレン基含有モノマー、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、2−アクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、2−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライド、3−ブテントリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ジエチルジアリルアンモニウムクロライド等のカチオン基含有モノマー等も挙げられる。
なお、かかる共重合モノマーの導入量はモノマーの種類によって異なるため一概にはいえないが、通常は全構造単位の10モル%以下、特には5モル%以下である。共重合モノマーの導入量が多すぎると水溶性が損なわれたり、架橋剤との相溶性が低下したりする場合があるため好ましくない。
又、ビニルエステル系モノマーおよびその他のモノマーを重合、共重合する際の重合温度を高温にすることにより、主として生成する1,3−結合に対する異種結合の生成量を増やし、PVA主鎖中の1,2−ジオール結合を1.6〜3.5モル%程度としたものを使用することが可能である。
上記ビニルエステル系モノマーの重合体および共重合体をケン化して得られるPVA系樹脂とジケテンとの反応によるアセトアセチル基の導入には、PVA系樹脂とガス状或いは液状のジケテンを直接反応させてもよいし、有機酸をPVA系樹脂に予め吸着吸蔵せしめた後、不活性ガス雰囲気下でガス状または液状のジケテンを噴霧、反応するか、またはPVA系樹脂に有機酸と液状ジケテンの混合物を噴霧、反応する等の方法が用いられる。
上記の反応を実施する際の反応装置としては、加温可能で撹拌機の付いた装置であれば十分である。例えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、その他各種ブレンダー、撹拌乾燥装置を用いることができる。
かくして得られるAA化PVA系樹脂の平均重合度は、その用途によって適宜選択すればよいが、通常、300〜4000であり、特に400〜3500、さらに500〜3000のものが好適に用いられる。かかる平均重合度が小さすぎると、十分な耐水性が得られなかったり、十分な架橋速度が得られなくなる傾向があり、逆に大きすぎると、水溶液として使用した場合に、その粘度が高くなりすぎ、基材への塗工が困難になるなど、各種工程への適用が難しくなる傾向がある。
また、本発明に用いられるAA化PVA系樹脂のケン化度は、通常、80モル%以上であり、さらには85モル%以上、特には90モル%以上であるものが好適に用いられる。かかるケン化度が低い場合には、水溶液とすることが困難になったり、水溶液の安定性が低下したり、得られる架橋高分子の耐水性が不十分となる傾向がある。なお、平均重合度およびケン化度はJIS K6726に準じて測定される。
また、AA化PVA系樹脂中のアセトアセチル基含有量(以下AA化度と略記する。)は、通常、0.1〜20モル%であり、さらには0.2〜15モル%、特には0.3〜10モル%であるものが一般的に広く用いられる。かかる含有量が少なすぎると、耐水性が不十分となったり、十分な架橋速度が得られなくなる傾向があり、逆に多すぎると、水溶性が低下したり、水溶液の安定性が低下する傾向がある。
また、本発明においては、AA化PVA系樹脂は、水酸基平均連鎖長が10以上のものが通常用いられ、さらには15以上のものが好適に用いられる。かかる水酸基連鎖長が短すぎると得られる架橋反応物の耐水性が低下する傾向がある。
なお、「水酸基平均連鎖長」〔l(OH)〕とは、内部標準物質として3−(トリメチルシリル)−2,2,3,3−d4−プロピオン酸ナトリウム塩(3−(trimethylsilyl)propionic−2,2,3,3−d4−acid sodium salt)を使用する13C−NMR測定(溶媒:D2O)において38〜46ppmの範囲に見られるメチレン炭素部分に基づく吸収〔(OH,OH)dyadの吸収=43〜46ppmの間にピークトップをもつ吸収、(OH,OR)dyadの吸収=41〜43ppmの間にピークトップをもつ吸収、(OR,OR)dyadの吸収=38〜41ppmの間にピークトップをもつ吸収〕の吸収強度比から求められるもので、下記式より算出される値である。
l(OH)=[2(OH,OH)+(OH,OR)]/(OH,OR)
(ただし、(OH,OR)、(OH,OH)の各吸収強度比は、いずれもモル分率で計算するものとする。)
かかる水酸基平均連鎖長およびその測定方法に関しては、「ポバール」(発行所:高分子刊行会、248ページ、1981)およびMacromolecules,Vol.10,p532(1977)に詳述されている。
かかるAA化PVA系樹脂の水酸基平均連鎖長をコントロールする方法は、特に限定されないが、原料として用いるPVA系樹脂製造時の、ポリ酢酸ビニル等のケン化工程において、20℃における誘電率が32以下となるような溶媒の存在下でアルカリケン化を行うことが好ましく、通常、誘電率は6〜28で行われ、さらに12〜25の誘電率で行うことが好ましい。誘電率が高すぎると、PVA系樹脂中の残存酢酸基の配列のブロック性が低下し、得られるAA化PVA系樹脂の水酸基連鎖長が短くなる傾向がある。
20℃における誘電率が32以下の溶媒としては、メタノール(31.2)、酢酸メチル/メタノール=1/3(27.1)、酢酸メチル/メタノール=1/1(21.0)、酢酸メチル/メタノール=3/1(13.9)、酢酸メチル(7.03)、イソプロピルアセテート(6.3)、トリクロロエチレン(3.42)、キシレン(2.37)、トルエン(2.38)、ベンゼン(2.28)、アセトン(21.4)などがあげられる。これらの中では、酢酸メチル/メタノールの混合溶媒が好ましく用いられる。
本発明においては、PVA系樹脂のすべてがAA化PVA系樹脂であることが好ましいが、AA化PVA系樹脂以外のPVA系樹脂が併用されていてもよく、その含有量は通常20重量%以下であり、特に10重量%以下であることが好ましい。
かかるAA化PVA系樹脂以外の各種のPVA系樹脂の例としては、未変性のPVAや各種変性PVA系樹脂、例えば、ビニルエステル系モノマーと該ビニルエステル系モノマーと共重合性を有するモノマーとの共重合体のケン化物等を用いることができ、かかるモノマーとしては、例えばエチレンやプロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン等のヒドロキシ基含有α−オレフィン類およびそのアシル化物などの誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、ウンデシレン酸等の不飽和酸類、その塩、モノエステル、あるいはジアルキルエステル、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸類あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、ビニルエチレンカーボネート、2,2−ジアルキル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン、グリセリンモノアリルエーテル等のビニル化合物、酢酸イソプロペニル、1−メトキシビニルアセテート等の置換酢酸ビニル類、塩化ビニリデン、1,4−ジアセトキシ−2−ブテン、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、ビニレンカーボネート等が挙げられる。
また、本発明のAA化PVA系樹脂には、製造工程で使用あるいは副生した酢酸ナトリウムなどのアルカリ金属の酢酸塩(主として、ケン化触媒として用いたアルカリ金属水酸化物とポリ酢酸ビニルのケン化によって生成した酢酸との反応物等に由来)、酢酸などの有機酸(PVA系樹脂にアセト酢酸エステル基を導入する際の、ジケテンとの反応時にPVAに吸蔵させた有機酸等に由来)、メタノール、酢酸メチルなどの有機溶剤(PVA系樹脂の反応溶剤、AA化PVA製造時の洗浄溶剤等に由来)が一部残存していても差し支えない。
かくして得られるAA化PVA系樹脂を、本発明の架橋剤によって架橋して得られる架橋高分子は、上記の如きAA化PVA系樹脂とアルキルヒドラジド化合物を反応して得られるものであり、アセトアセチル基と本発明の架橋剤との反応は、ヒドラジド基がアセトアセチル基のカルボニル基に求核付加反応することによって起こり、その架橋構造部分は下記構造式(2)に示すものであると推測される。
(AA基とアルキルヒドラジド基との架橋構造)
Figure 0005795111
式(2)中、R1、R2及びXは上記式(1a)と同義である。
かかる架橋反応において、AA化PVA系樹脂とアルキルヒドラジド基含有化合物を有効成分とする架橋剤の配合割合は特に制限されるものではないが、通常、AA化PVA系樹脂100重量部に対して架橋剤を0.1〜200重量部、さらには0.5〜100重量部、特には1〜50重量部の範囲が好適に用いられる。また、AA化PVA系樹脂中の総AA基量(Y)に対する架橋剤中のアルキルヒドラジド基量(X)のモル比(X/Y)は通常0.01〜50、好ましくは0.05〜20、特には0.1〜10の範囲である。かかるアルキルヒドラジド基量が少なすぎると得られる架橋高分子の耐水性が不十分となる場合があり、逆に多すぎるとその使用環境等によっては混合水溶液が増粘しやすくなり、ポットライフが短くなる場合がある。
〔DAAA―PVA系樹脂とその架橋高分子〕
次に本発明の架橋剤との好ましい使用形態であるジアセトンアクリルアミド構造単位を有するPVA系樹脂(DAAA−PVA系樹脂)との架橋高分子について説明する。
まず、DAAA−PVA系樹脂について詳しく説明する。
本発明で用いるDAAA−PVA系樹脂は、PVA系樹脂にジアセトンアクリルアミド構造単位を導入したもので、かかるDAAA−PVA系樹脂を得るには、ビニルエステル系モノマーとジアセトンアクリルアミドの共重合体をケン化する方法が好ましく用いられる。
上記の共重合に使用するビニルエステル系モノマーとしては、AA化PVA系樹脂を製
造する際に用いられるビニルエステル系モノマーと同様のものが挙げられ、中でも酢酸ビ
ニルが好ましく用いられる。
かかるビニルエステル系モノマーとジアセトンアクリルアミドとの共重合に当たっては、特に制限はなく、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、分散重合、またはエマルジョン重合等の公知の方法を採用することができるが、通常は溶液重合が行われる。
かかる共重合で用いられる溶媒としては、通常、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロパノール、ブタノール等の低級アルコールやアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等が挙げられ、工業的には、メタノールが好適に使用される。
共重合に当たっては重合触媒が用いられ、かかる重合触媒としては、例えばアゾビスイソブチロニトリル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウリル等の公知のラジカル重合触媒やアゾビスジメチルバレロニトリル、アゾビスメトキシジメチルバレロニトリル等の低温活性ラジカル重合触媒等が挙げられる。
また、共重合反応の反応温度は、使用する溶媒や圧力により30℃〜沸点程度で行われ、より具体的には、35〜150℃、好ましくは40〜75℃の範囲で行われる。
得られた共重合体は次いでケン化されるのであるが、かかるケン化にあたっては上記で得られた共重合体をアルコール等の溶媒に溶解し、アルカリ触媒又は酸触媒を用いて行われる。代表的な溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、tert−ブタノール等が挙げられるが、メタノールが特に好ましく用いられる。ケン化に使用される触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート、リチウムメチラート等のアルカリ金属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ触媒、硫酸、塩酸、硝酸、メタスルフォン酸、ゼオライト、カチオン交換樹脂等の酸触媒が挙げられる。
また、本発明で用いられるDAAA−PVA系樹脂は、本発明の効果を阻害しない範囲でビニルエステル系モノマーまたはジアセトンアクリルアミドと共重合可能なモノマーを共重合したものであってもよく、かかる共重合モノマーとしては、AA化PVA系樹脂の原料PVA製造の際に用いた共重合モノマー等を挙げることができる。
かくして得られるDAAA−PVA系樹脂の平均重合度(JIS K6726に準拠)は、300〜4000、さらには400〜3500、特には500〜3000が好ましく、かかる平均重合度が小さすぎると、十分な耐水性が得られなかったり、十分な架橋速度が得られない場合があり、逆に大きすぎると、水溶液の粘度が高くなりすぎ、基材への塗工や、各種工程への適用が困難になる場合があるため好ましくない。
また、本発明のDAAA−PVA系樹脂のケン化度は、80モル%以上、さらには、8
5モル%以上、特には、90モル%以上が好ましく、かかるケン化度が低い場合には水溶
性が低下する場合があるため好ましくない。
また、本発明のDAAA−PVA系樹脂中のジアセトンアクリルアミド構造単位の含有量は0.1〜20モル%、さらには0.2〜15モル%、特には0.3〜10モル%であることが好ましく、かかる含有量が少なすぎると、十分な耐水性が得られなかったり、十分な架橋速度が得られない場合があり、逆に多すぎると、水溶性が低下したり、水溶液の安定性が低下する場合があるため好ましくない。
かくして得られるDAAA−PVA系樹脂を、本発明の架橋剤によって架橋して得られる架橋高分子は、DAAA−PVA系樹脂とアルキルヒドラジド基含有化合物を反応して得られるものであり、また、ジアセトンアクリルアミド構造単位との架橋反応は下記の構造式(3)に示すものであると推測される。
(DAAA構造単位とアルキルヒドラジド基との架橋構造)
Figure 0005795111
式(3)中、R1、R2及びXは上記式(1a)と同義である。
かかる架橋反応において、DAAA−PVA系樹脂とアルキルヒドラジド基含有化合物を有効成分とする架橋剤の配合割合は特に制限されるものではないが、通常、DAAA−PVA系樹脂100重量部に対して架橋剤を0.1〜200重量部、さらには0.5〜100重量部、特には1〜50重量部の範囲が好適に用いられる。また、DAAA−PVA系樹脂中の総DAAA構造単位(Y)に対する架橋剤中のアルキルヒドラジド基量(X)のモル比(X/Y)は通常0.01〜50、好ましくは0.05〜20、特には0.1〜10の範囲である。かかるアルキルヒドラジド基量が少なすぎると得られる架橋高分子の耐水性が不十分となる場合があり、逆に多すぎるとその使用環境等によっては混合水溶液が増粘しやすくなり、ポットライフが短くなる場合がある。
以下に、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、実施例の記載に限定されるものではない。
尚、例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
実施例1
〔AA化PVA(A1)の製造〕
ケン化度97.7モル%、平均重合度(JIS K 6726準拠)2400、酢酸ナトリウム含有量0.03%であるPVA系樹脂を、ニーダーに3200部仕込み、これに酢酸960部、水45部を入れ、膨潤させ、回転数20rpmで攪拌しながら、80℃に昇温後、50℃にしてジケテン390部を4時間かけて滴下し、更に1時間反応させた。反応終了後、メタノールで洗浄した後、70℃で6時間乾燥してAA化PVA系樹脂(A1)を得た。かかるAA化PVA系樹脂(A1)のAA化度は4.0モル%であり、ケン化度および平均重合度は用いたPVA系樹脂の通りである。
〔下記一般式(4)で表される架橋剤の製造〕
(アジピン酸塩化物の合成)
攪拌機、滴下ロート、還流冷却機および三方コックを装着した反応器を窒素置換し、アジピン酸77.6g、ピリジン数滴およびジクロロメタン1000mLを仕込んで溶解した。氷冷下で塩化チオニル252gを2時間で滴下した後、2時間加熱還流し、次いで室温まで冷却した。還流冷却器を蒸留器に交換し、ダイアフラムポンプを用いて50℃で加熱減圧し、ジクロロメタンおよび塩化チオニルを除去することにより、淡黄色液体97.5gを得た。
(一般式(4)の化合物の合成)
攪拌機、滴下ロート、温度計および三方コックを装着した反応器を窒素置換した後、メチルヒドラジン196gおよびジクロロメタン1000mLを仕込んで溶解し、次いで内温を−5〜0℃に維持し、4時間で滴下した後、室温で22時間攪拌した。析出物をろ別すると共に、析出物をジクロロメタン2250mLで洗浄し、有機層を集めて、オイル回転ポンプを用いて80℃で加熱減圧して濃縮することにより、淡黄色液体121gを得た。かかる淡黄色液体にクロロホルム750mLを添加して攪拌し、不溶部分をろ別すると共に、不溶部分をクロロホルム500mLで洗浄した。ろ液および洗浄液をシリカゲル充填カラムに仕込み、クロマトグラフィーにより白色固体62.8gを得た。
Figure 0005795111
得られた白色個体(一般式(4)の化合物)の1H−NMRスペクトル(Bruker社製dpx400使用、溶媒d6−DMSO)を行った結果は図1に示すとおりであり、その帰属は以下の通りである。
4.664ppm:末端アミノ基に結合した水素
3.344ppm:水
2.978ppm:窒素原子に結合したメチル基の水素
2.508ppm:DMSO
2.456ppm:カルボニル基の隣のメチレン基の水素
1.463ppm:カルボニル基の隣の隣のメチレン基の水素
また、かかる物質の分子量は202であった。
〔溶解度〕
また、上記で得られた白色個体の23℃における水100gに対する溶解度を測定し、結果は150gであった。
上記で得られたAA化PVA系樹脂(A1)の5重量%水溶液100部にアルキルヒドラジド系化合物(B)として上記で得られた一般式(4)で表される化合物の5重量%水溶液5部を添加し、ただちに10cm×10cmの型枠に26部を流し込み、フィルムを作製した。かかるキャストフィルムを23℃、50%RHで3日静置した。
〔着色評価〕
その後、40℃×90%RHの恒温恒湿機で4週間着色を促進後、測色計にて測色を行った。測定装置としては、分光測色計CM−3600A(コニカミノルタセンシング製)を用い、光源D−6、透過法 N=3の平均値で評価した。
*値、b*値、及びΔE*値を表1に示す。
ΔE*値=√((L*―L*02+(a*―a*02+(b*―b*02
(L*0、a*0、b*0、はAA化PVA系樹脂水溶液のみで作成したキャストフィルムの測色結果)
〔粘度安定性評価〕
AA化PVA系樹脂(A1)の5重量%水溶液150部を225mlの瓶に入れ、40℃に調温し、一般式(4)で表される化合物(B)の5重量%水溶液7.5部を添加し、30秒間で20往復手で瓶を振り、水溶液を混ぜた。
得られた水溶液をブルックフィールド粘度計DV−IIIを用いて、ローターNo.3(回転数100rpm)で粘度を測定し、粘度が2倍になるまでの時間を測定した。
結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、架橋剤として一般式(4)の化合物に代えて、アジピン酸ジヒドラジド(ADH)を用いた以外は同様に水溶液を得て、同様に評価した。
結果を表1に示す。
実施例2
実施例1において、AA化PVA系樹脂に代えて、DAAA−PVA系樹脂(平均重合度1700、ケン化度99モル%、ジアセトンアクリルアミド構造単位含有量4.5モル%)を用いた以外は、同様に水溶液を得て、同様に評価した。
結果を表1に示す。
比較例2
実施例2において、架橋剤として一般式(4)の化合物に代えて、アジピン酸ジヒドラジド(ADH)を用いた以外は同様に水溶液を得て、同様に評価した。
結果を表1に示す。
Figure 0005795111
本発明の架橋剤を用いた実施例1及び2は、ADHを用いた比較例1及び2に比べ、ΔE*値が小さく、黄変及び赤変を抑えることができた。特にAA化PVAについては黄変(b*値)に効果があり、DAAA−PVAについては、赤変(a*値)に効果がある。さらに、粘度安定性については、ADHを用いたものに比べて、ゲル化時間が長く、長時間にわたり粘度が安定した水溶液が得られる。
本発明の架橋剤は、経時着色が少なく、粘度安定性にも優れることから、各種基材に対するコート層や紙加工用途などに特に好適に用いられるものである。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表されるアルキルヒドラジド基を2つ以上含む化合物を含有し、カルボニル基を有する高分子の架橋に用いられる架橋剤。
    Figure 0005795111
    (式(1)中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、*は結合手である。)
  2. 前記化合物の23℃における水100gに対する溶解度が50〜500gである請求項1記載の架橋剤。
  3. 前記化合物の分子量が150〜3000である請求項1又は請求項2記載の架橋剤。
  4. 前記化合物が下記一般式(1a)で表されるジカルボン酸ビス(1−アルキルヒドラジ
    ド)化合物である請求項1記載の架橋剤。
    Figure 0005795111
    (式(1a)中、R1、R2は各々独立に炭素数1〜10のアルキル基を示し、Xは単結合又は炭素数1〜10のアルキレン鎖を示す。)
  5. 前記高分子がポリビニルアルコール系樹脂である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の架橋剤。
  6. ポリビニルアルコール系樹脂が請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の架橋剤によって架橋された架橋高分子。
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